JPH1137973A - 光走査型二次元濃度分布測定装置 - Google Patents

光走査型二次元濃度分布測定装置

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JPH1137973A
JPH1137973A JP9214132A JP21413297A JPH1137973A JP H1137973 A JPH1137973 A JP H1137973A JP 9214132 A JP9214132 A JP 9214132A JP 21413297 A JP21413297 A JP 21413297A JP H1137973 A JPH1137973 A JP H1137973A
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JP
Japan
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sensor
contact
cassette
contact probe
probe
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Application number
JP9214132A
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English (en)
Inventor
Shuji Takamatsu
修司 高松
Satoshi Nomura
聡 野村
Motoi Nakao
基 中尾
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CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU
CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU KENKYU KIKO
Horiba Ltd
Original Assignee
CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU
CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU KENKYU KIKO
Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサを安定かつ交換容易に保持することが
できるとともに、信号を安定に取り出すことができ、し
かも、故障などにおける交換作業を容易に行うことがで
きるようにした光走査型二次元濃度分布測定装置を提供
すること。 【解決手段】 半導体基板29の上面にセンサ面31を
有し、半導体基板29に対してプローブ光71を二次元
的に走査しながら照射するように構成されたセンサ28
を組み込んだセンサカセット4と、測定装置本体1内に
設けられ、センサカセット4が着脱自在にセットされる
センサカセット受け部15と、センサカセット4に形成
された信号取り出し用電極36c〜38cに対して接離
可能なように測定装置本体1内に設けられるコンタクト
プローブ部16とからなるとともに、このコンタクトプ
ローブ部16におけるコンタクトプローブカートリッジ
48を、コンタクトプローブ49〜51とこれに対して
接続・分離され、外部コネクタ53が接続可能なコネク
タ52とから構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、溶液などの試料
におけるイオン濃度などを二次元的に測定することがで
きる光走査型二次元濃度分布測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液体中あるいは物質中にしみこん
だ液体中に溶存している物質(イオンなど)の濃度を二
次元的に計測する装置の研究・開発が行われ、この二次
元分布の計測を行う手法の一つに、LAPS(Ligh
t−AddressablePotentiometr
ic Sensor)センサからなる電気化学画像計測
装置がある。このような装置は、例えば、Jpn.J.
Appl.Phys.Vol.33(1994)pp
L394−L397に記載してあるように、イオンなど
に感応するセンサ面を形成した半導体基板を適宜の光で
スキャンし、このスキャンによって、半導体基板中に誘
発された光電流を取り出すことにより測定を行うことが
できる。
【0003】前記装置のセンサ部を直接計測したい対象
物質に挿入したり接触させることによって溶存物質の濃
度分布を測定する。得られたデータはコンピュータ処理
により、二次元または三次元の濃度分布画像として出力
される。ある時間での濃度分布のみならず、その変化の
様子をリアルタイムに追跡することができる。リアルタ
