JPH1138559A - Icメモリ付きフイルムカートリッジ並びにそれを使用する装置及びその使用方法 - Google Patents

Icメモリ付きフイルムカートリッジ並びにそれを使用する装置及びその使用方法

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JPH1138559A
JPH1138559A JP10000460A JP46098A JPH1138559A JP H1138559 A JPH1138559 A JP H1138559A JP 10000460 A JP10000460 A JP 10000460A JP 46098 A JP46098 A JP 46098A JP H1138559 A JPH1138559 A JP H1138559A
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film
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cartridge shell
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JP10000460A
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English (en)
Inventor
Makoto Nakazawa
誠 中沢
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/711,895 priority patent/US6466745B1/en
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/28Locating light-sensitive material within camera
    • G03B17/30Locating spools or other rotatable holders of coiled film

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フイルム搬送時にはシェルフローティング状態
にし、カートリッジシェルに設けたICメモリユニット
から情報を読み出し又はICメモリユニットに情報を書
き込む際にはカートリッジシェルを位置決めできるよう
にする。 【解決手段】本発明に係る機器は、カートリッジシェル
12にICメモリユニット20が配設され、かつ位置決
め用穴部が形成されたICメモリ付きフイルムカートリ
ッジ10を使用する。ICメモリユニット20から情報
を読み出し又はICメモリユニット20に情報を書き込
む際には、接点ユニット50を構成するアーム部材54
をカートリッジシェル12側に回動させ、アーム先端に
設けた位置決め用ピン56を位置決め用穴部に係合させ
てカートリッジシェル12を位置決めすると共に、アー
ム先端に設けた接点ピン58A〜58FをICメモリユ
ニット20の各接点パターン24A〜24Fに当接させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はICメモリ付きフイ
ルムカートリッジ並びにそれを使用する装置及びその使
用方法に係り、特にフイルムカートリッジの位置決めが
可能なICメモリ付きフイルムカートリッジ並びにそれ
を使用するカメラ、ラボ機、フイルム画像再生機等の装
置及びそのICメモリ付きフイルムカートリッジからの
情報の読み書きのタイミング等を含む使用方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、銀塩フイルムの片面に磁性層を形
成した新たな写真フイルムが提案されており(USP5
130745号)、このフイルムを収納するためのフイ
ルムカートリッジ及びこのフイルムカートリッジを用い
て撮影を行うカメラも開発され、世界的に規格化される
に至っている。
【0003】この新規格のフイルムカートリッジ100
は、図19(a)、(b)に示すように遮光構造を有す
る略円筒上のカートリッジシェル101内に、スプール
102に巻回された長尺の写真フイルム103が収納さ
れると共に、カートリッジシェル101の一端に遮光ド
ア104が設けられ、カメラに未装填の状態やカメラか
ら取り出された状態では、常時フイルム103がカート
リッジシェル101内に完全に収納され、遮光ドア10
4にて外部光から保護する構造となっている。尚、遮光
ドア104は、遮光ドア開閉用穴部106に図示しない
ドアドライバを挿入し、このドアドライバを回動させる
ことによって開閉される。
【0004】カートリッジシェル101の一方の側面
(基準面)側には、スプール102と共に一体回転する
データディスク105が設けられ、このデータディスク
105の外側面には、予めフイルム103の種類やフイ
ルム感度、撮影可能コマ数等のフイルム情報を示すバー
コードが印刷等されている。また、カートリッジシェル
101の他の側面には、丸印、四角印、バツ印及び半月
印の穴111、112、113、114が穿設されると
ともに、これらの穴の裏面側には、スプール102と一
体回転する白色の舌片(図示せず)が設けられており、
この舌片の停止位置に応じて、丸印、四角印、バツ印及
び半月印のいずれか一つが所謂白抜き表示されるように
なっている。
【0005】フイルム103は、フイルムベースの表面
103Fに銀塩感光層が塗布され、その裏面103Rに
は磁気記録層が塗布されている。また、フイルム103
の縁部には各撮影コマ120の範囲を規定する複数個の
パーフォレーション121、121…が穿設され、各撮
影コマの上端と下端の磁気記録領域124、125に撮
影時の光源の種類や焦点距離、その他の撮影情報や、写
真タイトル等のユーザーメッセージの情報を磁気記録で
きるようになっている。
【0006】かかる構造のフイルムカートリッジ100
をカメラに装填すると、カメラ内の光学読み取り機構が
データディスク105のバーコード情報を読み取るとと
もに、上記舌片の位置を検出することによって、フイル
ム情報と使用状況の情報を自動的に認識し、未使用又は
未露光コマが残存するフイルムカートリッジ100の場
合には、遮光ドア104を開けてスプール102を所定
の方向に回転させることにより、フイルム103を最初
の撮影コマまで自動給送する。
【0007】そして、フイルム103の全ての撮影コマ
について撮影が完了すると、カメラ内のリワインド機構
がフイルム103をカートリッジシェル101内に巻き
取ると共に、遮光ドア104を閉じ、更に、スプール1
02に一体固定されている上記舌片をバツ印の穴に対向
して停止させることにより、露光済みの白抜き表示(バ
ツ印)を行わせる。
【0008】また、近年、現像済のフイルム103が収
納されたフイルムカートリッジ100を使用したフイル
ム画像再生機が提案されている。このフイルム画像再生
機は、フイルムカートリッジ100からフイルム103
を自動的に搬送し、コマ画像を撮像装置によって読み取
り、その読み取ったコマ画像を示す画像信号をモニタT
Vに出力したり、パソコンに出力することができるよう
になっている。
【0009】上記フイルムカートリッジ100を使用す
るカメラやフイルム画像再生機等の装置は、カートリッ
ジ収納室にフイルムカートリッジ100のスプール10
2と遮光ドア開閉用穴部106とにそれぞれ挿入される
スプール駆動軸とドアドライバを有するとともに、カー
トリッジ収納室を開閉するチャンバードアにスプール1
02と遮光ドア開閉用穴部106とに挿入されるガイド
軸を有しており、フイルム103の搬送時には、スプー
ル102及び遮光ドア開閉用穴部106をスプール駆動
軸、ドアドライバ及びガイド軸によって軸支し、カート
リッジシェル101がカートリッジ収納室の内壁と接触
しないように支持することによりカートリッジシェル1
01を浮動可能にしている(以下、このようなフイルム
カートリッジの支持状態をシェルフローティング状態と
いう)。
【0010】尚、スプール102は、カートリッジシェ
ル101に対して所定の遊びをもって回転自在に配設さ
れているため、シェルフローティング状態では、カート
リッジシェル101はある程度の自由度がある。これ
は、フイルム搬送時にカートリッジシェル101によっ
てフイルム103が損傷しないようにするためである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、上記フイ
ルムカートリッジに対してICメモリユニットを搭載し
たICメモリ付きフイルムカートリッジを提案している
(特開平7−287323号公報)。このICメモリ付
きフイルムカートリッジは、ICメモリユニットの複数
の接点パターンがカートリッジシェルに保持されている
ため、シェルフローティング時には複数の接点パターン
の位置を特定できないという問題がある。特に、シェル
フローティング時のカートリッジシェルの移動量を考慮
して、複数の接点部材が確実に接点パターンと接触する
ようにするためには、複数の接点パターンの各接触面積
を大きくする必要があるが、この場合には、限られたフ
イルムカートリッジの表面に複数の接点パターンを設け
ることができなくなるという問題がある。
【0012】また、複数の接点パターンは、カートリッ
ジ収納室へのカートリッジ装填方向に対して直交する面
に配置されているため、フイルムカートリッジのカート
リッジ収納室への装填動作によっては、接点パターンと
接点部材とが摺動して接触することがなく、このため接
点パターンの腐食、ゴミの付着等によって接点部材と接
点パターンとの間で信頼性の高い電気的接続が損なわれ
る可能性がある。
【0013】本発明の目的は、カートリッジシェルの位
置決めが可能なICメモリ付きフイルムカートリッジを
提供することにある。本発明の他の目的は、フイルム搬
