JPH1143691A - 漂白洗浄剤組成物 - Google Patents

漂白洗浄剤組成物

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JPH1143691A
JPH1143691A JP20356797A JP20356797A JPH1143691A JP H1143691 A JPH1143691 A JP H1143691A JP 20356797 A JP20356797 A JP 20356797A JP 20356797 A JP20356797 A JP 20356797A JP H1143691 A JPH1143691 A JP H1143691A
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JP
Japan
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component
bleaching
detergent composition
hydrogen peroxide
bleaching detergent
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Application number
JP20356797A
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English (en)
Inventor
Yukiyoshi Yamaguchi
進可 山口
Nobuyuki Ogura
信之 小倉
Masakazu Furukawa
昌和 古川
Muneo Aoyanagi
宗郎 青柳
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漂白活性化成分の安定性を確保し、保存安定
性の高い漂白洗浄剤組成物を得る。 【解決手段】 (A)融点が70℃以下の過酸化水素に
対して安定な有機化合物を含み、水中で過酸化水素を放
出する成分及び(B)次の一般式(I): 【化1】 〔式中、Rは8〜15のアルキル基を示し、Yは−SO
3M又は−COOM(ここでMは水素原子又はアルカリ
金属原子を示す)を示す。〕で表される漂白活性化剤を
含む粒状物を含有する漂白洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた漂白洗浄力
を有しており、保存安定性も優れている漂白洗浄剤組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】漂白洗浄剤は塩素系と酸素系に分けられ
るが、塩素系漂白洗浄剤は使用できる繊維に制限があ
り、さらには色柄ものには使用できないことや特有の刺
激臭を有していることから、これらの欠点のない酸素系
漂白洗浄剤が最近著しく普及している。この酸素系漂白
洗浄剤としては、漂白性能及び安定性の面から、漂白基
剤として過炭酸ナトリウム、過ほう酸ナトリウムが汎用
されている。
【0003】酸素系漂白洗浄剤は塩素系漂白洗浄剤に比
べて漂白力が弱いため、各種漂白活性剤と併用されてい
る。代表的な漂白活性剤としては、テトラエチレンジア
ミン、アセトキシベンゼンスルホン酸塩、テトラアセチ
ルグリコリルウリル、グルコースペンタセテート等が使
用されている。また特開昭59−22999号公報に
は、過酸化水素及び次式:R-C(=O)-L(式中、R
は炭素数約5〜18のアルキル基であり、カルボニル炭
素を含有する最長線状アルキルアルキル鎖が6〜10を
有し、Lはリビング基を示す)で表される漂白活性化剤
からなり、過酸素漂白化合物によって生成される過酸化
水素と漂白活性化剤のモル比が1.5よりも大きな漂白
剤が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な漂白活性化剤は、活性なエステル構造等を有している
ため、保存安定性に問題がある。特に過酸化水素放出成
分が崩壊して微粉末となったとき、漂白活性化剤と接触
することによって、漂白活性化剤の分解が促進されると
いう問題がある。
【0005】また、最近省資源や包装容器のゴミなどの
問題から薄いプラスチック製の小袋に詰めた詰替用の漂
白剤が望まれており、そのような詰替用プラスチック製
の袋状包装容器としては特表平3−505322号、実
開平3−123847号に開示されているものを挙げる
ことができる。しかし、これらプラスチック製の袋状包
装容器は従来のボトル容器と比較して、透湿性及び柔軟
性が高いことから、過酸化水素放出成分が崩壊しやす
く、漂白洗浄剤組成物の安定性、特に漂白活性化剤の安
定性に問題がある。
【0006】そこで本発明は、漂白活性化剤の安定性を
高めることにより、漂白洗浄剤組成物自体の安定性も高
めることができる漂白洗浄剤組成物を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、特定の有機化合物と過酸化水素放出成分とを組
み合わせることにより、特定構造を有する漂白活性化剤
の安定性を向上できることを見出し、本発明を完成し
た。
【0008】即ち本発明は、(A)融点が70℃以下の
過酸化水素に対して安定な有機化合物を含み、水中で過
酸化水素を放出する成分及び(B)次の一般式(I):
【0009】
【化4】
