JPH11355542A - ファクシミリ装置及びファクシミリ通信方法 - Google Patents

ファクシミリ装置及びファクシミリ通信方法

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JPH11355542A
JPH11355542A JP10157972A JP15797298A JPH11355542A JP H11355542 A JPH11355542 A JP H11355542A JP 10157972 A JP10157972 A JP 10157972A JP 15797298 A JP15797298 A JP 15797298A JP H11355542 A JPH11355542 A JP H11355542A
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JP10157972A
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Takashi Imai
貴 今井
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量の記憶手段を備えることなく如何なる
複雑な画像もファクシミリ送信を実行することが可能な
ファクシミリ装置を提供する。 【解決手段】 ファクシミリ送信を指示し、送信時刻を
設定する操作部108と、操作部108よりの指示によ
り原稿を読み取る読取部104と、読取部104で読み
取った読み取り画像を、RAM102の空き容量が少な
い場合、又は指定された送信時刻でない場合などは一旦
外部情報端末150へ送信する。そして指定された送信
時刻となると送信画像を受信して通信部106を介して
例えば所望の相手ファクシミリ装置にファクシミリ送信
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファクシミリ装置及
びファクシミリ制御方法に関し、例えば、外部端末と画
像情報を送受信可能なファクシミリ装置及びファクシミ
リ制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリ装置は、読み取った
ファクシミリ送信原稿の画像を一時的に自装置内の記憶
装置に蓄積し、相手ファクシミリに送信していた。
【0003】また、同報機能を持つファクシミリ装置
は、常にファクシミリ送信原稿の画像を自装置内の記憶
装置に蓄積し、その蓄積してある画像を複数の宛先ファ
クシミリ装置へ順次送信していた。
【0004】また、タイマー送信機能を持つファクシミ
リ装置は、送信時刻が来るまでファクシミリ送信原稿の
画像を自装置内の記憶装置に蓄積し、送信時刻が来たら
その蓄積してある画像を相手ファクシミリ装置に送信し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、画像を蓄積するための画像メモリが少ないと、
送信することができる画像が限られてしまい、特に画像
データサイズが大きい写真画像を送ることが出来ない不
具合が発生していた。またファクシミリ装置内に画像メ
モリを大量に備えると、如何なる複雑な画像も送ること
ができるようになる反面、生産コスト的に不利になって
いた。
【0006】また、同報送信機能を備える装置にも上記
と同様の不具合が発生していた。
【0007】また、ファクシミリ送信画像を画像メモリ
に蓄積せずに、送信原稿を読み取りながらファクシミリ
送信を行うダイレクト送信機能を備える装置もあるが、
オペレータが送信終了するまで送信原稿を持ち帰れない
という問題があった。
【0008】さらに、ダイレクトタイマー送信の場合、
送信時刻が来るまで送信原稿を原稿台にセットし続けな
くてはならず、すぐにオペレータが送信原稿を持ち帰れ
ないという問題だけでなく、機密保持的にも大きな問題
があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決することを目的としてなされたもので、かかる目的
を達成する一手段として例えば以下の構成を備える。
【0010】即ち、ファクシミリ送信を指示し、送信時
刻を設定する操作手段と、前記操作手段の指示により原
稿を読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取った読
み取り画像を、外部端末へ送信する画像送信手段と、前
記画像送信手段により外部情報端末へ送信された送信画
像を前記外部端末から受信する画像受信手段と、前記画
像情報を相手ファクシミリ装置に送信するファクシミリ
送信手段とを備え、前記ファクシミリ送信手段は、前記
操作手段によりファクシミリ送信が指示された場合には
読み取り画像を前記外部端末へ転送し、送信時刻が来た
際に前記外部端末から送信画像を受信してファクシミリ
送信する第1の送信モードを実行可能とすることを特徴
とする。
【0011】そして例えば、前記ファクシミリ送信手段
