JPH11351925A - 電磁流量計用測定管 - Google Patents

電磁流量計用測定管

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JPH11351925A
JPH11351925A JP15922898A JP15922898A JPH11351925A JP H11351925 A JPH11351925 A JP H11351925A JP 15922898 A JP15922898 A JP 15922898A JP 15922898 A JP15922898 A JP 15922898A JP H11351925 A JPH11351925 A JP H11351925A
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JP
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tube
coil
measuring tube
excitation
pipe
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JP15922898A
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Shingo Komatsu
進吾 小松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 渦電流による影響を低減し、励磁の周波数が
高速であっても励磁電流の立ち上がり、立ち下がりによ
る磁束微分ノイズの影響が少なく、ゼロ点の安定化と耐
ノイズ性の向上を図る。 【解決手段】 測定管1の外周に管路8を挟んで上下に
平行に対向する二個の平坦面部20を測定管1の全長に
わたってそれぞれ形成する。これらの平坦面部20の中
央に励磁コイル2を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電性流体、特に高
温流体やスラリー流体などの流体の流量を測定する電磁
流量計の測定管に関し、さらに詳しくは丸棒から製作さ
れる比較的小型の測定管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】測定管内を流れる高温流体やスラリー流
体(固液混相流)などの導電性流体の流量を電気信号に
変換して測定する電磁流量計は、通常測定管を非磁性材
からなるステンレス、セラミックス等で形成し、その内
周に計測する流体に対する耐蝕性、耐摩性、電気的絶縁
性等を向上させるために、PFA(パーフルオロアルキ
ルビニルエーテル共重合樹脂)、PTFE(四フッ化エ
チレン樹脂)、ネオプレン等からなるライニングを内張
りしている。測定管のうち特に小口径、例えば口径が2
5mm程度の測定管をステンレスで製作する場合、40
〜50mmのステンレスからなる丸棒を切削加工するこ
とにより筒状体に形成してその中心孔を被測定流体の管
路とし、周面に励磁コイルと電極を取付けるための穴を
形成している。
【0003】図9および図10にこのような小口径の測
定管を備えた電磁流量計の従来例を示す。これらの図に
おいて、1はステンレスの丸棒を切削加工することによ
り形成された小口径の測定管で、この測定管1の周面に
はそれぞれ一対からなる励磁コイル2と電極3が取付け
られている。一対の励磁コイル2は、測定管1の外周に
上下に対向するように形成したコイル取付穴5にコア4
を介してそれぞれ配設され、被測定流体6の流れ方向と
直交する磁界を形成する。一対の電極3は、前記測定管
1の周面の軸線方向中央部に左右方向において対向する
ように貫通して形成された電極用穴7にそれぞれ取付け
られることにより前記励磁コイル2による磁界と直交
し、内端が測定管1の管路8内に臨むことにより被測定
流体6との接液面を形成している。また、測定管1の管
路8を形成する内周面には、電気的絶縁性と耐食性をも
たせるためにPFA、PTFE等からなるライニング9
が内張りされている。なお、10は一端が電極3に接続
された信号リード線で、この信号リード線10は90°
ノイズの発生を防止するために前記測定管1の外周に沿
って測定管1の軸線と直交するように垂直に立ち上げら
れ、図示しない変換器に接続されている。
【0004】このような構造において、一対の励磁コイ
ル2に通電し、これらを励磁することにより、測定管1
内に被測定流体6の流れ方向と直交する磁界を発生させ
る。磁界が発生すると、電磁誘導により磁界の方向と被
測定流体6の流れの方向の双方に対して直交する方向の
