JPH11354742A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH11354742A
JPH11354742A JP10159160A JP15916098A JPH11354742A JP H11354742 A JPH11354742 A JP H11354742A JP 10159160 A JP10159160 A JP 10159160A JP 15916098 A JP15916098 A JP 15916098A JP H11354742 A JPH11354742 A JP H11354742A
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silicon film
capacitor
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Hiroyuki Ota
裕之 太田
Hideo Miura
英生 三浦
Hirohei Iijima
普平 飯島
Hiroo Masuda
弘生 増田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャパシタ部の下部電極に粗面化シリコン膜を
採用した場合や、フィン状や王冠状形状を持つキャパシ
タを形成した場合でもキャパシタリーク電流の小さい信
頼性の高い半導体装置を実現する。 【解決手段】キャパシタ部7の下部電極を粗面化したシ
リコン膜11で形成することにより蓄積電荷容量を増加
させ、さらに粗面化した下部電極8と誘電体膜9との間
にシリコン膜12を形成することによってキャパシタ部
7のリーク電流が低減される。つまり、キャパシタ部7
の下部電極8を粗面化したシリコン膜11で構成するこ
とによって表面積が増すために蓄積電荷容量が増加する
とともに、粗面化した電極8と誘電体膜9との間にシリ
コン膜11を形成して角部の曲率を過度に小さくならな
いようにすることで角部における過度な応力集中と電界
集中とが防止され、リーク電流が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体置およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の従来の技術として、例え
ば、図11に示すような半導体デバイス1の構造が知ら
れている。図11に示すように、半導体デバイス1は、
シリコン基板2上に、素子分離膜10A、ゲート酸化膜
11Aおよびゲート電極3が形成され、トランジスタを
構成している。
【0003】また、上記トランジスタの上方にキャパシ
タ下部電極8、誘電体膜9、キャパシタ上部電極10が
形成され、誘電体膜9に電荷を蓄積する。さらに、キャ
パシタ上部電極10の周辺やトランジスタの上方には、
層間絶縁膜4、6、21が形成され、上部や周囲に配線
5が形成される。
【0004】図11に示した半導体デバイス1は、以下
に示す製造方法によって形成される。まず、各トランジ
スタを電気的に絶縁分離するために、局所的にシリコン
基板2の熱酸化が行われ、素子分離膜10Aが形成され
る。さらに、トランジスタを形成する領域にゲート酸化
膜11Aが熱酸化法により形成され、その上にゲート電
極3がCVD法およびこれに続くフォトリソグラフィ技
術が用いられて形成される。
【0005】次に、シリコン基板2の内部にpn接合を
形成するためにイオン注入が行われ、イオン注入層が形
成される。そして、ゲート電極3の上にゲート電極3を
覆うように層間絶縁膜4がCVD法を用いて形成され
る。この際、層間絶縁膜4の表面をできるだけ平坦化す
るために、アニールによって層間絶縁膜4をリフローさ
せたり、層間絶縁膜4を厚く堆積させてエッチバックす
ることが行われる。
【0006】さらに、層間絶縁膜4の上面にスパッタ法
およびこれに続くフォトリソグラフィ技術を用いて下層
配線5が形成される。その上方にシリコン窒化膜やシリ
コン酸化膜を主成分とする層間絶縁膜6が形成される。
また、その上方にキャパシタの下部電極8が形成され、
その側壁に沿うように誘電体膜9が形成される。さら
に、その上面に上部電極10が形成される。これらのキ
ャパシタはフォトリソグラフィおよびエッチング技術を
用いて、表面積を大きくする目的で複雑形状となるよう
に形成される。
【0007】さらに、その周辺および上方にはフォトリ
ソグラフィおよびエッチング技術を用いて、層間絶縁膜
や配線、および配線間を電気的に接続するスルーホール
が形成される。
【0008】なお、この種の技術に関するものとして、
例えば、特開昭56−147471号公報に記載された
ものが挙げられる。
【0009】ところで、DRAM等のキャパシタ部を持
つ半導体装置では、高集積化のためにメモリセルサイズ
を小さくしようとすると、考慮なしではキャパシタ部の
表面積も小さくなり、蓄積電荷量も減少してしまう。
【0010】そこで、半導体装置を高集積化してもキャ
パシタ部の表面積の大幅な減少を招かないように、キャ
パシタ部の形状をフィン状や王冠状にするなどの工夫が
されてきた。
【0011】さらに、図12に示すように、キャパシタ
下部電極8にHSGやRUGと呼ばれる半球状の凹凸を
持つ粗面化シリコン膜11を採用し、その微小な凹凸に
よってキャパシタ部7の表面積を増加させる試みがなさ
れてきた。このような技術の従来技術に関するものとし
ては、米国特許であるUSP5082797が挙げられ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、キャ
