JPH11352381A - 変倍装置 - Google Patents

変倍装置

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Publication number
JPH11352381A
JPH11352381A JP15877898A JP15877898A JPH11352381A JP H11352381 A JPH11352381 A JP H11352381A JP 15877898 A JP15877898 A JP 15877898A JP 15877898 A JP15877898 A JP 15877898A JP H11352381 A JPH11352381 A JP H11352381A
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JP
Japan
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pattern
variable power
magnification
signal
moving
Prior art date
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Application number
JP15877898A
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English (en)
Inventor
Takao Umetsu
隆夫 梅津
Toshiharu Nishimura
俊治 西村
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変倍特定用のコードが接触不良等で正確に得
られなくても次の動作を行わせる。 【解決手段】 変倍装置には、変倍位置検出部と動作監
視制御部とが設けられている。変倍位置検出部は、移動
筒に設けられた導体パターン部材35、摺動用電気部材
36、及び、変倍位置特定部とから構成されている。導
体パターン部材35は、第1パターン部38と第2パタ
ーン部39とからなる。第1パターン部38は、第1摺
動子46、47にパターン無しに対応した二値信号の一
方を入力する複数の変倍停止位置信号部42を移動筒の
移動方向に沿って配列している。第2パターン部39
は、変倍位置ごとに第2摺動子48、49に二値信号の
他方を入力する複数の変倍位置識別信号部45を移動筒
の移動方向に沿って配列している。変倍位置特定部は、
第1及び第2の摺動子に入力されるそれぞれの二値信号
の組み合わせコードに基づいて移動筒の位置を識別す
る。動作監視制御部は、前記組み合せコードのうち第1
摺動子から得られるパターン無しの信号に基づいて変倍
又はフォーカス動作を許容するか否かを判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真用カメラ、電
子スチルカメラ、及び、ビデオカメラ等に用いられる変
倍装置に関し、さらに詳しくは、ワイド端からテレ端ま
での変倍域内に複数の停止位置が予め設定され、モータ
で駆動される移動筒を複数の停止位置のいずれかに停止
させることによって変倍位置が決められる変倍装置の変
倍位置検出機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2群ズームカメラでは、変倍位置
が予め複数に限定されているものが知られている。この
タイプのカメラには、その時点の変倍位置を識別するた
めに、何れか一方のレンズ群と一緒に移動する鏡筒の移
動を検出して撮影レンズの変倍位置を検出する変倍位置
検出機構が用いられている。
【0003】変倍位置検出機構としては、変倍装置の機
構の違いにより、鏡筒の撮影光軸方向に沿った直進移動
を検出するタイプと、撮影光軸を中心とする周方向に沿
った回転を検出するタイプとがある。どちらのタイプ
も、コード板、そのコード板に摺動する摺動用電気部
材、及び、コード板又は摺動用電気部材から得られる二
値信号の組み合わせコードに基づいて鏡筒の位置を特定
する特定手段とから構成されている。
【0004】コード板は、鏡筒又はその鏡筒に対して固
定な部材との何れか一方に設けられており、鏡筒の移動
