JPH11354748A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

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JPH11354748A
JPH11354748A JP10164638A JP16463898A JPH11354748A JP H11354748 A JPH11354748 A JP H11354748A JP 10164638 A JP10164638 A JP 10164638A JP 16463898 A JP16463898 A JP 16463898A JP H11354748 A JPH11354748 A JP H11354748A
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semiconductor
film
integrated circuit
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JP10164638A
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Shoji Yadori
章二 宿利
Kenichi Kuroda
謙一 黒田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DRAMと不揮発性メモリを同一の半導体基
板に混載した場合の製造工程を簡略化する。 【解決手段】 DRAMとMISFETQmがメモリセ
ルとなる不揮発性メモリとを同一の半導体基板1に形成
し、MISFETQmのゲート絶縁膜をドレイン側では
単層のシリコン酸化膜10a、ソース側ではシリコン酸
化膜10b、シリコン窒化膜10cおよびシリコン酸化
膜10dの積層絶縁膜とする。MISFETQmのドレ
インを高濃度のn+ 型半導体領域12aで、ソースを低
濃度のn-型半導体領域12bおよびゲート電極11m
に対してオフセットを有する高濃度のn+ 型半導体領域
12cで構成する。DRAMのビット線BLおよび不揮
発性メモリのデータ線DLをその内壁にサイドウォール
スペーサ19を有する配線溝18内に埋め込んで形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置およびその製造技術に関し、特に、記憶保持動作が必
要な随時書き込み読み出しメモリ(DRAM:Dynamic
Random Access Memory)と電気的書き換え可能な不揮発
性メモリ(EEPROM:Electrical Erasable Progra
mmable Read Only Memory )とを単一の基板に混載する
半導体集積回路装置に適用して有効な技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器の高機能化およびシステ
ム化に伴い、各種の機能を有した回路を1つの半導体チ
ップに混載する混載半導体集積回路装置の要求が高まっ
ている。特に、CPU(Central Processing Unit )に
代表されるロジック回路と、DRAMに代表される記憶
回路とを1つの半導体チップに混載する半導体集積回路
装置に加えて、EEPROM(特に一括消去型の電気的
書き換え可能な不揮発性メモリ、いわゆるフラッシュメ
モリ)をも同一基板に混載して電源が供給されな状態に
おいてもデータあるいはプログラムが保持できる半導体
集積回路装置の要求が高まっている。
【0003】DRAMおよび不揮発性メモリの概要を説
明すれば以下の通りである。
【0004】一般にDRAMの基本構造としてトレンチ
型とスタックド型が知られている。トレンチ型は、情報
蓄積用容量素子(キャパシタ)を基板に掘ったトレンチ
の内部に形成するものであり、スタックド型は、情報蓄
積用容量素子を基板表面の転送用トランジスタ(メモリ
セル選択用MISFET(Metal Insulator Semiconduc
tor Field Effect Transistor ))の上部に形成するも
のである。スタックド型は、さらに情報蓄積用容量素子
をビット線の下部に配置するCUB(Capacitor Under
Bit-line)型および上部に配置するCOB(Capacitor
Over Bit-line)型に分類される。量産が開始された6
4Mビット以降の製品では、セル面積の縮小性に優れた
スタックド型でCOB型が主流となりつつある。
【0005】COB型のメモリセルを有するDRAMの
構造は、たとえば、特開平7−7084号公報、特願昭
62−198043号公報、特願昭63−10635号
公報または特開平8−167702号公報等に記載され
ているとおりである。すなわち、COB型のメモリセル
を有するDRAMのメモリセルは、半導体基板の主面上
にマトリクス状に配置された複数のワード線と複数のビ
ット線との交点に配置され、1個のメモリセル選択用M
ISFETとこれに直列に接続された1個の情報蓄積用
容量素子とで構成されている。メモリセル選択用MIS
FETは、周囲を素子分離領域で囲まれた活性領域に形
成され、主としてゲート酸化膜、ワード線と一体に構成
されたゲート電極およびソース、ドレインを構成する一
対の半導体領域で構成されている。ビット線は、メモリ
セル選択用MISFETの上部に配置され、その延在方
向に隣接する2個のメモリセル選択用MISFETによ
って共有されるソース、ドレインの一方と電気的に接続
されている。情報蓄積用容量素子は、同じくメモリセル
選択用MISFETの上部に配置され、上記ソース、ド
レインの他方と電気的に接続されている。メモリセルの
微細化に伴う情報蓄積用容量素子の蓄積電荷量(Cs)の
減少を補うために、ビット線の上部に配置した情報蓄積
用容量素子の下部電極(蓄積電極)を円筒状に加工する
ことによってその表面積を増やし、その上部に容量絶縁
膜と上部電極(プレート電極)とを形成している。
【0006】一方、シリコン基板上に形成される不揮発
性メモリの基本セル構造は、ゲート酸化膜とその上部の
コントロールゲート(ワード線)との間に設けられ、周
囲と電気的に絶縁されたフローティング(浮遊)ゲート
を電荷の蓄積領域とする、いわゆるフローティングゲー
ト型が主流となっている。
【0007】代表的なフローティングゲート型メモリセ
ルは、シリコン基板の主面上に形成された膜厚10nm程
度のゲート酸化膜の上部にフローティングゲート、層間
絶縁膜およびコントロールゲートを順次形成し、フロー
ティングゲートの両側のシリコン基板にソースおよびド
レインを形成した構造になっている。
【0008】メモリセルの書き込みは、フローティング
ゲート中に電子を注入し、コントロールゲートから見た
トランジスタのしきい値電圧( Vth)を電子の蓄積のな
い状態に比較して3V〜5V程度上昇させることによっ
て行う。また、フローティングゲートへの電子の注入
は、アバランシェ・ブレークダウンによって発生するド
レイン近傍のホットエレクトロンをコントロールゲート
に印加した正電圧によってフローティングゲートへ引き
込む方式が主流である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の不
揮発性メモリセルをDRAMの製造工程で同一チップ上
に混載しようとした場合、不揮発性メモリセルの構造要
素をDRAMセルと共有化することが困難であるため、
製造工程が長く複雑となり、ウエハコスト(製造コス
ト)が高騰するという大きな問題がある。
【0010】すなわち、従来の不揮発性メモリに固有
で、リソグラフィを必要とする製造工程は、(1)高耐
圧p型ウエル形成、(2)高耐圧n型ウエル形成、
(3)浮遊ゲート電極加工、(4)DRAMセル、およ
び周辺回路用のゲート絶縁膜の形成前に、不揮発性メモ
リのセルアレー以外の領域の層間絶縁膜と浮遊ゲート電
極とを除去する工程、(5)周辺回路用トランジスタの
ゲート絶縁膜の膜厚の作り分け、(6)DRAMセルお
よび周辺回路用のゲート電極を加工した後、不揮発性メ
モリのセルアレー内の層間絶縁膜と浮遊ゲート電極を追
加加工する工程、(7)不揮発性メモリセルのソース領
域形成、(8)不揮発性メモリセルのドレイン領域形
成、の計8工程である。上記8工程のうち、(1)およ
び(2)工程は不揮発性メモリの動作に必要な±10V
程度の高電圧を発生し、制御する回路を構成する高耐圧
トランジスタを形成するためであり、(3)工程は浮遊
ゲート電極をワード線に平行な方向に分離するためであ
り、(4)および(6)工程はDRAMセルのワード
線、周辺トランジスタのゲート電極、および不揮発性メ
モリセルのワード線を同一工程で形成するために必要で
あり、(5)工程は電源電圧で動作するトランジスタと
±10V程度の高電圧で動作するトランジスタのゲート
絶縁膜の厚さを調整するためであり、(7)および
(8)工程は不揮発性メモリセルの書き込み消去動作上
で必要な半導体領域の形成を目的としている。これらの
8工程は、いずれもDRAMの製造工程と共通化できな
いため、例えばマスク枚数20枚のDRAMに従来の不
揮発性メモリを混載する場合、マスク枚数は28枚に増
加し、製造コストはおおよそ1.4倍に増大する。
【0011】本発明の目的は、DRAMと不揮発性メモ
リと同一の半導体基板に混載した場合の製造工程を簡略
化できる半導体集積回路装置の構造と製造方法を提供す
ることにある。
【0012】本発明の他の目的は、DRAMと不揮発性
メモリと同一の半導体基板に混載した場合の半導体集積
回路装置の微細化を実現できる技術を提供することにあ
る。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0015】(1)本発明の半導体集積回路装置は、半
導体からなる基板または表面に半導体層を有する基板
と、基板の第1領域に形成された第1記憶素子と、基板
の第2領域に形成された第2記憶素子とを有する半導体
集積回路装置であって、第1記憶素子は、基板の主面に
形成された分離領域に囲まれた第1活性領域上に第1ゲ
ート絶縁膜を介して形成された第1ゲート電極、第1ゲ
ート電極下部の第1チャネル領域、第1チャネル領域を
挟んで形成された一対の第1半導体領域を備えた第1M
ISFETと、第1半導体領域の一方に電気的に接続さ
れた第1金属配線と、第1半導体領域の他方に電気的に
接続され、第1金属配線よりも上層に形成された情報蓄
積用容量素子とを有し、第2記憶素子は、基板の主面に
形成された分離領域に囲まれた第2活性領域上に第2ゲ
ート絶縁膜を介して形成された第2ゲート電極、第2ゲ
ート電極下部の第2チャネル領域、第2チャネル領域を
挟んで形成された第2および第3半導体領域を備えた第
2MISFETと、第2または第3半導体領域の何れか
一方に電気的に接続された第2金属配線とを有し、第2
ゲート絶縁膜の少なくとも一部は、複数の絶縁膜が積層
された積層絶縁膜であるものである。
【0016】すなわち、不揮発性メモリ(第2記憶素
子)の素子構造として、積層絶縁膜中のトラップを電荷
の蓄積領域とし、浮遊ゲート電極を不要とする単純な構
造の不揮発性メモリのセル構造を採用し、これをDRA
Mと混載することにより、製造コストの増加を抑えるも
のである。
【0017】したがって、DRAM(第1記憶素子)と
不揮発性メモリ(第2記憶素子)との構成要素は、共用
