JPH1140566A - Cu配線の形成方法およびCu配線構造体 - Google Patents

Cu配線の形成方法およびCu配線構造体

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JPH1140566A
JPH1140566A JP19620097A JP19620097A JPH1140566A JP H1140566 A JPH1140566 A JP H1140566A JP 19620097 A JP19620097 A JP 19620097A JP 19620097 A JP19620097 A JP 19620097A JP H1140566 A JPH1140566 A JP H1140566A
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JP
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layer
wiring
base metal
insulating film
metal layer
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JP19620097A
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Shinichi Fukada
晋一 深田
Nobuyoshi Kobayashi
伸好 小林
Koichi Nagasawa
幸一 長沢
Haruo Akaboshi
晴夫 赤星
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Hitachi Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0306Inorganic insulating substrates, e.g. ceramic, glass
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
    • H05K3/388Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of a metallic or inorganic thin film adhesion layer
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4644Manufacturing multilayer circuits by building the multilayer layer by layer, i.e. build-up multilayer circuits

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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】信頼性の高いCu配線を容易に形成することが
できるCu配線の形成方法および配線構造体を提供す
る。 【解決手段】所定の形状を有するベースメタル層12と
ダミー配線層13、14からなる初期配線層を形成した
後、第1の絶縁膜16および第2の絶縁膜17を全面に
形成し、上面を平坦化した後、上記ダミー配線層13、
14除去して開口部を形成し、この開口部をCuによっ
て充填して、Cu配線を形成する。 【効果】工程が簡略化され、高い信頼性を有するCu多
層配線を、容易に低いコストで形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCu配線の形成方法
およびCu配線構造体に関し、詳しくは、材料による制
約を受けずに、高い信頼性を有するCu配線を形成する
ことができる、Cu配線の形成方法およびこの方法によ
って形成されたCu配線構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来Cu配線の形成法としては、従来の
Al配線の場合と同様に、基板上に形成されたCu膜
を、ホトリソグラフィー技術とドライエッチングを用い
て所定の配線パターンにパターニングする方法が提案さ
れている。また、形状が配線パターと同じ溝を形成した
後、Cu膜を形成して溝内をCuで埋め、不要なCu膜
を除去するダマシン法が提案されている。
【0003】しかし、前者はCuのドライエッチング加
工技術に問題があり、微細なCu配線を高い精度で形成
するのは困難である。また、後者はCuを埋め込んだ後
の不要なCuを除去するために用いられるCuのCMP
(Chemical Mechanical Polishing:化学機械研摩)技術
に、技術的な問題が残されている。
