JP2001175216A - 高階調度表示技術 - Google Patents

高階調度表示技術

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JP2001175216A
JP2001175216A JP2000253976A JP2000253976A JP2001175216A JP 2001175216 A JP2001175216 A JP 2001175216A JP 2000253976 A JP2000253976 A JP 2000253976A JP 2000253976 A JP2000253976 A JP 2000253976A JP 2001175216 A JP2001175216 A JP 2001175216A
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liquid crystal
voltage
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display device
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JP2000253976A
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English (en)
Inventor
Yukio Tanaka
幸生 田中
Kazuhiro Nishiyama
和廣 西山
Kazunori Komori
一徳 小森
Akio Takimoto
昭雄 滝本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶を使用した表示装置において、階調再現
性や色再現性がよく、経時的に安定で温度変化の影響も
受けにくい階調表示を得る。 【解決手段】 映像の1表示周期内で全光束の光学的状
態を一括変調する手段と、各光束の光学的状態を個別に
変調する手段により階調を行なう。例えば、1表示周期
を8個の区間に等分割し、区間k(0≦k≦7)での光
源(一括光変調手段)の輝度が1/2k に比例するよう
にする。そして、各区間では、液晶(二次元光変調手
段)がOFFになるような電圧VまたはONになるよう
な電圧Vのいずれかを印加する。こうすると28 =25
6通りの電圧のかけ方に応じてデジタル的に、線形な2
56階調を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶プロジェク
タ、直視型の液晶ディスプレイやマイクロディスプレイ
等の表示装置とその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶を用いた映像表示装置として
は、TFT(薄膜トランジスタ)液晶パネルや電気書き
込み型の液晶ライトバルブがある。これらはいずれも、
基本的にはアクティブマトリクス構造を有する基板と対
向側の透明電極基板との間に液晶が注入された構造であ
る。ここにアクティブマトリクス構造とは、液晶層への
印加電圧を画素単位で制御するため、2次元的に電極、
トランジスタの配列された構造である。そして、主とし
てガラスや石英等の透明基板上に形成されたTFTアレ
イや、多結晶又は単結晶のSi上に形成されたMOS
(金属−酸化物−半導体)トランジスタアレイが用いら
れる。そして一般に、前者は透過型であり、後者は反射
型となる。なお、MOSトランジスタやTFTは画素ス
イッチング素子と呼ばれる。
【0003】次に、液晶としては、ネマティック相のも
のが広く用いられる。この理由は、例えばスメクティッ
ク相の液晶(強誘電性液晶等)と異なり自発分極に基づ
くイオン分解や、衝撃に対する耐性の低さ等の不安定要
素を有さず、このため動作が非常に安定していることに
よる。
【0004】ネマティック相の液晶の中でも、現在は特
にTN(ツイステッドネマティック)モードのものが広
く用いられている。これは、対向する2つの基板の間で
液晶の配向方向に角度差(一般に90゜)をもたせて液
晶が層の厚み方向に螺旋状に捻れて配列するようにした
ものである。TNモードの液晶に電圧を印加したときの
電圧と透過率(あるいは反射率)との関係、{電圧−透
過率特性、電圧−反射率特性、更にはCRTにおける電
圧と輝度の特性等と同じくこれをγ(ガンマー)特性と
呼ぶ}は、例えば図1のようになる。本図に示すよう
に、このモードでは電圧0のときに縦軸に示す透過率
(TR)(または反射率)が十分大きく、横軸に示す電
圧の絶対値を大きくするに従って透過率が小さくなると
いう、いわゆるノーマリオン型のγ特性を示す。
【0005】一方、同じくネマティック相の液晶の一種
として、VA(垂直配向)モードと呼ばれる液晶モード
がある。これは誘電率異方性Δε( =[分子長軸方向の
誘電率]−[分子短軸方向の誘電率])が負のネマティ
ック液晶300を用いたモードであり、図2の(1)に
示すように、電界無印加時には液晶分子300が基板1
00、200の面に垂直な方向に対してごくわずかに
(一般に、0.01゜〜10゜程度)傾いた状態で配向
するようにしたものである。
【0006】そして、上下の基板内面の透明電極、画素
電極に電圧を加えて、このVA液晶層に電圧を印加する
と図2の(2)に示すように液晶の分子が基板に平行な
方向に倒れて複屈折効果が生じ、透過率が増大する。こ
のときのγ特性は一般に図3の(1)に示すようにノー
マリオフ型(電圧0のときに透過率Tが最小)の特性と
なる。
【0007】VAモードはこの図からわかるように、低
い電圧範囲内で最小透過率(OFF)と最大透過率(O
N)の間の透過率を制御することができるという利点が
ある。{ただし、場合によっては透過率のピークが現れ
ないこともありうる。この場合には、例えば図3の
(2)に示すようになる}。また、TNモードの場合に
は、液晶層の厚み(セルギャップ)が小さいと十分な旋
光効果が得られなくなり最大透過率(電界無印加時に対
応)が小さくなるという欠点があるが、VAモードの場
合は旋光性を用いるものではないためこのような欠点が
なく液晶層を薄くすることができ、従って、高速応答が
得られるという利点もある。
【0008】次に、いわゆる周知技術ではあるが、本発
明の趣旨に関係するため、以上の液晶を駆動するための
一般的な装置の構造、駆動の原理等の概略を説明する。
【0009】図2に示す液晶層300を挟み込む上下2
枚の基板のうちの一方、例えば下方の基板100に図4
に示すようなMA ×NA のマトリクス状の画素電極10
4を配列し、他方の基板200(対向基板と呼ぶ)にも
電極を構成し(なお、対向基板の電極は一般に全面共通
電位であることが多い)、画素単位で液晶に電圧を印加
できるようにする。そして、前者の基板には画素電極に
対応させたn型MOSトランジスタアレイ(完全には図
示していないが、基板上には走査線121はM A 本、信
号線106はNA 本、MOSトランジスタ111はMA
×NA 個ある。そして、このような構造をアクティブマ
トリクス構造という)の構造とし、各画素電極104の
電圧をコントロールできるようにする。
【0010】以上のもとで、図上横方向に並んだ第1か
ら第MA の走査線121のうち第m本目だけの電圧を高
くしてそれ以外は低くすることにより、第m本目の走査
線121が選択される。すなわち、この行に属するMO
SトランジスタがON状態になり、各画素電極104が
対応する信号線106とつながり、画素(m,n)に属
する画素電極104の電位はそのときの信号線106の
電位Vm,n(0)になるまで充電される。この様子を
図5に示す。そして、第m本目の走査線121が低電圧
になるとMOSトランジスタ111はOFF状態にな
り、画素電極104は電気的に孤立した状態となってこ
の画素電極に蓄積された電荷が保持され(一種の書き込
みがなされ)、液晶層への印加電圧が保持されることに
なる(なおこの際、他方の基板の電極は一定電位、例え
ば0Vに固定しておく)。
【0011】以上の動作をMA 本の走査線全てについて
図の4の上から下へ順に繰り返すことによりアレイ全体
の各画素電極に所望の電圧信号を書き込むことができ
る。そして、次の表示周期で走査線121が選択されて
MOSトランジスタ111がONになるまでの間保持さ
れることになる(今ここに、MOSトランジスタの寄生
容量によるクロストークやリーク電流の影響による電圧
変動や一行(列)置きに飛び越しての稼働や間欠表示等
の特別な駆動は無視する)。更に、例えばVA液晶を用
いた場合には、以上のようにして書き込まれる電圧値を
0Vと図3の(1)のγ特性のピーク位置での電圧値た
るVmaxで示されるボルト値との間で適切な値となる
ように調整、制御を行なうことにより、液晶の透過率
(階調)をアナログ的に制御することも可能となる。
【0012】なお、実際には液晶への印加電圧の直流成
分が0V近辺になるようにしてチャージアップによる電
圧−透過率特性のシフトを抑制するため、偶数番目のフ
レームと奇数番目のフレームでは極性を逆にする等の制
御もなされる。ただし、チャージアップそのものについ
ては、いわゆる周知技術なので、その内容の説明は省略
する。
【0013】ところが、このアナログ的な電圧制御の場
合には、以下のような問題が発生する。
【0014】[1]液晶のチャージアップや温度変化な
どによりγ特性が変動した場合に、階調再現性(階調安
定性)の悪い画像(白レベルが浮いたり黒レベルがつぶ
れたりした画像)、あるいは色再現性の悪い画像(赤
(R)、緑(G)、青(B)の混色バランスが崩れた画
像)になってしまう。
【0015】[2]同じく、パネル面内でラビングやセ
ルギャップの不均一等に起因するγ特性のばらつきがあ
る場合に、輝度ムラや色ムラが顕著に現れる。
【0016】[3]液晶を駆動するためのアクティブマ
トリクスTFTアレイにおいて、隣接画素間や配線間の
寄生容量に起因するクロストークが発生し、映像にノイ
ズが発生しやすい。
【0017】そこで、以上の[1]〜[3]を解決する
ため、液晶をデジタル的に駆動する技術が開発された。
これは、例えば特願平09−190837号にて詳しく
説明されているが、本発明の趣旨に関係するので概略こ
の内容を説明する。
【0018】図6に示すように、1フレームを例えば8
個の区間(これを単位区間と呼ぶことにする)に分割
し、それらの時間幅が27 :26 :25 :24 :23
2 :21 :20 =128:64:32:16:8:
4:2:1になるようにする。そして、それぞれの単位
区間内において液晶がOFF(暗)状態になるような電
圧VOFF(例えば図3の(1)では−VthとVth
の間のある電圧に対応)またはON(明)状態になるよ
うな電圧VON(例えば図3の(1)では、Vmaxま
たは−Vmaxに対応)のいずれかを印加する。このた
め1フレーム内での液晶への電圧のかけ方は28 =25
6通り生じる。
【0019】いま、時間幅2k (k=0,1,2…,
7)に対応する単位区間をIk とし、この単位区間での
液晶の状態をbk で表し、OFF状態になる場合をbk
=0、ON状態になる場合をbk =1で表すことにする
と、1フレーム内での電圧のかけ方は[b7 6 5
4 3 2 1 0 ]という8桁の2進数に対応させる
ことができる(000000002 =010〜11111
1112 =25510)。そして、1フレーム内で液晶が
ONになっている合計の時間TONは、(数3)で表さ
れ、まさにこの2進数に比例した値、そしてその階調に
なる。
【0020】
【数3】 人間の目で感知される明るさは、1フレームの間に液晶
を通過する光のエネルギー、すなわち液晶を通過する光
強度の1フレームにわたる時間積分値に対応する。いま
の場合明るさはTONに比例するので、結局図7に示すよ
うに、横軸に示す与えた外部信号強度[b7 6 5
4 3 2 1 0 ]に対して縦軸に示すように事実上
正確に比例するあるいは線形性を有する、そして厳密に
は256段階の明るさのレベル(すなわち256階調)
を有する明るさ、あるいは出力が得られることになる。
【0021】この方法の場合、先のアナログ的な電圧制
御の場合のようにγ特性の連続的な領域の電圧を印加す
るのではなく、本質的にVONとVOFFのいずれかの
電圧しか印加しないという点で大きく異なる。従って、
アナログ的電圧制御の場合にあったような問題がすべて
解決される。すなわち、 [1]仮に液晶のγ特性が経時的に変動しても、この2
点での透過率さえ安定していれば階調の線形性は保た
れ、階調再現性や色再現性のよい映像が得られる(なお
一般に、γ特性の経時的な変化は横方向(電圧軸方向)
のシフトであることが多い。従って、図3の(1)のよ
うに電圧の変化に対する透過率変化(|dTR/dV
|)が小さい領域にVOFFとVONを設定すれば、多
少γ特性が変動してもこれらの点での透過率はほとんど
変化せず安定である)。
【0022】[2]同じく、仮にγ特性にパネル面内で
の分布があっても、VOFF とVONでの透過率が概ね均一
であれば、面内で均一な階調が得られる。
【0023】[3]クロストークに伴うノイズが加わっ
て液晶への印加電圧がVOFF あるいはVONからずれて
も、図3の(1)のように電圧の変化に対する透過率変
化が小さい領域にVOFF とVONを設定しているかぎり、
透過率はほとんど変化せず、従ってノイズの少ない高品
質の映像になる。
【0024】また、このようなデジタル的な駆動方法
は、コンピュータの高性能化やデジタル映像処理技術の
発展に伴って映像メディアがアナログからデジタルへと
移行しようとしている趨勢にも適合している。実際、映
像ソースがデジタル信号で入力されれば、それ以降の処
理を全てデジタル的に行うことができるという利点があ
る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
式の場合、最も幅の小さい単位区間の時間は1フレーム
の約1/256と非常に短くなる。仮にフレーム周波数
が現行のNTSC方式のテレビジョン放送と同じく60
Hzで1フレームが16.7msecとすると、この単
位区間の幅は16.7msec×1/256=65μs
ecである。しかし、液晶の応答速度は速くてもせいぜ
い100μsec〜1msec程度である。このため、
折角以上の方式で駆動を行っても液晶は完全に線形的に
は応答せず、その結果図8に示すように特に低い階調レ
ベルではその線形性が崩れて画質が低下する。
【0026】また、液晶に限らず、本願出願時点では、
液晶プラズマディスプレイ、発光ダイオード等他の手
段、材料構成であっても低い階調を得るため極く短い時
間での発光、光の透過や散乱に際しての、すなわち低起
動信号領域での応答のγ特性の線形性が損なわれる。
【0027】ところで、コンピュータのモニター等に用
いる場合には、この程度の直線性からのズレは問題にな
らないが、TV等高品質での映像の表示が要求される用
途あるいは機器に使用した場合には忠実な再現性が求め
られるため、問題となる。特に、ニュース番組と異なり
ハイビジョン放送における映画等の場合は低い階調レベ
ルの忠実な再現性等が重要となり、更なるγ特性の線形
性が求められている。
【0028】以上の他、γ特性の線形性の劣化の一因と
なる液晶のチャージアップ等が極力少なくなる技術の開
発が望まれていた。
【0029】また、たとえ液晶が経年変化、温度変化、
チャージアップ等により電圧と透過率特性のシフト等が
生じたとしても、優れた階調表示が可能な技術の開発が
望まれていた。
【0030】また、特に液晶を使用してのディジタル階
調表示において、一定の条件では階調の反転が見られる
ことがあるが、画像が見苦しくなるため、その解決が望
まれていた。
【0031】また、液晶を表示使用した表示装置におい
ては、、ディジタル階調に限らず高い精度での見やすい
表示のため、従来以上にチャージアップを防止する技術
の開発が望まれていた。
【0032】また同じく、フッリカー等が発生しにくい
技術の開発が望まれていた。
【0033】更には、液晶に限らず、低起動信号領域、
高起動信号領域を問わずともかく全領域でのγ特性の線
形性の維持が困難な素子を使用しても、全領域で高階調
の表示をなしうる技術の開発が望まれていた。
【0034】さらにまた、それらの要望を充たし、しか
も勿論安価な表示装置を提供する製造技術の開発が望ま
れていた。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題に
鑑みなされたものであり、特に液晶を用いて完全に線形
な階調を実現し、これにより高画質な画像を得ることを
目的とする。
【0036】上記目的を達成するため、本発明では、表
示装置の変調を2段にて行なうものとしている。具体的
には、以下のようにしている。
【0037】1の発明においては、短時間作動や低起動
信号領域等でγ特性の線形性が必ずしも保持されない、
あるいは損なわれえる素子、例えば液晶素子等を使用し
つつ高階調のディジタル表示を行なうため、表示装置は
映像信号に従う等して、映像、動画を形成することとな
る個々の画像の1表示周期内で表示面全体の全光束の輝
度や色彩やこれらに対応する光学的状態を原則として画
像に無関係に所定の規則、プログラム、法則等にのっと
って一括変調する一括光変調手段と、特に映像信号や画
像に対応して一括変調手段からの光束の光学的状態を各
画素を対象に個別に変調する二次元光変調手段とを備え
ている。更にこの際、二次元光変調手段は上述のγ特性
の線形性が必ずしも保持されない、あるいは損なわれえ
る素子を、その恐れのある短時間作動や低起動信号領域
等では使用せず、即ちそれらの範囲外で使用して画素ご
とに個別に変調を行なう。
【0038】また、他の発明では、先の発明において一
括光変調手段の光変調率の1表示周期内での時間変化
は、各表示周期で等しく(このことは他の発明でも同様
であるが、製造、制御、機器の耐用年数等の関係で厳密
に等しくはなく、実用上等しい場合を含む。例えば0.
1〜0.2%以内、場合によっては1%以内の誤差があ
りうる場合。)している。このため、製造や制御の面か
ら有利となる。
【0039】また、他の発明では、先の発明において映
像の1表示周期は2個以上の単位区間を構成要素として
持ち、二次元光変調手段の1表示周期内での光変調率の
波形は、各単位区間においてその単位区間に属する2個
以上の有限個の単位光変調率波形(波形とあるも、一定
値の場合を含める。また、光量0の持続も含める)の集
合のうちから1つを選択する、例えば明(100%や9
0%)と暗(0%や10%)のいずれかを選択すること
によってなされる。
【0040】また、他の発明では、先の発明において画
像の1表示周期内の単位区間の数をN(Nは2以上の整
数)とし、各単位区間をIk (kは、0≦k≦N−1を
満たす整数)で表し、各kについて単位区間Ik に属す
る単位光変調率波形の数をM k (Mk は2以上の整数)
で表し、単位区間Ik において、それぞれの単位光変調
率波形に対する光出力エネルギーを小さいものから順に
k (0)、Ek (1)、…、Ek (Mk −1)とする
とき、k=0,1,…,N−2に対して(数1)の関係
を満足し、(これは他の発明でも同様であるが、階調再
現性、均一性等本発明の効果の発揮という面から実用上
差し障りがない程度で概略、すなわち事実上満足する場
合を含む。)かつEk (0)は(同じく概略あるいは事
実上を含む)0であることを特徴とする。(なお、ほと
んど完全に上述の関係を充たすのが明るさの低下防止、
コントラストの向上等の面から好ましいため、コスト、
耐用年数等の面から問題が生じない限り、その様にする
のが理想的である。)
【0041】
【数1】 従って、Mk =2ならば、〔{Ek+1 (1)}〕/〔E
K (1)〕=2となり、2進表示となる。なお各kにつ
いてEK (0)は0、すなわち表示のための光エネルギ
ーは外部、観察者の方へは放出されないこととなる。
【0042】また、例えばn=3の場合、n=1のとき
にはM0 =2、2のときはM1 =4、3の時にはM2
3等、Mk は各nに対して一定とは限らないのは勿論で
ある。そしてこの場合には、24階調の表示が可能とな
る。
【0043】また、他の発明では、先の発明の表示装置
において単位区間Ik (kは、0≦k≦N−1を満たす
整数)に属する各々の単位光変調率波形(勿論、単位区
間内で光エネルギーが一定の場合を含む)に対する光出
力エネルギーEk (mk )(mk は、0≦mk ≦Mk-1
を満たす整数)は、mk に比例する(含む、実用上差し
障りがない限り概略比例する)ものである。このため、
k が3の場合、外部へ出力されるか否かはともかく採
りうる光エネルギーは0、a、2a(ここにaは、好ま
しくは先の発明におけるNやMk に整合したある値)と
なる。
【0044】また、他の発明では、先の発明においてN
個の単位区間の時間幅は全て等しく(この場合も、事実
上概略等しいのを含むのは勿論である)、各単位区間に
属する単位光変調率波形の集合はいずれの単位区間にお
いても同じである。
【0045】単位区間の時間幅が全て等しいため、制御
等が容易となるのみならず、後に出てくる印加電圧、基
準電圧の反転等も単位区間や複数の単位区間毎になしう
る。また、各単位区間の単位光変調率波形の集合が同じ
(すなわち、選択的に1つ採りうる単位光変調率波形の
内容あるいは種類は全て同じである)であるため、これ
また制御等が容易になる。
【0046】また、他の発明では、先の発明において0
≦k≦N−1を満たす全ての整数kに対して、Mk =2
である。このため、2進数で処理するのが普通のディジ
タル信号への対応が容易となる。
【0047】また、他の発明では、先の発明において一
括光変調手段と二次元光変調手段はいずれも発射された
り透過したりしてでてくる光の強度を変調する。具体的
には、光のエネルギー密度が所定の法則で変化したり、
持続時間が変化したりする。より具体的には、一括変調
手段では、各単位区間毎に一定のエネルギー密度の光の
発光の持続時間が順に短くなり、二次元光変調手段では
各画素毎にON、OFFがなされたりする。そしてこれ
により、各色毎の輝度の階調表示がなされたりする。
【0048】また、他の発明では、先の発明において、
一括光変調手段の光変調率は各単位区間Ik 内において
一定値(上述の理由で、事実上一定値の場合も含む。)
であり、その光変調率は2k (同じく、概略比例するも
のを含む)に比例する。
【0049】また、他の発明では、先の発明とは多少異
なり、各単位区間Ik は、…,I1,I0 と1表示周期
内で時間的に降順に配置され、一括光変調手段の光変調
率は1表示周期内で指数関数的に減衰し、その減衰の時
定数に1n2(1nは自然対数)を乗じたものが単位区
間の間隔(単位区間の前後に非表示区間がある場合に
は、当該非表示区間を除く間隔)に等しい。
【0050】また、他の発明では、先の発明とは逆に、
各単位区間Ik は1表示周期内で時間的に昇順に配置さ
れ、一括光変調手段の光変調率は前記1表示周期内で指
数関数的に増幅し、その増幅の時定数に1n2を乗じた
ものが単位区間の間隔に等しい。
【0051】また、他の発明では、一括光変調手段の光
変調率は0(ただし、画像を表示すべきタイミング内で
はこの値を採らないことも有る)または光源強度等から
定まるある有限値のいずれかの値をとり、しかも単位区
間Ik 内でその有限値をとっている時間は(含む、実用
上差し障りがない限り概略)2k に比例し、各単位区間
k 内において一括光変調手段の光変調率がその有限値
をとっている間は二次元光変調手段の光変調率は一定値
(全ての光を透過させる、透過させない、半分透過させ
る等が持続する)である。
【0052】また、他の発明では、先の発明に多少似る
も、一括光変調手段の光変調率は、あるパルス波形を基
本単位として時間的に変化するか0(くどいようである
が、事実上の0を含む)のいずれかであり、しかも単位
区間Ik 内に含まれる前記パルス波形の個数は2k に比
例しており各単位区間Ik 内において一括光変調手段の
光変調率がパルス波形に従って変化している間は二次元
光変調手段の光変調率は先の発明と同じく一定値であ
る。
【0053】このため、当該単位区間が明表示であるな
らば、二次元光変調手段は2値を採るならば開のままで
あり、当該単位区間に属する全てのパルス波形の光が出
力されることとなる。逆に閉ならば、全てのパルス波形
の光が出力されないこととなる。
【0054】また、他の発明では、一括光変調手段と二
次元光変調手段はいずれも強度変調するものであり、N
個の単位区間は、N1 個(N1 は、1≦N1 ≦N−1を
満たす整数)の第1種単位区間と(N−N1 )個の第2
種単位区間とを構成要素として持つ。
【0055】そして、第1種単位区間Ik (k=N−N
1 ,N−N1 +1,…,N−1)においては、一括光変
調手段の光変調率は一定であり、かつ単位光変調率波形
の数はMk =2であり、その時間幅は2k に比例する。
【0056】第2種単位区間においては、一括光変調手
段の光変調率は時間的に変動し、(N−N1 )個の各第
2種単位区間の時間幅は全て等しく、その単位光変調率
波形の集合はいずれにおいても同じものである。
【0057】また、1の独立の発明では、表示のγ特性
が必ずしも線形でない素子を使用する表示装置は映像を
構成する各画像の1表示周期内で光束の輝度や色彩やこ
れらに関する光学的状態を表示面を対象に一括変調する
一括光変調手段と、一括光変形手段からの光束を受け、
各光束の輝度や色彩やこれらに関係する光学的状態を各
画素毎に個別に変調する二次元光変調手段とを備えてい
る。そして、一括光変調手段は光源を有し、その発光状
態を画像の1表示周期内で制御する。二次元光変調手段
は、一括光変調手段からの光の透過等を制御する受動型
の光変調素子である。そしてこれにより、画像が表示さ
れる。
【0058】また、他の発明では、先の発明において、
光源は発光ダイオード、レーザー、エレクトロルミネセ
ンス光源のいずれかである。
【0059】また、他の発明では、先の発明において、
表示装置の一括光変調手段は、光源の発光輝度を電気的
に制御する回路を有している。これにより、光源は1表
示周期内の各単位区間内で一定の輝度で発光したり、更
には単位区間の間隔で発光を停止したり、ケースによっ
ては光度が1表示周期を通じて指数関数的に低下したり
する等の制御等がなされる。
【0060】また、他の発明では、先の発明における二
次元光調整手段としての受動型の光変調素子は、2つの
基板(含む、一方の基板は透明な樹脂膜等の場合)の間
に液晶層を形成したものである。そして、液晶層が各表
示周期やその各単位区間内で各画素毎に映像信号の階調
に応じて開、閉、1/2透過等の状態となり、これによ
り一括光変調手段からのユーザ(観察者)へ向かう光の
通過等の制御がなされる。
【0061】また、他の1群の発明では、液晶層を有す
る受動型の光変調素子の使用する液晶層あるいはその主
成分は、自発分極を有しない液晶である また、他の1群の発明では、液晶はネマティック相を示
す液晶(何等かの特性改善のため、微量の添加物を含ん
でいるため、この液晶が重量にして98%以上を占める
等の主成分である場合を含む。また、顔料は液晶に含
む。)である。
【0062】また、他の1群の発明では、液晶は、垂直
配向液晶である。
【0063】また、他の1群の発明では、先の各発明の
液晶層は、その厚さが、2μm以下である好ましくは
1.5μm以下、更に好ましくは1μm以下、そしてこ
れにより、液晶層の高速応答性が良好となり、特に輝度
の階調が小さいとき(暗いとき)のγ特性が改善される
ため、映像の階調表示が優れる。
【0064】また、他の発明では、先の独立の発明にお
ける表示装置の二次元光変調手段としての受動型光変調
手段は、第1の基板と、第2の基板と、第1の基板と前
記第2の基板に挟まれた液晶層とを備え、第1の基板に
は液晶層と向かい合う側に透明な電極が形成されてお
り、第2の基板には液晶層と向かい合う側に複数の光反
射型の画素電極がマトリクス状(含む、モザイクの他に
デルタ等)に形成されており、更にこの基板には複数の
反射画素電極への印加電圧を制御する電気回路部が光反
射型の画素電極の配列に応じてマトリクス状に形成され
ている。すなわち、通常の液晶表示装置と同様である。
【0065】この基で、透明な電極と反射画素電極との
間に画像の表示状態、階調に対応しての電圧を印加し、
この印加電圧に応じて液晶層の光学的状態を変化させて
表示が行われることとなる。すなわち、入射光束は第1
の基板の側から入射して透明な電極と液晶層を通過し、
第2の基板に形成された光反射型の画素電極で反射し、
再び液晶層を透明な電極を通過し、第1の基板を通過し
て観察者やスクリーンの方へ射出する。この際、液晶層
の状態によって、反射光は0となったり、100%反射
したり、50%反射したりする。
【0066】また、他の発明では、先の発明の表示装置
において、複数の光反射型の画素電極への印加電圧を制
御する電気回路部は、表示面上縦、横に配列された各画
素に対応してのマトリクス状に配置された反射画素電極
