JPH1137547A

JPH1137547A - 浴水循環装置における管路浄化装置

Info

Publication number: JPH1137547A
Application number: JP9209613A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Ogawa; 康雄小川; Koichi Asai; 浩一浅井; Yoshihiro Fujii; 義弘藤井; Katsuaki Nozawa; 勝明野沢; Toru Koyama; 小山　　徹; Michio Hisatake; 通夫久武
Original assignee: Janome Sewing Machine Co Ltd
Current assignee: Janome Corp
Priority date: 1997-07-20
Filing date: 1997-07-20
Publication date: 1999-02-12

Abstract

(57)【要約】【課題】浴水循環装置における管路浄化装置におい
て、熱水管路洗浄して排水するときに目詰まりが生じて
も排水させ、且つ目詰まりを表示をするようにしたこ
と。【解決手段】ヒータ１と、フィルタ２と、循環ポンプ
Ｐと、該循環ポンプＰにて浴水が浴槽１１から浴槽１１
に戻るように循環する循環管路５と、連結管路６と、副
連結管路７と、前記循環管路５から浴槽１１外に排水す
る排水管８とからなること。管路洗浄時にはヒータにて
高温にしつつ前記連結管路６を介して循環可能とするこ
と。排水時には浴槽１１内の浴水と前記循環管路６内で
浄化した熱水とを混合させること。排水時間を制御して
所定時間以上の場合に目詰まり表示をさせつつ浴槽１１
の外側に排水するように制御してなること。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、熱水管路洗浄して
排水するときに目詰まりが生じても排水させ、且つ目詰
まりを表示をするようにした浴水循環装置における管路
浄化装置に関する。この明細書において、熱水とは、約
７０℃以上の温湯をいう。

【０００２】

【従来の技術】従来の浴水循環装置は、長期間の使用に
より装置本体と配管に微生物膜が付着することがあり、
安全衛生問題のため、ある一定期間毎に装置を殺菌、洗
浄する必要があった。またその方法は浴槽内の湯に直接
殺菌剤を投入し、装置を循環させるものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そのため、１）浴槽の
湯に殺菌剤を投入するために、多量の薬品を使わなけれ
ばならず、不経済であった。２）作業者が汚水に接触す
る可能性がある為に高濃度の殺菌剤が使用できず、洗浄
効果に限界があった。３）洗浄時、汚水が浴槽を循環す
るために、洗浄後のすすぎの手間がかかった。また衛生
面での問題もあった。このため、これらを解決すること
が特に要望されている。この点を、当該出願人は、循環
管路内のみを熱水にて熱水洗浄する装置を開発した。し
かるに、その熱水を排水する場合に、そのままでは火傷
等の危険が伴ないやすい問題点があった。さらに、フィ
ルタ箇所等で目詰まりしている場合には、その表示させ
ることも要望されているし、さらに目詰まりでも、熱水
排水できることが必要とされている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで発明者は、前記課
題を解決することを目的とし、鋭意，研究を重ねた結
果、その発明を、浴水を低温から高温に加熱可能とした
ヒータと、微細なごみ及び汚れなる不純物を浴水から濾
過するフィルタと、浴水を循環させるための循環ポンプ
と、該循環ポンプにて浴水が浴槽から浴槽に戻るように
循環する循環管路と、該循環管路の吸込み側寄りの適宜
な位置と前記循環管路の流出側寄りの適宜な位置とを連
結する連結管路と、該連結管路位置よりも循環管路の中
央側寄りの適宜な位置と前記循環ポンプ位置よりも循環
管路の中央側寄りの適宜な位置とを連結する副連結管路
と、循環管路から浴槽外に排水する排水管とからなり、
管路洗浄時にはヒータにて高温にしつつ前記連結管路を
介して循環可能とし、排水時には浴槽内の浴水と前記循
環管路内で浄化した熱水とを混合させ、排水時間を制御
して所定時間以上の場合に目詰まり表示をさせつつ浴槽
の外側に排水するように制御してなる浴水循環装置にお
ける管路浄化装置等としたことにより、熱水管路洗浄し
て排水するときに目詰まりが生じても排水させ、且つそ
の目詰まりを表示をするようにし、前記の課題を解決し
たものである。