【0004】これに対し、過大な設備投資を必要とせ
ず、配線パターン形成についても技術問題が少ないと思
われる、Cuの無電解メッキが注目されている。この方
法は、例えばアイビーエム・ジャーナル・リサーチ・デ
ベラップメント(IBM J. Res.Develop.)第37巻、第
117−123頁、1993年に記載されているよう
に、特定の導電性物質(以下、ベースメタルと称する)
上のみに、溶液中で選択的にCu膜を形成させる方法で
ある。
【0005】また、このCu無電解メッキを用いたCu
配線形成法が、ジャーナル・オブ・バキュウム・サイア
ンス・テクノロジイ(J. of Vac.Sci.Technol.) B1
0、第2958−2961頁、1992年に記載されて
いる。この方法は、基板上に形成されたベースメタル膜
の上に、所定のパターンを有するホトレジスト膜を形成
し、ベースメタル膜の露出された表面上にCu膜を選択
的に形成してCu配線を形成する方法(従来方法
(1))である。
【0006】さらに、スィン・ソリッド・フィルムス
(Thin Solid Films)第253巻、第391−394
頁、1994年には、基板上に所定のパターンを有する
絶縁膜を形成した後、指向性の強い膜形成技術を用いて
ベースメタル層を形成し、その上にCu膜を形成する方
法(従来方法(2))が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、Cuの無電解
メッキ技術を用いた従来のCu配線形成法は、Cuによ
り配線パターン自体を形成することのみで、層間絶縁膜
を含めた配線層全体さらには多層配線の形成まで考慮さ
れたプロセスにはなっていなかった。
【0008】すなわち、上記従来方法(1)では、Cu
配線パターンを形成した後、レジスト膜を除去し、さら
にレジスト膜の下のベースメタル膜を除去する必要があ
る。しかし、この不要なベースメタル膜の除去を、Cu
配線にダメージを与えることなしに行うのは困難であ
る。しかも、Cu膜側壁は保持されておらず、底面のみ
が保持されているに過ぎない。Cu膜は他との接着性が
低いため、このような高アスペクト比のCu配線パター
ンは極めて剥離しやすく、配線としての信頼性が低いと
いう問題もある。
【0009】また、上記従来方法(2)では、ベースメ
タル膜を、配線パターン状の溝の側壁上に付着させるこ
となしに、底部上のみに形成しなければならないばかり
でなく、溝以外の平坦部上に形成されたCuを、除去す
る工程も必要である。
【0010】本発明の目的は、従来の方法の有する上記
問題を解決し、信頼性の高いCu配線を、高い精度で容
易に形成することができるCu配線の形成方法を提供す
ることである。
【0011】本発明の他の目的は、信頼性に問題がある
新規の要素技術はできるだけ使用せず、従来のAl配線
の形成に用いられた要素技術の組み合わせによって、C
u多層配線を容易に形成することができるCu配線の形
成方法を提供することある。
【0012】本発明のさらに他の目的は、絶縁膜などと
の接着性が劣るというCu膜の欠点を克服し、極めて高
い信頼性を有するCu配線構造体を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、まず、導電体からなるベースメタル層を基板
の表面上に形成した後、このベースメタル層とは異なる
導電体からなるダミー配線層を上記ベースメタル層の上
に積層して形成し、同一のエッチングマスクを用いて上
記ダミー配線層およびベースメタル層の所定部分を順次
エッチングして除去し、所定の形状を有する初期配線層
を形成する。次に、上記初期配線層より膜厚が厚い絶縁
膜を全面に形成して、上記初期配線層を埋め込んだ後、
この絶縁膜を上方から薄くして上面を平坦化し、上記初
期配線層の上面を露出させる。上記絶縁膜としては、例
えば窒化シリコン膜とその上の酸化シリコン膜からなる
積層膜とすることが、実用上好ましい。上記ダミー配線
層をエッチンして除去して上記ベースメタル層の表面を
露出させた後、上記ベースメタル層の露出された表面上
にCuを選択的に析出させてCu配線を形成する。この
Cu配線は第1層のCu配線である。
【0014】なお、上記のように、上記ベースメタル層
の上に積層して形成され、後の工程において除去される
層であって、除去された部分にCu配線層が形成される
層を、本明細書ではダミー配線層と称する。ダミー配線
層が除去された部分にCuが埋め込まれたCu配線が形
成されるので、Cu配線の寸法および形状はダミー配線
と等しくなるのは当然であり、両者の厚さも実質的に等
しくなる。また、所定の形状にパターニングされた後の
上記ベースメタル層とダミー配線層の積層膜を、本明細
書で初期配線層と称する。
【0015】上記初期配線のうち、ダミー配線層のみが