送時にはシェルフローティング状態にし、ICメモリか
ら情報を読み出し又はICメモリに情報を記憶させる際
にはカートリッジシェルを位置決めすることができるI
Cメモリ付きフイルムカートリッジを使用する装置を提
供することにある。
【0014】本発明の更に他の目的は、ICメモリから
情報を読み出し又はICメモリに情報を書き込む際に接
点部の導通を確実にすることができるICメモリ付きフ
イルムカートリッジを使用する装置を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、ICメモリ付きフイルムカー
トリッジからの情報の読み書き等を適切なタイミングで
行い、フイルム搬送に支障のないICメモリ付きフイル
ムカートリッジの使用方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求1に係る発明は、長尺の写真フイルムと、
該写真フイルムを収納するカートリッジシェルであっ
て、その内周が円筒形に形成されるとともに、前記写真
フイルムを送り出すための出口開口を開閉する遮光ドア
と、該遮光ドアを開閉するための遮光ドア開閉用穴部と
を有するカートリッジシェルと、前記カートリッジシェ
ルに対して所定の遊びをもって回転自在に配設され、前
記写真フイルムの長尺方向の一端が固定され、その回り
に前記写真フイルムが巻き付けられる単一のスプールと
からなるフイルムカートリッジにおいて、前記カートリ
ッジシェルにICメモリユニットを埋設するとともに該
ICメモリユニットの複数の接点パターンをカートリッ
ジシェルの表面に露出させ、前記カートリッジシェルの
上面又は下面に該カートリッジシェルの位置決めを行う
ための1又は複数の位置決め用穴部又は切欠き部を設け
たことを特徴としている。
【0016】前記カートリッジシェルに設けられる位置
決め用穴部の直径は、請求項2に示すようにカートリッ
ジシェルの移動量を考慮して2mm以上にする。また、
請求項3に示すようにICメモリユニットはカートリッ
ジシェルの基準面側に埋設され、位置決め用穴部又は切
欠き部は前記基準面に形成する。前記ICメモリユニッ
トには、請求項4に示すようにフイルムカートリッジ内
の現像済み写真フイルムの複数のコマ画像を示すインデ
ックス画像情報を書き込む。これにより、フイルムカー
トリッジから写真フイルムを引き出さずに写真フイルム
の撮影内容を確認可能にする。
【0017】本願請求項5に係る発明は、請求項1のI
Cメモリ付きフイルムカートリッジを使用し、前記フイ
ルムカートリッジを収納するカートリッジ収納室であっ
て、その奥行き端に前記フイルムカートリッジのスプー
ル及び遮光ドア開閉用穴部にそれぞれ係合するスプール
駆動軸及びドアドライバが設けられたカートリッジ収納
室と、前記カートリッジ収納室を開閉するチャンバード
アであって、閉成時に前記フイルムカートリッジのスプ
ール及び遮光ドア開閉用穴部にそれぞれ係合するガイド
軸が設けられたチャンバードアと、前記カートリッジシ
ェルの位置決め用穴部又は切欠き部に係合する位置決め
部材を有し、該位置決め部材を前記位置決め用穴部又は
切欠き部に係合させることによって前記カートリッジシ
ェルを前記カートリッジ収納室内で所定の位置に位置決
めする位置決め手段と、前記カートリッジシェルの表面
に露出した前記ICメモリユニットの複数の接点パター
ンとそれぞれ接触する複数の接点部材を有し、前記カー
トリッジシェルが前記位置決め手段によって位置決めさ
れたときのみ該接点部材を前記接点パターンに接触させ
る接点機構と、前記接点機構の複数の接点部材を介して
前記ICメモリユニットから情報を読み出し又は前記I
Cメモリユニットに情報を書き込む手段とを備え、前記
フイルムカートリッジのスプール及び遮光ドア開閉用穴
部を前記スプール駆動軸、ドアドライバ及びガイド軸に
よって軸支し、少なくとも前記写真フイルムの搬送時に
は前記カートリッジシェルを浮動可能にし、前記ICメ
モリユニットから情報を読み出し又は前記ICメモリユ
ニットに情報を書き込む際には、前記位置決め手段によ
って前記カートリッジシェルを前記カートリッジ収納室
内で所定の位置に位置決めすることを特徴としている。
【0018】前記位置決め機構及び前記接点機構は、請
求項6に示すように前記位置決め部材及び複数の接点部
材がアーム先端部に配設されたアーム部材と、前記カー
トリッジシェルを位置決めするとともに前記ICメモリ
ユニットの接点パターンに前記接点部材を当接させるべ
く前記アーム部材を回動させるアーム駆動機構とから構
成されている。
【0019】本願請求項7に係る発明は、長尺の写真フ
イルムと、該写真フイルムを収納するカートリッジシェ
ルであって、その内周が円筒形に形成されるとともに、
前記写真フイルムを送り出すための出口開口を開閉する
遮光ドアと、該遮光ドアを開閉するための遮光ドア開閉
用穴部とを有するカートリッジシェルと、前記カートリ
ッジシェルに対して所定の遊びをもって回転自在に配設
され、前記写真フイルムの長尺方向の一端が固定され、
その回りに前記写真フイルムが巻き付けられる単一のス
プールと、複数の接点パターンがカートリッジシェルの
表面に露出するように前記カートリッジシェルに埋設さ
れたICメモリユニットとからなるフイルムカートリッ
ジを使用する装置において、前記フイルムカートリッジ
を収納するカートリッジ収納室であって、その奥行き端
に前記フイルムカートリッジのスプール及び遮光ドア開
閉用穴部にそれぞれ係合するスプール駆動軸及びドアド
ライバが設けられたカートリッジ収納室と、前記カート
リッジ収納室を開閉するチャンバードアであって、閉成
時に前記フイルムカートリッジのスプール及び遮光ドア
開閉用穴部にそれぞれ係合するガイド軸が設けられたチ
ャンバードアと、前記カートリッジシェルの外周面に少
なくとも2箇所で当接する位置決め部材を有し、該位置
決め部材を前記カートリッジシェルの外周面に当接させ
ることによって前記カートリッジシェルを前記カートリ
ッジ収納室内で所定の位置に位置決めする位置決め手段
と、前記カートリッジシェルの表面に露出した前記IC
メモリユニットの複数の接点パターンとそれぞれ接触す
る複数の接点部材を有し、前記カートリッジシェルが前
記位置決め手段によって位置決めされたときのみ該接点
部材を前記接点パターンに接触させる接点機構と、前記
接点機構の複数の接点部材を介して前記ICメモリユニ
ットから情報を読み出し又は前記ICメモリユニットに
情報を書き込む手段とを備え、前記フイルムカートリッ
ジのスプール及び遮光ドア開閉用穴部を前記スプール駆
動軸、ドアドライバ及びガイド軸によって軸支し、少な
くとも前記写真フイルムの搬送時には前記カートリッジ
シェルを浮動可能にし、前記ICメモリユニットから情
報を読み出し又は前記ICメモリユニットに情報を書き
込む際には、前記位置決め手段によって前記カートリッ
ジシェルを前記カートリッジ収納室内で所定の位置に位
置決めすることを特徴としている。即ち、本願請求項7
に係る位置決め手段は、カートリッジシェルに位置決め
用穴部又は切欠き部を設けることなく、カートリッジシ
ェルの位置決めを行うことができる。
【0020】本願請求項5又は7に係る位置決め手段及
び接点機構は、請求項8に示すように前記ドアドライバ
を回動させる遮光ドア駆動機構の遮光ドア開動作又は前
記スプール駆動軸を機械的にロック/アンロックするス
プールロック機構のロック解除動作に連動して、前記位
置決め部材及び接点部材を前記カートリッジシェルから
退避させ、前記遮光ドア駆動機構の遮光ドア閉動作又は
前記スプールロック機構のロック動作に連動して、前記
位置決め部材及び接点部材を前記カートリッジシェルに
当接させることを特徴としている。
【0021】本願請求項9に係る発明は、長尺の写真フ
イルムと、該写真フイルムを収納するカートリッジシェ
ルであって、その内周が円筒形に形成されるとともに、
前記写真フイルムを送り出すための出口開口を開閉する
遮光ドアと、該遮光ドアを開閉するための遮光ドア開閉
用穴部とを有するカートリッジシェルと、前記カートリ
ッジシェルに対して所定の遊びをもって回転自在に配設
され、前記写真フイルムの長尺方向の一端が固定され、
その回りに前記写真フイルムが巻き付けられる単一のス
プールと、複数の接点パターンがカートリッジシェルの
表面に露出するように前記カートリッジシェルに埋設さ
れたICメモリユニットとからなるICメモリ付きフイ
ルムカートリッジを使用する装置において、前記フイル
ムカートリッジを収納するカートリッジ収納室であっ
て、その奥行き端に前記フイルムカートリッジのスプー
ル及び遮光ドア開閉用穴部にそれぞれ係合するスプール
駆動軸及びドアドライバが設けられたカートリッジ収納
室と、前記カートリッジ収納室を開閉するチャンバード
アであって、閉成時に前記フイルムカートリッジのスプ
ール及び遮光ドア開閉用穴部にそれぞれ係合するガイド
軸が設けられたチャンバードアと、前記カートリッジシ
ェルの表面に露出した前記ICメモリユニットの複数の
接点パターンとそれぞれ接触する複数の接点部材を有
し、該接点部材を前記接点パターンに接触又は退避させ
る接点機構と、前記接点機構の複数の接点部材を介して
前記ICメモリユニットから情報を読み出し又は前記I
Cメモリユニットに情報を書き込む手段とを備え、前記
接点機構は、前記接点部材を前記接点パターンに当接さ
せた状態で該接点パターンの表面上を移動させ、前記接
点パターンの表面をクリーニングすることを特徴として
いる。この発明によれば、接点パターンの腐食、ゴミの
付着等があっても接点部材が前記接点パターンに当接し
た状態で接点パターンの表面上を移動するため、接点パ
ターンの表面がクリーニングされ、接点部材と接点パタ
ーンとの間で信頼性の高い電気的接続を可能にする。
【0022】上記接点機構の実施の形態としては、請求
項10に示すように先端に前記複数の接点部材を弾性を
