JPH1136012A - スライドゲートプレート - Google Patents
スライドゲートプレートInfo
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- JPH1136012A JPH1136012A JP9191323A JP19132397A JPH1136012A JP H1136012 A JPH1136012 A JP H1136012A JP 9191323 A JP9191323 A JP 9191323A JP 19132397 A JP19132397 A JP 19132397A JP H1136012 A JPH1136012 A JP H1136012A
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- carbon
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- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
つ圧着面間の漏鋼等を改善した炭素含有耐火物を備える
スライドゲートプレートを提供しようとするものであ
る。 【解決手段】 耐火性無機材料から選ばれる少なくとも
1種以上の骨材およびカーボン系原料に結合剤を所望量
添加し、混練、成形、焼成することにより得られる炭素
含有耐火物を備え、前記耐火物の熱伝導率が2〜15W
/m・Kであることを特徴とする。
Description
溶銑および溶鋼の流量制御に使用されるスライドゲート
プレートに関するものである。
次処理や連続鋳造において溶鋼の流量制御に使用され、
製鋼工程で不可欠な耐火材として広く使用されている。
スライドゲートプレートは、溶鋼流の制御を行う部材と
して用いられるために、非常に高度の機能が要求されて
いる。例えば、材料面においては種々の過酷な条件に対
応して優れた特性を有することが望まれている。
よる急激な熱衝撃と摩耗のような物理的作用に加えて、
溶鋼および溶鋼スラグによる物理的かつ化学的な侵蝕作
用を受ける。このため、前記スライドゲートプレートは
耐熱衝撃性、耐食性および強度のような特性を有するこ
とが必要である。
て、種々の特性をバランス良く備えるために、種々の研
究がなされてきている。最近では、耐用性が最も安定し
ているアルミナ−カーボン系、アルミナ−ジルコニア−
カーボン系のプレートが製鋼工程で広く用いられてい
る。
るには、例えばアルミナ系、ジルコニア系、シリカ系、
カーボン系、炭化珪素系のような無機材質に結合剤であ
るフェノール樹脂のような熱硬化性樹脂を添加混練し、
成形後に焼成する工程が採用されている。使用用途によ
っては特性向上のため、焼成後ピッチあるいは、タール
含浸を施す場合がある。
従来よりシリカ系、カーボン系、炭化珪素系のような熱
膨張係数の低い原料を多く使用することが行われてい
る。しかしながら、このような原料は溶鋼と容易に反応
したり、低融点化合物を生成するため、スライドゲート
プレートに過剰に配合すると、耐食性が著しく低下する
という問題があった。
料は熱伝導率が比較的高いため、これらの原料を単独で
で使用したり、他の原料と併用したりすると、製品自体
の熱伝導率が高くなる。その結果、受鋼時にスライドゲ
ートプレート全体が過昇温傾向になり、直接溶鋼が流れ
る流通孔近傍に焼き付けを生じる恐れがある。また、ス
ライドゲートプレートを絞り込む際に、摺動部分で溶鋼
の粘性が上昇せず、圧着されたプレートの間隙に溶鋼が
侵入し、溶鋼の流量制御が困難になるという問題があっ
た。
近傍での焼き付けが防止され、かつ圧着面間の漏鋼等を
改善した炭素含有耐火物を備えるスライドゲートプレー
トを提供しようとするものである。
ゲートプレートは、耐火性無機材料から選ばれる少なく
とも1種以上の骨材およびカーボンに結合剤を所望量添
加し、混練、成形、焼成することにより得られる炭素含
有耐火物を備え、前記耐火物の熱伝導率が2〜15W/
m・Kであることを特徴とするものである。
2〜15重量%含有することが好ましい。本発明におい
て、前記耐火物または炭素成分を規定した耐火物は炭化
珪素成分が1.0〜10重量%含有することが好まし
い。
このスライドゲートプレートは、耐火性無機材料から選
ばれる少なくとも1種以上の骨材およびカーボンに結合
剤を所望量添加し、混練、成形、焼成することにより得
られる炭素含有耐火物を備える。この耐火物は、熱伝導
率が2〜15W/m・Kである。
ミナ系原料、ジルコニア系原料、シリカ系原料等を挙げ
ることができ、これらは単独または2種以上の混合物の
形態で用いられる。なお、耐火性無機材料として必要に
応じて炭化珪素系原料を用いてもよい。
のような理由によるものである。熱伝導率を2W/m・
K未満にすると、耐熱衝撃性が低下する恐れがある。一
方、熱伝導率が15W/m・Kを越えると、耐火物自体
の熱伝導率が高くなり過ぎ、受鋼時にスライドゲートプ
レート全体が過昇温傾向になり、直接溶鋼が流れる流通
孔近傍に焼き付けを生じたり、スライドゲートプレート
を絞り込む際に、摺動部分で溶鋼の粘性が上昇せず、圧
着されたプレートの間隙に溶鋼が侵入し、溶鋼の流量制
御が困難になる恐れがある。より好ましい前記炭素含有
耐火物の熱伝導率は、4〜10W/m・Kである。
2〜15重量%含有することが好ましい。前記炭素成分
の含有量を2重量%未満にすると、スライドゲートプレ
ートの耐熱衝撃性が著しく低下する。一方、前記炭素成
分の含有量が15重量%を越えると、スライドゲートプ
レートの流通孔において溶鋼との反応が急激に起こり易
くなって磨耗損傷が進行し、耐用度が低下する。より好
ましい炭素成分の含有量は、4〜10重量%である。
10重量%含有することが好ましい。前記炭化珪素成分
の含有量を1重量%未満にすると、酸化が進行し易くな
る。一方、前記炭化珪素成分の含有量が10重量%を越
えると、スライドゲートプレートの流通孔において溶鋼
との反応が急激に起こり易くなって磨耗損傷が進行し、
耐用度が低下する。より好ましい前記炭化珪素成分の含
有量は、1〜5重量%である。
料、ジルコニア系原料、シリカ系原料のような耐火性無
機材料とカーボン系原料とを有する例えばアルミナ−カ
