JPH11351723A - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置

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Publication number
JPH11351723A
JPH11351723A JP10173956A JP17395698A JPH11351723A JP H11351723 A JPH11351723 A JP H11351723A JP 10173956 A JP10173956 A JP 10173956A JP 17395698 A JP17395698 A JP 17395698A JP H11351723 A JPH11351723 A JP H11351723A
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JP
Japan
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carry
lid
cooling chamber
roller
cover
Prior art date
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Pending
Application number
JP10173956A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiya Daimatsu
佳也 大松
Yoshinari Fujiwara
善也 藤原
Akio Fujiwara
章夫 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujiwara Techno Art Co Ltd
Original Assignee
Fujiwara Techno Art Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujiwara Techno Art Co Ltd filed Critical Fujiwara Techno Art Co Ltd
Priority to JP10173956A priority Critical patent/JPH11351723A/ja
Publication of JPH11351723A publication Critical patent/JPH11351723A/ja
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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置レイアウトの変更や冷却装置の転用
等に容易に対応することができ、かつ汎用的に製作する
ことができる冷却装置を提供することを目的とする。さ
らに、CIP洗浄によって搬送手段のうち冷却室外に存
在する部分の全部又は一部を洗浄することができ、洗浄
に要する工数や費用を削減することができる冷却装置を
提供する。 【解決手段】 搬入口と搬出口とを有する冷却室と、該
冷却室内において冷却処理される被処理物を該搬入口か
ら該冷却室内部を経由して該搬出口へと導く搬送路によ
り搬送する搬送手段とを備えた冷却装置であって、該搬
送路の該搬入口側及び該搬出口側の少なくとも一方の該
搬送手段の端部が、該冷却室に対し、搬送経路に沿って
移動自在に形成された冷却装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却装置(冷凍装
置を含む。以下同じ。)に関し、より詳細にはベルトコ
ンベア等の搬送手段によって搬送される被処理物を冷却
(冷凍を含む。以下同じ。)する冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷却室内において冷却処理される被処理
物を、ベルトコンベア等の搬送手段によって冷却室の搬
入口から冷却室内部を経由して冷却室の搬出口へと搬送
しつつ冷却する冷却装置が多種知られている。このよう
な冷却装置は、冷凍食品等の冷却製品を製造する一連の
複数工程の一つである冷却工程を実施するために工場等
に設置される場合が多い。このため冷却工程の前工程を
実施する装置(例えば、冷凍ハンバーグを製造する場合
であれば、オーブン等の加熱装置)から被処理物を受け
取り、冷却処理済みの被処理物を、後工程を実施する装
置(例えば、包装装置)へと引き渡すことができるよう
に冷却装置は構成されることが必要であり、このため搬
送手段の搬送経路は、前工程を実施する装置と後工程を
実施する装置と冷却装置との位置関係(即ち、工場内に
おけるこれらの装置のレイアウト)が決定した後、それ
に合致するように決定されていた。そして、その決定さ
れた搬送経路に基づき、冷却装置がオーダーメイド的に
製作されていた。
【0003】また、冷却装置は、冷凍食品等の製造に代
表される食品工業に使用されることが多く、被処理物へ
の、雑菌等の汚染を確実かつ効果的に防止する必要があ
り、このため冷却装置をしばしば洗浄することが行われ
るようになっている。この洗浄のうち、冷却室内の洗浄
は、従来、高圧洗浄機(可搬のノズル部分から高圧の洗
浄液を吐出する装置)を作業員が操作することや、作業
員の手洗い(例えば、洗剤を含ませたスポンジ等による
こすり洗い)等によって行われていたが、洗浄の均一性
や洗浄費用の削減を図るため、近年ではCIP洗浄(定
置洗浄方法:Cleaning In Place)に
よって行われることが多くなった。CIP洗浄は、冷却
装置の冷却室内の所定位置に配置された複数のノズルか
ら洗浄液を噴射して冷却室内をむらなく強力に洗浄する
方法であり、例えば、洗浄剤の水溶液を泡状にして冷却
室内の汚染部分に噴射する方法や、多量の洗浄液をポン
プによって循環させつつ冷却室内の汚染部分に噴射する
方法等によって行われる。またこの冷却室内のCIP洗
浄によって、搬送手段のうち冷却室内に存在する部分も
同時に洗浄されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の冷却
装置においては、前工程を実施する装置と後工程を実施
する装置をつなぐ搬送手段の搬送経路は全く固定された
ものであったので、通常、搬送経路の変更を要求する装
置レイアウトの変更や冷却装置の転用等に従来の冷却装
置は容易に対応することができなかった(対応するため
には、搬送手段を交換したり搬送手段を機械的に改造す
ることを要したので、現実には困難となることが多かっ
た。)。さらに、冷却装置(特に、搬送手段の部分)を
汎用的に製作することができず、オーダーメイド的に製
作することを要するので、冷却装置を高価にしていた。
【0005】さらに、CIP洗浄によって搬送手段のう
ち冷却室内に存在する部分は洗浄されることができる
が、搬送手段のうち冷却室外に存在する部分はCIP洗
浄によって洗浄されず、搬送手段のうち冷却室外に存在
する部分の洗浄は高圧洗浄機を作業員が操作すること
や、作業員の手洗い等によって洗浄されていたので、洗
浄に要する工数や費用を上昇させる問題が生じていた。
【0006】そこで本発明では、装置レイアウトの変更
や冷却装置の転用等に容易に対応することができ、かつ
汎用的に製作することができる冷却装置を提供すること
を目的とする。さらに、CIP洗浄によって搬送手段の
うち冷却室外に存在する部分の全部又は一部を洗浄する
ことができ、洗浄に要する工数や費用を削減することが
