JPH1141525A - 画素回路及び画像センサ・システム - Google Patents

画素回路及び画像センサ・システム

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JPH1141525A
JPH1141525A JP9194683A JP19468397A JPH1141525A JP H1141525 A JPH1141525 A JP H1141525A JP 9194683 A JP9194683 A JP 9194683A JP 19468397 A JP19468397 A JP 19468397A JP H1141525 A JPH1141525 A JP H1141525A
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Yoshihiro Miyamoto
義博 宮本
Nobuyuki Kajiwara
信之 梶原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光検知素子に流れる電流を積分することにより
画素信号を得るようにされた画素回路に関し、オフセッ
ト電流成分が含まれない画素信号を得ることができるよ
うにし、これを使用して画像センサを構成する場合に
は、S/N比の良好な画像信号を得ることができるよう
にする。 【解決手段】積分期間の間、積分容量19にオフセット
電流分の電流を供給して積分容量19が積分する電流か
らオフセット電流を除去するためのオフセット電流除去
用トランジスタ24を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光検知素子に流れ
る電流を積分することにより画素信号を得るようにされ
た画素回路及び画像センサ・システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図30は従来の赤外線画像センサに使用
されている従来の画素回路の一例の要部を示す回路図で
ある。
【0003】図30中、1はボロメータや、超格子から
なる赤外線検知素子や、HgCdTeからなる赤外線検知
素子などの赤外線検知素子、2は赤外線検知素子1に印
加するバイアス電圧Vdetを入力するためのバイアス電
圧入力端子である。
【0004】また、3はnMOSトランジスタからなる
入力トランジスタ、4は入力トランジスタ3のオン、オ
フを制御する入力ゲート電圧VIGを入力するための入力
ゲート電圧入力端子である。
【0005】また、5は一方の電極5A側から赤外線検
知素子1に電流を供給して赤外線検知素子1に流れる電
流を積分する積分容量、6は積分容量5の他方の電極5
Bに印加する接地電圧Vssを入力するための接地電圧入
力端子である。
【0006】また、7は電源電圧Vdd(例えば、5V)
を入力するための電源電圧入力端子、8はリセット信号
φRを入力するためのリセット信号入力端子、9はリセ
ット信号φRによりオン、オフが制御されるpMOSト
ランジスタからなるリセット・トランジスタである。
【0007】また、10はソースホロア回路からなる画
素信号読出回路であり、11は積分容量5の電極5Aの
電圧Vxにより駆動されるnMOSトランジスタからな
るドライバ・トランジスタ、12はアドレス信号ADD
によりオン、オフが制御されるnMOSトランジスタか
らなる画素選択トランジスタである。
【0008】図31は図30に示す従来の画素回路の動
作を示す波形図であり、図30Aはリセット信号φR、
図30Bは入力ゲート電圧VIG、図30Cは積分容量5
の電極5Aの電圧Vxを示している。
【0009】即ち、図30に示す従来の画素回路におい
ては、一定の周期で、リセット信号φR=Vss、リセッ
ト・トランジスタ9=オンとされ、積分容量5は、リセ
ット・トランジスタ9を介して電極5A側から充電さ
れ、積分容量5の電極5Aの電圧Vxは、電源電圧Vdd
にリセットされる。
【0010】なお、リセット時には、入力ゲート電圧V
IGは、接地電圧Vssとされ、入力トランジスタ3=オフ
とされている。
【0011】そして、リセット後の一定期間を積分期間
とされ、入力ゲート電圧VIGは、スレッショルド電圧V
T(例えば、1V)よりも僅かに高い電圧VT+α(例え
ば、1.2V)とされ、入力トランジスタ3=オンとさ
れると共に、リセット信号φR=Vdd、リセット・トラ
ンジスタ9=オフとされる。
【0012】この結果、入射される赤外線の光量に従っ
て赤外線検知素子1に流れる電流が積分容量5から供給
され、赤外線検知素子1に流れる電流が積分容量5によ
り積分され、積分容量5の電極5Aの電圧Vxが下降す
ることになる。
【0013】そして、積分期間経過後、リセット前に、
入力ゲート電圧VIG=Vss、入力トランジスタ3=オ
フ、アドレス信号ADD=Vdd、画素選択トランジスタ
12=オンとされ、積分容量5の電極5Aの電圧Vxに
よってドライバ・トランジスタ11が駆動され、画素信
号OUTが出力される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図30に示す従来の画
素回路においては、赤外線検知素子1に暗電流・バイア
ス電流・背景光電流などのオフセット電流が流れること
に対して何らの対策も講じられていないことから、画素
信号OUTにオフセット電流成分が含まれてしまい、信
号成分のコントラストが極めて低く、S/N比の良好な
画素信号を得ることができない場合があるという問題点
があった。
【0015】また、図30に示す従来の画素回路におい
ては、オフセット電流が余りに大きくなると、図31C
に破線13で示すように、積分容量5がリセット時に充
電された電荷を積分期間の間に全て放電してしまい画素
信号OUTを得ることができなくなるという問題点もあ
った。
【0016】即ち、図30に示す従来の画素回路は、2
00〜300μAのバイアス電流に0.1nAの信号電
流が重畳するような非冷却型赤外線画像センサや、高温
動作させた場合に、数μAの暗電流に0.1nAの信号
電流が重畳するような冷却型赤外線画像センサや、暗電
流に対する信号電流の比率が本来的に小さい超格子型赤
外線画像センサや、20nAの背景光電流に対して信号
電流が0.2nA程度で足りるような非常に低い信号レ
ベルを検出しようとする赤外線画像センサなどに使用す
るには不適なものであった。
【0017】なお、スペースに余裕がある場合には、容
量値が大きくなるように積分容量5を形成し、積分時間
を延伸することにより、S/N比を高くすることができ
るが、スペースに余裕がない場合には、このようにする
ことはできない。
【0018】また、オフセット電流が余りに大きい場合
には、入力トランジスタ3のオン時間を短くすること
で、積分容量5がリセット時に充電された電荷を積分期
間の間に全て放電してしまうという事態を避けることが
できるが、このようにする場合には、積分期間が短くな
ることから、画素信号OUTのS/N比が悪くなってし
まうという問題点があった。
【0019】本発明は、かかる点に鑑み、オフセット電
流成分が含まれず、信号電流成分のみが含まれる画素信
号を得ることができるようにし、これを使用して画像セ
ンサを構成する場合には、S/N比の良好な画像信号を
得ることができるようにした画素回路及び画素センサ・
システムを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明中、第1の発明
(請求項1記載の画素回路)は、光検知素子と、前記光
検知素子に流れる電流を積分する積分容量と、前記積分
容量の保持電荷をリセットするリセット回路とを備え、
前記積分容量の電圧を読み出すことによって画素信号を
得るようにされた画素回路において、前記積分容量が積
分する電流からオフセット電流を除去するオフセット電
流除去回路を備えているというものである。
【0021】本発明中、第1の発明によれば、積分容量
が積分する電流にはオフセット電流が含まれないことに
なるので、積分容量が積分する電流は、本来の信号電流
のみとなる。
【0022】本発明中、第2の発明(請求項2記載の画
素回路)は、第1の発明において、前記オフセット電流
除去回路は、一方の電流入出力端子を前記積分容量に接
続し、他方の電流入出力端子に所定の電圧が印加され、
制御端子にオン・オフ制御電圧が印加されるトランジス
タを備えて構成されているというものである。
【0023】本発明中、第3の発明(請求項3記載の画
素回路)は、第1の発明において、前記リセット回路及
び前記オフセット電流除去回路は、一方の電流入出力端
子を前記積分容量に接続し、他方の電流入出力端子に所
定の電圧が印加され、制御端子に、前記積分容量の保持
電荷のリセット時と、前記積分容量が前記光検知素子に
