JPH1138386A - 映像表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

映像表示装置およびその駆動方法

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JPH1138386A
JPH1138386A JP19083797A JP19083797A JPH1138386A JP H1138386 A JPH1138386 A JP H1138386A JP 19083797 A JP19083797 A JP 19083797A JP 19083797 A JP19083797 A JP 19083797A JP H1138386 A JPH1138386 A JP H1138386A
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JP
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voltage
voltage waveform
liquid crystal
unit
waveform
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Application number
JP19083797A
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English (en)
Inventor
Yukio Tanaka
幸生 田中
Kazunori Komori
一徳 小森
Kazuhiro Nishiyama
和廣 西山
Akio Takimoto
昭雄 滝本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶ディスプレイや、プロジェクタ用の液晶
ライトバルブなどの映像表示装置において、経時変化や
温度変化が少なく均一で色再現性の良い映像を得ること
を目的とする。 【解決手段】 アクティブマトリックス構造の基板とV
A(垂直配向)液晶によって構成される液晶パネルにお
いて、1フレーム101の間に幅の比が128:64:
32:16:8:4:2:1の8個の電圧変調期間10
2を設定し、256階調のうちの入力すべき階調(0〜
255)を2進数表示したときの8桁の数の各位の数と
この電圧変調期間102に順に対応させ、各位の数が1
のときには液晶がONとなる電圧を、0の時にはOFF
となる電圧を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶プロジェクタ
に用いられる液晶ライトバルブや液晶ディスプレイなど
の映像表示装置とその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶を用いた映像表示装置として
は、TFT(薄膜トランジスタ)液晶パネルや電気書き
込み型の液晶ライトバルブがある。これらの基本構造は
いずれも、アクティブマトリクス構造を有する基板と対
向側の透明電極基板との間に液晶が注入された基本構造
を有している。アクティブマトリクスは液晶層への印加
電圧を画素単位で制御する2次元的な電極・トランジス
タ配列構造であり、主としてガラス・石英等の透明基板
上に形成されたTFTアレイや、多結晶又は単結晶のS
i基板上に形成されたMOSトランジスタアレイが用い
られる。一般に、前者は透過型の構成、後者は反射型の
構成となる。
【0003】液晶としては、ネマティック相のものが広
く用いられる。この理由の一つとしては、例えばスメク
ティック相の液晶(強誘電性液晶など)が自発分極に基
づくイオン分解などの不安定要素を持っているのに対し
て、このネマティック相のものはそのような不安定性を
もたず非常に安定な動作ができるということがあげられ
る。
【0004】このようなネマティック相の液晶の中で
も、特にTN(ツイステッドネマティック)モードのも
のが現在広く用いられている。これは、対向する2つの
基板の間で液晶の配向方向に角度差(一般に90゜)を
もたせて液晶が層の厚み方向に螺旋状に捻れて配列する
ようにしたものである。
【0005】誘電率異方性Δε(=[分子長軸方向の誘
電率]−[分子短軸方向の誘電率]) は一般に正のものが用いられる。偏光子・検光子を互い
に直交位置にあわせてその間にこの液晶パネルを挿入し
たときの、液晶への印加電圧と透過率の関係(γ特性)
は図8のようになる。
【0006】これに対して、VA(垂直配向)モードと
呼ばれる液晶モードがある。これはΔεが負のネマティ
ック液晶1001を用いたモードであり、電界無印加時
に液晶1001が基板1002a、1002bの面に垂
直な方向に対してごくわずかに(0.1゜〜10゜程
度)傾いた状態で配向するようにしたものである(図1
0(a))。
【0007】この液晶1001に電圧を印加すると液晶
1001が基板に平行な方向に倒れて複屈折効果が生
じ、透過率が増大する(図10(b))。このときのγ
