JP2006134549A - リール及びリールプレート取付方法 - Google Patents

リール及びリールプレート取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ハブとリールプレートとの相対的な位置決めを効率よく行えるリールと、そのリールプレート取付方法の提供を課題とする。
【解決手段】 記録テープTが巻回される有底円筒状のハブ30の底壁36上面に、かしめ用ピン44の位置決めをする位置決め部54を設ける。そして、その位置決め部54を受け台70に形成された被位置決め部74に係合させる。これにより、ハブ30のかしめ用ピン44は常に一定の向きに配置されるので、かしめ用ピン44にリールプレート40の孔部40Bを効率よく嵌め込むことができる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、コンピューター等のデータ保存用として使用される磁気テープ等の記録テープが巻回されるリールと、そのリールに取り付けるリールプレートの取付方法に関する。
従来から、コンピューター等のデータ記録再生媒体として使用されている磁気テープ等の記録テープを単一のリールに巻装し、そのリールをケース内に収容してなる記録テープカートリッジが知られている。この記録テープの先端には、リーダーブロックやリーダーピン、リーダーテープといったリーダー部材が設けられている。このリーダー部材をドライブ装置側に設けられた引出部材が記録テープカートリッジから引き出し、それに固着された記録テープをドライブ装置側の巻取リールに巻装させるようになっている。
また、記録テープカートリッジの下面に穿設された開孔から露出しているリールの下面中央にはリールギアが環状に刻設されている。このリールギアにドライブ装置側の回転シャフトに設けられた駆動ギアが噛合することにより、リールが回転駆動するように構成されている。したがって、記録テープカートリッジのリール及びドライブ装置の巻取リールを同期して回転させることにより、記録テープにデータを記録したり、記録テープに記録されたデータの再生ができる。
また、記録テープカートリッジのリールギアよりも内側には、磁力によって吸着可能な金属製のリールプレートが環状に取り付けられている。そして、ドライブ装置側の回転シャフトの駆動ギアよりも内側には、マグネットが環状に設けられている。したがって、リールギアに駆動ギアが噛合する際、そのマグネットがリールプレートを吸着する。これにより、駆動ギアの回転力が効率よくリールギアに伝達される(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第6315230号明細書
ところで、このリールプレートは、それに穿設された3つの孔部に、ハブの底壁下面に突設された3つのかしめ用ピンを挿通し、次いで、そのかしめ用ピンをかしめることによって、ハブに一体的に取り付けられる場合がある。しかしながら、この場合、孔部とかしめ用ピンとの相対的な位置決めは、人手により、ハブ又はリールプレートを適宜回すことによって行っていた。そのため、リールの製造効率がよくなかった。
そこで、本発明は、ハブとリールプレートとの相対的な位置決めを効率よく行えるリールと、そのリールプレート取付方法を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のリールは、記録テープが巻回される有底円筒状のハブと、前記ハブの端部に設けられ、前記記録テープの幅方向端部を保持するフランジと、ドライブ装置側の回転シャフトに、磁力によって吸着されるリールプレートと、前記リールプレートを取り付けるために、前記ハブの底壁下面に突設されたかしめ用ピンと、を備えたリールにおいて、前記かしめ用ピンの位置決めをする位置決め部を、前記ハブの底壁上面に設けたことを特徴としている。
また、請求項7に記載のリールは、記録テープが巻回される有底円筒状のハブと、前記ハブの上端部に一体に設けられ、前記記録テープの幅方向上端部を保持する上フランジと、前記ハブの下端部に溶着され、前記記録テープの幅方向下端部を保持する下フランジと、ドライブ装置側の回転シャフトに、磁力によって吸着されるリールプレートと、前記リールプレートを取り付けるために、前記ハブの底壁下面に突設されたかしめ用ピンと、を備えたリールにおいて、前記かしめ用ピンの位置決めをする位置決め部を、前記ハブの底壁上面に設けたことを特徴としている。
このような構成にすると、かしめ用ピンは常に一定の向きで配置される。したがって、ハブのかしめ用ピンと、リールプレートの孔部との相対的な位置決めが効率よく行える。つまり、リールプレートの孔部をかしめ用ピンに効率よく嵌めることができるため、製造効率の向上が図れる。