に対応して形成された。その結果これまたマトリクス状
に配置された画素スイッチング素子と、画素スイッチン
グ素子に対応して行(列)方向にマトリクス状に配線さ
れた走査線と、列(行)方向にマトリクス状に配線され
た信号線を備えている。この基で、画素スイッチング素
子は、対応する前記走査線への印加電圧に応じて反射画
素電極と対応する信号線との間の電気的接続を繋げたり
切ったりする。そして、画素スイッチング素子が光反射
型の画素電極と信号線との間を電気的に接続している期
間中は、光反射型画素電極の電圧は信号線の電圧にまで
充電される。
【0067】この一方、画素スイッチング素子が光反射
型画素電極と信号線との間を電気的に非接続にしている
期間中は、光反射型の画素電極は電気的に(概略)孤立
していて、その期間中は反射画素電極に蓄積された電荷
によって液晶層への印加電圧を多少の漏電等はあり得よ
うが、ともかく事実上一定に保持する。
【0068】また、他の発明では、2つ先の発明におけ
る表示装置の複数の光反射型の画素電極への印加電圧を
制御する電気回路部は、マトリクス状に配置された反射
画素電極に対応して同様にマトリクス状に配置された画
素スイッチング素子及び双安定素子と、画素スイッチン
グ素子に対応してマトリクスの行(列)方向に配線され
た走査線と、マトリクスの列(行)方向に配線された信
号線を備えている。そして、画素スイッチング素子は、
対応する走査線への印加電圧(の高低)に応じて双安定
素子と対応する信号線との間の電気的接続を繋げたり切
ったりする。双安定素子は、光反射型画素電極に電気的
に接続されており、前記双安定素子の2つの安定状態に
応じて反射画素電極の電圧を異なった値に設定する。
【0069】画素スイッチング素子が双安定素子と信号
線とを電気的に接続している期間中は、双安定素子は信
号線の電圧に応じて2つの安定状態のうちのいずれか一
方の状態に遷移し、電気的に非接続にしている期間中は
双安定素子は他の安定状態を保つ。
【0070】また、他の発明では、3つ先の発明におけ
る表示装置の複数の光反射型画素電極への印加電圧を制
御する電気回路部は、マトリクス状に配置された光反射
型画素電極に対応してこれまたマトリクス状に配置され
た画素スイッチング素子、メモリ回路及び液晶書き込み
スイッチング素子を有し、更に画素スイッチング素子に
対応してマトリクスの行方向に配線された走査線と、マ
トリクスの列方向に配線された信号線を備えている。
【0071】画素スイッチング素子は、対応する走査線
への印加電圧に応じてメモリ回路と対応する信号線との
電気的接続を開閉する。そして、画素スイッチング素子
が、電気的接続を開にしている期間中はメモリ回路の出
力電圧は信号線の電圧に応じたある電圧にまで充電さ
れ、電気的に閉にしている期間中はメモリ回路の出力電
圧は保持される。
【0072】液晶書き込みスイッチング素子は、メモリ
回路の出力と光反射型画素電極との電気的接続を全画素
一括で開閉する素子である。そして、液晶書き込みスイ
ッチソグ素子が電気的に開にしている期間中は反射画素
電極の電圧をメモリ回路の出力電圧に応じたある電圧に
まで充電する。電気的に閉にしている期間中は、反射画
素電極は電気的に孤立していて、その期間中は光反射型
画素電極に蓄積された電荷によって液晶層への印加電圧
が保持される。
【0073】また、他の発明では、4つ先の発明におけ
る複数の反射画素電極への印加電圧を制御する電気回路
部は、マトリクス状に配置された反射画素電極に対応し
てマトリクス状に配置された画素スイッチング素子、メ
モリ回路、液晶書き込みスイッチング素子及び双安定素
子と、前記画素スイッチング素子に対応して行方向にマ
トリクス状に配線された走査線と、列方向にマトリクス
状に配線された信号線を備えている。
【0074】画素スイッチング素子は、対応する走査線
への印加電圧に応じてメモリ回路と対応する信号線との
間の電気的接続を開閉する。
【0075】画素スイッチング素子がメモリ回路と信号
線とを電気的に接続している期間中はメモリ回路の出力
電圧は、信号線の電圧に応じたある電圧にまで充電さ
れ、電気的に非接続の期間中はメモリ回路の出力電圧は
保持される。
【0076】液晶書き込みスイッチング素子は、メモリ
回路の出力と双安定素子との間の電気的接続を全画素一
括で開閉する。
【0077】双安定素子は、その安定状態に応じて電気
的に接続されている。光反射型画素電極の電圧を異なっ
た値に設定する。
【0078】液晶書き込みスイッチング素子が双安定素
子とメモリ回路の出力とを電気的に接続している期間中
は双安定素子をメモリ回路の出力電圧に応じて2つの安
定状態のうちのいずれか1の状態に遷移させる。
【0079】また、他の発明では、先の独立の発明にお
ける受動型光変調素子は、表示面の各画素に対応してマ
トリクス状に配列され、各画素を対象に光学的状態を映
像信号に従って個別に変調するため、制御信号等に応じ
て動く型(タイプ)の微小な鏡面を備えた素子である。
そして勿論、この鏡面を動かす回路等をも有し、制御信
号に応じて該回路等が微小な鏡面の入射光に対する角度
等を変更し、ひいては、反射光の向きが、そして観察者
の方へ向かう光が各画素毎に変調される。
【0080】また、1の独立の発明では、画像の1表示
周期内で表示面を対象として全光束の光学的状態を一括
変調する一括光変調手段と、一括光変調手段からの光束
を受けて、更に画像の内容を基に各光束の光学的状態を
各画素毎に個別に変調する二次元光変調手段とを備えて
いる。そして、一括光変調手段は一定光源か変調する光
源かとは、そして画像の内容とも他の目的の表示等の場
合は別として原則として無関係に、ともかく光源から放
射され二次元光変調手段の方へ向かう光の光学的状態
を、例えば光量や各成分光に分離しての成分光毎の光量
等を画像の1表示周期内で制御する。二次元光変調手段
は、受動型の光変調素子であり、各画素毎に等、画像の
内容を基にこの制御された光を更に、100%透過させ
る、吸収する等の制御をする。
【0081】また、他の発明では、先の発明における一
括光変調手段は、単に光源を有するだけでなく、その下
流側(光束の観察者側)に在る、そしてある軸の周りを
1表示周期、あるいはその整数倍の周期で回転する原則
として薄い回転体であり、更にこの回転体は回転方向に
並んだ窓や鍵やフィルター等を有しており、これにより
光を透過させたり反射したりして下流側へ向かう光の輝
度や色彩に関する光学的性質を変化させる。その結果、
光源から放射された光はその回転に伴って画像の1表示
周期内でその光学的状態が変調される回転体利用型の一
括光変調手段である。
【0082】また、他の発明では、先の発明の回転体利
用型の一括光変調手段は回転軸を中心として3種の部
分、特に原則として扇状の形状の部分、窓群に分けられ
ている。そして、該扇状部分は、それぞれ光源から放射
された光のうち赤色成分、緑色成分及び青色成分を(主
として)透過させる窓群である。更に、これら3つの扇
状の窓群は、いずれも回転方向に小さな扇状部分、小窓
を幾つか有し、これら各小窓は例えば回転方向に沿って
順に面積や幅が狭い等のため、各成分光毎に透過率が回
転に伴って所定の法則で小さくなっている。
【0083】また、他の発明では、先の発明の一括光変
調手段は、光シャッタを有している。このため、光シャ
ッタの開閉で光を変調させていることが可能である。
【0084】また、他の発明では、先の発明の光シャッ
タは、強誘電性液晶または反強誘電性液晶を用いたもの
である。
【0085】また、1の独立の発明では、映像の1表示
周期内で輝度や色彩やこれらに関係する光束の光学的状
態を表示面を対象に所定の手順、プログラム、法則にの
っとって一括変調する一括光変調手段と、同じく光束の
光学的状態を画像の内容を反映しつつ各画素毎に個別に
変調する二次元光変調手段とを備えた表示装置であっ
て、二次元光変調手段は映像信号に応じて等ともかく所
定の信号で所定の発光をなす自発光型表示素子を有して
おり、一括光変調手段は自発光型表示素子から放射され
た光の光学的状態を、透過率や反射率を変調する等し
て、受動的に画像の1表示周期内で制御する。
【0086】また、他の発明では、先の発明の表示装置
の自発光型表示素子は、エレクトロルミネッセンス素
子、プラズマディスプレイパネル、電界放出型ディスプ
レイ、ブラウン管のいずれかである。なお勿論、これら
に伴う制御部、必要に応じてのレンズ等の光学系をも有
している。
【0087】また、他の発明では、先の2つの発明の一
括光変調手段は、ある軸の周りを回転する回転体であ
り、回転体は回転方向に特定の波長、色彩の光を通過さ
せるフィルターが付いた窓が大面積のものより小面積の
ものに順に並列されている等の透過光についでの光学的
性質に対して所定の分布を有している。このため、光源
から放射された光は回転体の回転に伴って画像の1表示
周期内でその光学的状態が画像の階調表示に便利なよう
に変調される。
【0088】また、他の発明では、先の発明の一括光変
調手段は、光シャッタである。これにより、所定の窓か
らの透過光のみ下流側へ通過させる等する。
【0089】また、1の独立の発明では、画像の複数の
単位区間からなる1表示周期内で輝度や色彩やこれらに
関係する光束の光学的状態を表示面を対象にして一括変
調する一括光変調手段と、同じく光束の光学的状態を各
画素を対象として個別に変調する二次元光変調手段とを
備えた表示装置である。そして、一括光変調手段は、光
源の状態あるいは光源から放射された光の状態を画像の
1表示周期内で、1表示周期か単位区間かを問わずとも
かく制御する。二次元光変調手段は、2つの基板の間に
ネマチック相を示す液晶層を有し、この液晶層の応答に
よって、各単位区間において該単位区間に属する2個以
上の有限個の単位光変調率波形、例えば開と閉のうちか
ら1つを選択する(なお、勿論この液晶層の応答はいず
れも単位区間のうち最も短いものの時間以下である)。
【0090】また、1の独立の発明では、映像の1表示
周期内で全光束の光学的状態を表示面を対象に一括して
変調する一括光変調手段と、各光束の光学的状態を各画
素を対象にして個別に変調する二次元光変調手段とを備
えている。そして、一括光変調手段は、他の発明と同じ
く表示面を対象に1表示周期内で光源を制御する等して
光変調率を所定の手順で時間的に変化させる。
【0091】ところで、画像の1表示周期は2個以上の
単位区間からなり、二次元光変調手段は、1表示周期内
での光変調率の波形として、各々の単位区間においてそ
れに属する2個の単位光変調率波形の集合のうちから1
つを選ぶことによって行なう。更に、映像の1表示周期
内の単位区間の数をN(Nは2以上の整数)とし、各々
の単位区間をIk (kは、0≦k≦N−1を満たす整
数)で表し、各単位区間Ik において、それぞれの単位
光変調率波形に対する光出力エネルギーのうち小さいも
のをEk (0)、大きいものを、Ek (1)とすると
き、k=0,1…,N−2に対してEk+1 (1)/Ek
(1)=1/2の関係を満足する。
【0092】N個の単位区間の時間幅は全て等しく、各
単位区間に属する単位光変調率波形の集合はいずれの単
位区間においても同じである。
【0093】さて、二次元光変調手段は、2つの基板の
間にネマチック相を示す液晶層を形成し、該液晶層はノ
ーマリオフ型の電圧−透過率(または反射率)応答を示
す素子である。そして、また単位光変調率波形のうち光
出力エネルギーの小さい方に対応するときの印加電圧の
絶対値は液晶層のスイッチング閾値電圧以下である。こ
の下で、電圧の印加の有無等で各画素毎に映像、画像信
号に従って透過光や反射光を制御し、画面に階調を与え
る。
【0094】また、他の発明では、先の発明において、
光出力エネルギーの大きい方に対応する単位光変調率波
形を実現するときの液晶層への印加電圧の絶対値は最小
変調電圧以上である。
【0095】また、1の独立の発明では、2つの基板の
間にネマチック相を示す液晶層を形成した表示装置であ
る等は先の2つの発明と同じであるが、液晶層はノーマ
リオン型の電圧−透過率(または反射率)応答を示す点
が先の2つの発明と異なる。
【0096】また、1の発明では、先の発明において、
光出力エネルギーの小さい方に対応する単位光変調率波
形を実現するときの液晶層への印加電圧の絶対値は最小
変調電圧以上としている。
【0097】また、他の発明では、先の4つの発明の表
示装置において、液晶層に印加する電圧は、1表示周期
毎、あるいはqを自然数としてq表示周期毎やq単位区
間毎に反転するようにしている。
【0098】また、他の発明では、先の発明の表示装置
において、液晶層に印加する電圧の反転は、2つの基板
あるいはこれに密着する等して設けられた電極の電位が
共に例えば1表示周期毎、あるいはqを自然数としてq
単位区間毎等に反転する。
【0099】また、1の独立の発明では、画像の1表示
周期内で光源の発光の状態を制御して表示面を対象に光
束の光学的状態を一括変調する一括光変調手段と、一括
光変調手段からの光の透過率、反射率等の割合を制御し
て、あるいは利用して光束の光学的状態を各画素を対象
に個別に変調する二次元光変調手段とを備えているだけ
でなく、更に観察者が画像を見る際これを光学的に拡大
する拡大手段を備えている。
【0100】また、他の発明においては、先の発明にお
ける拡大手段は凸レンズ(含む、補助的な他種類のレン
ズをも有している場合)であり、例えば、携帯機器内部
の小さな表示面に表示された画像を、使用者は該機器の
ケースに付された凸レンズを通して拡大して見たりする
こととなる。
【0101】また、他の発明においては、2つ先の発明
における拡大手段は、投射ディスプレイにおけるレンズ
と光源系等であり、透明な液晶膜に表示された画像が原
則として白いスクリーンに丁度映画のフィルムの画の如
く拡大されて表示される。
【0102】また、1の独立の発明では、画像の1表示
周期内で表示面を対象に光束の光学的状態を一括変調可
能な一括光変調手段と、光束の光学的状態を各画素を対
象に個別に変調可能な二次元光変調手段と、画像の階調
表示のため映像信号、特に階調度に対応して一括光変調
手段と二次元光変調手段の両方を制御する制御手段を有
している。そしてこれにより、必ずしも表示素子のγ特
性の線形性が保持されなくしても、良好な階調を得てい
る。
【0103】また、他の発明では、先の発明における一
括光変調手段と、二次元光変調手段とは液晶を使用した
表示素子を有している。そして、一括光変調手段と二次
元光変調手段としての液晶双は平行あるいは一体として
構成され、その両方の液晶層を制御してバックライト灯
を制御する等により階調表示している。
【0104】また1の独立の発明では、先の2つの物の
発明を方法の発明として表現している。
【0105】1の独立の発明では、画像表示装置は、そ
の画素は例えば(2×2=)4個等複数の部分画素を有
している。そして部分画素対応印加電圧波形決定手段
が、画像信号の輝度や色彩等に応じて1表示周期を構成
する複数の電圧変調期間毎にどの部分画素に電圧を印加
するか、すなわち表示に寄与させるかを決定する。更
に、部分画素対応印加手段が、その決定に基づいて電圧
を印加するが、この際印加する電圧は、あらかじめ定め
られた中から1を選定するものとする。
【0106】従って、部分画素によっては、各電圧変調
期間で開閉のみなす場合もあるし、また他の部分画素は
開、50%閉の中から1を選択する場合もある。そして
これにより、高階調度の表示がなされることとなる。そ
の結果、低い階調レベル(例えば16以下)の表示には
面積比率による階調表示を行うことで全領域でのγ特性
の直線性が確保できる。なお本発明の場合には、作り込
む画素数は増加してしまうが、最近の半導体の進歩の
基、高速信号処理が可能となっているため、製造や応答
性の問題はないのは勿論である。
【0107】また、1の発明においては、先の発明にお
ける単位電圧波形では、製造、制御等の面から電圧変調
期間(単位区間)内において一定電圧の矩形パルスであ
る。
【0108】また、他の発明においては、先の2つの発
明の各々の電圧変調期間について画素の単位電圧波形は
4個あり、第1及び第3の単位電圧波形の電圧は逆極性
であり、第2及び第4の単位電圧波形の電圧は逆極性で
あり、第1の単位電圧波形の電圧の絶対値は第2の単位
電圧波形の電圧の絶対値よりも大きく、第3の単位電圧
波形の電圧の絶対値は第4の単位電圧波形の電圧の絶対
値よりも大きい。そして、奇数番目の表示周期は(勿論
どの画像を基準にするかで、偶数番目となりうる)各々
の前記電圧変調期間について前記第1および第2の単位
電圧波形のうちのいずれかを映像入力信号に応じて選ぶ
ことによって構成され、偶数番目の表示周期は各々の電
圧変調期間について前記第3および第4の単位電圧波形
のうちのいずれかを映像入力信号に応じて選ぶことによ
って構成されている(念のため記載するならば、フリッ
カ発生やチャージアップ防止等のため、表示周期毎に交
互に入れ代わるということであり、奇数番目、偶数番目
の「奇、偶」に特に大きな意味はない。更に、CMや番
組の切換えその他何か別の目的等で、何秒か毎に「奇、
偶」が入れ代わっても良い。)。
【0109】また、他の発明では、先の発明において第
1の単位電圧波形を印加したときの液晶層の光学的状態
と第3の単位電圧波形を印加したときの液晶層の光学的
状態は同じであり、第2の単位電圧波形を印加したとき
の液晶層の光学的状態と第4の単位電圧波形を印加した
ときの前記液晶層の光学的状態は同じである。このた
め、制御、製造等も容易となる。
【0110】また、他の発明では、先の発明において、
1表示周期内の電圧変調期間はM個あり(Mは2以上の
整数)、M個の電圧変調期間の幅は公比1/2の等比数
列をなしている。これにより、製造、制御も容易かつC
PUの2値論理にも適合し易くなる。
【0111】また、他の発明では、先の発明において、
映像入力信号は2M 通りあり、2M個の映像入力信号を
輝度の小さいものから順にS0 ,S1 ,…,S2 M -1
し、M個の電圧変調期間を幅の小さいものから順に
0 ,P1 ,…,PM-1 とし、j=0,1,…,2M
1について、1表示周期内の電圧波形の電圧変調期間P
k(k=0,1,…,M−1)における単位電圧波形
を、jを2進数表示したときの第2k 位が1のときには
第1の単位電圧波形または第3の単位電圧波形とし、0
のときには第2の単位電圧波形または第4の単位電圧波
形として構成した前記電圧波形をVj とするとき、表示
制御手段は、映像入力信号Si (i=0,1,…,2M
−1)に対して、電圧波形Vj を発生させるものであ
る。
【0112】また、1の発明においては、先の発明にお
ける、入力される映像信号の輝度の階調は2M 通り(段
階)あり、2M 個の映像入力信号を輝度の小さいものか
ら順にS0 ,S1 ,…,S2 M -1とし、M個の電圧変調
期間を幅の小さいものから順にP0 ,P1 ,…,PM-1
とし、j=0,1,…,2M −1に関して、1表示周期
内の電圧波形の電圧変調期間Pk (k=0,1,…,M
−1)における単位電圧波形を、jを2進数表示したと
きの第2k 位が1のときには第1の単位電圧波形または
第3の単位電圧波形とし、0のときには第2の単位電圧
波形または第4の単位電圧波形として構成した電圧波形
をVj とし、電圧波形Vj に対応する液晶層の透過ある
いは反射光強度の1表示周期にわたる積分値をIj とす
るとき、表示制御手段は、映像入力信号Si (i=0、
1、・・・、2M −1)に対していずれかの整数jを対
応させてj(i)として電圧波形Vj(i)を発生させるも
のであり、かつIj(i)がiに対して増加関数になってい
る。
【0113】また、1の発明においては、4つ先の発明
において、第n(n=1,2,3,4)の単位電圧波形
の電圧は1表示周期内のすべての電圧変調期間において
一定である。
【0114】また、1の発明においては、5つ先の発明
において、表示制御手段は表示制御(アレイ)基板と透
明電極基板を備え、液晶層は通常の液晶表示装置と同じ
く表示制御基板と透明電極基板によって両側から挟まれ
ていて、透明電極基板は全面が等電位である。そしてV
S 及びVB を、VS >|VB |≧0を満たす電圧値とし
て、透明電極基板の電位は、第1及び第2の単位電圧波
形のときには−VB であり、第3及び第4の単位電圧波
形のときにはVS であり、表示制御基板の電位は、第1
及び第4の単位電圧波形のときにはVS −VB であり、
第2及び第3の単位電圧波形のときには0である。
【0115】また、1の発明においては、先の発明の光
変調層は液晶層(含む、その他の液晶に付随する構成機
器等)としている。
【0116】また、1の発明においては、先の発明の液
晶層はネマチック相を示す液晶を採用している。
【0117】また、1の発明においては、先の発明の液
晶は、分子長軸方向の誘電率が前記分子長軸方向に対し
て垂直な方向の誘電率よりも小さい液晶である。
【0118】また、1の独立の発明においては、1表示
周期は複数の単位区間たる電圧変調期間に分割され、単
位区間毎に所定の電圧が印加される。更に、各電圧変調
期間は当該区間に印加しうる複数の電圧の波形は定まっ
ており、その中から1の波形は選択される。
【0119】また、1の独立の発明においては、光変調
層を有する画素と、入力信号に応じて各画素の光変調層
の輝度や色彩に関係する光学的状態を制御する表示制御
手段とを備えた表示装置において、光変調層は、各画素
毎に2つの光学的状態のいずれかをとる2変種型の光変
調層であり、表示制御手段は、各画素毎に、各表示周期
内で入力信号に応じたある時間だけ対応する光変調層を
一方の光学的状態にし、残りの時間は他方の光学的状態
にする2値型表示制御手段である。
【0120】また、1の発明においては、先の発明にお
ける光変調層は、液晶層である。
【0121】また、1の発明においては、先の2つの発
明における光変調層は、1の光学的状態における出力光
強度を零とする0出力可能型光変調層である。
【0122】また、1の発明においては、先の発明にお
いて、1表示周期内で画素の階調表示のため光変調層へ
入力する信号に先からあるいは後から等で0、1、2、
…と番号付けを行い、番号jの入力信号に対して1表示
周期内で光変調層が0でない他の光学的状態をとる時間
をT(j)と表すとき、T(j)はjに比例する。
【0123】また、1の発明においては、先の発明の2
変種型の光変調層は、画素への表示制御手段からの印加
電圧に応じて第1の光学的状態と第2の光学的状態のい
ずれかをとり、表示制御手段は各画素に対応して置数
器、計数器及び比較器を備えていて、置数器には映像入
力信号に応じた数値が置数され、計数器はクロック信号
が入力される毎にその呈示数値が増加または減少してい
き、比較器は置数器の置数値と計数器の呈示数値を比較
してその大小関係に応じて光変調層の光学的状態を第1
の光学的状態と第2の光学的状態のいずれかにするよう
な電圧を印加する。
【0124】また、1の発明においては、2つ先の発明
の2変種型の光変調層は各画素での表示制御手段からの
印加電圧に応じて第1の光学的状態と第2の光学的状態
のいずれかをとり、表示制御手段は計数器を各画素共通
に備えており、更に各々の画素に対応して置数器及び比
較器を備えており、置数器には映像入力信号に応じた数
値が置数され、計数器にはクロック信号が入力される毎
にその呈示数値が増加または減少していき、比較器は置
数器の置数値と計数器の呈示数値を比較してその大小関
係に応じて光変調層の光学的状態を第1の光学的状態と
第2の光学的状態のいずれかにする。
【0125】また、1の発明においては、先の2つの発
明における表示制御手段は、光変調層を挟み込む2つの
電極を備えており、光変調層への印加電圧は2つの電極
の両方の電位を変化させることにより制御する。
【0126】また、1の独立の発明においては、光変調
層と、映像入力信号に応じて光変調層の面内の各々の画
素の光学的状態を制御する表示制御手段とを備えた映像
表示装置の駆動方法において、光変調層は、第1の光学
的状態と第2の光学的状態のいずれかをとる2変種型の
光変調層であり、表示制御手段は、各画素において、1
表示周期内で映像入力信号に応じたある時間だけ光変調
層を第1の光学的状態にし、他の時間は第2の光学的状
態にする。
【0127】また、1の独立の発明においては、置数
器、計数器、比較器及びこれらを相互接続する配線を1
単位とする表示制御単位回路をSi基板上に集積して複
数作製する複数製作ステップと、それぞれの表示制御単
位回路毎に分離する分離ステップと、画像表示装置の各
々の画素(あるいは部分画素)毎に所定位置に配置する
配置ステップとを有している。なお、以上の他、必要な
配線や電極を形成するステップ等をも有しているのは勿
論である。
【0128】また、1の独立の発明においては、前の発
明と同様に置数器、比較器及びこれらを相互接続する配
線を1単位とする表示制御単位回路をSi基板上に集積
して複数作製する分離ステップと、それぞれの表示制御
単位回路毎に分離する分離ステップと、画像表示装置の
各々の画素毎に配置する配置ステップとを有している。
【0129】また、1の発明においては、2つ先の発明
における表示制御単位回路が、複数の画素を単位として
形成される。例えば、4つの画素や部分画素を1纏めに
してなされる。
【0130】また、1の発明においては、2つ先の発明
における表示制御単位回路が、複数の画素を単位として
形成される。例えば、4つの画素や部分画素を1纏めに
してなされる。
【0131】また、1の独立の発明においては、1ミリ
秒あるいは100マイクロ秒等の短時間、通常のテレビ
ジョン放送での輝度を1から100まで変化するとした
とき1〜5等の低起動信号領域や98〜100等の高起
動信号領域等の一定の条件ではγ特性の線形性が必ずし
も保持されえない表示素子を使用してディジタル映像の
階調表示を行なう表示装置において各画素の1表示周期
内で光束の輝度や色彩やこれらに関係する光学的状態を
画像の内容とは別に表示面全体を対象に当該表示周期の
経過時間に応じたあらかじめのプログラムや物理の法則
等の規則にのっとって、各色毎(赤、青、緑毎)か白色
光毎だかを問わずともかく光を一括光変調する一括変調
手段と、一括変調された光束を対象にして、画像(信
号)の内容を基に各画素毎に光束の最終的には表示面で
の表示に関係する光学的状態を、一定の条件ではγ特性
の線形性が必ずしも保持されない表示素子を当該一定の
条件の範囲外で機能発揮させ、しかもこの際一括変調手
段の経過時間に応じた所定の規則にのっとっての変調を
利用して変調する二次元光変調手段とを有している。
【0132】このため、例えばカラー表示の場合、一括
変調手段が白色光を一括変調するならば、二次元光変調
手段は各色毎のカラーフィルターを有したりしている。
また、一括変調手段がタイムシェアリングで3原色毎に
所定の手順で一括変調を行なうならば、二次元光変調手
段は、各原色毎にこれまたタイムシェアリングで各画素
を対象に個別の変調を行なう。
【0133】また1の発明においては、二次元光変調手
段は、1表示周期は例えば8個等の単位区間からなり、
二次元光変調手段は個別の変調のため各単位区間毎にあ
らかじめ定まった複数の光の変調率のうちから1つを選
択する単位区間内単位光変調率波形選択小手段を有して
いる。このため、あるいはこの前提として、一括光変調
手段は、単位区間内で、順に27 、26 、…20 の輝度
で輝いたりする。
【0134】また、1の発明においては、画素は例えば
2×2、あるいは3×3等複数の部分画素からなり、更
に二次元光変調手段は、これら各部分画素を他の部分画
素とは独立に作動するよう制御して高い階調表示を行な
わせる部分画素独立駆動小手段を有している。このた
め、階調度が小さい表示のときには、一部の画素のみ輝
となり、高いときには、全ての画素が輝となったりす
る。
【0135】また、1の発明においては、3つ先の発明
に2つ先の発明を組み合わせた構成となっている。
【0136】また、1の発明においては、先の4つの発
明において、二次元光変調手段は、一括光変調手段から
の光を各画素の各表示周期や更にはその単位区間毎に開
(100%透過)、閉(0%透過)する光シャッター等
の光透過制御素子を有している。従って、例えば更に5
0%透過とする半スイッチを有していたり、組み込んで
いたりしていてもよいのは勿論である。
【0137】また、1の発明においては、先の4つの発
明において、二次元光変調手段は、一括光変調手段から
の光を受けて反射するが、この際各表示周期毎にはその
単位区間毎にその光の反射する角度を制御可能な反射角
制御可能型反射素子を有している。尚、反射機構は金属
メッキ等いわゆる鏡に限定されないのは勿論である。
【0138】また、1の発明においては、先の4つの発
明において、二次元光変調手段は液晶を使用してその機
能を発揮する。
【0139】また、2つの発明においては、先の5の発
明において、二次元光変調手段は、液晶の特性のシフト
が生じ難い領域を使用し、更に2枚の基板の+−も所定
の規則で交代させる。
【0140】また、1の発明においては、先の2つの発
