JPH1143905A - グラウンドの整備構築作業方法および使用する作業機 - Google Patents

グラウンドの整備構築作業方法および使用する作業機

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JPH1143905A
JPH1143905A JP15668798A JP15668798A JPH1143905A JP H1143905 A JPH1143905 A JP H1143905A JP 15668798 A JP15668798 A JP 15668798A JP 15668798 A JP15668798 A JP 15668798A JP H1143905 A JPH1143905 A JP H1143905A
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JP
Japan
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ground
work
working machine
construction
reference plane
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JP15668798A
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English (en)
Inventor
Kenji Sei
賢二 清
Toru Hatano
徹 羽田野
Yoshio Tanabe
義男 田辺
Shigeru Nakayama
茂 中山
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Sugano Farm Machinery Mfg Co Ltd
Hasegawa Sports Facilities Co Ltd
Original Assignee
Sugano Farm Machinery Mfg Co Ltd
Hasegawa Sports Facilities Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陸上競技面、サッカー競技面などで代表され
る屋外体育施設としてのグラウンドの表面を設計、規定
通りに構築するための作業方法であって、測量作業の省
略によって施工期間の大幅短縮を可能にすることを目的
としている。 【解決手段】 トラクタに牽引される均平作業機を用
い、グラウンドを移動しながらその表面に所定のグラウ
ンド構築面を形成する作業方法であって、レーザ光によ
り基準平面を形成し、均平作業機の均平板がグラウンド
表面に対し基準平面に倣って上下動できるように、トラ
クタのもつ制御機構により均平作業機を上下制御させな
がら作業を行い、設計通りの平面に精確に仕上げる作業
方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サッカー競技面に
代表される屋外体育施設としてのグラウンドの整備構築
作業方法およびその方法に使用する作業機に関し、詳し
くは、作業能率が高く、しかも精密かつ精確な作業が可
能なグラウンドの整備構築作業方法およびその方法に適
した作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】屋外体育施設としてのグラウンドの整備
構築作業において最も重要なことは、グラウンドの表
面、通常、競技面の表面が設計通りに平らであることで
ある。この表面の平らの意味は、完全水平を意味するも
のではなく、公式競技面として財団法人日本体育施設協
会が定める規定の範囲内の精度を保持している意味であ
る。例えば、サッカー場の競技面には、雨水などの排水
処理のために所定の勾配が定められており、その勾配が
規定通りのものである必要がある。従って、グラウンド
の整備構築作業にあたっては、グラウンド表面の状態を
測量により確認しながらその整備構築作業を進める必要
がある。具体的には、サッカー競技面の表面は、センタ
ー位置から両サイド側に3〜5%の勾配をもたせ、さら
には、センターから片方のゴールポストに向って3〜5
%の勾配が要求されている。もちろん競技面表面の勾配
と共に、その下層部分においても排水を目的とする暗渠
には勾配が施されているので、実際の施工に際しては勾
