JPH11351157A - ベーンポンプ - Google Patents
ベーンポンプInfo
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- JPH11351157A JPH11351157A JP16254798A JP16254798A JPH11351157A JP H11351157 A JPH11351157 A JP H11351157A JP 16254798 A JP16254798 A JP 16254798A JP 16254798 A JP16254798 A JP 16254798A JP H11351157 A JPH11351157 A JP H11351157A
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- discharge port
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ベーンポンプにおいて、各種通路が形成され
るカバープレートの製造の容易化、通路構成の自由度の
向上、ベーンポンプの製造コストの低減を図る。 【解決手段】 ベーンポンプ1のカバープレート3に、
一対の吸入ポート間を連通する吸入ポート用連絡通路4
a と、一対の吐出ポート間を連通する吐出ポート用連絡
通路5a とが、平面視交差するようにして形成されたベ
ーンポンプ1において、カバープレート3が、2層の積
層構造からなり、そのうちの1層4には、その内側面に
吸入ポート用連絡通路4a が穿設され、他の1層5に
は、その内側面に吐出ポート用連絡通路5a が穿設され
ている。積層構造の各層4、5は、ダイキャストにより
製造される。
るカバープレートの製造の容易化、通路構成の自由度の
向上、ベーンポンプの製造コストの低減を図る。 【解決手段】 ベーンポンプ1のカバープレート3に、
一対の吸入ポート間を連通する吸入ポート用連絡通路4
a と、一対の吐出ポート間を連通する吐出ポート用連絡
通路5a とが、平面視交差するようにして形成されたベ
ーンポンプ1において、カバープレート3が、2層の積
層構造からなり、そのうちの1層4には、その内側面に
吸入ポート用連絡通路4a が穿設され、他の1層5に
は、その内側面に吐出ポート用連絡通路5a が穿設され
ている。積層構造の各層4、5は、ダイキャストにより
製造される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、オイル等の流
体を供給するベーンポンプに関し、特にベーンポンプの
カバープレートに、一対の吸入ポート間を連通する吸入
ポート用連絡通路と、一対の吐出ポート間を連通する吐
出ポート用連絡通路とが、平面視交差するようにして形
成されたベーンポンプにおいて、カバープレートの製作
を容易にして、ベーンポンプの製造コストを低減すると
ともに、カバープレートに形成される吸入・吐出ポート
用連絡通路等の各種通路構成の自由度を向上させたベー
ンポンプに関する。
体を供給するベーンポンプに関し、特にベーンポンプの
カバープレートに、一対の吸入ポート間を連通する吸入
ポート用連絡通路と、一対の吐出ポート間を連通する吐
出ポート用連絡通路とが、平面視交差するようにして形
成されたベーンポンプにおいて、カバープレートの製作
を容易にして、ベーンポンプの製造コストを低減すると
ともに、カバープレートに形成される吸入・吐出ポート
用連絡通路等の各種通路構成の自由度を向上させたベー
ンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、車両のパワーステアリン
グ装置に用いられるベーンポンプにおいて、カバープレ
ートに駆動軸の先端を軸受支持させる構造のものがあ
る。このような構造のベーンポンプにおいては、カバー
プレートに駆動軸の軸受部が形成されるため、ポンプの