エッチング除去され、その下のベースメタル層上に、C
u配線が形成されるので、Cu膜はベースメタル層表面
上の全面に形成され、上記従来例(2)のように、Cu
膜を形成した後にベースメタル層を除去する必要はな
い。しかも、初期配線層を絶縁膜によって埋め込んだ後
に、絶縁膜の薄膜化、ダミー配線層の除去およびCu膜
の形成が順次行われるため、Cu膜は底面のみではな
く、側面も保持され、剥離の生ずる恐れはない。さら
に、Cuはベースメタル層上に選択的に析出され、絶縁
膜の側壁上よりCuが形成される恐れはない。
【0016】上記第1層のCu配線を形成した後、ベー
スメタル層やダミー配線層の形成など、上記第1層のC
u配線形成の場合と同様の処理をさらに繰り返して行う
ことによって、第1層のCu配線と電気的に接続され、
第1層のCu配線と同様な構造を有する第2層のCu配
線が形成される。この第2層のCu配線は、上記第1層
のCu配線とさらに上方に形成される第3層のCu配線
の間を電気的に接続するためのvia配線である。さら
に、同様の工程を繰り返して行えば、via配線である
上記第2層のCu配線と電気的に接続された第3層のC
u配線層が形成され、多層配線構造体が形成される。
【0017】上記ベースメタル層上にCuを選択的に形
成するには、Cuの無電解メッキが実用上好ましく、ま
た、上記ベースメタル層としては、W層、TiN層、N
i層、Cr層およびPt層から選択される。
【0018】上記ダミー配線層としては、2層以上の導
電体層の積層膜が便利であり、上記ベースメタル層に接
して形成された第1の導電体層としては、Al層もしく
はAlを主成分とする合金層を用いると、Cu配線の信
頼性を向上させることができ、好ましい。この場合、上
記第1の導電体層の上に形成された第2の導電体層は、
TiN層、W層およびWを主成分とする合金層から選択
される。
【0019】上記絶縁膜を上方から薄くして平坦化し
て、初期配線層の上面を露出させるには、化学機械研摩
法によって行なうのが、実用上最も好ましい結果を得る
ことができる。
【0020】このような形成方法によって形成されたC
u配線構造体は、所定の形状を有する導電体層からなる
第1のベースメタル層および第1のCu層が半導体基板
の主表面上に積層して形成され、この第1のCu層の側
面、第1のベースメタル層の側面および半導体基板の露
出された表面の上には第1の絶縁膜が連続して形成され
ており、この第1の絶縁膜はCuの拡散防止膜として作
用する。この第1の絶縁膜上には、第1の絶縁膜とは異
なる絶縁体からなる第2の絶縁膜を形成されている。
【0021】上記第1のCu層の上面の高さと上記第2
の絶縁膜の上面の高さは実質的に等しくすることによっ
て、上面は平坦になり、第2層のCu配線層をその上に
形成することは容易になる。
【0022】上記第1のCu層の所定部分上には、所定
の形状を有する導電体層からなる第2のベースメタル層
および第2のCu層が積層して形成され、当該第2のC
u層の側面上から上記第2のベースメタル層の側面上お
よび上記第2のCu層の上面上を経て上記第2の絶縁膜
上に延在する第3の絶縁膜および当該第3の絶縁膜上に
形成された当該第3の絶縁膜とは異なる絶縁体からなる
第4の絶縁膜を形成することができ、これによって第2
のCu配線層が第1のCu配線層上に形成された構造が
得られる。
【0023】さらに、上記第2のCu層の所定部分上に
は、所定の形状を有する導電体層からなる第3のベース
メタル層および第3のCu層が積層して形成され、当該
第3のCu層の側面上から上記第3のベースメタル層の
側面上および上記第3のCu層の上面上を経て上記第4
の絶縁膜上に延在する第5の絶縁膜および当該第5の絶
縁膜上に形成された第6の絶縁膜を設けることができ、
これによって第3層のCu配線層が得られる。
【0024】上記第1の配線層の場合と同様に、上記第
2の配線層と第4の絶縁膜の上面の高さは実質的に等し
くすることによって、上記第3層のCu配線層をその上
に形成することは容易になり、信頼性も向上する。
【0025】上記ダミー配線を所定の形状にドライエッ
チングする際に、Al膜の側面は、アンダーカットによ
って内側に凹になるが、このような側面の形状はCu配
線にも残り、Cu層の側面は内側に凹になる。このよう
な断面形状になると、凹んだ部分に絶縁膜が入り込ん
で、Cu配線の剥離などが生ずる恐れは著しく減少し、
信頼性が向上する。
【0026】上記第1および第3の絶縁膜としては、シ
リコンと窒素若しくはシリコン、窒素および酸素よりな
る膜を用いることができ、Cuの拡散防止に有効であ
る。また、上記第2および第4の絶縁膜としては酸化シ
リコン膜を、上記ベースメタル層としてはW層、TiN
層、Ni層、Cr層およびPt層からなる群から適宜選
択された膜を、それぞれ用いることができ、好ましい結