また、本発明に係る請求項15に記載のリールプレート取付方法は、記録テープが巻回される有底円筒状のハブを受け台にセットするステップと、前記受け台に形成された被位置決め部に前記ハブの底壁上面に設けた位置決め部を係合させるステップと、前記受け台にセットされたハブの底壁下面に突設されたかしめ用ピンにリールプレートの孔部を嵌め込むステップと、前記かしめ用ピンをかしめるステップと、からなることを特徴としている。
これによれば、受け台に対して、かしめ用ピンが常に一定の向きを向くようにハブが配置される。したがって、ハブのかしめ用ピンと、リールプレートの孔部との相対的な位置決めが効率よく行える。つまり、リールプレートの孔部をかしめ用ピンに効率よく嵌めることができるため、製造効率の向上が図れる。
以上のように、本発明によれば、ハブとリールプレートとの相対的な位置決めを効率よく行えるリールと、そのリールプレート取付方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、本発明に係るリールは記録テープカートリッジ10に適用される。したがって、説明の便宜上、その記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を前方向として矢印Aで表す。そして、矢印Aと直交する矢印B方向を右方向とする。
まず、最初に、記録テープカートリッジ10の全体構成について説明する。図1乃至図4で示すように、記録テープカートリッジ10は略矩形箱状ケース12を有している。このケース12は、合成樹脂製の上ケース14と下ケース16とが、互いにその周壁14A、16Aを突き合わせた状態で、超音波溶着やビス止め等によって接合されて形成されている。
ケース12内には、リール20が単一で収容されている。このリール20には、情報記録再生媒体としての磁気テープ等の記録テープTが巻装されている。また、ケース12の右前角部には開口18が形成されている。この開口18は、リール20に巻装された記録テープTを外部へ引き出すためのものである。
一方、記録テープTの先端部には、リーダーブロック22が取り付けられている。すなわち、リーダーブロック22の凹部24に記録テープTの先端を挟み込んだ状態で弾性ピン26が嵌め込まれている。このリーダーブロック22は、記録テープカートリッジ10の不使用時には、開口18の周縁部に係止されて、開口18を閉塞する。
また、このリーダーブロック22は、記録テープカートリッジ10の使用時には、先端に形成された係合部28に、ドライブ装置側に設けられた引出部材(図示省略)が係合することにより、開口18から引き出される。なお、記録テープTの先端部に取り付けられるのは、リーダーブロック22に限定されるものではなく、図15で示すように、開口18を閉塞する回動式のドア90を設けて、リーダーテープ92、リーダーピン(図示省略)等にしてもよい。
リール20は樹脂材で成形され、有底円筒状のハブ30と、ハブ30の上端部に一体に延設された上フランジ32と、ハブ30の下端部に溶着等によって取り付けられた下フランジ34とで構成されている。そして、この上フランジ32と下フランジ34が、ハブ30の外周面に巻回された記録テープTの幅方向端部をそれぞれ保持している。なお、ハブ30と下フランジ34とは、互いに相溶性がある樹脂材を用いて成形されており、超音波等で溶着可能になっている。
ハブ30の下フランジ34側に設けられた底壁36の軸心部には貫通孔36Aが穿設されている。そして、その底壁36の下面側にはリールギア38が環状に形成されている。このリールギア38は、リール20が、圧縮コイルばね50の付勢力によって、下ケース16側に押し付けられることにより、下ケース16の略中央に設けられた円形のギア開口16Bから露出する。そして、このリールギア38は、ドライブ装置側の回転シャフト100に備えられた駆動ギア102と噛合して、リール20に回転動力を伝達する。
また、リールギア38の径方向内側には、リールプレート40が固着されている。このリールプレート40は、磁性材よりなり、軸心部に貫通孔36Aよりも若干(1mm以下)大径な透孔40Aが穿設されて、環状に形成されている。また、リールプレート40は、等間隔に3個の小孔部40Bを有しており、ハブ30の底壁36下面には、等間隔に3個のかしめ用ピン44が突設されている(図8参照)。したがって、その小孔部40Bにかしめ用ピン44が挿通され、その後、そのかしめ用ピン44がホーン(図示省略)から発生する超音波によってかしめられることにより、リールプレート40が底壁36下面に一体的に取り付けられる。
一方、ドライブ装置側の回転シャフト100において、駆動ギア102と後述する解除突起104との間には、マグネット106が環状に設けられている。したがって、駆動ギア102とリールギア38とが完全に噛合した状態で、そのマグネット106が磁力によってリールプレート40を吸着する。これにより、リール20と回転シャフト100との軸ずれが防止されるとともに、リールギア38と駆動ギア102との噛合状態が保持可能とされる。つまり、このような構成とすることにより、回転シャフト100がその軸心廻りに回転すると、リール20がこれと一体にケース12内で回転する。
