JPH11354850A - 超伝導回路の実装構造 - Google Patents

超伝導回路の実装構造

Info

Publication number
JPH11354850A
JPH11354850A JP10157845A JP15784598A JPH11354850A JP H11354850 A JPH11354850 A JP H11354850A JP 10157845 A JP10157845 A JP 10157845A JP 15784598 A JP15784598 A JP 15784598A JP H11354850 A JPH11354850 A JP H11354850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
case
superconducting
ground plane
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10157845A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2993494B1 (ja
Inventor
Masashi Fuse
雅志 布施
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IDOTAI TSUSHIN SENTAN GIJUTSU
IDOTAI TSUSHIN SENTAN GIJUTSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
IDOTAI TSUSHIN SENTAN GIJUTSU
IDOTAI TSUSHIN SENTAN GIJUTSU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IDOTAI TSUSHIN SENTAN GIJUTSU, IDOTAI TSUSHIN SENTAN GIJUTSU KENKYUSHO KK filed Critical IDOTAI TSUSHIN SENTAN GIJUTSU
Priority to JP10157845A priority Critical patent/JP2993494B1/ja
Priority to US09/222,923 priority patent/US6108214A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2993494B1 publication Critical patent/JP2993494B1/ja
Publication of JPH11354850A publication Critical patent/JPH11354850A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K9/00Screening of apparatus or components against electric or magnetic fields
    • H05K9/0007Casings
    • H05K9/002Casings with localised screening
    • H05K9/0039Galvanic coupling of ground layer on printed circuit board [PCB] to conductive casing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
  • Waveguide Connection Structure (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超伝導の共振器パターンが形成された基板が
複数ある場合の小型化、軽量化した実装構造を提供す
る。 【解決手段】 表面に超伝導の共振器パターンが形成さ
れ裏面に超伝導のグランドプレーンが形成されたフィル
タ基板2a〜2c、および裏面に超伝導のグランドプレ
ーンが形成された蓋基板2dを、ケース1内に積み重ね
て固定し、それらの基板2a〜2dにおいて、下側の基
板における共振器パターンが上側の基板におけるグラン
ドプレーンに空間を介して対向する構造にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超伝導回路、例え
ば超伝導フィルタ回路の実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超伝導フィルタ回路においては、
図11に示すように、誘電体材料を用いたフィルタ基板
101の表面に共振器パターン102が形成され、裏面
にグランドプレーン103が形成されている。共振器パ
ターン102およびグランドプレーン103は、超伝導
材料を用いて形成されている。また、グランドプレーン
103の表面には金薄膜電極104が形成されている。
【0003】この超伝導フィルタ回路は、グランドプレ
ーン103側が導電ペースト105によって銅のケース
106に固定され、上部がアルミの蓋107で覆われて
いる。このようにして、フィルタ回路を実装した構造
(以下、単にフィルタ100という)が得られる。ま
た、実使用時には、ケース106の一面に熱拡散板10
8を介して冷凍機のコールドヘッド109が取り付けら
れ、真空封止された低温保持容器110内にフィルタ1
00が設置される。そして、コールドヘッド109によ
る熱交換により、ケース106を介してフィルタ基板1
01の温度が低温に維持されるようになっている。
【0004】ここで、冷凍機のコールドヘッド109
は、根元が常温で先端部が低温部となっており、根元か
ら先端に向かって熱が移動し、効率を低下させる。コー
ルドヘッド109の材料は、熱伝導率が小さく、強度が
大きい材料としてチタンやステンレスが用いられ、厚さ
は、コールドヘッド109内部に封入される約20気圧
のヘリウムガスに耐え、かつ薄肉のパイプとしての形状
を保てるように最低限の厚さとして数十ミクロンとなっ
ている。
【0005】なお、図示してないが、超伝導フィルタ回
路の入出力端子は、ケース106に設けられたコネクタ
に電気接続され、またそのコネクタと低温保持容器11
0に設けられたコネクタとが同軸ケーブルにより接続さ
れて、超伝導フィルタ回路の入出力端子が外部と電気接
続されるようになっている。上記した構成においては、
1つのフィルタ100を低温保持容器110内に設置す
るものであるが、共振器パターンが形成されたフィルタ
基板が複数ある多チャネルの場合には、チャンネル毎に
