JP2019019999A - カート棚式の食品加工装置 - Google Patents

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【課題】カート棚式の食品加工装置において、切欠を覆う遮蔽体が遮蔽位置に切換った状態でのみ洗浄作業を行えるようにして、床面が洗浄水で汚損されるのを解消する。【解決手段】食品トレイ40が搭載されたカート2を収納庫3内に収容して、カート2ごと冷却処理や加熱処理を行う食品加工装置である。トレイ収容部37を収納庫3に収容した状態において、カート2のフレーム部36を受入れる切欠16が、収納庫3の前部に形成されている。洗浄水が切欠16へ流下するのを防止する遮蔽体65を備えた遮水構造64を設ける。遮蔽体65は、切欠16を遮蔽位置と、退避位置とに変位可能に構成されている。遮蔽体65が遮蔽位置に変位されたことを検知するセンサー75を収納庫3に設ける。センサー75から制御部10へ検知信号が出力され、かつ洗浄構造5のスタートスイッチがオン操作された状態のとき、洗浄構造5を制御部10で起動して洗浄作業を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、一群の食品トレイが搭載されたカートを収納した状態で、食品トレイ上の食品に対して冷却処理あるいは加熱処理を行うカート棚式の食品加工装置に関する。
この種の食品加工装置において、一群の食品トレイが搭載されたカートを庫内に収容して、カートごと冷却処理や加熱処理を行うことは、例えば、特許文献1に記載の貯蔵庫に公知である。そこでは、前面が開口する収納室を備えた貯蔵庫本体と、庫内空気を冷却ないし加熱する運転機構部と、収納室を開閉する扉などで貯蔵庫を構成している。庫内に収容されるカートは、基台と、基台に立設される一対の支柱と、各支柱の間に形成される多段状の棚などで構成されており、各棚に食品が盛り付けられたトレイを載置することができる。カートを貯蔵庫に収容した状態では、棚部分が収納室に収容され、基台は収納室の底壁と床面との間の空間に収まっている。この状態で扉を閉止することにより、収納室を閉止して食品の冷却処理や加熱処理を行うことができる。カートを貯蔵庫本体に収容した状態において、支柱の基台側の基端部分が接当干渉するのを防ぐために、収納室の底壁の前縁には先の基端部分を受入れる切欠が形成されている。
この種の食品加工装置は定期的に収納室内を洗浄装置で洗浄し、収納室の周囲壁に付着した食材の断片や煮汁などを洗い流して、収納室内を衛生的な状態に保持する必要がある。本出願人は、洗浄装置を備えた食品加工装置を先に提案しているが(特許文献2)、この食品加工装置はカートごと出し入れを行う装置ではなく、食品トレイを人手で収納室内の棚に出し入れする。
また、本出願人はドアが開放された状態であることをドアスイッチで検知し、ドアスイッチがオン状態に切換った場合に庫内灯が点灯されるようにした冷蔵庫を先に提案している(特許文献3)。
特開平5−317127号公報 特開2017−26249号公報 特開2003−50084号公報
洗浄装置を備えたカート棚式の食品加工装置において収納室内の洗浄を行う場合には、カートを貯蔵庫本体から分離し、扉を閉じた状態で洗浄水を散布して、食材の断片などを洗い流す。しかし、カート棚式の食品加工装置の場合には、扉を閉じているにも拘らず、収納室の底壁の前縁に設けられた切欠を塞ぐことができないため、洗浄水の一部が底壁前端の切欠から床面に流下して、床面を汚損することがある。また、カートを収納室に収容するのに備えて予冷運転や予熱運転を行う場合に、収納室内の冷気や暖気が先の切欠部分から漏れ出る不具合もある。
本発明の目的は、収納庫の洗浄時に洗浄水の一部が床面へ流下して、床面が洗浄水で汚損されるのを解消でき、従って、常に衛生的な状態で収納庫の洗浄を行えるカート棚式の食品加工装置を提供することにある。
本発明は、一群の食品トレイ40が搭載されたカート2を収納庫3内に収容して、カート2ごと冷却処理や加熱処理を行うカート棚式の食品加工装置を対象とする。食品加工装置は、収納庫3内に冷気あるいは暖気を供給する処理空気供給装置4と、収納庫3に洗浄水を送給する洗浄構造5と、これら両者4・5の作動状態を制御する制御部10を備える。カート2のトレイ収容部37を収納庫3に収容した状態において、カート2のフレーム部36の一部を受入れる切欠16が、収納庫3の底壁3aの前部に形成されている。閉じたドア11と収納庫3の底壁3aの前部の間に、前記切欠16を収納庫3の内面側から覆って、洗浄水が切欠16へ流下するのを防止する遮蔽体65を備えた遮水構造64が設けられている。遮蔽体65は、切欠16を庫内側から覆う遮蔽位置と、庫内におけるカート2の移動軌跡の外へ退避する退避位置とに変位可能に構成されている。遮蔽体65が遮蔽位置に変位されたことを検知して、検知信号を制御部10に出力するセンサー75が収納庫3に配置されている。そして、センサー75から制御部10へ検知信号が出力され、かつ洗浄構造5のスタートスイッチがオン操作された状態でのみ、洗浄構造5が制御部10で起動されて洗浄作業を行うように構成されていることを特徴とする。