もって保持するアーム部材と、該アーム部材を回動させ
て前記複数の接点部材を前記接点パターンに圧着し又は
前記接点パターンから退避させる第1の駆動機構と、前
記アーム部材の少なくとも接点部材を、前記接点パター
ンの表面と略平行に移動させる第2の駆動手段とから構
成されている。また、接点機構の他の実施の形態として
は、請求項11に示すように前記接点パターンの表面に
対して所定の角度傾斜した線バネ又は板バネからなる前
記接点部材を有し、該接点部材と前記接点パターンとの
カートリッジ装填/排出方向への相対的な移動によって
前記接点部材を前記接点パターンに圧着し又は前記接点
パターンから退避させるとともに、前記圧着又は退避時
に前記接点部材の先端を前記接点パターンの表面に沿っ
て摺動させることを特徴としている。尚、前記ICメモ
リユニットの複数の接点パターンは、請求項12に示す
ように前記カートリッジ収納室へのカートリッジ装填方
向に対して直交する面に配置されている。
【0023】また、請求項13に示すように、前記カー
トリッジシェルの外周面に少なくとも2箇所で当接する
位置決め部材を有し、該位置決め部材を前記カートリッ
ジシェルの外周面に当接させることによって前記カート
リッジシェルを前記カートリッジ収納室内で所定の位置
に位置決めする位置決め手段を備え、前記フイルムカー
トリッジのスプール及び遮光ドア開閉用穴部を前記スプ
ール駆動軸、ドアドライバ及びガイド軸によって軸支
し、少なくとも前記写真フイルムの搬送時には前記カー
トリッジシェルを浮動可能にし、前記ICメモリユニッ
トから情報を読み出し又は前記ICメモリユニットに情
報を書き込む際には、前記位置決め手段によって前記カ
ートリッジシェルを前記カートリッジ収納室内で所定の
位置に位置決めする。これにより、カートリッジシェル
に配置された接点パターンも所定の位置に固定されるた
め、前記接点部材を確実に接点パターンの表面に当接及
摺動させることができる。
【0024】同様に、請求項14に示すように、前記フ
イルムカートリッジのカートリッジシェルは、その上面
又は下面に該カートリッジシェルの位置決めを行うため
の1又は複数の位置決め用穴部又は切欠き部を有し、前
記カートリッジシェルの位置決め用穴部又は切欠き部に
係合する位置決め部材を有し、該位置決め部材を前記位
置決め用穴部又は切欠き部に係合させることによって前
記カートリッジシェルを前記カートリッジ収納室内で所
定の位置に位置決めする位置決め手段を備え、前記フイ
ルムカートリッジのスプール及び遮光ドア開閉用穴部を
前記スプール駆動軸、ドアドライバ及びガイド軸によっ
て軸支し、少なくとも前記写真フイルムの搬送時には前
記カートリッジシェルを浮動可能にし、前記ICメモリ
ユニットから情報を読み出し又は前記ICメモリユニッ
トに情報を書き込む際には、前記位置決め手段によって
前記カートリッジシェルを前記カートリッジ収納室内で
所定の位置に位置決めすることを特徴としている。
【0025】本願請求項15に係る発明は、長尺の写真
フイルムと、該写真フイルムを収納するカートリッジシ
ェルであって、その内周が円筒形に形成されるととも
に、前記写真フイルムを送り出すための出口開口を開閉
する遮光ドアと、該遮光ドアを開閉するための遮光ドア
開閉用穴部とを有するカートリッジシェルと、前記カー
トリッジシェルに対して所定の遊びをもって回転自在に
配設され、前記写真フイルムの長尺方向の一端が固定さ
れ、その回りに前記写真フイルムが巻き付けられる単一
のスプールと、複数の接点パターンがカートリッジシェ
ルの表面に露出するように前記カートリッジシェルに埋
設されたICメモリユニットとからなるICメモリ付き
フイルムカートリッジの使用方法であって、前記フイル
ムカートリッジがカートリッジ収納室に収納され、該カ
ートリッジ収納室のチャンバードアが閉じられると、カ
ートリッジ収納室側に設けられた接点機構の各接点部材
を前記ICメモリユニットの複数の接点パターンに接触
させ、前記フイルムカートリッジから写真フイルムを引
き出す前に前記ICメモリユニットから前記接点部材を
介して情報を読み出し、前記情報の読み出し終了後、前
記フイルムカートリッジから写真フイルムを引き出す前
に前記接点機構の接点部材を前記接点パターンから退避
させ、前記カートリッジシェルを浮動可能にし、前記カ
ートリッジシェルが浮動可能な状態で写真フイルムを搬
送して所要の処理を行い、前記所要の処理終了後、前記
写真フイルムを前記フイルムカートリッジ内に巻き取
り、前記巻取り完了後、前記接点機構の接点部材を前記
接点パターンに圧着し、前記ICメモリユニットに情報
を書き込み、前記情報の書き込み終了後、前記チャンバ
ードアを開放し、前記カートリッジ収納室から前記フイ
ルムカートリッジの取り出しを可能にすることを特徴と
している。前記接点機構の退避及び圧着動作は、請求項
16に示すように前記遮光ドアの開閉動作又は前記スプ
ールのロック解除/ロック動作に連動して行う。
【0026】また、請求項17に示すように、前記フイ
ルムカートリッジから写真フイルムが引き出された状態
で前記ICメモリユニットから情報を読み出し又は前記
ICメモリユニットに情報を書き込む際には、前記写真
フイルムを停止させた後、前記接点機構の接点部材を前
記接点パターンに圧着して行い、前記情報の読み出し又
は書き込みの終了後、前記接点機構の接点部材を前記接
点パターンから退避させ、その後、前記写真フイルムの
搬送を可能にすることを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るICメモリ付きフイルムカートリッジ並びにそれを使
用する装置及びその使用方法の好ましい実施の形態につ
いて詳説する。図1は本発明に係るICメモリ付きフイ
ルムカートリッジを示す上面図であり、基準面側に関し
て示している。また、図2は図1の2−2線に沿う要部
断面図であり、図3は図1の3−3線に沿う要部断面図
である。
【0028】このICメモリユニット付きフイルムカー
トリッジ10は、カートリッジシェル12にICメモリ
ユニット20が配設されるとともに、カートリッジシェ
ル12を位置決めするための位置決め用穴部30が設け
られており、その他の構成は図14に示した従来のフイ
ルムカートリッジと同一である。上記ICメモリユニッ
ト20は、図1及び図2に示すように6つの接点パター
ン24A〜24Fが設けられたプリント基板22と、こ
のプリント基板22に搭載され、前記接点パターン24
A〜24Fと電気的に接続されたICメモリ(例えば、
フラッシュメモリ)26とから構成されている。6つの
接点パターンは、電源端子(VCC)、グランド端子
(GND)、シリアルデータ入力端子(SI)、シリア
ルデータ出力端子(SO)、クロック端子(CLOC
K)、チップセレクタ端子(CS)である。尚、プリン
ト基板22は、図2及び図3に示すようにカートリッジ
シェル12に嵌め込み固定可能なように段差が設けられ
ている。
【0029】このICメモリユニット20は、図1に示
すようにカートリッジシェル12の基準面側の位置であ
って、スプール102を挟んで遮光ドア開閉用穴部10
6と反対側の位置に設けられている。この位置は、接点
パターン24A〜24Fの面積を大きく取るために有効
であり、ICメモリユニット20を収納するカートリッ
ジシェル12を形成する場合にも、金型の抜き方向から
合理的である。また、この位置にICメモリユニット2
0を埋設するようにしたため、図14に示したデータデ
ィスク105は取り除かれている。
【0030】また、カートリッジシェル12を位置決め
するための位置決め用穴部30は、図1及び図2に示す
ようにICメモリユニット20と隣接してカートリッジ
シェル12の基準面側に形成されている。この位置決め
用穴部30は、直径が2mmであり、その入口部分はテ
ーパー状に形成されている。尚、位置決め用穴部30の
直径2mmは、シェルフローティング時にカートリッジ
シェル12がどの位置にあっても位置決めが可能にする
最小径である。従って、位置決め用穴部30の直径は、
2mm以上であればよい。
【0031】この実施の形態では、接点パターンをフイ
ルムカートリッジ12の基準面側に設けるようにした
が、これに限らず、基準面側と対向する他の面に設ける
ようにしてもよい。また、位置決め用穴部30は1個で
あるが、2個以上設けてもよい。更に、位置決め用穴部
30はカートリッジシェル12の基準面側に設けるよう
にしたが、これに限らず、ICメモリユニット20の接
点パターン24A〜24Fの配置面と同一面であればよ
い。更にまた、位置決め用穴部に限らず、図4に示すよ
うにカートリッジシェル12に形成した位置決め用切欠
き部32であってもよい。
【0032】また、ICメモリユニットの接点パターン
間のエッチング処理部を、印刷により盛り上げ、あるい
は基板上にパターン分離用の部品を配置して突部形状に
し、これにより異物によるパターン間の導通を防止し、
後述する接点ピンが当接されるときの所定位置へのガイ
ドの役目を果たさせるようにしてもよい。図5及び図6
はICメモリユニットの他の実施の形態を示す図であ
り、図5はフイルムカートリッジの基準面側を示す上面
図であり、図6は図5の6−6線に沿う要部断面図であ
る。
【0033】これらの図面に示すように、このICメモ
リユニット20’は、図5及び図6に示すようにICメ
モリ28の5つのリード部材24A〜24Eをそのまま
接点パターンとしている。即ち、ICメモリ28はリー
ド部材24B〜24D上に絶縁された状態で接着される
とともに、各リード部材24A〜24Eとワイヤボンデ
ィングされ、その後、樹脂等のパッケージ部材29によ
ってパッケージされている。尚、リード部材(接点パタ
ーン)24A〜24Eは、それぞれSI端子、CLOC
K端子、GND端子、SO端子、及びVCC端子であ
る。
【0034】上記構造のICメモリユニット20’は、
パッケージの外形形状を任意の形状にして接点パターン