できる部分は共用され、製造工程が大幅に簡略化され
る。
【0018】すなわち、本発明の半導体集積回路装置で
は、第1および第2ゲート電極が、同一の材料からな
り、かつ、同一の膜構成を有する。また、本発明の半導
体集積回路装置では、第1および第2金属配線は、同一
の材料からなり、かつ、同一の膜構成を有する。また、
本発明の半導体集積回路装置では、第2半導体領域を構
成する低濃度半導体領域と、第1半導体領域とは、同一
の不純物をほぼ同量含み、かつ、ほぼ同一の深さに形成
される。
【0019】また、本発明の半導体集積回路装置は、第
1および第2金属配線が、第1および第2ゲート電極上
の何れかの絶縁膜に形成された配線溝に埋め込んで形成
される。このとき、配線溝の側壁には絶縁体であるサイ
ドウォールスペーサが形成され、第1および第2金属配
線または金属配線の幅は、サイドウォールスペーサの厚
さの総和に相当する幅だけ配線溝の幅よりも狭く形成さ
れてもよい。
【0020】このような半導体集積回路装置によれば、
DRAMのビット線としてあるいは不揮発性メモリもデ
ータ線として機能する金属配線の幅を細くして半導体集
積回路装置の微細化を図ることができる。
【0021】なお、前記半導体集積回路装置において、
第2半導体領域側の第2ゲート絶縁膜またはゲート絶縁
膜の一部が、積層絶縁膜であり、第3半導体領域側の第
2ゲート絶縁膜またはゲート絶縁膜のその他の部分が、
単一材料からなる単層絶縁膜とすることができる。
【0022】また、積層絶縁膜は、シリコン酸化膜、シ
リコン窒化膜およびシリコン酸化膜からなる三層積層絶
縁膜とすることができ、単層絶縁膜は、シリコン酸化膜
とすることができる。
【0023】また、第2半導体領域は、不純物が高濃度
に導入された高濃度半導体領域と、高濃度半導体領域お
よび第2チャネル領域もしくはチャネル領域間に形成さ
れた不純物が低濃度に導入された低濃度半導体領域とか
らなり、第3半導体領域は、不純物が高濃度に導入され
た高濃度半導体領域からなるものとすることができる。
【0024】また、情報の記録または消去である積層絶
縁膜への電子の注入は、第2半導体領域を低電位に保持
し、第3半導体領域を高電位に保持して行うことができ
る。
【0025】(2)また、本発明の半導体集積回路装置
は、半導体からなる基板または表面に半導体層を有する
基板と、基板の主面に形成された分離領域と、分離領域
に囲まれた活性領域上にゲート絶縁膜を介して形成され
たゲート電極、ゲート電極下部のチャネル領域、チャネ
ル領域を挟んで形成された第2および第3半導体領域を
備えたMISFETと、第2または第3半導体領域の何
れか一方に電気的に接続された金属配線とを有する半導
体集積回路装置であって、ゲート絶縁膜の少なくとも一
部は、複数の絶縁膜が積層された積層絶縁膜であり、金
属配線は、ゲート電極上の何れかの絶縁膜に形成された
配線溝に埋め込んで形成されているものである。すなわ
ち、前記(1)の半導体集積回路装置においてDRAM
領域を有さない不揮発性メモリの領域を有するものであ
ってもよい。
【0026】(3)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体からなる基板または表面に半導体層を有
する基板と、基板の主面に形成された分離領域と、基板
の第1領域に形成され、分離領域で囲まれた第1活性領
域上に第1ゲート絶縁膜を介して形成された第1ゲート
電極、第1ゲート電極下部の第1チャネル領域、第1チ
ャネル領域を挟んで形成された一対の第1半導体領域、
第1半導体領域の一方に電気的に接続された第1金属配
線、および、第1半導体領域の他方に電気的に接続され
た情報蓄積用容量素子を含む第1記憶素子と、基板の第
2領域に形成され、分離領域に囲まれた第2活性領域上
に第2ゲート絶縁膜を介して形成された第2ゲート電
極、第2ゲート電極下部の第2チャネル領域、第2チャ
ネル領域を挟んで形成された第2および第3半導体領
域、および、第2または第3半導体領域に電気的に接続
された第2金属配線を含む第2記憶素子と、を有する半
導体集積回路装置の製造方法であって、(a)基板の主
面に分離領域を形成する工程、(b)第1および第2絶
縁膜を順次形成し、第2領域の一部に第1および第2絶
縁膜を残して、第1および第2絶縁膜を除去する工程、
(c)基板の全面に第3絶縁膜を形成する工程、(d)
基板の全面に導電膜を形成し、導電膜をパターニングし
て、第1領域に第1ゲート電極を形成するとともに、第
2領域の第1および第2絶縁膜の境界線を含む領域上に
第2ゲート電極を形成する工程、(e)第1および第2
絶縁膜が存在しない第2領域の第2ゲート電極間に不純
物を高濃度にイオン注入し、第3半導体領域を形成する
工程、(f)第1および第2領域の第1および第2ゲー
ト電極間に、不純物を低濃度にイオン注入し、第1半導
体領域および第2半導体領域を構成する低濃度半導体領
域を形成する工程、(g)第1および第2ゲート電極を
覆う第4絶縁膜を形成し、第1および第2絶縁膜が存在
する第2領域の第2ゲート電極間に不純物を高濃度にイ
オン注入し、第2半導体領域を構成する高濃度半導体領
域を形成する工程、を含むものである。
【0027】また、さらに、(h)基板の全面に第5絶
縁膜を形成し、第5絶縁膜に配線溝を形成する工程、
(i)配線溝の内部を含む第5絶縁膜上に金属膜を堆積
し、配線溝以外の領域の金属膜を除去し、第1および第
2金属配線を形成する工程、(j)第1および第2金属
配線ならびに第5絶縁膜上に第6絶縁膜を形成し、第6
絶縁膜上に情報蓄積用容量素子を形成する工程、を含む
ものである。
【0028】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、DRAMの製造工程に2回のリソグラフィ工
程(前記(b)工程および(e)工程)を追加すること
により不揮発性メモリセルが製造でき、DRAMと不揮
発性メモリの混載に起因するウエハコストの上昇を大幅
に抑えることが可能となる。
【0029】なお、第1絶縁膜は、熱酸化法により形成
されたシリコン酸化膜であり、第2絶縁膜は、CVD法
により堆積されたシリコン窒化膜であり、第3絶縁膜
は、熱酸化法およびCVD法により形成されたシリコン
酸化膜とすることができる。
【0030】また、(d)工程の前に、第1領域の第3
絶縁膜を除去し、第1領域に第1ゲート絶縁膜となる第
7絶縁膜を形成する工程、を含むことができる。これに
より第1領域と第2領域とのゲート絶縁膜の膜厚をつく
り分けることができ、高耐圧用のMISFETと動作速
度の速さが要求されるMISFETとを作り分けること
ができる。
【0031】また、第7絶縁膜は、熱酸化法により形成
されたシリコン酸化膜であり、熱酸化工程により、第7
絶縁膜の形成とともに第3絶縁膜の第2活性領域上にお
ける膜厚を増加させることができる。
【0032】また、(h)工程の前に、第5絶縁膜の下
層に形成された絶縁膜に接続孔を開口し、第1〜第3半
導体領域の何れかに接続される接続プラグを接続孔内に
形成する工程を有し、(h)工程における配線溝の形成
により、接続プラグの上部または上面を配線溝の底部に
露出することができる。
【0033】また、(h)工程の後に、配線溝の内部を
含む第5絶縁膜上に、配線溝の幅の2分の1よりも薄い
膜厚の第8絶縁膜を堆積し、第8絶縁膜を異方性エッチ
ングすることにより、配線溝の側壁にサイドウォールス
ペーサを形成する工程を有することができる。これによ
り配線溝の側壁にサイドウォールスペーサを形成してサ
イドウォールスペーサの間に形成される金属配線の線幅
を細くできる。
【0034】また、第1および第2金属配線または金属
配線を形成するための金属膜の除去は、CMP法による
研磨により行われ、研磨を過剰に行うことによって配線
溝内の第1および第2金属配線または金属配線の表面に
ディッシングを発生させるものとすることができる。あ
るいは、第1および第2金属配線または金属配線を形成
するための金属膜の除去は、CMP法による研磨により
行われ、研磨を過剰に行うことによって配線溝上部のサ
イドウォールスペーサの幅が狭くなっている部分をも金
属膜とともに除去するものとすることができる。これに
より、配線溝上部のサイドウォールスペーサの膜厚が薄
くなっている部分に金属配線を形成せず、金属配線の線
幅を確実に細くできる。
【0035】(4)なお、本発明の半導体集積回路装置
の製造方法は、半導体からなる基板または表面に半導体
層を有する基板と、基板の主面に形成された分離領域
と、分離領域で囲まれた活性領域上にゲート絶縁膜を介
して形成されたゲート電極、ゲート電極下部のチャネル
領域、チャネル領域を挟んで形成された第2および第3
半導体領域、および、第2または第3半導体領域に電気
的に接続された金属配線を含む記憶素子と、を有する半
導体集積回路装置の製造方法であって、(a)基板の主
面に分離領域を形成する工程、(b)第1および第2絶
縁膜を順次形成し、その一部を残して、第1および第2
絶縁膜を除去する工程、(c)基板の全面に第3絶縁膜
を形成する工程、(d)基板の全面に導電膜を形成し、
導電膜をパターニングして、第1および第2絶縁膜の境
界線を含む領域上にゲート電極を形成する工程、(e)
第1および第2絶縁膜が存在しないゲート電極間に不純
物を高濃度にイオン注入し、第3半導体領域を形成する
工程、(f)ゲート電極間に、不純物を低濃度にイオン
注入し、第2半導体領域を構成する低濃度半導体領域を
形成する工程、(g)ゲート電極を覆う第4絶縁膜を形
成し、第1および第2絶縁膜が存在するゲート電極間に
不純物を高濃度にイオン注入し、第2半導体領域を構成
する高濃度半導体領域を形成する工程、(h)基板の全
面に第5絶縁膜を形成し、第5絶縁膜に配線溝を形成す
る工程、(i)配線溝の内部を含む第5絶縁膜上に金属
膜を堆積し、配線溝以外の領域の金属膜を除去し、金属
配線を形成する工程、を含むものとすることができる。
これにより前記(3)の半導体集積回路装置を製造でき
る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0037】(実施の形態1)図1は、本発明の一実施
の形態である半導体集積回路装置のチップ全体の一例を
示した平面図である。
【0038】本実施の形態1の半導体集積回路装置は、
半導体基板1上にDRAM領域1D、不揮発性メモリ領
域1F、演算回路領域1Rおよび入出力制御部1IOを
有する。DRAM領域1Dには、メモリアレイDMAR
YとセンスアンプSAと制御回路DCNTLが含まれ
る。制御回路DCNTLではセンスアンプSAの制御お
よびYセレクト信号が制御される。不揮発性メモリ領域
1Fには、不揮発性メモリ(電気的書き換え可能な一括
消去型メモリ、いわゆるフラッシュメモリ)のメモリア
レイFMARY、データレジスタDREG、制御回路F
CNTL、高電圧発生回路HVS、電圧制御回路VSC
NTLが含まれる。
【0039】DRAMのメモリアレイDMARYと演算
回路領域1Rとは入出力制御部1IOを介して接続さ
れ、データの入出力が行われる。一方、不揮発性メモリ
のメモリアレイFMARYと演算回路領域1Rとはデー
タレジスタDREGを介してデータの入出力が行われ
る。演算回路領域1RはCPUに代表されるロジック回
路である。
【0040】図2は、DRAM領域1Dの等価回路図で
ある。図示のように、このDRAMのメモリアレイDM
ARYは、マトリクス状に配置された複数のワード線W
