JPH11354036A - プラズマディスプレイパネル及びプラズマディスプレイパネル用背面板並びにその蛍光面形成方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル及びプラズマディスプレイパネル用背面板並びにその蛍光面形成方法

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JPH11354036A
JPH11354036A JP11099476A JP9947699A JPH11354036A JP H11354036 A JPH11354036 A JP H11354036A JP 11099476 A JP11099476 A JP 11099476A JP 9947699 A JP9947699 A JP 9947699A JP H11354036 A JPH11354036 A JP H11354036A
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JP
Japan
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electrode
phosphor
rib
display
layer
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Pending
Application number
JP11099476A
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English (en)
Inventor
Masaaki Asano
雅朗 浅野
Yoshiaki Tsuruoka
美秋 鶴岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP11099476A priority Critical patent/JPH11354036A/ja
Publication of JPH11354036A publication Critical patent/JPH11354036A/ja
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  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示する画像情報等のコントラストを高くし
併せて鮮明度を向上させる。 【解決手段】 前面板の上に設けた互いに平行で複数対
の面放電用の表示電極であって維持電極4とバス電極5
とからなる複合電極を1対設けた表示電極Xと、該表示
電極を覆うように設けた誘電体層6と、該誘電体層上に
設けた保護膜7と、背面板上に前記表示電極対と直交す
るアドレス電極8と、該アドレス電極を覆うように設け
た誘電体層9と、前記アドレス電極の間に設けた直線状
のリブ3と、前記直線状のリブ3と隣接するリブの間に
設けた蛍光体層であってリブの長さ方向に沿って断続的
にかつ画素12毎に設けた蛍光体層10とを有した構成
にする。画素12と画素12との間の領域において蛍光
体層がないので、表示する画像情報等のコントラストを
高くし併せて鮮明度を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス放電を利用し
た自発光形式のフラットディスプレイであるプラズマデ
ィスプレイパネル(以下、PDPと記す)に係わるもの
で、詳しくは蛍光面に工夫を施したPDPとその蛍光面
形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、PDPは2枚の対向するガラス
基板上に電極をそれぞれ設け、併せて蛍光体層を設けて
あり、これら2枚の対向するガラス基板を一定の間隔に
保持してセル空間を形成して、そのセル空間内にNe、
Xe等を主体とするガスを封入した構造になっている。
そして、これらの電極間に電圧を印加し、電極周辺の微
少なセル空間内で放電を発生させることにより、各セル
空間内に設けた蛍光体層を発光させて、種々の情報を表
示するようになっている。このPDPの従来技術として
米国特許5674553号明細書、米国特許56615
00号明細書等に記載のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、PDPは、種々
の情報の表示に寄与する表示領域と、この表示領域間に
あって種々の情報の表示に寄与しない非表示領域とから
構成されている。そして、従来技術で示したPDPで
は、表示に寄与する蛍光体層が直線状のリブと隣接する
リブの間に設けられている。そして、この蛍光体層は直
線状のリブの長さ方向に沿って表示領域と非表示領域の
両方に設けられている。このため、表示領域での放電に
より発生した紫外線がリブが形成されていない側の非表
示領域に漏れて、非表示領域に設けてある蛍光体層を発
光させるという第1の問題点がある。具体的には、非表
示領域にある蛍光体が発光することにより非表示領域が
明るくなるという問題点である。また、同時に非表示領
域にある蛍光体が発光することにより、その発光が隣接
する表示領域へ漏れて、表示領域が本来の明るさより明
るくなるという問題点である。
【0004】また、表示領域での放電により発生した紫
外線が、表示領域の蛍光体層を発光させた後、該発光が
非表示領域に漏れるという第2の問題点がある。しか
も、発光していない状態の蛍光体層の色は、白色又は淡
い灰色などの白色に近い色である。このため、従来のP
DPの構造では、外からの入射する光で前面板を通して
蛍光体層の色が見えるという第3の問題点がある。具体
的には、明るい場所でPDPを使用した時に、前記パネ
ルの外から入射する光は非表示領域に設けてある蛍光体
層で散乱される。このため、非表示領域が概ね白色に見
えるという問題点である。また、明るい場所で使用した
時に、前記パネルの外から入射する光は蛍光体層を一部
透過して、蛍光体層の下にある誘電体層で散乱する。こ
の散乱光は再び蛍光体層に入射して、非表示領域に設け
てある蛍光体層で散乱される。このため、非表示領域が
概ね白色に見えるという第4の問題点がある。これらの
問題はいずれもPDPに表示した画像情報等のコントラ
ストの低下や鮮明性の低下を招く。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、表示する画像情報等
のコントラストが高く、鮮明性に優れたPDP及びPD
P用背面板を提供し、併せてその製造方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する第1
の発明は、互いに対向して平行に配置され且つその間に
放電ガスが充填される空間を設けた前面板と背面板と、
その前面板の上に設けた互いに平行で複数対の面放電用
の表示電極であって維持電極とバス電極とからなる複合
電極を1対設けた表示電極と、該表示電極を覆うように
設けた誘電体層と、該誘電体層上に設けた保護膜と、背
面板上に前記表示電極対と直交するアドレス電極と、該
アドレス電極を覆うように設けた誘電体層と、前記アド
レス電極の間に設けた直線状のリブと、該直線状のリブ
と隣接するリブの間に設けた蛍光体層であって、リブの