設けられた複数のフィルタ100が1つの低温保持容器
110内に設置される。この場合、低温保持容器110
内を上部から見た図12に示すように、1つのコールド
ヘッド109に対して複数のフィルタ100が放射状に
配置され、コールドヘッド109から熱伝導部材110
を介してそれぞれのフィルタ100の温度が低温に維持
されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
フィルタ100を1つのコールドヘッド109に対して
放射状に配置していたのでは、コールドヘッド109に
搭載するものが、全体的に重くかつ大きくなる。このた
め、冷凍機としては、大型で大きな冷却能力のものを使
用する必要があるという問題がある。
【0007】そこで、本発明は、超伝導の回路パターン
が形成された基板が複数ある場合の新規な実装構造を提
供することを目的とする。また、本発明は、超伝導の回
路パターンが形成された基板が複数ある場合の小型化、
軽量化、あるいは高密度化した実装構造を提供すること
を目的とする。また、本発明は、超伝導の回路パターン
が形成された基板が複数ある場合の小型化、軽量化、あ
るいは高密度化とともに、性能向上との両立を図った実
装構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記したいず
れかの目的を達成するため、以下の具体的手段を採用す
る。請求項1に記載の発明においては、表面に超伝導の
回路パターン(21a)が形成され裏面にグランドプレ
ーン(21b)が形成された回路基板(2a〜2c)を
1つのケース(1)内に複数積み重ねて固定し、それら
複数の回路基板(2a〜2c)において、下側の回路基
板の回路パターン(21a)が上側の回路基板のグラン
ドプレーン(21b)に空間を介して対向する構造にな
っていることを特徴としている。
【0009】このように回路基板(2a〜2c)を1つ
のケース(1)内に複数積み重ねて構成することによ
り、小型化あるいは軽量化した超伝導回路の実装構造を
得ることができる。この場合、各回路基板(2a〜2
c)のシールドを回路基板(2a〜2c)のグランドプ
レーン(21b)を利用して行うことができるため、所
望の性能を得ることができる。
【0010】請求項1に記載の発明は、具体的には、請
求項2、3に記載の発明のように構成することができ
る。すなわち、請求項2に記載の発明においては、前記
ケース(1)は、開口部を有する隔壁が内部に複数形成
されたものであって、前記複数の回路基板(2a〜2
c)は、前記隔壁のそれぞれに固定されて、前記下側の
回路基板の回路パターン(21a)が前記上側の回路基
板のグランドプレーン(21b)に前記開口部を介して
対向するようにしたことを特徴としている。
【0011】また、請求項3に記載の発明においては、
前記ケース(1)は、開口部(11e)を有する複数の
ケース部材(1a〜1d)が積み重ね固定されたもので
あって、前記複数の回路基板(2a〜2c)のぞれぞれ
は、そのグランドプレーン(21b)が前記複数のケー
ス部材(1a〜1d)のうちの1つのケース部材の上
に、熱的および電気的に接触を保った状態で固定されて
いることを特徴としている。
【0012】また、請求項4に記載の発明のように、前
記回路基板(2a〜2c)を、軟金属(21d)を介し
て前記ケース(1)に圧接固定するようにすれば、前記
回路基板(2a〜2c)と前記ケース(1)間の接触面
積を増やすことができ、前記ケース(1)と前記グラン
ドプレーン(21b)間の熱伝導および電気伝導を良好
なものとすることができる。
【0013】また、請求項5に記載の発明のように、前
記上側の回路基板の裏面に形成されたグランドプレーン
(21b)において、超伝導膜(21b)を前記下側の
回路基板の回路パターン(21a)と対向させるように
形成すれば、一般的な基板間の間隔において損失を低減
することができる。また、基板間の間隔が小さい場合に
発生する挿入損失の増加を防ぐことができる。そのた
め、低い挿入損失を実現しながら、基板間の間隔を小さ
くして高密度の実装を行うことができる。
【0014】また、基板間の間隔を小さくすることによ
って、回路パターンにおける飛び越し結合を少なくし、
それに応じた回路パターンの設計をすることにより、超
伝導回路の性能を向上させることができる。さらに、請
求項6に記載の発明のように、裏面に超伝導のグランド
プレーン(21b)が形成された蓋基板(2d)を、一
番上に位置する回路基板(2c)の上に配設するように
すれば、上記した損失の低減、高密度実装などをより効
果的に実現することができる。
【0015】また、請求項7に記載の発明においては、
裏面に超伝導のグランドプレーン(21b)が形成され
た基板(2a〜2d)をケース部材(1a〜1d)に固
定してなるユニット構造を、上下方向に複数積み重ねて
構成されたものであって、少なくとも一番下のユニット
構造より上に積み重ねられたユニット構造のケース部材
(1b〜1d)は、開口部(11e)を有しており、一
番上のユニット構造における基板(2d)は、超伝導の
回路パターン(21a)が形成されていない蓋基板であ
り、2番目以下のユニット構造における基板(2c〜2
a)は、超伝導の回路パターン(21a)が形成された
回路基板であって、その回路パターン(21a)が上側
のケース部材の前記開口部(11e)を介して上側の基
板のグランドプレーン(21b)と対向するようになっ
ていることを特徴としている。
【0016】この発明においても、請求項1に記載の発
明と同様の効果を得ることができる。この場合、請求項
8に記載の発明のように、前記一番下のユニット構造に
おけるケース部材(1a)を、前記開口部(11e)が
形成されていないシールド部材とすれば、シールド効果
を高めることができる。
【0017】また、請求項9に記載の発明のように、前
記蓋基板(2d)の表面に、シールド膜を形成するよう
にすれば、シールド効果を高めることができる。また、
請求項10に記載の発明においては、表面に超伝導の回
路パターン(21a)が形成され裏面に超伝導のグラン
ドプレーン(21b)が形成された回路基板(2a〜2
c)を、開口部(11e)を有するケース部材(1a〜
1d)に、前記グランドプレーン(21b)が前記ケー
ス部材(1a〜1d)に熱的および電気的に接触するよ
うに固定してなるユニット構造を、複数積み重ねて、下
側の回路基板の回路パターン(21a)と上側の回路基
板のグランドプレーン(21b)とが前記開口部(11
e)を介して対向する構造になっていることを特徴とし
ている。
【0018】この発明においても、請求項1に記載の発
明と同様の効果を得ることができる。この場合、請求項