収納庫3の底壁3aの前部に立設した前壁15に、カート2のフレーム部36の出し入れを許す切欠16が凹み形成されている。遮蔽体65は、収納庫3に設けたヒンジ66で遮蔽位置と退避位置の間で往復移動可能に支持されている。遮蔽位置における遮蔽体65を移動不能に位置保持する位置保持具67と、センサー75は前記前壁15に配置されており、遮蔽位置における遮蔽体65と正対している。遮蔽体65が遮蔽位置へ切換るときの移動動作によって、センサー75がオン状態に切換って、遮蔽体65が位置保持具67で位置保持される。
遮蔽体65は遮蔽ばね68で遮蔽位置へ向かって移動付勢されている。カート2が収納庫3から離脱するのに追随して、遮蔽体65が遮蔽ばね68の付勢力を受けて退避位置から遮蔽位置へ向かって揺動移動して、センサー75をオン状態に切換え操作する。
遮蔽体65の一側端と前壁15がヒンジ66を介して連結されて、遮蔽体65の全体が前後揺動可能に支持されている。センサー75は前壁15の後面に配置されて、遮蔽位置における遮蔽体65の板面と正対している。遮蔽位置における遮蔽体65は、切欠16の上開口と、内開口およびセンサー75を収納庫3の側から覆っている。
遮蔽体65の下端と前壁15がヒンジ66を介して連結されて、遮蔽体65の全体が前後傾動可能に支持されている。センサー75は前壁15の上面に配置されて、遮蔽位置における遮蔽体65の板面と正対している。遮蔽位置における遮蔽体65はヒンジ66の上側へ起立して、切欠16の上開口と、内開口およびセンサー75を収納庫3の側から覆っている。
遮蔽体65は、切欠16を覆う下カバー71と、下カバー71に固定されてドア11の後面壁63と対向する上カバー70と、上カバー70の上部に設けられドア11の後面壁63に密着する止水パッキン72を備えている。下カバー71は、遮蔽位置において切欠16の上開口を覆う排水壁71aと、遮蔽位置において切欠16の内開口およびセンサー75を庫内側から覆う縦壁71bを一体に備えている。排水壁71aは、ドア11の後面壁63より前方へ突出する状態で前向きに張り出されている。
本発明に係るカート棚式の食品加工装置では、収納庫3の底壁3aの前部の切欠16を覆う遮蔽体65を備えた遮水構造64を設けた。この遮蔽体65は、切欠16を庫内側から覆う遮蔽位置と退避位置とに変位可能とした。このように、遮水構造64を備えた食品加工装置によれば、収納庫3の内部を洗浄構造5で洗浄する際に、洗浄水が切欠16へ浸入するのを遮蔽体65で遮断し止水できる。
また、遮蔽体65が遮蔽位置に変位されたことを検知するセンサー75を装置本体1に配置して、センサー75から制御部10へ検知信号が出力され、かつ洗浄構造5のスタートスイッチがオン操作された状態でのみ、洗浄構造5が制御部10で起動されて洗浄作業を行えるようにした。従って、作業者のうっかりミスで、遮蔽体65が退避位置に位置保持された状態のままで、洗浄構造5のスタートスイッチがオン操作されたとしても、洗浄構造5が起動することはない。従って、常に遮蔽体65が遮蔽位置に変位された状態で洗浄構造5を作動させて、洗浄水が切欠16から床面Fへ流下して床面Fが洗浄水で汚損されるのを解消でき、常に衛生的な状態で収納庫3内の洗浄を行うことができる。
収納庫3の底壁3aの前部に立設した前壁15に、カート2のフレーム部36の出し入れを許す切欠16を凹み形成し、遮蔽体65は、ヒンジ66で遮蔽位置と退避位置の間で往復移動可能に支持するようにした。こうした遮水構造64によれば、冷却処理や洗浄作業を行う際に、作業者が遮蔽体65をヒンジ66の周りに移動操作するだけで、遮蔽体65を遮蔽位置と退避位置に適確に位置切換えすることができる。また、位置保持具67とセンサー75を前記前壁15に配置して、遮蔽体65が遮蔽位置へ切換えられるときの移動動作を利用してセンサー75をオン状態に切換え、同時に遮蔽体65を位置保持具67で移動不能に位置保持できるようにした。従って、遮蔽位置へ切換った状態の遮蔽体65が、外部の振動や洗浄水の流動作用を受けて退避位置側へ分離移動するのを確実に防止して、切欠16の止水をさらに確実に行えるうえ、一旦オン状態に切換ったセンサー75がオフ状態に切換ることがないので、洗浄作業を確実に行うことができる。
遮蔽体65を遮蔽ばね68で遮蔽位置へ向かって移動付勢して、カート2が収納庫3から離脱するのに追随して、遮蔽体65が退避位置から遮蔽位置へ向かって揺動移動して、センサー75をオン状態に切換え操作できるようにした。こうした遮水構造64によれば、単にカート2を収納庫3から離脱操作するだけで、遮蔽体65を遮蔽ばね68の付勢力で退避位置から遮蔽位置へ移動できるので、作業者が遮蔽体65を退避位置で位置保持具67から分離して、遮蔽位置へ移動操作する手間を省くことができる。また、カート2を装置本体1から分離した洗浄作業時はもちろん、予冷運転や予熱運転を行う際には、切欠16が遮蔽体65で自動的に覆われるので、切欠16から冷気漏れや暖気漏れ、あるいは外気流入が生じることを極力防いでエネルギーロスを減少できる。
