JPH1142546A - 光学素子の研磨装置および研磨方法 - Google Patents

光学素子の研磨装置および研磨方法

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JPH1142546A
JPH1142546A JP9217197A JP21719797A JPH1142546A JP H1142546 A JPH1142546 A JP H1142546A JP 9217197 A JP9217197 A JP 9217197A JP 21719797 A JP21719797 A JP 21719797A JP H1142546 A JPH1142546 A JP H1142546A
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JP
Japan
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polishing
optical element
workpiece
tool
tape
Prior art date
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Pending
Application number
JP9217197A
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English (en)
Inventor
Kuninori Shinada
邦典 品田
Tokio Katou
登樹雄 加藤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学素子の研磨加工に要する時間が短く、光
学素子の外周部まで均一に研磨できる光学素子の研磨装
置および研磨方法を提供する。 【構成】 テープ状の研磨工具と、該テープ状の研磨工
具を循環移動させる機構と、前記テープ状の研磨工具を
研磨すべき光学素子表面に押しつける研磨用の補助工具
と、前記光学素子の外周部の形状の接線方向に前記テー
プ状の研磨工具を支持することができる案内手段を具備
する光学素子の研磨装置が提供される。循環移動するテ
ープ状の研磨工具を補助工具で研磨すべき光学素子表面
に押しつけるので、研磨圧力を高めて研磨量を大きくで
き、短時間で光学素子の研磨加工が行える。また、光学
素子の外周部の形状の接線方向にテープ状の研磨工具を
支持するので、光学素子の外周部も均一に研磨される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学素子の研磨装置
および研磨方法に関し、特に、光学素子の研磨加工に使
用して、光学素子の形状と表面粗さを良好に仕上げる光
学素子の研磨装置および研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学素子の仕上げ加工である研磨加工の
一つに、平面、球面の他、非球面形状の光学素子の加工
もできる、小さな研磨工具を用いて行う研磨加工があ
る。この研磨加工では、小さな研磨工具を回転させて光
学素子に押しあて、光学素子上を例えばジグザグ状に走
査させることで全面を研磨加工する。
【0003】従来、このような小さな研磨工具を用いた
研磨加工としては、例えば1994年精密工学会誌Vo
l.60、No6、P827に掲載されている、図3に
示すような研磨装置および方法が知られている。図3に
おいて、同時4軸制御(X、Y、Z、A方向)が可能な
研磨装置(一部しか図示せず)は、研磨すべき光学素子
20よりも小さくかつ回転運動が可能な円盤状のポリウ
レタン製の研磨工具21を備えた研磨ヘッドを有してい
る。研磨工具21を回転させながら、研磨剤22を介し
て光学素子20とこすり合わせ、光学素子20の任意の
位置に研磨工具21を移動させることによって光学素子
20を研磨加工する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような研磨装置や
方法においては、光学素子よりも小さな研磨工具を光学
素子表面上でジグザグに走査し、部分的な研磨を積み重
ねて全面の研磨を行うため、前加工の研削や切削で生じ
るツールマークなどの除去や、ツールマークの除去後の
光沢だしなどに多大な時間を要するという問題があっ
た。
【0005】また、小さな研磨工具を例えばジグザグに
走査したときの軌跡が光学素子表面に残ってしまうこと
も問題であった。
【0006】更に、光学素子の外周の研磨後の形状が縁
上がりまたは縁下がりになりやすいという問題もあっ
た。
【0007】本発明の目的は、上述の従来技術における
問題点に鑑み、研磨加工時間が短くてすむ光学素子の研
磨装置および研磨方法を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、研磨工具の軌跡が光
学素子表面に残らない光学素子の研磨装置および研磨方
法を提供することである。
【0009】本発明の更に他の目的は、光学素子の外周
部まで均一で高精度に研磨できる光学素子の研磨装置お
よび研磨方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係わる光学素子の研磨装置では、テープ状
の研磨工具と、前記テープ状の研磨工具を循環移動させ
る機構と、前記テープ状の研磨工具を研磨すべき光学素
子表面に押しつける研磨用の補助工具と、前記光学素子
の外周部の形状の接線方向に前記テープ状の研磨工具を
支持することができる案内手段とを具備する。このよう