流れる電流を積分する積分期間とでは、電圧値を異にす
るリセット信号が印加されるトランジスタを兼用して構
成されているというものである。
【0024】本発明中、第4の発明(請求項4記載の画
素回路)は、第1の発明において、前記オフセット電流
除去回路は、一方の電流入出力端子を前記積分容量に接
続し、他方の電流入出力端子に所定の電圧が印加される
第1のトランジスタと、一端を前記第1のトランジスタ
の制御端子に接続し、他端を前記第1のトランジスタの
他方の電流入出力端子に接続し、前記第1のトランジス
タに制御電圧を供給するための制御電圧供給用容量と、
一方の電流入出力端子を前記積分容量に接続し、他方の
電流入出力端子を前記制御電圧供給用容量の他端に接続
し、制御端子にオン・オフ制御信号が印加される第2の
トランジスタとを備えて構成されているというものであ
る。
【0025】本発明中、第4の発明によれば、複数フレ
ーム毎に、1フレームの間、最小の光レベルを出力する
被写体を撮像する状態とし、第2のトランジスタ=オン
とすると、光検知素子にはオフセット電流及び最小レベ
ルの信号電流が流れると共に、制御電圧供給用容量の電
極間に電圧差が発生し、第1のトランジスタ=オンとな
り、第1のトランジスタに電流が流れることになる。
【0026】そして、積分容量が積分する電流の値と、
第1のトランジスタに流れる電流の値とが一致するよう
になると、積分容量の電圧は一定値となり、制御電圧供
給用容量の電極間の電圧差も一定値となり、制御電圧供
給用容量には、積分容量が積分する電流からオフセット
電流分の電流を除去するに必要な第1のトランジスタの
ゲート電圧が記憶され、次フレームからは、第1のトラ
ンジスタを介して積分容量が積分する電流からオフセッ
ト電流分の電流が自動的に除去されることになる。
【0027】本発明中、第5の発明(請求項5記載の画
素回路)は、第1の発明において、前記リセット回路
は、一方の電流入出力端子を前記積分容量に接続し、他
方の電流入出力端子に所定の電圧が印加される第1のト
ランジスタと、一端を前記第1のトランジスタの制御端
子に接続し、他端にリセット信号が印加され、前記第1
のトランジスタに制御電圧を供給するための制御電圧供
給用容量とを備えて構成され、前記オフセット電流除去
回路は、前記リセット回路と、一方の電流入出力端子を
前記積分容量に接続し、他方の電流入出力端子を前記第
1のトランジスタの制御端子に接続し、制御端子にオン
・オフ制御信号が印加される第2のトランジスタとを備
えて構成されているというものである。
【0028】本発明中、第5の発明によれば、複数フレ
ーム毎に、1フレームの間、最小の光レベルを出力する
被写体を撮像する状態とし、第2のトランジスタ=オン
とすると、光検知素子にはオフセット電流及び最小レベ
ルの信号電流が流れると共に、制御電圧供給用容量の電
極間に電圧差が発生し、第1のトランジスタ=オンとな
り、第1のトランジスタに電流が流れることになる。
【0029】そして、積分容量が積分する電流の値と、
第1のトランジスタに流れる電流の値とが一致するよう
になると、積分容量の電圧は一定値となり、制御電圧供
給用容量の電極間の電圧差も一定値となり、制御電圧供
給用容量には、積分容量が積分する電流からオフセット
電流分の電流を除去するに必要な第1のトランジスタの
ゲート電圧が記憶され、次フレームからは、第1のトラ
ンジスタを介して積分容量が積分する電流からオフセッ
ト電流分の電流が自動的に除去されることになる。
【0030】本発明中、第6の発明(請求項6記載の画
像センサ・システム)は、第4又は第5の発明の画素回
路を複数個備え、かつ、第4又は第5の発明が備える光
検知素子を列状又は行列状に配列した画像センサと、前
記画像センサが参照する第1のレベル参照光を供給する
第1のレベル参照光供給手段と、前記画像センサが参照
する前記第1のレベルよりも高レベルの第2のレベル参
照光を供給する第2のレベル参照光供給手段とを備えて
いるというものである。
【0031】本発明中、第6の発明においては、画像セ
ンサが第1のレベル参照光を入力しているタイミング
で、制御電圧供給用容量に、積分容量が積分する電流か
らオフセット電流分の電流を自動的に除去するために必
要な第1のトランジスタの制御電圧を記憶させる場合に
は、第1のレベル参照光入力時の出力はゼロとなるの
で、出力からオフセット電流成分を除去する補正を行う
必要がなく、第2のレベル参照光入力時における感度補
正のみを行うことで足りる。
【0032】本発明中、第7の発明(請求項7記載の画
像センサ・システム)は、第4又は第5の発明の画素回
路を複数個備え、かつ、第4又は第5の発明が備える光
検知素子を列状又は行列状に配列した画像センサと、前
記画像センサが参照する第1のレベル参照光を供給する
第1のレベル参照光供給手段と、前記画像センサが参照
する前記第1のレベルよりも高レベルの第2のレベル参
照光を供給する第2のレベル参照光供給手段と、前記画
像センサが参照する前記第2のレベルよりも高レベルの
第3のレベル参照光を供給する第3のレベル参照光供給
手段とを備えているというものである。
【0033】本発明中、第7の発明においては、画像セ
ンサが第1のレベル参照光を入力しているタイミング
で、制御電圧供給用容量に、積分容量が積分する電流か
らオフセット電流分の電流を自動的に除去するために必
要な第1のトランジスタの制御電圧を記憶させる場合に
は、第1のレベル参照光入力時の出力はゼロとなるの
で、出力からオフセット電流成分を除去する補正を行う
必要がなく、また、第2のレベル参照光入力時における
感度補正及び第3のレベル参照光入力時における感度補
正を行うことができるので、線形性の差に起因する固定
パターン雑音を大幅に低減することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の画素回路の第1実施形態・・図1〜図4 図1は本発明の画素回路の第1実施形態の要部を示す回
路図である。図1中、15はボロメータや、超格子から
なる赤外線検知素子や、HgCdTeからなる赤外線検知
素子などの赤外線検知素子、16は赤外線検知素子15
に印加するバイアス電圧Vdetを入力するためのバイア
ス電圧入力端子である。
【0035】また、17はnMOSトランジスタからな
る入力トランジスタ、18は入力トランジスタ17のオ
ン、オフを制御する入力ゲート電圧VIGを入力するため
の入力ゲート電圧入力端子である。
【0036】また、19は一方の電極19A側から赤外
線検知素子15に電流を供給して赤外線検知素子19に
流れる電流を積分するための積分容量、20は積分容量
19の他方の電極19Bに印加する接地電圧Vssを入力
するための接地電圧入力端子である。
【0037】また、21は電源電圧Vdd(例えば、5
V)を入力するための電源電圧入力端子、22はリセッ
ト信号φRを入力するためのリセット信号入力端子、2
3はリセット信号φRによりオン、オフが制御されるp
MOSトランジスタからなるリセット・トランジスタで
ある。
【0038】また、24は積分容量19にオフセット電
流分の電流を供給して積分容量19が積分する電流から
オフセット電流を除去するためのpMOSトランジスタ
からなるオフセット電流除去用トランジスタである。
【0039】また、25はオフセット電流除去用トラン
ジスタ24のオン、オフを制御するオフセット電流除去
用トランジスタ制御電圧Voffを入力するためのオフセ
ット電流除去用トランジスタ制御電圧入力端子である。
【0040】また、26はソースホロア回路からなる画
素信号読出回路であり、27は積分容量19の電極19
Aの電圧Vxにより駆動されるnMOSトランジスタか
らなるドライバ・トランジスタ、28はアドレス信号A
DDによりオン、オフが制御されるnMOSトランジス
タからなる画素選択トランジスタである。
【0041】図2は本発明の画素回路の第1実施形態の
動作を示す波形図であり、図2Aはリセット信号φR、
図2Bは入力ゲート電圧VIG、図2Cはオフセット電流
除去用トランジスタ制御電圧Voff、図2Dは積分容量
19の電極19Aの電圧Vxを示している。
【0042】即ち、本発明の画素回路の第1実施形態に
おいては、一定の周期で、リセット信号φR=Vss、リ
セット・トランジスタ23=オンとされ、積分容量19
は、リセット・トランジスタ23を介して電極19A側
から充電され、積分容量19の電極19Aの電圧Vx
は、電源電圧Vddにリセットされる。
【0043】なお、リセット時には、入力ゲート電圧V
IG=接地電圧Vss、入力トランジスタ17=オフの状態
が維持されると共に、オフセット電流除去用トランジス
タ制御電圧Voff=Vdd、オフセット電流除去用トラン
ジスタ24=オフの状態が維持される。