方向に沿って複数の導体パターンが配列されている。複
数の導体パターンは、予め決めれられた変倍位置に対応
して摺動用電気部材に複数の二値信号からなるコードを
入力するための信号部が、各々の変倍位置で異なるよう
に、各々の導体パターンに形成された形態となってい
る。
【0005】摺動用電気部材は、鏡筒又はその鏡筒に対
して固定な部材とのうちのコード板を設けた側の相手側
に設けられ、複数の導体パターンにそれぞれ摺動する複
数のブラシをもっている。特定手段は、鏡筒が移動した
ときにコード板又は摺動用電気部材から得られる二値信
号の組み合わせコードからその時点の鏡筒の位置を特定
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した変
倍位置検出機構を用いる変倍装置では、ズーム又はフォ
ーカスの動作を開始するときに、その直前に、変倍位置
検出機構を作動して現在のコードをチェックして正規の
コードである場合に前記動作を開始するようになってい
る。しかしながら、鏡筒が正常な位置にあっても摺動子
と信号部との間で接触不良等が生じた場合、正規コード
とは異なる別のコードが得られる。この場合には、次の
動作が行えない欠点がある。また、正規コードが得られ
ない場合に、いったん原点位置、例えばワイド位置や沈
胴位置に戻して正規のコードに修正する修正動作を行う
ものがあるが、この場合には修正するための動作時間が
必要となるため、時間のロスが発生し、迅速にズーミン
グ又は撮影が行えない欠点がある。
【0007】本発明は、以上の事情に鑑みなされたもの
で、ズーミング又はフォーカシングする直前に鏡筒の位
置を確認し、鏡筒位置検出に接触不良等の不都合が生じ
て正規な検出が得られなくても正常動作させて迅速にズ
ーミング又は撮影を行えるようにした変倍装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の変倍装置は、カメラ側の固定部材又は前記
移動筒の一方に固定され、移動筒の移動方向に関して並
列に配置された少なくとも2つの検出部と;固定部材又
は移動筒の他方に固定され、移動筒の移動により検出部
との検出位置を変えながら相対的に移動する少なくとも
2つのパターン部と;各パターン部又は各検出部からそ
れぞれ得られる二値信号の組み合わせコードに基づいて
移動筒の移動位置を特定する変倍特定部と;変倍又はフ
ォーカス動作の直前に、前記組み合わせコードを確認
し、確認した組み合わせコードに基づいて変倍又はフォ
ーカス動作を許容するか否かを判断する動作監視制御部
と;を備え、前記パターン部のうちの何れかには、停止
位置ごとに所定長さでパターンを無しに形成して二値信
号のうちのパターン無しに対応した信号を与える基準信
号部が移動筒の変倍移動範囲内に複数配列されており、
動作監視制御部は、前記組み合わせコードのうちの基準
信号部のパターン無しに対応した信号だけに基づいて変
倍又はフォーカス動作の判断を行うようにしたものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】可変焦点カメラは、図2に示すよ
うに、2成分機械補正式の2群ズームレンズで、且つ、
単一のモータの駆動を利用して変倍とフォーカスとを行
うステップズームである。
【0010】このカメラの変倍機構10は、モータ1
1、移動筒12、固定筒13、2つのレンズ群14,1
5、及びモータ11の駆動を移動筒12に伝達する駆動
伝達機構16とから構成されている。駆動伝達機構16
は、モータ11の出力ギア11aと移動筒12の外周に
設けたギア17との間に配置された減速ギア列である。
【0011】モータ11の駆動が伝達されることで移動
筒12は、固定筒13の外周で撮影光軸18を中心に回
転する。移動筒12の内部には、前群レンズ14と後群
レンズ15とが内蔵されている。前群及び後群レンズ1
4,15をそれぞれ保持する保持枠19,20には、そ
れぞれカムピン21,22が設けられている。固定筒1
3には、直進ガイド開口23,24が形成されている。
これらの開口23,24にはカムピン21,22が挿通
され、これらカムピン21,22は移動筒12の内周に
設けた2つのカム溝25,26にそれぞれ係合してい
る。
【0012】これらのカム溝25,26は、前群レンズ
14を撮影光軸18の方向に移動させるとともに、前群
