JPH1139526A - 作業補助装置 - Google Patents

作業補助装置

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JPH1139526A
JPH1139526A JP18964297A JP18964297A JPH1139526A JP H1139526 A JPH1139526 A JP H1139526A JP 18964297 A JP18964297 A JP 18964297A JP 18964297 A JP18964297 A JP 18964297A JP H1139526 A JPH1139526 A JP H1139526A
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洋 浜野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークに対して正確且つ効率的に作業を遂行す
ることができるとともに、作業状況の確認を可能とする
作業補助装置を提供することを目的とする。 【解決手段】作業ステーションに配置された作業補助装
置のディスプレイに、当該作業ステーションでの作業を
示す作業補助画面86を表示させ、その表示画像に作業
内容表示画像および作業結果表示画像を表示させること
で、作業効率を向上させるとともに、必要に応じて、録
画された作業状況画像を表示させることにより、作業ミ
ス等の解析を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示手段に表示さ
れた作業画面に基づき、ワークに対して所定の作業を正
確且つ効率的に行うことのできる作業補助装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のように、非常に多数の
部品から構成される製品を製造する生産ラインでは、各
作業ステーションに対して作業手順やその作業に使用さ
れる部品の番号等が記載された組立説明書が提供されて
おり、作業者は、それを見ながら所望の部品の組立作業
を行っている。
【0003】ところで、近年、ユーザの多様なニーズに
対応すべく他品種少量生産が主流になってきており、設
備投資を必要最小限とするため、1つの生産ラインに対
して種類の異なる複数の製品に係る部品を混在させて供
給することがある。この場合、作業者は、製品毎に異な
る組立説明書に従って作業を行わなければならない。
【0004】しかしながら、このような生産方法では、
作業者が如何に熟練していたとしても、作業ミスを完全
に回避することは不可能である。例えば、部品の組立手
順を間違えたり、異なる製品の部品同士を組み付けてし
まうおそれがある。また、組み付けられたボルトの締め
付けトルクが所定の範囲内にあるか否かを検査するよう
な場合、作業者が前記トルクをメータから読み取り、そ
の値が当該組立説明書で規定している所定の範囲内にあ
るか否かを判断しているため、判断ミスの生じるおそれ
があった。
【0005】そこで、作業者に対してビデオによって作
業手順を表示することにより、組立手順の間違いを回避
するようにした装置、検査データをディスプレイに表示
することでデータの確認が容易となるようにした装置、
部品の固有番号を部品から読み取り、それに基づいて指
示された処理を行うようにした装置等がある。
【0006】しかしながら、いずれの装置を利用したと
しても、作業者によるミスを完全に回避することはでき
ない。例えば、1つのワークに対して多数のボルトの締
め付け作業を行い、夫々のボルトのトルクを測定して確
認するような場合、同一のボルトのトルクを複数回測定
してしまう事態が生じるおそれがある。従来、このよう
な場合、どのボルトに対して二重の測定作業を行ったの
かを検出する方法がないため、全てのボルトの測定作業
を始めからやり直さなければならなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の不具
合を考慮してなされたものであり、ワークに対して正確
且つ効率的に作業を遂行することができるとともに、作
業状況の確認を可能とする作業補助装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る作業補助装
置は、作業者による作業位置に近接して配置される表示
手段と、ワークに対する作業状況を録画する録画手段と
を備え、前記表示手段には、ワークに対する作業内容を
示す作業内容表示画像と、前記作業内容表示画像に基づ
く作業の作業結果を示す作業結果表示画像とが表示可能
であるとともに、前記録画手段により録画された作業状
況画像が表示可能であることを特徴とする。
【0009】この場合、作業者は、表示手段に表示され
た作業内容表示画像に従って、所定の作業を効率的に行
うことができる。また、同時に表示される作業結果表示