11に記載の発明のように、前記ケース部材(1a〜1
d)にコネクタ取付部(11b)と切り欠き部(11
c)を備え、下側のケース部材のコネクタ取付部(11
b)を上側のケース部材の切り欠き部(11c)と勘合
させて、前記複数のユニット構造を積み重ねるようにす
ることができる。
【0019】なお、上記した括弧内の符号は、後述する
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1に、本発明の一実施形態に係る
超伝導フィルタ回路の実装構造の断面構造を示す。この
実施形態においては、超伝導フィルタ回路が形成された
フィルタ基板が、基板上下方向に積み重ねて実装された
スタック構造になっている。すなわち、図1に示すよう
に、1つの基板2a(2b〜2d)が基板押えバネ3a
(3b〜3d)によって、開口部を有する1つのケース
部材1a(1b〜1d)に固定されたユニット構造とな
っており、複数のケース部材1a〜1dを上下に積み重
ね、図示しないネジによりネジ止めされて、一体化され
たケース1内に複数の基板2a〜2dが固定された構造
となっている。
【0021】この場合、複数のケース部材1a〜1dは
それぞれ開口部を有しているため、ケース1は、図1に
示すように、開口部を有する隔壁が内部に複数形成さ
れ、それぞれの隔壁に基板2a〜2dのそれぞれが固定
された構造になっており、下側の基板の表面が上側の基
板の裏面と対向するようになっている。なお、1番上の
基板2dは、表面に共振器パターンが形成されていない
蓋基板となっており、2番以下の基板2c〜2aは、表
面に共振器パターンが形成されたフィルタ基板となって
いる。なお、この図1に示すものを実使用する場合に
は、ケース1の側面に熱拡散板4を介してコールドヘッ
ド5を取り付けることにより、各基板2a〜2dを低温
状態にする。
【0022】上記した各ユニット構造は、基板2dの表
面に共振器パターンが形成されていない点を除き、同一
構成のものである。以下、フィルタ基板2a(2b又は
2c)がケース1a(1b又は1c)に固定された1つ
のユニット構造を例として、その具体的な構成について
説明する。図2に、フィルタ基板2a(2b又は2c)
をケース部材1a(1b又は1c)に固定した状態の断
面構造を示す。
【0023】誘電体基板として例えばMgO基板を用い
たフィルタ基板2a(2b又は2c)の表面には、共振
器パターン21aが形成され、裏面にはグランドプレー
ン21bが形成されている。共振器パターン21aおよ
びグランドプレーン21bは、超伝導材料を用いて形成
されている。また、グランドプレーン21bの表面でケ
ース部材1a(1b又は1c)の上部と当接する部分、
すなわちグランドプレーン21bの外周領域にのみ貴金
属を用いた電極、具体的には金薄膜電極21cが形成さ
れている。この金薄膜電極21cは、マスク蒸着あるい
はマスクスパッタにより形成されている。
【0024】また、金薄膜電極21cとケース部材1a
(1b又は1c)の間に、軟金属箔(例えば金箔)21
dが挿入されており、基板押えバネ3a(3b又は3
c)による加圧によってフィルタ基板2a(2b又は2
c)がケース部材1a(1b又は1c)に圧接固定され
ている。ここで、ケース部材1a(1b又は1c)のう
ち、金薄膜電極21cおよび軟金属箔21dによりフィ
ルタ基板2a(2b又は2c)が固定される部分が、上
記した隔壁を構成している。
【0025】また、上記したように、軟金属箔21dを
介在させ加圧によってフィルタ基板2a(2b又は2
c)をケース部材1a(1b又は1c)に圧接固定する
ことにより、軟金属箔21dを介在させない場合に比べ
て、ケース部材1a(1b又は1c)とフィルタ基板2
a(2b又は2c)の間の接触面積を増やすことがで
き、ケース部材1a(1b又は1c)とグランドプレー
ン21b間の熱伝導および電気伝導を向上させることが
できる。この場合、その加圧力は、フィルタ基板2a
(2b又は2c)の質量の数十倍以上で、フィルタ基板
2a(2b又は2c)とケース部材1a(1b又は1
c)間の熱膨張の差により発生する応力よりも小さくす
る。
【0026】なお、上記したケース部材1a(1b又は
1c)は、表面が金メッキされた銅又はアルミ製のもの
で、基板押えバネ3a(3b又は3c)は、ベリリウム
銅製のものである。図3に、ケース部材1a(1b又は
1c)の斜視構成を示す。ケース部材1a(1b又は1
c)は、中央に開口部11eを有し、その周囲に上記し
た隔壁を構成する4つの辺を有する構成になっている。
各辺には基板押えバネ3a(3b又は3c)によってフ
ィルタ基板2a(2b又は2c)をケース部材1a(1
b又は1c)に固定するためのバネ挿入用切り欠き部1
1aが形成されている。また、相対向する2辺にはコネ
クタを取り付けるためのコネクタ取付部11bが形成さ
れ、また下側のケース部材と積み重ねたときに下側のケ
ース部材に形成されたコネクタ取付部と勘合する勘合用
切り欠き部11cが形成されている。さらに、ケース部
材1a(1b又は1c)の4隅には、各ケース部材を上
下に重ね合わせてネジ固定する際にネジを貫通させてネ
ジ固定するためのネジ穴11dが形成されている。
【0027】図4に、上記したケース部材1a(1b又
は1c)上にフィルタ基板2a(2b又は2c)を固定
した状態の斜視構成を示す。ケース部材1a(1b又は
1c)上のバネ挿入用切り欠き部11aが形成された個
所に軟金属箔21dを離散的に設置した状態でフィルタ
基板2a(2b又は2c)をケース部材1a(1b又は
1c)の上に設置し、その後、基板押えバネ3a(3b
又は3c)によって、フィルタ基板2a(2b又は2
c)がケース部材1a(1b又は1c)に固定される。
また、ケース部材1a(1b又は1c)のコネクタ取付
部11bにインターフェース手段としてのSMAコネク
タ6がネジ止めによって固定される。また、フィルタ基
板2a(2b又は2c)の表面には、図に示すように、
共振器パターン21aが形成されており、その入出力端
子とSMAコネクタ6は、ワイヤボンディングあるいは
リボンボンディングによって電気的に接続される。
【0028】このようにして、フィルタ基板2a(2b
又は2c)がケース部材1a(1b又は1c)に固定さ
れたユニット構造を構成し、また、同様にして、蓋基板
2dがケース部材1dに固定されたユニット構造を構成
する。そして、各ユニット構造を、上部のユニット構造
におけるケース部材の勘合用切り欠き部11cが下部の
ユニット構造のコネクタ取付部11bに勘合するように
重ね合わせる。すなわち、図4に示すものが下部のユニ
ット構造の場合、上部のユニット構造においては図4に
示すものを180度回転させた状態で下部のユニット構