【0010】〔式中、Rは7〜15のアルキル基を示
し、Yは−SO3M又は−COOM(ここでMは水素原
子又はアルカリ金属原子を示す)を示す。〕で表される
漂白活性化剤を含む粒状物を含有することを特徴とする
漂白洗浄剤組成物を提供する。
【0011】また本発明は、上記の漂白洗浄剤組成物
を、200〜800nmの光透過率が30%以下である
厚さ20〜500μmのプラスチック製包装容器に充填
してなることを特徴とする漂白洗浄剤組成物を提供す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で用いる(A)成分は、水
中で過酸化水素を放出する成分と、融点が70℃以下の
過酸化水素に対して安定な有機化合物を含むものであ
る。なお、「過酸化水素に対して安定な」とは、過酸化
水素と共存した場合でも分解、変質等しないことを意味
する。
【0013】この(A)成分は、例えば、過酸化水素を
放出する成分と前記有機化合物とを混合したもの、好ま
しくは過酸化水素を放出する成分に前記有機化合物をコ
ーティングしたものを挙げることができるが、これらに
限定されるものではない。このコーティング方法として
は、過酸化水素を放出する成分に前記有機化合物をスプ
レーで噴霧し、流動乾燥する等の方法を適用することが
できるが、これに限定されるものではない。なお、前記
有機化合物は液状であることが、過酸化水素を放出する
成分の粉立ちを押さえられるために好ましい。
【0014】水中で過酸化水素を放出する成分として
は、過炭酸塩、過ホウ酸塩、過燐酸塩等の無機の過酸化
物塩を挙げることができ、好ましくは過炭酸塩、過ホウ
酸塩であり、特に好ましくは過炭酸塩である。過酸化水
素を放出する成分の平均粒径は、好ましくは200〜5
00μmであり、特に好ましくは250〜400μmであ
る。また、孔径125μmの篩を通過するような微粉末
の含有量は、漂白洗浄剤組成物のケーキングを防止する
ためには、好ましくは20重量%以下であり、特に好ま
しくは10重量%以下であり、さらに好ましくは5重量
%以下である。
【0015】融点が70℃以下の過酸化水素に対して安
定な有機化合物としては、融点が50℃以下のものが好
ましく、30℃以下のものが特に好ましい。融点が70
℃以下の場合には、過酸化水素が崩壊して発生する微粉
末を有機化合物が吸着する能力が高いため好ましい。こ
のような有機化合物としては、非イオン界面活性剤、ポ
リエチレングリコール又はポリプロピレングリコール等
を挙げることができる。非イオン界面活性剤としては、
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシア
ルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン
グリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンブロックポリマーを挙げることができ、
これらの中でも炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖の1
級又は2級のアルコールにエチレンオキシドやプロピレ
ンオキシド等のアルキレンオキシドを4〜20モル付加
したHLB値(グリフィン法で算出)が10.5〜1
5.0、好ましくは11.0〜14.5であるようなポ
リオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましい。
【0016】(A)成分においては、有機化合物の適度
な吸着力を保持するとともに、ケーキングの発生を防止
するため、過酸化水素を放出する成分に対する有機化合
物の配合割合は、好ましくは0.01〜10重量%であ
り、特に好ましくは0.1〜10重量%であり、さらに
好ましくは0.1〜5重量%である。
【0017】漂白洗浄剤組成物中における(A)成分の
含有量は、他成分との配合を容易にし、充分な漂白洗浄
力を付与するためには、好ましくは1〜80重量%であ
り、特に好ましくは5〜70重量%であり、さらに好ま
しくは20〜60重量%である。
【0018】本発明で用いる(B)成分は、次の一般式
(I):
【0019】
【化5】
【0020】〔式中、Rは7〜15のアルキル基を示
し、Yは−SO3M又は−COOM(ここでMは水素原
子又はアルカリ金属原子を示す)を示す。〕で表される
漂白活性化剤の粒状物である。
【0021】一般式(I)中において、R1で示される直
鎖アルキル基は、国内における通常の洗浄条件において
充分な溶解性を確保し、汚れ成分の充分な吸着力を付与
するため、前記のとおり、炭素数は7〜15のものであ
る。また、Mで示されるアルカリ金属原子としては、ナ
トリウム原子、カリウム原子を挙げることができる。
【0022】このような一般式(I)で表される漂白活
性化剤としては、下記式(II)又は(III)で表される
ものが好ましい。
【0023】
【化6】
【0024】[式中、Rは炭素数11〜15の直鎖アル
キル基を示し、Mはナトリウム原子又はカリウム原子を
示す]又は
【0025】
【化7】
【0026】[式中、Rは炭素数7〜11の直鎖アルキ
ル基を示す]。
【0027】(B)成分中における漂白活性化剤の配合
割合は、造粒を円滑に行い微粉末を生じさせないため及
び充分な漂白性能を付与するため、好ましくは10〜9
5重量%であり、特に好ましくは20〜80重量%であ
