JPH1137270A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH1137270A
JPH1137270A JP9212546A JP21254697A JPH1137270A JP H1137270 A JPH1137270 A JP H1137270A JP 9212546 A JP9212546 A JP 9212546A JP 21254697 A JP21254697 A JP 21254697A JP H1137270 A JPH1137270 A JP H1137270A
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芳信 野崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速機でのスクォート制御時におけるダ
ウンシフトショックを防止する。 【解決手段】 非走行レンジから走行レンジにシフトし
た際に高速段側の変速段を設定する変速制御を実行した
後に低速段側の変速段への変速制御を実行する自動変速
機の変速制御装置であって、前記変速制御時に制動状態
の有無を検出する制動検出手段(ステップ16)と、制
動がおこなわれていないことが制動検出手段(ステップ
16)によって検出された場合に前記高速段側の変速段
を設定するべく係合している摩擦係合装置の解放速度
を、制動のおこなわれていることが検出された場合より
速くする解放制御手段(ステップ13,18,20)と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用の自動変
速機における変速を制御するための装置に関し、特にス
クォート制御と称される非走行レンジから走行レンジに
シフトした際に高速段側の変速段を経由して発進用の変
速段を設定する制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用の自動変速機は、車両の停止状態
や後進段あるいは前進状態などを、シフトレバーやスイ
ッチなどによるレンジ切換によっておこなうように構成
されている。これは、具体的には、シフトレバーやスイ
ッチに連動するバルブによって油圧の給排系統を変更
し、ニュートラルレンジでは出力軸にトルクが発生しな
いように摩擦係合装置を解放し、またリバースレンジや
ドライブレンジでは、それらの変速段を達成するのに必
要とする摩擦係合装置に油圧を供給してこれを係合させ
ている。
【0003】したがってニュートラルレンジなどの非走
行レンジからドライブレンジなどの走行レンジにマニュ
アルシフトした場合には、出力軸トルクがゼロの状態か
ら変速比の大きい変速段(第1速や後進段)でのトルク
の出力状態に切り替わる。このような出力軸トルクの変
化状況は、急激な加速と同様な状態であり、前進段を設
定するドライブレンジにシフトした場合には、車体の後
部が一時的に沈み込むなどの車体の挙動変化が生じ、こ
れが乗り心地の悪化要因になることがあり、さらに車両
が停止している状態で走行レンジにシフトした場合に
は、動力の伝達系統の捩り弾性によりいわゆる揺り返し
の状態が生じ、これも同様に乗り心地の悪化要因になる
ことがある。
【0004】そこで従来、非走行レンジから走行レンジ
にシフトした際の出力軸トルクの変化を緩和するための
スクォート制御がおこなわれている。この制御は、要
は、走行レンジにシフトした際の出力軸トルクの変化割
合を小さくする制御であり、例えばドライブレンジにシ
フトした場合には、第2速や第3速などの高速段側の変
速段への変速を実行し、その後に第1速を設定する制御
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したスクォート制
御では、発進用の変速段よりも変速比の小さい変速段を
設定した後に発進用の変速段を設定するから、エンジン
のアイドリング状態でマニュアルシフトされた場合のよ
うに入力トルクがほぼ一定の状態でスクォート制御が実
行されれば、その制御内容に従って出力軸トルクが変化
し、車体の沈み込みやショックなどが防止もしくは抑制
される。しかしながら、スクォート制御には必然的にダ
ウンシフトを伴うから、その制御中にアクセルペダルが
踏み込まれた場合には、ダウンシフトショックが生じる
可能性があった。すなわち高速段側の変速段を一時的に
設定している状態で入力トルクが増大すると、その変速
段での出力軸トルクが生じ、その直後に第1速などの発
進用変速段へのダウンシフトが生じ、その際に出力軸ト
ルクが大小に変化し、最終的には発進用の変速段の変速
比に応じた出力軸トルクが発生する。そのためスクォー
ト制御に伴う変速によって出力軸トルクが大きく変化
し、これがショックとして体感され、乗り心地を損なう
原因となる可能性があった。
【0006】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであり、いわゆるスクォート制御時に入力トルクが
増大した場合であってもショックを有効に防止すること