配のための作業が必要になること勿論である。ところ
が、実際の作業においては、グラウンドの表面を整備す
る場合、その下層部は完成されていて、グラウンド表面
に対応する土を運びながら、合わせて測量作業を行う必
要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような作業にお
いて行われる測量作業は、一般に水準測量と云われるも
ので、測量点ごとに測量ポストを立て、これの高さを水
準器により読み取り、各測量点の高さが規定される高さ
範囲に収まっているか否かを判断しながら、土運作業を
行い、かつ整地作業を行うのである。従って、作業能率
は極めて低く、例えば、土を盛り過ぎると一旦土を削り
ながらその土を移動させることが必要になり、その移動
先についても考慮する必要があり、工事期間が極めて長
くなるという問題があった。また、グラウンドの表面層
には、排水性に加えて適度の保水性が要求されることか
ら、グラウンド表層材としては、真砂とグリーンサンド
の混合物に苦汁(塩化マグネシウムや塩化カルシウム等
の潮解性塩類)を加えたものが一般に使用されている。
ところが、グラウンド表層材の攪拌混合作業において
は、砂塵が舞い立つことがあって、作業環境が悪化し、
また、作業を中断せざるを得ない場合がある。
【0004】上述のような問題を解決するために、本発
明は、土運び作業ならびに土削り作業を行う作業機を予
め設定しておいた基準平面に沿って移動させることがで
きるようにすることで、作業機の通過した後には所定の
グラウンド構築面が形成されるようにしたものであり、
作業途中における測量作業の頻度を少なくすることで作
業能率を向上させることができるようにすることを目的
とするものである。そこで、本発明は、レーザ光で描く
基準平面、すなわち、所定の水平面または傾斜面に沿っ
て作業機を移動させると共に、作業機の作業部分を基準
平面に倣って上下動できるように位置制御することで作
業の能率化と共に、精密、精確化を図ろうとするもので
ある。 また、表層材の混ぜ込み作業において、砂塵の
舞上りを防止することができる作業機の提供も目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るグラウンド
の整備構築作業方法は、山積みされたグラウンド構築資
材を崩しながらグラウンドに競技面として必要なグラウ
ンド構築面を形成する方法において、所定のグラウンド
構築面に対応した基準平面をレーザ光により描き、この
基準平面に倣って作業機の均平板を上下動させつつ作業
機を移動させることで所定のグラウンド構築面を形成す
ることを特徴とするものである。また、本発明の整備構
築作業方法は、基準平面が所定の勾配を有する傾斜面の
組み合わせからなり、競技面として必要なグラウンド構
築面が傾斜面の組み合わせとして形成されることを特徴
とするものである。一方、本発明に係るグラウンドの整
備構築作業方法に使用する作業機は、少なくともトラク
タのもつ3点リンクにより装着される作業機であって、
トラクタのアッパリンクがマストに長孔を介して取り付
けられ、作業進行方向前側から順に、グラウンド表面層
を攪拌混合するハローと、このハローの後方に装備され
た均平板と、この均平板の後方に配置されている鎮圧輪
とを備え、前記ハローの近傍に防塵液散布手段が配置さ
れていることを特徴とするものである。また、本発明の
作業機は、作業対象グラウンドの場外の任意の場所から
照射されるレーザ光を受光する受光手段を装備してい
て、その受光信号によりトラクタのもつリフト機構を制
御して3点リンクのロアリンクを上下動させるように構
成されていることを特徴とする。さらに、本発明の作業
機に装備される防塵液散布手段は、作業幅方向に沿って
延びる散布ノズルに対して、作業機と伴走移動する薬液
タンクから防塵液を供給するように構成されていること
を特徴とする。また、本発明の作業機に装備されている
ハローは、縦軸廻りに回転駆動されてグラウンド表面層
を攪拌するナイフブレードを有するバーチカルハローで
あることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るグラウンドの
整備構築作業方法およびその実施に使用する作業機の実
施の形態を説明する。本発明のグラウンドの整備構築作
業方法に使用する作業機は、いわゆる均平作業機であっ