全長が長くなる。
グ装置に用いられるベーンポンプにおいて、カバープレ
ートに駆動軸の先端を軸受支持させる構造のものがあ
る。このような構造のベーンポンプにおいては、カバー
プレートに駆動軸の軸受部が形成されるため、ポンプの
全長が長くなる。
【0003】また、このような軸受部は、カバープレー
トの中央部もしくはその近傍に形成されるため、カムリ
ングの両側を挟むサイドプレートに駆動軸の軸対称に形
成される一対の吸入ポート間を連通する連絡通路や、一
対の吐出ポート間を連通する連絡通路をカバープレート
に形成しようとすると、軸受部を迂回して形成しなけれ
ばならず、それらの通路構成の自由度が制約されてい
た。
トの中央部もしくはその近傍に形成されるため、カムリ
ングの両側を挟むサイドプレートに駆動軸の軸対称に形
成される一対の吸入ポート間を連通する連絡通路や、一
対の吐出ポート間を連通する連絡通路をカバープレート
に形成しようとすると、軸受部を迂回して形成しなけれ
ばならず、それらの通路構成の自由度が制約されてい
た。
【0004】そこで、このような問題点を解決できるベ
ーンポンプとして、図10および図11に図示されるよ
うに、ベーンポンプ01の駆動軸010 の先端の軸受部(軸
受部材013 )を、ロータ09の外側面の中央部を所定の深
さに穿削して形成された凹部014 にまで侵入させて、外
側サイドプレート08に支持させるようにする構造のもの
が考えられる。
ーンポンプとして、図10および図11に図示されるよ
うに、ベーンポンプ01の駆動軸010 の先端の軸受部(軸
受部材013 )を、ロータ09の外側面の中央部を所定の深
さに穿削して形成された凹部014 にまで侵入させて、外
側サイドプレート08に支持させるようにする構造のもの
が考えられる。
【0005】このようにすると、カムリング06を挟む内
側サイドプレート07や外側サイドプレート08に駆動軸01
0 の軸対称に形成される一対の吸入ポート(図示され
ず)間を連通する吸入ポート用連絡通路04や、一対の吐
出ポート(図示されず)間を連通する吐出ポート用連絡
通路05を平面視交差させるなどして、カバープレート03
に自由な、最適なレイアウトで形成することが可能にな
る。
側サイドプレート07や外側サイドプレート08に駆動軸01
0 の軸対称に形成される一対の吸入ポート(図示され
ず)間を連通する吸入ポート用連絡通路04や、一対の吐
出ポート(図示されず)間を連通する吐出ポート用連絡
通路05を平面視交差させるなどして、カバープレート03
に自由な、最適なレイアウトで形成することが可能にな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにしても、カバープレート03が砂型鋳造により製造さ
れる場合には、吐出用連絡通路05を形成するのに、中子
が使用されなければならないので、通路構成の自由度が
未だ十分に高いものとは言い難く、生産性も悪く、鋳造
後穴加工等の機械加工が多くなり、製造コストが高くな
っていた。また、中子除去後の砂残りにより、システム
に悪影響が及ぶ虞もあった。
うにしても、カバープレート03が砂型鋳造により製造さ
れる場合には、吐出用連絡通路05を形成するのに、中子
が使用されなければならないので、通路構成の自由度が
未だ十分に高いものとは言い難く、生産性も悪く、鋳造
後穴加工等の機械加工が多くなり、製造コストが高くな
っていた。また、中子除去後の砂残りにより、システム
に悪影響が及ぶ虞もあった。
【0007】さらに、カバープレート03がインベストメ
ント鋳造により製造される場合には、寸法精度がよく、
中子を用いる場合の問題も生じないが、砂型鋳造の場合
と同様に、通路構成の自由度が未だ十分に高いものとは
言い難く、鋳造後穴加工等の機械加工が多く、製造コス
トがさらに高くなっていた。
ント鋳造により製造される場合には、寸法精度がよく、
