JPH11353851A - 磁気テープカートリッジのリール及びその製造方法 - Google Patents

磁気テープカートリッジのリール及びその製造方法

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JPH11353851A
JPH11353851A JP16038798A JP16038798A JPH11353851A JP H11353851 A JPH11353851 A JP H11353851A JP 16038798 A JP16038798 A JP 16038798A JP 16038798 A JP16038798 A JP 16038798A JP H11353851 A JPH11353851 A JP H11353851A
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reel
metal plate
magnetic tape
gear
drive
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Application number
JP16038798A
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English (en)
Inventor
Seiji Tsuyuki
誠治 露木
Daisuke Takahashi
大助 高橋
Kiyoo Morita
清夫 森田
Yusuke Ishihara
祐輔 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インサート成形で磁気テープカートリッジの
リールに金属プレートを固着するについて、金属プレー
トのずれを防止する。 【解決手段】 底面にマグネット吸引用の金属プレート
25が一体にインサート成形されるリール2は、金属プレ
ート25の外周部にリールギヤ24が成形されてなり、金属
プレート25は中央穴25aを有する円環状で、インサート
成形時に中央穴25aの内周部を金型71に設けた保持部材7
5で保持する。金属プレート25の中央穴25aを閉塞したリ
ール底壁21aに、前記保持部材75による凹状の保持跡21b
が形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープが巻装
された単一のリールをカートリッジケース内に回転可能
に収容してなる磁気テープカートリッジのリール及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータ等の外部記憶装置に
用いられる記録媒体として使用されている磁気テープカ
ートリッジには、単一のリールに磁気テープを巻装し、
このリールをカートリッジケース内に回転可能に収容し
たタイプのものが知られている。この磁気テープはコン
ピュータ等のデータ保存用として用いられ、重要な情報
が記憶されているため、テープジャミング等のトラブル
が発生しないように、また保管時等の不使用時には不用
意に磁気テープが引き出されないようにされている。
【0003】上記リールはドライブ側回転駆動手段によ
る回転駆動を行うために、駆動ギヤと噛合するリールギ
ヤが設けられると共に、その噛合状態を保持するための
マグネット吸引用の金属プレートが設置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、前述の金属
プレートをリールに固着する際に、この金属プレートを
インサート成形でリールと一体に設けることが製造が容
易に行える点で好適であるが、金型内の所定位置に金属
プレートを固定保持することが困難となる問題を有す
る。
【0005】具体的には、金属プレートをリールの樹脂
部の表面から突出しない状態に設置すると共に、金属プ
レートの外周部に該金属プレートのプレート面より突出
してリールギヤを設置する場合には、リールに穴を貫通
させないで金属プレートを金型の所定位置に保持するこ
とが困難となり、樹脂の射出時に樹脂圧及び流動によっ
て位置ずれが発生して所定のインサート成形が行えない
恐れがある。
【0006】また、金属プレートを単にリールの樹脂と
接触させているだけでは、この金属プレートの固着力が
不足する恐れもある。
【0007】本発明は上記点に鑑みなされたもので、金
属プレートを所定位置にインサート成形してなる磁気テ
ープカートリッジのリール及びその製造方法を提供せん