起電力が流速および励磁電流に比例して発生し、この起
電力を一対の電極3によって取出し、信号リード線10
によって変換器に導き、増幅、演算処理することにより
流体の流量を測定することができる。
【0005】電磁流量計における励磁コイル2の励磁方
式としては、矩形波励磁方式と、高速矩形波励磁方式の
2方式がある。矩形波励磁方式は、50〜60Hz以下
の低周波数で励磁コイル2を励磁するもので、ゼロ点の
安定性がよく、また低消費電力型であるという特長を有
し、現在主流をなしている。
【0006】しかしながら、この矩形波励磁方式は、被
測定流体6のスラリー濃度が高い場合、流体ノイズ(ス
ラリーによる電極の機械的損傷、電気化学的腐蝕等によ
って発生するノイズ)が大きく、S/N比が低下し出力
が不安定になるという問題があった。このノイズは低周
波数ほどレベルが高い1/fノイズ特性をもち、その1
/fノイズの周波数領域は励磁周波数と重なるため、矩
形波励磁方式ではノイズを除去できない。
【0007】高速矩形波励磁方式は、矩形波励磁方式の
もつゼロ点の安定性という長所を生かしながら、従来よ
り高い周波数で励磁コイル2を励磁し、信号をサンプリ
ングする方式である。すなわち、この方式はノイズの1
/f領域から信号周波数を分離するために励磁周波数を
高くしたもので、励磁周波数としてはf/fex=6以上
の周波数帯域でホワイトノイズが支配的になるノイズ特
性に着目して設定される(例:100Hz〜200H
z)。なお、図11(a)、(b)に矩形波励磁方式と
高速矩形波励磁方式の励磁電流を示す。
【0008】しかしながら、高速矩形波励磁方式は、高
周波励磁を行ったとき、励磁電流の立ち上がり、立ち下
がりによる磁束微分ノイズの影響が大きいため、実際の
磁束は高速に立ち上がらず、定常領域が確保できずにサ
ンプリングできないという問題があって、実際には高速
励磁に限界があった。この磁束微分ノイズは、図11
(c)に示す電極電圧の立ち上がり、立ち下がりに見ら
れるスパイク性電圧部分Bであり、測定誤差となる。そ
して、磁束微分ノイズの発生原因は測定管1やコア4に
発生する渦電流に起因しているものと考えられている。
すなわち、測定管1の場合は金属製であると、図9およ
び図10に破線で示すように渦電流15が励磁コイル2
の周囲に発生する。この場合の渦電流損失は、次式で表
される。
【0009】
【数1】
【0010】ここで、Kは定数、fは周波数、Bは磁場
の大きさ、tは面積、σは比抵抗、aは測定管の長さ、
bは測定管の外径である。
【0011】このような渦電流15が発生すると、被測
定流体6中に励磁コイル2による磁界とは逆の磁界が発
生して励磁コイル2による磁界を弱めてしまう。これは
励磁周波数が高ければ高いほど渦電流15も大きくなる
ので問題をさらに複雑にしていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように高速矩
形波励磁方式においては、コア4や測定管1に発生する
渦電流15に起因して磁束微分ノイズが発生するため、
励磁波形が高速に立ち上がらず、そのため十分に立ち上
がらないうちに極性が切り替わってしまうと信号が正し
く取り出せないという問題があった。
【0013】そこで、速く励磁が立ち上がるように励磁
コイル2にインナーコアに当たる鍔部4aを備えたコア
4を設けるなどして効率のよい励磁コイルや測定管を構
成することが必要となる。
【0014】しかしながら、励磁の周波数が高速なた
め、十分な磁束を得るために強い磁界をかけると、その
分磁束の変化も急峻になるため、測定管1、コア4およ
び鍔部4aの表面に渦電流15が発生することが知られ
ている。特に、測定管1には磁束の殆どが通過するた
め、その影響は大きい。
【0015】そこで、測定管1に発生する渦電流の強度
についてシミュレーションを行った。図12に渦電流1
5の強度分布を示す。この図から明らかなように、コイ
ル取付穴5が形成されている測定管1の上側と下側の部
分、すなわち2点鎖線16よりコイル側の肉厚部分Mで
励磁コイル2に最も近いコイル取付穴5の周壁部分に大
きな渦電流15が発生し、コイル取付穴5から遠のくに
したがって弱くなることが判明した。ここで、A1 〜A
10は渦電流15の強度で、A1 >A2 >A3 >……>A
10である。
【0016】そこで、本発明者は測定管1のコイル取付
部の形状を種々変更して実験を行った結果、渦電流15
が発生する部分M、特に磁界への影響が大きい渦電流の
強度が大の部分を取り除き測定管1と励磁コイル2の外
周との間に一定以上の隙間を設けるか、または励磁コイ
ル2を取り囲んでいる測定管1の上側と下側の肉厚部分
