JPH1140944A - 多層配線板の製造方法及びそれに使用される製造装置 - Google Patents
多層配線板の製造方法及びそれに使用される製造装置Info
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- JPH1140944A JPH1140944A JP19228597A JP19228597A JPH1140944A JP H1140944 A JPH1140944 A JP H1140944A JP 19228597 A JP19228597 A JP 19228597A JP 19228597 A JP19228597 A JP 19228597A JP H1140944 A JPH1140944 A JP H1140944A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ビルドアップ法による多層配線板において、
導体層と絶縁樹脂層との間で膨れを発生することなく接
着強度を向上させる。 【解決手段】 回路パターンを形成した配線板の銅箔部
を黒化処理により粗化した後、フィラーを含有したプリ
プレグを表裏に重ねて熱プレスを行い、完全硬化状態の
絶縁樹脂層を形成する。次に、配線板上に形成した絶縁
樹脂層の所定部位にバイアホールを形成する。続いて絶
縁樹脂層の表面をバフ研磨し、さらに粗化液により絶縁
樹脂層の表面とバイアホール内壁部を粗化処理したうえ
で、無電解銅メッキ、厚付け電気銅メッキを施すことに
より、導体層を形成する。次いで、回路パターンマスク
を介して露光、現像後、導体層のエッチングし、さらに
ドライフィルムの剥離を行って回路パターンを形成す
る。以上の処理を終えたうえで、絶縁樹脂層のガラス転
移温度よりも高い温度で所定時間、熱処理を行う。
導体層と絶縁樹脂層との間で膨れを発生することなく接
着強度を向上させる。 【解決手段】 回路パターンを形成した配線板の銅箔部
を黒化処理により粗化した後、フィラーを含有したプリ
プレグを表裏に重ねて熱プレスを行い、完全硬化状態の
絶縁樹脂層を形成する。次に、配線板上に形成した絶縁
樹脂層の所定部位にバイアホールを形成する。続いて絶
縁樹脂層の表面をバフ研磨し、さらに粗化液により絶縁
樹脂層の表面とバイアホール内壁部を粗化処理したうえ
で、無電解銅メッキ、厚付け電気銅メッキを施すことに
より、導体層を形成する。次いで、回路パターンマスク
を介して露光、現像後、導体層のエッチングし、さらに
ドライフィルムの剥離を行って回路パターンを形成す
る。以上の処理を終えたうえで、絶縁樹脂層のガラス転
移温度よりも高い温度で所定時間、熱処理を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁樹脂からなる
基板の表面に複数層の回路パターンを形成した多層配線
板の製造方法、特にビルドアップ法による多層配線板の
製造方法及びそのこの方法に使用される製造装置の改良
に関するものである。
基板の表面に複数層の回路パターンを形成した多層配線
板の製造方法、特にビルドアップ法による多層配線板の
製造方法及びそのこの方法に使用される製造装置の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層配線板は、配線板の高密度化を可能
とするもので、中でもビルドアップ法により作製された
多層配線板は薄板化、高密度化に好適とされているが、
従来のビルドアップ法としては、内層の配線板の表面に
絶縁樹脂層を形成する工程、次に絶縁樹脂層のバイアホ
ールを形成する工程、絶縁樹脂層の表面を粗化する工
程、絶縁樹脂層の表面にメッキで導体層を形成する工
程、及び導体層をエッチングして回路を形成する工程か
らなり、これらの工程を繰り返すことにより多層化を達
成するものが知られている。
とするもので、中でもビルドアップ法により作製された
多層配線板は薄板化、高密度化に好適とされているが、
従来のビルドアップ法としては、内層の配線板の表面に
絶縁樹脂層を形成する工程、次に絶縁樹脂層のバイアホ
ールを形成する工程、絶縁樹脂層の表面を粗化する工
程、絶縁樹脂層の表面にメッキで導体層を形成する工
程、及び導体層をエッチングして回路を形成する工程か
らなり、これらの工程を繰り返すことにより多層化を達
成するものが知られている。
【0003】このような従来のビルドアップ法によれ
ば、絶縁樹脂層は主として樹脂を光硬化により硬化させ
るようにしているため、その表面にメッキを施して形成
される導体層と絶縁樹脂層との間の密着力が弱い。そこ
で、導体層の絶縁樹脂層に対する接着力の向上を図るた
め、例えば次のような改善方法が提案されている。
ば、絶縁樹脂層は主として樹脂を光硬化により硬化させ
るようにしているため、その表面にメッキを施して形成
される導体層と絶縁樹脂層との間の密着力が弱い。そこ
で、導体層の絶縁樹脂層に対する接着力の向上を図るた
め、例えば次のような改善方法が提案されている。
【0004】図5は特開平6−260763号公報(以
下、第1先行技術例と呼ぶ)に開示された方法に従う多
層配線板の製造方法の工程を示している。この図に示す
ように、まず、ステップS21で回路パターンが形成さ
れている配線板の銅箔部を黒化処理により粗化した後、
ステップS22でフィラーを含有した感光性絶縁フィル
ムを真空ラミネートし、感光型絶縁樹脂層を形成する。
下、第1先行技術例と呼ぶ)に開示された方法に従う多
