JPH1135279A - 軌索式ケーブルクレーンの制御方法 - Google Patents
軌索式ケーブルクレーンの制御方法Info
- Publication number
- JPH1135279A JPH1135279A JP18878797A JP18878797A JPH1135279A JP H1135279 A JPH1135279 A JP H1135279A JP 18878797 A JP18878797 A JP 18878797A JP 18878797 A JP18878797 A JP 18878797A JP H1135279 A JPH1135279 A JP H1135279A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- rope
- traveling
- trolley
- track
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
御することのできる軌索式ケーブルクレーンの制御方法
を提供する。 【構成】 バケット12をバンカー部20とコンクリー
ト打設位置との間で移動させる際に使用する軌索式ケー
ブルクレーン50の制御方法であって、搬送開始位置及
び搬送終了位置に応じて、走行索5の繰り出し長さ、主
索調整索8の繰り出し長さ、横行索10の繰り出し長
さ、吊索11の繰り出し長さ、及びこれらの繰り出し速
を算定要素として、軌索3、主索7、横行トロリー9及
びバケット12の挙動を解析して運転パターンをモデル
化し、ケーブルクレーン50を運転する際に、設定条件
に応じてモデル化された運転パターンを選択して、この
運転パターンに従ってケーブルクレーン50を自動制御
する。
Description
ーンの制御方法に関する。
築現場において、コンクリートを製造現場から打設現場
まで搬送するための手段の一つとしてケーブルクレーン
が用いられている。
範囲にわたる場合には、コンクリートバケットをこのよ
うな打設箇所の各打設位置に直接運搬することができる
ように、軌索式のケーブルクレーンが採用される。
例えば図1に示すように、ダム1の構築予定箇所を挟ん
だ一方において2本の主塔2,2’間に張設される軌索
3と、この軌索3に沿って走行する走行トロリー4と、
この走行トロリー4を牽引する走行索5と、一端を走行
トロリー4に、他端をダム1を挟んだ他方側の固定塔6
に各々連結してこれらの間に張設される主索7と、この
主索7と走行トロリー4との間に介装して主索7の撓み
を調整する主索調整索8と、主索7に沿って走行する横
行トロリー9と、この横行トロリー9を牽引する横行索
10と、この横行トロリーの下方に吊索11を介して吊
下されるバケット12とによって構成されている。
れば、走行トロリー4は、走行索5を牽引する走行ウィ
ンチ13の巻き出し量に応じて、軌索3に沿って往復移
動し、また、走行トロリー4の移動により軌索3の懸垂
量が変化すると、走行トロリー4と固定塔6との間の距
離が変動することから、主索調整索8を牽引する主索調
整ウィンチ14を駆動して、主索7の長さを調整するこ
とにより、走行トロリー4と固定塔6との間の距離の変
化に対応させることができるようになっている。
よれば、横行トロリー9は、横行索10を牽引する横行
ウィンチ15の巻き出し量に応じて、主索7に沿って往
復移動するとともに、横行トロリー9の下方に吊下され
たバケット12は、縦行ウインチ16を作動して吊索1
1を巻取,巻き下げすることにより、昇降させることが
できるようになっている。
4,15,16は、機械室55,55’内に設置され、
固定塔6に隣接する操作室17に設けられた駆動制御装
置により制御されるようになっている。
索式のケーブルクレーンによれば、軌索3に沿った走行
トロリー4の移動により主索7の平面的な位置が変化す
るので、バケットの動きが3次元的となり、また横行
時、及び走行時にバケットの振れが大きくなることか
ら、主索の平面的な位置が変化しない両端固定式のケー
ブルクレーンと比較して、バケットを搬送開始位置から
搬送終了位置まで移動させる際の制御が困難である。
によれば、オペレータと合図マンとの間の合図を介して
手動運転により制御がなされており、効率的な搬送作業
を行うことができなかったため、搬送開始位置あるいは