な構成により、光学素子の研磨加工を短時間で行うこと
ができ、更に光学素子の外周部も均一に研磨することが
できる。
【0011】この場合、前記案内手段は少なくとも4つ
の案内部であるよう構成することもできる。これによ
り、テープ状の研磨工具を光学素子の外周部の形状の接
線方向に確実に支持することができる。
【0012】またこの場合、前記研磨用の補助工具の形
状が前記光学素子の形状を部分的に転写したものである
よう構成することもできる。これにより、光学素子の形
状が平面、球面、または非球面のいずれであっても研磨
加工を行うことができる。
【0013】またこの場合、更に前記光学素子を回転さ
せる機構を具備するよう構成することもできる。これに
より、光学素子の研磨量を大きくでき、また、より均等
な研磨も可能となる。
【0014】また、研磨すべき光学素子の外周部の形状
の接線方向にテープ状の研磨工具を支持し、前記テープ
状の研磨工具を循環移動させかつ前記テープ状の研磨工
具を前記光学素子表面に研磨用補助工具で押しつけるこ
とによって前記光学素子を研磨する光学素子の研磨方法
が提供される。これにより、光学素子の研磨加工を短時
間で行うことができるとともに、光学素子の外周部にお
いても縁上がりや縁下がりが生じず、均一に研磨するこ
とができる。
【0015】この場合、前記研磨用補助工具の形状が前
記光学素子の形状を部分的に転写したものとすることも
できる。これによって、平面、球面、または非球面のい
ずれの形状の光学素子も研磨加工することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光学素子の研
磨装置につき図面を参照して説明する。図1は本発明の
一実施形態に係る光学素子の研磨装置の正面概略図、図
2はその側面概略図である。
【0017】これらの図に示される光学素子の研磨装置
は、ベース1、ベース1上に設けられた加工物回転テー
ブル9、支持台2a、2b、14、15、および16を
備えている。加工物回転テーブル9には、加工物雇8を
介して、例えば回転対称の非球面形状の光学素子などの
研磨すべき加工物7が取り付けられている。支持台2a
および支持台2b上には横けた3が設置されている。こ
の横けた3のほぼ中央部の下部にはZ軸テーブル4が設
置されている。Z軸テーブル4には補助工具用支持ヘッ
ド5が設置され、補助工具用支持ヘッド5の先端には補
助工具6が取り付けられている。Z軸テーブル4にはエ
アーシリンダ(図示せず)が内蔵されており、補助工具
用支持ヘッド5を介して補助工具6を上下に駆動できる
よう構成されている。
【0018】支持台14には上下方向および回転方向に
運動可能なZθテーブル17aと上下方向に運動可能な
Z軸テーブル18aが設けられており、Zθテーブル1
7aには案内部12bが、Z軸テーブル18aには案内
部12aがそれぞれ設置されている。支持台16には上
下方向および回転方向に運動可能なZθテーブル17b
と上下方向に運動可能なZ軸テーブル18bが設けられ
ており、Zθテーブル17bには案内部12dが、Z軸
テーブル18bには案内部12cがそれぞれ設置されて
いる。支持台15には上下方向に運動可能なZ軸微調テ
ーブル13が設けられており、Z軸微調テーブル13に
は研磨工具回転軸11が設置されている。
【0019】加工物7と補助工具6の間にはそれぞれの
中心軸上を通るように、例えば弾性体などからなるテー
プ状の研磨工具10が通されている。加工物7と補助工
具6の間を通ったテープ状の研磨工具10は案内部12
a、12b、研磨工具回転軸11、および案内部12
c、12dに支持されかつ一続きとなっている。
【0020】テープ状の研磨工具10が加工物7の外周
部の形状に対して接線方向に支持され、かつ案内部12
aと案内部12b、案内部12cと案内部12dのそれ
ぞれの回転中心を結ぶ線が加工物7の外周部の形状に対
して接線方向に支持されたテープ状の研磨工具10と垂
直となるよう、案内部12a、12b、12cおよび1
2dの位置がZθテーブル17aおよび17bとZ軸テ
ーブル18aおよび18bによって調整されている。ま
た、案内部12aおよび12bと案内部12cおよび1
2dはそれぞれ圧縮コイルバネ(図示せず)により結合
されており、Z軸テーブル18aおよび18bで案内部
12aおよび12cの位置を調節することにより、テー
プ状の研磨工具10が案内部12aおよび12bと案内
部12cおよび12dの間に挟み込まれる。加工物回転
テーブル9および研磨工具回転軸11にはそれぞれモー
タ(図示せず)が内蔵されており、加工物回転テーブル
9および研磨工具回転軸11の各軸を回転させる。これ
により、加工物7を回転させ、またテープ状の研磨工具
10を循環移動させることができる。
【0021】次に、このような構成の光学素子の研磨装
置の動作について説明する。研削や切削により形状が創
成された加工物7が、加工物雇8を介して加工物回転テ
ーブル9に設置される。補助工具6の形状は、加工物7
の研磨面の形状を部分的に転写した凹凸が逆の形状を有
するよう創成しておく。転写する部分は、加工物7の回
転中心を中心としたテープ状の研磨工具10の幅よりも
広い幅の部分であればよい。加工物7の形状を全て転写
しなくともよいので、補助工具6の加工に要する時間は
短くて済む。また、テープ状の研磨工具10により加工
物7が研磨される量は加工物7の回転中心から外周にか
けて若干異なるので、加工物7に対してより高精度の研
磨加工を行う場合は、あらかじめ加工物7の回転中心か
ら外周にかけての研磨量の違いを調べておき、そのデー