特性の1例は図9のようになる。VAモードは図9から
わかるように、低い電圧範囲内で最小透過率(OFF)
と最大透過率(ON)の間の透過率を制御することがで
きるという利点をもっている(場合によっては必ずしも
透過率のピークが現れないこともありうる)。また、T
Nモードの場合、液晶層の厚み(セルギャップ)が小さ
いと十分な旋光効果が得られなくなり最大透過率(電界
無印加時に対応)が小さくなるという制限があるが、V
Aモードの場合は旋光性を用いるものではないためこの
ような制限がなく液晶層を薄くすることができ、従っ
て、高速応答が得られるという利点もある。
【0008】これらの液晶の駆動の最も一般的なもの
は、例えば以下のようである。すなわち、図11のよう
なM×NTFTアレイ構造(ゲート線1103はM本、
データ線1104はN本、画素電極1101はM×N
個)において、第kフレーム(表示周期)中に、第1か
ら第Mのゲート線1103が順次選択されるが、第mの
ゲート線1103が選択されている瞬間においてはこの
ゲート線1103に接続されたTFT1102がON状
態になり、第(m、n)画素の電位はその瞬間における
データ線の電位VDn(k、m)になる(図12参照)。
そして、次の第(k+1)フレームで第mのゲート線が
選択されるまでの間はこのTFT1102はOFF状態
のままであり、第(m、n)の画素電極の電位はほぼ一
定値VDn(k、m)に保たれる(TFT1102の寄生
容量やリーク電流の影響は無視する)。第(k+1)フ
レームで第mのゲート線が選択されると、この画素電極
の電位はVDn(k+1、m)になる。例えばVA液晶を
用いた場合、このデータ線の電圧値VDn(k、m)を0
VとVM (図9のγ特性のピーク位置での電圧値)の間
で変化させることにより液晶の透過率(階調)をアナロ
グ的に制御することができる。
【0009】なお、一般に偶数番目のフレームと奇数番
目のフレームではかならず極性が逆になる。これは、液
晶への印加電圧の直流成分が0V近辺になるようにして
チャージアップによる電圧−透過率特性のシフトを抑制
するためである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように液晶層へ
の印加電圧によって階調を制御する場合、温度変化や液
晶層のチャージアップ等によってγ特性が変化した場合
に、望み通りの階調が得られず白や黒の表示のつぶれが
生じたり色合いが変化したりするという問題があった。
また、液晶の面内でのγ特性のばらつき(例えば、ラビ
ングスジやセルギャップの不均一性等に起因するもの)
があるために均一な画像が得られないという問題もあっ
た。
【0011】本発明は、これらの諸問題を解決し、液晶
ライトバルブを用いたプロジェクタや液晶ディスプレイ
などの映像表示装置において、温度による変化や経時変
化のない均一な映像を得ることを目的とする。またγ特
性が直線的となり補正も容易となる。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の映像表示装置は、ネマティック相を示す液晶
を主成分とする液晶層と、映像入力信号に応じて前記液
晶層の面内の各々の画素に対して電圧波形を印加する表
示制御手段とを備え、前記表示制御手段が発生する前記
電圧波形の1表示周期は2個以上の電圧変調期間を有
し、前記電圧波形の1表示周期は、各々の前記電圧変調
期間について各々の前記電圧変調期間に属する2個以上
の有限個の単位電圧波形の集合のうちから1つを選ぶこ
とによって構成されたものであることが望ましい。
【0013】ここで、単位電圧波形は電圧変調期間内に
おいて概略一定電圧の矩形パルスであることが好まし
い。
【0014】さらに、各々の電圧変調期間について単位
電圧波形は4個あり、第1および第3の単位電圧波形の
電圧は逆極性であり、第2および第4の単位電圧波形の
電圧は逆極性であり、前記第1の単位電圧波形の電圧の
絶対値は前記第2の単位電圧波形の電圧の絶対値よりも
大きく、前記第3の単位電圧波形の電圧の絶対値は前記
第4の単位電圧波形の電圧の絶対値よりも大きく、奇数
番目の表示周期は各々の前記電圧変調期間について前記
第1および第2の単位電圧波形のうちのいずれかを映像
入力信号に応じて選ぶことによって構成され、偶数番目
の表示周期は各々の前記電圧変調期間について前記第3
および第4の単位電圧波形のうちのいずれかを前記映像
入力信号に応じて選ぶことによって構成されることが望
ましい。
【0015】そして、第1の単位電圧波形を印加したと
きの液晶層の光学的状態と第3の単位電圧波形を印加し
たときの前記液晶層の光学的状態は概略同じであり、第
2の単位電圧波形を印加したときの前記液晶層の光学的
状態と第4の単位電圧波形を印加したときの前記液晶層
の光学的状態は概略同じであることが望ましい。
【0016】さらに、1表示周期内の電圧変調期間はM
個あり(Mは2以上の整数)、M個の前記電圧変調期間
の幅は概略公比1/2の等比数列をなしていることが好
ましい。
【0017】ここで、映像入力信号は2M 通りあり、2