【０００５】

【実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面
に基づいて説明すると、図４乃至図６に示すように、浴
水循環装置は、主に、浴水を低温から高温に加熱するセ
ラミックヒータ等のヒータ１と、微細なごみ及び汚れな
る不純物を浴水から濾過するフィルタ２と、浴水を殺菌
する紫外線殺菌装置３と、浴水を循環させるための循環
ポンプＰと、該循環ポンプＰにて浴水が浴槽１１から浴
槽１１に戻るように循環する循環管路５等とから構成さ
れている。

【０００６】そのフィルタ２は、外装がタンク２ａとし
て構成され、その内部には、精密フィルタ又は普通フィ
ルタが存在し、活性石，活性炭を充填したものとして吸
着剤濾材フィルタ材として使用され、不純物で微細なる
ごみ及び汚れを除去するものである。このタンク２ａで
は、通常は上側から浴水が浸入し、下側から排出するよ
うに構成されている。

【０００７】連結管路６は、前記循環管路５の吸込み側
寄りの適宜な位置と、前記循環管路５の流出側寄りの適
宜な位置とを連結すると前記循環管路５の流出側管路５
ｂの適宜な位置とを連結するように構成され、前記循環
ポンプＰ，ヒータ１，フィルタ２，紫外線殺菌装置３を
配置された循環管路５と連結管路６とで閉ループが構成
される。前記循環管路５において、前記連結管路６の両
端との結合箇所よりも、吸込み側を給水側管路５ａと、
流出側を流出側管路５ｂとそれぞれ称する。前記給水側
管路５ａ及び流出側管路５ｂ上には、前記循環ポンプ
Ｐ，ヒータ１，フィルタ２，紫外線殺菌装置３は設けら
れないように構成されている。また、循環ポンプＰとヒ
ータ１との循環管路５の適宜の箇所と、前記紫外線殺菌
装置３寄りの循環管路５の適宜の箇所との間に副連結管
路７が設けられている。前記給水側管路５ａの吸込み口
には、プレフィルタ９が、前記流出側管路５ｂの流出口
には、ジェット噴流が出るように噴出部１０が設けられ
ている。また、前記連結管路６は、なるべくプレフィル
タ９，噴出部１０寄りに設けられることが好ましい。

【０００８】また、前記循環管路５には第１三方弁Ｖ
１，第２三方弁Ｖ２，第３三方弁Ｖ３が適宜設けられて
いる。具体的には、第１三方弁Ｖ１は、前記副連結管路
７の基部で紫外線殺菌装置３寄りの循環管路５上に，第
３三方弁Ｖ３は連結管路６の基部で流出側管路５ｂ上
に，第２三方弁Ｖ２は、前記第１三方弁Ｖ１と第３三方
弁Ｖ３との間の循環管路５上にそれぞれ設けられてい
る。また、第２三方弁Ｖ２には排水管８の一端が連結さ
れ、該排水管８の他端は、浴槽１１外に流出するように
構成されている。

【０００９】循環管路５内の洗浄は自動操作にて、図１
に示すように、ブロック図にて制御される。即ち、中央
演算処理装置１８（ＣＰＵ）が設けられ、熱水管路洗浄
の開始を制御する熱水洗浄指令手段２０と、熱水洗浄時
間等を制御するタイマー手段２１と、各種弁を制御する
弁制御手段２２と、温度センサー切換手段２３と、目詰
まり表示警告手段２４と、排水時間記憶手段２５と、所
定排水時間と計測した排水時間とを比較する比較手段２
６とが設けられている。前記タイマー手段２１には、循
環管路５内を洗浄するために洗浄開始時間を設定する時
間設定部と、設定された洗浄開始時間と洗浄時間を記憶
する時間記憶部と、洗浄開始時間と洗浄時間を適宜変更
する時間変更部とを有している。また、熱水の排水時に
は循環ポンプＰが低速運転するように制御される。前記
中央演算処理装置１８，熱水洗浄指令手段２０，タイマ
ー手段２１，弁制御手段２２，温度センサー切換手段２
３，目詰まり表示警告手段２４，排水時間記憶手段２
５，比較手段２６等を総称して制御部Ａと称する。

【００１０】弁制御手段２２では、前記第１三方弁Ｖ
１，第２三方弁Ｖ２，第３三方弁Ｖ３にて、通常運転モ
ード，エア排出モード，熱水管路洗浄モード，排水モー
ドのそれぞれに応じて適宜弁のポートが切換わるように
構成されている。また、湯温センサー２７は浴槽湯とし
て所望の湯温（例えば，４０℃等）を検知するものであ
り，熱水温度センサー２８は、熱水管路洗浄時におい
て、７０℃以下か否かを検知するものである。この２つ
の温度センサーを通常運転モード，熱水管路洗浄モード
において前記温度センサー切換手段２３にて切換えるも
のである。

