JPH1139603A - バイアス制御回路およびそれを用いた磁気記録装置 - Google Patents

バイアス制御回路およびそれを用いた磁気記録装置

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JPH1139603A
JPH1139603A JP19165297A JP19165297A JPH1139603A JP H1139603 A JPH1139603 A JP H1139603A JP 19165297 A JP19165297 A JP 19165297A JP 19165297 A JP19165297 A JP 19165297A JP H1139603 A JPH1139603 A JP H1139603A
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bias
signal
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Tsutomu Yamada
力 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】結合用容量素子が不要で、半導体集積回路化に
適したバイアス制御回路およびそれを用いた磁気記録装
置を提供する。 【解決手段】交流バイアス信号S5を発生する発振器5
と、交流バイアス信号S5を制御信号S12に応じた利
得で増幅する増幅器6と、増幅器6の出力を磁気記録す
べき入力信号SINに加算して磁気ヘッド2に供給する
加算器12と、加算器12の出力を入力とするアクティ
ブローパスフィルタ20と、ローパスフィルタ20の出
力を入力とするアクティブハイパスフィルタ30と、ハ
イパスフィルタ30の出力を振幅検波を行うピーク検波
器9と、ピーク検波器9の入力に所定のバイアスを与え
るバイアス回路40と、所定の基準電圧を発生する基準
電圧源11と、ピーク検波器の出力S9と基準電圧源1
1からの基準電圧VREFとの差に基づく制御信号S1
2を生成する差動増幅器12とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ装置等
に採用されるバイアス制御回路およびそれを用いた磁気
記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば磁気テープに記録ヘッドにより
信号を記録する場合には、歪みやダイナミックレンジが
大きな問題となることから、これを改良することが必要
である。そこで、従来より交流バイアス電流を使用電流
に重畳させることにより、歪みやダイナミックレンジを
改良するバイアス制御回路が提案されている。
【0003】図7は、従来のバイアス制御回路を用いた
磁気記録装置の構成例を示す回路図である。この磁気記
録装置は、磁気テープ1に磁気記録する記録ヘッド2
と、消去ヘッド3と、磁気記録すべき入力信号SINを
受ける入力端子4と、交流バイアス信号S5を発生する
発振器5と、交流バイアス信号S5を制御信号に応じた
利得で増幅する増幅器6と、増幅器6の出力を入力信号
SINに加算して磁気ヘッド2に供給する加算器7と、
加算器7の出力を入力とし、直列接続された抵抗素子R
1およびキャパシタC1を有するローパスフィルタ8
と、ローパスフィルタ8の出力を結合(直流カット)用
キャパシタC2を介して受けて振幅検波を行うピーク検
波器9と、ピーク検波器9の入力に抵抗素子R2を介し
て直流バイアスを与える直流バイアス源10と、所定の
基準電圧を発生する基準電圧源11と、ピーク検波器9
の出力と基準電圧源11からの基準電圧との差に基づく
制御信号S12を生成して増幅器6に出力する差動増幅
器12とにより構成されている。
【0004】このような構成において、磁気テープ1に
対して磁気記録を行う場合、消去用発振器5による交流
バイアス信号S5を消去ヘッド3に与えて消去電流を流
し、消磁してから記録ヘッド2による磁気記録が行われ
る。このとき、発振器5による交流バイアス信号S5の
一部が増幅器6で増幅されて、加算器7において交流バ
イアスとして入力信号SINの信号電流と重畳されて記
録ヘッド2に印加される。なお、記録ヘッド2の端子特
性は誘導性を示すことから、記録ヘッド2のインピーダ
ンスは周波数に比例している。
【0005】そして、記録ヘッド2の端子電圧は、ロー