果が得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明によれば、積層して形成さ
れた所定の形状を有するベースメタル層とダミー配線層
からなる初期配線層のうち、ベースメタル層上に形成さ
れたダミー配線層が除去され、その除去された部分をC
u膜によって充填することにより、第1層のCu配線が
形成される。そのため、ダミー配線層が除去された部分
に形成されるCu膜の膜厚を、除去されたダミー配線層
の膜厚に等しくすれば、表面は平坦になる。したがっ
て、上記第1層のCu配線形成の工程を、ベースメタル
層の形成から引き続いて順次行なうことによって、上層
のCu配線層を上記第1層のCu配線の上に形成するこ
とができ、Cu多層配線の形成は容易である。
【0028】また、こうして形成されるCu多層配線に
おいては、上層(例えば第2層)の初期配線の側壁をC
u拡散防止絶縁膜によって覆うと、それより1層下(例
えば第1層)のCu配線上面の接続部以外の部分も、C
u拡散防止絶縁膜によって必然的に覆われる。そのた
め、Cu配線の上面にCu拡散防止絶縁膜を形成する工
程を付加する必要はなく、実用上極めて好ましい。Cu
拡散防止絶縁膜としては、上記のように、シリコンと窒
素若しくはシリコン、窒素および酸素よりなる膜を用い
ることができる。
【0029】さらに、本発明においては、上記のように
第2層の配線は、第2層の配線の下および上にそれぞれ
形成される、第1層と第3層のCu配線を互いに接続す
るためのvia配線として作用する。従来の多層配線に
おいては、上下の配線層とvia配線は互いに異なる方
法で形成されたが、本発明においては、1単位配線層分
の同じ配線工程を繰り返すことによって、Cu配線層と
via配線が形成される。そのため、上下配線間を垂直
に接続するのみであった従来のvia配線とは異なり、
本発明では、上下配線間を垂直に接続するvia配線と
水平方向に離れた領域間を接続する通常の配線を混在さ
せることが可能であり、配線レイアウトの自由度は著し
く大きくなった。
【0030】上記Cu膜の形成は、無電界メッキを用い
て行なうと、ベースメタル上に選択的に形成することが
できるばかりでなく、厚さの制御も容易であり、最も好
ましい。絶縁膜の形成は周知のCVD(化学気相成長)
法を用いて行なうことができ、ベースメタル層およびダ
ミー配線層の形成も、スパッタ法やCVD法など周知の
方法を用いることができる。
【0031】ベースメタル層およびその上の層を所定の
形状に加工するには、ホトリソグラフィおよび反応性イ
オンエッチングなど、周知の方法を用いて行なうことが
できる。
【0032】ダミー配線層としては、単層膜を使用する
ことも不可能ではないが、2層膜を用いることが実用上
好ましい。この場合、TiN膜などサイドエッチングが
起こり難い膜を上層膜として用い、下層膜としてはサイ
ドエッチングが顕著なAl膜またはAl合金膜を用いる
と、下層膜のみがサイドエッチングのために側面が内側
に凹となり、剥離が起り難くなって配線の信頼性が向上
する。
【0033】
【実施例】
〈実施例1〉図1は本実施例を示す断面図であり、第1
層および第2層のCu配線が基板1の上に形成されてい
る。図1から明らかなように、Siもしくはセラミック
製の板からなる基板1上に第1のベースメタル層2とC
u配線層3が積層して形成されており、その側壁を覆う
ようにCu拡散防止絶縁膜4が形成され、Cu配線3間
の空間を絶縁膜5で埋めて、第1層配線が形成されてい
る。
【0034】この第1層配線の上面は平坦化されてお
り、この上に、第2のベースメタル層6、第2のCu配
線層7、第2のCu拡散防止絶縁膜8および第2の絶縁
膜9よりなる第2層配線が形成されている。第2層以上
の配線も同様に積層して形成できることはいうまでもな
い。
【0035】図1に示したCu配線の形成方法を図2を
用いて説明する。まず、図2(a)に示したように、表
面が絶縁膜(図示されていない)で覆われたSi基板1
1上に、Wよりなる膜厚30nmのベースメタル層12
を周知のCVD法を用いて形成し、さらに膜厚400n
mのAl膜13および膜厚70nmのTiN膜14の積
層膜よりなるダミー配線層15を形成した。
【0036】次に、図2(b)に示したように、周知の
ホトリソグラフィー技術を用いて、レジストパターン
(図示されていない)を上記ダミー配線層上に形成し、
これをエッチングマスクとして、ダミー配線層15およ
びベースメタル層12をドライエッチングによってパタ
ーニングして、初期配線層を形成した。
【0037】図2(c)に示したように、膜厚50nm
の窒化シリコン膜16を周知のプラズマCVD法を用い
て全面に形成した後、さらにその上に膜厚700nmの
SiO2膜17をプラズマCVD法を用いて全面に形成
