JPH113545A - 光romカード - Google Patents
光romカードInfo
- Publication number
- JPH113545A JPH113545A JP15419897A JP15419897A JPH113545A JP H113545 A JPH113545 A JP H113545A JP 15419897 A JP15419897 A JP 15419897A JP 15419897 A JP15419897 A JP 15419897A JP H113545 A JPH113545 A JP H113545A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- optical waveguides
- core
- layers
- thermosensitive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Read Only Memory (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 情報を容易に記録することができ、かつ、記
録内容を変えて変造することが困難な光ROMカードを
提供する。 【解決手段】 表裏両面を構成するカバー5と、該カバ
ー5に挟まれ、必要に応じて光学的に分断される複数の
光導波路を備えた光ROMカードであって、前記光導波
路は、コア部2が加熱により透過率が低下する熱的に不
可逆な感熱層3を介してクラッド層4で覆われて構成さ
れている。
録内容を変えて変造することが困難な光ROMカードを
提供する。 【解決手段】 表裏両面を構成するカバー5と、該カバ
ー5に挟まれ、必要に応じて光学的に分断される複数の
光導波路を備えた光ROMカードであって、前記光導波
路は、コア部2が加熱により透過率が低下する熱的に不
可逆な感熱層3を介してクラッド層4で覆われて構成さ
れている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の光導波路
を有し、これらの光導波路を適宜、光学的に分断するこ
とにより情報を記憶させる光ROMカードに関するもの
である。
を有し、これらの光導波路を適宜、光学的に分断するこ
とにより情報を記憶させる光ROMカードに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のプリペードカードなどのROMカ
ードでは、表面に形成されたストライプ状の磁気媒体に
情報を書き込み、それを読み出す磁気記録方式が主に用
いられている。このストライプ状の磁気媒体には、偽
造、変造を防ぐための高度の暗号技術が使用されてい
る。また、ROMカードには、パンチ穴の有無を光で検
出する光検出方式も用いられている。
ードでは、表面に形成されたストライプ状の磁気媒体に
情報を書き込み、それを読み出す磁気記録方式が主に用
いられている。このストライプ状の磁気媒体には、偽
造、変造を防ぐための高度の暗号技術が使用されてい
る。また、ROMカードには、パンチ穴の有無を光で検
出する光検出方式も用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気記録方式のROMカードでは、高度の暗号情報を盛
り込んだとしても、磁気複写による複製が可能であり、
カードの偽造、変造がなされやすいという問題があっ
た。また、光検出方式のものも、導波路に穴をあけて光
が通らなくなった導波路に、透明な材料を埋めてしまう
と光が透過し、読み取り機がパンチ穴を検出できなくな
るため、偽造もしくは変造がなされやすかった。本発明
は、上述した問題に鑑みなされたもので、その目的は、
作製が容易で、情報の書換えが困難で、変造しにくい光
ROMカードを提供することである。
磁気記録方式のROMカードでは、高度の暗号情報を盛
り込んだとしても、磁気複写による複製が可能であり、
カードの偽造、変造がなされやすいという問題があっ
た。また、光検出方式のものも、導波路に穴をあけて光
が通らなくなった導波路に、透明な材料を埋めてしまう
と光が透過し、読み取り機がパンチ穴を検出できなくな
るため、偽造もしくは変造がなされやすかった。本発明
は、上述した問題に鑑みなされたもので、その目的は、
作製が容易で、情報の書換えが困難で、変造しにくい光
ROMカードを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、表裏両面を構
成するカバーと、該カバーに挟まれ、必要に応じて光学
的に分断される複数の光導波路を備えた光ROMカード
であって、前記光導波路は、コア部が加熱により透過率
