JPH1135592A - アルキルグリコシル(メタ)アクリレート及びその製造方法 - Google Patents

アルキルグリコシル(メタ)アクリレート及びその製造方法

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JPH1135592A
JPH1135592A JP10133313A JP13331398A JPH1135592A JP H1135592 A JPH1135592 A JP H1135592A JP 10133313 A JP10133313 A JP 10133313A JP 13331398 A JP13331398 A JP 13331398A JP H1135592 A JPH1135592 A JP H1135592A
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meth
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methyl
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Application number
JP10133313A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ebato
博 江波戸
Shigefumi Arai
重文 新井
Mikio Oyama
幹男 大山
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Kawamura Institute of Chemical Research
DIC Corp
Original Assignee
Kawamura Institute of Chemical Research
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明が解決しようとする課題は、高分子材
料として有用な、親水性の高い新規なアルキルグリコシ
ル(メタ)アクリレート及びその簡便な製造方法を提供
することにある。 【解決手段】 アルカリゲネス属、シュウドモナス属又
はカンジダ属の微生物から得られるリパーゼもしくはエ
ステラーゼの存在下に、50℃以上の温度でアルキルグ
リコシドと(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸
エステルとを反応させることを特徴とする、アルキルグ
リコシル(メタ)アクリレートの製造方法、及び新規な
ブチル及びアミルグルコシル(メタ)アクリレート、並
びにプロピル、ブチル及びアミルガラクトシル(メタ)
アクリレート、並びにエチル、プロピル、ブチル及びア
ミルマンノシル(メタ)アクリレート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子材料モノマ
ーとして有用な、新規なアルキルグリコシル(メタ)ア
クリレートと、酵素反応を用いたアルキルグリコシドと
(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸エステルか
らのアルキルグリコシル(メタ)アクリレートの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】水酸基を有する(メタ)アクリル酸又は
そのエステルは、親水性の(メタ)アクリル酸誘導体を
与え、他のビニル系モノマー、(メタ)アクリル酸類、
アクリルアミド類又はイソシアネート等と反応させて多
官能性の高分子材料、例えば、インキ、塗料の水性化等
に有用であり、且つ、水酸基を有する為に生物への親和
性が良く環境に優しい等の優れた利点を有している。
【0003】これまで親水性(メタ)アクリル酸誘導体
としては、(メタ)アクリル酸、及びその塩、ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリル酸、ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリル酸、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
ル酸が知られている。しかし、これらの化合物中の水酸
基は1つで、高い親水性を得ることが困難であった。
【0004】また、接着剤含有紙の再利用や廃塗料の処
理を考慮すると、糖を利用した(メタ)アクリル酸誘導
体は、(メタ)アクリル酸系塗料、接着剤の低公害化、
低毒性化に有効と考えられる。
【0005】従来の化学合成法によってアルキルグリコ
シドを(メタ)アクリル酸エステル化するには、酸触媒
の共存下に脱水反応を行う方法、(メタ)アクリル酸ク
ロライドとアルキルグリコシドから得る方法、カルボジ
イミドに代表される脱水剤を使用して合成する方法等が
知られている。しかしながら、これらの方法では多くの
水酸基を持ち糖の特定の部位に、(メタ)アクリル酸基
を導入することは困難であった。
【0006】即ち、得られるアルキルグリコシル(メ
タ)アクリレートは、アクリル酸エステル化数がまちま
ちの混合物となり、かつエステル化された位置も不特定
となりやすく、得られたアルキルグリコシル(メタ)ア
クリレートは、種々のエステル化度と、エステル化位置
を有する化合物の混合物となり、単一化合物を得ること
ができず、それを重合するとゲル化物となってしまい、
制御された物性を得ることは困難であった。
【0007】本発明は酵素を利用した製造方法を提供す
るものであるが、酵素を利用した製造方法の特徴は、糖
の持つ多くの水酸基の特定の部位に対して(メタ)アク
リル酸をエステル化することが可能な点にある。酵素を
利用した製造方法としては、Candida antactica由来の
リパーゼの存在下に、40℃でオクチルグリコシドとア
クリル酸エチルとを反応させてオクチルグリコシルアク
リレートを合成した例が、Biocatalyst、1994年、
9巻、145〜155頁に報告されている。
【0008】また、Macromolecules、l
25巻、No.26、7081〜7085頁(1992
年)や、WO9414823号公報には、ビニルアクリ
レートやトリフロロエタノールアクリレートのようなア
クリル酸ハロゲン化アルキルエステルとガラクトースも
しくはシュークロースとを、アルカリプロテアーゼや、
バクテリアルプロテアーゼであるBacillusプロテアーゼ
や、アミノアシラーゼ、スブチリシンもしくはリパーゼ
(豚膵臓、Candida cylindracea、PenicilliumSp. 由