また、リールギア38の外周部には基準面となる環状突起46が突設されている。この環状突起46に、回転シャフト100の駆動ギア102の外周側上面108が当接することにより、リール20の高さ方向の位置決めがなされる。なお、基準面は図示の環状突起46に限定されるものではなく、図示しない環状凹部や部分的に突設された突起等で構成しても構わない。
更に、ハブ30の底壁36の上面側には、係合ギア42が環状に形成されており、制動部材60の制動ギア62と噛合可能になっている。制動部材60は、ハブ30内に上下動可能に収容される略円板状に形成され、その下面外周部に制動ギア62が環状に設けられている。そして、制動部材60の上面に平面視で略十字状をなす係合凹部64が立設されている。
一方、上ケース14の内面中央に平面視で略十字状をなす回転規制リブ52が垂設されている。この回転規制リブ52が係合凹部64に挿入されることにより、制動部材60の回転が阻止される。また、制動部材60の係合凹部64の外側に環状溝66が設けられている。そして、上ケース14の回転規制リブ52の外側に環状突起48が突設されている。この環状突起48の内側と環状溝66との間で、付勢部材としての圧縮コイルばね50が保持されている。つまり、これにより、制動部材60と上ケース14との間に圧縮コイルばね50が介装されている。
したがって、記録テープカートリッジ10の不使用時には、回転規制リブ52が係合凹部64に挿入され、制動部材60のケース12に対する回動が阻止される。ケース12に対する回動が阻止された制動部材60の制動ギア62は、圧縮コイルばね50の付勢力によって、ハブ30内の係合ギア42側へ向かって付勢され、その係合ギア42と強固に噛合する。これにより、リール20は、記録テープカートリッジ10の不使用時において、その不用意な回転が防止される。
また、制動部材60の下面中央には、貫通孔36Aに挿通可能な略円柱状の操作突起68が突設されている。この操作突起68は、ドライブ装置側の回転シャフト100の軸心部に突設された解除突起104と当接可能とされている。したがって、記録テープカートリッジ10の使用時(ドライブ装置に装填されたとき)には、その解除突起104が操作突起68に当接し、制動部材60を圧縮コイルばね50の付勢力に抗して上方へ押し上げる。これにより、制動ギア62と係合ギア42との噛合が解除され、それと同時に、リールギア38と駆動ギア102とが噛合する。こうして、リール20が回転可能となる。
なお、図示のリールプレート40の透孔40Aは貫通孔36Aよりも若干(1mm以下)大径になっているが、貫通孔36Aと略同じ径に形成されていてもよい。ただし、リールプレート40の透孔40Aが貫通孔36Aよりも大径になっていると、ドライブ装置側の解除突起104がリールプレート40に干渉するのを確実に回避できるので好ましい。
ここで、記録テープカートリッジ10の作用について説明する。この記録テープカートリッジ10は、不使用時(ドライブ装置に装填されない、保管時や運搬時等)においては、開口18がリーダーブロック22によって閉塞されている。そして、記録テープカートリッジ10を使用する際には、前壁12Aを先頭にして、矢印A方向に沿って、ドライブ装置内へ装填する。
記録テープカートリッジ10がドライブ装置内に装填(挿入)されると、記録テープカートリッジ10が所定高さ下降するか、又は回転シャフト100が上昇して、解除突起104が貫通孔36Aから挿入される。そして、操作突起68を解除突起104が上方へ押し上げ、係合ギア42と制動ギア62との噛合を解除する。
そして更に、回転シャフト100の上面108が環状突起46に当接してリール20の高さ方向の位置決めをし、リールプレート40がマグネット106に吸着される。これにより、記録テープカートリッジ10(リール20)がドライブ装置内において、精度よく位置決めされ、この状態で駆動ギア102がリールギア38と噛合する。
一方、ドライブ装置の引出部材(図示省略)が、リーダーブロック22の係合部28に係合して、そのリーダーブロック22をケース12から引き出す。このとき、記録テープカートリッジ10はドライブ装置内において精度よく位置決めされているので、引出部材は確実にリーダーブロック22の係合部28と係合できる。こうして、記録テープカートリッジ10から引き出されたリーダーブロック22はドライブ装置側の巻取リールのハブ(図示省略)に形成された嵌入部に収容される。