レンズ14との間の間隔を変化させるように後群レンズ
15を移動させてこれら撮影レンズ14,15を予め決
められた複数の変倍位置に順に移動させるとともに、各
変倍位置の間の区域で各変倍位置に対して被写体距離に
対応した合焦位置に撮影レンズ14、15移動させるた
めのフォーカス兼用のカムである。
【0013】モータ11の出力軸11bには、光学式の
ロータリエンコーダ28が設けられている。ロータリエ
ンコーダ28は、出力軸11bに設けられた羽根車29
と、羽根車29のスリットを検出する光電センサー30
とから構成されている。光電センサー30は、羽根車の
スリットを読み取ってモータ11の出力軸11bの回転
角を検出し、この回転角に応じたパルス信号を出力す
る。なお、光学式の代わりに、磁気式やブラシ式のロー
タリエンコーダを用いてもよい。
【0014】撮影レンズ14、15は、図3に示すよう
に、移動筒12の回転に対して各カム溝25,26の変
位により撮影光軸18の方向に沿って移動される。各カ
ム溝25,26は、移動筒12の回転位置がA1のとき
に撮影レンズ14,15を沈胴位置に、A2のときにワ
イド位置に、An+1のときにテレ位置に、また、ワイ
ド位置とテレ位置との間の回転位置A3〜Anのときに
それぞれ予め決められた変倍位置Z1〜Znに撮影レン
ズ14,15を順次に移動させる形状となっている。そ
して、各変倍位置からテレ位置T側に沿った次の変倍位
置との間に、変倍位置ごとで異なる被写体距離に応じた
合焦位置に撮影レンズ14,15を移動させるフォーカ
ス用のカムが形成されている。すなわち、ワイド位置の
時のフォーカス用カム溝はF1で示した線部であり、ま
た、変倍位置Z1の時のフォーカス用カム溝はF2で示
した線部である。そして、テレ位置の時のフォーカス用
カム溝はFn+1で示した線部である。
【0015】変倍位置検出手段は、導体パターン部材3
5、摺動用電気部材36、及び、変倍位置特定部とで構
成されている。導体パターン部材35は、図2に示した
とおり、移動筒12の外周に、撮影光軸18を中心とす
る周方向に沿って取り付けられており、また、摺動用電
気部材36は、例えばカメラ側に固定された固定部材に
固定されている。
【0016】導体パターン部材35は、図1に示すよう
に、第1パターン部38と第2パターン部39との2つ
の導体パターンで構成されている。第1パターン部38
は、変倍停止位置信号部42を、移動筒12の回転方向
に沿って各変倍位置に対応した位置ごとに複数配列した
形状となっている。変倍停止位置信号部42は、変倍時
に回転する移動筒12の移動範囲内で摺動用電気部材3
6に二値信号の一方を入力する。
【0017】この例では、変倍停止位置信号部42がパ
ターン部38の一部を凹ましてパターン無しの形態で形
成されており、摺動用電気部材36に「Hight」を
与える。この例では、「Hight」が二値信号のうち
の「1」に対応する。各々の信号部42の移動筒12の
回転方向に沿った長さL1は、すべて同じとなってい
る。
【0018】第2パターン部39には、変倍位置識別信
号部45が移動筒12の回転方向に沿って複数配列され
ている。変倍位置識別信号部45は、一方のエッジが移
動筒12の回転方向に関して変倍停止位置信号部42の
一方のエッジから同じ長さだけずれて形成されており、
且つ、各々の変倍位置識別信号部45の長さがそれぞれ
一定の長さL1+aとなっている。これらの長さ関係
は、L1>aとなっている。これにより、変倍位置識別
信号部45は、摺動用電気部材36に複数の変倍位置ご
とにそれぞれ一定の期間だけ二値信号の一方を入力す
る。
【0019】この例では、変倍位置識別信号部45がパ
ターン部39の一部を突出させてパターン有りの形態で
形成されており、摺動用電気部材36に「Low」を入
力する。この例では、「Low」が二値信号のうちの
「0」に対応する。
【0020】摺動用電気部材36は、4つの摺動子46
〜49を備えており、移動筒12の回転により摺動子4
6、47が第1パターン部38に沿って、また、摺動子
48、49が第2パターン部39に沿ってそれぞれ摺動
する。なお、摺動子48、49はアース用である。摺動
子46、47には、第1パターン部38から二値信号の
うちの何れか一方が入力される。この例では摺動子4