中子を用いる場合の問題も生じないが、砂型鋳造の場合
と同様に、通路構成の自由度が未だ十分に高いものとは
言い難く、鋳造後穴加工等の機械加工が多く、製造コス
トがさらに高くなっていた。
【0008】なお、図10において、02はポンプハウジ
ングであり、図11において、04aおよび05a は、カバ
ープレート03にそれぞれ形成されたオイル吸入口および
オイル吐出口であり、吸入ポート用連絡通路04、吐出ポ
ート用連絡通路05にそれぞれ連通している。また、05b
は、両側サイドプレート07、08にそれぞれ形成される一
対の吐出ポート(図示されず)と吐出ポート用連絡通路
05とを連通する一対の連通路である。
ングであり、図11において、04aおよび05a は、カバ
ープレート03にそれぞれ形成されたオイル吸入口および
オイル吐出口であり、吸入ポート用連絡通路04、吐出ポ
ート用連絡通路05にそれぞれ連通している。また、05b
は、両側サイドプレート07、08にそれぞれ形成される一
対の吐出ポート(図示されず)と吐出ポート用連絡通路
05とを連通する一対の連通路である。
【0009】本願の発明は、このような問題点を解決し
て、一対の吸入ポート間を連通する吸入ポート用連絡通
路と、一対の吐出ポート間を連通する吐出ポート用連絡
通路とが、平面視交差するようにして形成されるカバー
プレートの製作を容易にし、これら吸入・吐出ポート用
連絡通路等の各種通路構成の自由度を向上させるととも
に、ベーンポンプの製造コストを低減させたベーンポン
プを提供することを課題とする。
て、一対の吸入ポート間を連通する吸入ポート用連絡通
路と、一対の吐出ポート間を連通する吐出ポート用連絡
通路とが、平面視交差するようにして形成されるカバー
プレートの製作を容易にし、これら吸入・吐出ポート用
連絡通路等の各種通路構成の自由度を向上させるととも
に、ベーンポンプの製造コストを低減させたベーンポン
プを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および効果】本願の発明
は、前記のような課題を解決したベーンポンプに係り、
その請求項1に記載された発明は、ベーンポンプのカバ
ープレートに、一対の吸入ポート間を連通する吸入ポー
ト用連絡通路と、一対の吐出ポート間を連通する吐出ポ
ート用連絡通路とが、平面視交差するようにして形成さ
れたベーンポンプにおいて、前記カバープレートが、2
層の積層構造からなり、該2層の積層構造のうちの1層
には、その内側面に前記吸入ポート用連絡通路が穿設さ
れ、他の1層には、その内側面に前記吐出ポート用連絡
通路が穿設されたことを特徴とするベーンポンプであ
る。
は、前記のような課題を解決したベーンポンプに係り、
その請求項1に記載された発明は、ベーンポンプのカバ
ープレートに、一対の吸入ポート間を連通する吸入ポー
ト用連絡通路と、一対の吐出ポート間を連通する吐出ポ
ート用連絡通路とが、平面視交差するようにして形成さ
れたベーンポンプにおいて、前記カバープレートが、2
層の積層構造からなり、該2層の積層構造のうちの1層
には、その内側面に前記吸入ポート用連絡通路が穿設さ
れ、他の1層には、その内側面に前記吐出ポート用連絡
通路が穿設されたことを特徴とするベーンポンプであ
る。
【0011】請求項1に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、積層構造を構成する各層の内側
面を同じ向きに向け、所定の位置関係にして重ねると、
吸入ポート用連絡通路もしくは吐出ポート用連絡通路
が、両層の間に閉じ込み形成される。
に構成されているので、積層構造を構成する各層の内側
面を同じ向きに向け、所定の位置関係にして重ねると、
吸入ポート用連絡通路もしくは吐出ポート用連絡通路
が、両層の間に閉じ込み形成される。
【0012】このため、吸入ポート用連絡通路もしくは
吐出ポート用連絡通路を形成するのに、中子を用いる必