長さ方向に沿って断続的に且つ画素毎に設けた蛍光体層
とから構成されたことを特徴とするPDPである。
【0007】この場合、前面板の上に設けた互いに平行
で且つ互いに隣接する表示電極対との間に該表示電極対
と平行に設けた線状の遮光層をさらに備えるようにする
ことが望ましい。
【0008】また、上記目的を達成する第2の発明は、
互いに対向して平行に配置され且つその間に放電ガスが
充填される空間を設けた前面板と背面板と、その前面板
の上に設けた互いに平行で複数対の面放電用の表示電極
であって維持電極とバス電極とからなる複合電極を1対
設けた表示電極と、該表示電極を覆うように設けた誘電
体層と、該誘電体層上に設けた保護膜と、背面板上に前
記表示電極対と直交するアドレス電極と、該アドレス電
極を覆うように設けた光吸収層と、前記アドレス電極の
間に設けた直線状のリブと、該直線状のリブと隣接する
リブの間に設けた蛍光体層であって、リブの長さ方向に
沿って断続的に且つ画素毎に設けた蛍光体層とから構成
されたことを特徴とするPDPである。
【0009】この場合、背面板上のアドレス電極上に覆
うように設けた光吸収層が暗色の顔料と誘電体と含有す
ることが望ましい。
【0010】上記目的を達成する第3の発明は、互いに
対向して平行に配置され且つその間に放電ガスが充填さ
れる空間を設けた前面板と背面板と、その前面板の上に
設けた互いに平行で複数対の面放電用の表示電極であっ
て透明電極である維持電極と不透明な金属電極であるバ
ス電極とからなる複合電極を1対設けた表示電極と、該
表示電極を覆うように設けた透光性の誘電体層と、該誘
電体層上に設けた酸化マグシウムを含む透光性の保護膜
と、背面板上に前記表示電極対と直交するアドレス電極
と、該アドレス電極を覆うように設けた暗色の誘電体層
と、前記アドレス電極の間に設けた直線状のリブと、該
直線状のリブと隣接するリブの間に設けられる蛍光体層
であって、赤色に発光する蛍光体層と青色に発光する蛍
光体層と緑色に発光する蛍光体層のそれぞれがリブを介
して隣接して設けられ且つこの3つの異なる蛍光体層の
それぞれがリブの長さ方向に沿って断続的に設けられた
蛍光体層とから構成されたことを特徴とするPDPであ
る。
【0011】この場合、前面板の上に設けた互いに平行
で、かつ互いに隣接する表示電極対との間に該表示電極
対と平行に設けた直線状の遮光層をさらに備えることが
望ましい。
【0012】また、上記目的を達成する第4の発明は、
ガラス基板上に設けた複数の線状のアドレス電極と、該
アドレス電極を覆うように設けた暗色の誘電体層と、前
記アドレス電極の間に設けた直線状のリブとを備え、該
直線状のリブと隣接するリブの間に設けられる蛍光体層
であって、赤色に発光する蛍光体層と青色に発光する蛍
光体層と緑色に発光する蛍光体層のそれぞれがリブを介
して隣接して設けられ且つこの3つの異なる蛍光体層の
それぞれがリブの長さ方向に沿って断続的に設けられた
蛍光体層とから構成されたことを特徴とするPDP用背
面板である。
【0013】この場合、アドレス電極上に覆うように設
けた暗色の誘電体層が暗色の顔料と誘電体と含有するこ
とが望ましい。
【0014】また、上記目的を達成する第5の発明は、
互いに対向して平行に配置され且つその間に放電ガスが
充填される空間を設けた前面板と背面板と、その前面板
の上に設けた互いに平行で複数対の面放電用の表示電極
であって維持電極とバス電極とからなる複合電極を1対
設けた表示電極と、該表示電極を覆うように設けた誘電
体層と、該誘電体層上に設けた保護膜と、背面板上に前
記表示電極対と直交するアドレス電極と、該アドレス電
極を覆うように設けた誘電体層と、前記アドレス電極の
間に設けた直線状のリブと、該直線状のリブと隣接する
リブの間で形成されるセル空間に設けた蛍光体層であっ
て、面放電を生じる表示電極対と隣接する表示電極対と
の間の領域に対応する前記背面板上の領域にて蛍光体層
が除去されていることを特徴とするPDPである。
【0015】この場合、面放電を生じる表示電極対と隣
接する表示電極対との間に対応する領域であって、前面
板上に表示電極対と平行に設けた遮光層をさらに備える
ことが望ましい。また、背面板上のアドレス電極の間に
設けた直線状のリブと、該直線状のリブと隣接するリブ
の間で形成されるセル空間に設けた蛍光体層の下に全面
に渡って暗色層を備えることが望ましい。
【0016】また、上記目的を達成する第6の発明とし
ての製造方法の発明は、感光性の蛍光体ペーストを背面
板のアドレス電極の間に設けた直線状のリブ間に塗布す
る第1工程と、塗布した蛍光体ペーストを乾燥させる第
2工程と、面放電を生じる絵素の間の領域を露光しない
マスクパターンを有するフォトマスクを用いて露光する
第3工程と、現像を行って所定の絵素毎に断続的に蛍光
体層を残す第4工程とを、3色の異なる蛍光体を対象に
して繰り返し行った後、蛍光面を焼成する工程を含むこ
とを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。
【0018】図1は、本発明に係るPDPの一構成例を
その前面板と背面板とを離間した状態で示す構造図であ
る。図1に示したPDPは、交流型(AC型)の反射型
のもので、マトリクス表示方式の3電極構造をした面放
電タイプである。
【0019】図1に示すように2枚のガラス基板1,2
が互いに平行に且つ対向して配設されている。そして、
背面板となるガラス基板2上に互いに平行に設けられた
直線状のリブ3により放電用のセル空間が保持されるよ
うになっている。前面板となるガラス基板1上には、面
放電を発生させるための平行な一対の表示電極X,Yが
設置されている。この表示電極X、Yは、それぞれが幅
の広い直線状の透明電極である維持電極4と幅の狭い直
線状の金属電極であるバス電極5(金属薄膜:Cr/C
u/Cr)とで構成されている複合電極である。この構
成により表示光の遮光性を極力抑えて面放電領域を広げ
て発光効率を高めることができる。この表示電極を覆っ
てAC駆動のための誘電体層6が形成されており、この
誘電体層6上にMgO(酸化マグネシウム)を成分とす
る膜として保護層7(MgO膜)が形成されている。誘
電体層6及び保護層7はともに透光性を有している。
【0020】背面板となるガラス基板2上には、前記前
面板の表示電極と直交するように直線状のリブ3の間に
アドレス電極8が互いに平行に形成されており、このア
ドレス電極8を覆うように誘電体層9が形成される。こ
の誘電体層9により、リブ3の壁面と底面の電荷の蓄積
状態を制御する。さらに各リブ3の間には蛍光体層10
が設けられている。この蛍光体層10は、前記直線状の
リブ3の長さ方向に沿って断続的に、かつ、画素毎に設
けられている。
【0021】この図1に示したPDPの基本的な動作を
説明すると、前面板上の一対の表示電極X,Yの間に1
00〜200ボルト程度の駆動電圧を印加することで、
セル空間内に電界を生じさせて放電させる。この放電で
生じた紫外線によって蛍光体層10を励起して赤色
(R)、青色(B)、緑色(G)の所定色の可視光を発
光する。前記前面板を透過した前記所定色の可視光を観
察者が視認する。
【0022】このように放電を行う一対の表示電極X,