パスフィルタ8に入力され、ここで周波数に反比例した
電圧にしてから、記録ヘッド2に流れる電流が検出され
る。なお、ローパスフィルタ8の遮断周波数は記録する
信号帯域のほぼ中央の周波数に設定されており、高域が
顕著となる信号自身が持つ相互バイアス効果や自己バイ
アス効果が補償されている。
【0006】ローパスフィルタ8の出力信号は、結合用
キャパシタC2で直流成分がカットされて、交流信号成
分のみピーク検波器9に入力される。また、結合用キャ
パシタC2の容量は、ローパスフィルタ8を構成するキ
ャパシタC1の容量より十分大きな値に選ばれており、
フィルタ特性には実質影響を与えず、また、ピーク検波
器9の入力インピーダンスは抵抗素子R2に比して十分
高められている。さらに、ピーク検波器9に入力される
信号レベルは、〔RV2/(RV1+RV2)〕に分割
されており、小さくなっている。
【0007】ピーク検出器9においては、実効バイアス
量が検出される。そして、この実効バイアス量を示す出
力信号電圧S9と基準電圧源11による基準電圧VRE
Fとが差動増幅器12で比較される。実効バイアス量が
不足して出力信号電圧S9が基準電圧VREFより低い
場合には、差動増幅器12の出力制御信号S12の電圧
値は高くなる。その結果、増幅器6の利得は大きくな
り、実効バイアス量が増加するように制御される。
【0008】一方、実効バイアス量が多く出力信号電圧
S9が基準電圧VREFより高い場合には、差動増幅器
12の出力制御信号S12の電圧値は低くなる。その結
果、増幅器6の利得は小さくなり、実効バイアス量が減
少するように制御される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た回路では、結合用キャパシタC2の容量を、フィルタ
特性に影響を与えないために、ローパスフィルタ8を構
成するキャパシタC1の容量より十分大きく設定する必
要があることから、半導体集積回路化に適した回路であ
るとはいいがたい。
【0010】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、結合用容量素子が不要で、半導
体集積回路化に適したバイアス制御回路およびそれを用
いた磁気記録装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のバイアス制御回路は、交流バイアス信号を
発生する発振器と、上記交流バイアス信号を制御信号に
応じた利得で増幅する増幅器と、上記増幅器の出力を磁
気記録すべき入力信号に加算して磁気ヘッドに供給する
加算器と、上記加算器の出力を入力とするアクティブロ
ーパスフィルタと、上記アクティブローパスフィルタの
出力を入力とするアクティブハイパスフィルタと、上記
アクティブハイパスフィルタの出力の振幅検波を行うピ
ーク検波器と、上記ピーク検波器の入力に所定のバイア
スを与えるバイアス回路と、所定の基準電圧を発生する
基準電圧源と、上記ピーク検波器の出力と前記基準電圧
源からの基準電圧との差に基づく上記制御信号を生成す
る差動増幅器とを有する。
【0012】また、本発明のバイアス制御回路は、交流
バイアス信号を発生する発振器と、上記交流バイアス信
号を制御信号に応じた利得で増幅する増幅器と、上記増
幅器の出力を磁気記録すべき入力信号に加算して磁気ヘ
ッドに供給する加算器と、差動増幅回路からなり、上記
磁気ヘッドの端子電圧を受けて電圧・電流変換を行う電
圧/電流変換部と、当該電圧電流変換部の出力に接続さ
れた容量素子とを有するアクティブローパスフィルタ
と、上記アクティブローパスフィルタの出力を入力とす
る差動増幅回路からなり直列接続されたN個(N≧1)
の積分器と、差動増幅回路からなり、入力信号から上記
積分器の出力を減算してフィルタ出力として出力する減
算器とを有するアクティブハイパスフィルタと、上記ア
クティブハイパスフィルタの出力の振幅検波を行うピー
ク検波器と、上記ピーク検波器の入力に所定のバイアス
を与えるバイアス回路と、所定の基準電圧を発生する基
準電圧源と、上記ピーク検波器の出力と前記基準電圧源
からの基準電圧との差に基づく上記制御信号を生成する
差動増幅器とを有する。
【0013】また、本発明は、入力信号を磁気ヘッドに
より磁気記録媒体に記録する磁気記録装置であって、交
流バイアス信号を発生する発振器と、上記交流バイアス
信号を制御信号に応じた利得で増幅する増幅器と、上記
増幅器の出力を上記入力信号に加算して磁気ヘッドに供