M 個の映像入力信号を輝度の小さいものから順にS0
1 、・・・S2 M -1とし、M個の電圧変調期間を幅の小
さいものから順にP0 、P1 、・・・、PM-1 とし、j
=0、1、・・・、2M −1について、1表示周期内の
電圧波形の前記電圧変調期間Pk (k=0、1、・・
・、M−1)における単位電圧波形を、jを2進数表示
したときの第2k 位が1のときには第1の単位電圧波形
または第3の単位電圧波形とし、0のときには第2の単
位電圧波形または第4の単位電圧波形として構成した前
記電圧波形をVjとするとき、表示制御手段は、前記映
像入力信号Si (i=0、1、・・・、2 M −1)に対
して、前記電圧波形Vi を発生させるものであることが
望ましい。
【0018】又は、映像入力信号は2M 通りあり、2M
個の映像入力信号を輝度の小さいものから順にS0 、S
1 、・・・、S2 M -1とし、M個の電圧変調期間を幅の小
さいものから順にP0 、P1 、・・・、PM-1 とし、j
=0、1、・・・、2M −1について、1表示周期内の
電圧波形の前記電圧変調期間Pk (k=0、1、・・
・、M−1)における単位電圧波形を、jを2進数表示
したときの第2k 位が1のときには第1の単位電圧波形
又は第3の単位電圧波形とし、0の時には第2の単位電
圧波形又は第4の単位電圧波形として構成した前記電圧
波形をVj とし、前記電圧波形Vj に対応する液晶層の
透過又は反射光強度の1表示周期にわたる積分値をIj
とするとき、表示制御手段は、前記映像入力信号S
i (i=0、1、・・・、2M −1)に対していずれか
の整数jを対応させてj(i)として電圧波形Vj(i)
発生させるものであり、かつIj(i)がiに対して増加関
数になっていることが望ましい。
【0019】なお、n=1、2、3、4について、第n
の単位電圧波形の電圧は1表示周期内のすべての電圧変
調期間において概略一定であることが望ましい。
【0020】また、表示制御手段は表示制御基板と透明
電極基板を備え、液晶層は前記表示制御基板と前記透明
電極基板によって両側から挟まれていて、前記透明電極
基板は全面が等電位であり、VS およびVB を、VS
|VB |≧0を満たす電圧値として、前記透明電極基板
の電位は、第1および第2の単位電圧波形のときには−
B であり、第3および第4の単位電圧波形のときには
S であり、前記表示制御基板の電位は、第1および第
4の単位電圧波形のときにはVS −VB であり、第2お
よび第3の単位電圧波形のときには0であることが望ま
しい。
【0021】そして、液晶は、分子長軸方向の誘電率が
前記分子長軸方向に対して垂直な方向の誘電率よりも小
さい液晶であることが望ましい。
【0022】また、上記の課題を解決するための本発明
の映像表示装置の駆動方法は、異常軸方向の誘電率が前
記異常軸方向に対して垂直な方向の誘電率よりも小さい
液晶を主成分とする液晶層と、映像入力信号に応じて前
記液晶層の面内の各々の画素に対して電圧波形を印加す
る表示制御手段とを備えた映像表示装置を駆動する方法
において、前記表示制御手段が発生する前記電圧波形の
1表示周期は2個以上の電圧変調期間を有し、前記電圧
波形の1表示周期は、各々の前記電圧変調期間について
各々の前記電圧変調期間に属する2個以上の有限個の単
位電圧波形の集合のうちから1つを選ぶことによって構
成されたものであることが望ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0024】(実施の形態1)まず、簡単のため全面に
1つの電極を形成したサンプルパネル206での実験に
ついて述べる。このときの実験系を図2に示す。
【0025】サンプルパネル206は、ガラス基板20
4上にAl電極202を全面に形成して配向膜(図示せ
ず)を塗布して配向処理を行ったものと、別のガラス基
板205上にITO203を形成して同様に配向膜(図
示せず)を塗布して配向処理を行ったものとを、あるギ
ャップを持たせて互いに貼りあわせてその間隙にVA液
晶201を注入したものである。ここで、セルギャップ
はd=1.3μmであり、VA液晶としてはΔn=−
0.12のものを用いた。
【0026】このサンプルパネル206を駆動電源20
7に接続し、光源208からの光をフィルタ209およ
び偏光ビームスプリッタ210を介してサンプルパネル
206に入射し、そのときの反射光をフォトディテクタ
211で観察する。光源208はハロゲンランプを用
い、フィルタ209は中心波長がλ=540nmのもの
を用いている。
【0027】まず、駆動電圧として非常に低周波(〜
0.1Hz)の三角波を用いてサンプルパネルを駆動さ
せた。このときの駆動電圧をXYプロッタのX入力と
し、フォトディテクタ211で観測される反射光強度を
Y入力としてこれらの関係を図示させた。すると、図9
にあるような正負対称な図形が得られた。このとき、反
射光強度が立ち上がりを始める電圧(閾値電圧)はVT
=1.9V、極大になる電圧(最大電圧)はVM =7.