来)を用い、溶媒としてピリジン、DMF、DMSOを
共存させて糖アクリル酸エステルを製造する方法が示さ
れている。
【0009】これらの反応は25〜45℃で数日にわた
って行われ、その多くは、毒性面からみて好ましくない
溶媒を使用し、更にビニルアクリレートを使用する製造
方法の場合は、反応副生成物としてアセトアルデヒドが
発生する問題がある。更にTetrahedron L
etters、30巻、No.3、325〜326頁に
は酵素を使う方法とは別にトリフェニルホスフィンとジ
エチルアゾジカルボキシレート存在下にメチルグルコサ
イドの6位にメタクリル酸をエステル化する方法が記載
されている。
【0010】この方法では、メチルグルコサイドに対し
て等モル以上のトリフェニルホスフィンとジエチルアゾ
ジカルボキシレートを必要とし、又、アクリル酸ハロゲ
ン化アルキルエステルを使用する製造方法の場合は、反
応副生成物としてハロゲン化アルコールが発生する問題
がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、高分子材料として有用な、親水性の高い、
新規なアルキルグリコシル(メタ)アクリレート及びそ
の簡便な製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、Alcaligenes 属、Pseudomonas 属、Cand
ida 属の微生物が産生するリパーゼ、又はエステラーゼ
を用いて、反応温度が50℃以上で、アルキルグリコシ
ドと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとを反応させ
ることにより、高い位置選択性、収率でアルキルグリコ
シル(メタ)アクリレートが得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0013】即ち、本発明は、 (1)一般式(1)
【0014】
【化6】
【0015】(式中、Rは水素原子又はメチル基、nは
4又は5の整数を表わす。)で示されるアルキルグルコ
シル(メタ)アクリレート、
【0016】(2)一般式(2)
【0017】
【化7】
【0018】(式中、Rは水素原子又はメチル基、nは
3又は5の整数を表わす。)で示されるアルキルガラク
トシル(メタ)アクリレート、
【0019】(3)一般式(3)
【0020】
【化8】
【0021】(式中、Rは水素原子又はメチル基、nは
2又は5の整数を表わす。)で示されるアルキルマンノ
シル(メタ)アクリレート、
【0022】(4)アルカリゲネス属(Alcaligenes
属)の微生物から得られるリパーゼもしくはエステラー
ゼの存在下に、アルキルグリコシドと(メタ)アクリル
酸又はそのエステルとを反応させることを特徴とする、
一般式(4)で示されるアルキルグリコシル(メタ)ア
クリレートの製造方法、一般式(4)
【0023】
【化9】
【0024】(式中、R1は水素原子又はメチル基、R2
は水素原子又は炭素数が1〜12のアルキル基を表わ
す。)
【0025】(5)シュウドモナス属(Pseudomonas
属)又はカンジダ属(Candida属)の微生物から得られ
るリパーゼもしくはエステラーゼの存在下に50℃以上
の温度でアルキルグリコシドと(メタ)アクリル酸又は
(メタ)アクリル酸エステルとを反応させることを特徴
とする、一般式(4)で示されるアルキルグリコシル
(メタ)アクリレートの製造方法、一般式(4)
【0026】
【化10】
【0027】(式中、R1は水素原子又はメチル基、R2
は水素原子又は炭素数が1〜12のアルキル基を表わ
す。)
【0028】(6)アルキルグリコシドとアルキルグリ
コシル(メタ)アクリレートの糖の骨格がグルコース、
ガラクトース又はマンノースであることを特徴とする
(4)又は(5)に記載のアルキルグリコシル(メタ)
アクリレートの製造方法、及び、
【0029】(7)無溶媒系で反応させることを特徴と
する上記の(3)〜(6)のいずれか一つに記載のアル
キルグリコシル(メタ)アクリレートの製造方法をも含
むものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明は一般式(1)、(2)又は一般式(3)で示さ
れる新規なアルキルグリコシル(メタ)アクリレートを
含む。 一般式(1)
【0031】
【化11】
【0032】(式中、nは4又は5の整数を表わす。)
で示されるアルキルグルコシル(メタ)アクリレート
は、ブチルグルコシルアクリレート、アミルグルコシル
アクリレート、ブチルグルコシルメタアクリレート、又
はアミルグルコシルメタアクリレートであり、糖骨格と
してはグルコースを有し、ブチル基、又はアミル基が1
位にα又はβ位で結合し、アクリロイル基又はメタアク
リロイル基が6位に結合している。
【0033】一般式(2)
【化12】
【0034】(式中、nは3、4又は5の整数を表わ
す。)で示されるアルキルガラクトシルアクリレート
は、プロピルガラクトシルアクリレート、ブチルガラク
トシルアクリレート、アミルガラクトシルアクリレー
ト、プロピルガラクトシルメタアクリレート、ブチルガ
ラクトシルメタアクリレート、又はアミルガラクトシル
メタアクリレートであり、糖骨格としてはガラクトース
を有し、プロピル基、ブチル基、又はアミル基が1位に
α又はβ位で結合しアクリロイル基又はメタアクリロイ
ル基が6位に結合している。 一般式(3)
【0035】
【化13】
【0036】(式中、nは2、3、4又は5の整数を表
わす。)で示されるアルキルマンノシルアクリレート
は、エチルマンノシルアクリレート、プロピルマンノシ
ルアクリレート、ブチルマンノシルアクリレート、アミ
ルマンノシルアクリレート、エチルマンノシルメタアク
リレート、プロピルマンノシルメタアクリレート、ブチ
ルマンノシルメタアクリレート、又はアミルマンノシル
メタアクリレートであり、糖骨格としてはマンノースを
有し、エチル基、プロピル基、ブチル基、又はアミル基
が1位にα又はβ位で結合しアクリロイル基又はメタア
クリロイル基が6位に結合している。
【0037】また本発明は、アルキルグリコシル(メ
タ)アクリレートをアルキルグリコシドと(メタ)アク
リル酸又は(メタ)アクリル酸エステルから酵素を利用
して製造する製造方法であり、用いるアルキルグリコシ
ドのアルキル基は炭素数1から18のアルキル基が好ま
しく、該アルキル基は直鎖状、分岐状、脂環式であって
かまわない。
【0038】具体的にはメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t