のできる変速制御装置を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、非走行レンジ
から走行レンジにシフトした際に高速段側の変速段を設
定する変速制御を実行した後に低速段側の変速段への変
速制御を実行する自動変速機の油圧制御装置において、
前記変速制御時に制動状態の有無を検出する制動検出手
段と、制動がおこなわれていないことが制動検出手段に
よって検出された場合に前記高速段側の変速段を設定す
るべく係合している摩擦係合装置の解放速度を、制動の
おこなわれていることが検出された場合より速くする解
放制御手段とを備えていることを特徴とするものであ
る。
【0008】したがって請求項1の発明では、非走行レ
ンジから走行レンジへのシフトに伴う高速段側の変速段
を経由して発進用の変速段を設定する変速の際に制動が
おこなわれていなければ、高速段側の変速段を設定して
いる摩擦係合装置が急速に解放させられる。これは、例
えばその摩擦係合装置からの排圧速度を速くすることに
よりおこなわれる。その結果、低速段側の変速段へのダ
ウンシフトが急速に生じ、出力軸トルクの変化割合が大
きくなるが、自動変速機を搭載している車両は、制動が
おこなわれていないことにより移動もしくは走行が可能
であり、したがって出力軸トルクの変化によって車両が
移動もしくは走行し、ショックが悪化することはない。
また発進用の変速段すなわち低速段側の変速段が迅速に
達成されるから、アクセルペダルが踏み込まれるなどの
ことによって入力トルクが増大しても、発進用変速段で
入力トルクが増大したのと同等の状態となり、変速ショ
ックが悪化することはない。さらに制動がおこなわれて
いる状態では、高速段側の変速段からのダウンシフトが
ゆっくりおこなわれるので、その変速によるショックが
生じることはない。
【0009】請求項2の発明は、非走行レンジから走行
レンジにシフトした際に高速段側の変速段を設定する変
速制御を実行した後に低速段側の変速段への変速制御を
実行する自動変速機の油圧制御装置において、前記変速
制御時に前記自動変速機への入力トルクを増大させる出
力増大要求の有無を検出する出力増大要求検出手段と、
前記変速制御時の出力増大要求が前記出力増大要求検出
手段によって検出された場合に前記高速段側の変速段を
設定するべく係合している摩擦係合装置の解放速度を、
出力増大要求が検出されない場合より速くする解放制御
手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0010】したがって請求項2の発明によれば、非走
行レンジから走行レンジにシフトすることに伴う高速段
側の変速段を経由して低速段側の変速段を設定する変速
の際にアクセルペダルが踏み込まれるなどの出力増大要
求があった場合、高速段側の変速段を設定していた摩擦
係合装置が迅速に解放される。そのため高速段側の変速
段での出力軸トルクが生じることがなく、低速段側の変
速段が設定された状態で入力トルクが増大することにな
り、したがって非走行レンジから走行レンジにシフトす
ることに伴う変速ショックを有効に防止もしくは抑制す
ることができる。これとは反対に出力増大要求がない場
合には、入力トルクがほぼ一定の状態で高速段側の変速
段を設定していた摩擦係合装置がゆっくり解放されるの
で、ショックが生じることはない。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を図に示す具体例
に基づいて説明する。先ず、この発明で対象とする自動
変速機の一例を説明する。図3に示すように、自動変速
機10は、これに内蔵されているトルクコンバータの制
御と変速の制御とのための油圧制御装置20を備えてお
り、オイルポンプで発生させた油圧の調圧や変速段を達
成するための摩擦係合装置の係合・解放ならびにトルク
コンバータにおけるロックアップクラッチの係合・解放
を制御するように構成されている。このような制御は、
基本的には電気的におこなうように構成され、そのため
に油圧制御装置20には、主に変速を制御する第1ない
し第3のソレノイドバルブSL1,SL2,SL3と、
主にエンジンブレーキ状態を制御する第4のソレノイド
バルブSL4と、主にロックアップクラッチと第3ブレ
ーキ圧とを制御するリニアソレノイドバルブSLUと、
主にライン圧を制御するリニアソレノイドバルブSLT
と、主にアキュームレータ背圧を制御するリニアソレノ
イドバルブSLNとが設けられている。これらのソレノ
イドバルブを制御するための自動変速制御コンピュータ
30が設けられている。
【0012】この自動変速機10は、車載状態で動力源
であるエンジンEに連結されている。このエンジンEの
吸気管路13には、サーボモータなどのアクチュエータ
11によって駆動される電子スロットルバルブ12が配
置されており、アクセルペダル14の踏み込み量に応じ
てアクチュエータ11を駆動することによりスロットル
開度を適宜に制御するように構成されている。このアク
チュエータ11を含むエンジンEの全体の制御をおこな
うためのエンジン制御コンピュータ50が設けられてい