【0044】そして、リセット後の一定期間を積分期間
とされ、入力ゲート電圧VIGは、スレッショルド電圧V
T(例えば、1V)よりも僅かに高い電圧VT+α(例え
ば、1.2V)とされ、入力トランジスタ17=オンと
されると共に、リセット信号φR=Vdd、リセット・ト
ランジスタ23=オフ、オフセット電流除去用トランジ
スタ制御電圧Voff=Vb(例えば、4V)、オフセット
電流除去用トランジスタ24=オンとされる。
【0045】この結果、赤外線検知素子15には積分容
量19からオフセット電流及び信号電流が供給される
が、積分容量19にはオフセット電流除去用トランジス
タ24を介してオフセット電流分の電流が供給されるこ
とになるので、積分容量19においては信号電流のみが
積分され、積分容量19の電極19Aの電圧Vxが下降
する。
【0046】そして、積分期間経過後の一定期間を画素
信号読出期間とされ、入力ゲート電圧VIG=Vss、入力
トランジスタ17=オフ、オフセット電流除去用トラン
ジスタ制御電圧Voff=Vdd、オフセット電流除去用ト
ランジスタ24=オフとされると共に、アドレス信号A
DD=Vdd、画素選択トランジスタ28=オンとされ、
積分容量19の電極19Aの電圧Vxによりドライバ・
トランジスタ27が駆動され、画素信号OUTが出力さ
れる。
【0047】以上のように、本発明の画素回路の第1実
施形態によれば、積分容量19においては信号電流のみ
が積分され、画素信号OUTにオフセット電流成分が含
まれることがないので、これを使用して画像センサを構
成する場合には、S/N比の良好な画像信号を得ること
ができる。
【0048】ちなみに、図3は本発明の画素回路の第1
実施形態を使用した一次元赤外線画像センサ(赤外線ラ
インセンサ)の構成例を示す回路図である。
【0049】図3中、30−1、30−2、30−3、
30−nは本発明の第1実施形態の画素回路である。な
お、画素回路30−3、30−n間に配置されている画
素回路30−4、30−5、・・・、30−(n−1)
は、図示を省略している。
【0050】また、31は画素回路30−1、30−
2、30−3、・・・、30−nを順に選択するための
アドレス信号ADD1、ADD2、ADD3、・・・、
ADDnを出力するシフトレジスタである。
【0051】これらアドレス信号ADD1、ADD2、
ADD3、・・・、ADDnは、画素回路30−1、3
0−2、30−3、・・・、30−nを構成する画素選
択トランジスタ(図1に示す画素選択トランジスタ28
に該当するトランジスタ)に印加される。
【0052】また、32は画素回路30−1、30−
2、30−3、・・・、30−nから順に出力される画
素信号OUT1、OUT2、OUT3、・・・、OUT
nを増幅するバッファアンプ、33は画素信号OUT
1、OUT2、OUT3、・・・、OUTnを連ねてな
る一次元画像信号を外部に出力するための画像信号出力
端子である。
【0053】また、図4は本発明の画素回路の第1実施
形態を使用した二次元赤外線画像センサの構成例を示す
回路図である。
【0054】図4中、35−11、35−12、35−
1n、35−21、35−22、35−2n、35−m
1、35−m2、35−mnは本発明の第1実施形態の
画素回路である。
【0055】なお、画素回路35−12、35−1n間
に配置されている画素回路35−13、35−14、・
・・、35−1(n−1)、画素回路35−22、35
−2n間に配置されている画素回路35−23、35−
24、・・・、35−2(n−1)、画素回路35−2
n、35−m1間に配置されている画素回路35−3
1、35−32、・・・、35−(m−1)n、画素回
路35−m2、35−mn間に配置されている35−m
3、35−m4、・・・、35−m(n−1)、電源電
圧入力端子21及び接地電圧入力端子20は、図示を省
略している。
【0056】また、36は画素回路35−11、35−
12、・・・、35−mnを水平ライン毎に順に選択す
るためのYアドレス信号Y1、Y2、・・・、Ymを順
に出力するYアドレスデコーダである。
【0057】これらYアドレス信号Y1、Y2、・・
・、Ymは、画素回路35−1、35−2、35−3、
・・・、35−mnを構成する画素選択トランジスタ
(図1に示す画素選択トランジスタ28に該当するトラ
ンジスタ)に印加される。
【0058】また、37−1、37−2、37−nはス
イッチ素子をなすnMOSトランジスタであり、nMO
Sトランジスタ37−2、37−n間に配置されている
nMOSトランジスタ37−3、37−4、・・・、3
7−(n−1)は、図示を省略している。
【0059】また、38はnMOSトランジスタ37−
1、37−2、・・・、37−nを選択的に順にオン状
態とするXアドレス信号X1、X2、・・・、Xnを順
に出力するシフトレジスタである。
【0060】また、39はnMOSトランジスタ37−
1、37−2、・・・、37−nを介して順に出力され
る画素信号を増幅するバッファアンプ、40は画素信号
を連続してなる二次元画像信号を外部に出力するための
画像信号出力端子である。
【0061】本発明の画素回路の第2実施形態・・図5
〜図9 図5は本発明の画素回路の第2実施形態の要部を示す回
路図である。図5中、42はボロメータや、超格子から
なる赤外線検知素子や、HgCdTeからなる赤外線検知
素子などの赤外線検知素子、43は赤外線検知素子42
に印加するバイアス電圧Vdetを入力するためのバイア
ス電圧入力端子である。
【0062】また、44はnMOSトランジスタからな
る入力トランジスタ、45は入力トランジスタ44のオ
ン、オフを制御する入力ゲート電圧VIGを入力するため
の入力ゲート電圧入力端子である。
【0063】また、46は一方の電極46A側から赤外
線検知素子42に電流を供給して赤外線検知素子42に
流れる電流を積分するための積分容量、47は積分容量
46の他方の電極46Bに印加する接地電圧Vssを入力
するための接地電圧入力端子である。
【0064】また、48は電源電圧Vdd(例えば、5
V)を入力するための電源電圧入力端子、49はリセッ
ト信号φRを入力するためのリセット信号入力端子、5
0はリセット信号φRによりオン、オフが制御され、リ
セット時には積分容量46をリセットし、積分期間には
積分容量46にオフセット電流分の電流を供給して積分
容量46が積分する電流からオフセット電流を除去する
ためのpMOSトランジスタからなるリセット兼オフセ
ット電流除去用トランジスタである。
【0065】また、51はソースホロア回路からなる画
素信号読出回路であり、52は積分容量46の電極46
Aの電圧Vxにより駆動されるnMOSトランジスタか
らなるドライバ・トランジスタ、53はアドレス信号A
DDによりオン、オフが制御されるnMOSトランジス
タからなる画素選択トランジスタである。
【0066】図6は本発明の画素回路の第2実施形態の
動作を示す波形図であり、図6Aはリセット信号φR、
図6Bは入力ゲート電圧VIG、図6Cは積分容量46の
電極46Aの電圧Vxを示している。
【0067】即ち、本発明の画素回路の第2実施形態に
おいては、一定の周期で、リセット信号φR=Vss、リ
セット兼オフセット電流除去用トランジスタ50=オン
とされ、積分容量46は、リセット兼オフセット電流除
去用トランジスタ50を介して電極46A側から充電さ
れ、積分容量46の電極46Aの電圧Vxは、電源電圧
Vddにリセットされる。
【0068】なお、リセット時には、入力ゲート電圧V
IG=Vss、入力トランジスタ44=オフの状態が維持さ
れる。
【0069】そして、リセット後の一定期間を積分期間
とされ、入力ゲート電圧VIGは、スレッショルド電圧V
T(例えば、1V)よりも僅かに高い電圧VT+α(例え
ば、1.2V)とされ、入力トランジスタ44=オンと
されると共に、リセット信号φR=Vb(例えば、4
V)、リセット兼オフセット電流除去用トランジスタ5
0=オンとされる。
【0070】この結果、赤外線検知素子42には積分容
量46からオフセット電流及び信号電流が供給される
が、積分容量46にはリセット兼オフセット電流除去用
トランジスタ50を介してオフセット電流分の電流が供
給されることになるので、積分容量46においては信号
電流のみが積分され、積分容量46の電極46Aの電圧
Vxが下降する。
【0071】そして、積分期間経過後の一定期間を画素
信号読出期間とされ、入力ゲート電圧VIG=Vss、入力
トランジスタ44=オフ、リセット信号φR=Vdd、リ
セット兼オフセット電流除去用トランジスタ50=オフ
とされると共に、アドレス信号ADD=Vdd、画素選択
トランジスタ53=オンとされ、積分容量46の電極4
6Aの電圧Vxによりドライバ・トランジスタ52が駆