した。
【0038】図2(d)に示したように、周知のCMP
技術を用いて、表面を研磨して平坦化し、TiN膜14
の表面を露出させた。
【0039】次に、アンモニア水−過酸化水素水混合液
によってでTiN膜14をエッチして除去した後、りん
酸によってAl膜13をエッチして除去し、図3(a)
に示したように、ベースメタル層12の表面を露出させ
た。
【0040】次に、周知の無電界メッキ技術を用いて、
図3(b)に示したように、ベースメタル層の12表面
上のみにCu配線層18を選択的に形成した。この際、
無電界メッキ液としては、Cu源である硫酸銅およびキ
レート剤であるEDTA(エチレンジアミン四酢酸)塩
を緩衝液に溶かした液に、ホルムアルデヒドを還元剤と
して加えたものを使用した。メッキ液の濃度と温度を調
整することによって、Cu膜の形成速度を制御し、膜厚
470nmのCu膜18を形成して表面を平坦化し、第
1層のCu配線形成工程を完了した。
【0041】次に、図3(c)に示したように、Wより
なる膜厚30nmのベースメタル層19を周知のCVD
法を用いて全面に形成した後、膜厚600nmのAl膜
20と膜厚370nmのTiN膜21の積層膜からなる
ダミー配線層22をその上に形成した。第2層配線は、
主として、第1層配線と第3層配線を接続するためのv
ia配線であり、配線層間の寄生容量を低減させるた
め、通常は第1層配線より厚く形成される。しかし、A
l膜はドライエッチングの際にサイドエッチによって細
くなるため、この第2層配線を形成する際に、上記ダミ
ー配線22中のAl膜20の膜厚が大きいと、配線の断
面形状が不良になってしまう。そのため、上記Al膜2
0の膜厚をあまり大きくすることは避けて600nmと
し、TiN膜21の膜厚を370nmと厚くした。
【0042】次に、図3(d)に示したように、レジス
トパターン(図示されていない)をエッチングマスクと
して用いた周知のホトリソグラフィー技術によって、上
記ダミー配線層22およびベースメタル層19をドライ
エッチングして、不要部分を除去し、初期配線層を形成
した。
【0043】図4(a)に示したように、周知のプラズ
マCVD法を用いて、Cu拡散防止絶縁膜である膜厚5
0nmの窒化シリコン膜23を全面に形成した後、膜厚
1200nmのSiO2膜24をその上に積層して形成
し、さらに周知のCMP技術を用いて表面を研磨して平
坦化し、図4(b)に示したように、TiN膜21の表
面を露出させた。
【0044】アンモニア水と過酸化水素水の混合液を用
いてTiN膜21を、りん酸を用いてAl膜20を、そ
れぞれ除去して、ベースメタル層19の表面を露出させ
た後、周知の無電界メッキ技術を用いて、図4(c)に
示したように、ベースメタル層19の表面上のみにCu
を選択的に析出させ、第2層のCu配線層25を形成し
た。
【0045】図4(c)から明らかなように、Cuの拡
散防止絶縁膜である窒化シリコン膜23は、第2層のC
u配線25の側壁のみではなく、第1層のCu配線18
の上面にも接している。そのため、上記窒化シリコン膜
23は、第2層のCu配線25の側壁および第1層のC
u配線18の上面からの、Cuの拡散を防止するバリヤ
として機能する。
【0046】上記工程によって、第1層配線層およびv
ia配線である第2層配線層が形成された。上記図2〜
図4に示した工程を繰り返すことによって、第3層以降
の配線層が形成され、3層以上の層数を有する多層銅配
線が形成できることはいうまでもない。
【0047】本実施例においては、ベースメタル層1
2、19としてW層を用い、その上にAl層13、20
およびTiN層14、21を積層して形成したTiN/
Al積層膜を、それぞれダミー配線15、22として用
いた。Al膜はベースメタル層であるW膜に対して、高
い選択比でウェットエッチングすることができるので、
絶縁膜を形成した後に除去されるダミー配線には好適で
ある。ただし、Al膜はドライエッチングの際にサイド
エッチされ、また、膜表面の光反射率が高いので、Al
膜の上にさらにもう1層形成して2層膜とするのが好ま
しく、本実施例ではAl膜13、20の上にTiN膜1
4、21をそれぞれ形成した。
【0048】ダミー配線全体をTiN膜のみで形成する
ことも一応可能であるが、Al膜の場合とは異なり、ベ
ースメタル層であるW膜に対して、TiN膜を高い選択
比でウェットエッチングできるエッチング液が存在しな
い。そのため本実施例においては、ダミー配線を除去す
る際に、まず、Al膜をエッチングストッパとして、T
iN膜をウェットエッチングで除去した後、ベースメタ
ル層をエッチングすることなしに、Al膜をウェットエ
ッチングして除去した。
【0049】TiN膜とAl膜の積層膜をホトエッチン
グによって所定の形状にパターニングして、ダミー配線