イムに得られた画像を、目視、CCDカメラなどによっ
て得られた電磁波画像と容易に比較できる。
【0004】そして、この出願の出願人は、上記光走査
型二次元濃度分布測定装置およびこれに関連した技術を
主題とする発明を、特願平7−39114号(特開平8
−213580号)を始めとして数多く特許出願してい
るところである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記光走査
型二次元濃度分布測定装置は、その全体構造は実験室レ
ベルのものであり、例えば、半導体基板の上面にセンサ
面を有してなるセンサは、これを保持する受け部と一体
的な構造であり、センサを必要に応じて交換することは
できなかった。
【0006】そして、信号取り出し部においては、コン
タクトプローブを採用していたものの、コンタクトプロ
ーブの寿命は長いものと考えているとともに、操作ミス
によるコンタクトプローブの破損というような事態を想
定していなかったため、 信号ケーブルははんだ付けで接続し、 コンタクトプローブをベース板に接着し、 ベース板をねじ止めする、 といような構造を採用していた。
【0007】そのため、コンタクトプローブに故障が生
じた場合、コンタクトプローブをベース板から取り外し
たり、取り付けたり、信号ケーブルを接続するのに時間
や手間がかかるといった不都合があった。
【0008】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、センサを安定かつ交換容易に保持することが
できるとともに、信号を安定に取り出すことができ、し
かも、故障などにおける交換作業を容易に行うことがで
きる信号取り出し部を備えた光走査型二次元濃度分布測
定装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の光走査型二次元濃度分布測定装置は、半
導体基板の上面にセンサ面を有し、前記半導体基板に対
してプローブ光を二次元的に走査しながら照射するよう
に構成されたセンサを組み込んだセンサカセットと、測
定装置本体内に設けられ、前記センサカセットが着脱自
在にセットされるセンサカセット受け部と、前記センサ
カセットに形成された信号取り出し用電極に対して接離
可能なように前記測定装置本体内に設けられるコンタク
トプローブ部とからなるとともに、このコンタクトプロ
ーブ部におけるコンタクトプローブカートリッジを、コ
ンタクトプローブとこれに対して接続・分離され、外部
コネクタが接続可能なコネクタとから構成している。
【0010】上記構成の光走査型二次元濃度分布測定装
置においては、センサがカセットに組み込まれているの
で、センサを測定装置本体に対して容易に脱着すること
ができる。そして、センサを保持するセンサカセットの
構造が簡単であるため、センサに故障が生じた場合にも
その点検や交換を容易に行えるとともに、センサ回りの
部品を再利用することが可能になり、所謂環境に優しい
構成となっている。
【0011】そして、信号の取り出しをコンタクトプロ
ーブ部によって行うようにするとともに、このコンタク
トプローブ部におけるコンタクトプローブカートリッジ
を、コンタクトプローブとこれに対して接続・分離さ
れ、外部コネクタが接続可能なコネクタとから構成して
いるので、信号を安定して取り出すことができ、安定な
測定を行うことができるとともに、故障などにおける交
換作業を容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
ながら説明する。図1〜図9は、この発明の一つの実施
の形態を示す。まず、図1は、この発明の光走査型二次
元濃度分布測定装置の外観を示す斜視図で、この図1に
おいて、1は測定装置本体で、そのケース2の前面板3
にはセンサカセット4(その構成については後で詳しく
説明する)を出し入れするためのカセット挿抜口5が開
設され、このカセット挿抜口5は、センサカセット4を
保持したオペレータ(測定員)の手が入る程度の大きさ
を有し、これを開閉するための扉6が設けられている。
この扉6は、後述するように、レーザ光71を用いると
ころからこれが外部に漏洩しないように構成されるとと
もに、ボタン7a,7bを操作することにより例えば上
下方向に移動してカセット挿抜口5を開または閉状態に
するように構成されている。そして、8aはケース2の
上部からその下方を、ケース2内の所定の位置にセット
されたセンサカセット4に臨むようにして延設された光
学顕微鏡であり、8bはビデオカメラである。
【0013】9は前記測定装置本体1を制御するととも
に、これから送られてくる信号を処理し、その結果を表
示したり、記録する制御・画像処理装置で、例えば画像
処理機能を有するコンピュータである。このコンピュー
タ8は、制御や各種の演算などの処理を行うとともにデ