動され、画素信号OUTが出力される。
【0072】なお、図7は本発明の画素回路の第2実施
形態のシミュレーション結果を示す波形図であり、図7
Aはリセット信号φR、図7Bは入力ゲート電圧VIG
図7Cは積分容量46の電極46Aの電圧Vxを示して
いる。
【0073】この例によれば、積分期間の間、リセット
信号φRを3.8Vとする場合には、積分容量46の電
極46Aの電圧Vxは積分期間中に0Vとなってしま
う。即ち、この場合には、リセット時に積分容量46に
充電された電荷は、積分期間の間に全て放電してしま
い、オフセット電流を補償できないということになる。
【0074】これに対して、積分期間の間、リセット信
号φRを3.7V又は3.6Vとする場合には、積分容量
46の電極46Aの電圧Vxは積分期間中には0Vにな
ることがない。即ち、この場合には、リセット時に積分
容量46に充電された電荷が積分期間の間に全て放電さ
れることはないので、オフセット電流を補償することが
できることになる。
【0075】以上のように、本発明の画素回路の第2実
施形態によれば、積分容量46においては信号電流のみ
が積分され、画素信号OUTにオフセット電流成分が含
まれることがないので、これを使用して画像センサを構
成する場合には、S/N比の良好な画像信号を得ること
ができる。
【0076】ちなみに、図8は本発明の画素回路の第2
実施形態を使用した一次元赤外線画像センサ(赤外線ラ
インセンサ)の構成例を示す回路図である。
【0077】図8中、55−1、55−2、55−3、
55−nは本発明の第2実施形態の画素回路である。な
お、画素回路55−3、55−n間に配置されている画
素回路55−4、55−5、・・・、55−(n−1)
は、図示を省略している。
【0078】また、56は画素回路55−1、55−
2、55−3、・・・、55−nを順に選択するための
アドレス信号ADD1、ADD2、ADD3、・・・、
ADDnを出力するシフトレジスタである。
【0079】これらアドレス信号ADD1、ADD2、
ADD3、・・・、ADDnは、画素回路55−1、5
5−2、55−3、・・・、55−nを構成する画素選
択トランジスタ(図5に示す画素選択トランジスタ53
に該当するトランジスタ)に印加される。
【0080】また、57は画素回路55−1、55−
2、55−3、・・・、55−nから順に出力される画
素信号OUT1、OUT2、OUT3、・・・、OUT
nを増幅するバッファアンプ、58は画素信号OUT
1、OUT2、OUT3、・・・、OUTnを連ねてな
る一次元画像信号を外部に出力するための画像信号出力
端子である。
【0081】また、図9は本発明の画素回路の第2実施
形態を使用した二次元赤外線画像センサの構成例を示す
回路図である。
【0082】図9中、60−11、60−12、60−
1n、60−21、60−22、60−2n、60−m
1、60−m2、60−mnは本発明の第2実施形態の
画素回路である。
【0083】なお、画素回路60−12、60−1n間
に配置されている画素回路60−13、60−14、・
・・、60−1(n−1)、画素回路60−22、60
−2n間に配置されている画素回路60−23、60−
24、・・・、60−2(n−1)、画素回路60−2
n、60−m1間に配置されている画素回路60−3
1、60−32、・・・、60−(m−1)n、画素回
路60−m2、60−mn間に配置されている60−m
3、60−m4、・・・、60−m(n−1)、電源電
圧入力端子48及び接地電圧入力端子47は、図示を省
略している。
【0084】また、61は画素回路60−11、60−
12、・・・、60−mnを水平ライン毎に順に選択す
るためのYアドレス信号Y1、Y2、・・・、Ymを順
に出力するYアドレスデコーダである。
【0085】これらYアドレス信号Y1、Y2、・・
・、Ymは、画素回路60−1、60−2、60−3、
・・・、60−mnを構成する画素選択トランジスタ
(図5に示す画素選択トランジスタ53に該当するトラ
ンジスタ)に印加される。
【0086】また、62−1、62−2、62−nはス
イッチ素子をなすnMOSトランジスタであり、nMO
Sトランジスタ62−2、62−n間に配置されている
nMOSトランジスタ62−3、60−4、・・・、6
2−(n−1)は、図示を省略している。
【0087】また、63はnMOSトランジスタ62−
1、62−2、・・・、62−nを選択的に順にオン状
態とするXアドレス信号X1、X2、・・・、Xnを順
に出力するシフトレジスタである。
【0088】また、64はnMOSトランジスタ62−
1、62−2、・・・、62−nを介して順に出力され
る画素信号を増幅するバッファアンプ、65は画素信号
を連続してなる二次元画像信号を外部に出力するための
画像信号出力端子である。
【0089】本発明の画素回路の第3実施形態・・図1
0〜図13 図10は本発明の画素回路の第3実施形態の要部を示す
回路図である。図10中、67はボロメータや、超格子
からなる赤外線検知素子や、HgCdTeからなる赤外線
検知素子などの赤外線検知素子、68は赤外線検知素子
67に印加するバイアス電圧Vdetを入力するためのバ
イアス電圧入力端子である。
【0090】また、69はnMOSトランジスタからな
る入力トランジスタ、70は入力トランジスタ69のオ
ン、オフを制御する入力ゲート電圧VIGを入力するため
の入力ゲート電圧入力端子である。
【0091】また、71は一方の電極71A側から赤外
線検知素子67に電流を供給して赤外線検知素子67に
流れる電流を積分するための積分容量、72は積分容量
71の他方の電極71Bに印加する接地電圧Vssを入力
するための接地電圧入力端子である。
【0092】また、73は電源電圧Vdd(例えば、5
V)を入力するための電源電圧入力端子、74はリセッ
ト信号φRを入力するためのリセット信号入力端子、7
5はリセット信号φRによりオン、オフが制御されるp
MOSトランジスタからなるリセット・トランジスタで
ある。
【0093】また、76は積分容量71にオフセット電
流分の電流を供給して積分容量71が積分する電流から
オフセット電流を除去するためのpMOSトランジスタ
からなるオフセット電流除去用トランジスタ、77はオ
フセット電流除去用トランジスタ76にゲート電圧を供
給するゲート電圧供給用容量である。
【0094】また、78は積分容量71にオフセット電
流分の電流を供給するために必要なオフセット電流除去
用トランジスタ76のゲート電圧をゲート電圧供給用容
量77にサンプル・ホールドさせるためのpMOSトラ
ンジスタからなるサンプル・ホールド・トランジスタ、
79はサンプル・ホールド・トランジスタ78のオン、
オフを制御するサンプル・ホールド信号φSHを入力す
るためのサンプル・ホールド信号入力端子である。
【0095】また、80はソースホロア回路からなる画
素信号読出回路であり、81は積分容量71の電極71
Aの電圧Vxにより駆動されるnMOSトランジスタか
らなるドライバ・トランジスタ、82はアドレス信号A
DDによりオン、オフが制御されるnMOSトランジス
タからなる画素選択トランジスタである。
【0096】図11は本発明の画素回路の第3実施形態
の動作を示す波形図であり、図11Aはリセット信号φ
R、図11Bは入力ゲート電圧VIG、図11Cはサンプ
ル・ホールド信号φSH、図11Dはゲート電圧供給用
容量77の電極77A、77B間の電圧差ΔV、図11
Eは積分容量71の電極71Aの電圧Vxを示してい
る。
【0097】即ち、本発明の画素回路の第3実施形態に
おいては、一定の周期で、リセット信号φR=Vss、リ
セット・トランジスタ75=オンとされ、積分容量71
は、リセット・トランジスタ75を介して電極71A側
から充電され、積分容量71の電極71Aの電圧Vx
は、電源電圧Vddにリセットされる。
【0098】なお、入力ゲート電圧VIGは、電源投入
後、常にスレッショルド電圧VT(例えば、1V)より
も僅かに高い電圧VT+α(例えば、1.2V)とされ、
入力トランジスタ69は、常にオンとされる。
【0099】そして、原則として、リセット後の一定期
間を積分期間とされるが、例外として、複数フレームご
とに、1フレームの間、リセット後の一定期間をサンプ
ル・ホールド期間とされ、サンプル・ホールド信号φS
H=Vss、サンプル・ホールド・トランジスタ78=オ
ンとされ、冷たい被写体が撮像される。
【0100】この結果、赤外線検知素子67にはオフセ
ット電流及び最小レベルの信号電流が流れ、ゲート電圧
供給用容量77の電極77A、77B間に電圧差ΔVが
発生し、オフセット電流除去用トランジスタ76=オン
となり、赤外線検知素子67に対して積分容量71から
電流が供給されると共に、積分容量71に対してオフセ