−ブチル基、なかでもn−ブチル基がより好ましい。n
−アミル基、イソアミル基、なかでもn−アミル基がよ
り好ましい。ヘキシル基、へプチル基、オクチル基、エ
チルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、
ドデシル基、ミリスチル基、ヘキサデシル基、オクタデ
シル基が挙げられる。
【0039】なかでも炭素数が1から12のものが好ま
しい。また、これらのアルキルグリコシドの2種以上の
混合物も反応時の溶解性の観点から好ましい。糖の1位
の酸素とアルキル基との結合様式はα、β型を問わな
い。これらの混合物でも良く、αもしくはβ結合の一方
のものでも良い。
【0040】アルキルグリコシドの製造に際して、芳香
環を有するアルコールを糖と反応させても良いが、この
場合は分解生成する化合物としてフェノール性の有毒物
質を発生しないベンジルアルコール、1−フェネチルア
ルコール、2−フェネチルアルコールに代表されるよう
なフェノール性の水酸基を有さないものが好ましい。
【0041】反応に使用するアクリル酸、メタクリル酸
又はアクリル酸エステル、メタクリル酸エステルは、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸ブチル、メタアクリル酸メチル、メタア
クリル酸エチル、メタアクリル酸プロピル、メタアクリ
ル酸ブチルから選ばれることが好ましい。
【0042】また、これらの2種以上の混合物でもかま
わない。アルキルグリコシドとの混合性を考慮すると、
アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、メタアクリル酸メチルから選ばれることが
好ましい。更に、酵素の失活が少ない系を選択するとア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸メ
チルから選ばれることが好ましい。
【0043】本発明の一般式4に示されるアルキルグリ
コシル(メタ)アクリレートの糖の骨格は特に問わない
が、グルコース、ガラクトース、マンノースであること
が好ましく、これらの混合物でもかまわない。
【0044】本発明で使用される酵素は、有機溶媒中で
も活性を維持し、且つ、50℃以上の温度での反応に耐
え、反応終了後に取り出して再利用できることが好まし
い。従って、本発明に用いるリパーゼ、又はエステラー
ゼの反応至適温度は高温であることが好ましく、50℃
以上、好ましくは60℃以上である。
【0045】酵素の反応至適pHは有機溶媒系での反応
の場合は、考慮する必要がないことが多いが、アクリル
酸を反応に使用することを考慮すると低いpHでも反応
できるものが好ましい。アクリル酸エステルを基質とす
る場合は、一般のリパーゼ、エステラーゼに代表される
酵素群の反応至適pHである中性付近のもので差し支え
ない。具体的には本発明で用いる酵素は、Alcaligenes
属、Pseudomonas 属、Candida 属の微生物が産生するリ
パーゼもしくはエステラーゼであることが好ましい。
【0046】より具体的に、本発明に用いられる、好ま
しい市販の酵素を列挙すると、名糖産業株式会社のリパ
ーゼQL、同社リパーゼPL、これらの固定化酵素であ
るリパーゼQLC、リパーゼQLG、リパーゼPLC、
リパーゼPLGがあり、他にも、天野製薬社製リパーゼ
PS、ノボノルディスク社製ノボザイム435が挙げら
れる。これらの酵素を混合して使用しても良く、また反
応過程に伴い酵素を変えたり、又は異なった酵素を足し
込んでも良い。
【0047】例えば、メチルグルコシドを基質としたア
クリレートを製造すると、リパーゼQL(名糖産業製)
はメチルグルコシド又はエチルグルコシドの6位と2位
の水酸基にもっともアクリル酸をエステル結合させる。
ノボザイム435(ノボノルディスク社製)ではメチル
グルコシド又はエチルグルコシドの6位の水酸基にのみ
アクリル酸をエステル結合させる。しかし、いずれの酵
素ともプロピル基よりも炭素鎖の長いグルコシド類へは
6位の水酸基にのみアクリル酸をエステル結合させる。
【0048】反応槽中に添加する酵素量は反応後に酵素
を取り除く工程上の手間と経済性の点から少ない方が好
ましく、この観点から高活性の酵素が好ましい。具体的
には1000U/g(脂肪酸エステルの加水分解による
活性測定法)以上が好ましく、粉体で分散しにくい酵素
の場合は5000U/g以上が好ましい。
【0049】酵素の形態は溶液状態、固体粉末、担体に
固定化された形態を問わないが、生成物の精製時に不要
な成分を含まない固体粉末もしくは担体に固定化された
ものが好ましい。また、酵素の再利用を考慮すると担体
に固定化されたものが、より好ましい。
【0050】酵素の回収は、未反応原料の回収と共に行
うことが可能で、反応後の反応液を静置又は冷却後に沈
降した酵素と未反応原料のアルキルグリコシドと共にデ
カンテーション、遠心分離又は濾別によって容易に分離
できる。冷却は反応時の組成にも依存するが室温以下が
好ましい。濾別された酵素及び未反応原料はこのまま、
もしくは一度、加温及び減圧下に乾燥し再利用できる。
【0051】反応成分比率は、(メタ)アクリル酸又は
(メタ)アクリル酸エステル10重量部に対して、アル
キルグリコシドは0.1から40重量部、モル比率にし
てアクリル酸又はアクリル酸エステル/アルキルグリコ
シドが1/1から400/1程度にすることが好まし
く、反応速度を考慮すると0.1から4重量部、より好
ましくは0.2から2重量部である。溶媒として(メ
タ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸エステルを併用
する場合は0.4から1重量部で行うことが好ましい。
【0052】反応に使用する酵素量は、(メタ)アクリ
ル酸又は(メタ)アクリル酸エステルとアルキルグリコ
シドの合計10重量部に対して、0.001から1重量
部が好ましく、酵素を過不足なく分散させるためには、
0.005から0.4重量部であることが好ましい。
【0053】本発明の反応は、過剰量の(メタ)アクリ
ル酸又は(メタ)アクリル酸エステルを基質とすると共
に反応溶媒として用いて、これらの沸点付近で酵素反応
を行なうことにより、副生するアルコール又は水と(メ
タ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸エステルとを、
凝縮器で凝集回収後、モレルキュラシーブ等を充填した
副生成物除去槽を通すことにより、副生するアルコール
又は水をモルキュラシーブ等で吸着除去し、(メタ)ア
クリル酸又は(メタ)アクリル酸エステルをそのまま反