0Vになった。
【0028】次に、この液晶の応答速度(VT からVM
へ、およびVM からVT へ電圧を変化させたときの反射
光強度の立ち上がり、および立ち下がりの時間)を測定
したところ、約0.5msecであった。これは通常の
TN液晶(数msec〜10msec)に比べて非常に
速い応答であるが、これはセルギャップが非常に小さい
ためであると考えられる。
【0029】次に、サンプルパネル206を駆動するた
めの図3のような電圧波形について考える。この電圧波
形は16.6667msecが1つの単位となってい
て、映像表示装置の1表示周期(1フレーム)に相当す
る。1フレームは8個の電圧変調期間P7 、P6 、・・
・、P1 、P0 と、1個の予備期間(ブランキング)P
B によってこの順に構成されている。そして、8個の電
圧変調期間の幅はP7 から順にそれぞれ8msec、4
msec、2msec、1msec、0.5msec、
0.25msec、0.125msec、0.0625
msecであり、公比1/2の等比数列になっている。
予備期間の幅は0.7292msecである。
【0030】奇数番目のフレームにおいては、各電圧変
調期間の電圧はVS またはVB であり(VS >VB
0)、偶数番目のフレームにおいては−VS または−V
B である。予備期間の電圧は、奇数番目のフレームはV
B であり、偶数番目のフレームは−VB である。このよ
うな偶奇反転の電圧波形にすることにより、直流成分を
ほぼ0に近い値にすることができ、経時的な液晶のチャ
ージアップが防げるという効果が得られる。ここではV
S と−VS 、あるいはVB と−VB のように完全に正負
対称であるとしているが、偶奇各フレームで(絶対値が
異なっても)符号だけが逆であればある程度の効果は得
られる。
【0031】電圧−反射率特性(γ特性)は図9に示さ
れるように正負対称であるので、奇数フレームでのVS
印加時と偶数フレームでの−VS 印加時では液晶は全く
同じ光学的状態であり、反射光強度は同じになる。VB
と−VB についても同様である。このように液晶の光学
的状態が偶奇各フレームで同じにすることにより、表示
のちらつき(フリッカ)をなくすことができる。
【0032】さて、このような電圧波形は、(奇数フレ
ームおよび偶数フレームそれぞれについて)28 =25
6通り存在する。ここで、j=0、1、・・・、255
について、jを2進数表示したときの8桁の数の各位に
ついて、第2k 位(k=0、1、・・・、7)の数字が
1の場合には電圧変調期間Pk の電圧をVS (または−
S )に、0の場合にはVB (または−VB )にするこ
とによって得られた電圧波形をVj とする。
【0033】実際に256通りの電圧波形Vj の各々に
ついてそのときの出力Ij (反射光強度の1フレームに
わたる積分値に相当)を測定した。電圧値は、VS
7.0V、VB =1.5Vとした。このときのjとIj
の関係を図4(a)に、0≦j≦32の部分を拡大した
ものを図4(b)に示す。これによると、数カ所におい
てjに対する出力Ij が逆転を起こしているが、概ね線
形に近い関係が得られているのが分かる。
【0034】ここで、このjとIj の対応を何度か繰り
返して測定してみたところ、毎回全く同じ関係が得られ
た。また、サンプルパネル206の温度を−20℃〜7
0℃の範囲内で変化させて、この測定を行っても殆ど温
度による差はなかった。
【0035】また、サンプルパネル206の面内のいろ
いろな点で測定を行っても全く同じ特性が得られた。本
方式の駆動の場合、液晶の状態としては本質的に完全に
ON(±VS に対応)と完全にOFF(±VB に対応)
の2つしか用いていないために、かりにγ特性の中間調
部に変化(温度、チャージアップ、面内不均一性などに
よる)があっても、その影響が従来のアナログ的な駆動
の場合に比べて現れにくくなっていると考えらえる。
【0036】いま、256階調の映像入力信号を輝度の
小さい方から順にS0 、S1 、・・・、S255 とする。
以上の結果は、実際にアクティブマトリクス基板を用い
て液晶表示素子を作った場合に入力信号Sj (j=0、
1、・・・、255)に対して電圧波形Vj を発生させ
れば、概ね良好な画像が得られることを示している。
【0037】次に、j=170(2進数で101010
10)の場合について、電圧波形V 170 に対する反射光
強度の波形をオシロスコープで観測してみた。このとき
の波形を図5に示す。これによると、上位5つの電圧変
調期間(P7 〜P3 )程度はかろうじて電圧波形V170
に追随して応答しているが、下位3つ(P2 〜P0 )に
ついては十分に電圧波形V170 に追随していない。これ
は、P3 の幅(0.5msec)と液晶の応答速度
(0.5msec)が同程度の値であることともつじつ
まがあっている。この応答波形において、P2 〜P0
部分は不完全な応答ではあるが、この応答を面積として
見れば概ね電圧波形のP2 〜P0 の部分のV B より上の
部分の面積に比例していて、その結果として図4(a)
および(b)のような線形な関係が得られていると考え
られる。
【0038】なお、液晶の応答速度が電圧変調期間の幅
(0.0625msec)にくらべて十分小さいという
極限を考えた場合には、反射光強度の波形は電圧波形の
Bより上の部分と完全に一致し、出力Ij はjに対し
て完全に線形になると考えられる。これは、各電圧変調
期間の幅が公比0.5の等比数列になっていることによ