L(WL0 、WL1 、WLn …)と複数のビット線BL
およびそれらの交点に配置された複数のメモリセルによ
り構成されている。1ビットの情報を記憶する1個のメ
モリセルは、1個のキャパシタCとこれに直列に接続さ
れた1個のメモリセル選択用MISFETQsとで構成
されている。メモリセル選択用MISFETQsのソー
ス、ドレインの一方は、キャパシタCと電気的に接続さ
れ、他方はビット線BLと電気的に接続されている。ワ
ード線WLの一端は、ワードドライバWDに接続され、
ビット線BLの一端は、センスアンプSAに接続されて
いる。
【0041】図3は、不揮発性メモリ領域1Fの主要部
を示す概略回路図である。この不揮発性メモリのメモリ
アレイFMARYには、図の左右方向(X方向)に延在
する複数本のワード線WL(WL1 〜WLm )および複
数本のソース線SL(SL1〜SLm/2 )、これらと直
交するY方向に延在する複数本のデータ線DL(DL1
〜DLn )および後述するMISFET構造で構成され
た複数個のメモリセルM(M11〜Mnm)が形成されてい
る。
【0042】上記ワード線WL(WL1 〜WLm )のそ
れぞれは、X方向に沿って配置された複数個のメモリセ
ルMのゲート電極に接続され、その一端部はロウデコー
ダ(X−DEC)に接続されている。ソース線SL(S
L1 〜SLm/2 )のそれぞれは、2本のワード線WLの
間に1本ずつ配置され、Y方向に隣接する2個のメモリ
セルMの共通するソースに接続されている。また、これ
らのソース線SL(SL1 〜SLm/2 )の一端部は、メ
モリアレイFMARYの周辺部に配置された共通ソース
線CSLに接続されている。データ線DL(DL1 〜D
Ln )のそれぞれは、Y方向に隣接する2個のメモリセ
ルMの共通するドレインに接続され、その一端部はカラ
ムデコーダ(Y−DEC)およびセンスアンプ(SA)
に接続されている。
【0043】図4は、図1のDRAMのメモリアレイD
MARYの一部(図4(a))と不揮発性メモリのメモ
リアレイFMARYの一部(図4(b))を示した平面
図である。なお、この平面図では部材を構成するパター
ンの形状を示し、実際の部材の形状を表すものではな
い。
【0044】図4(a)に示すようにメモリアレイDM
ARYには、活性領域L1が配置され、Y方向にワード
線WLが、X方向にビット線BLが形成されている。ワ
ード線WLと活性領域L1との重なる領域では、ワード
線WLは、メモリセル選択用MISFETQsのゲート
電極として機能する。ワード線WLのゲート電極として
機能する領域に挟まれた活性領域L1の領域、つまり活
性領域L1の中央部分にはビット線BLに接続する接続
プラグBPが形成されている。接続プラグBPは活性領
域L1とビット線BLにまたがるようにY方向に長い形
状を有しており、活性領域L1の中央部分とビット線と
は接続プラグBPを介して接続される。活性領域L1の
両端領域は容量電極接続孔SNCTを介してキャパシタ
Cに接続される。
【0045】本実施の形態においては、ビット線BLと
活性領域L1とは、X方向に延在した直線形状で形成さ
れている。このように直線形状で形成されるため、ビッ
ト線BLおよび活性領域L1の加工の際のフォトリソグ
ラフィにおいて露光光の干渉を少なくし、加工マージン
を向上できる。また、ビット線BLと活性領域L1はフ
ォトリソグラフィの加工限界で形成されるが、ビット線
BLはその加工限界よりも細く形成されている。このた
め、容量電極接続孔SNCTの加工マージンを向上して
半導体集積回路装置の信頼性を向上できる。また、ビッ
ト線BL間の距離を増加してビット線容量を低減し半導
体集積回路装置の性能を向上できる。
【0046】図4(b)に示すようにメモリアレイFM
ARYには、活性領域L2が配置され、Y方向にワード
線WLが、X方向にデータ線DLが形成されている。ワ
ード線WLと活性領域L2との重なる領域では、ワード
線WLは、メモリセルMとして機能するMISFETの
ゲート電極として機能する。ワード線WLの下部の活性
領域L2には、後に説明するようにゲート絶縁膜の構造
が相違する2つの領域の境界が存在する。活性領域L2
のソース側L2Sでは後に説明するようにゲート絶縁膜
が3層構成の積層絶縁膜であり、活性領域L2のドレイ
ン側L2Dではゲート絶縁膜は単層絶縁膜である。活性
領域L2のソース側L2SはY方向に互いに接続され、
ソース線SLとして機能する。活性領域L2のドレイン
側L2Dにはデータ線接続孔DLCTが形成され、デー
タ線DLはデータ線接続孔DLCTを介してドレイン領
域に接続される。
【0047】図5は、本実施の形態のDRAM領域(1
D)のメモリセルDMARYの部分(A領域)と周辺回
路たとえばセンスアンプSAの一部(B領域)について
示した断面図であり、図4(a)におけるC−C線断面
を示す。図6は、メモリセルDMARYの部分について
示した断面図であり、(a)は図4(a)におけるA−
A線断面を、(b)は図4(a)におけるD−D線断面
を、(c)は図4(a)におけるB−B線断面を示す。
また、図7は、不揮発性メモリ領域1FのメモリセルF
MARYの部分(C領域)と周辺回路の一部(D領域)
について示した断面図であり、図4(b)におけるE−
E線断面を示す。図8は、不揮発性メモリ領域1Fのメ
モリセルFMARYの部分について示した断面図であ
り、(a)は図4(b)におけるF−F線断面を、
(b)は図4(b)におけるG−G線断面を示す。な
お、本実施の形態では0.20μmの設計ルールでの製造
技術を例示する。
【0048】半導体基板1の主面のA領域およびC領域
にはp型ウェル2が形成され、B領域およびD領域には
p型ウェル3およびn型ウェル4が形成されている。半
導体基板1は、たとえば10Ω・cmの抵抗率のp型の
単結晶シリコンからなる。また、A領域のp型ウェル2
の主面にはしきい値電圧調整層5が形成され、A領域お
よびC領域のp型ウェル2を囲むようにn型のディープ
ウェル6が形成されている。ディープウェル6は、p型
ウェル2を他の半導体基板1の領域から電気的に分離す
る機能を有する。なお、他の各ウェルにも、しきい値電
圧調整層が形成されていてもよい。
【0049】各ウェルの主面には、分離領域7が形成さ
れている。分離領域7はシリコン酸化膜からなり、半導
体基板1の主面に形成された浅溝8に埋め込んで形成さ
れる。浅溝8は、たとえば0.3μmの深さを有し、内壁
には熱酸化されたシリコン酸化膜が形成されてもよい。
【0050】A領域のp型ウェル2の主面にはDRAM
のメモリセル選択用MISFETQsが形成され、B領
域のp型ウェル3およびn型ウェル4の主面には各々n
チャネルMISFETQndおよびpチャネルMISF
ETQpdが形成されている。C領域のp型ウェル2の
主面には不揮発性メモリのメモリセルとして機能するn
チャネル型のMISFETQmが形成され、D領域のp
型ウェル3およびn型ウェル4の主面には各々nチャネ
ルMISFETQnfおよびpチャネルMISFETQ
pfが形成されている。
【0051】メモリセル選択用MISFETQsは、p
型ウェル2の主面上にゲート絶縁膜10を介して形成さ
れたゲート電極11と、ゲート電極11の両側のp型ウ
ェル2の主面に形成された半導体領域12とを有する。
【0052】ゲート絶縁膜10は、たとえば7〜8nm
の膜厚を有する熱酸化により形成されたシリコン酸化膜
からなる。
【0053】ゲート電極11は、たとえば50nmの膜
厚の多結晶シリコン膜と100nmの膜厚のタングステ
ンシリサイド(WSi2 )膜との積層膜とすることがで
きる。多結晶シリコン膜には、たとえばリン(P)を3
×1020atoms/cm3 程度導入することができる。なお、
タングステンシリサイド膜に限られず、コバルトシリサ
イド(CoSi)膜、チタンシリサイド(TiSi)膜
等の他のシリサイド膜であってもよい。また、ゲート電
極11は、たとえば膜厚70nmの多結晶シリコン膜、
膜厚50nmの窒化チタン膜および膜厚100nmのタ
ングステン膜の積層膜とすることもできる。
【0054】半導体領域12にはn型の不純物、たとえ
ば砒素(As)またはリンが導入されている。
【0055】メモリセル選択用MISFETQsのゲー
ト電極11の上層にはシリコン窒化膜からなるキャップ
絶縁膜13が形成され、さらにその上層をシリコン窒化
膜14で覆われる。キャップ絶縁膜13の膜厚はたとえ
ば200nmであり、シリコン窒化膜14の膜厚はたと
えば30nmである。シリコン窒化膜14は、ゲート電
極11の側壁にも形成され、後に説明する接続孔を形成
する際の自己整合加工に利用される。なお、メモリセル
選択用MISFETQsのゲート電極11は、DRAM
のワード線として機能するものであり、分離領域7の上
面にはワード線WLの一部が形成されている。
【0056】nチャネルMISFETQndおよびpチ
ャネルMISFETQpdは、各々B領域のp型ウェル
3およびn型ウェル4の主面上に形成され、ゲート絶縁
膜10を介して形成されたゲート電極11と、ゲート電
極11の両側の各ウェルの主面に形成された半導体領域
15とから構成される。ゲート絶縁膜10およびゲート
電極11は前記と同様である。半導体領域15は低濃度
不純物領域15aと高濃度不純物領域15bとからな
り、いわゆるLDD(Lightly Doped Drain )構造を形
成している。半導体領域15に導入される不純物は、M
ISFETの導電形に応じてn型またはp型の不純物が
導入される。
【0057】nチャネルMISFETQnおよびpチャ
ネルMISFETQpのゲート電極11の上層にはシリ
コン窒化膜からなるキャップ絶縁膜13が形成され、さ
らにその上層およびゲート電極11とキャップ絶縁膜1
3との側壁がシリコン窒化膜14で覆われる。キャップ
絶縁膜13とシリコン窒化膜14は前記と同様である。
【0058】C領域のMISFETQmは、主としてゲ
ート絶縁膜上に形成されたゲート電極11mと、一端が
ゲート電極11mの下部まで延在するn+ 型半導体領域
12a(ドレイン)と、ゲート電極11mに対してオフ
セットするように形成されたn+ 型半導体領域12b
(高濃度ソース)と、n+ 型半導体領域12bの周囲に
形成され、一端がゲート電極11mの下部まで延在する
- 型半導体領域12c(低濃度ソース)と、これらの
ソース、ドレインに挟まれたチャネル領域(図示せず)
とで構成されている。ゲート電極11mはワード線WL
と一体に構成され、ソース(n+ 型半導体領域12b、
- 型半導体領域12c)はソース線SLと一体に構成
されている。
【0059】ゲート電極11mは、前記ゲート電極11
と同様であり、ゲート電極11m上には、前記と同様の
キャップ絶縁膜13およびシリコン窒化膜14が形成さ
れている。シリコン窒化膜14は、ゲート電極11mお
よびキャップ絶縁膜13の側壁にも形成される。また、
ゲート電極11mの下部に形成されたゲート絶縁膜は、
ドレイン側が1層のシリコン酸化膜10aで構成され、
ソース側がシリコン酸化膜10b、シリコン窒化膜10
cおよびシリコン酸化膜10dを積層した3層の絶縁膜
で構成されている。
【0060】このように、不揮発性メモリのメモリセル
として機能する本実施の形態のMISFETQmは、従
来の不揮発性メモリのように浮遊ゲート電極および制御
ゲート電極を有する構造ではなく、通常のMISFET
と類似の単純なゲート電極構造を有するものである。こ