給する加算器と、上記加算器の出力を入力とするアクテ
ィブローパスフィルタと、上記アクティブローパスフィ
ルタの出力を入力とするアクティブハイパスフィルタ
と、上記アクティブハイパスフィルタの出力を振幅検波
を行うピーク検波器と、上記ピーク検波器の入力に所定
のバイアスを与えるバイアス回路と、所定の基準電圧を
発生する基準電圧源と、上記ピーク検波器の出力と前記
基準電圧源からの基準電圧との差に基づく上記制御信号
を生成する差動増幅器とを有するバイアス制御回路を備
えている。
【0014】本発明によれば、たとえば磁気テープに対
して磁気記録を行う場合、発振器による交流バイアス信
号が消去ヘッドに供給され、消磁が行われてから記録ヘ
ッドによる磁気記録が行われる。このとき、発振器によ
る交流バイアス信号の一部が増幅器で増幅されて、加算
器において交流バイアスとして入力信号の信号電流と重
畳されて記録ヘッドに印加される。そして、記録ヘッド
の端子電圧は、アクティブローパスフィルタに入力さ
れ、ここで周波数に反比例した電圧にしてから、記録ヘ
ッドに流れる電流が検出される。アクティブローパスフ
ィルタの出力信号は、アクティブハイパスフィルタに入
力され、ここで高域成分のみが抽出されてバイアス回路
に入力される。バイアス回路に入力されたアクティブハ
イパスフィルタの出力信号は、所定のレベルに直流バイ
アスされて、入力インピーダンスを含めて最適動作レベ
ルが確保されてピーク検波器に入力される。
【0015】ピーク検出器においては、実効バイアス量
が検出される。そして、この実効バイアス量を示す出力
信号電圧と基準電圧源による基準電圧とが差動増幅器で
比較される。実効バイアス量が不足して出力信号電圧が
基準電圧より低い場合には、差動増幅器の出力制御信号
の電圧値は高くなる。その結果、増幅器の利得は大きく
なり、実効バイアス量が増加するように制御される。一
方、実効バイアス量が多く出力信号電圧が基準電圧より
高い場合には、差動増幅器の出力制御信号の電圧値は低
くなる。その結果、増幅器の利得は小さくなり、実効バ
イアス量が減少するように制御される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るバイアス制
御回路を用いた磁気記録装置の一実施形態を示す回路図
であって、従来例を示す図7と同一構成部分は同一符号
をもって表している。
【0017】すなわち、磁気記録装置は、図1に示すよ
うに、磁気テープ1、記録ヘッド2、消去ヘッド3、入
力端子4、発振器5、増幅器6、加算器7、ピーク検波
器9、基準電圧源11、差動増幅器12、アクティブロ
ーパスフィルタ(LPF)20、アクティブハイパスフ
ィルタ(HPF)30、およびバイアス回路(BIA
S)40により構成されている。
【0018】アクティブローパスフィルタ20は、1
次、あるいは2次以上の高次のアクティブフィルタによ
り構成される。
【0019】図2は、基本的な回路である1次のアクテ
ィブローパスフィルタの具体的な構成例を示す回路図で
ある。この1次のアクティブローパスフィルタ20は、
図2に示すように、npn型トランジスタQ21,Q2
2,Q23、pnp型トランジスタP21,P22、抵
抗素子R21、電流源I21,I22、定電圧源V2
1、および接地されたキャパシタC21により構成され
ている。
【0020】トランジスタQ21のベースに記録ヘッド
2の端子電圧V2が供給され、エミッタがトランジスタ
Q22のベースおよび抵抗素子R21を介して電流源I
21に接続され、コレクタが電源電圧Vddの供給ライン
に接続されている。トランジスタQ22とトランジスタ
Q23のエミッタ同士が接続され、その接続点が電流源
I22に接続されている。トランジスタQ22のコレク
タはトランジスタP21のコレクタに接続され、その接
続点がトランジスタP21およびP22のベースに接続
されている。トランジスタP21,P22のエミッタが
電源電圧Vddの供給ラインに接続さされ、トランジスタ
Q23のベースが基準電圧源V21に接続されている。
トランジスタQ23のコレクタがトランジスタP22の
コレクタに接続され、その接続点により出力ノードND
21が構成されている。そして、出力ノードND21と
接地ラインとの間にキャパシタC21が接続されてい
る。
【0021】この1次のアクティブローパスフィルタ2
0においては、トランジスタQ21,Q22,Q23、
