JP2015121822A - プロジェクタ、及び、発光部と光変調デバイスとを制御する方法 - Google Patents

プロジェクタ、及び、発光部と光変調デバイスとを制御する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プロジェクタの発光部および光変調デバイスの新たな制御手法を提供する。
【解決手段】フレーム期間は複数のサブ期間を含み、各サブ期間は複数の色期間を含む。プロジェクタの制御部は、発光部に、各サブ期間内の複数の色期間に複数の色光を順次射出させる。また、制御部は、複数の画素データに応じて、光変調デバイスに含まれる複数の光変調素子の変調状態を制御する。具体的には、画素データに含まれる特定の色データに応じて、各サブ期間内の特定の色期間における光変調素子の変調状態が制御される。第1種のサブ期間の特定の色期間に発光部から射出される特定の色光の強度は、複数の第2種のサブ期間に含まれる特定の色期間に発光部から射出される特定の色光の強度よりも小さく設定されている。
【選択図】図6

Description

この発明は、プロジェクタに関する。
いわゆる色順次方式を採用するプロジェクタは、通常、発光部と、複数の光変調素子を含む光変調デバイスと、を備えている。発光部は、3つの色光を順次射出し、光変調デバイスは、3つの色光を順次変調する。
具体的には、発光部は、1つの画像が表示される1つのフレーム期間内の3つの色期間に、3つの色光を順次射出する。そして、光変調デバイスに含まれる複数の光変調素子は、画像データを構成する複数の画素データに応じて、3つの色期間に、3つの色光を順次変調する。
光変調デバイスでは、各光変調素子は、各画素データに応じて、オン状態またはオフ状態に設定される。具体的には、各光変調素子は、1つのフレーム期間内の3つの色期間に、各画素データを構成する3つの色データに応じて、オン状態される。すなわち、1つの色データの階調値は、対応する1つの色期間内で光変調素子がオン状態に設定される時間(あるいは回数)によって、表現される。
なお、光変調デバイスとしては、例えば、液晶パネルや、DMD(ディジタル・マイクロミラー・デバイス:TI社の商標)などが利用される。
特開平11−305710号公報 特開2003−102030号公報
しかしながら、従来では、発光部および光変調デバイスの制御手法について充分に考慮されておらず、他の手法が要望されていた。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、プロジェクタの発光部および光変調デバイスの新たな制御手法を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1] プロジェクタであって、
複数の色光を射出する発光部と、
複数の光変調素子を含み、前記複数の色光を変調する光変調デバイスと、
画像データによって表される画像をフレーム期間で表示するために、前記発光部と前記光変調デバイスとを制御する制御部と、
を備え、
前記画像データは、複数の画素データを含み、前記各画素データは、前記複数の色光に対応する複数の色データを含んでおり、
前記フレーム期間は、複数のサブ期間を含み、前記各サブ期間は、前記複数の色光に対応する複数の色期間を含んでおり、
前記制御部は、
前記発光部に、前記各サブ期間内の前記複数の色期間に、前記複数の色光を順次射出させる発光制御部と、
前記画像データの前記複数の画素データに応じて、前記複数の光変調素子の変調状態を制御し、前記画素データに含まれる特定の色光に対応する特定の色データに応じて、前記各サブ期間に含まれる前記特定の色光に対応する特定の色期間における前記光変調素子の変調状態を制御する変調制御部と、
を備え、
前記複数のサブ期間は、
第1種のサブ期間と、
複数の第2種のサブ期間と、
を含んでおり、
前記発光制御部は、
前記第1種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間に前記発光部から射出される前記特定の色光の強度を、前記各第2種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間に前記発光部から射出される前記特定の色光の強度よりも小さく設定する、プロジェクタ。
このプロジェクタでは、各サブ期間内の特定の色期間において、発光部から特定の色光が射出され、各サブ期間内の特定の色期間において、特定の色データに応じて、光変調素子の変調状態が制御される。特定の色データの階調は、複数のサブ期間内の複数の特定の色期間において、画像表示領域に導かれる特定の色光の累積エネルギで表現される。ただし、このプロジェクタでは、第1種のサブ期間において発光部から射出される特定の色光の強度は、第2種のサブ期間において発光部から射出される特定の色光の強度よりも小さく設定されている。すなわち、第2種のサブ期間において発光部から射出される特定の色光の強度を利用して、大まかな階調が表現され、第1種のサブ期間において発光部から射出される特定の色光の強度を利用して、細かな階調が表現される。この制御手法を採用しても、画像データによって表される画像を適切に表示することができる。
[適用例2] 適用例1記載のプロジェクタであって、
前記複数のサブ期間に前記発光部から前記特定の色光が射出される期間は、同じである、プロジェクタ。
[適用例3] 適用例1または2記載のプロジェクタであって、
前記複数のサブ期間は、複数の前記第1種のサブ期間を含み、
前記複数の第1種のサブ期間において前記発光部から射出される前記特定の色光の強度は、互いに異なる、プロジェクタ。
こうすれば、複数の第1種のサブ期間において発光部から射出される特定の色光を利用して、細かな階調を表現することができる。
[適用例4] 適用例1ないし3のいずれかに記載のプロジェクタであって、
前記複数の第2種のサブ期間において前記発光部から射出される前記特定の色光の強度は、同じである、プロジェクタ。
こうすれば、複数の第2種のサブ期間において発光部から射出される特定の色光を利用して、大まかな階調を表現することができる。
[適用例5] プロジェクタであって、
複数の色光を射出する発光部と、
複数の光変調素子を含み、前記複数の色光を変調する光変調デバイスと、
画像データによって表される画像をフレーム期間で表示するために、前記発光部と前記光変調デバイスとを制御する制御部と、
を備え、
前記画像データは、複数の画素データを含み、前記各画素データは、前記複数の色光に対応する複数の色データを含んでおり、
前記フレーム期間は、複数のサブ期間を含み、前記各サブ期間は、前記複数の色光に対応する複数の色期間を含んでおり、
前記制御部は、
前記発光部に、前記各サブ期間内の前記複数の色期間に、前記複数の色光を順次射出させる発光制御部と、
前記画像データの前記複数の画素データに応じて、前記複数の光変調素子の変調状態を制御し、前記画素データに含まれる特定の色光に対応する特定の色データに応じて、前記各サブ期間に含まれる前記特定の色光に対応する特定の色期間における前記光変調素子の変調状態を制御する変調制御部と、
を備え、
前記複数のサブ期間は、
第1種のサブ期間と、
第2種のサブ期間と、
を含んでおり、
前記発光制御部は、
前記第1種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間内に前記発光部から前記特定の色光が射出される期間を、前記第2種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間内に前記発光部から前記特定の色光が射出される期間よりも小さく設定する、プロジェクタ。
このプロジェクタでは、各サブ期間内の特定の色期間において、発光部から特定の色光が射出され、各サブ期間内の特定の色期間において、特定の色データに応じて、光変調素子の変調状態が制御される。特定の色データの階調は、複数のサブ期間内の複数の特定の色期間において、画像表示領域に導かれる特定の色光の累積エネルギで表現される。ただし、このプロジェクタでは、第1種のサブ期間において発光部から特定の色光が射出される期間は、第2種のサブ期間において発光部から特定の色光が射出される期間よりも小さく設定されている。すなわち、第2種のサブ期間において発光部から特定の色光が射出される期間を利用して、大まかな階調が表現され、第1種のサブ期間において発光部から特定の色光が射出される期間を利用して、細かな階調が表現される。この制御手法を採用しても、画像データによって表される画像を適切に表示することができる。
[適用例6] 適用例5記載のプロジェクタであって、
前記複数のサブ期間において前記発光部から射出される前記特定の色光の強度は、同じである、プロジェクタ。
[適用例7] 適用例5または6記載のプロジェクタであって、
前記複数のサブ期間は、複数の前記第1種のサブ期間を含み、
前記複数の第1種のサブ期間において前記発光部から前記特定の色光が射出される期間は、互いに異なる、プロジェクタ。
こうすれば、複数の第1種のサブ期間において発光部から射出される特定の色光を利用して、細かな階調を表現することができる。
[適用例8] 適用例5ないし7のいずれかに記載のプロジェクタであって、
前記複数のサブ期間は、複数の前記第2種のサブ期間を含み、
前記複数の第2種のサブ期間において前記発光部から前記特定の色光が射出される期間は、同じである、プロジェクタ。
こうすれば、複数の第2種のサブ期間において発光部から射出される特定の色光を利用して、大まか階調を表現することができる。
[適用例9] 適用例1ないし8のいずれかに記載のプロジェクタであって、
前記発光部は、
前記複数の色光を射出する複数の発光デバイスを備える、プロジェクタ。
この構成を採用すれば、各発光デバイスは、各サブ期間内の対応する各色期間で光を射出すればよいため、各発光デバイスの1回あたりの発光期間を比較的小さく設定することができる。このため、各発光デバイスから1回あたりに射出される色光の強度を増大させることができ、この結果、表示される画像の明るさを増大させることができる。