明の表示特性改善に工夫を凝らしている。
【0141】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態等
に基づいて説明する。
【0142】(第1の実施の形態)本発明は、比較的新
しい技術に関するため、実施の形態としての表示装置全
体の具体的な説明に先立って、先ずその根本となる階調
表示の原理について説明する。
【0143】(第1−1実施例)(ここに、「1−1」
とは「第1の実施の形態の第1の実施例という意味であ
る。従って「2−2」ならば、第2の実施の形態の第2
の実施例という意味である。) 本実施例は、[2値論理の場合](あるいは、2進数に
応じてのディジタル階調表示の場合)である。
【0144】今、図9の(1)に示すように、一括光変
調手段400からの光450を、二次元光変調手段50
0を通して出力550させる光学系を考える。ここで一
括光変調手段とは、実質上表示面全体への全光束の強度
を時刻tの関数として一括して変調して出力することの
できる光出射物体である。具体的には、例えばレーザー
や発光ダイオードのように電気的な制御によってその輝
度を変化させるもの、輝度一定の光源の前に可変透過率
をもつ物体を置いて透過する光の強度を制御するもの等
がある。
【0145】また、二次元光変調手段とは、一括光変調
手段から射出された光束(これを一括変調光束450と
呼ぶことにする)を2次的そして2次元的に各部分毎
に、あるいは表示平面に配列された各画素毎にやはり時
間tの関数として変調して出力することのできる物であ
り、最も簡単な例としては液晶パネル等がある。そして
この二次元光変調手段を通過した光(これを個別変調出
力光束550と呼ぶ)が最終的に画像あるいは多数の少
しづつ相違する画像が連続して表示されるため動作や動
きの認識される映像の個々の画素の光として観測され
る。従って、実際の表示装置での二次元光変調手段50
0(若しくはこれを構成する各素子)は、表示素子(と
言うよりも表示装置の大きな構成部分)としては図9の
(2)に示す様に画素に対応して上下左右方向に(例え
ばモザイクの場合)幾行、幾列にも所定の色彩の画素が
配置されている。また、G.H.セル型表示装置や高精
密表示型装置等の如くケースによっては、光の進行方向
に沿って複数の平面層をなして(多段)配列されている
ことも有る。
【0146】さて、一般に動画あるいは映像は、いくつ
ものそして少しづつ異なる静止画を時間的に連続して表
示することによって得られるが、そのときの1つの静止
画を表示する時間単位を1表示周期(1フレーム、ある
いは1フィールドとも呼ぶ)という。この1表示周期内
において、一括光変調手段の出力光強度と、二次元光変
調手段のある部分、例えば特定の画素に着目したときの
光強度変調率とがいずれも時間の関数として変化すると
して、それぞれP(t)及びμ(t)で表す。すると、
個別変調出力光束のある部分の強度はCP(t)μ
(t)(Cはある定数)で表されることになる。
【0147】いま、1表示周期を例えばN個(Nは2以
上の整数)の等幅の単位区間に分ける。この単位区間の
幅は、1表示周期の時間幅をTとすると、T/Nで与え
られる。そして、k番目の単位区間Ik (ここにkは、
0≦k≦N−1を満たす整数とする。また、Ik は必ず
しも時間的にkに関して昇順あるいは降順に並んでいる
必要はない)においては一括光変調手段400の出力光
強度はP0 k (P0はある定数)で表されるとし、二
次元光変調手段500の光強度変調率は0(OFF状態
に相当)またはある有限値μ0 (ON状態に相当)いず
れかの値になるとする。すなわち、数式で表すと(数
4)のようになる。
【0148】
【数4】 ここで、bk は二次元光変調手段の状態を表す値であ
り、光強度変調率が0のときはbk =0、有限値μ0
ときはbk =1で表すものとする。そうすると、1表示
周期での光強度変調率(あるいは、輝度の階調)のパタ
ーンは2N 通りあり、それぞれ、[bN-1 N-2 N-3
…b1 0 ]という2進数表示の数に対応させることが
できる。そして、1表示周期での全出力光エネルギーE
はCP(t)μ(t)の時間積分として(数5)のよう
に計算され、従来の技術の場合の(数3)と同じく、ま
さにこの2進数[bN-1 N-2 N-3 …b1 0 ]に比
例したものとなる。
【0149】
【数5】 以上により、2N 階調が実現されることが判る。
【0150】そしてこの場合、各表示周期で一括光変調
手段の出力光強度の変調率P(t)は各単位区間では同
じにしておいて、二次元光変調手段の光強度変調率の信
号[bN-1 N-2 N-3 …b1 0 ]のみを画像の階調
に応じて変化させれば、表示周期毎に階調をもった動画
を得ることができる。
【0151】例として、図10にN=8の場合のP
(t)、μ(t)及びP(t)μ(t)の時間変化の様
子を示す。本図の上段は、一括光変調手段の各単位区間
での出力光強度を示し、中段は二次元光変調手段の光の
透過のbk =1又は0、すなわちON、OFF(開閉)
を示す。そして、最下段のP(t)μ(t)のハッチ部
の合計面積が、μ(t)のパターンに対応した出力光エ
ネルギー、10進数値表示で164(の階調)として表
されることを示している。なお、本図の縦軸はいずれも
任意単位である。
【0152】この出力光エネルギーと2進数[b7 6
5 4 3 2 1 0 ]の関係は、従来の技術の場
合と同様に、図7のグラフのように正確な線形で表され
る。
【0153】さて、従来の場合には、単位区間の最小幅
はT/2N (の程度)であったが、本発明の場合はT/
Nであり、従来に比較してかなり大きい値とすることが
できる。例えばN=8の256階調レベルでは、従来の
技術では、フレーム周波数60HzではT=16.7m
secとなり、このため、各単位区間の最小幅はT/2
56≒65μsecであるが、本実施例の様にするとT
/8≒2msecである。従って、二次元光変調手段と
して例えば液晶を用いる場合、たとえ応答速度が数ms
ec程度(勿論、望ましくは数10μsec〜2mse
c程度)のものであっても十分に階調表示を行うことが
できる。
【0154】(第1−2の実施例)本実施例は、先の第
1−1の実施例の[2値論理の場合]をやや一般化した
場合である。
【0155】先の[2値論理の場合](第1実施例)の
場合と同様の光学系であるが、光源としての一括光変調
手段400の出力光強度は、図11の上段に示すように
各単位区間内では一定であるが、角単位区間そのものの
光度は2に逆比例して変化する。
【0156】いま、単位区間Ik (なお、一般化した場
合には、この単位区間は必ずしも等間隔(幅)でなくて
もよい)における一括光変調手段の出力光強度をP
k (t)とする。また、この単位区間において二次元光
変調手段の光強度変調率μ(t)の時間変化パターン
(これを単位光変調率波形と呼ぶことにする)はMk
りあるとし(Mk は2以上の整数。ただし、図11では
2。)、それぞれμk ,mk(t)(mk は0≦mk
k −1を満たす整数である。)で表されるものとす
る。そして、1表示周期でのμ(t)の波形は、各単位
区間においてMk 通りの単位光変調率波形のうちから1
つを選ぶものとする。すなわち、1表示周期全体でみた
ときのμ(t)の波形は、全部で(数6)で表されるL
通りだけあることになり、このときのμ(t)の波形は
[mN-1 N-2 N-3 …m1 0 ]というN個の整数の
組によって表される。
【0157】
【数6】 ここで、単位区間Ik での、波形μk ,mk (t)に対
応する光出力エネルギーをEk (mk )で表すことにす
ると、これは(数7)のようになり、1表示周期での全
光出力エネルギーE[mN-1 N-2 N-3 …m1 0
は、(数8)で表される。なお、ここに(数7)に示す
Cは上述のごとくある定数である。
【0158】
【数7】
【0159】
【数8】 これは、二次元光変調手段に与える信号[mN-1 N-2
N-3 …m1 0 ]に応じて、(数8)で決まる出力エ
ネルギーが得られることを示している。
【0160】さて、いま、特にEk (mk )は単位区間
k においてmk に関して昇順に番号付けがなされてい
るものとし(こうしても一般性は失われない)、(数
1)及び(数9)で表される関係を有する場合を考え
る。
【0161】
【数1】
【0162】
【数9】 ここで、εk はkによって決まるある定数である。(数
9)は、単位区間Ik内で各レベルが整数mk に比例し
て線形に配列されていることを示し、(数1)はkが1
つ上がる毎にそのエネルギーがMk 倍ずつ大きくなって
いくことを示している。実際、(数9)を(数1)に代
入すると(数10)の関係式が得られ、このことが理解
できる。
【0163】
【数10】 (数10)より、εk は漸化的に(数11)で与えられ
る(k=1,2,…,N−1)。
【0164】
【数11】 そして、(数8)のEは(数12)で与えられる。
【0165】
【数12】 ここで、以上の(数11)と(数12)は、(数6)で
与えられるレベル数の階調が得られることを示している
のであるが、これを、簡単な場合を例にとって説明す
る。
【0166】いま、例えばN=3とし、単位区間I0
1 及びI2 を考え、それぞれの単位区間に属する単位
変調率波形の個数を、M0 =2,M1 =4及びM2 =3
とする。このとき、各単位区間での信号波形は、I0
おいてm0 =0,1(μ0,0(t)及びμ
0,1 (t))、I1 においてm1 =0,1,2,3(μ
1,0 (t)、μ1,1 (t)、μ1,2 (t)及びμ
1,3 (t))、I2 においてm2 =0,1,2(μ2,0
(t)、μ2,1 (t)及びμ2,2 (t))で与えられ
る。そして、μ(t)の波形の数、すなわち外部から与
える信号の数は(数6)により、L=2×4×3=24
である。また、(数11)により、ε1 =2ε0 、ε2
=8ε 0 であるので、(数12)は、(数13)のよう
に表すことができる。
【0167】
【数13】 いま、24通りの[m2 1 0 ]のすべての組に対し
て(数13)の値を計算したものを(表1)に示す。
【0168】
【表1】 これによると、E/ε0 は、0から23までの全ての整
数の値をとることになり、[m2 1 0 ]の与え方に
よって等間隔の24階調が得られることがわかる。
【0169】以上の例の場合に限らず、NやMk のとり
方がどのような場合であっても、等間隔の階調が得られ
ることが示される。
【0170】ところで、すべてのkについて単位区間I
k の時間幅が等しく、Mk の値も等しく(これをMとす
る)、この単位区間に属する単位光変調率波形の集合が
全く同じである場合は、(数11)及び(数12)はM
進法での数表示に他ならない。実際、二次元光変調手段
の駆動としては、全く同じ処理(すなわち、ある決まっ
た単位光変調率波形の集合のうちから一つの単位光変調
率波形を選んで与えるという処理)を繰り返すというパ
ターンにすれば回路も簡単になり、現実的になる。ま
た、そのうち特にM=2である場合は2進法に相当し、
2値論理を基本とするデジタル信号処理に最も適したも
のとなる。先の[2値論理の場合]はちょうどこの場合
に相当する。
【0171】(第1−3の実施例)本実施例は、一括光
変調手段の光出力波形の例である。
【0172】先の実施例の、(数7)のEk (mk )の
式に現れるPk (t)とμk ,mk(t)は(数1)及
び(数9)を充たすものになっていなければならない
が、M=2の場合について、例えば(数14)のように
おけばよい(各Ik は等幅とする。これは[2値論理の
場合]での(数4)に他ならない)。
【0173】
【数14】 (第1−4の実施例)本実施例も一括光変調手段の光出
力波形の例である。
【0174】先の、各単位区間でのPk (t)の与え方
として、パルス波形状にする方法もある。例えば、単位
区間Ik の始まりの時刻をtk1、終わりの時刻をtk2
するとき(単位区間Ik はtk1≦t≦tk2で表され
る)、tk1≦tkA<tkA+TA ≦tk2を満足するような
時刻tkA及び時間幅TA を考え、(数15)のようにお
く(M=2とする)。すなわち、単位区間Ik のうち、
時間幅2k /2N ×TA の部分のみP0 という強度を有
する。
【0175】
【数15】 ここで、P0 はある定数である。これは、単位区間Ik
において2k に比例する時間だけある有限値をとり、そ
れ以外では0であるという矩形パルス波に対応してい
る。このようにおけば(数1)及び(数9)が満足され
る。図11に、N=8の場合の例を示しておく。本図に
おいては、各単位区間毎にパルス波形の継続時間は1/
2になっている。この方式の場合、一括光変調手段も2
値的に制御できるので、デジタル信号処理に適したもの
となる。また、一括光変調手段が本来的に2値的な安定
状態を有するものである場合には、この方式を使うのが
望ましい。
【0176】なお、パルス波形としては、(数1)及び
(数9)が満たされるものであれば必ずしも矩形のパル
ス波でなくてもよく、例えば、三角波形、鋸波形、正弦
波形、ガウス分布型波形、ローレンツ分布型波形、si
nc型波形、exp型波形あるいは非常に鋭いインパル
ス型波形等でもよい。
【0177】(第1−5の実施例)本実施例も、一括光
変調手段の光出力波形の例である。
【0178】Pk (t)の更に別の与え方として、Pk
(t)はある基本波形を単位として変化するとし、単位
区間Ik には2k に比例する個数だけこの基本波形の単
位が含まれるとしてもよい。基本波形としては、矩形パ
ルス波形、三角波形、鋸波形、正弦波形、ガウス分布型
波形、ローレンツ分布型波形、sinc型波形、exp
型波形あるいは非常に鋭いインパルス型波形などがよ
い。
【0179】(第1−6の実施例)本実施例も、一括光
変調手段の光出力波形の例である。
【0180】Pk (t)の更に別の与え方として、各単
位区間にわたって連続的に(増加型の)指数関数で与え
るという方法もある。例えば、N個の単位区間はいずれ
も等幅T/Nであるとし、単位区間Ik (k=0,1,
…,N−1)は(k/N)T≦t≦[(k+1)/N]
Tの時間領域で表されるとする(各単位区間Ik は時刻
tに関して昇順に配列される)。そして、Pk (t)を
(数16)のようにおく。
【0181】
【数16】 ここで、P0 はある定数である。また、1nは自然対数
を表す。実際、(数16)を(数7)に代入して計算す
れば(数17)のようになり、(数1)及び(数9)を
満足するものになっていることがわかる。
【0182】
【数17】 (第1−7の実施例)本実施例も、一括光変調手段の光
出力波形の例である。
【0183】Pk (t)の更に別の与え方として、上の
場合とは逆に、減衰型の指数関数で与えるという方法も
ある。例えば、N個の単位区間はいずれも等幅T/Nで
あるとし、単位区間Ik (k=0,1,…,N−1)は
[(N−k−1)/N]T≦t≦[(N−k)/N]T
の時間領域で表されるとする(各単位区間Ik は時刻t
に関して降順に配列される)。そして、Pk (t)を
(数18)のようにおく。
【0184】
【数18】 ここで、P0 はある定数である。実際、(数18)を
(数7)に代入して計算すれば(数19)のようにな
り、(数1)及び(数9)を満足するものになっている
ことがわかる。
【0185】
【数19】 図12に本方式でのP(t)及びμ(t)の変化の様子
(N=8の場合の例)を示しておく。なお、CRT(ブ
ラウン管)に用いられる蛍光体やエレクトロルミネセン
ス材料の場合、更にはコンデンサーからの放電による発
光等これらに近い減少の場合には光源の強度、P
k (t)の変化は実際に(数18)のような形で表さ
れ、このような材料を用いる場合には本方法が有効であ
る。なおまた、1表示周期で丁度所定の採光輝度から0
にまでなるようするには、印加電圧、発光源の容量を調
整することによりなしうる。更に、いわゆるホールド型
表示装置の場合、積分効果による動画のボケの対策とし
て各表示周期の間に黒表示部分(期間)を挿入すること
があるが、この黒表示部分の長短を調整して光の減衰に
対応することも可能である。次に、本図の中段と下段の
意味、内容は、図10、図11のそれらと同じである。
【0186】次にまた、先の第1−6の実施例の数16
は、本図12の輝度が時間軸に対して対称となっている
(時間と共に増大する)。
【0187】(第1−8の実施例)本実施例も、一括光
変調手段の光出力波形の例である。
【0188】ところで、以上のように単位区間の幅を概
略等しくして一括光変調手段の光強度変調率を変化させ
るという方法と、従来の技術のように単位区間の幅を変
える方法とを併用することももちろん可能である。例え
ば、1表示周期に含まれる単位区間数をN個とし、後者
のような変調を行うもの(これを第1種単位区間と呼ぶ
ことにする)がN1 個(N1 は、1≦N1 ≦N−1を満
たす整数)、前者のような変調を行うもの(第2種単位
区間と呼ぶことにする)が(N−N1 )個であるとす
る。そして、第1種単位区間においては一括光変調手段
の光強度変調率は一定とし、単位区間の幅を2k に比例
するようにする。そして、第2種単位区間においては一
括光変調手段の光強度変調率を時間的に変化させるよう
にする。このとき、(N−N1 )個の第2種単位区間は
等幅とし、用いる単位光変調率波形の集合も同じとして
おくのが望ましい。そして、(数7)のEk (mk )を
計算したときに第1種及び第2種の単位区間全体として
(数1)及び(数9)を満たすようにする。
【0189】図13に、本方式を用いた場合のP
(t)、μ(t)及びP(t)μ(t)の1表示周期で
の時間変化の様子の例を各上段、中段、下段に示す。こ
れは、M=2、N=8、N1 =3の場合の例である。第
1種単位区間においては区間幅の比が4:2:1、第2
種単位区間においては区間幅は全て同じで一括光変調手
段の光強度変調率だけが2の累乗に比例して変化するよ
うになっている。そして、全体として256階調が得ら
れることになる。なお、下段では10進数表示で164
が表示されている。
【0190】(第2の実施の形態)本実施の形態は、先
の第1の実施の形態(本発明の原理について)の補足で
ある。
【0191】ここまでの説明では、一括光変調手段と2
次元光変調手段はいずれも光強度による変調であるとし
てきた。しかし、かならずしも強度変調である必要はな
く、光の偏光状態の変調、偏向方向の変調、位相変調、
周波数変調(波長スペクトル分布の変調なども含まれ
る)、光学的コヒーレンスや将来の技術的発達の基で量
子力学的コヒーレンスの変調等、他の手段でもよい。あ
るいは例えばレーザー光等を用いる場合に、光の発振モ
ードを変化させる等してもよい。要は、最終的に映像や
画像として観測される段階で光エネルギー(明るさ)と
して(数1)あるいは(数9)が満たされるようになっ
ていればよい。
【0192】例えば、図14に示す様に、光源として波
長1.06μmで発振する赤外線レーザ404を用い、
一括光変調手段として非線形光学素子405を用い、こ
れを機械的に回転(振動)させて位相整合条件を調整し
て波長530nmの2次高調波発生の有無を制御すると
いうのは上で述べた波長スペクトル分布の変調の一種で
ある。非線形光学素子を通過した後に赤外カットフィル
タ41を通せば、波長530nmの光のON/OFFと
いう形でP(t)を得ることができる。本図の (1)
は、位相整合条件が充たされない場合である。(2)
は、結晶軸と光の進 行方向が特定の角度をなすため充
たされる場合であり、波長530nmの光がO Nとな
っている。なお、406は、偏光回転素子である。
【0193】また、例えば2次元光変調手段として液晶
を用いた場合には、液晶だけを見れば偏光状態の変調を
しているのであるが(2色性液晶や散乱モードの高分子
分散型液晶等は別)、通常は偏光子・検光子あるいは偏
光ビームスプリッタと組み合わせて用いるため、強度変
調と見なすことができるようになる。
【0194】また、図9に示す系では、光は2次元光変
調手段500を透過するときの透過率を変化させること
により強度を変調しているが、別に反射率や回折効率等
によって強度を変調しても構わない。更には、例えば、
音響光学効果や光誘起屈折率効果(フォトリフラクティ
ブ効果)を用いた回折効率の変調なども考えられる。以
下、本実施の形態の具体的な構成例を示す。
【0195】(第2−1の実施例)本実施例は、表示装
置の構成及び動作に関する。
【0196】図15に本実施形態の表示装置の原理を中
心とした構成例を示す。これは、それぞれ赤色、緑色及
び青色で発光する発光ダイオード401r、401g及
び401bから出射された光束が偏光ビームスプリッタ
45で反射して反射型液晶ライトバルブ501に入射
し、そのときの反射光が再度偏光ビームスプリッタ45
を通過してレンズ60によって拡大されて観測者10に
到達するというマイクロディスプレイの構成である(こ
のため、観測者10は反射型液晶ライトバルブ501の
像を見ることとなる)。
【0197】偏光ビームスプリッタ45は、発光ダイオ
ード401r、401g、401bからの光のうちS偏
光成分(紙面に垂直な偏光成分)のみを反射して、P偏
光成分(紙面に平行な偏光成分)は通過させる。従っ
て、反射型液晶ライトバルブ501に入射する光はS偏
光成分のみである。反射型液晶ライトバルブ501は受
動型の空間光変調素子(自らは発光せず、外部から入力
された光の光学的状態を面上の各点毎に変調する素子)
の一種であり、入射してきた光の偏光状態を平面状に配
列された各画素毎に映像信号に従って変調し、そのうち
P偏光に変換された成分のみが再度偏光ビームスプリッ
タ45を通過し、更にはレンズ60を通過することによ
り拡大された映像が観測されるという仕組みである。
【0198】またこのため、映像信号とそれに付随する
同期信号が外部から供給されるが、映像信号は反射型液
晶ライトバルブ501へと送られ、同期信号はこの反射
型液晶ライトバルブを駆動するためのライトバルブ駆動
回路530と、発光ダイオード401r、401g、4
01bの輝度を制御するための発光輝度制御回路402
の両方に供給される。
【0199】この系では、発光ダイオード401と発光
輝度制御回路402とを合わせたものを一括光変調手段
400と見なすことができ、反射型液晶ライトバルブ5
01とライトバルブ駆動回路502を合わせたものを二
次元光変調手段500と見なすことができる。
【0200】以下、この反射型液晶ライトバルブについ
て少し詳しく説明する。図16に、この断面を示す。本
図に示すように、これはITO(インディウム・ ティン
・ オキサイド)やZnO等の透明電極102が形成され
たガラス、プラスチックあるいは石英等の対向基板20
0と、表面にマトリクス(孔子)状のMOSトランジス
タ111、画素電104、遮光層105あるいは層間絶
縁膜107等の作り込みを行ったSi基板112(第2
の基板に相当する)の間に、VA(垂直配向)液晶を主
成分とする液晶層300を挟み込んだ構造である。
【0201】Si基板112上に作り込まれたMOSト
ランジスタ111等は図4に示すような回路構成になっ
ている。すなわち、走査線121と信号線106がマト
リクス状に配線されていて、その交点付近にMOSトラ
ンジスタ111が配置されている。そして、MOSトラ
ンジスタ111のゲート109が走査線121に接続さ
れ、ドレイン108は信号線106に接続され、ソース
110は画素電極104に接続される。
【0202】この基で、従来の技術の欄で説明したよう
な一連の過程により各画素に電圧信号を書き込むことが
できる。
【0203】以上の基で、先の第1の実施の形態の説明
通り安定な動作が可能であるが、反射型液晶ライトバル
ブの各画素への情報の書き込みタイミングを考慮して更
に詳細かつ具体的にタイミングを示すと例えば図17に
示すようになる。本図では、第1行の画素には[101
00100](10進数の164)を、第MA 行の画素
には[01001010](10進数の74)を書き込
む場合を示している。なお、液晶層の応答時間は無視し
ている。また、本図においては、反射型液晶ライトバル
ブがMA 行×NA 列の画素配列から成るとする。また、
同じく1表示周期が8個の等間隔の単位区間(I0 〜I
7 )を有していることには変わりないが、隣接する各単
位区間の間に、反射型液晶ライトバルブの全体にわたっ
て信号を書き込むために必要な書き込み区間(期間)
(W0 〜W7 )を設けてある。
【0204】各書き込み区間で最上部の行(第1行)か
ら最下部の行(第MA 行)までの書き込みが行われる
が、第1行は先頭、第MA 行は最後尾であるので、それ
ぞれの液晶層反射率(二次元光変調手段の光強度変調率
に相当)の変化は図に示したようになる。光源の輝度
(一括光変調手段の出力光強度に相当。ここでは、図1
5に示す3色の光源401のr、g、bのうち1つだけ
が発光していると考える)は各単位区間内でのみ有限の
値をもつので、個別変調出力光束の強度P(t)μ
(t)はそれぞれ本図に示すようになり、結果として1
表示周期に書き込まれた信号に対応した出力光エネルギ
ーが各画素で得られることとなる。
【0205】なお、以上では光源の輝度は単位区間のみ
で有限の値を持つとしたが、別に書き込み期間でも有限
値をとってもかまわない。また、以上では書き込み区間
が終わった時点で単位区間が始まるとしたが、別にこれ
らがオーバーラップしたり、あるいはこれらの間に有限
の時間間隔があってもかまわない。
【0206】また、液晶反射率の変化が行毎にわずかに
ずれるのに対応させて、光源からの光が反射型液晶ライ
トバルブ501に入射するタイミングを各行毎にずらす
等の手法を採用してもい。この場合でも光源は本質的に
は一括で変調をしていることには変わりない。
【0207】なお、以上では第1の実施の形態の2値論
理を基本にして説明を行ったが、本構成では、一般的な
場合としての([一括光変調手段の光出力波形の例1
(第1−3の実施例)]〜[一括光変調手段の光出力波
形の例6(第1−8の実施例)]も含む)にも適用する
ことができる。
【0208】ところで図15に示す表示装置の構成は、
一括光変調手段が光源自体の発光輝度(一般には、光学
的状態)を変調するという特徴がある。これは、一定の
輝度で発光する光源とその光源からの光を強度変調して
(例えば、バックライトの光を液晶層で変調する構成)
一括光変調手段を行なうという構成と対比すると以下の
利点がある。いずれの方法も一括変調光束の強度は1表
示周期内で同様の時間変化をするが、後者の場合には一
括変調光束は、光源からの光が強度変調によってその強
度を減じられた結果得られるものである(強度変調する
手段に外部からエネルギーを与えない限り強度変調率は
1を越えることは無い)のに対し、前者の場合は光の強
度を減じる過程を含んでいない。すなわち、後者は光源
の消費電力は時間的に一定であるが、前者は光源の消費
電力が輝度に応じて1表示周期内で変動するので、消費
電力量(消費電力を時間で積分したもの)は、少なくな
る。
【0209】(液晶層への電圧の印加方法の説明)ここ
で、図17に示すμ(t)の波形を得るために液晶層へ
印加する電圧のかけ方について説明する。
【0210】液晶層の反射率は(数4)からもわかるよ
うに、0(bk =0に対応)またはある定数μ0 (bk
=1に対応)である。VA液晶の電圧−反射率特性(γ
特性)は一般に図3の(1)または図3の(2)のよう
に表されるので、以上の2値のうち0を実現するための
電圧VOFF としては、|VOFF |≦Vthとなるような
電圧値VOFF を選べばよい。なお、Vthは反射率が立
ち上がりを始める電圧で、スイッチング閾値電圧と呼ば
れる。また、液晶反射率μ0 を実現するための電圧VON
としては、反射率が十分大きく、電圧の変化に対して反
射率の変化が小さいところをとるのが望ましい。例え
ば、図3の(1)のように透過率が極値Tmaxをもつ
場合には、その90%の透過率9Tmax/10を示す
電圧VMを最小変調電圧と定義し、|VON|≧VM とな
るような値にすればよい。
【0211】また、図3の(2)のようなγ特性の場合
には、十分大きい電圧(例えば10V)を印加したとき
の反射率をTmaxとし、やはりその90%の透過率を
示す電圧VMを最小変調電圧と定義し、同じく|VON
≧VM となるような値にすればよい。以上のように設定
すると、従来の技術のところでも述べた理由により、階
調の線形性が保たれて階調再現性や色再現性のよい映像
が得られる。
【0212】なお、液晶層として、例えばTN液晶のよ
うにノーマリオン型(電圧0で極大に近い透過率をも
つ)のγ特性をもつものを用いた場合には、VONは反射
率が減少を始める電圧(これをスイッチング閾値電圧と
呼ぶ)Vthに対して|VON|≦Vthとなるように設
定すればよい。また、VOFF は、最大透過率Tmaxに
対して10%の透過率を示すような電圧VMを最小変調
電圧と定義し、|VOFF|≧VM となるように設定すれ
ばよい。この場合にもVA液晶のようなノーマリオフの
場合と同様の理由で、階調の線形性が保たれて階調再現