pnp型トランジスタP21,P22、抵抗素子R2
1、電流源I21,I22、および定電圧源V21によ
り、いわゆる電圧/電流変換回路が構成されている。図
2の回路における相互コンダクタンスgm は、電流源I
21よる電流値をI1、電流源I22による電流値をI
xとし、抵抗素子R21の抵抗値をR、トランジスタの
エミッタ抵抗をre とすると、次式で与えられる。
【0022】
【数1】 gm =〔1/2(R+2re )〕・(Ix/I1) …(1)
【0023】また、このフィルタの伝達関数は、入力電
圧をV2、出力電圧をV20として次式で与えられる。
【0024】
【数2】 (V20/V2)=ω1 /(s+ω1 ) …(2)
【0025】なお、ω1 は角周波数で、キャパシタC2
1の容量値をCとすると、次式で与えられる。
【0026】
【数3】 ω=gm /C …(3)
【0027】一般に、1次のローパスフィルタは、図3
に示すように、入力側の減算器201と積分器202か
らなる回路としてとらえることができる。この等価回路
において、出力V20は次式で表すことができる。
【0028】
【数4】 V20=(V2−V20)・(ω1 /s) …(4)
【0029】(4)式は、次のように展開することがで
きる。
【0030】
【数5】 V20〔1+(ω1 /s)〕=V2・(ω1 /s) …(5)
【0031】この(5)式より伝達関数は次式のように
なり、上述した(2)式と同様となる。
【0032】
【数6】 (V20/V2)=(s/ω1 )/〔1+(s+ω1 )〕 =ω1 /(s+ω1 ) …(6)
【0033】また、図4は、2次のローパスフィルタの
基本的構成を示すブロック図である。図4に示すよう
に、2次のローパスフィルタは、2段のオペアンプ2
1,22、およびバッファ23により構成される。初段
のオペアンプ21の相互コンダクタンスはgm2、次段の
オペアンプ22の相互コンダクタンスはgm1である。オ
ペアンプ21の非反転入力端子(+)に入力信号Vin
が供給され、オペアンプ21の出力端子と接地ラインと
の間にキャパシタC22が接続され、その接続点がオペ
アンプ22の非反転入力端子(+)に接続されている。
オペアンプ22の出力端子と接地ラインとの間にキャパ
シタC23が接続され、その接続点がバッファ23の入
力端子に接続されている。そして、バッファ23の出力
端子から出力される出力信号Vo がオペアンプ21,2
2の反転入力端子(−)に帰還されている。
【0034】一般に、2次のローパスフィルタは、図5
に示すように、減算器211,212と積分器213,
214からなる回路としてとらえることができる。この
等価回路において、伝達関数は次式で与えられる。
【0035】
【数7】 (Vo/Vin)=(ωo2 )/〔s2 +s・(ωo/Q)+ωo2 〕 …(7)
【0036】なお、ωoはカットオフ周波数であり、各
オペアンプ21,22の角周波数をω1 ,ω2 を用い
て、次式のように表すことができる。
【0037】
【数8】 ωo2 =ω1 ・ω2 …(8) ω1 =gm1/C3 ω2 =gm2/C2
【0038】ここで、C3はキャパシタC23の容量
値、C2はキャパシタC22の容量値をそれぞれ示して
いる。また、Qはオペアンプ21,22の角周波数をω
1 ,ω2 を用いて、次式のように表すことができる。
【0039】
【数9】 Q=(ω2 /ω1 )1/2 …(9)
【0040】アクティブハイパスフィルタ30は、1
次、あるいは2次以上の高次のアクティブフィルタによ
り構成される。
【0041】図6は、基本的な回路である1次のアクテ
ィブハイパスフィルタの具体的な構成例を示す回路図で
ある。この1次のアクティブハイパスフィルタ30は、
図6に示すように、npn型トランジスタQ31〜Q3
6、pnp型トランジスタP31〜P34、抵抗素子R
31〜R33、電流源I31〜I33、ダイオードD3
1,D32、および接地されたキャパシタC31により
構成されている。
【0042】トランジスタQ31のベースがアクティブ
ローパスフィルタ20の出力信号V20の供給ラインに接
続され、トランジスタQ31,Q34,Q35のコレク
タおよびトランジスタP31〜P34のエミッタが電源
電圧Vddの供給ラインに接続されている。トランジスタ
Q31のエミッタは抵抗素子R31を介してトランジス
タQ32,Q35のベースおよびダイオードD31のア