のため、不揮発性メモリとDRAMとを同一基板に形成
する場合であっても、後に説明するように、DRAMの
製造工程の多くを不揮発性メモリの製造工程と兼用する
ことができ、工程を簡略化することができる。
【0061】D領域のnチャネルMISFETQnfお
よびpチャネルMISFETQpfは、各々D領域のp
型ウェル3およびn型ウェル4の主面上に形成され、ゲ
ート絶縁膜10eを介して形成されたゲート電極11
と、ゲート電極11の両側の各ウェルの主面に形成され
た半導体領域15とから構成される。ゲート絶縁膜10
eは、ゲート絶縁膜10と比較してその膜厚が厚く、駆
動電圧として高い電圧が必要となる不揮発性メモリの駆
動回路に適した高耐圧のMISFETに適した構造を有
する。ゲート電極11は前記と同様である。半導体領域
15は、前記と同様の低濃度不純物領域15aと高濃度
不純物領域15bとからなり、いわゆるLDD(Lightl
y Doped Drain )構造を形成している。半導体領域15
に導入される不純物は、MISFETの導電形に応じて
n型またはp型の不純物が導入される。
【0062】nチャネルMISFETQnおよびpチャ
ネルMISFETQpのゲート電極11の上層にはシリ
コン窒化膜からなるキャップ絶縁膜13が形成され、さ
らにその上層およびゲート電極11とキャップ絶縁膜1
3との側壁がシリコン窒化膜14で覆われる。キャップ
絶縁膜13とシリコン窒化膜14は前記と同様である。
【0063】メモリセル選択用MISFETQs、nチ
ャネルMISFETQnd、pチャネルMISFETQ
pd、MISFETQm、nチャネルMISFETQn
fおよびpチャネルMISFETQpfのゲート電極1
1、11m間のギャップには、絶縁膜16が埋め込まれ
ている。絶縁膜16は、たとえばSOG(Spin On Glas
s )膜、TEOS(テトラメトキシシラン)を原料ガス
としプラズマCVD法により形成されたシリコン酸化膜
(以下TEOS酸化膜という)がCMP(Chemical Mec
hanical Polishing )法により平坦化されたTEOS酸
化膜およびTEOS酸化膜の積層膜とすることができ
る。
【0064】絶縁膜16上には配線形成用の絶縁膜17
が形成されている。絶縁膜17は、たとえばTEOS酸
化膜とすることができる。
【0065】絶縁膜17には、配線溝18が形成され、
配線溝18の側壁にはサイドウォールスペーサ19が形
成されている。配線溝18は後に説明するようにフォト
リソグラフィによる加工限界で形成される。また、サイ
ドウォールスペーサ19は、たとえばシリコン窒化膜で
構成される。サイドウォールスペーサ19はシリコン酸
化膜で構成されてもよい。
【0066】サイドウォールスペーサ19で挟まれた配
線溝18の内部には、A領域においてはビット線BL
が、C領域においてはデータ線DLが、B領域およびD
領域においては第1層配線20が形成される。ビット線
BL、データ線DLおよび第1層配線20は後に説明す
るようにCMP法を用いて同時に形成される。ビット線
BL、データ線DLおよび第1層配線20は、たとえば
タングステン膜から構成されるが、他の金属、たとえば
銅膜等を用いてもよい。
【0067】このように、A領域においてビット線BL
が配線溝18内に埋め込んで形成されるため、後に説明
する情報蓄積用容量素子Cまでの層間高さを小さくする
ことができる。すなわち、ビット線BLを金属膜のフォ
トリソグラフィによるパターニングを用いて形成しよう
とすれば、後に説明する接続プラグとビット線BLとを
絶縁する絶縁膜が必要であるが、本実施の形態の場合に
はそれが必要でない。このため、その絶縁膜の膜厚に相
当するだけの層間幅を小さくして素子高さを低減でき
る。また、C領域において、データ線DLが配線溝18
内に埋め込んで形成されるため、不揮発性メモリのメモ
リセルを微細に形成することができる。
【0068】また、配線溝18の内壁にサイドウォール
スペーサ19が形成されるため、ビット線BLおよびデ
ータ線DLの幅を小さくすることができる。すなわち、
サイドウォールスペーサ19の幅に相当するだけ配線溝
18の幅を狭くして、そこに形成されるビット線BLお
よびデータ線DLの線幅を細くできる。これは、ビット
線BL、データ線DLおよび第1層配線20の線幅をフ
ォトリソグラフィによる加工限界以下の加工精度で形成
できることを意味する。このため、A領域においては、
後に説明する情報蓄積用容量素子Cと接続プラグとを接
続する容量電極接続孔の加工の際に加工マージンを大き
くして、容量電極接続孔の加工パターンの合わせずれが
発生しても、情報蓄積用容量素子Cとビット線BLとの
短絡に起因する不良を発生せず、この結果DRAMの信
頼性および製品の歩留まりを向上できる。また、C領域
においては、データ線DLの線幅を細くしてメモリセル
の高集積化を図れる。
【0069】また、A領域において、容量電極接続孔の
加工マージンを大きくとれるため、従来採用していたよ
うな容量電極接続孔の加工の際のビット線BLに対する
自己整合加工を採用する必要がない。このため、自己整
合加工に必要なビット線BLのキャップ絶縁膜が不要で
あり、このためキャップ絶縁膜の膜厚に相当するだけ素
子の高さを低減できる。この結果、先の素子高さの低減
効果とも併せてA領域とB領域、C領域あるいはD領域
との段差を低減し、B領域、C領域あるいはD領域の絶
縁膜厚さを低減できる。この結果、段差に起因する第2
層以上の配線の加工性の向上とその断線の防止を図るこ
とができ、その下層の配線等への接続孔の加工性を向上
できる。
【0070】また、A領域においてビット線BLの線幅
が細く形成できることから、ビット線BL間の距離を大
きくしてビット線BL間の線間容量を低減できる。この
結果、DRAMのセンスアンプの検出感度を向上してノ
イズ耐性を向上し、DRAMの性能を向上できる。
【0071】なお、ビット線BL、データ線DLおよび
第1層配線20は、配線溝18が形成された絶縁膜17
の表面の標高よりも低く形成されている。これは、サイ
ドウォールスペーサ19の上部付近における膜厚が図示
するとおり薄くなる傾向にあり、このような場合、サイ
ドウォールスペーサ19の上部付近にまでビット線BL
を形成したのではビット線BLの線幅縮小の効果が十分
に得られない恐れがある。そのため、後に説明するよう
にビット線BL、データ線DLおよび第1層配線20の
形成の際にCMP法による研磨を過剰に行い、故意にデ
ィッシングを発生させてビット線BLの線幅を十分に細
く形成したものである。これによりビット線BL、デー
タ線DLおよび第1層配線20の線幅縮小の効果を確実
に奏することができる。
【0072】A領域のビット線BL、C領域のデータ線
DLは、接続プラグ21を介して、各々一対のメモリセ
ル選択用MISFETQsに共有される半導体領域1
2、およびMISFETQmのn+ 型半導体領域12a
(ドレイン)に接続される。ビット線BLおよび接続プ
ラグ21、データ線DLおよび接続プラグ21は配線溝
18の底部で接続されている。これは、後に説明するよ
うに配線溝18の形成の際に接続プラグ21の上部が同
時に露出されることに基づく。
【0073】また、A領域のメモリセル選択用MISF
ETQsの他方の半導体領域12上には情報蓄積用容量
素子に接続される接続プラグ22が形成されている。接
続プラグ21、22は、n型の不純物たとえばリンが2
×1020atoms/cm3 程度導入された多結晶シリコン膜と
することができる。
【0074】なお、B領域のnチャネルMISFETQ
ndおよびpチャネルMISFETQpd、D領域のn
チャネルMISFETQnfおよびpチャネルMISF
ETQpfの高濃度不純物領域15bにはビット線BL
が直接接続される。このようにビット線BL、データ線
DLを高濃度不純物領域15bに直接接続することによ
り接続プラグを形成した場合に比較して接続プラグの抵
抗および接続抵抗を低減し、B領域およびD領域のMI
SFETの動作速度を向上できる。なお、高濃度不純物
領域15bの表面にはコバルト、チタン、タンタル、タ
ングステン等のシリサイド膜を形成できる。
【0075】ビット線BL、データ線DLおよび第1層
配線20は、層間絶縁膜23で覆われている。層間絶縁
膜23は、たとえばTEOS酸化膜とすることができ
る。
【0076】層間絶縁膜23の上層のA領域には、シリ
コン窒化膜からなる絶縁膜24が形成され、さらに情報
蓄積用の情報蓄積用容量素子Cが形成されている。絶縁
膜24は後に説明するように情報蓄積用容量素子Cの下
部電極27を形成する際のエッチングストッパとして機
能する薄膜である。
【0077】情報蓄積用容量素子Cは、接続プラグ22
に接続プラグ25を介して接続される下部電極27と、
たとえばシリコン窒化膜および酸化タンタルからなる容
量絶縁膜28と、たとえば窒化チタンからなるプレート
電極29とから構成される。接続プラグ25は容量電極
接続孔26内に形成され、容量電極接続孔26は前記し
たとおりビット線BLから十分に離れて形成されるた
め、ビット線BLと接続プラグ25とが短絡する恐れは
ない。
【0078】情報蓄積用容量素子C、B〜D領域の層間
絶縁膜23の上層には、たとえばTEOS酸化膜からな
る絶縁膜30が形成されている。なお、B〜D領域の層
間絶縁膜23の上層には情報蓄積用容量素子Cと同層に
絶縁膜が形成されてもよい。この絶縁膜により、情報蓄
積用容量素子Cの標高に起因するA領域とB領域との間
の段差の発生を防止することができ、フォトリソグラフ
ィの焦点深度に余裕を持たせることができ、工程を安定
にして微細加工に対応することができる。
【0079】絶縁膜30の上層には第2層配線31が形
成され、第2層配線31と上部電極29あるいは第1層
配線20との間はプラグ32で接続される。第2層配線
31は、たとえば窒化チタン膜、アルミニウム膜および
窒化チタン膜の積層膜とすることができ、プラグ32
は、たとえばチタン膜、窒化チタン膜およびタングステ
ン膜の積層膜とすることができる。
【0080】なお、第2層配線31上にはさらに層間絶
縁膜を介して第3層配線あるいはそれ以上の配線層を有
してもよいが、説明を省略する。
【0081】次に、上記不揮発性メモリのプログラム動
作を図9(メモリセル約1個分を示す概略断面図)、図
10(メモリセルの動作電圧表)および図11(メモリ
セルの書き込み動作時におけるチャネル領域の電位分布
と電界強度分布とを示すグラフ)を用いて説明する。
【0082】書き込み動作は、選択したメモリセル(M
ISFETQm)のソース(12b、12c)を接地電
位(0V)とし、ゲート電極(11m)およびドレイン
(12a)にそれぞれ5Vの正電圧を印加する。これに
より、低濃度ソース(12b)の端部に図11に示すよ
うな電界強度のピークが生じ、この領域で発生したホッ
トエレクトロン(e- )がシリコン窒化膜10c中の電
子トラップに注入され、ゲート電極(11m)から見た
しきい値電圧が上昇することにより、書き込みが行われ
る。
【0083】また、読み出し動作も同様に、選択したメ
モリセルのソース(12b、12c)を接地電位(0
V)とし、ゲート電極(11m)およびドレイン(12
a)にそれぞれ2Vの正電圧を印加して行う。消去動作
は、メモリセルのドレイン(12a)を接地電位(0
V)とし、ソース(12b、12c)に5Vの正電圧、
ゲート電極(11m)に−10Vの負電圧をそれぞれ印
