JPH0543662B2 - - Google Patents

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JPH0543662B2
JPH0543662B2 JP63294660A JP29466088A JPH0543662B2 JP H0543662 B2 JPH0543662 B2 JP H0543662B2 JP 63294660 A JP63294660 A JP 63294660A JP 29466088 A JP29466088 A JP 29466088A JP H0543662 B2 JPH0543662 B2 JP H0543662B2
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JP
Japan
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carbon
weight
carbon fiber
fibers
refractory
Prior art date
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JP63294660A
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English (en)
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JPH02141452A (ja
Inventor
Noboru Tsukamoto
Juji Yoshimura
Junichi Inoe
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Shinagawa Refractories Co Ltd
Original Assignee
Shinagawa Refractories Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は溶銑、溶綱の精錬、運搬容器用及び連
続鋳造用の炭素含有耐火物に関する。 [従来の技術] 溶融金属の精錬、運搬容器用耐火物及び連続鋳
造用耐火物として炭素含有耐火物は広く用いられ
ている。これは炭素含有耐火物が従来のセミラツ
クボンド焼成耐火物に比較して耐食性、耐スポー
ル性に優れているためである。 また、耐火物の靭性、耐スポール性を改善する
目的で、金属繊維やセラミツク繊維の添加が従来
より検討されている。特に、金属繊維の添加は不
定形耐火物においては一般的となつている。 一方、カーボンフアイバー金属繊維よりも優れ
た熱間強度特性をもちながら、母材との結合性が
悪いこと、耐火物の一般的混練方法では均一な分
散が困難なことや高価であることなどから広く実
用化されるには至つていない。 スライデンイグノズルプレート用の炭素含有耐
火物において、カーボンフアイバーを添加するこ
とは既に開示されているが(特開昭56−140080号
公報)、この場合のカーボンフアイバーと母材の
マトリツクスとの結合は単に有機バインダーが炭
化してできるカーボンボンドによるものが大部分
であり、その結合強度は比較的弱く、カーボンフ
アイバーによる強度発現の効果を得るには不充分
であつた。 [発明が解決しようとする課題] 耐火物へカーボンフアイバーを添加することに
より、耐火物の脆さが改善され、靭性、耐スポー
ル性に優れた耐火物が得られることは一般に知ら
れていたが、その実用化を困難にしていた理由と
しては以下のことが挙げられる: 長繊維(5mm以上)のカーボンフアイバーは
現状の一般的混練方法では均一に分散させるこ
とができない; 短繊維(5mm以下)のカーボンフアイバーで
は母材マトリツクスとの結合力が弱く、繊維の
引き抜けが起きてしまい、カーボンフアイバー
の本来の強度発現効果が得られない。 従つて、本発明の目的を上記問題を解決し、一
般的な耐火物製造法により得られる少量のカーボ
ンフアイバー短繊維を添加した靭性及び耐スポー
ル性に優れた耐火物を提供するものである。 [課題を解決するための手段] 本発明者らは上記目的を達成するためにカーボ
ンフアイバーの表面を予め硼素化合物含有有機樹
脂によりコーテイングすることにより母材マトリ
ツクスとカーボンフアイバーの結合力を大幅に向
上できることを見出し、本発明を完成するに至つ
た。 即ち、本発明は耐火性骨材及び炭素含有原料を
含有してなる炭素含有耐火物において、固定炭素
を25重量%以上含有しかつB2O3Bとして1〜15
重量%の硼素化合物を有機樹脂により予めコーテ
イングされた直径5〜100μm、長さ0.5〜5mmの
カーボンフアイバーを0.3〜20重量%添加したこ
とを特徴とする炭素含有耐火物に係る。 [作用] カーボンフアイバーの表面にコーテイングされ