[適用例10] 適用例9記載のプロジェクタであって、
前記各発光デバイスは、半導体発光素子を含む、プロジェクタ。
[他の適用例1] 複数の色光を射出する発光部と、複数の光変調素子を含み、前記複数の色光を変調する光変調デバイスと、を備えるプロジェクタにおいて、画像データによって表される画像をフレーム期間で表示するために、コンピュータに、前記発光部と前記光変調デバイスとを制御させるコンピュータプログラムであって、
前記画像データは、複数の画素データを含み、前記各画素データは、前記複数の色光に対応する複数の色データを含んでおり、
前記フレーム期間は、複数のサブ期間を含み、前記各サブ期間は、前記複数の色光に対応する複数の色期間を含んでおり、
前記プログラムは、
前記発光部に、前記各サブ期間内の前記複数の色期間に、前記複数の色光を順次射出させる機能と、
前記画像データの前記複数の画素データに応じて、前記複数の光変調素子の変調状態を制御し、前記画素データに含まれる特定の色光に対応する特定の色データに応じて、前記各サブ期間に含まれる前記特定の色光に対応する特定の色期間における前記光変調素子の変調状態を制御する機能と、
を前記コンピュータに実現させ、
前記複数のサブ期間は、
第1種のサブ期間と、
複数の第2種のサブ期間と、
を含んでおり、
前記複数の色光を順次射出させる機能は、
前記第1種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間に前記発光部から射出される前記特定の色光の強度を、前記各第2種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間に前記発光部から射出される前記特定の色光の強度よりも小さく設定する機能を含む、コンピュータプログラム。
[他の適用例2] 複数の色光を射出する発光部と、複数の光変調素子を含み、前記複数の色光を変調する光変調デバイスと、を備えるプロジェクタにおいて、画像データによって表される画像をフレーム期間で表示するために、コンピュータに、前記発光部と前記光変調デバイスとを制御させるコンピュータプログラムであって、
前記画像データは、複数の画素データを含み、前記各画素データは、前記複数の色光に対応する複数の色データを含んでおり、
前記フレーム期間は、複数のサブ期間を含み、前記各サブ期間は、前記複数の色光に対応する複数の色期間を含んでおり、
前記プログラムは、
前記発光部に、前記各サブ期間内の前記複数の色期間に、前記複数の色光を順次射出させる機能と、
前記画像データの前記複数の画素データに応じて、前記複数の光変調素子の変調状態を制御し、前記画素データに含まれる特定の色光に対応する特定の色データに応じて、前記各サブ期間に含まれる前記特定の色光に対応する特定の色期間における前記光変調素子の変調状態を制御する機能と、
を前記コンピュータに実現させ、
前記複数のサブ期間は、
第1種のサブ期間と、
第2種のサブ期間と、
を含んでおり、
前記複数の色光を順次射出させる機能は、
前記第1種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間内に前記発光部から前記特定の色光が射出される期間を、前記第2種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間内に前記発光部から前記特定の色光が射出される期間よりも小さく設定する機能を含む、コンピュータプログラム。
なお、この発明は、プロジェクタおよびその制御方法、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の種々の態様で実現することができる。
プロジェクタPJの概略構成を示す説明図である。 発光デバイス制御部510と3つの発光デバイス110R,110G,110Bとの内部構成を示す説明図である。 半導体レーザ112の電流−光強度特性を模式的に示す説明図である。 階調変換処理を示す説明図である。 プロジェクタPJの動作を示すタイミングチャートである。 Gデータに対応する第2の部分制御データPXgを示す説明図である。 色データの階調値と、各サブ期間内の対応する色期間におけるオン期間の発生の有無と、の関係を示す説明図である。 比較例と第1実施例とにおける光の強度を示す説明図である。 第2実施例におけるプロジェクタPJの動作を示すタイミングチャートである。 第2実施例におけるGデータに対応する第2の部分制御データPXgを示す説明図である。 比較例と第2実施例とにおける光の強度を示す説明図である。 変形例における発光デバイスの電流−光強度特性を模式的に示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A−1.プロジェクタの構成:
A−2.プロジェクタの動作:
A−3.発光デバイスの光強度:
B.第2実施例:
C.発光デバイスの変形例:
A.第1実施例:
A−1.プロジェクタの構成:
図1は、プロジェクタPJの概略構成を示す説明図である。図示するように、プロジェクタPJは、3つの発光デバイス110R,110G,110Bと、導光系200と、光変調デバイス300と、投写光学系400と、制御回路500と、を備えている。プロジェクタPJは、順次与えられる画像データを用いて、フレーム期間毎にスクリーンSC上に画像を表示する。
3つの発光デバイス110R,110G,110Bは、それぞれ、赤色光(色光R),緑色光(色光G),青色光(色光B)を射出する。なお、本実施例では、各発光デバイス110R,110G,110Bは、各色光R,G,Bを射出する半導体レーザを含んでいる。
導光系200は、3つの光ファイバ210と、インテグレータロッド220と、2つのレンズ230,250と、2つのミラー240,260と、を備えている。3つの光ファイバ210は、3つの発光デバイス110R,110G,110Bから射出された3つの色光をインテグレータロッド220に導く。インテグレータロッド220は、各色光の強度分布を均一化する。インテグレータロッド220から射出された各色光は、第1のレンズ230を通って、第1のミラー240で反射される。第1のミラー240で反射された各色光は、第2のレンズ250を通って、第2のミラー260で反射される。第2のミラー260で反射された各色光は、光変調デバイス300に入射する。
光変調デバイス300は、マトリクス状に配列された複数の光変調素子と、複数の光変調素子に対応する複数のメモリセルを含むSRAMと、を備えている。光変調デバイス300としては、複数の微少なミラーを含むマイクロミラー型のデバイスを利用することができ、例えば、DMD(ディジタル・マイクロミラー・デバイス:TI社の商標)を利用することができる。
光変調デバイス300は、3つの発光デバイス110R,110G,110Bから順次射出される3つの色光を順次変調する。複数の光変調素子の変調状態(すなわち、複数のミラーの姿勢)は、対応する複数のメモリセルに書き込まれたデータに応じて決定される。
メモリセルにデータ”1”が書き込まれる場合には、光変調素子(ミラー)が第1の状態(オン状態)に設定される。この場合には、光変調素子に色光が入射すると、色光は、投写光学系400を介して、スクリーンSCに導かれる。一方、メモリセルにデータ”0”が書き込まれる場合には、光変調素子(ミラー)が第2の状態(オフ状態)に設定される。この場合には、光変調素子に色光が入射しても、色光は、投写光学系400およびスクリーンSCに導かれない。光変調素子の変調状態が変更される際には、光変調素子(ミラー)は、強制的に第3の状態に設定される。なお、この場合にも、光変調素子に色光が入射しても、色光は、投写光学系400およびスクリーンSCに導かれない。
投写光学系400は、光変調デバイス300によって変調された3つの色光を、スクリーンSC上に投写して、スクリーンSC上にカラー画像を表示する。
制御回路500は、プロジェクタPJの全体を制御する。制御回路500は、発光デバイス制御部510と、光変調デバイス制御部520と、を備えている。なお、発光デバイス制御部510の動作と光変調デバイス制御部520の動作とは、同期している。
発光デバイス制御部510は、3つの発光デバイス110R,110G,110Bを制御して、3つの色光を順次射出させる。
図2は、発光デバイス制御部510と3つの発光デバイス110R,110G,110Bとの内部構成を示す説明図である。図示するように、発光デバイス制御部510は、3つの電圧印加回路511R,511G,511Bと、信号生成回路518と、を備えている。
なお、第1および第3の電圧印加回路511R,511Bは、第2の電圧印加回路511Gと同様の構成を有している。なら、第1および第3の発光デバイス110R,110Bは、第2の発光デバイス110Gと同様の構成を有している。このため、以下では、第2の電圧印加回路511Gと第2の発光デバイス110Gとに注目して説明する。
第2の発光デバイス110Gは、色光Gを射出する半導体レーザ112と、スイッチング素子114と、半導体レーザ112の近傍に設けられた温度センサ116と、を備えている。
第2の電圧印加回路511Gは、第2の発光デバイス110Gに電圧を印加する。第2の電圧印加回路511Gは、定電圧源512と、電圧選択回路513と、調整電圧生成回路515と、加算器516と、を備えている。
定電圧源512は、5種類の電圧V1,V2,V4,V8,V16(後述する)を生成する。なお、3つの電圧印加回路511R,511G,511Bの定電圧源512で準備される3組の5種類の電圧は、通常、互いに異なっている。これは、3つの発光デバイス110R,110G,110B(具体的には半導体レーザ112)の特性の相違に起因する。
電圧選択回路513は、5つのスイッチを含んでおり、5種類の電圧のうちの1種類の電圧を選択し、選択された1種類の電圧を出力する。