加し、シリコン窒化膜10c中にトラップされた電子を
基板(p型ウエル2)側へ放出することにより、ゲート
電極(11m)から見たしきい値電圧を下降させて行
う。
【0084】次に、本実施の形態1の半導体集積回路装
置の製造方法を図面を用いて説明する。図12〜図63
は本実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方法の一
例を工程順に示した断面図または平面図である。なお、
特に示さない限り断面図においては、各図の(a)にD
RAM領域の図4(a)におけるC−C線断面を、各図
の(b)に不揮発性メモリ領域の図4(b)におけるE
−E線断面を示す。また、平面図においては、各図の
(a)にDRAM領域の平面を、各図の(b)に不揮発
性メモリ領域の平面を示す。
【0085】まず、たとえば10Ω・cm程度の抵抗率
を有するp型の半導体基板1を用意し、図12に示す活
性領域L1、L2のパターンで、半導体基板1の主面に
深さがたとえば0.3μmの浅溝8を形成する。その後半
導体基板1に熱酸化を施し、シリコン酸化膜を形成して
もよい。さらにシリコン酸化膜を堆積してこれをCMP
法により研磨して浅溝8内にのみシリコン酸化膜を残
し、分離領域7を形成する。
【0086】なお、このときの分離領域7で囲まれる活
性領域L1、L2のパターンは、図12に示されるよう
に、直線状の平面パターンである。このため、フォトリ
ソグラフィによる浅溝8の加工において、露光光の干渉
等の加工精度の低下要因を極力排除して、フォトリソグ
ラフィの加工限界付近でも精度よく加工を行うことがで
きる。
【0087】次に、フォトレジストをマスクにして加速
エネルギ2300keV、ドーズ量1×1013/cm2
のリンイオンを注入してディープウェル6を形成する。
次に、フォトレジストをマスクにして加速エネルギ10
00keVのリンイオンをドーズ量1×1013/c
2 、加速エネルギ460keVのリンイオンをドーズ
量3×1012/cm2 、加速エネルギ180keVのリ
ンイオンをドーズ量5×1011/cm2 の条件で重ねて
イオン注入し、n型ウェル4を形成する。さらにフォト
レジストをマスクにして加速エネルギ500keVのボ
ロンイオンをドーズ量1×1013/cm2 、加速エネル
ギ150keVのボロンイオンをドーズ量3×1012
cm2 、加速エネルギ50keVのボロンイオンをドー
ズ量5×1011/cm2 の条件で重ねてイオン注入し、
p型ウェル2,3を形成する(図13)。さらに半導体
基板1の全面に、加速エネルギ70keVの2沸化ボロ
ン(BF2 )イオンをドーズ量1.5×1012/cm2
条件でイオン注入してもよい。
【0088】次に、半導体基板1の分離領域7で囲まれ
た活性領域の表面に温度800℃の熱酸化法により厚さ
約10nmのシリコン酸化膜10bを成長させ、続いて
温度800℃のCVD法により厚さ約10nmのシリコ
ン窒化膜10cを堆積する(図13)。シリコン窒化膜
10cは、不揮発性メモリのメモリセルに蓄積される電
荷を保持する機能を有する。
【0089】次に、図14に示すパターンP1の平面形
状にフォトレジスト膜33をパターニングし、このフォ
トレジスト膜33をマスクとして、シリコン窒化膜10
cをドライエッチング法によりエッチングする(図1
5)。フォトレジスト膜33の膜厚は約1μmである。
【0090】次に、フォトレジスト膜33をアッシング
により除去し、パターニングされたシリコン窒化膜10
cをマスクとしてシリコン酸化膜10bをエッチング
し、さらに、シリコン窒化膜10cで覆われていない半
導体基板1の主面に、温度800℃の熱酸化法により厚
さ5nmの熱酸化膜を成長させ、続いて温度800℃の
CVD法により厚さ10nmのシリコン酸化膜10dを
堆積する。このとき、シリコン窒化膜10cで覆われて
いない領域においては、熱酸化によるシリコン酸化膜と
CVD法によるシリコン酸化膜により厚さ15nmのシ
リコン酸化膜10aが形成される。一方、シリコン窒化
膜10cで覆われた領域では、シリコン酸化膜10b、
シリコン窒化膜10cおよびシリコン酸化膜10dの厚
さ30nmの積層絶縁膜が形成される(図16)。
【0091】次に、不揮発性メモリの領域(C領域およ
びD領域)を覆うフォトレジスト膜34を形成し、フォ
トレジスト膜34をマスクとして、たとえば加速エネル
ギ20keVのボロンイオンをドーズ量3×1012/c
2 の条件でイオン注入し、メモリセル選択用MISF
ETQsのしきい値電圧調整層5を形成する。その後、
DRAM領域(A領域およびB領域)のシリコン酸化膜
10aをエッチングにより除去する(図17)。しきい
値電圧調整層5によりメモリセル選択用MISFETQ
sのしきい電圧を0.7V程度に調整できる。
【0092】次に、フォトレジスト膜34をアッシング
により除去し、DRAM領域(A領域およびB領域)に
温度800℃の熱酸化法により厚さ約7nmのゲート絶
縁膜10を形成する(図18)。このとき、同時に不揮
発性メモリ領域(C領域およびD領域)では、シリコン
酸化膜10aの膜厚が前記熱酸化により追加されてその
厚さが約16nmとなる。D領域のシリコン酸化膜10
aは、後に高耐圧のMISFET(Qnf、Qpf)の
ゲート絶縁膜となる。また、C領域のシリコン酸化膜1
0aとシリコン酸化膜10b、シリコン窒化膜10cお
よびシリコン酸化膜10dの積層膜とは、MISFET
Qmのゲート絶縁膜となる。
【0093】次に、半導体基板1の全面に、たとえば不
純物としてリンが3×1020/cm3 の濃度で導入され
た多結晶シリコン膜を50nmの膜厚で形成し、次に、
たとえば100nmの膜厚でタングステンシリサイド膜
を堆積する。さらにシリコン窒化膜をたとえば200n
mの膜厚で堆積する。多結晶シリコン膜およびシリコン
窒化膜は、たとえばCVD(Chemical Vapor Depositio
n )法により、タングステンシリサイド膜はスパッタ法
により形成できる。
【0094】その後、図19に示すワード線WLのパタ
ーンで、シリコン窒化膜、タングステンシリサイド膜お
よび多結晶シリコン膜をフォトリソグラフィ技術および
エッチング技術を用いてパターニングし、ゲート電極1
1(ワード線WL)およびキャップ絶縁膜13を形成す
る(図20)。図19(b)に示しように、C領域にお
けるワード線WLのパターニングは、シリコン酸化膜1
0aとシリコン酸化膜10b、シリコン窒化膜10cお
よびシリコン酸化膜10dの積層膜との境界を含むよう
にパターニングする。
【0095】次に、図19に示すパターンP2の平面形
状に開口を有するフォトレジスト膜35を形成し、この
フォトレジスト膜35およびC領域のワード線WLをマ
スクとしてヒ素(As)をイオン注入する。ヒ素イオン
の注入条件は、たとえば加速エネルギ50keV、ドー
ズ量2×1015/cm2 とすることができる。この後、
温度850℃の窒素中でのアニールを約10分間施し
て、n+ 型半導体領域12a(ドレイン)を形成する
(図21)。
【0096】次に、フォトレジスト膜35をアッシング
により除去し、A領域、C領域およびB領域とD領域の
nチャネルMISFET(Qnd、Qnf)の領域に開
口を有するフォトレジスト膜をマスクとして、リンイオ
ンを、たとえば加速エネルギ60keV、ドーズ量1×
1013/cm2 条件でイオン注入し、A領域の半導体領
域12、C領域のn- 型半導体領域12c(低濃度ソー
ス)およびB、D領域のnチャネルMISFET(Qn
d、Qnf)の低濃度不純物領域15aを同時に形成す
る。さらに、B領域とD領域のpチャネルMISFET
(Qpd、Qpf)の領域に開口を有するフォトレジス
ト膜をマスクとして、ボロンを同様の条件でイオン注入
し、B領域とD領域のpチャネルMISFET(Qp
d、Qpf)の低濃度不純物領域15aを形成する(図
22)。
【0097】次に、半導体基板1の全面にシリコン窒化
膜14を、たとえば30nmの膜厚で堆積する。なお、
A領域およびB領域に形成されたフォトレジスト膜をマ
スクとして、シリコン窒化膜14を異方性エッチング
し、B領域とD領域のゲート電極11の側壁にサイドウ
ォールスペーサを形成してもよい。また、シリコン窒化
膜14は、後に説明する接続孔を形成する際の2段階エ
ッチングに用いることができるが、2段階エッチングを
行わずに接続孔を開口する場合には、シリコン窒化膜1
4に代えてシリコン酸化膜を用いてもよい。
【0098】次に、A領域とC領域およびB領域とD領
域のnチャネルMISFET(Qnd、Qnf)が形成
される領域にフォトレジスト膜を形成し、このフォトレ
ジスト膜とシリコン窒化膜14をマスクにして不純物た
とえばボロンをイオン注入し、pチャネルMISFET
(Qpd、Qpf)の高濃度不純物領域15bを形成
し、さらに、A領域およびB領域とD領域のpチャネル
MISFET(Qpd、Qpf)が形成される領域にフ
ォトレジスト膜を形成し、このフォトレジスト膜とシリ
コン窒化膜14をマスクにして不純物たとえばリンをイ
オン注入し、n+型半導体領域12b(高濃度ソース)
およびnチャネルMISFET(Qnd、Qnf)の高
濃度不純物領域15bを形成する(図23)。
【0099】次に、たとえば膜厚が400nmのシリコ
ン酸化膜をCVD法により形成し、さらにこのシリコン
酸化膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing )法
により研磨して平坦化し、絶縁膜16を形成する。
【0100】この後、図25に示すような接続プラグ2
1および接続プラグ22のパターンに相当する接続孔を
開口し、プラグインプラを施した後に不純物がドープさ
れた多結晶シリコン膜を堆積し、この多結晶シリコン膜
をCMP法により研磨して接続プラグ21、22を形成
する(図24)。
【0101】プラグインプラは、たとえばリンイオンを
加速エネルギ50keV、ドーズ量1×1013/cm2
とすることができる。また、多結晶シリコン膜への不純
物の導入は、たとえばCVD法により濃度2×1020
cm3 のリンを導入して行うことができる。なお、この
接続孔は、2段階のエッチングにより開口して半導体基
板1の過剰エッチングを防止することができる。すなわ
ち、第1段階のエッチングとして、シリコン窒化膜のエ
ッチングレートが、シリコン酸化膜のエッチングレート
の40分の1となる条件でエッチングを行い、第2段階
のエッチングとして、シリコン酸化膜のエッチングレー
トが、シリコン窒化膜のエッチングレートの2分の1と
なる条件でエッチングを行う。これにより、半導体基板
1の過剰なエッチングを抑制できる。また、接続プラグ
21、22の形成はエッチバック法により形成すること
もできる。
【0102】次に、配線形成用の絶縁膜17を形成する
(図26、27)。絶縁膜17は、たとえばCVD法に
よるシリコン酸化膜とすることができ、膜厚は、たとえ
ば200nmとする。なお、図27において、(a)は
図4におけるA−A線断面を、(b)はD−D線断面
を、(c)はB−B線断面を、(d)はF−F線断面
を、(e)はG−G線断面を示す。以下、図29、3
2、34、37、39、42、45、46において同様
である。
【0103】次に、絶縁膜17に深さが200nmの配
線溝18を形成する(図28、29)。配線溝18は、
フォトリソグラフィの加工限界で形成され、たとえば0.