M全体を除去した形状にすると、渦電流自体の発生が少
なくなり、磁界への影響を少なくすることができること
を確認した。
【0017】本発明は上記した従来の問題および実験結
果に基づいてなされたもので、その目的とするところ
は、渦電流による影響を低減し得る構造とすることによ
り励磁の周波数が高速であっても励磁電流の立ち上が
り、立ち下がりによる磁束微分ノイズの影響が少なく、
ゼロ点の安定化および耐ノイズ性の向上を可能にした電
磁流量計用測定管を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、丸棒を加工して形成される電磁流量計
の測定管において、前記測定管の外周に管路を挟んで平
行に対向する二個の平坦面部を測定管の全長にわたって
それぞれ形成し、これらの平坦面部を励磁コイルの取付
部としたことを特徴とする。
【0019】第2の発明は、丸棒を加工して形成される
電磁流量計の測定管において、前記測定管の外周で軸線
方向の中央部に管路を挟んで対向する二個のコイル取付
溝を径方向に形成し、これらのコイル取付溝に励磁コイ
ルをそれぞれ配設し、コイル取付溝の溝幅を励磁コイル
の外径の略1.2倍以上に設定したことを特徴とする。
【0020】第3の発明は、丸棒を加工して形成される
電磁流量計の測定管において、前記測定管の外周で軸線
方向の中央部に管路を挟んで対向する二個のコイル取付
穴を形成し、これらのコイル取付穴に励磁コイルをそれ
ぞれ配設し、コイル取付穴の穴径を励磁コイルの外径の
略1.2倍以上に設定したことを特徴とする。
【0021】第4の発明は、上記第1、第2または第3
の発明において、測定管に励磁コイルの位置決め部を設
けたことを特徴とする。
【0022】第1の発明においては、測定管の外周に励
磁コイルの取付部となる平坦面部を全長にわたって形成
しているので、励磁コイルを取り囲み渦電流の発生原因
となる肉厚部分がない。したがって、渦電流損失を低減
することができ、高周波励磁を行ったとき、励磁電流の
立ち上がり、立ち下がりによる磁束微分ノイズの影響が
少なく、ゼロ点の安定した出力を得ることができる。
【0023】第2の発明においては、励磁コイルとコイ
ル取付溝との間に一定以上の隙間を設けているので、測
定管の励磁コイルを取り囲む肉厚部分に渦電流が発生し
ても小さい渦電流でしかなく、渦電流損失を低減するこ
とができる。したがって、高周波励磁を行ったとき、励
磁電流の立ち上がり、立ち下がりによる磁束微分ノイズ
の影響が少なく、ゼロ点の安定した出力を得ることがで
きる。
【0024】第3の発明においては、コイル取付穴の穴
径を励磁コイルの外径の略1.2倍以上に設定している
ので、渦電流の影響を少なくすることができる。図12
において、渦電流15の強度A1 〜A10は、コイル取付
穴5の周壁部において最も大きく、コイル取付穴5から
遠のくにしたがって弱くなる。励磁コイル2の外径をB
とすると、コイル取付穴5の底面外周部における渦電流
15の強度はA5 である。そこで、コイル取付穴5の周
壁部における渦電流の強度もA5 程度以下になるように
斜線部を削除してコイル取付穴5の穴径を大きくする。
このコイル取付穴5の穴径は、励磁コイル2の外径Bの
略1.2倍以上が好ましく、励磁コイル2とコイル取付
穴5との間に一定以上の隙間Gを設ける。この結果、測
定管1の斜線部が削除された肉厚部分Mに渦電流が発生
しても小さい渦電流でしかなく、渦電流損失を低減する
ことができる。したがって、高周波励磁を行ったとき、
励磁電流の立ち上がり、立ち下がりによる磁束微分ノイ
ズの影響が少なく、ゼロ点の安定した出力を得ることが
できる。
【0025】第4の発明においては、測定管に励磁コイ
ルの位置決め部を設けているので、励磁コイルを所定の
位置に確実に位置決めして固定することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る電
磁流量計用測定管の第1の実施の形態を示す斜視図、図
2は同測定管の断面図である。なお、図中従来技術の欄
で示した構成部材等と同一のものについては同一符号を
もって示し、その説明を適宜省略する。これらの図にお
いて、測定管1はステンレス等の非磁性材料からなる丸
棒を切削加工することにより形成され、中心に貫通孔か
らなる管路8を有している。この管路8の内周面はライ
ニング9によって内張りされている。
【0027】また、測定管1の上側と下側の外周面に
は、前記管路8を挟んで平行に対向する平坦面部20が
測定管1の全長にわたってそれぞれ形成されており、こ
れらの平坦面部20が励磁コイル2の取付部を形成して
いる。励磁コイル2は、各平坦面部20の中央に測定管