調整電圧生成回路515は、発光デバイス110G内部に設けられた温度センサ116の検出結果に応じて、調整電圧を出力する。具体的には、調整電圧生成回路515は、温度と調整電圧との対応関係を示すテーブルを備えており、該テーブルを参照することによって、温度に応じた調整電圧を出力する。なお、3つの電圧印加回路511R,511G,511Bの調整電圧生成回路515で準備される特定の温度に対応する3つの調整電圧は、通常、互いに異なっている。これは、3つの発光デバイス110R,110G,110B(具体的には半導体レーザ112)の特性の相違に起因する。
加算器516は、電圧選択回路513から与えられた1種類の電圧と、調整電圧生成回路515から与えられた調整電圧と、を加算して、第2の発光デバイス110Gに加算済みの電圧を印加する。第2の発光デバイス110Gは、この印加電圧に応じた強度の光を射出する。
図3は、半導体レーザ112の電流−光強度特性を模式的に示す説明図である。図示するように、半導体レーザの電流−光強度特性は、ほぼ線形に変化する。
前述の5種類の電圧V1,V2,V4,V8,V16は、それぞれ、半導体レーザが基準の温度で動作する際に、半導体レーザ112に電流I1,I2,I4,I8,I16が流れ、半導体レーザ112から射出される色光Gの強度がW1,W2,W4,W8,W16となるように設定されている。基準強度をWとすると、強度W1,W2,W4,W8,W16は、それぞれ、W,2・W,4・W,8・W,16・Wで表される。なお、各電圧Vm(mは1,2,4、8,16のいずれか)は、Vm=V1+(m−1)・ΔVに設定される。ΔVは、(V2−V1)と等しい値である。
ただし、半導体レーザの電流−光強度特性は、図3に示すように、半導体レーザの温度に応じてシフトする。具体的には、温度が高い程、右側にシフトする。このため、本実施例では、選択された1種類の電圧(例えばV4)に、温度センサ116の検出結果に応じた調整電圧が加算される。このとき、半導体レーザ112に流れる電流(例えばI4)が増大する。この結果、半導体レーザ112の温度に関わらず、選択された該1種類の電圧(例えばV4)に対応する所定の強度(例えばW4)を有する光が射出される。すなわち、調整電圧を加算することによって、電流−光強度特性の温度依存性が解消されている。
信号生成回路518は、各電圧印加回路511R,511G,511Bの電圧選択回路513に、5つのスイッチのうちの1つを選択させるための選択信号を供給する。この選択信号に基づいて、各電圧印加回路511R,511G,511Bの電圧選択回路513は、5種類の電圧のうちの1種類の電圧を選択することができる。
また、信号生成回路518は、各発光デバイス110R,110G,110Bのスイッチング素子114に、駆動信号を供給する。駆動信号がHレベルに設定されると、半導体レーザ112は印加電圧に応じた強度を有する色光を射出する。
なお、本実施例では、各電圧印加回路511R,511G,511B内には、調整電圧生成回路515と加算器516とが設けられているが、前述の温度依存性を無視できる場合などには、省略可能である。また、本実施例では、各電圧印加回路511R,511G,511Bは、半導体レーザ112に複数種類の電圧を印加するための定電圧源512を備えているが、半導体レーザ112に複数種類の定電流を流すための定電流源を備えていてもよい。
光変調デバイス制御部520(図1)は、原画像データに応じて、光変調デバイス300を制御する。光変調デバイス制御部520は、階調変換部522と、制御データ生成部524と、タイミング信号生成部544と、を備えている。
階調変換部522は、原画像データに対して階調変換処理を施し、変換済み画像データを生成する。なお、原画像データは、複数の画素データを含んでおり、各画素データは、3つの色光R,G,Bに対応する3つの色データで構成されている。
図4は、階調変換処理を示す説明図である。図中、横軸は、変換前の画像データ(すなわち原画像データ)内の各画素データに含まれる各色データの値(階調値)を示している。縦軸は、変換後の画像データ(すなわち変換済み画像データ)内の各画素データに含まれる各色データの値(階調値)を示している。図示するように、変換前の各色データは、256階調(8ビット)で表現されており、0〜255の値を取り得るが、変換後の各色データは、272階調(9ビット)で表現されており、0〜271の値を取り得る。すなわち、本実施例では、階調変換部522は、各色データの階調数を256から272に変換する。
制御データ生成部524(図1)は、変換済み画像データを用いて、光変調デバイス300の変調状態を制御するための制御データを生成する。具体的には、変換済み画像データに含まれる複数の画素データを用いて、光変調デバイス300に含まれる複数の光変調素子の変調状態を制御するための複数の画素制御データを含む制御データが生成される。
ところで、光変調素子の変調状態は、1フレーム期間内で複数回変更される。制御データ生成部524は、変換済み画像データに含まれる画素データを用いて、対応する光変調素子が1フレーム期間内でオン状態に設定されるべき期間を決定する。具体的には、制御データ生成部524は、変換済み画像データに含まれる画素データを用いて、対応するメモリセルに1フレーム期間内に書き込まれるべきデータ列(”1”または”0”)を示す画素制御データを生成する。
タイミング信号生成部544は、光変調デバイス300(具体的にはSRAM)に含まれる走査線ドライバ(行ドライバ)と、データドライバ(列ドライバ)と、を制御するためのタイミング信号を生成する。なお、本実施例では、複数の光変調素子の変調状態を示す複数のデータは、タイミング信号に従って、行毎にSRAMに書き込まれる。また、複数の光変調素子の変調状態は、タイミング信号に従って、SRAMに既に書き込まれた複数のデータに応じて、一斉に変更される。
なお、本実施例における3つの発光デバイス110R,110G,110Bが本発明における発光部に相当する。また、制御回路500が本発明における制御部に相当し、発光デバイス制御部510と光変調デバイス制御部520とが、それぞれ、本発明における発光制御部と変調制御部とに相当する。
A−2.プロジェクタの動作:
図5は、プロジェクタPJの動作を示すタイミングチャートである。図5(a)は、フレーム期間PFを示しており、図5(b)は、サブ期間PSを示しており、図5(c)は、色期間PCを示している。
図5(a)に示す各フレーム期間PFは、1つの画像データによって表される1つの画像が表示される期間である。各フレーム期間PFの長さ(時間)は、Tfである。各フレーム期間PFは、図5(b)に示すように、20個のサブ期間PSを含んでいる。各サブ期間PSの長さは、Ts(=1/20×Tf)である。各サブ期間PSは、図5(c)に示すように、3つの色期間PCr,PCg,PCbを含んでいる。第1の色期間(R期間)PCrは、赤色画像の表示のための期間であり、第2の色期間(G期間)PCgは、緑色画像の表示のための期間であり、第3の色期間(B期間)PCbは、青色画像の表示のための期間である。各色期間PCr,PCg,PCbの長さは、Tc(=1/3×Ts)である。
図5(d)は、第1の発光デバイス110Rから射出される色光Rの強度WRを示している。同様に、図5(e)は、第2の発光デバイス110Gから射出される色光Gの強度WGを示しており、図5(f)は、第3の発光デバイス110Bから射出される色光Bの強度WBを示している。
図5(d)〜(f)に示すように、R期間PCrでは、第1の発光デバイス110Rのみが光を射出する。同様に、G期間PCgでは、第2の発光デバイス110Gのみが光を射出し、B期間PCgでは、第3の発光デバイス110Bのみが光を射出する。各発光デバイス110R,110G,110Bから順次射出される各色光R,G,Bは、光変調デバイス300に順次入射する。
本実施例では、各発光デバイス110R,110G,110Bの発光期間は、それぞれ、1つの色期間PCとほぼ等しく設定されている。
また、本実施例では、1つのサブ期間PS内に射出される各色光R,G,Bの強度WR,WG,WBは、等しく設定されている。具体的には、第1のサブ期間PS1で射出される各色光の強度WR,WG,WBは、Wである。第2のサブ期間PS2で射出される各色光の強度WR,WG,WBは、2・Wである。第3のサブ期間PS3で射出される各色光の強度WR,WG,WBは、4・Wである。第4のサブ期間PS4で射出される各色光の強度WR,WG,WBは、8・Wである。第5ないし第20のサブ期間PS5〜PS20で射出される各色光の強度WR,WG,WBは、それぞれ、16・Wである。なお、基準強度Wは、単位時間あたりに各発光デバイス110R,110G,110B(半導体レーザ112)から射出される光の強度(W(ワット))を示している。
なお、各発光デバイス110R,110G,110Bの発光期間は、信号生成回路518から出力される駆動信号によって決定されている。例えば、信号生成回路518は、G期間PCgにおいてHレベルに設定された駆動信号を、第2の発光デバイス110Gのスイッチング素子114に供給する。
また、各発光デバイス110R,110G,110Bから射出される光の強度は、信号生成回路518から出力される選択信号によって決定されている。例えば、信号生成回路518は、第1ないし第4のサブ期間PS1〜PS4では、それぞれ、電圧V1,V2,V4,V8を選択するための選択信号を、第2の電圧印加回路511Gの電圧選択回路513に供給する。また、信号生成回路518は、第5ないし第20のサブ期間PS5〜PS20では、電圧V16を選択するための選択信号を、第2の電圧印加回路511Gの電圧選択回路513に供給する。
この結果、第1ないし第4のサブ期間PS1〜PS4内のG期間PCgでは、第2の発光デバイス110Gから射出される色光Gの強度は、それぞれ、互いに異なる一定の強度(W,2・W,4・W,8・W)に設定される。また、第5ないし第20のサブ期間PS5〜PS20内のG期間PCgでは、第2の発光デバイス110Gから射出される色光Gの強度は、それぞれ、互いに等しい一定の強度(16・W)に設定される。