18μmの溝幅で形成される。図30にその平面パター
ンを示す。配線溝18は直線形状のパターンで形成され
るため、フォトリソグラフィの加工限界においても十分
な加工精度で形成できる。
【0104】次に、配線溝18を覆う絶縁膜36を半導
体基板1の全面に堆積する(図31、32)。絶縁膜3
6は、たとえばCVD法により形成されたシリコン酸化
膜あるいはシリコン窒化膜とすることができ、その膜厚
は、たとえば60nmとする。
【0105】次に、絶縁膜36を異方性エッチングする
ことにより、配線溝18の側壁にサイドウォールスペー
サ19を形成する(図33、34)。サイドウォールス
ペーサ19の厚さは、絶縁膜36の厚さで規定され、ほ
ぼ60nmである。このように、サイドウォールスペー
サ19を形成するため、配線溝18の溝幅をサイドウォ
ールスペーサ19の厚さに相当するだけ狭くすることが
できる。すなわち、フォトリソグラフィの加工限界であ
る0.2μmで加工される配線溝18の幅を、厚さ60n
mのサイドウォールスペーサ19に挟まれた幅である6
0nmまで狭くすることができる。これは、後に説明す
るビット線BLの幅をフォトリソグラフィの加工限界で
ある0.2μmよりも細い80nmで形成できることを意
味する。
【0106】なお、この異方性エッチング工程により、
絶縁膜16の一部が過剰にエッチングされ、配線溝18
が若干深く形成されるが、これにより接続プラグ21の
表面を確実に露出することができる(図33(b)、図
34(a))。これにより接続プラグ21とビット線B
L、データ線DLとの接続を信頼性よく行える。また、
配線溝18の加工およびサイドウォールスペーサ19の
加工により、接続プラグ21との接続部の露出が同時に
行える。従来法では、ビット線と接続プラグとを接続す
る接続孔を加工した後にビット線の形成を行っていた
が、本実施の形態の方法では、このような接続孔の加工
工程が不要である。このため工程を簡略化できる。さら
に、サイドウォールスペーサ19の加工の際の過剰エッ
チングにより、配線溝18が若干深く形成されるため、
ビット線BL、データ線DLおよび第1層配線20の高
さを高くしてその断面積を大きくすることができる。こ
のためビット線BL、データ線DLおよび第1層配線2
0の抵抗値を低減して半導体集積回路装置の性能を向上
できる。
【0107】次に、B領域およびD領域の高濃度不純物
領域15b上に開口を有するフォトレジスト膜をマスク
として、接続孔37を形成する(図35)。接続孔37
は、後に説明する第1層配線20を直接高濃度不純物領
域15bに接続するためのものであり、これにより周辺
回路領域(B領域およびD領域)での配線抵抗を低減し
て半導体集積回路装置の性能を向上できる。なお、接続
孔37が形成される領域にはあらかじめ接続プラグを形
成していてもよい。
【0108】次に、たとえばスパッタ法により、膜厚が
300nmのタングステン膜38を半導体基板1の全面
に形成する(図36、37)。ここでは、タングステン
膜38を例示しているが、他の金属膜、たとえば、銅膜
等を用いてもよい。
【0109】次に、タングステン膜38を、たとえばC
MP法により研磨し、配線溝18およびサイドウォール
スペーサ19の上部以外のタングステン膜38を除去
し、ビット線BL、データ線DLおよび第1層配線20
を形成する(図38、39)。このときのビット線B
L、データ線DLの平面パターンを図40に示す。ビッ
ト線BL、データ線DLはサイドウォールスペーサ19
に挟まれた配線溝18に形成され、その配線幅は約80
nmである。
【0110】また、このタングステン膜38の研磨工程
において、CMP法による研磨を過剰に行い、タングス
テン膜38の表面を配線溝18が形成される絶縁膜17
の表面よりも、つまりサイドウォールスペーサ19の上
端部よりも低く形成できる。あるいは、CMP法による
研磨条件を調整し、配線溝18が形成される絶縁膜17
およびサイドウォールスペーサ19をタングステン膜3
8と同時に研磨して除去してもよい。なお、タングステ
ン膜38の除去にはエッチバック法を用いることもでき
る。
【0111】次に、半導体基板1の全面に、たとえばC
VD法によりシリコン酸化膜を堆積し、このシリコン酸
化膜をCMP法により研磨して平坦化し、層間絶縁膜2
3を形成する(図41、42)。
【0112】次に、半導体基板1の全面にシリコン窒化
膜24および多結晶シリコン膜39を堆積する(図4
3)。多結晶シリコン膜39には、たとえば3×1020
/cm3 の濃度のリンを導入でき、その膜厚はたとえば
100nmである。なお、図43において、(a)は図
4におけるC−C線断面を、(b)は図4におけるA−
A線断面を、(c)はD−D線断面を、(d)はB−B
線断面を示す。また、不揮発性メモリの領域の断面図は
省略する。以下、図45〜47において同様である。
【0113】次に、図44に示すようなSNCTのパタ
ーンで、多結晶シリコン膜39に開口40を形成する。
開口40の口径はたとえば0.22μmである。その後、
半導体基板1の全面に多結晶シリコン膜39と同様の多
結晶シリコン膜を膜厚70nmで堆積し、これを異方性
エッチングして開口40の側壁にサイドウォールスペー
サ41を形成する(図45)。サイドウォールスペーサ
41の幅は約70nmとなり、開口40の口径はサイド
ウォールスペーサ41により80nmに縮小される。
【0114】次に、多結晶シリコン膜39およびサイド
ウォールスペーサ41をハードマスクとしてエッチング
を行い、容量電極接続孔26を形成する(図46)。容
量電極接続孔26の口径は80nmであり、その深さは
約300nmである。
【0115】このように容量電極接続孔26の口径を小
さく形成できるため、開口40を形成するためのマスク
に合わせずれが発生しても、ビット線BLと接触するこ
とがない。また、ビット線BLの線幅が十分にひらいて
いるため、その効果がより確実に発揮される。
【0116】次に、容量電極接続孔26を埋め込む多結
晶シリコン膜を堆積し、この多結晶シリコン膜、多結晶
シリコン膜39およびサイドウォールスペーサ41をC
MP法またはエッチバック法により除去して容量電極接
続孔26の内部に接続プラグ25を形成する(図4
7)。前記したとおり、接続プラグ25とビット線BL
とが短絡されることはない。接続プラグ25には、たと
えば3×1020/cm3 の濃度のリンを導入できる。な
お、多結晶シリコン膜、多結晶シリコン膜39およびサ
イドウォールスペーサ41の形成の際には、シリコン窒
化膜24をCMP法またはエッチバック法のエッチスト
ッパ膜として機能させることができる。
【0117】次に、たとえばCVD法によりシリコン酸
化膜からなる絶縁膜42を堆積し、図50に示す情報蓄
積用容量素子Cが形成される領域に溝43を形成する
(図48、図49)。溝43の寸法は、たとえば幅0.2
2μm、長さ0.64μm とすることができる。絶縁膜4
2の堆積はプラズマCVDにより行うことができ、その
膜厚はたとえば0.6μmとする。
【0118】次に、溝43を覆う多結晶シリコン膜44
を半導体基板1の全面に堆積し(図51、52)、さら
に半導体基板1の全面にシリコン酸化膜45を堆積する
(図53、54)。多結晶シリコン膜44にはリンをド
ープすることができ、その膜厚は0.03μmとすること
ができる。多結晶シリコン膜44の膜厚が溝43の寸法
に対して十分に薄いため、多結晶シリコン膜44は溝4
3の内部にもステップカバレッジよく堆積される。シリ
コン酸化膜45は、溝43の内部に埋め込まれるように
堆積する。溝43の内部への埋め込み性を考慮すれば、
シリコン酸化膜45はSOG膜あるいはTEOSを用い
たCVD法によるシリコン酸化膜とすることができる。
【0119】次に、絶縁膜42上のシリコン酸化膜45
および多結晶シリコン膜44を除去して、情報蓄積用容
量素子Cの下部電極27を形成する(図55、56)。
シリコン酸化膜45および多結晶シリコン膜44の除去
はエッチバック法またはCMP法により行うことができ
る。また、下部電極27の内部には、シリコン酸化膜4
5が残存している。
【0120】次に、ウェットエッチングを施し、絶縁膜
42およびシリコン酸化膜45を除去する(図57、5
8)。これにより下部電極27が露出される。なお、シ
リコン窒化膜24はウェットエッチング工程でのエッチ
ングストッパとして機能する。
【0121】次に、下部電極27表面を窒化または酸窒
化処理した後、酸化タンタル膜を堆積し容量絶縁膜28
を形成する。酸化タンタル膜の堆積は、有機タンタルガ
スを原料としたCVD法により形成できる。この段階で
の酸化タンタル膜はアモルファス構造を有するものであ
る。ここで酸化タンタル膜に熱処理を施して結晶化(多
結晶化)された酸化タンタル膜(Ta2 5 )とし、よ
り強固な誘電体として容量絶縁膜28を形成してもよ
い。また、容量絶縁膜28はシリコン酸化膜に換算して
5nmの膜厚のシリコン窒化膜としてもよい。さらに、
たとえば窒化チタン膜からなるプレート電極29をCV
D法により堆積し、形成する(図59、60)。
【0122】その後、フォトレジスト膜を用いて窒化チ
タン膜および多結晶酸化タンタル膜をパターニングし、
容量絶縁膜28およびプレート電極29を完成する。こ
のようにして下部電極27、容量絶縁膜28およびプレ
ート電極29からなる情報蓄積用容量素子Cが形成され
る。さらに半導体基板1の全面に絶縁膜30を形成する
(図61、62)。なお、プレート電極29は、窒化チ
タン膜に代えて、たとえば4×1020/cm3 の濃度の
リンを含む多結晶シリコン膜としてもよい。
【0123】次に、絶縁膜30に接続孔を形成し、その
接続孔を含む絶縁膜30上に、たとえばチタン膜、窒化
チタン膜およびタングステン膜を順次堆積し、これをC
MP法またはエッチバック法により除去してプラグ32
を形成し、この後、絶縁膜30上にたとえば窒化チタン
膜、アルミニウム膜および窒化チタン膜からなる積層膜
を堆積し、これをパターニングして第2層配線31を形
成する。これにより図5〜8に示すDRAMをほぼ完成
する。さらに上層の配線層は第2層配線31と同様に形
成できるため、その詳細な説明は省略する。
【0124】本実施の形態によりDRAMおよび不揮発
性メモリを同一の半導体基板1に形成した場合に共用で
きる工程の状況を図63に示す。本実施の形態の工程の
基礎となるのはDRAMの製造工程である。DRAM工
程を図63の中欄に示す。図63の右欄は不揮発性メモ
リの製造に特有な工程を示している。すなわち、本実施
の形態では、DRAMの基本工程に3つの不揮発性メモ
リに特有な工程を追加するのみで、単一の半導体基板1
にDRAMおよび不揮発性メモリを混載できる。これ
は、混載のベースとなるDRAM工程でのマスク枚数2
0枚について、3枚のマスクを追加することで不揮発性
メモリが実現できることを意味する。この結果として、
浮遊ゲート電極と制御ゲート電極とを有する従来構造の
不揮発性メモリセルを混載する場合のDRAMの製造コ
ストに比較した製造コストの上昇が1.4倍であったのに
対して、本実施例では1.15倍まで抑えることが可能で
ある。
【0125】(実施の形態2)本実施の形態2の半導体
集積回路装置は、DRAM領域については実施の形態1
と同様であるが、不揮発性メモリ領域のMISFETQ
mのゲート絶縁膜とソース、ドレインの構造において実
施の形態1と相違する。
【0126】図64は、実施の形態2の不揮発性メモリ
領域1Fの主要部を示す概略回路図である。実施の形態
1と相違し、ゲート絶縁膜の積層絶縁膜で構成された側
がデータ線DLに接続されるドレイン側に配置されてい
る。
【0127】図65は、実施の形態2のメモリアレイD
MARYの一部(図65(a))とメモリアレイFMA
RYの一部(図65(b))を示した平面図である。D
RAMのメモリアレイDMARYについては実施の形態
1と同様である。メモリアレイFMARYにおいては、
活性領域L2のドレイン側L2Dの領域でゲート絶縁膜
が3層の積層絶縁膜となっており、実施の形態1と逆に
なっている。
【0128】図66は、実施の形態2の不揮発性メモリ
領域1FのメモリセルFMARYの部分(C領域)と周
辺回路の一部(D領域)について示した断面図である。
また、図67は、図66におけるMISFETQmのセ
ル構造を示す模式断面図である。
【0129】このメモリセルを構成するMISFETQ
mは、主としてゲート絶縁膜上に形成された多結晶シリ
コン膜などからなるゲート電極83と、このゲート電極
83の両側の半導体基板1に形成されたソース、ドレイ
ンとで構成されている。ソースは、一端部がゲート電極
83の下部まで延在する高不純物濃度のn+ 型半導体領
域84で構成されており、ドレインは、一端部がゲート
電極83の下部まで延在する低不純物濃度(1×1018
〜1019/cm3 程度)のp- 型半導体領域85と、ゲ
ート電極83に対してオフセットするように形成された
高不純物濃度のn+ 型半導体領域86とで構成されてい
る。また、ゲート絶縁膜は、ソース側が膜厚10nm程
度のゲート酸化膜82で構成されているのに対し、ドレ
イン側が膜厚8nm程度の下部ゲート酸化膜80と、膜
厚10nm程度の窒化シリコン膜81と、膜厚10nm
程度の上部ゲート酸化膜82とで構成されている。この
ように、本実施の形態のメモリセルは、書き込み時のホ
ットエレクトロン注入をドレイン側で行う点に特徴があ
る。
【0130】図68に示すように、このフラッシュメモ
リの読み出しおよび消去動作は、前記実施の形態1のメ
モリセルと同じである。一方、書き込みは、選択したメ
モリセルのドレインを接地電位(0V)とし、ゲート電
極83およびソースにそれぞれ5Vの正電圧を印加して
行う。
【0131】図69は、書き込み動作時における各端子
への電圧印加の時間変化を示すグラフである。書き込み
は、まず選択したメモリブロックの共通ソース線を5V
に充電した後、全ビット線を5Vへプリチャージする。
次に、選択したワード線のみを5Vに昇圧した後、選択
したビット線のみを0Vに降下させる。この0Vに降下
させた時間が書き込み時間であり、この時間内に選択し
たメモリセルのソースからドレイン方向へチャネル電流
が流れる。このとき、図70に示すように、ソース側5
V、ドレイン側0Vに設定された電位の大半は、低濃度
ドレイン(p-型半導体領域85)領域で降下するため
に、ドレイン端部に電界強度のピークが生じる。そし
て、この高電界によって発生したホットエレクトロン
が、選択したワード線に印加された5Vの縦方向電界に
よって加速され、窒化シリコン膜81中の電子トラップ
に注入されることにより、書き込みが行われる。
【0132】次に、本実施の形態2の半導体集積回路装
置の製造方法を説明する。図71〜図74は、実施の形
態2の製造方法の一例を工程順に示した平面図または断
面図である。本実施の形態の製造方法は、実施の形態1
の図13の工程まで同様である。次に、実施の形態1と
同様に、シリコン窒化膜10cをパターニングするが、
パターニングは、図71に示すようなパターンP3で行
う。このパターンP3によりフォトレジスト膜90が形
成され、フォトレジスト膜90をマスクとしてシリコン
窒化膜10cがエッチングされる(図72)。
【0133】次に、実施の形態1と同様の工程で、図2
0の工程まで進める。その後、図73に示すパターンP
4の領域に開口を有するフォトレジスト膜91を形成
し、フォトレジスト膜91をマスクとして、たとえばボ
ロンをイオン注入し、p- 型半導体領域85を形成する
(図74)。
【0134】その後、フォトレジスト膜をマスクとして
半導体領域12、15aを形成し、さらにフォトレジス
ト膜をマスクとしてn+ 型半導体領域84を形成する。
さらに、シリコン窒化膜14を堆積した後、フォトレジ