を設けることができ、また薄型化や製造工程数の削減を
図ることができる。次に、本発明に係るICメモリ付き
フイルムカートリッジを使用する装置について説明す
る。
【0035】図7は本発明に係るICメモリ付きフイル
ムカートリッジを使用する装置の外観を示す斜視図であ
り、フイルム画像再生機に関して示している。また、こ
のフイルム画像再生機40に使用されるICメモリ付き
フイルムカートリッジ10は、現像済のフイルム103
が収納されており、ICメモリユニット20にはフイル
ム103の複数のコマ画像を示すインデックス画像信号
が記憶されているものとする。尚、インデックス画像信
号は、例えばラボ機によって記憶させることができる。
即ち、ラボ機によってフイルム103の複数のコマ画像
を読み取り、各コマ画像を示す画像信号を圧縮してイン
デックス画像信号を生成し、このインデックス画像信号
をICメモリユニット20に記憶させる。
【0036】さて、図1等に示したフイルムカートリッ
ジ10は、フイルムカートリッジ10の基準面側を先頭
にしてフイルム画像再生機40のカートリッジ収納室4
1に装填され、その後、チャンバードア42が閉じられ
る。カートリッジ収納室41には、図8に示すようにそ
の奥行き端にフイルムカートリッジ10のスプール10
2及び遮光ドア開閉用穴部106にそれぞれ嵌合するス
プール駆動軸43及びドアドライバ44が設けられてお
り、また、カートリッジ収納室41を開閉するチャンバ
ードア42には、その閉成時にフイルムカートリッジの
スプール102及び遮光ドア開閉用穴部106にそれぞ
れ係合するガイド軸45及び46が設けられている。
尚、スプール102と係合するガイド軸45は、軸45
Aを中心にして回転自在となっており、また弾性をもっ
て軸方向に進退自在になっている。
【0037】また、カートリッジ収納室41の奥行き端
側には、図9に示す接点ユニット50が配設されてい
る。尚、この接点ユニット50は図8では省略されてい
る。この接点ユニット50は、支軸52を中心にして回
動自在なアーム部材54と、アーム部材54のアーム先
端部に配設された位置決め用ピン56及び6本の接点ピ
ン58A〜58Fとから構成されている。尚、接点ピン
58A〜58Fは、アーム部材54に対して弾性をもっ
て進退自在に配設されいる。
【0038】図10に示すように上記接点ユニット50
は、実線で示す位置と一点鎖線で示す位置との間で回動
し、実線で示す位置にある場合には、図11に示すよう
に位置決め用ピン56の円錐形状の先端部がカートリッ
ジシェル12の位置決め用穴部30に係合してカートリ
ッジシェル12を位置決めするとともに、接点ピン58
A〜58Fが接点パターン24A〜24Fにそれぞれ弾
性をもって当接する。ここで、カートリッジシェル12
の位置決めは、前記位置決め用穴部30に挿入された位
置決め用ピン56と、遮光ドア開閉用穴部106に嵌合
するドアドライバ44によって行われ、このようにして
カートリッジシェル12が位置決めされることにより接
点パターン24A〜24Fの位置も所定位置に固定され
る。これにより、各接点ピン58A〜58Fをそれぞれ
確実に接点パターン24A〜24Fに当接することがで
きる。
【0039】一方、接点ユニット50が一点鎖線で示す
位置にある場合には、位置決め用ピン56及び接点ピン
58A〜58Fは、位置決め用穴部30及び接点パター
ン24A〜24Fから退避し、カートリッジシェル12
はシェルフローティング状態となる。尚、位置決め用ピ
ン56の先端形状は、接点ユニット50の回動時に位置
決め用穴部30に係合しやすいように、頂点が中心から
ずれた円錐形状としてもよい。また、位置決め用ピンの
外径が位置決め用穴部30の内径よりも小さい位置決め
ピンを使用することもできる。更に、接点ピンの代わり
に、突起が形成された板バネ、線バネ、ゴム接点を使用
してもよい。また、この実施の形態では、1つの接点パ
ターンに対して1つの接点を接続するようにしたが、信
頼性、耐久性確保のために1つの接点パターンに対して
複数の接点を接続するようにしてもよい。
【0040】図12は図7に示したフイルム画像再生機
40の内部構成を示すブロック図である。同図に示すよ
うに、このフイルム画像再生機40は、主としてネガス
キャナ部60と、中央処理装置(CPU)70と、IC
メモリ記録再生部72と、メモリ74と、操作キー76
とから構成されている。
【0041】ネガスキャナ部60のフイルム駆動部61
は、スプール駆動軸43を正転/逆転駆動するフイルム
供給部と、このフイルム供給部から送出されるフイルム
103を巻き取るフイルム巻取軸61Aを含むフイルム
巻取部と、図示しないキャプスタンとピンチローラとで
フイルム103を挟持してフイルム103を所望の速度
で搬送する手段とを有し、CPU70からの制御信号に
基づいてフイルム102をフイルム供給部とフイルム巻
取部との間で搬送する。
【0042】遮光ドア駆動部62は、図8に示したドア
ドライバ44を駆動してフイルムカートリッジ10の遮
光ドア104を開閉駆動するもので、フイルムカートリ
ッジ10がカートリッジ収納室41に装填され、チャン
バードア42が閉じられたのち、フイルムカートリッジ
10からフイルム103を送り出す際に遮光ドア104
を開放させ、またフイルムカートリッジ10にフイルム
103が全て巻き取られ、フイルムカートリッジ10を
カートリッジ収納室41から排出する際に遮光ドア10
4を閉成させる。尚、遮光ドア駆動部62はCPU70
からの制御信号に基づいて動作する。
【0043】また、接点ユニット50は、遮光ドア駆動
部62の開閉動作に連動する機構(図示せず)によっ
て、図10の実線で示す位置と一点鎖線で示す位置との
間で回動させられる。即ち、フイルムカートリッジ10
の遮光ドア104が閉じているときには、接点ユニット
50は実線で示す位置にあり、カートリッジシェル12
の位置決めを行うとともに、接点ピン58A〜58Fを
接点パターン24A〜24Fに接続させ、遮光ドア10
4が開いているときには一点鎖線で示す位置に退避す
る。
【0044】さて、上記フイルム駆動部61によってフ
イルム供給部とフイルム巻取部との間で搬送されるフイ
ルム103は、光源63によって照明される。この光源
63によって照明されたフイルム103の画像光は、撮
影レンズ64を介してラインセンサ65の受光面に結像
される。ラインセンサ65の受光面に結像された画像光
は、各センサで光の強さに応じた量の信号電荷に変換さ
れる。このようにして蓄積された信号電荷は、図示しな
いCCD駆動回路から加えられる所定周期のリードゲー
トパルスによってシフトレジスタに読み出され、レジス
タ転送パルスによって画像信号として順次読み出され
る。
【0045】このようにしてラインセンサ65から順次
読み出される画像信号は、画像信号処理回路66によっ
て所要の信号処理がされたのちメモリ74に記憶され
る。そして、メモリ74に記憶された1コマ分の画像信
号は順次繰り返し読み出され、このフイルム画像再生機
40に接続されたテレビジョン等のモニタ部78に出力
され、これにより1コマのコマ画像がモニタ部78に表
示される。
【0046】一方、このフイルム画像再生機40は、フ
イルムカートリッジ10がカートリッジ収納室41に装
填され、チャンバードア42が閉じられたのち、フイル
ムカートリッジ10の遮光ドア104を開放する前(即
ち、接点ユニット50によってカートリッジシェル12
の位置決めが行われ、接点ピン58A〜58Fが接点パ
ターン24A〜24Fに接続されている時)に、ICメ
モリ記録再生部72を介してフイルムカートリッジ10
に装填されているICメモリユニット20からインデッ
クス画像信号を読み取り、このインデックス画像信号を
メモリ74に記憶させる。従って、メモリ74に記憶さ
れたインデックス画像信号を順次繰り返し読み出され、
このインデックス画像信号をモニタ部78に出力するこ
とによりインデックス画像をモニタ部78に表示するこ
とができる。
【0047】尚、この実施の形態では予めインデックス
画像信号がICメモリユニット20に記憶されているフ
イルムカートリッジ10を使用する場合について説明し
たが、フイルム画像再生機40によって読み取ったフイ
ルム103の生の画像情報、生の画像情報を圧縮処理し
た画像情報、或いはインデックス画像情報をICメモリ
記録再生部72を介してICメモリユニット20に記憶
させるようにしてもよい。また、ICメモリユニット2
0に記憶させる情報としては、上記画像情報に限らず、
操作キー76を操作してラボ情報(焼き増しするコマ番
号とプリント枚数、適正露光情報、トリミング情報等)
を記憶させるようにしてもよい。
【0048】更に、この実施の形態では、接点ユニット
50を遮光ドア駆動部62の開閉動作に連動する機構に
よって回動させるようにしたが、これに限らず、例え
ば、スプール駆動軸43の回転をロック/アンロックす
るスプールロックレバーに連動して、スプールロック時
に接点ユニット50をカートリッジシェル12に当接さ
せ、スプールロック解除時に接点ユニット50をカート
リッジシェル12から退避させるようにしてもよい。ま
た、接点ユニット50を単独で駆動する手段を設けるよ
うにしてもよく、更にカートリッジシェル12の位置決
め部材と、ICメモリユニットの複数の接点パターンと
接触する接点部材とをそれぞれ独立して駆動する手段を
設けるようにしてもよい。
【0049】また、この実施の形態では、ICメモリ付
きフイルムカートリッジを使用する装置としてフイルム
画像再生機について説明したが、これに限らず、例えば
カメラ、ラボ機等の装置でもよい。更に、カメラに使用
されるICメモリ付きフイルムカートリッジとしては、
ICメモリユニットに従来のフイルムカートリッジ10
0のデータディスク105(図14参照)に記録される
情報を記憶させるようにしてもよいし、また、カメラに