る。
【0013】これらのコンピュータ30,50は、共
に、中央演算処理装置(CPU)および記憶装置(RA
M,ROM)ならびに入出力インターフェースを主体に
して構成され、図3に符号40で示す各種のデータに基
づいて演算をおこない自動変速機10およびエンジンE
の制御をおこなうように構成されている。具体的には、
エンジン制御コンピュータ50には、前記アクセルペダ
ル14の開度(踏み込み量)の信号に加えて、エンジン
回転速度、吸入空気量、吸入空気温度、スロットル開
度、車速、エンジン水温、ブレーキスイッチからの信号
などが入力され、これらの信号に基づいて前記アクチュ
エータ11を駆動してスロットル開度を制御し、また燃
料噴射量および点火時期を制御するように構成されてい
る。
【0014】また自動変速制御コンピュータ30には、
スロットル開度、車速(出力軸回転数)、ブレーキスイ
ッチからの信号、シフトポジション、パターンセレクト
スイッチからの信号、クルーズ信号、C0 センサSN1
からの信号、C2 センサSN2 からの信号、トランスミ
ッション油温、マニュアルシフトスイッチからの信号な
どが入力され、予め記憶している変速線図(変速マッ
プ)などのマップ化したデータと合わせて演算し、変速
制御や油圧制御を実行するように構成されている。な
お、これらのコンピュータ30,50は、相互にデータ
を送信するように接続されている。
【0015】上記の自動変速機10における歯車変速機
構について図4を参照して説明すると、その歯車変速機
構は、前置式オーバードライブ構成の副変速機構Dと、
単純連結3プラネタリギヤトレーン構成の前進4速後進
1速の主変速機構Mとを組み合わせた5速構成とされ、
この機構部がロックアップクラッチL付のトルクコンバ
ータTに連結されている。
【0016】その副変速機構Dは、サンギヤS0 、キャ
リヤC0 、リングギヤR0 に関連してワンウェイクラッ
チ(OWC)F−0とこれに並列する多板クラッチC−
0およびこれと直列する多板ブレーキB−0を備えてい
る。一方、主変速機構Mは、サンギヤS1 〜S3 、キャ
リヤC1 〜C3 、リングギヤR1 〜R3 からなる各変速
要素を適宜直結した単純連結の3組のギヤユニットP1
〜P3 を備え、各ギヤユニットP1 〜P3 の変速要素に
関連して多板クラッチC−1,C−2、バンドブレーキ
B−1、多板ブレーキB−2〜B−4、ワンウェイクラ
ッチ(OWC)F−1,F−2が配設されている。な
お、図において、符号SN1 はクラッチC−0のドラム
回転を検出するC0 センサ、SN2 はクラッチC−2の
ドラム回転を検出するC2 センサを示す。また、図示し
ていないが、各クラッチおよびブレーキは、それらの摩
擦材を係合・解放操作するピストン・シリンダ機構から
なる油圧サーボを備えている。
【0017】この自動変速機10で設定される変速レン
ジおよび各変速段は、図5の係合作動表に示すとおりで
あり、以下、各変速段について簡単に説明する。なお、
図5において、〇印は係合すること、●印はエンジンブ
レーキ時に係合すること、◎印はトルクの伝達に関与し
ないで係合すること、空欄は解放状態にあることをそれ
ぞれ示す。
【0018】エンジンEの出力トルクは、トルクコンバ
ータTを経て副変速機構Dの入力軸Nに伝達される。そ
して入力軸Nのトルクは、上記の油圧制御装置20によ
る制御下で、クラッチC−0を係合させて副変速機構D
を直結とし、かつ主変速機構MのクラッチC−1を係合
し、他の摩擦係合装置を全て解放とした場合に、ギヤユ
ニットP3 に入力され、ワンウェイクラッチF−2によ
ってリングギヤR3 の逆回転が阻止され、キャリヤC3
から出力軸Uに第1速の回転として出力される。
【0019】また、第2速は、副変速機構Dが直結で、
クラッチC−1およびブレーキB−3を係合したときに
達成され、このとき、ギヤユニットP2 に入力されたト
ルクは、ギヤユニットP1 のキャリヤC1 を反力要素と
してギヤユニットP2 のキャリヤC2 およびそれに直結
するギヤユニットP1 のリングギヤR1 に出力され、出
力軸Uに第2速の回転として出力される。
【0020】第3速は、同様に、副変速機構Dが直結
で、クラッチC−1およびブレーキB−2を係合させ、
他の摩擦係合装置を解放させることにより達成される。
そのとき、ギヤユニットP2 のリングギヤR2 に入力さ
れたトルクは、サンギヤS2 を反力要素とし、キャリヤ
C2 を介して出力軸Uから第3速の回転として出力され
る。
【0021】さらに、第4速は、同様に、副変速機構D
が直結で、クラッチC−1およびクラッチC−2が共に
係合することにより達成される。このとき、リングギヤ
R2およびサンギヤS2 に入力されるために、ギヤユニ
ットP2 が直結状態となり、入力トルクがそのまま出力
される。そして第5速は、主変速機構Mが上記の第4速
と同様な状態になり、これに対して副変速機構Dのクラ
ッチC−0を解放するとともに、ブレーキB−0を係合
させてサンギヤS0 を固定し、これにより副変速機構D
を増速回転させることにより達成される。
