JPH11354455A - 半導体基板製造装置 - Google Patents

半導体基板製造装置

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JPH11354455A
JPH11354455A JP15709998A JP15709998A JPH11354455A JP H11354455 A JPH11354455 A JP H11354455A JP 15709998 A JP15709998 A JP 15709998A JP 15709998 A JP15709998 A JP 15709998A JP H11354455 A JPH11354455 A JP H11354455A
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JP
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susceptor
semiconductor substrate
heater
temperature
heating
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JP15709998A
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Kenichi Tsukano
健一 都鹿野
Tadahide Hoshi
忠秀 星
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気相成長等を行うため半導体基板の高温への
昇温を行う半導体基板製造装置で、半導体基板の周辺で
のスリップの発生を削減する。 【解決手段】 半導体基板加熱用のヒーターと、サセプ
タ加熱用のヒーターを分離し、また、更にサセプタのザ
グリ部領域加熱用ヒーターを分離し、独立に温度制御す
ることによってサセプタ領域の温度を半導体基板の温度
よりも高くし、半導体基板周辺での温度低下を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体基板製造装置
に関するものであり、特に半導体基板上に気相成長を行
う際に、気相成長中の半導体基板内の温度分布を均一に
できる、枚葉式の気相成長装置に関するものである
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造にあたっては、良質の
単結晶半導体薄膜、多結晶薄膜等の形成が求められるこ
とが多く、気相成長装置が用いられることが多い。一
方、半導体基板の大口径化に伴い、半導体基板を一枚ず
つ処理する枚葉式の気相成長装置が多く用いられるよう
になってきている。また、半導体素子寸法の微細化に伴
い、半導体基板の熱処理工程においても短時間に昇温、
降温を行うことが求められるようになり、枚葉式の基板
熱処理装置が用いられるようになってきている。
【0003】以下に従来の枚葉式気相成長装置の概要を
説明する。図7(a)は従来の枚葉式の気相成長装置に
半導体基板を載置したときの要部の概略断面図である。
また、図7(b)は、半導体基板1を載置した状態で
の、上記の気相成長装置の半導体基板1、ヒーター2、
サセプタ3の一部分のみを拡大した断面図である。
【0004】図中、4はプロセスチャンバであり、支持
台4Aと、この支持台4Aに、気密封止材20を介して
分離可能で、且つ気密封止された断面逆U字構造の反応
管4Bとからなる。
【0005】この反応管4B内のほぼ中央部に、円形平
板状のサセプタ3が設けられている。このサセプタ3
は、その周辺部の平坦なサセプタ領域3Bと、上面に半
導体基板1を載置支持するため、半導体基板寸法に応じ
て設けられたザグリ部領域3Cと、そのザグリ部領域3
C内側の半導体基板載置領域3Aとからなり、半導体基