層配線板の製造方法の工程を示している。この図に示す
ように、まず、ステップS21で回路パターンが形成さ
れている配線板の銅箔部を黒化処理により粗化した後、
ステップS22でフィラーを含有した感光性絶縁フィル
ムを真空ラミネートし、感光型絶縁樹脂層を形成する。
【0005】次に、ステップS23でフォトマスクを介
して感光性絶縁樹脂層を露光して、半硬化状態とし、ス
テップS24で現像を行って未露光部を溶解してバイア
ホールを形成し、さらにステップS25で該半硬化状態
の絶縁樹脂層の表面を粗化処理した後、ステップS26
で無電解メッキを施して下地導電膜を形成し、続いてス
テップS27で絶縁樹脂層を熱処理して完全硬化するこ
とにより、絶縁樹脂層とメッキ層間の接着強度の向上を
図る。さらに、ステップS28で下地導電膜にメッキを
施して導電膜を形成し、ステップS29で、所定の回路
パターンをエッチングにより形成する。
して感光性絶縁樹脂層を露光して、半硬化状態とし、ス
テップS24で現像を行って未露光部を溶解してバイア
ホールを形成し、さらにステップS25で該半硬化状態
の絶縁樹脂層の表面を粗化処理した後、ステップS26
で無電解メッキを施して下地導電膜を形成し、続いてス
テップS27で絶縁樹脂層を熱処理して完全硬化するこ
とにより、絶縁樹脂層とメッキ層間の接着強度の向上を
図る。さらに、ステップS28で下地導電膜にメッキを
施して導電膜を形成し、ステップS29で、所定の回路
パターンをエッチングにより形成する。
【0006】図6は特開平7−7266号公報(以下、
第2先行技術例と呼ぶ)に開示された方法に従う多層配
線板の製造方法の工程を示している。この図に示すよう
に、まず、ステップS31で配線板上に形成した絶縁樹
脂層が完全に硬化した後、ステップS32で該絶縁樹脂
層の表面を粗化し、ステップS33でその上に無電解メ
ッキにより下地導電膜を形成したうえで、ステップS3
4で熱処理として加熱乾燥処理を施し、次いでステップ
S35で該下地導電膜上に電解メッキを施して導体層を
形成することにより、絶縁樹脂層とメッキ層間の接着強
度の向上を図っている。
第2先行技術例と呼ぶ)に開示された方法に従う多層配
線板の製造方法の工程を示している。この図に示すよう
に、まず、ステップS31で配線板上に形成した絶縁樹
脂層が完全に硬化した後、ステップS32で該絶縁樹脂
層の表面を粗化し、ステップS33でその上に無電解メ
ッキにより下地導電膜を形成したうえで、ステップS3
4で熱処理として加熱乾燥処理を施し、次いでステップ
S35で該下地導電膜上に電解メッキを施して導体層を
形成することにより、絶縁樹脂層とメッキ層間の接着強
度の向上を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1先行技術例では、絶縁樹脂層が半硬化状態と言う不安
定な状態下で絶縁樹脂層の粗化を行い、さらにメッキに
よって導体層を形成するようにしているため、これらの
工程中や待機時間中に絶縁樹脂の硬化が進んだり、絶縁
樹脂が各工程で使用される薬品と反応して本来の樹脂特
性が得られなくなったりするという問題点がある。
1先行技術例では、絶縁樹脂層が半硬化状態と言う不安
定な状態下で絶縁樹脂層の粗化を行い、さらにメッキに
よって導体層を形成するようにしているため、これらの
工程中や待機時間中に絶縁樹脂の硬化が進んだり、絶縁
樹脂が各工程で使用される薬品と反応して本来の樹脂特
性が得られなくなったりするという問題点がある。
【0008】また、第2先行技術例は、下地導電膜とし
て無電解メッキ層を形成した後に、加熱乾燥処理を施し
て絶縁樹脂層と無電解メッキ層との間の接着強化を図る
ものであるが、この場合、酸素を含む通常の雰囲気中
で、加熱乾燥処理の過程で無電解メッキ層の表面が酸化
するため、次工程での電解メッキが無電解メッキ層上に
うまく付かなくなってしまう。このため、絶縁樹脂層の
加熱乾燥処理は不活性ガス中で行わなければならないた
め、乾燥装置が大掛かりになってしまうという問題点が
生じる。
て無電解メッキ層を形成した後に、加熱乾燥処理を施し
て絶縁樹脂層と無電解メッキ層との間の接着強化を図る
ものであるが、この場合、酸素を含む通常の雰囲気中
で、加熱乾燥処理の過程で無電解メッキ層の表面が酸化
するため、次工程での電解メッキが無電解メッキ層上に
うまく付かなくなってしまう。このため、絶縁樹脂層の
加熱乾燥処理は不活性ガス中で行わなければならないた
め、乾燥装置が大掛かりになってしまうという問題点が
生じる。
【0009】また、いずれの方法によっても、導電膜を
形成するにあたり、無電解メッキあるいは電解メッキを
行うため、メッキ導体層形成過程で配線板の表面全体が
金属で覆われた状態となる。そして、その状態で熱処理
を行っているため、絶縁樹脂層等に含まれている吸湿水
分が熱処理時の熱によって気化し、これによって絶縁樹
脂層とメッキ導体層との間で気泡が発生することによ
り、導体層が絶縁樹脂層から剥離するという問題点があ
る。
形成するにあたり、無電解メッキあるいは電解メッキを
行うため、メッキ導体層形成過程で配線板の表面全体が
金属で覆われた状態となる。そして、その状態で熱処理
を行っているため、絶縁樹脂層等に含まれている吸湿水
分が熱処理時の熱によって気化し、これによって絶縁樹
脂層とメッキ導体層との間で気泡が発生することによ
り、導体層が絶縁樹脂層から剥離するという問題点があ
る。
