JPH1137266A - 自動変速機の作動油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の作動油圧制御装置

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JPH1137266A
JPH1137266A JP19258897A JP19258897A JPH1137266A JP H1137266 A JPH1137266 A JP H1137266A JP 19258897 A JP19258897 A JP 19258897A JP 19258897 A JP19258897 A JP 19258897A JP H1137266 A JPH1137266 A JP H1137266A
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JP
Japan
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pressure
precharge
automatic transmission
operating oil
time
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JP19258897A
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Shigeo Takita
茂生 滝田
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JATCO Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セレクト時、特にニュートラルレンジから走
行レンジへのセレクトを短時間にかつショックを伴うこ
となく行う。 【解決手段】 ニュートラルレンジから走行レンジにセ
レクトされたとき、一時的に作動油圧を急上昇させた後
急降下させ発進用摩擦締結要素へのプリチャージ用棚圧
を作るプリチャージ圧調圧手段210と、プリチャージ
圧の下降時点から前記作動油圧を徐々に上昇させて、前
記発進用摩擦締結要素の容量調整圧を作る容量調整圧調
圧手段とを備え、前記自動変速機1のセレクト回数に応
じて、プリチャージ圧調圧手段210による前記プリチ
ャージ圧の下降時点における前記作動油圧Pv(Pv
1、Pv2)と、前記容量調整圧調圧手段212による
作動油圧の上昇速度θt(θt1、θt2)とを変更す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の作動
油圧制御装置に関し、特に、ニュートラルレンジから走
行レンジにセレクトされた際のセレクトショックを低減
するようにした自動変速機の作動油圧制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる自動変速機の作動油圧制御
装置としては、特開平3−28571号公報に記載のも
のが知られている。
【0003】このものは、レンジ信号を入力してニュー
トラルレンジから走行レンジへの切換時に、一時的に作
動油圧を急上昇させた後、急降下させてプリチャージ用
の棚圧を作るプリチャージ圧調圧手段と、プリチャージ
圧の下降時点から徐々に上記作動油圧を上昇させて、摩
擦締結要素の容量調整圧を作る容量調整圧調圧手段とを
備え、ニュートラルレンジから走行レンジへの切換時
に、プリチャージ圧調圧手段によって一時的に作動油圧
を急上昇させた後、急降下させることにより、摩擦締結
要素の締結準備を迅速に行い、その後、容量調整圧調圧
手段によって徐々に上記作動油圧上昇させることによ
り、摩擦締結要素が完全に締結されるときのショックを
低減し、セレクトの短時間での完了とショックの低減の
両立をはかるようにてしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の自動変速機の作動油圧制御装置にあっては、セレ
クト時における上述の棚圧の設定およびその後の作動油
圧の緩増圧が、摩擦締結要素の状態、例えば、その摩擦
材の使用回数の増加に起因する摩擦係数の変化等にかか
わらず一義的に設定されていることから、摩擦係数の変
化の度合いによっては、セレクトの短時間での完了とシ
ョックの低減の両立とが充分に満たされない場合が生じ
てしまうという問題があった。
【0005】本発明の目的は、かかる従来の問題を解決
し、セレクト時、特にニュートラルレンジから走行レン
ジへのセレクトを短時間に、かつ、ショックを伴うこと
なく行うことのできる自動変速機の作動油圧制御装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、ニュートラルレン
ジから走行レンジにセレクトされたとき、一時的に作動
油圧を急上昇させた後急降下させ発進用摩擦締結要素へ