板載置領域3A部は空孔となっており、その上にはザグ
リ部領域3Cに支持されて半導体基板1が載置されてい
る。
【0006】また、上記のサセプタ領域3Bのほぼ下部
に離間して、サセプタ領域3Bを加熱するためのサセプ
タ加熱用ヒーター2Bが、また、サセプタ上の半導体基
板載置領域3Aに載置された半導体基板1のほぼ下部に
離間して、半導体基板1を加熱するための半導体基板加
熱用ヒーター2Aが、それぞれ相互に離間して、かつ、
ほぼ同一面上に配置されている。
【0007】上記のサセプタ加熱用ヒーター2B、半導
体基板加熱用ヒーター2Aは、支持台4Aを貫通してプ
ロセスチャンバ4の外部に通ずるサセプタ加熱用ヒータ
ー支持機構2B1、半導体基板加熱用ヒーター支持機構
2A1によって支持固定されている。また、これらの支
持機構を経由して外部から、ヒータ加熱に必要な電源が
供給されている。
【0008】また、上記のサセプタ領域3Bは、支持台
4Aを貫通してプロセスチャンバ外部に通ずるサセプタ
支持機構31によって支持固定されされている。ここ
で、サセプタ支持機構31は、支持台4Aの貫通部分付
近で、外周を支持台4Aと気密に、かつ、回転摺動可能
に形成されており、またその下部では、その内周を、そ
の部分で同軸円筒状に固定形成された半導体基板ヒータ
ー支持機構2A1、サセプタ加熱用ヒーター支持機構2
B1と気密に、かつ、回転摺動可能に形成されている。
これにより、サセプタ支持機構31は、プロセスチャン
バ外部の図示しない駆動機構によって、回転可能となっ
ている。
【0009】また、支持台4Aには、反応ガス排出口7
が開口され、プロセスチャンバ中の反応ガスが排気可能
となっている。一方、反応管4Bの上部には反応ガス供
給口6が開口しており、外部から反応ガス供給管6Aを
経由して反応ガスが供給可能となっている。
【0010】また、反応管4Bの内壁からわずかに離間
して、断面がほぼ逆U字形状の高純度石英管5が載置さ
れている。この高純度石英管5の上面には、多数の微小
孔5Aが形成されており、反応ガスが外部から反応ガス
供給管6Aを経由して供給されたとき、この高純度石英
管5の上面と、反応管4Bとの間から微小孔5Aを介し
て高純度石英管5内部に噴出するようになっている。
【0011】このような反応装置を用いることにより、
ヒーター2(半導体基板加熱用ヒーター2Aおよびサセ
プタ加熱用ヒーター2B)は固定したまま、半導体基板
1を1000rpm程度の高速で回転することが可能で
あり、また、高速回転下で、半導体基板1をそれに近接
して配置された半導体基板加熱用ヒーター2Aで加熱す
ることができ、上記の装置では1200℃以上の高温に
急速に昇温する事が可能である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以下に、従来の半導体
基板製造装置を用いて半導体基板を製造した場合の問題
点に付いて説明する。図7(c)に、半導体基板1、サ
セプタ3の温度を共に1150℃に設定した場合の図7
(b)に対応する部分の温度分布を示す。ここに示した
ようにサセプタ3内周のザグリ部領域3C附近で、周辺
と比較して50℃程度の温度の落ち込みが生ずる。
【0013】このような温度の落ち込みが生じた場合に
は、半導体基板1の高温の中心部と低温の周辺部との間
で熱膨張量のずれが生じ、半導体基板内部に応力が生ず
る。このような応力の発生によって半導体基板1の一部
にスリップが発生する。
【0014】図8に、上記の気相成長条件時の半導体基
板1上のスリップ30、31の発生状態を示す。ここ
で、半導体基板1は、直径約15cmである。ここに示
したように、半導体基板1の特定の領域に高密度のスリ
ップ31が生じ、また、この他に局部的に、20mm程
度の大きなスリップ30が生ずることが多い。このよう
なスリップは半導体基板結晶の熱処理時の基板内の温度
ムラに基づいて起こる結晶転移に起因して発生したもの
