JPH113544A - 光romカードとその製造方法 - Google Patents
光romカードとその製造方法Info
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- JPH113544A JPH113544A JP9154197A JP15419797A JPH113544A JP H113544 A JPH113544 A JP H113544A JP 9154197 A JP9154197 A JP 9154197A JP 15419797 A JP15419797 A JP 15419797A JP H113544 A JPH113544 A JP H113544A
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- optical
- clad
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- sheet
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Abstract
ROMカードに繰り返し曲げ応力が加えられても、コア
部とクラッド部の間で剥離が生じ難く、光導波路の伝送
損失の増大を防ぐことができる光ROMカードを提供す
る。 【解決手段】 表裏両面を構成するカバーと、該カバー
に挟まれ、必要に応じて光学的に分断される複数の光導
波路を備えた光ROMカードであって、前記光導波路
は、コア部がポリカ−ボネ−トからなり、クラッド部が
ポリアルキルメタクリレート、ポリウレタン、多官能ア
クリル重合体から選ばれる1種類以上の樹脂からなる。
Description
を有し、これらの光導波路を適宜、光学的に分断するこ
とにより情報を記憶させる光ROMカードに関するもの
である。
ードでは、表面に形成されたストライプ状の磁気媒体に
情報を書き込み、それを読み出す磁気記録方式が主に用
いられている。このストライプ状の磁気媒体には、偽
造、変造を防ぐための高度の暗号技術が使用されてい
る。また、ROMカードには、所望の光導波路を光学的
に遮断して情報を書き込み、光の透過の有無で情報を読
み出す光ROMカードも用いられている。
光ROMカードには次のような問題があった。即ち、 1)光導波路を構成するコア部とクラッド部の密着性が
十分でなく、光ROMカードに繰り返し曲げが加えられ
ると、コア部とクラッド部間に剥離が生じ、伝送損失が
大きくなる。 2)クラッド部はフッ素化アクリルのようにフッ素系樹
脂を使用することがあるが、その場合には焼却処分する
際に有毒ガスが発生する。
決すべく、鋭意実験的に検討した結果、到達したもので
ある。即ち、請求項1記載の発明は、表裏両面を構成す
るカバーと、該カバーに挟まれ、必要に応じて光学的に
分断される複数の光導波路を備えた光ROMカードであ
って、前記光導波路は、コア部がポリカ−ボネ−トから
なり、クラッド部がポリアルキルメタクリレート、ポリ
ウレタン、多官能アクリル重合体から選ばれる1種類以
上の樹脂からなることを特徴とするものである。
載の光ROMカードの製造方法であって、ポリアルキル
メタクリレート、ポリウレタンプレポリマー、多官能ア
クリル重合体から選ばれる1種類以上の樹脂を、キシレ
ン、トルエン、酢酸ブチル、および酢酸エチルの混合溶
液からなる溶媒に溶解し、この溶液をポリカーボネート
からなるコア部の表面に塗布し、その後、前記溶媒を除
去することによりクラッド部を形成して光導波路を形成
することを特徴とするものである。
を構成するポリアルキルメタクリレートとしては、ポリ
メチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポ
リプロピルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート
等が挙げられる。また、ポリウレタンは溶媒除去によっ
て生じるポリウレタンプレポリマーの重合によって得ら
れる。ポリウレタンプレポリマーは特には限定されない
が、ポリテトラメチレングリコールの両端にウレタン基
のついたものが挙げられる。さらに、多官能アクリル重
合体としては2官能、3官能のアクリルが挙げられる。
選択すると、コア部とクラッド部間の密着性が向上し、
光ROMカードに繰り返し曲げ応力が加えられても、コ
ア部とクラッド部の間で剥離が生じ難く、光導波路の伝
送損失の増大を防ぐことができる。なお、上記コア部と
クラッド部を構成する材料はフッ素系樹脂を含まないた
め、焼却処分の際に有毒ガスが発生することはない。
ア部の表面にクラッド部を形成すると、クラッド部を構
成する材料を溶解させる上記混合溶媒はコア部を構成す
るポリカ−ボネ−トを短時間では変質させることがない
ので、コア部を変質させることなくクラッド部を形成す
ることができる。
方法で作製することができる。第1の方法は、シート状