【0022】そして後進段は、副変速機構Dを上記の状
態とし、主変速機構MのクラッチC−2とブレーキB−
4とを係合させることで達成される。このとき、ギヤユ
ニットP2 のサンギヤS2 に入力されたトルクは、リン
グギヤR3 を反力要素とするギヤユニットP2 ,P3 の
キャリヤC2 ,C3 の逆回転として出力される。
【0023】この図5に示す作動表から知られるように
第2速と第3速との間の変速が、ブレーキB−3とブレ
ーキB−2との係合・解放状態を切り換えるクラッチ・
ツウ・クラッチ変速となる。これらのブレーキB−2,
B−3の係合・解放操作を行うための油圧の調圧と給排
とに直接関与する油圧回路の部分には、図6に示すよう
に、1−2シフトバルブ21、2−3シフトバルブ2
2、3−4シフトバルブ23、B−2リリースバルブ2
4、B−3コントロールバルブ25、リレーバルブ26
およびB−2アキュームレータ27が配設されている。
これらのシフトバルブを切り換える図3に示すソレノイ
ドバルブSL1〜SL4、ロックアップ用リニアソレノ
イドバルブSLU、B−2アキュームレータ27および
その背圧を制御するアキュームレータコントロールバル
ブ用リニアソレノイドバルブSLN、エンジン負荷に応
じた信号圧を出力するリニアソレノイドバルブSLTな
どにより制御される。
【0024】これらのうちブレーキB−3に対する油圧
の供給・排出油路に配設したB−3コントロールバルブ
25は、ブレーキB−3の油圧をフィードバックして第
1の向き(図では上向き)に印加され、それとは逆の第
2の向き(図では下向き)に外部制御信号油圧(リニア
ソレノイドバルブSLUの出力する信号圧)PSLU を印
加され、それらの圧力に応じてブレーキB−3の油圧を
調圧するスプール251と、このスプール251と同軸
的に配置され、ブレーキB−2を係合させてブレーキB
−3を解放する掴み替え変速(クラッチ・ツウ・クラッ
チ変速)時に、ブレーキB−2の油圧を図での上向きに
印加され、少なくとも前記変速時に、リニアソレノイド
バルブSLUの信号圧を図での下向きに印加させるプラ
ンジャ252とからなり、ブレーキB−2の油圧が印加
されることによってプランジャ252がスプール251
に当接し、スプール251と連動して動作するように構
成されている。
【0025】そして、B−3コントロールバルブ25へ
のB−3ブレーキ圧を調圧するための油圧の供給は、掴
み替え変速時に切り換え操作されないシフトバルブとし
ての1−2シフトバルブ21を介して行われる。さら
に、B−3コントロールバルブ25とブレーキB−3と
の間にブレーキB−2からの油圧により制御されるリレ
ーバルブ26が配置されている。
【0026】さらに前記各バルブと油路との接続関係を
詳述すると、図示しないマニュアルバルブに連なるDレ
ンジ圧油路201は、1−2シフトバルブ21を経て分
岐し、一方の油路201aは、2−3シフトバルブ22
を経由してリレーバルブ26に接続され、このリレーバ
ルブ26を経由してブレーキB−3の油路203bに接
続されている。分岐した他方の油路201bは、3−4
シフトバルブ23、B−2リリースバルブ24を経てB
−3コントロールバルブ25の入力ポート254に連な
り、そのB−3コントロールバルブ25から油路203
aを経てリレーバルブ26に接続されている。
【0027】マニュアルバルブに連なる他方のDレンジ
圧油路202は、2−3シフトバルブ22を経て分岐
し、一方の油路202aは、オリフィスを経てブレーキ
B−2の油路204に接続されている。この油路204
は、B−2リリースバルブ24およびチェックバルブを
経由して油路202aに接続されるとともに、オリフィ
スを経てアキュームレータ27に接続されている。分岐
した他方の油路202bは、3−4シフトバルブ23を
経てクラッチC−2に接続されている。
【0028】3−4シフトバルブ23は、上記の両方の
油路201b,202bの連通および遮断の他にソレノ
イドバルブSL3の信号圧(PSL3 )のB−2リリース
バルブ24のスプール端への印加を行うべく、ソレノイ
ドバルブ信号圧油路205(図には二点鎖線で示してあ
る。)を介してB−2リリースバルブ24に接続されて
いる。
【0029】B−2リリースバルブ24は、ブレーキB
−2の解放終期にアキュームレータ27の油圧のドレー
ンを迅速化するバイパス回路を形成するべく設けられて
おり、スプリングの弾性力が負荷されたスプール241
を有し、前記3−4シフトバルブ23を経由してソレノ
イドバルブSL3の信号圧(PSL3 )をスプール241
の端部に印加されて、バイパス油路201dのブレーキ
B−2用油路204への連通および遮断と、前記Dレン
ジ圧油路201bのB−3コントロールバルブ25の入
力ポート254への連通およびプランジャ253の端部
の信号ポートへの連通の切り換え、ならびに他のDレン
ジ圧油路201aから分岐する油路201eの油路20
1bへの連通および遮断を行う。したがってB−3コン
トロールバルブ25の入力ポート254へは2つの油路
201b,201eから1−2シフトバルブ21を経て