リーダーブロック22が巻取リールの嵌入部に収容されると、回転シャフト100によりリール20と巻取リールとが同期して回転駆動する。これにより、記録テープTは、巻取リールに巻き取られつつ順次記録テープカートリッジ10内から引き出され、所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッド(図示省略)によって、その記録テープTへデータの記録又はその記録テープTに記録されたデータの再生が行われる。
その後、記録テープカートリッジ10をドライブ装置から排出する際には、まず、記録テープTがリール20に巻き戻され、リーダーブロック22が開口18を閉塞する。そして、記録テープカートリッジ10が上昇するか、又は回転シャフト100が下降することにより、リールプレート40からマグネット106が離間され、貫通孔36A内から解除突起104が抜き出されるとともに、駆動ギア102とリールギア38との噛合が解除される。
このとき、操作突起68は圧縮コイルばね50により下方に向かって付勢されているので、解除突起104が貫通孔36A内から抜き出される動作に伴って下方位置(ロック位置)に移動し、制動ギア62が係合ギア42と噛合する。これにより、リール20の不用意な回転が阻止されたロック状態となる。そして、この状態とされた記録テープカートリッジ10は図示しないイジェクト機構によって、矢印A方向とは反対方向に移動させられ、ドライブ装置内から排出される。
以上のような記録テープカートリッジ10において、次にその記録テープカートリッジ10に収容されるリール20と、リールプレート40の取付方法について詳細に説明する。図5乃至図9で示すように、リール20を構成するハブ30と上フランジ32は樹脂材により一体成形される。図7はその射出成形用金型80を示している。金型80には固定側型板82及び可動側型板84が備えられている。金型80を型締めし、固定側型板82及び可動側型板84で構成されるキャビティ86内にゲート(図示省略)から成形材料(樹脂材)を充填させることにより、ハブ30と上フランジ32が一体成形される。
このようなハブ30の底壁36上面には、位置決め部としての円柱状の凸部54が等間隔に3個設けられている。この凸部54はリールプレート40を取り付ける際のかしめ用ピン44の位置決め用として使用される。すなわち、図8で示すように、リールプレート40をかしめにより取り付ける際には、上フランジ32が一体に成形されたハブ30が逆さまの状態で受け台70にセットされる。この受け台70はハブ30の内径と略等しい外径を有する円柱状に形成され、その上面72には、凸部54が嵌合可能な凹部74が等間隔に3個設けられている。
したがって、実際に、リールプレート40を取り付ける際には、まず、その上フランジ32が一体成形されたハブ30を、逆さまにして受け台70に被せる。このとき、受け台70の凹部74に、ハブ30の凸部54が嵌合するように、人手又はロボットハンド等により、ハブ30を時計回り又は反時計回りに適宜回転させる。
ここで、凸部54が等間隔に3個設けられていると、そのハブ30を回転させる角度は、回転させる方向が時計回り又は反時計回りのどちらでもよいので、最大でも60度で済む。すなわち、凸部54及び凹部74を1個ずつとすると、回転角度は最大で180度となるので、嵌合させるときの効率はあまりよくない。凸部54及び凹部74を等間隔に2個ずつとすると、かしめ用ピンは3個なので、その位置を工夫しないと、180度反対向きに嵌合させる結果になることがある。
更に、凸部54及び凹部74を4個ずつとしてもよいが、この場合も、2個ずつ設ける場合と同様にその位置を工夫する必要が出てくる。しかしながら、凸部54及び凹部74を等間隔に4個ずつ設けると、そのハブ30を回転させる角度は、最大でも45度で済む。つまり、等間隔に設ける凸部54及び凹部74の数量が多ければ多いほど、回転角度を低減できる効果はある。
何れにしても、凸部54及び凹部74の数量及び配設位置は特に限定されないが、凸部54の配設位置とかしめ用ピン44の配設位置は対応させる。これにより、受け台70にセットされたハブ30のかしめ用ピン44の位置(向き)を常に一定にできる。また、凸部54の配設位置とかしめ用ピン44の配設位置が対応されていれば、両者が平面視で互いに一致していても、適当な角度でずれていても構わない。ただし、かしめ用ピン44は等間隔に3個突設されているので、凸部54も等間隔に設けた方が、ハブ30を回転させるときの回転角度が少なくて済み、かつ凸部54とかしめ用ピン44との対応をさせやすいので望ましい。
こうして、受け台70の凹部74にハブ30の凸部54が嵌合することにより、その受け台70に対して、ハブ30に突設されたかしめ用ピン44の位置(向き)が一定に決まるので、リールプレート40を機械的に供給することが可能となる。つまり、小孔部40Bの位置が一定とされた状態でリールプレート40を供給することにより、その小孔部40Bをかしめ用ピン44に効率よく挿嵌させられる。したがって、ホーン(超音波)によるかしめ用ピン44のかしめ作業も効率よく行うことができ、リール20の製造効率を向上させることができる。