である。半導体素子の動作領域にこれらのスリップが含
まれる場合、半導体素子が動作不良になることが多い。
またこのようなスリップは方向性を持っており、工程中
の熱処理で更に成長することがあり、半導体素子の特性
を更に低下させることが多い。
【0015】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
であり、気相成長、熱処理などの工程で、常温から高温
への昇温中、高温での温度保持中、高温から常温への温
度降下中に半導体基板内にスリップが生じない半導体基
板製造装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る半導体製造装置では、中心部に半導体
基板を載置するための空孔部を有する円形平板状のサセ
プタと、前記サセプタの下面に近接して接触せずに載置
された、前記サセプタを加熱するためのヒーターと、前
記サセプタを支持固定するサセプタ支持機構と、前記サ
セプタ、前記ヒーター、前記サセプタ支持機構を内包
し、気密封止可能な半導体基板搬入口を有するプロセス
チャンバとを具備し、前記ヒーターが、前記サセプタ中
心部の前記空孔部のほぼ下部に位置する半導体基板加熱
用ヒーターと、前記空孔部以外の部分のほぼ下部に位置
するサセプタ加熱用ヒーターとに互いに独立して形成さ
れ、独立に温度制御可能であり、前記半導体基板加熱用
ヒーターと前記サセプタとの間隔が、前記サセプタ加熱
用ヒーターと前記サセプタとの間隔よりも大きいことを
特徴とする。
【0017】また、本発明に係る半導体製造装置では、
中心部に半導体基板を載置するための空孔部を有し、そ
の空孔部の外周に半導体基板を嵌合保持する為に形成さ
れた半導体基板固定機構を有した円形平板状のサセプタ
と、前記サセプタの下面に近接して接触せずに載置され
た、前記サセプタを加熱するためのヒーターと、前記サ
セプタを支持固定するサセプタ支持機構と、前記サセプ
タ、前記ヒーター、前記サセプタ支持機構を内包し、気
密封止可能な半導体基板搬入口を有するプロセスチャン
バとを具備し、前記ヒーターが、前記サセプタ中心部の
前記空孔部のほぼ下部に位置する半導体基板加熱用ヒー
ターと、前記半導体基板固定機構のほぼ下部に位置する
半導体基板固定機構加熱用ヒーターと、前記空孔部、前
記半導体基板固定機構部以外の部分のほぼ下部に位置す
るサセプタ加熱用ヒーターとに互いに独立して形成さ
れ、独立に温度制御可能であることを特徴とする。
【0018】また、前記半導体基板加熱用ヒーターと前
記サセプタとの間隔が、前記半導体基板固定機構加熱用
ヒーターと前記サセプタとの間隔、前記サセプタ加熱用
ヒーターと前記サセプタとの間隔よりも大きいことを特
徴とする。
【0019】また、本発明にかかる半導体装置では、中
心部に半導体基板を載置するための空孔部を有し、その
空孔部の外周に半導体基板を嵌合保持する為に形成され
た半導体基板固定機構を有した円形平板状のサセプタ
と、前記サセプタの下面に近接して接触せずに載置され
た、前記サセプタを加熱するためのヒーターと、前記サ
セプタを支持固定するサセプタ支持機構と、前記サセプ
タ、前記ヒーター、前記サセプタ支持機構を内包し、気
密封止可能な半導体基板搬入口を有するプロセスチャン
バと、前記サセプタの前記空孔部上部に離間して載置さ
れ、前記空孔部に半導体基板が載置されたときにその表
面温度を測定する第一の温度測定機構と、前記サセプタ
の前記空孔部以外の部分上部に前記サセプタから離間し
て載置され、サセプタの表面温度を測定する第二の温度
測定機構と、前記第一の温度測定機構、前記第二の温度
測定機構のそれぞれの測定温度に基づき前記ヒーターの
出力を制御する温度制御機構とを具備し、前記ヒーター
が、前記サセプタ中心部の前記空孔部のほぼ下部に位置
する半導体基板加熱用ヒーターと、前記半導体基板固定
機構のほぼ下部に位置する半導体基板固定機構加熱用ヒ