【００１１】図２は、本発明の自動操作による弁制御に
よる熱水管路洗浄フローチャートであり、通常運転モー
ド（図４参照）から、Ｓ１では、熱水管路洗浄モードと
なる（Ｓ１参照）。これを手動にては、まず熱水洗浄指
令手段２０を操作する。そして第３三方弁Ｖ３のポート
からポートに連通するように切換え（Ｓ２参照）、
第１三方弁Ｖ１及び第２三方弁Ｖ２はそのままの状態を
保持する（Ｓ３参照）。そして、温度センサー切換手段
２３にて温度センサーが切換えられ（Ｓ４参照）、熱水
温度センサー２８がＯＮとなる（Ｓ５参照）。このとき
には、ヒータ１はＯＮ状態を保持している（Ｓ６参
照）。そして、循環管路５内の温度を熱水温度センサー
２８を介して７０℃以下か否かを自動的に検知し（Ｓ７
参照）、７０℃以下の場合には、ヒータ１のＯＮ状態を
保持する。また、管路内の浴水が７０℃を超える場合に
は、ヒータ１がＯＦＦとなる（Ｓ８参照）。この状態に
おいて、循環ポンプＰのポンプ圧にて閉ループ管内の浴
水が循環して熱水管路洗浄作業が開始となる（Ｓ９参
照）。この状態は図５に示す通りである。このとき、給
水側管路５ａには弁は存在しないが第３三方弁Ｖ３から
の連結管路６箇所の水頭が上部にあるためと熱水管路内
の湯が外部に流出しないことから、給水側管路５ａから
の浴水の流入はない。その熱水管路洗浄の時間等は、タ
イマー手段２１にて制御され洗浄の時間を予め設定され
ており、熱水管路洗浄する所定の時間が経過して熱水管
路洗浄が終了したか否かを判断する（Ｓ１０参照）。熱
水管路洗浄が終了したと判断すると終了する。

【００１２】また、自動操作による熱水排水のフローチ
ャートでは、図３に示すように、まず熱水管路洗浄が行
われたことを前提とする（Ｓ１１参照）。そして熱水排
水モードとなり（Ｓ１２参照）、循環ポンプＰが低速運
転となり（Ｓ１３参照）、第１三方弁Ｖ１のポート
からポートに連通するように切換え（Ｓ１４参照）、
第２三方弁Ｖ２はポートからポートに連通するよう
に切換える（Ｓ１５参照）。このとき第３三方弁Ｖ３は
そのままの状態を保持する（Ｓ１６参照）。これによっ
て、浴水が給水側管路５ａから流入して、循環ポンプＰ
を出た箇所から副連結管路７に流出する浴水が前述の熱
水管路洗浄した熱水と混合され、且つ第１三方弁Ｖ１箇
所にも浴水が流出してここで混合される。即ち、浴水と
熱水とが混合される（Ｓ１７参照）。そして温度センサ
ー切換手段２３にてセンサーの切換が行われ（Ｓ１８参
照）、湯温センサー２７がＯＮとなる（Ｓ１９参照）。
このような状態で熱水管路洗浄した汚れた熱水と浴水と
の低温化した混合水が排水管８より自動的に流出する。
この状態は図６に示す通りである。前述の弁制御したと
きに、排水時間はクリアされ（Ｓ２０参照）、タイマー
手段２１にて排水時間の計測が開始する（Ｓ２１参
照）。そして排水時間は所定値であるか否かを判断し
（Ｓ２２参照）、所定時間以上となっているときには、
排水温度を湯温センサー２７にてチェックする（Ｓ２３
参照）。そして排水温度が所定値以下になっているか否
かを判断し（Ｓ２４参照）、所定値以下になっている場
合にはこれで排水温度が適正であり、これをもって終了
する。また、所定値を越える場合（排水温が湯温よりも
高い場合）には、排水が良好ではない場合であり、目詰
まりとなっており、目詰まり表示警告手段２４にてこの
状態を表示すると共に、音声又は表示にて、「直ぐに洗
浄して下さい」というメッセージをする（Ｓ２５参
照）。この状態でも排水は継続される（Ｓ２６参照）。
このような状態であっても排水温度が所定値以下になっ
ているか否かを再度判断し（Ｓ２７参照）、所定値以下
になっている場合にはこれで排水温度が適正であり、こ
れをもって終了する。