た硼素含有有機樹脂はカーボンフアイバーとマト
リツクスの間に強固なボロンカーバイドボンドを
形成してカーボンフアイバーと母材マトリツクス
の結合力を向上させるために作用する。このよう
な表面コーテイングカーボンフアイバーを用いる
ことにより従来のカーボンフハイバー短繊維で起
きていた繊維の引き抜けの問題を解消され、少量
のカーボンフアイバー短繊維の添加でも、従来に
ない高靭性、高耐スポール性の炭素含有耐火物を
得ることができる。 本発明の炭素含有耐火物は耐火性骨材及び炭素
含有原料からなる混合物に、硼素化合物含有有機
樹脂をコーテイングした直径5〜100μm、長さ
0.5〜5mmのカーボンフアイバーを添加し、有機
バインダーを用いて常法により混練、成形し、大
気中にて350℃以下の温度で乾燥するか、または
還元雰囲気中にて1500℃以下の温度で焼成するこ
とにより得ることができる。 本発明に使用されるカーボンフアイバーとして
はピツチ系あるいはポリアクリロニトリル系のも
のを挙げることができ、カーボンフアイバーの寸
法は直径5〜100μm、長さ0.5〜5mmのものが好
ましい。ここで、カーボンフアイバーの直径が
100μmを超えると、混練、成形中に折れ易く、
また、分散性の面からも好ましくない。また、カ
ーボンフアイバーの長さが5mmを超えると、混練
時に均一に分散しないために好ましくはい。な
お、カーボンフアイバーの直径及び寸法が上記下
限より小さくなると、繊維としての形状を維持す
ることができず、添加効果がなくなるために好ま
しくない。 カーボンフアイバーの表面をコーテイングする
有機樹脂としてはフエノール樹脂、フラン樹脂、
ピツチ等を使用することができるが、加熱後の強
度を考慮すると、固定炭素の多いものが好まし
く、少なくとも25重量%以上の固定炭素を有する
ものが望ましい。固定炭素が25重量%未満の場合
には、充分な加熱後の強度が得られないために好
ましくない。 これらの有機樹脂には予め硼素含有化合物を添
加する。その添加量はB2O3として1.0〜15重量%
である。該添加量が1.0重量%未満の場合にはそ
の添加効果が認められないために好ましくなく、
また、15重量%を超えると、有機樹脂の流動性が
損なわれるために好ましくない。 有機樹脂に添加することができる硼素含有化合
物としては、硼素の酸化物、炭化物、硼酸メチル
などのアルコキシド類を挙げることができる。 なお、カーボンフアイバーへの上記硼素化合物
含有有機樹脂のコーテイングは、所定の寸法に切
断されたカーボンフアイバーと硼素化合物含有有
機樹脂とをハイスピードミキサーまたはアイリツ
ヒミキサーにより混合し、その後自然乾燥または
200℃以下の温度で流動乾燥器を用いて乾燥する
ことにより行なうことができる。また、上述の硼
素化合物含有有機樹脂のコーテイング量はカーボ
ンフアイバーの3〜20重量%が好適である。 このようにして得られた硼素化合物含有有機樹
脂コーテイングを有するカーボンフアイバーを炭
素含有耐火物の重量当たり0.3〜20%の量で添加
する。該カーボンフアイバーの添加量が0.3重量
%未満であると、添加効果が現れないために好ま
しくなく、また、20重量%を超えると、耐火物と
しての耐食性が著しく低下するために好ましくな
い。 本発明に使用される耐火性骨材としては例えば
アルミナ、ムライト、マグネシア、スピネル、ジ
ルコニア、シリカ等が挙げられる。また、炭素含
有原料としては鱗状黒鉛、土状黒鉛、コークス、
カーボンブラツク等が使用でき、更に必要に応じ
てSiC、Si3N4、B4C等の炭化物、窒化物及びAl、
Si等の金属粉を添加することができ、カーボンの
酸化防止、耐火物の強度向上を図ることができ
る。なお、炭素含有原料は耐火物全体としてのカ
ーボン量が40重量%以下となることが望ましく、
カーボンの合計含量が40重量%を超えると、耐食
性の低下が顕著となるために好ましくない。 上述の成分は常法により混練することもできる
が、0.3mm以下の微粉部とカーボンフアイバーを
予めV型ミキサまたはハイスピードミキサーでプ
レミツクスすることによりカーボンフアイバーを
より一層均一に分散させることができる。混練時
に使用するバインダーとしてはフエノール樹脂、
フラン樹脂等の有機バインダーが使用できる。 上述の配合を有する混合物をフリクシヨンプレ
ス、オイルプレスまたは静水圧プレス等の成形法
により所定の形状に成形し、次に、例えば200〜
350℃の低温で硬化処理を施して不焼成品とする
か、または還元雰囲気中350〜1500℃の温度で還
元焼成して焼成品としても良い。 [実施例] 実施例 1 直径50μm、長さ1mmのポリアクリロニトリル
系カーボンフアイバーと10重量%のフエノール樹
脂(固定炭素40重量%)をハイスピードミキサー
に装填し、15分間混合し、その後自然乾燥するこ