画像に基づき、その作業結果を容易に判定することがで
きる。さらに、必要に応じて録画された作業状況画像を
表示させることにより、作業ミスが発生した個所や時点
の確認、あるいは、作業状況の確認を容易に行うことが
できる。さらにまた、ワークの固有番号を表示すること
で、作業対象となるワークの確認を行い、作業ミスの発
生をさらに低減させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る作業補助装
置の一実施形態を適用した作業ステーションを示す。こ
の作業ステーションでは、台車10に載置されているワ
ークWに対して、作業補助装置12によって指示された
所定の作業が、工具14、部品16等を用いて作業者M
により遂行される。
【0011】図2は、作業補助装置12の構成ブロック
を示す。作業補助装置12は、ワークWに対する作業内
容、作業結果等を表示するCRT等のディスプレイ18
(表示手段)、キーボード、バーコードリーダ等の入力
デバイス20、測定器22、テスタ24、作業状況を必
要に応じて録画するためのビデオカメラ26、28(図
1参照)、ビデオカメラ26、28を手動で動作させる
ためのスイッチ30を備え、これらは制御部32に接続
される。
【0012】制御部32には、ビデオカメラ26、28
を介して画像を取り込む画像取り込み部34と、例え
ば、圧漏れ等の有無を検出するテスタ24からのON/
OFF信号を処理するON/OFF信号処理部36と、
例えば、トルクレンチ等の工具14に設けられた測定器
22によって測定された測定データを処理する測定デー
タ処理部38と、入力デバイス20によって入力された
部品16またはワークWの固有番号をチェックする固有
番号チェック部40と、ディスプレイ18に対する画像
の表示処理を行う画像表示処理部42と、データベース
処理部44とが接続される。なお、前記データベース処
理部44には、測定データを判定するための判定デー
タ、ワークWや部品16の固有番号をチェックするため
の固有番号データ、ディスプレイ18に表示する画像デ
ータ等のデータベースを格納するデータベースファイル
46が接続され、また、制御部32には、前記の各処理
を遂行するためのアドレス等を含むパラメータを格納す
るパラメータファイル48が接続される。
【0013】次に、前記のように構成される作業補助装
置12を用いた作業手順について、図3に示すフローチ
ャートに従い説明する。
【0014】作業補助装置12を構成する画像表示処理
部42は、データベース処理部44を介してデータベー
スファイル46から読み取った作業手順に従い、ディス
プレイ18に図4に示す作業補助画面50を表示させる
(ステップS1)。
【0015】ここで、作業補助画面50は、使用される
部品16の部品固有番号の記録作業を補助するもので、
この作業補助画面50には、当該作業ステーションにお
いてこれから行うべき作業をワークWの画像とともに示
す作業画像表示領域52と、作業の内容を示す工程作業
表示領域54と、品質管理項目を示す品質管理項目表示
領域56と、部品固有番号のデータ入力領域58と、入
力された部品固有番号のデータ表示領域60とが表示さ
れる。
【0016】そこで、ステップS2において、工程Aが
選択され、部品固有番号の記録作業が遂行される。
【0017】先ず、作業者Mは、作業補助画面50に表
示された工程作業表示領域54および品質管理項目表示
領域56の表示内容に従い、作業画像表示領域52に表
示されたワークWまたはそれに使用される部品16の部
品固有番号を入力する(ステップS3)。なお、入力方
法としては、例えば、ワークWまたは部品16に付され
た部品固有番号をキーボードから直接入力し、あるい
は、バーコードとして付された部品固有番号をバーコー
ドリーダによって読み取る。
【0018】入力された部品固有番号は、データ入力領
域58に表示されるとともに、固有番号チェック部40
において適切な部品固有番号であるか否かがチェックさ
れる(ステップS4)。
【0019】そこで、入力された部品固有番号が作業画
像表示領域52に表示されたワークWに対応する適切な
部品固有番号であると判定されると、「入力 Enter」の
キーが指示可能となる。作業者Mが「入力 Enter」のキ
ーを指示することにより、図5に示す作業補助画面62
のように、データ表示領域60に前記部品固有番号が表
示されるとともに、部品固有番号がデータベース処理部
44によってデータベースファイル46に記録される
(ステップS5)。
【0020】次に、当該作業ステーションでの次の作業
があるか否かを判定し(ステップS6)、ある場合には
次の工程に進む処理を実行し(ステップS7)、例え
ば、図6に示す作業補助画面64を表示する(ステップ
S1)。なお、この作業補助画面64は、図4および図
5に示すワークWに対して組み付けられる部品16の部
品固有番号を入力する作業を指示するものであり、前記
