JP3172069B2 - 電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計

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JP3172069B2
JP3172069B2 JP29717395A JP29717395A JP3172069B2 JP 3172069 B2 JP3172069 B2 JP 3172069B2 JP 29717395 A JP29717395 A JP 29717395A JP 29717395 A JP29717395 A JP 29717395A JP 3172069 B2 JP3172069 B2 JP 3172069B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、測定管内を流れ
る被測定流体に対して交差方向に磁界を発生させ、この
磁界を横切る流体の流量に応じて発生する起電力を、上
記測定管の直径上に対向して設けられた少なくとも一対
の電極を通じて検出することにより、上記流量を測定す
る電磁流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は電磁流量計50の測定原理を示す
構成図であり、図において、51は内面がテフロン等に
よってライニング処理された測定管、52は測定管51
内を流れる導電性液体である被測定流体、53は測定管
51の外周に設けられたコア、54はそのコア53に巻
かれた磁界発生手段としてのコイル、55は測定管51
の直径上で対向し且つ磁界と交差する位置に設けられた
少なくとも一対の電極、56はその電極55によって検
出された起電力からノイズ等を取り除き、この起電力か
ら被測定流体52の流量に応じた信号に変換する変換器
である。
【0003】図7は従来の電磁流量計50におけるコイ
ル54のリード線54aの引き出し状態を示すもので、
リード線54aは測定管51の両端外周部に形成された
溝部51aに沿って引き出されている。
【0004】次に動作について説明する。不図示の電源
からの給電によってコイル54を励磁すると、コア53
を通じて測定管51の軸線と直交する方向に磁界φが発
生する。この磁界内の測定管51に被測定流体52を移
動させると、ファラデーの電磁誘導の法則によって起電
力を発生する。この場合、磁界φが電気的に絶縁された
測定管51に直角に生じ、流れている被測定流体52の
導電率が低すぎなければ、一対の電極55間から起電力
が測定できる。この起電力は磁界φの強さと被測定流体
52の平均流速と電極間距離に比例するもので、この起
電力を計測することによって流量を測定できる。
【0005】つまり、量記号および単位を次のようにす
ると、 量記号 物理量 単位 B 磁束密度 T D 測定管の内径 m v 平均軸方向流体速度 m/s E 起電力 V k 定数 − Q 体積流量 m3 /s ファラデーの法則に従って、起電力Eの大きさは、次の
式で示される。 E=kBDv ・・・(1) 体積流量は円管測定管の場合は次の式となる。 Q=(πD2 /4)・v ・・・(2) この関係があるので、式(1)は式(3)のように表さ
れる。 Q=(πD/4kB)・E ・・・(3) ここで、磁束密度Bを一定とすると、測定管内の流量
は、起電力Eを測定することによって求められる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁流量計は以
上のように構成されているので、図7に示すようにケー
ス57に収納した測定管51の両端部51bを該ケース
に溶接する際、溝部51aが両端部51bに近いため、
その溝部51aに嵌挿したリード線が溶接時の熱影響を
受けて、絶縁膜の一部が溶解して絶縁不良を生ずるなど
の不都合を生じる。この不都合はケース内部で生ずるた
め、製品が完成してから初めてわかる。従って、この不
都合がわかった段階ではすでに測定管51とケース57
を溶接しているため、不都合箇所の修理は事実上不可能
であり、これにより流量計全体が使用できなくなる。ま
た、測定管51内を流れる被測定流体52の脈動などに
よる長時間の振動に基づいて、リード線がずれたり破断
する等の課題があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、溶接時の熱影響を避けるとととも
に、リード線を確実に保持し固定することのできる電磁
流量計を得ることを目的とする。また、この発明は部品
点数を少なくして構成を簡略化し、安価な電磁流量計を
得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る電磁流量計は、被測定流体を通す測定管に直交する磁
界を該測定管内に発生させる磁界発生手段と、前記磁界
の作用により前記被測定流体中に発生した起電力を測定
するように前記測定管の直径上で対向して設けられた少
なくとも一対の電極とを備え、前記磁界発生手段のコイ
ルからのリード線を嵌挿するように前記測定管に設けら
れた溝部をブラケットで覆ったものである。
【0009】請求項2記載の発明に係る電磁流量計は、
リード線を嵌挿した溝部を、磁束帰還回路の一部を形成
するアウターコアで覆ったものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の電磁流量計を示す一部
を切断した正面図、図2はその一部を切断した側面図、
図3は図1のIII−III線に沿う横断平面図であ
る。図において、1は導電性液体である被測定流体を通
す非磁性であるステンレス製の測定管、2は被測定流体
に直交する磁界を前記測定管内に発生させるように該測
定管の直径上で対向して設けられた磁界発生手段として
のコイル、3は測定管の直径上で対向して設けられた少
なくとも一対の電極、4は測定管1の収容穴4−1、コ
イル2の収容室4−2a,4−2b、電極3の収容室4
−3等を一体形成した検出器としての鉄製のケース、5
は測定管1の両端部外周に設けた第1の磁路形成部材と