よって撮影コマのシャッター速度、絞り値、プリントサ
イズ、撮影日時、タイトル等のカメラ情報をICメモリ
ユニットに記憶させるようにしてもよい。
【0050】次に、ICメモリ付きフイルムカートリッ
ジのカートリッジシェルを位置決めする他の位置決め機
構について説明する。図13に示すフイルムカートリッ
ジ10’には、カートリッジシェル12’に位置決め用
穴部が形成されていない点で、図9に示すフイルムカー
トリッジ10と相違する。
【0051】このフイルムカートリッジ10’のカート
リッジシェル12’を位置決めする位置決め機構は、図
13に示すように先端が略U字状のプランジャー80を
矢印A−B方向に移動させるソレノイド82によって構
成されている。尚、プランジャー80は矢印B方向に常
時図示しないバネによって付勢されており、ソレノイド
82は通電時にバネ付勢力に抗してプランジャー80を
矢印A方向に移動させることができるようになってい
る。
【0052】ここで、フイルムカートリッジ10’のカ
ートリッジシェル12’を位置決めする場合には、ソレ
ノイド82に通電してプランジャー80を励磁し、プラ
ンジャー80を矢印A方向に付勢する。プランジャー8
0が矢印A方向に付勢されると、プランジャー80の略
U字状の先端部がカートリッジシェル12’を押圧す
る。カートリッジシェル12’は遮光ドア開閉用穴部1
06にドアドライバ44が嵌合しているため、プランジ
ャー80の略U字状の先端部は、カートリッジシェル1
2’の2箇所に当接するようになり、これによりカート
リッジシェル12’が位置決めされることになる。
【0053】一方、ソレノイド82への通電を停止する
と、プランジャー80はバネ付勢力によって矢印B方向
に退避し、カートリッジシェル12’はシェルフローテ
ィング状態になる。また、図13に示す接点ユニット5
0’は、アーム部材54’の先端部に位置決め用ピン5
6が設けられていない点で、図9に示した接点ユニット
50と相違している。この接点ユニット50’は、カー
トリッジシェル12’の位置決め動作に同期して回動制
御される。
【0054】尚、カートリッジシェルの外周面の少なく
とも2箇所に当接してカートリッジシェルを位置決めす
るものであれば、上記実施の形態の位置決め機構に限定
されない。次に、接点ユニットの駆動機構について説明
する。図14はカートリッジ収納室の下方に設けられた
接点ユニットの駆動機構等の要部斜視図であり、図15
はその要部平面図である。これらの図面において、13
0はスプール駆動ギア、132はスプールロックレバ
ー、134はドアドライバ駆動部材、136はギア付き
の駆動部材、150は接点ユニットである。
【0055】スプール駆動ギア130は、スプール駆動
軸43(図8参照)と一体的に設けられており、図示し
ない駆動手段から回転駆動力が伝達され、スプール駆動
軸43を正転又は逆転させる。スプールロックレバー1
32は、スプール駆動ギア130の下面に形成された係
合部130Aに係合してスプール駆動軸43をロックす
るもので、捩じりコイルバネ138によって図15上で
時計回り方向に付勢されている。また、スプールロック
レバー132の後端は、駆動部材136に植設されたピ
ン136Aと係合可能になっている。
【0056】従って、図15に示す状態では、スプール
ロックレバー132は、捩じりコイルバネ138によっ
て時計回り方向に付勢されているが、その後端が駆動部
材136に植設されたピン136Aと係合しているた
め、図示の位置で停止している。この状態から駆動部材
136を反時計回り方向に回動させると、スプールロッ
クレバー132は、捩じりコイルバネ138の付勢力に
よって時計回り方向に回動し、スプール駆動ギア130
の係合部130Aと係合可能になる。
【0057】一方、スプールロックレバー132がスプ
ール駆動ギア130の係合部130Aに係合していると
きに、駆動部材136を時計回り方向に回動させると、
ピン136Aはスプールロックレバー132の後端に当
接し、捩じりコイルバネ138の付勢力に抗してスプー
ルロックレバー132を反時計回り方向に回動させ、ス
プールロックを解除する。
【0058】ドアドライバ駆動部材134は、ドアドラ
イバ44(図8参照)と一体的に設けられており、この
ドアドライバ駆動部材134には、捩じりコイルバネ1
40の一端が固定され、図15に示す状態では捩じりコ
イルバネ140の付勢力によって時計回り方向に付勢さ
れている。尚、ドアドライバ駆動部材134は、図15
上ではストッパ(図示せず)に当接して停止している。
この状態で、駆動部材136を反時計回り方向に回動さ
せると、駆動部材136の下面に形成した突起部136
Bがドアドライバ駆動部材134の凹部134Aと係合
し、捩じりコイルバネ140の付勢力に抗してドアドラ
イバ駆動部材134を反時計回り方向に回動させる。そ
して、ドアドライバ駆動部材134が所定角以上回動す
ると、捩じりコイルバネ140によるドアドライバ駆動
部材134に対する付勢方向が反転し(反時計回り方向
となり)、ドアドライバ駆動部材134は他方のストッ
パ(図示せず)に当接するまで回動する。このドアドラ
イバ駆動部材134の回動によりドアドライバ44を介
してフイルムカートリッジ10の遮光ドア104が閉じ
られる。
【0059】また、この駆動部材136は、前記フイル
ムカートリッジ10の遮光ドア104が閉じられた後、
更に反時計回り方向に回動すると、チャンバードア42
のロック機構を解除し、フイルムカートリッジ10をカ
ートリッジ収納室41から取り出し可能にする。接点ユ
ニット150は、支軸152を中心にして回動自在なア
ーム部材154と、アーム部材154のアーム先端部に
配設された6本の接点ピン等とから構成されている。こ
のアーム部材154には、スプールロックレバー132
の下端が摺動する2つの面(テーパー面154Aと、こ
のテーパー面154Aに続く上面154Bとが形成され
ており、これらのテーパー面154A及び上面154B
に沿ってスプールロックレバー132の下端が摺動でき
るようになっている。また、接点ユニット150は、図
示しないバネによって接点ピンがフイルムカートリッジ
10から退避する方向にバネ付勢されている。
【0060】ここで、スプールロックレバー132が図
15上で時計回り方向に回動すると、スプールロックレ
バー132の先端下面がアーム部材154のテーパー面
154Aに沿って移動し、これによりアーム部材154
をバネ付勢力に抗して下方に押し下げる。このアーム部
材154の回動によって接点ピンがフイルムカートリッ
ジの接点パターンに圧着される。
【0061】次に、上記機構の動作順序について説明す
る。図14及び図15は、スプールロックレバー132
が退避し、またドアドライバ駆動部材134が遮光ドア
開放位置に回動している場合に関して示している。これ
により、フイルムを搬送することができ、また前述した
ように接点ユニット150の接点ピンは、フイルムカー
トリッジの接点パターンから退避している。
【0062】この状態からフイルムカートリッジを排出
する場合には、まず、スプール駆動ギア130を反時計
回り方向に回転させ、全フイルムをフイルムカートリッ
ジ内に巻き戻し、その後、駆動部材136を反時計回り
方向に回動させる。この駆動部材136の回動により、
まずスプールロックレバー132が時計回り方向に回動
し、これによりアーム部材154が押し下げられて接点
ピンがフイルムカートリッジの接点パターンに圧着され
る。更にスプールロックレバー132が時計回り方向に
回動すると、スプールロックレバー132は、スプール
駆動ギア130の係合部130Aに係合可能位置に達す
る。ここで、スプール駆動ギア130を反時計回り方向
に回転させると、その係合部130Aがスプールロック
レバー132に係合し、フイルムカートリッジのスプー
ルを所定位置(現像済みの位置)に停止させることがで
きる。
【0063】この状態で駆動部材136を更に反時計回
り方向に回動させると、駆動部材136の突起部136
Bがドアドライバ駆動部材134の凹部134Aと係合
し、ドアドライバ駆動部材134が反時計回り方向に回
動し、これによりフイルムカートリッジ10の遮光ドア
104が閉じられる。この遮光ドア104が閉じられた
状態で駆動部材136の回動を停止させ、接点ユニット
150を介してフイルムカートリッジのICメモリユニ
ットに必要な情報を書き込む。情報の書き込み終了後、
駆動部材136を更に反時計回り方向に回動させると、
チャンバードア42のロック機構が解除され、フイルム
カートリッジ10の取り出し可能になる。
【0064】尚、フイルムカートリッジ10をカートリ
ッジ収納室41に装填してから図14及び図15に示す
状態への動作は上記動作の逆となり、また、フイルムカ
ートリッジ10のICメモリユニットからの情報の読み
出しは、チャンバードア42を閉じた後、遮光ドア10
4を開放する前に行う。次に、ICメモリ付きフイルム
カートリッジ10の使用が可能なフイルム画像再生機4
0の動作シーケンスについて説明する。
【0065】図16はフイルム画像再生機40の動作シ
ーケンスを示すフローチャートである。同図に示すよう
に、チャンバードアが閉じられると、フイルムカートリ
ッジの有無を検出する(ステップS10)尚、チャンバ
ードアの開閉やフイルムカートリッジの有無は、それぞ
れ図示しないスイッチによって検出できるようになって
いる。フイルムカートリッジが装填されていない場合に
は、チャンバードア開等の他の指示入力待ちとなる。
【0066】この遮光ドア104が閉じられた状態で駆
動部材136の回動を停止させ、接点ユニット150を
介してフイルムカートリッジのICメモリユニットに必
要な情報を書き込む。情報の書き込み終了後、駆動部材
136を更に反時計回り方向に回動させると、チャンバ
ードア42のロック機構が解除され、フイルムカートリ
ッジ10の取り出しが可能になる。