が低下する熱的に不可逆な感熱層を介してクラッド層で
覆われてなることを特徴とするものである。
成するカバーと、該カバーに挟まれ、必要に応じて光学
的に分断される複数の光導波路を備えた光ROMカード
であって、前記光導波路は、コア部が加熱により透過率
が低下する熱的に不可逆な感熱層を介してクラッド層で
覆われてなることを特徴とするものである。
【0005】本発明では、光導波路を構成するコア部と
クラッド層の間に、情報を検出する光の波長の透過率が
加熱により低下する感熱層が設けられているので、カバ
ーの外側から熱ヘッドで所望の光導波路に熱を加えるこ
とにより、感熱層のその光導波路に接する部分の透過率
を低下させ、その光導波路を光学的に分断して、情報を
記録することができる。感熱層は熱的に不可逆であるの
で、一旦透過率が低下すると、もとに戻ることがなく、
記録内容を変えることは困難である。
クラッド層の間に、情報を検出する光の波長の透過率が
加熱により低下する感熱層が設けられているので、カバ
ーの外側から熱ヘッドで所望の光導波路に熱を加えるこ
とにより、感熱層のその光導波路に接する部分の透過率
を低下させ、その光導波路を光学的に分断して、情報を
記録することができる。感熱層は熱的に不可逆であるの
で、一旦透過率が低下すると、もとに戻ることがなく、
記録内容を変えることは困難である。
【0006】本発明において、感熱層を構成する感熱材
料は熱的に不可逆の感熱材料である。また、その透過率
が加熱により低下する温度は80℃〜170℃程度であ
ると、情報を記録しやすくなる。また、この感熱材料は
加熱前には透過率が高いことが望ましい。また、この感
熱材料を塗布して感熱層を形成するする場合には、感熱
材料をコア材を侵さない溶剤に溶解させて塗布し、また
透過率が変化しない加熱温度で感熱層を形成する必要が
ある。
料は熱的に不可逆の感熱材料である。また、その透過率
が加熱により低下する温度は80℃〜170℃程度であ
ると、情報を記録しやすくなる。また、この感熱材料は
加熱前には透過率が高いことが望ましい。また、この感
熱材料を塗布して感熱層を形成するする場合には、感熱
材料をコア材を侵さない溶剤に溶解させて塗布し、また
透過率が変化しない加熱温度で感熱層を形成する必要が
ある。
【0007】また、本発明において、コア部を構成する
コア材料は、ポリメタクリル酸メチル、ポリカ−ボネ−
ト、ポリアリレート、ポリスチレン、ポリエチレンテレ
フタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−トなどで、厚さ
が2mm程度の全光線透過率が80%以上のものであれ
ば特には限定しないが、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
カ−ボネ−ト、ポリアリレート、ポリスチレンがよい。
これらのコア材料はシート状に加工され、このシートを
光導波路の形状に打ち抜く工程を経て、その上に感熱材
料を塗布する。あるいは、このシートに予め感熱材料を
塗布した後に、光導波路形状に打ち抜き、表面に感熱層
を有するコア部を形成する。
コア材料は、ポリメタクリル酸メチル、ポリカ−ボネ−
ト、ポリアリレート、ポリスチレン、ポリエチレンテレ
フタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−トなどで、厚さ
が2mm程度の全光線透過率が80%以上のものであれ
ば特には限定しないが、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
カ−ボネ−ト、ポリアリレート、ポリスチレンがよい。
これらのコア材料はシート状に加工され、このシートを
光導波路の形状に打ち抜く工程を経て、その上に感熱材
料を塗布する。あるいは、このシートに予め感熱材料を
塗布した後に、光導波路形状に打ち抜き、表面に感熱層
を有するコア部を形成する。
【0008】また、コア部を覆うクラッド層を構成する
クラッド材料としては、コア材料よりも屈折率の小さい
材料で、ポリメタクリル酸メチル、ポリウレタンプレポ
リマー硬化物、ZEONEX(日本ゼオン(株)製)や
ARTON(日本合成ゴム(株)製)などのノルボネン
環樹脂、フッ素化エポキシ樹脂、非晶質フッ素樹脂、種
々のUV樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。クラ
ッド層は、熱可塑性樹脂をコア部を侵さない溶剤に溶解
した後にコア部に塗布し、乾燥する方法や、熱硬化性樹
脂を塗布し、硬化させる方法で形成することができる。
なお、クラッド層はその外側のカバーとの接着層を兼ね
るようにしてもよい。