り、さらに好ましくは30〜70重量%である。
【0028】(B)成分の漂白活性化剤を含む粒状物
は、漂白活性化剤と水溶性バインダー及び水、さらに必
要に応じて他の成分から得られる造粒物又はその解砕物
である。(B)成分をこのような造粒物又はその解砕物
にすることにより、単独では不安定な漂白活性化剤の安
定性を高めることができる。
【0029】水溶性バインダーとしては、水溶性ポリマ
ー、非イオン界面活性剤又は無機バインダーを挙げるこ
とができる。水溶性ポリマーとしては、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、カルボキシメチ
ルセルロース、ポリアクリル酸ソーダの如きポリカルボ
ン酸塩を挙げることができる。ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコールとしては分子量が400
〜20,000、好ましくは600〜10,000の範囲
のものが適している。非イオン界面活性剤としては、ポ
リオキシエチレン(酸化エチレン付加モル数=3〜30
0)アルキルC8〜C22エーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、しょ糖脂肪酸エステル、ア
ルキルグルコシド、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレングリコ
ール、脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸ジエタノー
ルアミドを挙げることができる。水溶性無機バインダー
としては、珪酸ソーダ等を挙げることができる。これら
の水溶性バインダーの中でも、融点20〜80℃のポリ
オキシエチレングリコール、ポリプロピレングリコール
が好ましい。
【0030】(B)成分中における水溶性バインダー及
び水の配合割合は、好ましくは0.1〜40重量%であ
り、特に好ましくは0.3〜30重量%であり、さらに
好ましくは0.3〜20重量%である。
【0031】また、(B)成分の造粒物又はその解砕物
の溶解性を高めるため、陰イオン界面活性剤を配合する
ことができる。陰イオン界面活性剤としては、炭素数1
0〜18の直鎖又は分岐鎖の1級又は2級アルコールの
硫酸エステル塩、炭素数8〜20のアルコールのエトキ
シレート化物の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、α−オレフィンス
ルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸ア
ルキルエステル塩又は脂肪酸塩が好ましい。本発明では
特に、アルキル鎖の炭素数が12〜14の直鎖アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、炭素数12〜18のアルキル硫
酸塩が好ましく、対イオンとしては、アルカリ金属類が
好ましく、特にナトリウム又はカリウムが好ましい。陰
イオン界面活性剤の(B)成分中における配合割合は、
好ましくは0〜40重量%であり、特に好ましくは0.
3〜30重量%であり、さらに好ましくは1〜20重量
%である。
【0032】また、(B)成分の造粒物又はその解砕物
の貯蔵安定性をさらに高めるため、酸性物質を配合する
ことができる。酸性物質としては、ギ酸、プロピオン
酸、クエン酸、コハク酸、フマル酸等の有機酸、燐酸、
亜硫酸ナトリウム等の無機酸、固体酸性を示すゼオライ
ト等を挙げることができる。これらの中でもフマル酸、
コハク酸、固体酸性を示すゼオライトが好ましい。酸性
物質の(B)成分中における配合割合は、好ましくは0
〜40重量%であり、特に好ましくは 0.1〜30%
である。
【0033】次に、(B)成分である粒状物の造粒及び
解砕方法について説明する。造粒方法としては、得られ
た粒状物を溶液中で崩壊又は溶解しやすくするため、圧
密形成法を適用することが好ましいが、これに限定され
るものではない。圧密形成法としては、押出造粒機によ
り、好ましくは長径が500μm以上、特に好ましくは
長径が500〜3000μm、さらに好ましくは長径が
700〜2000μmの顆粒のような円柱状圧密成形体
にする方法、回転する2本のロール管に圧密して、好ま
しくは厚さ200〜1000μm、特に好ましくは厚さ
500〜5000μmの板状圧密形成体とする方法、ブ
リケットにより、好ましくは径が500〜10000μ
m、特に好ましくは径が500〜5000μmの錠剤型の
圧密成形体にする方法を用いることができる。ここで粒
状物を円柱状圧密成形体にする場合には、粒子形状を球
形から遠ざけることにより表面積をできるだけ小さく
し、これにより(A)成分との接触面積を小さくして安
定性を向上させるため、短径に対して長径が1.1倍以
上であるものが好ましく、1.2〜3倍であるものが特
に好ましく、1.3〜2倍であるものがさらに好まし
い。
【0034】圧密形成法で用いる押出造粒機としては、
不二パウダル製のペレッタブル、菊水製の顆粒機等を挙
げることができ、ブリケット機としては新東工業製のブ
リケッター、菊水製の打錠機等を挙げることができる。
これらの中では、造粒物の溶解性及び流動性が良好でか
つ生産性に優れる点から、押出造粒機が好ましい。押出
造粒機のスクリーン径は、重量平均径が好ましくは20