図5(g)に示す画素制御データPXは、制御データ生成部524によって生成され、光変調デバイス300に与えられる。画素制御データPXは、特定の画素データを用いて生成されたデータ列であり、SRAM内の対応する特定のメモリセルに順次供給されて書き込まれる。図5(h)〜(j)は、それぞれ、部分制御データPXr,PXg,PXbを示している。各部分制御データPXr,PXg,PXbは、図5(g)に示す画素制御データPXのうち、赤色画像の表示のためのデータと、緑色画像の表示のためのデータと、青色画像の表示のためのデータと、を示している。図5(h)〜(j)に示す部分制御データPXr,PXg,PXbは、説明の便宜のために示されており、特定のメモリセルには、図5(g)に示す画素制御データPXが順次供給される。
なお、画素制御データPXがHレベルである場合には、特定のメモリセルにはデータ”1”が書き込まれ、この結果、特定の光変調素子はオン状態に設定される。また、画素制御データPXがLレベルである場合には、特定のメモリセルにはデータ”0”が書き込まれ、この結果、特定の光変調素子はオフ状態に設定される。同様にして、SRAM内の複数のメモリセルには、変換済み画像データ内の複数の画素データを用いて生成された複数の画素制御データが順次供給されて書き込まれる。
画素制御データPXは、色期間PC毎に、HレベルまたはLレベルに設定される。画素制御データPX(より具体的には、図5(h)に示す第1の部分制御データPXr)がHレベルであり、かつ、第1の発光デバイス110Rから色光Rが射出される場合には、色光Rは投写光学系400に導かれる。同様に、画素制御データPX(より具体的には、図5(i)に示す第2の部分制御データPXg)がHレベルであり、かつ、第2の発光デバイス110Gから色光Gが射出される場合には、色光Gは投写光学系400に導かれる。また、画素制御データPX(より具体的には、図5(j)に示す第3の部分制御データPXb)がHレベルであり、かつ、第2の発光デバイス110Gから色光Gが射出される場合には、色光Bは投写光学系400に導かれる。
図5(g)〜(j)では、特定の画素データを構成する3つの色データの階調値が最大値(271)である場合のデータが示されている。例えば、図5(i)の第2の部分制御データPXgに注目すると、20個のサブ期間PS1〜PS20に含まれる20個のG期間PCgには、20個のオン期間が含まれている。
各オン期間の長さは、Tcである。時間Tcは、各光変調素子の変調状態の変更周期に相当し、この時間Tc内では、各光変調素子は、一定の変調状態(オン状態またはオフ状態)で維持される。この説明から分かるように、各光変調素子の変調状態は、1つのフレーム期間PF内で60(=Tf/Tc=3×20×Tc/Tc)回変更され、1つのサブ期間PS内で3(=Ts/Tc=3×Tc/Tc)回変更され、1つの色期間PC内で1(=Tc/Tc)回変更される。また、特定の色期間PC(例えばG期間PCg)に注目すると、各光変調素子の変調状態は、1フレーム期間PF内で20(=20×Tc/Tc)回変更される。なお、時間Tcは、光変調素子の変調状態を変更可能な最短の周期よりも大きく設定される。
第2の部分制御データPXgに含まれる20個のオン期間に投写光学系400に導かれる色光Gの累積エネルギは、271・W・Tc(=(W・Tc+2・W・Tc+4・W・Tc+8・W・Tc+16×16・W・Tc)で表される。この「271」は、Gデータの最大階調値(271)と一致している。この説明から分かるように、本実施例では、特定の色データ(例えばGデータ)の階調値は、対応する部分制御データ(例えばPXg)に含まれるすべてのオン期間に投写光学系400に導かれる特定の色光(例えば色光G)の累積エネルギで表現される。換言すれば、本実施例では、特定の色データ(例えばGデータ)の階調値は、20個のサブ期間内の20個の特定の色期間(例えばG期間PCg)に投写光学系400に導かれる特定の色光(例えば色光G)の累積エネルギで表現される。なお、投写光学系400に導かれる光の累積エネルギは、単位時間あたりに発光デバイスから射出される光の強度(W(ワット))と、射出された光が投写光学系400に導かれる時間と、の積(J(ジュール))を示している。
図6は、Gデータに対応する第2の部分制御データPXgを示す説明図である。図6(a),(b),(c)は、それぞれ、サブ期間PSと、色期間PCと、色光Gの強度WGと、を示しており、図5(b),(c),(e)と同様である。
図6(d)〜(m)は、それぞれ、Gデータの階調値が1,2,3,4,5,6,7,269,270,271である場合の第2の部分制御データPXgを示している。なお、図6(m)は、図5(i)と同様である。
Gデータの階調値が1である場合には、第2の部分制御データPXg(図6(d))は、第1のサブ期間PS1内に1個のオン期間を含む。該1個のオン期間に射出される色光Gの強度は、Wである。したがって、該1個のオン期間に投写光学系400に導かれる色光Gのエネルギは、W・Tcである。Gデータの階調値が2である場合には、第2の部分制御データPXg(図6(e))は、第2のサブ期間PS2内に1個のオン期間を含む。該1個のオン期間に射出される色光Gの強度は、2・Wである。したがって、該1個のオン期間に投写光学系400に導かれる色光Gのエネルギは、2・W・Tcである。Gデータの階調値が3である場合には、第2の部分制御データPXg(図6(f))は、第1および第2のサブ期間PS1,PS2内に2個のオン期間を含む。該2個のオン期間に射出される色光Gの強度は、それぞれW,2・Wである。したがって、該2個のオン期間に投写光学系400に導かれる色光Gの累積エネルギは、3・W・Tcである。
同様に、Gデータの階調値が269である場合には、第2の部分制御データPXg(図6(k))は、19個のサブ期間PS1,PS3〜PS20内に19個のオン期間を含む。該19個のオン期間に投写光学系400に導かれる色光Gの累積エネルギは、269・W・Tcである。Gデータの階調値が270である場合には、第2の部分制御データPXg(図6(l))は、19個のサブ期間PS2〜PS20内に19個のオン期間を含む。該19個のオン期間に投写光学系400に導かれる色光Gの累積エネルギは、270・W・Tcである。Gデータの階調値が271である場合には、第2の部分制御データPXg(図6(m))は、20個のサブ期間PS1〜PS20内に20個のオン期間を含む。該20個のオン期間に投写光学系400に導かれる色光Gの累積エネルギは、271・W・Tcである。
なお、図6では、第2の発光デバイス110Gから射出される色光Gと、第2の部分制御データPXgと、に注目して説明したが、他の発光デバイス110R,110Bから射出される色光R,Gと、他の部分制御データPXr,PXbと、についても同様である。
本実施例では、各色データ(例えばGデータ)に関して、各サブ期間PS1〜PS20内の対応する色期間(例えばG期間PCg)に、オン期間を発生させるか否か(すなわち、画素制御データPXをHレベルに設定するか否か)は、次のように決定されている。
図7は、色データの階調値と、各サブ期間内の対応する色期間におけるオン期間の発生の有無と、の関係を示す説明図である。図中、左側には、色データ(例えばGデータ)の階調値が示されており、右側には、各サブ期間PS1〜PS20内の対応する色期間(例えばG期間PCg)におけるオン期間の発生の有無が示されている。
色データの階調値は、10進数と2進数とで表されている。2進数で表された階調値のビット数は9ビットであり、上位5ビットと下位4ビットとに区分される。
第1ないし第4のサブ期間PS1〜PS4内の色期間(例えばG期間PCg)におけるオン期間の発生の有無は、2進数で表される階調値の下位4ビットの値から直接的に決定されている。下位4ビットのうち、最下位ビットは、第1のサブ期間PS1内の色期間に対応する。同様に、2番目の下位ビットは、第2のサブ期間PS2内の色期間に対応し、3番目の下位ビットは、第3のサブ期間PS3内の色期間に対応し、4番目の下位ビットは、第4のサブ期間PS4内の色期間に対応する。そして、下位4ビットの値に応じて、各サブ期間PS1〜PS4内の色期間におけるオン期間の発生の有無が決定される。
例えば、階調値が「3」である場合には、下位4ビットが0011bで表される。このとき、第1および第2のサブ期間PS1,PS2内の色期間では、オン期間が発生し、第3および第4のサブ期間PS3,PS4内の色期間では、オン期間は発生しない。また、階調値が「270」である場合には、下位4ビットが1110bで表される。このとき、第2なしい第4のサブ期間PS2〜PS4内の色期間では、オン期間が発生し、第1のサブ期間PS1内の色期間では、オン期間は発生しない。
なお、2進数で表される階調値の上位5ビットの値は、第5ないし第20のサブ期間PS5〜PS20内の色期間(例えばG期間PCg)において、オン期間を発生させるべき色期間の個数を決定するのに利用される。
例えば、階調値が「3」である場合には、上位5ビットは00000bで表される。00000bは、10進数の0である。このため、階調値が「3」である場合には、16個のサブ期間PS5〜PS20内の16個の色期間において、オン期間は発生しない。また、階調値が「270」である場合には、上位5ビットが10000bで表される。10000bは、10進数の16である。このため、階調値が「270」である場合には、16個のサブ期間PS5〜PS20内の16個の色期間のすべてにおいて、オン期間が発生する。
A−3.発光デバイスの光強度:
本実施例では、フレーム期間PFが20個のサブ期間PSに区分されており、各サブ期間PSが3つの色期間PCr,PCg,PCbに区分されているため、以下に説明するように、各発光デバイス110R,110G,110Bから射出される光の強度を増大させることができる。
図8は、比較例と第1実施例とにおける光の強度を示す説明図である。図8(a),(b)は、それぞれ、比較例において第2の発光デバイス110Gから射出される光の強度WGzと、本実施例において第2の発光デバイス110Gから射出される光の強度WGと、を示している。