ーターと、前記空孔部、および前記半導体基板固定機構
以外の部分のほぼ下部に位置するサセプタ加熱用ヒータ
ーとに互いに独立して形成され、独立して温度制御可能
であり、前記半導体基板加熱用ヒーターと前記サセプタ
との間隔が前記サセプタ加熱用ヒーターと前記サセプタ
との間隔よりも大きく、半導体基板が前記半導体基板固
定機構に支持されて前記空孔部に載置されたときに、前
記第一の温度測定機構によって測定された、前記半導体
基板の表面温度と、前記第二の温度測定機構によって測
定されたサセプタの表面温度が前記温度制御機構に入力
され、それに基づいて前記半導体基板加熱用ヒーター、
前記半導体基板固定機構加熱用ヒーターの出力がそれぞ
れ独立に制御されることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態に付き
図面に基づいて詳細に説明する。図1(a)、図1
(b)に、本発明の第一の実施の形態で用いる枚葉式の
気相成長装置の概略を示す。
【0021】ここで、図1(a)は、枚葉式の気相成長
装置に半導体基板1を載置したときの要部の概略断面図
であり、図1(b)は、その半導体基板1、ヒーター
2、サセプタ3の一部分のみの拡大断面図である。
【0022】図1(a)中、4はプロセスチャンバであ
り、支持台4Aと、この支持台4Aに気密封止材20を
介して、分離可能で且つ気密封止された断面逆U字形状
の反応管4Bとからなる。
【0023】この反応管4B内のほぼ中央部に、円形平
板状のサセプタ3が設けられている。このサセプタ3
は、図1(a)、図1(b)に示すように周辺部のサセ
プタ領域3Bの内側に、上面に半導体基板1を載置支持
するためのザグリ部領域3Cが半導体基板寸法に応じて
設けられている。また、そのザグリ部領域3C内側の半
導体基板領域3Aは、この部分での熱容量を削減するた
め空孔となっており、その上にはザグリ部領域3Cに支
持されて、半導体基板1が載置されている。
【0024】ここで、本実施の形態では、半導体基板1
は直径約15cm、厚さ約1mmであり、サセプタ3は
外形約25cm、厚さ約5mmである。また、上記サセ
プタ3の半導体基板載置領域3A、ザグリ部領域3C、
サセプタ領域3Bのほぼ下部に、一定距離離間して、半
導体基板1を加熱するための半導体基板加熱用ヒーター
2A、ザグリ部領域3Cを加熱するためのザグリ部加熱
用ヒーター2C、サセプタ領域3Bを加熱するためのサ
セプタ加熱用ヒーター2Bが、それぞれ相互に離間して
配置されている。
【0025】ここで、サセプタ加熱用ヒーター2Bとサ
セプタ領域3Bとの間隔、ザグリ部加熱用ヒーター2C
とザグリ部3Cとの間隔はそれぞれ約2mmで、半導体
基板加熱用ヒーター2Aと半導体基板1との間隔(約8
mm)よりも狭くなるように配置されている。
【0026】上記のサセプタ加熱用ヒーター2B、半導
体基板加熱用ヒーター2A、ザグリ部加熱用ヒーター2
Cは、図1(a)に示すように支持台4Aを貫通してプ
ロセスチャンバ4の外部に通ずるサセプタ加熱用ヒータ
ー支持機構2B1、半導体基板加熱用ヒーター支持機構
2A1、ザグリ部加熱用ヒーター支持機構2C1によっ
てそれぞれ支持固定されている。また、これらの支持機
構を経由して外部からヒーター加熱に必要な電源が供給
されている。
【0027】また、上記のサセプタ3は、支持台4Aを
貫通してプロセスチャンバ外部に通ずる、サセプタ支持
機構31によって支持固定されされている。ここで、サ
セプタ支持機構31は、支持台4Aの貫通部分付近で、
外周を支持台4Aと気密に、かつ、回転摺動可能に形成
されており、またその下部では、その内周を、その部分
で同軸円筒状に固定形成された半導体基板ヒーター支持
機構2A1、サセプタ加熱用ヒーター支持機構2B1、
ザグリ部加熱用ヒーター支持機構2C1と気密に、か
つ、回転摺動可能に形成されている。
【0028】これにより、サセプタ支持機構31は、プ