Yに対応するリブ3間の空間が画像の構成単位としての
絵素14となる。そして、赤色(R)、青色(B)、緑
色(G)の3色の各絵素14が1つずつ集まって1つの
画素12を構成する(図2参照)。図2では1色分の絵
素14を表示している。各画素12の色を制御すること
によりPDP全体のカラー画像を表示する。ここで、画
素12内の1対の表示電極X,Y間で面放電を発生させ
る場合、この表示電極対X,Yと隣接する表示電極対
X,Yとの間は、前記一対の表示電極の間(すなわち、
一対となっている表示電極対Xと表示電極対Yとの間)
よりも間隔を充分広げることで異常な放電を防止してい
る。表示電極Xと表示電極Yとの間の領域が放電領域で
あり、表示領域である。そして、各色毎の表示領域が各
色の画素12に対応する。また、3色合わせた表示領域
が画素12に対応する。また、表示電極対X,Yと隣接
する表示電極対X,Yとの間の領域が非放電領域であ
り、非表示領域である。これが画素と画素の間の領域1
3に対応する。
【0023】図2は本発明に係るAC型PDPの一構成
例を示すもので、図2(A)はセル空間に設ける蛍光体
層のパターンをリブと共に示す平面図、図2(B)は図
2(A)の線A−Aでの断面図である。この図2に示さ
れるPDPは、図1に示したのと同じタイプのものであ
り、対応する部位には同じ符号をつけてある。
【0024】このPDPの基本形状は、リブ3に区切ら
れたセル空間を挟んで対向する一対のガラス基板1,2
によって形成されている。これらガラス基板1,2は、
お互いの外周部分に設けられた低融点ガラスからなる図
示していない枠状のシール層によって接合されており、
中には放電ガスが充填されている。
【0025】前面板であるガラス基板1の内面には、基
板面に沿った面放電を発生させるための平行な一対の表
示電極X,Yがマトリクス表示のライン毎に一対ずつ設
置されている。一例であるが、対角42インチフルカラ
ーPDPでのラインピッチは1080μmである。一対
の表示電極X,Yは、それぞれが幅の狭い直線状のバス
電極5(金属薄膜:Cr/Cu/Cr)と幅の広い直線
状の透明電極である維持電極4とから構成されている複
合電極である。バス電極5及び維持電極4の寸法は、バ
ス電極5が厚さ1μm、幅60μm、維持電極4が厚さ
0.2μm、幅240μmである。この複合電極を覆う
ように、AC駆動のための誘電体層6(PbO系低融点
ガラス層)が設けられている。そして誘電体層6の表面
にはMgO(酸化マグネシウム)からなる保護層7が形
成されている。誘電体層の膜厚は、約30μm、保護層
の膜厚は、0.5μmである。
【0026】一方、背面板であるガラス基板2の内面に
は、アドレス電極8が設けられる。このアドレス電極8
は、前面板に設けた一対の表示電極X,Yと直交する。
前記アドレス電極8は、銀ペーストをスクリーン印刷法
により塗工・乾燥し、焼成することで幅100μm、厚
み10μm、ピッチ360μmに形成する。そしてアド
レス電極8を覆って絶縁性の誘電体層9が形成する。こ
の誘電体層9の厚さは20μm程度である。また、アド
レス電極8のエレクトロマイグレーションを防止するた
め、アドレス電極の下に下地層を形成する。下地層は誘
電体層9と同じ組成の低融点ガラスを用いる。下地層は
図示していない。
【0027】さらに、前記誘電体層9の上には、直線状
のリブ3を各アドレス電極の間に設ける。該リブ3の高
さは120μmで、リブの底部幅100μm、リブの頂
部幅60μmである。そして、誘電体層9の表面及びリ
ブ3の側面を被覆するように、カラー表示のための赤色
(R)、青色(B)、緑色(G)の3色の蛍光体層10
を形成する。一対の表示電極X,Y間に駆動電圧を印加
することにより面放電が発生する。この面放電により生
じる紫外線によって、前記蛍光体層10は励起されて発
光する。この時の前面板に設けた一対の表示電極X,Y
に対応する背面板に設けたリブ3間の空間が1つの絵素
14となる。すなわち、直線状のリブ3に沿った放電空
間は、直線状のリブ3のライン方向に沿って単位表示領
域(すなわち絵素14)のことである。直線状のリブ3
上ではリブのライン方向に沿って、この単位表示領域と
非表示領域とが繰り返される。
【0028】ここで、図2(A)に示すように、平面的
にPDPを見た場合、1画素分の表示電極対X,Yの周
囲までの面積を基準にして、1画素分の赤色(R)、青
色(B)、緑色(G)の3色の蛍光体層10の周囲まで
の面積を比較すると、ほぼ同じ大きさになるのがよい。
アライメントの誤差も考慮すると、周囲の位置ズレによ
る誤差は±60μm程度がよい。好ましくは、誤差は±
30μm程度がよい。より好ましくは、誤差は±10μ
m程度がよい。なぜならば、蛍光体層の面積が大きいと
第1の問題点等が解決しないからである。また、蛍光体
層の面積が小さいとPDPが暗くなるためである。
【0029】図示しているPDPでは、マトリクス表示
の一対の表示電極X,Yのライン方向には放電を区画す
るリブ3があるが、アドレス電極8及びリブ3のライン
方向には放電を区画するリブは存在しない。しかし、リ
ブはなくても一対の表示電極と隣接する一対の表示電極
の間隔は200〜600μmである。これは一対となっ
ている表示電極Xと表示電極Yとの間隔である放電間隔
(50μm)に比べ充分に大きい。このため、一対の表
示電極と隣接する一対の表示電極との間の異常放電(放
電の干渉)は発生しない。
【0030】図2で示すPDPでは、上記一対の表示電
極と隣接する一対の表示電極の間隔領域すなわち非表示
領域の蛍光体層が除去された構成になっている。直線状
のリブ3に沿った同一の列における蛍光体層10の発光
色は同一である。蛍光体層10は上記非表示領域部分が
切断され断続的にリブ間に形成されている。この蛍光体
層の形成方法として以下に示す。
【0031】各色の蛍光体層は、基板全面にスクリーン
印刷、ブレードコート、ダイコートにより塗布した後、
所定の温度で乾燥する。そして、上記非表示領域部分を
露光しないマスクパターンが形成されているフォトマス
クを介して露光を行った後、現像工程を経て所定の放電
空間内に蛍光体層10を断続的なパターンで形成する。
ここで除去した蛍光体層は回収して再度蛍光体ペースト
として利用する。これにより、蛍光体の使用量を少なく
てすることができるので製造コストの低減を図ることが
できる。この感光性蛍光体ペーストの塗布工程、乾燥工
程、露光工程及び現像工程を所定の色数(通常は、赤色
(R)、青色(B)、緑色(G)の3色)だけ繰り返す
ことにより、放電空間内に各色の蛍光体層10を振り分
ける。フォトリソグラフィー法は、このように微少な断
続的なパターンを均一に形成するのが容易である。最後
に焼成工程により蛍光体層の有機成分を焼失させ、図2
(A)に示すように、各色の蛍光体層10(R)、10
(B)、10(G)がそれぞれ所定のセル空間内にパタ
ーニングされたPDP用背面板が得られる。
【0032】図3は本発明に係るAC型PDPの他の構
成例を示すもので、図3(A)はセル空間に設ける蛍光
体層のパターンをリブと共に示す平面図、図3(B)は
図3(A)の線A−Aでの断面図である。
【0033】図3に示されるPDPは、一対の表示電極
と隣接する一対の表示電極との間に該表示電極に平行に