って得られる効果であるといえる。
【0039】なお、応答の遅い液晶に対して、あえて各
電圧変調期間の幅を公比0.5の数列からずらせたもの
にして、より線形性を高めるという方法もあり得る。
【0040】さて、実際にアクティブマトリクス構造基
板を用いて液晶パネルを構成する場合、図4(b)をも
とにして、逆転が生じている部分でSi とVj の対応を
変えることも可能である。例えば、映像入力信号S12
対してV11を発生させ、S24に対してV23を発生させ、
28に対してV27を発生させるという操作を行えば、出
力Ij は入力信号Si に対して増加関数となり、出力の
映像入力信号に対する線形性はより改善される。また、
例えばこの図において、V0 に対する出力とV 1 に対す
る出力が殆ど差がない。これは、S0 →V0 、S1 →V
1 と対応させれば、黒の階調つぶれが生じることを示し
ている。そこで、例えばS1 以降Si とVj の対応を1
ずつずらせて、S0 →V0 、S1 →V2 、S2 →V3
3 →V 4、・・・、S254 →V255 、S255 →V255
というような操作を行えば、暗い部分での階調が比較的
忠実に再現されるようになる。
【0041】ここで、サンプルパネル206のAl電極
202とITO203の電位を接地電位を基準として独
立に変化させることを考える。このときの変化のさせ方
の例を(表1)に、実際の波形図を図6に示す。
【0042】
【表1】
【0043】これによると、確かにAl電極202の電
位とITO203の電位の差をとれば図3のような波形
になることがわかる。こうすると、Al電極の電位が0
とV S −VB の2種のみで済むという利点がある。これ
により、実際にアクティブマトリクス基板で駆動させる
場合に周辺ドライバ回路の構成が簡単になるという利点
が生じる。また、電位が2値のみで済むということはデ
ジタル回路との整合がよいということを意味し、特にS
RAM基板を用いる場合(後述)に有効になる。
【0044】なお、ここまでの実験において、VB およ
びVS の電圧は必ずしも固定されたものではなく、|V
B |は0V〜閾値電圧VT の近傍であってもよく、VS
も最大電圧VM の近傍であってもよい。また、場合によ
ってはγ特性曲線が必ずしも極大値を持たないことがあ
るが、そのときは、十分な反射率をもつような電圧値を
S とすればよい。
【0045】また、ここでは8ビット階調を例として述
べたが、別に8ビットである必要はなく、2ビット以上
であればいくらでも良い。
【0046】また、ここでは1フレームの時間は16.
6667msecとしたが、これは必ずしもこの値であ
る必要はない。
【0047】また、1フレーム内での電圧変調期間の配
列は必ずしも幅の大きいものから順番である必要はな
く、例えば幅の小さい順に配列することや、あるいはラ
ンダムに配列するのも勿論かまわない。
【0048】また、以上の実験では1フレーム内におい
て隣り合う電圧変調期間はいずれも時間的に接している
が、別にこれらの間に適当な予備期間(非変調期間;ブ
ランキング)を設けても構わない。
【0049】また、本実験では1フレーム内の電圧変調
期間の高さはすべて同じとしたが、これもかならずしも
すべて同じである必要はない。ただし、その場合には、
アクティブマトリクスの周辺ドライバ回路の構成がやや
複雑になるという問題が発生しうる。
【0050】また、各々の電圧変調期間内で必ずしも一
定の電圧である必要はない。ただ、アクティブマトリク
ス駆動を行う場合、一定の電圧にするのが余分な構成を
必要としない最も自然な方法である(厳密には、トラン
ジスタの寄生容量やリーク電流の存在によって、電圧変
調期間内で僅かの電圧の変動はあり得るが、この程度の
変動は無視し、一定の電圧であるとみなして差し支えな
い)。
【0051】以上の実験は、セルギャップd=1.3μ
m、複屈折Δn=−0.12、光の波長λ=540nm
の場合について行ったが、これも必ずしもこれらの値で
ある必要はない。例えば、セルギャップdは、0.05
μm〜50μmの間であればよい。
【0052】また、以上の実験はすべてVA液晶に対し
て行ったが、TN液晶、STN(スーパーツイステッド
ネマティック)液晶、IPS(面内スイッチング)液
晶、GH(ゲスト・ホスト)型液晶、高分子分散型液
晶、ホモジニアス液晶、ハイブリッド液晶等のネマティ
ック相液晶に関しても同様のことがいえる。
【0053】また、以上の実験は反射型の構成で行った
が、これは、透過型の構成でも全く同様に行うことがで
きる。この場合、サンプルパネル206のAl電極20
2の代わりにITOを用い、このサンプルパネル206
を2枚の偏光板で挟んでそのときの透過光強度を測定す
ればよい。ただ、透過型にする場合、VA液晶のように
複屈折効果を用いるときの変調度が反射型の場合の半分
になるため、効率の低下などが生じる可能性はあり得
る。この点から見れば、反射型の方が望ましい。
【0054】また、以上においては各電圧変調期間内に
おいて2値論理的に2通りの単位電圧波形(偶奇フレー
ムでの反転を除く)のうちからの選択を行っているが、
あえて3値論理、4値論理的に複数の単位電圧波形のな
かからの選択を行ってもかまわない。
【0055】(実施の形態2)次に、実際にアクティブ
マトリクス基板を用いて構成した液晶パネルについて述
べる。いま、図11に示すような透過型のM×Nアクテ
ィブマトリクス基板(アモルファスSi、または多結晶
Siなどで形成)と透明電極(ITO)基板の間にVA