【0010】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、ビルドアップ法によって作製される多層
配線板において、絶縁樹脂層とメッキによる導体層間の
接着強度の向上を図った多層配線板の製造方法及びそれ
に使用される製造装置を提供することを目的とするもの
である。
されたもので、ビルドアップ法によって作製される多層
配線板において、絶縁樹脂層とメッキによる導体層間の
接着強度の向上を図った多層配線板の製造方法及びそれ
に使用される製造装置を提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、配線板の少なくとも一方の面上に絶縁樹
脂層を形成する工程と、前記絶縁樹脂層にバイアホール
を形成する工程と、前記絶縁樹脂層表面及びバイアホー
ル内を粗化する工程と、前記絶縁樹脂層の表面及び前記
バイアホール内にメッキによる導体層を形成する工程
と、前記導体層をエッチングして回路パターンを形成す
る工程とを、1回乃至複数回繰り返して多層化を行う配
線板の製造方法において、前記回路パターンを形成する
工程の完了後に、配線板を熱処理する工程を具備する方
法としており、この方法では更に、配線板を熱処理する
工程において、該熱処理は絶縁樹脂層のガラス転移温度
よりも高い温度で行うようにしている。
に本発明では、配線板の少なくとも一方の面上に絶縁樹
脂層を形成する工程と、前記絶縁樹脂層にバイアホール
を形成する工程と、前記絶縁樹脂層表面及びバイアホー
ル内を粗化する工程と、前記絶縁樹脂層の表面及び前記
バイアホール内にメッキによる導体層を形成する工程
と、前記導体層をエッチングして回路パターンを形成す
る工程とを、1回乃至複数回繰り返して多層化を行う配
線板の製造方法において、前記回路パターンを形成する
工程の完了後に、配線板を熱処理する工程を具備する方
法としており、この方法では更に、配線板を熱処理する
工程において、該熱処理は絶縁樹脂層のガラス転移温度
よりも高い温度で行うようにしている。
【0012】上記多層配線板の製造方法によると、絶縁
樹脂層を完全硬化してから絶縁樹脂表面の粗化処理を施
し、さらに導体層を形成するため、導体層形成までの間
に絶縁樹脂の変質が生じない。また、絶縁樹脂が完全硬
化した堅い状態で粗化処理し、導体層を形成するように
しているため、導体層形成の時点で絶縁樹脂層と導体層
との間の所期の密着強度を達成することができる。
樹脂層を完全硬化してから絶縁樹脂表面の粗化処理を施
し、さらに導体層を形成するため、導体層形成までの間
に絶縁樹脂の変質が生じない。また、絶縁樹脂が完全硬
化した堅い状態で粗化処理し、導体層を形成するように
しているため、導体層形成の時点で絶縁樹脂層と導体層
との間の所期の密着強度を達成することができる。
【0013】そして、回路形成後に、絶縁樹脂のガラス
転移点以上の温度で熱処理することで、絶縁樹脂層と導
体層との間の応力が緩和されてより密着性が高まる。こ
のとき、回路パターン形成が既に済んでいるために、熱
処理により絶縁樹脂中の水分などが気化したところで、
回路パターン間の導体層の存在しない部分から容易に放
出される。
転移点以上の温度で熱処理することで、絶縁樹脂層と導
体層との間の応力が緩和されてより密着性が高まる。こ
のとき、回路パターン形成が既に済んでいるために、熱
処理により絶縁樹脂中の水分などが気化したところで、
回路パターン間の導体層の存在しない部分から容易に放
出される。
【0014】上記多層配線板の製造方法に使用される製
造装置として本発明では、少なくとも回路パターン形成
工程の一部と、熱処理工程を連続して行う製造ラインを
備えたものとし、その製造ライン上の回路パターン形成
装置の一部と熱処理装置との間に、回路パターン形成工
程を終えた複数の配線板を熱処理装置に自動搬送する搬
送手段を設けたものとしている。
造装置として本発明では、少なくとも回路パターン形成
工程の一部と、熱処理工程を連続して行う製造ラインを
備えたものとし、その製造ライン上の回路パターン形成
装置の一部と熱処理装置との間に、回路パターン形成工
程を終えた複数の配線板を熱処理装置に自動搬送する搬
送手段を設けたものとしている。
【0015】そして、前記搬送手段としては、回路パタ
ーン形成工程を経た複数の配線板を1枚以上の単位枚数
ごとに倒伏姿勢で搬送する水平搬送部と、この水平搬送
部から受け取った配線板を順次、倒伏姿勢のまま積層し
た状態でマガジンラックに収納するマガジンラック収納
部と、このマガジンラック収納部から前記配線板を収納
したマガジンラックを熱処理装置に搬送するラック単位
搬送部とにより構成されたものが挙げられる。
ーン形成工程を経た複数の配線板を1枚以上の単位枚数
ごとに倒伏姿勢で搬送する水平搬送部と、この水平搬送
部から受け取った配線板を順次、倒伏姿勢のまま積層し
た状態でマガジンラックに収納するマガジンラック収納
部と、このマガジンラック収納部から前記配線板を収納
したマガジンラックを熱処理装置に搬送するラック単位
搬送部とにより構成されたものが挙げられる。
【0016】また、別の搬送手段としては、回路パター
ン形成工程を経た複数の配線板を1枚以上の単位枚数ご
とに倒伏姿勢で搬送する水平搬送部と、この水平搬送部
から受け取った単位枚数の配線板の方向を90°回転させ
る配線板回転部と、この配線板回転部で搬送方向に対し
て垂直姿勢に変位させられた単位枚数の配線板を起立姿
勢の状態で熱処理装置へ搬送する垂直搬送部とにより構