ット電流除去用トランジスタ76を介して電流が供給さ
れることになる。
【0101】そして、積分容量71から赤外線検知素子
67に供給される電流の値と、オフセット電流除去用ト
ランジスタ76を介して積分容量71に供給される電流
の値とが一致するようになると、積分容量71の電圧V
xは、一定値になると共に、ゲート電圧供給用容量77
の電極77A、77B間の電圧差ΔVも一定値となり、
ゲート電圧供給用容量77には、積分容量71にオフセ
ット電流分の電流を供給するために必要なオフセット電
流除去用トランジスタ76のゲート電圧が記憶される。
【0102】このようにして、積分容量71にオフセッ
ト電流分の電流を供給するために必要なオフセット電流
除去用トランジスタ76のゲート電圧がゲート電圧供給
用容量77に記憶されると、次フレームからの積分期間
においては、オフセット電流除去用トランジスタ76を
介して積分容量71にオフセット電流分の電流が自動的
に供給され、積分容量71においては信号電流のみが積
分され、積分容量71の電極71Aの電圧Vxが下降す
る。
【0103】そして、積分期間経過後の一定期間を画素
信号読出期間とされ、アドレス信号ADD=Vdd、画素
選択トランジスタ82=オンとされ、積分容量71の電
極71Aの電圧Vxによりドライバ・トランジスタ81
が駆動され、画素信号OUTが出力される。
【0104】以上のように、本発明の画素回路の第3実
施形態によれば、積分容量71においては信号電流のみ
が積分され、画素信号OUTにオフセット電流成分が含
まれることがないので、これを使用して画像センサを構
成する場合には、S/N比の良好な画像信号を得ること
ができる。
【0105】ちなみに、図12は本発明の画素回路の第
3実施形態を使用した一次元赤外線画像センサ(赤外線
ラインセンサ)の構成例を示す回路図である。
【0106】図12中、84−1、84−2、84−
3、84−nは本発明の第3実施形態の画素回路であ
る。なお、画素回路84−3、84−n間に配置されて
いる画素回路84−4、84−5、・・・、84−(n
−1)は図示を省略している。
【0107】また、85は画素回路84−1、84−
2、84−3、・・・、84−nを順に選択するための
アドレス信号ADD1、ADD2、ADD3、・・・、
ADDnを出力するシフトレジスタである。
【0108】これらアドレス信号ADD1、ADD2、
ADD3、・・・、ADDnは、画素回路84−1、8
4−2、84−3、・・・、84−nを構成する画素選
択トランジスタ(図10に示す画素選択トランジスタ8
2に該当するトランジスタ)に印加される。
【0109】また、86は画素回路84−1、84−
2、84−3、・・・、84−nから順に出力される画
素信号OUT1、OUT2、OUT3、・・・、OUT
nを増幅するバッファアンプ、87は画素信号OUT
1、OUT2、OUT3、・・・、OUTnを連ねてな
る一次元画像信号を外部に出力するための画像信号出力
端子である。
【0110】また、図13は本発明の画素回路の第3実
施形態を使用した二次元赤外線画像センサの構成例を示
す回路図である。
【0111】図13中、89−11、89−12、89
−1n、89−21、89−22、89−2n、89−
m1、89−m2、89−mnは本発明の第3実施形態
の画素回路である。
【0112】なお、画素回路89−12、89−1n間
に配置されている画素回路89−13、89−14、・
・・、89−1(n−1)、画素回路89−22、89
−2n間に配置されている画素回路89−23、89−
24、・・・、89−2(n−1)、画素回路89−2
n、89−m1間に配置されている画素回路89−3
1、89−32、・・・、89−(m−1)n、画素回
路89−m2、89−mn間に配置されている89−m
3、89−m4、・・・、89−m(n−1)、電源電
圧入力端子73及び接地電圧入力端子72は、図示を省
略している。
【0113】また、90は画素回路89−11、89−
12、・・・、89−mnを水平ライン毎に選択するた
めのYアドレス信号Y1、Y2、・・・、Ymを順に出
力するYアドレスデコーダである。
【0114】これらYアドレス信号Y1、Y2、・・
・、Ymは、画素回路89−1、89−2、89−3、
・・・、89−mnを構成する画素選択トランジスタ
(図10に示す画素選択トランジスタ82に該当するト
ランジスタ)に印加される。
【0115】また、91−1、91−2、91−nはス
イッチ素子をなすnMOSトランジスタであり、nMO
Sトランジスタ91−2、91−n間に配置されている
nMOSトランジスタ91−3、91−4、・・・、9
1−(n−1)は、図示を省略している。
【0116】また、92はnMOSトランジスタ91−
1、91−2、・・・、91−nを選択的に順にオン状
態とするXアドレス信号X1、X2、・・・、Xnを順
に出力するシフトレジスタである。
【0117】また、93はnMOSトランジスタ91−
1、91−2、・・・、91−nを介して順に出力され
る画素信号を増幅するバッファアンプ、94は画素信号
を連続してなる二次元画像信号を外部に出力するための
画像信号出力端子である。
【0118】本発明の画素回路の第4実施形態・・図1
4〜図22 図14は本発明の画素回路の第4実施形態の要部を示す
回路図である。図14中、96はボロメータや、超格子
からなる赤外線検知素子や、HgCdTeからなる赤外線
検知素子などの赤外線検知素子、97は赤外線検知素子
96に印加するバイアス電圧Vdetを入力するためのバ
イアス電圧入力端子である。
【0119】また、98はnMOSトランジスタからな
る入力トランジスタ、99は入力トランジスタ98のオ
ン、オフを制御する入力ゲート電圧VIGを入力するため
の入力ゲート電圧入力端子である。
【0120】また、100は一方の電極100A側から
赤外線検知素子96に電流を供給して赤外線検知素子9
6に流れる電流を積分するための積分容量、101は積
分容量100の他方の電極100Bに印加する接地電圧
Vssを入力するための接地電圧入力端子である。
【0121】また、102は電源電圧Vdd(例えば、5
V)を入力するための電源電圧入力端子、103はリセ
ット時には積分容量100をリセットし、積分期間には
積分容量100にオフセット電流分の電流を供給して積
分容量100が積分する電流からオフセット電流を除去
するためのpMOSトランジスタからなるリセット兼オ
フセット電流除去用トランジスタである。
【0122】また、104はリセット信号φRを入力す
るためのリセット信号入力端子、105はリセット兼オ
フセット電流除去用トランジスタ103にゲート電圧を
供給するためのゲート電圧供給用容量である。
【0123】また、106は積分容量100にオフセッ
ト電流分の電流を供給するために必要なリセット兼オフ
セット電流除去用トランジスタ103のゲート電圧をゲ
ート電圧供給用容量105にサンプル・ホールドさせる
ためのpMOSトランジスタからなるサンプル・ホール
ド・トランジスタ、107はサンプル・ホールド・トラ
ンジスタ106のオン、オフを制御するサンプル・ホー
ルド信号φSHを入力するためのサンプル・ホールド信
号入力端子である。
【0124】また、108はソースホロア回路からなる
画素信号読出回路であり、109は積分容量100の電
極100Aの電圧Vxにより駆動されるnMOSトラン
ジスタからなるドライバ・トランジスタ、110はアド
レス信号ADDによりオン、オフが制御されるnMOS
トランジスタからなる画素選択トランジスタである。
【0125】図15は本発明の画素回路の第4実施形態
の動作を示す波形図であり、図15Aはリセット信号φ
R、図15Bは入力ゲート電圧VIG、図15Cはサンプ
ル・ホールド信号φSH、図15Dはゲート電圧供給用
容量105の電極105A、105B間の電圧差ΔV、
図15Eは積分容量100の電極100Aの電圧Vxを
示している。
【0126】即ち、本発明の画素回路の第4実施形態に
おいては、一定の周期で、リセット信号φR=Vss、リ
セット兼オフセット電流除去用トランジスタ103のゲ
ート電圧=Vss、リセット兼オフセット電流除去用トラ
ンジスタ103=オンとされ、積分容量100は、リセ
ット兼オフセット電流除去用トランジスタ103を介し
て電極100A側から充電され、積分容量100の電極
100Aの電圧Vxは、電源電圧Vddにリセットされ
る。
【0127】なお、リセット時には、入力ゲート電圧V
IG=Vss、入力トランジスタ98=オフの状態が維持さ
れると共に、サンプル・ホールド信号φSH=Vdd、サ
ンプル・ホールド・トランジスタ106=オフの状態が
維持される。
【0128】そして、原則として、リセット後の一定期