のコア部材を光導波路の幅に打ち抜いて、複数のコア部
をその端部が連結した状態に形成し、その表面にクラッ
ド部を構成する材料を溶媒に溶解した溶液を塗布してク
ラッド部を形成する。さらにその外側に接着層を介して
カバーを接着させる。最後に、光導波路の両端をカット
して複数のコア部を分離し、光入出力を行うコア部の端
部を露出させる。また、第2の方法は、シート状のコア
部材の表面にクラッド部を構成する材料を溶媒に溶解し
た溶液を塗布してクラッド部を形成する。その後、光導
波路の幅にカットして複数の光導波路を形成し、これら
の光導波路を並べ、接着層を介してカバーを接着させ
る。最後に、光導波路の両端をカットして、コア部の端
部を露出させる。
材料としては、特には限定しないが、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカ−ボ
ネ−ト、ポリアリレート、ポリスルホンを用いることが
できる。また、カバーと光導波路を接着させるためには
接着剤が用いられる。この接着剤としては、例えばエチ
レン酢酸ビニル共重合体樹脂系、超低密度ポリエチレン
樹脂系、リニアローデンシティポリエチレン系等の熱融
着性樹脂、アクリル系の熱硬化性又はUV硬化性樹脂な
どを用いることができる。なお、接着剤からなる接着層
が透明である場合には、光導波路に光を入れる際に漏洩
光が接着層を伝搬し、光導波路を光学的に分断した後に
も光が伝搬するという問題があるので、接着剤は不透明
である方が良い。ここで言う不透明な接着剤とは、厚さ
5mmの全光線透過率が40%以下、好ましくは20%
以下である樹脂のことである。透明性の接着剤について
は、酸化チタン、カーボン、その他の顔料を加えること
により、適宜着色して用いることができる。
気ストライプを形成し、これにも情報を記録すると、情
報が2重に記録され、信頼性が一層高くなる。
施の形態を詳細に説明する。 (実施形態1)本実施形態の光ROMカードは以下のよ
うな工程で作製した。即ち、 1)先ず、図1(a)に示すように、0.15mm厚の
ポリカ−ボネ−トシート1を打ち抜いて、複数の直線状
の光導波路を構成するコア部2のパターンを作製する。
各コア部2の幅は1mm、長さは60mmである。 2)次いで、図1(b)に示すように、打ち抜かれたポ
リカ−ボネ−トシート1の表面に、トルエン15重量
%、キシレン45重量%、酢酸エチル20重量%、酢酸
ブチル20重量%の混合溶媒にポリメタクリル酸メチル
5重量%、ウレタンプレポリマ−5重量%を溶かした溶
液を塗布し、クラッド部3を形成する。 3)次いで、図1(c)に示すように、クラッド部3で
被覆されたポリカ−ボネ−トシート1の両面をUV樹脂
接着層4を介してカバーとなるPET(ポリエチレンテ
レフタレート)フィルム5で挟む。この接着層4は、カ
ーボンを2%加えたUV樹脂接着剤、KP−2006
(日本合成ゴム製)を、照射量が0.8JのUVを照射
して硬化させたものである。 4)次いで、図1(d)に示すように、ポリカ−ボネ−
トシート1およびPETフィルム5の両端を切断し、複
数のコア部2を分離し、光の入出を行うコア部2の端部
を露出させる。
OMカードについて、光源として660nm波長のLE
Dを用い、この光源とコア径50μmのGIファイバを
結合させ、GIファイバから光を光導波路に導入し、1
mmφのプラスチック光ファイバで受光することにより
伝送損失を測定した。なお、レファレンスとしては上記
GIファイバとプラスチック光ファイバを突き当てたも
のを採用した。このようにして測定した本実施形態の光
導波路の伝送損失は2.5dBであり、曲率半径10m
mの繰り返し曲げを10回施しても、伝送損失は変わら
なかった。
5mm厚のポリカ−ボネ−トシート1を打ち抜いて、複
数の曲げ部を有するコア部2のパターンを作製する。そ
の他は実施例1と同様である。このようにして作製した
本実施形態の光ROMカードについて、実施形態1と同
様に伝送損失を測定したところ、伝送損失は10.0d
Bであり、曲率半径10mmの繰り返し曲げを10回施
しても、伝送損失は変わらなかった。
mm、幅1.0mmのポリカ−ボネ−トリボンの表面に
実施形態1と同様にクラッド部を形成した。このポリカ
−ボネ−トリボンを等間隔に並べ、カバーとなるPET
フィルムで接着剤を介して挟み、接着する。最後に、端
面をカッティングして、光導波路長を60mmとする。
このようにして作製した本実施形態の光ROMカードに
ついて、実施形態1と同様に伝送損失を測定したとこ
ろ、伝送損失は2.3dBであり、曲率半径10mmの
繰り返し曲げを10回施しても、伝送損失は変わらなか
った。
ニリデン、この溶剤としてテトラヒドロフランを用いた
以外は、実施形態1と同様である。本比較例について、
実施形態1と同様に伝送損失を測定したところ、伝送損
失は5.0dBであり、曲率半径10mmの繰り返し曲
げを10回施したところ、伝送損失は10dBに増加し
た。
クラッド部間の密着性が向上し、光ROMカードに繰り