のプリチャージ用棚圧を作るプリチャージ圧調圧手段
と、前記プリチャージ圧の下降時点から前記作動油圧を
徐々に上昇させて、前記発進用摩擦締結要素の容量調整
圧を作る容量調整圧調圧手段とを備えた自動変速機の作
動油圧制御装置において、前記自動変速機の所定時期か
らの前記ニュートラルレンジから走行レンジへのセレク
ト回数をカウントするセレクト回数カウント手段を設
け、該セレクト回数カウント手段によるセレクト回数に
応じて、前記プリチャージ圧調圧手段による前記プリチ
ャージ圧の少なくとも下降時点における前記作動油圧を
変更するようにしたことを特徴とする。
【0007】さらに、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、前記セレクト回数が多い程、
前記プリチャージ圧の下降時点における前記作動油圧は
低いことを特徴とする。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、ニュート
ラルレンジから走行レンジにセレクトされたとき、一時
的に作動油圧を急上昇させた後急降下させ発進用摩擦締
結要素へのプリチャージ用棚圧を作るプリチャージ圧調
圧手段と、前記プリチャージ圧の下降時点から前記作動
油圧を徐々に上昇させて、前記発進用摩擦締結要素の容
量調整圧を作る容量調整圧調圧手段とを備えた自動変速
機の作動油圧制御装置において、前記自動変速機の所定
時期からの前記ニュートラルレンジから走行レンジへの
セレクト回数をカウントするセレクト回数カウント手段
を設け、該セレクト回数カウント手段によるセレクト回
数に応じて、前記容量調整圧調圧手段による前記プリチ
ャージ圧の下降時点からの前記作動油圧の上昇速度を変
更するようにしたことを特徴とする。
【0009】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載の発明において、前記セレクト回数が多い程、
前記作動油圧の上昇速度が低いことを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1または
3に記載の発明において、前記自動変速機の所定時期と
は自動変速機が組立てられ使用開始された時点もしくは
前記発進用摩擦締結要素が新品に交換された時点である
ことを特徴とする。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、自動変速
機の所定時期からのニュートラルレンジから走行レンジ
へのセレクト回数がセレクト回数カウント手段によりカ
ウントされ、このカウントされたセレクト回数に応じて
プリチャージ圧調圧手段によるプリチャージ圧の少なく
とも下降時点における作動油圧が変更される。従って、
摩擦締結要素の摩擦材の使用回数の増加に起因して摩擦
係数が変化しても、これに対応してプリチャージ圧調圧
手段によるプリチャージ圧の少なくとも下降時点におけ
る作動油圧が変更されるので、大きなショックを伴うこ
となく、摩擦締結要素の締結の準備を行うことができ
る。
【0012】また、請求項3に記載の発明によれば、自
動変速機の所定時期からのニュートラルレンジから走行
レンジへのセレクト回数がセレクト回数カウント手段に
よりカウントされ、このカウントされたセレクト回数に
応じて容量調整圧調圧手段による前記プリチャージ圧の
下降時点からの前記作動油圧の上昇速度が変更される。
従って、摩擦締結要素の摩擦材の使用回数の増加に起因
して摩擦係数が変化しても、これに対応して容量調整圧
調圧手段による前記プリチャージ圧の下降時点からの前
記作動油圧の上昇速度が変更されるので、大きなショッ
クを伴うことなく、摩擦締結要素の締結を行うことがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】添付の図面に記載された実施例に
基づき、本発明の好ましい実施の形態につき詳細に説明
する。各実施例は、発明の説明のためのものであり発明
を限定するものではない。事実、発明の範囲すなわち精
神から逸脱することなく、本発明の中で種々の修正およ
び変形がなされ得ることは、当業者にとって明らかであ
ろう。例えば、一実施例の部分として図示され、あるい
は記述されている特徴は、さらなる実施例を生み出すべ
く他の実施例に用いられ得る。なお、記載された説明お
よび図面を通して、同一機能部位には同一番号が用いら
れている。
【0014】図1は本発明の実施の一形態を示すブロッ
ク図であり、1は自動変速機、2はエンジンで、自動変
速機1には周知の如く複数組の遊星歯車装置からなるギ
アトレーンが内蔵され、該ギアトレーンにはトルクコン
バータ3を介してエンジン2の出力回転が入力される。
すなわち、自動変速機1の入力軸にはトルクコンバータ
3のタービンが連結され、エンジン2の出力軸にはトル
クコンバータ3のポンプインペラが連結されている。
【0015】なお、自動変速機1のギアトレーンは前述