6、47から入力される二値信号を変倍位置信号とす
る。また、摺動子48、49には、第2パターン部39
から二値信号のうちの何れか一方が入力される。この例
では摺動子48、49から入力される二値信号を変倍特
定信号とする。
【0021】また、この例では、沈胴位置を含む沈胴区
域、変倍待機区域、変倍周辺区域、及びこれらの以外の
禁止区域との4つの区域ごとで、摺動用電気部材36に
入力する二値信号の組み合わせコードが異なるように、
導体パターン部材35の形状を形成している。
【0022】変倍待機区域は、変倍位置ごとに設けたれ
た変倍位置識別信号部45のうち、変倍停止位置信号部
42と同じ長さL1の区域45aであり、変倍後に移動
筒12の回転位置が停止する位置を含む区域である。ま
た、変倍周辺位置は、変倍位置識別信号部45の一方の
エッジを移動筒12の移動方向に関して各変倍停止位置
信号部42の一方のエッジからずらした長さaに対応す
る区域45bである。
【0023】したがって、この例では、沈胴区域では変
倍位置信号が「1」且つ、変倍特定信号が「1」、ま
た、変倍待機区域45aでは、変倍位置信号が「1」、
且つ、変倍特定信号が「0」、さらに、変倍周辺区域4
5bでは、変倍位置信号が「0」、且つ、変倍特定信号
が「0」、さらにまた、禁止区域では変倍位置信号が
「0」、且つ、変倍特定信号が「1」を入力するよう
に、第1及び第2パターン部38、39が形成されてい
る。
【0024】このように、禁止区域で入力される組み合
わせコードは、変倍待機区域のときに接触不良が生じて
もこの接触不良により入力される組み合わせコードとは
異なるコードにしている。すなわち、接触不良が生じる
と、二値信号が「Low」から「Hight」になる恐
れがあり、この逆は生じる恐れが少ない。したがって、
変倍待機区域のときには、正規の組み合わせコードが、
変倍位置信号「1」、且つ、変倍特定信号「0」との組
み合わせコード「1、0」で得られるが、接触不良等が
生じると、変倍特定信号が「0」から「1」になる恐れ
がある。このときの組み合わせコードは、「1、1」と
なり、このコードが禁止区域のときの組み合わせコード
「0、1」に対して異なるようにしている。
【0025】変倍位置特定部50には、図4に示すよう
に、変倍特定信号と変倍位置信号とがそれぞれ入力され
る。
【0026】変倍位置特定部50は、変倍特定信号のカ
ウントに基づいて移動筒12の位置を特定する。すなわ
ち、変倍待機区域のときに入力される二値信号「0」を
カウンタ51でカウントし、このカウント値に基づいて
ワイド位置からテレ位置までの変倍位置のうちの何れか
一つの変倍位置を特定する。このカウントは、ワイド位
置からテレ位置に向けた変倍のときには加算し、またテ
レ位置からワイド位置に向けた変倍のときには減算す
る。
【0027】変倍位置特定部50は、特定した変倍位置
を変倍位置特定信号として変倍制御部54に送出し、ま
た、特定した変倍位置の情報をRAM52に書き込む。
【0028】変倍制御部54には、カメラ外部に設けら
れた変倍操作部55が接続されており、また、変倍位置
信号とモータ駆動パルス信号とがそれぞれ入力される。
変倍操作部材55は、撮影レンズ14,15の焦点距離
をテレ位置に向けて連続的に可変するためのテレ側ズー
ムスイッチとワイド位置に向けて可変するためのワイド
側ズームスイッチとで構成されている。
【0029】変倍制御部54は、変倍操作部材55の変
倍操作に応答してモータ11を駆動するようモータ駆動
制御部56を制御する。この駆動は、変倍操作部材55
のスイッチ信号に応じてモータ11の回転方向も制御す
る。変倍操作の終了を検知すると、変倍位置信号を監視
し、変倍位置信号の「Low」から「Hight」にな
る立ち上がり信号を受けた時点から所定のモータ駆動パ
ルス分だけモータ11を駆動させ、その後にモータ11
の駆動を停止するようモータ駆動制御部56を制御す
る。これにより、変倍後の移動筒12の回転位置は、摺
動用電気部材36が変倍停止位置信号部42の長さのう
ちの所定位置、すなわち図1の変倍停止位置信号部42
に記した一点鎖線上の位置(以下「待機位置」と称す)
に位置した状態となる。
【0030】モータ駆動制御部56は、フォーカス制御
部57にも制御される。フォーカス制御部57には、シ