遮光層を形成したものである。これにより表示領域の蛍
光体が発光して非表示領域からの漏れでる光を遮光する
ことができる。このため、鮮明度の高い画像を得ること
ができる。
【0034】また、図2及び図3のPDPでは、背面板
上のアドレス電極8を覆う誘電体層9を光吸収層として
利用する構成とするのがさらに望ましい。光吸収層とし
ては暗色の誘電体層9にすることがよい。また、図示し
ていないが、誘電体層9の上に暗色層をさらに1層設け
る構成としても同じ効果であるが、誘電体層9を光吸収
層として利用する構造の方が製造工程が増えないため生
産効率がよい。特に、図2に示す例では図3に示す例の
ように前面板に遮光層を設けていないので、蛍光体層を
除去した部分には誘電体層9が見えることになる。そし
て、誘電体層9は白色か白っぽい灰色である。ただし、
蛍光体ほど白色ではない。したがって、背面板における
蛍光体層の下側に全面に渡って暗色層を形成しておけ
ば、画面全体が白っぽく見えるのを防ぐことができる。
具体的には、アドレス電極8を覆う誘電体層9を暗色に
することが望ましいが、誘電体層9とは別に暗色層を1
層設けるようにしてもよい。
【0035】ここで蛍光体ペースト(すなわち、蛍光体
層形成用組成物である)の組成を述べる。蛍光体ペース
トは、バインダー樹脂、光重合性単量体、光重合開始
剤、蛍光体及び有機溶剤を混練してなる。
【0036】バインダー樹脂としては、セルロース誘導
体或いはアクリル共重合体で具体的にはメチルセルロー
ス、エチルセルロース、セトキシセルロース、メチルヒ
ドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピル
セルロース、メチルヒドロキシシプロピルセルロースア
セテートサクシネート、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、セルロースプロピオネート、アセチルエチルセルロ
ース、アセチルセルロース、ブチルセルロース、ベンジ
ルセルロース等が挙げられる。特に、蛍光体ペーストを
塗布し、乾燥した、蛍光体ペースト層を水現像可能とす
るためには、バインダー樹脂として水及び有機溶剤の双
方に可溶性であるセルロース誘導体、例えば、ヒドロキ
シプロピルセルロースを選択して使用する。
【0037】光重合性単量体としては、2−ヒドロキシ
−3−フェノキシプロピルモノ(メタ)アクリレート、
2―ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、エチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド
付加物のジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、アルキレンオキサイド
変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトール・ヒドロキシ・トリ(メタ)
アクリレート、アルキレンオキサイド変性ペンタエリス
リトール・ヒドロキシ・トリ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、アル
キレンオキサイド変性ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ
(メタ)アクリレート、アルキレンオキサイド変性ジト
リメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジ
ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が
挙げられる。これらを1種ないし2種以上使用してもよ
い。
【0038】光重合開始剤としては、400〜480n
mに光吸収性を有するものが好ましく、例えば、2,
4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィン
オキサイドが挙げられる。この他には、ビス(2,4,
6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオ
キサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−
2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサ
イド、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プ
ロパン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−
フェニル−ケトン、2−〔2−(5−メチルフラン−2
−イル)エステル〕−4、6ビス(トリクロロメチル)
−s−トリアジン、2−〔2−(フラン−2−イル)エ
ーテル〕−4,6ビス(トリクロロメチル)−s−トリ
アジンが挙げられる。
【0039】上記の材料は単独系で使用してもよいし、
複合系で使用してもよい。また次の材料を併用してもよ
い。2−メチル−1〔4−(メチルチオ)フェニル〕−
2−モルフォリノプロパン−1−オン、2,4−ジエチ
ルチオキサントン、N,N′−テトラメチル−4,4′
ジアミンベンゾフェノン、イソプロピルチオキサント
ン、2,4−ジクロロチオキサントン、2,2−ジメト
キシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−ベン
ジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフ
ェニル)−ブタン−1−オン、2,4,6−トリメチル
ベンゾイルフェニルホスフィンオキシド。
【0040】また、これら光重合開始剤の含有量は、蛍
光体ペースト100重量部中で3〜10重量%が好まし
い。3重量%未満であると含有量が少なく、露光させて
も光重合単量体の硬化が不十分で、現像時に剥がれや膜
減りを起こしてしまう。また、蛍光体パターン形成用組
成物を塗布、乾燥後、現像を行い所望の形状を得た後、
余分な樹脂成分、光重合開始剤、その他の添加物を除去
させるために焼成(400〜550℃)を実施する。そ
の際、光重合開始剤の含有量が10重量%を越えると、
光重合開始剤の焼け残りが発生し、得られた蛍光面の輝
度の低下を発生してしまう。
【0041】蛍光体としては、特に制限はなく、従来よ
り知られているものを使用できる。例えば、赤色蛍光体
として、Y2 3 :Eu、Y2 SiO5 :Eu、Y8
512:Eu、Zn3 (PO4 2 :Mn、(Y、C
d)BO3 :Eu、YO3 :Eu等、緑色蛍光体とし
て、Zn2 SiO4 :Mn、BaAl1219:Mn、Y
BO3 :Tb、(Ba、Sr、Mg)O・aAl
2 3 :Mn等、青色蛍光体として、Y2 SiO5 :C
l、CaWO4 :Pb、BaMgAl1423:Eu、B
aMgAl1017:Eu等が挙げられる。
【0042】有機溶剤としては、エーテル類、エーテル
エステル類、エステル類、アミド類、アルコール類、ケ
トン類、アセテート類、ケトンエステル類、グリコール
類、グリコールエステル類、スルホン類、スルホキシド
類、ハロゲン化炭化水素類及び炭化水素類が挙げられ
る。