造に重ね合わせる。このような重ね合わせを行った後、
ケース部材1a〜1dのネジ穴11dにネジを通してケ
ース部材1a〜1dをネジ固定する。このようにして、
図1に示す実装構造のもの得る。
【0029】なお、図1に示す一番上の基板2dの裏面
には、フィルタ基板2a〜2cと同様、超伝導のグラン
ドプレーン21bが形成されている。従って、各基板2
a〜2dの裏面側に形成されたグランドプレーン21b
は、ケース部材1a〜1dに電気的に接続されており、
熱拡散板4、コールドヘッド5などを介して接地され
る。
【0030】上記した実施形態によれば、1体化したケ
ース1内に複数の基板2a〜2dをまとめて実装し、下
側基板の上に上側基板の裏側が対面するようにケース部
材1a〜1dの中央部を開口させた構造になっている。
従って、図11に示すものに比べて小型化、軽量化を図
ることができ、冷凍機として小型で小さな冷却能力のも
のを用いることができる。
【0031】また、蓋基板2dの裏面側、2番目、3番
目のフィルタ基板2c、2bの裏面側において、いずれ
も超伝導のグランドプレーン21bが露出した状態とな
っている。従って、フィルタ基板2a〜2cの共振器パ
ターン21aが形成されている面の上側は、上側基板に
おける超伝導のグランドプレーン21bと対向してい
る。このため、接地側導体が共振器パターン21aの上
に存在する、いわゆるカバードマイクロストリップライ
ン構造となっている。
【0032】また、上側基板における超伝導のグランド
プレーン21bを利用してフィルタ間のシールドを行う
ことができる。この場合、各ケース部材1a〜1dと金
薄膜電極21cとの間を軟金属箔21dを介在させて加
圧固定しているから、各ケース部材1a〜1dと超伝導
によるグランドプレーン21bとの間が低インピーダン
スで接続され、シールド効果を高めることができる。
【0033】また、共振器パターンの上に接地導体が存
在する場合、その接地導体で生じる誘導電流が損失の原
因となるが、本実施形態においては、上側に存在する導
体を超伝導で構成しているため、表面抵抗の値が非常に
小さくなり、常伝導で構成した場合に比べて損失を低減
することができる。また、上側に存在する導体を超伝導
体で構成した場合、基板2a〜2d間の間隔を小さくし
ても損失が増加しないため、基板2a〜2d間の間隔を
小さくして、実装密度を向上させることができる。
【0034】また、基板2a〜2d間の間隔を小さくす
ることによってフィルタ特性の向上を図ることができ
る。図11に示す従来の構造においては、上記した誘導
電流による損失を低減するため、フィルタ基板101と
その上の蓋107との間隔を800MHz帯の分布定数
型フィルタで8〜14mmとしている。この場合、共振
器パターン102の上に存在する空間が大きくなるた
め、共振器間の飛び越し結合が大きくなってフィルタ特
性が理想とする状態から外れることになる。これに対
し、本実施形態のものによれば、基板2a〜2d間の間
隔を例えば6mm程度とし、隣接する共振器間の結合量
の低下を最低限としながら、隣接以外の共振器間の飛び
越し結合を抑制してフィルタの特性を改善することがで
きる。また、上記の基板間の間隔を1〜3mm程度に
し、それに伴う隣接する共振器間の結合度の低下を共振
器間の距離を小さくすること等によって補正することに
より、飛び越し結合を大幅に低下させて更にフィルタ特
性を向上させることができる。
【0035】なお、基板2a〜2d間の間隔を小さくせ
ずに従来のものと同程度の間隔とする場合には、超伝導
膜の全面に金薄膜電極を形成してグランドプレーンを構
成するようにすることもできる。また、上記した実施形
態においては、基板2a(2b〜2d)とケース部材1
a(1b〜1d)間に軟金属箔21dを介在させて基板
2a(2b〜2d)とケース部材1a(1b〜1d)間
を固定するものを示したが、その軟金属箔21dは、予
めケース部材1a(1b〜1d)側あるいは基板2a
(2b〜2d)側に形成されたものであってもよい。ま
た、軟金属箔21dは、バンプ状に形成されていてもよ
い。さらに、金薄膜電極21cは、グランドプレーン2
1bの外周部に連続的に形成されていなくても、軟金属
箔21dが位置する部位のみに離散的に形成されていて
もよい。
【0036】また、1番下側のフィルタ基板2aのケー
ス部材1aは、他のものと同じでなくても図5に示すよ
うに平板状のものであってもよい。また、図6に示すよ
うに、その平板状のケース部材1aの中央に開口部を設
けないものとすれば、そのケース部材をシールド部材と
して機能させることができる。また、1番上の蓋基板2
dの表面(超伝導のグランドプレーン21bが形成され
ているのと反対側の面)に、金属あるいは超伝導材によ
るシールド膜を形成すればさらにシールド効果を高める
ことができる。この場合、蓋基板2aの裏面に形成され
た超伝導のグランドプレーン21bが接地されているた
め、シールド膜を接地しなくても高い周波数でのシール
ド効果を得ることができる。なお、このシールド膜の形
成は図6に示すものに限らず、図1あるいは図5に示す
ものにおいても同様に形成することができる。
【0037】また、図6に示すように、開口部のないケ
ース部材1aが下側にある場合には、その平板状のケー
ス部材1aに熱拡散板4を介してコールドヘッド5を取
り付けるようにすることができる。また、上記した実施
形態においては、基板2a(2b〜2d)とケース部材
1a(1b〜1d)を基板押えバネ3a(3b〜3d)
を用いて固定するものを示したが、図7に示すような、
ネジ止めによる基板固定部材31を用いて基板2a(2
b〜2d)をケース部材1a(1b〜1d)に固定する
ようにしてもよい。また、ネジ止めの奥行きが制限され
る場合には、図8に示すような形状の基板固定部材32
を用いるようにしてもよい。
【0038】また、上記したものによれば、基板2a
(2b〜2d)はケース部材1a(1b〜1d)に摺動
接触しているが、この摺動接触の場合、基板2a(2b
〜2d)とケース部材1a(1b〜1d)との間の熱膨
張係数差などによって基板2a(2b〜2d)とケース
部材1a(1b〜1d)との間に位置ずれを起こす可能
性がある。この位置ずれの問題をなくすためには、図9
に示すように、基板2a(2b〜2d)の移動範囲を制
限するストッパ7を設けるようにすればよい。このスト
ッパ7は、ケース部材1a(1b〜1d)にネジ止めさ
れており、基板2a(2b〜2d)との接触部に応力が
集中しないよう、Rを取った形で柔軟性があるものが好
ましい。
【0039】また、フィルタ基板2a(2b又は2c)
の入出力端子とコネクタ6とをワイヤボンディングある