搬送終了位置においてバケットの振れを抑制しつつ正確
な位置決めを行うことのできる、ケーブルクレーンを自
動的に運転制御する制御方法の開発が望まれていた。
題に着目してなされたもので、軌索式のケーブルクレー
ンを自動的に運転制御することのできる軌索式ケーブル
クレーンの制御方法を提供することを目的とするもので
ある。
達成するためになされたもので、その要旨は、ダム等の
構築予定構造物を挟んだ一方において二点間に張設され
た軌索と、この軌索に沿って走行可能な走行トロリー
と、該走行トロリー牽引用の走行索と、一端が主索調整
索を介して前記走行トロリーに、他端が前記ダムを挟ん
だ他方側の固定塔に連結してこれらの間に張設される主
索と、該主索に沿って走行可能な横行トロリーと、該横
行トロリー牽引用の横行索と、前記横行トロリーの下方
に吊索を介して吊下されたバケットと、前記走行索を牽
引して前記走行トロリーを軌索に沿って往復移動させる
走行ウィンチと、前記主索調整索を牽引して主索の撓み
を調整する主索調整ウィンチと、前記横行索を牽引して
前記横行トロリーを主索に沿って往復移動させる横行ウ
インチと、前記吊索を巻取,巻き下げしてバケットを昇
降させる縦行ウインチと、各ウインチの駆動制御装置と
を備えた軌索式のケーブルクレーンにおいて、前記バケ
ットを搬送開始位置から搬送終了位置まで移動させる際
に使用する軌索式ケーブルクレーンの制御方法であっ
て、前記搬送開始位置及び搬送終了位置に応じて、前記
走行索の繰り出し長さ、前記主索調整索の繰り出し長
さ、前記横行索の繰り出し長さ、前記吊索の繰り出し長
さ、及びこれらの繰り出し速度を算定要素として、前記
軌索、前記主索、前記横行トロリー及び前記バケットの
挙動を解析して運転パターンをモデル化し、前記ケーブ
ルクレーンを運転する際に、設定条件に応じて前記モデ
ル化された運転パターンを選択して、この運転パターン
に従ってケーブルクレーンを自動制御することを特徴と
する軌索式ケーブルクレーンの制御方法にある。
索、主索調整索、主索、横行索、及び吊索を懸垂曲線と
仮定して、前記軌索、前記主索、前記トロリー及び前記
バケットの挙動を解析して運転パターンをモデル化する
ことが好ましい。
えばコンピュータを用いて、搬送開始位置及び搬送終了
位置に応じて、前記走行索の繰り出し長さ、前記主索調
整索の繰り出し長さ、前記横行索の繰り出し長さ、前記
吊索の繰り出し長さ、及びこれらの繰り出し速度を算定
要素として、前記軌索、前記主索、前記横行トロリー及
び前記バケットの挙動を解析して運転パターンをモデル
化する。
報が与えられると、例えば主索上における横行トロリー
の配設位置、主索調整索と主索との連結位置、主索調整
索と走行トロリーとの連結位置、軌索上における走行ト
ロリーの配設位置等の各索の接点における静的釣合い方
程式から、当該バケットの位置に対応する走行索の繰り
出し長さ、主索調整索の繰り出し長さ、横行索の繰り出
し長さ、及び吊索の繰り出し長さが算定されることにな
るので、バケットの各位置についてこれらの繰り出し量
を求め、必要に応じてデータベースとして保存する。
整索、横行索、及び吊索の繰り出し速度と関連すること
から、振子の運動方程式に基づいて解析を行い、バケッ
トの各停止位置において、バケットが振れを生じないよ
うにするための各索の繰り出し速度の組み合わせを算出
して、必要に応じてデータベースとして保存する。
や、搬送開始位置や搬送終了位置の立地条件、障害物等
のデータを解析して、必要に応じてデータベースとして
保存する。
述の各算定結果に基づいて、前記軌索、前記主索、前記
横行トロリー及び前記バケットの挙動を解析して運転パ
ターンをモデル化する。
索の繰り出し量が算定されることから、軌索や主索、横
行トロリーの挙動も容易に知ることができ、また、バケ
ットの位置が各搬送開始位置と搬送終了位置との間で連
続するように各々の索の繰り出し量を制御するととも
に、運転後の各停止位置においてバケットの振れを抑制
するように各索の繰り出し量を制御する、モデル化され
た運転パターンを容易に求めてこれを必要に応じてデー
タベースとして保存しておくことができる。
ーブルクレーンを運転する際に、走行索の繰り出し長
さ、主索調整索の繰り出し長さ、横行索の繰り出し長
さ、吊索の繰り出し長さ、及びこれらの索の繰り出し速
度を算定要素として予め求められている、上記モデル化