ーボン系、アルミナ−ジルコニア−カーボン系の炭素含
有耐火物を備え、この耐火物の熱伝導率を2〜15W/
m・Kの範囲に規定することによって、溶鋼流通孔近傍
での焼き付けを防止でき、かつ圧着面間の漏鋼等を改善
した耐用度の長いスライドゲートプレートを得ることが
てきる。
囲に特定した炭素含有耐火物を備えるスライドゲートプ
レートは、溶鋼流通孔近傍での焼き付け防止と圧着面間
の漏鋼等を改善がより一層顕著になる。
ア系原料、焼結アルミナ、カーボン系原料、金属珪素粉
末を用い、必要に応じてシリカ系原料、炭化珪素系原料
を用い、結合剤としてフェノール樹脂を下記表1に示す
比率で配合し、これら原料をウェットパンを用いて混練
して5種の混練粉を調製した。つづいて、これらの混練
粉をフリクションプレス装置によりスライドプレート形
状に成形して成形体を作製した。ひきつづき、これらの
成形体を200℃で乾燥して揮発成分を揮散させた後、
コークス粉末に充填する還元雰囲気下、1100℃の温
度で焼成した。これらの耐火物のSiCおよびCを含有
量と熱伝導率を下記表1に示す。なお、熱伝導率は前記
耐火物から切り出した5つの試料について、レーザフラ
ッシュ法によりn数の熱伝導率の測定を行い、測定値の
最大値と最小値の試料を除き、残り3の試料の測定値
(n数)の平均値から求めた。
を嵌合させ、摺動面に加工を施すことにより5種のスラ
イドゲートプレートを製造した。 (比較例1〜3)まず、一次粒子としての電融ジルコニ
ア系原料、焼結アルミナ、カーボン系原料、金属珪素粉
末を用い、必要に応じてシリカ系原料、炭化珪素系原料
を用い、結合剤としてフェノール樹脂を下記表2に示す
比率で配合し、これら原料をウェットパンを用いて混練
して5種の混練粉を調製した。つづいて、これらの混練
粉をフリクションプレス装置によりスライドプレート形
状に成形して成形体を作製した。ひきつづき、これらの
成形体を200℃で乾燥して揮発成分を揮散させた後、
コークス粉末に充填する還元雰囲気下、1100℃の温
度で焼成した。これらの耐火物のSiCおよびCを含有
量と熱伝導率を下記表2に示す。なお、熱伝導率は実施
例1〜5と同様な方法により測定した。
を嵌合させ、摺動面に加工を施すことにより3種のスラ
イドゲートプレートを製造した。得られた実施例1〜5
および比較例1〜3のスライドゲートプレートを100
トンの取鍋に取り付けて実用試験を行い、耐用回数およ
び溶鋼流通孔近傍の損傷量を測定した。これらの結果を
下記表1、2に併記する。
スライドゲートプレートに組み込まれる炭素含有耐火物
の熱伝導率と前記実機試験における損傷量との関係を図
1に示す。
に熱伝導率が2〜15W/m・Kの炭素含有耐火物を備
えた実施例1〜5のスライドゲートプレートは、熱伝導
率が前記範囲から外れる炭素含有耐火物を備えた比較例
1〜3のスライドゲートプレートに比べて溶鋼流通孔近
防の損傷量が低く、耐用回数も長くなることがわかる。
鋼流通孔近傍での焼き付け損傷が防止され、かつ圧着面
間の漏鋼等を改善した炭素含有耐火物を備える耐用度の
長いスライドゲートプレートを提供することができる。
におけるスライドゲートプレートの耐火物の熱伝導率と
その溶鋼流通孔近傍の損傷量との関係を示す特性図。
Claims (3)
- 【請求項1】 耐火性無機材料から選ばれる少なくとも
1種以上の骨材およびカーボン系原料に結合剤を所望量
添加し、混練、成形、焼成することにより得られる炭素
含有耐火物を備え、 前記耐火物の熱伝導率が2〜15W/m・Kであること
を特徴とするスライドゲートプレート。 - 【請求項2】 前記耐火物は、炭素成分が2〜15重量
%含有することを特徴とする請求項1記載のスライドゲ
ートプレート。 - 【請求項3】 前記耐火物は、炭化珪素成分が1.0〜
10重量%含有することを特徴とする請求項1または2
記載のスライドゲートプレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19132397A JP3492885B2 (ja) | 1997-07-16 | 1997-07-16 | スライドゲートプレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19132397A JP3492885B2 (ja) | 1997-07-16 | 1997-07-16 | スライドゲートプレート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1136012A true JPH1136012A (ja) | 1999-02-09 |
JP3492885B2 JP3492885B2 (ja) | 2004-02-03 |
Family
ID=16272653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19132397A Expired - Fee Related JP3492885B2 (ja) | 1997-07-16 | 1997-07-16 | スライドゲートプレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3492885B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112846166A (zh) * | 2021-01-07 | 2021-05-28 | 瑞泰马钢新材料科技有限公司 | 一种节能环保复合低成本型钢包滑板的制作方法 |
-
1997
- 1997-07-16 JP JP19132397A patent/JP3492885B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112846166A (zh) * | 2021-01-07 | 2021-05-28 | 瑞泰马钢新材料科技有限公司 | 一种节能环保复合低成本型钢包滑板的制作方法 |
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JP3492885B2 (ja) | 2004-02-03 |
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