性や色再現性のよい映像が得られる。
【0213】ところで、これらの液晶への電圧のかけ方
としては、各表示周期及び単位区間において全く同じ電
圧をかけてもよいが、電圧を与えた結果としての反射率
が概略あるいは実用上同じであれば、異なる電圧であっ
てもかまわない。例えば、図3の(1)または図3の
(2)において、VOFF は|VOFF |≦Vthの範囲内
であれば事実上反射率は0であるので、各単位区間で、
この範囲内で異なる電圧値を印加してもかまわない。
【0214】実際、液晶層への印加電圧としては、チャ
ージアップをさけるために、少くも何秒というような長
い時間で見たときの直流成分がほぼ0であることが望ま
しい。このため、例えば1表示周期毎に印加電圧の極性
を反転させるのが好ましい。例えば、ノーマリオフ型の
γ特性の場合でいえば、ある表示周期で|V0 |≦Vt
h、V1 ≧VM をみたすような電圧値V0 及びV1 を選
んでVOFF 及びVONをそれぞれVOFF =V0 、VON=V
1 としたら、次の表示周期では逆極性の電圧V OFF =−
0 、VON=−V1 を印加するようにすればよい。ノー
マリオン型の場合でもほぼ同様である。なお、1表示周
期毎ではなく、1単位区間毎に極性を反転させてももち
ろんよい。また一般に、q単位区間毎に極性を反転させ
てもよい(qは自然数)。
【0215】なお、以上のような電圧を印加するために
は、対向基板に形成された透明電極の電位を0に固定
し、画素電極の電位をVOFF あるいはVON等にしてもよ
いが、別に画素電極と透明電極の両方の電位を制御して
液晶への印加電圧をコントロールしてもよい。
【0216】いま、ノーマリオフ型のγ特性の場合を例
にとり、図16の他に図1、図2、図3と(表2)を参
考にしてこれを説明する。
【0217】
【表2】 例えば、V0 及びV1 を|V0 |≦Vth及びVM ≦V
1 を満たすある電圧値とし、ある表示周期で透明電極1
02の電位を−V0 とする。そして、反射率を0にした
いとき(VOFF に相当)には画素電極104の電位を0
とし、反射率μ 0 を実現したいとき(VONに相当)には
1 −V0 とする。こうすれば液晶への印加電圧はそれ
ぞれVOFF =V0 及びVON=V1 となる。また、次の表
示周期では透明電極102の電位をV1 とする。そし
て、反射率を0にしたいときには画素電極104の電位
をV1 −V0 とし、反射率μ0 を実現したいときには0
とする。すると、やはり液晶への印加電圧はそれぞれV
OFF =−V0 及びVON=−V 1 となる。
【0218】このように透明電極102の電位も変化さ
せるようにすれば、画素電極104に印加する電圧は0
またはV1 −V0 だけでよく、しかも極性反転駆動にす
ることができるので、図16に示すSi基板112側の
チャージアップ回避を図りつつ2値論理的に駆動させる
ことができる。また、Si基板側の駆動電圧のレンジは
最小で図3に示すVM −Vthである(対向基板の電位
を固定する場合には最小でも2VM のレンジが必要であ
る)ので、低電圧駆動が可能となり、Si基板側の構造
の微細化、省電力化にも有利となる。
【0219】なお、以上のことはノーマリオン型の液晶
の場合でもほぼ同様である。また、1表示周期毎ではな
く、q個の単位区間毎に極性反転させてもよい(qは自
然数)。
【0220】なおまた、以上では(本発明の原理説明)
の[2値論理の場合](第1−1の実施例)を基本にし
て説明を行ったが、これは(本発明の原理説明)の[一
般的な場合](第1−2の実施例、更には[一括光変調
手段の光出力波形の例1(第1−3の実施例)]〜[一
括光変調手段の光出力波形の例6(第1−8の実施
例)]を含む)にも適用することができる。とりわけ、
液晶への印加電圧に関する事柄は、M=2(2値論理)
の場合に効果的に適用することができる。
【0221】(液晶の応答速度についての説明)以上の
説明では、液晶層の応答時間は単位区間の幅に比べて非
常に小さく、単位区間の変わり目で瞬間的に応答するも
のとしていた。しかし、場合によっては応答時間が単位
区間の幅に比べて無視できない場合もある。ここでは、
そのような場合を考える。
【0222】図18は、液晶に印加する電圧を急に変化
させたときの液晶の時間的な応答の様子を示したグラフ
である。いま、時刻t0 までは液晶には透過率(または
反射率)が0になるような電圧がかかっていて、時刻t
0 において急に透過率がT0になるような電圧が印加さ
れたとする。すると、液晶の透過率はこの図の左側部分
の曲線で示すように徐々に上昇してある時間がたつとT
0 に落ち着く。また、その後時刻t1 で再度透過率が0
になるような電圧に急に戻すと、同じく透過率は徐々に
小さくなっていってある時間が経ってから0になる。こ
のとき、時刻t 0 を起点として透過率がT0 の90%に
達するまでに要する時間を立ち上がり時間(図のτr
表す)と呼び、時刻t1 を起点として透過率がT0 の1
0%に達するまでに要する時間を降下時間(図のτd
表す)と呼ぶ。
【0223】さて、簡単のため単位区間の幅がすべて等
しく、M=2(2値論理)の場合について、以上のよう
な液晶の反射率の立ち上がり時間と降下時間を考慮した
ときの反射率μ(t)の様子を描くと図19の中段のよ
うになる。なお、本図においても入力信号の階調は10
進数表示で164であり、縦軸は任意単位の輝度であ
る。ここで、ある単位区間(例えばI5 )で液晶層の反
射率がμ0 であって、次の単位区間(I4 )で液晶層の
反射率を0にしなければならない場合、単位区間I4
起点で反射率を0にするための電圧信号を液晶に印加し
て、単位区間I4が終わるまでには液晶は十分に反射率
0まで下がっていることが望ましい。
【0224】少なくともI4 の終点で反射率が0になっ
ているとすると、本図の上段に示すP(t)のように光
源をインパルス的に発光させれば、個別変調出力光束の
強度は本図の下段に示すようにI4 終点での反射率のみ
を反映したインパルス状になり、出力は望み通りの値0
となる((数7)でE4(0)に相当。P4(t)をデ
ィラックのδ関数のように考えればよい)。従って、降
下時間τd は、単位区間の間隔以下であることが望まし
い。反射率が0からμ0 に立ち上がる場合も同様に考え
れば、立ち上がり時間τr もやはり単位区間の間隔以下
であることが望ましい。単位区間の幅が一定でない場合
には、τr とτd がともに最も短い単位区間の幅以下で
あればよい(この条件を応答時間条件と呼ぶことにす
る)。
【0225】ところで本実施の形態では、単位区間の最
小幅は従来の技術に比較して非常に大きくすることがで
きる。例えば(本発明の原理)の[2値論理の場合]で
述べた例(N=8)の場合、単位区間の最小幅は従来の
技術で65μsecであるのに対し、本発明では2ms
ecである。よって、上述の応答時間条件は非常に緩い
ものになる。
【0226】なお、一般に応答時間は液晶層の厚さの2
乗に比例するといわれている。図16のような反射型液
晶ライトバルブの場合には、光は液晶層を往復するの
で、透過型に比較して液晶層の厚さを半分にしても同じ
光の変調をうけることになる。従って、液晶の応答時間
は透過型の1/4となり、応答時間条件はさらに充たし
やすくなる。
【0227】次に、反射型液晶ライトバルブでVA液晶
(メルク社のMJ951152を使用)を使用し、その
層厚を2μmとし、τr とτd を測定したところ、共に
2.0msecという値を得た。先の(本発明の原理)
の[2値論理の場合]で説明した例(N=8)での単位
区間の幅が丁度2msecであるので、この応答時間条
件を満たすことになる。応答時間と液晶層厚の2乗比例
則を考慮すれば、2μm以下の層厚の場合に応答時間条
件を充たすことになり、このため階調の線形性、安定
性、均一性等の著しい効果が得られることとなる。
【0228】なお、以上はM=2の場合に限らず、一般
的にも成立することである。
【0229】また、光源は必ずしもインパルス状の発光
である必要はない。例えば図10のように単位区間でほ
ぼ一定の発光をする場合でも、階調の線形性はやや崩れ
ることもあり得るが、それなりの効果は得られる。
【0230】(補足)なお、図15においては光源とし
て赤、緑及び青の3つを持っているが、これらは時分割
的に1表示周期毎に順に発光するのが望ましい(この場
合も、1つの色についてみれば各表示周期での発光輝度
の時間変化は概略等しい)。しかし、3つの色それぞれ
についての1表示周期内の単位区間が時間的に入り乱れ
るような駆動方法ももちろん考え得る。
【0231】また、光学系によっては色毎の時分割は行
わなくてもよい。例えば、反射型液晶ライトバルブの各
画素毎に赤、青、緑のカラーフィルタをつければ、色時
分割を行わなくてもカラー映像の観察が可能となる。
【0232】また、特願平09−292160号の図4
のような色分解・合成系を含む光学系で構成してもよ
い。この場合は、各色用に3系統の反射型液晶ライトバ
ルブがあるので、それぞれにおいて独立に各色成分の二
次元光変調を行えばよい。
【0233】また、図15の表示装置ではその光源は発
光ダイオードとしたが、それ以外でもレーザー(半導体
レーザが低消費電力、小型、安価で望ましい)やエレク
トロルミネッセンス光源、蛍光体等でもよい。これらは
輝度変化の応答が速いため、本発明のような駆動方法に
とっては理想的な光源となる。また、これらの光源の場
合、発光輝度制御回路も容易に構成しうる。
【0234】また、発光輝度制御回路は光源の発光輝度
を電気的に制御を行う回路であるが、別に電気的である
必要はなく、光学的・熱的・磁気的・化学的・ 機械的に
制御を行ったりしてもよい。
【0235】また、液晶層としては応答速度が比較的速
くかつ高コントラストが得られるVA液晶を用いるのが
最も望ましいが、別にどのような液晶であってもかまわ
ない。本発明出願時点では、例えば、TN(ツイステッ
ド・ネマチック)液晶、STN(スーパー・ツイステッ
ド・ネマチック)液晶、VA液晶(垂直配向液晶、また
はホメオトロピック液晶)やホモジニアス配向液晶等を
含むECB(電界制御複屈折)型液晶、ベント液晶、I
PS(面内スイッチング)液晶、GH(ゲスト・ホス
ト)液晶、高分子分散型液晶、強誘電性液晶、反強誘電
性液晶、OCB液晶、ディスコテック液晶及びその他の
さまざまなモードが使用しうる。
【0236】また、液晶以外でも印加電圧によって光学
的特性が変化する材料であれば、用いることができる。
例えばBSO(ビスマスシリコンオキサイド)等の電気
光学結晶が挙げられる。ただし、本発明出願時点では液
晶が最も安価であり、これを使用するのが望ましい。
【0237】また、同じく液晶層としては、自発分極を
有しない液晶、とりわけネマチック相を示す液晶(上記
のVA液晶、TN液晶なども含まれる)を用いるのが望
ましい。すなわち、これも本発明の出願時点では強誘電
性液晶や反強誘電性液晶のように自発分極を有する液晶
は均一に配向させるのが難しかったり、あるいは衝撃に
弱いという点でやや使用するのが困難であることによ
る。
【0238】また、二次元光変調手段としてSi基板を
用いた反射型液晶ライトバルブではなく、これに限ら
ず、受動型の空間光変調素子であれば何でも良い。例え
ば、多結晶SiやSOI(シリコン・オン・インシュレ
ータ)ベースの反射型ライトバルブでもよいし、これら
をベースにした透過型の液晶パネルでも良い。あるい
は、例えば特開平07−013188号にあるような光
書き込み型のライトバルブでも別にかまわない。
【0239】また、偏光ビームスプリッタの代わりに通
常のビームスプリッタと偏光子・ 検光子の組を使っても
よい。あるいは、体積を減らすために、ホログラム偏光
分離素子などを用いてもよい。あるいは、斜入射(オフ
アクシス)光学系にしてビームスプリッタなしで偏光子
・ 検光子だけで反射型液晶ライトバルブの反射率制御を
してもよい。
【0240】反射型液晶ライトバルブの画素スイッチン
グ素子としてのMOSトランジスタはn型でなくp型で
もよい。また、例えば特願平10−327770号にあ
るように、n型とp型の両方を使用していてもよい。ま
た、TFT(薄膜トランジスタ)であってもよい。ま
た、画素電極の電位を保つために、補助容量を有してい
ても良い。
【0241】また、表示装置はマイクロディスプレイで
なく、例えばプロジェクタ等であっても良い。
【0242】(第2−2の実施例)本実施例の表示装置
は、基本的には図15に示す第2−1の実施例の表示装
置と同じであるが、反射型液晶ライトバルブのSi基板
側の電気回路部が図20に示すようなSRAM(スタテ
ィック・ ランダム・ アクセス・ メモり)型になっている
点が相違する。
【0243】これは、マトリクス状の画素電極104の
配置に対応して画素スイッチング素子(MOSトランジ
スタ)111と、2連インバータからなる双安定素子1
22がマトリクス状に形成されていて、これらが行方向
の走査線121と列方向の信号線106に接続されたも
のである。この場合、各画素電極への電圧信号の与え方
及び動作タイミングは図4に示す構造のものと同じであ
るが、双安定素子があるため、2値論理(デジタル)型
の駆動となる。すなわち、電圧信号としては高電圧(H
Iで表す)または低電圧(LOで表す)のいずれかとな
る。
【0244】本図の画素スイッチング素子111は、走
査線121に与える電圧のHIまたはLOに応じてON
状態になったりOFF状態になったりする。すなわち、
いま図中のGmで与えられる走査線121が選択され、
HIになったとき、この走査線Gmにつながる画素スイ
ッチング素子111がON状態となり、画素(m,n)
に属する双安定素子(m,n)は信号線Dn及びDn’
に接続され、双安定素子(m,n)は信号線Dnまたは
Dn’の値に応じて2つの安定状態HIまたはLOのう
ちのいずれかに遷移する(Dn=HI、Dn’=LOの
とき、双安定素子(m,n)はHI状態に、Dn=L
O、Dn’=HIのとき、双安定素子(m,n)はLO
状態になる)。
【0245】なお、信号線DnとDn’にはかならず逆
相の信号が入力される。走査線GmがLOとなって非選
択状態になると、画素(m,n)の画素スイッチング素
子111はOFF状態となり、双安定素子(m,n)は
信号線Dn及びDn’から切り離され、HIまたはLO
のいずれかの状態を保持する。そして、この双安定素子
に接続される画素電極は、双安定素子の2つの状態に応
じて異なる電圧値に設定される。
【0246】以上の動作をすべての走査線について繰り
返すことによりすべての画素にHIまたはLOの電圧信
号を書き込むことができる。
【0247】従って、図17に示すのと全く同じタイミ
ング動作が可能となり、先の第2−1の実施例で説明し
たことがほぼすべて適用されることになる。特に、先の
液晶層への電圧印加の方法の説明で記したように、チャ
ージアップ回避を図りつつ2値論理での低電圧動作が可
能となる。ひいては、Si基板上の回路構造の微細化、
省電力化、低コスト化に有利となる。
【0248】なお、本構成の回路の場合には、図4に示
す回路と異なり、各画素が非選択状態のときでも画素電
極は電気的に孤立しているのではなく双安定素子につな
がっている。すなわち、双安定素子への電源供給線(図
20では図示していない)の電位につながっているので
クロストークの影響を受けにくく、よりノイズの少ない
映像が得られる。
【0249】なお、図20に示す回路は、あくまでも一
例であり、SRAM型の動作をする回路であれば以上で
説明したことはすべて適用される。例えば、特願平09
−190837号の図7のように双安定素子と画素電極
の間にインバータを挿入しても本質的には同じである。
【0250】その他、今まで説明してきた方法が適用可
能なのはもちろんである。
【0251】(第2−3の実施例)本実施例の表示装置
も、基本的には図15に示す第2−1の実施例のものと
同じ構成である。ただし、反射型液晶ライトバルブのS
i基板側の電気回路部に特徴がある。これを図21に示
す。これは、マトリクス状の画素電極104の配置に対
応して画素スイッチング素子(MOSトランジスタ)1
11と、容量からなるメモリ回路123、液晶書き込み
スイッチング素子124がマトリクス状に形成されてい
て、これらが行方向(図上左右方向)の走査線121及
び一括書き込み線1257と列方向(図上上下方向)の
信号線106に接続されたものである。この場合、メモ
リ回路、液晶書き込みスイッチング素子、及び一括書き
込み線があるため、図4に示すものと若干異なった作用
となる。
【0252】まず、図21に示す回路において、一括書
き込み線125が低電位状態であり、すべての液晶書き
込みスイッチング素子124がOFF状態である場合を
考える。この場合、液晶書き込みスイッチング素子12
4より右が切り離されたと考えると、メモリ回路123
は図4の画素電極111に等価となり、図4の場合と全
く同じ過程で全画素のメモリ回路に電圧信号を書き込む
ことができる。
【0253】一方、液晶書き込みスイッチング素子12
4によって切り離された画素電極104はすべて電気的
に孤立した状態となっているので、メモリ回路123へ
の書き込み動作中においてもその影響を受けず、蓄積さ
れた電荷は保存され、液晶層へ印加した電圧は保持され
ることになる。
【0254】次に、メモリ回路123への書き込みが終
了し、液晶書き込みスイッチング素子124が全画素同
時にONになったとする。すると、各画素のメモリ回路
123に蓄積されていた電荷は画素電極104のほうに
流れ込み、画素電極104はメモリ回路123の当初の
電位に応じたある電位にまで充電される。この動作は全
画素同時に行われるので、液晶への印加電圧は全画素同
時に変化し、ほぼ一瞬で全画面の液晶の状態を変化させ
ることができる。
【0255】以上の説明で判るように、本実施例の特徴
は一旦メモリ回路に順次書き込みを行ってから、その情
報を一括して画素電極に書き込む点にある。従って、図
17に示すような動作タイミングでは、単位区間Ik
は別の書き込み区間Wk を設ける必要があるが、本構成
ではその必要がなく、図22に示すようなタイミングで
動作させることが可能となる。すなわち、単位区間Ik
において読み出し(光の変調)を行っている間に次の単
位区間Ik −1のための電圧情報をメモリ回路123に
書き込んでおき(すなわち、単位区間Ik と書き込み区
間Wk −1が時間的に重なるとみてもよい)、単位区間
k からIk −1に移行する一瞬に液晶書き込みスイッ
チング素子124をONにして液晶への書き込みを行え
ばよい。なお、本図において、中段と下段の液晶層反射
率μ(t)での各区間を示す縦線上部の下向きの矢印
(三角形)は、液晶書き込みスイッチング素子を一瞬O
Nにする時点(タイミング)である。また、中段は10
進数で164、下段は同じく74になる階調である。
【0256】本構成の場合、図17の場合に比較して単
位区間Ik を長くすることができ、先の(液晶の応答速
度について)の説明(第2−1の実施例)のところで記
載した液晶の応答条件を更に緩めることが可能となる。
また、液晶への書き込みは全画面で同じタイミングであ
るため、面内での均一性が図4の場合にもまして向上す
ることになる。
【0257】(第2−4の実施例)本実施例は、先の実
施例のおける残像の発生の防止に工夫を凝らしたもので
ある。
【0258】図21に示す構成において、液晶書き込み
スイッチング素子124がONになってメモリ回路12
3に蓄えられていた電荷が画素電極104のほうに流れ
込むときに、メモリ回路123の容量が画素電極104
の持つ容量(液晶を挟んだ対向側の基板や、周囲の配線
に対して容量を持つ)に比べて十分大きければ、メモリ
回路123と画素電極104の電荷が釣り合ったとの電
位はメモリ回路123の当初の電位とそれほど変わらな
いが、画素電極104の持つ容量が無視できない場合に
は、釣り合ったときの電位がそれまで画素電極104に
残っていた電荷の影響を受けてしまい、残像などの原因
となりうる。
【0259】これを避けるため、本実施例では図23に
示すような回路構成にしている。すなわち、図21の構
成で画素電極104とある定電位供給線(図23の場合
は接地電位にしてある)の間に一括消去スイッチング素
子127を儲け、これを一括消去線126の電位によっ
て制御するようにする。そして、実際の動作において
は、画素電極104への一括書き込みを行う直前に、一
括消去線126の電位を高電圧にしてすべての一括消去
スイッチング素子127をONにして画素電極104に
たまっている電荷を掃き出させて、一定の電位にまでリ
セットさせる。これにより、次に一括書き込みを行った
ときにそれ以前の画素電極電位の影響は受けず、残像の
ない映像が得られる。
【0260】なお、この一括消去スイッチング素子は例
えばダイオードなどに置き換えることも可能である。例
えば、画素電極とある配線の間をダイオードで接続し、
配線の電圧をコントロールして消去タイミングの時だけ
順バイアス状態にし、それ以外の時は逆バイアス状態に
すれば、リセット及び電荷の保持が行えることになる。
【0261】また、図21及び図23においてはメモリ
回路の一端は接地電位としてあるが、別に接地電位でな
くてもある一定の電圧であればよい。また、図21や図
23において、メモリ回路は容量として説明したが、こ
れは例えばインバータによる双安定素子(ラッチ回路)
などにも置き換えうる。
【0262】その他、各実施の形態、実施例で説明した
方法、構成が適用可能であるのはもちろんである。
【0263】(第2−5の実施例)図24に本実施例の
回路構成を示す。本実施例は、基本的には第2−3と第
2−4の実施例に、第2−2の実施例の特徴を盛り込ん
だものである。このため、液晶書き込みスイッチング素
子124と画素電極104の間に双安定素子122が挿
入されている。また、双安定素子122があることによ
り基本的には2値論理(デジタル)型の駆動となる。電
圧信号としては高電圧(HI)または低電圧(LO)の
いずれかとなる。
【0264】この構成での動作としては、基本的には
(第2−2の実施例)と同じである。すなわち、メモリ
回路123に順次書き込みを行い、その後液晶書き込み
スイッチング素子124を一括してONにして、双安定
素子122の状態をメモリ回路123に書き込まれてい
た電圧の情報に応じてHIまたはLOのいずれかの状態
にする。そして、液晶書き込みスイッチング素子124
がOFFである間は画素電極104の電位は双安定素子
122の状態に応じたある電圧値になる。
【0265】これらのため、先の実施例第2−3、第2
−4と同様に、図22に示すタイミングで駆動させるこ
とができる。従って、先の実施例でも説明した通り、液
晶応答条件を更に緩めることが可能となり、かつ面内で
の均一性が向上する。
【0266】また、先の実施例2−2でも説明したよう
に、各画素が非選択状態のときでも画素電極は双安定素
子122につながっているので、ノイズの少ない映像が
得られる。
【0267】なお、図24においてはメモリ回路123
の一端は接地電位としてあるが、これは別に接地電位で
なくてもある一定の電圧であればよいのは勿論である。
【0268】また、メモリ回路は容量として説明した
が、これは例えばインバータによる双安定素子(ラッチ
回路)等であっても良い。
【0269】また、図20のようにDn及びDn’の2
本の信号線を設けて互いに逆相の信号を入力ようにして
も良い。例えば、1画素を図25の(1)、(2)のよ
うにすることも可能であり、これらの場合でも本質的に
は図24の場合と同じ動作になる。
【0270】なお、図23のように一括消去スイッチン
グ素子を設けてもかまわない。
【0271】その他、先行する各実施の形態、実施例で
説明した方法が適用可能であるのはもちろんである。
【0272】(第2−6の実施例)本実施例では、可動
型微小鏡面を備えた素子を用いたものである。これは、
例えばテキサス・インスツルメンツ社のDMDTM(デ
ジタル・マイクロミラー・デバイス)で用いられている
方式である。DMDは、図26の(1)のようにSi基
板150上に微小ミラー552がマトリクス状に配列さ
れている素子であり、一般に1つの微小ミラーが1画素
に相当する。
【0273】この微小ミラーは可動であり、図26の
(2)または(3)で示すような2つの(OFF及びO
Nの)安定状態を持っていて、外部からの駆動信号によ
りこれら2つのうちのいずれかの状態をとることができ
る。そして、入射光450に対して反射光550の方向
がOFF状態とON状態とで異なる。すなわち、OFF
の場合の反射光551は観察者の目に入らないようにし
て、あるいは捨てて、ONの場合の反射光だけ目に入る
あるいは拾う光学系にしている。その結果、入射光に対
して2値論理的に0またはある有限値μ0 の強度変調率
(反射率)で光変調することができる。
【0274】以下、このDMDを用いた表示装置の構成
の一例を図27に示す。これは、光源として発光ダイオ
ード401を用い、この光をDMD551に入射させ、
ONの場合の反射光552のみをレンズ60を通して観
測者10の目に導き、これにより、観測者105はDM
D551の像を見るものである。なお、OFFの場合の
反射光551はレンズ60を通過せず、観測者10の目
には届かないようにしてある。発光ダイオード401の
輝度は、発光輝度制御回路402により制御し、DMD
541の状態はDMD駆動回路540により制御する。
【0275】この系では、発光ダイオード401と発光
輝度制御回路402を合わせたものが図9の一括光変調
手段400に相当し、DMD541とDMD駆動回路5
40を合わせたものが二次元光変調手段500に相当す
る。また、DMD541への入射光450が一括変調光
束に相当し、ONの場合の反射光552が個別変調出力
光束550に相当する。
【0276】DMDのSi基板150上に形成された電
気回路は、反射型液晶ライトバルブで言えば図20また
は図24のようなSRAM型の構成であり、図17また
は図22のタイミングで動作させることができる(但
し、μ(t)は液晶層の反射率ではなく、DMDの反射
率である)。そして、反射型液晶ライトバルブの場合と
同様に階調の線形性が保たれて階調再現性のよい映像が
得られる。
【0277】さて従来は、DMDも従来の技術で説明し
たように単位区間の幅を2の累乗の比で変化させて階調
を得ていたが[例えば、Larry J.Hornbe
ck:Digital Light Processi
ng and MEMS:Timely Conver
gence for a Bright Future
(MICROMACHINING AND MICRO
−FABRICATION ’95 Part of
SPIE’s Thematic Applied S
cience and Engineering Se
ries Plenary Session Pape
r)参照]、本実施例のように駆動にすることにより、
単位区間の最小幅を大きくすることができ、駆動回路の
動作速度も従来の場合のように速くする必要がなく、制
御も容易、動作も確実となる。
【0278】なお、一括光変調手段の光出力波形につい
ては、今まで説明してきた各方法が適用可能であるのは
もちろんである。
【0279】(第2−7の実施例)本実施例は、投射型
の表示装置に関する。
【0280】さて、第2の実施の形態の各実施例は、光
源の輝度(一般には光学的)自体を変調するものであっ
たが、本実施例では概略一定輝度の光源からの光を一括
制御する。
【0281】図28の(1)に本実施例の表示装置を示
す。これは、概略一定の輝度で発光する光源403(例
えばメタルハライドランプ、ハロゲンランプ、UHPラ
ンプ、Xeランプ、白熱灯、蛍光ランプ、発光ダイオー
ド、レーザ光源、エレクトロルミネッセンス光源など、
何でもよい)からの光を回転フィルタ410を通して偏
光ビームスプリッタ45を介して反射型液晶ライトバル
ブ502に入射し、そのときに反射した光を投写レンズ
61を通してスクリーン70上に投写するものである。
このため、スクリーン70上には反射型液晶ライトバル
ブ501の像が結像される。ここで、偏光ビームスプリ
ッタは、図15に示すものと同じである。
【0282】本実施例では、回転フィルタ(及びこれを
制御する電気回路部。図28の(1)には図示せず)が
一括光変調手段に相当し、反射型液晶ライトバルブ(及
びこれを制御する電気回路部。図28の(1)では図示
せず)が二次元光変調手段500に相当する。また、回
転フィルタ411から出力される光が一括変調光束45
0に相当し、反射型液晶ライトバルブ501から出力さ
れ偏光ビームスプリッタ45を通過した光が個別変調出
力光束550に相当することとなる。
【0283】回転フィルタ410は、図28の(2)に
示すような構造になっている。すなわち、円盤状のフィ
ルタ410がその軸411を回転するようになってい
る。更に、円盤部の一部だけ光が通過するようになって
いる。図28の(3)にこれを更に詳しく示す。この円
盤状フィルタは、その中心軸411を中心あるいはいわ
ゆる結び目部とするいずれも中心角120゜の3つの扇