パシタ部7を持つ半導体装置では、その集積度の増加と
ともに十分な蓄積電荷量を確保するため、フィン状や王
冠状、半球状等の複雑なキャパシタ形状となることを余
儀なくされている。
【0013】しかしながら、キャパシタ形状が複雑にな
るに伴い、キャパシタのリーク電流が増加するという問
題点が発生した。
【0014】キャパシタのリーク電流の増加は、蓄積し
た電荷が時間とともに急速に減少することを意味し、半
導体デバイスの動作性能および信頼性の大幅な低下につ
ながる。
【0015】特に、HSGやRUGと呼ばれる粗面化シ
リコン膜を下部電極として用いた場合には、平坦化キャ
パシタに較べてリーク電流の増加が大きく、問題となっ
ていた。
【0016】すなわち、従来技術では、図12に示すキ
ャパシタ部7の下部電極8に粗面化シリコン膜11を採
用して蓄積電荷量を増加させた場合においても、リーク
電流が大幅に増加するために、半導体デバイスの動作性
能や信頼性に問題が生じていた。
【0017】また、フィン状や王冠状の形状を持つキャ
パシタにおいても、平坦な電極構造を持つキャパシタと
比較してキャパシタリーク電流が増加するため、デバイ
スの動作性能に限界を与えている。
【0018】本発明の目的は、キャパシタ部の下部電極
に粗面化シリコン膜を採用した場合や、フィン状や王冠
状形状を持つキャパシタを形成した場合でもキャパシタ
リーク電流の小さい信頼性の高い半導体装置及びその製
造方法を実現することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述したキャパシタリー
ク現象を理解するために、発明者らはキャパシタの最小
曲率がリーク電流の大小と関係しているという仮定のも
とに、キャパシタの最小曲率を変化させてキャパシタの
リーク電流を測定した。
【0020】ここで、キャパシタの最小曲率とは、図1
2に示す下部電極8と誘電体膜9および、上部電極10
と誘電体膜9との界面のうちで最も曲率の小さいものを
いう。
【0021】実験の結果、図13に示すように、明らか
な相関が見られた。図13中、縦軸は平坦なキャパシタ
の場合をもとに規格化した電流リークの値を示し、横軸
は1/曲率半径(nm-1)を示す。
【0022】キャパシタの平坦電極等の最小曲率が大き
い場合にはリーク電流は少なく、最小曲率が小さくなる
につれてリーク電流は増加することがわかる。特に、増
加の程度は曲率が10nm以下の場合に顕著であること
がわかる。
【0023】この原因としては、曲率の減少による電界
集中の増加に加え、ひずみ(応力)の集中が誘電体膜9
に影響を及ぼしていることが考えられる。
【0024】以上の結果から、キャパシタの曲率の大幅
な低下はリーク電流の増大を招くことが明らかとなっ
た。
【0025】HSGやRUG等の粗面化シリコン膜の形
状は、図14に示すように、膜基部において尖った角部
13を有しており、この角部13における曲率は5nm
以下程度とかなり小さい。
【0026】よって、この角部13がキャパシタリーク
電流の大幅な増加の原因となっているものと考えられ
る。ただし、粗面化シリコン膜11の成膜条件の範囲が
狭いために成膜条件による粗面化シリコン膜11の形状
の制御は難しく、単に粗面化シリコン自体の形状を変更
して曲率を増加させることは困難である。
【0027】また、王冠状やフィン状に形成されたキャ
パシタにおいても、図11と図15に示すように、その
先端部に角部17を有している。この角部17の曲率は
エッチング装置の性能に依存するところが大きいが、粗
面化シリコン膜11の角部13よりは大きいものの大体
10nm以下である。
【0028】よって、フィン状や王冠状に形成されたキ
ャパシタにおいて、平坦な電極を持つキャパシタに較べ
てリーク電流が増加するのは、この角部17の曲率の小
ささに起因するものと考えられる。
【0029】そこで、これらの課題を解決するために
は、キャパシタ部7の表面積の大きな減少を招かないこ
とを考慮しながら、角部13や角部17の曲率を大きく
すればよい。
【0030】すなわち、上記目的を達成するため、本発
明は、次のように構成される。 (1)半導体基板と、この半導体基板上に形成されたト
ランジスタと、上記半導体基板上に形成されたキャパシ
タ部と、を少なくとも有する半導体装置において、上記
キャパシタ部は、少なくとも粗面化シリコン膜と誘電体
膜と導電性のある電極膜とを備え、上記粗面化シリコン
膜と誘電体膜との間に導電膜が形成されている。
【0031】(2)また、半導体基板と、この半導体基
板上に形成されたトランジスタと、上記半導体基板上に
形成されたキャパシタ部と、を少なくとも有する半導体
装置において、上記キャパシタ部は、少なくとも粗面化
シリコン膜と誘電体膜と導電性のある電極膜とを備え、
上記粗面化シリコン膜と誘電体膜の間に導電性のあるシ
リコン膜が形成されている。
【0032】(3)好ましくは、上記(1)において、
上記導電膜は、タングステン、タンタル、窒化チタン、
窒化タングステン、酸化チタン、白金、ルテニウム、イ
リジウム、酸化ルテニウムのいずれかを含有する。
【0033】(4)また、半導体基板と、この半導体基
板上に形成されたトランジスタと、上記半導体基板上に
形成されたキャパシタ部と、を少なくとも有する半導体
装置において、上記キャパシタ部は、少なくとも第1の
シリコン膜と誘電体膜と導電性のある電極膜とを備え、
上記誘電体膜の下層に第1のシリコン膜が存在し、さら
に第1のシリコン膜の下層に第2のシリコン膜が形成さ
