JPH11355799A - Y/c分離回路およびデジタル画像処理装置 - Google Patents

Y/c分離回路およびデジタル画像処理装置

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JPH11355799A
JPH11355799A JP15905298A JP15905298A JPH11355799A JP H11355799 A JPH11355799 A JP H11355799A JP 15905298 A JP15905298 A JP 15905298A JP 15905298 A JP15905298 A JP 15905298A JP H11355799 A JPH11355799 A JP H11355799A
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signal
composite video
circuit
video signal
filter
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JP15905298A
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Kenji Komori
賢二 小森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PLLを構成してライン間の位相ずれが発生
しないようなシステムを構成した場合、外付け部品が必
要になるため、コストや基板面積などの点で不利にな
る。 【解決手段】 フリーランクロックシステムのY/C分
離回路において、1Hディレイライン12,13によっ
て得られるコンポジットビデオ信号の前後のラインの3
H分を、櫛形フィルタ演算回路17で演算処理すること
によって色副搬送波の位相が前後でずれている場合の位
相ずれをキャンセルしつつY/C分離を行うとともに、
櫛形フィルタ演算回路17の後段に掛け算器22を設け
て、コンポジットビデオ信号のバースト区間における櫛
形フィルタ演算回路17の出力信号(実際には、掛け算
器22の出力信号)とバンドパスフィルタ25の出力信
号に基づいて掛け算器22のゲインを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輝度信号と色信号
を分離するY(輝度)/C(色)分離回路およびこれを
用いたデジタル画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】輝度信号、同期信号、色信号のすべてが
複合された信号(複合映像信号)であるコンポジットビ
デオ信号から、輝度信号(Y信号)と色信号(C信号)
の分離を行うY/C分離回路として、一般的に、櫛形フ
ィルタを用いた回路構成のものが知られている。この櫛
形フィルタとは、次のようなものである。
【0003】すなわち、NTSCテレビジョン方式のコ
ンポジットビデオ信号における輝度信号と色信号の周波
数分布において、輝度信号周波数成分は水平走査周波数
fhの整数倍になるのに対し、色副搬送波fc =(fh
/2)×455であることから、色信号周波数成分は水
平走査周波数fh の整数倍+fh /2に分布する。この
周波数スペクトルにしたがって輝度信号成分と色信号成
分を抜き取るのが櫛形フィルタである。
【0004】この櫛形フィルタを用いたY/C分離回路
の基本形を図6に示す。図6において、コンポジットビ
デオ信号を1水平走査期間(1H)だけ1Hディレイラ
イン101で遅延させ、次の1Hのコンポジットビデオ
信号と加算器102で加算することによって輝度信号
を、また次の1Hのコンポジットビデオ信号と減算器1
03で減算することによって色信号をそれぞれ分離する
ことができる。これが最も一般的な2Hの櫛形フィルタ
の原理である。
【0005】この櫛形フィルタを用いたY/C分離回路
では、従来、PLL(Phase LockedLoop) を構成してコ
ンポジットビデオ信号に同期したシステムクロックを生
成するようにし、このシステムクロックに基づいて回路
動作を行うことによってラインに同期させたり、色副搬
送波に同期させたりして、ライン間の位相ずれが発生し
ないようなシステムを構成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のY/C分離回路では、PLLを構成してライン