1および電極3の軸線に対して直交するように固定され
ることにより、通電時に管路8内に被測定流体6の流れ
方向と直交する磁界を発生させる。したがって、励磁コ
イル2は、測定管1内に埋め込まれておらず、全体が測
定管1の上方および下方に露出している。すなわち、本
実施の形態においては、図9および図10に示したコイ
ル取付穴5の代わりに測定管1の上下面に形成した平坦
面部20を励磁コイル2の取付部とすることにより、励
磁コイル2を取り囲んでいる肉厚部分をなくし、励磁コ
イル2の周囲に渦電流が発生しないようにしたものであ
る。
【0028】ここで、前記励磁コイル2を平坦面部20
の所定位置に位置決めして固定するために平坦面部20
に位置決め部を設けておくとよい。位置決め部として
は、種々の形状、構造を採用することができるが、図3
〜図5に示すような位置決め構造を採用すると位置決め
のための別部材を一切必要とせず、簡単にかつ正確に位
置決めすることができる。すなわち、図3は平坦面部2
0の中央に凹部21を形成し、この凹部21に嵌合する
突起部22をコア4の一端に一体に延設した例、図4は
平坦面部20に環状溝23を形成し、この環状溝23に
嵌合する環状突起24をコア4の一方の鍔部4aに一体
に突設した例を示す。また、図5は平坦面部20に複数
個の位置決め用突起25を一体に突設し、この位置決め
用突起25が嵌合する位置決め用穴26をコア4の一方
の鍔部4aに形成した例を示す。
【0029】このような構造からなる測定管1にあって
は、励磁コイル2の周囲を取り囲み渦電流の発生箇所と
なる、図10における肉厚部分Mを全く備えていないの
で、渦電流損失を低減することができ、磁界への影響を
少なくすることができる。したがって、高周波励磁にお
いて、励磁電流の立ち上がり、立ち下がりによる磁束微
分ノイズの影響が少なく、安定したゼロ点を得ることが
でき、より高い励磁周波数(400〜500Hz)での
励磁を可能にするとともに電磁流量計の耐ノイズ性を向
上させることができる。
【0030】また、励磁コイル2を取り囲む肉厚部分M
を備えていないので、測定管1を軽量化することができ
る。さらに、位置決め部21,23または25を測定管
1に設けているので、励磁コイル2を平坦面部20の所
定位置に高精度に位置決めして固定することができ、取
付作業も容易である。
【0031】図6は本発明の第2の実施の形態を示す断
面図、図7は測定管の斜視図である。この実施の形態に
おいては、測定管1の上側と下側の外周面で軸線方向の
中央部に、管路8を挟んで平行に対向する二個のコイル
取付溝30を測定管1の径方向に形成し、これらのコイ
ル取付溝30に励磁コイル2をそれぞれ配設している。
コイル取付溝30の溝幅Wは、励磁コイル2の外径をB
とすると、W >1.2Bとなるように設定されてい
る。W >1.2Bに設定すると、図12に示すように
コイル取付穴5の周壁部における渦電流の強度A5 をコ
イル取付穴5の底面外周部における渦電流15の強度A
5 と略等しくすることができる。
【0032】このようにコイル取付溝30の溝幅Wをコ
イル外径Bの略1.2倍以上に設定して励磁コイル2と
コイル取付溝30の溝壁31との間に十分な隙間Gを形
成しておくと、励磁コイル2を励磁したときに測定管1
の励磁コイル2を挟んで測定管1の軸線方向に対向する
肉厚部分M1 に発生する渦電流15を著しく小さくする
ことができる。したがって、上記した実施の形態と同様
に渦電流損失が少なく、高周波励磁において励磁電流の
立ち上がり、立ち下がりによる磁束微分ノイズの影響が
少なく、安定したゼロ点を得ることができる。なお、コ
イル取付溝30の溝幅Wが1.2B以下であると、渦電
流損失が大きくなるため好ましくない。
【0033】図8は本発明の第3の実施の形態を示す断
面図である。この実施の形態においては、測定管1の上
側と下側の外周面で軸線方向の中央部に、管路8を挟ん
で対向する二個のコイル取付穴5を形成し、これらのコ
イル取付穴5に励磁コイル2をそれぞれ配設し、コイル
取付穴5の穴径Xを励磁コイルの外径Bの略1.2倍以
上に設定している。
【0034】このようにコイル取付穴5の穴径Xをコイ
ル外径Bの略1.2倍以上に設定すると、励磁コイル2
とコイル取付穴5の穴壁との間に十分な隙間Gを形成す
ることができるので、上記した第2の実施の形態と同様
に励磁コイル2を励磁したときに測定管1の励磁コイル
2を取り囲んでいる肉厚部分M2 に発生する渦電流を著
しく小さくすることができる。したがって、渦電流損失
が少なく、高周波励磁において励磁電流の立ち上がり、
立ち下がりによる磁束微分ノイズの影響が少なく、安定