【0043】蛍光体ペースト(すなわち、蛍光体層形成
用組成物)の配合割合は、光重合性単量体は、バインダ
ー樹脂100重量部に対して100〜300重量部、好
ましくは160〜250重量部使用することが必要であ
る。また、光重合開始剤は、バインダー樹脂100重量
部に対し30〜100重量部、好ましくは50〜90重
量部使用することが必要である。有機溶剤は、バインダ
ー樹脂100重量部に対し500〜1500重量部、好
ましくは800〜1200重量部使用することが必要で
ある。蛍光体粉は、バインダー樹脂100重量部に対し
500〜1500重量部、好ましくは800〜1200
重量部使用することが必要である。この配合割合でない
場合は以下の問題を生じる。
【0044】光重合性単量体が100重量部未満では、
光硬化不足になり現像時に画像部分が溶出して画像が形
成できない。また、画像形成できたとしても壁面への蛍
光体層の形成が悪くなり、発光特性が低下する。光重合
性単量体が300重量部を超えると、蛍光体層の焼成工
程で光重合性単量体がすべて焼失することができずに焼
け残りを発生し発光特性が低下する。
【0045】光重合開始剤が30重量部未満では、通常
の露光量での光硬化が不十分で現像時に画像が溶出して
画像が形成できない。光重合開始剤が100重量部を超
えると、光重合開始剤は溶媒に対する溶解度が小さいた
め光重合開始剤が不均一分散した状態となる。このた
め、微細な画像が形成できなく、かつ光の透過性を低下
させる。
【0046】蛍光体粉が500重量部未満では、十分な
発光特性が得られなく、かつ焼成した時に十分な強度が
保てない。蛍光体粉が1500重量部を超えると、蛍光
体による紫外線の吸収と蛍光体中の紫外線透過量が減少
する。このため、光重合開始剤の作用が阻害されて現像
時に画像が溶出して画像形成ができない。
【0047】有機溶剤が500重量部未満では、蛍光体
ペーストを調製した時の粘度が高くなり過ぎて蛍光体ペ
ーストを被膜形成できない。有機溶剤が1500重量部
を超えると、粘度が低くなり過ぎて蛍光体ペースト中の
蛍光体が沈降して分離する。
【0048】これらの各成分を混練して得られた蛍光体
ペーストを調整したときの粘度は25℃において500
0〜50000mPaの範囲、特に10000〜300
00mPaの範囲にあることが好ましい。5000mP
a未満では蛍光体ペースト中の蛍光体が沈降分離してし
まい好ましくない。また、50000mPaを超えたと
きには粘度があまりにも高すぎて蛍光体ペーストの被膜
が形成できない。
【0049】蛍光体ペーストには、さらに必要に応じて
熱重合禁止剤、可視化させるための染料、顔料さらには
消泡剤などを添加使用することもできる。
【0050】
【実施例】(実施例1)背面板のガラス基板の内面に
は、前面板側の表示電極対ラインと直交するように一定
ピッチ(360μm)でアドレス電極が配列されてい
る。該アドレス電極は、銀を使用した厚膜技術である印
刷法により形成した。この時、銀粉末にガラス粉末を混
ぜた材料に有機溶剤と樹脂を混ぜてペースト化した。こ
れを用いて印刷法によりパターンを形成した後、平滑な
表面を得るため室温で10分間レベリングを行ってから
100℃15分間乾燥を行った。さらに焼成炉にて58
0℃で60分間の焼成を行い、乾燥塗膜中に含まれる有
機物を焼失させた。
【0051】アドレス電極を形成したのに続いて誘電体
層を形成した。誘電体層は低融点ガラスのペーストをス
クリーン印刷法で印刷した後、560℃で焼成すること
によって形成した。この時の焼成後の膜厚はアドレス電
極をすべて被覆できる高さが必要である。本実施例で
は、アドレス電極6μm、誘電体層10μmとした。
【0052】アドレス電極を覆って誘電体層を形成した
後、その誘電体層上にリブを形成した。リブ材料は、低
融点ガラス粉末に骨材となるフィラー粉末を混ぜたもの
に有機溶剤と樹脂を混ぜてペースト化したものである。
このリブ材料をダイコーターにより厚さ420μmで塗
布した後、150℃にて50分間乾燥させて膜厚180
μmのリブ層を形成した。このリブ層をサンドブラスト
加工して不要部分を除去することでリブを形成した。
【0053】リブ層のサンドブラスト加工は次のように
して行った。まずダイコーターで塗布・乾燥した基板を
80℃に加熱し、リブ層の上にドライフィルムレジスト
をラミネートした。このドライフィルムレジストを加工
してサンドブラスト用マスクとしてサンドブラスト加工
時に用いる。ラミネートしたドライフィルムレジストを
線幅90μm、ピッチ360μmのラインパターンマス
クを介して紫外線により露光を行った。そして、この露
光されたドライフィルムレジストを炭酸ナトリウム水溶
液により30℃でスプレー現像を行い、線幅90μm、
ピッチ360μmのサンドブラスト用マスクを形成し
た。このサンドブラスト用マスクを介してサンドブラス
ト加工を行うことによりリブ層の不要部分の除去を行っ
た。サンドブラスト加工終了後、水酸化ナトリウム水溶
液を使用し30℃にてサンドブラスト用マスク用のドラ
イフィルムレジストをスプレー剥離した。その後、焼成
炉にて、ピーク550℃、60分間の条件で焼成を行っ
てリブを形成した。該リブの高さは120μmで、リブ
の底部幅100μm、リブの頂部幅60μmである。な
お、上記のリブ層はリブ材料を塗布する他に、リブ材料
シートからの転写により形成することもできる。またサ
ンドブラスト法以外の方法でリブを形成してもよい。例
えば、スクリーン印刷によりリブ材料をパターン状に重
ね塗りしてから焼成する方法、レジスト等により形成し
てなる雌型の空間内にリブ材料を充填し、雌型を除去し
てから焼成する方法などがある。
【0054】このように誘電体層の上にリブを形成した
後、リブ間に、赤色(R)、青色(B)、緑色(G)の
3色の蛍光体層をそれぞれの位置に形成した。手順とし
ては、まず赤色の発光色を持つ蛍光体粉を含有する感光
性蛍光体ペーストをダイコーターにより全面塗布して、
これを乾燥炉により90℃30分間の条件で乾燥させ
た。この結果、各リブ間に塗布された各蛍光体層におい
て、アドレス電極と直角の方向に横断する線での断面を
見ると、蛍光体層の中央部分が凹んだ形状にした。この
感光性蛍光体ペーストの組成を下記に示す。この成分を
3本ロールミルにて混練して蛍光体ペーストを作製し
た。この組成物の粘度は、B型回転粘度計で測定して2
5℃で21000mPaであった。
【0055】 (赤色蛍光体ペースト) 赤色発光蛍光体;(Y、Gd)BO3 :Eu(商品名:NP−360−03 、日亜化学工業社製) 630部 ヒドロキシプロピルセルロース(商品名:日曹HPC、日本曹達社製) 57部 ペンタエリスリトールテトラアクリレート 80部 2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート 20部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド 30部 ハイドロキノン 0.1部 消泡剤 10部 3メトキシ3メチル1ブタノール 580部
【0056】次いで、各色毎に絵素間に対して露光しな
いマスクパターンを有するフォトマスクを介して蛍光体
層をパターン露光した。露光は、フィリップス社製のU
