JPH1144019A - 建築物用壁の骨組構造 - Google Patents

建築物用壁の骨組構造

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JPH1144019A
JPH1144019A JP9217196A JP21719697A JPH1144019A JP H1144019 A JPH1144019 A JP H1144019A JP 9217196 A JP9217196 A JP 9217196A JP 21719697 A JP21719697 A JP 21719697A JP H1144019 A JPH1144019 A JP H1144019A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木造住宅・物置小屋・作業場建物等の建築物
の壁部が、簡便かつ短期間にして低コストで構築可能に
なると共に、樹木間伐材の有効利用を促進する建築物用
壁の骨組構造を提供する。 【解決手段】 四本の角材の枠材2で枠囲いすると共
に、枠材2のそれぞれの外周に平坦外面部4を設けた方
形枠素体1群の集成からなり、隣接相互の方形枠素体1
の平坦外面部4を接合連結して平面形態に組合せた壁用
骨組体3からなり、従来の荷重柱・土台部材を省略可能
にすると共に、方形枠素体1の枠内の対角線部材6を組
合せた直線形態の筋かい梁7を備えた建築物用壁の骨組
構造が特徴である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造家屋・物置小
屋・作業場建物・山小屋等の諸建築物の壁体の骨組構造
に関するものである。なお、本発明における建築物と
は、前記の木造家屋・物置小屋等の建物の他、屋内外に
設定する区画壁・危険防止壁・境界塀等の各種壁体・塀
体を含めたものをいう。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば木造の通常住宅や事務所・
作業場等の木造建築物を構築する場合は、コンクリート
製の基礎の上に角材の土台部材を載置固定し、その土台
部材に建物としての荷重柱(荷重柱とは、建物の垂直荷
重や地震・風圧による揺れ荷重を支える柱体をいう)を
所定スパンで立設すると共に、その荷重柱間に必要な間
柱や区画柱を配設し、それ等の柱間に板材を張り付けた
り網体を張り付けたりして骨組形態に形成し、その骨組
体に壁土を塗布したり外装板・内装板等を張り付けて、
当該建築物の壁部を形成する工法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来の木造建築
物の工法は、建築物の個別仕様に基づいて個別設計され
た土台部材・荷重部材・荷重柱等の専用部材を個別に成
形加工して現地組立するので、荷重柱等の専用部材の形
成加工から壁部仕上げに至る一連の工事は、特別の技能
と熟練が不可欠になり、簡易構造の木造建物であっても
日曜大工的に構築するのが困難であると共に、コスト高
にして工期が長くなる難点がある。
【0004】一方、檜・杉等の植林分野においては、定
期的に施す間伐加工によって間伐材が多量に発生するも
のの、その間伐材の有効利用の途は近年狭くなる傾向に
あり、その間伐材有用利用の新規技術の開発が当該分野
で求められている。本発明は、以上の従来技術の難点を
解消し、併せて当該分野の技術要求に応える建築物用壁
の骨組構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明の建築物用壁の骨組構造は「平坦外面部を四辺
外周に備えた方形枠素体群の平面形態の集成にして、前
記方形枠素体群の隣接相互の前記平坦外面部を接合連結
した骨組体からなり、建築物の荷重柱と土台部材を不存
在可能に構成すると共に、前記方形枠素体の枠内に設け
た対角線部材の組合せによる直線形態の筋かい梁を要所
に備えた構造」になっている。
【0006】即ち、本発明の骨組構造は、予めサイズ・
形状を標準化して工業量産できる方形枠素体群を、上下
・左右方向に連設連結して単一平面形態の壁用骨組体に
構成するものであり、その方形枠素体は「基準サイズ・
基準サイズのハーフサイズ・基準サイズの倍サイズ」等
のものを任意多様に集成することによって多様な形状・
サイズの壁骨組体を日曜大工的インスタントに形成でき
るようにした構造が特徴であり、その骨組体に、必要な
内装板・外装板等を張り付けることによって壁体仕上げ
ができるようになっている。
【0007】そして、その方形枠素体の枠材は、削り加