は、読み取り画像を前記外部端末へ転送することなくフ
ァクシミリ送信を実行する第2の送信モードを実行可能
とすることを特徴とする。
【0012】また例えば、前記ファクシミリ送信手段
は、前記操作手段によるファクシミリ送信指示が前記第
1の送信モードである場合に設定された送信時刻がすで
に到来している場合は前記外部端末への画像の転送は行
わずに直接相手ファクシミリ装置に送信することを特徴
とする。
【0013】さらに例えば、更に前記読取手段での読み
取り画像を蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段の残り蓄
積容量を計算する残量計算手段とを備え、前記ファクシ
ミリ送信手段は、前記残量計算手段による計算残量が所
定量以上である場合に前記第2の送信モードでのファク
シミリ送信を行ない、蓄積残量が所定値より少ない場合
には前記第1の送信モードでファクシミリ送信を行う送
信制御手段と含むことを特徴とする。或いは、オペレー
タが登録動作を行うための登録手段を備え、前記登録手
段により蓄積残量の所定値を任意に登録可能とすること
を特徴とする。
【0014】また、外部端末と接続され、前記外部端末
にファクシミリデータを転送可能なファクシミリ装置で
あって、ファクシミリ送信の指示により原稿を読み取
り、読み取った読み取り画像を、前記外部端末へ転送し
て記憶させ、指定ファクシミリ送信時刻となると前記外
部端末より前記転送情報を受け取って指定された相手フ
ァクシミリ装置に送信する第1の送信モードを実行手段
を備えることを特徴とする。
【0015】そして例えば、前記読み取り画像を前記外
部端末へ転送することなくファクシミリ送信を実行する
第2の送信手段を備えるとを特徴とする。あるいは、フ
ァクシミリ送信時に、ファクシミリ送信開始時刻が設定
されており、現在時刻が前記開始時刻に到達していない
場合のみ前記第1の送信モードを実行することを特徴と
する。
【0016】また例えば、装置が備える読み取り画像を
蓄積する蓄積手段の残り蓄積容量を計算し、計算残量が
所定量以上である場合に前記第2の送信モードでのファ
クシミリ送信を行ない、蓄積残量が所定値より少ない場
合には前記第1の送信モードでファクシミリ送信を行う
ことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る一発明の実施の形態例を説明する。
【0018】[第1の実施の形態例]以下、添付図面を
参照して本発明に係る第1の実施の形態について詳細に
説明する。図1は本発明に係る第1の実施の形態例にお
けるファクシミリ装置の構成例を表す図である。本実施
の形態例のファクシミリ装置は以下の構成を備えてい
る。
【0019】図1において、100は本実施の形態例の
ファクシミリ装置、150は本実施の形態例のファクシ
ミリ装置100との間で画像データ等の情報を送受信す
るとともに、ファクシミリ装置110に対しファクシミ
リ送信等の指示を行う外部情報端末(パーソナルコンピ
ュータ等)である。
【0020】また、200は本実施の形態例のファクシ
ミリ装置100が接続される回線網、300は回線網2
00に接続されている他のファクシミリ装置である。
【0021】本実施の形態例のファクシミリ装置100
において、101はROM103に格納されている例え
ば図2に示す制御手順などに従い本実施の形態例のファ
クシミリ装置全体の動作制御を司るCPUである。
【0022】102はファクシミリ装置100のシステ
ムデータ、画像データ等を保持するためのRAM(Rando
m Access Memory)であり、RAM102のシステムデー
タエリアは登録データ等を記憶するための領域であり、
画像データエリアは読取画像データ、ファクシミリ受信
画像データもしくは未印刷画像データを記憶するための
領域である。
【0023】103はCPU101の動作プログラムや
ファクシミリ装置100で使用するフォントデータ、テ
ーブルデータ等が格納されているROM(Read Only Mem
ory)である。104は原稿を読み取るためのコンタクト
センサ、読み取った画像の画像処理を行う画像処理LS
I等を備え、読み取り制御を行う読取部である。
【0024】105は記録ヘッドや交換可能なインクカ
ートリッジ或いはインクタンクを備え、コピー画像、受
信画像、レポート画像の記録動作を実行する例えばイン
クジェットプリンタなどで構成される記録部である。1
06は回線網200に接続され、NCU(Network Cont
rol Unit:網制御装置)、ファクシミリ通信モデム、呼
び出し信号検出器、回線接続ジャック等からなる通信部
である。
【0025】107はファクシミリ装置100と外部情
報端末150の間で画像データ等の情報を送受信するた
めの外部インターフェース部である。108はテンキ
ー、ワンタッチキー、モードキー等を備える操作部であ
る。109は登録状況を表示するLCD、エラー情報を