ノードに接続されている。そして、ダイオードD31,
D32のカソードが電流源I31に接続されている。
【0043】トランジスタQ32およびQ33のエミッ
タ同士が接続され、その接続点が電流源I32に接続さ
れている。トランジスタQ32のコレクタはトランジス
タP31のコレクタに接続され、その接続点がトランジ
スタP31,P32のベースに接続されている。トラン
ジスタQ33のコレクタはトランジスタP32のコレク
タに接続され、その接続点によりノードND31が構成
されている。ノードND31と接地ラインとの間にキャ
パシタC31が接続され、また、ノードND31はトラ
ンジスタQ34のベースに接続されている。トランジス
タQ34のエミッタは抵抗素子R32を介してトランジ
スタQ33,Q36のベースおよびダイオードD32の
アノードに接続されている。
【0044】トランジスタQ35およびQ36のエミッ
タ同士が接続され、その接続点が電流源I33に接続さ
れている。トランジスタQ36のコレクタがトランジス
タP33のコレクタに接続され、その接続点がトランジ
スタP33およびP34のベースに接続されている。そ
して、トランジスタP34のコレクタが抵抗素子R33
を介して接地されており、コレクタと抵抗素子R33と
の接続点により信号V30の出力ノードND32が構成さ
れている。
【0045】以上の構成を有するハイパスフィルタ30
においては、トランジスタQ31〜Q34、pnp型ト
ランジスタP31,P32、抵抗素子R31,R32、
電流源I31,I32、ダイオードD31,D32、お
よび接地されたキャパシタC31により、いわゆる積分
器が構成され、トランジスタQ35,Q36、P33,
P34および抵抗素子R33により減算器および出力バ
ッファが構成されている。
【0046】ハイパスフィルタ30において、入力信号
V20は、トランジスタQ31、抵抗素子R31を介して
差動増幅用トランジスタQ32のベースに入力されると
ともに、トランジスタQ32と差動対をなす減算器の非
反転入力端子としてのトランジスタQ35のベースに入
力される。トランジスタQ32のベース電位は、入力信
号V20の電位が増加するにつれて増加し、そのコレクタ
電流が増加する。トランジスタQ32のコレクタ電流の
増加に伴い、カレントミラー回路を構成するトランジス
タP31,P32のベース電位は低下し、ノードND3
1の電位が増加する。また、入力信号V20の電位が減少
すると、トランジスタQ31のコレクタ電流が減少し、
カレントミラー回路を構成するトランジスタP31,P
32のベース電位は増加し、ノードND31の電位が低
下する。
【0047】ノードND31の信号がトランジスタQ3
4、抵抗素子R32を介してトランジスタ32と差動対
をなす反転入力端子としてのトランジスタQ33のベー
スに帰還されるとともに、トランジスタQ33と差動対
をなす減算器の反転入力端子としてのトランジスタQ3
6のベースに入力される。その結果、ハイパスフィルタ
30は減算器から入力信号V20の高域成分のみが抽出さ
れ、カレントミラー回路を構成するトランジスタP3
3,P34を介してノードND32から信号V30として
出力される。
【0048】なお、1次のハイパスフィルタ30の等価
回路としては、ローパスフィルタとして説明した図3と
同様の構成となり、伝達関数は次式で与えられる。
【0049】
【数10】 (V30/V20)=1−ω1 /(s+ω1 ) =s/(s+ω1 ) …(10)
【0050】また、2次のハイパスフィルタの基本的等
価回路は、ローパスフィルタとして説明した図4と略同
様の構成となり、伝達関数は、次式で与えられる。
【0051】
【数11】 (Vo/Vin)=(s2 )/〔s2 +s・(ωo/Q)+ωo2 〕 …(11)
【0052】バイアス回路40は、ハイパスフィルタ3
0の出力信号V30を所定電位にバイアスしたかたちでピ
ーク検出器9に入力させる。具体的には、たとえば図5
に示すように、電源電圧Vddの供給ラインと接地ライン
との間に直列に接続された抵抗素子R41,R42、お
よびダイオードD41により構成されている。ハイパス
フィルタ40の出力信号V30が抵抗素子R43を介して
抵抗素子R41とR42との接続点ノードND41に供
給され、ここで所定電位にバイアスした信号V40をピー
ク検出器9の入力段を構成するnpn型トランジスタQ
91のベースに供給する。すなわち、ピーク検出器9の
入力はインピーダンスは十分高められて所定レベルの信
号が入力される。
【0053】次に、上記構成による動作を説明する。磁
気テープ1に対して磁気記録を行う場合、消去用発振器
5による交流バイアス信号S5を消去ヘッド3に与えて
消去電流を流し、消磁してから記録ヘッド2による磁気
記録が行われる。このとき、発振器5による交流バイア
ス信号S5の一部が増幅器6で増幅されて、加算器7に
おいて交流バイアスとして入力信号SINの信号電流と
重畳されて記録ヘッド2に印加される。なお、記録ヘッ
ド2の端子特性は誘導性を示すことから、記録ヘッド2
のインピーダンスは周波数に比例している。
【0054】そして、記録ヘッド2の端子電圧は、アク
ティブローパスフィルタ20に入力され、ここで周波数
に反比例した電圧にしてから、記録ヘッド2に流れる電
流が検出される。
【0055】アクティブローパスフィルタ20の出力信
号V20は、アクティブハイパスフィルタ30に入力さ
れ、ここで高域成分のみが抽出されてバイアス回路40
に抵抗素子R43を介してバイアス回路40に入力され
る。バイアス回路40に入力されたアクティブハイパス
フィルタ30の出力信号V30は、所定のレベルに直流バ
イアスされて、入力インピーダンスを含めて最適動作レ
ベルが確保されてピーク検波器9に入力される。
【0056】ピーク検出器9においては、実効バイアス
量が検出される。そして、この実効バイアス量を示す出
力信号電圧S9と基準電圧源11による基準電圧VRE
Fとが差動増幅器12で比較される。実効バイアス量が
不足して出力信号電圧S9が基準電圧VREFより低い
場合には、差動増幅器12の出力制御信号S12の電圧
値は高くなる。その結果、増幅器6の利得は大きくな
り、実効バイアス量が増加するように制御される。
【0057】一方、実効バイアス量が多く出力信号電圧
S9が基準電圧VREFより高い場合には、差動増幅器
12の出力制御信号S12の電圧値は低くなる。その結
果、増幅器6の利得は小さくなり、実効バイアス量が減
少するように制御される。
【0058】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、磁気記録すべき入力信号を受ける入力端子4と、交
流バイアス信号S5を発生する発振器5と、交流バイア
ス信号S5を制御信号S12に応じた利得で増幅する増
幅器6と、増幅器6の出力を入力信号SINに加算して
磁気ヘッド2に供給する加算器12と、加算器12の出
力を入力とするアクティブローパスフィルタ20と、ア
クティブローパスフィルタ20の出力を入力とするアク
ティブハイパスフィルタ30と、アクティブハイパスフ
ィルタ30の出力を振幅検波を行うピーク検波器9と、
ピーク検波器9の入力に所定のバイアスを与えるバイア
ス回路40と、所定の基準電圧を発生する基準電圧源1
1と、ピーク検波器の出力S9と基準電圧源11からの
基準電圧VREFとの差に基づく制御信号S12を生成
する差動増幅器12とを設けたので、結合用容量素子が
不要となり、半導体集積回路化に最適なバイアス制御回
路を実現でき、ひいては低コストで精度の高い磁気テー
プ記録装置を実現できる利点がある。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
結合用容量素子が不要となり、半導体集積回路化に最適
なバイアス制御回路を実現できる。その結果、精度の高
い磁気記録装置を実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバイアス制御回路を用いた磁気記
録装置の一実施形態を示す回路図である。
【図2】1次のアクティブローパスフィルタの具体的な
構成例を示す回路図である。
【図3】1次のローパスフィルタの等価回路である。
【図4】2次のローパスフィルタの構成例を示すブロッ
ク図である。
【図5】2次のローパスフィルタの等価回路である。
【図6】基本的な回路である1次のアクティブハイパス
フィルタおよびバイアス回路のの具体的な構成例を示す
回路図である。
【図7】従来のバイアス制御回路を用いた磁気記録装置
の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1…磁気テープ、2…記録ヘッド、3…消去ヘッド、4
…入力端子、5…発振器、6…増幅器、7…加算器、9
…ピーク検波器、11…基準電圧源、12…差動増幅
器、20…アクティブローパスフィルタ(LPF)、3
0…アクティブハイパスフィルタ(HPF)、40…バ
イアス回路(BIAS)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流バイアス信号を発生する発振器と、 上記交流バイアス信号を制御信号に応じた利得で増幅す
    る増幅器と、 上記増幅器の出力を磁気記録すべき入力信号に加算して
    磁気ヘッドに供給する加算器と、 上記加算器の出力を入力とするアクティブローパスフィ
    ルタと、 上記アクティブローパスフィルタの出力を入力とするア
    クティブハイパスフィルタと、 上記アクティブハイパスフィルタの出力の振幅検波を行
    うピーク検波器と、 上記ピーク検波器の入力に所定のバイアスを与えるバイ
    アス回路と、 所定の基準電圧を発生する基準電圧源と、 上記ピーク検波器の出力と前記基準電圧源からの基準電
    圧との差に基づく上記制御信号を生成する差動増幅器と
    を有するバイアス制御回路。
  2. 【請求項2】 上記アクティブローパスフィルタは、差
    動増幅回路からなり、上記磁気ヘッドの端子電圧を受け
    て電圧・電流変換を行う電圧/電流変換部と、当該電圧
    電流変換部の出力に接続された容量素子とを有する請求
    項1記載のバイアス制御回路。
  3. 【請求項3】 上記アクティブハイパスフィルタは、差
    動増幅回路からなり直列接続されたN個(N≧1)の積
    分器と、差動増幅回路からなり、入力信号から上記積分
    器の出力を減算してフィルタ出力として出力する減算器
    とを有する請求項1記載のバイアス制御回路。
  4. 【請求項4】 上記バイアス回路は、電源と基準電位と
    の間に直列に接続された少なくとも2つの抵抗素子を有
    するバイアス制御回路。
  5. 【請求項5】 交流バイアス信号を発生する発振器と、 上記交流バイアス信号を制御信号に応じた利得で増幅す
    る増幅器と、 上記増幅器の出力を磁気記録すべき入力信号に加算して
    磁気ヘッドに供給する加算器と、 差動増幅回路からなり、上記磁気ヘッドの端子電圧を受
    けて電圧・電流変換を行う電圧/電流変換部と、当該電
    圧電流変換部の出力に接続された容量素子とを有するア
    クティブローパスフィルタと、 上記アクティブローパスフィルタの出力を入力とする差
    動増幅回路からなり直列接続されたN個(N≧1)の積
    分器と、差動増幅回路からなり、入力信号から上記積分
    器の出力を減算してフィルタ出力として出力する減算器
    とを有するアクティブハイパスフィルタと、 上記アクティブハイパスフィルタの出力の振幅検波を行
    うピーク検波器と、 上記ピーク検波器の入力に所定のバイアスを与えるバイ
    アス回路と、 所定の基準電圧を発生する基準電圧源と、 上記ピーク検波器の出力と前記基準電圧源からの基準電
    圧との差に基づく上記制御信号を生成する差動増幅器と
    を有するバイアス制御回路。
  6. 【請求項6】 入力信号を磁気ヘッドにより磁気記録媒
    体に記録する磁気記録装置であって、 交流バイアス信号を発生する発振器と、上記交流バイア
    ス信号を制御信号に応じた利得で増幅する増幅器と、上
    記増幅器の出力を上記入力信号に加算して磁気ヘッドに
    供給する加算器と、上記加算器の出力を入力とするアク
    ティブローパスフィルタと、上記アクティブローパスフ
    ィルタの出力を入力とするアクティブハイパスフィルタ
    と、上記アクティブハイパスフィルタの出力を振幅検波
    を行うピーク検波器と、上記ピーク検波器の入力に所定
    のバイアスを与えるバイアス回路と、所定の基準電圧を
    発生する基準電圧源と、上記ピーク検波器の出力と前記
    基準電圧源からの基準電圧との差に基づく上記制御信号
    を生成する差動増幅器とを有するバイアス制御回路を備
    えた磁気記録装置。
  7. 【請求項7】 上記交流バイアス信号を受けて上記磁気
    記録媒体の消磁を行う消去ヘッドを有する請求項6記載
    の磁気記録装置。
  8. 【請求項8】 上記磁気記録媒体は、磁気テープである
    請求項6記載の磁気記録装置。
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