スト膜をマスクとしてn+ 型半導体領域86および高濃
度不純物領域15bを形成する。この後の工程は実施の
形態1と同様である。
【0135】本実施例によっても、混載のベースとなる
DRAM工程でのマスク枚数20枚に対して、3枚のマ
スクを追加することで不揮発性メモリとDRAMとを同
一の半導体基板1に形成することができる。製造コスト
の上昇は、従来法による1.4倍から1.15倍まで低減す
ることができる。
【0136】(実施の形態3)本実施の形態3の半導体
集積回路装置は、実施の形態1と同様に、0.2μmルー
ルの製造技術によるDRAM・不揮発性メモリ混載チッ
プの製造に本発明を適用する例である。ただし、論理回
路部等を構成する周辺回路領域のトランジスタ性能を向
上するために、専用の高濃度ウエルを追加した点で実施
の形態1と相違する。
【0137】図75は、実施の形態3の主要な工程を示
した工程図である。実施の形態3の半導体集積回路装置
は、ウェルの構成を除き、実施の形態1の半導体集積回
路装置と同様の平面レイアウトおよび断面構造を有す
る。
【0138】図75の主要工程は、各工程をマスク毎に
示したものである。マスク番号5のn型ウエルとマスク
番号6のp型ウエルが実施の形態1に追加されたマスク
工程である。まず、実施の形態1と同様に、ディープウ
ェル6を形成し、さらに実施の形態1と同様に、高耐圧
のn型ウェル4、および高耐圧のp型ウェル2,3を形
成する。さらに、実施の形態1と同様に、半導体基板1
の全面に、加速エネルギ70keVの2沸化ボロン(B
2 )イオンをドーズ量1.5×1012/cm2の条件で
イオン注入してもよい。
【0139】その後、上記高耐圧のn型ウエル4領域内
で論理回路およびメモリモジュールの周辺回路が形成さ
れる所望の領域へ上記n型ウエルマスクを用いて、加速
エネルギ360keV、ドーズ量1.3×1013/cm2
のリンイオンを追加注入してn型ウエルを形成し、上記
高耐圧のp型ウエル2、3領域内で論理回路およびメモ
リモジュールの周辺回路が形成される所望の領域へ上記
p型ウエルマスクを用いて、加速エネルギ200keV
のボロンイオンをドーズ量1×1013/cm2、加速エ
ネルギ40keVの2沸化ボロンイオンをドーズ量3×
1012/cm2を追加注入してp型ウエルを形成する。
【0140】上記のn型ウエル、およびp型ウエル領域
内には、ゲート絶縁膜の膜厚7nmで実効チャンネル長
0.3μmのトランジスタが形成でき、論理回路等周辺回
路を構成するMISFETの高速化を図ることができ
る。
【0141】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0142】たとえば、実施の形態1〜3では、情報蓄
積用容量素子Cとして、上方に開口を有する円筒形状の
下部電極を有する情報蓄積用容量素子の例を示したが、
図76あるいは図77に示すような、情報蓄積用容量素
子を用いてもよい。
【0143】すなわち、図76は、実施の形態1におけ
る絶縁膜42の溝43内に形成された多結晶シリコン膜
44の内面を用いて下部電極を構成するものであり、絶
縁膜42をエッチングにより除去することなく残存させ
るものである。この場合、シリコン窒化膜24は必要で
ない。
【0144】また、図77は、単純スタック構造の下部
電極を採用する場合の例であり、実施の形態1の容量電
極接続孔26を埋め込むと同時に、下部電極を構成する
多結晶シリコン膜を同時に形成し、この多結晶シリコン
膜と実施の形態1の多結晶シリコン膜39をパターニン
グして下部電極を形成するものである。なお、サイドウ
ォールスペーサ41は下部電極の一部として構成され
る。また、シリコン窒化膜24は本構成においても必要
でない。
【0145】また、本実施の形態のDRAMおよび不揮
発性メモリに加えてロジック回路やマイクロコンピュー
タ、その他のシステム混載チップへの適用が可能であ
る。
【0146】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0147】(1)DRAMと不揮発性メモリを同一の
半導体基板に混載した場合の製造工程を簡略化できる。
これにより製造コストを低く抑えることができる。
【0148】(2)DRAMと不揮発性メモリを同一の
半導体基板に混載した場合の半導体集積回路装置の微細
化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置のチップ全体の一例を示した平面図である。
【図2】DRAM領域の等価回路図である。
【図3】不揮発性メモリ領域の主要部を示す概略回路図
である。
【図4】実施の形態1のDRAMのメモリアレイの一部
と不揮発性メモリのメモリアレイの一部を示した平面図
である。
【図5】実施の形態1の半導体集積回路装置のDRAM
領域を示した断面図である。
【図6】実施の形態1の半導体集積回路装置のDRAM
領域を示した断面図である。
【図7】実施の形態1の半導体集積回路装置の不揮発性
メモリ領域を示した断面図である。
【図8】実施の形態1の半導体集積回路装置の不揮発性
メモリ領域を示した断面図である。
【図9】実施の形態1の不揮発性メモリのメモリセル約
1個分を示す概略断面図である。
【図10】実施の形態1の不揮発性メモリのメモリセル
の動作電圧表である。
【図11】実施の形態1の不揮発性メモリのメモリセル
の書き込み動作時におけるチャネル領域の電位分布と電
界強度分布とを示すグラフである。
【図12】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した平面図である。
【図13】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図14】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した平面図である。
【図15】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図16】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図17】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図18】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図19】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した平面図である。
【図20】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図21】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図22】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図23】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図24】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図25】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した平面図である。
【図26】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図27】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図28】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図29】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図30】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した平面図である。
【図31】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図32】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図33】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図34】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図35】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図36】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図37】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図38】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図39】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図40】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した平面図である。
【図41】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図42】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図43】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図44】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した平面図である。
【図45】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図46】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図47】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図48】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図49】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図50】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した平面図である。
【図51】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図52】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図53】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図54】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図55】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図56】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図57】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図58】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図59】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図60】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図61】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図62】実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方
法の一例を工程順に示した断面図である。
【図63】実施の形態1の製造方法の工程表である。
【図64】実施の形態2の不揮発性メモリ領域の主要部
を示す概略回路図である。
【図65】実施の形態2のDRAMのメモリアレイの一
部と不揮発性メモリのメモリアレイの一部を示した平面
図である。
【図66】実施の形態2の不揮発性メモリ領域を示した
断面図である。
【図67】実施の形態2のMISFETQmのセル構造
を示す模式断面図である。
【図68】実施の形態2の不揮発性メモリのメモリセル
の動作電圧表である。
【図69】書き込み動作時における各端子への電圧印加
の時間変化を示すグラフである。
【図70】実施の形態2の不揮発性メモリのメモリセル
の書き込み動作時におけるチャネル領域の電位分布と電
界強度分布とを示すグラフである。
【図71】実施の形態2の製造方法の一例を工程順に示
した平面図である。
【図72】実施の形態2の製造方法の一例を工程順に示
した断面図である。
【図73】実施の形態2の製造方法の一例を工程順に示
した平面図である。
【図74】実施の形態2の製造方法の一例を工程順に示
した断面図である。
【図75】実施の形態3の主要な工程を示した工程図で
ある。
【図76】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の一例を示した断面図である。
【図77】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の他の例を示した断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 1D DRAM領域 1F 不揮発性メモリ領域 1IO 入出力制御部 1R 演算回路領域 2、3 p型ウエル 4 n型ウエル 6 ディープウェル 7 分離領域 8 浅溝 10 ゲート絶縁膜 10a シリコン酸化膜 10b シリコン酸化膜 10c シリコン窒化膜 10d シリコン酸化膜 10e ゲート絶縁膜 11 ゲート電極 11m ゲート電極 12 半導体領域 12a n+ 型半導体領域 12b n- 型半導体領域 12c n+ 型半導体領域 13 キャップ絶縁膜 14 シリコン窒化膜 15 半導体領域 15a 低濃度不純物領域 15b 高濃度不純物領域 16 絶縁膜 17 絶縁膜 18 配線溝 19 サイドウォールスペーサ 20 第1層配線 21 接続プラグ 22 接続プラグ 23 層間絶縁膜 24 シリコン窒化膜(絶縁膜) 25 接続プラグ 26 容量電極接続孔 27 下部電極 28 容量絶縁膜 29 プレート電極(上部電極) 30 絶縁膜 31 第2層配線 32 プラグ 33〜35 フォトレジスト膜 36 絶縁膜 37 接続孔 38 タングステン膜 39 多結晶シリコン膜 40 開口 41 サイドウォールスペーサ 42 絶縁膜 43 溝 44 多結晶シリコン膜 45 シリコン酸化膜 80 下部ゲート酸化膜 81 窒化シリコン膜 82 ゲート酸化膜 83 ゲート電極 84 型半導体領域 85 p- 型半導体領域 86 型半導体領域 90 フォトレジスト膜 91 フォトレジスト膜 BL ビット線 BP 接続プラグ C 情報蓄積用容量素子(キャパシタ) CSL 共通ソース線 CVD プラズマ DCNTL 制御回路 DL データ線 DLCT データ線接続孔 DREG データレジスタ FCNTL 制御回路 HVS 高電圧発生回路 L1 活性領域 L2 活性領域 Qm MISFET Qn nチャネルMISFET Qnd nチャネルMISFET Qnf nチャネルMISFET Qp pチャネルMISFET Qpd pチャネルMISFET Qpf pチャネルMISFET Qs メモリセル選択用MISFET SA センスアンプ SL ソース線 SNCT 容量電極接続孔 VSCNTL 電圧制御回路 WD ワードドライバ WL ワード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/792