成されたものが挙げられる。
ン形成工程を経た複数の配線板を1枚以上の単位枚数ご
とに倒伏姿勢で搬送する水平搬送部と、この水平搬送部
から受け取った単位枚数の配線板の方向を90°回転させ
る配線板回転部と、この配線板回転部で搬送方向に対し
て垂直姿勢に変位させられた単位枚数の配線板を起立姿
勢の状態で熱処理装置へ搬送する垂直搬送部とにより構
成されたものが挙げられる。
【0017】上記いずれの構成の搬送手段においても、
熱処理工程の前に複数の配線板をマガジンラックに収納
しマガジンラックごと配線板を熱処理装置に自動搬送す
るか、あるいは熱処理工程の前に、搬送方向に対して水
平搬送している配線板を90°回転して搬送するものであ
るため、搬送速度を遅くすることができ、熱処理装置と
して小型のものを使用できる利点がある。
熱処理工程の前に複数の配線板をマガジンラックに収納
しマガジンラックごと配線板を熱処理装置に自動搬送す
るか、あるいは熱処理工程の前に、搬送方向に対して水
平搬送している配線板を90°回転して搬送するものであ
るため、搬送速度を遅くすることができ、熱処理装置と
して小型のものを使用できる利点がある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の第1実
施形態に係る多層配線板の製造方法の工程を示してい
る。この図に示すように、まず、ステップS1では回路
パターンが形成されているガラスエポキシ製の配線板の
銅箔部を黒化処理により粗化した後、ステップS2で厚
さ0.06mm、径5μm以下のフィラーを10wt%含有したガ
ラスエポキシ樹脂製のプリプレグを表裏に重ねて熱プレ
スを行い、完全硬化状態の絶縁樹脂層を形成する。
を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の第1実
施形態に係る多層配線板の製造方法の工程を示してい
る。この図に示すように、まず、ステップS1では回路
パターンが形成されているガラスエポキシ製の配線板の
銅箔部を黒化処理により粗化した後、ステップS2で厚
さ0.06mm、径5μm以下のフィラーを10wt%含有したガ
ラスエポキシ樹脂製のプリプレグを表裏に重ねて熱プレ
スを行い、完全硬化状態の絶縁樹脂層を形成する。
【0019】次に、ステップS3でCO2 ガスレーザに
より配線板上に形成した絶縁樹脂層の所定部位に径150
μmのブラインドバイアホールを開孔形成する。続い
て、ステップS4では絶縁樹脂層の表面をバフ研磨し、
さらに、ステップS5で過マンガン酸カリウム系の粗化
液により絶縁樹脂層の表面とバイアホール内壁部を粗化
処理し、塩酸を用いて中和後に、水洗し、さらに乾燥を
行う。次いで、粗化処理面をSn、Pd系の触媒液で活
性化する。
より配線板上に形成した絶縁樹脂層の所定部位に径150
μmのブラインドバイアホールを開孔形成する。続い
て、ステップS4では絶縁樹脂層の表面をバフ研磨し、
さらに、ステップS5で過マンガン酸カリウム系の粗化
液により絶縁樹脂層の表面とバイアホール内壁部を粗化
処理し、塩酸を用いて中和後に、水洗し、さらに乾燥を
行う。次いで、粗化処理面をSn、Pd系の触媒液で活
性化する。
【0020】そして、ステップS6で無電解銅メッキを
施した後、ステップS7で厚付け電気銅メッキを施すこ
とにより、導体層を形成する。次いでステップS8で
は、感光性ドライフィルムをラミネートし、所定の回路
パターンマスクを介して露光し、現像の後、導体層のエ
ッチングし、さらにドライフィルムの剥離を行って回路
パターンを形成する。以上の処理を終えたうえで、ステ
ップS9で絶縁樹脂層のガラス転移温度よりも高い温
度、具体的には170℃、30分の熱処理を行う。
施した後、ステップS7で厚付け電気銅メッキを施すこ
とにより、導体層を形成する。次いでステップS8で
は、感光性ドライフィルムをラミネートし、所定の回路
パターンマスクを介して露光し、現像の後、導体層のエ
ッチングし、さらにドライフィルムの剥離を行って回路
パターンを形成する。以上の処理を終えたうえで、ステ
ップS9で絶縁樹脂層のガラス転移温度よりも高い温
度、具体的には170℃、30分の熱処理を行う。
【0021】このようにして得られた配線板の外層銅箔
のピール強度は、熱処理前では、120gf/cm2であったのに
対して、熱処理することにより960gf/cm2に向上すると
いう結果が得られた。
のピール強度は、熱処理前では、120gf/cm2であったのに
対して、熱処理することにより960gf/cm2に向上すると
いう結果が得られた。
【0022】図2は本発明の第2実施形態に係る多層配
線板の製造方法の工程を示している。この図に示すよう
に、まず、ステップS11では回路パターンが形成され
ているガラスエポキシ製の配線板の銅箔部を黒化処理に
より粗化した後、ステップS12で厚さ0.06mm、径5μ
m以下のフィラーを10wt%含有した感光性絶縁フィルム
を真空ラミネートし、絶縁樹脂層を形成する。
線板の製造方法の工程を示している。この図に示すよう
に、まず、ステップS11では回路パターンが形成され
ているガラスエポキシ製の配線板の銅箔部を黒化処理に
より粗化した後、ステップS12で厚さ0.06mm、径5μ
m以下のフィラーを10wt%含有した感光性絶縁フィルム
を真空ラミネートし、絶縁樹脂層を形成する。
【0023】次に、ステップS13で所定のフォトマス
クを介して感光性絶縁樹脂層を露光し、ステップS14