2−3シフトバルブ22および3−4シフトバルブ23
を経由する並列的にDレンジ圧(PD )を供給すること
が可能である。
【0030】B−3コントロールバルブ25は、フィー
ドバック圧入力ポート256を経てスプール251の端
部に印加されるフィードバック圧によりスプール251
に設けられた2つのランドの一方で入力ポート254を
開閉し、他方でドレーンポートEXを開閉することで出
力ポート255に連なる油路203aの油圧を調圧する
構成とされており、スプール251と同軸的に配設され
たプランジャ252は差動ピストン形状とされ、径差部
にリニアソレノイド信号圧(PSLU )、端面に2−3シ
フトバルブ22を介してブレーキB−2の油路204に
連なる油路204aのブレーキB−2の係合圧を印加さ
れて、スプール251に当接・離隔可能なストローク域
を有する構成とされている。このB−3コントロールバ
ルブ25には、さらにスプール251へのスプリング2
58の負荷を変更するプランジャ253がプランジャ2
52とは反対側に設けられており、このプランジャ25
3の一方の端面にはB−2リリースバルブ24を経由す
る油路201bのDレンジ圧(PD )の印加および解放
が可能なように構成されている。
【0031】なお、リレーバルブ26は、ブレーキB−
2が係合している状態では、ブレーキB−3から排圧さ
せることにより、これらのブレーキB−2,B−3が共
に所定以上のトルク容量を持つことを回避し、また第3
速以上の変速段では、リニアソレノイドバルブSLUの
信号圧をロックアップクラッチの制御系統に切り換えて
供給するものであり、図6にはブレーキB−2の油圧に
よってブレーキB−3の油圧の給排を制御する部分のみ
を模式的に示してある。すなわちこのリレーバルブ26
は、スプリング負荷されたスプールタイプの切換弁であ
り、スプリング負荷側のスプール端部に油路204のB
−2ブレーキ圧を、また他のスプール端部にはライン圧
(PL )が対抗して印加されている。そしてB−2ブレ
ーキ圧が油路204を介してスプール端部に印加されて
いる状態では、ブレーキB−3の油圧203bを油路2
01aに連通させ、ブレーキB−3から2−3シフトバ
ルブ22を介して排圧し、またこれとは反対にスプール
端部にB−2ブレーキ圧が印加されていない状態では、
油路203bを油路203aに連通させて、B−3コン
トロールバルブ25で調圧されて油圧をブレーキB−3
に供給するように構成されている。したがってこれら二
つのブレーキB−2,B−3に同時に油圧が供給される
こと、すなわち共に所定以上のトルク容量を持つことが
ないように油圧回路が構成され、フェールセーフが確立
されている。換言すれば、ブレーキB−2が係合してい
る状態では、ブレーキB−3に油圧を供給することがで
きないようになっている。
【0032】上記の自動変速機10は、ニュートラルレ
ンジやパーキングレンジなどの非走行レンジからドライ
ブレンジあるいはリバースレンジなどの走行レンジにシ
フトした場合に、走行のための変速段(変速比)を設定
する以前に、それより変速比の小さい状態(変速段)に
一旦、設定し、その後に走行のための変速段(変速比)
を設定するスクォート制御を実行する。また上述したよ
うに前進第3速を設定するために係合する第3のブレー
キB−3は、リニアソレノイドバルブSLUの信号圧を
変えることによりB−3コントロールバルブ25の調圧
レベルを変え、これによりブレーキB−3の油圧を直接
制御するように構成されている。そこでこの発明の制御
装置は、そのブレーキB−3の油圧制御系統を利用し、
スクォート制御は、ブレーキB−3を係合・解放させる
ことにより第2速を経由して第1速を設定するように構
成されている。
【0033】その制御例を図1および図2にフローチャ
ートによって示してある。これらの図1および図2は、
作図の都合上、一つの制御ルーチンを分割して示してお
り、この制御ルーチンは、例えば数十msecごとに実行さ
れる。先ず、入力信号の読み込みなどの入力信号の処理
をおこなった後に、ステップ1でニュートラル接点(N
接点)がオフに切り替わったか否かが判断される。これ
は、シフトポジション信号に基づいて判断することがで
き、したがってこのステップ1では、非走行レンジであ
るニュートラルレンジから走行レンジに切り換えられた
か否かが判断されることになる。
【0034】走行レンジに切り換えられたことによりス
テップ1で肯定判断された場合には、ブレーキオンか否
か、すなわち制動操作がおこなわれているか否かが判断
される(ステップ2)。これは、ブレーキスイッチから
入力される信号に基づいて判断することができる。制動
状態にあることによりステップ2で肯定判断された場合
には、アイドルスイッチがオン(IDL ON)か否か
が判断される(ステップ3)。アイドルスイッチはアク
セルペダルを戻すことによりオンとなるから、ステップ
3では、エンジンEの出力を増大させる操作すなわち出
力の増大要求の有無を判断することになる。
【0035】出力の増大要求がない場合、すなわちアイ
ドルオンであることによりステップ3で肯定判断された