要がなくなり、中子を用いないで製作された各層プレー
トを前記のようにして重ねるだけで、吸入ポート用連絡
通路と吐出ポート用連絡通路とが平面視交差するように
して形成されたカバープレートを得ることができるの
で、生産性が向上し、ベーンポンプの製造コストを低減
することができる。また、中子除去後の砂残りにより、
システムに悪影響が及ぶ虞も解消される。
吐出ポート用連絡通路を形成するのに、中子を用いる必
要がなくなり、中子を用いないで製作された各層プレー
トを前記のようにして重ねるだけで、吸入ポート用連絡
通路と吐出ポート用連絡通路とが平面視交差するように
して形成されたカバープレートを得ることができるの
で、生産性が向上し、ベーンポンプの製造コストを低減
することができる。また、中子除去後の砂残りにより、
システムに悪影響が及ぶ虞も解消される。
【0013】さらに、吸入ポート用連絡通路や吐出ポー
ト用連絡通路等の通路は、積層構造を構成する各層の内
側面等の面に自由に穿設することができるので、オイル
等の通路構成の自由度が向上して、最適な通路構成を設
計することが可能になる。
ト用連絡通路等の通路は、積層構造を構成する各層の内
側面等の面に自由に穿設することができるので、オイル
等の通路構成の自由度が向上して、最適な通路構成を設
計することが可能になる。
【0014】また、請求項2記載のように請求項1記載
の発明を構成することにより、積層構造の各層が、ダイ
キャストにより製造されるので、その製造をきわめて容
易に、かつ、寸法精度よく行なうことができ、鋳造後穴
加工等の機械加工が削減されて、製造コストをさらに低
減することができる。
の発明を構成することにより、積層構造の各層が、ダイ
キャストにより製造されるので、その製造をきわめて容
易に、かつ、寸法精度よく行なうことができ、鋳造後穴
加工等の機械加工が削減されて、製造コストをさらに低
減することができる。
【0015】また、請求項3記載のように請求項1また
は請求項2記載の発明を構成することにより、吸入ポー
ト用連絡通路の一端部に連通する吸入口通路と、吐出ポ
ート用連絡通路の一端部に連通する吐出口通路とが、積
層構造の外側面に開口するようにしてそれぞれ形成さ
れ、ポンプ作動流体の吸入および吐出のための配管接続
口を一側面に揃えることができるので、ベーンポンプの
構造が簡単化されるとともに、ベーンポンプを巡る配管
構成が簡素化される。
は請求項2記載の発明を構成することにより、吸入ポー
ト用連絡通路の一端部に連通する吸入口通路と、吐出ポ
ート用連絡通路の一端部に連通する吐出口通路とが、積
層構造の外側面に開口するようにしてそれぞれ形成さ
れ、ポンプ作動流体の吸入および吐出のための配管接続
口を一側面に揃えることができるので、ベーンポンプの
構造が簡単化されるとともに、ベーンポンプを巡る配管
構成が簡素化される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図9に図示され
る本願の請求項1ないし請求項3に記載された発明の一
実施形態について説明する。図1は、本実施形態におけ
るベーンポンプの縦断面図、図2は、図1の割面Aで分
解して見た第1層カバープレートの平面図、図3は、図
2のIII−III線で切断した断面図、図4は、図2
のIV−IV線で切断した断面図、図5は、図1の割面
Bで分解して見た第2層カバープレートの平面図、図6
は、図5のVI−VI線で切断した断面図、図7は、図
5のVII−VII線で切断した断面図、図8は、図1
のベーンポンプを異なる位置で切断して見た縦断面図、
図9は、図1のベーンポンプをさらに異なる位置で切断
して見た縦断面図である。
る本願の請求項1ないし請求項3に記載された発明の一
実施形態について説明する。図1は、本実施形態におけ
るベーンポンプの縦断面図、図2は、図1の割面Aで分
解して見た第1層カバープレートの平面図、図3は、図