状部に分割され、それぞれの扇状部は主として赤
(R)、緑(G)及び青(B)成分を通過させるフィル
タとする。そして、各扇状部をさらに8等分してRk、
Gk、Bk(k=0,1…,7)とし、それぞれの色に
ついて各扇状部の透過率が2k に比例するようしてい
る。このため一つの扇状部単位の中心角は15゜とな
る。
【0284】そして、実際の駆動に当たっては、反射型
液晶ライトバルブ501が3表示周期分の動作をする間
に回転フィルタ410が1回転する。すなわち、1表示
周期毎に赤、緑、青の各色が通過する。今、例えば緑色
の表示周期を考えると、光は回転フィルタ410のG
7、G6、G5、…、G0の部分を順に通過することに
なる。光がGkの部分を通過するときを単位区間Ik
考えると、一括変調光束450の強度の1表示周期での
変化はちょうど図22のP(t)のようになる。従っ
て、反射型液晶ライトバルブ501の動作もこれに合わ
せて図22のμ(t)になるようにすれば、緑色につい
て線形性のよい256階調を得ることができる。赤、青
についても同様である。結果として色再現性の良い映像
が得られる。
【0285】なお、光が回転フィルタを通過するときの
空間的な広がりが大きいと、扇状部の境界部を通過する
際に、一括変調光束450の時間応答が図22のP
(t)のように明確なステップ形状とならず、これから
ずれることが生じうる。そういう場合には、図28では
省略しているが、光源からの光をレンズで絞って回転フ
ィルタの位置で焦点を結ぶようにして入射すればよい。
【0286】なお、図22に示すタイミングを実現する
ためには、反射型液晶ライトバルブ501の電気回路部
(図28では図示せず)は図21、図23あるいは図2
4のように一括で液晶に書き込みを行う液晶書き込みス
イッチング素子を備えていることが望ましい。
【0287】また、図17のように、暗部を設けて駆動
することも可能である。このためには、例えば回転フィ
ルタの各扇状部の境界に光の透過しない部分を形成すれ
ばよい。この場合は、図4あるいは図20の回路でも実
現可能である(もちろん、図21、図23あるいは図2
4の回路でも良い)。
【0288】また、回転フィルタで2k の比の透過率分
布を得るためには、透過率が1/2の板を用意して、こ
れを所定枚数重ねればよい。(例えば、h枚重ねれば1
/2のh乗の透過率が得られる。) また、回転フィルタ上での扇状部の並べ方は、必ずしも
図28の(3)に示す通りでなくてもよく、例えばB
3、G4、R0、G2、B6、... というように各色の
各扇状部が入り乱れて並んでいてもよい。
【0289】また、回転フィルタの回転方向は光源から
見て時計回りでも反時計回りでもよい。
【0290】また、回転フィルタは単色でもよい。例え
ば、NDフィルタであってもよい。この場合、カラーの
映像を得るためには、反射型液晶ライトバルブの各画素
別に赤、緑及び青の色フィルタをつけたり、回転フィル
タを通過したあとの光を色分解素子(例えばダイクロイ
ックミラー)で3色に分解し、3つの別々の反射型液晶
ライトバルブで変調を行い、再度色合成プリズムで合成
を行ったりする(例えば、特願平09−292160号
の図4のような光学系を使用)こととなる。
【0291】また、単位区間の数Nは何も8すなわち2
56階調でなくてもよい。
【0292】また、以上は2値論理の場合の説明であっ
たが、これに限らず、一般の場合でもよい。
【0293】また、第1−3から第1−8の実施例のい
ずれでもよい。例えば、回転フィルタの透過率が回転角
の指数関数で変化するような分布になっていれば、第1
−6の実施例や第1−7の実施例となる。
【0294】また、第2−1の実施の形態の反射型液晶
ライトバルブに関して説明したことは、本実施例の反射
型液晶ライトバルブに関しても適用される。特に、液晶
への電圧の印加方法の説明、液晶の応答速度についての
説明に関しては本構成の反射型液晶ライトバルブに用い
た液晶に関しても適用される。
【0295】また、以上の説明してきたことは、反射型
液晶ライトバルブに限らず、一般の受動型の空間光変調
素子について成り立つ。例えば、図26に示すDMDを
二次元光変調手段として用いることも可能である。この
場合、例えば、発光ダイオードを図28のランプと回転
フィルタに置き換えた光学系になる。
【0296】また、以上のようなプロジェクタでなく、
例えば図15に示すようなマイクロディスプレイにも採
用可能である。
【0297】また、図28において、光を反射型液晶ラ
イトバルブを通過した後に回転フィルタに通すようにし
てもよい。
【0298】また、回転フィルターの高速回転でブレ等
が生じないよう、各部の重量、質量、をうまく消すよう
に重し等を付していても良い。
【0299】(光の利用効率に関する説明)先の第2−
1の実施例等の構成及び動作の説明の中で記したよう
に、光源自体の発光輝度を制御する場合と、本実施例の
ように光源の輝度は一定としてそこからの光を強度変調
する場合とを比較してみると、明白に前者の方が消費電
力が少ない。実際、本構成において簡単のため緑色単色
のみを考慮し、G7、G6、G5、…の透過率をそれぞ
れ1、1/2、1/4、…とすれば、回転フィルタ21
02の時間平均透過率Pavは、(数20)により約
0.25となる。
【0300】
【数20】 すなわち、光源の光の高々25%しか利用せず、同じ明
るさの映像を得るためには第2−1の実施例の約4倍の
電力が必要となる。
【0301】このような電力のロスを改善するのが、図
13に示す第1−8の実施例のように、1表示周期を単
位区間の長さを変化させる部分(第1種単位区間)と一
括光変調手段の輝度を変化させる部分(第2種単位区
間)に分ける方法である(これを混合駆動法と呼び、先
の駆動法を単一駆動法と呼ぶことにする)。いま、実際
に回転フィルタの透過率分布が例えば図13(単位区間
の総数N=8、第1種単位区間の数N1=3に相当)の
ようなP(t)を与えるとして時間平均の透過率Pav
を計算すると、(数21)より約0.66となる。
【0302】
【数21】 ただし、透過率の最も明るい部分が1になるように規格
化して計算してある。従って、単一駆動法では25%し
かなかった光利用効率が、混合駆動法では66%にまで
向上することになる。一方、最も短い単位区間の幅は単
一駆動法の場合1表示周期の1/8であったのが混合駆
動法では1/12になるものの、従来の技術の場合の1
/256に比べればはるかに大きい。このため応答時間
条件についての制約は、従来の技術に比べればやはりは
るかに小さく、事実上問題にならない。
【0303】なお、混合駆動法で例えばN=8、N1=
5の場合について同様に計算するとPav=255/2
72≒0.938となり、又、最も短い単位区間の幅は
1表示周期の1/34である。こうすると光利用効率は
回転フィルタが無い場合に比べて約6%低下するだけで
あり、効率ロスとしてはほとんど問題のないレベルであ
る。一方、最短の単位区間の幅も従来の技術の場合に比
較して約8倍あり、この場合も応答時間についての制約
は事実上問題にはならない。
【0304】以上、N=8でN1=3または5の場合を
例にとって説明したが、これ以外のどのような場合であ
っても上記の光利用効率改善の効果は得られる。
【0305】(第2−8の実施例)本実施例は、光シャ
ッターを利用するものに関する。
【0306】本実施例の表示装置の構成を図29に示
す。本図に示すように、この表示装置は、基本的には図
28に類似しているが、一括光変調手段として光シャッ
タ412を用いている点が大きく異なる。光シャッタと
しては、機械的なシャッタでもよいが、例えば液晶パネ
ル等をも用いることもできる。液晶パネルが透過率可変
であれば、赤、緑及び青の色分解は別として、先の第2
−7の実施例と全く同じ原理で線形性のよい256階調
が得られる。更に、この実施例で説明したことは本実施
例でもほぼ適応される。
【0307】本実施例で光シャッタとして用いる液晶パ
ネルの断面構造を、図30に示す。これは、ITO等の
透明電極414を形成した、例えばガラス、石英、プラ
スチック等からなる2枚の透明基板413で液晶層41
5を挟み込んだ構造であり、2枚の透明電極414の間
に駆動電源416で電圧を印加することにより液晶の動
作を制御するようにしている。なお、液晶の状態の変化
を透過率の変化として取り出すために、透明基板413
の両外側の表面には偏光フィルム417を貼り付けてい
る。
【0308】液晶としては、応答速度が比較的速くかつ
高コントラストが得られるVA液晶を用いてもよいし、
他の液晶であってもよい。例えば、TN(ツイステッド
・ネマチック)液晶、STN(スーパー・ツイステッド
・ネマチック)液晶、VA液晶(垂直配向液晶、または
ホメオトロピック液晶)やホモジニアス配向液晶等を含
むECB(電界制御複屈折)型液晶、ベント液晶、IP
S(面内スイッチング)液晶、GH(ゲスト・ホスト)
液晶、高分子分散型液晶、強誘電性液晶、反強誘電性液
晶、OCB液晶、ディスコテック液晶及びその他のさま
ざまなモードが使用しうる。また、液晶以外でも印加電
圧によって光学的特性が変化する材料であれば用いるこ
とができる。例えばBSO(ビスマスシリコンオキサイ
ド)等の電気光学結晶が挙げられる。ただし、本発明の
出願時点では液晶が最も安価であり、これを使用するの
が望ましい。
【0309】また、この液晶は、例えば図10〜図13
のP(t)からもわかるように、1表示周期内で迅速に
応答する必要がある。従って、本発明の出願時点では非
常に高速応答が可能な強誘電性液晶、あるいは反強誘電
性液晶を用いるのが最も望ましい。但し、強誘電性液晶
の場合にはONかOFFの2値的な動作をするので、例
えば図12のように時間幅変調的な駆動をするのが望ま
しい。
【0310】(第2−9の実施例)本実施例は、自発光
型の空間光変調素子からの光が一括光変調手段によって
変調されるものである。
【0311】本第2の実施の形態の各実施例のうち、第
2−1から第2−6の実施例は、光源の輝度(一般には
光学的)自体を変調するものであり、第2−7と第2−
8の実施例は、概略一定輝度の光源からの光を変調する
ものであった。本実施例は、これらとは別の構成であ
る。
【0312】図31に、本実施例の原理を示す。本図に
示すように、この表示装置は、自発光型の空間光変調素
子502と一括光変調手段40を組み合わせたものであ
る。そして、例えば図10を例にとると、自発光型の空
間光変調素子502が二次元光変調手段に相当し、その
各部がμ(t)で表されるような発光輝度の変化をし、
その前ユーザ側に置かれた一括光変調手段400がP
(t)で表されるような透過率変化をする。その結果、
出力光はP(t)μ(t)で表されることとなり、先行
する実施例と同様、単位区間の幅を縮めることなく線形
性のよい階調が得られる。なお、図10に限らず、図1
1、図12、図13、図17及び図22の場合について
も同様である。
【0313】次に、自発光型の空間光変調素子の具体的
構成あるが、これは、エレクトロルミネッセンス素子
(有機EL素子を含む)、プラズマディスプレイパネ
ル、電界放出型ディスプレイ、ブラウン管、レーザダイ
オードアレイ、発光ダイオードアレイ、スキャンされた
レーザ光源等がある。
【0314】また、一括光変調手段としては、第2−8
の実施例で説明した回転フィルタや、第2−9の実施例
で説明した光シャッタ等を用いることができる。
【0315】なお、自発光型の空間光変調素子は、輝度
の空間的分布を発生するものでもよいが、例えば偏光状
態、偏光方向、位相、波長スペクトル、光学的コヒーレ
ンス、更には将来的には量子力学的コヒーレンス等の面
内分布を与えるものでもよいし、あるいはレーザーアレ
イ等を用いる場合に、光の発振モードの分布を発生する
ものであってもよい。最終的に映像として観測される段
階で光エネルギー(明るさ)として(数9)あるいは
(数10)が満たされるようになっていればよい。
【0316】(第2−10の実施例)本実施例は、液晶
パネルを積層するものである。
【0317】実施例の表示素子の断面を、図32に示
す。本図に示すように、これは、2つの透過型液晶パネ
ルを張り合わせたものであり、それぞれのパネルが一括
光変調部及び二次元光変調部に相当する。
【0318】一括光変調部400は、透明電極414
1,4142のついた2枚の透明基板4131,413
2の間に第1層液晶415を挟んだ構造である。また、
二次元光変調部500も同様に透明電極5141,51
42のついた2枚の透明基板4131,5132の間に
第2層液晶515を挟んだ構造である。そして、透明基
板5132は、画素毎に分割されていて、各画素電極毎
に個別に駆動することが可能である。なお、この透明基
板5132上にはTFT等によって構成されたアクティ
ブマトリクス駆動回路があるが、自明かつ煩雑となるた
め図示は省略している。そして、一括光変調部400の
入力側、一括光変調部400と二次元光変調部500の
境界、二次元光変調部の出力側には偏光フィルム417
1,7172,517が貼り付けてある。
【0319】ここで、一括光変調部400の構成は図3
0に示す一括光変調手段と全く同じである。また、二次
元光変調部500は受動型の空間光変調素子の一種であ
るので、図で左側から光を入射して本発明の原理に従っ
てそれぞれの部分を駆動すれば、線形性のよい階調を得
ることができる。このため、図10、図11、図12、
図13、図17、あるいは図22のような駆動が可能と
なる。この素子はプロジェクタとして用いることも、マ
イクロディスプレイとして用いることも可能である。ま
た、直視型の液晶パネルに用いることも可能である。
【0320】なお、第1液晶層は、第2−8の実施例で
用いた光シャッタと同様の液晶を用いることが可能であ
り、更に本発明の出願時点では、強誘電性液晶や反強誘
電性液晶が高速応答可能で本構成に最も適している。ま
た、第2液晶層にもVA液晶をはじめとしていろいろな
液晶を用いることができる。
【0321】また、図32は透過型であるが、反射型等
としてもよいのは勿論である。
【0322】また、本素子は右側から光を入力し、左側
から出力することも可能である。
【0323】また、本素子と光源を組み合わせて、調光
機能を持った光源としてもよい。
【0324】また、この映像表示装置においては、視野
角改善のために位相差補償フィルムを備えても勿論かま
わない。特に、2値的な駆動をさせる場合には安定な液
晶の配向状態は事実上2つしかないので、最適なリター
デーションを設計するときにこの2つの状態に対する位
相差補償効果だけを考えればよく(アナログ的な駆動の
場合は連続的なすべての状態に対して考慮しなければな
らない)、設計の自由度が高くなる。また、中間的な状
態は用いないので、アナログ駆動の場合に発生していた
斜めから見たときの階調反転(例えば、C.Heinm
ullse他、SID 99 DIGEST,p90−
93(1999)で述べられている)等も改善される。
【0325】また例えば、浅田他、映像情報メディア学
会誌vol.52,No.7,99.992−995
(1998)にあるような容量結合駆動法等と組み合わ
せることも勿論可能である。この方法を用いると、例え
ば、先の表3で示したような方法でITOの電位を変化
させる代わりに、容量結合駆動における補償電圧を変化
させることで液晶にかかる電圧を表3と全く同様に制御
することが可能となる。そして、ドライバICの低電圧
化が可能になるという長所が得られる。
【0326】なお、装置の駆動を常時このようにして行
う場合、元の映像信号をデジタル信号処理してから二次
元変調手段に送り込むことになる。例えば、元の映像信
号1フレーム分(画素数MA ×NA 、Nビット階調とす
る)が時系列で、[画素(1,1)の信号][画素
(1,2)の信号][画素(1,3)の信号]…[画素
(MA ,NA )の信号]というように並んでいたとする
(ここに、[ ]はNビットの映像信号とする。すなわ
ち、パリティ等は別にして、0または1がMA ×N A ×
N個並んだ信号である)。
【0327】これを二次元光変調手段に送り込むときに
は、信号の並べ替えを行って、[{画素(1,1)の信
号のN位ビット}{画素(1,2)の信号のN位ビッ
ト}{画素(1,3)の信号のN位ビット}…{画素
(MA ,NA )の信号のN位ビット}][{画素(1,
1)の信号の(N−1)位ビット}{画素(1,2)の
信号の(N−1)位ビット}{画素(1,3)の信号の
(N−1)位ビット}…{画素(MA ,NA )の信号の
(N−1)位ビット}]…[{画素(1,1)の信号の
1位ビット}{画素(1,2)の信号の1位ビット}
{画素(1,3)の信号の1位ビット}…{画素
(MA ,NA )の信号の1位ビット}]とする必要があ
る。このような一連の操作を行うためには、デジタル信
号処理用のメモリを備えていることが望ましい。
【0328】(第3の実施の形態)本実施の形態は、各
画素を幾何学的に分割するものである。
【0329】図33に、本実施の形態の表示装置の構成
を示す。
【0330】先ず、本実施の形態では、簡単のため4
行、4列で合計16個の電極を形成したサンプルパネル
206について説明する。
【0331】サンプルパネル206は、ガラス基板10
0上に4行、4列で16個のAl電極1041を形成し
て配向膜(図示せず)を塗布して配向処理を行ったもの
と、別のガラス基板200上にITO102を形成して
同様に配向膜(図示せず)を塗布して配向処理を行った
ものとをあるギャップを持たせて互いに貼りあわせてそ
の間隙にVA液晶300を注入したものである。ここ
で、セルギャップはd=1.3μmであり、VA液晶と
してはΔn=−0.12のものを用いた。このとき16
個のAl電極には独立して電圧を印可できるよう配線
(図示せず)を内蔵しておりそれそれにスイッチ212
がついている。このサンプルパネル206を駆動電源4
16に接続し、光源403からの光をフィルタ41及び
偏光ビームスプリッタ45を介してサンプルパネル20
6に入射し、そのときの反射光をフォトディテクタ11
で観察する。光源403はハロゲンランプを用い、フィ
ルタ41は中心波長がλ=540nmのものを用いてい
る。
【0332】先ず、非常に低周波(〜0.1Hz)の三
角波の電圧信号を用いてサンプルパネルの16個のAl
電極を同時に駆動させた。この際の、両者の関係を図3
4に示す。本図においては、駆動電圧をX軸、フォトデ
ィテクタ211で観測される反射光強度をY軸にしてい
る。この結果、Y軸(電圧)に対して正負対称な図形が
得られた。この際、反射光強度が立ち上がりを始める電
圧(閾値電圧)はVT=1.9V、極大になる電圧(最
大電圧)はVM =7.0Vになった。
【0333】次に、この液晶の応答速度(VT からVM
へ及びVM からVT へ電圧を変化させたときの反射光強
度の立ち上がり及び降下時間)を測定したところ、約
0.5msecであった。これは通常のTN液晶(数m
sec〜10msec)に比較して非常に速いが、セル
ギャップが非常に小さいためであると考えられる。
【0334】次に、このサンプルパネルを駆動するため
の図35のような各フレーム毎に正負か逆の電圧波形に
ついて考える。この電圧波形は16.6667msec
(=1/60秒)が1つの単位となっていて、これが映
像表示装置の1表示周期(1フレーム)に相当する。各
フレームは、8個の電圧変調期間P7 ,P6 ,…,
1 ,P0 と、1個の予備期間(ブランキング)PB
りなる。そして、8個の電圧変調期間の幅はP7 から順
にそれぞれ8msec、4msec、2msec、1m
sec、0.5msec、0.25msec、0.12
5msec、0.0625msecであり、公比1/2
の等比数列になっている。予備期間の幅は0.7292
msecである。
【0335】奇数番目のフレームにおいては各電圧変調
期間の電圧はVS またはVB であり(VS >VB
0)、偶数番目のフレームにおいては−VS または−V
B である。予備期間の電圧であるがこれは、奇数番目の
フレームではVB であり、偶数番目のフレームでは−V
B である。このような偶奇反転の電圧波形にすることに
より、1秒等1フレームに比較して充分長い時間で見る
と直流成分をほぼ0に近い値にすることができ、経時的
な液晶のチャージアップが防止される。なお、ここでは
S と−VS 、あるいはVB と−VB のように完全に正
負対称としているが、偶奇各フレームで(絶対値が異な
っても)符号だけが逆でもある程度の効果は得られる。
【0336】ところで、電圧−反射率特性(γ特性)
は、図34に示すように正負対称である。このため、奇
数フレームでのVS 印加時と偶数フレームでの−VS
加時では液晶は全く同じ光学的状態であり、このため反
射光強度は同じになる。VB と−VB についても同様で
ある。このように液晶の光学的状態が偶奇各フレームで
同じにすることにより、表示のちらつき(フリッカ)を
なくすことができる。
【0337】さて、このような電圧波形は、(奇数フレ
ーム及び偶数フレームそれぞれについて)28 =256
通り存在する。ここで、j=0、1、・・・、255に
ついて、jを2進数表示したときの8桁の数の各位につ
いて、第2k 位(k=0,1,…,7)の数字が1の場
合には電圧変調期間Pk の電圧をVS (または−VS
に、0の場合にはVB (または−VB )にすることによ
って得られた電圧波形をVj とする。
【0338】実際に16個のAl電極を同時に駆動し、
256通りの電圧波形Vj のそれぞれについてそのとき
の出力Ij (反射光強度の1フレームにわたる積分値に
相当)を測定した。電圧値は、VS =7.0V、VB
1.5Vとした。このときのjとIj の関係を図8に示
す。これによると、低い階調レベルを除く範囲で概ね線
形に近い関係が得られているのが分かる。
【0339】そこで、16以上の階調では16個の電極
を同時に駆動することとし、15以下の階調では、駆動
方法は16以上と同じかつ表示する画素数を変化させる
ようにした。例えば1では1つの画素のみを駆動させ、
他の画素は非表示状態とする。2では2つの画素のみ駆
動させ、3では3つの画素のみを…と表示する画素数を
変化させる。この様にすると、表示画素の面積に応じて
反射率が直線的に変化することとなる。その結果、図3
6に示すように全領域において直線的な階調再現性が得
られることとなる。
【0340】ここで、このjとIj の対応を何度か繰り
返して測定してみたところ、毎回全く同じ関係が得られ
た。また、このサンプルパネルの温度を−20℃〜70
℃の範囲で変化させてこの測定を行っても、温度による
差は殆どなかった。また、サンプルパネルの面内のいろ
いろな点で測定を行っても全く同じ特性が得られた。本
方式の駆動の場合、液晶の状態としては本質的に完全に
ON(±VS に対応)と完全にOFF(±VB に対応)
の2つしか用いていないため、かりにγ特性の中間調部
に変化(温度、チャージアップ、面内不均一性などによ
る)があっても、その影響が従来のアナログ的な駆動の
場合に比べて現れにくくなっていると考えらえる。
【0341】ここで、図33に示すサンプルパネル20
6のAl電極104とITO102の電位を接地電位を
基準として独立に変化させることを考える。このときの
変化のさせ方の例を(表3)に、実際の波形図を図37
に示す。
【0342】
【表3】 これによると、確かにAl電極の電位とITOの電位の
差をとれば図34のような波形になることがわかる。こ
うすると、Al電極の電位が0とVS −VB の2種のみ
で済み、このため、実際にアクティブマトリクス基板で
駆動させる際に周辺ドライバ回路が簡単になる。また、
電位が2値のみで済むためデジタル回路との整合がよく
なり、特にSRAM基板を用いる場合(後述)に有効に
なる。
【0343】なお、ここまでの実験において、VB 及び
S の電圧は必ずしも固定されたものではなく、|VB
|は0V〜閾値電圧VT の近傍であってもよく、VS
最大電圧VM の近傍であってもよい。また、場合によっ
てはγ特性曲線が必ずしも極大値を持たないことがある
が、そのときは、十分な反射率をもつような電圧値をV
S とすればよい。
【0344】また、ここでは8ビット階調を例として述
べたが、別に8ビットである必要はなく、2ビット以上
であればいくらでも良い。
【0345】また、ここでは1フレームの時間は現行の
テレビジョン放送にあわせて16.6667msecと
したが、これは必ずしもこの値である必要はない。
【0346】また、1フレーム内での電圧変調期間の配
列は必ずしも幅の大きいものから順番である必要はな
く、例えば幅の小さい順に配列することや、あるいは制
御は面倒となるがランダムに配列するのも勿論かまわな
い。
【0347】また、以上の実験では1フレーム内におい
て隣り合う電圧変調期間はいずれも時間的に接している
が、別にこれらの間に適当な予備期間(非変調期間;ブ
ランキング)や、積分効果による動画のボケを解消する
ための黒表示期間を設けても構わない。なお、積分効果
の防止のためには、階調の小さい単位となる単位区間が
1表示周期の後になるようにするのが望ましい。
【0348】また、本実験では1フレーム内の電圧変調
期間の高さはすべて同じとしたが、アクティブマトリク
スの周辺ドライバ回路の構成がやや複雑にはなるが、こ
れもかならずしもすべて同じとする必要はない。
【0349】また、回路が多少複雑となるが、各々の電
圧変調期間内で必ずしも一定の電圧とする必要もない。
(勿論厳密には、トランジスタの寄生容量やリーク電流
のため、電圧変調期間内で僅かの電圧の変動はあり得る
が、これは無視しうる)。
【0350】以上の実験は、セルギャップd=1.3μ
m、複屈折Δn=−0.12、光の波長λ=540nm
の場合について行ったが、これも必ずしもこれらの値で
ある必要はない。例えば、セルギャップdは、0.05
μm〜50μmの間であればよい。
【0351】また、以上の実験はすべてVA液晶に対し
て行ったが、TN液晶、STN(スーパーツイステッド
ネマティック)液晶、IPS(面内スイッチング)液
晶、GH(ゲスト・ホスト)型液晶、高分子分散型液
晶、ホモジニアス液晶、ハイブリッド液晶、OCB液
晶、ディスコティック液晶等のネマティック相液晶に関
しても同様のことがいえる。なお、本発明の出願時点で
は、衝撃に対する安定性や配向安定性等に難はあるもの
の、例えば強誘電性液晶や反強誘電性液晶等の非ネマテ
ィック型の液晶でも本発明の効果が得られる。従って、
将来の技術発達の基でこれらの液晶が採用されてもよ
い。
【0352】また、以上の実験は反射型の表示装置で行
ったが、これは、透過型でも全く同様に行うことができ
る。この場合、サンプルパネルのAl電極の代わりにI
TOを用い、このサンプルパネルを2枚の偏光板で挟ん
でそのときの透過光強度を測定すればよい。ただ、透過
型にする場合、VA液晶のように複屈折効果を用いると
きの変調度が反射型の場合の半分になるため、効率の低
下等が生じる可能性はあり得る。この点から見れば、反
射型の方が望ましい。
【0353】また、以上においては各電圧変調期間内に
おいて2値論理的に2通りの単位電圧波形(偶奇フレー
ムでの反転を除く)のうちからの選択を行っているが、
あえて3値論理、4値論理的に複数の単位電圧波形のな
かからの選択を行ってもかまわない。
【0354】また、Al電極の数を4行、4列の16個
としたがこれに限るものではなく2行、2列の4個等で
もよい。また、各最小画素は同じ面積を持つことが望ま
しいが必ずしもこれに限定されるものではない。
【0355】また、本実施の形態では15以下の階調に
おいて面積による階調表示方法としたがこれに限るもの
ではなく面積による階調方法(本実施の形態では4ビッ
ト分)とパルス幅による階調方法(例えば4ビット分)
を常に組み合わせてもよい。例えば面積による階調方法
を、本実施の形態の様に4ビット分とし、パルス幅によ
る階調方法を例えば4ビット分とし、それらの組合せに
より8ビット(256階調)を表示させてもかなわな
い。
【0356】(第4の実施の形態)本実施の形態は、先
の第3の実施の形態の素子を、実際にアクティブマトリ
クス基板に用いた液晶パネルに関する。
【0357】いま、入力されてくる映像信号がA×B個
の表示画素の信号で構成されている場合、Aの4倍を
M、Bの4倍をNとする。この場合、全体で256階調
(8ビット分)を表示するには面積で1〜16(4ビッ
ト分)、残り4ビット分を時間階調(パルスの幅)で表
示すればよいこととなる。図4に示すような透過型のM
×Nアクティブマトリクス基板(アモルファスSi、あ
るいは多結晶Siなどで形成)と透明電極(ITO)基
板の間にVA液晶を注入して液晶パネルを構成し、それ
ぞれの画素を先の実施の形態で記したような電圧波形で
駆動する。このような駆動のタイミングチャートの一例
を図37に示す。
【0358】これは、上の段から順に第(1、n)画
素、第(2、n)画素、・・・、第(M、n)画素(こ
こに、n=1、2、・・・、N)の液晶への印加電圧を
示す波形であるが、それぞれ先の実施の形態で説明し
た、1フレーム(Tで示す)が8個の電圧変調期間から