また、等間隔に3個設けられた凸部54は、基準面として使用される環状突起46の高さ方向の精度を評価する第2の基準面とすることができる。すなわち、図7で示すように、環状突起46は可動側型板84において成形され、可動側型板84の精度のみで基準面が形成されている。この基準面は高さ方向の精度を決める(測る)上での全ての基準となる面であるため、より高精度であることが望まれる。したがって、固定側型板82において成形される凸部54を、環状突起46(基準面)の精度を確認する第2の基準面とすることで、より一層高精度化が実現される。
すなわち、等間隔に3個設けられる凸部54は、体積及び表面積が小さく、等間隔であるために成形時に流れ込む樹脂の応力分布を均一にすることができる(ばらつきを極めて少なくできる)。しかも、ハブ30と上フランジ32とが一体に成形されるため、強度低下等の影響は出ない。したがって、その凸部54の高さ及び上面の平坦度は、環状突起46よりもより高精度に成形できる。
よって、例えば凹部74が形成されていない平坦な上面72を有する受け台70に、その凸部54を下にしてハブ30をセットする(被せる)ことにより、環状突起46の高さ及び上面の平坦度を評価することができる。これにより、より高精度なリール20を得ることができ、そのハブ30に巻回される記録テープTに、より一層悪影響を及ぼさないようにできる。
また、位置決め部としては、上記した凸部54に限定されるものではなく、図10乃至図13で示すように、ハブ30の底壁36上面に、位置決め部としての円柱状の凹部56を等間隔に3個設けてもよい。この場合は、受け台70の上面72に、凹部56へ嵌合可能な凸部76を等間隔に3個設けることは言うまでもない。なお、この場合の作用効果は上記した凸部54の場合と同様なので、その説明は省略するが、ハブ30の底壁36上面に形成するのが凹部56であると、その凹部56を上記したような環状突起46(基準面)を評価する第2の基準面とすることは難しい。
また更に、図14で示すように、ハブ30の底壁36上面に、マーク58を設け、受け台70の上面72にそのマーク58を検出可能なセンサー78を設けてもよい。マーク58とセンサー78は、受け台70に対して、かしめ用ピン44の位置(向き)を一定に配置できるようになっていれば、上記と同様に、その数量及び配設位置は特に限定されない。例えば、マーク58とセンサー78を等間隔に3個ずつ設けてもよく、その場合のハブ30の回転角度は最大でも60度となる。また、この場合の作用効果は上記した凸部54及び凹部56の場合と同様なので、その説明は省略する。
以上、何れにしても、かしめ用ピン44が、受け台70に対して常に一定の向きで配置されるように、凸部54と凹部74、凹部56と凸部76、マーク58とセンサー78の位置がそれぞれ設定されていればよい。このような構成になっていれば、リールプレート40を、かしめによってハブ30の底壁36下面に取り付けるとき、その小孔部40Bの位置は、かしめ用ピン44に対して常に一定でよいため、リールプレート40を効率よく供給することができる。したがって、リール20の製造効率を向上させることができる。
記録テープカートリッジの上面から見た概略斜視図 記録テープカートリッジの底面から見た概略斜視図 記録テープカートリッジに回転シャフトが噛合する前の状態を示す概略側断面図 記録テープカートリッジに回転シャフトが噛合した後の状態を示す概略側断面図 位置決め部(凸部)が形成されたリールの概略斜視図 位置決め部(凸部)が形成されたリールの一部拡大概略側断面図 位置決め部(凸部)が形成されるリールのハブと上フランジを成形する金型の一部拡大側断面図 位置決め部(凸部)により位置決めしてリールプレートを取り付ける方法を示す分解斜視図 リールプレートをハブに取り付けた状態を示す概略斜視図 位置決め部(凹部)が形成されたリールの概略斜視図 位置決め部(凹部)が形成されたリールの一部拡大概略側断面図 位置決め部(凹部)が形成されるリールのハブと上フランジを成形する金型の一部拡大側断面図 位置決め部(凹部)により位置決めしてリールプレートを取り付ける方法を示す分解斜視図 位置決め部(マーク)により位置決めしてリールプレートを取り付ける方法を示す分解斜視図 (A)別実施例の記録テープカートリッジを示す概略斜視図、(B)別実施例の記録テープカートリッジの開口部分を拡大した概略斜視図
符号の説明
10 記録テープカートリッジ
20 リール
30 ハブ
32 上フランジ
34 下フランジ
36 底壁
38 リールギア
40 リールプレート
44 かしめ用ピン
46 環状突起
54 凸部(位置決め部)
56 凹部(位置決め部)
58 マーク(位置決め部)