2のIII−III線で切断した断面図、図4は、図2
のIV−IV線で切断した断面図、図5は、図1の割面
Bで分解して見た第2層カバープレートの平面図、図6
は、図5のVI−VI線で切断した断面図、図7は、図
5のVII−VII線で切断した断面図、図8は、図1
のベーンポンプを異なる位置で切断して見た縦断面図、
図9は、図1のベーンポンプをさらに異なる位置で切断
して見た縦断面図である。
【0017】図1に図示されるように、本実施形態にお
けるベーンポンプ1は、ポンプボディ本体であるポンプ
ハウジング2の正面開口(図1において下向き)をカバ
ープレート3が覆っており、該カバープレート3により
覆われたポンプハウジング2の内部には、カムリング6
が両側から内側サイドプレート7、外側サイドプレート
8により挟まれて収容されている。
けるベーンポンプ1は、ポンプボディ本体であるポンプ
ハウジング2の正面開口(図1において下向き)をカバ
ープレート3が覆っており、該カバープレート3により
覆われたポンプハウジング2の内部には、カムリング6
が両側から内側サイドプレート7、外側サイドプレート
8により挟まれて収容されている。
【0018】カムリング6の内部の楕円状のカム面に囲
まれた空間内には、ロータ9が収容されており、該ロー
タ9には、詳細には図示されていないが、円周方向に等
間隔に放射方向に指向して複数のベーン溝が形成されて
おり、該ベーン溝内に収装されたベーンが、ロータ9が
駆動軸10により駆動されて回転した時、カムリング6の
カム面に従ってベーン溝内を往復摺動する。
まれた空間内には、ロータ9が収容されており、該ロー
タ9には、詳細には図示されていないが、円周方向に等
間隔に放射方向に指向して複数のベーン溝が形成されて
おり、該ベーン溝内に収装されたベーンが、ロータ9が
駆動軸10により駆動されて回転した時、カムリング6の
カム面に従ってベーン溝内を往復摺動する。
【0019】これにより、隣接する2つのベーンと、カ
ムリング6のカム面と、ロータ9の外周面と、両側サイ
ドプレート7、8とにより囲まれて形成されたポンプ室
11が、ポンプ作用をする。
ムリング6のカム面と、ロータ9の外周面と、両側サイ
ドプレート7、8とにより囲まれて形成されたポンプ室
11が、ポンプ作用をする。
【0020】ベーンポンプ1の駆動軸10の基端部は、ポ
ンプハウジング2の軸受部2b により支持され、その先
端部は、軸受部材13により支持されている。該軸受部材
13は、フランジ付き短円筒体状の形状をなしており、そ
の短円筒体部分が、外側サイドプレート8の中央円孔8
c に嵌着され、そのフランジ部分が、ロータ9の外側面
の中央凹部14の底面と外側サイドプレート8の内側面と
の間に挟まれて、支持されている。フランジ部分と中央
凹部14の底面とは、相対回転自在である。中央凹部14
は、ベーン溝の放射方向長さの略半分にまで及ぶ領域を
所定の深さに穿削することにより、形成されている。
ンプハウジング2の軸受部2b により支持され、その先
端部は、軸受部材13により支持されている。該軸受部材
13は、フランジ付き短円筒体状の形状をなしており、そ
の短円筒体部分が、外側サイドプレート8の中央円孔8
c に嵌着され、そのフランジ部分が、ロータ9の外側面
の中央凹部14の底面と外側サイドプレート8の内側面と
の間に挟まれて、支持されている。フランジ部分と中央
凹部14の底面とは、相対回転自在である。中央凹部14
は、ベーン溝の放射方向長さの略半分にまで及ぶ領域を
所定の深さに穿削することにより、形成されている。
【0021】内側サイドプレート7、外側サイドプレー
ト8には、ポンプ室11に臨んで、駆動軸10の軸対称の位
置に、一対の吸入ポート7a 、7a 、一対の吸入ポート
8a、8a がそれぞれ形成されており(図8参照)、ま
た、これらの吸入ポートより円周方向に90°隔たった