0〜5000μmであり、顆粒状の造粒物を好適に製造
するためには500〜5000μmであることが好まし
く、500〜3000μmであることが特に好ましい。
【0035】解砕物を得る場合には、圧密成形後、整粒
機により重量平均粒子径200〜5000μmの範囲に
整粒する方法、マルメライザー等を用いて造粒成形する
方法を適用することができる。
【0036】漂白洗浄剤組成物中における(B)成分の
含有量は、充分な漂白洗浄力を付与するため及びケーキ
ングを防止するため、0.01〜30重量%であり、好
ましくは0.1〜20重量%であり、特に好ましくは1
〜10重量%である。また、漂白洗浄剤組成物において
は、組成物全体に対する(B)成分中の漂白活性化剤の
含有量が、(B)成分の凝集を防止して安定性を高める
とともに、充分な漂白力を付与するため、好ましくは
0.1〜20重量%であり、特に好ましくは0.5〜1
0重量%であり、さらに好ましくは1.0〜5.0重量
%である。
【0037】漂白洗浄剤組成物中における微粉末(孔径
125μmの篩通過)量の含有割合は、粉立ちを防止す
るとともに、ケーキングを防止して組成物の安定性を高
めるため、好ましくは40重量%以下であり、特に好ま
しくは20重量%以下であり、さらに好ましくは10重
量%以下である。
【0038】本発明の漂白洗浄剤洗剤組成物には、一般
的な洗浄成分を配合することができる。この洗浄成分と
しては、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両
性界面活性剤、陽イオン界面活性剤を挙げることができ
るが、これらの中でも好ましくは陰イオン界面活性剤、
非イオン界面活性剤である。陰イオン界面活性剤として
は、炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖の1級又は2級
アルコールの硫酸エステル塩、炭素数8〜20のアルコ
ールのエトキシレート化物の硫酸エステル塩、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、α−
オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−ス
ルホ脂肪酸アルキルエステル塩又は脂肪酸塩が好まし
い。本発明では特に、アルキル鎖の炭素数が12〜14
の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数12〜1
8のアルキル硫酸塩が好ましく、対イオンとしては、ア
ルカリ金属類が好ましく、特にナトリウム又はカリウム
が好ましい。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシ
アルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンア
ルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリコール
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンブロックポリマーが好ましい。特に、非イオン界面
活性剤としては、炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖の
1級又は2級のアルコールにエチレンオキシドやプロピ
レンオキシドなどのアルキレンオキシドを4〜20モル
付加したHLB値(グリフィン法で算出)が10.5〜
15.0、好ましくは11.0〜14.5であるような
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましい。
【0039】本発明の漂白洗浄剤洗剤組成物には、結晶
性珪酸塩を配合することができる。結晶性珪酸塩は、珪
酸(SiO2)のアルカリ金属塩が好ましく、0.1%
分散液の最大pH値が11以上(25℃)であり、0.
1%分散液1に対し、0.1Nの塩酸水溶液を用いてp
H10まで低下させるのに5ml以上を必要とするもので
あり、アルカリ度だけでなく、アルカリ緩衝能にも優れ
るものである。なかでも、アルカリ金属ケイ酸塩のSi
2/M2O(Mはアルカリ金属を示す)が好ましくは
0.5〜2.6、特に好ましくは1.5〜2.6のもの
が好適に用いられる。従来知られている結晶性珪酸塩は
SiO2/Na2Oが1.9〜4.0であるが、この比率
が2.6を超えるものは本発明の対象となる高密度洗剤
の配合に向かない場合がある。
【0040】また、本発明の結晶性珪酸塩は、イオン交
換容量として、少なくとも100CaCO3mg/g 以上、
好ましくは200〜600CaCO3mg/gを有するもの
であり、本発明におけるイオン捕捉能を有する物質の一
つである。また結晶性珪酸塩は、その平均粒径が0.1
〜100μmであることが好ましく、1〜60μmであ
ることが特に好ましい。なお、ここでいう平均粒径と
は、粒度分布のメジアン径である。このような平均粒径
及び粒度分布を有する結晶性珪酸塩は、振動ミル、ハン
マーミル、ボールミル、ローラーミル等の粉砕機を用
い、粉砕することによって調製することができる。
【0041】本発明に用いる結晶性珪酸塩として好適な
ものは、次式(IV): x(M2O)・y(SiO2)・z(MemOn)・w(H2O) (IV) 〔式中、M は周期律表のIa族元素を示し、Meは周期律表