ャッタボタン58が接続されており、また、モータ駆動
パルス信号が入力されている。このフォーカス制御部5
7は、シャッタボタン58のストロークの半分を押す半
押し操作に応答して、測距機構59を作動させ、得られ
た被写体距離から各変倍位置に応じた合焦位置を特定
し、この合焦位置に撮影レンズ14,15が移動するよ
うにモータ駆動制御部56を制御する。なお、合焦位置
は、予めROM60に記憶されている。露光完了後に
は、再び移動筒12を先の変倍位置の待機位置に戻すよ
うにモータ駆動制御部56を制御する。
【0031】露光制御部61は、シャッタボタン58の
半押し操作に応答して測光機構を作動し、シャッタボタ
ン58のストロークの全部を押す全押し操作に応答し
て、得られた測光に応じた露出でシャッタ機構62を作
動して露光を行い、露光完了後に露光完了信号をフイル
ム給送機構63に送る。フイルム給送機構63は、給送
用モータ64をもっており、露光完了信号を受けた後
に、給送用モータ64を駆動して写真フイルムを1コマ
分の長さけだけ給送する。
【0032】モータ駆動制御部56は、図5に示すよう
に、動作監視制御部65にも制御される。動作監視制御
部65には、変倍特定信号、及び変倍位置信号がそれぞ
れ入力されている。
【0033】動作監視制御部65は、変倍又はフォーカ
スを行う直前に、その時点の変倍位置信号を確認し、変
倍位置信号が「1」の場合、すなわち、変倍位置信号が
禁止区域のときに得られる組み合わせコードの一桁目と
異なる場合に、変倍又はフォーカスの動作を許容する。
【0034】変倍位置信号が「0」の場合、禁止区域に
移動筒12が位置していると判断し、フォーカス制御部
57及び変倍制御部54の作動を禁止して変倍又はフォ
ーカス動作を禁止してから修正動作を行う。修正動作
は、移動筒12をいったん沈胴位置に戻し、その後にワ
イド位置の待機位置まで戻すようモータ駆動制御部56
を制御する。
【0035】さらに、動作監視制御部65は、変倍中
に、変倍位置信号と変倍特定信号とから得られる組み合
わせコードの周期を監視する。この例では、移動筒の変
倍移動により禁止区域、変倍待機区域、及び、変倍周辺
区域との周期で繰り返し得られる。したがって、変倍時
に得られる組み合わせコードの周期を監視し、次にくる
べきコードが検出できない、又は異なっている場合には
異常と判断し、変倍制御部54の作動を禁止して変倍動
作を中断する。中断した後には、前述した修正制御を行
う。
【0036】このように構成された可変焦点カメラの作
用を図6を参照しながら説明する。カメラの初期状態
は、移動筒12が沈胴位置に移動した状態となってい
る。カメラの電源をONにすると、動作監視制御部65
が変倍位置信号と変倍特定信号とから得られる二値信号
の組み合わせコードを確認し、禁止区域か否かをチェッ
クする。禁止区域でない場合には、次の変倍位置特定部
50が行う変倍位置特定の動作を許容する。
【0037】このとき、移動筒12が沈胴位置に位置し
ているから、当然、変倍位置特定部50は、沈胴区域の
コード「1、1」を検出して沈胴位置であることを認識
し、変倍制御部54に沈胴位置である旨の変倍位置特定
信号を送る。これにより、変倍制御部54は、移動筒1
2を沈胴位置からワイド位置に移動させるようにモータ
駆動制御部56を制御する。
【0038】変倍操作部材55のテレ位置に向けての操
作が行われると、この操作に応答して変倍制御部54が
モータ駆動制御部56を制御してモータ11の駆動が開
始され、移動筒12がテレ位置に向けて回転する。これ
により、摺動用電気部材36に対して導体パターン部材
35が図1において左方向に向けて移動する。変倍位置
特定部50は、その変倍駆動中に、変倍特定信号を監視
し、変倍特定信号の「1」から「0」になる立ち下がり
信号を受けるごとにカウンタ51で計数する。
【0039】また、動作監視制御部65は、変倍中に得
られる変倍位置信号と変倍特定信号との組み合わせコー
ドの周期を監視し、異常か否かの判断を行う。
【0040】変倍制御手段54は、変倍操作の終了を検
知すると、変倍位置信号を監視し、変倍位置信号の
「0」から「1」になる立ち上がり信号を受けた時点か
らモータ駆動パルス信号のパルスをカウントし、予め決
められたカウント値となった時点でモータ11の駆動を
停止するようモータ駆動制御部56を制御する。このと