工した木製角材、または檜・杉等の間伐材の一面のみを
削り加工して平坦外面部を形成し、その平坦外面部以外
の外周に檜・杉等の樹木自然肌を残した形態のバー木材
(樹木自然肌とは、樹木表皮をつけた形態のもの、また
は、樹木表皮を剥がして木肌をあらわした形態のものを
いう)、或は、樹脂製・金属製の中空バー体等によって
形成される。そして、前記筋かい梁は、単一平面形態の
壁用骨組体の全体に及ぶ形態にしたり、或は壁用骨組体
の限定ブロックのみに設けたりして、建築物用壁として
予測される地震等の揺れ荷重に耐え得る形態に配設され
る。なお、その方形枠素体の相互連結は、枠材に貫設し
たボルト孔を接合した一対の方形枠素体間で連通させて
ボルト締め連結したり、接合する平坦面外面部を接着連
結したり、或は、連結金具の釘止め連結等の手段が用い
られる。
【0008】
【作用】以上の構成の本発明の建築物用壁の骨組構造
は、方形枠素体群の外周に存在する平坦外面部の面接合
連結組立による格子体形態となるので、その組立体の安
定性は良く建築物の壁用骨組体として良好に機能する。
そして、その接合連結によって連続柱形態となる方形枠
素体の枠材が、当該壁部分の荷重柱または土台部材とし
て機能するので、独立した構成部材の荷重柱や土台部材
が省略可能になる。
【0009】そして、その方形枠素体は形状・サイズを
標準化して工業量産することができるので、必要な方形
枠素体を必要数のみ入手して相互連結するのみで、所要
の壁用骨組体が形成可能になり、特別の技術・熟練は不
要にして、自己の設計による建物骨格が日曜大工的に簡
便低コストで構築できる。
【0010】そして、その方形枠素体の枠内の対角線に
沿って設けた対角線部材を有するものを用いて、隣接相
互の方形枠素体の該対角線部材が連続した直線形態にな
るように組合せ配設すると、その直線形態の対角部材が
当該建築物壁部の筋かい梁として機能し、独立部材とし
ての筋かい部材の設定・補充が無用になる。
【0011】さらに、前記の樹木自然肌を残した枠材に
よって方形枠素体を形成すると、細い間伐材が利用でき
ると共に、表面の削り加工が少くなり、低コスト高能率
に成形できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の建築物用壁の骨組構造
は、以下の実施例・実施形態のように実施される。ま
ず、物置小屋15の構築に応用した本発明第一実施例を
図1・図2・図3を参照して説明する。即ち、この物置
小屋15の四周の外壁を構成する建物壁部は同一サイズ
の方形枠素体1を上下・左右の平面形態に集成して連結
固定して一体にした正面壁用骨組体3Aと背面壁用骨組
体3Bと左右側壁用骨組体3Cによって方形に枠囲いし
て骨組されている。
【0013】詳しくは、方形枠素体1は(図2参照)檜
・杉等の木製角材からなる4本の枠材2を「ほぞ部」1
1で連結した枠体にして、辺長Lが木造建物の基準単位
サイズの910粍になる正方形にして、枠材2のそれぞ
れの外周は平坦外面部4に削り加工されると共に、その
枠材2は枠内方向へ貫通する数個のボルト孔5が穿設さ
れている。そして、この平坦外面部4を相互に接合して
方形枠素体1を順次組合せて格子形態にすると共に、接
合した平坦外面部4のボルト孔5を連通させて連結ボル
ト8を挿着緊締して単一平面形態の骨組体3A・3B・
3Cが形成されている。
【0014】そして、この実施例のものは、枠内の対角
線に沿う一条の対角線部材6またはクロス2条の対角線
部材6を有しており、前記組合せ状態の骨組体3A・3
B・3Cのそれぞれにおいて、組合せ連結した方形枠素
体1の対角線部材6が組合せ連続して直線形態の筋かい
梁7を構成し、予測される地震荷重や風圧荷重に対して
建物壁体が充分に耐え得る構造になっている。なお、図
中の14は出入口用の空所である。
【0015】そして、以上の骨組体3A・3B・3C
は、コンクリートブロックからなる簡易基礎9の上にそ
のまま載置されて基礎ボルトによって固定されると共
に、直角交差する骨組体3A・3Cと3B・3Cの縁部
は連結部材10を介してボルト締め固定されて箱型の壁
用骨組体に形成されている。そして、この壁用骨組体に
量産市販されているストレート板の屋根板12を取付け
ると共に、空所14に出入口扉13を装着し、さらに、
内外壁面に必要な内装板・外装板を張り付けて図3に示
す外観の物置小屋15が構築される。
【0016】なお、壁用骨組体の組立構築工法は、基礎
9の上に横並び下段となる方形枠素体1を並設立設し、
しかるのち、その上に上段となる方形枠素体1を積上げ