間の位相ずれが発生しないようなシステム構成を採って
いることから、PLLを構成する例えばチャージポンプ
回路のコンデンサや抵抗などの外付け部品が必要になる
ため、コストや基板面積などの点で不利になる。
【0007】仮に、PLLを構成しないように、コンポ
ジットビデオ信号に対して非同期のクロックをシステム
クロックとして用いるいわゆるフリーランクロックシス
テムを考えた場合には、前後のライン間で色副搬送波の
位相がずれるため、2Hの櫛形フィルタを用いると、図
4のベクトル図から明らかなように、櫛形フィルタの出
力信号の位相が所望の信号に対してずれ、この位相ずれ
の影響でドット妨害が発生する。すなわち、Y/C分離
の際に完全な分離が行われず、輝度信号に色信号成分が
残ることにより、これがドットノイズとして画面に現れ
るのである。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、フリーランクロック
システムにおいて、ドットノイズの低減を可能としたY
/C分離回路およびデジタル画像処理装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるY/C分離
回路は、コンポジットビデオ信号に対して非同期のクロ
ックに基づいて動作し、コンポジットビデオ信号から輝
度信号と色信号を分離するY/C分離回路であって、コ
ンポジットビデオ信号の前後3ライン分の信号同士の相
関に基づいて輝度信号と色信号を分離する3H櫛形フィ
ルタを備えた構成となっている。
【0010】本発明によるデジタル画像処理装置は、コ
ンポジットビデオ信号から輝度信号と色信号を分離する
Y/C分離回路として、コンポジットビデオ信号に対し
て非同期のクロックに基づいて動作するとともに、コン
ポジットビデオ信号の前後3ライン分の信号同士の相関
に基づいて輝度信号と色信号を分離する3H櫛形フィル
タを有するY/C分離回路を用いた構成となっている。
【0011】上記構成のY/C分離回路およびデジタル
画像処理装置では、コンポジットビデオ信号に対して非
同期のクロックに基づいて動作するフリーランクロック
のシステム構成となっており、このフリーランクロック
システムにおいて、コンポジットビデオ信号の前後3ラ
イン分の信号同士の相関に基づいて輝度信号と色信号を
分離すると、色副搬送波の位相が前後でずれている場合
に、前後のライン3H分の演算処理によってその位相ず
れがキャンセルされる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施形態に係るY/C
分離回路を示すブロック図である。なお、本実施形態に
おいては、NTSCテレビジョン方式のコンポジットビ
デオ信号への適用の場合を例にとって説明するものとす
る。本実施形態に係るY/C分離回路は、3H分のライ
ン(走査線)同士の相関を検出する3H櫛形フィルタを
用いた構成となっている。
【0014】すなわち、入力端子11に与えられるコン
ポジットビデオ信号に対して、2つの1Hディレイライ
ン12,13を直列に接続し、1Hディレイライン12
の入力信号、その出力信号(1Hディレイライン13の
入力信号)および1Hディレイライン13の出力信号と
して、N+1ライン、NラインおよびN−1ラインの3
ライン分のコンポジットビデオ信号を得るようにしてい
る。
【0015】N+1ライン、NラインおよびN−1ライ
ンの各コンポジットビデオ信号は、バンドパスフィルタ
(BPF)14,15,16をそれぞれ通過後、信号S
(N+1)、信号S(N)および信号S(N−1)とし
て櫛形フィルタ演算回路17および適用型切り替え回路
18に供給される。
【0016】櫛形フィルタ演算回路17は、減算器17
1,172、加算器173および除算器174によって
構成されている。この櫛形フィルタ演算回路17におい
て、減算器171は、バンドパルスフィルタ15の出力
である信号S(N)からバンドパスフィルタ14の出力
である信号S(N+1)を減算する。減算器172は、
信号S(N)からバンドパスフィルタ16の出力である
信号S(N−1)を減算する。加算器173は、減算器
171の減算出力S(N)−S(N+1)と減算器17
2の減算出力S(N)−S(N−1)とを加算する。除
算器174は、加算器173の加算出力2×S(N)−
S(N+1)−S(N−1)を1/4にする。
【0017】1Hディレイライン12の出力信号、即ち
Nラインのコンポジットビデオ信号は、遅延回路19を
経て減算器20の被減算入力となる。櫛形フィルタ演算