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体からなる基板または表面に半導体
    層を有する基板と、前記基板の第1領域に形成された第
    1記憶素子と、前記基板の第2領域に形成された第2記
    憶素子とを有する半導体集積回路装置であって、 前記第1記憶素子は、前記基板の主面に形成された分離
    領域に囲まれた第1活性領域上に第1ゲート絶縁膜を介
    して形成された第1ゲート電極、前記第1ゲート電極下
    部の第1チャネル領域、前記第1チャネル領域を挟んで
    形成された一対の第1半導体領域を備えた第1MISF
    ETと、前記第1半導体領域の一方に電気的に接続され
    た第1金属配線と、前記第1半導体領域の他方に電気的
    に接続され、前記第1金属配線よりも上層に形成された
    情報蓄積用容量素子とを有し、 前記第2記憶素子は、前記基板の主面に形成された分離
    領域に囲まれた第2活性領域上に第2ゲート絶縁膜を介
    して形成された第2ゲート電極、前記第2ゲート電極下
    部の第2チャネル領域、前記第2チャネル領域を挟んで
    形成された第2および第3半導体領域を備えた第2MI
    SFETと、前記第2または第3半導体領域の何れか一
    方に電気的に接続された第2金属配線とを有し、 前記第2ゲート絶縁膜の少なくとも一部は、複数の絶縁
    膜が積層された積層絶縁膜であることを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、 前記第1および第2ゲート電極は、同一の材料からな
    り、かつ、同一の膜構成を有することを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体集積回路
    装置であって、 前記第1および第2金属配線は、同一の材料からなり、
    かつ、同一の膜構成を有することを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の半導体集積
    回路装置であって、 前記第2半導体領域を構成する低濃度半導体領域と、前
    記第1半導体領域とは、同一の不純物をほぼ同量含み、
    かつ、ほぼ同一の深さに形成されていることを特徴とす
    る半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項に記載の半導
    体集積回路装置であって、 前記第1および第2金属配線は、前記第1および第2ゲ
    ート電極上の何れかの絶縁膜に形成された配線溝に埋め
    込んで形成されていることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  6. 【請求項6】 半導体からなる基板または表面に半導体
    層を有する基板と、前記基板の主面に形成された分離領
    域と、前記分離領域に囲まれた活性領域上にゲート絶縁
    膜を介して形成されたゲート電極、前記ゲート電極下部
    のチャネル領域、前記チャネル領域を挟んで形成された
    第2および第3半導体領域を備えたMISFETと、前
    記第2または第3半導体領域の何れか一方に電気的に接
    続された金属配線とを有する半導体集積回路装置であっ
    て、 前記ゲート絶縁膜の少なくとも一部は、複数の絶縁膜が
    積層された積層絶縁膜であり、前記金属配線は、前記ゲ
    ート電極上の何れかの絶縁膜に形成された配線溝に埋め
    込んで形成されていることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の半導体集積回路
    装置であって、 前記配線溝の側壁には絶縁体であるサイドウォールスペ
    ーサが形成され、前記第1および第2金属配線または前
    記金属配線の幅は、前記サイドウォールスペーサの厚さ
    の総和に相当する幅だけ前記配線溝の幅よりも狭くなっ
    ていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか一項に記載の半導
    体集積回路装置であって、 前記第2半導体領域側の前記第2ゲート絶縁膜または前
    記ゲート絶縁膜の一部が、前記積層絶縁膜であり、前記
    第3半導体領域側の前記第2ゲート絶縁膜または前記ゲ
    ート絶縁膜のその他の部分が、単一材料からなる単層絶
    縁膜であることを特徴とする半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体集積回路装置であ
    って、 前記積層絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜お
    よびシリコン酸化膜からなる三層積層絶縁膜であり、前
    記単層絶縁膜は、シリコン酸化膜であることを特徴とす
    る半導体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れか一項に記載の半
    導体集積回路装置であって、 前記第2半導体領域は、不純物が高濃度に導入された高
    濃度半導体領域と、前記高濃度半導体領域および第2チ
    ャネル領域もしくはチャネル領域間に形成された不純物
    が低濃度に導入された低濃度半導体領域とからなり、前
    記第3半導体領域は、不純物が高濃度に導入された高濃
    度半導体領域からなることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体集積回路装置
    であって、 情報の記録または消去である前記積層絶縁膜への電子の
    注入は、前記第2半導体領域を低電位に保持し、前記第
    3半導体領域を高電位に保持して行うことを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 半導体からなる基板または表面に半導
    体層を有する基板と、前記基板の主面に形成された分離
    領域と、前記基板の第1領域に形成され、前記分離領域
    で囲まれた第1活性領域上に第1ゲート絶縁膜を介して
    形成された第1ゲート電極、前記第1ゲート電極下部の
    第1チャネル領域、前記第1チャネル領域を挟んで形成
    された一対の第1半導体領域、前記第1半導体領域の一
    方に電気的に接続された第1金属配線、および、前記第
    1半導体領域の他方に電気的に接続された情報蓄積用容
    量素子を含む第1記憶素子と、前記基板の第2領域に形
    成され、前記分離領域に囲まれた第2活性領域上に第2
    ゲート絶縁膜を介して形成された第2ゲート電極、前記
    第2ゲート電極下部の第2チャネル領域、前記第2チャ
    ネル領域を挟んで形成された第2および第3半導体領
    域、および、前記第2または第3半導体領域に電気的に
    接続された第2金属配線を含む第2記憶素子と、を有す
    る半導体集積回路装置の製造方法であって、 (a)前記基板の主面に前記分離領域を形成する工程、 (b)第1および第2絶縁膜を順次形成し、前記第2領
    域の一部に前記第1および第2絶縁膜を残して、前記第
    1および第2絶縁膜を除去する工程、 (c)前記基板の全面に第3絶縁膜を形成する工程、 (d)前記基板の全面に導電膜を形成し、前記導電膜を
    パターニングして、前記第1領域に前記第1ゲート電極
    を形成するとともに、前記第2領域の前記第1および第
    2絶縁膜の境界線を含む領域上に前記第2ゲート電極を
    形成する工程、 (e)前記第1および第2絶縁膜が存在しない前記第2
    領域の前記第2ゲート電極間に不純物を高濃度にイオン
    注入し、前記第3半導体領域を形成する工程、 (f)前記第1および第2領域の前記第1および第2ゲ
    ート電極間に、不純物を低濃度にイオン注入し、前記第
    1半導体領域および前記第2半導体領域を構成する低濃
    度半導体領域を形成する工程、 (g)前記第1および第2ゲート電極を覆う第4絶縁膜
    を形成し、前記第1および第2絶縁膜が存在する前記第
    2領域の前記第2ゲート電極間に不純物を高濃度にイオ
    ン注入し、前記第2半導体領域を構成する高濃度半導体
    領域を形成する工程、 を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、さらに、 (h)前記基板の全面に第5絶縁膜を形成し、前記第5
    絶縁膜に配線溝を形成する工程、 (i)前記配線溝の内部を含む前記第5絶縁膜上に金属
    膜を堆積し、前記配線溝以外の領域の前記金属膜を除去
    し、前記第1および第2金属配線を形成する工程、 (j)前記第1および第2金属配線ならびに第5絶縁膜
    上に第6絶縁膜を形成し、前記第6絶縁膜上に前記情報
    蓄積用容量素子を形成する工程、 を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 半導体からなる基板または表面に半導
    体層を有する基板と、前記基板の主面に形成された分離
    領域と、前記分離領域で囲まれた活性領域上にゲート絶
    縁膜を介して形成されたゲート電極、前記ゲート電極下
    部のチャネル領域、前記チャネル領域を挟んで形成され
    た第2および第3半導体領域、および、前記第2または
    第3半導体領域に電気的に接続された金属配線を含む記
    憶素子と、を有する半導体集積回路装置の製造方法であ
    って、 (a)前記基板の主面に前記分離領域を形成する工程、 (b)第1および第2絶縁膜を順次形成し、その一部を
    残して、前記第1および第2絶縁膜を除去する工程、 (c)前記基板の全面に第3絶縁膜を形成する工程、 (d)前記基板の全面に導電膜を形成し、前記導電膜を
    パターニングして、前記第1および第2絶縁膜の境界線
    を含む領域上に前記ゲート電極を形成する工程、 (e)前記第1および第2絶縁膜が存在しない前記ゲー
    ト電極間に不純物を高濃度にイオン注入し、前記第3半
    導体領域を形成する工程、 (f)前記ゲート電極間に、不純物を低濃度にイオン注
    入し、前記第2半導体領域を構成する低濃度半導体領域
    を形成する工程、 (g)前記ゲート電極を覆う第4絶縁膜を形成し、前記
    第1および第2絶縁膜が存在する前記ゲート電極間に不
    純物を高濃度にイオン注入し、前記第2半導体領域を構
    成する高濃度半導体領域を形成する工程、 (h)前記基板の全面に第5絶縁膜を形成し、前記第5
    絶縁膜に配線溝を形成する工程、 (i)前記配線溝の内部を含む前記第5絶縁膜上に金属
    膜を堆積し、前記配線溝以外の領域の前記金属膜を除去
    し、前記金属配線を形成する工程、 を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項12、13または14記載の半
    導体集積回路装置の製造方法であって、 前記第1絶縁膜は、熱酸化法により形成されたシリコン
    酸化膜であり、前記第2絶縁膜は、CVD法により堆積
    されたシリコン窒化膜であり、前記第3絶縁膜は、熱酸
    化法およびCVD法により形成されたシリコン酸化膜で
    あることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項12、13または14記載の半
    導体集積回路装置の製造方法であって、 前記(d)工程の前に、前記第1領域の前記第3絶縁膜
    を除去し、前記第1領域に前記第1ゲート絶縁膜となる
    第7絶縁膜を形成する工程、を含むことを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、 前記第7絶縁膜は、熱酸化法により形成されたシリコン
    酸化膜であり、前記熱酸化工程により、前記第7絶縁膜
    の形成とともに前記第3絶縁膜の前記第2活性領域上に
    おける膜厚を増加させることを特徴とする半導体集積回
    路装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項13〜17の何れか一項に記載
    の半導体集積回路装置の製造方法であって、 前記(h)工程の前に、前記第5絶縁膜の下層に形成さ
    れた絶縁膜に接続孔を開口し、前記第1〜第3半導体領
    域の何れかに接続される接続プラグを前記接続孔内に形
    成する工程を有し、前記(h)工程における前記配線溝
    の形成により、前記接続プラグの上部または上面を前記
    配線溝の底部に露出することを特徴とする半導体集積回
    路装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項13〜18の何れか一項に記載
    の半導体集積回路装置の製造方法であって、 前記(h)工程の後に、前記配線溝の内部を含む前記第
    5絶縁膜上に、前記配線溝の幅の2分の1よりも薄い膜
    厚の第8絶縁膜を堆積し、前記第8絶縁膜を異方性エッ
    チングすることにより、前記配線溝の側壁にサイドウォ
    ールスペーサを形成する工程を有することを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項13〜19の何れか一項に記載
    の半導体集積回路装置の製造方法であって、 前記第1および第2金属配線または前記金属配線を形成
    するための前記金属膜の除去は、CMP法による研磨に
    より行われ、前記研磨を過剰に行うことによって前記配
    線溝内の前記第1および第2金属配線または前記金属配
    線の表面にディッシングを発生させることを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項13〜19の何れか一項に記載
    の半導体集積回路装置の製造方法であって、 前記第1および第2金属配線または前記金属配線を形成
    するための前記金属膜の除去は、CMP法による研磨に
    より行われ、前記研磨を過剰に行うことによって前記配
    線溝上部の前記サイドウォールスペーサの幅が狭くなっ
    ている部分をも金属膜とともに除去することを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004228571A (ja) * 2003-01-22 2004-08-12 Samsung Electronics Co Ltd Sonos型不揮発性メモリ及びその製造方法
JP2004342767A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Sharp Corp 半導体記憶装置及び半導体装置、並びに携帯電子機器
JP2005260197A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子及びその製造方法

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