ータや処理結果を記憶する本体10、例えばカラーディ
スレイよりなる表示装置11、入力キーボード12、マ
ウス13などよりなり、測定装置本体1とは信号ケーブ
ル14によって接続されている。
【0014】前記測定装置本体1の構成について、図2
〜図8を参照しながら説明する。図2は、この発明の光
走査型二次元濃度分布測定装置の要部を示す斜視図で、
この図2において、15はセンサカセット4を着脱自在
にセットすることができるセンサカセット受け部、16
はこのセンサカセット受け部14にセットされたセンサ
カセット3の信号取り出し用電極(後述する)に対して
接離自在に設けられるコンタクトプローブ部である。こ
れらセンサカセット受け部15およびコンタクトプロー
ブ部16は、測定装置本体1内に設けられる。なお、そ
れらの詳細な構成および配置状態については後で詳しく
説明する。
【0015】まず、センサカセット4の構成について、
図2〜図4および図9を参照しながら説明する。図3お
よび図4において、17,18は平面視方形のセンサホ
ルダ、ホルダカバーで、これらの間に後述するオーミッ
クコンタクト34、センサ28およびパッキン32をこ
の順に重ねた順で挟持される(図3参照)。
【0016】そして、センサホルダ17、ホルダカバー
18はいずれも適宜厚さの絶縁材料、例えば合成樹脂よ
りなり、それらの平面視の外形寸法は互いに等しく、4
つのコーナーには斜めにカットされた部分19を有する
が、対応する一つのコーナー19aは、他のコーナー1
9とは異なる形状に形成して、センサカセット4がセン
サカセット受け部15に対して誤ってセットされるのを
防止できるようにしてあるとともに、それぞれの中央に
は同サイズの方形の貫通孔20,21が設けられてい
る。この貫通孔20,21は、後述するセンサ28の大
きさとほぼ同じである。なお、センサホルダ17、ホル
ダカバー18の平面視の外形寸法は必ずしも等しくする
必要はない。
【0017】そして、センサホルダ17の貫通孔20の
下端部周囲には、オーミックコンタクト34、センサ2
8およびパッキン32を保持するための座グリ面20a
が形成され、ホルダカバー18の貫通孔21の下端側の
周囲には前記座グリ面20aに対応するようにして突平
面21aが形成されている(図3参照)。
【0018】また、センサホルダ17には、貫通孔20
の外側にねじ22を螺着するための4つのねじ孔23が
等配置的に形成されるとともに、センサカセット受け部
15に設けられたガイドピン45(図2参照)と対応す
る位置に4つの孔(被ガイド部)24が貫設されてい
る。一方、ホルダカバー18には、前記ねじ孔23に対
応する位置にねじ22を挿通させるための孔25が開設
されているとともに、貫通孔19の一辺側に2つの溝2
6,27が適宜の間隔をおいて並設されている。
【0019】28は平面視が方形のセンサで、外形が座
グリ面20aおよび突平面21aの形状および寸法にほ
ぼ合致するように形成されている。このセンサ28は、
図8に示すように、測定分解能より小さい厚み(例えば
100μm以下)シリコンなどの半導体基板29の上面
にSiO2 層30、センサ面としてのSi3 4 層31
を熱酸化、CVDなどの手法によって順次形成してなる
もので、水素イオンに応答するように形成されている。
【0020】32は平面視が方形のパッキンで、外形が
面20aおよび突平面21aの形状および寸法にほぼ合
致し、中央に貫通孔20,21の形状および寸法に合致
する孔33を有している。このパッキン32は、例えば
シリコンゴムよりなる。
【0021】34はセンサ28の半導体基板29に当接
するように設けられる電流信号取出し用のオーミックコ
ンタクト34であって、図3および図4に示すように、
外形が座グリ面20a、突平面21aの形状および寸法
にほぼ合致し、中央に貫通孔20,21の形状および寸
法に合致する孔35を有するとともに、その周囲の適宜
箇所から作用極となる突片36を備えている。この突片
36は、短冊状部分を両端を互いに異なる方向に互いに
平行になるように曲げてなるもので、すなわち、オーミ
ックコンタクト34に連なり、これの上方に直角に折曲
された部分36aと、この部分36aに連なり、これか
ら水平に折曲された部分36bと、これに連なり、これ
の上方に直角に折曲された部分36cとからなる。この
オーミックコンタクト34オーミックコンタクト34こ
れに連なる作用極36は、適宜の厚さの銀または白金な
どの金属板よりなり、コンタクトプローブ49が接触す
る部分36cは酸化防止および接触抵抗低減のために例
えば金めっきが施されている。なお、部分36cは、下
方に直角に折曲してあってもよい。
【0022】37,38は対極および参照極で、続き、
図4に示すように、ホルダカバー18の貫通孔21の一
辺側に形成された2つの溝26,27に装着できるよう