のIIa 族元素、IIb 族元素、IIIa族元素、IVa 族元素又
はVIII族元素から選ばれる1種又は2種以上の組み合わ
せを示し、 y/x = 0.5〜2.6、z/x =0.01
〜0.9 、w=0〜20、n/m=0.5〜2.0を示
す。〕で表される組成を有するものである。
【0042】Meは周期律表のIIa 族元素、IIb 族元
素、IIIa族元素、IVa 族元素又はVIII族元素から選ば
れ、例えばMg、Ca、Zn、Y、Ti、Zr、Fe等
を挙げることができる。これらは特に限定されるもので
はないが、資源及び安全上の点から、好ましくはMg、
Caである。また、これらは単独で又は2種以上を混合
して用いてもよく、例えばMgO、CaO等が混合して
Memn 成分を構成していてもよい。
【0043】一般式(IV) において、y/x は、アルカリ
能が低くなってアルカリ剤として不十分となり、イオン
交換能も低くなってイオン交換体としても不十分となる
ことを防止し、耐水溶性が不十分となり、ケーキング
性、溶解性、組成物の粉末物性に著しく悪影響を及ぼす
ことを防止するため、好ましくは0.5〜2.6であ
り、特に好ましくは1.5〜2.6である。また、一般
式(IV) において、 z/xは、オン交換能が低くなり、イ
オン交換体として不十分となることを防止し、耐水溶性
が不十分となることを防止するため、好ましくは0.0
1〜0.9であり、特に好ましくは0.02〜0.5で
ある。
【0044】x, y, z は、前記の y/x 比、 z/x 比に
示されるような関係であれば特に限定されるものではな
い。なお、前記のようにx(M2O)が例えばx'(Na2O)・x"(K
2O)となる場合は、x はx'+x"となる。このような関係
は、z(MemOn ) 成分が2種以上のものからなる場合にお
けるzにおいても同様である。また、n/mは、当該元素
に配位する酸素イオン数を示し、実質的には 0.5、
1.0、1.5、2.0の値から選ばれる。
【0045】 また、次式(V): M2O・x'(SiO2)・y’(HO) (V) 〔式中、M はアルカリ金属を示し、x'= 1.5〜2.6 、
y'=0〜20を示す。〕で表される組成の結晶性珪酸塩も
使用することができる。
【0046】一般式(V)において、M は周期律表のIa族
元素から選ばれ、Ia族元素としては、Na、K 等を挙げる
ことができる。これらは単独で又は例えばNa2OとK2O と
が混合してM2O 成分を構成してもよい。またx'、y'が
1.7≦x'≦2.2 且つy'=0のものが好ましく、陽イオン
交換能が100〜400CaCO3mg/g のものが使用で
き、これは本発明におけるイオン捕捉能を有する物質の
一つである。
【0047】一般式(V)で表される結晶性珪酸塩は、一
般的には無定形のガラス状珪酸ソーダを200〜100
0℃で焼成して結晶性とすることによって得られる。合
成方法の詳細は、例えばPhys.Chem.Glasses.7, p127-p1
38(1966)、Z.Kristallogr.,129,p 396-p404(1969)等に
記載されている。また、一般式(V)で表される結晶性珪
酸塩は、例えば、ヘキスト社より商品名「Na-SKS-6」
(δ−Na2Si2O5)として、粉末状、顆粒状のものが入手
できる。
【0048】本発明において、一般式(IV) 及び(V)で表
される結晶性珪酸塩は、それぞれ単独あるいは2種以上
を用いることができる。結晶性珪酸塩の配合量は、好ま
しくは0.1〜10重量%であり、特に好ましくは1〜
5重量%である。
【0049】本発明の漂白洗浄剤洗剤組成物には、分子
量が数百〜10万のコポリマー又はホモポリマー等のカ
ルボン酸系ポリマーを配合することができる。カルボン
酸系ポリマーは金属イオンを封鎖する機能を有するほ
か、固体粒子汚れを衣料から洗濯浴中へ分散させる作用
とその粒子が衣料へ再付着(再汚染)するのを防ぐ作用
をする成分である。なお、コポリマーは一般的にランダ
ム重合である。これらのカルボン酸系ポリマーの中で
は、アクリル酸−マレイン酸コポリマーの塩とポリアク
リル酸塩(Na、K 、NH4 )が好ましく、分子量は1,0
00〜80,000のものが好ましい。カルボン酸系ポ
リマーは、通常は不飽和の有機カルボン酸や有機ポリカ
ルボン酸を重合することによって容易に得ることができ
るが、分子量が2,000以上で且つカルボキシル基が
10以上を有するものであるならば、その原料としての
不飽和カルボン酸モノマーは限定されるものではない。
上記カルボン酸系ポリマー以外に、ポリグリシジル酸塩
等のポリマー、カルボキシメチルセルロース等のセルロ
ース誘導体並びにポリアスパラギン酸塩などのアミノカ
ルボン酸系のポリマーも金属イオン封鎖能、分散能及び
再汚染防止能を有するため、本発明において併用するこ
とができる。
【0050】本発明の漂白洗浄剤組成物には、必要に応
じてさらに下記の各成分を配合することができる。
【0051】(1)金属イオン封鎖剤 上記アルミノ珪酸塩、結晶性珪酸塩及びカルボン酸系ポ
リマー以外の金属イオン封鎖剤として有機キレート剤を
挙げることができ、例えば、ジグリコール酸、オキシジ
コハク酸、クエン酸等のポリカルボン酸塩又はその塩、
ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、イミノジ酢