の特開平3−28571号に記載のものと同じであり、
第1シフトソレノイド42および第2シフトソレノイド
44のON,OFFの切換の組み合わせでもって、各摩
擦締結要素の締結および解放の組み合わせを行い、各種
変速段が得られるようになっている。ちなみに、本発明
にいう発進用摩擦締結要素は、ドライブレンジ時ではフ
ォワードクラッチ、リバースレンジ時ではリバースクラ
ッチが相当する。
【0016】10はマイクロコンピュータ等により構成
されるコントロールユニットであり、上記第1シフトソ
レノイド42および第2シフトソレノイド44の切換信
号は、コントロールユニット10に構成された変速制御
手段200から出力されるようになっており、このとき
の変速判断は、エンジンのスロットルバルブ開度を検出
するスロットルセンサ202から得られるスロットル開
度信号、および、車速センサ204から得られる車速信
号をパラメータとする所定のシフトスケジュールに基づ
いて行われる。
【0017】24はライン圧ソレノイドであり、このラ
イン圧ソレノイド24は例えばオンドレーンタイプのソ
レノイドバルブで構成され、このライン圧ソレノイド2
4がデューティ制御されることによりライン圧が制御さ
れるようになっている。しかして、ライン圧ソレノイド
24はコントロールユニット10に構成されたライン圧
制御手段206から出力される制御信号により駆動さ
れ、通常はスロットル開度に対応した信号が出力され
る。
【0018】ここで、本実施例ではコントロールユニッ
ト10内にプリチャージ圧調圧手段210および容量調
整圧調圧手段212が構成され、これら両手段210,
212によって、ニュートラル(N)レンジから走行
(D,R)レンジ、例えば、ニュートラル(N)レンジ
からドライブ(D)レンジにセレクトされたときのライ
ン圧制御が行われるようになっている。
【0019】すなわち、プリチャージ圧調圧手段210
は、セレクトレバー214の操作でセレクトされたとき
に発生されるレンジ切換信号から、ニュートラルレンジ
から、例えば、ドライブレンジにセレクトされた信号を
検出すると共に、後述するセレクト回数カウント手段2
16の判断結果に応じてライン圧制御手段206に制御
信号を出力し、ライン圧を一時的に急上昇させた後、急
降下させるように制御する。
【0020】このプリチャージ圧調圧手段210を介し
て調圧されるライン圧は、図2に示すように、Nレンジ
からDレンジへの切換と同時に、一定の棚圧Pcまで急
上昇され、この棚圧Pcは所定時間Tc継続された後、
セレクト回数カウント手段216の判断結果に応じた所
定の圧力Pvまで急降下される。なお、この棚圧Pcは
NレンジからDレンジへの切換時に締結される発進用摩
擦締結要素である前述のフォーワードクラッチにプリチ
ャージされる。
【0021】一方、容量調整圧調圧手段212は、プリ
チャージ圧調圧手段210からプリチャージ終了の信号
を受けると共に、セレクト回数カウント手段216から
信号を受けてライン圧制御手段206に制御信号を出力
し、セレクト回数カウント手段218の判断結果に応じ
て、ライン圧の上昇速度を変更して上昇するように制御
する。
【0022】すなわち、容量調整圧調圧手段212によ
って制御されるライン圧は、図2に示すように、Nレン
ジからDレンジへの切換から所定時間Tc経過後、セレ
クト回数カウント手段216の判断結果に応じた所定の
圧力Pvから、前記フォーワードクラッチが完全に締結
されるまでの時間Ts、セレクト回数カウント手段21
8の判断結果に応じた所定の速度で上昇される。
【0023】上述のプリチャージ圧調圧手段210およ
び容量調整圧調圧手段212で実行される制御手順の一
例を、摩擦係数の変化を判断する手段として、自動変速
機の所定時期からのニュートラルレンジから走行レンジ
へのセレクト回数をカウントするセレクト回数カウント
手段を用いた場合につき、図3に示すフローチャートを
参照しつつ説明する。これは所定の時間毎に実行され
る。
【0024】なお、自動変速機の所定時期とは、自動変
速機が組み立てられて使用開始された時期、または、本
発明の対象とする発進用摩擦締結要素が新品に交換され
た時期を意味し、これらの時期から、ニュートラルレン
ジから走行レンジへのセレクト回数は図示しないカウン
タによりレンジ切換信号が発生する度にカウントアップ
され、そのカウント値Cはマイクロコンピュータの所定
のメモリに記憶されている。
【0025】まず、ステップS1において現在のレンジ
位置がNレンジか否かが判断され、「YES」の場合は
ステップS2に進み、フラッグFを0にセットする。そ
して、ステップS3に進みプリチャージ圧調圧手段21
0に設けられたタイマー1に所定時間Tcを、また、容
量調整圧調圧手段212に設けられたタイマー2に所定
時間Tsをセットする。さらに、ステップS4に進み通
常時ライン圧制御を行うよう設定する。
【0026】なお、上記タイマー1および2は一定時間