いはリボンボンディングによって電気接続するものを示
したが、摺動接触あるいはスライディングコンタクトを
用いて電気的に接続するようにしてもよい。また、上記
した実施形態においては、ユニット構造のものを積み重
ねて構成するものを示したが、図10に示すように、複
数の基板2a〜2dを収納できる構造の箱型の収納ケー
ス1dを用いて構成するようにしてもよい。
【0040】すなわち、収納ケース1dは、対向する両
側面が開口した箱状ものであって、その中に複数の基板
2a〜2dが収納され、それぞれの基板2a〜2dは、
収納ケース1dの両側面の開口部から基板押えバネ3a
〜3dにて固定されている。また、パネル取付型SMA
コネクタ61を有するパネル(側面ケース部材)1e
が、収納ケース1dの開口した両側面に嵌め込まれ、こ
の嵌め込み後、パネル1eの開口部から基板押えバネに
て基板2a〜2dが固定される。なお、パネル1eを収
納ケース1dの側面に嵌め込む際、コネクタ61のピン
がフィルタ基板2a〜2cの入出力端子に設けられたス
ライディングコンタクト21eに勘合するようにする。
また、収納ケース1dおよびパネル1eの開口部は、シ
ールド効果を低下させないようにするため、図示しない
導電材料で塞がれている。なお、この実施形態において
は、収納ケース1d、パネル1e似て、基板2a〜2d
を固定するケース1を構成しており、このケース1の側
面に熱拡散板4を介してコールドヘッド5が取り付けら
れる。
【0041】なお、上記した種々の実施形態において、
実使用時におけるケース内の基板間の空間は、真空状態
におかれる他、空気、不活性気体が存在する状態として
もよい。以上述べた実施形態においては、本発明をフィ
ルタ回路の実装構造に適用するものを示したが、フィル
タ回路以外の超伝導回路の実装構造においても同様に適
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における超伝導フィルタ回
路の実装構造を示す断面図である。
【図2】フィルタ基板2a(2b又は2c)をケース部
材1a(1b又は1c)に固定した状態の断面図であ
る。
【図3】ケース部材1a(1b又は1c)の斜視図であ
る。
【図4】ケース部材1a(1b又は1c)上にフィルタ
基板2a(2b又は2c)を固定した状態の斜視図であ
る。
【図5】図1に示すものに対し、1番下側のフィルタ基
板2aのケース部材1aを平板状のものとした実施形態
を示す断面図である。
【図6】図6に示すものに対し、1番下側のフィルタ基
板2aのケース部材1aに開口部を設けないように構成
した実施形態の断面図である。
【図7】ネジ止めによる基板固定部材31を用いて基板
2a(2b〜2d)をケース部材1a(1b〜1d)に
固定した実施形態を示す図である。
【図8】図7に示すものの変形例を示す図である。
【図9】基板2a(2b〜2d)の移動範囲を制限する
ストッパ7を設けた実施形態を示す図である。
【図10】複数の基板2a〜2dを箱型の収納ケース1
dを用いて収納した実施形態を示す図である。
【図11】従来の超伝導フィルタ回路の実装構造を示す
断面図である。
【図12】複数のフィルタ100が1つの低温保持容器
110内に設置された従来のものの構成を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1…ケース、1a〜1d…ケース部材、2a〜2c…フ
ィルタ基板、2d…蓋基板、3a〜3d…基板押えバ
ネ、4…熱拡散板、5…コールドヘッド、6…コネク
タ、11a…バネ挿入用切り欠き部、11b…コネクタ
取付部、11c…勘合用切り欠き部、11e…開口部、
21a…共振器パターン、21b…グランドプレーン、
21c…金薄膜電極、21d…軟金属箔。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記したいず
れかの目的を達成するため、以下の具体的手段を採用す
る。請求項1に記載の発明においては、表面に超伝導の
回路パターン(21a)が形成され裏面に超伝導のグラ
ンドプレーン(21b)が形成された回路基板(2a〜
2c)を1つのケース(1)内に複数積み重ねて固定
し、それら複数の回路基板(2a〜2c)において、下
側の回路基板の回路パターン(21a)が上側の回路基
板のグランドプレーン(21b)に空間を介して対向す
る構造になっていることを特徴としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】このように回路基板(2a〜2c)を1つ
のケース(1)内に複数積み重ねて構成することによ
り、小型化あるいは軽量化した超伝導回路の実装構造を
得ることができる。この場合、各回路基板(2a〜2
c)のシールドを回路基板(2a〜2c)のグランドプ
レーン(21b)を利用して行うことができるため、所
望の性能を得ることができる。また、超伝導のグランド
プレーン(21b)を下側の回路基板の回路パターン
(21a)と対向させているため、一般的な基板間の間
隔において損失を低減することができる。また、基板間
の間隔が小さい場合に発生する挿入損失の増加を防ぐこ
とができる。そのため、低い挿入損失を実現しながら、
基板間の間隔を小さくして高密度の実装を行うことがで
きる。 また、基板間の間隔を小さくすることによって、
回路パターンにおける飛び越し結合を少なくし、それに
応じた回路パターンの設計をすることにより、超伝導回
路の性能を向上させることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、請求項5に記載の発明のように、裏
面に超伝導のグランドプレーン(21b)が形成された
蓋基板(2d)を、一番上に位置する回路基板(2c)
の上に配設するようにすれば、上記した損失の低減、高
密度実装などをより効果的に実現することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また、請求項に記載の発明においては、
裏面に超伝導のグランドプレーン(21b)が形成され
た基板(2a〜2d)をケース部材(1a〜1d)に固
定してなるユニット構造を、上下方向に複数積み重ねて
構成されたものであって、少なくとも一番下のユニット
構造より上に積み重ねられたユニット構造のケース部材
(1b〜1d)は、開口部(11e)を有しており、一
番上のユニット構造における基板(2d)は、超伝導の
回路パターン(21a)が形成されていない蓋基板であ
り、2番目以下のユニット構造における基板(2c〜2
a)は、超伝導の回路パターン(21a)が形成された
回路基板であって、その回路パターン(21a)が上側
のケース部材の前記開口部(11e)を介して上側の基