れており、第1のシリコン膜と誘電体膜との界面が10
nm以上の曲率を有する。
【0034】(5)また、半導体基板と、この半導体基
板上に形成されたトランジスタと、上記半導体基板上に
形成されたキャパシタ部と、を少なくとも有する半導体
装置において、上記キャパシタ部は、少なくともシリコ
ン膜と誘電体膜と導電性のある電極膜とを備え、上記誘
電体膜の下層に導電膜が存在し、さらに上記導電膜の下
層に上記シリコン膜が形成されている。
【0035】(6)また、半導体基板と、この半導体基
板上に形成されたトランジスタと、上記半導体基板上に
形成されたキャパシタ部と、を少なくとも有する半導体
装置において、上記キャパシタ部は、少なくともシリコ
ン膜と誘電体膜と導電性のある電極膜とを備え、上記誘
電体膜の下層に導電膜が存在し、さらに上記導電膜の下
層に上記シリコン膜が形成されており、上記導電膜と上
記誘電体膜との界面が10nm以上の曲率を持つ。
【0036】(7)好ましくは、上記(5)において、
上記導電膜は、タングステン、タンタル、窒化チタン、
窒化タングステン、酸化チタン、白金、ルテニウム、イ
リジウム、酸化ルテニウムのいずれかを含む。
【0037】(8)また、半導体基板と、この半導体基
板上に形成されたトランジスタと、上記半導体基板上に
形成された王冠型キャパシタ部と、を少なくとも有する
半導体装置において、上記王冠型キャパシタ部は、少な
くとも下部電極膜と、誘電体膜と、上部電極膜とを備
え、上記王冠型キャパシタ部の上端部は、直線状の辺と
なっており、この辺が上記半導体基板の上記トランジス
タが形成された面とほぼ平行となっている。
【0038】(9)また、半導体基板と、この半導体基
板上に形成されたトランジスタと、上記半導体基板上の
層間絶縁膜中に形成されたトレンチ型キャパシタ部と、
を少なくとも有する半導体装置において、上記トレンチ
型キャパシタ部は、シリコンを含有する下部電極と誘電
体膜との間に、タングステン、タンタル、窒化チタン、
窒化タングステン、酸化チタン、白金、ルテニウム、イ
リジウム、酸化ルテニウムのいずれかを含有する導電膜
を備える。
【0039】(10)また、半導体基板と、この半導体
基板上に形成されたトランジスタと、上記半導体基板上
に形成されたキャパシタ部と、を少なくとも有する半導
体装置において、上記キャパシタ部は、少なくとも粗面
化シリコン膜と誘電体膜と導電性のある電極膜とを備
え、上記誘電体膜と隣り合う電極膜との界面の曲率が1
0nm以上である。
【0040】(11)また、半導体基板と、この半導体
基板上に形成されたトランジスタと、上記半導体基板上
に形成されたトレンチ型キャパシタ部と、を少なくとも
有する半導体装置において、上記トレンチ型キャパシタ
部は、少なくとも下部電極膜と、誘電体膜と、上部電極
膜とを備え、上記トレンチ型キャパシタ部の上端部は、
直線状の辺となっており、この辺が上記半導体基板の上
記トランジスタが形成された面とほぼ平行となってい
る。
【0041】(12)また、半導体基板と、この半導体
基板上に形成されたトランジスタと、上記半導体基板上
に形成されたトレンチ型キャパシタ部もしくは王冠型キ
ャパシタ部と、を少なくとも有する半導体装置におい
て、上記キャパシタ部は、少なくとも粗面化シリコン膜
を含む下部電極膜と、誘電体膜と、上部電極膜とを備
え、上記キャパシタ部の下部電極上端部は、直線状の辺
となっており、上記上端部に粗面化シリコン膜に起因す
る凹凸がない。
【0042】(13)また、半導体基板と、この半導体
基板上に形成されたトランジスタと、上記半導体基板上
に形成されたキャパシタ部と、を少なくとも有する半導
体装置の製造方法において、下部電極を形成した後、こ
の下部電極の表面に粗面化シリコン膜を形成し、上記粗
面化シリコン膜の上面に上部シリコン膜を形成し、上記
上部シリコン膜の上面に誘電体膜を形成し、上記誘電体
膜の上面に上部電極を形成して上記キャパシタ部を形成
する。
【0043】(14)また、半導体基板と、この半導体
基板上に形成されたトランジスタと、上記半導体基板上
に形成されたキャパシタ部と、を少なくとも有する半導
体装置の製造方法において、下部電極を形成した後、こ
の下部電極の先端部を、上記半導体基板の上記トランジ
スタが形成された面とほぼ平行となるように、CMP技
術により研磨し、上記下部電極の上部に誘電体膜を形成
し、上記誘電体膜の上面に上部電極を形成して上記キャ
パシタ部を形成する。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明におけ
る実施形態について説明する。なお、図1は本発明に係
る半導体装置1の第1の実施形態の断面模式図を示して
おり、図2は図1の主要部の概略断面模式図である。
【0045】図1において、シリコン基板2上に、素子
分離膜10A、ゲート酸化膜11Aおよびゲート電極3
が形成され、トランジスタを構成している。
【0046】また、上記トランジスタの上方にキャパシ
タ下部電極8、粗面化シリコン膜11、上部シリコン膜
12、誘電体膜9、キャパシタ上部電極10が形成さ
れ、誘電体膜9に電荷を蓄積する。さらに、キャパシタ
上部電極10の周辺やトランジスタの上方には、層間絶
縁膜4、6、21が形成され、上部や周囲に配線5が形
成される。
【0047】下部シリコン膜8は王冠状に加工され、そ
の表面に粗面化シリコン膜11が多数形成されている。
また、図2に示すように、粗面化シリコン膜11の上に
は上部シリコン膜12が形成され、誘電体膜9は上部シ