連結する積上げ工法が好ましい。以上の実施例の骨組構
造は前記の作用があり、工業量産された方形枠素体1を
必要数入手して建物の壁構造・間取りを自在にレイアウ
トし、日曜大工的に簡便・迅速にして低コストに構築で
きる。
【0017】続いて、図4・図5を参照して本発明の他
の実施形態の方形枠素体1を説明する。即ち、図4のも
のは、図1に示す標準サイズの方形枠素体1の一対の対
辺を倍長の2Lにした倍長拡大サイズの1Aと、同じく
一対の対辺を半長のL/2にした半長縮小サイズの1B
になっている。これ等を標準サイズのものと組合せるこ
とによって多様な高さ幅の壁用骨組体が構成できると共
に、その倍長拡大サイズ1Aのものを用いると方形枠素
体1の組合せ数が少くなるので集成連結の作業がし易く
なる。
【0018】一方、図5のものは檜・杉の間伐材を用い
た方形枠素体1が示してあり、間伐材を所定長に切断し
て樹木表皮を剥がして平坦外面部4のみを削り加工する
と共に、その平坦外面部4以外の表面は、樹木肌がその
ままあらわれている。この図5のものは細かい間伐材を
枠材2とすることができるので間伐材の新規利用を開発
すると共に、削り加工度が少いので一段と安価に成形で
きる。
【0019】なお、本発明は以上の実施形態・実施例に
限定されず、枠材2を丸材縦分割の半丸形状にしたり、
枠内側を除く2面加工・3面加工の間伐材からなる枠材
にしたり、壁用骨組体に荷重柱・土台部材を添設した建
築物構造にすることがある。
【0020】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の建築物用
壁の骨組構造は、工業量産できる素体群の連結集成によ
って建築物の主要骨格となる壁部骨体が形成できるの
で、通常の物置小屋・作業場用建物程度の簡易構造のも
のであれば、特別の技能や熟練は不要にして、自ら建物
設計して日曜大工的に簡便かつ迅速にして安価に構築す
ることができる。そして、住宅・事務所等の本格構造の
ものでも建物壁の構築作業性が向上して短期間低コスト
に構築できると共に、間伐材の有効利用を促進して当該
分野の技術要求に応える。以上の諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の物置小屋の骨組構造を示
し、(A)はその正面形態図、(B)はその背面形態
図、(C)はその左右側面形態図、(D)は骨組体相互
の連結説明図
【図2】図1実施例の骨組構造の方形枠素体の6面図を
示し、(A)は正面図(背面図は正面図と同一にあらわ
れる)、(B)は平面図(底面図は平面図と同一にあら
われる)、(C)は右側面図(左側面図は右側面図と同
一にあらわれる)、(D)はAA断面図、(E)はBB
断面図
【図3】図1実施例の骨組構造からなる物置小屋の正面
【図4】本発明の骨組構造の方形枠素体の他の実施形態
の正面図
【図5】本発明の骨組構造の方形枠素体の他の実施形態
の6面図を示し、(A)は正面図(背面図は正面図と同
一にあらわれる)、(B)は平面図(底面図は平面図と
同一にあらわれる)、(C)は右側面図(左側面図は右
側面図と同一にあらわれる)、(D)は枠材の横断面図
【符号の説明】
1 方形枠素体 2 枠材 3 壁用骨組体 4 平坦外面部 5 ボルト孔 6 対角線部材 7 筋かい梁 9 基礎 10 連結部材 15 物置小屋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦外面部を四辺外周に備えた方形枠素
    体群の平面形態の集成にして、前記方形枠素体群の隣接
    相互の前記平坦外面部を接合連結した骨組体からなり、
    建築物の荷重柱と土台部材を不存在可能に構成すると共
    に、前記方形枠素体の枠内に設けた対角線部材の組合せ
    による直線形態の筋かい梁を要所に備えた構造を特徴と
    する建築物用壁の骨組構造。
  2. 【請求項2】 基準サイズ方形枠素体と、該基準サイズ
    方形枠素体の一対の対辺を二分の一に縮小したハーフサ
    イズ方形枠素体または前記基準サイズ方形枠素体の一対
    の対辺を倍長に拡大した倍サイズ方形枠素体の集成から
    なる請求項1の建築物用壁の骨組構造。
  3. 【請求項3】 樹木の幹・枝材によって枠囲いすると共
    に、平坦外面部以外の部分に樹木自然肌を残した形態の
    方形枠素体からなる請求項1または請求項2の建築物用
    壁の骨組構造。
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