JPH1140771A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH1140771A
JPH1140771A JP9194538A JP19453897A JPH1140771A JP H1140771 A JPH1140771 A JP H1140771A JP 9194538 A JP9194538 A JP 9194538A JP 19453897 A JP19453897 A JP 19453897A JP H1140771 A JPH1140771 A JP H1140771A
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雅之 平
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Koji Arai
公司 荒井
Tsutomu Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワード線駆動回路の給電線とセンスアンプの
給電線との短絡又は、分離によるノイズレベルを共に低
減し、非選択メモリセルの記憶データ破壊を有効に防止
する。 【解決手段】 ワード線駆動回路SWDに対する電源電
圧の給電線Vssw と、センスアンプ駆動回路SADに対
する電源電圧の給電線Vssa とが、メモリアレイ領域2
内(例えば、メモリアレイSMAx,y の行方向間隔内)
では分離して配置されており、周辺回路領域3内におい
て共通給電配線Vsso に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源電圧の共通給
電線(Vss線) の電位変化がメモリセルの誤動作につな
がり難い配線を施したDRAM等の半導体記憶装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】大容量DRAM等の半導体記憶装置で
は、一般に、メモリアレイを複数のサブメモリアレイに
分割し、高性能化(高速化、低消費電力化等)を図って
いる。図12は、センスアンプをサブメモリアレイ間で
共有するDRAMの要部構成を示すブロック図である。
このDRAM100では、隣り合う2つのサブメモリア
レイ101,102の間に位置するセンスアンプアレイ
領域103内に、多数のシェアードセンスアンプ(Share
d sensing amplifier,以下単に“センスアンプSA”と
いう) が配置されている。各センスアンプSAに対し、
ビット対線BL,BL_がサブメモリアレイ101,1
02ごとに1対づつ、合計2対接続されている。このビ
ット対線BL,BL_は、ビット線ごとに転送ゲートT
G1 またはTG2 を介してセンスアンプSAに接続され
ている。そして、サブメモリアレイ101側の転送ゲー
トTG1 の各ゲートは、シェアード信号SHL1 が印加
される信号線に接続されている。同様に、サブメモリア
レイ102側の転送ゲートTG2 の各ゲートは、シェア
ード信号SHL2 が印加される信号線に接続されてい
る。
【0003】センスアンプSAは、CMOSアンプ構成
であり、そのNMOSアンプの電源供給ノードが共通駆
動線SNLに接続され、そのPMOSアンプの電源供給
ノードが他の共通駆動線SPLに接続されている。2つ
の共通駆動線SNL,SPLは、センスアンプ領域10
3の外部に配置されたセンスアンプ駆動回路104に接
続されている。また、センスアンプ駆動回路104間で
共通化された電源電圧供給線(以下、“センスアンプ駆
動回路の共通給電線Vssa ”という)が列方向に配線さ
れている。
【0004】一方、各サブメモリアレイ101,102
内では、行方向に配線された多数のワード線WLとビッ
ト対線BL,BL_との各交点に、それぞれメモリセル
を構成する選択トランジスタTRとメモリキャパシタC
とが接続されている。選択トランジスタTRのゲートが
ワード線WLに接続され、ドレインがビット対線BL,
BL_の一方に接続され、ソースと図示せぬ共通プレー
ト線との間にメモリキャパシタCが接続されている。各
ワード線WLは、図示せぬ行デコーダからの行選択信号
に応じて各ワード線WLを励起するワード線駆動回路1
05に接続されている。また、ワード線駆動回路105
間で共通化された電源電圧供給線(以下、“ワード線駆
動回路の共通給電線Vssw ”という)が列方向に配線さ
れている。
【0005】DRAM等の半導体記憶装置では、一般
に、メモリセルや配線寸法を微細化し低電圧化のもとで
高速化および大容量化すると、内部回路動作のS/N