遮蔽体65は、その一側端に設けたヒンジ66で前後揺動可能に支持した。また、センサー75は前壁15の後面に配置して、遮蔽位置における遮蔽体65の板面と正対させるようにした。こうした遮水構造64によれば、遮蔽位置における遮蔽体65で、切欠16の上開口と、内開口およびセンサー75を収納庫3の側から覆うことができるので、洗浄水が切欠16およびセンサー75へ向かって流動するのを遮蔽体65で確実に遮蔽し止水できる。また、単にカート2を装置本体1に対して押し込み操作するだけで、遮蔽体65を遮蔽ばね68の付勢力に抗して遮蔽位置から退避位置へ移動操作できるので、作業者が遮蔽体65を遮蔽位置から退避位置へ移動操作する手間を省くことができる。
遮蔽体65は、その下端に設けたヒンジ66で前後傾動可能に支持した。また、センサー75は前壁15の上面に配置して、遮蔽位置における遮蔽体65の板面と正対させるようにした。こうした遮水構造64によれば、遮蔽位置における遮蔽体65をヒンジ66の上側へ起立させて、切欠16の上開口と、内開口およびセンサー75を収納庫3の側から覆うことができるので、洗浄水が切欠16およびセンサー75へ向かって流動するのを遮蔽体65で確実に遮蔽し止水できる。また、上記の遮水構造64と同様に、単にカート2を装置本体1に対して押し込み操作するだけで、遮蔽体65を遮蔽ばね68の付勢力に抗して遮蔽位置から退避位置へ移動操作できるので、作業者が遮蔽体65を遮蔽位置から退避位置へ移動操作する手間を省くことができる。
遮蔽体65は、切欠16を覆う下カバー71と、下カバー71に固定される上カバー70と、上カバー70の上部に設けられドア11の後面壁63に密着する止水パッキン72を備えるようにした。また、下カバー71は、切欠16の上開口を覆う排水壁71aと、切欠16の内開口およびセンサー75を庫内側から覆う縦壁71bを一体に備えるようにして、排水壁71aをドア11の後面壁63より前方へ突出する状態で前向きに張り出すようにした。こうした遮水構造64によれば、何らかの異常で洗浄水が止水パッキン72と後面壁63の封止面を通過して流下してきたとしても、洗浄水を排水壁71aで止水して、その左右両端から収納庫3の底壁3aへと流下でき、洗浄水が切欠16やセンサー75の近傍へ浸入するのをさらに確実に解消できる。従って、閉じた状態におけるドア11の後面壁63が切欠16の上方に位置している場合であっても、洗浄水が切欠16を介して床面Fへ流下するのを解消できる。
本発明に係るカート棚式の食品加工装置の要部の横断平面図であり、図8におけるA−A線断面図である。 本発明に係る食品加工装置の正面図である。 食品加工装置とカートの関係を示す縦断側面図である。 食品加工装置の横断平面図である。 要部の縦断側面図であり、シャッターおよび遮水構造と切欠の関係構造を示している。 要部の縦断側面図であり、シャッターが開姿勢に切換った状態を示している。 洗浄構造の概略構造を示す説明図である。 遮水構造と切欠の関係構造を示す正面図である。 カートが収容された状態の食品加工装置の横断平面図である。 遮水構造の別の実施例を示す収納庫前部の縦断側面図である。
(実施例) 図1から図9に本発明に係るカート棚式の食品加工装置を急速冷却庫(ブラストチラー)に適用した実施例を示す。本実施例における前後、左右、上下とは、図2ないし図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2ないし図3において、急速冷却庫は、縦長の冷却庫本体(装置本体)1を基体として、冷却庫本体1に対して出し入れされるカート2と、冷却庫本体1の収納庫3内に冷気を供給する冷却ユニット(処理空気供給装置)4と、収納庫3に洗浄水を送給する洗浄構造5を備えている。急速冷却庫によって、カート2に搭載されて収納庫3に収納された食品に対して粗熱取り、急速冷却、あるいは急速凍結などの冷却処理を行うことができる。
冷却庫本体1は前面が開口する縦長の断熱箱体からなり、収納庫3の内部左方に冷却ユニット4を構成する蒸発器6、送風ファン7が配置されている。送風ファン7から送給された庫内の空気は、蒸発器6を通過する間の熱交換によって冷却され、図4に示すように蒸発器6の前後の隙間から右向きに送給されて収納庫3内を循環する。冷却ユニット4を構成する圧縮機8および凝縮器9は別途設置した外部ユニット内に配置されており、係る外部ユニット内の圧縮機8および凝縮器9と、先の蒸発器6とは冷媒通路を介して接続されている。
冷却庫本体1の前面の開口は、収納庫3の前面の大半を覆う右ドア(ドア)11と、ユニット設置室の前面の残部を覆う左ドア12とにより、観音開き状に開閉できる。冷却庫本体1を構成する断熱箱体は、中空の外殻体の内部に発泡樹脂等の断熱材を充填して構成されている。冷却庫本体1の下面6個所には支持脚19が固定されており、収納庫3の底壁3aの下面と床面Fの間に、後述するカート2の基台部35を出し入れするための格納空間13が確保されている。図2において、符号10は冷却庫本体1の上面に設けられた制御部を示す。図示していないが、制御部10の操作パネルには、モード選択ボタンやスタートスイッチなどの各種の操作スイッチが配置されており、これらの操作スイッチを操作することにより、先の冷却ユニット4や洗浄構造5を作動させることができる。