とにより樹脂コーテイング剤カーボンフアイバー
1を得た。 上述のフエノール樹脂にB4CをB2O3として5
重量%添加・混練してなるフエノール樹脂を使用
する以外は上述と同様の方法により樹脂コーテイ
ング済カーボンフアイバー2を得た。 次に、第1表に示す配合で各成分を混練した
が、この時に各成分の0.3mm以下の微粉と樹脂コ
ーテイングカーボンフアイバーをまずV型ミキサ
ーでプレミツクスし、各成分の全量とバインダー
としてフエノール樹脂を加えて加圧ニーダで混練
した。 得られた混練物を真空フリクシヨンプレスを用
いて2×103Kg/cm2の成形圧で成形して230mm×
114mm×65mmの寸法の成形体を得た。 次に、得られた成形体を還元雰囲気中1400℃で
24時間焼成し、焼成後の品質を測定した。結果を
第1表に併記する。
【表】
【表】 す。
また、第1表に記載する本発明品1をA製鉄所
取鍋のスライドバルブプレートに適用したとこ
ろ、従来品のAl2O3−C質連続鋳造用スライドバ
ルブプレートに比較し、プレートの亀裂が著しく
減少し、耐用回数が約50%向上した。 実施例 2 B2O3として5重量%の硼酸メチルを添加した
フエノール樹脂(固体炭素40重量%)18重量%を
直径50μm・長さ4mm3、直径20μm・長さ2mm
4及び直径10μm・長さ1mm5のピツチ系カーボ
ンフアイバーと共にハイスピードミキサーに装填
し、15分間混合し、その後流動乾燥器中で120分
間乾燥することにより樹脂コーテイング剤カーボ
ンフアイバー3〜5を得た。 次に、バインダーとしてフエノール樹脂を使用
して第2表に示す配合で各成分をハイスピードミ
キサーにより混練・造粒し、得られた造粒物をゴ
ム型に充填しアイソスタテイツクプレス成形を行
なつてノズル(寸法150mmφ×800mm)を作製し
た。 得られたノズルの還元雰囲気中1200℃−24時間
焼成後の特性を第2表に併記する。
【表】 係数
[発明の効果] 本発明は従来の炭素含有耐火物の耐スポール性
を改善し、強度を向上させるものであり、耐スポ
ール性と強度を同時に要求されるような用途でそ
の効果が特に発揮される。 例えば、混銑車、転炉等の湯当たり部や羽口、
連続鋳造用の各種ノズル、スライドバルブプレー
ト等において本発明品は有効に利用することがで
きる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 耐火性骨材及び炭素含有原料を含有してなる
    炭素含有耐火物において、固定炭素を25重量%以
    上含有しかつB2O3として1〜15重量%の硼素化
    合物を含有する有機樹脂により予めコーテイング
    された直径5〜100μm、長さ0.5〜5mmのカーボ
    ンフアイバーを0.3〜20重量%添加したことを特
    徴とする炭素含有耐火物。
JP63294660A 1988-11-24 1988-11-24 炭素含有耐火物 Granted JPH02141452A (ja)

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JP63294660A JPH02141452A (ja) 1988-11-24 1988-11-24 炭素含有耐火物

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JP63294660A JPH02141452A (ja) 1988-11-24 1988-11-24 炭素含有耐火物

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JPH02141452A JPH02141452A (ja) 1990-05-30
JPH0543662B2 true JPH0543662B2 (ja) 1993-07-02

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08283054A (ja) * 1995-04-13 1996-10-29 Yoshinari Hasegawa 耐熱性高強度複合材料
JP4945257B2 (ja) * 2007-02-06 2012-06-06 新日本製鐵株式会社 耐火物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56140080A (en) * 1980-04-02 1981-11-02 Harima Refractories Co Ltd Sliding nozzle plate
JPS63107862A (ja) * 1986-10-23 1988-05-12 三菱化学株式会社 炭素繊維強化炭素複合材の製造方法

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