応槽に戻して、連続的に反応させる。
【0054】必要に応じて、他の反応溶媒を用いても良
いが、溶剤回収系を複雑にしない為に他の溶媒を用いず
に、過剰量の(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル
酸エステルを反応溶媒として使用することが好ましい。
反応中に回収される(メタ)アクリル酸又は(メタ)ア
クリル酸エステルは、そのまま反応に連続的に供給する
ことができる。又、未反応のアルキルグリコシドや酵素
は、反応終了後に反応系の温度を下げることにより、沈
殿として回収でき、特に精製することなく再び次反応に
用いることができる。
【0055】反応系の攪拌効率の向上や基質の溶解促進
を目的として、必要に応じて反応系に添加しても良い溶
媒としては、水、緩衝水溶液、塩水溶液、メタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、ターシャリーブタノール、アミルアルコール、イ
ソアミルアルコール、エチレングリコール、グリセリ
ン、モノグリム、ジグリム、アセトニトリル、硝酸メチ
ル、ジエチルエーテル、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、THF、ジオキサン、
【0056】酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエタ
ン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベ
ンゼン、ピリジン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オ
クタン、イソオクタン、シクロヘキサン等が好ましく、
これら2種以上の混合物でもかまわない。
【0057】用いる溶媒の比率は、(メタ)アクリル酸
又は(メタ)アクリル酸エステルとアルキルグリコシド
及び酵素の合計10重量部に対して、1から1000重
量部が好ましく、酵素を過不足なく分散させる攪拌を考
慮すると、5から500重量部、重合性のモノマーであ
ることを考慮すると加熱工程を経る可能性の高い反応後
の溶媒の除去工程をできるだけ短縮する目的から5から
200重量部であることが好ましい。
【0058】また酵素活性を考慮すると反応系の水分を
制御することが好ましく、水分量は10ppmから10
%(100000ppm)、酵素の活性のためには10
ppmから1%(10000ppm)添加することが好
ましく、反応の平衡を考慮すると10ppmから1000
ppmとすることが好ましい。これらの水分は、添加す
る酵素に含ませても、反応系に別途に添加しても良く、
反応途中で順次、少量の水分を添加しても良い。
【0059】アルキルグリコシド、溶媒、(メタ)アク
リル酸又は(メタ)アクリル酸エステル類は混合しにく
い為、仕込み時の手順が重要である。即ち、最初に溶媒
又は(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸エステ
ルを反応温度に加熱しておき、アルキルグリコシドを投
入し充分に攪拌分散させた後に酵素を投入することが好
ましい。更に、アルキルグリコシドが溶解しにくいこと
を考慮すると、アルキルグリコシドを反応中に徐々に、
数度に分割して加えることも好ましい。酵素も、反応中
の酵素の失活を考慮し、数度に分割して反応系に添加す
ることも好ましい。
【0060】反応温度は、基質の溶解性と反応速度を考
慮すると高温が好ましいが、一方、酵素の熱による失活
を考慮すると低温が好ましく、相反する条件を満たす必
要があり、極めて重要である。本発明に使用するアルカ
リゲネス属(Alcaligenes属)の微生物から得られるリ
パーゼもしくはエステラーゼは、優れた耐熱性を有する
ことにより、一般に50℃〜150℃が可能で、好まし
くは50〜100℃、酵素の耐熱性等を考慮すると50
〜から80℃がより好ましい。
【0061】シュウドモナス属(Pseudomonas属)又は
カンジダ属(Candida属)の微生物から得られるリパー
ゼもしくはエステラーゼを用いる場合でも、本発明にお
いては50℃以上の温度、好ましくは50〜100℃、
酵素の熱安定性等を考慮すると50〜80℃で用いる。
反応中に反応温度を変化させることも可能で、徐々に温
度を高める方法、徐々に温度を下げる方法があり反応系
によって決定される。
【0062】反応圧力は沸点による温度制御等を目的と
し可変であり、減圧、加圧、0.13から1013kh
Pa(1mmHgから7600mmHg)の範囲で反応
可能であり、通常1.3から202.6KPa(10m
mHgから1520mmHg)の範囲で可能である。反
応時間は、反応系により異なり、一概に規定されない
が、反応効率と収量を考慮すると、一般に3時間から4
8時間が好ましく、更に好ましくは5時間から30時間
であって、この程度の反応時間で留めて、未反応の原料
を全て回収し、再反応に用いることが好ましい。
【0063】本発明に用いる反応装置は特に限定される
ものではないが、基質と酵素の分散衝突性を向上させる
為に、撹拌装置を有する反応槽での反応が好ましく、更
に、(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸エステ
ル類の沸点近くで反応させる為に、流出する(メタ)ア
クリル酸又は(メタ)アクリル酸エステル類及び溶剤を
凝縮回収する凝集器、及び、回収する(メタ)アクリル
酸又は(メタ)アクリル酸エステル類中に共存する反応
中に副成する水又はアルコール類を除くために、モレキ
ュラーシーブス等の充填剤を充填した副生成物除去槽を
備えたものが好ましい。
【0064】即ち、反応槽から留出する水又はアルコー
ル類を含む(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸
エステル類を凝縮器に通し、次いで凝集したこれらをモ
レキュラーシーブス等の充填剤を充填した副生成物除去
槽に通して、水又はアルコール類をモレキュラーシーブ
スで吸着除去し、(メタ)アクリル酸又は(メタ)アク
リル酸エステル類は、そのまま連続的に反応槽に戻す反
応装置が好ましい。
【0065】副生成物除去槽に充填する充填材として
は、(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸エステ
ル、溶媒を吸着しないものを選択することが好ましく、
モレキュラーシーブス、シリカゲル、塩化カルシウム、
塩化カリウム、塩化ナトリウム、酸化マグネシウム、硫
化マグネシウム、炭酸カリウム、硫酸ナトリウム等が挙