ロセスチャンバ外部の図示しない駆動機構によって、回
転可能となっている。また、支持台4Aには、反応ガス
排出口7が開口され、プロセスチャンバ中の反応ガスが
排気可能となっている。
【0029】一方、反応管4Bの上部には反応ガス供給
口6が開口しており、外部から反応ガス供給管6Aを経
由して反応ガスが供給可能となっている。また、反応管
4Bの内壁に内接して、反応管4Bとほぼ同様に断面逆
U字形状の高純度石英管5が載置されている。この高純
度石英管5の上面には、多数の微小孔5Aが形成されて
おり、外部から反応ガス供給管6Aを経由して供給され
る反応ガスは、この高純度石英管5の上面と、反応管4
Bとの間から微小孔5Aを介して高純度石英管5内側に
噴出するようになっている。
【0030】このような反応装置を用いることにより、
半導体基板加熱用ヒーター2A等のヒーター2は固定し
たまま、半導体基板1を1000rpm程度の高速で回
転することが可能であり、また、高速回転下で半導体基
板1を、それに近接して形成された半導体基板加熱用ヒ
ーター2Aで加熱することができ、上記の装置では12
00℃以上の高温に急速に昇温する事が可能である。
【0031】上記の本発明の第一の実施の形態では、上
記のようにサセプタ領域3Bとサセプタ加熱用ヒーター
2B、ザグリ部領域3Cとザグリ部加熱用ヒーター2C
との間隔は何れも約2mmであり、上記の半導体基板1
と半導体基板用ヒーター2Aの間隔約8mmと比較して
非常に狭い。このため、サセプタ領域3Bとサセプタ加
熱用ヒーター2Bの間、ザグリ部領域3Cとザグリ部加
熱用ヒーター2Cの間の熱伝達効率は良くなり、サセプ
タ領域3B、ザグリ部領域3Cの温度は、容易に、半導
体基板1よりも高く設定できる。
【0032】さらに、ザグリ部領域3Cの温度は、ザグ
リ部加熱用ヒーター2Cを用いることによって半導体基
板1、サセプタ領域3Bと独立して制御可能である。こ
れにより、図1(c)に図1(b)に対応する部分の温
度分布を示したように、半導体基板1の温度1150℃
と、サセプタ3の温度1220℃の中間に制御し、半導
体基板1、サセプタ領域3B間の温度勾配を緩やかにす
ることが可能である。このような温度制御を行うことに
より半導体基板1上のスリップの発生を少なくすること
ができる。本実施の形態の半導体製造装置で作成した半
導体基板のスリップ発生の様子を図5に示す。ここに示
したように従来と比較してスリップ長、スリップ密度共
に大幅に減少し、発生したスリップも3mm以下の場合
がほとんどであった。尚、半導体基板1を用いて製造す
る半導体装置はほとんどが3mm以上の寸法であるた
め、半導体基板の周辺部で発生したスリップが3mm以
下の時は殆ど製品の歩留を下げることがない。
【0033】また、上記の本発明の第一の実施の形態に
係る半導体基板製造装置を用いたときの、サセプタ領域
3Bの温度と半導体基板1の温度との温度差と、そのと
き発生したスリップの長さの合計(但し長さ3mm以上
のスリップのみの合計)との関係を図3に示す。
【0034】ここに示したように、温度差0℃ないし1
00℃の広い範囲にわたって、安定してスリップが殆ど
発生しない条件を得ることができることがわかった。 (第二の実施の形態)次に、本発明の第二の実施の形態
に付き、図2を用いて詳細に説明する。
【0035】ここで、図2(a)は、枚葉式の気相成長
装置に半導体基板1を載置したときの要部の概略断面図
であり、図2(b)はその半導体基板1、ヒーター2、
サセプタ3の一部のみの拡大断面図である。また、図2
(c)は、図2(b)で半導体基板1の温度を1150
°C、サセプタ3の温度を1250°Cに設定したとき
の対応する領域の温度分布である。
【0036】尚、図2で、図1と同一部分に付いては同
一の記号を付し説明を省略する。図2に示した本発明の
第二の実施の形態では上記の本発明の第一の実施の形態