回路17の演算出力{2×S(N)−S(N+1)−S
(N−1)}/4は、遅延回路21および掛け算器22
を経た後、切り替えスイッチ23の一方の入力になると
ともに、補正ゲイン演算回路24に供給される。
【0018】バンドパルスフィルタ15の出力信号S
(N)は、コンポジットビデオ信号の色信号周波数成分
に対応した通過帯域を持つバンドパスフィルタ25を通
過した後、切り替えスイッチ23の他方の入力になると
ともに、補正ゲイン演算回路24に供給される。切り替
えスイッチ23の出力は、そのまま出力端子26から色
(C)信号として出力されるとともに、バンドパスフィ
ルタ27を通過後減算器20の減算入力となる。減算器
20の減算出力は、出力端子28から輝度(Y)信号と
して出力される。
【0019】補正ゲイン演算回路24は、遅延回路21
および掛け算器22を経た櫛形フィルタ演算回路17の
演算出力{2×S(N)−S(N+1)−S(N−
1)}/4とバンドパルスフィルタ25の出力信号に基
づいて、掛け算器22の乗算係数であるゲインをコント
ロールする。この補正ゲイン演算回路24の具体的な回
路構成については後述する。
【0020】適応型切り替え回路18は、バンドパスフ
ィルタ14,15,16の各出力信号S(N+1)、S
(N)およびS(N−1)を入力とし、これら3ライン
分の信号に基づいて垂直方向の相関があるか否かを監視
し、相関の有無に応じて切り替えスイッチ23を切り替
え制御する。すなわち、垂直方向の相関が有る場合には
掛け算器22の出力信号をC信号として選択し、相関が
無い場合にはバンドパルスフィルタ25の出力信号をC
信号として選択するように制御する。
【0021】バーストタイミング演算回路29は、入力
端子30を介して入力される水平同期信号のタイミング
に基づいてコンポジットビデオ信号のバースト期間を演
算にて求め、そのバースト期間でバーストタイミング信
号を発生し、これを補正ゲイン演算回路23に供給す
る。
【0022】上述した構成の本実施形態に係るY/C分
離回路では、入力端子11に与えられるコンポジットビ
デオ信号に対して非同期の外部クロックを入力端子31
から取り込み、これをシステムクロックとして各回路が
動作するフリーランクロックシステム構成となってい
る。また、このフリーランクロックシステムのもとに、
櫛形フィルタ演算回路17での演算に基づく3H櫛形フ
ィルタと、バンドパルスフィルタ25による狭帯域のバ
ンドパスフィルタとを構成している。
【0023】そして、通常は、垂直方向に相関があるこ
とを前提に、3H櫛形フィルタを用いたY/C分離を行
う。すなわち、適応型切り替え回路18が垂直方向に相
関が有る旨を検出した場合は、切り替えスイッチ23を
櫛形フィルタ演算回路17側に切り替え、掛け算器22
の出力信号をC信号として導出するとともに、このC信
号を減算器29にてコンポジットビデオ信号から減算す
ることによってY信号を分離する。
【0024】一方、適応型切り替え回路18が垂直方向
に相関が無い旨を検出した場合は、切り替えスイッチ2
3をバンドパスフィルタ25側に切り替え、このバンド
パスフィルタ25を通過した信号成分をC信号として導
出するとともに、このC信号を減算器29にてコンポジ
ットビデオ信号から減算することによってY信号を分離
する。
【0025】なお、上記構成のY/C分離回路におい
て、遅延回路19は、バンドパスフィルタ15、バンド
パスフィルタ25およびバンドパスフィルタ29での遅
延量を補正するために設けられたものである。また、遅
延回路21は、櫛形フィルタ演算回路17での遅延量を
補正するために設けられたものである。
【0026】図2は、ゲイン補正演算回路24の具体的
な回路構成の一例を示すブロック図である。
【0027】ゲイン補正演算回路24は、積分回路24
1,242およびゲイン設定回路243から構成され、
掛け算器22の出力信号、即ち図1の遅延回路21およ
び掛け算器22を経た櫛形フィルタ演算回路17の演算
出力{2×S(N)−S(N+1)−S(N−1)}/
4と、図1のバンドパルスフィルタ25の出力信号を入
力としている。
【0028】このゲイン補正演算回路24において、積
分回路241は、バーストタイミング信号に基づいて、
コンポジットビデオ信号のバースト区間で櫛形フィルタ
演算回路17の演算出力{2×S(N)−S(N+1)
−S(N−1)}/4の振幅(絶対値)を積分し、その
積分値をゲイン設定回路243に供給する。また、積分