70 受け台
72 上面
74 凹部(被位置決め部)
76 凸部(被位置決め部)
78 センサー(被位置決め部)

Claims (20)

  1. 記録テープが巻回される有底円筒状のハブと、
    前記ハブの端部に設けられ、前記記録テープの幅方向端部を保持するフランジと、
    ドライブ装置側の回転シャフトに、磁力によって吸着されるリールプレートと、
    前記リールプレートを取り付けるために、前記ハブの底壁下面に突設されたかしめ用ピンと、
    を備えたリールにおいて、
    前記かしめ用ピンの位置決めをする位置決め部を、前記ハブの底壁上面に設けたことを特徴とするリール。
  2. 前記位置決め部が、凸部であることを特徴とする請求項1に記載のリール。
  3. 前記位置決め部が、凹部であることを特徴とする請求項1に記載のリール。
  4. 前記位置決め部が、マークであることを特徴とする請求項1に記載のリール。
  5. 前記位置決め部が、複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のリール。
  6. 前記位置決め部が、等間隔に3個設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のリール。
  7. 記録テープが巻回される有底円筒状のハブと、
    前記ハブの上端部に一体に設けられ、前記記録テープの幅方向上端部を保持する上フランジと、
    前記ハブの下端部に溶着され、前記記録テープの幅方向下端部を保持する下フランジと、
    ドライブ装置側の回転シャフトに、磁力によって吸着されるリールプレートと、
    前記リールプレートを取り付けるために、前記ハブの底壁下面に突設されたかしめ用ピンと、
    を備えたリールにおいて、
    前記かしめ用ピンの位置決めをする位置決め部を、前記ハブの底壁上面に設けたことを特徴とするリール。
  8. 前記位置決め部が、凸部であることを特徴とする請求項7に記載のリール。
  9. 前記位置決め部が、凹部であることを特徴とする請求項7に記載のリール。
  10. 前記位置決め部が、マークであることを特徴とする請求項7に記載のリール。
  11. 前記位置決め部が、複数設けられていることを特徴とする請求項7乃至請求項10の何れか1項に記載のリール。
  12. 前記位置決め部が、等間隔に3個設けられていることを特徴とする請求項7乃至請求項10の何れか1項に記載のリール。
  13. 前記ハブに、高さ方向の精度を測るための基準面が設けられていることを特徴とする請求項7乃至請求項12の何れか1項に記載のリール。
  14. 前記ハブに、高さ方向の精度を測るための基準面が設けられ、前記位置決め部が、等間隔に3個設けられた凸部であり、その凸部によって前記基準面の平面度を評価することを特徴とする請求項7に記載のリール。
  15. 記録テープが巻回される有底円筒状のハブを受け台にセットするステップと、
    前記受け台に形成された被位置決め部に前記ハブの底壁上面に設けた位置決め部を係合させるステップと、
    前記受け台にセットされたハブの底壁下面に突設されたかしめ用ピンにリールプレートの孔部を嵌め込むステップと、
    前記かしめ用ピンをかしめるステップと、
    からなることを特徴とするリールプレート取付方法。
  16. 前記位置決め部が凸部で、前記被位置決め部が凹部であることを特徴とする請求項15に記載のリールプレート取付方法。
  17. 前記位置決め部が凹部で、前記被位置決め部が凸部であることを特徴とする請求項15に記載のリールプレート取付方法。
  18. 前記位置決め部が等間隔に設けられた3個の凸部で、前記被位置決め部が等間隔に設けられた3個の凹部であることを特徴とする請求項15に記載のリールプレート取付方法。
  19. 前記位置決め部が等間隔に設けられた3個の凹部で、前記被位置決め部が等間隔に設けられた3個の凸部であることを特徴とする請求項15に記載のリールプレート取付方法。
  20. 前記位置決め部がマークで、前記被位置決め部がそのマークを読み取るセンサーであることを特徴とする請求項15に記載のリールプレート取付方法。
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JP2009043334A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Hitachi Maxell Ltd 磁気テープ用リール、それを用いたテープカートリッジ、当該テープカートリッジに情報を記録再生するための記録再生装置、およびその情報記録再生方法、並びに位置決め機構

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