げられる。モレキュラーシーブスは、副生物の種類によ
り適宜変える必要があるが、副生生物が水、メタノール
ならば3Aタイプ、これらもしくはエタノール糖では4
Aタイプが好ましい。副生成物除去槽は反応槽の1%か
ら100%の体積があれば十分である。
【0066】モレキュラーシーブは、その重量の30%
程度の重量の水等を吸着することが可能であるが、反応
効率等の観点から過剰量を充填することが好ましい。反
応中又は反応後に充填材は再生する必要があり、再生方
法としては洗浄、加熱、減圧の方法がある。一般には
水、アルコールでの洗浄後に加熱乾燥及び減圧乾燥を行
う。温度は100℃以上が好ましく、180℃以上が速
い再生を望める。
【0067】副生成物除去槽の規模を小さくするには、
反応中に充填剤の再生を行うことが効率的であり、例え
ば2つ以上の除去槽を並列に使用し、使用槽を切換えて
連続運転することが好ましい。また副生成物除去槽はソ
クスレー抽出機のような構造を有していることも好まし
い。また副生成物除去槽を持たずに反応槽に直接、これ
らの充填物を反応槽内部に入れて反応させ、反応後に反
応物から除去することも可能である。
【0068】攪拌装置はスクリュー翼、ヘリカル翼、フ
ァードラー翼、タービン翼、パドル翼等を使用でき、均
質な攪拌が可能な用いることが好ましい。攪拌回転数は
攪拌効率、攪拌動力に依存するもののため、攪拌翼、反
応槽のスケール等に依存するが、基質が不均質な場合、
沈殿が生じない範囲で低速度が好ましい。
【0069】本発明により提供されるアルキルグリコシ
ル(メタ)アクリレートは、それ自体を重合させるか、
これらの数種のアルキルグリコシル(メタ)アクリレー
トを共重合させるか、他のアクリル酸系のモノマー、及
び/又は他のビニル系モノマーとともに共重合させるこ
ともできる。又は、イソシアネート、及び/又はエポキ
シドのような反応性の他の化合物と反応させて使用する
こともできる。
【0070】本発明で提供されるアルキルグリコシル
(メタ)アクリレートは、特に親水性を有する各種のポ
リマー材料や、反応性のポリマー材料として、吸水性材
料、医療用、衛生用品等の生体適合性の材料、塗料、接
着剤、インク、紙・布のサイジング剤に広く使用でき、
また廃棄物処理を目的に他のポリマーに分解性を付与す
る目的で、他のポリマーの改質に使用することもでき
る。
【0071】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0072】(参考例1)ブチルグルコシドの合成 グルコース750g(25重量部)、ブタノール225
0g(75重量部)、触媒としてパラトルエンスルホン
酸7g(0.2重量部)を反応器に入れ、常圧にて環流
下に4時間攪拌反応した。反応後にアニオン交換樹脂W
A30(三菱化学製)30g(1重量部)を加え1時間
放置し、触媒を除き、これを濾別した。その後、過剰量
のブタノールを減圧下に除き、目的のブチルグルコシド
954g(収率97%、グルコース基準)を得た。α/
βアノマー比は約3/7であった。以下、エチルグルコ
シド、プロピルグルコシド、アミルグルコシド、プロピ
ルガラクトシド、アミルガラクトシド、プロピルマンノ
シド、アミルマンノシドについても同様の方法で合成し
た。
【0073】(参考例2)ブチルマンノサイドの合成 マンノース250g(33.2重量部)、ブタノール5
00g(66.5重量部)、触媒としてパラトルエンス
ルホン酸2.5g(0.3重量部)を反応器に入れ、常
圧にて環流下に2.5時間攪拌反応した。反応後に20
重量%水酸化ナトリウム2.6gを加え中和した。その
後、過剰量のブタノールを減圧下に除き、目的のブチル
マンノシド327g(収率99%、マンノース基準)を
得た。α/βアノマー比は約10/0であった。以下、
エチルグルコシド、プロピルグルコシド、アミルグルコ
シド、プロピルガラクトシド、アミルガラクトシド、プ
ロピルマンノシド、アミルマンノシドについても同様の
方法で合成した。
【0074】(実施例1)ブチルグルコシルアクリレー
トの合成 ブチルグルコシド1重量部、メチルアクリレート95重
量部(重合禁止剤としてメトキシフェノールを含む。以
下、断りのない限り重合禁止剤を含んだメチルアクリレ
ートを使用する。)、リパーゼQLG(Alcalingenes s
p. セライト固定、20000U/g、名糖産業製商品
名)1重量部を副生成物除去槽にモレキュラーシーブ
(4Aタイプ。以下断りがなければ4Aを使用)を充填
した装置を用いて、反応温度80℃で8時間攪拌反応し
た。反応中、ブチルグルコシド及び酵素を1時間おきに
各々1重量部ずつ4時間目まで4回に分けて添加し、ブ
チルグルコシド及び酵素ともに合計5%ずつ加えた。
【0075】反応溶液を冷却後、濾別し、酵素と未反応
基質であるブチルグルコシドを除去回収した後、減圧下
で未反応メチルアクリレートを除去回収し、目的ブチル
グルコシルアクリレートを得た。目的ブチルグルコシル
アクリレートのブチルグルコシドに対して収率は28%
であった。得られたブチルグルコシルアクリレートを活
性炭カラムにて精製した。更に得られたブチルグルコシ
ルアクリレートを高速液体クロマトグラフィーを使用し
て精製し粘調で透明な液体を得、元素分析、IR、NM
R分析を行った。6-acryloyl-α-butyl-glucosideのN
MR分析結果を表1に、6-acryloyl-β-butyl-glucosid
eのNMR分析結果を表2に示す。
【0076】
【0077】IR分析結果(cm-2) 3400:O−H伸縮にもとづくブロードな吸収。 2960:C−H伸縮にもとづくややブロードな吸収。 1720:C=O伸縮にもとづくシャープな吸収。 1420:CH2、CH3変角振動にもとづく小さくシャ
ープな吸収。 1630:C=C伸縮にもとづくシャープな吸収。 1050:糖骨格によるブロードな吸収。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】(実施例2) ブチルグルコシルメタアク
リレートの合成 ブチルグルコシド5重量部、メチルメタアクリレート9
4重量部(重合禁止剤としてメトキシフェノールを含
む。以下、断りのない限り重合禁止剤を含んだメチルメ
タアクリレートを使用する。)、ノボザイム435(Ca
ndida antactica樹脂固定、ノボノルディクス社製商品
名)1重量部を副生成物除去槽にモレキュラーシーブ
(4Aタイプ。以下断りがなければ4Aを使用)を充填
した装置を用いて、145mmHgの減圧下、反応温度55
℃で6時間攪拌反応した。
【0081】反応溶液を冷却後、濾別し、酵素と未反応