位置には、一対の吐出ポート7b 、7b 、一対の吐出ポ
ート8b 、8b がそれぞれ形成されている(図9参
照)。
ト8には、ポンプ室11に臨んで、駆動軸10の軸対称の位
置に、一対の吸入ポート7a 、7a 、一対の吸入ポート
8a、8a がそれぞれ形成されており(図8参照)、ま
た、これらの吸入ポートより円周方向に90°隔たった
位置には、一対の吐出ポート7b 、7b 、一対の吐出ポ
ート8b 、8b がそれぞれ形成されている(図9参
照)。
【0022】一対の吸入ポート7a 、7a は、ポンプハ
ウジング2の内周面に形成された連通路2a 、2a を介
して、カバープレート3に形成された吸入ポート用連絡
通路4a に連通している。
ウジング2の内周面に形成された連通路2a 、2a を介
して、カバープレート3に形成された吸入ポート用連絡
通路4a に連通している。
【0023】カバープレート3は、図1、図8、図9に
図示されるように、内側第1層カバープレート4と外側
第2層カバープレート5との2層の積層構造からなり、
これらは、いずれもアルミ合金材料や亜鉛合金材料等を
用いたダイキャスト鋳造により製造され、前記した吸入
ポート用連絡通路4a や、以下に述べるような各種の油
通路を、中子を用いることなく、容易に、寸法精度よく
形成することができ、機械加工等の後加工が大きく削減
される。
図示されるように、内側第1層カバープレート4と外側
第2層カバープレート5との2層の積層構造からなり、
これらは、いずれもアルミ合金材料や亜鉛合金材料等を
用いたダイキャスト鋳造により製造され、前記した吸入
ポート用連絡通路4a や、以下に述べるような各種の油
通路を、中子を用いることなく、容易に、寸法精度よく
形成することができ、機械加工等の後加工が大きく削減
される。
【0024】前記吸入ポート用連絡通路4a は、図8、
図2ないし図4に図示されるように、第1層カバープレ
ート4の内側面に穿設されており、該吸入ポート用連絡
通路4a は、同じく第1層カバープレート4に貫通形成
された連通路4b 、第2層カバープレート5に貫通形成
された吸入口通路5c (図8、図5、図6参照)を介し
てパワーステアリング装置の油圧機器のリザーバタンク
に連通している。
図2ないし図4に図示されるように、第1層カバープレ
ート4の内側面に穿設されており、該吸入ポート用連絡
通路4a は、同じく第1層カバープレート4に貫通形成
された連通路4b 、第2層カバープレート5に貫通形成
された吸入口通路5c (図8、図5、図6参照)を介し
てパワーステアリング装置の油圧機器のリザーバタンク
に連通している。
【0025】一対の吸入ポート7a 、7a 、一対の吸入
ポート8a 、8a にそれぞれ面するカムリング6の両側
面の外方領域の4個所は削り取られて、連通間隙6a が
形成されており、連通路2a 、2a 内の流体(油)は、
該連通間隙6a を介しても、ポンプ室11内に流入する。
ポート8a 、8a にそれぞれ面するカムリング6の両側
面の外方領域の4個所は削り取られて、連通間隙6a が
形成されており、連通路2a 、2a 内の流体(油)は、
該連通間隙6a を介しても、ポンプ室11内に流入する。
【0026】一対の吐出ポート7b 、7b 、一対の吐出
ポート8b 、8b は、図9に図示されるように、カムリ
ング6に貫通形成された連通孔6b 、6b を介して連通
させられており、ポンプ室11、11において加圧された油
は、一対の吐出ポート8b 、8b で合流して、そこから
第1層カバープレート4に貫通形成された連通路4c、
4c 、第2層カバープレート5の内側面に穿設された吐
出ポート用連絡通路5a 、同じく第2層カバープレート
5に貫通形成された吐出口通路5b を通って、パワース
テアリング装置の油圧機器へと導かれる。第2層カバー
プレート5の詳細構造が図5ないし図7に図示されてい
る。
ポート8b 、8b は、図9に図示されるように、カムリ