比較例では、図8(a)に示すように、1つのフレーム期間PFは、3つの色期間に区分されている。そして、G期間において、第2の発光デバイス110Gから光が射出されている。
一方、本実施例では、図8(b)に示すように、1つのフレーム期間PFは、20個のサブ期間PSに区分されており、各サブ期間PSは、3つの色期間に区分されている。そして、各サブ期間に含まれるG期間において、第2の発光デバイス110Gから光が射出されている。
図8(a),(b)を比較して分かるように、比較例では、1つのフレーム期間PF内の唯一のG期間は、比較的長い期間である。一方、本実施例では、1つのフレーム期間PF内の複数のG期間のそれぞれは、比較的短い期間である。ただし、図8(b)に示す1つのフレーム期間PF内の複数のG期間の合計時間(1/3×Tf)は、図8(a)に示す1つのフレーム期間PF内の唯一のG期間の時間(1/3×Tf)と同じである。
また、図8(a),(b)を比較して分かるように、比較例では、発光デバイス110Gから射出される光の強度WGzは、比較的小さく設定されている。一方、本実施例では、発光デバイス110Gから射出される光の強度WGは、比較的大きく設定されている。
発光デバイスを連続的に発光させる場合には、発光デバイスから射出される光の強度は、比較的小さな値に設定される。一方、発光デバイスを間欠的に発光させる場合には、発光デバイスから射出される光の強度は比較的大きな値に設定可能である。すなわち、発光デバイス110Gから間欠的に光が射出される場合(図8(b))には、発光デバイス110Gから連続的に光が射出される場合(図8(a))よりも、発光デバイス110Gの光強度を大きく設定することができる。このため、図8(a),(b)に示すように、本実施例では、発光デバイス110Gの光強度WGが、比較例の光強度WGzよりも大きく設定されている。
上記のように、本実施例では、各発光デバイス110R,110G,110Bから射出される光の強度を増大させることができ、この結果、スクリーンSC上に表示される画像の明るさを増大させることができる。
ところで、本実施例では、第5ないし第20のサブ期間PS5〜PS20では、発光デバイス110Gから射出される光の強度は、比較的大きく設定されている。一方、第1ないし第4のサブ期間PS1〜PS4では、発光デバイス110Gから射出される光の強度は、比較的小さく設定されている。
すなわち、比較例では、発光デバイス110Gから射出される光の強度は、抑制されていないが、本実施例では、発光デバイス110Gから射出される光の強度は、第1ないし第4のサブ期間PS1〜PS4において抑制されていると言える。換言すれば、比較例では、発光デバイス110Gの出力率は、100%であるが、本実施例では、発光デバイス110Gの出力率は、約85%(=271・W・Tc/(20×16・W・Tc))に抑制されている。ここで、出力率は、1フレーム期間内のG期間に実際に射出される光のエネルギと、1フレーム期間内のG期間に出力可能な光のエネルギと、の比を意味する。
しかしながら、前述したように、本実施例では、各発光デバイス110R,110G,110Bから射出される光の強度を増大させることができる。例えば、本実施例では、各発光デバイス110R,110G,110Bから射出される光の強度を、比較例の強度の約3倍に設定することができる。このため、本実施例では、光の出力率は、比較例よりもやや劣るが、画像の明るさをかなり増大させることができる。
以上説明したように、本実施例では、各フレーム期間PFは、20個のサブ期間PS1〜PS20を含んでおり、各サブ期間PS1〜PS20は、3つの色期間PCr,PCg,PCbを含んでいる。各サブ期間PS1〜PS20内の特定の色期間(例えばG期間PCg)において、特定の発光デバイス(例えば110G)から特定の色光(例えば色光G)が射出され、各サブ期間PS1〜PS20内の特定の色期間(例えばG期間PCg)において、特定の色データ(例えばGデータ)に応じて、光変調素子の変調状態が制御される。特定の色データの階調は、20個のサブ期間PS1〜PS20内の20個の特定の色期間において、特定の発光デバイスから射出されてスクリーンSC上に導かれる特定の色光の累積エネルギで表現される。ただし、本実施例では、光変調素子がオン状態で維持される期間は、一定の期間(Tc)である。このため、特定の色データの階調は、該20個の特定の色期間において、特定の発光デバイスから射出されてスクリーンSC上に導かれる特定の色光の強度の合計で表現可能である。
そして、20個のサブ期間PS1〜PS20のうち、4個のサブ期間PS1〜PS4内の特定の色期間において特定の発光デバイスから射出される特定の色光の強度(W,2・W,4・W,8・W)は、他の16個のサブ期間PS5〜PS20内の特定の色期間において特定の発光デバイスから射出される特定の色光の強度(16・W)よりも小さく設定されている。すなわち、16個のサブ期間PS5〜PS20内の特定の色期間において射出される特定の色光の強度を利用して、大まかな階調が表現され、4個のサブ期間PS1〜PS4内の特定の色期間において射出される特定の色光の強度を利用して、細かな階調が表現される。具体的には、光強度16・Wを利用して、16・n(1≦n≦16)の階調が表現され、光強度W,2・W,4・W,8・Wを利用して、1〜15の階調が表現される。
本実施例のように、3つの発光デバイス110R,110G,110Bと、光変調デバイス300と、を制御すれば、画像データ(変換済み画像データ)によって表される画像を適切に表現することができる。具体的には、各色データに応じた階調を適切に表現することができる。
特に、本実施例では、各サブ期間PS1〜PS20内の3つの色期間PCr,PCg,PCbに、3つの発光デバイス110R,110G,110Bが3つの色光を順次射出する。したがって、各発光デバイス110R,110G,110Bの1回あたりの発光期間を小さく設定することができる。このため、各発光デバイス110R,110G,110Bから1回あたりに射出される色光の強度を増大させることができ、この結果、表示される画像の明るさを増大させることができる。
なお、上記の説明から分かるように、本実施例における4個のサブ期間PS1〜PS4が本発明における第1種のサブ期間に相当し、16個のサブ期間PS5〜PS20が本発明における第2種のサブ期間に相当する。
B.第2実施例:
第2実施例は、第1実施例と同様であるが、発光デバイス制御部510が変更されている。具体的には、本実施例では、各発光デバイス110R,110G,110Bから射出される光の強度は、一定の強度に設定されている。このため、本実施例の3つの電圧印加回路511R,511G,511B(図2)では、定電圧源512は1種類の電圧(具体的には、V16)のみを出力すると共に、電圧選択回路513が省略されている。また、本実施例では、信号生成回路518は、選択信号を出力せず、駆動信号に含まれるHレベルの期間を変更する。
図9は、第2実施例におけるプロジェクタPJの動作を示すタイミングチャートであり、図5に対応する。なお、図9(a)〜(c),(g)〜(j)は、図5(a)〜(c),(g)〜(j)と同じであるが、図9(d)〜(f)が変更されている。
図9(d)〜(f)は、図5(d)〜(f)と同様に、3つの発光デバイス110R,110G,110Bから射出される光の強度WR,WG,WBを示している。
ただし、本実施例では、図9(d)〜(f)に示すように、各サブ期間PS1〜PS20内に射出される各色光R,G,Bの強度WR,WG,WBは、一定の強度Wに設定されている。なお、強度Wは、例えば、前述の16・Wに設定される。
また、図9(d)〜(f)に示すように、各色光R,G,Bの発光期間は、第1ないし第4のサブ期間PS1〜PS4では、比較的短い期間に設定されており、第5ないし第20のサブ期間PS5〜PS20では、比較的短い期間に設定されている。各サブ期間PS1〜PS20における各色光R,G,Bの発光期間は、基準時間Tを用いて表される。第1のサブ期間PS1における各色光の発光期間の長さは、Tである。第2のサブ期間PS2における各色光の発光期間の長さは、2Tである。第3のサブ期間PS3における各色光の発光期間の長さは、4Tである。第4のサブ期間PS4における各色光の発光期間の長さは、8Tである。第5ないし第20のサブ期間PS5〜PS20における各色光の発光期間の長さは、それぞれ、16Tである。ここで、基準時間Tは、ほぼ1/16×Tcである。なお、基準時間Tは、各発光デバイスの最短の発光期間よりも大きく設定される。
なお、各発光デバイス110R,110G,110Bの発光期間は、信号生成回路518から出力される駆動信号によって決定されている。例えば、信号生成回路518は、第1ないし第4のサブ期間PS1〜PS4のG期間PCgでは、それぞれ、時間T,2・T,4・T,8・TだけHレベルに設定された駆動信号を、第2の発光デバイス110Gのスイッチング素子114に供給する。また、信号生成回路518は、第5ないし第20のサブ期間PS5〜PS20のG期間PCgでは、期間16・TだけHレベルに設定された駆動信号を、第2の発光デバイス110Gのスイッチング素子114に供給する。
この結果、第1ないし第4のサブ期間PS1〜PS4内のG期間PCgでは、第2の発光デバイス110Gから色光Gが射出される期間は、それぞれ、互いに異なる一定の期間(T,2・T,4・T,8・T)に設定される。また、第5ないし第20のサブ期間PS5〜PS20内のG期間PCgでは、第2の発光デバイス110Gから色光Gが射出される期間は、それぞれ、互いに等しい一定の期間(16・T)に設定される。
図9(g)〜(j)では、図5(g)〜(j)と同様に、特定の画素データを構成する3つの色データの階調値が最大値(271)である場合のデータが示されている。