リコン膜12と上部電極10との間に挟まれた構造とな
っている。
【0048】なお、上部シリコン膜12の膜厚は、粗面
化シリコン膜11の凹凸を埋めることがなく、また粗面
化シリコン膜11の角部13の曲率を大きくできる範
囲、すなわち3〜20nm程度が望ましい。また、上部
電極10にはシリコン、タングステン、タンタル、窒化
チタン、窒化タングステン、酸化チタン、白金、ルテニ
ウム、イリジウム、酸化ルテニウム等が望ましい。
【0049】誘電体膜9には、酸化シリコン、窒化シリ
コン、酸化タンタル、PZT(チタン酸ジルコン酸塩
(Pb(ZrxTi1-x)O3))、BST(バリウムスト
ロンチウンムチタンオキサイド(Ba1-xSrxTi
3))等が望ましい。特に、酸化タンタル(五酸化タ
ンタル)については、本発明について有効性が高いこと
を確認している。
【0050】以上のように、本発明の第1の実施形態
は、粗面化シリコン膜11の上部に上部シリコン膜12
が形成されるため、上部シリコン膜12と誘電体膜9と
が接するようになる。上部シリコン膜12に形成される
角部14は粗面化シリコン膜11の角部13と比較して
曲率が大きくなり、また、誘電体9と上部電極10との
界面に形成される上部の角部15もその下地形状の影響
を受けて曲率が大きくなる。
【0051】本発明の第1の実施形態によれば、キャパ
シタ部7の下部電極に粗面化シリコン膜11を採用して
蓄積電荷量を増加させた場合においても、キャパシタに
おける誘電体膜9の最小曲率を大きくできるので、キャ
パシタリーク電流を小さく抑えることができる。
【0052】したがって、キャパシタ部の下部電極に粗
面化シリコン膜を採用した場合でも、キャパシタリーク
電流の小さい信頼性の高い半導体装置を実現することが
できる。
【0053】なお、上述した第1の実施形態ではキャパ
シタ部7の形状を王冠状としたが、フィン状でもよい。
また、図13に示したように、曲率半径が10nm以下
となると大幅にリーク電流が増加することから、誘電体
膜9に接する角部が曲率半径10nm以上となるように
上部シリコン膜12を形成するのが望ましい。
【0054】さらに、デバイスの設計上、リーク電流値
は平坦キャパシタの場合の50倍程度に抑える必要があ
ることからも、曲率半径10nm以上とすることが必要
である。
【0055】次に、本発明の第1の実施形態である半導
体装置の製造方法について、以下に説明する。まず、各
トランジスタを電気的に絶縁分離するため、局所的にシ
リコン基板2の熱酸化を行い、素子分離膜10Aを形成
する。さらに、トランジスタを形成する領域にゲート酸
化膜11Aを熱酸化法により形成し、その上にゲート電
極3をCVD法およびこれに続くフォトリソグラフィ技
術を用いて形成する。
【0056】シリコン基板2の内部にpn接合を形成す
るためにイオン注入を行い、イオン注入層を形成する。
ゲート電極3の上にゲート電極3を覆うように層間絶縁
膜4をCVD法を用いて形成する。
【0057】この際、層間絶縁膜4の表面をできるだけ
平坦化するために、アニールによって層間絶縁膜4をリ
フローさせたり、層間絶縁膜を厚く堆積させてエッチバ
ックすることが行われる。さらに、層間絶縁膜4の上面
にスパッタ法およびこれに続くフォトリソグラフィ技術
を用いて下層配線5を形成する。その上方に下層配線5
を覆うように層間絶縁膜6を形成する。この後にキャパ
シタ部7を形成する。
【0058】キャパシタ部7は、まず、フォトリソグラ
フィおよびエッチングの技術によって下部電極8を王冠
状に加工した後、その表面に粗面化シリコン膜11を形
成する。さらに、その上面に上部シリコン膜12を成膜
した後にエッチングを行う。
【0059】その側壁に誘電体膜9を形成するが、誘電
体膜9の性能を向上させるために、酸素中あるいは酸素
プラズマ中のアニールが行われることが望ましい。さら
に、上部電極10が形成され、エッチングによって不要
部が除去されることによってキャパシタ部7が完成す
る。さらに、その周囲や上部に層間絶縁膜4、6、21
や配線5が形成されて半導体装置1となる。
【0060】本発明の第1の実施形態である半導体の製
造方法法によれば、キャパシタ部の下部電極に粗面化シ
リコン膜を採用した場合でも、キャパシタリーク電流の
小さい信頼性の高い半導体装置の製造方法を実現するこ
とができる。
【0061】次に、本発明の第2の実施形態である半導
体装置について説明する。図3は、本発明の第2の実施
形態である半導体装置の主要部の概略断面模式図であ
る。なお、この第2の実施形態は、図3に示した部分以
外は、第1の実施形態と同様な構成となるので、図示及
び説明は省略する。
【0062】この第2の実施形態は、粗面化シリコン膜
11の上にシリコン膜以外の導電性を有する膜16を形
成した例である。
【0063】図3において、下部電極8は王冠状に加工
され、その表面に粗面化シリコン膜11が形成されてい
る。また、粗面化シリコン膜11の上には導電膜16が
形成され、誘電体膜9は導電膜16と上部電極10との
間に挟まれた構造となっている。
【0064】上述した本発明の第2の実施形態において
も、角部13や上部角部15の曲率を大きくすることが
できるので、リーク電流を小さくすることができ、第1
の実施形態と同様に、キャパシタ部の下部電極に粗面化
シリコン膜を採用した場合でも、キャパシタリーク電流
の小さい信頼性の高い半導体装置を実現することができ
る。
【0065】さらに、本発明の第2の実施形態によれば
誘電体膜9がシリコンと接していないことから、誘電体