された運転パターンから、搬送開始位置、搬送終了位
置、コンクリートを積んだバケットの重量等の設定条件
に応じて最適の運転パターンを選択し、この運転パター
ンに従って、各索を牽引する各ウィンチを制御すること
により、自動的に軌索式ケーブルクレーンの運転制御を
行う。
ットの重量等の設定条件が設定されたら運転パターンの
計算を行い、この計算された運転パターンに従って各ウ
ィンチを制御することにより、自動的に軌索式ケープル
クレーンの運転制御を行うこともできる。
モデル化された運転パターンに従って運転を行うことに
より、最終停止位置におけるバケットの振れを抑制しつ
つ、軌索式ケーブルクレーンの自動運転を容易に行って
ゆくことができる。
横行索、及び吊索を懸垂曲線と仮定して、運転パターン
をモデル化するようにすれば、より正確な位置決めや振
れ止めを行うことのできる運転パターンを容易に得るこ
とができる。
付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形
態において、従来と同様または相当する箇所は同一符号
を援用し、異なる箇所または新たに付加する箇所に新た
な符号を付して説明する。
た軌索式ケーブルクレーンの全体構成を示す概略図であ
る。この軌索式ケーブルクレーン50は、山間の谷部に
ダム1をコンクリートを打設して構築すべく設けられた
もので、ダム1の構築予定箇所を挟んだ一方の山側にお
いて2本の主塔2,2’間に張設される軌索3と、この
軌索3に沿って走行する走行トロリー4と、この走行ト
ロリー4を牽引する走行索5と、一端を走行トロリー4
に、他端をダム1を挟んだ他方の山側の固定塔6に各々
連結されててこれらの間に張設される主索7と、この主
索7と走行トロリー4との間に介装する主索調整索8
と、主索7に沿って走行する横行トロリー9と、この横
行トロリー9を牽引する横行索10と、この横行トロリ
ーの下方に吊索11を介して吊下されるバケット12と
を備えている。
よれば、走行トロリー4を牽引する走行索5を巻回し、
その巻き出し量に応じて走行トロリー4を軌索3に沿っ
て往復移動させる走行ウィンチ13、主索調整索8を巻
回してその巻き出し量に応じて主索7の撓みを調整する
主索調整ウィンチ14、横行トロリー9を牽引する横行
索10を巻回し、その巻き出し量に応じて横行トロリー
9を主索7に沿って往復移動させる横行ウィンチ15、
及び横行トロリー9の下方にバケット12を吊り下げる
吊索11を巻取,巻き下げすることにより、バケット1
2を昇降させる縦行ウインチ16を有している。
によれば、固定塔6に隣接して設けられた操作室17に
は、各ウィンチ13,14,15,16の駆動制御装置
や、運点用操作卓、運転パターンを演算解析したりデー
タを保存するコンピュータからなる演算部、無線機など
が設けられている。
は、軌道22が敷設されおり、この軌道22に沿って、
バッチャープラント56において作られたコンクリート
を、軌道22が敷設された平坦面より一段下方に設けら
れた搬送開始位置としてのバンカー部20まで運搬する
トランスファーカー23が走行し、このバンカー部20
に着床したバケット12に運搬してきたコンクリートを
投入する。
レーン50を構成する軌索3は、ワイヤロープからな
り、図2に示すように、一端を一方の主塔2’に固定す
るとともに他端を軌索緊張装置24を介して他方の主塔
2に固定して、これらの主塔2,2’間に所定の緊張力
で懸架され、この軌索3に沿って走行トロリー4の車輪
を回転移動させることができるようになっている。
は、図3にも説明図として示すように、両端が2本の主
塔2,2’に各々固定されるとともに、走行トロリー4
の側部に取り付けられた複数のプーリー25及び各主塔
2,2’にサイドステーを介して取り付けられた複数の
プーリー26に順次巻回された後、走行ウィンチ13に
巻回され、この走行ウィンチ13の左右の回動によって
走行索5を牽引することにより、走行トロリー4を軌索
3に沿って両方向に任意に移動させることができるよう
になっている。なお、主塔2に取り付けられた複数のプ
ーリー26のうち一つは、走行索緊張装置27を介して
主塔2に固定されることにより、走行索5は、所定の緊
張力を保持するようになっている。
に、走行トロリー4にピン結合する連結ロッド28や複
数の巻回プーリー29を備えた主索調整装置30の当該