Vランプ「TL180W/10R」を用いて500mJ
/cm2 で照射した。次にパターン露光した蛍光体層
を、28℃の水(純水)でスプレー現像した。そして、
必要に応じて、まだ現像後の蛍光体パターンが軟らかい
うちにロール面等によりリブの頂部を擦り、リブの頂部
の蛍光体を除去した方がよい。赤色蛍光体層を他の2色
の蛍光体分を除いて2本置きに形成した。そして、直線
状のリブの壁面とリブ間の底部に赤色蛍光体層を形成し
た。さらに該蛍光体層は非表示領域には形成されていな
い構成である。すなわち、該蛍光体層は断続的に形成さ
れている。該蛍光体層のリブ方向の長さが530μmで
あり、そのピッチは1080μmで構成した。また、リ
ブ方向と直角方向の幅は300μmであり、そのピッチ
は1080μmで構成した。
【0057】次に、緑色の発光色を持つ蛍光体粉を含有
する感光性蛍光体ペーストを赤色の発光色を持つ蛍光体
粉を含有する感光性蛍光体ペーストと同様にして、緑色
蛍光体層を形成した。この感光性蛍光体ペーストの組成
を下記に示す。この成分を3本ロールミルにて混練して
蛍光体ペーストを作製した。この組成物の粘度は、B型
回転粘度計で測定して25℃で25000mPaであっ
た。
【0058】 (緑色蛍光体ペースト) 緑色発光蛍光体:Zn2 SiO4 :Mn(商品名:NP−200−41、日 亜化学工業社製) 570部 ヒドロキシプロピルセルロース(商品名:日曹HPC、日本曹達社製) 57部 ペンタエリスリトールテトラアクリレート 100部 2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート 30部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド 50部 ハイドロキノン 0.1部 消泡剤 10部 3メトキシ3メチル1ブタノール 500部
【0059】さらに、青色の発光色を持つ蛍光体粉を含
有する感光性蛍光体ペーストを赤色の発光色を持つ蛍光
体粉を含有する感光性蛍光体ペーストと同様にして、青
色蛍光体層を形成した。この感光性蛍光体ペーストの組
成を下記に示す。この成分を3本ロールミルにて混練し
て蛍光体ペースト組成物を作製した。この組成物の粘度
は、B型回転粘度計で測定して25℃で25000mP
aであった。
【0060】 (青色蛍光体ペースト) 青色発光蛍光体:BaMgAl1017:Eu(商品名:NP−107−44 、日亜化学工業社製) 520部 ヒドロキシプロピルセルロース(商品名:日曹HPC、日本曹達社製) 57部 ペンタエリスリトールテトラアクリレート 100部 2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート 30部 2−メチル−1〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノプロパ ン−1−オン 40部 2、4−ジエチルチオキサントン 10部 ハイドロキノン 0.1部 消泡剤 10部 3メトキシ3メチル1ブタノール 520部
【0061】以上のようにして、赤色、緑色、青色の発
光色を持つ蛍光体粉を含有する蛍光体層の形成を行っ
た。続いて、焼成炉にて480℃、60分間の条件で該
蛍光体層の有機成分を焼失させた。これにより赤色、緑
色、青色各色の蛍光体がそれぞれ所定のセル空間内にパ
ターニングされた背面板を得ることができた。この蛍光
体層が形成された背面板と別途形成した前面板とを組み
合わせることにより、赤、青、緑の3色が視認される面
放電型のAC型カラーPDPを作製した。このように作
製したAC型カラーPDPは、高コントラストでかつ画
像の鮮明度に優れていた。
【0062】(実施例2)前面板側のガラス基板には、
背面板上のアドレス電極と直交するように一定ピッチ
(1080μm)で複数の表示電極対が配列されてい
る。該表示電極対は維持電極である透明電極とバス電極
である抵抗値の低い金属電極から構成される複合電極と
なっている。透明電極としては酸化錫(SnO2)やイ
ンジュウムティンオキサイド(ITO)などが考えられ
る。本実施例ではITOを使用した。また、形成方法と
しては、スパッタリング法や蒸着法、或いはペースト化
されたものを使用した印刷法などがある。本実施例では
スパッタリング法で成膜した。膜厚は0.2μm程度の
厚さにした。該ITOを形成した後、レジスト塗工し乾
燥、露光、現像の処理を行い、所望のレジストパターン
を形成した。その後エッチングを行い、ITOで作られ
た幅240μmの透明電極を形成した。該透明電極1本
の抵抗値は数十KΩ以上(対角42インチフルカラーP
DPの場合)あるので、さらに抵抗値の低い金属電極を
形成する必要がある。金属電極は、Cr/Cu/Crや
アルミニウム或いは銀が考えられる。ここでは、Cr/
Cu/Crを使用した。また、形成方法としては、スパ
ッタリング法で成膜した。膜厚は1μm程度の厚さにし
た。透明電極と同様、フォトリソグラフィー法によりC
r/Cu/Crで作られた幅60μmの金属電極を形成
した。金属電極は透明電極の対向辺とは反対側の端部に
位置するように形成される。
【0063】次に遮光層を形成した。具体的には、黒色
顔料を含有したフォトレジスト層をスクリーン印刷で基
板全面に塗布、乾燥した。表示電極対に隣接する表示電
極対の間の非表示領域(非放電領域)に露光しないパタ
ーンのフォトマスクを介して露光した。これを現像し、
乾燥炉で150℃、10分間の条件で乾燥を行った。こ
のように遮光層を形成した。黒色顔料は、鉄、銅、マン
ガンの酸化物であり、感光性材料のフォトレジストに該
顔料を混入した。例えば、東京応化工業株式会社製の顔
料分散型フォトレジスト(商品名CFPRBK)を使用
した。
【0064】遮光層を形成した後、誘電体層を形成し
た。誘電体層は低融点ガラスのペーストをスクリーン印
刷法で印刷し、550℃焼成することにより形成した。
焼成後の膜厚は、表示電極、遮光層を全て被覆できる膜
厚が必要で10μmとした。この誘電体層を形成した
後、誘電体層を全て被覆するようにMgO(酸化マグネ
シウム)からなる保護層を形成した。MgO膜は蒸着法
により成膜し、膜厚は0.5μmとした。
【0065】この遮光層が形成された前面板と実施例1
で作製した背面板とを組み合わせることにより、赤、
青、緑の3色が視認される面放電型のAC型カラーPD
Pを作製した。このように作製したAC型カラーPDP
により、すでに示した第1の問題点から第4の問題点が
解決することができた。さらに、背面板の蛍光体層が存
在しない場合、むき出しになった誘電体層により、前記
パネルの外から入射する光が散乱してコントラストや鮮
明度の低下を生じるという新たな問題も解決できた。こ
のため、作製したAC型カラーPDPは、高コントラス
トでかつ画像の鮮明度に特に優れていた。
【0066】(実施例3)背面板側のガラス基板の内面
には、前面板側の表示電極対と直交するように一定ピッ
チ(360μm)でアドレス電極が配列されている。該
アドレス電極は、銀を使用した厚膜技術である印刷法に
より形成した。この時、銀粉末にガラス粉末を混ぜた物
に有機溶剤と樹脂を混ぜペースト化したものを使用し
た。そして、印刷法によりパターンを形成した後、平滑
な表面を得るため室温で10分間レベリングを行ってか