と同様にして部品固有番号の入力作業を行う。
【0021】ここで、作業者Mが入力した部品固有番号
が、図7に示す作業補助画面66のように、既に入力さ
れているものである場合(部品固有番号123457が
だぶっている。)、「入力 Enter」のキーが指示不可能
な状態となるため、その記録を行うことができない。こ
の場合、部品固有番号の入力ミスか、あるいは、当該ワ
ークWに組み付けられる部品16が適切でないものであ
ると判断することができる。そこで、作業者Mは、適切
な部品の適切な部品固有番号の再入力作業を行う(ステ
ップS4)。
【0022】以上のように、例えば、作業画像表示領域
52に表示されているワークWに対応する部品固有番号
であるか否か、あるいは、既に入力されている部品固有
番号と同一であるか否か等がチェックされることによ
り、過った処理の発生を事前に回避することができる。
【0023】部品固有番号の入力作業が全て終了する
と、ディスプレイ18には、図8に示すように、次の作
業である工程Bに係る作業補助画面68が表示される
(ステップS1)。次いで、ステップS2において、工
程Bが選択され、ワークWの検査作業が遂行される。
【0024】先ず、作業者Mは、作業補助画面68に表
示された工程作業表示領域54、作業画像表示領域52
および圧漏れ検査表示領域70の表示内容に従い、例え
ば、テスタ24を用いてワークWの圧漏れ検査を行う。
この場合、前記テスタ24による検査結果は、OK/N
G信号として制御部32を介してON/OFF信号処理
部38に供給される(ステップS8)。
【0025】ここで、前記の圧漏れ検査の結果がOKで
ある場合、図9に示す作業補助画面72のように、圧漏
れ検査表示領域70の「OK」の表示が反転され、作業
者Mに対してOKであることを明示するとともに、次の
作業に進めることを示唆する(ステップS9)。そこ
で、作業者Mが「次作業 Enter」を指示すると、作業補
助画面72が次の作業補助画面に切り替わる。
【0026】一方、圧漏れ検査の結果がNGである場
合、図10に示す作業補助画面74のように、圧漏れ検
査表示領域70の「NG」の表示が反転され、作業者M
に対してNGであることを明示し、再検査を促す。な
お、この場合において、「次作業Enter」のキーは、指
示不可の状態となるため、検査がOKとなるまで次の作
業に進むことはできない。
【0027】ワークWに対する検査結果がOKになる
と、ディスプレイ18には、図11に示すように、次の
作業である工程Cに係る作業補助画面76が表示される
(ステップS1)。次いで、ステップS2において、工
程Cが選択され、ワークWに対する所定の作業が遂行さ
れる(ステップS10)。
【0028】この場合、工程Cでは、図11または図1
2に示す作業補助画面76、78に従って、例えば、ワ
ークWに対するコンパウンドの塗布作業が行われる。な
お、この工程Cでは、検査等の処理は行われない。ま
た、作業画像表示領域52は、作業性を考慮して、図1
1および図12に示すように、作業者Mにより任意に拡
大、縮小表示が可能である。
【0029】工程Cの作業が終了し、「次作業 Enter」
のキーが指示されると、ディスプレイ18には、図13
に示すように、次の作業である工程Dに係る作業補助画
面80が表示される(ステップS1)。なお、前記作業
補助画面80には、測定値と、その許容値である規定値
と、記録されるデータとを表示するデータ表示領域82
が表示される。次いで、ステップS2において、工程D
が選択され、ワークWに対する部品16の締め付け作業
およびその締め付けトルクの記録作業が遂行される。
【0030】先ず、作業者Mは、作業画像表示領域52
の表示画像に従い、例えば、ワークWの所定場所に対し
て部品16であるボルトの締め付け作業を行うととも
に、その締め付けトルクを測定器22によって測定し、
制御部32を介して測定データ処理部38に供給する
(ステップS11)。
【0031】ここで、データ表示領域82には、測定さ
れたトルクと、その許容範囲とが表示される。測定デー
タ処理部38は、前記トルクと許容範囲のデータとを比
較し、トルクが許容範囲内でない場合には、適正なトル
クでない旨を表示し、作業者Mに再測定を促す(ステッ
プS12)。一方、図14に示す作業補助画面84のよ
うに、測定されたトルクが適正なトルクである場合、適
正なトルクである旨を表示するとともに、そのトルクを
データベースファイル46に記録し(ステップS1
3)、次の作業に係る作業補助画面を表示する(ステッ
プS1)。
【0032】このように、測定されたトルクが許容範囲
内にあるか否かが自動的に判定されるため、作業者によ
る判定ミスが惹起されることがなく、また、その測定値
が許容範囲外である場合には、どの程度範囲外となって
いるのを判断することもできるため、再測定のための目
安とすることも可能となる。
【0033】ところで、前記の各工程A〜Dにおいて、