酸、ヒドリキシイミノジ酢酸、ヒドロキシイミノジコハ
ク酸等のアミノポリカルボン酸又はその塩、エタン−1,
1 −ジホスホン酸、エタン−1,2 −トリホスホン等のホ
スホン酸の塩等であり、特にpKCa値が4以上の有機
キレート剤が好ましい。無機性の金属イオン封鎖剤とし
ては、オルトリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン酸
塩等のリン酸塩を挙げることができる。なお、塩の場合
の対イオンとしてはナトリウム、カリウムが好適であ
る。
【0052】(2)リン化合物 リン化合物としては、従来より知られている金属イオン
を補足する化合物が好ましい。特にトリポリリン酸塩、
オルトリン酸塩、メタリン酸塩が好ましく、特にトリポ
リリン酸ナトリウムが好適である。
【0053】(3)アルカリ剤 アルカリ剤としては、デンス灰や軽灰と総称されている
炭酸ナトリウムのほか、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム等のアルカリ金属炭酸塩、JIS 1号、2号、3
号等の非晶質のアルカリ金属珪酸塩を挙げることができ
る。これらの無機性のアルカリ剤は、洗剤乾燥時におけ
る粒子の骨格形成成分として効果的であり、比較的硬
く、流動性に優れた洗剤を得ることができる。
【0054】(4)増量剤〔中性塩〕 増量剤〔中性塩〕として、一般的に芒硝と呼ばれている
硫酸ナトリウムを配合することができる。硫酸ナトリウ
ムは無機性のアルカリ剤と同様に乾燥後の洗剤粒子の骨
格形成に効果的である。その他の好ましい中性塩として
は、塩化ナトリウム、塩化カリウムを挙げることができ
る。
【0055】(5)酵素 酵素(本来的に酵素作用を洗浄工程中になす酵素であ
る)としては、酵素の反応性から分類すると、ハイドロ
ラーゼ類、オキシドレダクターゼ類、リアーゼ類、トラ
ンスフェラーゼ類及びイソメラーゼ類を挙げることがで
きるが、本発明にはいずれも適用できる。特に好ましい
のはプロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、ヌクレア
ーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ及びペクチナーゼであ
る。プロテアーゼの具体例としては、ペプシン、トリプ
シン、キモトリプシン、コラーゲナーゼ、ケラチナー
ゼ、エラスターゼ、スプチリシン、BPN、パパイン、
プロメリン、カルボキシペプチターゼA及びB、アミノ
ペプチターゼ、アスパーギロペプチターゼA及びBであ
り、市販品として、サビナーゼ、アルカラーゼ(ノボイ
ンダストリー社)、API21(昭和電工(株))、マク
サカル(ギストプロケイデス社)、特開平5−2549
2号公報記載のプロテアーゼK−14もしくはK−16等を
挙げることができる。エステラーゼの具体例としては、
ガストリックリパーゼ、バンクレアチックリパーゼ、植
物リパーゼ類、ホスホリパーゼ類、コリンエステラーゼ
類及びホスホターゼ類等を挙げることができる。リパー
ゼの具体例としては、リポラーゼ(ノボインダストリー
社)、リポサム(昭和電工(株))等の市販のリパーゼ
等を挙げることができる。また、セルラーゼとしては市
販品のセルザイム(ノボインダストリー社)、特開昭6
3−264699号公報の請求項4記載のセルラーゼ等
を挙げることができ、アミラーゼとしては市販のターマ
ミル(ノボインダストリー社)等を挙げることができ
る。酵素は別途安定な粒子として造粒したものを、洗剤
生地(粒子)にドライブレンドした状態で使用する。
【0056】(6)蛍光染料 蛍光染料としては、4,4'−ビス−(2−スルホスチリ
ル)−ビフェニル塩、4,4'−ビス−(4−クロロ−3−
スルホスチリル)−ビフェニル塩、2−(スチリルフェ
ニル)ナフトチアゾール誘導体、4,4'−ビス(トリアゾ
ール−2−イル)スチルベン誘導体、ビス(トリアジニ
ルアミノ)スチルベンジルスルホン酸誘導体、ホワイテ
ックスSA(住友化学社製)、チノパールCBS(チバ
ガイギー社製)等を挙げることができる。これらの蛍光
染料は、1種又は2種以上を組成物中に0〜2重量%配
合することができる。
【0057】(7)香料 香料としては、従来洗剤に配合されている香料、例えば
特開昭63−101496号公報記載の香料、ジメチル
ベンジルカルビニルアセテート、トリシクロ[5.2.1.0
2,6]−デセ−3−エン−8−イルアセテート、トリシ
クロ[5.2.1.02,6]−デセ−3−エン−8−イソプロピオ
ネート、3−アミル−4−アセトキシテトラヒドロピラ
ン、4−tert−ブチルシクロヘキシルアアセテート、2
−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、p−tert−
ブチル−α−メチルヒドロシンナミックアルデヒド、4
−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シク
ロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、α−ヘキシル
シンナミックアルデヒド、α−アミルシンナミックアル
デヒド、α,α’−ジメチル−p−エチルヒドロシンナ
ミックアルデヒド等を挙げることができる。もちろんそ
の他の洗剤成分による劣化のないように、配合する各香