したゼロ点を得ることができる。
【0035】なお、上記した実施の形態においては、フ
ランジレスタイプの測定管に適用した例を示したが、両
端にフランジを一体的に備えた測定管であってもよい。
その場合、上記した第1の実施の形態においては、フラ
ンジ部分を除く測定管の管本体全長に平坦面部を形成す
ればよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電磁流
量計用測定管によれば、励磁コイルの励磁によって発生
する渦電流を励磁コイルの取付部の形状を変えることに
より小さくするようにしたので、構造が簡単で渦電流損
失を低減することができる。したがって、高周波励磁を
行ったとき、励磁電流の立ち上がり、立ち下がりによる
磁束微分ノイズの影響が少なく、安定したゼロ点を得る
ことができ、より高い励磁周波数(400〜500H
z)での励磁を可能にするとともに電磁流量計の耐ノイ
ズ性を向上させることができ、高速矩形励磁方式の電磁
流量計に用いて好適である。また、本発明によれば、測
定管に位置決め部を設けているので、励磁コイルを所定
の位置に高精度に位置決め固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電磁流量計用測定管の第1の実
施の形態を示す斜視図である。
【図2】 同測定管の断面図である。
【図3】 位置決め部を設けた実施の形態を示す断面図
である。
【図4】 位置決め部を設けた他の実施の形態を示す断
面図である。
【図5】 位置決め部を設けたさらに他の実施の形態を
示す断面図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図7】 電磁流量計の外観斜視図である。
【図8】 本発明の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図9】 電磁流量計の従来例を示す外観斜視図であ
る。
【図10】 同流量計の断面図である。
【図11】 (a)は矩形波励磁方式における励磁電流
の波形、(b)は高速矩形波励磁方式における励磁電流
の波形、(c)は電極電圧の波形、(d)はサンプリン
グ信号のタイミングチャートである。
【図12】 渦電流の強度分布を示す図である。
【符号の説明】
1…測定管、2…励磁コイル、3…電極、4…コア、5
…コイル取付穴、6…被測定流体、7…電極用穴、8…
管路、9…ライニング、10…信号リード線、15…渦
電流、20…平坦面部、21…凹部、23…環状溝、2
5…位置決め用突起、30…コイル取付溝、M,M1 ,
M2 …肉厚部分。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸棒を加工して形成される電磁流量計の
    測定管において、 前記測定管の外周に管路を挟んで平行に対向する二個の
    平坦面部を測定管の全長にわたってそれぞれ形成し、こ
    れらの平坦面部を励磁コイルの取付部としたことを特徴
    とする電磁流量計用測定管。
  2. 【請求項2】 丸棒を加工して形成される電磁流量計の
    測定管において、 前記測定管の外周で軸線方向の中央部に管路を挟んで対
    向する二個のコイル取付溝を径方向に形成し、これらの
    コイル取付溝に励磁コイルをそれぞれ配設し、コイル取
    付溝の溝幅を励磁コイルの外径の略1.2倍以上に設定
    したことを特徴とする電磁流量計用測定管。
  3. 【請求項3】 丸棒を加工して形成される電磁流量計の
    測定管において、 前記測定管の外周で軸線方向の中央部に管路を挟んで対
    向する二個のコイル取付穴を形成し、これらのコイル取
    付穴に励磁コイルをそれぞれ配設し、コイル取付穴の穴
    径を励磁コイルの外径の略1.2倍以上に設定したこと
    を特徴とする電磁流量計用測定管。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の電磁流量計
    用測定管において、測定管に励磁コイルの位置決め部を
    設けたことを特徴とする電磁流量計用測定管。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102011079352A1 (de) * 2011-07-18 2013-01-24 Endress + Hauser Flowtec Ag Magnetisch-induktives Durchflussmessgerät

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