基質であるブチルグルコシドを除去回収した後、減圧下
で未反応メチルメタアクリレートを除去回収し、目的ブ
チルグルコシルメタアクリレートを得た。目的ブチルグ
ルコシルメタアクリレートのブチルグルコシドに対して
収率は56%であった。得られたブチルグルコシルメタ
アクリレートをトルエンに溶解しpH2の水酸化ナトリ
ウム水溶液で洗浄後、pH7になるまで水洗し、トルエ
ンを減圧留去した。更に得られたブチルグルコシルメタ
アクリレートを高速液体クロマトグラフィーを使用して
精製し透明粘調液体を得、元素分析、IR、NMR分析
を行った。6-methacryloyl-α-butyl-glucosideのNM
R分析結果を表3に、6-methacryloyl-β-butyl-glucos
ideのNMR分析結果を表4に示す。
【0082】
【0083】IR分析結果(cm-2) 3400:O−H伸縮にもとづくブロードな吸収。 2960:C−H伸縮にもとづくややブロードな吸収。 1710:C=O伸縮にもとづくシャープな吸収。 1420:CH2、CH3変角振動にもとづく小さくシャ
ープな吸収。 1620:C=C伸縮にもとづくシャープな吸収。 1050:糖骨格によるブロードな吸収。
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】(実施例3) アミルグルコシルアクリレ
ートの合成 アミルグルコシド5重量部、メチルアクリレート95重
量部、リパーゼQL(Alcalingenes sp. 30000U
/g、名糖産業製)1重量部を副生成物除去槽にモレキ
ュラーシーブを充填した装置を用いて、520mmH
g、反応温度70℃で5時間攪拌反応した。反応後、目
的のブチルグルコシルアクリレートが収率34%で生成
した。反応溶液を氷冷し、約0℃まで冷却後、濾別し酵
素、未反応基質を除去後に減圧によって未反応メチルア
クリレートを除き、目的アミルグルコシルアクリレート
を得た。更に得られたアミルグルコシルアクリレートを
高速液体クロマトグラフィーを使用して精製し透明粘調
液体を得、元素分析、IR、NMR分析を行った。6-ac
ryloyl-α-amyl-glucosideのNMR分析結果を表5に、
6-acryloyl-β-amyl-glucosideのNMR分析結果を表6
に示す。
【0087】
【0088】(IR分析結果)(cm-2) 3400:O−H伸縮にもとづくブロードな吸収。 2960:C−H伸縮にもとづくややブロードな吸収。 1720:C=O伸縮にもとづくシャープな吸収。 1450:CH2、CH3変角振動にもとづく小さくシャ
ープな吸収。 1630:C=C伸縮にもとづくシャープな吸収。 1050:糖骨格によるブロードな吸収。
【0089】
【表5】
【0090】
【表6】
【0091】(実施例4) プロピルガラクトシルアク
リレートの合成 プロピルガラクトシド5重量部、メチルアクリレート9
5重量部、リパーゼQL(Alcalingenes sp. 名糖産業
製)1重量部を副生成物除去槽にモレキュラーシーブを
充填した装置を使用して、520mmHg、反応温度7
0℃で7時間攪拌反応した。反応後、目的のプロピルガ
ラクトシルアクリレートが収率44%で生成した。反応
溶液を冷却後、濾別し酵素、未反応基質を除去後に減圧
によって未反応メチルアクリレートを除き、目的プロピ
ルガラクトシルアクリレートを得た。得られたプロピル
ガラクトシルアクリレートは活性炭カラムで精製した。
更に得られたプロピルガラクトシルアクリレートを高速
液体クロマトグラフィーを使用して精製し透明粘調液体
を得、元素分析、IR、NMR分析を行った。6-acrylo
yl-α-propyl-galactosideのNMR分析結果を表7に、
6-acryloyl-β-propyl-galactosideのNMR分析結果を
表8に示す。
【0092】
【0093】IR分析結果(cm-2) 3400:O−H伸縮にもとづくブロードな吸収 2960:C−H伸縮にもとづくややブロードな吸収 1720:C=O伸縮にもとづくシャープな吸収 1430:CH2、CH3変角振動にもとづく小さくシャ
ープな吸収 1630:C=C伸縮にもとづくシャープな吸収 1050:糖骨格によるブロードな吸収
【0094】
【表7】
【0095】
【表8】
【0096】(実施例5) ブチルガラクトシルメタア
クリレートの合成 ブチルガラクトシド5重量部、メチルメタアクリレート
94重量部、ノボザイム435(Candida antactica、
ノボノルディクス社製)1重量部を副生成物除去槽にモ
レキュラーシーブを充填した装置を使用して、125m
mHg、反応温度50℃で9時間攪拌反応した。反応
後、目的のブチルガラクトシルメタアクリレートが収率
38%で生成した。反応溶液を氷冷し、約0℃まで冷却
後、濾別し酵素、未反応基質を除去後にこの反応液をp
H2の水酸化ナトリウム水溶液で洗浄後、pH7になる
まで水洗し、メチルメタアクリレートを減圧留去した。
更に得られたブチルガラクトシルメタアクリレートを高
速液体クロマトグラフィーを使用して精製し透明粘調液
体を得、元素分析、IR、NMR分析を行った。表9に
6-methacryloyl-α-amyl-galactoside、表10に6-meth
acryloyl-β-amyl-galactosideのNMR分析結果を示
す。
【0097】
【0098】IR分析結果(cm-2) 3400:O−H伸縮にもとづくブロードな吸収 2970:C−H伸縮にもとづくややブロードな吸収 1720:C=O伸縮にもとづくシャープな吸収 1440:CH2、CH3変角振動にもとづく小さくシャ
ープな吸収 1640:C=C伸縮にもとづくシャープな吸収 1070:糖骨格によるブロードな吸収
【0099】
【表9】
【0100】
【表10】
【0101】(実施例6) アミルガラクトシルアクリ
レートの合成 アミルガラクトシド5重量部、メチルアクリレート95
重量部、リパーゼQL(Alcalingenes sp. 名糖産業
製)1重量部を副生成物除去槽にモレキュラーシーブを
充填した装置を使用して、520mmHg、反応温度7
0℃で7時間攪拌反応した。反応後、目的のアミルガラ
クトシルアクリレートが収率44%で生成した。反応溶
液を氷冷し、約0℃まで冷却後、濾別し酵素、未反応基
質を除去後に減圧によって未反応メチルアクリレートを
除き、目的アミルガラクトシルアクリレートを得た。得
られたアミルガラクトシルアクリレートを活性炭カラ
ム、及び高速液体クロマトグラフィーで精製し、得られ
たサンプルについて元素分析、IR、NMR分析を行っ
た。6-acryloyl-α-amyl-galactosideのNMR分析結果