にコ字状に形成されている。すなわち、対極37および
参照極38はともにオーミックコンタクト34と同様の
素材、すなわち、適宜厚さの銀または白金などの金属板
よりなり、短冊状に形成した金属板の両端を同方向に平
行となるように折曲されている。そして、対極37およ
び参照極38は、その一方の折り曲げ部37a,38a
を貫通孔21を形成する内壁の一部に沿うようにし、水
平部37b,38bを溝26の上面に当接させ、さら
に、他方の折り曲げ部37c,38cをホルダカバー1
8の外面に沿うようにして溝26,27にそれぞれ装着
されるように形成されている。なお、コンタクトプロー
ブ50,51が接触する部分37c,38cは酸化防止
および接触抵抗低減のために例えば金めっきが施されて
いる。また、部分37c,38cは、上方に直角に折曲
してあってもよい。
【0023】39は前記対極37、参照極38を、溝2
6,27に装着した状態でこれらを固定するための電極
押さえで、合成樹脂など絶縁性素材よりなり、溝26,
27に嵌合し、対極37、参照極38を強固かつ防水構
造的に固定できるように構成されている。
【0024】上記センサカセット4を組み立てるには、
センサホルダ17の座グリ面20aに、オーミックコン
タクト34、センサ28およびパッキン32をこの順に
重ねた後、ホルダカバー18をセンサホルダ17の上面
から被せてねじ22で締めつけることによりセンサ28
が水密に保持される。そして、対極37、参照極38を
ホルダカバー18に形成された溝26,27に装着し、
電極押さえ39で対極37、参照極38を固定する。こ
れによって、センサ28の上面にセル40を有するセン
サカセット4が得ることができる(図2および図3参
照)。なお、センサホルダ17とホルダカバー18の結
合は、分離自在であればよく、上記ねじ止めのほか、嵌
合によって行うこともできる。
【0025】次に、上記構成のセンサカセット4を保持
するためのセンサカセット受け部15の構成について、
図2、図5および図6を参照しながら説明する。この実
施の形態においては、センサカセット受け部15は、図
5および図6に示すように、XYステージ41の一部と
して形成されている。そして、このXYステージ41に
は、コンタクトプローブ部16およびこれを水平方向に
直線的に前進また後退するように移動させる移動機構4
2(後述する)が搭載されており、走査制御装置43
(図9参照)からの信号によって制御され、二次元方向
に、すなわち、図5において矢印X方向(紙面に平行な
方向)およびこれと直交するY方向(紙面と垂直な方
向)に移動できるように構成されている。なお、図9に
おいては、XYステージ41のうちのセンサカセット受
け部15のみ示している。
【0026】そして、センサカセット受け部15には、
図2に示すように、その上面にセンサカセット4を装着
保持させるため、センサカセット4の外形よりやや大き
く、所定の深さの凹部44が形成され、その四隅にはガ
イド部としてのガイドピン45が立設されているととも
に、センサホルダ17およびホルダカバー18にそれぞ
れ形成された誤セット防止部19aに対応する誤セット
防止部46が形成されている。そして、凹部44のほぼ
中央には、センサ28の全面に対応する大きさの貫通孔
47が形成されている。
【0027】次に、コンタクトプローブ部16およびこ
れを水平方向に直線的に往復動させるプローブ移動機構
42の構成について、図2および図5〜図8を参照しな
がら説明する。図5および図6において、48は合成樹
脂などの絶縁性素材よりなるコンタクトプローブカート
リッジで、センサカセット4に設けられた作用極36、
対極37、参照極38の接触部36c,37c,38c
とそれぞれ適宜の接触圧でもって接触できるように取り
付けられたコンタクトプローブ49,50,51とこれ
らに接続・分離自在に接続され、それぞれに対応するレ
セプタクルを有するコネクタ52とからなる。
【0028】53はコネクタ52に挿抜自在に接続され
る外部コネクタとしてのプラグで、このプラグ53には
ケーブル54,55,56が接続され、これらのケーブ
ル54〜56の他端側は、後述する制御ボックス72に
接続される(図9参照)。より詳しくは、対極37、参
照極38にそれぞれ対応するケーブル55,56は、制
御ボックス72におけるポテンショスタット73に接続
され、オーミックコンタクト34に連なる作用極36に
対応するケーブル54は、制御ボックス72における電
流−電圧変換器74および演算増幅回路75を介してポ
テンショスタット73に接続される。
【0029】前記コンタクトプローブカートリッジ48
を含むコンタクトプローブ部16は、図5、図7および
図8に示すように、一対のガイド部材57に沿って矢印
A,B方向に直線的に往復動するスライドベース58の
カートリッジホルダ部58aにカートリッジストッパと