板のグランドプレーン(21b)と対向するようになっ
ていることを特徴としている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】この発明においても、請求項1に記載の発
明と同様の効果を得ることができる。この場合、請求項
に記載の発明のように、前記一番下のユニット構造に
おけるケース部材(1a)を、前記開口部(11e)が
形成されていないシールド部材とすれば、シールド効果
を高めることができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、請求項に記載の発明のように、前
記蓋基板(2d)の表面に、シールド膜を形成するよう
にすれば、シールド効果を高めることができる。また、
請求項に記載の発明においては、表面に超伝導の回路
パターン(21a)が形成され裏面に超伝導のグランド
プレーン(21b)が形成された回路基板(2a〜2
c)を、開口部(11e)を有するケース部材(1a〜
1d)に、前記グランドプレーン(21b)が前記ケー
ス部材(1a〜1d)に熱的および電気的に接触するよ
うに固定してなるユニット構造を、複数積み重ねて、下
側の回路基板の回路パターン(21a)と上側の回路基
板のグランドプレーン(21b)とが前記開口部(11
e)を介して対向する構造になっていることを特徴とし
ている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】この発明においても、請求項1に記載の発
明と同様の効果を得ることができる。この場合、請求項
に記載の発明のように、前記ケース部材(1a〜1
d)にコネクタ取付部(11b)と切り欠き部(11
c)を備え、下側のケース部材のコネクタ取付部(11
b)を上側のケース部材の切り欠き部(11c)と勘合
させて、前記複数のユニット構造を積み重ねるようにす
ることができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】このようにして、フィルタ基板2a(2b
又は2c)がケース部材1a(1b又は1c)に固定さ
れたユニット構造を構成し、また、同様にして、蓋基板
2dがケース部材1dに固定されたユニット構造を構成
する。そして、各ユニット構造を、上部のユニット構造
におけるケース部材の勘合用切り欠き部11cが下部の
ユニット構造のコネクタ取付部11bに勘合するように
重ね合わせる。すなわち、図4に示すものが下部のユニ
ット構造の場合、上部のユニット構造においては図4に
示すものを180度回転させた状態で下部のユニット構
造に重ね合わせる。このような重ね合わせを行った後、
ケース部材1a〜1dのネジ穴11dにネジを通してケ
ース部材1a〜1dをネジ固定する。このようにして、
図1に示す実装構造のもの得る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】すなわち、収納ケース1dは、対向する両
側面が開口した箱状ものであって、その中に複数の基板
2a〜2dが収納され、それぞれの基板2a〜2dは、
収納ケース1dの両側面の開口部から基板押えバネ3a
〜3dにて固定されている。また、パネル取付型SMA
コネクタ61を有するパネル(側面ケース部材)1e
が、収納ケース1dの開口した両側面に嵌め込まれ、こ
の嵌め込み後、パネル1eの開口部から基板押えバネに
て基板2a〜2dが固定される。なお、パネル1eを収
納ケース1dの側面に嵌め込む際、コネクタ61のピン
がフィルタ基板2a〜2cの入出力端子に設けられたス
ライディングコンタクト21eに勘合するようにする。
また、収納ケース1dおよびパネル1eの開口部は、シ
ールド効果を低下させないようにするため、図示しない
導電材料で塞がれている。なお、この実施形態において
は、収納ケース1d、パネル1eにて、基板2a〜2d
を固定するケース1を構成しており、このケース1の側
面に熱拡散板4を介してコールドヘッド5が取り付けら
れる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に超伝導の回路パターン(21a)
    が形成され裏面にグランドプレーン(21b)が形成さ
    れた回路基板(2a〜2c)を1つのケース(1)内に
    複数積み重ねて固定し、それら複数の回路基板(2a〜
    2c)において、下側の回路基板の回路パターン(21
    a)が上側の回路基板のグランドプレーン(21b)に
    空間を介して対向する構造になっていることを特徴とす
    る超伝導回路の実装構造。
  2. 【請求項2】 前記ケース(1)は、開口部を有する隔
    壁が内部に複数形成されたものであって、前記複数の回
    路基板(2a〜2c)は、前記隔壁のそれぞれに固定さ
    れて、前記下側の回路基板の回路パターン(21a)が
    前記上側の回路基板のグランドプレーン(21b)に前
    記開口部を介して対向するようになっていることを特徴
    とする請求項1に記載の超伝導回路の実装構造。
  3. 【請求項3】 前記ケース(1)は、開口部(11e)
    を有する複数のケース部材(1a〜1d)が積み重ね固
    定されたものであって、前記複数の回路基板(2a〜2
    c)のぞれぞれは、そのグランドプレーン(21b)が
    前記複数のケース部材(1a〜1d)のうちの1つのケ
    ース部材の上に、熱的および電気的に接触を保った状態
    で固定されていることを特徴とする請求項2に記載の超
    伝導回路の実装構造。
  4. 【請求項4】 前記回路基板(2a〜2c)は、軟金属
    (21d)を介して前記ケース(1)に圧接固定されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに
    記載の超伝導回路の実装構造。
  5. 【請求項5】 前記上側の回路基板の裏面に形成された
    グランドプレーン(21b)は、超伝導膜(21b)が
    前記下側の回路基板の回路パターン(21a)と対向す
    るように形成されていることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか1つに記載の超伝導回路の実装構造。
  6. 【請求項6】 裏面に超伝導のグランドプレーン(21
    b)が形成された蓋基板(2d)が、一番上に位置する
    回路基板(2c)の上に配設されていることを特徴とす
    る請求項5に記載の超伝導回路の実装構造。
  7. 【請求項7】 裏面に超伝導のグランドプレーン(21
    b)が形成された基板(2a〜2d)をケース部材(1