示すLED等で構成される表示部である。
【0026】110はファクシミリ装置100の各種構
成要素を互いに接続するCPUバスである。
【0027】以上の構成を備える本実施の形態例のファ
クシミリ装置100の動作を以下図2を参照して説明す
る。図2は本実施の形態例のファクシミリ装置の動作を
示すフローチャートである。
【0028】まずオペレータは、ファクシミリ装置10
0の読取部104の原稿読取台にファクシミリ送信した
い原稿をセットすると共に、外部情報端末を待機状態に
準備する。素子呈上の準備が終了すると図2の処理に移
行する。
【0029】まずステップS201で、オペレータは表
示部109の表示を確認しながら操作部108を使用し
てファクシミリ送信の読取解像度、読取モード、宛先電
話番号、送信時刻等を設定入力する。
【0030】そしてファクシミリ送信が指示されるとス
テップS202で、原稿読取台にセットされているファ
クシミリ送信原稿を読取部104で読み取り、読み取っ
た画像データを順次RAM102に送り、一時的にRA
M102内の画像データエリアに蓄積する。続いてステ
ップS203で、外部インターフェース部107を用い
て読み取った画像データを、ステップS201で設定さ
れたファクシミリ送信の読取解像度、読取モード、宛先
電話番号、送信時刻データとともに外部情報端末150
へ転送する。
【0031】なお、以上の説明は一旦読取情報をRAM
102内に格納する例を説明したが、RAM102に格
納せずにダイレクトに外部情報端末150へ送信しても
よい。この場合には最小限のバッファがあれば足りるこ
とになる。
【0032】このデータを受け取った外部情報端末15
0は、受け取ったデータを自装置内の記憶装置に格納し
て記憶する。外部情報端末150との画像データの送受
信制御手順は予め決められた仕様によって規定されてお
り、規定された仕様に従って送受信制御が行われる。な
お、この仕様は標準的な仕様でも、また独自の仕様でも
構わない。
【0033】そして続いてステップS204で、外部情
報端末150はステップS203においてファクシミリ
装置100から受信した送信時刻データと外部情報端末
内部で管理する現在時刻を比較し、送信時刻が到来した
か否かを監視し、送信時刻が到来するまで待機する。
【0034】送信時刻が到来するとステップS204よ
りステップS205に進み、外部情報端末150内の記
憶装置に格納されている画像データ、読取解像度、読取
モード、宛先電話番号、送信時刻データをファクシミリ
装置100に転送する。ファクシミリ装置100は、外
部インターフェース部107を用いてこの外部情報端末
150からの送信データを受け取る。
【0035】続いてステップS206で、ファクシミリ
装置100は通信部106を使用し、回線網200に接
続されている外部情報端末150から受信した宛先電話
番号データの宛先ファクシミリ装置、例えば他のファク
シミリ装置300を発呼して接続し、順次外部情報端末
装置150より受け取る画像データを、ファクシミリ送
信する。外部情報端末150から受信する画像データを
すべて正常に相手先にファクシミリ送信したら、送信に
関する情報をすべて消去する。
【0036】以上に説明した実施の形態例では、宛先電
話番号はファクシミリ装置100の操作部108で設定
された番号を使用したが、外部情報端末150の電話帳
で管理する電話番号を使用しても構わない。
【0037】また、この実施の形態例はファクシミリ送
信先が一ヶ所であるファクシミリ送信について説明した
が、同報送信にも応用することができる。その際も同報
送信宛先をファクシミリ装置100で設定しても構わな
いし、外部情報端末150の電話帳で設定しても構わな
い。
【0038】また、すでにファクシミリ送信画像が外部
情報端末150内に待機状態で格納されていても、次の
ファクシミリ送信画像の読み取りを開始して構わない。
各ファクシミリ送信に管理番号を割り振れば、複数のフ
ァクシミリ送信を同時に管理することが可能になる。
【0039】以上説明したように本実施の形態例によれ
ば、ファクシミリ送信が指示された場合において、一旦
ファクシミリ送信情報を外部情報端末150へ転送して
記憶させておくことができ、また、送信時刻が来た際に
ファクシミリ送信情報を外部情報端末150から転送さ
せて受け取ることにより、ファクシミリ装置に大容量の
記憶装置を備えることなく、如何なる複雑な画像もファ
クシミリ送信することが可能になる。
【0040】[第2の実施の形態例]以下、図3を参照
して本発明に係る第2の発明の実施の形態例について詳
細に説明する。第2の実施の形態例においては、ファク
シミリ送信データの読み取り時に、すでに設定された送
信時刻が到来している場合は、外部情報端末150への
画像の転送は行わずに直接相手ファクシミリ装置に送信
する。
【0041】なお、第2の発明の実施の形態例において
も、ファクシミリ装置などの基本構成は上述した図1に
示す第1の実施の形態例のファクシミリ装置と同様であ