【００１３】

【発明の効果】請求項１の発明においては、第１に排水
は、浴槽１１内の浴水と前記循環管路内で浄化した浴水
とを混合させており、かなり低温化しているのが一般で
あるが、目詰まり状態の場合であっては、混合した浴水
と熱水とでも熱水的状態となっていることもあるため、
管路の目詰まり表示警告をすると共に熱水を管路の目詰
まり状況に関係なく、混合した浴水と熱水とを排水でき
る利点がある。また、熱水洗浄をする、即ち、熱水殺菌
で行なうために、レジオネラ菌のみならず、クリプトス
ポリジウム菌等に対しても死滅させることができ、極め
て安全且つ衛生的にできる。また、

【００１４】請求項２の発明では、特に、３つの三方弁
のポートの開閉操作にて、熱水洗浄後の排水を良好にで
き、他の構成は請求項１と同等であり、請求項１の発明
と同様な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の自動操作による熱水管路洗浄のブロッ
ク図

【図２】本発明の熱水管路洗浄箇所のフローチャート

【図３】本発明の熱水排水モード箇所のフローチャート

【図４】浴水循環装置において通常運転モード状態の略
示図

【図５】浴水循環装置において熱水管路洗浄モード状態
の略示図

【図６】浴水循環装置において排水運転モード状態の略
示図

【符号の説明】

１…ヒータ２…フィルタ５…循環管路６…連結管路７…副連結管路８…排水管Ｐ…循環ポンプ１１…浴槽２４…目詰まり表示警告手段Ｖ１…第１三方弁Ｖ２…第２三方弁Ｖ３…第３三方弁

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号ＦＩ // Ｂ０８Ｂ 3/14 Ｂ０１Ｄ 35/02 Ｊ (72)発明者野沢勝明東京都中央区京橋３丁目１番１号蛇の目ミシン工業株式会社内 (72)発明者小山徹東京都中央区京橋３丁目１番１号蛇の目ミシン工業株式会社内 (72)発明者久武通夫東京都中央区京橋３丁目１番１号蛇の目ミシン工業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】浴水を低温から高温に加熱可能としたヒ
ータと、微細なごみ及び汚れなる不純物を浴水から濾過
するフィルタと、浴水を循環させるための循環ポンプ
と、該循環ポンプにて浴水が浴槽から浴槽に戻るように
循環する循環管路と、該循環管路の吸込み側寄りの適宜
な位置と前記循環管路の流出側寄りの適宜な位置とを連
結する連結管路と、該連結管路位置よりも循環管路の中
央側寄りの適宜な位置と前記循環ポンプ位置よりも循環
管路の中央側寄りの適宜な位置とを連結する副連結管路
と、前記循環管路から浴槽外に排水する排水管とからな
り、管路洗浄時にはヒータにて高温にしつつ前記連結管
路を介して循環可能とし、排水時には浴槽内の浴水と前
記循環管路内で浄化した熱水とを混合させ、排水時間を
制御して所定時間以上の場合に目詰まり表示をさせつつ
浴槽の外側に排水するように制御してなることを特徴と
する浴水循環装置における管路浄化装置。
【請求項２】浴水を低温から高温に加熱可能としたヒ
ータと、微細なごみ及び汚れなる不純物を浴水から濾過
するフィルタと、浴水を循環させるための循環ポンプ
と、該循環ポンプにて浴水が浴槽から浴槽に戻るように
循環する循環管路と、該循環管路の吸込み側寄りの適宜
な位置と前記循環管路の流出側寄りの適宜な位置とを連
結する連結管路と、該連結管路位置よりも循環管路の中
央側寄りの適宜な位置と前記循環ポンプ位置よりも循環
管路の中央側寄りの適宜な位置とを連結する副連結管路
と、該副連結管路の基部で流出側寄りの循環管路に設け
た第１三方弁と、前記連結管路の基部で流出側寄りの循
環管路に設けた第３三方弁と、前記第１三方弁と第３三
方弁との間の循環管路の適宜の位置に設けた第２三方弁
と、該第２三方弁から設けた浴槽外に排水する排水管と
からなり、管路洗浄時にはヒータにて高温にしつつ前記
連結管路を介して循環可能とし、排水時には浴槽内の浴
水と前記循環管路内で浄化した熱水とを混合させ、排水
時間を制御して所定時間以上の場合に目詰まり表示をさ
せつつ浴槽の外側に排水するように制御してなることを
特徴とする浴水循環装置における管路浄化装置。