第2の部分制御データPXgに含まれる20個のオン期間に投写光学系400に導かれる色光Gの累積エネルギは、271・T・W(=T・W+2・T・W+4・T・W+8・T・W+16×16・T・W)で表される。この「271」は、Gデータの最大階調値(271)と一致している。この説明から分かるように、本実施例でも、特定の色データ(例えばGデータ)の階調値は、20個のサブ期間内の20個の特定の色期間(例えばG期間PCg)に投写光学系400に導かれる特定の色光(例えば色光G)の累積エネルギで表現される。
図10は、第2実施例におけるGデータに対応する第2の部分制御データPXgを示す説明図であり、図6に対応する。なお、図10(a)〜(b),(d)〜(m)は、図6(a)〜(b),(d)〜(m)と同じである。また、図10(c)は、図9(e)と同様である。
Gデータの階調値が1である場合には、第2の部分制御データPXg(図10(d))は、第1のサブ期間PS1内に1個のオン期間を含む。該1個のオン期間において色光Gが射出される期間は、Tである。したがって、該1個のオン期間に投写光学系400に導かれる色光Gのエネルギは、T・Wである。Gデータの階調値が2である場合には、第2の部分制御データPXg(図10(e))は、第2のサブ期間PS2内に1個のオン期間を含む。該1個のオン期間において色光Gが射出される期間は、2/Tである。したがって、該1個のオン期間に投写光学系400に導かれる色光Gのエネルギは、2・T・Wである。Gデータの階調値が3である場合には、第2の部分制御データPXg(図10(f))は、第1および第2のサブ期間PS1,PS2内に2個のオン期間を含む。該2個のオン期間において色光Gが射出される期間は、それぞれT,2・Tである。したがって、該2個のオン期間に投写光学系400に導かれる色光Gの累積エネルギは、3・T・Wである。
同様に、Gデータの階調値が269である場合には、第2の部分制御データPXg(図10(k))は、19個のサブ期間PS1,PS3〜PS20内に19個のオン期間を含む。該19個のオン期間に投写光学系400に導かれる色光Gの累積エネルギは、269・T・Wである。Gデータの階調値が270である場合には、第2の部分制御データPXg(図10(l))は、19個のサブ期間PS2〜PS20内に19個のオン期間を含む。該19個のオン期間に投写光学系400に導かれる色光Gの累積エネルギは、270・T・Wである。Gデータの階調値が271である場合には、第2の部分制御データPXg(図10(m))は、20個のサブ期間PS1〜PS20内に20個のオン期間を含む。該20個のオン期間に投写光学系400に導かれる色光Gの累積エネルギは、271・T・Wである。
なお、図10では、第2の発光デバイス110Gから射出される色光Gと、第2の部分制御データPXgと、に注目して説明したが、他の発光デバイス110R,110Bから射出される色光R,Gと、他の部分制御データPXr,PXbと、についても同様である。
図11は、比較例と第2実施例とにおける光の強度を示す説明図であり、図8に対応する。なお、図11(a)は、図8(a)と同じである。
図11(a),(b)を比較して分かるように、本実施例でも、第1実施例と同様に、各発光デバイス110R,110G,110Bから射出される光の強度を増大させることができ、この結果、スクリーンSC上に表示される画像の明るさを増大させることができる。
ところで、本実施例では、第5ないし第20のサブ期間PS5〜PS20では、発光デバイス110Gから光が射出される期間は、比較的大きく設定されている。一方、第1ないし第4のサブ期間PS1〜PS4では、発光デバイス110Gから光が射出される期間は、比較的小さく設定されている。
すなわち、比較例では、発光デバイス110Gから光が射出される期間は、抑制されていないが、本実施例では、発光デバイス110Gから光が射出される期間は、第1ないし第4のサブ期間PS1〜PS4において抑制されている。換言すれば、比較例では、発光デバイス110Gの出力率は、100%であるが、本実施例では、発光デバイス110Gの出力率は、約85%(=271・T・W/(20×16・T・W))に抑制されている。なお、出力率は、前述のように、1フレーム期間内のG期間に実際に出力される光のエネルギと、1フレーム期間内のG期間に出力可能な光のエネルギと、の比を意味する。
しかしながら、上記のように、本実施例でも、各発光デバイス110R,110G,110Bから射出される光の強度を増大させることができる。このため、本実施例でも、光の出力率は、比較例よりもやや劣るが、画像の明るさをかなり増大させることができる。
以上説明したように、本実施例でも、特定の色データの階調は、20個のサブ期間PS1〜PS20内の20個の特定の色期間において、特定の発光デバイスから射出されてスクリーンSC上に導かれる特定の色光の累積エネルギで表現される。ただし、本実施例では、発光デバイスから射出される光の強度は、一定の強度Wである。このため、特定の色データの階調は、該20個の特定の色期間において、特定の色光が特定の発光デバイスから射出されてスクリーンSC上に導かれる期間の合計で表現可能である。
そして、20個のサブ期間PS1〜PS20のうち、4個のサブ期間PS1〜PS4内の特定の色期間で特定の発光デバイスから特定の色光が射出される期間(T,2・T,4・T,8・T)は、他の16個のサブ期間PS5〜PS20内の特定の色期間で特定の発光デバイスから特定の色光が射出される期間(16・T)よりも小さく設定されている。すなわち、16個のサブ期間PS5〜PS20内の特定の色期間において特定の色光が射出される期間を利用して、大まかな階調が表現され、4個のサブ期間PS1〜PS4内の特定の色期間において特定の色光が射出される期間を利用して、細かな階調が表現される。具体的には、発光期間16・Tを利用して、16・n(1≦n≦16)の階調が表現され、発光期間T,2・T,4・T,8・Tを利用して、1〜15の階調が表現される。この手法によっても、色データに応じた階調を適切に表現することができる。
本実施例のように、3つの発光デバイス110R,110G,110Bと、光変調デバイス300と、を制御しても、第1実施例と同様に、画像データ(変換済み画像データ)によって表される画像を適切に表現することができる。具体的には、各色データに応じた階調を適切に表現することができる。
特に、本実施例でも、各サブ期間PS1〜PS20内の3つの色期間PCr,PCg,PCbに、3つの発光デバイス110R,110G,110Bが3つの色光を順次射出する。したがって、各発光デバイス110R,110G,110Bの1回あたりの発光期間を小さく設定することができる。このため、各発光デバイス110R,110G,110Bから1回あたりに射出される色光の強度を増大させることができ、この結果、表示される画像の明るさを増大させることができる。
なお、上記の説明から分かるように、本実施例における4個のサブ期間PS1〜PS4が本発明における第1種のサブ期間に相当し、16個のサブ期間PS5〜PS20が本発明における第2種のサブ期間に相当する。
C.発光デバイスの変形例:
第1および第2実施例では、各発光デバイス110R,110G,110Bは、各色光R,G,Bを射出する半導体レーザを備えているが、これに代えて、赤外光を射出する半導体レーザを備えていてもよい。
本例では、3つの発光デバイスは、それぞれ、赤外光を射出する半導体レーザと、第2高調波発生(SHG)現象を利用する波長変換素子と、外部共振器を構成するミラーと、を備えている。
図12は、変形例における発光デバイスの電流−光強度特性を模式的に示す説明図である。図示するように、本例の各発光デバイスから射出される光の強度は、各発光デバイス(より具体的には半導体レーザ)に与えられる電流に応じて、非線形に変化する。これは、波長変換素子に起因する。具体的には、半導体レーザから射出される光の強度は、図3に示すように、半導体レーザに与えられる電流に応じてほぼ線形に変化するが、波長変換素子から射出される光の強度は、波長変換素子に入射する光の強度に応じて非線形に変化する。この結果、各発光デバイスから射出される光の強度は、各発光デバイスに与えられる電流に応じて、非線形に変化する。
図12から分かるように、電流−光強度の変換効率は、電流が大きくなる程、高い。前述のように、第1および第2実施例では、各発光デバイスは間欠的に発光するため、各発光デバイスから1回あたりに射出される光の強度を、大きな値に設定することができる。換言すれば、各発光デバイスに1回の発光あたりに供給される電流を大きな値に設定することができる。このため、本例の構成を採用すれば、各発光デバイスから射出される光の強度を効率よく増大させることができる。
なお、本例の発光デバイスは、第1および第2実施例の双方に適用可能である。ただし、第1実施例では、前述したように、第1ないし第4のサブ期間PS1〜PS4内の色期間(例えばG期間)において射出される色光(例えば色光G)の強度は、第5ないし第20のサブ期間PS1〜PS20内の色期間において射出される色光の強度よりも小さく設定されている。このため、第1実施例に本例の発光デバイスを適用する場合には、発光デバイス制御部510の構成がやや複雑になる。したがって、本例の発光デバイスは、射出される色光の強度が一定に保たれる第2実施例に適用されることが好ましい。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施例では、各発光デバイス110R,110G,110Bは、互いに異なる色光R,G,Bを射出する半導体レーザ、あるいは、赤外光を射出する半導体レーザを備えているが、これに代えて、互いに異なる色光R,G,Bを射出する発光ダイオード(LED)を備えていてもよい。
一般には、各発光デバイスは、半導体発光素子を備えていればよい。
(2)上記実施例では、プロジェクタは、3つの色光を射出する3つの発光デバイス110R,110G,110Bを備えているが、これに代えて、3つの色成分を含む光を射出する1つの発光部(例えば水銀ランプやハロゲンランプ、白色LED)と、該発光部から射出された光から3つの色成分を順次抽出する抽出部(例えばフィルタ)と、を備えていてもよい。すなわち、一般には、プロジェクタは、複数の色光を射出する発光部を備えていればよい。