(信号対雑音比)は低下する。電源電圧を低くしたまま
高速化するには大電流で負荷を駆動する必要があるが、
この電流は微細化ならびにチップの大型化とともに増大
する配線抵抗を介して流れるので、信号線や電源電圧供
給線に発生するノイズは増大する一方、低電圧動作にと
もなってメモリセル信号の電圧振幅が低下する傾向にあ
るため、内部回路動作のS/Nは低下する。
【0006】このS/N向上のためにノイズの発生自体
を抑制する方法としては、図12に示すようにメモリア
レイをサブメモリアレイに分割して一度に電流が流れる
領域を限定し動作電流の低減を図る一方、ビット線やワ
ード線等の負荷容量が高い配線を低抵抗化或いは階層化
することで負荷容量を低減し或いは分散化する手法が一
般的に採用されている。また、これらの手法を用いても
完全なノイズ発生の防止は難しく、特にメモリセル信号
が微弱な大容量DRAMにおいては、例えば配線の接続
方法等を工夫して、ノイズが発生してもノイズの影響を
受け難くすることが、S/N向上のために重要になって
きている。
【0007】この観点から、図12の大容量DRAMに
おいては、ワード線WLに接続されたワード線駆動回路
105の共通給電線Vssw と、ビット対線BL,BL_
にセンスアンプSAおよび共通駆動線SNLを介して接
続されるセンスアンプ駆動回路104の共通給電線Vss
a との接続関係が重要である。なぜなら、ノイズは、ワ
ード線やビット線の交点等における結合容量を介した誘
導ノイズとしても伝達するが、より直接的には共通化さ
れて用いられる電源電圧供給線を介して伝達しやすいか
らである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、よく知られ
ているようにノイズには同期ノイズと非同期ノイズとが
あり、非同期ノイズはノイズ伝搬が懸念される電源電圧
供給線同士を単純に分離することにより遮断すればよい
が、このとき同期ノイズも遮断されると却って誤動作に
対する電圧マージンが低下することがある。例えば、図
12の大容量DRAMにおいては、ワード線駆動回路1
05の共通給電線Vssw と、センスアンプ駆動回路10
4の共通給電線Vssa とを短絡する場合、分離する場合
の何れの場合でも、非選択メモリセルの記憶データを破
壊する動作不良が起こるといった問題があった。
【0009】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、ワード線駆動回路の共通給電線とセンスアン
プ駆動回路の共通給電線とを短絡しても、上述した非選
択メモリセルの記憶データを破壊するといった動作不良
が起きにくい半導体記憶装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上記目的を達成するために、本発明の半導
体記憶装置は、ワード線とビット対線との交点にメモリ
セルが配置されているメモリセルアレイと、上記ワード
線を駆動するワード線駆動回路と、上記ビット対線に接
続されているセンスアンプと、上記センスアンプを駆動
するセンスアンプ駆動回路とを含むメモリアレイ領域
と、電源電圧を供給するための共通給電配線を含む周辺
回路領域とを有し、上記ワード線駆動回路に対する電源
電圧の給電配線と、上記センスアンプ駆動回路に対する
電源電圧の給電配線とが、上記メモリアレイ領域内にお
いては分離して配置されており、上記周辺回路領域内に
おいて上記共通給電配線に接続されている。
【0011】また、本発明の半導体記憶装置では、上記
ワード線駆動回路は上記メモリセルアレイに沿って行方
向に配置されており、上記センスアンプは上記メモリセ
ルアレイに沿って列方向に配置されており、上記共通給
電配線は行方向に配置されており、上記ワード線駆動回
路と上記共通給電配線とを接続する給電配線と上記セン
スアンプ駆動回路と上記共通給電配線とを接続する給電
配線とは互いに平行に列方向に配置されている。
【0012】更には、本発明の半導体記憶装置では、上
記メモリアレイ領域内において分離して配置されている
上記給電配線は接地電位を供給するための配線である。
【0013】一般に、ワード線駆動回路によって、非選
択のワード線は接地電位に固定されている。このため、
ワード線に接地電位を供給している給電配線に正のノイ
ズが重畳される場合、又はビット対線に負のノイズが重
畳される場合には、非選択のワード線に接続されたメモ
リセルの選択トランジスタが瞬間的に導通し、記憶デー
タを破壊することがある。例えば、非選択のワード線に