できる冷却装置を提供することも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、搬入口と搬出
口とを有する冷却室と、該冷却室内において冷却処理さ
れる被処理物を該搬入口から該冷却室内部を経由して該
搬出口へと導く搬送路により搬送する搬送手段とを備え
た冷却装置であって、該搬送路の該搬入口側及び該搬出
口側の少なくとも一方の該搬送手段の端部が、該冷却室
に対し、搬送経路に沿って移動自在に形成された冷却装
置である。即ち、本発明の冷却装置(以下、「本装置」
という。)においては、被処理物を搬送する始点又は終
点である搬送手段の端部が、冷却室に対し、搬送経路に
沿って移動自在に形成される。こうすることで端部を、
搬送経路に沿った任意の所望位置に自由に配置すること
ができるので、被処理物を授受する装置(前工程を実施
する装置又は後工程を実施する装置)と冷却装置との位
置関係が変化しても本装置は容易に対応することができ
る。また、本装置は、その端部が移動自在であることか
ら、汎用的に製作された既製品として使用者へ供給され
ることができ、本装置の使用者において該端部の位置を
所望位置へと自由に配置及び調整することができる。以
上のことから、本装置は、本装置と被処理物を授受する
装置との位置関係が変化しても該端部を移動させて対応
することができるので装置レイアウトの変更や冷却装置
の転用等に容易に対応することができ、さらに、該端部
を移動させて該端部の位置を自由に調節することができ
るので汎用の既製品として製作され供給されることがで
きる。さらに、冷却室内をCIP洗浄する前に、該端部
を冷却室内部へ入れる方向へ移動させることで、搬送手
段のうち冷却室外に存在する部分の全部又は一部を冷却
室内に収納することができ、冷却室内のCIP洗浄に伴
って該全部又は一部を洗浄することができ、搬送手段の
洗浄に要する工数や費用を削減することができる。
【0008】本発明にいう端部が「移動」とは、端部と
冷却室の相対位置が変化することをいい、端部が冷却室
内部に収納される場合を含む。また、ここにいう「搬送
経路に沿う」とは、移動する端部近傍における搬送経路
の方向に沿うことをいう。端部が搬送経路に沿って移動
自在とされるので、端部が搬送経路の任意の所望位置に
配置されることができると共に、移動の過程で搬送手段
が搬入口及び搬出口に干渉することがなく、円滑に端部
を移動させることができる。
【0009】搬送手段は、被処理物を前工程を実施する
装置等から受け取り、搬入口を経由して冷却室内に搬入
し、冷却室内の所定経路に沿って搬出口へと導き、搬出
口を経由して冷却室外へ搬出し、そして後工程を実施す
る装置等へ被処理物を受け渡す。搬送手段は、このよう
に被処理物を搬送することができるものであればいかな
るものであってもよく、ベルトコンベア(ネットコンベ
アを含む。)やバケットコンベア等を例示することがで
き、被処理物が周囲の雰囲気と接触する面積が大きくな
り冷却されやすいことや被処理物の授受を容易に行うこ
とができることからはとりわけベルトコンベア(ネット
コンベアを含む。)を使用することが好ましい。この搬
送手段が被処理物を搬送する路を本発明にいう「搬送
路」という。従って、搬送路の途中に搬入口、冷却室、
そして搬出口が順に存在している。なお、冷却室内にお
ける被処理物の搬送路は、直線状や螺旋状等いかなるも
のでもよい。
【0010】搬送手段としてベルトコンベアを使用した
場合、搬送手段の端部が搬送経路に沿って移動自在にさ
れるには、該ベルトコンベアが、冷却室内部に固定され
る固定フレームと、移動自在に形成された搬送手段の端
部を構成する、該固定フレームに対し搬送経路に沿って
移動する移動フレームと、該ベルトコンベアを構成する
搬送ベルトの軌道位置を調整する軌道位置調整手段と、
を有するようにしてもよい。固定フレームは、冷却室内
部に固定的に取付けられたものであっても、また冷却室
の内壁と一体的に形成されたもの(冷却室内壁も含
む。)であってもよい。移動フレームは固定フレームに
対して搬送経路に沿って移動する。移動フレームは、搬
送手段の端部を構成するので、移動フレームの移動に伴
って該端部も移動し、その結果、該端部が搬送経路に沿
って移動させられる。移動フレームの、固定フレームに
対する移動は、いかなる方法によって行われてもよく、
例えば、移動フレーム(移動フレームに取付けられた取
手を含む。)を直接手で把持して所望方向へと移動させ
たり(必要に応じて、移動フレームの移動を止めるスト
ッパーを設けてもよい。)、移動フレームと固定フレー
ムとの間に油圧や空気圧等によって駆動される油空圧シ
リンダ(シリンダーとそれに挿入されるピストンとによ
って構成されるようなもの)を設けその伸縮によって移
動させてもよい。とりわけ、移動フレームと固定フレー
ムとのうちのいずれか一方がピニオンを有し、他方が、
該ピニオンと嵌合するラックを有し、該ピニオンの回転
によって移動フレームが移動可能にされるようにすれ
ば、ラックとピニオンという簡単かつ堅牢な構造をとり
ながら、ピニオンを回転させることで移動フレームの位
置調節を簡単かつ正確に行うことができる。
【0011】軌道位置調整手段はいかなるものであって
も良いが、例えば、ベルトコンベアの下方側に存する搬
送ベルト(即ち、被処理物を搬送する往路側とは逆の復
路側に位置しているベルト)の上面の所定位置におい
て、上下に移動可能なローラーを設け搬送ベルトの軌道
位置を調整するようにしてもよい。この場合、該ローラ
ーに所定重さの重りを取付けたり、該ローラーを下方に
付勢するばね(コイルばねや板ばね等)を取付けること
によって、該ローラーを介して押圧力を搬送ベルトに加
えながら、該ローラーが上下に移動可能な構造とするこ
とが好ましい。さらに、軌道位置調整手段としては、固
定フレームに軸着された固定ローラーと移動フレームに
軸着された移動ローラーとを有し、移動自在に形成され
た搬送手段の端部が移動した移動距離に応じて該固定ロ
ーラーと該移動ローラーとの間で搬送ベルトが折り返さ
れるように巻き取られることで搬送ベルトの軌道位置を
調整するようにしてもよい。固定ローラーと移動ローラ
ーとの位置変化は、移動自在に形成された搬送手段の端
部を構成する移動フレームの移動量と一定の関係を有す
ることから、固定ローラーと移動ローラーとの間に、該
端部が移動した移動距離(その移動距離に従って搬送ベ
ルトの必要長さが変化する)に応じて搬送ベルトが折り
返されるよう巻き取られるようにすることができ、軌道
位置調整手段を設けた本装置は、搬送手段の端部の任意
の位置で搬送ベルトの巡回が可能であり、さらに搬送手
段の端部が移動中にも搬送ベルトの巡回が可能となる。
【0012】また、本装置の冷却室内をCIP洗浄する
際には、冷却室内は洗浄液が飛散する状態になってお
り、冷却室の搬入口や搬出口が開放された状態では、こ
れらの開口を経由して洗浄液が冷却装置外部へと流出
し、雑菌等を含んだ洗浄液によって冷却装置外面や冷却
装置が配置されている床面等を汚染する場合がある(さ
らに、この汚染によって被処理物が汚染される場合もあ
る。)。そこで、本装置では、CIP洗浄時には、搬送
手段を冷却室内へと収納し、搬入口蓋によって搬入口を
閉鎖し及び/又搬出口蓋によって搬出口を閉鎖するよう
にしてもよい。このように搬送手段を冷却室内に収納し
開口(搬入口、搬出口)を閉鎖した後、CIP洗浄を行
うと開口から洗浄液が流出することを防止しつつ、搬送
手段全体をCIP洗浄によって洗浄することができるの
で極めて好都合である。搬入口蓋や搬出口蓋は、人手に
よって開閉を行ってもよいが、省力化、自動化及び開閉