クラッド材料としては、コア材料よりも屈折率の小さい
材料で、ポリメタクリル酸メチル、ポリウレタンプレポ
リマー硬化物、ZEONEX(日本ゼオン(株)製)や
ARTON(日本合成ゴム(株)製)などのノルボネン
環樹脂、フッ素化エポキシ樹脂、非晶質フッ素樹脂、種
々のUV樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。クラ
ッド層は、熱可塑性樹脂をコア部を侵さない溶剤に溶解
した後にコア部に塗布し、乾燥する方法や、熱硬化性樹
脂を塗布し、硬化させる方法で形成することができる。
なお、クラッド層はその外側のカバーとの接着層を兼ね
るようにしてもよい。
【0009】また、外力からカードを保護するカバーの
材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリカ−ボネ−ト、ポリアリレー
ト、ポリスルホンなどを用いることができる。
材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリカ−ボネ−ト、ポリアリレー
ト、ポリスルホンなどを用いることができる。
【0010】さらに、カバーと光導波路部を接着させる
ために、熱融着性、熱硬化性、UV硬化性などの接着剤
が用いられる。この接着剤としては、例えばエチレン酢
酸ビニル共重合体樹脂系、超低密度ポリエチレン樹脂
系、リニアローデンシティポリエチレン樹脂系等の熱融
着性樹脂、アクリル系の熱硬化性またはUV硬化性樹脂
など特には限定しないが、接着時に感熱層が変化しない
ように加熱の必要がないUV硬化性樹脂が好ましい。な
お、接着剤からなる接着層が透明である場合には、光導
波路に光を入れる際に漏洩光が接着層部位を伝搬し、光
導波路を光学的に遮断した後にも光が伝搬するという問
題があるので、接着剤は不透明である方が良い。ここで
言う不透明な接着剤とは、厚さ5mmの全光線透過率が
40%以下、好ましくは20%以下である樹脂のことで
ある。透明性の接着剤については、酸化チタン、カーボ
ン、その他の顔料を加えることにより、適宜着色して用
いることができる。また、不透明接着剤においても、信
頼性を向上させるために着色して用いると、一層好まし
い。
ために、熱融着性、熱硬化性、UV硬化性などの接着剤
が用いられる。この接着剤としては、例えばエチレン酢
酸ビニル共重合体樹脂系、超低密度ポリエチレン樹脂
系、リニアローデンシティポリエチレン樹脂系等の熱融
着性樹脂、アクリル系の熱硬化性またはUV硬化性樹脂
など特には限定しないが、接着時に感熱層が変化しない
ように加熱の必要がないUV硬化性樹脂が好ましい。な
お、接着剤からなる接着層が透明である場合には、光導
波路に光を入れる際に漏洩光が接着層部位を伝搬し、光
導波路を光学的に遮断した後にも光が伝搬するという問
題があるので、接着剤は不透明である方が良い。ここで
言う不透明な接着剤とは、厚さ5mmの全光線透過率が
40%以下、好ましくは20%以下である樹脂のことで
ある。透明性の接着剤については、酸化チタン、カーボ
ン、その他の顔料を加えることにより、適宜着色して用
いることができる。また、不透明接着剤においても、信
頼性を向上させるために着色して用いると、一層好まし
い。
【0011】本発明の光ROMカードは、例えば以下の
方法で作製することができる。第1の方法は、シート状
のコア部材を光導波路の幅に打ち抜いて、複数のコア部
を端部が連結した状態に形成し、その表面に感熱材料を
塗布して感熱層を形成し、その外側にクラッド層を形成
する。さらにその外側に接着層を介してカバーを接着さ
せる。最後に、光導波路の両端をカットして複数のコア
部を分離し、光入出力を行うコア部の端部を露出させ
る。また、第2の方法は、シート状のコア部材の表面に
感熱材料を塗布して感熱層を形成し、また、その外側に
クラッド層を形成する。その後、光導波路の幅にカット
して複数の光導波路を形成し、これらの光導波路を並
べ、接着層を介してカバーを接着させる。最後に、光導
波路の両端をカットして、光入出力を行うコア部の端部
を露出させる。
方法で作製することができる。第1の方法は、シート状
のコア部材を光導波路の幅に打ち抜いて、複数のコア部
を端部が連結した状態に形成し、その表面に感熱材料を
塗布して感熱層を形成し、その外側にクラッド層を形成
する。さらにその外側に接着層を介してカバーを接着さ
せる。最後に、光導波路の両端をカットして複数のコア
部を分離し、光入出力を行うコア部の端部を露出させ
る。また、第2の方法は、シート状のコア部材の表面に
感熱材料を塗布して感熱層を形成し、また、その外側に
クラッド層を形成する。その後、光導波路の幅にカット
して複数の光導波路を形成し、これらの光導波路を並