【0067】尚、フイルムカートリッジ10をカートリ
ッジ収納室41に装填してから図14及び図15に示す
状態への動作は上記動作の逆となり、また、フイルムカ
ートリッジ10のICメモリユニットからの情報の読み
出しは、チャンバードア42を閉じた後、遮光ドア10
4を開放する前に行う。次に、ICメモリ付きフイルム
カートリッジ10の使用が可能なフイルム画像再生機4
0の動作シーケンスについて説明する。
【0068】図16はフイルム画像再生機40の動作シ
ーケンスを示すフローチャートである。同図に示すよう
に、チャンバードアが閉じられると、フイルムカートリ
ッジの有無が判別される(ステップS10)。尚、チャ
ンバードアの開閉やフイルムカートリッジの有無は、図
示しないスイッチによって検出される。チャンバードア
開等の他の指示入力待ちとなる。
【0069】一方、フイルムカートリッジが装填されて
いる場合には、チャンバードア閉の時点でフイルムカー
トリッジのICメモリユニットと接点ユニットとが接続
されているため、ICメモリに情報が書き込まれている
か否かを判別する(スイッチS12)。そして、ICメ
モリに情報(インデックス画像等の画像データを含む情
報)が書き込まれていると判別すると、その情報を読み
込み(ステップS14)、読み込んだ情報に基づいてイ
ンデックス画像等の画像を表示するとともに、他のデー
タが書き込まれている場合にはそのデータの表示を行う
(ステップS16)。これにより、ユーザーは、フイル
ムカートリッジ内の写真フイルムに写されているコマ画
像を直ちに知ることができる。
【0070】上記のようにして画像が表示された状態で
指示入力待ちとなり(ステップS18)、終了(カート
リッジ排出)が指示されると、加工データがある場合に
はそのデータを書き込んだのち(ステップS20)、チ
ャンバードアを開き(ステップS22)、フイルムカー
トリッジを排出する。ステップS12において、ICメ
モリに情報が書き込まれていないと判別されると、又は
ステップS18において、ICメモリ外の画像の再生が
指示されると、フイルムカートリッジの遮光ドアを開き
(ステップS24)、続いてスプールロックを解除する
とともに接点ユニットを退避させる(ステップS2
6)。
【0071】その後、フイルム画像再生機40による通
常の画像再生等の処理を行う(ステップS28)。即
ち、フイルムのコマ画像を読み取り、この読み取ったコ
マ画像を1コマずつ表示させたり、複数のコマ画像を示
すインデックス画像を作成表示する。また、必要に応じ
て表示されたコマ画像の編集やプリント注文等の入力も
行う。
【0072】上記通常の動作状態において、終了が指示
されると(ステップS30)、全フイルムがフイルムカ
ートリッジ内に巻き取られ、スプールロック及び接点ユ
ニットの圧着が行われる(ステップS32)。続いて、
フイルムカートリッジの遮光ドアを閉じ(ステップS3
4)、ステップS20に移行する。ステップS20で
は、編集情報、プリント注文情報、その他のデータ(画
像データを含む)等をICメモリに書き込む。その後、
チャンバードアが開かれ(ステップS22)、フイルム
カートリッジが排出される。尚、データの書き込みは、
上記ステップS32とステップS34との間で行っても
よい。また、接点ユニットの退避/圧着を、スプールロ
ック/アンロック動作や、遮光ドアの開閉動作に連動さ
せずに単独で行う駆動手段を有する場合には、フイルム
カートリッジからフイルムが引き出された状態でICメ
モリユニットから情報を読み出し又はICメモリユニッ
トに情報を書き込むようにしてもよい。但し、この場合
には、フイルムを停止させた後、接点ユニットの接点ピ
ンを接点パターンに圧着して情報の読み書きを行い、こ
の情報の読み書きの終了後、接点ピンを接点パターンか
ら退避させた後、フイルムの搬送を許可するようにす
る。
【0073】次に、接点パターンの表面をクリーニング
して接点部の導通を確実にするクリーニング機構につい
て説明する。図17に示す接点ユニット250は、支軸
252を中心にして回動自在なアーム部材254と、ア
ーム部材254のアーム先端部に配設され、フイルムカ
ートリッジの複数の接点パターン24にそれぞれ接続さ
れる複数の接点ピン258とを有している。尚、接点ピ
ン258は、アーム部材254に対してコイルバネ25
9により弾性をもって進退自在に配設されいる。
【0074】上記接点ユニット250のアーム部材25
4は、図14で説明したようにスプールロックレバー1
32の回動に連動して回動し、フイルムカートリッジの
接点パターン24に接点ピン258を圧着し、又は接点
パターン24から接点ピン258を退避させる。また、
接点ユニット250には、クリーニング機構が設けられ
ている。即ち、このクリーニング機構は、アーム部材2
54の基端部254Aを図17上で左右方向に移動自在
に支持する支持機構と、この基端部254Aを左右方向
に移動させるソレノイド300とから構成されている。
【0075】次に、上記クリーニング機構の作用につい
て説明する。まず、図17(A)に示す状態(退避状
態)から情報の読み書きのために接点ピン258を接点
パターン24に接続する場合には、アーム部材254を
図17(B)に示す位置まで回動させる。これにより、
接点ピン258は、コイルバネ259の付勢力によって
フイルムカートリッジの接点パターン24に圧着され
る。尚、フイルムカートリッジのカートリッジ収納室へ
の装填時には、接点ユニット250は図17(B)に示
す位置で待機しているため、チャンバードアを閉じる
と、接点ピン258は接点パターン24に圧着される。
【0076】続いて、図17(B)に示す状態(圧着状
態)でソレノイド300を駆動し、接点ユニット250
を左右方向に移動させる。これにより、接点ピン258
が接点パターン24に圧着された状態で接点パターン2
4上を移動し、接点パターン24の表面がクリーニング
される。尚、この実施の形態では、接点クリーニング時
に接点ユニット全体を移動させるようにしたが、アーム
部材254を分割し、接点ピン258が設けられている
アーム先端部のみ移動させるようにしてもよい。
【0077】図18は本発明に係る接点ユニットの他の
実施の形態を示す図であり、この接点ユニット350
は、接点部材として線バネ352を有している。線バネ
352は、図18(A)に示すように接点パターン24
への接触開始時に予め接点パターン24の表面に対して
所定の角度αだけ傾斜している。図18(A)に示す状
態から接触のためのオーバーストローク分だけ接点ユニ
ット350を図18上で下方に移動させると(又はフイ
ルムカートリッジの装填時に接点パターン24が上方に
移動すると)、図18(B)に示すように線バネ32の
接点352Aは、接触開始位置から距離Lだけ接点パタ
ーン24上を移動する。これにより、接点パターン24
の表面をクリーニングすることができる。尚、線バネ3
52の代わりに板バネを使用しても同様の効果が得られ
る。
【0078】また、クリーニング動作中に図10や図1
3等で説明したカートリッジシェルの位置決め手段によ
ってカートリッジシェルを位置決め固定するようにして
もよく、これによればクリーニング動作中にカートリッ
ジシェルが移動しないという利点がある。但し、この場
合のカートリッジシェルの位置決め手段は、接点ピン2
58と独立して駆動できるようにする必要がある。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るICメ
モリ付きフイルムカートリッジによれば、カートリッジ
シェルに設けたICメモリユニットから情報を読み出し
又はICメモリに情報を書き込む際に、カートリッジシ
ェルを簡単に位置決めすることができる。
【0080】また、本発明に係るICメモリ付きフイル
ムカートリッジを使用する装置によれば、フイルム搬送
時にはシェルフローティング状態にし、ICメモリユニ
ットから情報を読み出し又はICメモリユニットに情報
を書き込む際にはカートリッジシェルを位置決めするこ
とができ、これによりカートリッジシェルに設ける接点
パターンの数が多くなり、その結果、各接点パターンの
面積が小さくなっても各接点パターンに接点部材を確実
に当接させることができる。
【0081】更に、本発明に係るICメモリ付きフイル
ムカートリッジを使用する装置によれば、接点部材を接
点パターンに当接させた状態で接点パターンの表面上を
移動させ、前記接点パターンの表面をクリーニングする
ようにしたため、ICメモリから情報を読み出し又はI
Cメモリに情報を書き込む際に接点部の導通を確実にす
ることができる。
【0082】更にまた、本発明方法によれば、ICメモ
リ付きフイルムカートリッジからの情報の読み書き等を
フイルム搬送に支障のない適切なタイミングで行うこと
ができ、特にICメモリ付きフイルムカートリッジがカ
ートリッジ収納室に収納され、チャンバードアが閉じら
れると、フイルムカートリッジから写真フイルムを引き
出す前にICメモリユニットから情報を読み出すように
しているため、フイルムカートリッジから写真フイルム
を引き出さなくても写真フイルムの情報(コマ画像も含
む)を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るICメモリ付きフイルムカ
ートリッジの実施の形態を示す上面図である。
【図2】図2は図1の2−2線に沿う要部断面図であ
る。
【図3】図3は図1の3−3線に沿う要部断面図であ
る。
【図4】図4は本発明に係るICメモリ付きフイルムカ
ートリッジの他の実施の形態を示す上面図である。
【図5】図5はICメモリユニットの他の実施の形態を
示すフイルムカートリッジの上面図である。
【図6】図6は図5の6−6線に沿う要部断面図であ
る。
【図7】図7は本発明に係るICメモリ付きフイルムカ
ートリッジを使用する装置の外観を示す斜視図である。
【図8】図8は図7に示した装置のカートリッジ収納部