    a〜1d)に固定してなるユニット構造を、上下方向に
    複数積み重ねて構成されたものであって、 少なくとも一番下のユニット構造より上に積み重ねられ
    たユニット構造のケース部材(1b〜1d)は、開口部
    (11e)を有しており、 一番上のユニット構造における基板(2d)は、超伝導
    の回路パターン(21a)が形成されていない蓋基板で
    あり、 2番目以下のユニット構造における基板(2c〜2a)
    は、超伝導の回路パターン(21a)が形成された回路
    基板であって、その回路パターン(21a)が上側のケ
    ース部材の前記開口部(11e)を介して上側の基板の
    グランドプレーン(21b)と対向するようになってい
    ることを特徴とする超伝導回路の実装構造。
  8. 【請求項8】 前記一番下のユニット構造におけるケー
    ス部材(1a)は、前記開口部(11e)が形成されて
    いないシールド部材となっていることを特徴とする請求
    項7に記載の超伝導回路の実装構造。
  9. 【請求項9】 前記蓋基板(2d)の表面に、シールド
    膜が形成されていることを特徴とする請求項6乃至8の
    いずれか1つに記載の超伝導回路の実装構造。
  10. 【請求項10】 表面に超伝導の回路パターン(21
    a)が形成され裏面に超伝導のグランドプレーン(21
    b)が形成された回路基板(2a〜2c)を、開口部
    (11e)を有するケース部材(1a〜1d)に、前記
    グランドプレーン(21b)が前記ケース部材(1a〜
    1d)に熱的および電気的に接触するように固定してな
    るユニット構造を、複数積み重ねて、下側の回路基板の
    回路パターン(21a)と上側の回路基板のグランドプ
    レーン(21b)とが前記開口部(11e)を介して対
    向する構造になっていることを特徴とする超伝導回路の
    実装構造。
  11. 【請求項11】 前記ケース部材(1a〜1d)には、
    前記回路パターン(21a)の入出力端子と電気接続さ
    れるコネクタ(6)を取り付けるためのコネクタ取付部
    (11b)と、下側に位置されるケース部材のコネクタ
    取付部と勘合する切り欠き部(11c)を有しており、
    下側のケース部材のコネクタ取付部(11b)を上側の
    ケース部材の切り欠き部(11c)と勘合させて、前記
    複数のユニット構造が積み重ねられていることを特徴と
    する請求項10に記載の超伝導回路の実装構造。
JP10157845A 1998-06-05 1998-06-05 超伝導回路の実装構造 Expired - Fee Related JP2993494B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10157845A JP2993494B1 (ja) 1998-06-05 1998-06-05 超伝導回路の実装構造
US09/222,923 US6108214A (en) 1998-06-05 1998-12-30 Mounting structure of superconducting circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10157845A JP2993494B1 (ja) 1998-06-05 1998-06-05 超伝導回路の実装構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2993494B1 JP2993494B1 (ja) 1999-12-20
JPH11354850A true JPH11354850A (ja) 1999-12-24

Family

ID=15658621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10157845A Expired - Fee Related JP2993494B1 (ja) 1998-06-05 1998-06-05 超伝導回路の実装構造

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6108214A (ja)
JP (1) JP2993494B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002134800A (ja) * 2000-10-20 2002-05-10 Fujitsu Ltd 超伝導フィルタ装置

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2993926B2 (ja) * 1998-01-14 1999-12-27 株式会社移動体通信先端技術研究所 超伝導回路の実装構造
JP4278617B2 (ja) * 2002-11-12 2009-06-17 富士通株式会社 実装構造及び電子装置
JP4196904B2 (ja) * 2004-08-26 2008-12-17 株式会社デンソー 電子制御装置
US20070070608A1 (en) * 2005-09-29 2007-03-29 Skyworks Solutions, Inc. Packaged electronic devices and process of manufacturing same
DE102009040915A1 (de) * 2009-09-10 2011-04-07 Continental Automotive Gmbh Verfahren zum Verbinden von Gehäuseteilen
US9786633B2 (en) 2014-04-23 2017-10-10 Massachusetts Institute Of Technology Interconnect structures for fine pitch assembly of semiconductor structures and related techniques
WO2016025451A1 (en) 2014-08-11 2016-02-18 Massachusetts Institute Of Technology Interconnect structures for assembly of multi-layer semiconductor devices
US9812429B2 (en) 2014-11-05 2017-11-07 Massachusetts Institute Of Technology Interconnect structures for assembly of multi-layer semiconductor devices