でアルカリ性現像液(ホウ砂0.8%及びブチルカルビトー
ル10%の水溶液)によって現像を行い、径150μmのブラ
インドバイアホールを開けた後、ステップS15で後露
光を施すとともに熱処理して絶縁樹脂層を完全硬化させ
る。
クを介して感光性絶縁樹脂層を露光し、ステップS14
でアルカリ性現像液(ホウ砂0.8%及びブチルカルビトー
ル10%の水溶液)によって現像を行い、径150μmのブラ
インドバイアホールを開けた後、ステップS15で後露
光を施すとともに熱処理して絶縁樹脂層を完全硬化させ
る。
【0024】続いて前記第1実施形態と同様に、ステッ
プS16で過マンガン酸カリウム系の粗化液により絶縁
樹脂層の表面とバイアホール内壁部を粗化処理し、塩酸
を用いて中和後に、水洗し、さらに乾燥を行う。次い
で、粗化処理面をSn、Pd系の触媒液で活性化する。
そして、ステップS17で無電解銅メッキを施した後、
ステップS18で厚付け電気銅メッキを施すことによ
り、導体層を形成する。
プS16で過マンガン酸カリウム系の粗化液により絶縁
樹脂層の表面とバイアホール内壁部を粗化処理し、塩酸
を用いて中和後に、水洗し、さらに乾燥を行う。次い
で、粗化処理面をSn、Pd系の触媒液で活性化する。
そして、ステップS17で無電解銅メッキを施した後、
ステップS18で厚付け電気銅メッキを施すことによ
り、導体層を形成する。
【0025】次いでステップS19では、感光性ドライ
フィルムをラミネートし、所定の回路パターンマスクを
介して露光し、現像の後、導体層のエッチングし、さら
にドライフィルムの剥離を行って回路パターンを形成す
る。以上の処理を終えたうえで、ステップS20で絶縁
樹脂層のガラス転移温度よりも高い温度、具体的には17
0℃、30分の熱処理を行う。
フィルムをラミネートし、所定の回路パターンマスクを
介して露光し、現像の後、導体層のエッチングし、さら
にドライフィルムの剥離を行って回路パターンを形成す
る。以上の処理を終えたうえで、ステップS20で絶縁
樹脂層のガラス転移温度よりも高い温度、具体的には17
0℃、30分の熱処理を行う。
【0026】このようにして得られた配線板の外層銅箔
のピール強度は、熱処理前では、160gf/cm2であったのに
対して、熱処理することにより1100gf/cm2に向上すると
いう結果が得られた。
のピール強度は、熱処理前では、160gf/cm2であったのに
対して、熱処理することにより1100gf/cm2に向上すると
いう結果が得られた。
【0027】図3は上記本発明の第1、第2実施形態に
おいて、回路パターン形成工程の一部と熱処理工程を連
続して行う製造ラインを備えた多層配線板の製造装置の
マガジンラック収納部及びその周辺を示している。この
図に示す製造ラインでは、回路パターン形成工程を終え
た複数の配線板1を熱処理装置に自動搬送する搬送装置
2が設けられている。
おいて、回路パターン形成工程の一部と熱処理工程を連
続して行う製造ラインを備えた多層配線板の製造装置の
マガジンラック収納部及びその周辺を示している。この
図に示す製造ラインでは、回路パターン形成工程を終え
た複数の配線板1を熱処理装置に自動搬送する搬送装置
2が設けられている。
【0028】この搬送装置2は、水平搬送部3と、この
水平搬送部3の搬送下流側に配備されたマガジンラック
収納部4と、マガジンラック収納部4の搬送下流側に配
備されたラック単位搬送部5とにより構成されている。
水平搬送部3の搬送下流側に配備されたマガジンラック
収納部4と、マガジンラック収納部4の搬送下流側に配
備されたラック単位搬送部5とにより構成されている。
【0029】水平搬送部3はローラコンベア等により構
成されており、回路パターン形成工程を経た複数の配線
板を1枚ずつ倒伏姿勢で搬送する。マガジンラック収納
部4は、水平搬送部3から受け取った配線板1を順次、
倒伏姿勢のまま積層した状態でマガジンラック6に収納
する。ラック単位搬送部5は水平搬送部3と同様にロー
ラコンベア等により構成されており、マガジンラック収
納部4から単位枚数の配線板1を収納したマガジンラッ
ク6を熱処理装置に搬送する。
成されており、回路パターン形成工程を経た複数の配線
板を1枚ずつ倒伏姿勢で搬送する。マガジンラック収納
部4は、水平搬送部3から受け取った配線板1を順次、
倒伏姿勢のまま積層した状態でマガジンラック6に収納
する。ラック単位搬送部5は水平搬送部3と同様にロー
ラコンベア等により構成されており、マガジンラック収
納部4から単位枚数の配線板1を収納したマガジンラッ
ク6を熱処理装置に搬送する。
【0030】マガジンラック6は単位枚数の配線板1を
水平倒伏姿勢で積層状態で収納するものである。また、
マガジンラック収納部4にはマガジンラック6を水平搬
送部3に対応する高さ位置から、該水平搬送部3よりも
下方に位置するラック単位搬送部5に対応する高さ位置
まで昇降させるラック昇降台7が設けられている。
水平倒伏姿勢で積層状態で収納するものである。また、
マガジンラック収納部4にはマガジンラック6を水平搬
送部3に対応する高さ位置から、該水平搬送部3よりも
下方に位置するラック単位搬送部5に対応する高さ位置
まで昇降させるラック昇降台7が設けられている。
【0031】上記構成の搬送装置2では、倒伏姿勢で回
路パターンを形成した配線板1が、そのままの姿勢で水
平搬送部3によって1枚ずつマガジンラック収納部4上
にセットされたマガジンラック6に収納される。このと
き、ラック昇降台7はマガジンラック6に配線板1が1