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の磁気テープカートリッジのリールは、磁気テープを
巻装した単一のリールをカートリッジケース内に回転可
能に収容する磁気テープカートリッジにおいて、前記リ
ールは、底面にマグネット吸引用の金属プレートが一体
にインサート成形されると共に、前記金属プレートの外
周部に該金属プレートのプレート面より突出してドライ
ブ側回転駆動手段の駆動ギヤと噛合するリールギヤが成
形されてなり、前記金属プレートは中央穴を有する円環
状で、インサート成形時に金属プレートの中央穴の内周
部が金型に設けた保持部材でプレート面側から保持さ
れ、金属プレートの中央穴を樹脂で閉塞したリール底壁
に、前記保持部材による凹状の保持跡が形成されたこと
を特徴とするものである。
【0009】前記保持部材は、前記金属プレートの中央
穴の内周面に当接するリング状突起又は3本以上の保持
ピンで構成するのが好適である。
【0010】また、本発明のリールの製造方法は、磁気
テープを巻装した単一のリールをカートリッジケース内
に回転可能に収容する磁気テープカートリッジにおい
て、前記リールは底面にマグネット吸引用の金属プレー
トを一体にインサート成形すると共に、前記金属プレー
トの外周部に該金属プレートのプレート面より突出して
ドライブ側回転駆動手段の駆動ギヤと噛合するリールギ
ヤを成形してなり、前記インサート成形時に金型に設け
た可動ピンで金属プレートを押圧固定することを特徴と
するものである。
【0011】本発明の他のリールの製造方法は、前記イ
ンサート成形時に金型に磁力によって金属プレートを吸
着固定することを特徴とするものである。
【0012】なお、前記金属プレートは中央穴を有する
円環状で、さらに固着用穴が開口され、該固着用穴内に
樹脂を充填するのが、金属プレートのリールに対する固
着力を高める点で望ましい。その際、前記金属プレート
の外周、中央穴、固着用穴の全周又は一部をテーパ形状
又は段形状に形成するか、外周面に溝を形成するのが、
同様に固着力を高める点で好ましい。また、金属プレー
トの表裏を同一形状に設けて表裏互換性構造とするの
が、組み付けの方向性がなくなり作業性の点で好まし
い。さらに、金属プレートの樹脂接触面にアンダーカッ
ト形状の固着用凹部を設けることも、リールに対する固
着力を高める点で好ましい。一方、リール成形時の射出
ゲート位置を金属プレートの中央穴又は固着用穴の部分
に配置するのが好適である。
【0013】また、前記リールを成形する金型において
は、該金型に保持する金属プレートと、該金属プレート
の外周部にリールギヤを成形するギヤ部金型とが干渉し
ないように両者間にクリアランスを設置するのが好まし
い。
【0014】
【発明の効果】上記のような本発明リールによれば、リ
ールの底面に中央穴を有する円環状の金属プレートをイ
ンサート成形するについて、金属プレートの中央穴を樹
脂で閉塞したリール底壁に、金属プレートを保持した金
型の保持部材による凹状の保持跡を形成したことによ
り、インサート成形時における金属プレートの保持が確
実に行え、射出成形時の樹脂圧及び流動によって金属プ
レートが移動することなく所望のインサート成形が行え
ると共に、成形後のリールにおける金属プレートは突出
することなく他部品との干渉が防止でき、また、その中
央穴が閉塞されて防塵性の確保が容易に行える。
【0015】また、本発明方法によれば、インサート成
形時に金型に設けた可動ピン又は磁力によって金属プレ
ートを保持することにより、成形後のリールに貫通孔を
形成することなく確実に金型への金属プレートの保持が
行え、リールの所定位置に金属プレートを一体に成形す
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1はこの実施の形態
における磁気テープカートリッジの不使用状態における
断面図、図2は要部の分解斜視図、図3は使用状態にお
ける要部断面図である。
【0017】磁気テープカートリッジ1は、単一のリー
ル2に磁気テープ(図示省略)を巻装し、上ケース31
と中心部に開口32aが設けられた下ケース32とがビ
ス等により締結されてなるカートリッジケース3内に、
上記リール2を回動可能に収容して構成されている。
【0018】前記リール2は、磁気テープが外周に巻回
される有底円筒状のリールハブ21と、このリールハブ
21の上下端外周からそれぞれ径方向に円盤状に張り出