場合には、スクォート制御を開始する(ステップ4)。
前述したようにこの発明で対象とする自動変速機10
は、第2速を経由して第1速を設定するスクォート制御
を実行し、したがって例えばニュートラルレンジからド
ライブレンジにシフトした場合には、第2速用の摩擦係
合装置であるブレーキB−3に油圧と前進用のクラッチ
である第1のクラッチC−1とに対する油圧の供給が開
始される。その場合、ブレーキB−3がクラッチC−1
より若干早く係合する。その後、第3のブレーキB−3
から排圧されて第1速へのダウンシフトが生じる。
【0036】ステップ4に続くステップ5ではこのよう
に変速が開始されたか否かが判断される。変速が開始し
ていることによりステップ5で肯定判断されれば、フラ
グを“1”にセットし(ステップ6)、ついでその変速
が終了したか否かが判断される(ステップ7)。そして
変速が終了していることによりステップ7で肯定判断さ
れた場合には、フラグを“2”にセットし(ステップ
8)、図2に示すステップ9に進む。なお、変速開始お
よび変速終了は、例えば自動変速機10の入力回転数の
変化もしくは変速出力を起点とするタイマによって判断
することができる。
【0037】一方、ニュートラルスイッチがオンに切り
替わっていないことにより、すなわちニュートラルレン
ジが選択されている場合には、ステップ10でフラグを
“0”にセットした後、ステップ9進む。またニュート
ラルレンジから他のレンジにシフトされたものの制動操
作がおこなわれていないことによりステップ2で否定判
断された場合には、直ちにステップ9に進む。したがっ
て制動操作がおこなわれていない場合には、非走行レン
ジから走行レンジにシフトされた場合であっても、スク
ォート制御を実行しないことになる。これは、出力増大
要求がある場合も同様である。すなわちアイドルスイッ
チがオンでないことによりステップ3で否定判断された
場合には直ちにステップ9に進み、スクォート制御を実
行しない。なお、変速が開始していないことによりステ
ップ5で否定判断された場合には、直ちにステップ9に
進む。さらに変速を開始したものの変速が終了していな
い場合には、フラグを“1”にセットしたままステップ
9に進む。
【0038】このようにしてスクォート制御の実行およ
び不実行の判断と、スクォート制御の際の変速の開始お
よび終了を判断する。
【0039】ところでステップ9では、フラグが“0”
にセットされているか否かが判断される。ニュートラル
レンジから他のシフトレンジに切り換えられた場合に
は、フラグが“0”以外の値にセットされているので、
その場合はステップ9で否定判断され、そしてステップ
11に進む。ステップ11では、フラグが“1”にセッ
トされているか否かが判断される。スクォート制御によ
る変速が開始された後、その変速が終了するまでの間
は、フラグが“1”にセットされているので、その変速
中であれば、ステップ11で肯定判断される。この場
合、アイドルスイッチがオンか否か、すなわち出力の増
大要求の有無が判断される(ステップ12)。アクセル
ペダル14が踏み込まれるなどのことによりアイドルオ
フとなった場合、すなわち出力の増大要求があってステ
ップ12で否定判断された場合には、デューティDSLU
の減少率(減少させるためのステップ幅)ΔDLSU を
“100”に設定する(ステップ13)。
【0040】そしてこの減少率ΔDSLU をその直前に設
定されているデューティ比DSLU から減算し、これをそ
の時点のデューティ比DSLU とする(ステップ14)。
デューティ比DSLU の減少率ΔDSLU を“100”にセ
ットすると、結局、デューティ比はゼロもしくは負にな
り、したがって次のステップ15でデューティ比DSLU
がゼロ以下か否かを判断すると、その判断結果が“イエ
ス”となり、このルーチンを終了する。
【0041】このデューティ比DSLU は、リニアソレノ
イドバルブSLUを制御するためのものであり、その値が
ゼロであれば、このリニアソレノイドバルブSLUはオフ
状態となって信号圧PSLU を出力しない。その状態で
は、B−3コントロールバルブ25の調圧レベルがゼロ
になり、その出力ポート255がドレーンポートに連通
する。そのためブレーキB−3からは、油路203b,
203aを介してB−3コントロールバルブ25のドレ
ーンポートに排圧され、その結果、ブレーキB−3が急
速に解放される。すなわち第1速が急速に設定される。
【0042】したがってアクセルオン操作に伴って入力
トルクが増大すると同時に第1速が設定され、第1速で
出力軸トルクが発生する。その場合、スクォート制御に
伴う第2速の状態での出力軸トルクが生じることが回避
されるので、ダウンシフトショックが生じることはな
い。
【0043】またこのようにリニアソレノイドバルブS
LUをオフ状態に設定する制御は、ニュートラル状態であ
ることによりステップ9で肯定判断された場合にも実行
される。すなわちステップ9で肯定判断されれば、直ち
にステップ15に進んでデューティ比DSLU の減少率Δ
DLSU を“100”にセットする。