正のノイズか重畳した場合には非活性状態にあるメモリ
セルアレイのメモリセルの0データが破壊され、ビット
対線に負のノイズが重畳した場合には活性化状態にある
メモリセルアレイのメモリセルの1データが破壊され
る。
【0014】本発明の半導体記憶装置では、センスアン
プ側で発生し、センスアンプ駆動回路の給電配線に重畳
されたノイズ(非同期ノイズ)は、メモリアレイ領域の
外部の周辺回路領域の共通給電配線に一旦迂回した後、
ワード線駆動回路の給電配線に伝達されることになる。
このため、上記非同期ノイズは、比較的に長い配線を伝
搬する間にある程度減衰し、例え、非選択のワード線に
伝搬したとしても記憶データを破壊するほどのノイズレ
ベルにならない。
【0015】一方、ワード線駆動回路等で発生したノイ
ズ(同期ノイズ)は、センスアンプ駆動回路の給電配線
を介して、非選択ワード線、並びにビット対線に重畳さ
れる。この同期ノイズは、上記した非同期ノイズと同様
に、ある程度減衰してセンスアンプ駆動回路の給電配線
に伝搬される。この場合、非選択ワード線に接続されて
いるメモリセルの選択トランジスタのゲート端子とドレ
イン端子とが同様に変動するので、選択トランジスタの
瞬間的な導通による記憶データの破壊が有効に防止され
る。
【0016】このようにセンスアンプ駆動回路およびワ
ード線駆動回路の給電配線をメモリアレイ領域内では分
割し、周辺回路領域内の共通給電配線にて接続する構成
としているので、センスアンプ側とワード線駆動回路側
で発生した各種ノイズについて、ビット対線と非選択ワ
ード線双方にノイズが伝搬されても、そのノイズレベル
は緩和されている。この結果、記憶データの破壊を引き
起こす非選択ワード線とビット対線の変動レベルが同期
ノイズによる場合と非同期ノイズによる場合の双方とも
問題の発生しない範囲内に調整される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体記憶装
置を、メモリアレイが多分割された64Mb(メガビッ
ト)DRAMを例として、図面を参照しながら詳細に説
明する。図1(a)は、本発明の実施例に係る64Mb
DRAMの全体の構成を示す概略平面図である。また、
図1(b)は、図1(a)のA部を拡大して示す概略平
面図、図2は図1(b)のB部を拡大して示す機能ブロ
ック図である。
【0018】この64MbDRAM1は、図1(a)に
示すように、それぞれ8Mbの記憶容量を有する8個の
メモリアレイブロック2と、それらの間に設けられてい
る周辺回路領域3とから構成されている。一つのメモリ
アレイブロック2は、図1(b),図2に拡大して示す
ように、横8個、縦16個の合計128個のサブメモリ
アレイSMAx,y(x=0,1,…,i, …,7、y=0,1,…,j, …,1
5)を有している。各サブメモリアレイSMAx,y は、冗
長メモリセルを多少含むものもあり一概にはいえない
が、おおよそ64kb(キロビット)程度の記憶容量を
有している。一つのメモリアレイブロック2内で、合計
約2千のビット線対が列(縦)方向に配線されている。
また、後述するように、一本のメインワード線MWLか
ら複数のサブワード線SWLを分岐させてワード線を階
層化し、一つのメモリアレイブロック2内において約4
千のサブワード線SWLが行(横)方向に配線されてい
る。
【0019】サブメモリアレイSMAx,y の列と平行
に、アレイコントローラ4が配置されている。また、こ
のアレイコントローラ4とサブメモリアレイSMAx,y
の短辺(列方向に沿った辺)との間には、16個のメイ
ンワード線駆動回路MWDがアレイコントローラ4に隣
接して配置されている。図2に示すように、サブメモリ
アレイSMAx,y の列方向の間隔内、及び列方向両端に
は、センスアンプアレイSAAが行列状に繰り返し配置
されている。また、サブメモリアレイSMAx,y の行方
向の間隔内、及び行方向両端には、サブワード線駆動回
路SWDが行列状に繰り返し配置されている。
【0020】図3は、センスアンプアレイSAAおよび
列方向両側のサブメモリアレイSMAx,j 、SMAx,j+
1 を部分的に拡大して示す回路図である。また、図4
は、センスアンプアレイSAAの構成単位を示す回路図
である。サブメモリアレイSMAx,j は、列方向に配線
された多数のビット対線BL,BL_と、行方向に配線
された多数のサブワード線SWLとを有し、これらの信
号線にメモリセルを構成する選択トランジスタSTと、
メモリキャパシタCが接続されている。選択トランジス
タSTは、そのゲートがサブワード線SWLに接続さ