図2に示すように、収納庫3の底壁3aの前端には前壁15が上向きに立設されており、その左右中央にカート2のフレーム部36の出し入れを許す切欠16が凹み形成されている。切欠16および前壁15の上面は、洗浄水の滞留を防ぐために、それぞれ収納庫3の底壁3aに向かって下り傾斜されている(図5参照)。また、収納庫3の底壁3aに滞留した洗浄水が切欠16の側へ流れ込むのを防ぐために、切欠16の傾斜下端は、収納庫3の底壁3aの上面より僅かに上方に位置されている。カート2のトレイ収容部37を収納庫3に収容する際には、フレーム部36が切欠16を通過して収納庫3内へ進入する。前壁15の前面の上縁および切欠16の周縁に沿って、収納庫3内の冷気の流出を防ぐ封止パッキン17が固定されている。図2において、符号18は収納庫3の底壁3aに固定されて、押し込み移動されるカート2を案内する前後に長いガイド枠であり、これらガイド枠18に沿って基台部35を押し込み操作することにより、図9に示すようにカート2のトレイ収容部37を適正姿勢で収納庫3内に収容することができる。
図5に示すように、右ドア11は、表面パネル21と、表面パネル21の後面に所定間隔をおいて固定される裏面パネル22とで中空の外殻体を形成し、両パネル21・22の間に断熱材23を充填した断熱ドアからなる。左ドア12も同様の断熱ドアとして構成されている。各ドア11・12はそれぞれヒンジ24・25で揺動開閉可能に支持されて、それぞれの揺動先端に設けたラッチレバー26・27で閉止状態に維持される。右ドア11の裏面パネル22は後向きに膨出されて容器状に形成されており、その周縁に沿う段落ち状のシール座28にドアパッキン29が固定されている。ドアパッキン29は、収納庫3の開口上周縁と開口右周縁とピラー30(図2、図4参照)と、先の封止パッキン17に密着して収納庫3を封止する。裏面パネル22の下方にはフレーム収容部31が設けられており、トレイ収容部37が収納庫3に収容された状態において、収納庫3からはみ出たカート2のフレーム部36の前部をフレーム収容部31の内部に受け入れる。このフレーム収容部31の後面側に、後述するシャッター構造44が設けられている。
図3においてカート2は、4個のキャスター34で支持される四角枠状の基台部35と、基台部35の前部に固定される横臥L字状のフレーム部36と、片持梁状のフレーム部36の上面に固定されるトレイ収容部37で構成される。トレイ収容部37はフレーム部36に固定した4隅の支柱38と、前後の支柱38の間に固定した多段状のトレイ受枠39で構成されており、各段のトレイ受枠39に一群の食品トレイ40が前後に出し入れ可能な状態で載置することができる。フレーム部36は垂直の縦枠部36aと、水平に伸びる門型の横枠部36bを一体に備えており、縦枠部36aの後面に、左右横長の金属板製の閉塞板41が固定されている。閉塞板41の左右端は縦枠部36aの外側方へ張り出されており、閉塞板41の上端は横枠部36bの上縁より上方へ張り出されている。図5に示すように右ドア11を閉じた状態では、その後面壁63が収納庫3の開口周縁の内側に入込む。この状態で後面壁63に密着して、先のドアパッキン29と協同して収納庫3を封止する本体側パッキン32が、収納庫3の開口上周縁と開口右周縁とピラー30に沿って門形に固定してある(図2参照)。
カート2は、そのトレイ収容部37が収納庫3に対して前面側から出し入れされるとき、基台部35が格納空間13に出し入れされる。また、トレイ収容部37を収納庫3に収容した状態では、フレーム部36の前部が切欠16内に位置し、先の閉塞板41が封止パッキン17に密着して切欠16の前面を封止する。右ドア11を閉じた状態では、ドアパッキン29の下辺直線部が、図6に示すように閉塞板41の前面と封止パッキン17に密着している。
上記のように、カート2を冷却庫本体1に収容し、さらに右ドア11を閉じた状態では、切欠16を閉塞板41で封止して、収納庫3内の冷気が切欠16を介して流出するのを防止できる。しかし、カート2を冷却庫本体1から取出した状態で予冷運転を行う場合には、収納庫3内の冷気が切欠16から漏れ出てしまう。こうした冷気の流出を防止するために、フレーム収容部31の後面にシャッター構造44を設けている。
シャッター構造44は、右ドア11の内面に沿う開姿勢(図6に示す状態)と、右ドア11の後方へ突出して切欠16の前面を閉塞する閉姿勢(図5に示す状態)の間で出退移動可能に構成されている。詳しくは、シャッター構造44は左右横長の中空のパネル体からなるシャッター45と、右ドア11の内面とシャッター45との間に設けられた左右一対、上下一組の計四本のリンクアーム46と、シャッター45を閉姿勢に向かって付勢するキックばね47で構成されている。合計四個のリンクアーム46は平行リンク機構を構成しており、シャッター45を垂直姿勢のままで前後に移動操作する。各リンクアーム46の一端側(基端側)は、右ドア11に対して連結軸48を介して揺動自在に連結されており、各リンクアーム46の他端側(遊端側)は、シャッター45に対して連結軸49を介して揺動自在に連結されている。シャッター45はこれら4個のリンクアーム46で常に垂直に支持されており、リンクアーム46に作用するキックばね47のばね力を受けて、常に閉姿勢へ向かって移動付勢される。
図7において洗浄構造5は、収納庫3の内部に洗浄水を噴射するスプリンクラー51と、水道水を収納庫3内に流下供給する給水口52と、収納庫3の下方に配置されて洗浄水を貯留する貯水タンク53と、貯水タンク53内の洗浄水を、洗浄水送給路54を介してスプリンクラー51へ加圧送給する送給ポンプ55などを備えている。給水口52は給水弁56を介して水道管に接続されている。蒸発器6の上方には、蒸発器6および送風ファン7に向かって洗浄水を噴射する噴水ノズル58が配置されている。また、蒸発器6には洗浄後の乾燥を促すヒーター(図示していない)が設けられている。
スプリンクラー51は、洗浄水の噴出反力で垂直軸回りに回転しながら洗浄水を噴射供給する。収納庫3の底部には、収納庫3の内部に噴射された洗浄水、および給水口52から流下された水道水を貯水タンク53へ流下させる集水口59が設けられている。貯水タンク53には、排水路60と排水弁61が設けられている。洗浄作業時には、洗浄工程と、前段すすぎ工程と、後段すすぎ工程と、乾燥工程を順に行う。
上記の急速冷却庫では、食品に対する冷却処理に先立って予冷運転を行い、冷却庫本体1の収納庫3の内部を所定温度にまで冷却する。予冷運転におけるカート2は、冷却庫本体1から分離されて、収納庫3の開口面が右ドア11で閉止されており、このときの切欠16は右ドア11に設けたシャッター45で閉塞されている(図5参照)。従って、予冷運転時に庫内の冷気が切欠16から流出し、あるいは外気が切欠16から庫内に侵入するのを解消して、収納庫3内を効率良く所定温度に冷却することができる。
予冷運転が終了すると、右ドア11を開いた状態で、一群の食品トレイ40が搭載されたカート2を収納庫3へ向かって押し込む。このとき、基台部35がガイド枠18で移動案内されるので、カート2のトレイ収容部37を収納庫3内へ適正に押し込むことができる。切欠16を介して収納庫3に進入したフレーム部36は、収納庫3の底壁3aの上方に浮き離れた状態で位置しており、基台部35は格納空間13内に位置している。また、フレーム部36の縦枠部36a側が前壁15の前側にはみ出た状態で、閉塞板41が封止パッキン17に接当している。
カート2を冷却庫本体1内に収納した状態において、右ドア11を閉じ操作すると、カート2の閉塞板41を切欠16の周縁の封止パッキン17に圧接させて、切欠16を閉塞板41で閉塞することができる。同時に図6に示すように、ドアパッキン29の下辺直線部が閉塞板41の前面と封止パッキン17に密着するので、収納庫3の気密性を確保することができる。また、右ドア11を閉じ操作することにより、フレーム部36の縦枠部36a側がフレーム収容部31に入り込んで、シャッター45をキックばね47の付勢力に抗して、図5に示す開姿勢に強制的に変位操作するので、右ドア11を支障なく閉じることができる。この状態のカート2の前面はドア11で覆い隠されるので、食品を冷却処理するときの急速冷却庫の外観をすっきりさせることができる。
右ドア11を閉じたときの同ドア11の後面壁63は、切欠16の真上に位置している。そのため、収納庫3の内部を洗浄する場合に、右ドア11の後面壁63に沿って流下する洗浄水が切欠16へ流下し、床面Fへ流出するおそれがある。こうした洗浄水の流出を確実に防止するために、閉じた右ドア11と収納庫3の底壁3aの前部の間に、切欠16を収納庫3の内面側から覆う遮水構造64が設けられている。図4、図5、図8に示すように遮水構造64は、切欠16の上面および後面を庫内側から覆う遮蔽体65と、遮蔽体65を遮蔽位置と退避位置の間で前後揺動可能(往復移動可能)に支持するヒンジ66と、遮蔽体65を遮蔽位置と退避位置において移動不能に位置保持する位置保持具67と、遮蔽体65を遮蔽位置へ向かって移動付勢する遮蔽ばね68とを備えている。
遮蔽位置における遮蔽体65は、図5示すように切欠16の上開口および内開口を収納庫3の側から覆うので、ドア11の内面に沿って流下し、あるいは収納庫3の内方から切欠16へ向かって飛散する洗浄水を、遮蔽体65で受け止めて底壁3aへと流下させることができる。カート2を収納庫3内へ押し込み操作する際には、フレーム部36の後端が遮蔽体65に接当するので、遮蔽体65はカート2の進入動作に連動して遮蔽位置から退避位置へ変位操作される。また、カート2のトレイ収容部37が収納庫3内に完全に収まった状態では、遮蔽体65は図9に示すようにカート2の侵入領域の右側方へ退避した状態で、位置保持具67で位置保持される。従って、作業者が遮蔽体65を遮蔽位置から退避位置へ移動操作する手間を省くことができる。
図5において遮蔽体65は、右ドア11の内面と対向する上カバー70と、切欠16の上開口および内開口を収納庫3の側から覆う下カバー71と、上カバー70の上縁に沿って設けられて、右ドア11の後面壁63に密着する止水パッキン72を備えている。上カバー70は、止水パッキン72を支持する垂直の上壁70aと、収納庫3の底壁3aに向かって下り傾斜する排水壁70bと、下カバー71の後面に固定される垂直の下壁70cを一体に備えたステンレス板材製のプレス成形品からなる。下カバー71は、収納庫3の底壁3aに向かって下り傾斜する排水壁71aと、ヒンジ66で支持される垂直の縦壁71bと、底壁3aに向かって下り傾斜する裾壁71cを一体に備えた、磁気吸着が可能なステンレス板材製のプレス成形品からなる。
止水パッキン72は、断面が中空D字状に形成されており、その円弧表面が右ドア11の後面壁63に密着して、右ドア11に沿って流下する洗浄水を止水し、その左右両端から収納庫3の底壁3aへと流下させる。下カバー71の排水壁71aの前縁は、右ドア11の後面壁63より前方へ突出する状態で前向きに張り出し形成されている(図5参照)。従って、洗浄水が何らかの異常で止水パッキン72と後面壁63の封止面を通過して流下してきたとしても、洗浄水を排水壁71aで止水して、その左右両端から収納庫3の底壁3aへと流下させることができる。さらに、裾壁71cと切欠16の後縁の間には、小さな隙間が確保してあるので、万が一洗浄水が切欠16に達したとしても、先の隙間から底壁3aへと流下させることができる。
位置保持具67は磁石で構成されており、遮蔽体65の下カバー71の縦壁71bを遮蔽位置と退避位置において移動不能に位置保持する。そのために、前壁15のピラー30側の端部後面と、収納庫3の右内周面の後寄りの2個所に位置保持具67を配置している。洗浄作業を行う場合には、退避位置に位置保持された遮蔽体65を位置保持具67から分離して、遮蔽位置へと戻す必要がある。このときの遮蔽体65は、位置保持具67から分離されるのと同時に、遮蔽ばね68の付勢力を受けて遮蔽位置へ自動的に移動変位し、下カバー71の縦壁71bが前壁15側の位置保持具67で吸着保持されるので、遮蔽体65を退避位置から遮蔽位置へ移動する手間を省くことができる。
また、磁石の磁気吸着作用で遮蔽体65を遮蔽位置や退避位置に位置保持できるので、例えば位置保持具67をラッチ構造などの機械的な保持構造で構成してある場合に比べて、位置保持具67の構造の簡素化と低コスト化を同時に実現できる。さらに、遮蔽体65が遮蔽位置へ切換えられるときの移動動作を利用して後述するセンサー75をオン状態に切換え、同時に遮蔽体65を位置保持具67で移動不能に位置保持するので、遮蔽位置へ切換った状態の遮蔽体65が、外部の振動や洗浄水の流動作用を受けて退避位置側へ分離移動するのを確実に防止して、切欠16の止水をさらに確実に行える。また、一旦オン状態に切換ったセンサー75がオフ状態に切換ることがないので、洗浄作業を確実に行うことができる。
遮蔽体65が退避位置に位置保持された状態のままで、洗浄作業を行うと、洗浄水が切欠16へと流れ落ち、その一部が床面Fへ流出するおそれがある。こうしたうっかりミスを解消するために、図8に示すように、遮蔽位置において遮蔽体65対向する前壁15に、遮蔽体65が遮蔽位置へ切換ったことを検知するセンサー75を配置している。センサー75は市販されている防水型のスイッチ付きマグネットからなる。図1に示すように、センサー75は、プラスチック製のハウジング76の内部に永久磁石77と、磁気スイッチ78を封入して構成してあり、遮蔽体65が遮蔽位置へ切換った状態において、磁気スイッチ78がオン状態に切換って出力信号を制御部10に出力する。制御部10は、センサー75からオン信号が出力され、さらに洗浄構造5のスタートスイッチ(図示していない)がオン操作された状態でのみ、洗浄構造5を起動させる。従って、遮蔽体65が退避位置に位置保持された状態のままで洗浄構造5が作動するのを確実に防止できる。センサー75の後面は、前壁15の後面に固定した目隠しカバー79で塞がれている。目隠しカバー79は磁気吸着できないステンレス板材で形成される。
上記の食品加工装置によれば、作業者のうっかりミスで、遮蔽体65が退避位置に位置保持された状態のままで、洗浄構造5のスタートスイッチがオン操作されたとしても、洗浄構造5が起動することはない。従って、常に遮蔽体65が遮蔽位置に変位された状態で洗浄構造5を作動させて、洗浄水が切欠16から床面Fへ流下して床面Fが洗浄水で汚損されるのを解消でき、常に衛生的な状態で収納庫3内の洗浄を行える。
また、上記のカート棚式の急速冷却庫によれば、カート2を冷却庫本体1から分離し、右ドア11を閉じて洗浄作業を行う状態では、切欠16の上面および後面が遮蔽体65で覆われ、さらに止水パッキン72が右ドア11の後面壁63に密着する。従って、右ドア11の後面壁63に沿って流下する洗浄水が切欠16に浸入するのを確実に防止して、洗浄水の一部が切欠16から床面Fへ流下して、床面Fが洗浄水で汚損されるのを解消でき、常に衛生的な状態で収納庫3内の洗浄を行える。また、洗浄後には、単にカート2を装置本体1に対して押し込み操作するだけで、遮蔽体65を遮蔽ばね68の付勢力に抗して遮蔽位置から退避位置へ移動操作できる。さらに、洗浄作業時はもちろん予冷運転を行う際にも、切欠16がシャッター45と遮蔽体65で覆われるので、切欠16から冷気漏れ、あるいは外気流入が生じることを防いでエネルギーロスを減少できる。
遮蔽体65をヒンジ66で遮蔽位置と退避位置の間で往復移動可能に支持し、各位置において遮蔽体65を位置保持具67で移動不能に位置保持するので、冷却処理や洗浄作業を行う際には、遮蔽体65を位置保持具67から分離してヒンジ66の周りに移動操作するだけで、遮蔽体65を遮蔽位置と退避位置に適確に位置切換えすることができる。また、遮蔽位置においては、遮蔽体65に設けた止水パッキン72がドア11の後面壁63に密着するので、右ドア11の後面壁63に沿って流下する洗浄水が切欠16に浸入するのを確実に防止できる。
遮蔽体65は、遮蔽位置においてのみ位置保持具67で移動不能に位置保持することができる。その場合には、遮蔽体65が遮蔽ばね68で遮蔽位置へ向かって移動付勢してあるので、カート2が収納庫3から離脱するのに追随して、遮蔽体65を退避位置から遮蔽位置へ向かって揺動移動させて、センサー75をオン状態に切換え操作できる。こうした遮水構造64によれば、単にカート2を収納庫3から離脱操作するだけで、遮蔽体65を遮蔽ばね68の付勢力で退避位置から遮蔽位置へ移動できるので、作業者が遮蔽体65を退避位置で位置保持具67から分離して、遮蔽位置へ移動させる手間を省くことができる。また、カート2を装置本体1から分離した洗浄作業時はもちろん、予冷運転を行う際には、切欠16が遮蔽体65で自動的に覆われるので、切欠16から冷気漏れ、あるいは外気流入が生じることを極力防いでエネルギーロスを減少できる。
図10は遮水構造64の別の実施例を示している。そこでは、遮蔽体65をその下端に設けたヒンジ66で前後傾倒可能に支持して、遮蔽ばね68で遮蔽位置へ向かって起立付勢するようにした。遮蔽体65は、その裾壁71cの左右に固定したにヒンジ66で支持されている。また、前壁15の上面にセンサー75を埋設して、遮蔽体65が退避姿勢から遮蔽姿勢に切換ったことをセンサー75で検知できるようにした。センサー75は、マイクロスイッチ81と、遮蔽体65が遮蔽姿勢に切換るときの動作をマイクロスイッチ81に伝える受動ピン82と、受動ピン82を押し出し付勢するばね83などで構成されている。
こうした遮水構造64によれば、単にカート2を装置本体1に対して押し込み操作するだけで、遮蔽体65を遮蔽ばね68の付勢力に抗して遮蔽位置から退避位置へ傾動操作できるので、作業者が遮蔽体65を遮蔽位置から退避位置へ移動操作する手間を省くことができる。また、洗浄作業時はもちろん予冷運転を行う際にも、切欠16が遮蔽体65で覆われるので、切欠16から冷気漏れ、あるいは外気流入が生じることを極力防いでエネルギーロスを減少できる。さらに、フレーム部36と収納庫3の底壁3aの間の上下隙間を利用して、遮蔽体65を退避させることができるので、遮蔽体65を退避させるためのスペースを別途確保する必要がなく、その分だけ収納庫3の構造を簡素化できる。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。この実施例から理解できるように、センサー75は遮蔽位置に切換った遮蔽体65と正対する収納庫3の内周壁に設けてあればよく、必要があればピラー30に設けてあってもよい。
上記の実施例以外に、遮水構造64は左右一対の遮蔽体65・65と、各遮蔽体65を前後揺動可能に支持するヒンジ66・62と。各遮蔽体65を遮蔽位置へ向かって移動付勢する遮蔽ばね68・68などで構成することができる。その場合には、各遮蔽体65に対応して一対のセンサー75を設けておくとよい。カート2が装置本体1に対して押し込み操作されるとき、各遮蔽体65・65は遮蔽ばね68・68の付勢力に抗して遮蔽位置から退避位置へ観音開き状に移動操作される。切欠16は、収納庫3の底壁3aの前端に切欠き形成してあってもよい。シャッター構造44は省略することができる。遮蔽体65は、付勢ばね68で退避位置へ向かって移動付勢してあってもよく、作業者が手動で遮蔽位置と退避位置に切換え操作する構造であってもよい。また、止水パッキン72は、ドア11の後面壁63に固定してあってもよい。
位置保持具67は、磁石で構成する以外に、ラッチ構造や機械的に係脱する係止構造で構成してあってもよい。位置保持具67は、遮蔽体65を遮蔽位置へ向かって移動付勢する遮蔽ばね68が兼ねることができる。その場合には、前壁15に設けた位置保持具67を省略してもよい。センサー75はスイッチ付きマグネット以外に、近接スイッチ、光電スイッチ、マイクロスイッチ、リードスイッチなどのセンサーを適用できる。下カバー71が磁気吸着不能なステンレス板材で形成してある場合には、磁石と対応する板面に鉄板製の吸着体を固定しておけばよい。本発明に係る食品加工装置は、実施例で説明した急速冷却庫に限られず、食品に対して加熱処理を行う加熱庫等にも適用できる。
1 冷却庫本体(装置本体)
2 カート
3 収納庫
4 処理空気供給装置(冷却ユニット)
5 洗浄構造
10 制御部
11 右ドア(ドア)
13 格納空間
15 前壁
16 切欠
36 カートのフレーム部
37 カートのトレイ収容部
40 食品トレイ
64 遮水構造
65 遮蔽体
66 ヒンジ
67 位置保持具
68 遮蔽ばね
70 上カバー
71 下カバー
71a 排水壁
72 止水パッキン
75 センサー

Claims (6)

  1. 一群の食品トレイ(40)が搭載されたカート(2)を収納庫(3)内に収容して、カート(2)ごと冷却処理や加熱処理を行うカート棚式の食品加工装置であって、
    食品加工装置は、収納庫(3)内に冷気あるいは暖気を供給する処理空気供給装置(4)と、収納庫(3)に洗浄水を送給する洗浄構造(5)と、これら両者(4・5)の作動状態を制御する制御部(10)を備えており、
    カート(2)のトレイ収容部(37)を収納庫(3)に収容した状態において、カート(2)のフレーム部(36)の一部を受入れる切欠(16)が、収納庫(3)の底壁(3a)の前部に形成されており、
    閉じたドア(11)と収納庫(3)の底壁(3a)の前部の間に、前記切欠(16)を収納庫(3)の内面側から覆って、洗浄水が切欠(16)へ流下するのを防止する遮蔽体(65)を備えた遮水構造(64)が設けられており、
    遮蔽体(65)は、切欠(16)を庫内側から覆う遮蔽位置と、庫内におけるカート(2)の移動軌跡の外へ退避する退避位置とに変位可能に構成されており、
    遮蔽体(65)が遮蔽位置に変位されたことを検知して、検知信号を制御部(10)に出力するセンサー(75)が収納庫(3)に配置されており、
    センサー(75)から制御部(10)へ検知信号が出力され、かつ洗浄構造(5)のスタートスイッチがオン操作された状態でのみ、洗浄構造(5)が制御部(10)で起動されて洗浄作業を行うように構成されていることを特徴とするカート棚式の食品加工装置。
  2. 収納庫(3)の底壁(3a)の前部に立設した前壁(15)に、カート(2)のフレーム部(36)の出し入れを許す切欠(16)が凹み形成されており、
    遮蔽体(65)は、収納庫(3)に設けたヒンジ(66)で遮蔽位置と退避位置の間で往復移動可能に支持されており、
    遮蔽位置における遮蔽体(65)を移動不能に位置保持する位置保持具(67)と、センサー(75)は前記前壁(15)に配置されて、遮蔽位置における遮蔽体(65)と正対しており、
    遮蔽体(65)が遮蔽位置へ切換るときの移動動作によって、センサー(75)がオン状態に切換って、遮蔽体(65)が位置保持具(67)で位置保持される請求項1に記載のカート棚式の食品加工装置。
  3. 遮蔽体(65)が遮蔽ばね(68)で遮蔽位置へ向かって移動付勢されており、
    カート(2)が収納庫(3)から離脱するのに追随して、遮蔽体(65)が遮蔽ばね(68)の付勢力を受けて退避位置から遮蔽位置へ向かって揺動移動し、センサー(75)をオン状態に切換え操作する請求項2に記載のカート棚式の食品加工装置。
  4. 遮蔽体(65)の一側端と前記前壁(15)がヒンジ(66)を介して連結されて、遮蔽体(65)の全体が前後揺動可能に支持されており、
    センサー(75)は前壁(15)の後面に配置されて、遮蔽位置における遮蔽体(65)の板面と正対しており、
    遮蔽位置における遮蔽体(65)が、切欠(16)の上開口と、内開口およびセンサー(75)を収納庫(3)の側から覆っている請求項2または3に記載のカート棚式の食品加工装置。
  5. 遮蔽体(65)の下端と前記前壁(15)がヒンジ(66)を介して連結されて、遮蔽体(65)の全体が前後傾動可能に支持されており、
    センサー(75)は前壁(15)の上面に配置されて、遮蔽位置における遮蔽体(65)の板面と正対しており、
    遮蔽位置における遮蔽体(65)はヒンジ(66)の上側へ起立して、切欠(16)の上開口と、内開口およびセンサー(75)を収納庫(3)の側から覆っている請求項2または3に記載のカート棚式の食品加工装置。
  6. 遮蔽体(65)が、切欠(16)を覆う下カバー(71)と、下カバー(71)に固定されてドア(11)の後面壁(63)と対向する上カバー(70)と、上カバー(70)の上部に設けられて、ドア11の後面壁63に密着する止水パッキン(72)を備えており、
    下カバー(71)は、遮蔽位置において切欠(16)の上開口を覆う排水壁(71a)と、遮蔽位置において切欠(16)の内開口およびセンサー(75)を庫内側から覆う縦壁(71b)を一体に備えており、
    排水壁(71a)がドア(11)の後面壁(63)より前方へ突出する状態で前向きに張り出されている請求項2から5のいずれかひとつに記載のカート棚式の食品加工装置。
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