る。従って係る部分の詳細説明は省略する。図3は本発
明に係る第2の発明の実施の形態例のファクシミリ装置
の動作を説明するためのフローチャートである。
【0042】まずオペレータは上述した第1の実施の形
態例と同様に、ファクシミリ装置の読取部104の原稿
読取台にファクシミリ送信したい原稿をセットすると共
に、外部情報端末150を待機状態に準備する。オペレ
ータは、続いてステップS301で表示部109の表示
を確認するなどして操作部108よりファクシミリ送信
の読取解像度、読取モード、宛先電話番号、送信時刻等
を設定する。
【0043】次にステップS302で、原稿読取台にセ
ットされているファクシミリ送信原稿を読取部104で
読み取り、読み取り画像データを一時的にRAM102
内の画像データエリアに蓄積する。
【0044】続いてステップS303で、ファクシミリ
装置100はステップS301で設定された送信時刻
と、ファクシミリ装置100内部で管理する現在時刻を
比較し、送信時刻が到来しているか否かを調べる。この
送信時刻到来の判断は、送信してい時刻の入力のない場
合には即時送信の指示として送信時刻到来と判断するほ
か、送信時刻の設定が合っても既に経過した時刻の設定
であった場合には送信時刻の到来と判断する。また、送
信時刻と現在時刻との差異が所定時間以下の場合にも送
信時刻の到来と判断する。例えば、外部情報端末150
に送信するために要する時間以下の差異である場合など
が該当する。
【0045】ステップS303で送達時刻が到来してい
ればステップS304へ進み、RAM102の画像デー
タエリアに蓄積されている画像データを、ステップS3
01で設定された宛先電話番号の宛先へファクシミリ送
信する。そして、RAM102の画像データエリアに蓄
積されているファクシミリ送信すべき画像データを全て
正常に相手先に送信したら、送信に関する情報をすべて
消去して当該処理を終了する。
【0046】一方、ステップS303でファクシミリ装
置100内部で管理する現在時刻が送信時刻に到来して
いない場合にはステップS305に進み、外部インター
フェース部107を用いてステップS301で設定され
たファクシミリ送信の読取解像度、読取モード、宛先電
話番号、送信時刻データとともに読み取った画像データ
を順次外部情報端末150へ転送する。外部情報端末1
50との画像データの送受信は予め決められた仕様によ
って規定され、その仕様に従ってインターフェース手段
を行う。その仕様は標準的な仕様でも、また独自の仕様
でも構わない。
【0047】ファクシミリ装置100からの送信データ
を受け取った外部情報端末150では、受信した画像デ
ータを外部情報端末内の記憶装置に格納し、その画像デ
ータに関連付けて読取解像度、読取モード、宛先電話番
号、送信時刻データも記憶装置に格納する。
【0048】そして外部情報端末150はステップS3
06に示すようにファクシミリ装置100から受信した
送信時刻データと外部情報端末内部で管理する現在時刻
を比較し、送信時刻が到来するまで待機する。
【0049】送信時刻が到来すると、ステップS307
で外部情報端末150内の記憶装置に格納されている画
像データ、読取解像度、読取モード、宛先電話番号、送
信時刻データをファクシミリ装置100に転送する。こ
のため、ファクシミリ装置100は外部インターフェー
ス部107を用いて外部情報端末150から返送されて
くるこれらの情報を受け取る。
【0050】そして続くステップS308で、ファクシ
ミリ装置100は通信部106を使用し、外部情報端末
150から受信した宛先電話番号データの宛先ファクシ
ミリ装置との間にデータ伝送路を確立し、順次外部情報
端末150より受信する画像データを宛先ファクシミリ
装置に送信する。外部情報端末150から受信する画像
データを全て正常に相手先ファクシミリ装置にファクシ
ミリ送信が終了したら、送信に関する情報をすべて消去
して当該処理を終了する。
【0051】なお、第2の実施の形態例では、ステップ
S305へ分岐した場合、宛先電話番号としてはファク
シミリ装置100で設定された番号を使用したが、外部
情報端末150の電話帳で管理する電話番号を使用して
も構わない。
【0052】また、第2の実施の形態例では一ヶ所の宛
先送信を例に説明したが、同報送信に応用することがで
きる。その際もステップS305へ分岐した場合は、同
報送信宛先をファクシミリ装置で設定しても構わない
し、外部情報端末の電話帳で設定しても構わない。
【0053】また、ステップS305へ分岐した場合、
すでにファクシミリ送信画像が外部情報端末内に待機状
態で格納されていても、次のファクシミリ送信画像の読
み取りを開始して構わない。各ファクシミリ送信に管理
番号を割り振れば、複数のファクシミリ送信を同時に管
理することが可能になる。
【0054】以上説明したように第2の実施の形態例に
よれば、ファクシミリ送信が指示された場合において、