間を積分期間とされるが、例外として、複数フレームご
とに、1フレームの間、リセット後の一定期間をサンプ
ル・ホールド期間とされ、入力ゲート電圧VIGは、スレ
ッショルド電圧VT(例えば、1V)よりも僅かに高い
電圧VT+α(例えば、1.2V)とされ、入力トランジ
スタ98=オンとされると共に、リセット信号φR=V
dd、サンプル・ホールド信号φSH=Vss、サンプル・
ホールド・トランジスタ106=オンとされ、冷たい被
写体が撮像される。
【0129】この結果、赤外線検知素子96にはオフセ
ット電流及び最小レベルの信号電流が流れ、ゲート電圧
供給用容量105の電極105A、105B間に電圧差
ΔVが発生し、リセット兼オフセット電流除去用トラン
ジスタ103=オンとなり、赤外線検知素子96に対し
て積分容量100から電流が供給されると共に、積分容
量100に対してリセット兼オフセット電流除去用トラ
ンジスタ103を介して電流が供給されることになる。
【0130】そして、積分容量100から赤外線検知素
子96に供給される電流の値と、リセット兼オフセット
電流除去用トランジスタ103を介して積分容量100
に供給される電流の値とが一致するようになると、積分
容量100の電圧Vxは一定値になると共に、ゲート電
圧供給用容量105の電極105A、105B間の電圧
差ΔVも一定値となり、ゲート電圧供給用容量105に
は、積分容量100にオフセット電流分の電流を供給す
るために必要なリセット兼オフセット電流除去用トラン
ジスタ103のゲート電圧が記憶される。
【0131】このようにして、積分容量100にオフセ
ット電流分の電流を供給するために必要なリセット兼オ
フセット電流除去用トランジスタ103のゲート電圧が
ゲート電圧供給用容量105に記憶されると、次フレー
ムからの積分期間においては、リセット兼オフセット電
流除去用トランジスタ103を介して積分容量100に
オフセット電流分の電流が自動的に供給され、積分容量
100においては信号電流のみが積分され、積分容量1
00の電極100Aの電圧Vxが下降する。
【0132】そして、積分期間経過後の一定期間を画素
信号読出期間とされ、リセット信号φR=Vdd+β(例
えば、6V)、リセット兼オフセット電流除去用トラン
ジスタ103=オフ、アドレス信号ADD=Vdd、画素
選択トランジスタ110=オンとされ、積分容量100
の電極100Aの電圧Vxによりドライバ・トランジス
タ109が駆動され、画素信号OUTが出力される。
【0133】なお、図16、図17、図18及び図19
は本発明の画素回路の第4実施形態のシミュレーション
結果を示す波形図であり、図16A、図17A、図18
A及び図19Aはリセット信号φR、図16B、図17
B、図18B及び図19Bはリセット兼オフセット電流
除去用トランジスタ103のゲート電圧φRG、図16
C、図17C、図18C及び図19Cは入力ゲート電圧
IG、図16D、図17D、図18D及び図19Dはサ
ンプル・ホールド信号φSH、図16E、図17E、図
18E及び図19Eは積分容量100の電極100Aの
電圧Vxを示している。
【0134】ここに、図16はサンプル・ホールド信号
φSHを常に5Vとし、サンプル・ホールド・トランジ
スタ106をオンとさせず、サンプル・ホールド期間を
設けない場合を示しているが、この場合には、積分期間
中に、容量100の電極100Aの電圧Vxは略0Vな
いし0Vとなってしまう。
【0135】即ち、この場合には、リセット時に積分容
量100に充電された電荷は略全てないし全て放電して
しまい、オフセット電流を補償することができないこと
になる。
【0136】また、図17は、サンプル・ホールド期間
の間、入力ゲート電圧VIG=1.3V、サンプル・ホー
ルド信号φSH=0Vとし、積分期間の間、入力ゲート
電圧VIGを1.35V、1.4Vとした場合を示してい
る。
【0137】ここに、積分期間の間、入力ゲート電圧V
IGを1.35V、1.4Vとする場合には、積分容量10
0の電極100Aの電圧Vxは、積分期間中には0Vに
なることはない。即ち、リセット時に積分容量100に
充電された電荷が積分期間の間に全て放電されてしまう
ことはないので、オフセット電流を補償することができ
ることになる。
【0138】また、図18は、サンプル・ホールド期間
の間、入力ゲート電圧VIG=1.5V、サンプル・ホー
ルド信号φSH=0Vとし、積分期間の間、入力ゲート
電圧VIGを1.55V、1.6Vとした場合を示してい
る。
【0139】ここに、積分期間の間、入力ゲート電圧V
IGを1.55Vとする場合には、積分容量100の電極
100Aの電圧Vxは、積分期間中には0Vになること
はない。即ち、リセット時に積分容量100に充電され
た電荷が積分期間の間に全て放電されてしまうことはな
いので、オフセット電流を補償することができることに
なる。
【0140】但し、積分期間の間、入力ゲート電圧VIG
を1.6Vとした場合には、積分期間の間に積分容量1
00の電極100Aの電圧Vxは略0Vとなってしま
う。即ち、この場合には、リセット時に積分容量100
に充電された電荷は積分期間の間に略全て放電してしま
い、オフセット電流を補償できないことになる。
【0141】また、図19は、サンプル・ホールド期間
の間、入力ゲート電圧VIG=1.6V、サンプルホール
ド信号φSH=0Vとし、積分期間に入力ゲート電圧V
IGを1.62V、1.64Vと変化させた場合を示してい
る。
【0142】ここに、積分期間の間、入力ゲート電圧V
IGを1.62V、1.64Vとする場合には、積分容量1
00の電極100Aの電圧Vxは、積分期間中には0V
になることはない。即ち、リセット時に積分容量100
に充電された電荷が積分期間の間に全て放電されてしま
うことはないので、オフセット電流を補償することがで
きることになる。
【0143】なお、図20は入力トランジスタ98に流
れる電流I98と、積分容量100の電極100Aの電圧
Vxとの関係を示しており、図20中、実線112はサ
ンプル・ホールド時の入力ゲート電圧VIGを1.2Vと
した場合、破線113はサンプル・ホールド時の入力ゲ
ート電圧VIGを1.3Vとした場合を示している。
【0144】即ち、サンプル・ホールド時の入力ゲート
電圧VIGを1.2Vとした場合には、補償できるオフセ
ット電流はIAとなり、サンプル・ホールド時の入力ゲ
ート電圧VIGを1.3Vとした場合には、補償できるオ
フセット電流はIB(>IA)となるように、サンプル・
ホールド時の入力ゲート電圧VIGを大きくすると、補償
できるオフセット電流も大きくなる。
【0145】以上のように、本発明の画素回路の第4実
施形態によれば、積分容量100においては信号電流の
みが積分され、画素信号OUTにオフセット電流成分が
含まれることがないので、これを使用して画像センサを
構成する場合には、S/N比の良好な画像信号を得るこ
とができる。
【0146】ちなみに、図21は本発明の画素回路の第
4実施形態を使用した一次元赤外線画像センサ(赤外線
ラインセンサ)の構成例を示す回路図である。
【0147】図21中、115−1、115−2、11
5−3、115−nは本発明の第4実施形態の画素回路
である。なお、画素回路115−3、115−n間に配
置されている画素回路115−4、115−5、・・
・、115−(n−1)は、図示を省略している。
【0148】また、116は画素回路115−1、11
5−2、115−3、・・・、115−nを順に選択す
るためのアドレス信号ADD1、ADD2、ADD3、
・・・、ADDnを出力するシフトレジスタである。
【0149】これらアドレス信号ADD1、ADD2、
ADD3、・・・、ADDnは、画素回路115−1、
115−2、115−3、・・・、115−nを構成す
る画素選択トランジスタ(図14に示す画素選択トラン
ジスタ110に該当するトランジスタ)に印加される。
【0150】また、117は画素回路115−1、11
5−2、115−3、・・・、115−nから順に出力
される画素信号OUT1、OUT2、OUT3、・・
・、OUTnを増幅するバッファアンプ、118は画素
信号OUT1、OUT2、OUT3、・・・、OUTn
を連ねてなる一次元画像信号を外部に出力するための画
像信号出力端子である。
【0151】また、図22は本発明の画素回路の第4実
施形態を使用した二次元赤外線画像センサの構成例を示
す回路図である。
【0152】図22中、120−11、120−12、
120−1n、120−21、120−22、120−
2n、120−m1、120−m2、120−mnは本
発明の第4実施形態の画素回路である。
【0153】なお、画素回路120−12、120−1
n間に配置されている画素回路120−13、120−
14、・・・、120−1(n−1)、画素回路120