なる電圧波形がTS という時間ずつ遅れながら動作する
様子を示している(簡単のため、電圧波形としてはいず
れも2進数表示で1xxx0101である場合について
描いてある)。各段の折れ線の上部に下方向きの矢印で
示してあるのが、その画素の属するゲート線が選択され
ている瞬間である。これは、第nのデータ線はTS とい
う時間毎に各画素で発生すべき電圧波形番号(15〜2
55)の2進数表示時の当該桁の値(0、又は1)に応
じた電圧値(±VB 又は±VS )になっていることを示
している。
【0359】更に0〜14の階調の表示には、4×4で
構成された画素の表示面積(表示画素数)により表示す
る。
【0360】ここで、このような駆動が有効に行われる
ためには、以下の条件が満たされている必要がある。
【0361】[1]TS という時間内で各画素への充電
がほぼ完了すること(ただし、液晶分子の応答時間は含
まない)。
【0362】[2]TS という時間内でN個のデータ線
に与えるべき信号(0、又は1)を求め、それに応じた
電圧値(±VB 又は±VS )にすること。
【0363】[3]M・TS が最小の電圧変調期間(P
0 )よりも短いこと。
【0364】これらの条件は、M、Nが大きいほど満た
すのが困難になるが、データ処理シフトレジスタの並列
処理ビット数を大きくしたり、トランジスタ自体の充電
能力を大きくしたり(すなわち、移動度を大きくしてR
C時定数を小さくする)することによって、大きなM、
Nでも実現可能になる。また、M、Nとしては、4〜4
0000程度が望ましい。
【0365】なお、このようなM×N画素の表示単位を
さらに2次元的に何組か並べれば、より大きな画素数の
表示が行えることは言うまでもない。
【0366】さて、実際に、M=N=64の場合につい
て256階調の画像の表示を行ったところ(R、G、B
の3色構成にする)、従来のアナログ階調に比べて均一
性が良く、色合いのムラの少ない映像が得られた。ま
た、長時間動作を行っても色合いや階調特性に変化がな
く、非常に安定な映像が得られた。
【0367】なお、アクティブマトリクス基板を用いた
パネルにおいても、各画素単位の実際の駆動に当たって
は、先の実施の形態で記したことはそのまま適用され
る。
【0368】(第5の実施の形態)本実施の形態は、1
画素あたり1トランジスタで構成されるアクティブマト
リクス基板のかわりに、結晶Si基板上に形成したCM
OSによるSRAMアレイ基板で画素パターンを形成し
たものである。
【0369】本実施の形態の回路の一例を図39に示
す。本図に示すように、この回路は、ゲート線121が
選択された瞬間のデータ線106の論理値(0または
1)がそのまま画素電極104の論理値になるものであ
り、基本的な動作は先の実施の形態のアクティブマトリ
クス基板と同様である。また、SRAMを採用した効果
等も本質的には先の第2−2の実施例から第2−5の実
施例で説明したのと同じである。
【0370】図39の例では映像入力信号上の1画素2
06を本図の左上の四角い点線の囲みで示す4×4の合
計16個の部分画素で形成して正確な階調を表示してい
る。また、204は、CMOS回路である。
【0371】この回路がアクティブマトリクスと異なる
点は、 [1]基本的にデジタル回路であり、画素電極電位は2
値(例えば0Vと5V)しかない。
【0372】[2]半導体素子として大きな結晶Siを
使用した回路であり、移動度がアモルファスSiや多結
晶Siからなる半導体素子に比較して格段に大きく、こ
のため高速スイッチング応答が可能である。
【0373】[3]アクティブマトリクスの場合はゲー
ト線の非選択期間には画素電極が電気的に孤立していて
電荷を保持することにより電位を一定に保っているが、
SRAMの場合は画素電極がゲート線の非選択期間にも
常に2値いずれかの電源供給線に接続されていて電位を
保持している。このことはまた次のことを意味する。す
なわち、アクティブマトリクスの場合にはゲート線の選
択期間内にトランジスタのチャネルを通して液晶を充電
してしまわなければならないが、SRAMの場合にはゲ
ート線の選択期間に画素のCMOS回路部204のスイ
ッチングさえ完了すればあとの液晶の充電は選択期間が
終わっても継続することができ、選択期間を短くするこ
とができる。
【0374】[4]Si基板上なので、特殊なプロセス
を行わない限り一般には反射型になる。
【0375】[5]1画素あたりのトランジスタの数が
多く構成が複雑なので微細化対応、歩留まり向上という
点ではアクティブマトリクスには及ばない。等である。
【0376】このうち、[1]の制限に関しては、先の
実施の形態で説明したAl電極側(SRAM基板側)と
ITO側の電位を独立に制御する方法を採用することに
より解決される。
【0377】従って、[4]、[5]の僅かの制限を除
けば先の第3と第4の実施の形態で述べたことは、ほぼ
すべてより優位に適用することができる。特に、[2]
と[3]の長所があるので先の実施の形態で説明した3
つの条件のうち[1]が不用になり、大きな画素数に対
応することが可能になる。
【0378】なお、実際にこのSRAM基板(例えば1
280×1024画素)とVA液晶を組み合わせて液晶
ライトバルブを形成して、図38の電圧波形で駆動して
プロジェクタに組み込んで投写したところ、非常に均一
で色ムラや階調のつぶれがなく、かつ経時的にも安定な
映像が得られた。
【0379】なお、本実施の形態においても、先の第2
−10の実施例の最後に記載したごとく、視野角改善の
ため位相差補償フィルムを備えたり、容量結合駆動法等
と組み合わせたりしても良いのは勿論である。
【0380】(第6の実施の形態)本実施の形態は、透
過型の液晶パネルに関する。
【0381】図40に本実施の形態の映像表示装置の断
面を示す。これは、画素電極104を形成した透明基板
100と対向電極102を形成した対向する透明基板2
00との間に液晶層300を形成して液晶パネルとした
ものである。1画素206中には画素電極104とそれ
に付随する表示制御単位回路213があり、画素電極1
04への印加電圧は表示制御単位回路213により制御
される。液晶パネルを2枚の偏光板300で挟むと、透
過光554の強度(透過率)は、液晶層300への印加
電圧(すなわち、画素電極104への印加電圧と対向電
極102への印加電圧の差)に応じて異なった値を示す
ようになる。
【0382】なお、対向電極を形成した透明基板、画素
電極、表示制御単位回路及びこれらの相互接続配線(図
40には図示せず)をまとめて、表示制御手段と呼ぶこ
とにする。また、液晶層はより一般的に光変調層と呼ぶ
こともできる。
【0383】ところで、透明基板上に形成された画素電
極及び表示制御単位回路の形成された基板の平面を図4
1に示す。本図に示すように、この基板では垂直(上
下)方向に映像入力信号供給線106が配線され、水平
(左右)方向にライン選択線121、書き込み信号線1
25及びクロック信号線128が配線されてマトリクス
を形成している。そして、マトリクスの隙間に画素電極
104及び表示制御単位回路213が形成されている。
なお、本図では、映像入力信号は4ビットとしている。
すなわち、映像の階調は0(2進表示で0000)〜1
5(2進表示で1111)の16レベルで表される。
【0384】図42に、各信号のタイミングチャートを
示す。
【0385】(タイミングt1)いま、1表示周期内で
ライン選択線121が順次選択されていくが、m番目の
ラインG(m)が選択されたときに、その瞬間での映像
入力信号供給線D1(n)、D2(n)、D3(n)及
びD4(n)の信号値(0または1のいずれか)が画素
(m,n)の第1置数器132に記憶される。信号供給
線D1(n−1)、D2(n−1)、D3(n−1)及
びD4(n−1)等に関しても同様である。
【0386】(タイミングt2)全てのライン選択線1
21の選択が済んで全表示領域の第1置数器132への
信号の書き込みが完了し1表示周期が終了すると、すべ
ての書き込み信号線125に一斉に信号が加えられ、第
1置数器132に記憶されている信号は全画面一斉に第
2置数器133に送られる。書き込み信号線125は計
数器135のリセット端子にもつながっているので、こ
のとき同時に計数器135のリセットも行う(呈示値が
0になる)。
【0387】さて、クロック信号線128には常にクロ
ックパルスが与えられており、計数器135はカウント
アップしていき、その呈示値は16を法として0、1、
2、3、…(実際は4ビットの2進数値であるため、
0、1、10、11)と増加していくことになる。この
呈示値の時間的変化を図43の(1)のグラフの実線で
示す。一方、第2置数器133にはタイミングt2で一
斉に信号が書き込まれるので同グラフの波線で表され
る。比較器134は、第2置数器133の置数値(出力
値)と計数器135の呈示数値を比較し、前者が大きい
場合には1を出力し、後者が大きい場合には0を出力す
る。従って、1表示周期の初期で計数器135の呈示数
値が小さいうちは1を出力し、第2置数器133の置数
値と等しくなったときに初めて0になり、図43の
(2)に示すような出力が得られる。
【0388】ところで、液晶層の透過率は比較器134
の出力(すなわち画素電極104の電位)に応じた値に
なるが、例えば比較器134の出力が0のときには液晶
層の透過率が0(暗状態=第2の光学的状態)、1のと
きには透過率が1(明状態=第1の光学的状態)である
とすれば、液晶層の透過率の時間変化は図43の(3)
のようになる。これらの図から判るように、液晶層がO
Nになっている時間幅は第2置数器の置数値(すなわ
ち、入力階調レベル)に比例する。従って、1表示周期
での透過率の時間積分値(これは観測者の感じる明るさ
に対応する)は第2置数器の置数値に比例することとな
り、これにより階調表示を行なうことが可能となる。
【0389】以上は、簡単のため4ビットの階調で説明
したが、これも他の実施の形態と同じく6ビット階調、
7ビット階調、8ビット階調、10ビット階調等別の値
でも良いのは勿論である。
【0390】この駆動方式は、明と暗の2つの光学的状
態のみを使用して階調表示を行うデジタル的なものであ
り、この点に限っていえば従来例の特願平09−190
837号と同様である。従って、アナログ的な駆動に比
較して階調再現性や色再現性が良好であり、また均一性
もよく、クロストークも少ない映像が得られる。
【0391】ところで、従来例の場合では階調レベルが
逆転するという現象(特願平09−190837号の図
4(b)。8ビット階調を採用)があったが、これは液
晶層の立ち上がりと降下の応答時間が異なることにより
生じていたのが原因と考えられる。すなわち、いま例え
ば特願平09−190837号の図4(b)で、階調レ
ベル入力11と12に対する出力が逆転しているが、こ
れを例にとって考えてみる。11と12は8ビットの2
進表示でそれぞれ00001011及び0000110
0であり、下4桁分(電圧変調区間P0〜P3に対応)
の電圧波形は図44の(1)及び(2)の上側のグラフ
のようになる。そして、液晶層の透過率はこの電圧変化
に対してある時定数をもって遅れて応答するので、それ
ぞれの下側のグラフのような応答になる。
【0392】そうすると、出力階調レベル、すなわち1
表示周期での透過率の時間積分値は、図44の(1)の
11の場合には11+2{(B)−(A)}、同(2)
の12の場合には12+(B)−(A)となる{(A)
及び(B)は、それぞれ図中でハッチを施した部分の面
積。また面積は、透過率の最大値を1、P0の時間幅を
1として計算した}。ここで、若し立ち上がりと降下の
応答時間が同じであれば(A)と(B)の面積はほぼ等
しくなり、それぞれの出力階調レベルは11及び12と
なって階調の逆転は生じない。しかし、例えば立ち上が
りのほうが降下よりも速い場合には(A)の面積が
(B)よりも小さくなり、出力階調が逆転することがあ
り得る。例えば(A)の面積が0.5、(B)の面積が
2であるとすると、入力階調レベル11→出力階調レベ
ル=11+2{(B)−(A)}=14入力階調レベル
12→出力階調レベル=12+(B)−(A)=13.
5となり、確かに逆転が生じることがわかる。一般に、
電圧波形に現れるパルスの山(電圧レベル=1の区間の
連続したまとまり)の数が入力階調レベル毎に異なる
と、(A)と(B)の現れる回数が異なり、階調の線形
性が悪くなり、ひどい場合には上記のように階調の逆転
が生じることになる。特願平09−190837号の図
4(b)の中で、上記の例以外でも、23(2進表示で
00010111)と24(00011000)、ある
いは27(00011011)と28(0001110
0)のところで逆転が生じているが、23と27は山が
2個、24と28は山が1個であることから、上記の例
と同様に逆転が生じることが理解できる。
【0393】一方、本実施の形態の場合には、図43か
らわかるように、階調レベル0を除き、どの入力階調レ
ベルに対しても電圧波形の山はただ1個である。従っ
て、どの入力階調レベルでも透過率の応答波形におい
て、(A)及び(B)のような遅延は1回づつであり、
階調レベル0と1を除き、相隣接する入力階調レベルで
これらの現れる回数が異なるということは無い。このた
め、階調の逆転は生じない。
【0394】なお、線形性に関しては、従来例よりは改
善されるが、必ずしも格段に改善されるというわけでは
ない。例えば上記のように(A)の面積が0.5、
(B)の面積が2である場合、入力階調レベルx(≧
1)に対して出力階調レベルはy=x+(B)−(A)
=x+1.5となり、常にオフセットが加わることにな
る(入力階調レベル0に対しては当然出力階調レベルも
0である。また、(A)よりも(B)のほうが小さい場
合には負のオフセットになる)。
【0395】しかし、これを補正するのは容易である。
例えば計数器にリセットをかけるタイミングと第2置数
器に書き込みを行うタイミングをずらしたり、計数器に
リセットをかけた後しばらくの間クロックパルスにブラ
ンク期間を入れたり、映像入力信号供給線から信号を入
力する段階でオフセット分を補正した信号を入力したり
して補正できる。
【0396】あるいは、比較器に単なる大小比較ではな
く、一方の信号が他方の信号よりある一定値以上大きい
ときに1を出力させるというようなオフセット込みの大
小比較をさせる機能を持たせてもよい。あるいは、比較
器に、計数器の呈示数値のほうが第2置数器の置数値よ
りも大きい場合に1を出力させるという機能をもたせれ
ば(すなわち、いままでのべてきた例とは逆の出力パタ
ーン)、1表示周期の後半で1が出力されることにな
り、1表示期間内でのクロックパルスの数を変えること
によりオフセット補正が行える。計数器に、カウントア
ップではなくカウントダウンの機能を持たせても同様で
ある。
【0397】以上のような補正を行っても、液晶層がO
Nになっている時間幅は事実上第2置数器の置数値(す
なわち、入力階調レベル)に概略比例したものであると
見なしても実用上差し支えない。
【0398】更に、実際問題として階調の逆転さえ生じ
なければ、出力階調レベルに多少のオフセットが加わっ
ていてもそれほど不自然な映像にはならない。このた
め、これはそれほど厳密に考える必要はない。
【0399】次に、比較器の出力が0のときには液晶層
は暗状態にするとしたが、これはコントラストを向上さ
せるためであり、このため必ずしも暗状態でなくても本
発明の効果は得られる。ただし、入力階調レベルが0で
あっても出力が0でなくなり、コントラストが低下する
のはやむを得ない。
【0400】(第7の実施の形態)本実施の形態は、先
の実施の形態に比較して置数器が1個少ないものであ
る。
【0401】図41に示す先の実施の形態においては、
1画素に2つの置数器を用いているが、これは全画面で
表示周期を一致させるためであり、置数器は1個だけ用
いてもよい。具体的には、例えば図45に示すような回
路が考えられる。この場合、各ラインが選択される瞬間
に映像入力信号が置数器1321に書き込まれ、同時に
計数器135がリセットされて、この瞬間を起点として
カウントアップされることになる。図41に示す回路と
異なり、各ライン毎に1表示周期の起点が異なることに
なるが、各画素において図41の場合と同様に階調表示
が行えることには変わりはなく、同様の効果が得られ
る。
【0402】(第8の実施の形態)本実施の形態は、計
数器が表示領域外にある。
【0403】映像表示装置としての基本的な構成は図4
0に示すものと同じであるが、透明基板上に形成された
画素電極104及び表示制御単位回路213の構成が図
46に示すようになっている。本図に示すように、本回
路では、計数器135が表示領域の外側にあり、その出
力信号は配線によって表示領域内に供給されている。図
41に示す表示装置では各画素毎に計数器が配置してあ
るがこれらはすべて同相で動く。このため、図46のよ
うに表示領域の外側にまとめてしまっても差し支えな
い。そして、この場合も、全く同様に作動し、全く同じ
効果が得られる。
【0404】更にこの構成では、1画素内用の回路を簡
単に減らすことができるので、微細化には有利である。
【0405】(第9の実施の形態)本実施の形態は、液
晶層への印加電圧の極性反転に関する。従って、基本は
先の第2−1の実施例の(液晶層への電圧の印加方法の
説明)で記載した技術内容の実施の形態である。
【0406】本実施の形態においては、透過率が0(暗
状態=第2の光学的状態)と透過率が1の(明状態=第
1の光学的状態)の2つの状態を用い、それぞれを実現
するために0及び1という電圧(これはあくまでも論理
値であり、それぞれの具体的な電圧値は光変調層に適し
たものにすればよい。例えば、0→1V、1→5V
等。)を用いたが、用いる光学的状態が実質的に2種類
であれば、それぞれの光学的状態に対して印加する電圧
が複数種類あってもよい。例えば、強誘電性液晶等のよ
うな例外もあるが、原則として液晶では、極性の異なる
同じ大きさの電圧を印加しても、同じ光学的状態が得ら
れる。このため、例えば明状態=第1の光学的状態5V
と−5Vという2種類の電圧を用い、暗状態=第2の光
学的状態1Vと−1Vという2種類の電圧を用いること
も考えられる。ある表示周期で5Vと1Vによって2つ
の光学的状態を、次の表示周期では−5Vと−1Vによ
って2つの光学的状態を得るといったように、1表示周
期毎に極性を反転する場合、液晶層に印加される電圧の
平均(積分)値が実質的に0であるので、チャージアッ
プによる液晶層の経時的な劣化を抑制することができ
る。
【0407】表示制御手段によってこのような印加電圧
をかけさせるためには、表示制御手段を4値論理型の回
路としてもよい。しかし、表示制御単位回路に加えて対
向基板の電位をも制御すれば、従来通りの2値論理型の
回路で実現することが可能となる。これを図47を用い
て示す。
【0408】本図は、図4、図41あるいは図46に示
す回路(4ビット階調の例)を用いたときの波形図であ
る。ここで、本図47の(1)は計数器の呈示数値及び
置数器の置数値である。また(2)は比較器の出力であ
る。そしてこれらは図42の場合と全く同じである(た
だし、各論理値に対する出力電圧はそれぞれ0V及び4
Vとする)。(3)は対向基板の電位が1表示周期毎に
5Vと−1Vという値をとることを示す。この場合、液
晶層への印加電圧は比較器の出力と対向基板電位との差
であり、(4)のようになる。この本図47から判るよ
うに、1番目の表示周期(一般には、奇数番目の表示周
期)においては最初は5V、計数器の呈示数値が置数器
の置数値に一致して以降は1Vとなる。そして、2番目
の表示周期(一般には、偶数番目の表示周期)において
は最初は−1V、計数器の呈示数値が置数器の置数値に
一致して以降は−5Vとなる。液晶層の透過率は、これ
らの電圧値に応じて、図47の(5)のようになる。
【0409】これから判るように、奇数番目の表示周期
では表示周期の初期が明状態、偶数番目の表示周期では
表示周期の終盤が明状態である。従って、偶数番目の表
示周期において、映像入力信号を反転して入力させれば
{例えば、映像入力信号5(2進数表示で0101)に
対して10(2進数表示で1010)を入力する}、偶
数番目、奇数番目にかかわらず、液晶層は映像入力信号
に応じた時間だけ明状態をとることになり、所望の階調
表示ができることになる。
【0410】更に別の例を図48に示す。これは、図
4、図41あるいは図46に示す回路において、1表示
周期毎に比較器の出力を反転させる場合である。この場
合、比較器の出力は奇数番目の表示周期では初期が1、
偶数番目の表示周期では終盤が1となる(本図の
(2))が、対向基板の電位を図47の場合と同 に変
化させてやれば(図47の(3))、液晶層への印加電
圧及び透過率は図47の(4)及び(5)のようにな
り、やはり所望の階調表示を得ることができる。これら
の場合には、図47に示す場合と異なり映像入力信号を
反転させる必要がないという長所がある。
【0411】更に、図47に示す場合には、1表示周期
内で明状態をとっている時間が前半に偏ったり後半に偏
ったりするので、見かけ上ちらつき(フリッカ)が発生
しやすいが、本図48に示す場合には、1表示周期内で
の偏りは必ず前半であるので、フリッカが発生しにくい
という利点(これは先に説明した図45の場合について
も同様である)がある。なお、比較器の出力を1表示周
期毎に反転させる方法としては、例えば図49に示す方
法がある。これは、各画素において、XOR(排他的論
理和)ゲートを設けて、比較器134の出力と偶奇制御
信号Pを入力し、そのときの出力を画素電極104に与
えるというものである。奇数番目の表示周期ではP=0
を入力し、偶数番目ではP=1を入力すれば、偶数番目
の表示周期のみで比較器の出力を反転させて画素電極に
与えることができ、所望の階調表示を行うことができ
る。この場合、対向電極に与える電圧信号と、偶奇制御
信号Pは対応したものになる。
【0412】なお、液晶層の2つの光学的状態として
は、透過率が異なる状態としたが、別に透過率でなくて
も、例えば偏光状態、偏向方向、位相、周波数(波長ス
ペクトル分布も含まれる)、光学的コヒーレンス、反射
率、回折効率、屈折率等が異なる状態であってもよい。
また、映像の表示装置としては、透過型でも、反射型で
もよい。反射型ならば、例えばSi基板やSOI基板上
に回路を造り込み、画素電極を反射画素電極として構成
するという方法も考えられる。
【0413】また、視野角改善のために位相差補償フィ
ルムを備えても良い。特に、2値的な駆動をさせる場合
には安定な液晶の配向状態は事実上2つしかあり得ない
ので、最適なリターデーションを設計するときにこの2
つの状態に対する位相差補償効果だけを考えればよい。
【0414】(第10の実施の形態)本実施の形態は、
映像表示装置の製造方法に関する。
【0415】大画面の液晶パネルのような映像表示装置
を製作する場合、一般にはガラスや石英の基板上にアモ
ルファスSiや多結晶Siを使用した半導体素子で回路
を造り込むことが多い。しかし、これらの半導体は移動
度がそう大きくなく、本発明のように複雑な回路からな
る表示制御単位回路を限られた画素面積内で形成するの
は困難である。
【0416】本実施の形態は、これを解決するものであ
る。本実施の形態の製造方法は、図50に示すように、 (1)単結晶Si半導体基板151あるいはSOS(シ
リコン・ オン・ サファイア)基板、SOI(シリコン・
オン・ インシュレータ)基板等に、通常の半導体素子製
造プロセスにより表示制御単位回路213を多数造り込
む。なお、これらの基板は移動度が大きく、複雑な構造
の回路を集積して小面積で形成することが可能である。
【0417】(2)これを切断して、個々の表示制御単
位回路213に分離する。なお、必ずしも切断でなくて
もよく、エッチング等で基板上の回路が形成された皮相
部分のみを剥離させた上で分離するという方法でもよ
い。
【0418】(3)分離された表示制御単位回路をガラ
ス等の別の大きな基板(図40の透明基板100に相当
する)の必要な箇所に必要な向きで貼り付ける。
【0419】なお、この貼り付けであるが、静電気的な
結合、熱圧着、その他溶着や接着剤の使用等がある。
【0420】(4)必要な配線を形成して、大画面の映
像表示装置の基板を製作する。
【0421】なお、この配線であるが、表示制御回路の
形成の前後に、導電体膜をCVD、蒸着、スパッタ等に
より形成し、フォトリソグラフィ、エッチング等にて形
成する。
【0422】このようにして製作された基板と対向基板
とを貼りあわせてパネルを製作し、内部に液晶を注入す
ることにより映像表示装置を製作する。
【0423】なお、以上の手順の場合には、部分画素を
形成するときには部分画素毎になすこととなる。
【0424】更に、図51に示す様に、例えば2画素分
や4画素分を対象配置して構成する場合には、これら複
数の画素分の表示制御回路を1まとめにして上述の製作
をなしてもよい。本図の(1)は、1画素206毎に表
示制御単位回路213を製作する場合である。(2)
は、隣接した2画素毎にこれまた隣接した2つの表示制
御単位回路2131を一纏めにして製作する場合であ
る。(3)は、上下左右に隣接した4画素毎にこれまた
4つの隣接した表示制御単位回路2132を一纏めにし
て製作する場合である。
【0425】(その他の実施の形態や実施例)以上、本
発明を幾つかの実施の形態や更にはその実施例に基づい
て説明してきたが、本発明の実施の形態等はその他種々
の態様が考えられる。以下、それらについて概略説明す
る。
【0426】図52は、スクリーンに映像を大きく表示
する場合である。この場合、一括変調手段としての光源
400は、例えば図12に示すのと同じ一表示周期毎に
点滅し、この際指数関数的な減衰をなす。二次元光変調
手段500としての液晶層は単にフィルムの役を担うだ
けでなく、本図に示すごとく各画素が12の部分画素に
分割され、この分割された小画素は4つ1組で赤
(R)、緑(G)、青(B)の表示を行なう。そして、
各原色毎に4個1組で対応する色彩光に対して、例えば
100%通過、67%通過、33%通過、閉と4段階で
透過率が変化する。このため、光源の4段階と併せて6
4階調で画像、映像の表示が可能となっている。なお、
本図の凹レンズと凸レンズとは、あくまでも光の拡散手
段と平行光の作成手段を概念的に示したものであり、実
際にはずっと複雑な系であったりもする。
【0427】図53は、各赤、緑、青光のみ透過させる
か全ての光を通過させるかの液晶製フィルターを合計3
枚、更に何段階かの開閉のスイッチ役を担う液晶フィル
ターを1枚、合計4枚の液晶フィルターを重ね合わせ、
1表示周期を単に幾つかの単位区間とするだけでなく、
更に各原色毎に時分割して各色毎の階調表示を行なうも
のである。
【0428】図54の(1)は、携帯機器内部に表示部
を設け、レンズ60を介してユーザが画像を拡大して見
る場合であるが、(2)は更に近くの白い壁や紙に画像
を投射可能としたものである。本図において、63は携
帯機器の外壁であり、64は携帯機器であり、65はス
クリーンの役を担う平面である。
【0429】図55は、アナログ映像の各画像の各画素
毎にその表示に関係する色彩と輝度を正しくディジタル
階調化して表示する際の処理の概要を示したものであ
る。なお、本図に示す処理は、あくまでも概略を示した
ものであり、このため上から2番目と3番目の処理を逆
にして各画面毎に3原色に分割し、更にこの3原色の信
号を各画面毎に分割してもよい。また、同様に第3番目
と第4番目の処理の前後が逆になってもよいのは勿論で
ある。
【0430】次に、本発明を図面、表を参照しつつその
幾つかの実施の形態、実施例やそれらの変形、応用例に
基づいて説明してきたが、本発明は何もこれらに限定さ
れないのは勿論である。すなわち、例えば以下のように
してもよい。 1)多数の人が集まる場所における建物壁面での表示等
においては、製造の都合もあり、一括光変調手段、二次
元光変調手段は物理的に複数の物としている。 2)上記1)の場合特にそうであるが、一括光変調手
段、二次元光変調手段はより高い階調表示のため更に複
数段となって配列されている。 3)液晶表示素子の形成されたアレイ基板の能動素子
は、本来は多結晶シリコンであるが、基板を石英としこ
の基で熱処理温度を800℃程度にして、応答性の優れ
たものを採用している。 4)CRTと異なり、液晶のごとくホールド型の表示素
子を使用すると、動画では、積分効果による画面のボケ
が生じうる。その対策として、各画像間に黒表示期間を
設けることが効果がある。ところで、本発明の階調表示
では実際の動画において階調度100ということはそう
多くないので、高い階調表示に寄与する部分(輝の部
分)図13ならばI5 〜I7 を各表示周期で先の方に配
置するようにしている。
【0431】またこれにより、併せて黒表示期間の長さ
(持続時間)の極限をも図っている。 5)画面の位置により、階調度を変化させるようにして
いる。このため、通常は表示画面中央部の階調度が大で
あり、ケースにより動く部分の階調度を挙げるようにし