した下フランジ部22及び上フランジ部23とからな
り、リールハブ21と下フランジ部22とが合成樹脂に
より一体成形され、上フランジ部23と例えば超音波溶
着により結合されている。上記リールハブ21は中心側
下部が底壁21aにより閉じられ、該底壁21aの下面
外周部にはリール2を回転駆動するリールギヤ24が環
状に刻設され、このリールギヤ24より内周側にはマグ
ネット式吸引用の環状金属板による金属プレート25が
インサート成形により一体に取り付けられる。そして、
上記リール2のリールギヤ24及び金属プレート25が
カートリッジケース3の底面の開口32aに臨むように
配置されている。
【0019】また、ドライブ側回転駆動手段11は、回
転シャフト12の上端面に円環状の駆動ギヤ13とマグ
ネット(図示せず)を備え、そのチャッキング動作は図
示せぬドライブ側のバケットに装填された磁気テープカ
ートリッジ1が回転シャフト12に対して下降し、駆動
ギヤ13が前記リールギヤ24に噛合すると共に、マグ
ネットにより上記金属プレート25を吸引して噛合状態
を保持する。
【0020】なお、上記磁気テープカートリッジ1は、
使用時に前記リール2の回転を許容し、不使用時に前記
リール2の回転を拘束するリール回転制止手段10を備
えている。このリール回転制止手段10は、前記リール
2に対して接離可能に上下方向に移動する制止部材4
と、該制止部材4を制止方向に付勢する付勢部材5と、
前記制止部材4を解除方向に移動させる解除部材6とを
有している。
【0021】前記リール2の底壁21aには、前記リー
ルギヤ24の部分を上下方向に貫通する3個の挿通孔2
6が円周上で等間隔に配設され、さらに、底壁21aの
上面には上記挿通孔26と異なる位相位置に3組6個の
係止突起27が円周上で等間隔に立設され、この係止突
起27の先端部はギヤ歯形状に形成されている。なお、
上記挿通孔26及び係止突起27は3個或いは3組以上
配置してもよく、係止突起27の先端部は単一のギヤ歯
形状としてもよい。図2に示すリール2は、底壁21a
の部分のみ切除した状態で示している。
【0022】前記制止部材4は、円盤部41が前記リー
ル2のリールハブ21内にその底壁21aと対向して配
置され、この円盤部41の下面外周部には円環状に制止
用ギヤ42が刻設され、この制止用ギヤ42には前記係
止突起27の先端部が噛合可能である。また、前記円盤
部41の下面中心部は凸面状に突出形成され、後述の解
除部材6の板状基部61の上面中心部に接触する。
【0023】さらに、前記制止部材4の円盤部41の上
面には突起部44が上方に延びて形成され、この突起部
44には上下方向に延びる十字形状の係止溝45が設け
られている。一方、カートリッジケース3の上ケース3
1の内面には上記係止溝45に挿入される回り止め突起
33が立設されている。そして、係止溝45と回り止め
突起33の係合で、制止部材4が回転しない状態で上下
方向に移動可能に設置されている。なお、上記係止溝4
5は一文字状に設けてもよい。
【0024】前記制止部材4の突起部44より外周側の
円盤部41上面と上ケース31の回り止め突起33の外
周側内面との間にはコイルスプリングによる付勢部材5
が縮装されて、制止部材4を下方に制止用ギヤ42と係
止突起27とが係合する制止方向に付勢している。
【0025】また、前記解除部材6は、前記制止部材4
とリールハブ21の底壁21aとの間に上下移動可能に
介装され、略三角形状の板状基部61の各頂点近傍下面
には上下方向に延びる円柱状の押上部63がそれぞれ設
けられている。各押上部63は、前記リール2の底壁2
1aに開口された挿通孔26にそれぞれ出没移動可能に
挿通され、その先端はリール2下面のリールギヤ24の
歯部に臨んで位置する。その際、前記係止突起27は各
押上部63の間で板状基部61の外側に位置する。さら
に、前記リールハブ21の挿通孔26の近傍の内壁に
は、解除部材6の押上部63を挿通孔26に挿入する際
に、解除部材6の各頂部を挿入方向に案内するリブ状の
ガイド部材28が設置されている。なお、上記押上部6
3は角柱状、楕円柱状等に形成してもよい。
【0026】前記解除部材6の最下降位置(図1)で
は、押上部63の下端面はリールギヤ24の略歯先位置
となり、上記リールギヤ24にドライブ側回転駆動手段
11のチャッキング動作により駆動ギヤ13が噛合する
のに応じて解除部材6が押圧され所定のストローク量で
押し上げられるようになっている(図3)。また、この
解除部材6は、押上部63の挿通孔26への嵌合により