料成分の種類及び場合により配合比率や配合量を考慮す
る。
【0058】(8)消泡剤 消泡剤としては、従来より知られている例えばシリコー
ン/シリカ系のものを挙げることができ、この消泡剤
は、次に説明する特開平3−186307号公報4頁左
下欄に記載の方法を用いて製造した消泡剤造粒物として
もよい。まず、日澱化学株式会社製マルトデキストリン
(酵素変成デキストリン)100gに消泡成分としてダ
ウコーニング社製シリコーン(コンパウンド型、PSア
ンチフォーム)を20g添加し混合し、均質混合物を得
る。次に、得られた均質混合物50%、ポリエチレング
リコール(PEG-6000,融点58℃)25%及び中性無水
ボウ硝25%を70〜80℃で混合後、不二パウダル株
式会社製押出し造粒機(型式EXKS-1)により造粒し、造
粒物を得る。
【0059】本発明の漂白洗浄剤組成物は、漂白成分と
なる過酸化水素を放出する成分が光に対して不安定であ
るため、製造後に保存する場合には暗所で保存するか又
は遮光性の容器に充填して保存する。また、製品として
出荷する場合には、遮光性の容器に充填して出荷する。
このような遮光性容器としては、例えば、200〜80
0nmの光透過率が30%以下、好ましくは20%以
下、特に好ましくは10%以下である厚さ20〜500
μmのプラスチック製容器を挙げることができる。
【0060】このようなプラスチック製容器に使用する
プラスチック材料としては、線状低密度ポリエチレン、
低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、延伸ナイ
ロン、延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
トから選ばれる1種以上を挙げることができる。また、
そのほかにも、多層積層構造を有するプラスチックフィ
ルムを使用することもできる。この多層積層構造を有す
るプラスチックフィルムとしては、例えば、容器の内側
には線状低密度ポリエチレンを使用し、最外層には機械
的強度のあるプラスチック、例えば延伸ナイロン、延伸
ポリプロピレン等を使用したものを挙げることができ
る。これら各層の厚さは約5〜300μmが好適であ
る。さらにプラスチック容器には、バリアー層、耐ピン
ホール層、引き裂き誘導層等を設けることもできる。
【0061】また、光透過率を30%以下にするため、
プラスチック製容器を多層構造のフィルムから形成し、
その層間にアルミ箔や着色層を挟み込む方法を適用する
ことができる。着色層は、例えばグレーグラビアイン
キ、白グラビアインキ、ブラックインキ、シルバーイン
キ等を塗布することで作製することができる。
【0062】プラスチック製容器を構成するプラスチッ
クフィルムは、公知の方法で容易に製造することができ
る。例えば積層フィルムの製造方法としては、ドライラ
ミネート法、Tダイ法、共押し出しラミネート法、イン
フレーション法、タンデムラミネート法等を挙げること
ができる。プラスチック製包装容器の形態は限定されな
いが、所望の大きさのプラスチックフィルムの周囲をヒ
ートシールして所望の容量の袋(小袋)状とした容器を
用いることが好適である。
【0063】
【実施例】以下、本発明を実施例にて説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0064】製造例1 過炭酸ナトリウムに、表1に示すa)〜d)の有機化合物
をその融点以上の温度においてスプレーし、流動乾燥機
により乾燥して、5種類の(A)成分を得た。この
(A)成分の粒径は400μmに調整した。
【0065】
【表1】
【0066】製造例2 次に示すa)〜d)の漂白活性化剤を用いて、下記の方法
により4種類の(B)成分を製造した。
【0067】
【化8】
【0068】各漂白活性化剤を2.7kg、ポリエチレン
グリコール(分子量6000、PEG6000)を0.6kg、アルキ
ル硫酸ソーダ(C12)を1.7kg、合計5kgを混合機(深
江工業、ハイスピードミキサー、FS−GC−10型)に仕込
み、ジャケット温度を80℃、主軸回転数200rpm 、
解砕はねの回転数1500rpmで混合、昇温し、粉体の
温度が70℃になった時点で混合物を抜き出した。つい
で、得られた混合物を押し出し造粒機(不二パウダル
製、ペレッターブル EXD−100 型)により孔径800μ
mのスクリーンを通して、押し出して圧密化した。得ら
れた造粒物を振動冷却機(不二パウダル、バイブロ・フ
ロードライヤーVDF/6000)にて冷却した。冷却後、整粒
機(不二パウダル、ナイフカッターFL−200)にて解砕し
た。得られた造粒物を分級機(徳寿製作所、寿円型振動
篩い)により分級し、粒子径350〜1400μm(重
量平均 900μm、125μmpass2重量%)の漂白活性化剤
の造粒物を得た。
【0069】製造例3(プラスチック製小袋の製造) 厚さ20μmの延伸ナイロン、厚さ100μmの線状低
密度ポリエチレン、厚さ50μmのアルミ箔及び厚さ1
5μmの延伸ナイロンをこの順に重ね合わせて長方形の
形状としたものを二組用意し、それぞれの厚さ15μm
の延伸ナイロンが内側になるように重ね合わせ、その三
辺をヒートシールして容積200mlの小袋を得た。こ
の小袋の200〜800nmの光透過率を測定したとこ
ろ5%以下であった。
【0070】実施例1〜15及び比較例1〜3 表2に示す(A)成分、(B)成分及びその他の成分を