膜9のアニール処理を行う際に誘電体膜9界面に酸化シ
リコン膜が形成されて、誘電率が低下することがない。
よって、誘電体膜9の改質を目的としたアニールを行っ
ても蓄積される電荷量は低下しない利点を有する。
【0066】なお、導電膜16の膜厚は第1の実施形態
と同様の範囲が望ましい。また、導電膜16としてはタ
ングステン、タンタル、窒化チタン、窒化タングステ
ン、酸化チタン、白金、ルテニウム、イリジウム、酸化
ルテニウム等が望ましい。
【0067】また、導電膜16は上記の材質のうち2種
類以上の混合、あるいは積層膜であってもよい。
【0068】なお、この第2の実施形態である半導体装
置の製造方法は、上記第1の実施形態の製造方法におい
て、上部シリコン膜12に代えて導電膜16を形成する
点を除いては、ほぼ同様となる。
【0069】図4は、本発明の第3の実施形態である半
導体装置の主要部の概略断面模式図である。なお、この
第3の実施形態は、図4に示した部分以外は、第1の実
施形態と同様な構成となるので、図示及び説明は省略す
る。また、本発明の第3の実施形態は、粗面化シリコン
膜のない場合の例である。
【0070】図4において、半導体キャパシタ部は 主
に、下部シリコン膜8、上部シリコン膜12、誘電体膜
9、上部電極10から構成されている。下部シリコン膜
8は王冠状に加工され、その表面に上部シリコン膜12
が形成され、誘電体膜9は上部シリコン膜12と上部電
極10にはさまれた構造となっている。
【0071】下部シリコン膜8の形状は王冠状の他にフ
ィン状でも良く、複雑形状を持ち、曲率半径の小さな角
部17を持つ場合に有効である。王冠状のキャパシタ形
状の場合は下部シリコン膜8の最上部が最も曲率半径の
小さい角部17となっている。
【0072】しかしながら、この実施形態によれば上部
シリコン膜12をその上部に形成するので、上部シリコ
ン膜12と誘電体膜9との界面に形成される角部14は
下部シリコン膜8の角部17と比較して曲率が大きくな
り、また誘電体と上部電極10の界面に形成される上部
角部15もその下地形状の影響を受けて曲率が大きくな
る。
【0073】なお、図4の王冠状キャパシタ部では最上
部だけでなく最下部にも角部20が存在し、本発明はこ
の角部20においても同様に曲率半径を大きくする働き
がある。
【0074】よって、本発明の第3の実施形態によれ
ば、キャパシタ部の形状を王冠状やフィン状に加工して
表面積を増やし、蓄積電荷量を増加させた場合において
も、その角部17や上部角部15、角部20においてキ
ャパシタ部の最小曲率を大きくできるので、キャパシタ
リーク電流を小さく抑えることができる。これによっ
て、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0075】なお、この第3の実施形態である半導体装
置の製造方法は、上記第1の実施形態の製造方法におい
て、粗面化シリコン膜は形成されないことを除いては、
ほぼ同様となる。
【0076】図5は、本発明の第4の実施形態である半
導体装置の主要部の概略断面模式図である。なお、この
第4の実施形態は、図5に示した部分以外は、第1の実
施形態と同様な構成となるので、図示及び説明は省略す
る。また、この第4の実施形態は、粗面化シリコン膜の
ない場合であって、下部電極8の表面に上部シリコン膜
12ではなく、導電性を持つ導電膜16を形成した例で
ある。
【0077】この第4の実施形態においても、第3の実
施例と同様に、角部17や角部20の曲率を大きくする
ことができるので、リーク電流を小さくすることができ
る。これによって、第1の実施形態と同様な効果を得る
ことができる。
【0078】さらに、この第4の実施形態によれば、誘
電体膜9がシリコンと接していないことから、誘電体膜
9のアニール処理を行う際に誘電体膜9の界面に酸化シ
リコン膜が形成されて、誘電率が低下することがない。
【0079】よって、誘電体膜9の改質を目的としたア
ニールを行っても蓄積される電荷量は低下しない利点を
有する。
【0080】なお、この第4の実施形態である半導体装
置の製造方法は、上記第1の実施形態の製造方法におい
て、粗面化シリコン膜は形成されないこと、シリコン膜
12に代えて導電膜16を形成することを除いては、ほ
ぼ同様となる。
【0081】図6は、本発明の第5の実施形態である半
導体装置の主要部の概略断面模式図である。なお、この
第5の実施形態は、図6に示した部分以外は、第1の実
施形態と同様な構成となるので、図示及び説明は省略す
る。
【0082】また、この第5の実施形態は、キャパシタ
部の形状が、いわゆる王冠形状となっているものに適用
される。ここで、王冠形状とはキャパシタ部が円筒形あ
るいは円柱形、あるいはこれを押しつぶした楕円の筒
状、柱状、あるいは角柱、角のある筒状、に代表される
筒状、柱状の形状のものであり、この側面および内面が
主な電荷の蓄積部となるものをいう。
【0083】このような王冠形状の下部電極8の形成に
当たり、ドライエッチングを行うが、このときに下部電
極8の王冠上端部に鋭角の角部17(図4、図5に示
す)が形成される。従来は、この下部電極8の上端部の
角部17に接して誘電体膜9が形成され、さらに上層に
上部電極10が形成されるため、この鋭角の角部17に
おいて誘電体膜9内に顕著な応力集中が発生していた。
【0084】従来においては、この応力集中に起因して
リーク電流が増加し、リフレッシュ時間が十分に取れな
いために信頼性に問題があった。
【0085】この第5の実施形態は、王冠状の下部電極