の概略を示す斜視図である。
【図9】図9は図1に示したICメモリ付きフイルムカ
ートリッジに対する接点ユニットの実施の形態を示す平
面図である。
【図10】図10は図9の一部断面を含む側面図であ
る。
【図11】図11は図1に示したICメモリ付きフイル
ムカートリッジの位置決め用穴部と接点ユニットの位置
決めピンとの関係図である。
【図12】図12は図7に示したフイルム画像再生機の
内部構成を示すブロック図である。
【図13】図13は本発明に係るICメモリ付きフイル
ムカートリッジを使用する装置に適用される位置決め機
構及び接点ユニットの他の実施の形態を示す平面図であ
る。
【図14】図14はカートリッジ収納室の下方に設けら
れた接点ユニットの駆動機構等の要部斜視図である。
【図15】図15はカートリッジ収納室の下方に設けら
れた接点ユニットの駆動機構等の要部平面図である。
【図16】図16はフイルム画像再生機の動作シーケン
スを示すフローチャートである。
【図17】図17(A)及び(B)はそれぞれ接点ユニ
ットのクリーニング機能を説明するために用いた退避状
態及び圧着状態を示す図である。
【図18】図18(A)及び(B)はそれぞれ接点ユニ
ットのクリーニング機能を説明するために用いた接触開
始状態及び圧着状態を示す図である。
【図19】図19は従来のフイルムカートリッジの斜視
図である。
【符号の説明】
10、10’…ICメモリ付きフイルムカートリッジ 12…カートリッジシェル 20、20’…ICメモリユニット 22…プリント基板 24、24A〜24F…接点パターン 26…ICメモリ 30…位置決め用穴部 32…位置決め用切欠き部 40…フイルム画像再生機 41…カートリッジ収納室 42…チャンバードア 43…スプール駆動軸 44…ドアドライバ 45、46…ガイド軸 50、50’、150、250、350…接点ユニット 52、152、252…支軸 54、54’、154、254…アーム部材 56…位置決め用ピン 58A〜58F、258…接点ピン 60…ネガスキャナ部 62…遮光ドア駆動部 70…中央処理装置(CPU) 72…ICメモリ記録再生部 80…プランジャー 82、300…ソレノイド 102…スプール 103…写真フイルム 104…遮光ドア 106…遮光ドア開閉用穴部 130…スプール駆動ギア 132…スプールロックレバー 352…線バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03B 27/32 G03B 27/32 B

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の写真フイルムと、該写真フイルム
    を収納するカートリッジシェルであって、その内周が円
    筒形に形成されるとともに、前記写真フイルムを送り出
    すための出口開口を開閉する遮光ドアと、該遮光ドアを
    開閉するための遮光ドア開閉用穴部とを有するカートリ
    ッジシェルと、前記カートリッジシェルに対して所定の
    遊びをもって回転自在に配設され、前記写真フイルムの
    長尺方向の一端が固定され、その回りに前記写真フイル
    ムが巻き付けられる単一のスプールとからなるフイルム
    カートリッジにおいて、 前記カートリッジシェルにICメモリユニットを埋設す
    るとともに該ICメモリユニットの複数の接点パターン
    をカートリッジシェルの表面に露出させ、前記カートリ
    ッジシェルの上面又は下面に該カートリッジシェルの位
    置決めを行うための1又は複数の位置決め用穴部又は切
    欠き部を設けたことを特徴とするICメモリ付きフイル
    ムカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記位置決め用穴部は、直径が2mm以
    上である請求項1のICメモリ付きフイルムカートリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】 前記ICメモリユニットは前記カートリ
    ッジシェルの基準面側に埋設され、前記位置決め用穴部
    又は切欠き部は前記基準面側に形成されている請求項1
    のICメモリ付きフイルムカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記写真フイルムは現像済みの写真フイ
    ルムであり、前記ICメモリユニットは前記写真フイル
    ムの複数のコマ画像を示すインデックス画像情報が書き
    込まれている請求項1のICメモリ付きフイルムカート
    リッジ。
  5. 【請求項5】 請求項1のICメモリ付きフイルムカー
    トリッジを使用する装置において、 前記フイルムカートリッジを収納するカートリッジ収納
    室であって、その奥行き端に前記フイルムカートリッジ
    のスプール及び遮光ドア開閉用穴部にそれぞれ係合する
    スプール駆動軸及びドアドライバが設けられたカートリ
    ッジ収納室と、 前記カートリッジ収納室を開閉するチャンバードアであ
    って、閉成時に前記フイルムカートリッジのスプール及
    び遮光ドア開閉用穴部にそれぞれ係合するガイド軸が設
    けられたチャンバードアと、 前記カートリッジシェルの位置決め用穴部又は切欠き部
    に係合する位置決め部材を有し、該位置決め部材を前記
    位置決め用穴部又は切欠き部に係合させることによって
    前記カートリッジシェルを前記カートリッジ収納室内で
    所定の位置に位置決めする位置決め手段と、 前記カートリッジシェルの表面に露出した前記ICメモ
    リユニットの複数の接点パターンとそれぞれ接触する複
    数の接点部材を有し、前記カートリッジシェルが前記位
    置決め手段によって位置決めされたときのみ該接点部材
    を前記接点パターンに接触させる接点機構と、 前記接点機構の複数の接点部材を介して前記ICメモリ
    ユニットから情報を読み出し又は前記ICメモリユニッ
    トに情報を書き込む手段と、を備え、 前記フイルムカートリッジのスプール及び遮光ドア開閉
    用穴部を前記スプール駆動軸、ドアドライバ及びガイド
    軸によって軸支し、少なくとも前記写真フイルムの搬送
    時には前記カートリッジシェルを浮動可能にし、前記I
    Cメモリユニットから情報を読み出し又は前記ICメモ
    リユニットに情報を書き込む際には、前記位置決め手段
    によって前記カートリッジシェルを前記カートリッジ収
    納室内で所定の位置に位置決めすることを特徴とするI
    Cメモリ付きフイルムカートリッジを使用する装置。
  6. 【請求項6】 前記位置決め機構及び前記接点機構は、
    前記位置決め部材及び複数の接点部材がアーム先端部に
    配設されたアーム部材と、前記カートリッジシェルを位
    置決めするとともに前記ICメモリユニットの接点パタ
    ーンに前記接点部材を当接させるべく前記アーム部材を
    回動させるアーム駆動機構とから構成されている請求項
    5のICメモリ付きフイルムカートリッジを使用する装
    置。
  7. 【請求項7】 長尺の写真フイルムと、該写真フイルム
    を収納するカートリッジシェルであって、その内周が円
    筒形に形成されるとともに、前記写真フイルムを送り出
    すための出口開口を開閉する遮光ドアと、該遮光ドアを
    開閉するための遮光ドア開閉用穴部とを有するカートリ
    ッジシェルと、前記カートリッジシェルに対して所定の
    遊びをもって回転自在に配設され、前記写真フイルムの
    長尺方向の一端が固定され、その回りに前記写真フイル
    ムが巻き付けられる単一のスプールと、複数の接点パタ
    ーンがカートリッジシェルの表面に露出するように前記
    カートリッジシェルに埋設されたICメモリユニットと
    からなるフイルムカートリッジを使用する装置におい
    て、 前記フイルムカートリッジを収納するカートリッジ収納
    室であって、その奥行き端に前記フイルムカートリッジ
    のスプール及び遮光ドア開閉用穴部にそれぞれ係合する
    スプール駆動軸及びドアドライバが設けられたカートリ
    ッジ収納室と、 前記カートリッジ収納室を開閉するチャンバードアであ
    って、閉成時に前記フイルムカートリッジのスプール及
    び遮光ドア開閉用穴部にそれぞれ係合するガイド軸が設
    けられたチャンバードアと、 前記カートリッジシェルの外周面に少なくとも2箇所で
    当接する位置決め部材を有し、該位置決め部材を前記カ
    ートリッジシェルの外周面に当接させることによって前
    記カートリッジシェルを前記カートリッジ収納室内で所
    定の位置に位置決めする位置決め手段と、 前記カートリッジシェルの表面に露出した前記ICメモ
    リユニットの複数の接点パターンとそれぞれ接触する複
    数の接点部材を有し、前記カートリッジシェルが前記位
    置決め手段によって位置決めされたときのみ該接点部材
    を前記接点パターンに接触させる接点機構と、 前記接点機構の複数の接点部材を介して前記ICメモリ
    ユニットから情報を読み出し又は前記ICメモリユニッ
    トに情報を書き込む手段と、を備え、 前記フイルムカートリッジのスプール及び遮光ドア開閉
    用穴部を前記スプール駆動軸、ドアドライバ及びガイド
    軸によって軸支し、少なくとも前記写真フイルムの搬送
    時には前記カートリッジシェルを浮動可能にし、前記I
    Cメモリユニットから情報を読み出し又は前記ICメモ
    リユニットに情報を書き込む際には、前記位置決め手段
    によって前記カートリッジシェルを前記カートリッジ収
    納室内で所定の位置に位置決めすることを特徴とするI
    Cメモリ付きフイルムカートリッジを使用する装置。
  8. 【請求項8】 前記位置決め手段及び前記接点機構は、
    前記ドアドライバを回動させる遮光ドア駆動機構の遮光
    ドア開動作又は前記スプール駆動軸を機械的にロック/
    アンロックするスプールロック機構のロック解除動作に
    連動して、前記位置決め部材及び接点部材を前記カート
    リッジシェルから退避させ、前記遮光ドア駆動機構の遮
    光ドア閉動作又は前記スプールロック機構のロック動作
    に連動して、前記位置決め部材及び接点部材を前記カー
    トリッジシェルに当接させることを特徴とする請求項5
    又は7のICメモリ付きフイルムカートリッジを使用す
    る装置。
  9. 【請求項9】 長尺の写真フイルムと、該写真フイルム
    を収納するカートリッジシェルであって、その内周が円
    筒形に形成されるとともに、前記写真フイルムを送り出
    すための出口開口を開閉する遮光ドアと、該遮光ドアを
    開閉するための遮光ドア開閉用穴部とを有するカートリ
    ッジシェルと、前記カートリッジシェルに対して所定の
    遊びをもって回転自在に配設され、前記写真フイルムの
    長尺方向の一端が固定され、その回りに前記写真フイル
    ムが巻き付けられる単一のスプールと、複数の接点パタ
    ーンがカートリッジシェルの表面に露出するように前記
    カートリッジシェルに埋設されたICメモリユニットと
    からなるICメモリ付きフイルムカートリッジを使用す
    る装置において、 前記フイルムカートリッジを収納するカートリッジ収納
    室であって、その奥行き端に前記フイルムカートリッジ
    のスプール及び遮光ドア開閉用穴部にそれぞれ係合する
    スプール駆動軸及びドアドライバが設けられたカートリ
    ッジ収納室と、 前記カートリッジ収納室を開閉するチャンバードアであ
    って、閉成時に前記フイルムカートリッジのスプール及
    び遮光ドア開閉用穴部にそれぞれ係合するガイド軸が設
    けられたチャンバードアと、 前記カートリッジシェルの表面に露出した前記ICメモ
    リユニットの複数の接点パターンとそれぞれ接触する複
    数の接点部材を有し、該接点部材を前記接点パターンに
    接触又は退避させる接点機構と、 前記接点機構の複数の接点部材を介して前記ICメモリ
    ユニットから情報を読み出し又は前記ICメモリユニッ
    トに情報を書き込む手段と、を備え、 前記接点機構は、前記接点部材を前記接点パターンに当
    接させた状態で該接点パターンの表面上を移動させ、前
    記接点パターンの表面をクリーニングすることを特徴と
    するICメモリ付きフイルムカートリッジを使用する装
    置。
  10. 【請求項10】 前記接点機構は、先端に前記複数の接
    点部材を弾性をもって保持するアーム部材と、該アーム
    部材を回動させて前記複数の接点部材を前記接点パター
    ンに圧着し又は前記接点パターンから退避させる第1の
    駆動機構と、前記アーム部材の少なくとも接点部材を、
    前記接点パターンの表面と略平行に移動させる第2の駆
    動手段とを有することを特徴とする請求項9のICメモ
    リ付きフイルムカートリッジを使用する装置。
  11. 【請求項11】 前記接点機構は、前記接点パターンの
    表面に対して所定の角度傾斜した線バネ又は板バネから
    なる前記接点部材を有し、該接点部材と前記接点パター
    ンとのカートリッジ装填/排出方向への相対的な移動に
    よって前記接点部材を前記接点パターンに圧着し又は前
    記接点パターンから退避させるとともに、前記圧着又は
    退避時に前記接点部材の先端を前記接点パターンの表面
    に沿って摺動させることを特徴とする請求項9のICメ
    モリ付きフイルムカートリッジを使用する装置。
  12. 【請求項12】 前記ICメモリユニットの複数の接点
    パターンは、前記カートリッジ収納室へのカートリッジ
    装填方向に対して直交する面に配置されていることを特
    徴とする請求項9、10又は11のICメモリ付きフイ
    ルムカートリッジを使用する装置。
  13. 【請求項13】 前記カートリッジシェルの外周面に少
    なくとも2箇所で当接する位置決め部材を有し、該位置
    決め部材を前記カートリッジシェルの外周面に当接させ
    ることによって前記カートリッジシェルを前記カートリ
    ッジ収納室内で所定の位置に位置決めする位置決め手段
    を備え、 前記フイルムカートリッジのスプール及び遮光ドア開閉
    用穴部を前記スプール駆動軸、ドアドライバ及びガイド
    軸によって軸支し、少なくとも前記写真フイルムの搬送
    時には前記カートリッジシェルを浮動可能にし、前記I
    Cメモリユニットから情報を読み出し又は前記ICメモ
    リユニットに情報を書き込む際には、前記位置決め手段
    によって前記カートリッジシェルを前記カートリッジ収
    納室内で所定の位置に位置決めすることを特徴とする請
    求項9のICメモリ付きフイルムカートリッジを使用す
    る装置。
  14. 【請求項14】 前記フイルムカートリッジのカートリ
    ッジシェルは、その上面又は下面に該カートリッジシェ
    ルの位置決めを行うための1又は複数の位置決め用穴部
    又は切欠き部を有し、 前記カートリッジシェルの位置決め用穴部又は切欠き部
    に係合する位置決め部材を有し、該位置決め部材を前記
    位置決め用穴部又は切欠き部に係合させることによって
    前記カートリッジシェルを前記カートリッジ収納室内で
    所定の位置に位置決めする位置決め手段を備え、 前記フイルムカートリッジのスプール及び遮光ドア開閉
    用穴部を前記スプール駆動軸、ドアドライバ及びガイド
    軸によって軸支し、少なくとも前記写真フイルムの搬送
    時には前記カートリッジシェルを浮動可能にし、前記I
    Cメモリユニットから情報を読み出し又は前記ICメモ
    リユニットに情報を書き込む際には、前記位置決め手段
    によって前記カートリッジシェルを前記カートリッジ収
    納室内で所定の位置に位置決めすることを特徴とする請
    求項9のICメモリ付きフイルムカートリッジを使用す
    る装置。
  15. 【請求項15】 長尺の写真フイルムと、該写真フイル
    ムを収納するカートリッジシェルであって、その内周が
    円筒形に形成されるとともに、前記写真フイルムを送り
    出すための出口開口を開閉する遮光ドアと、該遮光ドア
    を開閉するための遮光ドア開閉用穴部とを有するカート
    リッジシェルと、前記カートリッジシェルに対して所定
    の遊びをもって回転自在に配設され、前記写真フイルム
    の長尺方向の一端が固定され、その回りに前記写真フイ
    ルムが巻き付けられる単一のスプールと、複数の接点パ
    ターンがカートリッジシェルの表面に露出するように前
    記カートリッジシェルに埋設されたICメモリユニット
    とからなるICメモリ付きフイルムカートリッジの使用
    方法であって、 前記フイルムカートリッジがカートリッジ収納室に収納
    され、該カートリッジ収納室のチャンバードアが閉じら
    れると、カートリッジ収納室側に設けられた接点機構の
    各接点部材を前記ICメモリユニットの複数の接点パタ
    ーンに接触させ、 前記フイルムカートリッジから写真フイルムを引き出す
    前に前記ICメモリユニットから前記接点部材を介して
    情報を読み出し、 前記情報の読み出し終了後、前記フイルムカートリッジ
    から写真フイルムを引き出す前に前記接点機構の接点部
    材を前記接点パターンから退避させ、前記カートリッジ
    シェルを浮動可能にし、 前記カートリッジシェルが浮動可能な状態で写真フイル
    ムを搬送して所要の処理を行い、 前記所要の処理終了後、前記写真フイルムを前記フイル
    ムカートリッジ内に巻き取り、 前記巻取り完了後、前記接点機構の接点部材を前記接点
    パターンに圧着し、前記ICメモリユニットに情報を書
    き込み、 前記情報の書き込み終了後、前記チャンバードアを開放
    し、前記カートリッジ収納室から前記フイルムカートリ
    ッジの取り出しを可能にすることを特徴とするICメモ
    リ付きフイルムカートリッジの使用方法。
  16. 【請求項16】 前記接点機構の退避及び圧着動作は、
    前記遮光ドアの開閉動作又は前記スプールのロック解除
    /ロック動作に連動することを特徴とする請求項15の
    ICメモリ付きフイルムカートリッジの使用方法。
  17. 【請求項17】 前記フイルムカートリッジから写真フ
    イルムが引き出された状態で前記ICメモリユニットか
    ら情報を読み出し又は前記ICメモリユニットに情報を
    書き込む際には、前記写真フイルムを停止させた後、前
    記接点機構の接点部材を前記接点パターンに圧着して行
    い、 前記情報の読み出し又は書き込みの終了後、前記接点機
    構の接点部材を前記接点パターンから退避させ、その
    後、前記写真フイルムの搬送を可能にすることを特徴と
    する請求項15のICメモリ付きフイルムカートリッジ
    の使用方法。
JP10000460A 1997-05-19 1998-01-05 Icメモリ付きフイルムカートリッジ並びにそれを使用する装置及びその使用方法 Pending JPH1138559A (ja)

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