まだ送信時刻が到来していない場合には一旦ファクシミ
リ送信情報を外部情報端末150へ転送して記憶させて
おくことができると共に、送信時刻が到来している場合
などは転送することなく直接ファクシミリ送信するの
で、このような場合には外部情報端末との間の通信制御
を行わずに済み、効率の良いファクシミリ送信が可能と
なる。
【0055】[第3の実施の形態例]以下、図4を参照
して本発明に係る第3の発明の実施の形態例について詳
細に説明する。第3の実施の形態例においては、RAM
102の画像データエリアの空き容量を調べて空き容量
が所定量以上である場合には読み取り送信画像データ等
をRAM102の画像データエリアに記憶させ、空き容
量が少ないときには外部情報端末150に転送するよう
に制御する。
【0056】なお、第3の発明の実施の形態例において
も、ファクシミリ装置などの基本構成は上述した図1に
示す第1の実施の形態例のファクシミリ装置と同様であ
る。従って係る部分の詳細説明は省略する。図4は本発
明に係る第3の発明の実施の形態例のファクシミリ装置
の動作を説明するためのフローチャートである。
【0057】第3の実施の形態例においては、例えば操
作部108などを用いて後述するRAM102の画素デ
ータエリアの空き容量に関する規定値を予めRAM10
2の所定領域に登録しておく。なお、この既定値は、R
OM103にAぱ鍛冶め登録されていてもよい。
【0058】まずオペレータはファクシミリ装置100
の読取部104の原稿読取台にファクシミリ送信したい
原稿をセットすると共に、外部情報端末を待機状態に準
備する。
【0059】そしてオペレータは、続くステップS40
1で操作部108、表示部109を使用してファクシミ
リ送信の読取解像度、読取モード、宛先電話番号、送信
時刻等を設定する。
【0060】次にステップS402で、原稿読取台にセ
ットされているファクシミリ送信原稿を読取部104で
読み取り、順次画像データを一時的にRAM102内の
画像データエリアに蓄積する。続くステップS403で
ファクシミリ装置100はRAM102内の画像データ
エリアの残り蓄積容量を算出する。そして算出した残り
蓄積容量と予め登録しておいた前記規定値とを比較し、
残り蓄積容量が規定値よりも多く、残り蓄積容量が十分
な状態であるか否かを判断する。
【0061】ステップS403で残り蓄積容量が規定値
よりも多く、空き容量が十分にある場合にはステップS
404へ進み、ステップS401で設定されたファクシ
ミリ送信の読取解像度、読取モード、宛先電話番号、送
信時刻データとともに画像データをRAM102の画像
データエリアに格納する。
【0062】そして続くステップS405でファクシミ
リ装置100はステップS401において設定された送
信時刻データと自装置内部で管理する現在時刻とを比較
し、送信時刻が到来するまで待機する。送信時刻が到来
するとステップS406に進む。
【0063】ステップS406では、通信部106を介
してステップS401で設定された宛先電話番号の宛先
ファクシミリ装置との間の伝送路を確立し、画像データ
エリアに蓄積されている画像データを宛先ファクシミリ
装置にファクシミリ送信する。画像データエリアに蓄積
された画像データを全て正常に相手先にファクシミリ送
信が終了したら、送信に関する情報をすべて消去して当
該処理を終了する。
【0064】一方、ステップS403で残り蓄積容量が
規定値よりも少ない場合などで空き容量が十分にない場
合にはステップS410へ進み、外部インターフェース
部107を用いて、読み取った画像データをステップS
401で設定されたファクシミリ送信の読取解像度、読
取モード、宛先電話番号、送信時刻データとともに順次
外部情報端末150へ転送する。外部情報端末150と
の画像データの送受信は予め決められた仕様によって規
定され、その仕様に従ってインターフェース手段を行
う。その仕様は標準的な仕様でも、また独自の仕様でも
構わない。
【0065】ファクシミリ装置100よりのデータを受
信した外部情報端末150では、受信した画像データを
外部情報端末150内の記憶装置に格納し、その画像デ
ータに関連付けて読取解像度、読取モード、宛先電話番
号、送信時刻データも記憶装置に格納する。
【0066】そして外部情報端末150は、続くステッ
プS411でステップS405においてファクシミリ装
置100から受信した送信時刻データと外部情報端末内
部で管理する現在時刻を比較し、送信時刻が到来するま
で待機する。送信時刻が到来するとステップS412に
進む。
【0067】ステップS412では、ステップS407
でファクシミリ装置100より受信し、外部情報端末内
の記憶装置に格納されている画像データ、読取解像度、
読取モード、宛先電話番号、送信時刻データを読み出
し、ファクシミリ装置に返送する。このため、ファクシ
ミリ装置100では、外部インターフェース部107を
用いてこの外部情報端末150からの返送情報を受け取
る。