その作業状況は、必要な工程をビデオカメラ26、28
により録画しておき、第15図に示す作業補助画面86
の再生画像表示領域88に再生表示させることができ
る。また、作業者Mがスイッチ30を操作することで、
任意の画像を取り込んで確認に供することもできる。
【0034】例えば、工程Dにおいては、多数のボルト
の締め付け作業およびトルクの測定を行う必要がある
が、作業者Mが過って同一のボルトのトルクを二重に測
定してしまうことが考えられる。この場合、トルク測定
作業をビデオカメラ26、28によって撮影し、画像取
り込み部34において記録しておき(ステップS14、
S15)、前記のような不具合が発生した際、再生画像
表示領域88にその作業状況を表示することにより、過
った作業工程を発見し、適切な修正作業を行うことがで
きる。なお、ビデオカメラ26と28は、作業者Mによ
る作業部位に応じて自動的に切り替え、あるいは、スイ
ッチ30により手動により切り替えることが可能であ
る。このように、作業者Mは、再生画像に基づいて過っ
た作業工程のみを再度処理することにより、作業を効率
的に遂行することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る作業
補助装置によれば、作業者は、作業補助装置の表示手段
に表示された指示画像に従い、ワークに対する所定の作
業を熟練を要することなく効率的に遂行することができ
る。この場合、作業内容表示画像とともに、作業結果表
示画像が表示されるため、作業状況の把握がより容易な
ものとなる。また、作業状況が録画手段によって録画さ
れ、それを必要に応じて前記表示手段に表示することが
できるため、過った作業を行ったような場合、その状況
を画像による履歴として表示し、確認を行うことができ
る。この結果、作業ミスに対する修正作業も容易とな
り、結果的に効率的な作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業補助装置の一実施形態を適用
した作業ステーションの説明図である。
【図2】図1に示す作業補助装置の構成ブロック図であ
る。
【図3】図1に示す作業補助装置による処理フローチャ
ートである。
【図4】部品固有番号の記録作業のための作業補助画面
の説明図である。
【図5】部品固有番号の記録作業のための作業補助画面
の説明図である。
【図6】部品固有番号の記録作業のための作業補助画面
の説明図である。
【図7】部品固有番号の記録作業のための作業補助画面
の説明図である。
【図8】ワーク検査作業のための作業補助画面の説明図
である。
【図9】ワーク検査作業のための作業補助画面の説明図
である。
【図10】ワーク検査作業のための作業補助画面の説明
図である。
【図11】所定の作業工程を拡大表示した作業補助画面
の説明図である。
【図12】所定の作業工程を縮小表示した作業補助画面
の説明図である。
【図13】締め付け作業のための作業補助画面の説明図
である。
【図14】締め付け作業のための作業補助画面の説明図
である。
【図15】作業状況の確認のための作業補助画面の説明
図である。
【符号の説明】 12…作業補助装置 16…部品 18…ディスプレイ 20…入力デバイス 22…測定器 24…テスタ 26、28…ビデオカメラ 30…スイッチ 32…制御部 34…画像取り込み
部 36…ON/OFF信号処理部 38…測定データ処
理部 40…固有番号チェック部 42…画像表示処理
部 44…データベース処理部 46…データベース
ファイル 48…パラメータファイル 50、62、64、66、68、72、74、76、7
8、80、84、86…作業補助画面 M…作業者 W…ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 禎年 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 東 敏行 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業者による作業位置に近接して配置され
    る表示手段と、ワークに対する作業状況を録画する録画
    手段とを備え、 前記表示手段には、ワークに対する作業内容を示す作業
    内容表示画像と、前記作業内容表示画像に基づく作業の
    作業結果を示す作業結果表示画像とが表示可能であると
    ともに、前記録画手段により録画された作業状況画像が
    表示可能であることを特徴とする作業補助装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、 前記表示手段は、作業対象であるワークの固有番号を表
    示可能であることを特徴とする作業補助装置。
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