してのねじ59を用いて、交換可能なように取り付けら
れている。
【0030】ここで、上記コンタクトプローブ部16に
おけるコンタクトプローブカートリッジ48のスライド
ベース58のカートリッジホルダ部58aに対する取付
け、取外しや、コネクタ53の接続方法などについて、
図7および図8を参照しながら説明すると、図7(A)
において実線で示すように、コンタクトプローブカート
リッジ48においてねじ59を上方に引き上げ、その状
態で、コンタクトプローブカートリッジ48を前記カー
トリッジホルダ部58aに沿って、図7(A)における
矢印方向に適宜滑らし、コンタクトプローブカートリッ
ジ48をコネクタ53に接続した後、ねじ59をカート
リッジホルダ部58aに形成してあるねじ部60にねじ
込んでコンタクトプローブカートリッジ48を固定する
(同図(B)参照)。
【0031】そして、コンタクトプローブ部16に故障
が生ずるなどして取り替える必要が生じたときは、ねじ
59を緩めた後、コネクタ53をコンタクトプローブカ
ートリッジ48から外し、コンタクトプローブカートリ
ッジ48を前記矢印とは逆方向に滑らせばよい。
【0032】なお、コネクタ53をカートリッジホルダ
部58aの適宜位置にねじ止めなど適宜の手法により固
定してあってもよい。
【0033】そして、スライドベース58を直線的に前
進または後退させる移動機構42は、図5および図6に
示すように、モータ61の出力軸61aと、スライドベ
ース58との間に回転運動を直線運動に変換する運動変
換機構62を設けている。すなわち、この運動変換機構
62は、例えば前記出力軸61aに固着されるクランク
用円盤63と、この円盤63の偏心した位置に立設され
るピン64と、この偏心ピン64とスライドベース58
の立設部材58bに設けられたブラケット65に立設さ
れたピン66との間を連結する連杆67とから構成され
ている。
【0034】そして、図5および図6に示す状態におい
て、例えば測定装置本体1に設けられた測定開始スイッ
チ68aを操作して前記モータ61を所定方向に回転さ
せると、その回転運動が運動変換機構62を介して直線
運動に変換され、スライドベース58を矢印A方向に直
線的に移動させる。これによって、スライドベース58
上に設けられているコンタクトプローブカートリッジ4
8がセンサカセット受け部15方向に移動し、コンタク
トプローブカートリッジ48に設けられたコンタクトプ
ローブ49〜51がセンサカセット受け部15にセット
されているセンサカセット4側の作用極36、対極3
7、参照極38の接触部36c,37c,38cにそれ
ぞれ所定の接触圧をもって当接し、その状態を維持す
る。つまり、測定可能状態となり、測定が開始される。
【0035】また、前記測定可能状態において、測定装
置本体1に設けられた測定完了スイッチ68bを操作し
てモータ61を前記所定方向と逆方向に回転させると、
スライドベース58が矢印B方向に移動し、コンタクト
プローブ59〜61が接触部36c,37c,38cか
ら離れ、図5および図6に示す解除状態に復帰する。な
お、69a,69bはそれぞれ上記測定可能状態または
解除状態をそれぞれ維持するためのスライドベース58
の位置検出装置である。
【0036】なお、上記段落0034および0035に
記述した動作は、測定スタート/ストップに応じて、コ
ンピュータ9によって自動制御するようにしてあっても
よい。
【0037】そして、図5および図9において、70は
センサカセット受け部15にセットされたセンサカセッ
ト4のセンサ28の半導体基板29に対してプローブ光
71を照射するためのレーザ光源で、XYステージ41
の下方に設けられており、後述するインタフェースボー
ド76を介してコンピュータ9の制御信号によって断続
光を発するとともに、XYステージ41によって二次元
方向に走査されるセンサ28の半導体基板29に対して
最適なビーム径になるように調整されたプローブ光70
を照射するものである。
【0038】72は測定装置本体1に設けられる制御ボ
ックスであって、半導体基板29に適宜のバイアス電圧
を印加するためのポテンショスタット73、半導体基板
29に形成されたオーミックコンタクト34に連なる作
用極36から取り出される電流信号を電圧信号に変換す
る電流−電圧変換器74、この電流−電圧変換器74か
らの信号が入力される演算増幅回路75、この演算増幅
回路75と信号を授受したり、走査制御装置43やレー
ザ光源70に対する制御信号を出力するインタフェース
ボード76などよりなる。
【0039】上記構成の光走査型二次元濃度分布測定装
置を用いて、溶液の水素イオン濃度(pH)を測定する
場合について説明すると、図2および図3に示すように
組み立てられたセンサカセット4のセル40内に溶液7
7を入れる。これにより、センサ28のセンサ面31に
溶液77が接するとともに、溶液77が対極37および