液晶を注入して液晶パネルを構成し、それぞれの画素を
(実施の形態1)で述べたような電圧波形で駆動する。
このような駆動のタイミングチャートの一例を図1に示
す。
【0056】これは、第(1、n)画素、第(2、n)
画素、・・・、第(M、n)画素(n=1、2、・・
・、N)の液晶への印加電圧波形であるが、それぞれ
(実施の形態1)で述べた、1フレーム101が8個の
電圧変調期間102からなる電圧波形がTS という時間
ずつ遅れながら動作する様子を示している(簡単のた
め、電圧波形としてはいずれも2進数表示で1XXX0
101である場合について描いてある)。
【0057】矢印で示してあるのが、その画素の属する
ゲート線1103が選択されている瞬間である。これ
は、第nのデータ線1104はTS という時間毎に各画
素で発生すべき電圧波形番号(0〜255)の2進数表
示時の当該桁の値(0又は1)に応じた電圧値(±
B 、又は±VS )になっていることを示している。
【0058】ここで、このような駆動が有効に行われる
ためには、以下の条件が満たされている必要がある。 [1]TS という時間内で各画素への充電がほぼ完了す
ること(液晶分子の応答時間は含まない) [2]TS という時間内でN個のデータ線1104に与
えるべき信号(0、又は1)を求め、それに応じた電圧
値(±VB 、又は±VS )にすること [3]M・TS が最小の電圧変調期間(P0 )よりも短
いこと これらの条件は、M、Nが大きいほど満たすのが困難に
なるが、データ処理シフトレジスタの並列処理ビット数
を大きくしたり、トランジスタ自体の充電能力を大きく
したり(すなわち、移動度を大きくしてRC時定数を小
さくする)することによって、大きなM、Nでも実現可
能になる。
【0059】M、Nとしては、4〜40000程度が望
ましい。なお、このようなM×N画素の表示単位をさら
に2次元的に何組か並べれば、より大きな画素数の表示
が行えることは言うまでもない。
【0060】さて、実際に、M=N=64の場合につい
て256階調の画像の表示を行ったところ(R、G、B
の3板構成にする)、従来のアナログ階調に比べて均一
性が良く、色合いのムラの少ない映像が得られた。ま
た、長時間動作を行っても色合いや階調特性に変化がな
く、非常に安定な映像が得られた。
【0061】なお、アクティブマトリクス基板を用いた
パネルにおいても、各画素単位の実際の駆動に当たって
は、(実施の形態1)で述べたことはそのまま適用され
る。
【0062】(実施の形態3)1画素あたり1トランジ
スタで構成されるアクティブマトリクス基板のかわり
に、結晶Si基板上に形成したCMOSによるSRAM
アレイ基板で画素パターンを形成した。このときの回路
の例を図7に示す。この回路は、ゲート線703が選択
された瞬間のデータ線702の論理値(0または1)が
そのまま画素電極701の論理値になるという構成であ
り、基本的な動作は(実施の形態2)でのアクティブマ
トリクス基板と同様に考えることができる。
【0063】この回路がアクティブマトリクスと異なる
点は、 [1]基本的にデジタル回路であり、画素電極電位は2
値(例えば0Vと5V)しかあり得ない。 [2]結晶Si上の回路であり移動度がアモルファスS
iや多結晶Siに比べて格段に大きく高速スイッチング
応答が可能である。 [3]アクティブマトリクスの場合はゲート線の非選択
期間には画素電極が電気的に孤立していて電荷を保持す
ることにより電位を一定に保っているが、SRAMの場
合は画素電極がゲート線703の非選択期間にも常に2
値いずれかの電源供給線に接続されていて、電位を保持
している。このことはまた次のことを意味する。すなわ
ち、アクティブマトリクスの場合にはゲート線の選択期
間内にトランジスタのチャネルを通して液晶を充電して
しまわなければならないが、SRAMの場合にはゲート
線703の選択期間に画素のCMOS回路部704のス
イッチングさえ完了すればあとの液晶の充電は選択期間
が終わっても継続することができ、選択期間を短くする
ことができる。 [4]Si基板上なので、特殊なプロセスを行わない限
り一般には反射型の構成になる。 [5]1画素あたりのトランジスタの数が多く構成が複
雑なので微細化対応、歩留まり向上という点ではアクテ
ィブマトリクスには及ばない。などである。
【0064】このうち、[1]の制限に関しては、先に
(実施の形態1)で述べたAl電極側(SRAM基板
側)とITO側の電位を独立に制御する方法を採用する
ことにより解決される。
【0065】従って、[4]、[5]の僅かの制限を除
けば(実施の形態1)および(実施の形態2)で述べた
ことはほぼすべてより優位に適用することができる。特
に、[2]と[3]の長所があるので先に(実施の形態
2)で述べた3つの条件のうち[1]が不用になり、大
きな画素数に対応することが可能になる。
【0066】尚、実際にこのSRAM基板(例えば12
80×1024画素)とVA液晶を組み合わせて液晶ラ
イトバルブを形成して、図1の電圧波形で駆動してプロ
ジェクタに組み込んで投写したところ、非常に均一で色
ムラや階調のつぶれがなく、かつ経時的にも安定な映像
が得られた。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明の映像表示装置およ
びその駆動方法を用いることにより、階調性や色合いが
良好で経時変化や温度による変化が少なく、また面内で