【0068】そしてステップS413で通信部106を
介して返送されてきた情報により指定されている宛先電
話番号の宛先ファクシミリ装置との間の伝送路を確立
し、返送されてくる画像データを宛先ファクシミリ装置
にファクシミリ送信する。画像データを全て正常に相手
先にファクシミリ送信したら、送信に関する情報をすべ
て消去して当該処理を終了する。
【0069】なお、第3の実施の形態例では、ステップ
S410へ分岐した場合、宛先電話番号はファクシミリ
装置100がステップS401で設定した番号を使用し
たが、外部情報端末150の電話帳で管理する電話番号
を使用しても構わない。
【0070】また、第3の実施の形態例は一ヶ所の宛先
送信について説明したが、同報送信にも応用することが
できる。その際も、ステップS410へ分岐した場合
は、同報送信宛先をファクシミリ装置で設定しても構わ
ないし、外部情報端末の電話帳で設定しても構わない。
【0071】また、ステップS410へ分岐した場合、
すでにファクシミリ送信画像が外部情報端末内に待機状
態で格納されていても、次のファクシミリ送信画像の読
み取りを開始して構わない。各ファクシミリ送信に管理
番号を割り振れば、複数のファクシミリ送信を同時に管
理することが可能になる。
【0072】以上説明したように第3の実施の形態例に
よれば、上述した作用効果に加え、画像データエリアの
空き容量が規定値より多い場合は、外部情報端末150
へ転送することなく自装置で処理することができるとと
もに、空き容量が少ない場合でも送信データを外部情報
端末150に転送して記憶させておくことができ、確実
にファクシミリ送信を実行することが可能になる。
【0073】[他の実施の形態例]なお、本発明は、複数
の機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機
器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに
適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0074】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0075】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0076】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0077】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0078】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0079】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードを格納することになる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ァクシミリ送信が指示された場合は、一度ファクシミリ
送信原稿を外部端末へ転送し、送信時刻が来た際にファ
クシミリ送信原稿を外部端末から再度転送することによ
り、大容量の記憶手段を備えることなく如何なる複雑な
画像もファクシミリ送信を実行することが可能になる。
【0081】さらには、記憶可能な量が少ない場合は送
信データを外部端末に転送して記憶させることができる
と共に、ファクシミリ送信時には外部端末より送信デー
タを受け取ってファクシミリ送信でき、大容量の記憶手
段を備えることなく如何なる複雑な画像もファクシミリ
送信を実行することが可能になる。
【0082】また、ファクシミリ送信が指示された場合
において、まだ送信時刻が到来していない場合には一旦
送信情報を外部端末へ転送して記憶させておくことがで
きると共に、送信時刻が到来している場合などは転送す
ることなく直接ファクシミリ送信するので、このような
場合には外部端末との間の通信制御を行わずに済み、効
率の良いファクシミリ送信が可能となる。
【0083】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態例におけるファ
クシミリ装置の構成例を表す図である。
【図2】第1の実施の形態例におけるファクシミリ装置
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明に係る第2の実施の形態例におけるファ
クシミリ装置の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図4】本発明に係る第3の実施の形態例におけるファ
クシミリ装置の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
101 CPU 102 RAM 103 ROM 104 読取部 105 記録部 106 通信部 107 外部インターフェース部 108 操作部 109 表示部 110 CPUバス 111 外部情報端末