参照極38と接触する。
【0040】次に、測定装置本体1のカセット挿抜口5
の扉6を開いて、上記溶液77を収容したセンサカセッ
ト4を測定装置本体1内のセンサカセット受け部15に
セットする。これらの操作はオペレータ(測定員)が手
動で行う。この場合、センサカセット4の外周にセンサ
カセット受け部15に対する誤セット防止部19aが形
成してあるので、カセット挿抜口5に挿入する前に予め
センサカセット4の向きを確認することができる。そし
て、センサカセット受け部15には、ピン42が立設し
てあるので、センサカセット4をセンサカセット受け部
15に容易に正しくセットすることができる。
【0041】上述のようにしてセンサカセット受け部1
5にセンサカセット4をセットした後、カセット挿抜口
5の扉6を閉じる。この状態においては、測定装置本体
1内は、図5および図6に示すような状態、すなわち、
コンタクトプローブ49〜51がセンサカセット4の作
用極36、対極37、参照極38の接触部36c,37
c,38cから離れた解除状態である。そこで、ボタン
68aを操作することにより、スライドベース58が矢
印A方向に所定距離だけ移動し、コンタクトプローブ4
9〜51がセンサカセット4の作用極36、対極37、
参照極38の接触部36c,37c,38cと所定の接
触圧をもってそれぞれ当接し、測定可能状態となる。
【0042】前記状態において、半導体基板29に空乏
層が発生するように、ポテンショスタット73からの直
流電圧を参照極38とオーミックコンタクト34との間
に印加して、半導体基板29に所定のバイアス電圧を印
加する。この状態で半導体基板29に対してプローブ光
71を一定周期(例えば、5kHz)で断続的に照射す
ることによって半導体基板29に交流光電流を発生させ
る。このプローブ光71の断続照射は、コンピュータ9
の制御信号がインタフェースボード76を介して入力さ
れることによって行われる。前記光電流は、半導体基板
29の照射点に対向する点で、センサ28に接している
溶液77におけるpHを反映した値であり、その値を測
定することにより、この部分でのpH値を知ることがで
きる。
【0043】そして、走査制御装置43によって、XY
テーブル41をX,Y方向に移動させることにより、半
導体基板29にはプローブ光71が二次元方向に走査さ
れるようにして照射され、溶液77における位置信号
(X,Y)と、その場所で観測された交流光電流値によ
り、表示装置11の画面上にpHを表す二次元画像が表
示される。
【0044】上述のように、この発明の光走査型二次元
濃度分布測定装置においては、測定部を、測定装置本体
1側のセンサカセット受け部15およびコンタクトプロ
ーブ部16と、測定装置本体1に対して着脱自在なセン
サカセット4とから構成しており、センサ28がセンサ
カセット4に組み込まれているので、センサ28を測定
装置本体1に対して容易に脱着することができる。そし
て、センサ28を保持するセンサカセット4の構造が簡
単であるため、センサ28に故障が生じた場合にもその
点検や交換を容易に行えるとともに、センサ回りの部品
を再利用することが可能になり、所謂環境に優しい構成
となっている。
【0045】また、信号の取り出しを、センサカセット
4に対して接離自在なコンタクトプローブ部16によっ
て行うようにしているので、信号を安定して取り出すこ
とができ、安定な測定を行うことができる。
【0046】そして、前記コンタクトプローブ部16に
おけるコンタクトプローブカートリッジ48を、コンタ
クトプローブ49〜51とこれに対して接続・分離され
るコネクタ53とからなる交換可能なカートリッジ式ユ
ニットに構成しているので、故障などにおける交換作業
を容易に行うことができる。すなわち、はんだ付けなど
の作業を行う必要がなく、所謂プラグイン接続構造を採
用しているので、信号ケーブルとの接続が容易で、誤接
続したりすることがない。
【0047】なお、上述の実施の形態においては、コン
タクトプローブカートリッジ48をカートリッジホルダ
部58aに対してねじ59によって固定していたが、図
10および図11に示すように、コンタクトプローブカ
ートリッジ48およびカートリッジホルダ部58aに互
いに嵌合する嵌合部78,79を設けた嵌合方式でもよ
い。
【0048】また、コンタクトプローブカートリッジ4
8と、信号ケーブル54〜56を設けた外部コネクタ5
3の接続構造において、図12に示すように、コンタク
トプローブカートリッジ48側にプラグ80を設け、外
部コネクタ53側にレセプタクル81を設けてもよい。
このようにした場合、信号ケーブル54〜56の先端の
固定が容易に行われるといった利点がある。
【0049】この発明は、上述の実施の形態に限られる
ものではなく、種々に変形して実施することができる。