−22、120−2n間に配置されている画素回路12
0−23、120−24、・・・、120−2(n−
1)、画素回路120−2n、120−m1間に配置さ
れている画素回路120−31、12−m2、・・・、
120−(m−1)n、画素回路120−m2、120
−mn間に配置されている120−m3、120−m
4、・・・、120−m(n−1)、電源電圧入力端子
102及び接地電圧入力端子101は、図示を省略して
いる。
【0154】また、121は画素回路120−11、1
20−12、・・・120−mnを水平ライン毎に選択
するためのYアドレス信号Y1、Y2、・・・、Ymを
順に出力するYアドレスデコーダである。
【0155】これらYアドレス信号Y1、Y2、・・
・、Ymは、画素回路120−1、120−2、120
−3、・・・、120−mnを構成する画素選択トラン
ジスタ(図14に示す画素選択トランジスタ110に該
当するトランジスタ)に印加される。
【0156】また、122−1、122−2、122−
nはスイッチ素子をなすnMOSトランジスタであり、
nMOSトランジスタ122−2、122−n間に配置
されているnMOSトランジスタ122−3、122−
4、・・・、122−(n−1)は、図示を省略してい
る。
【0157】また、123はnMOSトランジスタ12
2−1、122−2、・・・、122−nを順にオン状
態とするXアドレス信号X1、X2、・・・、Xnを順
に出力するシフトレジスタである。
【0158】また、124はnMOSトランジスタ12
2−1、122−2、・・・、122−nを介して順に
出力される画素信号を増幅するバッファアンプ、125
は画素信号を連続してなる二次元画像信号を外部に出力
するための画像信号出力端子である。
【0159】なお、本発明の画素回路の第1実施形態、
第2実施形態、第3実施形態及び第4実施形態において
は、積分容量19、46、71、100の電極19A、
46A、71A、100Aの電圧Vxの電圧を電源電圧
Vddにリセットし、積分容量19、46、71、100
から赤外線兼地素子15、42、67、96に電流を供
給するようにした場合について説明したが、本発明は、
赤外線検知素子に流れる電流を積分容量に蓄積するよう
に画素回路を構成する場合にも適用することができる。
【0160】本発明の画像センサ・システムの第1実施
形態・・図23〜図25 図23は本発明の画像センサ・システムの第1実施形態
を示す概念図であり、図23中、127は図12又は図
21に示す一次元赤外線画像センサ、128は走査ミラ
ー、129、130はレンズである。
【0161】また、131は一次元赤外線画像センサ1
27の走査視野の一端に配置された低温TLの標準温度
板、132は一次元赤外線画像センサ127の走査視野
の他端に配置された高温THの標準温度板である。な
お、図24は一次元赤外線画像センサ127の走査視野
を示す平面図であり、133は目標である。
【0162】このように構成された本発明の画像センサ
・システムの第1実施形態においては、低温TLの標準
温度板131を走査しているタイミングでサンプル・ホ
ールド信号φSH=Vssとする場合には、図25に示す
ような感度特性を得ることができる。
【0163】図25から明らかなように、本発明の画像
センサ・システムの第1実施形態によれば、低温TL
標準温度板131からの赤外線の入力時の出力VOUT
ゼロとなるので、出力VOUTからオフセット電流成分を
除去する補正を行う必要がなく、高温THの標準温度板
132からの赤外線の入力時における感度補正のみを行
うことで足りる。
【0164】本発明の画像センサ・システムの第2実施
形態・・図26〜図28 図26は本発明の画像センサ・システムの第2実施形態
を示す概念図であり、本発明の画像センサ・システムの
第2実施形態は、低温TLの標準温度板131の外側、
かつ、走査範囲内に低温TLよりも更に低温T0の標準温
度板135を設け、その他については、本発明の画像セ
ンサ・システムの第1実施形態と同様に構成したもので
ある。なお、図27は一次元赤外線画像センサ127の
走査視野を示す平面図である。
【0165】このように構成された本発明の画像センサ
・システムの第2実施形態においては、低温T0の標準
温度板135を走査しているタイミングでサンプル・ホ
ールド信号φSH=Vssとする場合には、図28に示す
ような感度特性を得ることができる。
【0166】図28から明らかなように、本発明の画像
センサ・システムの第2実施形態によれば、低温T0
標準温度板135からの赤外線の入力時の出力VOUT
ゼロとなるので、出力VOUTからオフセット電流成分を
除去する補正を行う必要がなく、また、低温TLの標準
温度板131からの赤外線の入力時における感度補正及
び高温THの標準温度板132からの赤外線の入力時に
おける感度補正を行うことができるので、線形性の差に
起因する固定パターン雑音を大幅に低減することができ
る。
【0167】本発明の画像センサ・システムの第3実施
形態・・図29 図29は本発明の画像センサ・システムの第3実施形態
を示す概念図であり、図29中、137は図13又は図
22に示す二次元赤外線画像センサ、138はレンズで
ある。
【0168】また、139は標準温度板、140はレン
ズ、141は機械的に移動可能とされ、標準温度板13
9を二次元赤外線画像センサ137に投写させるミラー
である。
【0169】本発明の画像センサ・システムの第3実施
形態においては、標準温度板139として、低温TL
標準温度板と高温THの標準温度板とを設け、これら低
温TLの標準温度板からの赤外線と、高温THの標準温度
板からの赤外線を選択的に二次元赤外線画像センサ13
7に入射させるように構成することができる。
【0170】このように構成した場合において、低温T
Lの標準温度板131からの赤外線を入力しているタイ
ミングでサンプル・ホールド信号φSH=Vssとする場
合には、図25に示すような感度特性を得ることができ
る。
【0171】即ち、このようにする場合には、低温T0
の標準温度板からの赤外線の入力時の出力VOUTはゼロ
となるので、出力VOUTからオフセット電流成分を除去
する補正を行う必要がなく、高温THの標準温度板から
の赤外線の入力時における感度補正のみを行うことで足
りる。
【0172】また、標準温度板139として、低温TL
の標準温度板と高温THの標準温度板の他に、低温TL
りも更に低温TOの標準温度板を設け、これら低温T0
標準温度板からの赤外線と、低温TLの標準温度板から
の赤外線と、高温THの標準温度板からの赤外線を選択
的に二次元赤外線画像センサ137に入射させるように
構成することもできる。
【0173】このように構成した場合において、低温T
0の標準温度板からの赤外線を入力しているタイミング
でサンプル・ホールド信号φSH=Vssとする場合に
は、図28に示すような感度特性を得ることができる。
【0174】即ち、このようにする場合には、低温T0
の標準温度板からの赤外線の入力時の出力VOUTはゼロ
となるので、出力VOUTからオフセット電流成分を除去
する補正を行う必要がなく、また、低温TLの標準温度
板からの赤外線の入力時における感度補正及び高温TH
の標準温度板からの赤外線の入力時における感度補正を
行うことができるので、線形性の差に起因する固定パタ
ーン雑音を大幅に低減することができる。
【0175】
【発明の効果】本発明中、第1、第2、第3、第4又は
第5の発明(請求項1、2、3、4又は5記載の画素回
路)によれば、積分容量が積分する電流からオフセット
電流を除去し、画素信号にはオフセット電流成分が含ま
れないようにすることができるので、これを使用して画
像センサを構成する場合には、S/N比の良好な画像信
号を得ることができる。
【0176】また、本発明中、第6の発明(請求項6記
載の画像センサ・システム)によれば、第1のレベル参
照光を入力しているタイミングで、制御電圧供給用容量
に、オフセット電流を除去するために必要な第1のトラ
ンジスタの制御電圧を記憶させる場合には、第1のレベ
ル参照光入力時の出力はゼロとなるので、出力からオフ
セット電流成分を除去する補正を行う必要がなく、第2
のレベル参照光入力時における感度補正のみを行うこと
で足りる。
【0177】また、本発明中、第7の発明(請求項7記
載の画像センサ・システム)によれば、第1のレベル参
照光を入力しているタイミングで、制御電圧供給用容量
に、オフセット電流を除去するために必要な第1のトラ
ンジスタの制御電圧を記憶させる場合には、第1のレベ
ル参照光入力時の出力はゼロとなるので、出力からオフ
セット電流成分を除去する補正を行う必要がなく、ま
た、第2のレベル参照光入力時における感度補正及び第