れ、ドレインがビット対線BL,BL_の一方に接続さ
れ、ソースがメモリキャパシタCの記憶ノードに接続さ
れている。メモリキャパシタMCの他方のノードは、図
示せぬ共通プレート線に接続されている。
【0021】サブメモリアレイSMAx,j のビット線B
L,BL_は、シェアード信号線SHL1 にゲートが接
続されている転送ゲートTG1 を介して、センスアンプ
SAの一方の入力端子に接続されている。同様に、サブ
メモリアレイSMAx,j+1 のビット対線BL,BL_
は、シェアード信号線SHL2 にゲートが接続されてい
る転送ゲートTG2 を介して、センスアンプSAの他方
の入力端子に接続されている。
【0022】センスアンプSAは、図4に示すように、
PMOSアンプとNMOSアンプとからなるCMOSア
ンプである。PMOSアンプは、ドレインがビット線B
Lに接続されゲートがビット補線BL_に接続されてい
る第1のPMOSトランジスタQ1 と、この第1のPM
OSトランジスタQ1 とソース同士が相互接続され、ド
レインがビット補線BL_に接続されゲートがビット線
BLに接続されている第2のPMOSトランジスタQ2
とから構成されている。ソース同士が相互接続されてい
るノードND1 は、共通駆動線SPLに接続されてい
る。同様に、NMOSアンプは、ソースがビット線BL
に接続されゲートがビット補線BL_に接続されている
第1のNMOSトランジスタQ3 と、この第1のNMO
SトランジスタQ3 とソース同士が相互接続され、ドレ
インがビット補線BL_に接続されゲートがビット線B
Lに接続されている第2のNMOSトランジスタQ4 と
から構成されている。ソースが相互接続されているノー
ドND2 は、共通駆動線SNLに接続されている。
【0023】このセンスアンプSAと一方の転送ゲート
対(例えば、TG1 ,TG1 )との間においては、ビッ
ト線イコライザEQがビット対線BL,BL_に接続さ
れている。ビット線イコライザEQは、データ読出し又
は書込み動作以外のときにビット対線BL,BL_を短
絡して同電位にするための回路である。ビット線イコラ
イザEQは、ソース又はドレインの一方がビット線BL
に接続され他方がビット補線BL_に接続されているト
ランジスタQ5 と、ドレインが相互接続されソースがビ
ット線BLとビット補線BL_にそれぞれ接続されてい
るトランジスタQ6,Q7 とから構成されている。トラン
ジスタQ6 ,Q7 の相互接続されたドレインには、VDL
/2の電圧を供給する電圧供給線VBLR が接続されてい
る。これら3つのトランジスタQ5 〜Q7 のゲートは共
通化され、イコライザ駆動線EQLに接続されている。
なお、このビット線イコライザEQおよびイコライザ駆
動線EQLは、図3では省略されている。
【0024】センスアンプSAと他方の転送ゲート対T
G2 ,TG2 との間においては、列選択トランジスタ対
YT1 ,YT2 が接続されている。列選択トランジスタ
YT1 は、そのソース又はドレインの一方がビット線B
Lに接続され他方がデータ線Dに接続され、ゲートが列
選択信号線YSLに接続されている。また、列選択トラ
ンジスタYT2 は、そのソース又はドレインの一方がビ
ット補線BL_に接続され他方がデータ補線D_に接続
され、ゲートが列選択信号線YSLに接続されている。
【0025】図2において、センスアンプアレイSSA
とサブワード線駆動回路SWDとが四方に接するクロス
エリア、およびアレイコントローラ4内には、センスア
ンプSAの共通駆動線SPL,SNLを電圧変化させて
センスアンプを駆動するセンスアンプ駆動回路SADが
分散配置されている。
【0026】図5は、このセンスアンプ駆動回路SAD
のうち、共通駆動線SNLを駆動する部分を示す。この
センスアンプ駆動回路部分は、上記クロスエリアのそれ
ぞれに配置されている駆動用トランジスタQ8 (図5
(a))と、アレイコントローラ4内に配置され出力端
子が駆動用トランジスタQ8 のゲートに接続されている
インバータINV1 (図5(b))とから構成されてい
る。駆動用トランジスタQ8 は、そのドレインが一つの
センスアンプアレイSSA内における複数のセンスアン
プSA間に共通な共通駆動線SNLに接続され、ソース
がセンスアンプ駆動回路用の共通給電線Vssa に接続さ
れている。インバータINV1 は、PMOSトランジス
タQ9 とNMOSトランジスタQ10とから構成されてい
る。両MOSトランジスタQ9,Q10のドレイン同士は共
通化され、その接続点がインバータINV1 の出力端子
をなしている。また、両MOSトランジスタQ9,Q10の