8の形成に際して、ドライエッチングによって形成され
た上端部の角部17を、CMP(Chemical Mechanical
Polishing、化学的機械的研磨)技術を用いて、図7に
示す研磨面Cに至るまで削り、シリコン基板2のゲート
酸化膜11が形成される面と、ほぼ平行な辺22を、王
冠状の下部電極8の上端部に形成したものである。
【0086】これによって、王冠状キャパシタの上端部
の応力集中を低減することができるために、上端部にお
けるリーク電流を低減することができ、リフレッシュ時
間に十分なゆとりがある信頼性の高い半導体デバイスと
することができる。
【0087】なお、この第5の実施形態においては、下
部電極8に粗面化シリコン膜11は形成されていない
が、粗面化シリコン膜11を形成してもよく、粗面化シ
リコン膜11を形成する場合においても、通常のシリコ
ン膜の場合でもこの第5の実施形態の効果を期待するこ
とができる。
【0088】また、通常、半導体メモリ内には王冠状キ
ャパシタのような筒状のキャパシタが多数存在するた
め、図7に示すようなCMPの研磨面Cで上端部を研磨
すれば、多数のキャパシタの上端部は、シリコン基板2
のゲート酸化膜11が形成される面と、ほぼ平行な辺と
なる。
【0089】図8は、本発明の第6の実施形態である半
導体装置の主要部の概略断面模式図である。この第6の
実施形態は、キャパシタ形状がいわゆるトレンチ状とな
っているものに適用される。
【0090】ここで、トレンチ状とはキャパシタが円筒
形あるいは円柱形、あるいはこれを押しつぶした楕円の
筒状、柱状、あるいは角柱、角のある筒状、に代表され
る形状の穴の内面が主な電荷の蓄積部となるものをい
う。
【0091】このようなトレンチ状の下部電極8の形成
に際して、ドライエッチングによって穴の形成を行う
が、このときに穴底部に鋭角の角部20が形成される。
なお、下部電極8はエッチングの容易さからシリコンが
用いられることが多く、角部20は鋭角となり易い。
【0092】この鋭角の角部20において誘電体膜9内
に顕著な応力集中が発生しているため、従来の方法では
リーク電流が増加し、リフレッシュ時間が十分に取れな
いという問題があった。
【0093】すなわち、図9に示すような、層間絶縁膜
21の一部に下部電極8となる膜が埋め込まれている状
態から、穴(トレンチ)をエッチングによって形成し、
その内面に誘電体膜9を成膜する方法によってキャパシ
タを形成するとリーク電流が多くなり信頼性が低下し
た。
【0094】この第6の実施形態では、図8に示すよう
に、シリコン、タングステン、タンタル、窒化チタン、
窒化タングステン、酸化チタン、白金、ルテニウム、イ
リジウム、酸化ルテニウム等よりなる導電膜16を下部
電極8と誘電体膜9との間に形成する。
【0095】これにより、第4の実施形態と同様に、シ
リコン膜を成膜することによって底部のエッジの曲率を
大きくすることができ、角部における角の応力集中を防
ぐことができる。
【0096】したがって、キャパシタにおけるリーク電
流を低減することができ、リフレッシュ時間に十分なゆ
とりがある信頼性の高い半導体デバイスとすることがで
きる。なお、この第6の実施形態においては、下部電極
8に粗面化シリコン膜11は形成されていないが、粗面
化シリコン膜11を形成してもよく、粗面化シリコン膜
11を形成する場合においても、通常のシリコン膜の場
合でもこの第6の実施形態の効果を期待することができ
る。
【0097】図10は、本発明の第7の実施形態である
半導体装置の主要部の概略断面模式図である。この第7
の実施形態は、トレンチ型のキャパシタの下部電極8の
上端部をCMP技術により研磨した例である。
【0098】第5の実施形態で述べたように、下部電極
8をドライエッチングによって形成した場合には、先端
部が尖るという問題がある。粗面化シリコン膜11を形
成した後に、エッチングする場合には、上端部に付着し
た粗面化シリコン膜11がエッチングされる影響によ
り、上端部がさらに曲率の小さな、複雑な形状となる。
このため、従来のエッチングを用いた方法ではリーク電
流が増加するとう問題があったのである。
【0099】そこで、この第7の実施形態においては、
下部電極8の上端部をCMPの研磨面CにてCMP技術
を用いて研磨するので、上端部の曲率を大とすることが
でき、リーク電流を低く抑制することができる。
【0100】また、下部電極8に粗面化シリコン膜11
を形成した場合にも、CMP技術を用いることによっ
て、上端部に付着した粗面化シリコン膜11は削り取ら
れるために平坦となる。したがって、下部電極8に粗面
化シリコン膜11を用いた場合でも、上端部における曲
率を大とすることできるので、リーク電流を低く抑制す
ることができ、リフレッシュ時間に十分なゆとりがある
信頼性の高い半導体デバイスとすることができる。
【0101】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次のような効果がある。キャパシタ下部電
極の表面に粗面化シリコン膜による凹凸を形成した場合
においても、粗面化シリコン膜の上部に上部シリコン膜
が形成されるため、上部シリコン膜に形成される角部は
粗面化シリコン膜の角部と比較して曲率を大きくでき
る。
【0102】また、誘電体膜と上部電極との界面に形成
される角部もその下地形状の影響を受けるため、曲率を
大きくすることができる。
【0103】したがって、本発明によれば、キャパシタ
部の下部電極に粗面化シリコン膜を採用して蓄積電荷量
を増加させた場合においても、キャパシタの角部におけ