毎に減算(−1)され、0になったところで停止され
る。
【0027】一方、上記ステップS1で「NO」と判断
された場合は、NレンジからDレンジにセレクトされた
ものとしてステップS5に進み、上記ステップS3でセ
ットされたタイマー2が0になったかどうか、つまり、
締結時間Tsが経過したか否かが判断される。「YE
S」の場合は発進用摩擦締結要素の締結が完了したこと
を意味し、ステップS4に進み通常時ライン圧制御を行
うよう設定する。
【0028】上記ステップS5で「NO」と判断された
場合は、ライン圧過渡制御に移行し、まず、ステップS
6においてタイマー1が0になったかどうか、つまり、
プリチャージの所定時間Tcが経過したか否かが判断さ
れ、「NO」の場合にはステップS8に進む。そして、
ステップS8においてカウント値Cが所定の回数C0
越えたか否かが判断される。ここで、カウント値Cが所
定の回数C0 (例えば、1000回)を越えていない
「NO」の場合には、発進用摩擦締結要素の摩擦材の摩
擦係数の変化がそれ程ないものとして、ステップS12
に進み、ライン圧PLがプリチャージの棚圧Pc1にな
るように設定する。これに対し、カウント値Cが所定の
回数C0 (例えば、1000回)を越えた「YES」の
場合には、発進用摩擦締結要素の摩擦材の摩擦係数が変
化した(一般に、使用回数が多くなると摩擦係数が大き
くなる)ものとして、ステップS11に進み、ライン圧
PLがPc1より低いプリチャージの棚圧Pc2になる
ように設定する。
【0029】一方、ステップS6において「YES」と
判断された場合、つまり、プリチャージの所定時間Tc
が終了したときには、ステップS7に進みフラッグFが
1か否かを判断する。「NO」の場合にはステップS9
に進み、カウント値Cが所定の回数C0 を越えたか否か
が判断される。ここで、カウント値Cが所定のセレクト
回数C0 (例えば、1000回)を越えていない「N
O」の場合には、上述のように、発進用摩擦締結要素の
摩擦材の摩擦係数の変化がそれ程ないものとして、ステ
ップS14に進み、プリチャージ圧の下降時点でのライ
ン圧PLが所定の圧力Pv1になるように設定する。こ
れに対し、カウント値Cが所定の回数C0越えた「YE
S」の場合には、発進用摩擦締結要素の摩擦材の摩擦係
数が大きくなったものとして、ステップS13に進み、
ライン圧PLがPv1より低い所定の圧力Pv2に設定
する。そして、上述のステップS13およびステップS
14の後は、それぞれ、ステップS17およびステップ
S18に進みフラッグFを1にセットしてこのルーチン
を終わる。
【0030】一方、ステップS7において「YES」と
判断された場合、つまり、所定の圧力Pv1またはPv
2が既に設定されているときは、ステップS10に進
み、ライン圧PLを所定の圧力Pv1またはPv2から
セレクト回数に応じた所定の速度でもって上昇させるべ
く、カウント値Cが所定の回数C0 を越えたか否かが判
断される。ここで、カウント値Cが所定のセレクト回数
0 を越えていない「NO」の場合には、発進用摩擦締
結要素の摩擦材の摩擦係数の変化がそれ程ないものとし
て、ステップS15に進み、ライン圧PLがプリチャー
ジ圧の下降時点での所定の圧力Pv1から傾きθt1の
上昇速度で増大するように設定する。これに対し、カウ
ント値Cが所定の回数C0 を越えた「YES」の場合に
は、発進用摩擦締結要素の摩擦材の摩擦係数が大きくな
ったものとして、ステップS16に進み、ライン圧PL
がプリチャージ圧の下降時点での所定の圧力Pv2から
傾きθt1よりも小さい傾きθt2の緩上昇速度で増大
するように設定する。
【0031】なお、上述の実施例では、一つの所定のセ
レクト回数C0 を定めて、発進用摩擦締結要素の摩擦材
の摩擦係数の変化を二段階で判断する例につき説明した
が、所定のセレクト回数として、C1 (例えば、200
0回)、C2 (例えば、3000回)・・・の多段階を
定めて、カウント値がC1 からC2 の間のときは、プリ
チャージ棚圧PcをPc2より低いPc3、下降時点で
の所定の圧力PvをPv2より低いPv3、および上昇
速度を傾きθt2より小さいθt3に、さらに、カウン
ト値がC2 より大きいときには、プリチャージ棚圧Pc
をPc3より低いPc4、下降時点での所定の圧力Pv
をPv3より低いPv4、および上昇速度を傾きθt3
より小さいθt4に設定するようにして、きめ細かい制
御を行うようにしてもよい。
【0032】従って、本実施の形態による自動変速機の
油圧制御装置にあっては、NレンジからDレンジにセレ
クトされてライン圧がフォーワードクラッチに供給され
る際、経時使用により発進用摩擦締結要素の摩擦材の摩
擦係数が大きくなった場合に、図2に示すように、まず
プリチャージ棚圧Pc2の油圧がフォーワードクラッチ
に導入されるので、このフォーワードクラッチの締結準
備に必要なプリチャージ部分が迅速に充填される。そし
て、この充填後の圧力はセレクト回数に応じた値Pv2