を表11に6-acryloyl-β-amyl-galactosideのNMR分
析結果を表12に示す。
【0102】
【0103】IR分析結果(cm-2) 3400:O−H伸縮にもとづくブロードな吸収 2960:C−H伸縮にもとづくややブロードな吸収 1720:C=O伸縮にもとづくシャープな吸収 1430:CH2、CH3変角振動にもとづく小さくシャ
ープな吸収 1630:C=C伸縮にもとづくシャープな吸収 1050:糖骨格によるブロードな吸収
【0104】
【表11】
【0105】
【表12】
【0106】(実施例7) エチルマンノシルアクリレ
ートの合成 エチルマンノシド5重量部、メチルアクリレート95重
量部、ノボザイム435(Candida antactica ノボノル
ディクス社)1重量部を副生成物除去槽にモレキュラー
シーブを充填した装置を使用して、190mmHg、反
応温度50℃で7時間攪拌反応した。反応後、目的のエ
チルマンノシルアクリレートが収率73%で生成した。
反応溶液を冷却後、濾別し酵素、未反応基質を除去後に
減圧によって未反応メチルアクリレートを除き、目的エ
チルマンノシルアクリレートを得た。得られたエチルマ
ンノシルアクリレートは活性炭カラム、高速液体クロマ
トグラフィーを使用して精製し透明で粘調な液体を得、
元素分析、IR、NMR分析を行った。6-acryloyl-α-
ethyl-mannosideのNMR分析結果を表13に示す。
【0107】
【0108】IR分析結果(cm-2) 3400:O−H伸縮にもとづくブロードな吸収 2970:C−H伸縮にもとづくややブロードな吸収 1720:C=O伸縮にもとづくシャープな吸収 1440:CH2、CH3変角振動にもとづく小さくシャ
ープな吸収 1630:C=C伸縮にもとづくシャープな吸収 1070:糖骨格によるブロードな吸収
【0109】
【表13】
【0110】(実施例8) アミルマンノシルメタアク
リレートの合成 アミルマンノシド5重量部、メチルメタアクリレート9
5重量部、ノボザイム435(Candida antactica ノボ
ノルディクス社)1重量部を副生成物除去槽にモレキュ
ラーシーブを充填した装置を使用して、130mmH
g、反応温度50℃で8時間攪拌反応した。反応後、目
的のアミルマンノシルメタアクリレートが収率64%で
生成した。反応溶液を冷却後、濾別し酵素、未反応基質
を除去後に減圧によって未反応メチルアクリレートを除
き、目的アミルマンノシルメタアクリレートを得た。
【0111】反応溶液を冷却後、濾別し、酵素と未反応
基質であるアミルマンノシドを除去回収した後、減圧下
で未反応メチルメタアクリレートを除去回収し、目的ア
ミルマンノシルメタアクリレートを得た。得られたアミ
ルマンノシルメタアクリレートをトルエンに溶解しpH
2の水酸化ナトリウム水溶液で洗浄後、pH7になるま
で水洗し、トルエンを減圧留去した。更に得られたアミ
ルマンノシルメタアクリレートを高速液体クロマトグラ
フィーを使用して精製し透明で粘調な液体を得、元素分
析、IR、NMR分析を行った。6-Methacryloyl-α-am
yl-mannosideのNMR分析結果を表14に示す。
【0112】
【0113】IR分析結果(cm-2) 3410:O−H伸縮にもとづくブロードな吸収 2960:C−H伸縮にもとづくややブロードな吸収 1730:C=O伸縮にもとづくシャープな吸収 1430:CH2、CH3変角振動にもとづく小さくシャ
ープな吸収 1630:C=C伸縮にもとづくシャープな吸収 1070:糖骨格によるブロードな吸収
【0114】
【表14】
【0115】(実施例9) プロピルグルコシルアクリ
レートの合成 プロピルグルコシド2重量部、メチルアクリレート98
重量部、リパーゼQL(Alcalingenes sp. 名糖産業
製)1重量部、及びモレキュラーシーブを反応槽に投入
し、反応温度50℃で24時間攪拌反応した。反応後、
目的のプロピルグルコシルアクリレートを収率89%で
得た。
【0116】(実施例10) エチルグルコシルアクリ
レートの合成 エチルグルコシド2重量部、メチルアクリレート98重
量部、リパーゼQL(名糖産業製)1重量部、及びモレ
キュラーシーブを反応槽に投入し、反応温度50℃で2
4時間攪拌反応した。反応後、目的のエチルグルコシル
アクリレート、及びエチルグルコシドジアクリレートを
合計収率89%で得た。エチルグルコシルアクリレート
/エチルグルコシドジアクリレートの比は約9/1であ
った。
【0117】(実施例11) メチルグルコシルアクリ
レートの合成 α−メチルグルコシド(シグマ社製)5重量部、メチル
アクリレート95重量部、リパーゼPS(Psedomonas c
epacia 由来、30000U/g、天野製薬製)1重量
部を副生成物除去槽にモレキュラーシーブを充填した装
置を使用して、反応温度80℃で8時間攪拌反応した。
反応後、目的のメチルグルコシルアクリレート及びジメ
チルグルコシルアクリレートの合計が収率30%で生成
した。メチルグルコシルアクリレート/メチルグルコシ
ドジアクリレートの比は約9/1であった。
【0118】反応溶液を冷却後、濾別し酵素、未反応基
質を除去後に減圧によって未反応メチルアクリレートを
除き、目的メチルグルコシルアクリレート及びメチルグ
ルコシドジアクリレートを得た。得られたメチルグルコ
シルアクリレート/メチルグルコシドジアクリレート混
合物は水溶液にして活性炭カラムに充填後にメタノール
を溶離溶媒にしてそれぞれを単離した。
【0119】(実施例12) イソアミルグルコシルア
クリレートの合成 イソアミルグルコシド5重量部、メチルアクリレート9
5重量部、リパーゼQL(名糖産業製)1重量部、及び
モレキュラーシーブを反応槽に投入し、反応温度70℃
で24時間攪拌反応した。反応後、目的のブチルグルコ
シルアクリレートが収率49%で生成した。
【0120】(実施例13) オクチルグルコシルアク
リレートの合成 βーオクチルグルコシド10重量部、メチルアクリレー
ト90重量部、ノボザイム435(Candida antarctica
アクリル樹脂固定化酵素、ノボノルディスク社製)1
重量部、及びモレキュラーシーブを反応槽に投入し、反
応温度50℃で3時間攪拌反応した。反応後、目的のメ
チルグルコシルアクリレートを収率100%で得た。
【0121】(実施例14) ドデシルグルコシルアク
リレートの合成 βードデシルグルコシド10重量部、メチルアクリレー
ト90重量部、ノボザイム435(ノボノルディスク社
製)1重量部、及びモレキュラーシーブを反応槽に投入
し、反応温度50℃で24時間攪拌反応した。反応後、