の迅速化を図ることからは、自動開閉されてもよい。即
ち、搬入口蓋を自動開閉するための搬入口蓋開閉手段及
び/又は搬出口蓋を自動開閉するための搬出口蓋開閉手
段を本装置が有するようにしてもよい。搬入口蓋開閉手
段及び搬出口蓋開閉手段は、既存の種々のものを使用す
ることができるが、油圧や空気圧等によって駆動される
油空圧シリンダ(シリンダーとそれに挿入されるピスト
ンとによって構成されるようなもの)、電磁ソレノイド
等を用いたアクチュエーター、そしてボールねじ等を例
示することができる。さらに、搬入口蓋や搬出口蓋は開
閉される際、冷却室をその内部に有する装置本体の外面
と擦れ合わない方が、搬入口蓋や搬出口蓋そして該外面
を傷めないことから好ましい。特に、搬入口蓋や搬出口
蓋が閉じられた状態で該外面と密接するパッキンを有す
る場合、該パッキンを傷めないためには、搬入口蓋や搬
出口蓋が閉じられるまでは該外面と離れた状態で移動さ
せられることが好ましい(即ち、搬入口蓋や搬出口蓋が
該外面と接触するのはそれらが閉じられたときのみであ
り、それらが移動する際には該外面とは離れた状態にな
る。)。このためには、装置本体の外面と搬入口蓋との
間の外面搬入口間距離が減少して搬入口蓋が搬入口を閉
じるように搬入口蓋が移動させられそして外面搬入口間
距離が増加して搬入口蓋が搬入口を開くように搬入口蓋
が移動させられ、及び/又は、外面と搬出口蓋との間の
外面搬出口間距離が減少して搬出口蓋が搬出口を閉じる
ように搬出口蓋が移動させられそして外面搬出口間距離
が増加して搬出口蓋が搬出口を開くように搬出口蓋が移
動させられるようにすることが好ましい。このように搬
入口蓋や搬出口蓋を移動させるには種々の方法が採用で
きるが、例えば、ローラーとそれが当接するガイドとを
使用してもよい。即ち、搬入口蓋が搬入口蓋ローラーを
有し、搬入口蓋ローラーが当接する搬入口蓋ガイドであ
って搬入口蓋が搬入口を閉じる際に外面搬入口間距離が
減少し搬入口蓋が搬入口を開く際に外面搬入口間距離が
増加するように配置された搬入口蓋ガイドを有し、及び
/又は、搬出口蓋が搬出口蓋ローラーを有し、搬出口蓋
ローラーが当接する搬出口蓋ガイドであって搬出口蓋が
搬出口を閉じる際に外面搬出口間距離が減少し搬出口蓋
が搬出口を開く際に外面搬出口間距離が増加するように
配置された搬出口蓋ガイドを有するようにしてもよい。
ローラーとガイドとを使用することで堅牢、安価、そし
て構造を簡単にすることができる。
【0013】本装置の冷却室は、冷却室を取り囲むよう
に形成された装置本体の内部に配置される。装置本体
は、冷却室の点検や冷却室内に配置された機器等の保守
点検等に際して冷却室を開放することができるように、
冷却室を閉じる蓋体とその残部とから構成されることが
多く、該蓋体は容易に開閉することができる(例えば、
該蓋体は該残部に蝶番を介して取付けられ、該蝶番を中
心として該蓋体が回動させられることで該蓋体は容易に
開閉される。)。このように蓋体とその残部とから装置
本体が構成されている場合、蓋体と残部との間に隙間を
生じることがあり、その隙間を経由して冷却室内部の液
体(例えば、CIP洗浄時の洗浄液)が外部へ漏れ出し
たり、その隙間に液体が溜まったりすることがある。前
者では装置本体外面の汚染を引き起こしたり、後者では
溜まった液体中で雑菌が繁殖したり本装置が冷凍装置で
ある場合はその隙間に氷が発生する。この問題を解決す
るために、蓋体が残部へ閉じられた際、蓋体の内面と残
部の内面との間(即ち、隙間)を冷却室側から覆うシー
ル板を、装置本体が有するようにしてもよい。シール板
は、蓋体が残部へ閉じられた際には冷却室側から該隙間
を覆うように配置されるので、冷却室側からの液体がシ
ール板によって邪魔されて該隙間に直接かからないの
で、該隙間を経由して液体が外部へ漏洩したり該隙間に
液体が溜まる問題を回避することができる。シール板
は、蓋体が残部へ閉じられた際、蓋体の内面と残部の内
面との間を冷却室側から覆うよう該間に跨るように配置
されるものであれば、どのように取付けられてもよい
が、蓋体が自由に開閉される必要があるので、蓋体と残
部とのうちの一方の内面に取付けられ、蓋体が閉じられ
るとシール板が他方の内面に密接するように取付けられ
ることが好ましい。また、シール板は、冷却室内に配置
されるので低温下でも十分な柔軟性及び強度(耐衝撃性
等を含む。)を有すると共に、被処理物から蒸発又は飛
散する物質(油、酸、アルカリ等)や冷却室内を洗浄す
る洗浄液(例えば、水酸化ナトリウムを含有する強塩基
性のCIP洗浄液等)等に暴露されることからこれらの
ものに対して安定な材料、例えば耐低温性ゴム材料であ
るシリコンゴム等によって形成されることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳述するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0015】図1は一実施の形態の本装置を示す正面図
であり、図2は、図1に示された本装置の平面図であ
り、図3は、図1に示された本装置の右側面図(即ち、
図1中、矢印Aによって示された方向から見たところを
示す。)であり、図4は、図1に示された本装置の左側
面図(即ち、図1中、矢印Bによって示された方向から
見たところを示す。)である。図1乃至図4を参照し
て、一実施の形態の本装置について説明する。なお、一
実施の形態では、始点端部と終点端部との両方が移動自
在に形成されており、両端部とも最も出た状態を示して
いる。冷却装置11は、冷却室(図1乃至図4において
は図示せず)をその内部に有する装置本体15を有して
いる。装置本体15は、冷却室を閉じる蓋体15aとそ
の残部15bとからなっている。冷却室は搬入口17と
搬出口19とを有している。
【0016】搬送手段としてのネットコンベア21(搬
送ベルトが網状になっているベルトコンベヤの一種)が
冷却室を縦断して、搬入口17と搬出口19とからネッ
トコンベア21の両端部が冷却室外部へと突出してい
る。ネットコンベア21は、冷却室内において冷却処理
される被処理物(図示せず)を搬送するための網状の搬
送ベルト23を有する。被処理物(図示せず)は、搬送
ベルト23の上方側に存する部分(搬入口17から搬出
口19へと向かう往路側)に載置されて搬入口17から
冷却室内部を経由して搬出口19へと導かれる。即ち、
搬送ベルト23の上方側に存する部分によって搬送路が
形成される。ネットコンベア21は、冷却室内部に固定
される固定フレーム(図1乃至図4においては図示せ
ず。図6において詳述する。)と、固定フレームに対し
て搬送ベルト23の搬送経路に沿って(即ち、左右方向
45に)移動可能な第一移動フレーム51及び第二移動
フレーム53とを有している。第一移動フレーム51
は、搬送路の端部の一方である始点端部55を構成して
いる。第二移動フレーム53は、搬送路の端部の他方で
ある終点端部61を構成している。
【0017】一方、搬入口17の下方には、搬入口17
を閉鎖するための搬入口蓋(図1乃至図4においては図
示せず。)とそれを自動開閉するための搬入口蓋開閉手
段であるエアーシリンダー(図1乃至図4においては図
示せず。)とを収納した搬入口蓋収納箱71が装置本体
15へ取り付けられている。同様に、搬出口19の下方
には、搬出口19を閉鎖するための搬出口蓋(図1乃至
図4においては図示せず。)とそれを自動開閉するため
の搬出口蓋開閉手段であるエアーシリンダー(図1乃至
図4においては図示せず。)とを収納した搬出口蓋収納
箱73が装置本体15へ取り付けられている。