回路242は、バーストタイミング信号に基づいて、バ
ンドパスフィルタ25の出力信号の振幅(絶対値)を積
分し、その積分値をゲイン設定回路243に供給する。
【0029】ゲイン設定回路243は、積分回路24
1,242の各積分値を比較し、その比較結果に基づい
て掛け算器22のゲインを設定する。具体的には、積分
回路241の積分値を3H、積分回路242の積分値を
BPFと記すものとすると、3H<BPFの場合には掛
け算器22のゲインを+1し、3H>BPFの場合には
掛け算器22のゲインを−1し、3H=BPFの場合に
は掛け算器22のゲインをそのままとする。
【0030】続いて、上記構成の本実施形態に係るY/
C分離回路の回路動作について説明する。
【0031】先ず、コンポジットビデオ信号のフォーマ
ットより、色副搬送波の位相が前後のライン間で反転し
ている。櫛形フィルタは、この前後のラインとの加減算
を行うことによってY/C分離を行うものであることか
ら、前後のライン間で色副搬送波の位相ずれがない場合
は、図3のベクトル図からわかるように、3Hの櫛形フ
ィルタの演算、即ち櫛形フィルタ演算回路17による
{2×S(N)−S(N+1)−S(N−1)}/4の
演算でC信号を取り出すことができる。
【0032】また、本実施形態に係るY/C分離回路で
は、フリーランクロックシステムにおいては位相ずれが
ほぼ一定であることに着目して、前後のライン3H分の
演算処理を行うことによって位相ずれをキャンセルする
ようにしている。ただし、3H分の演算処理だけでは、
図4のベクトル図から明らかなように、位相は一致する
ものの、振幅が小さくなってしまう。
【0033】すなわち、仮に、色副搬送波の位相がθず
れた場合において、3Hの櫛形フィルタの原理を使っ
て、櫛形フィルタ演算回路17において、{2×S
(N)−S(N+1)−S(N−1)}/4の演算を行
うと、その演算出力OUTは次式で表され、位相ずれは
なくなるが、振幅が所望の信号よりも小さくなる。
【0034】
【数1】
【0035】この振幅の小さくなった分は、ドットノイ
ズとして画面に現れることになる。ここで、振幅の小さ
くなる割合は、位相のずれ量θによって決まる関数で表
されるため、位相のずれ量θが一定であれば、一定ゲイ
ンを掛けることによって元の信号を取り出すことができ
る。
【0036】そこで、本実施形態に係るY/C分離回路
では、図2に示す補正ゲイン演算回路24において、バ
ースト区間の直流成分を除去した信号を用いて、バンド
パスフィルタ25の出力と、櫛形フィルタ演算回路17
の出力に掛け算器22で所定のゲインを掛けた値の絶対
値を積分して得られた値をゲイン設定回路243で比較
する。そして、両方の積分値が一致するように掛け算器
22のゲインを制御することにより、容易に元の信号を
取り出すことができる。
【0037】上述したように、フリーランクロックシス
テムのY/C分離回路において、コンポジットビデオ信
号の前後3ライン分の信号同士の相関に基づいてY信号
とC信号を分離する3H櫛形フィルタを用いたことによ
り、色副搬送波の位相が前後でずれている場合に、前後
のライン3H分の演算処理によってその位相ずれをキャ
ンセルすることができる。これにより、外付け部品が必
要となるPLLを構成しなくても、ライン間の位相ずれ
が発生しないようにすることができるため、コストや基
板面積などの点で有利になるとともに、フリーランクロ
ックシステムで問題となるドット妨害を軽減できる。
【0038】さらに、櫛形フィルタ演算回路17の後段
に掛け算器22を設け、コンポジットビデオ信号のバー
スト区間における櫛形フィルタ演算回路17の出力信号
(実際には、掛け算器22の出力信号)とバンドパスフ
ィルタ25の出力信号に基づいて掛け算器22のゲイン
を制御するようにしたことにより、櫛形フィルタ演算回
路17における3H分の演算処理で振幅が小さくなった
場合であっても、これを補正することができるため、小
さくなった振幅に起因するドットノイズを防止できる。
【0039】また、3H櫛形フィルタは、前後のライン
の3H分の演算処理によってY/C分離を行うものであ
ることから、垂直方向に相関が無い場合に、3H櫛形フ
ィルタを用いてY/C分離を行うと、その分離処理を確
実に行うことができないことになる。ところが、本実施
形態においては、櫛形フィルタ演算回路17での演算に
基づく3H櫛形フィルタと、バンドパルスフィルタ25
による狭帯域のバンドパスフィルタとを構成し、その選