ゲートは共通化されてインバータINV1 の入力端子を
なし、PMOSトランジスタQ9 のソースが電源電圧の
供給線VDDに接続され、NMOSトランジスタQ10のソ
ースがアレイコントローラ用の共通給電線Vssc に接続
されている。
【0027】図2のクロスエリアおよびアレイコントロ
ーラ4には、ビット対線BL,BL_の短絡と開放を制
御するビット線イコライザEQ(図4)の駆動回路EQ
Dが分散配置されている。
【0028】図6は、イコライザ駆動回路EQDを示
す。このイコライザ駆動回路EQDは、上記クロスエリ
アの行方向に一つ置きに配置されているイコライザ駆動
用のNMOSトランジスタQ11(図6(a))と、アレ
イコントローラ4内に配置されているインバータINV
2 およびイコライザ駆動用のPMOSトランジスタQ12
(図6(b))とから構成されている。イコライザ駆動
用のNMOSトランジスタQ11は、そのドレインが一つ
のセンスアンプアレイSSA内における複数のビット線
イコライザEQ間に共通なイコライザ駆動線EQLに接
続され、ソースがセンスアンプ駆動回路用の共通給電線
Vssaに接続されている。インバータINV2 は、PM
OSトランジスタQ13とNMOSトランジスタQ14とか
ら構成されている。両MOSトランジスタQ13, Q14の
ドレイン同士は共通化され、その接続点がインバータI
NV2 の出力端子をなしている。また、両MOSトラン
ジスタQ13, Q14のゲートは共通化されてインバータI
NV2 の入力端子をなし、PMOSトランジスタQ13の
ソースが電源電圧の供給線VDDに接続され、NMOSト
ランジスタQ14のソースがアレイコントローラ用の共通
給電線Vssc に接続されている。イコライザ駆動用のP
MOSトランジスタQ12は、そのソースが電源電圧の供
給線VDDに接続され、ドレインが上記イコライザ駆動線
EQLに接続され、ゲートがインバータINV2 の出力
端子に接続されている。
【0029】図7は、シェアード信号線SHL1,SHL
2 を駆動するシェアード駆動回路を示す。このシェアー
ド駆動回路は、駆動用のインバータINV3 とプルアッ
プ用のトランジスタQ15とから構成されている。駆動用
のインバータINV3 は、PMOSトランジスタQ16と
NMOSトランジスタQ17とから構成されている。両M
OSトランジスタQ16, Q17のドレイン同士は共通化さ
れ、その接続点(INV3の出力端子)は図4のシェア
ード信号線SHL1 またはSHL2 に接続されている。
また、MOSトランジスタQ16, Q17のゲートは共通化
されてインバータINV3 の入力端子をなし、PMOS
トランジスタQ16のソースが電源電圧の供給線VPPに接
続され、NMOSトランジスタQ17のソースがアレイコ
ントローラ用の共通給電線Vssc に接続されている。プ
ルアップ用のトランジスタQ15は、そのドレインが電源
電圧の供給線VDDに接続され、ソースが上記シェアード
信号線SHL1 またはSHL2 に接続され、ゲートがイ
ンバータINV3 の出力端子に接続されている。
【0030】この64MbDRAM1は、特に詳示しな
いが、1本のメインワード線に複数の(例えば、8本
の)サブワード線が分岐されてワード線が階層化されて
いる。図8は、ワード線を階層化する分岐点ごとに配置
されたサブワード線駆動回路を示す。このサブワード線
駆動回路SWDは、駆動用のインバータINV4 とサブ
ワード線SWLのプルダウン用のトランジスタQ18とか
ら構成されている。駆動用のインバータINV4 は、P
MOSトランジスタQ19とNMOSトランジスタQ20と
から構成されている。両MOSトランジスタQ19, Q20
のドレイン同士は共通化され、その接続点(INV4 の
出力端子)は図3のサブワード線SWLに接続されてい
る。また、MOSトランジスタQ19, Q20のゲートは共
通化されてインバータINV4 の入力端子をなし、この
入力端子にメインワード線MWLの反転信号MW_が入
力される。また、NMOSトランジスタQ20のソース
が、サブワード線駆動回路SWDの共通給電線Vssw に
接続されている。プルダウン用のトランジスタQ18は、
そのドレインがサブワード線SWLに接続され、ソース
がサブワード線駆動回路SWDの共通給電線Vssw に接
続されている。インバータINV4 を構成するPMOS
トランジスタQ19のソースおよびプルダウン用のトラン
ジスタQ18のゲートは、特に図示しないが、1本のメイ
ンワード線MWLに接続される複数のワード線駆動回路