用い、実施例及び比較例の漂白洗浄剤組成物を得た。こ
れらの漂白洗浄剤組成物を用い、(B)成分の安定性、
即ち組成物の安定性を下記の方法により試験した。結果
を表2に示す。
【0071】(試験方法)まず、製造例3で得たプラス
チック製小袋の厚さ15μmの延伸ナイロンの間に各漂
白洗浄剤組成物10gを充填し、袋の残りの一辺をヒー
トシールして小袋入りの漂白剤組成物を得た。次に、こ
の小袋を、温度30℃、湿度60%の恒温恒湿槽に4週
間保存した。試験終了後の組成物10gを1リットルの
イオン交換水に溶解させ、十分に攪拌したのち、KI溶
液(10%)20mlを添加後、チオ硫酸ナトリウムにて
有機過酸発生量を滴定し、次式より漂白活性化剤の残存
率を求め、安定性を評価した。 残存率(%)=[保存後の組成物の滴定量/保存前の組
成物の滴定量]×100
【0072】
【表2】
【0073】表2から明らかなとおり、実施例の組成物
はいずれも安定性が高かった。これに対して、融点が7
0℃を超える有機化合物を用いた比較例1、有機化合物
を用いなかった比較例3、本発明以外の漂白活性化剤を
用いた比較例2は、いずれも安定性が低く、製品として
不良となった。なお、実施例1〜15の組成物は、透明
容器に充填し、暗所で保存した場合又はダンボール箱の
ような遮光性容器に入れて保存した場合でも、同様の結
果が得られた。また、試験終了後、実施例1〜15の組
成物を使用してアクリル系、ポリエステル系、ポリアミ
ド系等の合成繊維衣類を市販の洗濯機により洗濯したと
ころ、優れた漂白洗浄効果を示した。
【0074】
【発明の効果】本発明の漂白洗浄剤組成物は、過酸化水
素を放出する成分が分解したときに生じる微粉末を非イ
オン界面活性剤等の有機化合物が吸着するため、前記微
粉末と漂白活性化剤の接触が防止され、これにより漂白
活性化剤の分解が防止される。よって、漂白活性化剤の
安定性を確保できるので、長期間にわたって優れた漂白
洗浄力を保持できる。また、製造者においては出荷前の
保存が容易となり、製造後から出荷までにおける不良品
の発生を少なくして、製品歩留まりを向上させることが
できる。また、消費者においても、通常の使用時におい
ても品質が安定しているため、長期間、購買当初の漂白
洗浄力を確保できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 17/06 C11D 17/06 (72)発明者 青柳 宗郎 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)融点が70℃以下の過酸化水素に
    対して安定な有機化合物を含み、水中で過酸化水素を放
    出する成分及び(B)次の一般式(I): 【化1】 〔式中、Rは7〜15のアルキル基を示し、Yは−SO
    3M又は−COOM(ここでMは水素原子又はアルカリ
    金属原子を示す)を示す。〕で表される漂白活性化剤を
    含む粒状物を含有することを特徴とする漂白洗浄剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 (B)成分の漂白活性化剤が、下記の一
    般式(II)又は(III)で表されるものである請求項1
    記載の漂白洗浄剤組成物。 【化2】 [式中、Rは炭素数8〜15の直鎖アルキル基を示し、
    Mはナトリウム原子又はカリウム原子を示す。]又は 【化3】 [式中、Rは炭素数7〜11の直鎖アルキル基を示す。]
  3. 【請求項3】 (A)成分の有機化合物が、非イオン界
    面活性剤、ポリエチレングリコール又はポリプロピレン
    グリコールである請求項1又は2記載の漂白洗浄剤組成
    物。
  4. 【請求項4】 (A)成分における有機化合物の配合量
    が0.01〜10重量%である請求項1〜3項のいずれ
    か1記載の漂白洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 組成物中の微粉末(孔径125μmの篩通
    過) 量が全体の40重量%以下である請求項1〜4項の
    いずれか1記載の漂白洗浄剤組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5項のいずれか1記載の漂白
    洗浄剤組成物を、200〜800nmの光透過率が30
    %以下である厚さ20〜500μmのプラスチック製包
    装容器に充填してなることを特徴とする漂白洗浄剤組成
    物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013245242A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Lion Corp 粉末漂白剤及びその製造方法ならびに粉末漂白剤製品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013245242A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Lion Corp 粉末漂白剤及びその製造方法ならびに粉末漂白剤製品

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