ら、100℃15分間乾燥を行った。さらに焼成炉にて
580℃で60分間の焼成を行い、乾燥塗膜中に含まれ
る有機物を焼失させた。アドレス電極を形成した後、誘
電体層を形成した。誘電体層は、ガラス粉末(低融点鉛
ガラス)100重量部に対して、黒色顔料(Mn、F
e、Cuの酸化物混合粉体)は30重量部を入れ、ま
た、標記黒色顔料の変色防止剤としてBaO2 粉体を5
重量部入れて混ぜたものに、有機溶剤と樹脂を混ぜてペ
ースト化した。これを使用し、スクリーン印刷法で印刷
し、560℃で焼成することによって形成した。この時
の焼成後の膜厚はアドレス電極をすべて被覆できる高さ
が必要である。本実施例では、アドレス電極6μm、誘
電体層10μmとした。以下、実施例1と同様に背面板
を作製した。この蛍光体層が形成された背面板と別途形
成した前面板とを組み合わせることにより、赤、青、緑
の3色が視認される面放電型のAC型カラーPDPを作
製した。
【0067】このように作製したAC型カラーPDP
は、上記暗色層により、すでに示した第1の問題点から
第4の問題点が解決することができた。さらに、背面板
の蛍光体層が存在しない場合、むき出しになった誘電体
層により、前記パネルの外から入射する光が散乱してコ
ントラストや鮮明度の低下を生じるという新たな問題も
解決できた。このため、作製したAC型カラーPDP
は、高コントラストでかつ画像の鮮明度に特に優れてい
た。
【0068】
【発明の効果】本発明により、表示する画像情報等のコ
ントラストが高く、鮮明性に優れるという効果を持つP
DP及びPDP用背面板を提供し、併せてその製造方法
を提供することができる。
【0069】各発明により効果は異なるが、基本的に以
下の5つの効果がある。 (1)PDPにおける表示領域での放電により発生した
紫外線が非表示領域に漏れても、非表示領域の蛍光体層
が発光することがない。このため、非表示領域が明るく
ならないという効果がある。また、表示領域が本来の明
るさより明るくなることがないという効果がある。 (2)表示領域での放電により発生した紫外線が、表示
領域の蛍光体層を発光させた後、該発光が非表示領域に
漏れても非表示領域が明るくしないという効果がある。 (3)外からの入射する光でPDPの前面板を通して非
表示領域の蛍光体層の色が見えないという効果がある。
具体的には、明るい場所でPDPを使用しても、前記パ
ネルの外から入射する光は非表示領域に蛍光体層がない
ので散乱されないため、非表示領域が概ね白色に見える
ということはないという効果がある。 (4)パネルの外から入射する光は蛍光体層を透過して
誘電体層で散乱されて再び非表示領域に設けてある蛍光
体層に入射して散乱することを防ぐことができるという
効果がある。このため、非表示領域が概ね白色に見える
ということはないという効果がある。 (5)その他、蛍光体層を除去した部分の誘電体層によ
る散乱も防ぐことができるという効果がある。
【0070】第1の発明では、直線状のリブと隣接する
リブの間に設けた蛍光体層をリブの長さ方向に沿って断
続的に、かつ画素毎に設ける事により、上記(1)と
(3)の効果がある。また、第1の発明に、前面板の上
に互いに隣接する表示電極対との間に設けた線状の遮光
層を更に備えることにより、上記(1)〜(4)の効果
がある。
【0071】第2の発明では、アドレス電極を覆うよう
に設けた光吸収層を設けたことと、直線状のリブと隣接
するリブの間に設けた蛍光体層をリブの長さ方向に沿っ
て断続的に、かつ画素毎に設けたことにより、上記
(1)、(3)〜(5)の効果がある。また、第2の発
明に、背面板上のアドレス電極上に覆うように設けた光
吸収層が暗色の顔料と誘電体と含有することにより、
(1)、(3)〜(5)の効果がある。
【0072】第3の発明では、複数対の面放電用の表示
電極を、透明電極である維持電極と不透明な金属電極で
あるバス電極とからなる複合電極とするため、PDPの
発光効率を高めることができる。かつ、アドレス電極を
覆うように設けた暗色の誘電体層により上記(4)、
(5)の効果を得ることができる。また、3つの異なる
蛍光体層のそれぞれをリブの長さ方向に沿って断続的に
設けるため、上記(1)、(3)〜(5)の効果を得る
ことができる。また、第3の発明に、前面板の上に互い
に隣接する表示電極対との間に設けた線状の遮光層を更
に備えることにより、上記(1)〜(5)の効果があ
る。
【0073】第4の発明では、アドレス電極を覆うよう
に設けた暗色の誘電体層と、3つの異なる蛍光体層のそ
れぞれをリブの長さ方向に沿って断続的に設けるため、
上記(1)、(3)〜(5)の効果を得ることができ
る。また、第4の発明の暗色の誘電体層として暗色の顔
料と誘電体と含有することが望ましい。上記(1)、
(3)〜(5)の効果を得ることができる。
【0074】第5の発明では、面放電を生じる表示電極
対と隣接する表示電極対との間の領域に対応する背面板
上の領域の蛍光体層を除去しているため、上記(1)、
(3)の効果を得ることができる。また、第5の発明
に、前面板の上に互いに隣接する表示電極対との間に設
けた線状の遮光層を更に備えることにより、上記(1)
〜(4)の効果がある。また、第5の発明に、背面板上
の蛍光体層の下に全面に渡って暗色層を備えることによ
り、上記(1)〜(5)の効果がある。
【0075】第6の発明としての蛍光面形成方法は、フ
ォトリソグラフィ技術を用いて、蛍光体層の形成時に絵
素の間の領域を露光しないマスクパターンを有するフォ
トマスクを用いて露光するため、蛍光体層のパターンを
精度よく、かつ、簡易に形成することができる。そし
て、このようにして製造されたPDPは、上記(1)、
(3)の効果を得ることができる。また、第1から第6
の発明はいづれも蛍光体の使用量が少なくて済むので製
造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPDPの一構成例をその前面板と
背面板とを離間した状態で示す構造図である。
【図2】本発明に係るAC型PDPの一構成例を示すも
ので、図2(A)はセル空間に設ける蛍光体層のパター
ンをリブと共に示す平面図、図2(B)は図2(A)の
線A−Aでの断面図である。
【図3】図3は本発明に係るAC型PDPの他の構成例
を示すもので、図3(A)はセル空間に設ける蛍光体層
のパターンをリブと共に示す平面図、図3(B)は図3
(A)の線A−Aでの断面図である。
【符号の説明】
1,2 ガラス基板 3 リブ 4 維持電極 5 バス電極 6 誘電体層 7 保護層 8 アドレス電極 9 誘電体層 10 蛍光体層 11 遮光層 12 画素 13 画素と画素との間の領域 14 絵素 X,Y 表示電極

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向して平行に配置され且つその
    間に放電ガスが充填される空間を設けた前面板と背面板
    と、その前面板の上に設けた互いに平行で複数対の面放
    電用の表示電極であって維持電極とバス電極とからなる
    複合電極を1対設けた表示電極と、該表示電極を覆うよ
    うに設けた誘電体層と、該誘電体層上に設けた保護膜
    と、背面板上に前記表示電極対と直交するアドレス電極
    と、該アドレス電極を覆うように設けた誘電体層と、前
    記アドレス電極の間に設けた直線状のリブと、該直線状
    のリブと隣接するリブの間に設けた蛍光体層であって、
    リブの長さ方向に沿って断続的に且つ画素毎に設けた蛍
    光体層とから構成されたことを特徴とするプラズマディ
    スプレイパネル。
  2. 【請求項2】 前面板の上に設けた互いに平行で且つ互
    いに隣接する表示電極対との間に該表示電極対と平行に
    設けた線状の遮光層をさらに備えることを特徴とする請
    求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 互いに対向して平行に配置され且つその
    間に放電ガスが充填される空間を設けた前面板と背面板
    と、その前面板の上に設けた互いに平行で複数対の面放
    電用の表示電極であって維持電極とバス電極とからなる
    複合電極を1対設けた表示電極と、該表示電極を覆うよ
    うに設けた誘電体層と、該誘電体層上に設けた保護膜
    と、背面板上に前記表示電極対と直交するアドレス電極
    と、該アドレス電極を覆うように設けた光吸収層と、前
    記アドレス電極の間に設けた直線状のリブと、該直線状
    のリブと隣接するリブの間に設けた蛍光体層であって、
    リブの長さ方向に沿って断続的に且つ画素毎に設けた蛍
    光体層とから構成されたことを特徴とするプラズマディ
    スプレイパネル。
  4. 【請求項4】 背面板上のアドレス電極上に覆うように
    設けた光吸収層が暗色の顔料と誘電体と含有することを
    特徴とする請求項3に記載のプラズマディスプレイパネ
    ル。
  5. 【請求項5】 互いに対向して平行に配置され且つその
    間に放電ガスが充填される空間を設けた前面板と背面板
    と、その前面板の上に設けた互いに平行で複数対の面放
    電用の表示電極であって透明電極である維持電極と不透
    明な金属電極であるバス電極とからなる複合電極を1対
    設けた表示電極と、該表示電極を覆うように設けた透光
    性の誘電体層と、該誘電体層上に設けた酸化マグシウム
    を含む透光性の保護膜と、背面板上に前記表示電極対と
    直交するアドレス電極と、該アドレス電極を覆うように
    設けた暗色の誘電体層と、前記アドレス電極の間に設け
    た直線状のリブと、該直線状のリブと隣接するリブの間
    に設けられる蛍光体層であって、赤色に発光する蛍光体
    層と青色に発光する蛍光体層と緑色に発光する蛍光体層
    のそれぞれがリブを介して隣接して設けられ且つこの3
    つの異なる蛍光体層のそれぞれがリブの長さ方向に沿っ
    て断続的に設けられた蛍光体層とから構成されたことを
    特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】 前面板の上に設けた互いに平行で且つ互
    いに隣接する表示電極対との間に該表示電極対と平行に
    設けた直線状の遮光層をさらに備えることを特徴とする
    請求項5に記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】 ガラス基板上に設けた複数の線状のアド
    レス電極と、該アドレス電極を覆うように設けた暗色の
    誘電体層と、前記アドレス電極の間に設けた直線状のリ
    ブとを備え、該直線状のリブと隣接するリブの間に設け
    られる蛍光体層であって、赤色に発光する蛍光体層と青
    色に発光する蛍光体層と緑色に発光する蛍光体層のそれ
    ぞれがリブを介して隣接して設けられ且つこの3つの異
    なる蛍光体層のそれぞれがリブの長さ方向に沿って断続
    的に設けられた蛍光体層とから構成されたことを特徴と
    するプラズマディスプレイパネル用背面板。
  8. 【請求項8】 アドレス電極上に覆うように設けた暗色
    の誘電体層が暗色の顔料と誘電体と含有することを特徴
    とする請求項7に記載のプラズマディスプレイパネル用
    背面板。
  9. 【請求項9】 互いに対向して平行に配置され且つその
    間に放電ガスが充填される空間を設けた前面板と背面板
    と、その前面板の上に設けた互いに平行で複数対の面放
    電用の表示電極であって維持電極とバス電極とからなる
    複合電極を1対設けた表示電極と、該表示電極を覆うよ
    うに設けた誘電体層と、該誘電体層上に設けた保護膜
    と、背面板上に前記表示電極対と直交するアドレス電極
    と、該アドレス電極を覆うように設けた誘電体層と、前
    記アドレス電極の間に設けた直線状のリブと、該直線状
    のリブと隣接するリブの間で形成されるセル空間に設け
    た蛍光体層であって、面放電を生じる表示電極対と隣接
    する表示電極対との間の領域に対応する前記背面板上の
    領域にて蛍光体層が除去されていることを特徴とするプ
    ラズマディスプレイパネル。
  10. 【請求項10】 面放電を生じる表示電極対と隣接する
    表示電極対との間に対応する領域であって、前面板上に
    表示電極対と平行に設けた遮光層をさらに備えることを
    特徴とする請求項9に記載のプラズマディスプレイパネ
    ル。
  11. 【請求項11】 背面板上のアドレス電極の間に設けた
    直線状のリブと、該直線状のリブと隣接するリブの間で
    形成されるセル空間に設けた蛍光体層の下に全面に渡っ
    て暗色層を備えることを特徴とする請求項9に記載のプ
    ラズマディスプレイパネル。
  12. 【請求項12】 感光性の蛍光体ペーストを背面板のア
    ドレス電極の間に設けた直線状のリブ間に塗布する第1
    工程と、塗布した蛍光体ペーストを乾燥させる第2工程
    と、面放電を生じる絵素の間の領域を露光しないマスク
    パターンを有するフォトマスクを用いて露光する第3工
    程と、現像を行って所定の絵素毎に断続的に蛍光体層を
    残す第4工程とを、3色の異なる蛍光体を対象にして繰
    り返し行った後、蛍光面を焼成する工程を含むことを特
    徴とするプラズマディスプレイパネルの蛍光面形成方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005174778A (ja) * 2003-12-12 2005-06-30 Jsr Corp プラズマディスプレイパネルの製造方法および転写フィルム
US7230377B2 (en) 2000-04-29 2007-06-12 Samsung Sdi Co., Ltd. Base panel having partition and plasma display device utilizing the same
US7906908B2 (en) 2006-11-09 2011-03-15 Samsung Sdi Co., Ltd. Plasma Display Panel (PDP)

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