SWDに対し共通に設けられたFXドライバの出力端子
に接続されている。このFXドライバは不図示の列デコ
ーダに接続され、これによってPMOSトランジスタQ
19のソースにサブワード線選択信号FXが印加され、プ
ルダウン用のトランジスタQ18のゲートにサブワード線
選択信号FXの反転信号FX_が印加される。
【0031】このような回路構成のDRAM1は、セン
スアンプ駆動回路SADの共通給電線Vssa とサブワー
ド線駆動回路SWDの共通給電線Vssw との接続関係に
特徴を有する。すなわち、図2に示すように、メモリア
レイブロック2の外側に位置する周辺回路領域3に(図
1参照)、共通電源電圧Vssを供給するボンディングパ
ッド5と、このボンディングパッド5から周辺回路領域
3内に配線されている共通給電線の幹線Vssoとを有し
ている。そして、共通給電線の幹線Vssoから分岐する
かたちで、図5(a)および図6(a)の回路に電源電
圧を供給するセンスアンプ用の共通給電線Vssa が、サ
ブメモリアレイSMAx,y の配置間隔内に配線されてい
る。同様に共通給電線の幹線Vssoから分岐するかたち
で、図8の回路に電源電圧を供給するワード線駆動回路
用の共通給電線Vssw が、サブメモリアレイSMAx,y
の配置間隔内に配線されている。なお、このような配線
が回路動作に与える影響(効果)については後述する。
【0032】つぎに、このように構成されている64M
bDRAM1のデータ読出し動作について、図9のタイ
ミングチャートを用いて説明する。ここで図9は、図3
のメモリセルMC1 に内部電源電圧VDL(≒2.2V)
で電荷が保持され、この記憶データを読み出すときのタ
ンミングチャートである。データ読出し動作の前のスタ
ンバイ状態においては、各ビット対線BL,BL_及び
共通駆動線SNL,SPLはVBLR (=VDL/2≒1.
1V)の電圧にプリチャージされている。即ち、図4に
おいて、シェアード信号線SHL1 ,SHL2 及びイコ
ライザ駆動線EQLは“H”レベルであるから、転送ゲ
ート対TG1 、TG1 及びTG2 ,TG2 、並びにトラ
ンジスタQ5 ,Q6 ,Q7 はオン(導通)状態であり、
トランジスタQ1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 はオフ(非導通)
状態である。従って、各ビット対線BL,BL_はV
BLR の電圧にプリチャージされる。次に、データ読出し
動作が開始されると、イコライザ駆動線EQLが“L”
レベルに変化し、トランジスタQ5 ,Q6 ,Q7 がオフ
(非導通)状態に遷移してビット対線BL,BL_のプ
リチャージが解除される。続いて、選択されるサブワー
ド線SWLが存在するサブメモリアレイ側のシェアード
信号線SHL1 ,SHL2 は“H”レベルを保持し、選
択されるサブワード線SWLが存在しないサブメモリア
レイ側のシェアード信号線SHL1 ,SHL2 は“L”
レベルに変化する。従って、選択されるサブワード線S
WLが存在しないサブメモリアレイ側のビット対線B
L,BL_はセンスアンプSAから切り離されることに
なる。
【0033】つぎにメインワード線MWLおよびサブワ
ード線SWLが選択されるが、この選択の前では、図8
のサブワード線駆動回路SWDにおいてサブワード線選
択信号FXが“L”でインバータINV4 は起動されて
いない。また、反転信号FX_が“H”でありプルダウ
ン用トランジスタQ18が導通状態なので、この非選択な
サブワード線SWLは共通給電線Vssw に接続されてい
る。まず、メインワード線駆動回路MWDによって何れ
か1本のメインワード線MWLが選択され、メインワー
ド線信号の反転信号MW_が“H”から“L”に引き下
げられる。また、図示せぬ列デコーダおよびFXドライ
バによって、選択されたメインワード線MWLに接続さ
れた複数のサブワード線駆動回路SWDのうち何れか一
つが駆動され、これに接続されているサブワード線SW
Lが励起される。具体的には、サブワード線選択信号F
Xが“H”となってインバータINV4 が起動される一
方、反転信号FX_が“L”となってプルダウン用トラ
ンジスタQ18がオフ状態に遷移し、サブワード線SWL
が共通給電線Vssw から切り離される。この結果、サブ
ワード線SWLが所定電位(例えば、内部電源電圧VDL
+α)に持ち上げられる。具体的には、このVDL+α
は、サブワード線選択信号FXの“H”レベルの電圧V
PP(≒3.8V)である。
【0034】これによりメモリセルMC1 の選択トラン
ジスタST1 がオン状態に遷移し、メモリキャパシタC