タを基に加工物7が全面均等に研磨されるよう補正して
補助工具6の形状を加工すればよい。
【0022】加工物7と補助工具6は中心軸が一致し、
形状が互いに対応するよう調整して配置される。この加
工物7と補助工具6の間をそれぞれの中心軸上を通るよ
うにテープ状の研磨工具10が通される。Z軸テーブル
4により補助工具6を上下に駆動させて、テープ状の研
磨工具10が加工物7に押し当てられる。また、テープ
状の研磨工具10は案内部12a、12b、12cおよ
び12dによって加工物7の外周部の形状に対して接線
方向に支持され、Z軸微調テーブル13の上下の駆動に
よりテープ状の研磨工具10の循環移動の伝達に必要な
テンションが与えられる。
【0023】加工物7の研磨は、補助工具6によりテー
プ状の研磨工具10を加工物7に押し当て、加工物7を
回転させかつテープ状の研磨工具10を循環移動させる
ことにより行う。テープ状の研磨工具10と加工物7の
間には研磨剤を注入してもよい。弾性体でテープ状の研
磨工具10を加工物7の形状を部分的に転写した補助工
具6で加工物7に押し当てるため、加工物7の形状が平
面、球面または非球面のいずれであっても対応できる。
また、加工物7を回転させ、テープ状の研磨工具10を
循環移動させ、そしてテープ状の研磨工具10を加工物
7に押し当てるのに補助工具6で挟み込むようにするの
で、研磨圧力を高くでき、加工物7の研磨量を極めて大
きくすることができる。このため、研削や切削で生じた
ツールマークも素早く除去できる。また、加工物7の形
状を転写しかつ加工物7を全面均等に研磨できるように
補正した形状の補助工具6によってテープ状の研磨工具
10を加工物7に押し当てるので、加工物7の研磨面に
おいて研磨量の部分的な相違を生じずに全面を均等に研
磨でき、高精度な面に仕上げることができる。更に、テ
ープ状の研磨工具10が加工物7の外周部の形状の接線
方向に対し上方向または下方向に位置すれば、研磨した
加工物7の外周部の形状はそれぞれ研磨不足による縁上
がりまたは研磨過剰による縁下がりとなるが、本実施形
態の研磨装置によれば、テープ状の研磨工具10を加工
物7の外周部の形状の接線方向に支持することができる
ので、加工物7の外周部も均一に研磨することができ
る。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、平面、
球面および非球面形状の光学素子の研磨を短時間で行う
ことができる。研磨工具の軌跡が光学素子の研磨面に残
ることもない。また、光学素子の外周部まで均一に研磨
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による光学素子の研磨装置
の正面概略図である。
【図2】本発明の一実施形態による光学素子の研磨装置
の側面概略図である。
【図3】従来の光学素子の研磨装置の概観斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ベース 2a、2b 支持台 3 横けた 4 Z軸テーブル 5 補助工具用支持ヘッド 6 補助工具 7 加工物 8 加工物雇 9 加工物回転テーブル 10 テープ状の研磨工具 11 研磨工具回転軸 12a、12b、12c、12d 案内部 13 Z軸微調テーブル 14 支持台 15 支持台 16 支持台 17a、17b Zθテーブル 18a、18b Z軸テーブル 20 光学素子 21 研磨工具 22 研磨剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状の研磨工具と、 前記テープ状の研磨工具を循環移動させる機構と、 前記テープ状の研磨工具を研磨すべき光学素子表面に押
    しつける研磨用の補助工具と、 前記光学素子の外周部の形状の接線方向に前記テープ状
    の研磨工具を支持することができる案内手段と、 を具備することを特徴とする光学素子の研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記案内手段が少なくとも4つの案内部
    からなることを特徴とする請求項1に記載の光学素子の
    研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記研磨用の補助工具の形状が前記光学
    素子の形状を少なくとも部分的に転写したものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光学素子の研磨装置。
  4. 【請求項4】 更に前記光学素子を回転させる機構を具
    備することを特徴とする請求項1に記載の光学素子の研
    磨装置。
  5. 【請求項5】 研磨すべき光学素子の外周部の形状の接
    線方向にテープ状の研磨工具を支持し、前記テープ状の
    研磨工具を循環移動させかつ前記テープ状の研磨工具を
    前記光学素子表面に研磨用補助工具で押しつけることに
    よって前記光学素子を研磨することを特徴とする光学素
    子の研磨方法。
  6. 【請求項6】 前記研磨用補助工具の形状が前記光学素
    子の形状を少なくとも部分的に転写したものであること
    を特徴とする請求項5に記載の光学素子の研磨方法。
JP9217197A 1997-07-28 1997-07-28 光学素子の研磨装置および研磨方法 Pending JPH1142546A (ja)

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