る曲率を大きくできるので、キャパシタリークが小さく
抑えられ、信頼性の高い半導体装置及びその製造方法を
実現することができる。
【0104】また、本発明によればキャパシタの面積を
増加させるためにキャパシタ形状を王冠状やフィン状の
複雑形状とした場合においても、上部シリコン膜をその
上部に形成するので、上部シリコン膜と誘電体膜との界
面に形成される角部は下部シリコン膜の角部と比較して
曲率が大きくなり、また、誘電体膜と上部電極との界面
に形成される角部もその下地形状の影響を受けて曲率が
大きくなる。
【0105】したがって、本発明によれば、キャパシタ
部の形状を王冠状やフィン状に加工して表面積を増や
し、蓄積電荷量を増加させた場合においても、キャパシ
タの最小曲率を大きくできるので、キャパシタリークを
小さく抑えることができ、信頼性の高い半導体装置及び
その製造方法を実現することができる。
【0106】また、下部電極の先端部をCMP技術によ
り半導体基板の上記トランジスタが形成された面とほぼ
平行となるように、研磨してキャパシタ部を構成した場
合も、キャパシタの最小曲率を大きくでき、キャパシタ
リーク電流を小さく抑えることができ、信頼性の高い半
導体装置及びその製造方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である半導体装置の断
面模式図である。
【図2】図1の主要部の概略断面模式図である。
【図3】本発明の第2の実施形態である半導体装置の主
要部の概略断面模式図である。
【図4】本発明の第3の実施形態である半導体装置の主
要部の概略断面模式図である。
【図5】本発明の第4の実施形態である半導体装置の主
要部の概略断面模式図である。
【図6】本発明の第5の実施形態である半導体装置の主
要部の概略断面模式図である。
【図7】図6の例におけるCMP技術の説明図である。
【図8】本発明の第6の実施形態である半導体装置の主
要部の概略断面模式図である。
【図9】キャパシタ形状がいわゆるトレンチ状となって
いる半導体装置の製造の説明図である。
【図10】本発明の第7の実施形態である半導体装置の
主要部の概略断面模式図である。
【図11】従来の半導体装置の一例の概略断面模式図で
ある。
【図12】従来の半導体装置の他の例の概略断面模式図
である。
【図13】キャパシタ部の曲率とリーク電流との関係を
示すグラフである。
【図14】リーク電流の発生部分の説明図である。
【図15】従来の半導体装置のフィン形状のキャパシタ
部の断面摸式図である。
【符号の説明】
1 半導体装置 2 シリコン基板 3 ゲート電極 4 層間絶縁膜 5 下層配線 6 層間絶縁膜 7 キャパシタ部 8 下部シリコン膜 9 誘電体膜 10 上部電極 10A 素子分離膜 11 粗面化シリコン膜 11A ゲート酸化膜 12 上部シリコン膜 13 角部 14 角部 15 上部角部 16 導電膜 17 角部 18 上部配線 19 層間絶縁膜 20 角部 21 層間絶縁膜 22 辺
フロントページの続き (72)発明者 増田 弘生 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、この半導体基板上に形成さ
    れたトランジスタと、上記半導体基板上に形成されたキ
    ャパシタ部と、を少なくとも有する半導体装置におい
    て、 上記キャパシタ部は、少なくとも粗面化シリコン膜と誘
    電体膜と導電性のある電極膜とを備え、上記粗面化シリ
    コン膜と誘電体膜との間に導電膜が形成されていること
    を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】半導体基板と、この半導体基板上に形成さ
    れたトランジスタと、上記半導体基板上に形成されたキ
    ャパシタ部と、を少なくとも有する半導体装置におい
    て、 上記キャパシタ部は、少なくとも粗面化シリコン膜と誘
    電体膜と導電性のある電極膜とを備え、上記粗面化シリ
    コン膜と誘電体膜の間に導電性のあるシリコン膜が形成
    されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の半導体装置において、上記
    導電膜は、タングステン、タンタル、窒化チタン、窒化
    タングステン、酸化チタン、白金、ルテニウム、イリジ
    ウム、酸化ルテニウムのいずれかを含有することを特徴
    とする半導体装置。
  4. 【請求項4】半導体基板と、この半導体基板上に形成さ
    れたトランジスタと、上記半導体基板上に形成されたキ
    ャパシタ部と、を少なくとも有する半導体装置におい
    て、 上記キャパシタ部は、少なくとも第1のシリコン膜と誘
    電体膜と導電性のある電極膜とを備え、上記誘電体膜の
    下層に第1のシリコン膜が存在し、さらに第1のシリコ
    ン膜の下層に第2のシリコン膜が形成されており、第1
    のシリコン膜と誘電体膜との界面が10nm以上の曲率
    を有することを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】半導体基板と、この半導体基板上に形成さ
    れたトランジスタと、上記半導体基板上に形成されたキ
    ャパシタ部と、を少なくとも有する半導体装置におい
    て、 上記キャパシタ部は、少なくともシリコン膜と誘電体膜
    と導電性のある電極膜とを備え、上記誘電体膜の下層に