き、移動筒12は、摺動用電気部材36が各変倍停止位
置信号部42のうちの待機位置に位置した回転位置とな
る。そして、変倍特定信号は、カウンタ51のカウント
値をいったんRAM52に書き込む。
【0041】シャッタボタン58の半押し操作が行われ
ると、これに応答してフォーカス制御部57は、測距機
構59を作動して被写体距離を測距する。そして、その
時点の変倍位置と得られた被写体距離とに基づいて撮影
レンズ14,15の合焦位置を特定し、特定した合焦位
置に撮影レンズ14,15を移動させるためのフォーカ
ス動作を行う。
【0042】フォーカス動作を行う直前には、動作監視
制御部65が変倍位置信号と変倍特定信号との組み合わ
せコードを確認する。そして、禁止区域でないと判断し
た場合、次のフォーカス動作が許容される。フォーカス
動作は、移動筒12をワイド位置からテレ位置に向けた
一方向にモータを駆動する。この間、フォーカス制御部
57は、変倍位置信号と変倍特定信号とを監視してお
り、変倍位置信号のエッジ、すなわち「1」から「0」
に変化する立ち下がり信号を受け、その後に、変倍特定
信号のエッジ、すなわち「0」から「1」に変化する立
ち上がり信号を受けてから、合焦位置までの回転量に対
応したモータ駆動パルス分だけモータ11を駆動させる
ようにモータ駆動制御部56を制御する。これにより、
移動筒12が回転され、摺動用電気部材36が図1に示
した待機位置から禁止区域に入り込む。
【0043】シャッタボタン58の全押し操作が行われ
ることで、露光制御部61がシャッタ機構62を制御し
て露光を行う。露光完了後、フォーカス制御部57は、
移動筒12を先の変倍位置の待機位置に戻すようモータ
駆動制御部56を制御する。これにより、移動筒12
は、再び元に待機位置に戻される。また、露光完了後、
フイルム給送機構63が写真フイルムを1コマ分の長さ
だけ給送する。これにより、カメラは次回の撮影準備が
整う。
【0044】動作監視制御部65は、変倍又はフォーカ
ス動作を行う直前に、変倍位置信号と変倍特定信号との
組み合わせコードのうち、変倍位置信号から得られるパ
ターン無しに対応した信号を基準にして変倍又はフォー
カス動作を許容するか否かを判断している。このように
すれば、例えば、移動筒12が正規の変倍位置に位置し
ていて、摺動子とパターンとの間で接触不良が生じた場
合、誤動作や動作中止等の不都合が生じても、パターン
無しに対応した信号に基づいて判断すれば、パターン無
しに対応した信号が接触不良により変化しないから、前
述した不都合を未然に防止することができる。
【0045】本発明では、上記実施例で説明したパター
ン部38、39の形状に限定されず、例えば、図7に示
すように、変倍停止位置信号部70をパターン有りに、
また、変倍位置識別信号部71をパターン無しに構成し
たパターン部72、73を用いてもよい。この場合に
は、変倍位置識別信号部71のパターン無しに対応した
信号に基づいて変倍又はフォーカス動作を許容するか否
かを判断する。さらに、図8に示すように、変倍停止位
置信号部75、及び、変倍位置識別信号部76をそれぞ
れパターン無しに構成したパターン部77、78でもよ
い。この場合には、いずれか一方の信号部75、76の
パターン無しに対応した信号に基づいて変倍又はフォー
カス動作を許容するか否かを判断すればよい。
【0046】また、上記実施例では、組み合わせコード
を、2つのパターン部から得られる二値信号の組み合わ
せとしているが、本発明ではこれに限らず、2つ以上の
パターンを用いて、2つ以上の二値信号の組み合わせで
構成してもよい。
【0047】上記実施例では、フォーカス駆動の方向が
移動筒12の一回転方向で行われるため、変倍位置識別
信号部45の一方のエッジを変倍停止位置信号部42の
一方のエッジからずらして形成し、変倍方向の一方向で
フォーカス原点用の信号を得るようにしているが、本発
明ではこれに限らず、フォーカス駆動の方向が移動筒の
双方向で行われる場合、変倍位置識別信号部の双方のエ
ッジを変倍停止位置信号部の双方のエッジから同じ長さ
ずつずらして形成し、変倍方向のどちら側からでもフォ
ーカス原点用の信号が得られるようにしてもよい。
【0048】上記実施例では、摺動用電気部材36と導
体パターン部材35との接触式の検出器で移動筒12の