を形成する際に、上記のように、TiN膜に比べてAl
膜の方がドライエッチングによるサイドエッチングが大
きいので、図5(a)に示したように、形成されたダミ
ー配線の側壁はAl膜33のサイドエッチングによって
凹状になる。
【0050】最終的に形成されるCu配線の断面形状
も、このダミー配線と同一になるので、Cu配線36の
断面構造は図5(b)に示した形状になる。図5(b)
から明らかなように、Cu配線36の側壁は凹状にな
り、絶縁膜38およびCuの拡散防止層37によって、
Cu配線36の側壁が外側から押されて固定された構造
が得られる。
【0051】周知のように、絶縁膜および金属膜に対す
るCu膜の接着性は不良であり、これが配線層間の接続
面のハガレ等の事故を生ずる原因となり、銅配線の信頼
性を高くするための大きな障害になっていた。しかし、
本実施例では、図5(b)に示したように、Cu配線3
6の側壁が凹状になり、しかもこの凹状の側壁が、絶縁
膜38およびCuの拡散防止層37によって、外側から
押されて固定された構造が得られるので、Cu配線36
は極めて強固に固定され、信頼性は著しく向上した。
【0052】従来の多層配線の配線レイアウトの例を図
6に示した。図6において、n層目のCu配線が層間接
続用のvia配線であり、(n−1)層目の配線と(n
+1)層目の配線の間を垂直に接続するvia配線とし
てのみに用いられる。これに対し、本実施例では、図7
に示したように、n層目のCu配線は、via配線部分
のみではなく、通常の配線部分も有しているので、配線
のレイアウトの自由度は上記従来の場合より著しく向上
した。
【0053】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば、配線間の絶縁膜の形成など必要な工程はすべて
先に済ませ、ダミー配線を除去することによって絶縁膜
に形成された溝(開口部)内に、Cuを選択的に充填さ
せてCu配線が形成される。そのため、従来問題となっ
てきたCuの材料物性上の制約を受けることがなく、工
程が簡略化されて、低いコストで微細な多層配線を形成
することができる。
【0054】またダミー配線が除去された部分にCu配
線が形成されるため、Cu配線を形成するための溝をエ
ッチングによって絶縁膜に形成したり、Cu膜をドライ
エッチングしてパターニングした従来の方法では、形成
できなかった断面形状のCu配線が形成され、Cu配線
の信頼性が向上した。
【0055】さらに、従来の多層配線では、配線層と上
下層間の接続を行なうvia配線層では、形成法が互い
に異なっていたが、本発明では、同じ工程を繰り返して
両者形成することができるので、両者の区別がなくな
り、配線パターンのレイアウトの自由度が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図、
【図2】本発明の一実施例を示す工程図、
【図3】本発明の一実施例を示す工程図、
【図4】本発明の一実施例を示す工程図、
【図5】本発明のCu配線の断面構造を示す図、
【図6】従来の多層配線の配線レイアウトの一例を示す
図、
【図7】本発明の多層配線の配線レイアウトの一例を示
す図。
【符号の説明】
1、11、31…基板、2、6、12、19、32…ベ
ースメタル層、3、7、18、25、36…Cu配線
層、4、8、37…Cu拡散防止絶縁膜、5、9、38
…絶縁膜、13、20、33…Al膜、14、21、3
4…TiN膜、15、22…ダミー配線、16、23…
窒化シリコン膜、17、24…SiO2膜、35…凹
部、39…凸部。
フロントページの続き (72)発明者 赤星 晴夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記工程を含むCu配線の形成方法。 (1)導電体からなるベースメタル層を基板の表面上に
    形成した後、当該ベースメタル層とは異なる材料からな
    るダミー配線層を上記ベースメタル層の上に積層して形
    成する工程、 (2)同一のエッチングマスクを用いて上記ダミー配線
    層およびベースメタル層の所定部分を順次エッチングし
    て除去し、初期配線層を形成する工程、 (3)上記初期配線層より厚い絶縁膜を全面に形成する
    工程、 (4)上記絶縁膜を上方から薄くして上面を平坦化し、
    上記初期配線層の上面を露出させる工程、 (5)上記ダミー配線層を除去して上記ベースメタル層
    の表面を露出させる工程、 (6)上記ベースメタル層の表面上にCuを選択的に析
    出させる工程。
  2. 【請求項2】上記工程(6)の後に、導電体からなるベ
    ースメタル層および当該ベースメタル層とは異なる導電
    体からなるダミー配線層を積層して全面に形成する工程