返し曲げ応力が加えられても、コア部とクラッド部の間
で剥離が生じ難く、光導波路の伝送損失の増大を防ぐこ
とができるという優れた効果がある。また、請求項2記
載の発明によれば、コア部を変質させることなくクラッ
ド部を形成することができるという優れた効果がある。
ドの一実施形態の製作工程の説明図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 表裏両面を構成するカバーと、該カバー
に挟まれ、必要に応じて光学的に分断される複数の光導
波路を備えた光ROMカードであって、前記光導波路
は、コア部がポリカ−ボネ−トからなり、クラッド部が
ポリアルキルメタクリレート、ポリウレタン、多官能ア
クリル重合体から選ばれる1種類以上の樹脂からなるこ
とを特徴とする光ROMカード。 - 【請求項2】 表裏両面を構成するカバーと、該カバー
に挟まれ、必要に応じて光学的に分断される複数の光導
波路を備えた光ROMカードの製造方法であって、ポリ
アルキルメタクリレート、ポリウレタンプレポリマー、
多官能アクリル重合体から選ばれる1種類以上の樹脂
を、キシレン、トルエン、酢酸ブチル、および酢酸エチ
ルの混合溶液からなる溶媒に溶解し、この溶液をポリカ
ーボネートからなるコア部の表面に塗布し、その後、前
記溶媒を除去することによりクラッド部を形成して光導
波路を形成することを特徴とする請求項1記載の光RO
Mカードの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9154197A JPH113544A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 光romカードとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9154197A JPH113544A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 光romカードとその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH113544A true JPH113544A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15578967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9154197A Pending JPH113544A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 光romカードとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH113544A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005057478A1 (ja) * | 2003-12-03 | 2005-06-23 | Hatakensaku Co., Ltd. | 光シート体およびその製造方法、並びに光カードおよび複合メモリカード |
KR20160000281A (ko) * | 2014-06-24 | 2016-01-04 | 포항공과대학교 산학협력단 | 3차원 고분자 나노선 광배선 및 그 제조방법 |
WO2019117388A1 (ko) * | 2017-12-15 | 2019-06-20 | 주식회사 레신저스 | 코팅된 나노선을 포함하는 광배선 및 이의 제조방법 |
-
1997
- 1997-06-12 JP JP9154197A patent/JPH113544A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005057478A1 (ja) * | 2003-12-03 | 2005-06-23 | Hatakensaku Co., Ltd. | 光シート体およびその製造方法、並びに光カードおよび複合メモリカード |
KR20160000281A (ko) * | 2014-06-24 | 2016-01-04 | 포항공과대학교 산학협력단 | 3차원 고분자 나노선 광배선 및 그 제조방법 |
WO2019117388A1 (ko) * | 2017-12-15 | 2019-06-20 | 주식회사 레신저스 | 코팅된 나노선을 포함하는 광배선 및 이의 제조방법 |
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040227 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20051130 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070410 |