択を垂直方向の相関の有無に応じて行うようにし、相関
が無い場合にはバンドパスフィルタ25の出力信号をC
信号として導出することで、垂直方向に相関が無い場合
であっても確実にY/C分離を行うことができる。
【0040】なお、上記実施形態では、NTSCテレビ
ジョン方式のコンポジットビデオ信号に適用した場合を
例に採って説明したが、PALテレビジョン方式のコン
ポジットビデオ信号にも同様に適用可能である。この場
合には、PALテレビジョン方式のコンポジットビデオ
信号が2Hごとに色副搬送波の位相が反転するため、1
Hディレイライン12,13に代えて2Hディレイライ
ンを用いるようにすれば良い。
【0041】図5は、本発明に係るデジタル画像処理装
置のビデオ信号処理系の構成の一例を示すブロック図で
ある。なお、デジタル画像処理装置としては、デジタル
テレビジョンやデジタルプリンタなどがある。
【0042】図5において、コンポジットビデオ信号ま
たはセパレートビデオ信号のY信号は、切り替えスイッ
チ41によって選択的に取り込まれ、ローパスフィルタ
(LPF)42を経てA/D変換器43でデジタル信号
に変換された後、Y/C分離回路44に供給される。
【0043】このY/C分離回路44として、図1に示
した本発明に係るY/C分離回路が用いられる。これに
よれば、本発明に係るY/C分離回路が、先述したよう
に、フリーランクロックシステム構成であることから、
外付け部品が必要なPLLを構成してラインに同期させ
たり、色副搬送波に同期させたりする構成を採る必要が
ないため、コストや基板面積などの点で有利となる。
【0044】一方、セパレートビデオ信号のC信号は、
ローパスフィルタ45を経た後、A/D変換器46でデ
ジタル信号に変換される。切り替えスイッチ47は、切
り替えスイッチ41と連動し、Y/C分離回路44で分
離されたC信号またはローパスフィルタ45およびA/
D変換器46を経たC信号を選択的に色復調回路48に
供給する。色復調回路48は、C信号に基づいて色差信
号Cb,Crを生成するなどの処理を行う。
【0045】そして、本デジタル画像処理装置が例えば
デジタルテレビジョンの場合には、Y信号および色差信
号Cb,Crに基づいて後段の色信号処理回路(図示せ
ず)でR(赤),G(緑),B(青)の3原色信号に変
換された後、CRTやLCDなどの表示装置に供給され
て画像表示が行われる。
【0046】また、本デジタル画像処理装置が例えばデ
ジタルプリンタの場合には、Y信号および色差信号C
b,Crに基づいて後段の色信号処理回路(図示せず)
でR,G,Bの3原色信号に変換された後、さらに色変
換回路(図示せず)でYe(イエロー),Mg(マゼン
タ),Cy(シアン),K(クロ)の4色に変換されて
画像出力装置に供給されて印刷出力される。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンポジットビデオ信号に対して非同期のクロックに基
づいて動作するフリーランクロックシステムにおいて、
コンポジットビデオ信号の前後3ライン分の信号同士の
相関に基づいて輝度信号と色信号を分離するようにした
ことにより、色副搬送波の位相が前後でずれている場合
に、前後のライン3H分の演算処理によってその位相ず
れをキャンセルすることができるため、外付け部品が必
要となるPLLを構成しなくて済み、コストや基板面積
などの点で有利になるとともに、フリーランクロックシ
ステムで問題となるドット妨害を軽減できることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るY/C分離回路を示
すブロック図である。
【図2】補正ゲイン演算回路の具体的な構成の一例を示
すブロック図である。
【図3】位相ずれがない場合の色副搬送波のNラインを
基準とした波形図(A)およびベクトル図(B)であ
る。
【図4】位相ずれがある場合の色副搬送波のNラインを
基準とした波形図(A)およびベクトル図(B)であ
る。
【図5】本発明に係るデジタル画像処理装置のビデオ信
号処理系の構成の一例を示すブロック図である。
【図6】櫛形フィルタを用いたY/C分離回路の基本形
を示すブロック図である。
【符号の説明】
12,13…1Hディレイライン、14,15,16,
25,27…バンドパスフィルタ、17…櫛形フィルタ
演算回路、18…適応型切り替え回路、19,21…遅
延回路、22…掛け算器、23…切り替えスイッチ、2
4…補正ゲイン演算回路、29…バーストタイミング演