ング6に貫通形成された連通孔6b 、6b を介して連通
させられており、ポンプ室11、11において加圧された油
は、一対の吐出ポート8b 、8b で合流して、そこから
第1層カバープレート4に貫通形成された連通路4c、
4c 、第2層カバープレート5の内側面に穿設された吐
出ポート用連絡通路5a 、同じく第2層カバープレート
5に貫通形成された吐出口通路5b を通って、パワース
テアリング装置の油圧機器へと導かれる。第2層カバー
プレート5の詳細構造が図5ないし図7に図示されてい
る。
【0027】第1層カバープレート4には、図2に図示
されるように、カバープレート3をポンプハウジング2
に連結するためのボルト挿通用孔4d 〜4f が貫通形成
され、また、ピン12(図1参照)を圧入固定するための
一対の孔4gが貫通形成されている。該ピン12は、カム
リング6、両側サイドプレート7、8、第1層カバープ
レート4を周方向に位置決めする。
されるように、カバープレート3をポンプハウジング2
に連結するためのボルト挿通用孔4d 〜4f が貫通形成
され、また、ピン12(図1参照)を圧入固定するための
一対の孔4gが貫通形成されている。該ピン12は、カム
リング6、両側サイドプレート7、8、第1層カバープ
レート4を周方向に位置決めする。
【0028】第2層カバープレート5には、図5に図示
されるように、カバープレート3をポンプハウジング2
に連結するためのボルト挿通用孔5d 〜5f が貫通形成
されている。
されるように、カバープレート3をポンプハウジング2
に連結するためのボルト挿通用孔5d 〜5f が貫通形成
されている。
【0029】本実施形態は、前記のように構成されてい
るので、次のような効果を奏することができる。カバー
プレート3が2層の積層構造からなり、これら2層の積
層構造のうちの内側第1層カバープレート4には、その
内側面に吸入ポート用連絡通路4a が穿設され、外側第
2層カバープレート5には、その内側面に吐出ポート用
連絡通路5a が穿設されている。そして、これら各層の
カバープレート4、5の内側面を同じ向きに向け、か
つ、所定の位置関係にして重ねると、平面視交差した吸
入ポート用連絡通路4a と吐出ポート用連絡通路5a と
を、両層の間に容易に閉じ込み形成することができる。
るので、次のような効果を奏することができる。カバー
プレート3が2層の積層構造からなり、これら2層の積
層構造のうちの内側第1層カバープレート4には、その
内側面に吸入ポート用連絡通路4a が穿設され、外側第
2層カバープレート5には、その内側面に吐出ポート用
連絡通路5a が穿設されている。そして、これら各層の
カバープレート4、5の内側面を同じ向きに向け、か
つ、所定の位置関係にして重ねると、平面視交差した吸
入ポート用連絡通路4a と吐出ポート用連絡通路5a と
を、両層の間に容易に閉じ込み形成することができる。
【0030】このため、吐出ポート用連絡通路5a を形
成するのに、中子を用いる必要がなくなり、吸入ポート
用連絡通路4a と吐出ポート用連絡通路5a とが平面視
交差するようにして形成されるカバープレート3を得る
のに、中子を用いないで製作することができるようにな
るので、生産性が向上し、ベーンポンプ1の製造コスト
を低減することができる。また、中子除去後の砂残りに
より、システムに悪影響が及ぶ虞も解消される。
成するのに、中子を用いる必要がなくなり、吸入ポート
用連絡通路4a と吐出ポート用連絡通路5a とが平面視
交差するようにして形成されるカバープレート3を得る
のに、中子を用いないで製作することができるようにな
るので、生産性が向上し、ベーンポンプ1の製造コスト
を低減することができる。また、中子除去後の砂残りに
より、システムに悪影響が及ぶ虞も解消される。
【0031】また、吸入ポート用連絡通路4a や吐出ポ
ート用連絡通路5a 等の通路は、積層構造を構成する各