ただし、上記実施例のように、発光部が複数の発光デバイスを備えている場合には、前述したように、各発光デバイスから1回あたりに射出される色光の強度を増大させることができ、この結果、表示される画像の明るさを増大させることができる。
(3)上記実施例では、各発光デバイス110R,110G,110Bから射出される各色光R,G,Bの最大発光強度は、共に、等しい値(16・W)に設定されているが、これに代えて、互いに異なる値に設定されていてもよい。
(4)第1実施例では、各フレーム期間PFは、20個のサブ期間PSを含んでいる。しかしながら、これに代えて、各フレーム期間が、40個のサブ期間を含んでいてもよい。この場合には、40個のサブ期間PS1〜PS40内の40個の特定の色期間に、特定の発光デバイスから射出される特定の色光の強度は、以下のように設定されればよい。
PS1:W,PS2:2・W,PS3:4・W,PS4〜PS40:8・W
なお、この場合には、変換後の色データは、304階調(9ビット)で表現され、0〜303の値を取り得る。
また、第1実施例では、原画像データの各色データの階調数が256である場合について説明したが、原画像データの各色データの階調数が他の値であってもよい。例えば、原画像データの各色データの階調数が1024である場合には、各フレーム期間が、40個のサブ期間を含んでいてもよい。この場合には、40個のサブ期間PS1〜PS40内の40個の特定の色期間に、特定の発光デバイスから射出される特定の色光の強度は、以下のように設定されればよい。
PS1:W,PS2:2・W,PS3:4・W,PS4:8・W,PS5:16・W,PS6〜PS40:32・W
なお、この場合には、変換前の各色データは、1024階調(10ビット)で表現されており、0〜1023の値を取り得るが、変換後の各色データは、1152階調(11ビット)で表現され、0〜1151の値を取り得る。
一般には、以下のように階調が表現されることが好ましい。1つのフレーム期間内のサブ期間の数をN、第1種のサブ期間の数をNa、第2種のサブ期間の数をNbとする。また、最大発光強度が、2Na・Wであるとする。第1種のサブ期間のうち、k(1≦k≦Na)番目のサブ期間に含まれる発光強度は、2(k−1)・Wで表される。Nb個の第2種のサブ期間に含まれる発光強度は、2Na・Wで表される。このとき、変換後の色データは、0〜”2Na−1+(N−Na)×2Na(=2 +2・・・+2(Na−1)+Nb×2Na)”の値を取り得、”(N−Na+1)×2Na”個の階調が表現される。この階調数が、原画像データに含まれる色データの階調数よりも大きければよい。
(5)第2実施例では、各フレーム期間PFは、20個のサブ期間PSを含んでおり、各サブ期間PSに含まれる3つの色期間PCr,PCg,PCbのそれぞれは、16個の基準時間Tを含んでいる。しかしながら、これに代えて、各フレーム期間が、40個のサブ期間を含んでおり、各サブ期間に含まれる3つの色期間のそれぞれが、8個の基準時間Tを含んでいてもよい。この場合には、40個のサブ期間PS1〜PS40内の40個の特定の色期間に、特定の発光デバイスから特定の色光が射出される発光期間は、以下のように設定されればよい。
PS1:T,PS2:2・T,PS3:4・T,PS4〜PS40:8・T
なお、この場合には、変換後の色データは、304階調(9ビット)で表現され、0〜303の値を取り得る。
また、第2実施例では、原画像データの各色データの階調数が256である場合について説明したが、原画像データの各色データの階調数が他の値であってもよい。例えば、原画像データの各色データの階調数が1024である場合には、各フレーム期間が、40個のサブ期間を含んでおり、各サブ期間に含まれる3つの色期間のそれぞれが、32個の基準時間Tを含んでいてもよい。この場合には、40個のサブ期間PS1〜PS40内の40個の特定の色期間に、特定の発光デバイスから特定の色光が射出される発光期間は、以下のように設定されればよい。
PS1:T,PS2:2・T,PS3:4・T,PS4:8・T,PS5:16・T,PS6〜PS40:32・T
なお、この場合には、変換前の各色データは、1024階調(10ビット)で表現されており、0〜1023の値を取り得るが、変換後の各色データは、1152階調(11ビット)で表現され、0〜1151の値を取り得る。
一般には、以下のように階調が表現されることが好ましい。1つのフレーム期間内のサブ期間の数をN、第1種のサブ期間の数をNa、第2種のサブ期間の数をNbとする。また、各色期間に、2Na個の基準時間Tが含まれるとする。第1種のサブ期間のうち、k(1≦k≦Na)番目のサブ期間に含まれる発光期間は、2(k−1)・Tで表される。Nb個の第2種のサブ期間に含まれる発光期間は、2Na・Tで表される。このとき、変換後の色データは、0〜”2Na−1+(N−Na)×2Na(=2+2・・・+2(Na−1)+Nb×2Na)”の値を取り得、”(N−Na+1)×2Na”個の階調が表現される。この階調数が、原画像データに含まれる色データの階調数よりも大きければよい。
(6)第2実施例では、第1ないし第4のサブ期間PS1〜PS4において、各色光の発光期間は、対応する色期間の後半部分に割り当てられているが、これに代えて、対応する色期間の前半部分に割り当てられていてもよい。また、第2実施例では、第1ないし第4のサブ期間PS1〜PS4において、各色光の発光期間の終期は、対応する色期間の終期にほぼ一致しているが、これに代えて、各色光の発光期間の始期が、対応する色期間の始期にほぼ一致していてもよい。
ただし、第2実施例のように各色光の発光期間が設定されていれば、光変調素子の変調状態が充分に安定した後に、光変調素子に各色光を入射させることができるため、各色データの階調値をより正確に表現することができるという利点がある。
(7)第1および第2実施例では、20個のサブ期間PS1〜PS20は、4個の第1種のサブ期間PS1〜PS4と、16個の第2種のサブ期間PS5〜PS20と、を含んでいる。そして、4個の第1種のサブ期間PS1〜PS4は、16個の第2種のサブ期間PS5〜PS20よりも先に発生している。しかしながら、これに代えて、4個の第1種のサブ期間は、16個の第2種のサブ期間よりも後に発生してもよいし、16個の第2種のサブ期間の途中に発生してもよい。また、4個の第1種のサブ期間PS1〜PS4は、20個のサブ期間PS1〜PS20の中に連続的に含まれているが、4個の第1種のサブ期間は、20個のサブ期間の中に離散的に含まれていてもよい。
(8)上記実施例では、光変調デバイスとして、DMDなどのマイクロミラー型光変調デバイスが利用されているが、透過型または反射型の液晶パネルが利用されてもよい。
(9)上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
110R,110G,110B…発光デバイス
112…半導体レーザ
114…スイッチング素子
116…温度センサ
200…導光系
210…光ファイバ
220…インテグレータロッド
230,250…レンズ
240,260…ミラー
300…光変調デバイス
400…投写光学系
500…制御回路
510…発光デバイス制御部
511R,511G,511B…電圧印加回路
512…定電圧源
513…電圧選択回路
515…調整電圧生成回路
516…加算器
518…信号生成回路
520…光変調デバイス制御部
522…階調変換部
524…制御データ生成部
544…タイミング信号生成部
PJ…プロジェクタ
PCr,PCg,PCb…色期間
PS1〜PS20…サブ期間
PF…フレーム期間
PX…画素制御データ
PXr,PXg,PXb…部分制御データ
SC…スクリーン
WR,WG,WB…強度
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[形態1]
プロジェクタであって、
複数の色光を射出する発光部と、
複数の光変調素子を含み、前記複数の色光を変調する光変調デバイスと、
画像データによって表される画像をフレーム期間で表示するために、前記発光部と前記光変調デバイスとを制御する制御部と、
を備え、
前記画像データは、複数の画素データを含み、前記各画素データは、前記複数の色光に対応する複数の色データを含んでおり、
前記フレーム期間は、複数のサブ期間を含み、前記各サブ期間は、前記複数の色光に対応する複数の色期間を含んでおり、
前記制御部は、
前記発光部に、前記各サブ期間内の前記複数の色期間に、前記複数の色光を順次射出させる発光制御部と、
前記画像データの前記複数の画素データに応じて、前記複数の光変調素子の変調状態を制御し、前記画素データに含まれる特定の色光に対応する特定の色データに応じて、前記各サブ期間に含まれる前記特定の色光に対応する特定の色期間における前記光変調素子の変調状態を制御する変調制御部と、
を備え、
前記複数のサブ期間は、
第1種のサブ期間と、
第2種のサブ期間と、
を含んでおり、
前記発光制御部は、
前記第1種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間内に前記発光部から前記特定の色光が射出される期間を、前記第2種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間内に前記発光部から前記特定の色光が射出される期間よりも小さく設定し、
前記第1種のサブ期間において前記発光部から前記特定の色光が射出される期間を、前記特定の色期間の後半部分に割り当てる、プロジェクタ。
この形態によれば、各サブ期間内の特定の色期間において、発光部から特定の色光が射出され、各サブ期間内の特定の色期間において、特定の色データに応じて、光変調素子の変調状態が制御される。特定の色データの階調は、複数のサブ期間内の複数の特定の色期間において、画像表示領域に導かれる特定の色光の累積エネルギで表現される。ただし、このプロジェクタでは、第1種のサブ期間において発光部から特定の色光が射出される期間は、第2種のサブ期間において発光部から特定の色光が射出される期間よりも小さく設定されている。すなわち、第2種のサブ期間において発光部から特定の色光が射出される期間を利用して、大まかな階調が表現され、第1種のサブ期間において発光部から特定の色光が射出される期間を利用して、細かな階調が表現される。この制御手法を採用しても、画像データによって表される画像を適切に表示することができる。また、この形態によれば、光変調素子の変調状態が充分に安定した後に、光変調素子に各色光を入射させることができるため、各色データの階調値をより正確に表現できる。