1 の記憶ノードに保持されていた電荷がビット線BLに
流れ、このビット線BLの電位が僅かに(数百mV程
度)上昇する。
【0035】つぎに図5のセンスアンプ駆動回路SAD
によって、センスアンプSAのNMOSアンプ及びPM
OSアンプが駆動される。この駆動前においては、セン
スアンプ駆動回路SAD内のセンスアンプ駆動信号SA
Nは“L”であることから、サブメモリアレイSMAx,
y の間に分散配置された駆動用トランジスタQ8 がオフ
状態であり、このため共通駆動線SNLは例えば電圧V
DL/2に保持されている。また、共通駆動線SPLは、
図示しないPMOSアンプ駆動部により、電圧VDL/2
に保持されている。センスアンプ駆動信号SANの反転
信号SAN_が“H”から“L”に遷移すると、インバ
ータINV1 によってセンスアンプ駆動信号SANが
“L”から“H”に遷移し、駆動用トランジスタQ8 が
導通して共通駆動線SNLが共通給電線Vssa に接続さ
れ、零電位に引き下げられる。これにより、センスアン
プSAのNMOSアンプが駆動され、より低電位なビッ
ト補線BL_が零電位になるまで降下する。
【0036】同時に、センスアンプ駆動回路SADの図
示せぬPMOSアンプ駆動部によって、PMOSアンプ
に接続された共通駆動線SPLがVDLに引き上げられ、
これにより、センスアンプSAのPMOSアンプが駆動
され、より高電位なビット線BLが内部電源電圧VDL
なるまで上昇する。この結果、メモリセルMC1 からの
電荷流入によるビット線BLの電位変化(セルデータ信
号)が、ビット対線BL,BL_上で内部電源電圧VDL
(例えば、2.2V)の振幅まで増幅される。その後、
列選択信号線YSLに列選択信号YSが印加されると、
この増幅後のセルデータ信号は、列選択信号YSの印加
に応じて導通する列選択トランジスタYT1,YT2 によ
ってデータ対線D,D_に読みだされた後、外部に出力
される。
【0037】図2に示す本発明の実施例に係るDRAM
1では、センスアンプ側で発生し、センスアンプ駆動回
路SADの共通給電線Vssa に重畳されたノイズ(非同
期ノイズ)が、メモリアレイの外側の周辺回路領域3に
配線された共通給電線の幹線Vsso に一旦迂回した後、
サブワード線駆動回路SWDの共通給電線Vssw に伝達
される。このため、この非同期ノイズは、比較的に長い
配線を伝搬する間にある程度減衰し、非選択のサブワー
ド線SWLに達したときには記憶データを破壊するほど
のノイズレベルにならない。
【0038】一方、例えばサブワード線駆動回路SWD
等で発生したノイズ(同期ノイズ)は、他のサブワード
線駆動回路SWDを介して、非選択なサブワード線SW
Lに重畳される。この同期ノイズは、上記した非同期ノ
イズと同様に、サブワード線駆動回路SWDの共通給電
線Vssw から共通給電線の幹線Vsso に一旦迂回した後
にセンスアンプ駆動回路SADの共通給電線Vssa に重
畳される。そして、この同期ノイズは、センスアンプS
Aの導通しているNMOSトランジスタQ4 を介して、
減衰しているが確実に低電圧側のビット線(ビット補線
BL_)に伝達される。これにより、非選択メモリセル
の選択トランジスタTRのゲート電位の変動に同期し
て、そのドレイン電位も変動する。この結果、選択トラ
ンジスタの瞬間的な導通による記憶データの破壊が有効
に防止される。すなわち、このように共通給電線Vssa,
Vssw を迂回して配線することによって、センスアンプ
SA側またはサブワード線駆動回路SWDで発生し、セ
ンスアンプを介して共通給電線Vssa に接続されるビッ
ト線と非選択サブワード線との相互間で伝達される各種
ノイズについて、確実に伝達しながらもノイズレベルに
ついては緩和される。この結果、記憶データの破壊を引
き起こす非選択ワード線またはビット線の変動レベル
が、同期ノイズによる場合と非同期ノイズによる場合の
双方とも問題がない範囲内に調整される。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
によれば、ワード線駆動回路の共通給電線とセンスアン
プ駆動回路の共通給電線とを短絡しても、非選択メモリ
セルの記憶データを破壊するといった動作不良が起きに
くい半導体記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の実施例に係る64Mb
DRAMの全体の構成を示す概略平面図、図1(b)は
図1(a)のA部を拡大して示す概略平面図である。
【図2】図2は、図1(b)のB部を拡大して示す機能
ブロック図である。
【図3】図3は、センスアンプアレイおよび列方向両側
のサブメモリアレイを部分的に拡大して示す回路図であ
る。
【図4】図4は、センスアンプアレイの構成単位を示す
回路図である。
【図5】図5は、センスアンプ駆動回路のうち、共通駆
動線を駆動する部分を示す回路図である。
【図6】図6は、イコライザ駆動回路を示す回路図であ
る。
【図7】図7は、シェアード信号線を駆動するシェアー
ド駆動回路を示す回路図である。
【図8】図8は、ワード線の階層化構造における分岐点
ごとに配置されたサブワード線駆動回路を示す回路図で
ある。
【図9】図9は、本実施例に係る64MbDRAMのデ
ータ読出し動作を示す各信号のタイミングチャートであ
る。
【図10】図10は、従来のDRAMの要部構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1…DRAM(半導体記憶装置)、2…メモリアレイブ
ロック、3…周辺回路領域(外側領域)、4…アレイコ
ントローラ、5…共通電源のボンディングパッド、BL
EQ…イコライザ駆動信号、EQ…ビット線イコライ
ザ、EQL…イコライザ駆動線、MW_…メインワード
線信号の反転信号、MWD…メインワード線駆動回路、
MWL…メインワード線、SA…センスアンプ、SAA
…センスアンプアレイ、SAN…センスアンプ駆動信
号、SHL1 、SHL2 …シェアード信号、SMAx,y
…サブメモリアレイ、SNL…センスアンプのNMOS
側の共通駆動線、SPL…センスアンプのPMOS側の
共通駆動線、SWD…サブワード線駆動回路、SWL…
サブワード線、TGi,TGi+1 …転送ゲート、Vss…共
通給電線、Vssa …センスアンプの共通給電線、Vssc
…アレイコントローラの共通給電線、Vsso …共通給電
線の幹線、Vssw …ワード線駆動回路の共通給電線、Y
SD…列選択トランジスタの駆動回路、YSL…列選択
信号線、YT1,YT2 …列選択トランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/04 21/822 (72)発明者 別所 真次 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 平 雅之 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 高橋 康 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 荒井 公司 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 高橋 勉 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワード線とビット対線との交点にメモリ
    セルが配置されているメモリセルアレイと、上記ワード
    線を駆動するワード線駆動回路と、上記ビット対線に接
    続されているセンスアンプと、上記センスアンプを駆動
    するセンスアンプ駆動回路とを含むメモリアレイ領域
    と、 電源電圧を供給するための共通給電配線を含む周辺回路
    領域と、 を有し、上記ワード線駆動回路に対する電源電圧の給電
    配線と、上記センスアンプ駆動回路に対する電源電圧の
    給電配線とが、上記メモリアレイ領域内においては分離
    して配置されており、上記周辺回路領域内において上記
    共通給電配線に接続されている半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記ワード線駆動回路は上記メモリセル
    アレイに沿って行方向に配置されており、上記センスア
    ンプは上記メモリセルアレイに沿って列方向に配置され
    ており、上記共通給電配線は行方向に配置されており、
    上記ワード線駆動回路と上記共通給電配線とを接続する
    給電配線と上記センスアンプ駆動回路と上記共通給電配
    線とを接続する給電配線とは互いに平行に列方向に配置
    されている請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記メモリアレイ領域内において分離し
    て配置されている上記給電配線は接地電位を供給するた
    めの配線である請求項1又は請求項2に記載の半導体記
    憶装置。
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