べ、接着層を介してカバーを接着させる。最後に、光導
波路の両端をカットして、光入出力を行うコア部の端部
を露出させる。
【0012】なお、本発明の光ROMカードの表面に磁
気ストライプを形成し、これにも情報を記録すると、情
報が2重に記録され、信頼性が一層高くなる。
気ストライプを形成し、これにも情報を記録すると、情
報が2重に記録され、信頼性が一層高くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 (実施形態1)図1(a)〜(d)は、本発明にかかる
光ROMカードの一実施形態の製作工程を示す図であ
る。その工程は以下の通りである。即ち、1)先ず図1
(a)に示すように、0.15mm厚のポリカ−ボネ−
トシート1を打ち抜いて、曲がり部を有する複数の光導
波路を構成するコア部2のパターンを作製する。各コア
部2の幅は0.8mm、長さは10cmである。2)次い
で、図1(b)に示すように、感熱材料であるPSD−
150(日本曹達(株)製)およびD−8(日本曹達
(株)製)をそれぞれ、トルエン15重量%、キシレン
45重量%、酢酸エチル20重量%、酢酸ブチル20重
量%の混合溶媒に2重量%溶かし、これらの溶液を1:
2で混合する。この混合溶液をコア部2の表面に塗布
し、乾燥して、感熱層3を形成する。3)次いで、図1
(c)に示すように、感熱層3で被覆されたポリカ−ボ
ネ−トシート1の両面をUV樹脂接着剤を介してカバー
となるPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム
5で挟む。この接着剤は、カーボンを2%加えたUV樹
脂接着剤、KP−2006(日本合成ゴム製)であり、
クラッド層4となる。そして、照射量0.8JのUVを
照射して接着材を硬化させる。4)次いで、図1(d)
に示すように、ポリカ−ボネ−トシート1およびPET
フィルム5の両端を切断し、複数のコア部2を分離し、
光の入出を行うコア部2の端部を露出させる。
施の形態を詳細に説明する。 (実施形態1)図1(a)〜(d)は、本発明にかかる
光ROMカードの一実施形態の製作工程を示す図であ
る。その工程は以下の通りである。即ち、1)先ず図1
(a)に示すように、0.15mm厚のポリカ−ボネ−
トシート1を打ち抜いて、曲がり部を有する複数の光導
波路を構成するコア部2のパターンを作製する。各コア
部2の幅は0.8mm、長さは10cmである。2)次い
で、図1(b)に示すように、感熱材料であるPSD−
150(日本曹達(株)製)およびD−8(日本曹達
(株)製)をそれぞれ、トルエン15重量%、キシレン
45重量%、酢酸エチル20重量%、酢酸ブチル20重
量%の混合溶媒に2重量%溶かし、これらの溶液を1:
2で混合する。この混合溶液をコア部2の表面に塗布
し、乾燥して、感熱層3を形成する。3)次いで、図1
(c)に示すように、感熱層3で被覆されたポリカ−ボ
ネ−トシート1の両面をUV樹脂接着剤を介してカバー
となるPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム
5で挟む。この接着剤は、カーボンを2%加えたUV樹
脂接着剤、KP−2006(日本合成ゴム製)であり、
クラッド層4となる。そして、照射量0.8JのUVを
照射して接着材を硬化させる。4)次いで、図1(d)
に示すように、ポリカ−ボネ−トシート1およびPET
フィルム5の両端を切断し、複数のコア部2を分離し、
光の入出を行うコア部2の端部を露出させる。
【0014】このようにして作製した本実施形態の光R
OMカードについて、光源として660nm波長のLE
Dを用い、この光源とコア径50μmのGI(Graded In
dex)ファイバを結合させ、GIファイバから光を光導波
路に導入し、1mmφのプラスチック光ファイバで受光
することにより伝送損失を測定した。なお、レファレン
スとしては上記GIファイバとプラスチック光ファイバ
を突き当てたものを採用した。このようにして測定した
本実施形態の光導波路の伝送損失は12dBであった。
また、光導波路の全体を熱ヘッドで200℃、2秒間加
熱したところ、透過光は測定感度以下であり、伝送損失
は測定不可能であった。なお、加熱後の光ROMカード
を解体したところ、感熱層3が黒色に変色しており、光
は感熱層3に吸収され、コア部2を透過しない状態にな
っていた。このように熱ヘッドで光導波路を加熱する
と、光導波路を光学的に分断することができるので、一
度情報を入力した光ROMカードを変造することは困難
になる。
OMカードについて、光源として660nm波長のLE
Dを用い、この光源とコア径50μmのGI(Graded In