また、図9(d)〜(f)に示すように、各色光R,G,Bの発光期間は、第1ないし第4のサブ期間PS1〜PS4では、比較的短い期間に設定されており、第5ないし第20のサブ期間PS5〜PS20では、比較的長い期間に設定されている。各サブ期間PS1〜PS20における各色光R,G,Bの発光期間 は、基準時間Tを用いて表される。第1のサブ期間PS1における各色光の発光期間の長さは、Tである。第2のサブ期間PS2における各色光の発光期間の長さは、2Tである。第3のサブ期間PS3における各色光の発光期間の長さは、4Tである。第4のサブ期間PS4における各色光の発光期間の長さは、8Tである。第5ないし第20のサブ期間PS5〜PS20における各色光の発光期間の長さは、それぞれ、16Tである。ここで、基準時間Tは、ほぼ1/16×Tcである。なお、基準時間Tは、各発光デバイスの最短の発光期間よりも大きく設定される。

Claims (12)

  1. プロジェクタであって、
    複数の色光を射出する発光部と、
    複数の光変調素子を含み、前記複数の色光を変調する光変調デバイスと、
    画像データによって表される画像をフレーム期間で表示するために、前記発光部と前記光変調デバイスとを制御する制御部と、
    を備え、
    前記画像データは、複数の画素データを含み、前記各画素データは、前記複数の色光に対応する複数の色データを含んでおり、
    前記フレーム期間は、複数のサブ期間を含み、前記各サブ期間は、前記複数の色光に対応する複数の色期間を含んでおり、
    前記制御部は、
    前記発光部に、前記各サブ期間内の前記複数の色期間に、前記複数の色光を順次射出させる発光制御部と、
    前記画像データの前記複数の画素データに応じて、前記複数の光変調素子の変調状態を制御し、前記画素データに含まれる特定の色光に対応する特定の色データに応じて、前記各サブ期間に含まれる前記特定の色光に対応する特定の色期間における前記光変調素子の変調状態を制御する変調制御部と、
    を備え、
    前記複数のサブ期間は、
    第1種のサブ期間と、
    複数の第2種のサブ期間と、
    を含んでおり、
    前記発光制御部は、
    前記第1種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間に前記発光部から射出される前記特定の色光の強度を、前記各第2種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間に前記発光部から射出される前記特定の色光の強度よりも小さく設定する、プロジェクタ。
  2. 請求項1記載のプロジェクタであって、
    前記複数のサブ期間において前記発光部から前記特定の色光が射出される期間は、同じである、プロジェクタ。
  3. 請求項1または2記載のプロジェクタであって、
    前記複数のサブ期間は、複数の前記第1種のサブ期間を含み、
    前記複数の第1種のサブ期間において前記発光部から射出される前記特定の色光の強度は、互いに異なる、プロジェクタ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のプロジェクタであって、
    前記複数の第2種のサブ期間において前記発光部から射出される前記特定の色光の強度は、同じである、プロジェクタ。
  5. プロジェクタであって、
    複数の色光を射出する発光部と、
    複数の光変調素子を含み、前記複数の色光を変調する光変調デバイスと、
    画像データによって表される画像をフレーム期間で表示するために、前記発光部と前記光変調デバイスとを制御する制御部と、
    を備え、
    前記画像データは、複数の画素データを含み、前記各画素データは、前記複数の色光に対応する複数の色データを含んでおり、
    前記フレーム期間は、複数のサブ期間を含み、前記各サブ期間は、前記複数の色光に対応する複数の色期間を含んでおり、
    前記制御部は、
    前記発光部に、前記各サブ期間内の前記複数の色期間に、前記複数の色光を順次射出させる発光制御部と、
    前記画像データの前記複数の画素データに応じて、前記複数の光変調素子の変調状態を制御し、前記画素データに含まれる特定の色光に対応する特定の色データに応じて、前記各サブ期間に含まれる前記特定の色光に対応する特定の色期間における前記光変調素子の変調状態を制御する変調制御部と、
    を備え、
    前記複数のサブ期間は、
    第1種のサブ期間と、
    第2種のサブ期間と、
    を含んでおり、
    前記発光制御部は、
    前記第1種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間内に前記発光部から前記特定の色光が射出される期間を、前記第2種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間内に前記発光部から前記特定の色光が射出される期間よりも小さく設定する、プロジェクタ。
  6. 請求項5記載のプロジェクタであって、
    前記複数のサブ期間において前記発光部から射出される前記特定の色光の強度は、同じである、プロジェクタ。
  7. 請求項5または6記載のプロジェクタであって、
    前記複数のサブ期間は、複数の前記第1種のサブ期間を含み、
    前記複数の第1種のサブ期間において前記発光部から前記特定の色光が射出される期間は、互いに異なる、プロジェクタ。
  8. 請求項5ないし7のいずれかに記載のプロジェクタであって、
    前記複数のサブ期間は、複数の前記第2種のサブ期間を含み、
    前記複数の第2種のサブ期間において前記発光部から前記特定の色光が射出される期間は、同じである、プロジェクタ。
  9. 請求項1ないし8のいずれか記載のプロジェクタであって、
    前記発光部は、
    前記複数の色光を射出する複数の発光デバイスを備える、プロジェクタ。
  10. 請求項9記載のプロジェクタであって、
    前記各発光デバイスは、半導体発光素子を含む、プロジェクタ。
  11. 複数の色光を射出する発光部と、複数の光変調素子を含み、前記複数の色光を変調する光変調デバイスと、を備えるプロジェクタにおいて、画像データによって表される画像をフレーム期間で表示するために、前記発光部と前記光変調デバイスとを制御する方法であって、
    前記画像データは、複数の画素データを含み、前記各画素データは、前記複数の色光に対応する複数の色データを含んでおり、
    前記フレーム期間は、複数のサブ期間を含み、前記各サブ期間は、前記複数の色光に対応する複数の色期間を含んでおり、
    前記方法は、
    (a)前記発光部に、前記各サブ期間内の前記複数の色期間に、前記複数の色光を順次射出させる工程と、
    (b)前記画像データの前記複数の画素データに応じて、前記複数の光変調素子の変調状態を制御し、前記画素データに含まれる特定の色光に対応する特定の色データに応じて、前記各サブ期間に含まれる前記特定の色光に対応する特定の色期間における前記光変調素子の変調状態を制御する工程と、
    を備え、
    前記複数のサブ期間は、
    第1種のサブ期間と、
    複数の第2種のサブ期間と、
    を含んでおり、
    前記工程(a)は、
    前記第1種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間に前記発光部から射出される前記特定の色光の強度を、前記各第2種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間に前記発光部から射出される前記特定の色光の強度よりも小さく設定する工程を含む、方法。
  12. 複数の色光を射出する発光部と、複数の光変調素子を含み、前記複数の色光を変調する光変調デバイスと、を備えるプロジェクタにおいて、画像データによって表される画像をフレーム期間で表示するために、前記発光部と前記光変調デバイスとを制御する方法であって、
    前記画像データは、複数の画素データを含み、前記各画素データは、前記複数の色光に対応する複数の色データを含んでおり、
    前記フレーム期間は、複数のサブ期間を含み、前記各サブ期間は、前記複数の色光に対応する複数の色期間を含んでおり、
    前記方法は、
    (a)前記発光部に、前記各サブ期間内の前記複数の色期間に、前記複数の色光を順次射出させる工程と、
    (b)前記画像データの前記複数の画素データに応じて、前記複数の光変調素子の変調状態を制御し、前記画素データに含まれる特定の色光に対応する特定の色データに応じて、前記各サブ期間に含まれる前記特定の色光に対応する特定の色期間における前記光変調素子の変調状態を制御する工程と、
    を備え、
    前記複数のサブ期間は、
    第1種のサブ期間と、
    第2種のサブ期間と、
    を含んでおり、
    前記工程(a)は、
    前記第1種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間内に前記発光部から前記特定の色光が射出される期間を、前記第2種のサブ期間に含まれる前記特定の色期間内に前記発光部から前記特定の色光が射出される期間よりも小さく設定する工程を含む、方法。
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