て、競技面としてのグラウンドの下層、中間層、表面層
などの均平作業に使用することができる。理解を容易に
するために、競技面の表面層の表面を水平面に整備する
場合について説明する。なお、競技面の表面に傾斜が必
要な場合には、基準平面を描くレーザ光に傾斜を付せば
基準平面自体が傾斜するため、均平作業機の移動によっ
て形成される競技面の表面は傾斜面となる。競技面を代
表してサッカー競技面の構築、整備について添付した図
1ないし図9を用いて説明する。先ず、図1及び図2に
おいて、符号1で示すサッカー競技面は、センターを中
心に周辺のゴールポスト2及びサイドライン3側に向っ
てそれぞれ低くなる3〜5%の勾配が付されていること
が要求されている。この勾配を精確に付す作業に代り、
その表面を水平にするための作業について説明を行い、
その後に傾斜を付す作業について説明を加える。
【0007】本発明のグラウンドの整備構築作業方法に
使用する均平作業機は、図4に符号60で示すように、
トラクタにより牽引され、かつ、制御されるものであっ
て、後で詳しく説明するように、3点リンクとしてのア
ッパリンクULおよびロアリンクRLによってトラクタ
に装着される。均平作業機60のフレーム61の適当な
位置、すなわち、側面視において均平板63の真上に相
当する位置には、平面信号Hとしてのレーザ光を受光す
るレーザ受光部31がポール31Xを介して取り付けら
れている。そして、レーザ光すなわち平面信号Hが描く
基準平面内にこのレーザ受光部31が常時位置するよう
に、均平作業機60がトラクタの出力により上下動させ
られる。この動作については後で詳しく説明する。
【0008】図3に示すように、トラクタTが備えるロ
アリンクRLには、リフトロッド51を介してベルクラ
ンクが接続され、その枢着点52の反対側に伸びるリフ
トアーム53には、リフトシリンダ54のロッド54A
が連接されている。そして、このようなリフト機構50
を構成するリフトシリンダ54の伸縮運動により、リフ
トアーム53及びリフトロッド51を介してロアリンク
RLを上下させることができるようになっている。
【0009】前記リフトシリンダ54は、レーザ受光部
31が受けるレーザ発光部33からの平面信号Hにより
伸縮制御されるのであって、トラクタTが備える油圧ポ
ンプ36からの油圧により切換弁35および流量制御弁
37を介して駆動される。すなわち、レーザ受光部31
が受信した平面信号Hは、制御マイコンを含む制御回路
34に入力され、この制御回路34から出力される制御
信号に基づいて前記切換弁35が切換制御され、前記流
量制御弁37の開度が制御される。なお、レーザ発光部
33は、整備構築作業の対象となっているサッカー競技
面の場外の任意の位置に配置されており、所定の傾斜を
含む平面を空中に描くことができるようになっている。
【0010】均平作業機60は、図4以下に示すよう
に、そのフレーム61に作業進行方向先頭から砕土機6
2、その後に均平板63(ブレード)、さらにその後に
ローラ形式の鎮圧輪64を備えた形式のもので、単なる
均平機とは異なり、均平複合作業機とも云うべき形式の
ものである。砕土機62としては、通常、タインあるい
はスプリング形式のもの使用される。また、均平板63
は、上下に制御されるばかりではなく、土の移動方向を
作業進行平面内で左右方向にも行い得るように、作業進
行方向に対して角度を持たせることができる構成になっ
ている。この機構は図示説明を省略するが、均平板63
の左右いずれかの端部を油圧シリンダの伸縮ロッドによ
り押すか、引くかにより適当な角度を付けて土の移動に
方向性を与える。
【0011】図4に示すように、前記鎮圧輪64のフレ
ーム65は、鎮圧輪の左右両端においてその回転中心軸
がアーム65Aの先端部により支持されており、このフ
レーム65は均平作業機60のフレーム61に対して枢
着軸66により垂直面内で回転できるように取り付けら
れている。さらに詳しくは、前記フレーム65の水平部
にマスト65Bが立設されていて、このマスト65Bに
後で詳しく説明する伸縮シリンダ67のロッド67Aの
端部が取り付けられており、このロッド67Aの伸縮に
より、前記フレーム61に対して枢着ピン66を中心に
作業進行方向の垂直面内でフレーム65が上下動するこ
とが許容されている。 前記伸縮シリンダ67の伸縮に
より鎮圧輪64を支える支持アーム65Aの対地角度θ