    および上記工程(2)から(6)が付加されることを特
    徴とする請求項1に記載のCu配線の形成方法。
  3. 【請求項3】上記工程(6)は、Cuを無電解メッキす
    ることによって行われることを特徴とする請求項1若し
    くは2に記載のCu配線の形成方法。
  4. 【請求項4】上記ベースメタル層は、W層、TiN層、
    Ni層、Cr層およびPt層からなる群から選ばれるこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載のC
    u配線の形成方法。
  5. 【請求項5】上記ダミー配線層は2層以上の導電体層の
    積層膜からなり、上記ベースメタル層に接して形成され
    た第1の導電体層が、Al層もしくはAlを主成分とす
    る合金層からなることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれか一に記載のCu配線形成法。
  6. 【請求項6】上記第1の導電体層の上に形成された第2
    の導電体層が、TiN層、W層およびWを主成分とする
    合金層からなる群から選ばれることを特徴とする請求項
    5に記載のCu配線形成法。
  7. 【請求項7】上記工程(5)が化学機械研摩法によって
    行なわれることを特徴とする請求項1から6のいずれか
    一に記載のCu配線形成法。
  8. 【請求項8】半導体基板の主表面上に積層して形成され
    た所定の形状を有する導電体層からなる第1のベースメ
    タル層および第1のCu層と、当該第1のCu層の側面
    上から上記第1のベースメタル層の側面上を経て上記半
    導体基板の露出された表面上に延在する第1の絶縁膜
    と、当該第1の絶縁膜上に形成された上記第1の絶縁膜
    とは異なる絶縁体からなる第2の絶縁膜を有することを
    特徴とするCu配線構造体。
  9. 【請求項9】上記第1のCu層の上面の高さと上記第2
    の絶縁膜の上面の高さは実質的に等しいことを特徴とす
    る請求項8に記載のCu配線構造体。
  10. 【請求項10】上記第1のCu層の所定部分上には、所
    定の形状を有する導電体層からなる第2のベースメタル
    層および第2のCu層が積層して形成され、当該第2の
    Cu層の側面上から上記第2のベースメタル層の側面上
    および上記第2のCu層の上面上を経て上記第2の絶縁
    膜上に延在する第3の絶縁膜および当該第3の絶縁膜上
    に形成された当該第3の絶縁膜とは異なる絶縁体からな
    る第4の絶縁膜を有することを特徴とする請求項8若し
    くは9に記載のCu配線構造体。
  11. 【請求項11】上記第2のCu層の所定部分上には、所
    定の形状を有する導電体層からなる第3のベースメタル
    層および第3のCu層が積層して形成され、当該第3の
    Cu層の側面上から上記第3のベースメタル層の側面上
    および上記第3のCu層の上面上を経て上記第4の絶縁
    膜上に延在する第5の絶縁膜および当該第5の絶縁膜上
    に形成された第6の絶縁膜を有することを特徴とする請
    求項10に記載のCu配線構造体。
  12. 【請求項12】上記第2のCu層の上面の高さと上記第
    4の絶縁膜の上面の高さは実質的に等しいことを特徴と
    する請求項10若しくは11に記載のCu配線構造体。
  13. 【請求項13】上記第1のCu層の側面は内側に凹であ
    ることを特徴とする請求項8から12のいずれか一に記
    載のCu配線構造体。
  14. 【請求項14】上記第1および第3の絶縁膜は、シリコ
    ンと窒素若しくはシリコン、窒素および酸素よりなる膜
    であることを特徴とする請求項8から13のいずれか一
    に記載のCu配線構造体。
  15. 【請求項15】上記ベースメタル層は、W層、TiN
    層、Ni層、Cr層およびPt層からなる群から選ばれ
    ることを特徴とする請求項8から14のいずれか一に記
    載のCu配線構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011049573A (ja) * 2005-02-04 2011-03-10 Toshiba Mobile Display Co Ltd 半導体装置の製造方法
WO2018125064A1 (en) * 2016-12-27 2018-07-05 Intel Corporation Deeply scaled metal interconnects with high aspect ratio

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