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファクシミリ送信を指示し、送信時刻を
    設定する操作手段と、 前記操作手段の指示により原稿を読み取る読取手段と、 前記読取手段で読み取った読み取り画像を、外部端末へ
    送信する画像送信手段と、 前記画像送信手段により外部情報端末へ送信された送信
    画像を前記外部端末から受信する画像受信手段と、 前記画像情報を相手ファクシミリ装置に送信するファク
    シミリ送信手段とを備え、 前記ファクシミリ送信手段は、前記操作手段によりファ
    クシミリ送信が指示された場合には読み取り画像を前記
    外部端末へ転送し、送信時刻が来た際に前記外部端末か
    ら送信画像を受信してファクシミリ送信する第1の送信
    モードを実行可能とすることを特徴とするファクシミリ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ファクシミリ送信手段は、読み取り
    画像を前記外部端末へ転送することなくファクシミリ送
    信を実行する第2の送信モードを実行可能とすることを
    特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記ファクシミリ送信手段は、前記操作
    手段によるファクシミリ送信指示が前記第1の送信モー
    ドである場合に設定された送信時刻がすでに到来してい
    る場合は前記外部端末への画像の転送は行わずに直接相
    手ファクシミリ装置に送信することを特徴とする請求項
    2記載のファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記読取手段での読み取り画像
    を蓄積する蓄積手段と、 前記蓄積手段の残り蓄積容量を計算する残量計算手段と
    を備え、 前記ファクシミリ送信手段は、前記残量計算手段による
    計算残量が所定量以上である場合に前記第2の送信モー
    ドでのファクシミリ送信を行ない、蓄積残量が所定値よ
    り少ない場合には前記第1の送信モードでファクシミリ
    送信を行う送信制御手段と含むことを特徴とする請求項
    2記載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 オペレータが登録動作を行うための登録
    手段を備え、 前記登録手段により蓄積残量の所定値を任意に登録可能
    とすることを特徴とする請求項4記載のファクシミリ装
    置。
  6. 【請求項6】 外部端末と接続され、前記外部端末にフ
    ァクシミリデータを転送可能なファクシミリ装置におけ
    るファクシミリ通信方法であって、 ファクシミリ送信の指示により原稿を読み取り、読み取
    った読み取り画像を、前記外部端末へ転送して記憶さ
    せ、指定ファクシミリ送信時刻となると前記外部端末よ
    り前記転送情報を受け取って指定された相手ファクシミ
    リ装置に送信する第1の送信モードを実行可能とするこ
    とを特徴とするファクシミリ通信方法。
  7. 【請求項7】 前記読み取り画像を前記外部端末へ転送
    することなくファクシミリ送信を実行する第2の送信モ
    ードを実行可能とすることを特徴とする請求項6記載の
    ファクシミリ通信方法。
  8. 【請求項8】 ファクシミリ送信時に、ファクシミリ送
    信開始時刻が設定されており、現在時刻が前記開始時刻
    に到達していない場合のみ前記第1の送信モードを実行
    することを特徴とする請求項7記載のファクシミリ通信
    方法。
  9. 【請求項9】 装置が備える読み取り画像を蓄積する蓄
    積手段の残り蓄積容量を計算し、計算残量が所定量以上
    である場合に前記第2の送信モードでのファクシミリ送
    信を行ない、蓄積残量が所定値より少ない場合には前記
    第1の送信モードでファクシミリ送信を行うことを特徴
    とする請求項7記載のファクシミリ通信方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9の各請求項記載
    の各機能を実現する制御手順を記憶することを特徴とす
    るコンピュータ可読記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項9の各請求項記載
    の各機能を実現することを特徴とするコンピュータプロ
    グラム列。
JP10157972A 1998-06-05 1998-06-05 ファクシミリ装置及びファクシミリ通信方法 Pending JPH11355542A (ja)

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