dex)ファイバを結合させ、GIファイバから光を光導波
路に導入し、1mmφのプラスチック光ファイバで受光
することにより伝送損失を測定した。なお、レファレン
スとしては上記GIファイバとプラスチック光ファイバ
を突き当てたものを採用した。このようにして測定した
本実施形態の光導波路の伝送損失は12dBであった。
また、光導波路の全体を熱ヘッドで200℃、2秒間加
熱したところ、透過光は測定感度以下であり、伝送損失
は測定不可能であった。なお、加熱後の光ROMカード
を解体したところ、感熱層3が黒色に変色しており、光
は感熱層3に吸収され、コア部2を透過しない状態にな
っていた。このように熱ヘッドで光導波路を加熱する
と、光導波路を光学的に分断することができるので、一
度情報を入力した光ROMカードを変造することは困難
になる。
【0015】(実施形態2)実施形態1において、光導
波路のコア部2の形状を直線状に変え、その幅を1m
m、長さを60mmとした。その他は実施形態1と同じ
である。本実施形態の光ROMカードについて、実施形
態1と同様に伝送損失を測定したところ、3.8dBで
あった。また、光導波路の全体を熱ヘッドで200℃、
2秒間加熱したところ、伝送損失は測定不可能であっ
た。
波路のコア部2の形状を直線状に変え、その幅を1m
m、長さを60mmとした。その他は実施形態1と同じ
である。本実施形態の光ROMカードについて、実施形
態1と同様に伝送損失を測定したところ、3.8dBで
あった。また、光導波路の全体を熱ヘッドで200℃、
2秒間加熱したところ、伝送損失は測定不可能であっ
た。
【0016】(実施形態3)コア材料として0.15m
mのポリカーボネートシートを用い、これを打ち抜いて
直線状のコア部を形成した。光導波路の幅は1mm、長
さは60mmとしたことは実施形態2と同様である。本
実施形態では、感熱材料の材質を代えて、感熱材料とし
てPSD−290(日本曹達(株)製)とD−8(日本
曹達(株)製)を用いた他は実施例2と同様にした。得
られた光ROMカードの伝送損失は4.2dBであっ
た。また、光導波路の一部、20mm長を熱ヘッドで加
熱したところ、伝送損失は測定不可能であった。解体し
たところ、熱ヘッドで加熱した部分のみ、感熱層が黒色
に変色していることが確認された。
mのポリカーボネートシートを用い、これを打ち抜いて
直線状のコア部を形成した。光導波路の幅は1mm、長
さは60mmとしたことは実施形態2と同様である。本
実施形態では、感熱材料の材質を代えて、感熱材料とし
てPSD−290(日本曹達(株)製)とD−8(日本
曹達(株)製)を用いた他は実施例2と同様にした。得
られた光ROMカードの伝送損失は4.2dBであっ
た。また、光導波路の一部、20mm長を熱ヘッドで加
熱したところ、伝送損失は測定不可能であった。解体し
たところ、熱ヘッドで加熱した部分のみ、感熱層が黒色
に変色していることが確認された。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、情報を容易に記録する
ことができ、かつ、記録内容を変えて変造することは困
難であるという優れた効果がある。
ことができ、かつ、記録内容を変えて変造することは困
難であるという優れた効果がある。
【図1】(a)〜(d)は、本発明に係る光ROMカー
ドの一実施形態の製作工程を示す図である。
ドの一実施形態の製作工程を示す図である。
1 ポリカ−ボネ−トシート 2 コア部 3 感熱層 4 クラッド層 5 PETフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11C 5/00 302 G06K 19/00 R 17/08 G11C 17/00 301A
Claims (1)
- 【請求項1】 表裏両面を構成するカバーと、該カバー
に挟まれ、必要に応じて光学的に分断される複数の光導
波路を備えた光ROMカードであって、前記光導波路
は、コア部が加熱により透過率が低下する熱的に不可逆
な感熱層を介してクラッド層で覆われてなることを特徴