目的のメチルグルコシルアクリレートを収率100%で
得た。
【0122】(実施例15) メチルグルコシドモノア
クリレートの合成 メチルグルコシド5重量部、メチルアクリレート95重
量部、ノボザイム435(ノボノルディスク社製)1重
量部を副生成物除去槽にモレキュラーシーブを充填した
装置を使用して、反応温度80℃で8時間攪拌反応し
た。反応中、ブチルグルコシドを1時間おきに1重量部
ずつ4時間目まで4回に分けて添加し合計5%加えた。
反応後、目的のメチルグルコシドモノアクリレートのみ
が収率25%で生成した。
【0123】(実施例16) プロピルガラクトジルア
クリレートの合成 プロピルグルコシド5重量部、メチルアクリレート95
重量部、リパーゼQL(名糖産業製)1重量部、及びモ
レキュラーシーブを反応槽に投入し、反応温度50℃で
24時間攪拌反応した。反応後、目的のプロピルグルコ
シルアクリレートを収率42%で得た。
【0124】(実施例17) メチルグルコシルアクリ
レートの合成 α−メチルグルコシド5重量部、プロピルアクリレート
95重量部、リパーゼQL1重量部及び、モレキュラー
シーブを反応槽に投入し、反応温度70℃で24時間攪
拌反応した。反応後、目的のメチルグルコシルアクリレ
ート及びジメチルグルコシルアクリレートの合計が収率
21%で生成した。メチルグルコシルアクリレート/メ
チルグルコシドジアクリレートの比は約9/1であっ
た。
【0125】(実施例18) メチルグルコシルアクリ
レートの合成 α−メチルグルコシド5重量部、ブチルアクリレート9
5重量部、リパーゼQL1重量部、及びモレキュラーシ
ーブを反応槽に投入し、反応温度70℃で24時間攪拌
反応した。反応後、目的のメチルグルコシルアクリレー
ト及びジメチルグルコシルアクリレートの合計が収率1
8%で生成した。メチルグルコシルアクリレート/メチ
ルグルコシドジアクリレートの比は約9/1であった。
【0126】(実施例19) メチルグルコシルアクリ
レートの合成 α−メチルグルコシド5重量部、メチルアクリレート9
5重量部、リパーゼPL(Alcaligenes sp. 由来、90
000U/g、名糖産業)1重量部、及びモレキュラー
シーブを反応槽に投入し、反応温度50℃で24時間攪
拌反応した。反応後、目的のメチルグルコシルアクリレ
ート及びジメチルグルコシルアクリレートの合計が収率
11%で生成した。メチルグルコシルアクリレート/メ
チルグルコシドジアクリレートの比は約19/1であっ
た。
【0127】(実施例20) アミルグルコシルメタア
クリレートの合成 アミルグルコシド5重量部、メチルメタアクリレート9
5重量部、リパーゼQL1重量部、及びモレキュラーシ
ーブを反応槽に投入し、反応温度70℃で24時間攪拌
反応した。反応後、目的のアミルグルコシルメタアクリ
レートが収率55%で生成した。
【0128】(実施例21) ブチルグルコシルアクリ
レートの合成 ブチルグルコシド100g(1重量部)、メチルアクリ
レート1900g(95重量部、リパーゼQLG(Alca
lingenes sp. セライト固定、名糖産業製)20g(1
重量部)を副生成物除去槽にモレキュラーシーブを充填
した装置を使用して、520mmHg、反応温度70℃
で24時間攪拌反応した。反応後、反応溶液を冷却後、
濾別し酵素、未反応基質を除去後に減圧によって未反応
メチルアクリレートを除き、目的のブチルグルコシルア
クリレート82.7gを収率67%(ブチルグルコシド
基準)で得た。
【0129】
【発明の効果】本発明は、高分子材料として有用な、親
水性の高いアルキルグリコシル(メタ)アクリレートの
簡便な製造方法、及び新規なブチル及びアミルグルコシ
ル(メタ)アクリレート、並びにプロピル、ブチル及び
アミルガラクトシル(メタ)アクリレート、並びにエチ
ル、プロピル、ブチル及びアミルマンノシル(メタ)ア
クリレートを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12P 19/44 C12R 1:38) (C12P 19/44 C12R 1:72) (72)発明者 大山 幹男 千葉県千葉市若葉区みつわ台3−13−13− 403

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、Rは水素原子又はメチル基、nは4又は5の整
    数を表わす。)で示されるアルキルグルコシル(メタ)
    アクリレート。
  2. 【請求項2】 一般式(2) 【化2】 (式中、Rは水素原子又はメチル基、nは3又は5の整
    数を表わす。)で示されるアルキルガラクトシル(メ
    タ)アクリレート。
  3. 【請求項3】 一般式(3) 【化3】 (式中、Rは水素原子又はメチル基、nは2又は5の整
    数を表わす。)で示されるアルキルマンノシル(メタ)
    アクリレート。
  4. 【請求項4】 アルカリゲネス属(Alcaligenes属)の
    微生物から得られるリパーゼもしくはエステラーゼの存
    在下に、アルキルグリコシドと(メタ)アクリル酸又は
    そのエステルとを反応させることを特徴とする、一般式
    (4)で示されるアルキルグリコシル(メタ)アクリレ
    ートの製造方法。 一般式(4) 【化4】 (式中、R1は水素原子又はメチル基、R2は水素原子又
    は炭素数が1〜12のアルキル基を表わす。)
  5. 【請求項5】 シュウドモナス属(Pseudomonas属)又
    はカンジダ属(Candida属)の微生物から得られるリパ
    ーゼもしくはエステラーゼの存在下に50℃以上の温度
    でアルキルグリコシドと(メタ)アクリル酸又は(メ
    タ)アクリル酸エステルとを反応させることを特徴とす
    る、一般式(4)で示されるアルキルグリコシル(メ
    タ)アクリレートの製造方法。 一般式(4) 【化5】 (式中、R1は水素原子又はメチル基、R2は水素原子又
    は炭素数が1〜12のアルキル基を表わす。)
  6. 【請求項6】 アルキルグリコシドとアルキルグリコシ
    ル(メタ)アクリレートの糖の骨格がグルコース、ガラ
    クトース又はマンノースであることを特徴とする請求項
    4又は5に記載のアルキルグリコシル(メタ)アクリレ
    ートの製造方法。
  7. 【請求項7】 無溶媒系で反応させることを特徴とする
    請求項3〜6のいずれか一つに記載のアルキルグリコシ
    ル(メタ)アクリレートの製造方法。
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