例えば、溶液中のカリウムイオンや塩化物イオンなど、
水素イオン以外の他の物質の濃度を測定することができ
る。その場合、センサ面31をカリウムイオンや塩化物
イオンに応答する物質で修飾する必要があり、例えば、
カリウムイオンを測定する場合は、センサ面31をバリ
ノマイシンやクラウンエーテルで修飾すればよく、塩化
物イオンを測定する場合は、センサ面31を4級アンモ
ニウムで修飾すればよい。さらに、センサ面31を適宜
の応答物質で修飾するとともに、用いる溶液を適宜選択
することにより、他のイオン濃度の測定を行うことがで
きる。
【0050】そして、測定対象としての試料は、溶液な
ど液体のほか、ゲル状体であってもよい。
【0051】また、XYステージ41を二次元方向
(X,Y方向)に走査させるのに代えて、レーザ光源7
0に光照射部走査装置を設け、このレーザ光源70を
X,Y方向に走査させるようにしてもよく、また、レー
ザ光源70とセンサカセット受け部15との間にプロー
ブ光走査装置を設け、プローブ光80をX,Y方向に走
査させるようにしてもよい。これらいずれの場合におい
ても、センサカセット受け部15、コンタクトプローブ
部16および移動装置42を二次元的に移動させる必要
がなくなり、それだけ構成が簡単になる。
【0052】
【発明の効果】この発明の光走査型二次元濃度分布測定
装置においては、センサを安定かつ交換容易に保持する
ことができるとともに、信号を安定して取り出すことが
でき、安定な測定を行うことができるとともに、信号取
り出し部をより簡単に構成できるとともに、その交換作
業を容易に行うことができる。したがって、この発明に
よれば、実用的な構造を有し、しかも使い勝手に優れた
光走査型二次元濃度分布測定装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光走査型二次元濃度分布測定装置の
外観を示す斜視図である。
【図2】センサカセットおよびセンサカセット受け部の
構成を示す斜視図である。
【図3】前記センサカセットの断面図である。
【図4】前記センサカセットの分解斜視図である。
【図5】測定装置本体側に設けられる主要構成部の一例
を示す断面図である。
【図6】前記主要構成部の平面図である。
【図7】コンタクトプローブカートリッジとカートリッ
ジホルダ部の一つの実施態様を示し、(A)はコンタク
トプローブカートリッジをカートリッジホルダ部に固定
する前の状態を示す図、(B)は固定状態を示す図であ
る。
【図8】前記固定状態を示す側面図である。
【図9】前記装置の構成概略的に示すブロック図であ
る。
【図10】コンタクトプローブカートリッジとカートリ
ッジホルダ部の他の実施態様を示し、(A)はコンタク
トプローブカートリッジをカートリッジホルダ部に固定
する前の状態を示す図、(B)は固定状態を示す図であ
る。
【図11】前記固定状態を示す側面図である。
【図12】コンタクトプローブカートリッジとカートリ
ッジホルダ部のさらに他の実施態様を示し、(A)はコ
ンタクトプローブカートリッジをカートリッジホルダ部
に固定する前の状態を示す図、(B)は固定状態を示す
図である。
【符号の説明】
1…測定装置本体、4…センサカセット、15…センサ
カセット受け部、16…コンタクトプローブ部、28…
センサ、29…半導体基板、31…センサ面、36c〜
38c…信号取り出し用電極、48…コンタクトプロー
ブカートリッジ、49〜51…コンタクトプローブ、5
2…コネクタ、53…外部コネクタ、71…プローブ
光。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中尾 基 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上面にセンサ面を有し、前
    記半導体基板に対してプローブ光を二次元的に走査しな
    がら照射するように構成されたセンサを組み込んだセン
    サカセットと、測定装置本体内に設けられ、前記センサ
    カセットが着脱自在にセットされるセンサカセット受け
    部と、前記センサカセットに形成された信号取り出し用
    電極に対して接離可能なように前記測定装置本体内に設
    けられるコンタクトプローブ部とからなるとともに、こ
    のコンタクトプローブ部におけるコンタクトプローブカ
    ートリッジを、コンタクトプローブとこれに対して接続
    ・分離され、外部コネクタが接続可能なコネクタとから
    構成したことを特徴とする光走査型二次元濃度分布測定
    装置。
JP9214132A 1997-07-23 1997-07-23 光走査型二次元濃度分布測定装置 Pending JPH1137973A (ja)

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