に変化を与えることで、前記均平板63の下端縁63X
と地表面との間隙、言い換えると、均平板63の下端縁
63Xと競技面表面との間隙高さ(実際には接触するか
その表面に食い込む)を制御する。
【0012】前記均平作業機60はトラクタTにより牽
引されるものであって、アッパリンクULを取り付ける
ためのマスト68をもち、さらにはロアリンクRLを取
り付ける一対の装着プレート612が適当な間隔を空け
て配置されている。また、図7に示すように、一対の装
着プレート612の間にフレーム61の作業進行方向前
方に張り出して設けてあるアーム型の支持プレート61
3が前記空間内に挿入されヒッチピン611により一点
支持されていて、水平面内で前記ヒッチピン611を中
心として自由に回転することができるようになってい
る。このヒッチピン611の位置はロアリンクRLの位
置より前方に位置していて、トラクタTの曲線走行に追
従することができるようになっている。従って、グラウ
ンドとしてのサッカー競技面内では、枕地を形成するこ
となく連続作業を可能にしている。
【0013】図4に示す伸縮シリンダ67は、フレーム
61に立設してあるレーザ受光部31が前記レーザ発光
部33から発する平面信号Hを受信することでその制御
が行われる。すなわち、平面信号Hが描く平面、例えば
水平面内にレーザ受光部31が位置するように伸縮シリ
ンダ67が伸縮制御されるのであって、その制御は鎮圧
輪64の対地角度、言い換えると、鎮圧輪64の高さ制
御を行うもので、支持アーム65Aの対地角度θが制御
されるのである。伸縮シリンダ67を伸長させると、支
持アーム65Aの対地角度θは大きくなって、鎮圧輪6
4は土に潜るか土表面を支点として全体を押し上げるこ
とになる。
【0014】前述したように、均平作業機60には、整
備構築作業中の競技面の場外あるいはセンター部分の適
当な場所に立設してあるレーザ発光部33から発光され
る平面信号Hを受光するレーザ受光部31が設けてあっ
て、平面信号Hが描く基準平面としての水平面内に常に
前記レーザ受光部31が位置すれば均平作業機60は一
定の水平面内において作業をすることになり、サッカー
競技面の表面Fの水平化の作業を行うことができる。ま
た、その平面信号Hに所望の角度、いわゆる傾斜がつけ
られているものであれば、サッカー競技面の表面に傾斜
を形成することができる。
【0015】均平作業機60において、均平板63が所
定深さより深い位置にあるとき、言い換えると、レーザ
光の平面信号Hが描く基準平面より下側にレーザ受光部
31がある状態では、伸縮シリンダ67を伸長させて鎮
圧輪64の支持アーム65Aの対地角度θを大きくする
ことで均平板63の位置を上昇させる。この場合には鎮
圧輪64が支点となって均平板63を上下動させること
ができる。一方、均平板63が所定深さより浅い位置に
あるときには、前述とは逆に伸縮シリンダ67を収縮せ
て支持アーム65Aの対地角度θを小さくすることで、
鎮圧輪64を上昇させ、これにより均平板63の位置を
低くする。このような操作を繰返しながらトラクタTに
より均平作業機60を牽引してサッカー競技面の表面を
均平にする。
【0016】均平作業機60はトラクタTのアッパリン
クULに長孔68Aを介してマスト68が装着され、ト
ラクタTのロアリンクRLには、図6においてはマスト
68の下方の両側位置が(ヒッチ点h1)ヒッチされて
いる。このロアリンクRLはトラクタTのもつリフト機
構50のリフトロッド51による上下動の制御作用を受
けるもので、前掲の図3とその説明に示す通りである。
【0017】次に、図7に示す均平作業機60を用いて
サッカー競技面の表面を整備構築する作業について説明
する。トラクタTは施土途上のグラウンドの凹凸に沿っ
て走るため、図9のレーキを作業機能機とした場合を用
いて説明すると、トラクタTは上下動を繰り返しながら
移動することになる。すなわち図6に示すように、施土
中のサッカー競技面の表面に存在する凹凸曲線Txに沿
ってトラクタTが走行する(タイヤが移動する)と、図
9に示すように、タイヤ自体も上下動することになり、
例えば、タイヤがX、Y、Zの位置(Xは高い位置、Y
は平均的な位置、Zは低い位置)に変化すると、ロアリ
ンクRLのトラクタT側の取り付け位置h2もX、Y、
Zと変化することになるが、ヒッチ点h1は変化するこ
とがない。従って、レーキ163の通過後はHyのよう
な直線的な平面が形成される。
【0018】具体的には、図8に示すように、トラクタ
Tの上下動に拘りなくロアリンクRLのヒッチ点h1は
一定の高さにあるように制御されるのであって、例え
ば、均平板63(レーキ163)がサッカー競技面の表
面Fに存在する凹凸の凸部に位置した時、レーザ受光部
31はレーザ光による平面信号Hが描く基準平面の上側
に突出することになる。レーザ受光部31がレーザ発光
部33からの平面信号Hから外れると、トラクタTのも
つリフト機構50に対して制御回路(コントロールボッ
クス)34からの制御信号が送られ、この信号にしたが
い油圧回路が切換えられるのである。すなわち、平面信
号Hを受け得るようにレーザ受光部31を下降させる信
号が出力され、切換弁35が切り換えられてリフトシリ
ンダ54が伸長させられる。このときは、均平作業機6
0の前端部を押し下げる方向に姿勢を制御するように圧
油がリフトシリンダ54のロッド54Aを伸長する方向
に加えられ、これにより、リフトアーム53が回転させ
られリフトロッド51を押し、ロアリンクRLを下げる
ことで、レーザ受光部31が平面信号Hを受け得る位置
まで作業機の前端部を押し下げて姿勢を制御している。
【0019】ここで、理解を容易にするため、均平作業
機60のマスト68に長孔68A(フリーゾーン)が存
在しない場合を考えてみる。まず、サッカー競技面に存
在する凹凸に乗ってトラクタが走行移動する場合、トラ
クタには当然凹凸による上下動が伴うのである。この上
下動の運動がトラクタに装着されている均平作業機60
に伝わり、レーザ受光部31も上下動することになる。
このレーザ受光部31の上下動により制御回路34はレ
ーザ受光部31が平面信号Hを受け得るように動作する
ことになり、均平作業機60を基準平面に対してロアリ
ンクRLのヒッチ点が所定の高さになるように制御され
る。すなわち、トラクタTの走行移動に伴う上下動が均
平作業機60にそのまま伝わり、極端な場合には、均平
作業機60が持ち上げられてしまうので、サッカー競技
面に存在した凹凸と位相が異っただけの凹凸がサッカー
競技面の表面に形成されてしまい、所期の目的を達成す
ることができない。しかしながら、アッパリンクULと
マスト68の装着点が長孔68Aになっていることで、
トラクタTの実際の上下動の運動がそのまま均平作業機
60に伝わることはなく、上下のいずれの方向にも小さ
くなって伝わることになる。言い換えると、作業機能機
としての均平板63がロアリンクRLのヒッチ点と支点
部材である鎮圧輪64との中間に存在しているために、
トラクタTの上下動制御が支点部材を支点とした均平板
63の上下動として伝えられるために、てこ比の原理に
より小さくなって伝わることになる。
【0020】言い換えると、レーザ発光部33が描く平
面信号Hによる基準平面からレーザ受光部31が外れ
て、均平作業機60の高さに変化が生じた場合、そのレ
ーザ受光部31が基準平面からどれ程はずれているかを
制御ボックス(制御回路)34において演算して制御量
を割り出し、その補正値に対応した信号をトラクタTの
備えるリフト機構50の油圧回路に入力して、リフトロ
ッド51を介してロアリンクを制御駆動する。これによ
り、均平作業機60の姿勢が、すなわち、レーザ受光部
31が前述の基準平面に位置することができるように制
御される。
【0021】図6は、均平作業機60によりサッカー競
技面の表面を削り、あるいは運土する場合の状態を示し
ていて、表面の比較的大きな凹凸Txに対して均平板6
3が通過した後には比較的小さな凹凸Tyによる表面が
形成され、平面信号Hが描く基準平面と平行なグラウン
ド構築面が形成される。この小さな凹凸Tyによる表面
が平均的なグラウンド構築面を形成することになる。
【0022】以上の説明では、グラウンド構築面を水平
平面とするために、レーザ光の平面信号Hで描く基準平
面を水平平面としたものを例に挙げて説明したが、図
1、図2に示すように、サッカー場の競技面には所定の
勾配が付せられることが必要である。この場合には、レ
ーザ光の平面信号Hを発光するレーザ発光部33に所定
の角度だけ傾斜を設けることで、基準平面と平行な勾配
のグラウンド構築面を形成することができる。
【0023】その作業順序の概略を図10に示してあっ
て、グラウンドの表面層を形成する場合、A工程におい
ては砂などの資材を適当な場所に山積みしておく。次
に、B工程において、山積みの資材を適当に崩しながら
周辺を拡げ、C工程において略全域に資材を拡げる。こ
の状態では、表面に凹凸が存在しているので、これを均
平にすべく均平(不陸除去)作業を行う。このときの均
平作業機が前述の説明のようにレーザ光で描かれる基準
平面に沿って制御されて基準平面と平行なグラウンド構
築面としての競技面を仕上げる。
【0024】本発明の均平作業機60において、砕土機
62としては、縦軸形式のハロー、すなわち、バーチカ
ルハローを採用することができる。このバーチカルハロ
ーは、トラクタのPTO軸により縦軸廻りに回転駆動さ
れる複数組のナイフブレード69を有し、隣接する各ナ
イフブレード69は、相互に反対方向に回転駆動される
ように構成されている。そして、このバーチカルハロー
は、縦軸廻りに回転駆動される複数組のナイフブレード
69がグラウンドの表面層、すなわち、真砂とグリーン
サンドと苦汁(塩化マグネシウムや塩化カルシウム等の
潮解性塩類)とを上下反転させることなく的確に攪拌混
合することができる。
【0025】前述のようなバーチカルハローを装備した
均平作業機60は、図5に示すように、防塵液散布手段
70を備えている。この防塵液散布手段70は、グラウ
ンドとしてのサッカー競技面の表面層をナイフブレード
69によって攪拌混合する際の粉塵の発生を抑制するた
めのもので、均平作業機60の作業幅方向に沿って延び
る防塵液の散布ノズル71と、この散布ノズル71にフ
レキシブル管72を介して接続されるタンク(図示省
略)とを備えている。このタンクは、均平作業機60自
体、あるいは、トラクタに牽引されて均平作業機60と
伴走移動する給水車に搭載される。また、散布ノズル7
1には、その長手方向に所定ピッチで複数の散布孔が開
口されている。散布ノズル71の各散布孔から散布され
る防塵液は、水でもよいが、エチレン−酢酸ビニル系の
特殊エマルジョンとケミカルバインダと水との混合液が
好ましい。なお、この散布ノズル71は、図5において
は均平作業機60の最前段に配置されているが、ナイフ
ブレード69と均平板との間に配置するのが好ましい。
この場合、ナイフブレード69によって攪拌混合される
グラウンド表面層を順次湿潤化して粉塵の発生を効果的
に抑制することができる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るグラウンドの整備構築作業方法によれば、削土、
運土の作業を行う作業機の均平板をグラウンド表面に対
しレーザ光が描く基準平面に倣って上下動させつつ作業
機を移動させるため、基準平面と平行なグラウンド構築
面を能率的に精密、精確に形成することができる。ま
た、レーザ光が描く基準平面を水平面にすれば、グラウ
ンド構築面を水平面として形成でき、また、基準平面を
所定の勾配を有する傾斜面とすれば、グラウンド構築面
を傾斜面として形成することができるのであり、測量作
業に費やしていた時間的ロスを著しく削減することがで
き、施工期間の大幅短縮が可能となる。一方、本発明に
係る作業機によれば、グラウンドの表面層を攪拌混合す
るハローの近傍に防塵液散布手段を装備しているため、
グラウンド表層材の攪拌混合作業において、砂塵の舞上
りを効果的に防止することができ、作業環境の悪化を防
止することができる。また、作業機のハローが縦軸廻り
に回転駆動されてグラウンドの表面層を攪拌混合するナ
イフブレードを有するバーチカルハローの場合には、グ
ラウンド表層材として積層される真砂、グリーンサン
ド、苦汁などを上下反転させることなく的確に攪拌混合
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が目的とするサッカー場の平面図であ
る。
【図2】本発明の目的とするサッカー場の断面図であ
る。
【図3】本発明の実施に使用する均平作業機の制御系の
説明図である。
【図4】本発明の実施に使用する均平作業機の側面図で
ある。
【図5】本発明の実施に使用する均平作業機の斜視図で
ある。
【図6】競技面における均平作業の状態の概略を示す説
明図である。
【図7】本発明の実施に使用する均平作業機の他の例を
示す側面図である。
【図8】同アッパリンクと長孔との関係とリフト機構と
の関係を概略図示する説明図である。
【図9】均平板に代りレーキを用いた作業機の側面図で
ある。
【図10】施工中の競技面の均平作業の作業工程を説明