位置を検出しているが、本発明ではこれに限らず、光反
射式タイプのパターン部材と、光電センサとからなる非
接触式の検出器を用いて移動筒の位置を検出してもよ
い。
【0049】また、上記実施形態では、変倍機構10の
移動筒12が撮影光軸18を中心として回転するタイプ
であるため、導体パターン部材35を移動筒12の外周
にその周方向に沿って配置したが、本発明ではこれに限
らず、移動筒12が撮影光軸18の方向に沿って移動す
るタイプの変倍機構10の場合には、導体パターン部材
35を撮影光軸18の方向に沿って配置する。この場
合、導体パターン部材35を固定部材に、他方、摺動用
電気部材36を移動筒又は移動筒と一緒に移動する部材
に設ければよい。
【0050】上記実施形態は、2群ズームレンズとして
説明しているが、本発明ではこれに限らず、変倍時に固
定部材に対しレンズをもった移動筒が相対的に移動する
ものであれば、他のタイプのズームレンズにも適用する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明の変倍装置によれ
ば、動作確認制御部が、変倍又はフォーカス動作を行う
直前に、基準信号部のパターン無しに対応した信号に基
づいて変倍又はフォーカス動作を許容するから、例え
ば、移動筒が正規の変倍位置に位置していても、検出器
とパターン部との間で接触不良が生じた場合でも、パタ
ーン無しに対応した信号が接触不良により変化しないた
め、動作中止や誤動作等の不都合を未然に防止すること
ができる。また、修正動作を行うタイプと比較した場合
には、修正動作を行わずに済むから、変倍又はフォーカ
スを迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変倍装置に用いられる導体パター
ン部材の形状を示した展開図である。
【図2】可変焦点カメラのレンズ鏡筒を示した断面図で
ある。
【図3】移動筒の回転に対して撮影レンズが移動する軌
跡を示したグラフである。
【図4】カメラに設けられた制御回路の要部を示すブロ
ック図である。
【図5】カメラに設けられた制御回路の他の要部を示す
ブロック図である。
【図6】カメラの動作を示すフォローチャートである。
【図7】他の実施例の導体パターン部材の形状を示す説
明図である。
【図8】別の実施例の導体パターン部材の形状を示す説
明図である。
【符号の説明】
11 モータ 12 移動筒 35 導体パターン部材 36 摺動用電気部材 38 第1パターン部 39 第2パターン部 42 変倍停止位置信号部 45 変倍位置識別信号部 65 動作監視制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイド端からテレ端までの変倍域内に複
    数の停止位置が予め設定され、モータで駆動される移動
    筒を前記停止位置のいずれかに停止させることによって
    変倍位置が決められる変倍装置において、 カメラ側の固定部材又は前記移動筒の一方に固定され、
    移動筒の移動方向に関して並列に配置された少なくとも
    2つの検出部と、 前記固定部材又は移動筒の他方に固定され、移動筒の移
    動により前記検出部との検出位置を変えながら相対的に
    移動する少なくとも2つのパターン部と、 前記各パターン部又は各検出部からそれぞれ得られる二
    値信号の組み合わせコードに基づいて移動筒の移動位置
    を特定する変倍特定部と、 前記変倍又はフォーカス動作の直前に、前記組み合わせ
    コードを確認し、確認した組み合わせコードに基づいて
    変倍又はフォーカス動作を許容するか否かを判断する動
    作監視制御部と、を備え、 前記パターン部のうちの何れかには、前記停止位置ごと
    に所定長さでパターンを無しに形成して二値信号のうち
    のパターン無しに対応した信号を与える基準信号部が移
    動筒の変倍移動範囲内に複数配列されており、前記動作
    監視制御部は、前記組み合わせコードのうちの前記基準
    信号部のパターン無しに対応した信号だけに基づいて変
    倍又はフォーカス動作の判断を行うようにしたことを特
    徴とする変倍装置。
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