均一な映像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アクティブマトリクス基板やSRAM基板とV
A液晶を組み合わせた液晶パネルを駆動するための電圧
波形図
【図2】サンプルパネルの特性測定計の概念図
【図3】サンプルパネルを駆動するための電圧波形の図
【図4】(a),(b)各電圧波形に対するサンプルパ
ネルの出力を示すグラフ
【図5】電圧波形170に対する反射率の応答波形図
【図6】サンプルパネルのAl電極側とITO電極側の
電位を独立に制御するときの電圧波形図
【図7】SRAM基板の画素構造と論理回路を示す図
【図8】TN液晶の電圧−透過率の関係図
【図9】VA液晶の電圧−透過率の関係図
【図10】(a),(b)VA液晶の応答を示す概念図
【図11】アクティブマトリックス基板の画素構造を示
す図
【図12】アクティブマトリックス基板における、デー
タ線、ゲート線、および画素電極の電位の関係を示す波
形図
【符号の説明】
101 1フレーム 102 電圧変調期間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝本 昭雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネマティック相を示す液晶を主成分とする
    液晶層と、映像入力信号に応じて前記液晶層の面内の各
    々の画素に対して電圧波形を印加する表示制御手段とを
    備え、前記表示制御手段が発生する前記電圧波形の1表
    示周期は2個以上の電圧変調期間を有し、 前記電圧波形の1表示周期は、各々の前記電圧変調期間
    について各々の前記電圧変調期間に属する2個以上の有
    限個の単位電圧波形の集合のうちから1つを選ぶことに
    よって構成されたものであることを特徴とする映像表示
    装置。
  2. 【請求項2】単位電圧波形は電圧変調期間内において概
    略一定電圧の矩形パルスであることを特徴とする請求項
    1記載の映像表示装置。
  3. 【請求項3】ネマティック相を示す液晶を主成分とする
    液晶層と、映像入力信号に応じて前記液晶層の面内の各
    々の画素に対して電圧波形を印加する表示制御手段とを
    備え、前記表示制御手段が発生する前記電圧波形の1表
    示周期は2個以上の電圧変調期間を有し、 前記電圧波形の1表示周期は、各々の前記電圧変調期間
    について各々の前記電圧変調期間に属する2個以上の有
    限個の単位電圧波形の集合のうちから1つを選ぶことに
    よって構成され、 前記単位電圧波形は前記電圧変調期間内において概略一
    定電圧の矩形パルスであって、各々の前記電圧変調期間
    について単位電圧波形は4個あり、第1および第3の単
    位電圧波形の電圧は逆極性であり、第2および第4の単
    位電圧波形の電圧は逆極性であり、 前記第1の単位電圧波形の電圧の絶対値は前記第2の単
    位電圧波形の電圧の絶対値よりも大きく、前記第3の単
    位電圧波形の電圧の絶対値は前記第4の単位電圧波形の
    電圧の絶対値よりも大きく、 奇数番目の表示周期は各々の前記電圧変調期間について
    前記第1および第2の単位電圧波形のうちのいずれかを
    前記映像入力信号に応じて選ぶことによって構成され、 偶数番目の表示周期は各々の前記電圧変調期間について
    前記第3および第4の単位電圧波形のうちのいずれかを
    前記映像入力信号に応じて選ぶことによって構成される
    ことを特徴とする映像表示装置。
  4. 【請求項4】第1の単位電圧波形を印加したときの液晶
    層の光学的状態と第3の単位電圧波形を印加したときの
    前記液晶層の光学的状態は概略同じであり、第2の単位
    電圧波形を印加したときの前記液晶層の光学的状態と第
    4の単位電圧波形を印加したときの前記液晶層の光学的
    状態は概略同じであることを特徴とする請求項3記載の
    映像表示装置。
  5. 【請求項5】ネマティック相を示す液晶を主成分とする
    液晶層と、映像入力信号に応じて前記液晶層の面内の各
    々の画素に対して電圧波形を印加する表示制御手段とを
    備え、前記表示制御手段が発生する前記電圧波形の1表
    示周期は2個以上の電圧変調期間を有し、 前記電圧波形の1表示周期は、各々の前記電圧変調期間
    について各々の前記電圧変調期間に属する2個以上の有
    限個の単位電圧波形の集合のうちから1つを選ぶことに
    よって構成され、 前記単位電圧波形は前記電圧変調期間内において概略一
    定電圧の矩形パルスであって、各々の前記電圧変調期間
    について単位電圧波形は4個あり、第1および第3の単
    位電圧波形の電圧は逆極性であり、第2および第4の単
    位電圧波形の電圧は逆極性であり、 前記第1の単位電圧波形の電圧の絶対値は前記第2の単
    位電圧波形の電圧の絶対値よりも大きく、前記第3の単
    位電圧波形の電圧の絶対値は前記第4の単位電圧波形の
    電圧の絶対値よりも大きく、 奇数番目の表示周期は各々の前記電圧変調期間について
    前記第1および第2の単位電圧波形のうちのいずれかを
    前記映像入力信号に応じて選ぶことによって構成され、 偶数番目の表示周期は各々の前記電圧変調期間について
    前記第3および第4の単位電圧波形のうちのいずれかを
    前記映像入力信号に応じて選ぶことによって構成され、 前記1表示周期内の前記電圧変調期間はM個あり(Mは