と同様に、半導体基板1と半導体基板用ヒーター2Aの
間隔よりもサセプタ領域3Bとサセプタ加熱用ヒーター
2Bの間隔を近づけ、サセプタ領域3B部の昇温を容易
にしている。
【0037】上述の本発明の第二の実施の形態におけ
る、図2(a)、図2(b)での、サセプタ領域3Bの
温度と半導体基板1の温度の温度差(Δt)と、そのと
き発生したスリップの長さの合計(但し長さ3mm以上
のスリップのみの合計)との関係を図4に示す。
【0038】本実施の形態では、ザグリ部加熱用ヒータ
ーを特に用いず、サセプタ加熱用ヒータ2Bでザグリ部
領域3Cまで加熱している。このため、図2(c)に図
2(b)に対応する部分の温度分布を示したように、半
導体基板1の周辺部でも温度上昇がみられるが、図4に
示すように、サセプタ領域3Bの温度と半導体基板1の
温度との温度差を70°C程度に設定することにより合
計スリップ長を50mm程度以下に削減することができ
る。
【0039】上述した本発明の第二の実施の形態では、
従来の半導体基板製造装置の構成部品は変えることな
く、サセプタ加熱用ヒーター2Bの位置を変更するのみ
で、本発明の効果を享受することができる。
【0040】(第三の実施の形態)次に本発明の第三の
実施の形態に付き図6を用いて詳細に説明する。図6
は、本発明の第三の実施の形態に係る半導体基板製造装
置の温度測定機構、温度制御機構を含む概念図である。
本実施の形態では、半導体基板製造装置4の半導体基板
付近の構造は図1に示した本発明の第一の実施の形態と
同様である。
【0041】図1に示したように、本実施の形態では、
ヒーターは半導体基板用ヒーター2A、サセプタ加熱用
ヒーター2B、ザグリ部加熱用ヒーター2Cが、それぞ
れ独立に形成されている。
【0042】また、本実施の形態では、図6に示したよ
うに、半導体基板1、および、サセプタ3の温度は、プ
ロセスチャンバ4の外部に設置され、温度測定機構9に
付属した温度センサー8A、8Bによって温度測定され
る。ここで、温度センサー8Aは、半導体基板1の中心
部付近の温度を測定し、温度センサー8Bは、サセプタ
加熱用ヒーター2Bの温度を測定する。
【0043】尚、この温度センサー8A,8Bは、プロ
セスチャンバ4の内部に設置し、その電気信号のみを温
度制御機構9に入力してもよい。温度センサー8A、8
Bからの温度データは温度測定機構9を経て温度制御機
構10に送られ、予め設定された温度と比較され、設定
された温度との差を補正するように半導体基板用ヒータ
ー2A、サセプタ加熱用ヒーター2Bへの出力電圧をそ
れぞれ制御する。
【0044】ところで、上記の温度センサーを用いた場
合、ザグリ部領域上の半導体基板1周辺部の温度測定は
たいへん困難である。これは、半導体基板1周辺にいわ
ゆるオリフラがあることが多く、また、半導体基板周辺
部では、いわゆるベベリングにより曲率が付いているた
めなどによる。
【0045】このため、本実施の形態では、ザグリ部領
域2Cの温度制御をザグリ部領域2C上の半導体基板1
周辺部での測定温度を用いずに、温度センサー8Aによ
って測定された半導体基板1上の測定温度を用い、半導
体基板用ヒーター2Aの制御条件とは異なる制御パラメ
ータによって制御する。この際、半導体基板1の温度に
従ってザグリ部領域2C用の制御パラメータを設定して
おくことにより、上述した本発明の第三の実施の形態で
は、半導体基板周辺での温度の落ち込みの無い良好な温
度分布を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】上記のように、本発明を用いることによ
り、半導体基板1の周辺部で温度の落ち込みの無い半導
体基板製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る半導体基板製
造装置の要部の概略断面図と半導体基板1、サセプタ3
内の温度分布の一例を示したものである。(a)は、装