【0044】なお、アイドリング状態のままであること
によりステップ12で肯定判断された場合には、直ちに
ステップ15に進む。その場合、デューティ比DSLU が
ゼロより大きい値であれば、このステップ15で否定判
断され、ステップ9に戻る。
【0045】ところでステップ11で否定判断された場
合、すなわちフラグが“1”でなければ、変速(例えば
第2速への変速)が終了していることが判断されている
ことになり、この場合は、制動が行われていないこと、
すなわちブレーキオフか否かが判断される(ステップ1
6)。ここで否定判断されれば、制動操作が行われてい
ることになり、この場合は、アイドルオンか否かが判断
される(ステップ17)。このステップ17で肯定判断
されれば、出力の増大要求がないことになり、したがっ
てこの場合は、デューティ比DSLU の減少率ΔDSLU を
小さい値Aにセットする(ステップ18)。そしてステ
ップ14に進み、デューティ比DSLU がゼロ以下になる
まで継続する。
【0046】ここでこの減少率ΔDSLU として設定され
た小さい値Aは、デューティ比DSLU の減少勾配が小さ
くなることによりB−3コントロールバルブ25の調圧
レベルの低下率、すなわちブレーキB−3の解放の速度
を緩慢にする値である。したがって第2速を設定してい
たブレーキB−3のトルク容量がゆっくり低下すること
により、第1速への変速およびそれに伴う出力軸トルク
の変化がゆっくり生じ、したがって車体の沈み込みやシ
ョックが生じることが防止される。
【0047】これに対してステップ17で否定判断され
た場合は、制動状態でアクセルペダルが踏み込まれるな
どの出力増大要求があった場合である。これは、通常、
殆ど生じない状態であるが、この場合は、出力増大要求
があることによりステップ13に進み、デューティ比D
SLU の減少率を“100”にセットし、前述した場合と
同様に、急速に第1速を設定する。
【0048】さらに制動操作が行われていないことによ
りステップ16で肯定判断された場合には、アイドルオ
ンか否かが判断される(ステップ19)。アイドリング
状態であることによりこのステップ19で肯定判断され
た場合には、デューティ比DSLU の減少率ΔDLSU とし
て前記の値Aより大きい所定値Bが設定される(ステッ
プ20)。そして前述したステップ14に進む。したが
ってこの場合、制動操作が行われている場合より速く第
3のブレーキB−3から排圧されて第1速が設定され
る。制動操作が行われていないことにより車両が移動も
しくは走行可能な状態になっており、出力軸トルクの増
大によって車両が移動もしくは走行し、出力軸トルクの
変化がショックとして体感される可能性が殆どないから
である。また当然、動力伝達系統の捩り変形やそれに起
因する揺り返しなどが生じることがないからである。
【0049】これに対して出力の増大要求があってステ
ップ19で否定判断された場合には、ステップ13に進
んでデューティ比DSLU の減少率ΔDSLU を“100”
にセットする。これは、ステップ12で肯定判断された
場合、あるいはステップ17で否定判断された場合と同
様に、迅速に第1速を設定することが好ましいからであ
る。
【0050】ここでこの発明ににおける各手段と上記の
制御との対応関係を示すと、上記のステップ16が請求
項1における制動検出手段に相当し、またステップ1
3,18,20が請求項1の解放制御手段に相当する。
また上記のステップ12,17,19が請求項2の出力
増大要求検出手段に相当し、またステップ13,18,
20が請求項2の解放制御手段に相当する。
【0051】したがって上記の制御によれば、制動が行
われていない場合には、第2速を設定するべく係合して
いたブレーキB−3が迅速に解放され、したがってその
変速途中でアクセルペダルが踏み込まれるなどのことが
あってもダウンシフトショックが回避もしくは抑制され
る。さらにアクセルペダルが踏み込まれるなどの出力増
大要求があった場合には、ブレーキB−3を直ちに解放
させるように制御するので、第2速での出力軸トルクが
生じた後に第1速に変速するなどの事態が回避され、こ
の場合もダウンシフトショックを有効に防止することが
できる。
【0052】なお、上記の具体例では図6に示す油圧回
路を備えた自動変速機10を対象としたことにより、リ
ニアソレノイドバルブSLUのデューティ比DSLU を制御
してブレーキB−3からのドレーン速度を制御すること
としたが、この発明は、上記の例に限定されないのであ
って、オリフィスコントロールバブルなどの排圧油路を
切り換える手段によってドレーン速度を制御するなど、
必要に応じて適宜の手段によってドレーン速度を制御す
るように構成してもよい。またこの発明は、上述したギ
ヤトレーンや油圧制御装置以外のギヤトレーンあるいは
油圧制御装置を備えた自動変速機を対象とする制御装置
に適用することができるのであり、したがっていわゆる
スクォート制御で設定される高速段側の変速段は第2速
以外の変速段であってもよく、それに伴い解放制御され
る摩擦係合装置は、上記の第3のブレーキ以外の摩擦係