巻回プーリー29に順次巻回されるとともに、その一端
がロードセル31を介して一方の主塔2に固定され、ま
たその他端が、他方の主塔2’にサイドステーを介して
取付けた案内プーリー32により案内された後主索調整
ウィンチ14に巻回されることにより、主索調整ウィン
チ14の回動によって主索調整装置30の長さを調整
し、これによって、主索調整装置30の一端に取り付け
た主索7の、走行トロリー4の移動による撓みの変動を
調整することができるようになっている。
の一端が主索調整装置30に連結するとともに、その他
端が固定塔6に連結固定して、走行トロリー4と固定塔
6との間に懸架されるとともに、走行トロリー4の移動
に伴って固定塔6を中心とした略扇型の領域をカバーす
るように移動する。
リー9の側部に連結するとともに、主索調整装置30の
一端に取り付けた案内プーリー31及び固定塔6に取り
付けた案内プーリー32に巻回された後、横行ウインチ
15にエンドレス式に巻回され、この横行ウインチ15
の駆動により牽引されて、横行トロリー15を主索7に
沿った任意の位置にスライド移動させることができるよ
うになっている。
30の端部に固定されるとともに、横行トロリー15の
両側に設けた吊索プーリー33を介してバケット12の
上端の吊下げプーリー34に巻回された後、固定塔6に
取り付けた案内プーリー34を介して縦行ウインチ16
に巻回され、この縦行ウインチ16を回動することによ
り吊索11を巻取,巻き下げして、バケット12を昇降
させるようになっている。
を牽引する走行ウィンチ13,主索調整ウィンチ14、
横行ウインチ15、及び縦行ウインチ16は、各々、ド
ラム、モータ、ブレーキ、減速機、制御装置等を備え、
操作室17の駆動制御装置からの指令によりドラムを回
転駆動して、各索5,8,10,11を牽引する。ま
た、各モータには速度検出器が設けられ、これらの検出
値を各制御装置にフィードバックすることで、駆動制御
装置からの走行指令に応じた適正回転方向及び速度に制
御されることになる。さらに、各ドラムにはそれぞれエ
ンコーダが設けられており、これらによる検出値は、駆
動制御装置に入力される。
には、バケット6の着底を検出す着底確認スイッチや、
着底時におけるバケット6を制御するエリアセンサ、ト
ランスファーカーからバケット12にコンクリートを放
出する際に使用する制御盤等が配置され、バンカー部2
0にバケット12を自動的かつ正確に着底させるととも
に、トランスファーカーからバケット12へのコンクリ
ートの投入作業を容易に行うことができるようになって
いる。
ば、走行索5の繰り出し長さ、主索調整索8の繰り出し
長さ、横行索10の繰り出し長さ、吊索11の繰り出し
長さ、及びこれらの索5,8,10,11の繰り出し速
度を算定要素として、軌索3、主索7、横行トロリー1
5及びバケット12の挙動を解析して運転パターンをモ
デル化し、ケーブルクレーン50を運転する際に、設定
条件に応じて前記モデル化された運転パターンを選択し
て、この運転パターンに従ってケーブルクレーン50を
自動制御する。
の情報が与えられると、操作室17内のコンピュータか
らなる演算部において、例えば主索7上における横行ト
ロリー15の配設位置、主索調整装置索30と主索7と
の連結位置、主索調整装置30と走行トロリー4との連
結位置、軌索3上における走行トロリー4の配設位置等
の各接点における静的釣合い方程式から、バケット12
の各位置に対応する走行索5の繰り出し長さ、主索調整
索8の繰り出し長さ、横行索10の繰り出し長さ、及び
吊索11の繰り出し長さが算定され、また振子の運動方
程式に基づいて、搬送開始位置であるバンカー部20
や、搬送終了位置であるコンクリートの打設箇所などの
バケット12の各停止位置においてバケット7が振れを
生じないようにするための、走行索5、主索調整索8、
横行索10、及び吊索11の繰り出し速度の組み合わせ
が解析されることから、これらの解析結果から運転パタ
ーンをモデル化して、このデータを演算部に保存する。
ては、ダム1の構築予定箇所の空間全域を数mピッチ程
度の立体格子状に分割し、各ブロック毎に振れ止めを考
慮して走行索5、主索調整索8、横行索10、及び吊索
11の繰り出し量及び繰り出し速度を解析する。
て、静的釣合い方程式や振子の運動方程式において、未