    2以上の整数)、M個の前記電圧変調期間の幅は概略公
    比1/2の等比数列をなしていることを特徴とする映像
    表示装置。
  6. 【請求項6】映像入力信号は2M 通りあり、2M 個の映
    像入力信号を輝度の小さいものから順にS0 、S1 、・
    ・・、S2 M -1とし、M個の電圧変調期間を幅の小さいも
    のから順にP0 、P1 、・・・、PM-1 とし、 j=0、1、・・・、2M −1について、1表示周期内
    の電圧波形の前記電圧変調期間Pk (k=0、1、・・
    ・、M−1)における単位電圧波形を、jを2進数表示
    したときの第2k 位が1のときには第1の単位電圧波形
    または第3の単位電圧波形とし、0のときには第2の単
    位電圧波形または第4の単位電圧波形として構成した前
    記電圧波形をVj とするとき、 表示制御手段は、前記映像入力信号Si (i=0、1、
    ・・・、2M −1)に対して、前記電圧波形Vi を発生
    させるものであることを特徴とする請求項5記載の映像
    表示装置。
  7. 【請求項7】映像入力信号は2M 通りあり、2M 個の映
    像入力信号を輝度の小さいものから順にS0 、S1 、・
    ・・、S2 M -1とし、M個の電圧変調期間を幅の小さいも
    のから順にP0 、P1 、・・・、PM-1 とし、 j=0、1、・・・、2M −1について、1表示周期内
    の電圧波形の前記電圧変調期間Pk (k=0、1、・・
    ・、M−1)における単位電圧波形を、jを2進数表示
    したときの第2k 位が1のときには第1の単位電圧波形
    または第3の単位電圧波形とし、0のときには第2の単
    位電圧波形または第4の単位電圧波形として構成した前
    記電圧波形をVj とし、前記電圧波形Vj に対応する液
    晶層の透過あるいは反射光強度の1表示周期にわたる積
    分値をIj とするとき、 表示制御手段は、前記映像入力信号Si (i=0、1、
    ・・・、2M −1)に対していずれかの整数jを対応さ
    せてj(i)として電圧波形Vj(i)を発生させるもので
    あり、かつIj(i)がiに対して増加関数になっているこ
    とを特徴とする請求項5記載の映像表示装置。
  8. 【請求項8】n=1、2、3、4について、第nの単位
    電圧波形の電圧は1表示周期内のすべての電圧変調期間
    において概略一定であることを特徴とする請求項3記載
    の映像表示装置。
  9. 【請求項9】表示制御手段は表示制御基板と透明電極基
    板を備え、液晶層は前記表示制御基板と前記透明電極基
    板によって両側から挟まれていて、前記透明電極基板は
    全面が等電位であり、VS およびVB を、VS >|VB
    |≧0を満たす電圧値として、前記透明電極基板の電位
    は、第1および第2の単位電圧波形のときには−VB
    あり、第3および第4の単位電圧波形のときにはVS
    あり、前記表示制御基板の電位は、第1および第4の単
    位電圧波形のときにはVS −VBであり、第2および第
    3の単位電圧波形のときには0であることを特徴とする
    請求項3記載の映像表示装置。
  10. 【請求項10】液晶は、分子長軸方向の誘電率が前記分
    子長軸方向に対して垂直な方向の誘電率よりも小さい液
    晶であることを特徴とする請求項1記載の映像表示装
    置。
  11. 【請求項11】異常軸方向の誘電率が前記異常軸方向に
    対して垂直な方向の誘電率よりも小さい液晶を主成分と
    する液晶層と、映像入力信号に応じて前記液晶層の面内
    の各々の画素に対して電圧波形を印加する表示制御手段
    とを備えた映像表示装置を駆動する方法であって、 前記表示制御手段が発生する前記電圧波形の1表示周期
    は2個以上の電圧変調期間を有し、前記電圧波形の1表
    示周期は、各々の前記電圧変調期間について各々の前記
    電圧変調期間に属する2個以上の有限個の単位電圧波形
    の集合のうちから1つを選ぶことによって構成されたも
    のであることを特徴とする映像表示装置の駆動方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001222256A (ja) * 1999-11-08 2001-08-17 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置
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EP1600926A2 (en) * 2004-05-25 2005-11-30 Samsung SDI Co., Ltd. A liquid crystal display and a driving method thereof
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WO2007108158A1 (ja) * 2006-03-22 2007-09-27 Sharp Kabushiki Kaisha 画像表示方法、複合型表示装置、テレビジョン受信機、モニタ装置

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