枚収納されると、図外の制御手段によって1枚の配線板
1の厚さ分だけ下方に移動し、次に搬送されてきた配線
板1を収納し、また1枚分だけ下に移動する。
路パターンを形成した配線板1が、そのままの姿勢で水
平搬送部3によって1枚ずつマガジンラック収納部4上
にセットされたマガジンラック6に収納される。このと
き、ラック昇降台7はマガジンラック6に配線板1が1
枚収納されると、図外の制御手段によって1枚の配線板
1の厚さ分だけ下方に移動し、次に搬送されてきた配線
板1を収納し、また1枚分だけ下に移動する。
【0032】この動作を単位枚数に対応する回数だけ繰
り返し、マガジンラック6中に単位枚数の配線板1が積
層収納されると、マガジンラック6ごとラック単位搬送
部5まで下降する。ラック単位搬送部5はマガジンラッ
ク6を熱処理装置のオーブン内に低速で配送し、その間
にマガジンラック6内の各配線板1の熱処理が行われ
る。
り返し、マガジンラック6中に単位枚数の配線板1が積
層収納されると、マガジンラック6ごとラック単位搬送
部5まで下降する。ラック単位搬送部5はマガジンラッ
ク6を熱処理装置のオーブン内に低速で配送し、その間
にマガジンラック6内の各配線板1の熱処理が行われ
る。
【0033】図4は別形態の搬送装置を示している。こ
の搬送装置8は、水平搬送部9と、この水平搬送部9の
搬送下流側に配備された配線板回転部10と、配線板回
転部10の搬送下流側に配備された垂直搬送部11とに
より構成されている。
の搬送装置8は、水平搬送部9と、この水平搬送部9の
搬送下流側に配備された配線板回転部10と、配線板回
転部10の搬送下流側に配備された垂直搬送部11とに
より構成されている。
【0034】水平搬送部9は図3に示した搬送装置2と
同様にローラコンベア等により構成されており、回路パ
ターン形成工程を経た複数の配線板を1枚ずつ倒伏姿勢
で搬送する。配線板回転部10は、節度的に90°ずつ回
転する回転駆動軸12に90°毎に都合4本のアーム13
を設け、各アーム13の先端部に配線板1を収容するポ
ケット14を設けたもので、水平搬送部9から配線板1
を1枚ずつ受け取って、90°回転させ、垂直搬送部11
へ送る。
同様にローラコンベア等により構成されており、回路パ
ターン形成工程を経た複数の配線板を1枚ずつ倒伏姿勢
で搬送する。配線板回転部10は、節度的に90°ずつ回
転する回転駆動軸12に90°毎に都合4本のアーム13
を設け、各アーム13の先端部に配線板1を収容するポ
ケット14を設けたもので、水平搬送部9から配線板1
を1枚ずつ受け取って、90°回転させ、垂直搬送部11
へ送る。
【0035】垂直搬送部11は配線板1を1枚ずつ起立
姿勢で保持する多数の保持体14を配列したベルトコン
ベアにより構成されており、配線板回転部10で搬送方
向に対して垂直姿勢に変位させられた配線板1を起立姿
勢の状態で熱処理装置へ搬送する。
姿勢で保持する多数の保持体14を配列したベルトコン
ベアにより構成されており、配線板回転部10で搬送方
向に対して垂直姿勢に変位させられた配線板1を起立姿
勢の状態で熱処理装置へ搬送する。
【0036】上記構成の搬送装置8では、倒伏姿勢で回
路パターンを形成した配線板1が、そのままの姿勢で水
平搬送部9によって1枚ずつ配線板回転部10のポケッ
ト14に収容される。配線板1を収容した配線板回転部
10は回転駆動軸12回りに90°矢印方向に回転する。
これによってポケット14内の配線板1は垂直に起立し
た姿勢となり、垂直搬送部11に受け取られる。そし
て、垂直搬送部11により搬送方向に対して起立した姿
勢を保持しながら、熱処理装置のオーブン内に低速で配
送され、その間に熱処理が行われる。
路パターンを形成した配線板1が、そのままの姿勢で水
平搬送部9によって1枚ずつ配線板回転部10のポケッ
ト14に収容される。配線板1を収容した配線板回転部
10は回転駆動軸12回りに90°矢印方向に回転する。
これによってポケット14内の配線板1は垂直に起立し
た姿勢となり、垂直搬送部11に受け取られる。そし
て、垂直搬送部11により搬送方向に対して起立した姿
勢を保持しながら、熱処理装置のオーブン内に低速で配
送され、その間に熱処理が行われる。
【0037】なお、上記構成の搬送装置2,8では水平
搬送部3,9から配線板1を1枚ずつ搬送するようにし
ているが、複数枚を単位枚数とし、これらの配線板1を
並列状態で同時に搬送する形態としてもよい。
搬送部3,9から配線板1を1枚ずつ搬送するようにし
ているが、複数枚を単位枚数とし、これらの配線板1を
並列状態で同時に搬送する形態としてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
によるときは、配線板の少なくとも一方の面上に絶縁樹
脂層を形成した後、前記絶縁樹脂層にバイアホールを形
成し、次いで前記絶縁樹脂層表面及びバイアホール内を
粗化したうえで、前記絶縁樹脂層の表面及び前記バイア
ホール内にメッキによる導体層を形成し、しかる後、前
記導体層をエッチングして回路パターンを形成する工程
を、1回乃至複数回繰り返して多層化を行い、前記回路
パターンの形成完了後に、配線板を熱処理するようにし
ている。このように、絶縁樹脂層を完全に硬化してから
次の工程を行うので、絶縁樹脂の特性劣化を起こすこと
なく、絶縁樹脂層と導体層との間の接着強度の向上を図
ることができる。また、無電解メッキと電解メッキを連
続で行えるので、質の良い導体層が形成できる。