置要部の概略断面図、(b)は半導体基板1、ヒーター
2、サセプタ3の一部分のみの拡大断面図、(c)は、
(b)に対応する部分の半導体基板1、サセプタ3内の
温度分布をそれぞれ示している。
【図2】本発明の第二の実施の形態に係る半導体基板製
造装置の要部の概略断面図と半導体基板1、サセプタ3
内の温度分布の一例を示したものである。(a)は、装
置要部の概略断面図、(b)は半導体基板1、ヒーター
2、サセプタ3の一部分のみの拡大断面図、(c)は、
(b)に対応する部分の半導体基板1、サセプタ3内の
温度分布をそれぞれ示している。
【図3】本発明の第一の実施の形態に係る半導体基板製
造装置を使用した場合の、サセプタ温度と基板温度の温
度差と合計スリップ長の関係の一例を示したものであ
る。
【図4】本発明の第二の実施の形態に係る半導体基板製
造装置を使用した場合の、サセプタ温度と基板温度の温
度差と合計スリップ長の関係の一例を示したものであ
る。
【図5】本発明の第一の実施の形態に係る半導体基板製
造装置で作成した半導体基板のスリップ発生の様子を半
導体基板上面図として示したものである。
【図6】本発明の第三の実施の形態に係る半導体基板製
造装置の温度測定機構、温度制御機構を含む概念図であ
る。
【図7】従来の半導体基板製造装置の要部の概略断面図
と半導体基板1、サセプタ3内の温度分布の一例を示し
たものである。(a)は、装置要部の概略断面図、
(b)は半導体基板1、ヒーター2、サセプタ3の一部
分のみの拡大断面図、(c)は、(b)に対応する部分
の半導体基板1、サセプタ3内の温度分布をそれぞれ示
している。
【図8】従来の半導体基板製造装置で作成した半導体基
板のスリップ発生の様子を示したものである。
【符号の説明】
1・・・半導体基板 2・・・ヒーター 2A・・・半導体基板加熱用ヒーター 2A1・・・半導体基板加熱用ヒーター支持機構 2B・・・サセプタ加熱用ヒーター 2B1・・・サセプタ加熱用ヒーター支持機構 2C・・・ザグリ部加熱用ヒーター 2C1・・・ザグリ部加熱用ヒーター支持機構 3・・・サセプタ 31・・・サセプタ支持機構 3A・・・半導体基板載置領域(サセプタの中空部) 3B・・・サセプタ領域(サセプタの周辺部) 3C・・・ザグリ部領域(サセプタ3の内周部) 4・・・プロセスチャンバ 4A・・・支持台 4B・・・反応管 5・・・高純度石英管 5A・・・高純度石英管5上面の微小孔 6・・・反応ガス供給口 6A・・・反応ガス供給管 7・・・反応ガス排出口 8・・・温度センサー(温度測定機構の一部) 9・・・温度測定機構 10・・・温度制御機構 20・・・気密封止材 30、31・・・スリップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心部に半導体基板を載置するための空孔
    部を有する円形平板状のサセプタと、前記サセプタの下
    面に近接して接触せずに載置された、前記サセプタを加
    熱するためのヒーターと、前記サセプタを支持固定する
    サセプタ支持機構と、前記サセプタ、前記ヒーター、前
    記サセプタ支持機構を内包し、気密封止可能な半導体基
    板搬入口を有するプロセスチャンバとを具備し、前記ヒ
    ーターが、前記サセプタ中心部の前記空孔部のほぼ下部
    に位置する半導体基板加熱用ヒーターと、前記空孔部以
    外の部分のほぼ下部に位置するサセプタ加熱用ヒーター
    とに互いに独立して形成され、独立に温度制御可能であ
    り、前記半導体基板加熱用ヒーターと前記サセプタとの
    間隔が、前記サセプタ加熱用ヒーターと前記サセプタと
    の間隔よりも大きいことを特徴とする半導体基板製造装
    置。
  2. 【請求項2】中心部に半導体基板を載置するための空孔
    部を有し、その空孔部の外周に半導体基板を嵌合保持す