【0018】図5は、図1乃至図4に示された本装置
の、図2におけるY−Y断面図である。図5を参照し
て、図1乃至図4に示された本装置の内部構造を説明す
る。冷却装置11は、冷却室13をその内部に有する装
置本体15を有している。装置本体15は、冷却室13
を閉じる蓋体15aとその残部15bとからなる。冷却
室13は、搬入口17と搬出口19とを有する。搬送手
段としてのネットコンベア21が冷却室13を縦断し
て、搬入口17と搬出口19とからネットコンベア21
の両端部が冷却室13外部へと突出している。ネットコ
ンベア21は、冷却室13内において冷却処理される被
処理物(図示せず)を搬送するためのネット状の搬送ベ
ルト23を有する。搬送ベルト23は、第一ローラー2
5、第二ローラー27、第三ローラー29、第四ローラ
ー31、第五ローラー33、第六ローラー35、第七ロ
ーラー37、第八ローラー39、そして第九ローラー4
1と係合している(なお、搬送ベルト23の下面には、
後述のように、搬送ベルト23の弛みを防止すべくベル
ト摺動レールが配置されている。)。第四ローラー31
は、図示しないモーターによって(必要に応じ変速機を
介して)、図5中反時計回りに回転され、これによって
搬送ベルト23は所望の速度で巡回される(第四ローラ
ー31以外の、搬送ベルト23と係合するローラーは自
由に回転することができる)。搬送ベルト23の巡回に
よって、被処理物(図示せず)は、搬送ベルト23の上
方側に存する部分に載置されて搬入口17から冷却室1
3内部を経由して搬出口19へと導かれる。即ち、搬送
ベルト23の上方側に存する部分によって搬送路が形成
される。
【0019】ネットコンベア21は、冷却室13内部に
固定される固定フレーム(図5においては図示せず。図
6において詳述する。)と、固定フレームに対して搬送
ベルト23の搬送経路に沿って(即ち、左右方向45
に)移動可能な第一移動フレーム51及び第二移動フレ
ーム53とを有している。第一移動フレーム51には、
第一ローラー25が軸着されており、搬送路の端部の一
方である始点端部55を構成している。第一移動フレー
ム51の下部には第一ラック57が取り付けられてお
り、第一ラック57は、第一ピニオン59と嵌合してい
る。第一ピニオン59は冷却室13に対して位置が固定
され、かつ自由に回転することができるように取り付け
られている。従って、第一ピニオン59を、ハンドルや
モーター(いずれも図示せず)によって回転させること
で第一移動フレーム51を自在に出し入れすることがで
きる。第二移動フレーム53は、第二ローラー27と第
三ローラー29とが軸着されており、搬送路の端部の他
方である終点端部61を構成している。第二移動フレー
ム53の下部には第二ラック63が取り付けられてお
り、第二ラック63は第二ピニオン65と嵌合してい
る。第二ピニオン65は冷却室13に対して位置が固定
され、かつ自由に回転することができるように取り付け
られている。従って、第二ピニオン65を、ハンドルや
モーター(いずれも図示せず)によって回転させること
で第二移動フレーム53を自在に出し入れすることがで
きる。
【0020】第一移動フレーム51の出し入れに伴っ
て、搬送路(搬送ベルト23の上方側)の長さが変化す
るので、この長さ変化を吸収するために搬送ベルト23
の軌道位置調整手段を設けている。即ち、ベルトコンベ
ア21の下方側に存する搬送ベルト23の下面の所定位
置に第七ローラー37と第九ローラー41とが係合して
おり、そして第七ローラー37と第九ローラー41との
間に位置する搬送ベルト23の上面には第八ローラー3
9が係合している。第八ローラー39は、上下に移動可
能に設けられており、搬送路の長さ変化を吸収する。ま
た、その回転軸には重り81が吊下されており、第八ロ
ーラー39の重さと重り81の重さとの合計に対応し
た、下方への一定の押圧力が搬送ベルト23の上面の所
定位置において加わるのである。同様に、第二移動フレ
ーム53の出し入れに伴って、搬送路(搬送ベルト23
の上方側)の長さが変化するので、この長さ変化を吸収
するために搬送ベルト23の軌道位置調整手段を設けて
いる。即ち、固定フレームに軸着された固定ローラーで
ある第四ローラー31と第二移動フレーム53に軸着さ
れた移動ローラーである第三ローラー29とをネットコ
ンベヤ21が有し、移動自在に形成された搬送手段の端
部(終点端部61)が移動した移動距離に応じて固定ロ
ーラー(第四ローラー31)と移動ローラー(第三ロー
ラー29)との間で搬送ベルト23が折り返されるよう
に巻き取られるので、搬送路の長さ変化を吸収すること
ができる。なお、これらの軌道位置調整手段について
は、後で詳述する。
【0021】搬入口17の下方の、装置本体15(残部
15b)の外面部分には、搬入口17を閉鎖するための
搬入口蓋91とそれを自動開閉するための搬入口蓋開閉
手段であるエアーシリンダー93とを収納した搬入口蓋
収納箱71が取り付けられている。図示しない圧縮空気
ラインが接続されたエアーシリンダー93は、ピストン
とそれが挿入されるシリンダーとから構成され、ピスト
ンとシリンダーとのうち一方が装置本体15へ取り付け
られ、他方に搬入口蓋91が取り付けられる。このため
ピストンとシリンダーとの変位によって搬入口蓋91が
上下し、上方位置においては搬入口蓋91が搬入口17
を閉鎖し、下方位置においては搬入口17が完全に開放
される(図5の状態)。即ち、圧縮空気ラインに配設さ
れた弁を遠隔操作することで搬入口蓋91を自動開閉す
ることができる。同様に、搬出口19の下方の、装置本
体15(残部15b)の外面部分には、搬出口19を閉
鎖するための搬出口蓋95とそれを自動開閉するための
搬出口蓋開閉手段であるエアーシリンダー97とを収納
した搬出口蓋収納箱73が取り付けられている。図示し
ない圧縮空気ラインが接続されたエアーシリンダー97
は、ピストンとそれが挿入されるシリンダーとから構成
され、ピストンとシリンダーとのうち一方が装置本体1
5へ取り付けられ、他方に搬出口蓋95が取り付けられ
る。このためピストンとシリンダーとの変位によって搬
出口蓋95が上下し、上方位置においては搬出口蓋95
が搬出口19を閉鎖し、下方位置においては搬出口19
が完全に開放される(図5の状態)。即ち、圧縮空気ラ
インに配設された弁を遠隔操作することで搬出口蓋95
を自動開閉することができる。
【0022】冷却室13の下方には、冷却室13を冷却
するための冷却ユニット107が配置されている。冷却
ユニット107は、冷凍機(蒸発器以外は図示せず)の
蒸発器101と、蒸発器101へ冷却室13内部の気体
を送風する羽根部103(プロペラ)と、そして羽根部
103を回転駆動する電動モーター105と、を有す
る。電動モーター105は、内部が冷却室13とは液密
的に絶縁された箱体109内部に配置されると共に、箱
体109内部が所定の正圧となるように窒素ライン11
1を経由して箱体109内部へ窒素が導入されている。
このため箱体109内部に配置された電動モーター10
5には、冷却室13内に存在する湿気や水分(CIP洗
浄の洗浄液を含む)が接触しないので、電動モーター1
05として汎用モーター(防水構造等になっていない)
を長寿命で使用することができる(電動モーター105
の回転軸が箱体109の壁を貫通する部分には、メカニ
カルシールやラビリンスシール等を設けている。)。本
装置では冷却ユニット1基が配置されているが、冷却能
力等に応じて複数基配置してもよく、冷却ユニットを配
置する場所も冷却室13下部に限られず、冷却室13上
部や、冷却室13内の気体を循環するダクト内部等に配
置してもよい。さらに、冷却室13内部には、所定位置
にCIP洗浄用のノズル(図示せず)とそのノズルに洗
浄液を供給するための洗浄液配管(図示せず)が適宜配
設されている。なお、装置本体15(残部15b)の内
部に形成された隔壁113は、隔壁113によって取り
囲まれる空間115に制御機器等を配置するために形成
されたものである。
【0023】図6は、図1乃至図5に示された本装置の
搬送手段であるネットコンベア21の先端部分を示す部
分平面図である。なお、図6は、終点端部61側を示し
ているが、始点端部55側もこれと同様の構造を有して
いる。図6を参照して、ネットコンベア21の構造につ
いて説明する。ネットコンベア21は、冷却室13内部
に固定(例えば、ボルトとナットとを用いる)される固
定フレーム121a、121bと、固定フレーム121
a、121bの内側に配置された移動フレーム123
a、123bと、を有する。移動フレーム123a、1
23bの先端には第二ローラー27が軸着されており、
第二ローラー27には搬送ベルト23が係合しており、
搬送路の端部の一方である終点端部61が移動フレーム
123a、123bによって構成されている。移動フレ
ーム123a、123bは、固定フレーム121a、1
21bへ連結棒材125a、125bによって連結され
ている。連結棒材125a、125bは、固定フレーム
121a、121bへは螺嵌又は溶接等によって固定的
に取り付けられているが、移動フレーム123a、12
3bへはそれに形成された係合溝に沿って摺動可能にな
っている。図7は、図6のX−X断面図である。図7を
参照して、移動フレーム123bと連結棒材125bと
の連結構造を説明する。移動フレーム123bには、搬
送ベルト23による搬送経路に沿って係合溝127bが
形成されており、係合溝127bには連結棒材125b
が係合している。このため固定された連結棒材125b
に対して移動フレーム123bは係合溝127bに沿っ
て摺動可能となっている。なお、移動フレーム123a
と連結棒材125aとの連結構造もこれと同様になって
おり、移動フレーム123a、123bは固定フレーム
121a、121bに対し係合溝127a、127b
(移動フレーム123aに係合溝127aが形成されて
いるが、これは図示せず。)に沿い搬送経路に沿って移
動(スライド)することができる。
【0024】再び、図6を参照して、ベルトコンベア2
1の上方側に存する、搬送ベルト23の部分(即ち、被
処理物が載置される往路側の部分)の弛みを防止するた
めに搬送ベルト23の該部分下面と摺動しつつ搬送ベル
ト23を支えるための摺動レールが配設されている。摺
動レールは、固定フレーム121a、121bに取り付
けられた固定摺動レール131と、移動フレーム123
a、123bに取り付けられた移動摺動レール133
と、からなる。このため移動摺動レール133は移動フ
レーム123a、123bと一緒に移動するので、移動
フレーム123a、123bが移動しても搬送ベルト2
3を常に必要な位置で支えることができる。なお、移動
摺動レール133と固定摺動レール131とは、移動フ
レーム123a、123bを冷却室内へ入れた際にもぶ
つからないように互いにずれた位置に取り付けられてい
る。また、移動フレーム123a、123bと固定摺動
レール131との交差部分129a、129bは、移動
フレーム123a、123bが固定摺動レール131の
上方を通過するようになっており両者の干渉を回避して
いる。
【0025】図8は、図1のZ−Z断面図であり、装置
本体15のみを示した詳細断面図である。図8を参照し
て、装置本体15を構成する蓋体15aとその残部15
bとの取付構造を説明する。蓋体15aと残部15bと
は蝶番141によって回動自在に取り付けられている。
蓋体15aと残部15bとの間には、蓋体15aに取り
付けられたシリコンゴム製のパッキン143が介在して
おり、両者間の気密性を向上させている。一方、図8の
ように、蓋体15aが残部15bへ閉じられた際、蓋体
15aの内面16aと残部15bの内面16bとの間1
45を冷却室13側から覆うようにシール板147が配
設されている。シール板147は、蓋体15aの内面1
6aと残部15bの内面16bとの間145に跨るよう
に冷却室13に配設されている。シール板147は、蓋
体15aの内面16aにねじ149によって取り付けら
れ、蓋体15aが閉じられると残部15bの内面16b
に密接するように取り付けられている。このため蓋体1
5aの自由な開閉性を害することなく、冷却室13内部
から外部への液体(例えば、CIP洗浄時の洗浄液)の
漏出を効果的に防止することができる。シール板147
は、低温下における柔軟性及び強度が高く、耐油性及び
耐酸塩基性を有するシリコンゴムによって約3mm程度
の厚みの帯状に形成されており、蓋体15aの内面16
aと残部15bの内面16bとの間145に沿って連続
的に配設されている。
【0026】図9は、第一移動フレーム51側の軌道位
置調整手段の作用を示す概念図である。図9を参照し
て、該軌道位置調整手段の動作を説明する。図9は、そ
の上部に第一移動フレーム51が出た状態(状態Eとす
る)を示し、その下部に第一移動フレーム51が入った
状態(状態Fとする)を示している。図9中に使用した
参照番号は、図5等において説明したものと同じものを
使用しているので、ここでは説明を省略する。状態Eか
ら状態Fへと第一移動フレーム51が入る(移動する)
と、第一移動フレーム51の移動距離(図9中ではGに
よって示す)の2倍の長さ(即ち、2×G)の搬送ベル
ト23が余分となる。ここに、搬送ベルト23の下面の
所定位置に第七ローラー37と第九ローラー41とが係
合すると共に、第七ローラー37と第九ローラー41と
の間に位置する搬送ベルト23の上面には第八ローラー
39が係合している。第八ローラー39は、上下に移動
可能になっており、その回転軸には重り81が吊下され
ている。このため第八ローラー39の重さと重り81の
重さとの合計に対応した、下方への一定の押圧力が搬送
ベルト23の上面の所定位置において加わっているの
で、第一移動フレーム51の移動に伴って余分となっ
た、搬送ベルト23の長さ分(ここでは2×G)を吸収
するように、第八ローラー39は降下する。即ち、状態
Eから状態Fに変化すると、第八ローラー39が(J−
H)だけ降下し、これによって搬送ベルト23は2×
(J−H)の長さ分が吸収される。これが2×Gと等し
くなるから、J−H=Gという関係が成立する。従っ
て、第一移動フレーム51の移動距離に対応する距離分
だけ第八ローラー39が降下して、搬送ベルト23の軌
道位置を調整する。なお、ここでは状態Eから状態Fへ
の遷移を説明したが、この逆の、状態Fから状態Eへの
遷移も上記の逆をたどって搬送ベルト23の軌道位置を
調整する。
【0027】図10は、第二移動フレーム53側の軌道
位置調整手段の作用を示す概念図である。図10を参照
して、該軌道位置調整手段の動作を説明する。図10
は、その上部に第二移動フレーム53が出た状態(状態
Kとする)を示し、その下部に第二移動フレーム53が
入った状態(状態Lとする)を示している。図10中に
使用した参照番号は、図5等において説明したものと同
じものを使用しているので、ここでは説明を省略する。
状態Kから状態Lへと第二移動フレーム53が入る(移
動する)と、第二移動フレーム53の移動距離(図10
中ではMによって示す)の2倍の長さ(即ち、2×M)
の搬送ベルト23が余分となる。ここで状態Kから状態
Lへと遷移して第三ローラー29が距離Nだけ移動する
と、第三ローラー29への往復分(即ち、2×N)長さ
の搬送ベルト23が折り返されるように巻き取られる。
ここに第二移動フレーム53の移動距離(M)と第三ロ
ーラー29の移動距離(N)とは同一であるので(第三
ローラー29は第二移動フレーム53に軸着されてい
る)、余分長さ2×Mと巻き取り長さ2×Nとが一致
し、搬送ベルト23の軌道位置を調整することができ
る。なお、ここでは状態Kから状態Lへの遷移を説明し
たが、この逆の、状態Lから状態Kへの遷移も上記の逆
をたどって搬送ベルト23の軌道位置を調整する。
【0028】図11は、搬入口17を閉鎖するための搬
入口蓋91f及びその開閉部分が異なる他の実施の形態
の本装置を示す部分断面図であり、図5と同じ断面によ
って切断したところを示している。図11を参照して、
他の実施の形態の本装置を説明する。なお、他の実施の
形態の本装置は、図11に示されたように搬入口蓋91
f及びその開閉部分が異なりさらに図11と同様な構造
を有する搬出口蓋及びその開閉部分が異なる外は、図1
乃至図10に示された一実施の形態の本装置と同じ構造
を有している。搬入口17の下方の、装置本体15の外
面15dには、搬入口蓋開閉手段であるエアーシリンダ
ー93が取り付けられている。図示しない圧縮空気ライ
ンが接続されたエアーシリンダー93は、ピストンとそ
れが挿入されるシリンダーとから構成され、シリンダー
が装置本体15へ取り付けられ、ピストン200の先端
には第一の継手201を介して連結棒203の一端が連
結されている。第一の継手201は、ピストン200と
連結棒203との間の角度の変化をピン201aを中心
として所定範囲内で許容する。連結棒203の他端は、
搬入口蓋91fに一定の角度変化を許容するようにピン
205によって連結されている。このためピストン20
0の変位によって搬入口蓋91fを上下させることがで
きる。一方、搬入口蓋91fは、装置本体15の外面1
5dに密接し搬入口蓋91fと外面15dとの間をシー
ルするゴム製の搬入口蓋パッキン207が取付けられて
いる。搬入口蓋ローラーとしてのローラー211の中心
軸209(回転軸)が搬入口蓋91fに軸着されてい
る。ローラー211は中心軸209の周りに自由に回転
することができるようになっている。ローラー211は
そのローラー面(円周面)が、搬入口蓋ガイドとしての
引き離しガイド213に当接しており、これによって搬
入口蓋91fが外面15dより引き離され、搬入口蓋パ
ッキン207も外面15dより引き離されている。ま
た、搬入口蓋91fの上方には、搬入口蓋ガイドとして
の押し当てガイド215が配置されている。押し当てガ
イド215は、搬入口蓋91fが上方へと移動するとロ
ーラー211のローラー面が当接する位置に配置されて
いる。
【0029】次いで、搬入口蓋91fによる搬入口17
の閉鎖工程を説明する。まず、図11の状態から、エア
ーシリンダー93に圧縮空気を導入してピストン200
を上方へと突出させると、ピストン200に連結された
第一の継手201、連結棒203及び搬入口蓋91fが
上昇する。この上昇の途中において、ローラー211の
ローラー面が引き離しガイド213の当接から解放さ
れ、その後、ローラー211のローラー面が押し当てガ
イド215へと当接する。ローラー211のローラー面
が押し当てガイド215へと当接した後もさらに搬入口
蓋91fは上昇させられるので、搬入口蓋91fは図1
1中左上方(即ち、押し当てガイド215に沿った方
向)へと移動し、最終的には搬入口蓋パッキン207が
外面15dへと完全に密接した状態で搬入口蓋91fは
固定され、搬入口蓋91fによる搬入口17の閉鎖工程
が完了する。このときの状態を示したものが図12であ
る。図12を参照して、搬入口蓋91fによって搬入口
17が閉鎖された状態を説明する。ローラー211のロ
ーラー面が押し当てガイド215へと当接した状態にな
っており、これによってローラー211に図12中左向
き217の力が加わっている。この力は、中心軸209
(回転軸)と搬入口蓋91fとを介して搬入口蓋パッキ
ン207へと伝えられ、搬入口蓋パッキン207が外面
15dへと押し当てられ完全に密接した状態になってい
る。逆に、図12から図11の状態に戻す場合(搬入口
蓋91fを下降させ搬入口17を開放する場合)には、
以上説明した図11から図12への工程の逆をたどる。
なお、図11及び12においては、搬入口蓋91fにつ
いて説明したが、搬出口蓋についてもこれと同様の機構
を有している。
【0030】以上より、図11及び12に示された装置
においては、搬入口蓋91fが搬入口蓋ローラーとして
のローラー211を有し、ローラー211が当接する搬
入口蓋ガイドとしての引き離しガイド213及び押し当
てガイド215を有する。押し当てガイド215は、搬
入口蓋91fが搬入口17を閉じる際に外面搬入口間距
離219(装置本体15の外面15dと搬入口蓋91f
(ここでは搬入口蓋91fの一部である搬入口蓋パッキ
ン207)との間の距離)が減少するようにはたらき、
引き離しガイド213は、搬入口蓋91fが搬入口17
を開く際に外面搬入口間距離219が増加するようには
たらく。従って、図11及び12に示された装置におい
ては、外面搬入口間距離219が減少して搬入口蓋91
fが搬入口17を閉じるように搬入口蓋91fが移動さ
せられそして外面搬入口間距離219が増加して搬入口
蓋91fが搬入口17を開くように搬入口蓋91fが移
動させられる。このため搬入口蓋91fが装置本体15
の外面15dと擦れ合うことなく移動させられ、搬入口
蓋91fと外面15dを傷めないことから好ましい。特
に、搬入口蓋91fが有する搬入口蓋パッキン207
が、搬入口蓋91fが閉じられるまでは外面15dと離
れた状態で移動させられ外面15dと擦れ合わないの
で、擦れ合いによる搬入口蓋パッキン207の破損を防
止することができる。
【0031】図13は、始点端部55と終点端部61と
を冷却室13内部へと入れた状態を示す、図5と同じ断
面の断面図である。図13において使用されている参照
番号のうち、図5において使用されている参照番号と同
じ参照番号は、図5における要素と同じものを示すの
で、それらの説明は省略する。図5と図13とを参照し
て、図1乃至10に示された装置の始点端部55と終点
端部61を出し入れする状態を説明する。第一に、図5
の状態から第一ピニオン59を、図示しないハンドル又
はモーター等によって図5中反時計回りに回転させる。
これに伴い第一ピニオン59と嵌合した第一ラック57
は、それが取り付けられた第一移動フレーム51と共に
図5中左方向(即ち、冷却室13内部へ向かう方向)へ
と搬送経路に沿って移動する。その結果、第一移動フレ
ーム51に軸着された第一ローラー25も同方向へと移
動し、始点端部55が冷却室13内部に対し、搬送経路
(搬送ベルト23の往路側の経路)に沿って入る方向に
移動する。この始点端部55の移動に伴って、搬送ベル
ト23の余分となる長さを吸収するために第八ローラー
39が下降する。第二(なお、第一と第二とはいずれを
先に行ってもよい)に、図5の状態から第二ピニオン6
5を、図示しないハンドル又はモーター等によって図5
中時計回りに回転させる。これに伴い第二ピニオン65
と嵌合した第二ラック63は、それが取り付けられた第
二移動フレーム53と共に図5中右方向(即ち、冷却室
13内部へ向かう方向)へと搬送経路に沿って移動す
る。その結果、第二移動フレーム53に軸着された第二
ローラー27も同方向へと移動し、終点端部61が冷却
室13内部に対し、搬送経路(搬送ベルト23の往路側
の経路)に沿って入る方向に移動する。この終点端部6
1の移動に伴って、第二移動フレーム53に軸着された
第三ローラー29も同方向に移動し、前述のように余分
長さの搬送ベルト23がうまく折り返されるように巻き
取られる。
【0032】次いで、図示しない圧縮空気ラインから
(弁を開く等して)エアーシリンダー93(搬入口蓋開
閉手段)に圧縮空気を導入して、エアーシリンダー93
を伸ばす。ここではエアーシリンダー93を構成してい
るピストンに搬入口蓋91が取り付けられ、シリンダー
が装置本体15(残部15b)に取り付けられているの
で、ピストンの移動によって搬入口蓋91が上方へ移動
し、図11に示すように搬入口蓋91が搬入口17を閉
鎖する。なお、搬入口蓋収納箱71は、搬入口蓋91が
出入りできるように上面が開放されている。また逆に、
搬入口蓋91は、エアーシリンダー93から圧縮空気を
抜くことで下方へ移動され、搬入口17を開放すること
ができる。同様に、図示しない圧縮空気ラインから(弁
を開く等して)エアーシリンダー97(搬出口蓋開閉手
段)に圧縮空気を導入して、エアーシリンダー97を伸
ばす。ここではエアーシリンダー97を構成しているピ
ストンに搬出口蓋95が取り付けられ、シリンダーが装
置本体15(残部15b)に取り付けられているので、
ピストンの移動によって搬出口蓋95が上方へ移動し、
図13に示すように搬出口蓋95が搬出口19を閉鎖す
る。なお、搬出口蓋収納箱73は、搬出口蓋95が出入
りできるように上面が開放されている。また逆に、搬出
口蓋95は、エアーシリンダー97から圧縮空気を抜く
ことで下方へ移動され、搬出口19を開放することがで
きる。
【0033】最後に、図5及び図13を参照して、本装
置の使用方法について説明する。製造された本装置は、
装置輸送及び据え付け等においてネットコンベア21の
破損を防止すると共に輸送等を容易ならしめる(装置か
らの突起部分を少なくする)ために、図13に示すよう
な状態で出荷されることが好ましい。この状態で、工場
等の所定位置に本装置を据え付けると共に、本装置の前
工程を実施する装置と後工程を実施する装置等を準備し
た後、搬入口蓋91をエアーシリンダー93から圧縮空
気を抜くことで下方へ移動させ、搬入口17を開放す
る。同様に、搬出口蓋95をエアーシリンダー97から
圧縮空気を抜くことで下方へ移動させ、搬出口19を開
放する。
【0034】次いで、図13の状態から第一ピニオン5
9を、図示しないハンドル又はモーター等によって図1
3中時計回りに回転させる。これによって第一ピニオン
59と嵌合した第一ラック57を介して第一移動フレー
ム51を図13中右方向(即ち、冷却室13内部から外
部へと向かう方向)へと搬送経路に沿って移動させる。
その結果、第一移動フレーム51に軸着された第一ロー
ラー25も同方向へと移動し、始点端部55が冷却室1
3に対し、搬送経路に沿って出る方向に移動する。前工
程を実施する装置等からうまく被処理物が受け渡される
ような所定位置へと始点端部55を移動させる。この始
点端部55の移動に伴って、第八ローラー39が上昇す
る。さらに、第二ピニオン65を、図示しないハンドル
又はモーター等によって図13中反時計回りに回転させ
る。これによって第二ピニオン65と嵌合した第二ラッ
ク63を介して第二移動フレーム53を図11中左方向
(即ち、冷却室13内部から外部へと向かう方向)へと
搬送経路に沿って移動させる。その結果、第二移動フレ
ーム53に軸着された第二ローラー27も同方向へと移
動し、終点端部61が冷却室13に対し、搬送経路に沿
って出る方向に移動する。後工程を実施する装置等へう
まく被処理物を受け渡すことができるような所定位置へ
と終点端部61を移動させる。この終点端部61の移動
に伴って、第二移動フレーム53に軸着された第三ロー
ラー29も同方向に移動し、折り返されるように巻き取
られている搬送ベルト23の必要長さ分が巻きだされ
る。
【0035】このようにして本装置を図5に示すような
状態とし、図示しないモーターによって(必要に応じ変
速機を介して)第四ローラー31を図5中反時計回りに
回転させ、搬送ベルト23を所望速度で巡回させる。電
動モーター105を起動させ羽根部103を回転させる
と共に、蒸発器101がその一部を構成する図示しない
冷凍機を運転する。これにより冷却ユニット107から
発生した冷気によって、冷却室13内の温度が所望され
る低温となる。この状態で、被処理物を搬送ベルト23
の始点端部55付近上面に載置し(例えば、前工程を実
施する装置の排出コンベヤから引き渡されたり、作業員
が手作業によって置く。)、搬入口17を経て冷却室1
3内部を経由して搬出口19へと導く間に被処理物を所
望程度冷却する。そして、冷却された被処理物は、搬送
ベルト23の終点端部61付近上面から回収される(例
えば、後工程を実施する装置の供給コンベヤへと引き渡
されたり、作業員が手作業によって回収する。)。
【0036】このように被処理物を冷却した後、CIP
洗浄する際には、再び図13に示す状態とし(図5の状
態から図13の状態への手順は既に説明した。)、冷却
室13内部に適宜配置されたCIP洗浄用のノズル(図
示せず)とそのノズルに洗浄液を供給するための洗浄液
配管(図示せず)を使用してCIP洗浄を行う。即ち、
図示しないCIP洗浄ユニット(洗浄液を制御された状
態で圧送等するための装置)の吐出口を該洗浄液配管に
連結し、該ノズルから洗浄液を噴射させて冷却室13内
部を洗浄する。このときベルトコンベア21の全体が冷
却室13内部に収納されているので、CIP洗浄によっ
てベルトコンベア21全体も洗浄されることができる。
従って、ベルトコンベア21をCIP洗浄とは別に洗浄
する必要がなく、極めて便利である。さらに、搬入口1
7は搬入口蓋91によって閉鎖され、そして搬出口19
は搬出口蓋95によって閉鎖されているので、冷却室1
3内部で飛散している洗浄液が搬入口17や搬出口19
を経由して冷却室13外部へ流出することがない。この
ため洗浄液が冷却室13外部へ流出することによる汚染
を防止することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。即ち、本
装置においては、搬送手段の搬送路の端部が、冷却室に
対し、搬送経路に沿って移動自在に形成されるので、端
部を、搬送経路に沿った任意の所望位置に自由に配置す
ることができ、移動自在に形成された端部と被処理物を
授受する装置(前工程を実施する装置又は後工程を実施
する装置)と本装置との位置関係が変化しても本装置は
容易に対応することができる。また、本装置は、その搬
送手段の端部が移動自在であることから、汎用的に製作
された既製品として使用者へ供給されることができ、本
装置の使用者において該端部の位置を所望位置へと自由
に配置及び調整することができる。以上のことから、本
装置は、本装置と被処理物を授受する装置との位置関係
が変化しても搬送手段の端部を移動させて対応すること
ができるので装置レイアウトの変更や冷却装置の転用等
に容易に対応することができ、さらに、該端部を移動さ
せて該端部の位置を自由に調節することができるので汎
用の既製品として製作され供給されることができる。さ
らに、冷却室内をCIP洗浄する前に、搬送路の端部を
冷却室内部へ入れる方向へ移動させることで、搬送手段
のうち冷却室外に存在する部分の全部又は一部を冷却室
内に収納することができ、冷却室内のCIP洗浄に伴っ
て該全部又は一部を洗浄することができ、搬送手段の洗
浄に要する工数や費用を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態の本装置を示す正面図である。
【図2】図1に示された本装置の平面図である。
【図3】図1に示された本装置の右側面図である。
【図4】図1に示された本装置の左側面図である。
【図5】図1乃至図4に示された本装置のY−Y断面図
である。
【図6】図1乃至図5に示された本装置のネットコンベ
アの先端部分を示す部分平面図である。
【図7】図6のX−X断面図である。
【図8】図1のZ−Z断面図であり、装置本体のみを示
した詳細断面図である。
【図9】第一移動フレーム側の軌道位置調整手段の作用
を示す概念図である。
【図10】第二移動フレーム側の軌道位置調整手段の作
用を示す概念図である。
【図11】搬入口蓋及びその開閉部分が異なる他の実施
の形態の本装置を示す部分断面図である(搬入口が開放
された状態)。
【図12】図11に示された本装置を示す部分断面図で
ある(搬入口が閉鎖された状態)。
【図13】図1乃至10に示された一実施の形態の本装
置において始点端部と終点端部とを冷却室内部へ入れた
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
11 冷却装置 13 冷却室 15 装置本体 15a 蓋体 15d 装置本体の外面 16a 蓋体の内面 15b (蓋体の)残部 16b 残部の内面 17 搬入口 19 搬出口 21 ネットコンベア(搬送手段) 23 搬送ベルト 25、27、29、31、33、35、37、39、4
1 ローラー 45 左右方向 51 第一移動フレーム 53 第二移動フレーム 55 始点端部 57 第一ラック 59 第一ピニオン 61 終点端部 63 第二ラック 65 第二ピニオン 71 搬入口蓋収納箱 73 搬出口蓋収納箱 81 重り 91、91f 搬入口蓋 93 エアーシリンダー(搬入口蓋開閉手
段) 95 搬出口蓋 97 エアーシリンダー(搬出口蓋開閉手
段) 101 蒸発器 103 羽根部 105 電動モーター 107 冷却ユニット 109 箱体 111 窒素ライン 113 隔壁 115 空間 121a、121b 固定フレーム 123a、123b 移動フレーム 125a、125b 連結棒材 127b 係合溝 129a、129b 移動フレームと固定摺動レールと
の交差部分 131 固定摺動レール 133 移動摺動レール 141 蝶番 143 パッキン 145 蓋体の内面と残部の内面との間 147 シール板 149 ねじ 200 (エアーシリンダー93の)ピス
トン 201 第一の継手 201a (第一の継手の)ピン 203 連結棒 205 ピン 207 搬入口蓋パッキン 209 中心軸 211 ローラー(搬入口蓋ローラー) 213 引き離しガイド(搬入口蓋ガイ
ド) 215 押し当てガイド(搬入口蓋ガイ
ド) 217 左向きの方向 219 外面搬入口間距離

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬入口と搬出口とを有する冷却室と、 該冷却室内において冷却処理される被処理物を該搬入口
    から該冷却室内部を経由して該搬出口へと導く搬送路に
    より搬送する搬送手段とを備えた冷却装置であって、 該搬送路の該搬入口側及び該搬出口側の少なくとも一方
    の該搬送手段の端部が、該冷却室に対し、搬送経路に沿
    って移動自在に形成された冷却装置。
  2. 【請求項2】該搬送手段がベルトコンベアである、請求
    項1に記載の冷却装置。
  3. 【請求項3】該ベルトコンベアは、該冷却室内部に固定
    される固定フレームと、移動自在に形成された該搬送手
    段の端部を構成する、該固定フレームに対し該搬送経路
    に沿って移動する移動フレームと、搬送ベルトの軌道位
    置調整手段と、を有する、請求項2に記載の冷却装置。
  4. 【請求項4】該軌道位置調整手段は、該ベルトコンベア
    の下方側に存する搬送ベルトの上面の所定位置におい
    て、上下に移動可能なローラーを設け該搬送ベルトの軌
    道位置を調整する、請求項3に記載の冷却装置。
  5. 【請求項5】該軌道位置調整手段は、該固定フレームに
    軸着された固定ローラーと該移動フレームに軸着された
    移動ローラーとを有し、移動自在に形成された該搬送手
    段の端部が移動した移動距離に応じて該固定ローラーと
    該移動ローラーとの間で該搬送ベルトが折り返されるよ
    うに巻き取られることで該搬送ベルトの軌道位置を調整
    する、請求項3に記載の冷却装置。
  6. 【請求項6】該移動フレームと該固定フレームとのうち
    のいずれか一方がピニオンを有し、他方が、該ピニオン
    と嵌合するラックを有し、該ピニオンの回転によって該
    移動フレームが移動可能にされた、請求項3乃至5のい
    ずれかに記載の冷却装置。
  7. 【請求項7】該搬入口を閉鎖するための搬入口蓋及び/
    又は該搬出口を閉鎖するための搬出口蓋を、さらに有す
    るものである、請求項1乃至6のいずれかに記載の冷却
    装置。
  8. 【請求項8】該搬入口蓋を自動開閉するための搬入口蓋
    開閉手段をさらに有し、及び/又は該搬出口蓋を自動開
    閉するための搬出口蓋開閉手段をさらに有するものであ
    る、請求項7に記載の冷却装置。
  9. 【請求項9】該冷却室をその内部に有する装置本体の外
    面と該搬入口蓋との間の外面搬入口間距離が減少して該
    搬入口蓋が該搬入口を閉じるように該搬入口蓋が移動さ
    せられそして該外面搬入口間距離が増加して該搬入口蓋
    が該搬入口を開くように該搬入口蓋が移動させられ、及
    び/又は、該外面と該搬出口蓋との間の外面搬出口間距
    離が減少して該搬出口蓋が該搬出口を閉じるように該搬
    出口蓋が移動させられそして該外面搬出口間距離が増加
    して該搬出口蓋が該搬出口を開くように該搬出口蓋が移
    動させられるものである、請求項8に記載の冷却装置。
  10. 【請求項10】該搬入口蓋が搬入口蓋ローラーを有し、
    該搬入口蓋ローラーが当接する搬入口蓋ガイドであって
    該搬入口蓋が該搬入口を閉じる際に該外面搬入口間距離
    が減少し該搬入口蓋が該搬入口を開く際に該外面搬入口
    間距離が増加するように配置された搬入口蓋ガイドを有
    し、及び/又は、該搬出口蓋が搬出口蓋ローラーを有
    し、該搬出口蓋ローラーが当接する搬出口蓋ガイドであ
    って該搬出口蓋が該搬出口を閉じる際に該外面搬出口間
    距離が減少し該搬出口蓋が該搬出口を開く際に該外面搬
    出口間距離が増加するように配置された搬出口蓋ガイド
    を有するものである、請求項9に記載の冷却装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれかに記載の冷
    却装置であって、 該冷却室をその内部に有する装置本体が、該冷却室を閉
    じる蓋体とその残部とからなり、 該蓋体が該残部へ閉じられた際、該蓋体の内面と該残部
    の内面との間を該冷却室側から覆うシール板を、該装置
    本体が有するものである、冷却装置。
  12. 【請求項12】該シール板が該蓋体と該残部とのうちの
    一方の内面に取付けられ、該蓋体が閉じられると該シー
    ル板が他方の内面に密接するものである、請求項11に
    記載の冷却装置。
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