によるときは、配線板の少なくとも一方の面上に絶縁樹
脂層を形成した後、前記絶縁樹脂層にバイアホールを形
成し、次いで前記絶縁樹脂層表面及びバイアホール内を
粗化したうえで、前記絶縁樹脂層の表面及び前記バイア
ホール内にメッキによる導体層を形成し、しかる後、前
記導体層をエッチングして回路パターンを形成する工程
を、1回乃至複数回繰り返して多層化を行い、前記回路
パターンの形成完了後に、配線板を熱処理するようにし
ている。このように、絶縁樹脂層を完全に硬化してから
次の工程を行うので、絶縁樹脂の特性劣化を起こすこと
なく、絶縁樹脂層と導体層との間の接着強度の向上を図
ることができる。また、無電解メッキと電解メッキを連
続で行えるので、質の良い導体層が形成できる。
【0039】また、請求項2によるときは、回路パター
ン形成後に絶縁樹脂のガラス転移点以上の温度で熱処理
を行うために、熱処理による配線板中の水分やガスの放
出が容易であり、絶縁樹脂層と導体層との間の膨れを起
こさないで接着強度を向上できる。
ン形成後に絶縁樹脂のガラス転移点以上の温度で熱処理
を行うために、熱処理による配線板中の水分やガスの放
出が容易であり、絶縁樹脂層と導体層との間の膨れを起
こさないで接着強度を向上できる。
【0040】請求項3によるときは、製造ライン上の回
路パターン形成装置の一部と熱処理装置との間に、回路
パターン形成工程を終えた複数の配線板を熱処理装置に
自動搬送する搬送手段を設けたものとしており、請求項
4では、前記搬送手段として、回路パターン形成工程を
経た複数の配線板を倒伏姿勢で搬送してマガジンラック
に納め、マガジンラックごと熱処理装置に搬送するよう
に構成しており、また、請求項5では、別の搬送手段と
して、倒伏姿勢で搬送した配線板を途中で90°回転させ
て垂直姿勢に変位させ、起立姿勢のまま熱処理装置に搬
送するように構成している。
路パターン形成装置の一部と熱処理装置との間に、回路
パターン形成工程を終えた複数の配線板を熱処理装置に
自動搬送する搬送手段を設けたものとしており、請求項
4では、前記搬送手段として、回路パターン形成工程を
経た複数の配線板を倒伏姿勢で搬送してマガジンラック
に納め、マガジンラックごと熱処理装置に搬送するよう
に構成しており、また、請求項5では、別の搬送手段と
して、倒伏姿勢で搬送した配線板を途中で90°回転させ
て垂直姿勢に変位させ、起立姿勢のまま熱処理装置に搬
送するように構成している。
【0041】したがって、本発明の製造装置によるとき
は、熱処理工程では、配線板を厚さ方向に並べることに
なり、従来の水平搬送に比べて10倍以上の密度に配す
ることができるので、搬送速度を十分に遅くできるた
め、短い熱処理装置が使用可能となる。
は、熱処理工程では、配線板を厚さ方向に並べることに
なり、従来の水平搬送に比べて10倍以上の密度に配す
ることができるので、搬送速度を十分に遅くできるた
め、短い熱処理装置が使用可能となる。
【図1】 本発明の第1実施形態に係る多層配線板の製
造方法の工程を示すフローチャート
造方法の工程を示すフローチャート
【図2】 本発明の第2実施形態に係る多層配線板の製
造方法の工程を示すフローチャート
造方法の工程を示すフローチャート
【図3】 本発明の第1、第2実施形態において、回路
パターン形成工程の一部と熱処理工程を連続して行う製
造ラインを備えた多層配線板の製造装置のマガジンラッ
ク収納部及びその周辺を模式的に示す側面図
パターン形成工程の一部と熱処理工程を連続して行う製
造ラインを備えた多層配線板の製造装置のマガジンラッ
ク収納部及びその周辺を模式的に示す側面図
【図4】 配線板回転部を備えた別形態の搬送装置を模
式的に示す側面図
式的に示す側面図
【図5】 第1の先行技術例における工程を示すフロー
チャート
チャート
【図6】 第2の先行技術例における工程を示すフロー
チャート
チャート
1 配線板 2 搬送装置 3 水平搬送部 4 マガジンラック収納部 5 ラック単位搬送部 6 マガジンラック 7 ラック昇降台 8 搬送装置 9 水平搬送部 10 配線板回転部 11 垂直搬送部 12 回転駆動軸 13 アーム 14 ポケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05K 3/46 H05K 3/46 Y B65G 49/07 B65G 49/07 A (72)発明者 森 正利 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 配線板の少なくとも一方の面上に絶縁樹
脂層を形成する工程と、前記絶縁樹脂層にバイアホール
を形成する工程と、前記絶縁樹脂層表面及びバイアホー
ル内を粗化する工程と、前記絶縁樹脂層の表面及び前記
バイアホール内にメッキによる導体層を形成する工程
と、前記導体層をエッチングして回路パターンを形成す
る工程とを、1回乃至複数回繰り返して多層化を行う配
線板の製造方法において、前記回路パターンを形成する
工程の完了後に、配線板を熱処理する工程を具備するこ
とを特徴とする多層配線板の製造方法。 - 【請求項2】 配線板の熱処理は、絶縁樹脂層のガラス
転移温度よりも高い温度で行う請求項1に記載の多層配
線板の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2の多層配線板の製造方
法における少なくとも回路パターン形成工程の一部と、
熱処理工程を連続して行う製造ラインを備えた多層配線