リール2と一体に回転する。また、前記付勢部材5によ
って前記制止部材4は、その下面中央の凸面部先端が上
記解除部材6の上面に当接するように付勢されるもので
あり、両者はリール2の回転に伴って摺動接触する。
【0027】上記リール回転制止手段10の作用を説明
すれば、図1は磁気テープカートリッジ1の保管状態等
の不使用時であり、この状態では、付勢部材5の付勢力
によって制止部材4、解除部材6並びにリール2はカー
トリッジケース3の下ケース32側に移動しており、下
ケース32中心部の開口32aはリール2によって閉塞
される。解除部材6は下面がリールハブ21の底壁21
a上面に当接した最下降状態にあり、その押上部63は
先端部がリールギヤ24の歯先位置に一致するように突
出しており、解除部材6の上面に当接している制止部材
4も下降位置にあり、その制止用ギヤ42にリール2の
係止突起27の先端部が係合してリール2の不使用時に
おける回転が拘束され、磁気テープの引き出しを阻止す
る。
【0028】一方、磁気テープカートリッジ1をドライ
ブに装填した図3のカートリッジ使用時は、ドライブ側
回転駆動手段11の回転シャフト12がリール2の底面
に対して接近し、チャッキング動作によって駆動ギヤ1
3がリールギヤ24に噛合しリール2を若干上方に移動
させて保持すると、上記駆動ギヤ13の歯先が解除部材
6の押上部63の先端に当接してこれを押し上げる。こ
れに伴い、解除部材6が付勢部材5の付勢力に抗して上
方へ移動し、この解除部材6と一体に制止部材4も上方
の解除方向へ移動する。これにより制止用ギヤ42と係
止突起27の係合が解除され、リール2が回転自在とさ
れる。そして、記録再生装置のドライブによって磁気テ
ープが引き出され又は巻き取りが行われる。
【0029】図4は、前記リールの底面中央の金属プレ
ート25部分の底面図と成形状態の断面図を示してい
る。金属プレート25は中央穴25aを有する円環状に
形成され、リール2の底壁21aにインサート成形され
た状態では、前述のように中央穴25aの部分は底壁2
1aの樹脂で閉塞され、外周側には前記リールギヤ24
がプレート面より突出して設けられる。
【0030】図4(B)に示すように、リール2の射出成
形は、固定金型71及び可動金型72により形成される
キャビティ内にゲートブッシュ73のゲート73aを通
して樹脂を射出することにより成形される。固定金型7
1には中心部に前記ゲートブッシュ73が配設され、こ
のゲートブッシュ73の外周に前記金属プレート25の
内周面を保持する保持部材75が配設されている。保持
部材75は管状でその先端にはリング状突起75aが設
けられ、このリング状突起75aの外周面に金属プレー
ト25の中央穴25a内周面を嵌挿して、この金属プレ
ート25を金型71の所定位置の内面にプレート面を密
着させた状態で保持し、可動金型72を閉じて樹脂が射
出される。
【0031】成形後のリール2においては、金属プレー
ト25の中央穴25aを閉塞する底壁21aの部分に
は、上記保持部材75のリング状突起75aの保持跡2
1bが凹状のリング溝として形成される。また、その中
心部にはゲート跡21cが形成される。
【0032】上記のような保持部材75によって金属プ
レート25の中央穴25a内周面を保持してインサート
成形を行うと、樹脂の流入に伴って金属プレート25が
移動してずれるのを防止でき、リール2の所定位置に金
属プレート25を固着できる。また、保持部材75を固
定金型71及びゲートブッシュ73と別部材としている
ことで、磨耗時には部品交換のみで対応可能となる。
【0033】図5は金属プレート25の保持構造の他の
実施の形態を示し、固定金型71に設けた金属プレート
保持用の保持部材75の先端部をピン構造とした例であ
る。
【0034】つまり、保持部材75は管状で、その先端
には3本以上(図では3本)の保持ピン75bが突設さ
れ、この保持ピン75bの外周面が金属プレート25の
中央穴25aの内周面に当接してこの金属プレート25
を金型71の所定位置の内面にプレート面を密着させた
状態で保持し、可動金型72を閉じてゲート73aから
樹脂を射出してインサート成形する。
【0035】成形後のリール2においては、一体化され
た金属プレート25の中央穴25aの内側の底壁21a
には、3つの凹状の保持跡21dが形成され、中心部に
ゲート跡21cが形成される。この保持ピン75bによ
る保持では、保持ピン75bを金属プレート25より突