合装置であってもよい。なおまた、この発明でいわゆる
スクォート制御をおこなうマニュアルシフトは、ニュー
トラルレンジからドライブレンジのシフトに限らず、パ
ーキングレンジからリバースレンジへのシフトであって
も良く、その場合、副変速部(オーバードライブ部)を
高速段にした後にこれを低速段に切り換える変速制御を
実行することになる。そしてこの発明は、動力源を、エ
ンジン以外に、モータや、モータおよびエンジンとした
車両に搭載された自動変速機の制御装置に適用すること
ができ、したがって出力増大要求の検出は、アイドルス
イッチやアクセルペダルの踏み込み以外の適宜の操作を
検出することによりおこなってもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、制動操作のおこなわれていないことが検出されて
車両が移動もしくは走行可能な状態であれば、いわゆる
スクォート制御に伴う変速を実行する摩擦係合装置の解
放速度を速くしたので、その摩擦係合装置の解放速度が
速いことによる出力時トルクの変化が車両の移動もしく
は走行によって吸収されてショックとして現れないうえ
に、アクセルペダルが踏み込まれるなどの入力トルクの
増大制御が実施されたとしても、ダウンシフトショック
が防止もしくは抑制され、乗り心地の悪化を回避するこ
とができる。
【0054】また請求項2の発明によれば、いわゆるス
クォート制御による変速の際にアクセルペダルが踏み込
まれるなどの出力の増大要求があった場合に、高速段側
の変速段を設定するべく係合していた摩擦係合装置を急
速に解放して発進用の変速段を設定するので、高速段側
の変速段での出力軸トルクが発生した後にダウンシフト
が生じ、さらに発進用変速段での出力軸トルクが生じる
などの事態を回避でき、出力の増大要求とほぼ同時に発
進用変速段での出力軸トルクが発生し、いわゆるダウン
シフトショックを防止あるいは抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の制御装置によって実行される制御例
を説明するためのフローチャートの一部を示す図であ
る。
【図2】そのフローチャートの他の部分を示す図であ
る。
【図3】この発明で対象とする自動変速機の全体的な制
御系統を示すブロック図である。
【図4】その自動変速機のギヤトレーンの一例を示すス
ケルトン図である。
【図5】各変速段を設定するための摩擦係合装置の係合
・解放状態を示す図表である。
【図6】この発明で対象とする自動変速機の油圧回路の
一部を示す部分油圧回路図である。
【符号の説明】
E エンジン 10 自動変速機 20 油圧制御装置 25 B−3コントロールバルブ 30 自動変速制御コンピュータ 50 エンジン制御コンピュータ B−3 ブレーキ SLU リニアソレノイドバルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非走行レンジから走行レンジにシフトし
    た際に高速段側の変速段を設定する変速制御を実行した
    後に低速段側の変速段への変速制御を実行する自動変速
    機の変速制御装置において、 前記変速制御時に制動状態の有無を検出する制動検出手
    段と、 制動がおこなわれていないことが制動検出手段によって
    検出された場合に前記高速段側の変速段を設定するべく
    係合している摩擦係合装置の解放速度を、制動のおこな
    われていることが検出された場合より速くする解放制御
    手段とを備えていることを特徴とする自動変速機の変速
    制御装置。
  2. 【請求項2】 非走行レンジから走行レンジにシフトし
    た際に高速段側の変速段を設定する変速制御を実行した
    後に低速段側の変速段への変速制御を実行する自動変速
    機の変速制御装置において、 前記変速制御時に前記自動変速機への入力トルクを増大
    させる出力増大要求の有無を検出する出力増大要求検出
    手段と、 前記変速制御時の出力増大要求が前記出力増大要求検出
    手段によって検出された場合に前記高速段側の変速段を
    設定するべく係合している摩擦係合装置の解放速度を、
    出力増大要求が検出されない場合より速くする解放制御
    手段とを備えていることを特徴とする自動変速機の変速
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008045639A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Kubota Corp 作業車の自動変速構造
JP2010255704A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
KR101438616B1 (ko) * 2012-12-12 2014-09-05 현대자동차 주식회사 자동 변속기의 후진 변속 쇼크를 저감하는 방법 및 그 장치

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