    る為に形成された半導体基板固定機構を有した円形平板
    状のサセプタと、前記サセプタの下面に近接して接触せ
    ずに載置された、前記サセプタを加熱するためのヒータ
    ーと、前記サセプタを支持固定するサセプタ支持機構
    と、前記サセプタ、前記ヒーター、前記サセプタ支持機
    構を内包し、気密封止可能な半導体基板搬入口を有する
    プロセスチャンバとを具備し、前記ヒーターが、前記サ
    セプタ中心部の前記空孔部のほぼ下部に位置する半導体
    基板加熱用ヒーターと、前記半導体基板固定機構のほぼ
    下部に位置する半導体基板固定機構加熱用ヒーターと、
    前記空孔部、前記半導体基板固定機構部以外の部分のほ
    ぼ下部に位置するサセプタ加熱用ヒーターとに互いに独
    立して形成され、独立に温度制御可能であることを特徴
    とする半導体基板製造装置。
  3. 【請求項3】前記半導体基板加熱用ヒーターと前記サセ
    プタとの間隔が、前記半導体基板固定機構加熱用ヒータ
    ーと前記サセプタとの間隔、前記サセプタ加熱用ヒータ
    ーと前記サセプタとの間隔よりも大きいことを特徴とす
    る請求項2に記載の半導体基板製造装置。
  4. 【請求項4】中心部に半導体基板を載置するための空孔
    部を有し、その空孔部の外周に半導体基板を嵌合保持す
    る為に形成された半導体基板固定機構を有した円形平板
    状のサセプタと、前記サセプタの下面に近接して接触せ
    ずに載置された、前記サセプタを加熱するためのヒータ
    ーと、前記サセプタを支持固定するサセプタ支持機構
    と、前記サセプタ、前記ヒーター、前記サセプタ支持機
    構を内包し、気密封止可能な半導体基板搬入口を有する
    プロセスチャンバと、前記サセプタの前記空孔部上部に
    離間して載置され、前記空孔部に半導体基板が載置され
    たときにその表面温度を測定する第一の温度測定機構
    と、前記サセプタの前記空孔部以外の部分の上部に前記
    サセプタから離間して載置され、サセプタの表面温度を
    測定する第二の温度測定機構と、前記第一の温度測定機
    構、前記第二の温度測定機構のそれぞれの測定温度に基
    づき前記ヒーターの出力を制御する温度制御機構とを具
    備し、前記ヒーターが、前記サセプタ中心部の前記空孔
    部のほぼ下部に位置する半導体基板加熱用ヒーターと、
    前記半導体基板固定機構のほぼ下部に位置する半導体基
    板固定機構加熱用ヒーターと、前記空孔部、および前記
    半導体基板固定機構以外の部分のほぼ下部に位置するサ
    セプタ加熱用ヒーターとに互いに独立して形成され、独
    立して温度制御可能であり、前記半導体基板加熱用ヒー
    ターと前記サセプタとの間隔が前記サセプタ加熱用ヒー
    ターと前記サセプタとの間隔よりも大きく、半導体基板
    が前記半導体基板固定機構に支持されて前記空孔部に載
    置されたときに、前記第一の温度測定機構によって測定
    された、前記半導体基板の表面温度と、前記第二の温度
    測定機構によって測定されたサセプタの表面温度が前記
    温度制御機構に入力され、それに基づいて前記半導体基
    板加熱用ヒーター、前記半導体基板固定機構加熱用ヒー
    ターの出力がそれぞれ独立に制御されることを特徴とす
    る半導体基板製造装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009170676A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Toshiba Corp エピタキシャルウェーハの製造装置及び製造方法

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