ている。なお、動く部分の認識はMPEGの技術を流用
する等してなされる。 6)画素の配列の「マトリクス状」とは、デルタやスト
ライプやその他図52に示すような配列を含む。このた
め、信号線の縦方向、横方向とはこれらの配列に対応し
ての方向をも含んでなされている。 7)スイッチは、開閉でなく特定の色彩の光のみ通過と
全ての光の通過等である。 8)液晶素子は、横電界方式のものである。 9)双安定素子、比較器等の製作、基板上への形成は、
フォトリソグラフィとエッチング、取り付け等の方法を
問わない。 10)発明の内容にもよるが、液晶表示装置の場合に
は、反射型、透過型、兼用型を問わない。 11)液晶表示装置の型式にもよるが、特定の色彩は透
過するが他の色彩は反射するカラーフィルターを使用し
ている。
【0432】
【発明の効果】以上の説明で判るように、本発明によれ
ば、特に液晶を使用した素子等低起動信号領域ではγ特
性の線形性が必ずしも保持されないような表示素子を使
用した表示装置においてそうであるが、γ特性の線形性
のよいそして高階調度でも安定な表示が得られ、ひいて
は近年のユーザの厳しい階調再現性や色再現性、均一性
に対しても充分な映像が得られる。また、経時的にも安
定で温度変化の影響も受けにくいという効果も得られ
る。
【0433】また、画像のディジタル階調表示に限ら
ず、フリッカ、階調反転、チャージング等の無い優れた
表示がえられる。
【0434】また、一旦大きな粒子からなる応答性の優
れた半導体素子を製造するため優れた表示特性を有する
表示装置を製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 TN液晶のγ特性を示す図である。
【図2】 VA液晶の電圧に対する応答を説明するため
の図である。
【図3】 垂直配向(VA)液晶のγ特性を示す図であ
る。
【図4】 反射型液晶ライトバルブのSi基板上に形成
された電気回路の図である。
【図5】 図8の回路で画素電極への電圧信号の書き込
みを説明するための波形図である。
【図6】 従来の技術での階調表示を説明するためのタ
イミング波形図である。
【図7】 表示装置に外部から与える信号と明るさの比
例関係を示すグラフである。
【図8】 各電圧波形に対するサンプルパネルの出力を
示すグラフである。
【図9】 本発明の第1の実施の形態としての表示装置
の画素の輝度の階調表示の基本を説明するための図であ
る。
【図10】 上記実施の形態の表示で階調が得られる原
理を示す図である。
【図11】 本発明の第1−4の実施例で階調が得られ
る原理を示す図である。
【図12】 本発明の第1−7の実施例で階調が得られ
る原理を示す図である。
【図13】 本発明の第1−8の実施例で階調が得られ
る原理を示す図である。
【図14】 本発明の第2の実施の形態の一例としての
レーザ光を用いる場合の原理を示す図である。
【図15】 本発明の第2の実施の形態としての発光ダ
イオードと反射型液晶ライトバルブを用いた装置の構成
図である。
【図16】 本発明の第2−1の実施例の反射型液晶ラ
イトバルブの断面図である。
【図17】 上記実施例での光源発光輝度と反射型液晶
ライトバルブの各画素での反射率のタイミングを示す波
形図である。
【図18】 上記実施例での液晶の立ち上がり時間
τr 、降下時間τd を説明するための波形図である。
【図19】 上記実施例での液晶の立ち上がり時間と降
下時間を考慮したときの液晶反射率の時間変化と出力の
関係を示す波形図である。
【図20】 本発明の第2−2の実施例としての反射型
液晶ライトバルブのSi基板上に形成された電気回路の
図である。
【図21】 本発明の第2−3の実施例としての反射型
液晶ライトバルブのSi基板上に形成された電気回路の
図である。
【図22】 上記実施例の光源発光輝度と反射型液晶ラ
イトバルブの各画素での反射率のタイミングを示す波形
図である。
【図23】 本発明の第2−4の実施例としての反射型
液晶ライトバルブのSi基板上に形成された電気回路の
図である。
【図24】 本発明の第2−5の実施例としての反射型
液晶ライトバルブのSi基板上に形成された電気回路の
図である。
【図25】 上記実施例の変形例としての反射型液晶ラ
イトバルブのSi基板上に形成された電気回路の図であ
る。
【図26】 DMDの構造と作用を説明する図である。
【図27】 本発明の第2−6の実施例としてのDMD
を用いた表示装置の構成図である。
【図28】 本発明の第2−7の実施例としての回転フ
ィルタを用いた表示装置の構成及び回転フィルタの構成
を説明するための図である。
【図28】 本発明の第2−8の実施例としての光シャ
ッタを用いた表示装置の構成図である。
【図30】 上記実施例における液晶を用いた光シャッ
タの構成図である。
【図31】 本発明の第2−9の実施例としての自発光
型の空間光変調素子を用いた表示装置の構成図である。
【図32】 本発明の第2−10の実施例としての液晶
を使用した表示素子の断面図である。
【図33】 本発明の第3の実施の形態のサンプルパネ
ルの特性測定計の概念図である。
【図34】 上記実施の形態で使用したVA液晶の電圧
−透過率の関係を示す図である。
【図35】 上記実施の形態でのサンプルパネルを駆動
するための電圧波形の図である。
【図36】 上記実施の形態での低階調領域で表示画素
数を減らした場合のサンプルパネルの出力を示すグラフ
である。
【図37】 上記実施の形態でのサンプルパネルのAl
電極側とITO電極側の電位を独立に制御するときの電
圧波形図である。
【図38】 本発明の第4の実施の形態でのアクティブ
マトリクス基板やSRAM基板とVA液晶を組み合わせ
た液晶パネルを駆動するための電圧波形の図である。
【図39】 本発明の第5の実施の形態でのSRAM基
板の画素構造と論理回路の図である。
【図40】 本発明の第6の実施の形態での映像表示装
置の断面の一例を示した図である。
【図41】 上記実施の形態の映像表示装置の表示制御
手段の回路の平面図である。
【図42】 上記実施の形態の上記映像表示装置の各種
駆動信号のタイミングを示す図である。
【図43】 上記実施の形態の映像表示装置の係数器、
置数器、比較器の出力のタイミングを示す図である。
【図44】 従来例で階調の逆転が発生することを説明
する図である。
【図45】 本発明の第7の実施の形態としての映像表
示装置の表示制御手段の回路図である。
【図46】 本発明の第8の実施の形態としての映像表
示装置の表示制御手段の回路図である。
【図47】 係数器、置数器、比較器の出力のタイミン
グを示す図である。
【図48】 係数器、置数器、比較器の出力のタイミン
グを示す図である。
【図49】 比較器と画素電極との間にXOR(排他的
論理和)ゲートを設けた様子を示す図である。
【図50】 本発明の映像表示装置の製造方法を示す図
である。
【図51】 本発明の映像表示装置の他の製造方法を示
す図である。
【図52】 本発明の液晶フィルムシート兼二次元光変
調手段を使用しての投与ディスプレイの様子を示す図で
ある。
【図53】 上記実施の形態の要部の構成を示す図であ
る。
【図54】 マイクロディスプレイ兼携帯投射型ディス
プレイとしての使用の様子を示す図である。
【図55】 本発明の幾つかの実施の形態におけるアナ
ログ映像をディジタル階調化しての表示に際しての処理
手順の概略を示す図である。
【符号の説明】
10 観測者 11 フォットディテクタ 100 基板(対向基板) 102 透明電極 104 画素電極 105 遮光層 106 信号線 107 層間絶縁層 108 ドレイン 109 ゲート 110 ソース 111 画素スイッチング素子、M
OSトランジスタ 112 Si基板 121 走査線 122 双安定素子 123 メモリ回路 124 液晶書き込みスイッチング
素子 125 一括書き込み線 126 一括消去線 127 一括消去スイッチング素子 128 クロック信号線 132 第1置数器 133 第2置数器 134 比較器 135 計数器 150 Si基板 151 単結晶Si半導体基板 200 対向基板 206 サンプルパネル、画素 207 駆動電源 212 スイッチ 213 表示制御単位回路 2131 表示制御単位回路(2画素
分) 2132 表示制御単位回路(4画素
分) 300 液晶分子、液晶層 400 一括光変調手段 401 光源(発光ダイオード) 401,401r,g,b LED(発光ダイオード) 402 発光輝度制御回路 403 光源(一定輝度) 404 赤外線レーザ 405 非線形光学素子 406 偏光回転素子 41 フィルタ 410 回転フィルタ 411 中心軸 412 光シャッタ 413 透明基板 4131 透明基板 4132 透明基板 414 透明電極 4141 透明電極 4142 透明電極 415 液晶 416 駆動電源 417 偏光フィルム 4171 偏光フィルム 4172 偏光フィルム 45 偏光ビームスプリッタ 450 一括変調光束 500 二次元光変調手段 501 反射型液晶ライトバルブ 502 自発光型空間光変調素子 5131 透明基板 5132 透明基板 5141 透明電極 5142 透明電極 5172 偏光フィルム 530 ライトバルブ駆動回路 541 DMD 540 DMD駆動回路 550 個別変調出力光束 552 微小ミラー 554 透過光 60 レンズ 61 投写レンズ 70 スクリーン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/133 575 G02F 1/133 575 5G435 1/1333 505 1/1333 505 G09F 9/00 360 G09F 9/00 360K 9/30 338 9/30 338 G09G 3/34 G09G 3/34 J D 3/36 3/36 (72)発明者 小森 一徳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 滝本 昭雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H090 KA05 KA14 KA15 LA04 MA01 2H093 NA10 NA11 NA16 NA32 NA33 NA43 NA53 NA54 NA56 NC13 NC25 NC28 NC34 NC50 ND06 ND10 NE06 NF05 NF19 NF20 NG02 NH18 5C006 AA14 AA15 AA16 AA17 AA22 AC21 AF01 AF44 AF46 BA11 BB16 BB28 BC16 EA01 EC11 FA56 5C080 AA10 AA18 BB05 CC03 DD03 DD30 EE29 EE30 FF09 JJ02 JJ04 JJ05 JJ06 5C094 AA08 AA55 AA60 BA03 BA27 BA31 BA34 BA43 CA19 EA04 EA05 EB02 HA08 5G435 AA04 BB02 BB03 BB04 BB05 BB06 BB12 BB16 GG02 GG13 GG46 LL07 LL15

Claims (96)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画像の1表示周期内で光束の輝度や色
    彩やこれらに関係する光学的状態を表示面を対象に所定
    の手順で一括変調する一括光変調手段と、 前記一括光変調手段の一括変調した光束を対象に、光束
    の輝度や色彩やこれらに関係する光学的状態を各画素毎
    に個別に変調する二次元光変調手段とを有していること
    を特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記一括光変調手段は、 1表示周期内での光の変調率の時間的変化が、各表示周
    期で等しい等時間変化型一括光変調手段であることを特
    徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 上記1表示周期は複数の単位区間を構成
    要素として持ち、 前記二次元光変調手段は、 上記1表示周期内での光学的状態の変調は、上記単位区
    間の各々において、その単位区間に属する複数個の光の
    変調率(単位光変調率波形)から1つを選択する単位区
    間内単位光変調率波形選択型二次元光変調手段であるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 上記単位区間の数をN(Nは2以上の整
    数)とし、該単位区間を各々Ik (kは、0≦k≦N−
    1を満たす整数)で表し、各kについて該単位区間Ik
    に属する光変調率波形の数をMk (Mk は2以上の整
    数)で表し、該単位区間Ik において、それぞれの単位
    光変調率波形に対する光出力エネルギーを小さいものか
    ら順にEk (0)、Ek (1)、…、Ek (Mk −1)
    とするとき、 k=0,1,…,N−2に対して(数1)の関係を充た
    し、かつEk (0)は0であることを特徴とする請求項
    3に記載の表示装置。 【数1】
  5. 【請求項5】 上記単位区間Ik に属する各々の単位光
    変調率波形に対する光出力エネルギーEk (mk )(こ
    こに、0≦mk ≦Mk −1)は、mk に比例するもので
    あることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 上記N個の単位区間Ik の時間幅は全て
    等しく、かつ各単位区間Ik に属する単位光変調率波形
    の集合はいずれも同じであることを特徴とする請求項5
    に記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 上記全ての単位区間Ik において、上記
    単位光変調率波形の数Mk は2であることを特徴とする
    請求項6に記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記一括光変調手段と二次元光変調手段
    はいずれも、 光学的状態の変調として、光の強度を変調するものであ
    ることを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記一括光変調手段の光変調率は、 各単位区間Ik 内においては一定であり、その絶対値は
    k に比例若しくは反比例することを特徴とする請求項
    8に記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 上記各単位区間Ik は、 1表示周期内で時間的に降順に配置され、前記一括光変
    調手段の光の変調は1表示周期内で指数関数的に減衰
    し、その減衰の時定数に1n2を乗じたものが単位区間
    の間隔に等しいことを特徴とする請求項8に記載の表示
    装置。
  11. 【請求項11】 上記各単位区間Ik は、 1表示周期内で時間的に昇順に配置され、前記一括光変
    調手段の光の変調は1表示周期内で指数関数的に増加
    し、その増加の時定数に1n2を乗じたものが単位区間
    の間隔にほぼ等しいことを特徴とする請求項8に記載の
    表示装置。
  12. 【請求項12】 前記一括光変調手段の光変調率は、 上記各単位区間Ik 内で0またはある一定値のいずれか
    であり、しかも単位区間Ik 内でその一定値をとってい
    る時間は2k に比例し、 前記二次元光変調手段の光変調率は、 各単位区間Ik 内において前記一括光変調手段の光変調
    率が一定値をとっている間は所定の一定値であることを
    特徴とする請求項8に記載の表示装置。
  13. 【請求項13】 前記一括光変調手段の光変調率は、 あるパルス波形を基本単位とし、そのパルス数が上記単
    位区間Ik 内で変化するか0かのいずれかであり、更に
    上記単位区間Ik 内に含まれるパルス波形の個数は2k
    に比例し、 前記二次元光変調手段は、 各単位区間Ik 内において前記一括光変調手段の光変調
    率が上記パルスの個数に従って変化している間はその光
    変調率が所定の一定値であることを特徴とする請求項8
    に記載の表示装置。
  14. 【請求項14】 上記N個の単位区間Ik は、その時間
    幅が2k に比例するN1 個(ここにN1 は、1≦N1
    N−1を満たすいずれかの整数)の第1種単位区間と、
    その時間幅が全て等しい(N−N1 )個の第2種単位区
    間とからなり、 前記一括光変調手段と前記二次元光変調手段は、 いずれも光の変調として光の強度が変化するものであ
    り、 更に前記一括光変調手段は、 その光変調率が上記第1種単位区間Ik (k=N−
    1 ,N−N1 +1,…,N−1)においては一定かつ
    各単位光変調率波形の数はMk =2であり、 前記第2種単位区間においては、前記一括光変調手段の
    光変調率は時間的に変動し、かついずれの単位区間にお
    いても単位光変調率波形の集合は同じであることを特徴
    とする請求項5に記載の表示装置。
  15. 【請求項15】 映像の1表示周期内で光束の輝度や色
    彩やこれらに関係する光学的状態を表示面を対象に一括
    変調する一括光変調手段と、光束の輝度や色彩やこれら
    に関する光学的状態を各画素を対象に個別に変調する二
    次元光変調手段とを備えていて、 前記一括光変調手段は、 光源の発光状態を画像の1表示周期内で所定の手順で制
    御する発光源制御型一括光変調手段であり、 前記二次元光変調手段は、 前記一括光変調手段から発光された光の透過、散乱、反
    射等を各画素毎に制御する受動型光変調手段であること
    を特徴とする表示装置。
  16. 【請求項16】 前記一括光変調手段の発光源は、 発光ダイオード、レーザー、エレクトロルミネセンス光
    素子のいずれかであることを特徴とする請求項15に記
    載の表示装置。
  17. 【請求項17】 前記一括光変調手段は、 発光源の輝度を電気的に制御する回路を有していること
    を特徴とする請求項16に記載の表示装置。
  18. 【請求項18】 前記受動型光変調手段としての二次元
    光変調手段は、 2つの基板の間に在る液晶層を有していることを特徴と
    する請求項15に記載の表示装置。
  19. 【請求項19】 前記受動型光変調手段としての二次元
    光変調手段は、 2つの基板の間に在る液晶層を有していることを特徴と
    する請求項16に記載の表示装置。
  20. 【請求項20】 前記受動型光変調手段としての二次元
    光変調手段は、 2つの基板の間に在る液晶層を有していることを特徴と
    する請求項17に記載の表示装置。
  21. 【請求項21】 上記液晶層は、 自発分極を有しない液晶若しくはこれを主成分とする液
    晶であることを特徴とする請求項18に記載の表示装
    置。
  22. 【請求項22】 上記液晶層は、 自発分極を有しない液晶若しくはこれを主成分とする液
    晶であることを特徴とする請求項19に記載の表示装
    置。
  23. 【請求項23】 上記液晶層は、 自発分極を有しない液晶若しくはこれを主成分とする液
    晶であることを特徴とする請求項20に記載の表示装
    置。
  24. 【請求項24】 上記液晶層は、 ネマティック相を示す液晶若しくはこれを主成分とする
    液晶であることを特徴とする請求項21に記載の表示装
    置。
  25. 【請求項25】 上記液晶層は、 ネマティック相を示す液晶若しくはこれを主成分とする
    液晶であることを特徴とする請求項22に記載の表示装
    置。
  26. 【請求項26】 上記液晶層は、 ネマティック相を示す液晶若しくはこれを主成分とする
    液晶であることを特徴とする請求項23に記載の表示装
    置。
  27. 【請求項27】 上記液晶層は、 垂直配向液晶であることを特徴とする請求項24に記載
    の表示装置。
  28. 【請求項28】 上記液晶層は、 垂直配向液晶であることを特徴とする請求項25に記載
    の表示装置。
  29. 【請求項29】 上記液晶層は、 垂直配向液晶であることを特徴とする請求項26に記載
    の表示装置。
  30. 【請求項30】 上記液晶層は、 その厚さが2μm以下であることを特徴とする請求項2
    7に記載の表示装置。
  31. 【請求項31】 上記液晶層は、 その厚さが2μm以下であることを特徴とする請求項2
    8に記載の表示装置。
  32. 【請求項32】 上記液晶層は、 その厚さが2μm以下であることを特徴とする請求項2
    9に記載の表示装置。
  33. 【請求項33】 前記二次元光変調手段としての受動型
    光変調手段は、 第1の基板と、第2の基板と、これら両基板間の液晶層
    とを有し、更に、 前記第1の基板は、前記液晶層と向かい合う側に透明な
    電極を有し、 前記第2の基板は、前記液晶層と向かい合う側にマトリ
    クス状に形成された光を反射する型の画素電極と、該光
    反射型の画素電極への印加電圧を制御する電気回路部を
    有し、 前記液晶層は、前記第1の基板の側から入射し、前記第
    2の基板に形成された前記光反射型の画素電極で反射さ
    れ、再び前記液晶層を通過し、前記第1の基板を通過し
    て出る光束を、前記電気回路部による両基板の電極への
    印加に応じて変調するものであることを特徴とする請求
    項15に記載の表示装置。
  34. 【請求項34】 前記電気回路部は、 前記マトリクス状に配置された光反射型の画素電極に対
    応して配置された画素スイッチング素子と、 該画素スイッチング素子に対応してマトリクスの行方向
    に配線された走査線と、 同じくマトリクスの列方向に配線された信号線とを有
    し、更に、 前記画素スイッチング素子は、対応する前記走査線への
    印加電圧に応じて前記反射画素電極と対応する前記信号
    線との電気的接続を開閉する素子であり、開の場合には
    前記反射画素電極の電圧を前記信号線の電圧により充電
    され、閉の場合には前記反射画素電極は電気的に孤立し
    ており、前記反射画素電極に蓄積された電荷によって液
    晶層への印加電圧が保持されるものであることを特徴と
    する請求項33に記載の表示装置。
  35. 【請求項35】 前記電気回路部は、 前記マトリクス状に配置された光反射型画素電極に対応
    して配置された画素スイッチング素子及び双安定素子
    と、 前記画素スイッチング素子に対応してマトリクスの行方
    向に配線された走査線と、 同じくマトリクスの列方向に配線された信号線とを有
    し、更に、 前記画素スイッチング素子は、対応する前記走査線への
    印加電圧に応じて前記双安定素子と対応する前記信号線
    との電気的接続を開閉する素子であり、 前記双安定素子は、 前記画素スイッチング素子により前記信号線と電気的に
    接続されている期間中は前記信号線の電圧に応じていず
    れか一方の安定状態に遷移し、電気的に非接続にされて
    いる期間中は他方の安定状態を保ち、この2つの安定状
    態に応じて電気的に接続された前記光反射型画素電極の
    電圧を異なった値に設定することを特徴とする請求項3
    3に記載の表示装置。
  36. 【請求項36】 前記電気回路部は、 前記マトリクス状に配置された光反射型画素電極に対応
    して配置された画素スイッチング素子、メモリ回路及び
    液晶書き込みスイッチング素子と、 前記画素スイッチング素子に対応してマトリクスの行方
    向に配線された走査線と、 同じくマトリクスの列方向に配線された信号線とを有
    し、更に、 前記画素スイッチング素子は、 対応する前記走査線への印加電圧に応じて前記メモリ回
    路と対応する前記信号線との電気的接続を開閉する素子
    であり、 前記メモリ回路は、 前記画素スイッチング素子により前記信号線と電気的に
    接続されている期間中はその出力電圧を前記信号線の電
    圧に応じた所定の電圧にまで充電され、電気的に非接続
    にしている期間中はその出力電圧は保持され、 前記液晶書き込みスイッチング素子は、 前記メモリ回路の出力と前記反射画素電極との間の電気
    的接続を全画素一括で開閉する素子であり、 前記光反射型画素電極は、 前記液晶書き込みスイッチソグ素子により前記メモリ回
    路の出力との間を電気的に接続している期間中はその電
    圧を前記メモリ回路の出力電圧に応じたある電圧にまで
    充電し、非接続にしている期間中は前記光反射型画素電
    極は電気的に孤立していて、その期間中は前記反射画素
    電極に蓄積された電荷によって液晶層への印加電圧を保
    持することを特徴とする請求項33に記載の表示装置。
  37. 【請求項37】 前記電気回路部は、 前記マトリクス状に配置された反射画素電極に対応して
    配置された画素スイッチング素子、メモリ回路、液晶書
    き込みスイッチング素子及び双安定素子と、 前記画素スイッチング素子に対応してマトリクスの行方
    向に配線された走査線と、 同じく、マトリクスの列方向に配線された信号線とを有
    し、更に、 前記画素スイッチング素子は、 対応する前記走査線への印加電圧に応じて前記メモリ回
    路と対応する前記信号線との電気的接続を開閉する素子
    であり、 前記メモリ回路は、 前記画素スイッチング素子により前記信号線と電気的に
    接続されている期間中はその出力電圧を前記信号線の電
    圧に応じたある電圧にまで充電し、電気的に非接続にさ
    れている期間中はその出力電圧は保持され、 前記液晶書き込みスイッチング素子は、 前記メモリ回路の出力と前記双安定素子との間の電気的
    接続を全画素一括で開閉する素子であり、 前記双安定素子は、 前記液晶書き込みスイッチング素子により前記メモリ回
    路の出力と電気的に接続されている期間中は該メモリ回
    路の出力電圧に応じて2つの安定状態のうちのいずれか
    一方の状態に遷移し、電気的に非接続にされている期間
    中は他方の状態を保持し、これら2つの安定状態に応じ
    て電気的に接続された前記光反射型画素電極の電圧を異
    なった値に設定する素子であることを特徴とする請求項
    33に記載の表示装置。
  38. 【請求項38】 前記受動型光変調手段は、 マトリクス状に配列され、各画素を対象に光学的状態を
    個別に変調するため可動型の微小鏡面を有する素子であ
    ることを特徴とする請求項15に記載の表示装置。
  39. 【請求項39】 画像の1表示周期内で光束の輝度や色
    彩やこれらに関係する光学的状態を表示面を対象に所定
    の手順で一括変調する一括光変調手段と、画像の内容を
    参照しつつ光束の輝度や色彩やこれらに関係する光学的
    状態を各画素を対象に個別に変調する二次元光変調手段
    とを備えた表示装置であって、 前記一括光変調手段は、 光源から放射された光の光学的状態を画像の1表示周期
    内で制御する光源光制御型一括光変調手段であり、 前記二次元光変調手段は、 前記一括光変調手段から放射され、制御された光の透
    過、散乱、反射等を更に制御する受動型光変調手段であ
    ることを特徴とする表示装置。
  40. 【請求項40】 前記一括光変調手段は、 1表示周期若しくはその整数倍の周期で軸の周りを回転
    し、更に光源からの光の光学的状態を変調する窓が回転
    方向に配列されている回転体利用型一括変更手段である
    ことを特徴とする請求項39に記載の表示装置。
  41. 【請求項41】 前記回転体利用型一括変調手段は、 発光源からの赤色、緑色及び青色の各成分光のいずれか
    を透過する各成分光用の3種の窓群を有し、更にこれら
    各成分光用の窓群は、当該成分光の透過率が所定の法則
    で相違するそして回転方向に配列された小窓を有してい
    る3原色用階調窓保有型回転体であることを特徴とする
    請求項40に記載の表示装置。
  42. 【請求項42】 前記一括光変調手段は、 光シャッタを有していることを特徴とする請求項39に
    記載の表示装置。
  43. 【請求項43】 前記光シャッタは、 強誘電性液晶または反強誘電性液晶を用いた液晶素子で
    あることを特徴とする、請求項42に記載の表示装置。
  44. 【請求項44】 画像の1表示周期内で光束の輝度や色
    彩やこれらに関係する光学的状態を表示面を対象に一括
    変調する一括光変調手段と、一括光変調手段からの光を
    受けて、輝度や色彩やこれらに関係する光束の光学的状
    態を各画素を対象に個別に変調する二次元光変調手段と