US10134972B2 (en) 2015-07-23 2018-11-20 Massachusetts Institute Of Technology Qubit and coupler circuit structures and coupling techniques
WO2017015432A1 (en) 2015-07-23 2017-01-26 Massachusetts Institute Of Technology Superconducting integrated circuit
JP6075701B1 (ja) * 2015-09-11 2017-02-08 株式会社安川電機 電気機器及び電力変換装置
US10242968B2 (en) 2015-11-05 2019-03-26 Massachusetts Institute Of Technology Interconnect structure and semiconductor structures for assembly of cryogenic electronic packages
WO2017079417A1 (en) 2015-11-05 2017-05-11 Massachusetts Institute Of Technology Interconnect structures for assembly of semiconductor structures including superconducting integrated circuits
US10381541B2 (en) 2016-10-11 2019-08-13 Massachusetts Institute Of Technology Cryogenic electronic packages and methods for fabricating cryogenic electronic packages

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3603945A (en) * 1969-04-21 1971-09-07 Ibm Signal recovery system utilizing amplitude comparison at the beginning and end of a bit period
GB2123216B (en) * 1982-06-19 1985-12-18 Ferranti Plc Electrical circuit assemblies
US4821150A (en) * 1988-03-31 1989-04-11 Hubbell Incorporated Printed circuit board mounting for communication termination
EP0399161B1 (en) * 1989-04-17 1995-01-11 International Business Machines Corporation Multi-level circuit card structure

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002134800A (ja) * 2000-10-20 2002-05-10 Fujitsu Ltd 超伝導フィルタ装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6108214A (en) 2000-08-22
JP2993494B1 (ja) 1999-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2993494B1 (ja) 超伝導回路の実装構造
US6750739B2 (en) Resonator and high-frequency filter
US5889449A (en) Electromagnetic transmission line elements having a boundary between materials of high and low dielectric constants
KR100296847B1 (ko) 유전체공진기장치
EP0597700B1 (en) Plural-mode stacked resonator filter
JP3506104B2 (ja) 共振器装置、フィルタ、複合フィルタ装置、デュプレクサおよび通信装置
WO1995035584A1 (fr) Element de circuit h.f.
EP0795208B1 (en) Electromagnetic resonant filter
JPH0728168B2 (ja) 誘電体共振器
JP4236408B2 (ja) 熱遮断信号伝送ユニットおよび超伝導信号伝送装置
JP3506121B2 (ja) 誘電体共振器、フィルタ、デュプレクサおよび通信装置
US5025228A (en) Ultrastable oscillator functioning at atmospheric pressure and under vacuum
JPH09246803A (ja) 誘電体一体型nrd線路超電導帯域通過フィルタ装置
US6484043B1 (en) Dual mode microwave band pass filter made of high quality resonators
JPH11308009A (ja) シングルモード及びデュアルモードヘリックス装着空洞フィルタ
JP3062886B1 (ja) 立体型超伝導共振器および立体型超伝導フィルタ
JPH11136006A (ja) マイクロ波部品
US5233500A (en) Package for cascaded microwave devices
JPH1197910A (ja) 非可逆回路素子
JP4061223B2 (ja) 超伝導フィルタパッケージ及び超伝導フィルタ装置
JP2606963Y2 (ja) 集中定数形サーキュレータ
JPH1084205A (ja) アイソレータ
JPH06204712A (ja) 非可逆回路素子
JP3316986B2 (ja) 超電導装置用電流リード
JP2000261343A (ja) 超伝導フィルタとローノイズアンプの実装構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071022

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees