JP2005174778A - プラズマディスプレイパネルの製造方法および転写フィルム - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの製造方法および転写フィルム Download PDF

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Abstract

【課題】 作業性に優れ、かつパターン形状に優れたPDPの構成要素(例えば誘電体層、隔壁、電極、抵抗体、蛍光体、カラーフィルター、ブラックマトリックス)を好適に形成することができるPDPの製造方法およびそれに用いる転写フィルムを提供すること。
【解決手段】 基板上に無機粉体含有樹脂層を形成し、当該無機粉体含有樹脂層上に、特定化合物を含有するレジスト膜を形成し、当該レジスト膜を露光処理して、レジストパターンの潜像を形成し、当該レジスト膜を現像処理してレジストパターンを顕在化させ、無機粉体含有樹脂層をエッチング処理してレジストパターンに対応する無機粉体含有樹脂層のパターンを形成し、当該パターンを焼成処理する工程を含む方法により、無機パターンを有するパネル材料を形成することを特徴とする、プラズマディスプレイパネルの製造方法およびそれに用いる転写フィルムを提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネルの製造方法および当該製造方法に好適に用いられる転写フィルムに関する。
近年、平板状の蛍光表示体としてプラズマディスプレイが注目されている。図1は交流型のプラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」ともいう)の断面形状を示す模式図である。同図において、1および2は対抗配置されたガラス基板、3は隔壁であり、ガラス基板1、ガラス基板2および隔壁3によりセルが区画形成されている。4はガラス基板1に固定された透明電極、5は透明電極4の抵抗を下げる目的で、当該透明電極4上に形成されたバス電極、6はガラス基板2に固定されたアドレス電極、7はセル内に保持された蛍光物質、8は透明電極4およびバス電極5を被覆するようガラス基板1の表面に形成された誘電体層、9はアドレス電極6を被覆するようガラス基板2の表面に形成された誘電体層、10は例えば酸化マグネシウムよりなる保護膜である。また、カラーPDPにあっては、コントラストの高い画像を得るため、ガラス基板と誘電体層との間に、カラーフィルター(赤色・緑色・青色)やブラックマトリックスなどを設けることがある。
このようなPDPの誘電体層、隔壁、電極、蛍光体、カラーフィルターおよびブラックストライプ(マトリクス)等の製造方法としては、感光性無機粉体含有樹脂層を基板上に形成し、この膜にフォトマスクを介して紫外線を照射した上で現像することにより基板上にパターンを残存させ、これを焼成するフォトリソグラフィー法などが好適に用いられているが、前記フォトリソグラフィー法では、一回の露光および現像の工程で10〜100μmの膜厚を有するパターンを形成する際、無機粉体含有樹脂層の深さ方向に対する感度が不十分であり、必ずしもエッジがシャープな高精細パターンが得られるものとはならなかった。
上記のような問題を解決する手段として、本発明者らは、感光性レジスト組成物層と無機粉体含有樹脂層の積層体を基板上に形成し、当該積層膜を構成する感光性レジスト組成物層を露光処理してレジストパターンの潜像を形成し、当該感光性レジスト組成物層を現像処理してレジストパターンを顕在化させ、無機粉体含有樹脂層をエッチング処理してレジストパターンに対応する無機粉体含有樹脂層のパターンを形成し、当該パターンを焼成処理して無機パターンを形成する工程を含むことを特徴とするPDPの製造方法を提案している。
特開平9−155961号 特開平11−162339号
しかしながら、上記の感光性レジスト組成物においては、塗膜中における光硬化用放射線の強度は、深さ方向に対して減衰するために、当該塗膜における感光性レジスト組成物の底部に接近するに従って小さくなる現象が生じ、硬化反応が十分に達成されない状態となり易い。そして、この場合には、PDPにおける各構成要素の製造工程における現像処理により当該底部がえぐられてしまい、得られるレジストパターンはいわゆるアンダーカットが生じたものとなり、極端な場合には現像処理において、感光性レジスト層が流れ去ってしまうという問題がある。そしてその結果、パターニングが不均一となり、パネルの歩留まりが極端に悪くなる。
また、感度を確保するために光開始剤を増量すると、焼成処理におけるレジスト層の燃焼性が低下して、パターン形状が悪くなりやすいという問題があった。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものである。
本発明の第1の目的は、作業性に優れ、かつパターン形状に優れたPDPの構成要素(例えば誘電体層、隔壁、電極、抵抗体、蛍光体、カラーフィルター、ブラックマトリックス)を好適に形成することができるPDPの製造方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、作業性に優れ、パターン形状に優れたPDPの構成要素が形成できる転写フィルムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、下記説明で明らかになろう。
本発明のPDPの製造方法は、基板上に無機粉体含有樹脂層を形成し、当該無機粉体含有樹脂層上に、下記式(1)で表される化合物(以下、「化合物(1)」ともいう)を含有するレジスト膜を形成し、当該レジスト膜を露光処理して、レジストパターンの潜像を形成し、当該レジスト膜を現像処理してレジストパターンを顕在化させ、無機粉体含有樹脂層をエッチング処理してレジストパターンに対応する無機粉体含有樹脂層のパターンを形成し、当該パターンを焼成処理する工程を含む方法により、無機パターンを有するパネル材料を形成することを特徴とする。
Figure 2005174778
[式(1)中、R1 およびR2 は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基またはフェニル基を示し、R3 、R4 、R5 、R6 およびR7 は相互に独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、フェニル基、−OR8 (但し、R8 は酸素が結合しているフェニル環中の炭素原子の一つと共に、5員環もしくは6員環を形成してもよい)または−SR9 (但し、R9 は酸素が結合しているフェニル環中の炭素原子の一つと共に、5員環もしくは6員環を形成してもよい)を示し、かつR3 、R4 、R5 、R6 およびR7 の少なくとも一つは−OR8または−SR9 であり、R8 およびR9 は相互に独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、フェニル基または下記式(2)で表される基を示す。
Figure 2005174778
(式(2)中、Aは単結合、−(CH2n −O−または−(CH2n −S−を示し、nは1〜12の整数を示す。)]
本発明のPDPの製造方法においては、あらかじめ、レジスト膜と無機粉体含有樹脂層との積層膜を支持フィルム上に形成することによって、さらに好適にその効果を発揮する。
本発明の転写フィルムは、支持フィルム上に、化合物(1)を含有するレジスト膜と、無機粉体および結着樹脂を含有する無機粉体含有樹脂層との積層膜を有することを特徴とする。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の製造方法においては、〔1〕無機粉体含有樹脂層の形成工程、〔2〕レジスト膜の形成工程、〔3〕レジスト膜の露光工程、〔4〕レジスト膜の現像工程、〔5〕無機粉体含有樹脂層のエッチング工程、〔6〕無機粉体含有樹脂層パターンの焼成工程により、無機パターンを有するパネル材料を形成する。ここで、無機パターンを有するパネル材料とは、プラズマディスプレイパネルの構成部品であれば特に制限はなく、例えば、隔壁、電極、誘電体、抵抗体、蛍光体、カラーフィルター、ブラックマトリックスなどが挙げられる。
<無機粉体含有樹脂層の形成工程>
本発明の製造方法において、無機粉体含有樹脂層は、スクリーン印刷法、ロール塗布法、回転塗布法、流延塗布法等種々の方法によって無機粉体含有樹脂組成物を塗布した後、塗膜を乾燥することにより形成することができるが、中でも転写フィルムを使用し、当該転写フィルムを構成する無機粉体含有樹脂層を基板の表面に転写する方法により形成することが好ましい。
ここに、転写フィルムは、支持フィルムと、この支持フィルム上に形成された無機粉体含有樹脂層とを有してなり、当該無機粉体含有樹脂層の表面には保護フィルム層が設けられていてもよい。転写フィルムの具体的構成については後述する。
転写工程の一例を示せば以下のとおりである。必要に応じて使用される転写フィルムの保護フィルム層を剥離した後、ガラス基板の表面に、無機粉体含有樹脂層の表面が当接されるように転写フィルムを重ね合わせ、この転写フィルムを加熱ローラなどにより熱圧着した後、無機粉体含有樹脂層から支持フィルムを剥離除去する。これにより、ガラス基板の表面に無機粉体含有樹脂層が転写されて密着した状態となる。ここで、転写条件としては、例えば、加熱ローラの表面温度が80〜140℃、加熱ローラによるロール圧が1〜5kg/cm2 、加熱ローラの移動速度が0.1〜10.0m/分を示すことができる。また、ガラス基板は予熱されていてもよく、予熱温度としては例えば40〜100℃とすることができる。
<レジスト膜の形成工程>
この工程においては、形成された無機粉体含有樹脂層の表面にレジスト膜を形成する。このレジスト膜を構成するレジストとしては、ポジ型レジストおよびネガ型レジストのいずれであってもよく、その具体的組成については後述する。
レジスト膜は、スクリーン印刷法、ロール塗布法、回転塗布法、流延塗布法等種々の方法によってレジストを塗布した後、塗膜を乾燥することにより形成することができる。
また、支持フィルム上に形成されたレジスト膜を無機粉体含有樹脂層の表面に転写することによって形成してもよい。このような形成方法によれば、レジスト膜の形成工程における工程改善(高効率化)を図ることができるとともに、形成される無機粉体パターンの膜厚均一性を図ることができる。
レジスト膜の膜厚としては、通常、0.1〜40μm、好ましくは0.5〜20μmである。
<レジスト膜の露光工程>
この工程においては、無機粉体含有樹脂層上に形成されたレジスト膜の表面に、露光用マスクを介して、紫外線などの放射線を選択的照射(露光)して、レジストパターンの潜像を形成する。
ここに、放射線照射装置としては、前記フォトリソグラフィー法で使用されている紫外線照射装置、半導体および液晶表示装置を製造する際に使用されている露光装置など特に限定されるものではない。
<レジスト膜の現像工程>
この工程においては、露光されたレジスト膜を現像処理することにより、レジストパターン(潜像)を顕在化させる。
ここに、現像処理条件としては、レジスト膜の種類などに応じて、現像液の種類・組成・濃度、現像時間、現像温度、現像方法(例えば浸漬法、揺動法、シャワー法、スプレー法、パドル法)、現像装置などを適宜選択することができる。
この現像工程により、レジスト残留部とレジスト除去部とから構成されるレジストパターン(露光用マスクに対応するパターン)が形成される。
このレジストパターンは、次工程(エッチング工程)におけるエッチングマスクとして作用するものであり、レジスト残留部の構成材料(光硬化されたレジスト)は、無機粉体含有樹脂層の構成材料よりもエッチング液に対する溶解速度が小さいことが必要である。
<無機粉体含有樹脂層のエッチング工程>
この工程においては、無機粉体含有樹脂層をエッチング処理し、レジストパターンに対応する無機粉体含有樹脂層のパターンを形成する。
すなわち、無機粉体含有樹脂層のうち、レジストパターンのレジスト除去部に対応する部分がエッチング液に溶解されて選択的に除去される。そして、更にエッチング処理を継続すると、無機粉体含有樹脂層におけるレジスト除去部に対応する部分でガラス基板表面が露出する。これにより、材料層残留部と材料層除去部とから構成される無機粉体含有樹脂層パターンが形成される。
ここに、エッチング処理条件としては、無機粉体含有樹脂層の種類などに応じて、エッチング液の種類・組成・濃度、処理時間、処理温度、処理方法(例えば浸漬法、揺動法、シャワー法、スプレー法、パドル法)、処理装置などを適宜選択することができる。
なお、エッチング液として、現像工程で使用した現像液と同一の溶液を使用することができるよう、レジスト膜および無機粉体含有樹脂層の種類を選択することにより、現像工程と、エッチング工程とを連続的に実施することが可能となり、工程の簡略化による製造効率の向上を図ることができる。
ここに、レジストパターンを構成するレジスト残留部は、エッチング処理の際に徐々に溶解され、無機粉体含有樹脂層パターンが形成された段階(エッチング処理の終了時)で完全に除去されるものであることが好ましい。
なお、エッチング処理後にレジスト残留部の一部または全部が残留していても、当該レジスト残留部は、次の焼成工程で除去される。
<無機粉体含有樹脂層パターンの焼成工程>
この工程においては、無機粉体含有樹脂層パターンを焼成処理して隔壁、電極、抵抗体、蛍光体、カラーフィルターまたはブラックマトリックス等を形成する。これにより、材料層残留部中の有機物質が焼失して、ガラス層、金属層、蛍光体層などの無機物層が形成され、ガラス基板の表面に隔壁、電極、抵抗体、蛍光体、カラーフィルターまたはブラックマトリックス等のパターンが形成されてなるパネル材料を得ることができる。
ここに、焼成処理の温度としては、材料層残留部中の有機物質が焼失される温度であることが必要であり、通常、400〜600℃とされる。また、焼成時間は、通常10〜90分間とされる。
<好ましい実施形態>
本発明の製造方法においては、エッチング液に対して溶解性が異なる複数の無機粉体含有樹脂層からなる積層体を基板上に転写形成することが好ましい。このような積層体をエッチング処理することにより、エッチングに対する深さ方向の異方性が生じるため、矩形状または矩形に近い好ましい断面形状を有する材料層残留部を形成することができる。
なお、無機粉体含有樹脂層の積層数は、通常10以下とされ、好ましくは2〜5とされる。
ここに、n層の無機粉体含有樹脂層からなる積層体を基板上に形成する方法としては、(1)支持フィルム上に形成された無機粉体含有樹脂層(一層)をn回にわたって転写する方法、(2)n層の無機粉体含有樹脂層からなる積層体を一括転写する方法のいずれの方法であってもよいが、転写工程の簡略化の観点からは前記(2)の方法が好ましい。
<無機粉体パターンを形成するための他の方法>
本発明における無機粉体パターンの形成方法は、上述した方法に限定されるものではない。
ここに、無機粉体パターンを形成するための他の方法として、下記(1)〜(3)の工程による形成方法を挙げることができる。
(1)支持フィルム上にレジスト膜を形成した後、当該レジスト膜上に無機粉体含有樹脂層を積層形成する。ここに、レジスト膜および無機粉体含有樹脂層を形成する際には、ロールコータなどを使用することができ、これにより、膜厚の均一性に優れた積層膜を支持フィルム上に形成することができる。
(2)支持フィルム上に形成されたレジスト膜と無機粉体含有樹脂層との積層膜を基板上に転写する。ここに、転写条件としては前記『無機粉体含有樹脂層の転写工程』における条件と同様でよい。
(3)前記『レジスト膜の露光工程』、『レジスト膜の現像工程』、『無機粉体含有樹脂層のエッチング工程』および『無機粉体含有樹脂層パターンの焼成工程』と同様の操作を行う。
以上のような方法によれば、無機粉体含有樹脂層とレジスト膜とが基板上に一括転写されるので、工程の簡略化による製造効率を更に向上させることができる。
以下に、前記の各工程に用いられる材料、各種条件などについて説明する。
<基板>
基板材料としては、例えばガラス、シリコン、ポリカーボネート、ポリエステル、芳香族アミド、ポリアミドイミド、ポリイミドなどの絶縁性材料からなる板状部材である。この板状部材の表面に対しては、必要に応じて、シランカップリング剤などによる薬品処理;プラズマ処理;イオンプレーティング法、スパッタリング法、気相反応法、真空蒸着法などによる薄膜形成処理のような適宜の前処理を施されていてもよい。
<転写フィルム>
本発明の製造方法に用いる転写フィルムは、支持フィルムと、この支持フィルム上に形成された無機粉体含有樹脂層とを有してなり、当該無機粉体含有樹脂層の表面に保護フィルム層が設けられていてもよい。
また、本発明の製造方法に用いる転写フィルムとしては、支持フィルム上に、後述するレジスト膜と、無機粉体含有樹脂層との積層膜を有する、本発明の転写フィルムが特に好適に用いられる。以下、本発明の転写フィルムの構成要素について詳述する。
(1)支持フィルム:
転写フィルムを構成する支持フィルムは、耐熱性および耐溶剤性を有すると共に可撓性を有する樹脂フィルムであることが好ましい。支持フィルムが可撓性を有することにより、ロールコータによってペースト状組成物を塗布することができ、無機粉体含有樹脂層をロール状に巻回した状態で保存し、供給することができる。支持フィルムを形成する樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリフロロエチレンなどの含フッ素樹脂、ナイロン、セルロースなどを挙げることができる。支持フィルムの厚さとしては、例えば20〜100μmとされる。
(2)無機粉体含有樹脂層:
転写フィルムを構成する無機粉体含有樹脂層は、無機粉体、結着樹脂および溶剤を必須成分として含有するペースト状の無機粉体含有樹脂組成物(例えば、隔壁形成用組成物、電極形成用組成物、誘電体形成用組成物、抵抗体形成用組成物、蛍光体形成用組成物、カラーフィルター形成用組成物、ブラックマトリックス形成用組成物)を前記支持フィルム上に塗布し、塗膜を乾燥して溶剤の一部又は全部を除去することにより形成することができる。
(3)無機粉体含有樹脂組成物
転写フィルムを作製するために使用される無機粉体含有樹脂組成物は、(a)無機粉体、(b)バインダーおよび(c)溶剤を含有してなるペースト状の組成物である。
(a)無機粉体
本発明の無機粉体含有樹脂組成物に使用される無機粉体は、形成する構成部品の種類によって異なる。
ここに、PDPを構成する「誘電体層」および「隔壁」を形成するための組成物に含有される無機粉体については、ガラス粉末を挙げることができる。当該ガラス粉体としては、その軟化点が400〜600℃の範囲内にあるものが好ましい。ガラス粉末の軟化点が400℃未満である場合には、当該組成物による隔壁形成材料層の焼成工程において、結着樹脂などの有機物質が完全に分解除去されない段階でガラス粉末が溶融してしまうため、形成される隔壁中に有機物質の一部が残留し、この結果、パネル内へアウトガスが拡散し、結果的に蛍光体の寿命低下を引き起こす恐れがある。一方、ガラス粉末の軟化点が600℃を超える場合には、600℃より高温で焼成する必要があるために、ガラス基板に歪みなどが発生しやすい。
好適なガラス粉末の具体例としては、1.酸化鉛、酸化ホウ素、酸化ケイ素、酸化カルシウム(PbO−B23 −SiO2−CaO 系)2.酸化亜鉛、酸化ホウ素、酸化ケイ素(ZnO−B23 −SiO2 系)3.酸化鉛、酸化ホウ素、酸化ケイ素、酸化アルミニウム(PbO−B23 −SiO2 −Al23 系)4.酸化鉛、酸化亜鉛、酸化ホウ素、酸化ケイ素(PbO−ZnO−B23 −SiO2 系)5.酸化鉛、酸化亜鉛、酸化ホウ素、酸化ケイ素、酸化チタン(PbO−ZnO−B23 −SiO2 −TiO2 系)6.酸化ビスマス、酸化ホウ素、酸化ケイ素(Bi23 −B23 −SiO2 系)7.酸化亜鉛、酸化リン、酸化ケイ素(ZnO−P −SiO2 系)8.酸化亜鉛、酸化ホウ素、酸化カリウム(ZnO−B23−K2 O系)9.酸化リン、酸化ホウ素、酸化アルミニウム(P25 −B23−Al23系)10.酸化亜鉛、酸化リン、酸化チタン(ZnO−P −TiO2 系)の混合物などを例示することができる。またこれらガラス粉末に例えば、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸化マンガンなどの無機酸化物化合物粉末を混合して使用しても良い。
これらのガラス粉末は、誘電体層および隔壁以外の構成要素(例えば電極・抵抗体・蛍光体・カラーフィルター・ブラックマトリックス)を形成するための組成物中に含有(併用)されていてもよい。これらのパネル部材を得るための無機粉体含有樹脂組成物におけるガラス粉末の含有量は、無機粉体全量に対して、通常、90質量%以下、好ましくは、50〜90質量%である。
PDPを構成する「電極」を形成するための組成物に含有される無機粉体としては、Ag、Au、Al、Ni、Ag−Pd合金、CuおよびCrなどからなる金属粒子を挙げることができる。
PDPを構成する「抵抗体」を形成するための組成物に含有される無機粉体としては、RuO2 などからなる粒子を挙げることができる。
PDPを構成する「蛍光体」を形成するための組成物に含有される無機粉体としては、Y2O3:Eu3+、Y2SiO5:Eu3+、Y3Al5O12:Eu3+、YVO4:Eu3+、(Y, Gd)BO3:Eu3+、Zn3(PO4)2:Mnなどの赤色用蛍光物質;Zn2SiO4:Mn、BaAl12O19:Mn、BaMgAl14O23:Mn、LaPO4:(Ce, Tb)、Y3(Al, Ga)5O12:Tbなどの緑色用蛍光物質;Y2SiO5:Ce、BaMgAl10O17:Eu2+、BaMgAl14O23:Eu2+、(Ca, Sr, Ba)10(PO4)6Cl2:Eu2+、(Zn, Cd)S:Agなどの青色用蛍光物質などからなる粒子を挙げることができる。
PDPを構成する「カラーフィルター」を形成するための組成物に含有される無機粉体としては、Fe2O3、Pb3O4などの赤色用物質、Cr2O3などの緑色用物質、2(Al2Na2Si3O10)・Na2S4などの青色用物質などからなる粒子を挙げることができる。
PDPを構成する「ブラックマトリックス」を形成するための組成物に含有される無機粉体としては、Mn、Fe、Crなどからなる粒子を挙げることができる。
(b)バインダー
本発明の無機粉体含有樹脂組成物に使用されるバインダーとしては、種々の樹脂を用いることができるが、アルカリ可溶性樹脂を30〜100重量%の割合で含有するバインダーを用いることが特に好ましい。
ここに、「アルカリ可溶性」とは、後述するアルカリ性のエッチング液によって溶解し、目的とするエッチング処理が遂行される程度に溶解性を有する性質をいう。
かかるアルカリ可溶性樹脂の具体例としては、例えば(メタ)アクリル系樹脂、ヒドロキシスチレン樹脂、ノボラック樹脂、ポリエステル樹脂などを挙げることができる。
このようなアルカリ可溶性樹脂のうち、特に好ましいものとしては、下記のモノマー(イ)とモノマー(ロ)との共重合体、又はモノマー(イ)と、モノマー(ロ)とモノマー(ハ)との共重合体を挙げることができる。
モノマー(イ):
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、ケイ皮酸、コハク酸モノ(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)などのカルボキシル基含有モノマー類;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピルなどの水酸基含有モノマー類;o−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシスチレンなどのフェノール性水酸基含有モノマー類などに代表されるアルカリ可溶性官能基含有モノマー類。
モノマー(ロ):
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、グリシジル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレートなどのモノマー(イ)以外の(メタ)アクリル酸エステル類;スチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニル系モノマー類;ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエン類などに代表されるモノマー(イ)と共重合可能なモノマー類。
モノマー(ハ):
ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ベンジル等のポリマー鎖の一方の末端に、(メタ)アクリロイル基などの重合性不飽和基を有するマクロモノマーなどに代表されるマクロモノマー類:
無機粉体含有樹脂組成物におけるバインダーの含有割合としては、無機粉体100重量部に対して、通常1〜50重量部とされ、好ましくは1〜40重量部とされる。
(c)溶剤
無機粉体含有樹脂組成物を構成する溶剤は、当該無機粉体含有樹脂組成物に、適当な流動性または可塑性、良好な膜形成性を付与するために含有される。
無機粉体含有樹脂組成物を構成する溶剤としては、特に制限されるものではなく、例えばエーテル類、エステル類、エーテルエステル類、ケトン類、ケトンエステル類、アミド類、アミドエステル類、ラクタム類、ラクトン類、スルホキシド類、スルホン類、炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類などを挙げることができる。
かかる溶剤の具体例としては、テトラヒドロフラン、アニソール、ジオキサン、エチレングリコールモノアルキルエーテル類、ジエチレングリコールジアルキルエーテル類、プロピレングリコールモノアルキルエーテル類、プロピレングリコールジアルキルエーテル類、酢酸エステル類、ヒドロキシ酢酸エステル類、アルコキシ酢酸エステル類、プロピオン酸エステル類、ヒドロキシプロピオン酸エステル類、アルコキシプロピオン酸エステル類、乳酸エステル類、エチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、アルコキシ酢酸エステル類、環式ケトン類、非環式ケトン類、アセト酢酸エステル類、ピルビン酸エステル類、N,N−ジアルキルホルムアミド類、N,N−ジアルキルアセトアミド類、N−アルキルピロリドン類、γ−ラクトン類、ジアルキルスルホキシド類、ジアルキルスルホン類、ターピネオール、N−メチル−2−ピロリドンなどを挙げることができ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
無機粉体含有樹脂組成物における溶剤の含有割合としては、良好な膜形成性(流動性または可塑性)が得られる範囲内において適宜選択することができる。
無機粉体含有樹脂組成物には、任意成分として、可塑剤、現像促進剤、接着助剤、ハレーション防止剤、保存安定剤、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、フィラー、低融点ガラス等の各種添加剤が含有されていてもよい。
(4)レジスト膜(レジスト組成物)
本発明の転写フィルムに用いられるレジスト組成物は、(A)バインダーポリマー、(B)多官能性モノマー、および(C)化合物(1)、を必須成分として含有する。
なお、本発明の製造方法においては、基板上に転写された無機粉体含有樹脂層上にレジスト膜を形成して用いても良い。当該レジスト膜に露光処理および現像処理を施すことにより、前記無機粉体含有樹脂層上にレジストパターンが形成される。
本発明において用いられるレジスト膜は、化合物(1)を含有する点に特徴を有する。
(A)バインダーポリマー
レジスト組成物に用いられるバインダーポリマー(A)は、分子中に少なくとも1個以上のカルボキシル基を有するエチレン不飽和性のカルボキシル基含有単量体(A−1)と、このカルボキシル基含有単量体(A−1)と共重合可能な共重合性単量体(A−2)とよりなる単量体組成物を重合することにより得られるカルボキシル基含有共重合体であることが好ましい。
カルボキシル基含有単量体(A−1)の具体例としては、(イ)アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などの不飽和モノカルボン酸、(ロ)イタコン酸、マレイン酸、フマル酸などの不飽和ジカルボン酸、および(ハ)その他の不飽和カルボン酸が挙げられる。これらは単独で若しくは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
上記のカルボキシル基含有単量体(A−1)に由来する構成単位を含有する共重合体は、アルカリ溶解性を有し、特に上記の割合で単量体(A−1)を用いることにより得られる共重合体は、アルカリ現像液に対して優れた溶解性を有するものとなり、従って、これを(A)成分として用いた感光性レジスト組成物は、アルカリ現像液に対する未溶解物の生成が本質的に少ないものとなり、現像処理において基板のレジストパターン形成部以外の個所における地汚れ、膜残りなどが発生しにくいものである。
また、この共重合体を(A)成分とする場合に得られるレジストパターンは、アルカリ現像液に過剰に溶解することがなく、無機粉体ペースト層に対して優れた密着性を有するため、無機粉体ペースト層から脱落しにくいものである。
共重合性単量体(A−2)の具体例としては、(イ)スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニル化合物類、(ロ)メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレートなどの不飽和カルボン酸アルキルエステル類、(ハ)アミノエチルアクリレートなどの不飽和カルボン酸アミノアルキルエステル類、(ニ)グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどの不飽和カルボン酸グリシジルエステル類、(ホ)酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル類、(ヘ)アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニトリルなどのシアン化ビニル化合物類、(ト)1,3−ブタジエン、イソプレンなどの脂肪族共役ジエン類、(チ)それぞれ末端にアクリロイル基またはメタクリロイル基を有するポリスチレン、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルアクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリシリコーンなどのマクロモノマー類などが挙げられる。これらは、単独で若しくは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
上記カルボキシル基含有単量体(A−1)と共重合性単量体(A−2)とを共重合して得られるバインダーポリマー(A)の好ましい具体例としては、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート/スチレン共重合体、メタクリル酸/メチルメタクリレート/スチレン共重合体、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体、メタクリル酸/メチルメタクリレート/ポリスチレンマクロモノマー共重合体などが挙げられる。
バインダーポリマー(A)におけるカルボキシル基含有単量体(A−1)の共重合割合は、単量体全量に対して5〜50重量%、特に、10〜40重量%であることが好ましい。カルボキシル基含有単量体(A−1)の共重合割合が5重量%未満の場合には、得られるレジスト組成物は、アルカリ現像液に対する溶解性が低くなる傾向がある。一方、カルボキシル基含単量体(A−1)の共重合割合が50重量%を超える場合には、現像時にレジストパターンが無機粉体ペースト層から脱落する傾向がある。
このようなバインダーポリマー(A)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC、キャリアー:テトラヒドロフラン)で測定されるポリスチレン換算重量平均分子量(以下、単に「重量平均分子量」という。)が、3000〜300000、特に5000〜200000であることが好ましい。
このような分子量を有するバインダーポリマーを用いることによって、現像性の高いレジスト組成物が得られ、これにより、シャープなパターンエッジを有するレジストパターンを形成することができると共に、均一なパターンを有するカラーフィルターを形成できる。
(B)多官能性モノマー
多官能性モノマー(B)としては、多官能性(メタ)アクリレートを好ましいものとして挙げることができ、具体的には、エチレングリコール、プロピレングリコールなどのアルキレングリコールのジ(メタ)アクリレート類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコールのジ(メタ)アクリレート類;両末端ヒドロキシポリブタジエン、両末端ヒドロキシポリイソプレン、両末端ヒドロキシポリカプロラクトンなどの両末端ヒドロキシル化重合体のジ(メタ)アクリレート類;グリセリン、1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールアルカン、テトラメチロールアルカン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールなどの3価以上の多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート類;3価以上の多価アルコールのポリアルキレングリコール付加物のポリ(メタ)アクリレート類;1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−ベンゼンジオール類などの環式ポリオールのポリ(メタ)アクリレート類;ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、アルキド樹脂(メタ)アクリレート、シリコーン樹脂(メタ)アクリレート、スピラン樹脂(メタ)アクリレートなどのオリゴ(メタ)アクリレート類などを挙げることができ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
これらの中で、ポリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートまたはペンタエリスリトールトリアクリレートが、レジストパターンの強度が高く、パターン形成部以外での地汚れまたは膜残りが発生しにくい点で特に好ましい。
上記多官能性(メタ)アクリレートの分子量としては、100〜2,000であることが好ましい。
多官能性モノマー(B)の使用割合は、バインダーポリマー(A)100重量部に対して、通常、5〜500重量部、好ましくは20〜300重量部である。この割合が5重量部未満である場合には、レジストパターン強度が不十分なものとなりやすい傾向がある。一方、この割合が500重量部を超える場合には、アルカリ解像性が低下したり、レジストパターン形成部以外の地汚れ、膜残りなどが発生したりする傾向がある。
(C)化合物(1)
化合物(1)は、光重合開始剤として含有される。化合物(1)を用いることにより、高感度で硬化深度の良好なレジスト膜を得ることができ、従って得られるパターンの形状が良好なものになるという効果を有する。また、光重合開始剤全体の含有量を少なくすることができることから、燃焼性や現像性に優れたレジスト膜を得ることができる。
化合物(1)としては、下記式(i)で表される化合物が特に好ましく用いられる。
Figure 2005174778
化合物(1)の含有割合としては、多官能性モノマー100質量部に対して、通常、0.01〜100質量部とされ、好ましくは、1〜50質量部とされる。
レジスト組成物には、化合物(1)以外の光重合開始剤を併用しても良い。その他の光重合開始剤の具体例としては、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾフェノン、カンファーキノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−メチル−〔4’−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−1−プロパノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オンなどのカルボニル化合物;アゾイソブチロニトリル、4−アジドベンズアルデヒドなどのアゾ化合物あるいはアジド化合物;メルカプタンジスルフィドなどの有機硫黄化合物;ベンゾイルパーオキシド、ジ−tert−ブチルパーオキシド、tert−ブチルハイドロパーオキシド、クメンハイドロパーオキシド、パラメタンハイドロパーオキシドなどの有機パーオキシド;1,3−ビス(トリクロロメチル)−5−(2’−クロロフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−〔2−(2−フラニル)エチレニル〕−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジンなどのトリハロメタン類;2,2’−ビス(2−クロロフェニル)4,5,4’,5’−テトラフェニル1,2’−ビイミダゾールなどのイミダゾール二量体などを挙げることができる。これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
その他の光重合開始剤の含有割合としては、光重合開始剤全量に対して80質量%以下とされる。
(D)溶剤
本発明で用いられるレジスト組成物には、当該感光性レジスト組成物に適当な流動性または可塑性、良好な膜形成性を付与するために、通常、溶剤が含有される。
レジスト組成物に含有される溶剤としては、特に制限されるものではなく、例えば、エーテル類、エステル類、エーテルエステル類、ケトン類、ケトンエステル類、アミド類、アミドエステル類、ラクタム類、ラクトン類、スルホキシド類、スルホン類、炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類などを挙げることができる。
かかる溶剤の具体例としては、テトラヒドロフラン、アニソール、ジオキサン、エチレングリコールモノアルキルエーテル類、ジエチレングリコールジアルキルエーテル類、プロピレングリコールモノアルキルエーテル類、プロピレングリコールジアルキルエーテル類、酢酸エステル類、ヒドロキシ酢酸エステル類、アルコキシ酢酸エステル類、プロピオン酸エステル類、ヒドロキシプロピオン酸エステル類、アルコキシプロピオン酸エステル類、乳酸エステル類、エチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、アルコキシ酢酸エステル類、環式ケトン類、非環式ケトン類、アセト酢酸エステル類、ピルビン酸エステル類、N,N−ジアルキルホルムアミド類、N,N−ジアルキルアセトアミド類、N−アルキルピロリドン類、γ−ラクトン類、ジアルキルスルホキシド類、ジアルキルスルホン類、ターピネオール、N−メチル−2−ピロリドンなどを挙げることができ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
当該レジスト組成物における溶剤の含有割合としては、良好な膜形成性(流動性または可塑性)が得られる範囲内において適宜選択することができる。
本発明で用いられるレジスト組成物には、任意成分として、現像促進剤、接着助剤、ハレーション防止剤、保存安定剤、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、フィラー、蛍光体、顔料、染料などの各種添加剤が含有されていてもよい。
(5)転写フィルムの製造方法
本発明の転写フィルムにおいては、支持フィルム上にレジスト組成物を塗布してレジスト膜を形成し、当該レジスト膜の上に無機粉体含有樹脂組成物を塗布して無機粉体含有樹脂層を形成する。なお、本発明の製造方法には、支持フィルム上に無機粉体含有樹脂組成物を塗布して無機粉体含有樹脂層を形成した転写フィルムを用いることもできる。
レジスト組成物および無機粉体含有樹脂組成物を塗布する方法としては、膜厚の均一性に優れた膜厚の大きい(例えば10μm以上)塗膜を効率よく形成することができるものであることが必要とされ、具体的には、ロールコータによる塗布方法、ドクターブレードによる塗布方法、カーテンコーターによる塗布方法、ワイヤーコーターによる塗布方法などを好ましいものとして挙げることができる。
なお、支持フィルムの表面には離型処理が施されていることが好ましい。これにより、後述する転写工程において、支持フィルムの剥離操作を容易に行うことができる。
塗膜の乾燥条件としては、例えば、50〜150℃で0.5〜30分間程度とされ、乾燥後における溶剤の残存割合(無機粉体含有樹脂層中の含有率)は、通常2重量%以内とされる。
上記のようにして支持フィルム上に形成される無機粉体含有樹脂層の厚さとしては、無機粉末の含有率、部材の種類やサイズなどによっても異なるが、例えば10〜100μmとされる。
なお、無機粉体含有樹脂層の表面に設けられることのある保護フィルム層としては、ポリエチレンフィルム、ポリビニルアルコール系フィルムなどを挙げることができる。
<露光用マスク>
レジスト膜の露光工程において使用される露光用マスクMの露光パターンとしては、材料によって異なるが、一般的に10〜500μm幅のストライプである。
<現像液>
本発明において、レジスト膜の現像工程にはアルカリ現像液が使用される。
アルカリ現像液の有効成分としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸水素二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ホウ酸リチウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、アンモニアなどの無機アルカリ性化合物;テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルヒドロキシエチルアンモニウムヒドロキシド、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、エタノールアミンなどの有機アルカリ性化合物などを挙げることができる。
レジスト膜の現像工程に使用されるアルカリ現像液は、前記アルカリ性化合物の1種または2種以上を水などに溶解させることにより調整することができる。ここに、アルカリ性現像液におけるアルカリ性化合物の濃度は、通常0.001〜10重量%とされ、好ましくは0.01〜5重量%とされる。なお、アルカリ現像液による現像処理がなされた後は、通常、水洗処理が施される。
<エッチング液>
無機粉体含有樹脂層のエッチング工程で使用されるエッチング液としては、アルカリ性溶液であることが好ましい。これにより、無機粉体含有樹脂層に含有されるアルカリ可溶性樹脂を容易に溶解除去することができる。
なお、無機粉体含有樹脂層に含有される無機粉体は、アルカリ可溶性樹脂により均一に分散されているため、アルカリ性溶液でバインダーであるアルカリ可溶性樹脂を溶解させ、洗浄することにより、無機粉体も同時に除去される。
ここに、エッチング液として使用されるアルカリ性溶液としては、現像液と同一組成の溶液を挙げることができる。
そして、エッチング液が、現像工程で使用するアルカリ現像液と同一の溶液である場合には、現像工程と、エッチング工程とを連続的に実施することが可能となり、工程の簡略化による製造効率の向上を図ることができるために好ましい。
なお、アルカリ性溶液によるエッチング処理がなされた後は、通常、水洗処理が施される。
また、エッチング液として、無機粉体含有樹脂層のバインダーを溶解することのできる有機溶剤を使用することもできる。かかる有機溶剤としては、無機粉体含有樹脂組成物を構成するものとして例示した溶剤を挙げることができる。
なお、有機溶剤によるエッチング処理がなされた後は、必要に応じて貧溶媒によるリンス処理が施される。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、以下において「部」は「質量部」を示す。また、各評価方法は下記の方法に拠った。
・結着樹脂の重量平均分子量(Mw)
東ソー株式会社製ゲルパーミィエーションクロマトグラフィー(GPC)(商品名HLC−802A)によりポリスチレン換算の重量平均分子量を測定した。
・現像後のレジスト形状の評価:
下記(5)の工程(レジストの現像工程)の後、パターン上部を光学顕微鏡により観察した。マスクのパターン幅同等にレジストが形成されており、レジストパターンエッジががたついていないものを○、パターン幅が細いもの、レジストパターンが溶解しているもの、エッジにがたつきあるものをいずれも×として評価した。
・電極パターンの密着性評価:
得られた電極パターン(100μm幅のストライプパターン)上にJIS Z1522に規定されたセロハン粘着テープをはり、JIS K 5400に準じたテープ法による密着性評価行った。剥離のないものを○、パターン表面積の10%以上の剥離があるものを×として評価した。
<実施例1>
(1)無機粉体含有樹脂組成物(電極形成用)の調製:
無機粉体(導電性粉体)として、比表面積1.8m/gのAg粉体100部、平均粒径3μmのBi23−B23−SiO2系ガラスフリット(不定形、軟化点520℃)10部、結着樹脂として、メタクリル酸2−エチルヘキシル/メタクリル酸3−ヒドロキシプロピル/メタクリル酸/コハク酸モノ(2−メタクリロイロキシエチル)=60/20/20/20(質量%)共重合体(Mw=50,000)20部、分散剤としてオレイン酸1部、可塑剤としてジ−2−エチルヘキシルアゼレート10部、および溶剤としてプロピレングリコールモノメチルエーテル100部をビーズミルで混練りした後、ステンレスメッシュ(400メッシュ、38μm径)でフィルタリングすることにより、無機粉体含有樹脂組成物を調製した。
(2)アルカリ現像型感放射線性レジスト組成物の調製:
アルカリ可溶性樹脂としてメタクリル酸ベンジル/メタクリル酸=75/25(重量%)共重合体(Mw=30,000)60部、多官能性モノマーとしてトリプロピレングリコールジアクリレート40部、光重合開始剤(化合物(1))として上記式(i)で表される化合物10部および溶剤としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート100部を混練りした後、カートリッジフィルター(2μm径)でフィルタリングすることにより、アルカリ現像型感放射線性レジスト組成物(以下、「レジスト組成物」という。)を調製した。
(3)転写フィルムの作製:
下記(イ)〜(ハ)の操作により、レジスト膜および無機粉体含有樹脂層をこの順に積層してなる積層膜が支持フィルム上に形成されてなる本発明の電極形成用転写フィルムを作製した。
(イ)(2)で調製したレジスト組成物を膜厚38μmのPETフィルムよりなる支持フィルム(I)上にブレードコーターを用いて塗布し、塗膜を100℃で3分間乾燥して溶剤を除去し、厚さ8μmのレジスト膜を支持フィルム上に形成した。
(ロ)(1)で調製した無機粉体含有樹脂組成物を38μmのPETフィルムよりなる支持フィルム(II)上にブレードコーターを用いて塗布し、塗膜を100℃で5分間乾燥して溶剤を除去し、厚さ30μmの無機粉体含有樹脂層を支持フィルム上に形成した。
(ハ)(イ)及び(ロ)で作製したレジスト膜、無機粉体含有樹脂層の表面が当接されるよう転写フィルムを重ね合わせ、加熱ローラで熱圧着した。ここで、圧着条件としては、加熱ローラの表面温度を90℃、ロール圧を2.5kg/cm、加熱ローラの移動速度を0.5m/分とした。これにより、レジスト膜および無機粉体含有樹脂層を有する積層膜が支持フィルム間に形成されてなる電極形成用転写フィルムを作製した。
ここで、支持フィルム(I)の剥離力は、支持フィルム(II)の剥離力よりも弱いものとする。
(4)積層膜の転写工程:
ガラス基板の表面に、(3)で作製した電極形成用転写フィルムの無機粉体含有樹脂層の表面が当接されるよう転写フィルムを重ね合わせ、この転写フィルムを加熱ローラに熱圧着した。ここで、圧着条件としては、加熱ローラの表面温度を90℃、ロール圧を2.5kg/cm、加熱ローラの移動速度を0.5m/分とした。これにより、ガラス基板の表面に転写フィルムが転写されて密着した状態となった。
(5)レジスト膜の露光工程・現像工程:
上記(4)においてガラス基板上に形成された積層膜中のレジスト膜に対して、支持フィルム上より露光用マスク(100μm幅のストライプパターンおよび5cm四方の角パターン)を介して、超高圧水銀灯により、i線(波長365nmの紫外線)を400mJ/cm2照射した。レジスト膜上の支持フィルムを剥離し、次いで、露光処理されたレジスト膜に対して、0.3質量%の炭酸ナトリウム水溶液(30℃)を現像液とするシャワー法によるレジスト膜の現像処理を120秒間行った。
これにより、紫外線が照射されていない未硬化のレジストを除去し、レジストパターンを形成した。
(6)無機粉体含有樹脂層のエッチング工程:
上記の工程に連続して、0.3質量%の炭酸ナトリウム水溶液(30℃)をエッチング液とするシャワー法による無機粉体含有樹脂層のエッチング処理を60秒間行った。
次いで、超純水による水洗処理および乾燥処理を行った。これにより、無機粉体含有樹脂層残留部と、無機粉体含有樹脂層除去部とから構成されるパターンを形成した。
(7)パターンの焼成工程:
無機粉体含有樹脂層のパターンが形成されたガラス基板を焼成炉内の大気雰囲気下、580℃で30分間にわたり焼成処理を行った。これにより、ガラス基板の表面に膜厚8μmの電極パターンが形成された。
各評価結果を表1に示す。
<実施例2、3>
実施例1中、光重合開始剤の部数を変量した以外は実施例1と同様にして、無機粉体含有樹脂組成物の調製、電極形成用転写フィルムの作製、電極パターンの形成および評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
<比較例>
実施例1中、光重合開始剤として2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オンを表1に示す部数用いた以外は実施例1と同様にして、無機粉体含有樹脂組成物の調製、電極形成用転写フィルムの作製、電極パターンの形成および評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
Figure 2005174778
交流型プラズマディスプレイパネルの断面形状を示す模式図である。
符号の説明
1 ガラス基板 2 ガラス基板
3 隔壁 4 透明電極
5 バス電極 6 アドレス電極
7 蛍光物質 8 誘電体層
9 誘電体層 10 保護層

Claims (4)

  1. 基板上に無機粉体含有樹脂層を形成し、当該無機粉体含有樹脂層上に、下記式(1)で表される化合物を含有するレジスト膜を形成し、当該レジスト膜を露光処理して、レジストパターンの潜像を形成し、当該レジスト膜を現像処理してレジストパターンを顕在化させ、無機粉体含有樹脂層をエッチング処理してレジストパターンに対応する無機粉体含有樹脂層のパターンを形成し、当該パターンを焼成処理する工程を含む方法により、無機パターンを有するパネル材料を形成することを特徴とする、プラズマディスプレイパネルの製造方法。
    Figure 2005174778
    [式(1)中、R1 およびR2 は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基またはフェニル基を示し、R3 、R4 、R5 、R6 およびR7 は相互に独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、フェニル基、−OR8 (但し、R8 は酸素が結合しているフェニル環中の炭素原子の一つと共に、5員環もしくは6員環を形成してもよい)または−SR9 (但し、R9 は酸素が結合しているフェニル環中の炭素原子の一つと共に、5員環もしくは6員環を形成してもよい)を示し、かつR3 、R4 、R5 、R6 およびR7 の少なくとも一つは−OR8または−SR9 であり、R8 およびR9 は相互に独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、フェニル基または下記式(2)で表される基を示す。
    Figure 2005174778
    (式(2)中、Aは単結合、−(CH2n −O−または−(CH2n −S−を示し、nは1〜12の整数を示す。)]
  2. 下記式(1)で表される化合物を含有するレジスト膜と、無機粉体含有樹脂層との積層膜を支持フィルム上に形成し、当該積層膜を基板上に転写し、当該積層膜を構成するレジスト膜を露光処理してレジストパターンの潜像を形成し、当該レジスト膜を現像処理してレジストパターンを顕在化させ、無機粉体含有樹脂層をエッチング処理してレジストパターンに対応する無機粉体含有樹脂層のパターンを形成し、当該パターンを焼成処理する工程を含む方法により、無機パターンを有するパネル材料を形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
    Figure 2005174778
    [式(1)中、R1 およびR2 は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基またはフェニル基を示し、R3 、R4 、R5 、R6 およびR7 は相互に独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、フェニル基、−OR8 (但し、R8 は酸素が結合しているフェニル環中の炭素原子の一つと共に、5員環もしくは6員環を形成してもよい)または−SR9 (但し、R9 は酸素が結合しているフェニル環中の炭素原子の一つと共に、5員環もしくは6員環を形成してもよい)を示し、かつR3 、R4 、R5 、R6 およびR7 の少なくとも一つは−OR8または−SR9 であり、R8 およびR9 は相互に独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、フェニル基または下記式(2)で表される基を示す。
    Figure 2005174778
    (式(2)中、Aは単結合、−(CH2n −O−または−(CH2n −S−を示し、nは1〜12の整数を示す。)]
  3. 得られる材料が、隔壁、電極、蛍光体、カラーフィルターおよびブラックストライプ(マトリクス)から選ばれる少なくとも1種である、請求項1乃至2記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  4. 支持フィルム上に、下記式(1)で表される化合物を含有するレジスト膜と、無機粉体および結着樹脂を含有する無機粉体含有樹脂層との積層膜を有することを特徴とする、転写フィルム。
    Figure 2005174778
    [式(1)中、R1 およびR2 は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基またはフェニル基を示し、R3 、R4 、R5 、R6 およびR7 は相互に独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、フェニル基、−OR8 (但し、R8 は酸素が結合しているフェニル環中の炭素原子の一つと共に、5員環もしくは6員環を形成してもよい)または−SR9 (但し、R9 は酸素が結合しているフェニル環中の炭素原子の一つと共に、5員環もしくは6員環を形成してもよい)を示し、かつR3 、R4 、R5 、R6 およびR7 の少なくとも一つは−OR8または−SR9 であり、R8 およびR9 は相互に独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、フェニル基または下記式(2)で表される基を示す。
    Figure 2005174778
    (式(2)中、Aは単結合、−(CH2n −O−または−(CH2n −S−を示し、nは1〜12の整数を示す。)]

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