算回路、42,45…ローパスフィルタ、43,46…
A/D変換器、44…Y/C分離回路、48…色復調回

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンポジットビデオ信号に対して非同期
    のクロックに基づいて動作し、前記コンポジットビデオ
    信号から輝度(Y)信号と色(C)信号を分離するY/
    C分離回路であって、 前記コンポジットビデオ信号の前後3ライン分の信号同
    士の相関に基づいて輝度信号と色信号を分離する3H櫛
    形フィルタを備えたことを特徴とするY/C分離回路。
  2. 【請求項2】 前記コンポジットビデオ信号の色信号周
    波数成分を通過させるバンドパスフィルタと、 前記3H櫛形フィルタの出力信号に所定のゲインを乗ず
    る掛け算器と、 前記コンポジットビデオ信号のバースト区間における前
    記3H櫛形フィルタの出力信号と前記バンドパスフィル
    タの出力信号に基づいて前記掛け算器のゲインを制御す
    るゲイン制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    記載のY/C分離回路。
  3. 【請求項3】 前記3H櫛形フィルタの出力信号又は前
    記バンドパスフィルタの出力信号を色信号として選択す
    る選択手段と、 前記3ライン分の信号同士に相関が有るときに前記3H
    櫛形フィルタの出力信号を選択し、相関が無いときに前
    記バンドパスフィルタの出力信号を選択すべく前記選択
    手段を制御する切り替え手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項2記載のY/C分離回路。
  4. 【請求項4】 コンポジットビデオ信号から輝度(Y)
    信号と色(C)信号を分離するY/C分離回路を具備し
    たデジタル画像処理装置において、 前記Y/C分離回路は、 前記コンポジットビデオ信号に対して非同期のクロック
    に基づいて動作するとともに、 前記コンポジットビデオ信号の前後3ライン分の信号同
    士の相関に基づいて輝度信号と色信号を分離する3H櫛
    形フィルタを有することを特徴とするデジタル画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記Y/C分離回路は、 前記コンポジットビデオ信号の色信号周波数成分を通過
    させるバンドパスフィルタと、 前記3H櫛形フィルタの出力信号に所定のゲインを乗ず
    る掛け算器と、 前記コンポジットビデオ信号のバースト区間における前
    記3H櫛形フィルタの出力信号と前記バンドパスフィル
    タの出力信号に基づいて前記掛け算器のゲインを制御す
    るゲイン制御手段とを有することを特徴とする請求項4
    記載のデジタル画像処理装置。
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JP15905298A Pending JPH11355799A (ja) 1998-06-08 1998-06-08 Y/c分離回路およびデジタル画像処理装置

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JP (1) JPH11355799A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100446085B1 (ko) * 2002-07-05 2004-08-30 삼성전자주식회사 위상보정기능을 갖춘 콤필터
US7515211B2 (en) 2003-08-29 2009-04-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Video signal processing circuit, video signal display apparatus, and video signal recording apparatus

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KR100446085B1 (ko) * 2002-07-05 2004-08-30 삼성전자주식회사 위상보정기능을 갖춘 콤필터
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