    を備えた表示装置であって、 上記二次元光変調手段は、 自分で所定の輝度、色彩等の光を発する自発光型表示素
    子を有しており、 上記一括光変調手段は、 前記自発光型表示素子からの光の輝度、色彩等に関係す
    る光学的状態を画像の1表示周期内で光の透過、散乱、
    反射等で更に制御する受動型の制御手段であることを特
    徴とする表示装置。
  45. 【請求項45】 前記自発光型表示素子は、 エレクトロルミネッセンス素子、プラズマディスプレイ
    パネル、電界放出型ディスプレイ、ブラウン管のいずれ
    かであることを特徴とする請求項44に記載の表示装
    置。
  46. 【請求項46】 前記一括光変調手段は、 受動型の制御をなすため、 所定の軸の周りを映像の1表示周期若しくはその整数倍
    の周期で回転し、かつ回転方向に沿って光の透過する窓
    や反射鏡等が配列されており、これらの窓や鏡等の形
    状、寸法等が相違するため、光源光からの光を透過や反
    射に際して調整することにより輝度や色彩やこれらに関
    係する光学的性質を変化させる回転体であることを特徴
    とする請求項44若しくは請求項45に記載の表示装
    置。
  47. 【請求項47】 前記一括光変調手段は、 光シャッタを有していることを特徴とする請求項44若
    しくは45に記載の表示装置。
  48. 【請求項48】 画像の複数の単位区間からなる1表示
    周期内で、光源の状態あるいは光源から放射された光を
    制御して、輝度や色彩やこれらに関係する光束の光学的
    状態を表示面を対象に一括変調する一括光変調手段と、 2つの基板の間にネマチック相を示す液晶層を有し、該
    液晶層を制御して、1表示周期を構成する各単位区間に
    おいて、当該単位区間に属する複数個の単位光変調率波
    形のうちから1つを選択し、これによって1表示周期内
    での光束の輝度や色彩やこれらに関係する光学的状態を
    各画素毎に個別に変調する受動型の二次元光変調手段と
    を有していることを特徴とする表示装置。
  49. 【請求項49】 画像の1表示周期は、時間幅が全て等
    しいN(Nは2以上の整数)の単位区間からなり、各単
    位区間Ik (kは、0≦k≦N−1を満たす整数)に属
    する光の変調率の波形(単位光変調率波形)の集合はい
    ずれも、それぞれの単位光変調率波形に対する光出力エ
    ネルギーのうち小さいものをEk (0)、大きいもの
    を、Ek (1)とするとき、k=0,1,…,N−2に
    対して(数2)の関係を満足し、かつEk (0)は0で
    ある表示装置であって、更に、 画像の1表示周期内で光源の状態あるいは光源から放射
    された光を制御して光束の輝度や色彩やこれらに関係す
    る光学的状態を表示面を対象に一括変調する一括光変調
    手段と、 基板の間にネマチック相かつノーマリオフ型の電圧−透
    過率(または反射率)応答を示す液晶層を形成し、更
    に、上記単位光変調率波形のうち光出力エネルギーの小
    さい方に対応する単位光変調率波形を実現するときの液
    晶層への印加電圧の絶対値は液晶層のスイッチング閾値
    電圧以下である液晶素子の光の透過や反射を制御して、
    各単位区間においてその単位区間に属する2個の単位光
    変調率波形の集合のうちから1つを選択することにより
    各画素を対象に光束の輝度や色彩やこれらに関係する光
    学的状態を個別に変調する二次元光変調手段と有してい
    ることを特徴とする表示装置。 【数2】
  50. 【請求項50】 光出力エネルギーの大きい方に対応す
    る単位光変調率波形を実現するときの液晶層への印加電
    圧の絶対値は、最小変調電圧以上であることを特徴とす
    る、請求項49に記載の表示装置。
  51. 【請求項51】 画像の1表示周期内は、時間幅が全て
    等しい、N(Nは2以上の整数)の単位区間からなり、
    各単位区間Ik (kは、0≦k≦N−1を満たす整数)
    に属する光の変調率の波形(単位光変調率波形)の集合
    はいずれも、それぞれの単位光変調率波形に対する光出
    力エネルギーのうち小さいものをEk(0)、大きいも
    のを、Ek (1)とするとき、k=0,1,…,N−2
    に対して(数2)の関係を満足し、かつEk (0)は0
    である表示装置であって、更に、 画像の1表示周期内で光源の状態あるいは光源から放射
    された光を制御して光束の輝度や色彩やこれらに関係す
    る光学的状態を表示面を対象に一括変調する一括光変調
    手段と、 各単位区間において、基板の間にネマチック相かつノー
    マリオン型の電圧−透過率(または反射率)応答を示す
    液晶層を形成し、更に、上記単位光変調率波形のうち光
    出力エネルギーの大きい方に対応する単位光変調率波形
    を実現するときの液晶層への印加電圧の絶対値は前記液
    晶層のスイッチング閾値電圧以下である液晶素子の光の
    透過や反射を制御して、その単位区間に属する2個の単
    位光変調率波形の集合のうちから1つを選択することに
    より各画素を対象に光束の輝度や色彩やこれらに関係す
    る光学的状態を個別に変調する二次元光変調手段とを有
    していることを特徴とする表示装置。 【数2】
  52. 【請求項52】 光出力エネルギーの小さい方に対応す
    る単位光変調率波形を実現するときの液晶層への印加電
    圧の絶対値は、最小変調電圧以上であることを特徴とす
    る請求項51に記載の表示装置。
  53. 【請求項53】 上記液晶層に印加する電圧は、 所定の表示周期毎あるいは所定の単位区間毎に反転する
    ことを特徴とする請求項49から請求項52のいずれか
    に記載の表示装置。
  54. 【請求項54】 上記液晶層に印加する電圧の反転は、 基板間の電位の反転であることを特徴とする請求項53
    に記載の表示装置。
  55. 【請求項55】 画像の1表示周期内で光源の状態を制
    御して光束の輝度や色彩やこれらに関係する光学的状態
    を表示面を対象に一括変調する一括光変調手段と、 透過、拡散、反射等を利用して光束の輝度や色彩やこれ
    らに関係する光学的状態を制御する受動型の光変調素子
    により各画素を対象に個別に変調する二次元光変調手段
    と、 前記二次元光変調手段を通過した後の光束が形成する画
    像を観察者が見る際、画像を大きく見えるよう拡大する
    光学的拡大手段とを有していることを特徴とする表示装
    置。
  56. 【請求項56】 前記拡大手段は、 凸レンズであり、 上記表示装置は、マイクロディスプレイであることを特
    徴とする請求項55記載の表示装置。
  57. 【請求項57】 前記拡大手段は、 レンズ系とスクリーンを有する投射型拡大手段であり、 上記表示装置は投射型表示装置であることを特徴とする
    請求項55記載の表示装置。
  58. 【請求項58】 画像の1表示周期内で光束の輝度や色
    彩やこれらに関係する光学的状態を表示面を対象に一括
    変調可能な一括光変調手段と、 同じく、光束の輝度や色彩やこれらに関係する光学的状
    態を各画素を対象に個別に変調可能な二次元光変調手段
    と、 画像の階調表示のため、前記一括光変調手段と前記二次
    元光変調手段の両方を制御する制御手段とを有している
    ことを特徴とする表示装置。
  59. 【請求項59】 前記一括光変調手段と前記二次元光変
    調手段はいずれも、 液晶を使用した表示素子を有していることを特徴とする
    請求項58記載の表示装置。
  60. 【請求項60】 画像の1表示周期内で輝度や色彩やこ
    れらに関係する光束の光学的状態を表示面を対象に一括
    変調する一括光変調手段と、光束の輝度や色彩やこれら
    に関係する光学的状態を各画素を対象に個別に変調する
    二次元光変調手段とを備えた表示装置の駆動方法であっ
    て、 映像信号に従って、上記一括光変調手段と上記二次元光
    変調手段の両方を制御することにより階調表示する2段
    制御方法を有していることを特徴とする表示装置の駆動
    方法。
  61. 【請求項61】 映像信号に応じて、表示面に配列され
    た光変調層を有する各画素に対して輝度、色彩等の階調
    表示に関係する所定の電圧波形を印加して表示する表示
    装置において、 上記画素は1表示周期を構成する複数の電圧変調期間毎
    に個別にあらかじめ定められた波形の電圧の印加が可能
    な複数の部分画素よりなり、 各表示周期において、画像信号の輝度や色彩等の階調度
    に応じて、各部分画素毎に各電圧変調期間にて印加する
    電圧をあらかじめ定められた波形(単位電圧波形)の中
    から選定して決める部分画素対応印加電圧波形決定手段
    と、 前記部分画素対応印加電圧波形決定手段の決定に基づい
    て、当該表示周期の各電圧変調期間において各部分画素
    毎に該期間に属する複数の単位電圧波形のうちから1つ
    を選択して印加する部分画素対応印加手段を有している
    ことを特徴とする表示装置。
  62. 【請求項62】 上記単位電圧波形は、 それが属する電圧変調期間内の一定電圧の矩形パルスで
    あることを特徴とする請求項61に記載の表示装置。
  63. 【請求項63】 上記画素は、 各電圧変調期間の単位電圧波形は4個であり、第1及び
    第3の単位電圧波形の電圧は相互に逆極性であり、第2
    及び第4の単位電圧波形の電圧も相互に逆極性であり、
    第1の単位電圧波形の電圧の絶対値は第2の単位電圧波
    形の電圧の絶対値よりも大きく、第3の単位電圧波形の
    電圧の絶対値は第4の単位電圧波形の電圧の絶対値より
    も大きい極性考慮型画素であり、 前記部分画素対応印加手段は、 上記選択した単位電圧波形を印加するに際して、奇数番
    目の表示周期は各々の電圧変調期間について第1及び第
    2の単位電圧波形のうちのいずれかを映像入力信号に応
    じて選択し、偶数番目の表示周期は各電圧変調期間につ
    いて第3及び第4の単位電圧波形のうちのいずれかを映
    像入力信号に応じて選択する極性選択小手段を有してい
    ることを特徴とする請求項61若しくは請求項62記載
    の表示装置。
  64. 【請求項64】 上記画素は、 第1の単位電圧波形を印加したときの光変調層の光学的
    状態と第3の単位電圧波形を印加したときの光変調層の
    光学的状態が同じ、また第2の単位電圧波形を印加した
    ときの光変調層の光学的状態と第4の単位電圧波形を印
    加したときの光変調層の光学的状態も同じの対称型画素
    であることを特徴とする請求項63に記載の表示装置。
  65. 【請求項65】 上記1表示周期内の電圧変調期間は、 M個であり、更にM個の電圧変調期間の幅は公比1/2
    の等比数列をなしていることを特徴とする請求項64記
    載の表示装置。
  66. 【請求項66】 映像信号の輝度の階調は、小さいもの
    から順にS0 、S1、…、S2 M -1と2M あり、M個の
    電圧変調期間を幅の小さいものから順にP0、P1
    …、PM-1 とし、階調j=0、1、…、2M −1の表示
    に際して、1表示周期内の電圧変調期間Pk (k=0、
    1、…、M−1)における単位電圧波形を、jを2進数
    表示したときの第k位(2k )の値が1のときには第1
    の単位電圧波形または第3の単位電圧波形とし、0のと
    きには第2の単位電圧波形または第4の単位電圧波形と
    した電圧波形をVj とするとき、 前記部分画素対応印加手段は、 該Vj を発生させる特殊電圧波形発生小手段を有してい
    ることを特徴とする請求項65に記載の映像表示装置。
  67. 【請求項67】 映像信号の輝度の階調は、その小さい
    ものから順にS0 、S1 、…、S2 M -1と2M あり、M
    個の電圧変調期間を幅の小さいものから順にP0
    1 、…、PM-1 とし、階調j=0、1、…、2M −1
    に関して、1表示周期内の電圧変調期間Pk (k=0、
    1、…、M−1)における単位電圧波形を、jを2進数
    表示したときの第k位(2k )の値が1のときには第1
    の単位電圧波形または第3の単位電圧波形とし、0のと
    きには第2の単位電圧波形または第4の単位電圧波形と
    した電圧波形をVj とし、該Vj に対応する光変調層の
    透過あるいは反射光強度の1表示周期にわたる積分値を
    j とするとき、 前記部分画素対応印加手段は、 上記入力信号の各階調Si (i=0、1、…、2M
    1)に対していずれかの整数jを対応させてj(i)と
    し、かつIj(i)がiに対して増加関数になっている電圧
    波形Vj(i)を発生させる特殊電圧波形発生小手段である
    ことを特徴とする請求項65に記載の表示装置。
  68. 【請求項68】 4個の単位電圧波形(n=1、2、
    3、4)について、第nの単位電圧波形の電圧は各表示
    周期内のすべての電圧変調期間において一定であること
    を特徴とする請求項63に記載の表示装置。
  69. 【請求項69】 上記画素は、表示制御基板と全面が等
    電位の透明電極基板間に形成され、さらにその光変調層
    は、 上記表示制御基板と上記透明電極基板によって両側から
    挟まれており、またV S 及びVB を、VS >|VB |≧
    0を満たす電圧値としたときに、 上記透明電極基板は、その電位は、第1及び第2の単位
    電圧波形のときには−VB であり、第3及び第4の単位
    電圧波形のときにはVS であり、 上記表示制御基板の電位は、第1及び第4の単位電圧波
    形のときにはVS −V B であり、第2及び第3の単位電
    圧波形のときには0であることを特徴とする請求項63
    に記載の表示装置。
  70. 【請求項70】 上記光変調層は、 液晶層であることを特徴とする請求項69に記載の映像
    表示装置。
  71. 【請求項71】 上記液晶層は、 ネマチック相を示す液晶であることを特徴とする、請求
    項70に記載の映像表示装置。
  72. 【請求項72】 上記ネマチック相を示す液晶は、 分子長軸方向の誘電率が前記分子長軸方向に対して垂直
    な方向の誘電率よりも小さい液晶であることを特徴とす
    る請求項71に記載の表示装置。
  73. 【請求項73】 液晶層を有し、複数個の部分画素より
    なる各画素と、該各画素毎若しくはその部分画素毎に入
    力信号に応じて輝度、色彩等の階調表示のため液晶層に
    電圧波形を印加する表示制御手段とを備えた表示装置の
    駆動方法において、 表示制御手段は、各表示周期は複数の電圧変調期間を有
    し、該電圧変調期間毎に電圧波形を印加し、 その印加方法は、各電圧変調期間について当該期間に属
    する複数の電圧波形のうちから1つを選択するものであ
    ることを特徴とする表示装置の駆動方法。
  74. 【請求項74】 光変調層を有する画素と、入力信号に
    応じて各画素の光変調層の輝度や色彩に関係する光学的
    状態を制御する表示制御手段とを備えた表示装置におい
    て、 上記光変調層は、 各画素毎に2つの光学的状態のいずれかをとる2変種型
    の光変調層であり、 上記表示制御手段は、 上記各画素毎に、各表示周期内で入力信号に応じたある
    時間だけ上記光変調層を一方の光学的状態にし、残りの
    時間は他方の光学的状態にする2値型表示制御手段であ
    ることを特徴とする表示装置。
  75. 【請求項75】 上記光変調層は、 液晶層であることを特徴とする請求項74に記載の表示
    装置。
  76. 【請求項76】 上記光変調層は、 上記1の光学的状態における出力光強度を零とする0出
    力可能型光変調層であることを特徴とする請求項74若
    しくは請求項75に記載の表示装置。
  77. 【請求項77】 入力信号に0、1、2、…と番号付け
    を行い、番号jの入力信号に対して1表示周期内で光変
    調層が0でない他の光学的状態をとる時間をT(j)と
    表すとき、T(j)はjに比例することを特徴とする請
    求項76に記載の表示装置。
  78. 【請求項78】 上記2変種型の光変調層は、画素への
    表示制御手段からの印加電圧に応じて第1の光学的状態
    と第2の光学的状態のいずれかをとり、 前記表示制御手段は前記各画素に対応して置数器、計数
    器及び比較器を備えていて、 前記置数器には映像入力信号に応じた数値が置数され、
    前記計数器はクロック信号が入力される毎にその呈示数
    値が増加または減少していき、前記比較器は前記置数器
    の置数値と前記計数器の呈示数値を比較してその大小関
    係に応じて前記光変調層の光学的状態を第1の光学的状
    態と第2の光学的状態のいずれかにするような電圧を印
    加するものであることを特徴とする請求項77に記載の
    表示装置。
  79. 【請求項79】 上記2変種型の光変調層は各々の画素
    での表示制御手段からの印加電圧に応じて第1の光学的
    状態と第2の光学的状態のいずれかをとり、 前記表示制御手段は計数器と各々の画素に対応して置数
    器及び比較器を備えていて、 前記置数器には映像入力信号に応じた数値が置数され、
    前記計数器にはクロック信号が入力される毎にその呈示
    数値が増加または減少していき、前記比較器は前記置数
    器の置数値と前記計数器の呈示数値を比較してその大小
    関係に応じて前記光変調層の光学的状態を第1の光学的
    状態と第2の光学的状態のいずれかにするような電圧を
    印加するものであることを特徴とする請求項77に記載
    の表示装置。
  80. 【請求項80】 表示制御手段は、光変調層を挟み込む
    2つの電極を備えていて、光変調層への印加電圧は上記
    2つの電極の両方の電位を変化させることにより制御す
    るものであることを特徴とする請求項78または請求項
    79に記載の表示装置。
  81. 【請求項81】 光変調層と、映像入力信号に応じて光
    変調層の面内の各々の画素の光学的状態を制御する表示
    制御手段とを備えた映像表示装置の駆動方法において、 前記光変調層は、第1の光学的状態と第2の光学的状態
    のいずれかをとる2変種型の光変調層であり、 前記表示制御手段は、各画素において、1表示周期内で
    映像入力信号に応じたある時間だけ前記光変調層を第1
    の光学的状態にし、他の時間は第2の光学的状態にする
    ことを特徴とする表示装置の駆動方法。
  82. 【請求項82】 2つの電極間に液晶層を有する等して
    第1の光学的状態と第2の光学的状態とをとりうる2変
    種型の光変調層と、表示制御手段とを有し、更に、表示
    制御手段は各画素に対応して置数器及び比較器を備えて
    いて、置数器には映像入力信号に応じた数値が置数さ
    れ、計数器にはクロック信号が入力される毎にその呈示
    数値が増加または減少していき、比較器は前記置数器の
    置数値と前記計数器の呈示数値を比較してその大小関係
    に応じて前記光変調層の光学的状態を第1の光学的状態
    と第2の光学的状態のいずれかにするような電圧を印加
    する表示装置の製造方法であって、 置数器、計数器、比較器及びこれらを相互接続する配線
    を1単位とする表示制御単位回路をSi基板上に集積し
    て複数作製する複数製作ステップと、 それぞれの表示制御単位回路毎に分離する分離ステップ
    と、 画像表示装置の各々の画素毎に配置する配置ステップと
    を有していることを特徴とする表示装置の製造方法。
  83. 【請求項83】 2つの電極間に液晶層を有する等して
    第1の光学的状態と第2の光学的状態とをとりうる2変
    種型の光変調層と、表示制御手段とを有し、更に、表示
    制御手段は計数器と、各々の画素に対応して置数器及び
    比較器を備えていて、置数器には映像入力信号に応じた
    数値が置数され、計数器にはクロック信号が入力される
    毎にその呈示数値が増加または減少していき、比較器は
    前記置数器の置数値と前記計数器の呈示数値を比較して
    その大小関係に応じて前記光変調層の光学的状態を第1
    の光学的状態と第2の光学的状態のいずれかにするよう
    な電圧を印加する表示装置の製造方法であって、 置数器、比較器及びこれらを相互接続する配線を1単位
    とする表示制御単位回路をSi基板上に集積して複数作
    製する分離ステップと、 それぞれの表示制御単位回路毎に分離する分離ステップ
    と、 画像表示装置の各々の画素毎に配置する配置ステップと
    を有していることを特徴とする、表示装置の製造方法。
  84. 【請求項84】 2つの電極間に液晶層を有する等して
    第1の光学的状態と第2の光学的状態とをとりうる2変
    種型の光変調層と、表示制御手段とを有し、更に、表示
    制御手段は各画素に対応して置数器及び比較器を備えて
    いて、置数器には映像入力信号に応じた数値が置数さ
    れ、計数器にはクロック信号が入力される毎にその呈示
    数値が増加または減少していき、比較器は前記置数器の
    置数値と前記計数器の呈示数値を比較してその大小関係
    に応じて前記光変調層の光学的状態を第1の光学的状態
    と第2の光学的状態のいずれかにするような電圧を印加
    する表示装置の製造方法であって、 所定数の画素分の置数器、計数器、比較器及びこれらを
    相互接続する配線を1単位とする所定数画素用表示制御
    単位回路をSi基板上に集積して複数作製する複数製作
    ステップと、 それぞれの所定数画素用表示制御単位回路毎に分離する
    分離ステップと、 画像表示装置の各々の所定数の画素毎に配置する配置ス
    テップとを有していることを特徴とする表示装置の製造
    方法。
  85. 【請求項85】 2つの電極間に液晶層を有する等して
    第1の光学的状態と第2の光学的状態とをとりうる2変
    種型の光変調層と、表示制御手段とを有し、更に、表示
    制御手段は計数器と、各々の画素に対応して置数器及び
    比較器を備えていて、置数器には映像入力信号に応じた
    数値が置数され、計数器にはクロック信号が入力される
    毎にその呈示数値が増加または減少していき、比較器は
    前記置数器の置数値と前記計数器の呈示数値を比較して
    その大小関係に応じて前記光変調層の光学的状態を第1
    の光学的状態と第2の光学的状態のいずれかにするよう
    な電圧を印加する表示装置の製造方法であって、 所定数の画素分の置数器、比較器及びこれらを相互接続
    する配線を1単位とする表示制御単位回路をSi基板上
    に集積して複数作製する分離ステップと、 それぞれの所定数画素用表示制御単位回路毎に分離する
    分離ステップと、 画像表示装置の各々の所定数の画素毎に配置する配置ス
    テップとを有していることを特徴とする、表示装置の製
    造方法。
  86. 【請求項86】 一定の条件では、γ特性の線形性が必
    ずしも保持されえない表示素子を使用してディジタル映
    像の階調表示を行なう表示装置であって、 各画像の1表示周期内で光束の輝度や色彩やこれらに関
    係する光学的状態を画像の内容とは別に表示面を対象に
    当該表示周期の経過時間に応じた所定の規則にのっとっ
    て変調する一括光変調手段と、 前記一括光変調手段が一括変調した光束を対象にして、
    画像の内容を基に各画素毎に光束の輝度や色彩やこれら
    に関係する光学的状態を、上記一定の条件ではγ特性の
    線形性が必ずしも保持されえない表示素子を当該一定の
    条件の範囲外で使用し、かつ上記一括光変調手段からの
    光の経過時間に応じた所定の規則にのっとっての変調を
    利用して変調する二次元光変調手段とを有していること
    を特徴とする表示装置。
  87. 【請求項87】 上記1表示周期は、複数の単位区間か
    らなり、 前記二次元光変調手段は、 個別の光変調のため、各単位区間毎にあらかじめ定まっ
    た複数の光の変調率波形のうちから1を選択する単位区
    間内単位光変調率波形選択小手段を有していることを特
    徴とする請求項86記載の表示装置。
  88. 【請求項88】 上記画素は複数の部分画素からなり、 前記二次元光変調手段は、 個別の光変調のため、各画素毎に上記複数の部分画素の
    少くも1を他の部分画素とは独立に表示に使用する部分
    画素独立駆動小手段を有していることを特徴とする請求
    項86記載の表示装置。
  89. 【請求項89】 上記1表示周期は複数の単位区間から
    なり、また上記画素は複数の部分画素からなり、 前記二次元光変調手段は、 個別の光変調のため、各単位区間毎にあらかじめ定まっ
    た複数の光の変調率波形のうちから1を選択する単位区
    間内単位光変調率波形選択小手段と、 各画素毎に上記複数の部分画素の少くも1を他の部分画
    素とは独立に表示に使用する部分画素独立駆動小手段を
    有していることを特徴とする請求項86記載の表示装
    置。
  90. 【請求項90】 前記二次元光変調手段は、 光シャッター等の透過光を開、閉等により制御する光シ
    ャッター透過制御素子を有していることを特徴とする請
    求項86から請求項89のいずれかに記載の表示装置。
  91. 【請求項91】 前記二次元光変調手段は、 前記一括光変調手段の光を受けて反射光の向かう方向を
    制御する反射角制御可能型反射素子を有していることを
    特徴とする請求項86から請求項89のいずれかに記載
    の表示装置。
  92. 【請求項92】 前記二次元光変調手段は、 上記一定の条件ではγ特性の線形性が必ずしも保持され
    えない表示素子として液晶を使用していることを特徴と
    する請求項86から請求項89のいずれかに記載の表示
    装置。
  93. 【請求項93】 前記液晶を表示素子に使用した二次元
    光変調手段は、 上下2枚の電圧印加機能を有する基板と、 該上下の基板間に保持され、上下2枚の基板間の電圧に
    応じてノーマリオン型若しくはノーマリオフ型の挙動を
    なす液晶層と、 前記上下2枚の基板に対して、前記液晶層の電圧の変化
    率に対する透過率若しくは反射率変化の小さい領域にV
    OFFとVONを負荷するシフト対応型電圧負荷手段
    と、 上記1表示周期毎、上記1単位区間毎等所定の期間毎に
    前記シフト対応型電圧負荷手段が上下の基板に負荷する
    電圧の+、−を交代させる負荷電圧交代手段とを有して
    いることを特徴とする請求項86から請求項89のいず
    れかに記載の表示装置。
  94. 【請求項94】 前記液晶を表示素子に使用した二次元
    光変調手段は、 電圧印加機能を有する上下2枚の基板と、 該上下の基板間に保持され、上下2枚の基板間の電圧に
    応じてノーマリオン型若しくはノーマリオフ型の挙動を
    なす液晶層と、 前記上下2枚の基板に対して、前記液晶層の電圧の変化
    率に対する透過率若しくは反射率変化の小さい領域にV
    OFFとVONを定めて負荷するシフト対応型電圧負荷
    手段と、 上記1表示周期毎、上記1単位区間毎等所定の期間毎に
    前記シフト対応型負荷手段が上下の基板に負荷する電圧
    の+、−を交代させる負荷電圧交代手段とを有している
    ことを特徴とする請求項92に記載の表示装置。
  95. 【請求項95】 前記二次元光変調手段は、 チラつき、一部階調における階調表示の逆転、チャージ
    アップ防止より高速な応答の確保の少くも1のために、
    画素用のメモリ回路、液晶書き込みスイッチング素子、
    双安定素子の少くも1を有していることを特徴とする請
    求項92記載の表示装置。
  96. 【請求項96】 前記二次元光変調手段は、 チラつき、一部階調における階調表示の逆転、チャージ
    アップ防止より高速な応答の確保の少くも1のために、
    画素用のメモリ回路、液晶書き込みスイッチング素子、
    双安定素子の少くも1を有していることを特徴とする請
    求項93記載の表示装置。
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