出させてもゲート73aから射出された樹脂の流動への
影響は少ないことから、保持ピン75bの突出量を大き
くして金属プレート25の保持機能を高めてもよい。
【0036】次に、図6は成形金型の他の実施の形態を
示し、固定金型71に載置した金属プレート25を、可
動金型72に設けたスプリング77で付勢した可動ピン
76によって押圧固定し、この固定状態で樹脂を射出し
てインサート成形するものである。
【0037】これにより、射出時の樹脂の流れにより金
属プレート25が移動するのを防止して所定位置に金属
プレート25を取り付けたリール2の成形が行えると共
に、可動ピン76によりリール底壁21aにはピン穴が
形成されるが金属プレート25により閉塞され防塵性は
確保できる。なお、前記図4又は図5に示した保持部材
75による金属プレート25の保持に加えて、上記可動
ピン76による押圧固定を行うようにしてもよい。
【0038】図7は金属プレート25の固定に関するさ
らに他の実施の形態を示し、磁力によって金属プレート
25を固定金型71の所定位置に保持する例である。
【0039】つまり、固定金型71のゲートブッシュ7
3の外周部に磁石78を金型表面と面一に配設し、この
磁石78の磁力によって金属プレート25を吸着保持
し、インサート成形を行うものである。
【0040】次に図8〜図12は、リール2の底壁21
aに対する固着力を高める金属プレート25の各種形態
を示すものである。
【0041】図8の金属プレート25の形態は、中央穴
25aを有すると共に、その平面部に3個の固着用穴2
5bを開口し、外周部、中央穴25aの内周部及び固着
用穴25bの内周部のそれぞれ半周に、同図(B)のよう
なテーパ部25c、又は同図(C)のような段部25dを
形成してなる。
【0042】上記のような金属プレート25は図8(A)
に示す面を固定金型71の内面に密着させてインサート
成形し、テーパ部25c又は段部25dにも樹脂を充填
して金属プレート25の固着力を高めリール2からの離
脱を防止する。また、固着用穴25bの開口によりさら
に高い固着力を得ている。
【0043】図9の金属プレート25の形態は、中央穴
25a及び固着用穴25b(3個)が開口されると共
に、その外周部、中央穴25aの内周部及び固着用穴2
5bの内周部のそれぞれ全周に、テーパ部25cを形成
してなる。
【0044】図10の金属プレート25の形態は、中央
穴25a及び固着用穴25b(6個)が開口され、この
固着用穴25bの内周部のそれぞれ全周にテーパ部25
cを形成するものであるが、その半数でテーパ部25c
の向きを逆にして、表裏対称形状として互換性をもたせ
ている。これにより、金型71への金属プレート25の
セットが表裏を選択する必要がなくなり、作業性が向上
する。
【0045】図11の金属プレート25の形態は、外周
面に環状に凹溝25eを形成している。この凹溝25e
内への樹脂の充填により固着力が増大する。
【0046】図11の金属プレート25の形態は、樹脂
との接触面に、アンダーカット形状の固着用凹部25f
を形成している。この固着用凹部25fのアンダーカッ
ト部への樹脂の充填により固着力が増大する。
【0047】なお、前述のように金属プレート25に固
着用穴25bが開口している場合には、射出成形用のゲ
ート位置をこの固着用穴25bの部分に設けるようにし
てもよい。
【0048】次に、図13〜図16は、金属プレート2
5とその外周に形成するリールギヤ24との各種形態を
示し、金型71より成形後のリール2を離型する際の、
リールギヤ24を成形するギヤ部金型と金属プレート2
5との干渉防止を図っている。
【0049】図13の形態は、金属プレート25の外周
面とリールギヤ24の内周端との間に半径方向にクリア
ランス(樹脂が充填される)を形成して、離型時の金属
プレート25とギヤ部金型との干渉防止を行っている。
【0050】図14の形態は、金属プレート25の外周
端の高さ位置とリールギヤ24の歯底部の高さとの間に
高さ方向にクリアランスを形成して、前述の干渉防止を
行っている。
【0051】図15の形態は、金属プレート25の外周
面を傾斜形状として、この金属プレート25の外周角部
とリールギヤ24の歯底部との間にクリアランスを形成
して、前述の干渉防止を行っている。
【0052】図16の形態は、リールギヤ24の歯底部
を成形するギヤ部金型の内端部を面取りして、金属プレ
ート25の外周端との間にクリアランスを形成して、前
述の干渉防止を行っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態による磁気テープカ
ートリッジの不使用状態における断面正面図
【図2】図1の磁気テープカートリッジの要部の分解斜
視図
【図3】図1の磁気テープカートリッジの使用状態にお
ける要部断面図
【図4】リールの要部底面図と射出成形状態の断面図
【図5】他の実施の形態におけるリールの要部底面図と
射出成形状態の断面図
【図6】金属プレートの固定構造の他の実施形態を示す
射出成形状態の断面図
【図7】金属プレートの固定構造のさらに他の実施形態
を示す射出成形状態の断面図
【図8〜図12】金属プレートの各種形態を示す正面図
及び断面図
【図13〜図16】リールの金属プレートとリールギヤ
との各種形態を示す断面図
【符号の説明】
1 磁気テープカートリッジ 2 リール 3 カートリッジケース 10 リール回転制止手段 11 ドライブ側回転駆動手段 12 回転シャフト 13 駆動ギヤ 21 リールハブ 21a 底壁 21b,21d 保持跡 21c ゲート跡 24 リールギヤ 25 金属プレート 25a 中央穴 25b 固着用穴 25c テーパ部 25d 段部 25e 凹溝 25f 固着用凹部 71,72 金型 73 ゲートブッシュ 73a ゲート 75 保持部材 75a リング状突起 75b 保持ピン 76 可動ピン 77 スプリング 78 磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 祐輔 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープを巻装した単一のリールをカ
    ートリッジケース内に回転可能に収容する磁気テープカ
    ートリッジにおいて、 前記リールは、底面にマグネット吸引用の金属プレート
    が一体にインサート成形されると共に、前記金属プレー
    トの外周部に該金属プレートのプレート面より突出して
    ドライブ側回転駆動手段の駆動ギヤと噛合するリールギ
    ヤが成形されてなり、 前記金属プレートは中央穴を有する円環状で、インサー
    ト成形時に金属プレートの中央穴の内周部が金型に設け
    た保持部材でプレート面側から保持され、金属プレート
    の中央穴を樹脂で閉塞したリール底壁に、前記保持部材
    による凹状の保持跡が形成されたことをことを特徴とす
    る磁気テープカートリッジのリール。
  2. 【請求項2】 磁気テープを巻装した単一のリールをカ
    ートリッジケース内に回転可能に収容する磁気テープカ
    ートリッジにおいて、 前記リールは底面にマグネット吸引用の金属プレートを
    一体にインサート成形すると共に、前記金属プレートの
    外周部に該金属プレートのプレート面より突出してドラ
    イブ側回転駆動手段の駆動ギヤと噛合するリールギヤを
    成形してなり、前記インサート成形時に金型に設けた可
    動ピンで前記金属プレートを押圧固定することを特徴と
    するリールの製造方法。
  3. 【請求項3】 磁気テープを巻装した単一のリールをカ
    ートリッジケース内に回転可能に収容する磁気テープカ
    ートリッジにおいて、 前記リールは底面にマグネット吸引用の金属プレートを
    一体にインサート成形すると共に、前記金属プレートの
    外周部に該金属プレートのプレート面より突出してドラ
    イブ側回転駆動手段の駆動ギヤと噛合するリールギヤを
    成形してなり、 前記インサート成形時に金型に磁力によって前記金属プ
    レートを吸着固定することを特徴とするリールの製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456388B1 (ko) * 1998-11-12 2004-11-10 후지 샤신 필름 가부시기가이샤 자기 테이프 카트리지의 릴
JP2010282710A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Nippon Densan Corp ターンテーブルおよびターンテーブルの製造方法
JP2011165244A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Fujifilm Corp リール及び記録テープカートリッジ

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