知数の数が条件式の数より多い場合でも、繰り返し計算
により、正確な解析結果を得ることができる。
のモデル化に際して、軌索3、走行索5、主索調整索
8、主索7、横行索10、及び吊索11を懸垂曲線と仮
定して解析を行っていることにより、正確な位置決めや
振れ止めを行うことのできる運転パターンを容易に得る
ことができる。
化に際しては、各索の最大繰り出し速度の相違や、搬送
開始位置や搬送終了位置の立地条件、障害物等の各種の
条件を考慮する必要がある。すなわち、この実施形態に
よれば、多数のプーリー25,26に巻回された走行索
5により牽引される走行トロリー4の、走行ウィンチ1
3の回動による軌索3に沿った走行速度は、主索7に沿
った横行トロリー15の走行速度よりも遅いことなどか
ら、走行トロリー4の走行の途中から横行トロリー15
の走行移動を開始する場合があり、したがってサイクル
タイムの短縮の観点からは、走行トロリー4の走行速度
を最高速度とすることが最良である。しかしながら、特
に軌索3の両端部においては、走行トロリー4の移動に
よる主索7の撓みの変動が大きいため、主索調整ウィン
チ14の回動による主索調整索8の調整量が追いつか
ず、結局、走行トロリー4の走行速度は、主索調整ウィ
ンチ14の回動速度に支配されることになる場合があ
る。すなわち、このような走行ウィンチ13と主索調整
ウィンチ14との従属関係を考慮して運転パターンをモ
デル化する必要がある。
動により、バンカー線上のバケット7の位置も変動する
ことから、このような変動に伴う障害を考慮し、横行索
10や吊索11などを単独運転モードにより運転するこ
とを含めて運転パターンをモデル化する必要がある。
ば、スタート座標や目標座標、コンクリートが投入され
たバケット7の重量などの設定条件を演算部20に入力
すると、演算部20では、保存された対象ブロックの運
転パターンから最適の運転パターンを選び出し、目標地
点まで走行索5、主索調整索8、横行索10、及び吊索
11の繰り出しを時間関数として計算してこれをコンピ
ュータのメモリに保存する。
された演算部20からの運転パターンの情報に基づき、
走行ウィンチ13,主索調整ウィンチ14、横行ウイン
チ15、及び縦行ウインチ16の制御装置に指示を与
え、各ウィンチによる繰り出し速度を制御して、スター
ト位置から目標位置まで、振れ止めを考慮した自動運転
を行なう。また、各データベースを計算式に組込み、こ
れを計算することによって各ウィンチへの制御情報を与
えることにより、自動運転を行うこともできる。
ば、振れ止めを考慮してモデル化された運転パターンに
従ってケーブルクレーンの運転を行うことにより、最終
停止位置におけるバケットの振れを抑制しつつ、軌索式
ケーブルクレーンの自動運転を容易に行ってゆくことが
できる。
置までの、この実施形態の制御方法による自動運転は、
搬送開始位置としてのバンカー部20と搬送開始位置と
してのコンクリートの打設位置との間の往復いずれの搬
送作業にも適用することができるが、コンクリートの打
設位置からバンカー部20に至る復路においては、走行
トロリーを動かさないような運転パターンとすることも
できる。
着底位置は、走行トロリー7の移動によって移動するこ
とになるが、例えば固定塔6に設けた光波計による測定
結果や、走行索5や横行索10のイニシャライズ値との
比較などから、容易に搬送開始位置のプリセットを行う
ことができる。
に、この発明の軌索式ケーブルクレーンの制御方法によ
れば、前記搬送開始位置及び搬送終了位置に応じて、前
記走行索の繰り出し長さ、主索調整索の繰り出し長さ、
横行索の繰り出し長さ、吊索の繰り出し長さ、及びこれ
らの繰り出し速度を算定要素として、軌索、主索、横行
トロリー及びバケットの挙動を解析して運転パターンを
モデル化し、ケーブルクレーンを運転する際に、設定条
件に応じてモデル化された運転パターンを選択して、こ
の運転パターンに従ってケーブルクレーンを自動制御す
るので、最終停止位置におけるバケットの振れを抑制し
つつ、軌索式のケーブルクレーンを自動的に運転制御す
ることができる。
横行索、及び吊索を懸垂曲線と仮定して、運転パターン
をモデル化するようにすれば、より正確な位置決めや振
れ止めを行うことのできる運転パターンを得て、軌索式
ケーブルクレーンの自動運転制御をさらに容易に行うこ
とができる。
クレーンの全体構成を示す概略図である。
示す説明図である。
る。
る。
させる状況を示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ダム等の構築予定構造物を挟んだ一方に
おいて二点間に張設された軌索と、この軌索に沿って走
行可能な走行トロリーと、該走行トロリー牽引用の走行
索と、一端が主索調整索を介して前記走行トロリーに、
他端が前記ダムを挟んだ他方側の固定塔に連結してこれ
らの間に張設される主索と、該主索に沿って走行可能な
横行トロリーと、該横行トロリー牽引用の横行索と、前
記横行トロリーの下方に吊索を介して吊下されたバケッ
トと、前記走行索を牽引して前記走行トロリーを軌索に
沿って往復移動させる走行ウィンチと、前記主索調整索
を牽引して主索の撓みを調整する主索調整ウィンチと、
前記横行索を牽引して前記横行トロリーを主索に沿って
往復移動させる横行ウインチと、前記吊索を巻取,巻き
下げしてバケットを昇降させる縦行ウインチと、各ウイ
ンチの駆動制御装置とを備えた軌索式のケーブルクレー
ンにおいて、前記バケットを搬送開始位置から搬送終了
位置まで移動させる際に使用する軌索式ケーブルクレー
ンの制御方法であって、前記搬送開始位置及び搬送終了
位置に応じて、前記走行索の繰り出し長さ、前記主索調
整索の繰り出し長さ、前記横行索の繰り出し長さ、前記
吊索の繰り出し長さ、及びこれらの繰り出し速度を算定
要素として、前記軌索、前記主索、前記横行トロリー及
び前記バケットの挙動を解析して運転パターンをモデル
化し、前記ケーブルクレーンを運転する際に、設定条件
に応じて前記モデル化された運転パターンを選択して、
この運転パターンに従ってケーブルクレーンを自動制御
することを特徴とする軌索式ケーブルクレーンの制御方
法。 - 【請求項2】 前記軌索、前記走行索、前記主索調整
索、前記主索、前記横行索、及び前記吊索を懸垂曲線と
仮定して、前記軌索、前記主索、前記トロリー及び前記
バケットの挙動を解析して運転パターンをモデル化する
ことを特徴とする請求項1に記載の軌索式ケーブルクレ
ーンの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18878797A JPH1135279A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 軌索式ケーブルクレーンの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18878797A JPH1135279A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 軌索式ケーブルクレーンの制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1135279A true JPH1135279A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16229796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18878797A Pending JPH1135279A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 軌索式ケーブルクレーンの制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1135279A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021212068A1 (en) * | 2020-04-17 | 2021-10-21 | Contour Crafting Corporation | Discrete delivery of material |
KR20220000699A (ko) * | 2020-06-26 | 2022-01-04 | 강호성 | 교량시공을 위한 가변형 삭도 시스템 및 이의 설치방법 |
-
1997