板の製造装置であって、前記製造ライン上の回路パター
ン形成装置の一部と熱処理装置との間に、回路パターン
形成工程を終えた複数の配線板を熱処理装置に自動搬送
する搬送手段が設けられていることを特徴とする多層配
線板の製造装置。 - 【請求項4】 搬送手段は、回路パターン形成工程を経
た複数の配線板を1枚以上の単位枚数ごとに倒伏姿勢で
搬送する水平搬送部と、この水平搬送部から受け取った
配線板を順次、倒伏姿勢のまま積層した状態でマガジン
ラックに収納するマガジンラック収納部と、このマガジ
ンラック収納部から前記配線板を収納したマガジンラッ
クを熱処理装置に搬送するラック単位搬送部とにより構
成されている請求項3に記載の多層配線板の製造装置。 - 【請求項5】 搬送手段は、回路パターン形成工程を経
た複数の配線板を1枚以上の単位枚数ごとに倒伏姿勢で
搬送する水平搬送部と、この水平搬送部から受け取った
単位枚数の配線板の方向を90°回転させる配線板回転部
と、この配線板回転部で搬送方向に対して垂直姿勢に変
位させられた単位枚数の配線板を起立姿勢の状態で熱処
理装置へ搬送する垂直搬送部とにより構成されている請
求項3に記載の多層配線板の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19228597A JPH1140944A (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 多層配線板の製造方法及びそれに使用される製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19228597A JPH1140944A (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 多層配線板の製造方法及びそれに使用される製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1140944A true JPH1140944A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16288744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19228597A Pending JPH1140944A (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 多層配線板の製造方法及びそれに使用される製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1140944A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG121911A1 (en) * | 2003-07-04 | 2006-05-26 | Risho Kogyo Kk | Epoxy resin laminate board as a reinforcing material for flexible printed wiring board |
JP2008060230A (ja) * | 2006-08-30 | 2008-03-13 | Denso Corp | 混成集積回路装置、および混成集積回路装置の製造方法 |
KR100911263B1 (ko) * | 2007-12-06 | 2009-08-06 | 삼성전기주식회사 | 인쇄회로기판 제조 방법 |
KR100914337B1 (ko) * | 2007-12-10 | 2009-08-27 | 삼성전기주식회사 | 인쇄회로기판 제조 방법 |
WO2022024226A1 (ja) * | 2020-07-28 | 2022-02-03 | 昭和電工マテリアルズ株式会社 | 配線基板の製造方法 |
-
1997
- 1997-07-17 JP JP19228597A patent/JPH1140944A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG121911A1 (en) * | 2003-07-04 | 2006-05-26 | Risho Kogyo Kk | Epoxy resin laminate board as a reinforcing material for flexible printed wiring board |
JP2008060230A (ja) * | 2006-08-30 | 2008-03-13 | Denso Corp | 混成集積回路装置、および混成集積回路装置の製造方法 |
KR100911263B1 (ko) * | 2007-12-06 | 2009-08-06 | 삼성전기주식회사 | 인쇄회로기판 제조 방법 |
KR100914337B1 (ko) * | 2007-12-10 | 2009-08-27 | 삼성전기주식회사 | 인쇄회로기판 제조 방법 |
WO2022024226A1 (ja) * | 2020-07-28 | 2022-02-03 | 昭和電工マテリアルズ株式会社 | 配線基板の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20050805 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |