JPH1135128A - 搬送設備 - Google Patents

搬送設備

Info

Publication number
JPH1135128A
JPH1135128A JP9190326A JP19032697A JPH1135128A JP H1135128 A JPH1135128 A JP H1135128A JP 9190326 A JP9190326 A JP 9190326A JP 19032697 A JP19032697 A JP 19032697A JP H1135128 A JPH1135128 A JP H1135128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
clamp
yoke
ceiling beam
suspending means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9190326A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Nakamura
次郎 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP9190326A priority Critical patent/JPH1135128A/ja
Publication of JPH1135128A publication Critical patent/JPH1135128A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
  • Framework For Endless Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振れ止めなどの付属構成物を、構造ならびに
操作を簡単にして配設でき、しかも傾斜経路部に対して
も容易に配設できる搬送設備を提供する。 【解決手段】 構造物5側からの吊り手段20の遊端に
設けたクランプ装置25の両クランプ体27,28を、
締め付け固定具29の緩め操作により非クランプ姿勢に
した状態で、クランプ側をヨーク材15,16の上部の
中央部分に対して両側に位置させる。締め付け固定具2
9を締め操作して、両クランプ体27,28を、ヨーク
材15,16の上部の中央部分に対してクランプ作用さ
せる。これによりレール装置10側を、吊り手段20を
介して振れ止めした状態で構造物5側に固定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば自動車組
み立て工場において、車体を天井側の一定経路上で搬送
する吊下げ搬送方式などに使用される搬送設備に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の搬送設備としては、たと
えば実開昭56−151214号に見られる構成が提供
されている。すなわち、I字型材からなる上位レール
と、C字型材からなりその開放部が相対向される左右一
対の下位レールとが配設され、これらレールは、所要間
隔おきに門形状のヨーク材により連結されるとともに、
ヨーク材は天井梁材に連結されている。
【0003】このような従来構成によると、各レールや
ヨーク材からなるレール装置は、天井梁材にヨーク材側
を連結することで配設される。この場合、天井梁材の真
下に沿ってレールが配設されている場合には、ヨーク材
側の連結は何ら支障なく十分に行えるが、一定経路は任
意に設定されるものであり、天井梁材に対して交叉して
レールが配設される場合もある。このとき天井梁材間の
ピッチが長いとき、レール装置は、或る長さに亘って天
井梁材側に支持されないことになり、その結果、下位レ
ールに支持案内されるキャリヤが天井梁材間を通過する
際に、この下位レールなどに振れが生じる恐れがある。
【0004】そのために従来では、たとえば、図8に示
すように、上位レール70と下位レール71との連結を
行うヨーク材72間に前後方向材73が配設され、この
前後方向材73の両端がボルト・ナット74を介してヨ
ーク材72に連結され、そして、前後方向材73の長さ
方向の中間位置と天井梁材80との間に吊り具75が設
けられた構成が採用されている。ここで吊り具75は、
天井梁材80に装着自在な保持具76や、その両端が保
持具76と前後方向材73とにピン77,78を介して
連結されるターンバックル79などにより構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
形式によると、前後方向材73が必要であり、そして前
後方向材73をヨーク材72に連結するために、ヨーク
材72の側板部にはボルト用の孔加工が必要であり、さ
らにボルト・ナット74を操作するところの組み立て工
程が必要であるなど、全体が高価にかつ複雑になる。そ
して上位レール70に支持案内される移動体を避けるた
めに、前後方向材73を上位レール70の両側方それぞ
れに設けたときには、構造がより複雑かつ大型化し、ま
た片側にのみ設けたときには偏荷重の支持となる。しか
も、上昇経路や下降経路など傾斜経路部における配設は
容易に行えない。
【0006】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、振れ止めなどの付属構成物を、構造ならびに操作を
簡単にして配設し得、しかも傾斜経路部に対しても容易
に配設し得る搬送設備を提供することを目的としたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の搬送設備は、ヨ
ーク材を介して、並行した複数のレール間の連結が行わ
れる搬送設備であって、構造物側からの吊り手段の遊端
には、ヨーク材の上部にクランプ作用するクランプ装置
が設けられ、このクランプ装置は、鋏状に連結された一
対のクランプ体と、これらクランプ体の非クランプ側間
に設けられた締め付け固定具とにより構成され、少なく
とも一方のクランプ体の非クランプ側には、吊り手段の
吊り具が連結されることを特徴としたものである。
【0008】したがって請求項1の発明によると、レー
ル装置側を、振れ止めのためなどにより構造物側に固定
したいとき、この構造物側からの吊り手段をヨーク材に
作用させる。すなわち、構造物側からの吊り手段の遊端
に設けられているクランプ装置の両クランプ体を、その
締め付け固定具の緩め操作により非クランプ姿勢にした
状態で、クランプ側をヨーク材の上部の中央部分に対し
て両側に位置させる。次いで締め付け固定具を締め操作
して、両クランプ体を、ヨーク材の上部の中央部分に対
してクランプ作用させる。これによりレール装置側を、
吊り手段を介して振れ止めした状態で構造物側に固定し
得る。
【0009】また本発明の請求項2記載の搬送設備は、
上記した請求項1記載の構成において、構造物である縦
方向部材とヨーク材との間に吊り手段が設けられること
を特徴としたものである。
【0010】したがって請求項2の発明によると、横振
れ防止などを行うための吊り手段は、最も効果的な位置
にあるヨーク材と、このヨーク材に近い縦方向部材との
間に配設し得る。
【0011】そして本発明の請求項3記載の搬送設備
は、上記した請求項1記載の構成において、構造物であ
る天井梁材とヨーク材との間に吊り手段が設けられるこ
とを特徴としたものである。
【0012】したがって請求項3の発明によると、横振
れ防止などを行うための吊り手段は、最も効果的な位置
にあるヨーク材と、このヨーク材に近い天井梁材との間
に配設し得る。
【0013】さらに本発明の請求項4記載の搬送設備
は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の構成にお
いて、レールは、移動体に移動力を付与するチェーン使
用の駆動体が支持案内される第1レールと、移動体が支
持案内される第2レールとからなり、ヨーク材は、各レ
ール間を連結することを特徴としたものである。
【0014】したがって請求項4の発明によると、第1
レールと第2レールとを、複数のヨーク材を介して連結
し得る。そして、所期の組み立てなどを終えた運転時に
おいて、移動体の移動は、駆動体の移動力を受けて、水
平状経路部や傾斜状経路部からなる一定経路上で行え
る。このとき移動体は、吊り手段やヨーク材を介して振
れ止めされた第2レールによる支持案内で移動し得る。
また駆動体は、吊り手段やヨーク材を介して振れ止めさ
れた第1レールによる支持案内で移動し得る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
被搬送物を天井側の一定経路上で搬送する吊下げ搬送設
備(搬送設備の一例)に採用した状態として、図1〜図
7に基づいて説明する。図2、図3、図6において、吊
下げ搬送設備1は、レール装置10と、このレール装置
10側で支持案内される搬送装置40などにより構成さ
れる。
【0016】前記レール装置10は、I字型材からなり
上位に配置された第1レール11と、C字型材からなり
その開放部が相対向されて下位に配置された左右一対の
第2レール12と、並行した各レール11,12間を連
結するためにレール長さ方向の所定箇所に設けられる中
間部ヨーク材15ならびに端部ヨーク材16などから構
成される。
【0017】これらヨーク材15,16は、天板部15
A,16Aと、この天板部15A,16Aの両端から下
方へ伸びる左右一対の側板部15B,16Bとにより門
形の平板状に形成されている。このような形状のヨーク
材15,16は、たとえば打ち抜き成形や溶断などによ
り容易に得られる。
【0018】前記ヨーク材15,16は、その天板部1
5A,16Aにおける中央部の下縁が、第1レール11
の上面11aに両面から溶接13され、また両側板部1
5B,16Bにおける下部の内側縁が、第2レール12
の外面12aに両面から溶接13されることで、並行し
た各レール11,12間の連結を行っている。以上の1
1〜16などにより、所定長さ(たとえば6m)の分割
レール装置10Aが構成される。
【0019】このような分割レール装置10Aは、施工
現場において、継ぎ足し状に接続される。すなわち、各
レール11,12のレール端面がレール長さ方向におい
て相対向(相当接)された状態で、端部ヨーク材16間
が、端部ヨーク材16に形成された連結具用孔間に挿通
される連結具17を介して連結される。ここで連結具1
7は、たとえばボルト、ナット、ワッシャなどにより構
成される。このような継ぎ足し状の接続の際に、各レー
ル11,12が彎曲された分割レール装置10Aを使用
することで、水平状経路部2Aに接続された傾斜状経路
部(上昇経路部や下降経路部)2Bが形成される。以上
の11〜17などによりレール装置10が構成される。
【0020】たとえば建屋を構成する構造物5は、天井
梁材5Aや縦方向部材(天井梁材5Aからの吊り材や支
柱など)5Bなどにより構成される。そして前記ヨーク
材15,16のうち、天井梁材5Aの真下に位置される
ヨーク材15,16は、従来方式により、この天井梁材
5A側からのブラケットに、ボルトナットなどの連結具
を介して連結される。
【0021】またレール装置10側を、振れ止めなどの
ためにより天井梁材5A側に固定したいが、ヨーク材1
5,16の真上に天井梁材5Aが存在しないとき、また
は、傾斜状経路部2Bにおいて、分割レール装置10A
側を、振れ止めのためなどにより縦方向部材5B側に固
定したいとき、天井梁材5A側、または縦方向部材5B
側からの吊り手段20がヨーク材15,16に作用され
る。
【0022】すなわち吊り手段20は、たとえば図1、
図4〜図7に示すように、天井梁材5A側に装着される
保持部21と、ヨーク材15,16の上部にクランプ作
用されるクランプ装置25と、これら保持部21とクラ
ンプ装置25との間に介在される吊り具30などにより
構成される。
【0023】前記保持部21は、天井梁材5Aの両側に
当てがわれる左右一対の側ブラケット22と、天井梁材
5Aの上下両方において、側ブラケット22間に配設さ
れた上下一対の締め付け連結具(ボルト・ナット)23
と、側ブラケット22の上部に溶接などで一体化されか
つ天井梁材5Aの上面に上方から当接自在な係止体24
などにより構成されている。
【0024】前記クランプ装置25は、連結軸26を介
して鋏状に相対回動自在に連結された一対のクランプ体
27,28と、これらクランプ体27,28の非クラン
プ側間に設けられた締め付け固定具(ボルト・ナット形
式など)29などにより構成される。両クランプ体2
7,28のクランプ側には、摩擦抵抗が大きいクランプ
面27a,28aが相対向して形成されており、また非
クランプ側の遊端には、連結用孔27b,28bが形成
されている。
【0025】前記保持部21とクランプ装置25との間
に介在される吊り具30は、たとえばターンバックル形
式であって、上下一対のねじロッド31,32と、これ
らねじロッド31,32に形成された逆ねじ部に螺合さ
れるナット体33などからなる。そして、上位側に位置
されるねじロッド31の上端にはブラケット34が一体
化され、このブラケット34は、連結ピン35を介して
前記側ブラケット22の下部間に連結されている。ま
た、下位側に位置されるねじロッド32の下端にはブラ
ケット36が一体化され、このブラケット36は、いず
れかの連結用孔27b,28bに作用する連結ピン37
を介して、いずれかのクランプ体27,28に連結され
ている。
【0026】上記したようにして構成されたレール装置
10においては、図3、図6に示すように、第2レール
12が移動体の支持案内を行い、第1レール11が、前
記移動体に移動力を付与するチェーン使用の駆動体の支
持案内を行う。
【0027】すなわち移動体の一例であるトロリ装置4
1は、フロントトロリ42と、フリートロリ43と、リ
ヤトロリ44と、フロントトロリ42とフリートロリ4
3との間を連結する連結体45と、フリートロリ43な
らびにリヤトロリ44から連設したトラニオン用ピン4
6の間を連結する連結フレーム47などから構成され
る。そして各トロリ42,43,44には、前記第2レ
ール12に嵌合して支持案内される案内用ホイール48
と、両第2レール12の下位板部の端面間に位置して案
内される振れ防止用ホイール49とがそれぞれ設けられ
る。
【0028】前記フロントトロリ42には、前記駆動体
からの伝動体(後述する。)に対して係脱可能な受動体
50が昇降自在に設けられるとともに、中間をして横軸
51を介して上下揺動可能に取り付けられた動作レバー
52が前方に延設され、そして動作レバー52の後端と
受動体50の下端とがピンを介して連結されている。し
たがって動作レバー52と受動体50とは、動作レバー
52の前端が上動するときに受動体50が下降するよう
に連動される。
【0029】前記フロントトロリ42の上端で前記受動
体50の後方の位置には、伝動体と受動体50との係合
時に、受動体50が前方へ暴走するのを阻止する暴走阻
止体(ホールドドッグ)53が設けられる。この暴走阻
止体53はピンを介して前後揺動自在に構成されてお
り、通常においては、その上端が伝動体の移動経路内に
突入すべくウエイト部により付勢される。なお他方のリ
ヤトロリ44には、前記動作レバー52を上動させるカ
ムテール54が後方に延設されている。
【0030】前記トロリ装置41には、被搬送物の支持
装置55が取り付けられる。すなわち支持装置55は、
両トラニオン用ピン46の下端に取り付けられたCネッ
ク56と、これらCネック56の下部に取り付けられて
下方に延びる腕57と、この腕57の下端に水平状に設
けられた支持部58などから構成される。59は被搬送
物を示す。
【0031】前記第1レール11に支持案内されて前記
トロリ装置41に移動力を付与するチェーン使用の駆動
体60は、上位レール11に沿って配設されるリンクチ
ェーン61や、このリンクチェーン61のチェーン長さ
方向における所定の箇所に設けられるトロリ部62や、
このトロリ部62の近くにおいて前記リンクチェーン6
1から垂設されかつ前記受動体50が係脱自在な伝動体
66などにより構成される。
【0032】前記トロリ部62は、前記リンクチェーン
61におけるセンターリンクに設けられた左右一対のト
ロリ体63と、これらトロリ体63の一端(上部)に左
右方向軸64を介して遊転自在に設けられたローラ65
などにより構成され、これらローラ65が、前記上位レ
ール11の下板部における上面に支持案内される。な
お、リンクチェーン61は駆動部(モータなどで図示せ
ず。)に連動連結されている。
【0033】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。レール装置10を組み立てる前に、第1レ
ール11と第2レール12とは、中間部ヨーク材15や
端部ヨーク材16を介して連結される。すなわち、各ヨ
ーク材15,16は、その天板部15A,16Aにおけ
る中央部の下縁が第1レール11の上面11aに溶接1
3され、そして両側板部15B,16Bにおける下部の
内側縁が第2レール12の外面12aに溶接13される
ことで、各レール11,12間の連結を行っている。
【0034】このようにして形成された分割レール装置
10Aで、そのヨーク材15,16のうち、天井梁材5
Aの真下に位置されるヨーク材15,16は、従来方式
により、この天井梁材5A側からのブラケットに、ボル
トナットなどの連結具を介して連結され、以て天井側に
架設される。
【0035】このように架設された分割レール装置10
Aに、別の分割レール装置10Aがレール接続されかつ
架設される。すなわち図3に示すように、レール接続は
端部ヨーク材16を利用して行われるもので、各レール
11,12のレール端面がレール長さ方向において相対
向(相当接)された状態で、端部ヨーク材16間が連結
具17を介して連結される。
【0036】そして分割レール装置10A側を、振れ止
めのためなどにより天井梁材5A側に固定したいが、ヨ
ーク材15,16の真上に天井梁材5Aが存在しないと
き、または、傾斜状経路部2Bにおいて、分割レール装
置10A側を、振れ止めのためなどにより縦方向部材5
B側に固定したいとき、天井梁材5A側、または縦方向
部材5B側からの吊り手段20がヨーク材15,16に
作用される。
【0037】すなわち図1、図2、図4〜図7に示すよ
うに、天井梁材5A側(なお、縦方向部材5B側も同様
である。)の目的とする個所に保持部21が装着され
る。この装着は、天井梁5の両側に左右一対の側ブラケ
ット22を当てがい、天井梁材5Aの上下両方におい
て、側ブラケット22間に締め付け連結具23を作用さ
せることで行われ、その際に、天井梁材5Aの上面に係
止体24が上方から当接される。そして、この前後にお
いて、前記側ブラケット22の下部間に、吊り具30の
ブラケット34が連結ピン35を介して連結される。
【0038】このターンバックル状の吊り具30は、両
ねじロッド31,32が互いに離間する方向に緩められ
ており、この状態で、下位側のねじロッド32の下端に
ブラケット36が連結ピン37を介して連結されている
クランプ装置25が、前記ヨーク材15,16の天板部
15A,16Aの中央部分にクランプされる。
【0039】すなわち、図7の仮想線に示すように、締
め付け固定具29を緩め操作して両クランプ面27a,
28aを互いに離間させて、これらクランプ面27a,
28aを天板部15A,16Aの両側に位置させた状態
で、締め付け固定具29を緩め操作して両クランプ面2
7a,28aを互いに離間させて、図7の実線に示すよ
うに、これらクランプ面27a,28aにより天板部1
5A,16Aをクランプさせる。そして、ナット体33
の回転操作により、両ねじロッド31,32が互いに接
近する方向に締め付けられることで、吊り手段20を介
して分割レール装置10A側を、振れ止めした状態で天
井梁5A側(または縦方向部材5B側)に固定し得る。
【0040】レール装置10の所期の組み立てや搬送装
置40の組み込みなどを終えた運転時において、トロリ
装置41の移動は、図3、図6に示すように、伝動体6
6を受動体50に係合させることにより、駆動体50の
移動力を受けて一定経路上で行われる。このとき動作レ
バー52はその前端側が下動している。このような移動
中にトロリ装置41側が暴走しようとしたとき、伝動体
66の後面に対して暴走阻止体53が当接することか
ら、その暴走は阻止される。
【0041】上述したような運転時において、トロリ装
置41は、その案内用ホイール48が第2レール12に
嵌合して支持案内され、そして振れ防止用ホイール49
が第2レール12の下位板部の端面間に位置して案内さ
れることで、大きく振れることもなく、一定経路上を安
定して移動される。また駆動体60は、そのローラ65
が第1レール11に支持案内されて円滑に移動される。
【0042】上記した実施の形態において吊り手段20
は、ターンバックル形式が示されているが、これは固定
自在なパンタグラフ形式などであってもよいものであ
る。上記した実施の形態では、吊り手段20は、いずれ
か一方のクランプ体27,28に吊り具30が連結され
た形式が示されているが、これは両方のクランプ体2
7,28にそれぞれ吊り具30が連結され、以て一対の
吊り具30が任意な傾斜角度でV字状に配置された形式
であってもよい。
【0043】上記した実施の形態では、搬送設備として
吊下げ搬送設備1が示されているが、これは台車を移動
させるフロア式搬送設備などであってもよい。上記した
実施の形態では、レール装置10として、I字型材から
なる第1レール11とC字型材からなる第2レール12
との組み合わせ形式が示されているが、これは第1レー
ルも、C字型材からなりその開放部が相対向されて左右
一対に配置された形式とするなど、種々な組み合わせ形
式が可能である。
【0044】上記した実施の形態では、チェーン使用の
駆動体60が上位の第1レール11に支持案内される形
式が示されているが、これは第1レール11に支持案内
される自走体によりトロリ装置41に移動力を付与する
形式であってもよい。
【0045】上記した実施の形態では、伝動体66に対
して受動体50を係脱動させているが、これは受動体5
0に対して伝動体66を係脱動させる構成であってもよ
い。
【0046】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、構
造物側からの吊り手段の遊端に設けられているクランプ
装置の両クランプ体を、その締め付け固定具の緩め操作
により非クランプ姿勢にした状態で、クランプ側をヨー
ク材の上部の中央部分に対して両側に位置させ、次いで
締め付け固定具を締め操作して、両クランプ体を、ヨー
ク材の上部の中央部分に対してクランプ作用させること
により、レール装置側を、吊り手段を介して振れ止めし
た状態で構造物側に固定できる。このように、吊り手段
の配設を、構造ならびに操作を容易にして行うことがで
き、しかも傾斜経路部に対しても容易に配設することが
できる。
【0047】また上記した本発明の請求項2によると、
横振れ防止などを行うための吊り手段は、最も効果的な
位置にあるヨーク材と、このヨーク材に近い縦方向部材
との間に容易に配設することができる。
【0048】そして上記した本発明の請求項3による
と、横振れ防止などを行うための吊り手段は、最も効果
的な位置にあるヨーク材と、このヨーク材に近い天井梁
材との間に容易に配設することができる。
【0049】さらに上記した本発明の請求項4による
と、第1レールと第2レールとを、複数のヨーク材を介
して連結でき、そして運転時において移動体は、吊り手
段やヨーク材を介して振れ止めした第2レールによる支
持案内で、水平状経路部や傾斜状経路部からなる一定経
路上を安定して移動でき、また駆動体は、吊り手段やヨ
ーク材を介して振れ止めした第1レールによる支持案内
で、円滑に安定して移動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、搬送設備に
おけるレール装置吊り部分の斜視図である。
【図2】同搬送設備におけるレール装置部分の側面図で
ある。
【図3】同搬送設備の要部の側面図である。
【図4】同搬送設備におけるレール装置吊り部分の一部
切り欠き正面図である。
【図5】同搬送設備におけるレール装置吊り部分の一部
切り欠き平面図である。
【図6】同搬送設備における支持手段部分の正面図であ
る。
【図7】同搬送設備における支持手段部分の側面図であ
る。
【図8】従来例を示し、搬送設備におけるレール装置吊
り部分の側面図である。
【符号の説明】
1 吊下げ搬送設備(搬送設備) 2A 水平状経路部 2B 傾斜状経路部 5 構造物 5A 天井梁材 5B 縦方向部材 10 レール装置 11 第1レール 12 第2レール 15 中間部ヨーク材 16 端部ヨーク材 20 吊り手段 21 保持部 25 クランプ装置 26 連結軸 27 クランプ体 28 クランプ体 29 締め付け固定具 30 吊り具 40 搬送装置 41 トロリ装置(移動体) 50 受動体 55 支持装置 60 チェーン使用の駆動体 66 伝動体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨーク材を介して、並行した複数のレー
    ル間の連結が行われる搬送設備であって、構造物側から
    の吊り手段の遊端には、ヨーク材の上部にクランプ作用
    するクランプ装置が設けられ、このクランプ装置は、鋏
    状に連結された一対のクランプ体と、これらクランプ体
    の非クランプ側間に設けられた締め付け固定具とにより
    構成され、少なくとも一方のクランプ体の非クランプ側
    には、吊り手段の吊り具が連結されることを特徴とする
    搬送設備。
  2. 【請求項2】 構造物である縦方向部材とヨーク材との
    間に吊り手段が設けられることを特徴とする請求項1記
    載の搬送設備。
  3. 【請求項3】 構造物である天井梁材とヨーク材との間
    に吊り手段が設けられることを特徴とする請求項1記載
    の搬送設備。
  4. 【請求項4】 レールは、移動体に移動力を付与するチ
    ェーン使用の駆動体が支持案内される第1レールと、移
    動体が支持案内される第2レールとからなり、ヨーク材
    は、各レール間を連結することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の搬送設備。
JP9190326A 1997-07-16 1997-07-16 搬送設備 Pending JPH1135128A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9190326A JPH1135128A (ja) 1997-07-16 1997-07-16 搬送設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9190326A JPH1135128A (ja) 1997-07-16 1997-07-16 搬送設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1135128A true JPH1135128A (ja) 1999-02-09

Family

ID=16256330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9190326A Pending JPH1135128A (ja) 1997-07-16 1997-07-16 搬送設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1135128A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7971838B2 (en) 2008-01-21 2011-07-05 Erico International Corporation Flange-engaging clamp
US8353486B2 (en) 2008-01-21 2013-01-15 Erico International Corporation Lateral seismic brace
CN103302468A (zh) * 2013-05-24 2013-09-18 天津钢铁集团有限公司 盘条悬挂输送机c型钩总成拆装方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7971838B2 (en) 2008-01-21 2011-07-05 Erico International Corporation Flange-engaging clamp
US8100369B2 (en) 2008-01-21 2012-01-24 Erico International Corporation I-beam seismic sway brace clamp
US8353143B2 (en) 2008-01-21 2013-01-15 Erico International Corporation Lateral seismic brace
US8353486B2 (en) 2008-01-21 2013-01-15 Erico International Corporation Lateral seismic brace
CN103302468A (zh) * 2013-05-24 2013-09-18 天津钢铁集团有限公司 盘条悬挂输送机c型钩总成拆装方法
CN103302468B (zh) * 2013-05-24 2015-09-09 天津钢铁集团有限公司 盘条悬挂输送机c型钩总成拆装方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2197814C (en) Rail system for carrier equipment
JP2009190540A (ja) 吊り下げ搬送装置
JP3960301B2 (ja) 自動車用ボディサイド搬送装置
JPH1135128A (ja) 搬送設備
JPH1120922A (ja) 搬送設備
EP0656312A1 (en) A device for hanging travelling rails
JPH1135123A (ja) 搬送設備
JPS6124679A (ja) 自動車の組立てラインにおける車輪の取付装置
JP3440766B2 (ja) 無端駆動体使用の搬送設備
JP4211768B2 (ja) 摩擦ローラ式駆動装置
US5950297A (en) Method for mounting an object a desired distance from a support surface
JP2961380B2 (ja) 鉄筋類の継手溶接作業における旋回式自動溶接機の移動方法と装置
JPS5932535A (ja) 車両用サイドステツプの支持構造
JP2748730B2 (ja) 荷搬送装置のレール支持装置
JP3550959B2 (ja) 搬送設備用のレール間連結構造
JP2002274455A (ja) 車両用シートの搬入方法及びその搬入装置
JP3454053B2 (ja) 搬送設備用のレール間連結構造
JP4357734B2 (ja) フロントドア開口部周りの車体構成部材用ハンガー
JPH0743279Y2 (ja) セグメントキャリア
JP3063358B2 (ja) 吊下げ搬送装置
JP2831032B2 (ja) 自走体使用の搬送装置
JP3347895B2 (ja) 走行架台装置
JP3209459B2 (ja) 部品取付装置
JPH0674063B2 (ja) 自走体使用の搬送装置
JP2710523B2 (ja) 垂直搬送装置のレール支持構造およびそのレール施工方法