    導電膜が存在し、さらに上記導電膜の下層に上記シリコ
    ン膜が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】半導体基板と、この半導体基板上に形成さ
    れたトランジスタと、上記半導体基板上に形成されたキ
    ャパシタ部と、を少なくとも有する半導体装置におい
    て、 上記キャパシタ部は、少なくともシリコン膜と誘電体膜
    と導電性のある電極膜とを備え、上記誘電体膜の下層に
    導電膜が存在し、さらに上記導電膜の下層に上記シリコ
    ン膜が形成されており、上記導電膜と上記誘電体膜との
    界面が10nm以上の曲率を持つことを特徴とする半導
    体装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載の半導体装置において、上記
    導電膜は、タングステン、タンタル、窒化チタン、窒化
    タングステン、酸化チタン、白金、ルテニウム、イリジ
    ウム、酸化ルテニウムのいずれかを含むことを特徴とす
    る半導体装置。
  8. 【請求項8】半導体基板と、この半導体基板上に形成さ
    れたトランジスタと、上記半導体基板上に形成された王
    冠型キャパシタ部と、を少なくとも有する半導体装置に
    おいて、 上記王冠型キャパシタ部は、少なくとも下部電極膜と、
    誘電体膜と、上部電極膜とを備え、上記王冠型キャパシ
    タ部の上端部は、直線状の辺となっており、この辺が上
    記半導体基板の上記トランジスタが形成された面とほぼ
    平行となっていることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】半導体基板と、この半導体基板上に形成さ
    れたトランジスタと、上記半導体基板上の層間絶縁膜中
    に形成されたトレンチ型キャパシタ部と、を少なくとも
    有する半導体装置において、 上記トレンチ型キャパシタ部は、シリコンを含有する下
    部電極と誘電体膜との間に、タングステン、タンタル、
    窒化チタン、窒化タングステン、酸化チタン、白金、ル
    テニウム、イリジウム、酸化ルテニウムのいずれかを含
    有する導電膜を備えることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】半導体基板と、この半導体基板上に形成
    されたトランジスタと、上記半導体基板上に形成された
    キャパシタ部と、を少なくとも有する半導体装置におい
    て、 上記キャパシタ部は、少なくとも粗面化シリコン膜と誘
    電体膜と導電性のある電極膜とを備え、上記誘電体膜と
    隣り合う電極膜との界面の曲率が10nm以上であるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】半導体基板と、この半導体基板上に形成
    されたトランジスタと、上記半導体基板上に形成された
    トレンチ型キャパシタ部と、を少なくとも有する半導体
    装置において、 上記トレンチ型キャパシタ部は、少なくとも下部電極膜
    と、誘電体膜と、上部電極膜とを備え、上記トレンチ型
    キャパシタ部の上端部は、直線状の辺となっており、こ
    の辺が上記半導体基板の上記トランジスタが形成された
    面とほぼ平行となっていることを特徴とする半導体装
    置。
  12. 【請求項12】半導体基板と、この半導体基板上に形成
    されたトランジスタと、上記半導体基板上に形成された
    トレンチ型キャパシタ部もしくは王冠型キャパシタ部
    と、を少なくとも有する半導体装置において、 上記キャパシタ部は、少なくとも粗面化シリコン膜を含
    む下部電極膜と、誘電体膜と、上部電極膜とを備え、上
    記キャパシタ部の下部電極上端部は、直線状の辺となっ
    ており、上記上端部に粗面化シリコン膜に起因する凹凸
    がないことを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】半導体基板と、この半導体基板上に形成
    されたトランジスタと、上記半導体基板上に形成された
    キャパシタ部と、を少なくとも有する半導体装置の製造
    方法において、 下部電極を形成した後、この下部電極の表面に粗面化シ
    リコン膜を形成し、 上記粗面化シリコン膜の上面に上部シリコン膜を形成
    し、 上記上部シリコン膜の上面に誘電体膜を形成し、 上記誘電体膜の上面に上部電極を形成して上記キャパシ
    タ部を形成することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】半導体基板と、この半導体基板上に形成
    されたトランジスタと、上記半導体基板上に形成された
    キャパシタ部と、を少なくとも有する半導体装置の製造
    方法において、 下部電極を形成した後、この下部電極の先端部を、上記
    半導体基板の上記トランジスタが形成された面とほぼ平
    行となるように、CMP技術により研磨し、 上記下部電極の上部に誘電体膜を形成し、 上記誘電体膜の上面に上部電極を形成して上記キャパシ
    タ部を形成することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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