とする光ROMカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15419897A JPH113545A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 光romカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15419897A JPH113545A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 光romカード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH113545A true JPH113545A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15578991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15419897A Pending JPH113545A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 光romカード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH113545A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005057478A1 (ja) * | 2003-12-03 | 2005-06-23 | Hatakensaku Co., Ltd. | 光シート体およびその製造方法、並びに光カードおよび複合メモリカード |
US7294292B2 (en) | 2002-10-24 | 2007-11-13 | Fuji Xerox Co. Ltd. | Process for producing polymer optical waveguide and resin injecting device |
CN100409331C (zh) * | 2006-10-20 | 2008-08-06 | 南京邮电大学 | 波导多层光盘的信道跟踪方法 |
US7569168B2 (en) | 2004-01-23 | 2009-08-04 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Method of producing polymer optical waveguide |
US7582234B2 (en) | 2003-06-04 | 2009-09-01 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Producing method of polymer optical waveguide |
US7604758B2 (en) | 2003-12-19 | 2009-10-20 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Process for producing polymer optical waveguide |
-
1997
- 1997-06-12 JP JP15419897A patent/JPH113545A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7294292B2 (en) | 2002-10-24 | 2007-11-13 | Fuji Xerox Co. Ltd. | Process for producing polymer optical waveguide and resin injecting device |
US7582234B2 (en) | 2003-06-04 | 2009-09-01 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Producing method of polymer optical waveguide |
WO2005057478A1 (ja) * | 2003-12-03 | 2005-06-23 | Hatakensaku Co., Ltd. | 光シート体およびその製造方法、並びに光カードおよび複合メモリカード |
US7604758B2 (en) | 2003-12-19 | 2009-10-20 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Process for producing polymer optical waveguide |
US7569168B2 (en) | 2004-01-23 | 2009-08-04 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Method of producing polymer optical waveguide |
CN100409331C (zh) * | 2006-10-20 | 2008-08-06 | 南京邮电大学 | 波导多层光盘的信道跟踪方法 |
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