3のレベル参照光入力時における感度補正を行うことが
できるので、線形性の差に起因する固定パターン雑音を
大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画素回路の第1実施形態の要部を示す
回路図である。
【図2】本発明の画素回路の第1実施形態の動作を示す
波形図である。
【図3】本発明の画素回路の第1実施形態を使用した一
次元赤外線画像センサの構成例を示す回路図である。
【図4】本発明の画素回路の第1実施形態を使用した二
次元赤外線画像センサの構成例を示す回路図である。
【図5】本発明の画素回路の第2実施形態の要部を示す
回路図である。
【図6】本発明の画素回路の第2実施形態の動作を示す
波形図である。
【図7】本発明の画素回路の第2実施形態のシミュレー
ション結果を示す波形図である。
【図8】本発明の画素回路の第2実施形態を使用した一
次元赤外線画像センサの構成例を示す回路図である。
【図9】本発明の画素回路の第2実施形態を使用した二
次元赤外線画像センサの構成例を示す回路図である。
【図10】本発明の画素回路の第3実施形態の要部を示
す回路図である。
【図11】本発明の画素回路の第3実施形態の動作を示
す波形図である。
【図12】本発明の画素回路の第3実施形態を使用した
一次元赤外線画像センサの構成例を示す回路図である。
【図13】本発明の画素回路の第3実施形態を使用した
二次元赤外線画像センサの構成例を示す回路図である。
【図14】本発明の画素回路の第4実施形態の要部を示
す回路図である。
【図15】本発明の画素回路の第4実施形態の動作を示
す波形図である。
【図16】本発明の画素回路の第4実施形態のシミュレ
ーション結果を示す波形図である。
【図17】本発明の画素回路の第4実施形態のシミュレ
ーション結果を示す波形図である。
【図18】本発明の画素回路の第4実施形態のシミュレ
ーション結果を示す波形図である。
【図19】本発明の画素回路の第4実施形態のシミュレ
ーション結果を示す波形図である。
【図20】本発明の画素回路の第4実施形態において、
入力トランジスタに流れる電流と、積分容量の電圧との
関係を示す図である。
【図21】本発明の画素回路の第4実施形態を使用した
一次元赤外線画像センサの構成例を示す回路図である。
【図22】本発明の画素回路の第4実施形態を使用した
二次元赤外線画像センサの構成例を示す回路図である。
【図23】本発明の画像センサ・システムの第1実施形
態を示す概念図である。
【図24】本発明の画像センサ・システムの第1実施形
態が備える一次元赤外線画像センサの走査範囲を示す平
面図である。
【図25】本発明の画像センサ・システムの第1実施形
態の感度特性を示す図である。
【図26】本発明の画像センサ・システムの第2実施形
態を示す概念図である。
【図27】本発明の画像センサ・システムの第2実施形
態が備える一次元赤外線画像センサの走査範囲を示す平
面図である。
【図28】本発明の画像センサ・システムの第2実施形
態の感度特性を示す図である。
【図29】本発明の画像センサ・システムの第3実施形
態を示す概念図である。
【図30】従来の赤外線画像センサに使用されている従
来の画素回路の一例の要部を示す回路図である。
【図31】図30に示す従来の画素回路の動作を示す波
形図である。
【符号の説明】
Vdd 電源電圧 Vss 接地電圧 VIG 入力ゲート電圧 Vdet バイアス電圧 φR リセット信号 Voff オフセット電流除去用トランジスタ制御電圧 φSH サンプル・ホールド信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光検知素子と、前記光検知素子に流れる電
    流を積分する積分容量と、前記積分容量の保持電荷をリ
    セットするリセット回路とを備え、前記積分容量の電圧
    を読み出すことによって画素信号を得るようにされた画
    素回路において、 前記積分容量が積分する電流からオフセット電流を除去
    するオフセット電流除去回路を備えていることを特徴と
    する画素回路。
  2. 【請求項2】前記オフセット電流除去回路は、一方の電
    流入出力端子を前記積分容量に接続し、他方の電流入出
    力端子に所定の電圧が印加され、制御端子にオン・オフ
    制御電圧が印加されるトランジスタを備えて構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の画素回路。
  3. 【請求項3】前記リセット回路及び前記オフセット電流
    除去回路は、一方の電流入出力端子を前記積分容量に接
    続し、他方の電流入出力端子に所定の電圧が印加され、
    制御端子に、前記積分容量の保持電荷のリセット時と、
    前記積分容量が前記光検知素子に流れる電流を積分する
    積分期間とでは、電圧値を異にするリセット信号が印加
    されるトランジスタを兼用して構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の画素回路。
  4. 【請求項4】前記オフセット電流除去回路は、一方の電
    流入出力端子を前記積分容量に接続し、他方の電流入出
    力端子に所定の電圧が印加される第1のトランジスタ
    と、一端を前記第1のトランジスタの制御端子に接続
    し、他端を前記第1のトランジスタの他方の電流入出力
    端子に接続し、前記第1のトランジスタに制御電圧を供
    給するための制御電圧供給用容量と、一方の電流入出力
    端子を前記積分容量に接続し、他方の電流入出力端子を
    前記制御電圧供給用容量の他端に接続し、制御端子にオ
    ン・オフ制御信号が印加される第2のトランジスタとを
    備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    画素回路。
  5. 【請求項5】前記リセット回路は、一方の電流入出力端
    子を前記積分容量に接続し、他方の電流入出力端子に所
    定の電圧が印加される第1のトランジスタと、一端を前
    記第1のトランジスタの制御端子に接続し、他端にリセ
    ット信号が印加され、前記第1のトランジスタに制御電
    圧を供給するための制御電圧供給用容量とを備えて構成
    され、 前記オフセット電流除去回路は、前記リセット回路と、
    一方の電流入出力端子を前記積分容量に接続し、他方の
    電流入出力端子を前記第1のトランジスタの制御端子に
    接続し、制御端子にオン・オフ制御信号が印加される第
    2のトランジスタとを備えて構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の画素回路。
  6. 【請求項6】請求項4又は5記載の画素回路を複数個備
    え、かつ、請求項4又は5記載の光検知素子を列状又は
    行列状に配列した画像センサと、 前記画像センサが参照する第1のレベル参照光を供給す
    る第1のレベル参照光供給手段と、 前記画像センサが参照する前記第1のレベルよりも高レ
    ベルの第2のレベル参照光を供給する第2のレベル参照
    光供給手段とを備えていることを特徴とする画像センサ
    ・システム。
  7. 【請求項7】請求項4又は5記載の画素回路を複数個備
    え、かつ、請求項4又は5記載の光検知素子を列状又は
    行列状に配列した画像センサと、 前記画像センサが参照する第1のレベル参照光を供給す
    る第1のレベル参照光供給手段と、 前記画像センサが参照する前記第1のレベルよりも高レ
    ベルの第2のレベル参照光を供給する第2のレベル参照
    光供給手段と、 前記画像センサが参照する前記第2のレベルよりも高レ
    ベルの第3のレベル参照光を供給する第3のレベル参照
    光供給手段とを備えていることを特徴とする画像センサ
    ・システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007502061A (ja) * 2003-08-12 2007-02-01 サイモン フレーザー ユニバーシティー マルチモード・デジタル・イメージング装置およびシステム
JP2007295264A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Fujitsu Ltd 撮像回路
JP2010045591A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Canon Inc 固体撮像装置及びその駆動方法

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