してのリング(ブラケット)、6は測定管の両端部のリ
ング5同士を接続するとともに前記コイル2を前記測定
管1に押圧支持する第2の磁路形成部材としてのアウタ
ーコアを兼ねたブラケットである。
【0011】上記測定管1は内面および端面に耐食性、
耐摩耗性の為のライニング処理7を施してあり、その端
面に接液リング8が取り付けられている。このライニン
グ処理7の材料としては、例えばふっ素樹脂、クロロプ
レンゴム、ポリウレタンゴム、セラミックス等を用い
る。また、接液リング8の材料としては、例えばステン
レス鋼、白金・インジウム、タンタル、チタン、ハステ
ロイB、ハステロイC、モネル、導電性ふっ素樹脂等を
用いる。
【0012】上記コイル2は、測定管1の直径範囲にお
いて磁界を平行に発生させるために、インナーコア9を
介して測定管の外周に位置決め固定するとともに、アウ
ターコアを兼ねたブラケット6で測定管外面に取り付け
られている。
【0013】そして、上記コイル2のリード線2aは図
4、図5に示すように、測定管1の外周面に形成された
溝部1aに嵌挿され、この溝部1aをリング5で覆って
いる。上記電極3は、電極棒3aの先端が測定管1内に
位置するように該測定管に取り付けられ、この電極棒に
リード線10が取り付けられている。
【0014】次に上記の各構成部品からなる電磁流量計
の組み付け方について説明する。まず、両端部外周に、
リング5を取付けた測定管1をケース4の収容穴4−1
に挿通し、その後、コイル2をケース4の収容室4−2
a,4−2bに挿入して測定管1の外周面に取り付け、
そのコイル2のリード線2aを溝部1aに嵌挿した後、
コイル2および溝部1aを覆うように、かつ測定管1の
両端外周面にリング5を接続するようにブラケット6を
該測定管1に取り付け、この状態でケース4と測定管1
の接合部(両端部)を溶着する。そして、ケース4の電
極収容室4−3において、測定管1に電極3を取り付け
るとともにコイル2、電極3の各リード線2a,10を
収容室4−2aより取出す。
【0015】上記構成の電磁流量計は、測定間1の左右
の配管11a,11bに合致させて接続固定するもの
で、この接続の仕方には、フランジ接続方式、フランジ
挟み込み方式、サニタリ接続方式、ねじ接続方式に種々
の方式がある。
【0016】次に動作について説明する。不図示の電源
からの給電によってコイル2を励磁すると、コイル2を
巻き付けたコア2−1、インナーコア9、リング5、ブ
ラケット6を通して測定管1の軸線と直交する方向に磁
界がを発生する。この磁界内の測定管1に被測定流体を
移動させると、ファラデーの電磁誘導の法則によって起
電力を発生する。この場合、磁界φが電気的に絶縁され
た測定管1に直角に生じ、流れている被測定流体の導電
率が低すぎなければ、一対の電極3間から起電力が測定
できる。この起電力は磁界φの強さと流体の平均流速と
電極間距離に比例するので、この起電圧を計測すること
によって流量を測定できる。
【0017】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、測定管1の外周に形成した溝部1aを、コイル2の
リード線2aを嵌挿した後ブラケットで覆うことによ
り、リード線2aは溶接時の熱影響を受けることがな
く、従って、絶縁不良を生じることなく、リード線を確
実に保持し固定することのできる効果が得られる。
【0018】また、上記ブラケットとして、磁束帰還回
路の一部を形成する磁路形成部材を利用することによ
り、特別にブラケットを用意する必要がなく、構成を簡
略化して安価に得ることができる効果が得られる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、リード線を嵌挿した測定管外周の溝部をブラケッ
トで覆って構成したので、リード線は溶接時の熱影響を
受けることがない。従って、絶縁不良を生じることな
く、リード線を確実に保持し固定することができ、被測
定流体の脈動などによる振動を受けても、リード線がず
れたり破断することがないという効果がある。
【0020】請求項2記載の発明によれば、ブラケット
として、磁束帰還回路の一部を形成するアウターコアを
利用して溝部を覆うように構成したので、特別にブラケ
ットを用意する必要がなく、構成を簡略化して安価に得
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による電磁流量計を示
す一部を切断した正面図である。
【図2】その電磁流量計を示す一部を切断した側面図で
ある。
【図3】図2のIII−III線に沿う横断平面図であ
る。
【図4】測定管を示す一部を切断した正面図である。
【図5】測定管の一端部を示す正面図である。
【図6】電磁流量計の原理を説明する図である。
【図7】従来の電磁流量計のケースに取り付けた測定管
の平面図である。
【符号の説明】
1 測定管 1a 溝部 2 コイル(磁界発生手段) 2a リード線 3 電極 5 リング(磁路形成部材、ブラケット)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/58 - 1/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定流体を通す測定管と、前記被測定
    流体に直交する磁界を前記測定管内に発生させる磁界発
    生手段と、前記磁界の作用により前記被測定流体中に発
    生した起電力を測定するように前記測定管の直径上で対
    向して設けられた少なくとも一対の電極と、前記磁界発
    生手段のコイルからのリード線を嵌挿するように前記測
    定管の外面に設けられた溝部と、この溝部を覆うブラケ
    ットとを備えた電磁流量計。
  2. 【請求項2】 リード線を嵌挿した溝部を、磁束帰還回
    路の一部を形成する磁路形成部材で覆ったことを特徴と
    する請求項1記載の電磁流量計。
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