- 1997-07-14 JP JP18878797A patent/JPH1135279A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021212068A1 (en) * | 2020-04-17 | 2021-10-21 | Contour Crafting Corporation | Discrete delivery of material |
KR20220000699A (ko) * | 2020-06-26 | 2022-01-04 | 강호성 | 교량시공을 위한 가변형 삭도 시스템 및 이의 설치방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3669242B2 (ja) | ケーブルクレーンの制御システム | |
CN102132035A (zh) | 能够到达风轮机的设备 | |
US4002321A (en) | Tiltable drums for winding hoist lines | |
JP6811797B2 (ja) | エレベータロープの制振装置及びエレベータ装置 | |
BR112016011749B1 (pt) | Aparelho para controlar uma oscilação de uma carga suspensa e processo para controlar a oscilação de uma carga suspensa | |
JP6358117B2 (ja) | ダブルデッキエレベータ | |
JP2004250217A (ja) | エレベータロープの制振装置 | |
JP2512854B2 (ja) | ケ―ブルクレ―ンの制御システム | |
EP0583816B1 (en) | A method for determining the inclination angle of a rope, and an anti-swing device for controlling this angle in a lifting apparatus | |
JPH1135279A (ja) | 軌索式ケーブルクレーンの制御方法 | |
CN213085256U (zh) | 一种悬挂小车单梁门式起重机 | |
JPH1179660A (ja) | 弧動式ケーブルクレーンの制御方法 | |
KR20210118534A (ko) | 전방위로 이동가능한 곤돌라 | |
JPH1135280A (ja) | 軌索式ケーブルクレーンの制御方法 | |
JPH1160157A (ja) | 平行走行式ケーブルクレーンの制御方法 | |
JPH1135281A (ja) | 軌索式ケーブルクレーンの制御方法 | |
JP2016120995A (ja) | クレーンの振れ角検出方法及び装置 | |
JPH1160159A (ja) | 平行走行式ケーブルクレーンの制御方法 | |
WO2020075668A1 (ja) | 橋形荷役装置 | |
JPH1160158A (ja) | 平行走行式ケーブルクレーンの制御方法 | |
JP2684939B2 (ja) | ケーブルクレーンの制御方法 | |
JPH1179661A (ja) | 弧動式ケーブルクレーンの制御方法 | |
JPH1179662A (ja) | 弧動式ケーブルクレーンの制御方法 | |
JP2684938B2 (ja) | ケーブルクレーンの制御方法 | |
EP3718945A1 (en) | A method for elevator shaft construction and guide rail installation |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040527 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Effective date: 20040527 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070206 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20070406 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070406 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070522 |