する説明図である。
【符号の説明】
1 サッカー競技面 2 ゴールポスト 3 サイドライン 31 レーザ受光部 31X ポール 33 レーザ発光部 34 制御回路 35 切換弁 36 油圧ポンプ 37 流量制御弁 50 リフト機構 51 リフトロッド 52 枢着点 53 リフトアーム 54 リフトシリンダ 54A ロッド 60 均平作業機 61 フレーム 62 砕土機 63 均平板 64 鎮圧輪 65 フレーム 65A 支持アーム 65B フレーム(マスト) 66 枢着ピン 67 伸縮シリンダ 68 マスト 68A 長孔 68B 長孔 69 ナイフブレード 70 防塵液散布手段 71 散布ノズル 72 フレキシブル管 UL アッパリンク RL ロアリンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 義男 茨城県稲敷郡美浦村大字間野字天神台300 番地 スガノ農機株式会社茨城工場内 (72)発明者 中山 茂 茨城県稲敷郡美浦村大字間野字天神台300 番地 スガノ農機株式会社茨城工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山積みされたグラウンド構築資材を崩し
    ながらグラウンドに競技面として必要なグラウンド構築
    面を形成するグラウンドの整備構築作業方法において、
    所定のグラウンド構築面に対応した基準平面をレーザ光
    により描き、この基準平面に倣って作業機の均平板を上
    下動させつつ作業機を移動させることで所定のグラウン
    ド構築面を形成することを特徴とするグラウンドの整備
    構築作業方法。
  2. 【請求項2】 基準平面が所定の勾配を有する傾斜面の
    組み合わせからなり、競技面として必要なグラウンド構
    築面が傾斜面の組み合せとして形成されることを特徴と
    する請求項1記載のグラウンドの整備構築作業方法。
  3. 【請求項3】 少なくともトラクタのもつ3点リンクに
    より装着される作業機であって、トラクタのアッパリン
    クがマストに長孔を介して取り付けられ、作業進行方向
    前側から順に、グラウンドの表面層を攪拌混合するハロ
    ーと、このハローの後方に装備された均平板と、この均
    平板の後方に配置されている鎮圧輪とを備え、前記ハロ
    ーの近傍に防塵液散布手段が配置されていることを特徴
    とする請求項1記載のグラウンドの整備構築作業方法に
    使用する作業機。
  4. 【請求項4】 作業対象グラウンドの場外の任意の場所
    から照射されるレーザ光を受光する受光手段を装備して
    いて、その受光信号によりトラクタのもつリフト機構を
    制御して3点リンクのロアリンクを上下動させるように
    構成されている請求項3記載の作業機。
  5. 【請求項5】 防塵液散布手段は、作業幅方向に沿って
    延びる散布ノズルに対して、作業機と伴走移動する薬液
    タンクから防塵液が供給されるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の作業機。
  6. 【請求項6】 ハローは、縦軸廻りに回転駆動されてグ
    ラウンドの表面層を攪拌混合するナイフブレードを有す
    るバーチカルハローであることを特徴とする請求項3記
    載の作業機。
JP15668798A 1997-05-29 1998-05-21 グラウンドの整備構築作業方法および使用する作業機 Pending JPH1143905A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002161510A (ja) * 2000-11-24 2002-06-04 Toko Sangyo Kk グラウンド整地方法
JP2011001768A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Golf Jo Yohin Kk 牽引式のグラウンド整備作業機
WO2024090595A1 (ko) * 2022-10-24 2024-05-02 주식회사 스마츠 스포츠 그라운드 관리용 무인 전기카트

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