(Pv3、Pv4・・・)に設定されるのでショックを
伴うことなくクラッチの過剰な滑りが防止される。さら
に、プリチャージ後はセレクト回数に応じた上昇速度θ
t2(θt3、θt4・・・)でもってライン圧が高め
られるので、ここでもショックを伴うことなくクラッチ
の滑りを押さえつつ締結時間を短縮することができる。
【0033】なお、上述した実施の形態においては、N
レンジから走行レンジにセレクトされる例として、Nか
らDレンジの例に基づいて説明したが、これはNからR
レンジにセレクトされる場合にも適用されることはいう
までもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態による作動を説明するため
のタイムチャートである。
【図3】本発明の実施の形態の制御手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 自動変速機 2 エンジン 3 トルクコンバータ 10 コントロールユニット 24 ライン圧ソレノイド 202 スロットルセンサ 204 車速センサ 210 プリチャージ圧調圧手段 212 容量調整圧調圧手段 216 セレクト回数カウント手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニュートラルレンジから走行レンジにセ
    レクトされたとき、一時的に作動油圧を急上昇させた後
    急降下させ発進用摩擦締結要素へのプリチャージ用棚圧
    を作るプリチャージ圧調圧手段と、 前記プリチャージ圧の下降時点から前記作動油圧を徐々
    に上昇させて、前記発進用摩擦締結要素の容量調整圧を
    作る容量調整圧調圧手段とを備えた自動変速機の作動油
    圧制御装置において、 前記自動変速機の所定時期からの前記ニュートラルレン
    ジから走行レンジへのセレクト回数をカウントするセレ
    クト回数カウント手段を設け、該セレクト回数カウント
    手段によるセレクト回数に応じて、前記プリチャージ圧
    調圧手段による前記プリチャージ圧の少なくとも下降時
    点における前記作動油圧を変更するようにしたことを特
    徴とする自動変速機の作動油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記セレクト回数が多い程、前記プリチ
    ャージ圧の下降時点における前記作動油圧は低いことを
    特徴とする請求項1に記載の自動変速機の作動油圧制御
    装置。
  3. 【請求項3】 ニュートラルレンジから走行レンジにセ
    レクトされたとき、一時的に作動油圧を急上昇させた後
    急降下させ発進用摩擦締結要素へのプリチャージ用棚圧
    を作るプリチャージ圧調圧手段と、 前記プリチャージ圧の下降時点から前記作動油圧を徐々
    に上昇させて、前記発進用摩擦締結要素の容量調整圧を
    作る容量調整圧調圧手段とを備えた自動変速機の作動油
    圧制御装置において、 前記自動変速機の所定時期からの前記ニュートラルレン
    ジから走行レンジへのセレクト回数をカウントするセレ
    クト回数カウント手段を設け、該セレクト回数カウント
    手段によるセレクト回数に応じて、前記容量調整圧調圧
    手段による前記プリチャージ圧の下降時点からの前記作
    動油圧の上昇速度を変更するようにしたことを特徴とす
    る自動変速機の作動油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記セレクト回数が多い程、前記作動油
    圧の上昇速度が低いことを特徴とする請求項3に記載の
    自動変速機の作動油圧制御装置。
  5. 【請求項5】 前記自動変速機の所定時期とは自動変速
    機が組立てられ使用開始された時点もしくは前記発進用
    摩擦締結要素が新品に交換された時点であることを特徴
    とする請求項1または3に記載の自動変速機の作動油圧
    制御装置。
JP19258897A 1997-07-17 1997-07-17 自動変速機の作動油圧制御装置 Pending JPH1137266A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114576283A (zh) * 2022-02-23 2022-06-03 潍柴雷沃重工股份有限公司 离合器预充油方法、装置、电子设备、介质及拖拉机

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CN114576283B (zh) * 2022-02-23 2024-04-16 潍柴雷沃智慧农业科技股份有限公司 离合器预充油方法、装置、电子设备、介质及拖拉机

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