層カバープレート4、5の内側面等の面に自由に穿設す
ることができるので、オイル等の通路構成の自由度が向
上して、最適な通路構成を設計することが可能になる。
ート用連絡通路5a 等の通路は、積層構造を構成する各
層カバープレート4、5の内側面等の面に自由に穿設す
ることができるので、オイル等の通路構成の自由度が向
上して、最適な通路構成を設計することが可能になる。
【0032】さらに、これらの通路のほとんどは、アル
ミ合金材等を用いたダイキャスト鋳造により、きわめて
容易に、寸法精度よく形成することができ、鋳造後穴加
工等の機械加工が削減されるので、ベーンポンプ1の製
造コストをさらに低減することができる。
ミ合金材等を用いたダイキャスト鋳造により、きわめて
容易に、寸法精度よく形成することができ、鋳造後穴加
工等の機械加工が削減されるので、ベーンポンプ1の製
造コストをさらに低減することができる。
【0033】また、吸入ポート用連絡通路4a の一端部
に連通する吸入口通路5c と、吐出ポート用連絡通路5
a の一端部に連通する吐出口通路5b とは、積層構造の
外側面に開口するようにして、それぞれ形成されてお
り、ポンプ作動流体の吸入および吐出のための配管接続
口を一側面に揃えることができるので、ベーンポンプ1
の構造が簡単化されるとともに、ベーンポンプ1を巡る
配管構成が簡素化される。
に連通する吸入口通路5c と、吐出ポート用連絡通路5
a の一端部に連通する吐出口通路5b とは、積層構造の
外側面に開口するようにして、それぞれ形成されてお
り、ポンプ作動流体の吸入および吐出のための配管接続
口を一側面に揃えることができるので、ベーンポンプ1
の構造が簡単化されるとともに、ベーンポンプ1を巡る
配管構成が簡素化される。
【0034】本実施形態においては、内側第1層カバー
プレート4の内側面に吸入ポート用連絡通路4a が穿設
され、外側第2層カバープレート5の内側面に吐出ポー
ト用連絡通路5a が穿設されたが、必ずしもこれに限定
されず、この逆にそれぞれの通路を穿設することができ
る。
プレート4の内側面に吸入ポート用連絡通路4a が穿設
され、外側第2層カバープレート5の内側面に吐出ポー
ト用連絡通路5a が穿設されたが、必ずしもこれに限定
されず、この逆にそれぞれの通路を穿設することができ
る。
【図1】本願の請求項1ないし請求項3に記載された発
明の一実施形態におけるベーンポンプの縦断面図であ
る。
明の一実施形態におけるベーンポンプの縦断面図であ
る。
【図2】図1の割面Aで分解して見た第1層カバープレ
ートの平面図である。
ートの平面図である。
【図3】図2のIII−III線で切断した断面図であ
る。
る。
【図4】図2のIV−IV線で切断した断面図である。
【図5】図1の割面Bで分解して見た第2層カバープレ
ートの平面図である。
ートの平面図である。
【図6】図5のVI−VI線で切断した断面図である。
【図7】図5のVII−VII線で切断した断面図であ
る。
る。
【図8】図1のベーンポンプを異なる切断位置で切断し
て見た縦断面図である。
て見た縦断面図である。
【図9】図1のベーンポンプをさらに異なる切断位置で
切断して見た縦断面図である。
切断して見た縦断面図である。
【図10】従来のベーンポンプの縦断面図である。
【図11】図10の割面Cで分解して見たカバープレー
トの平面図である。
トの平面図である。
1…ベーンポンプ、2…ポンプハウジング、2a …連通
路、2b …軸受部、3…カバープレート、4…第1層カ
バープレート、4a …吸入ポート用連絡通路、4b 、4
c …連通路、4d 〜4f …ボルト挿通用孔、4g…ピン
用孔、5…第2層カバープレート、5a …吐出ポート用
連絡通路、5b …吐出口通路、5c …吸入口通路、5d
〜5f …ボルト挿通用孔、6…カムリング、6a …連通
間隙、6b …連通孔、7…内側サイドプレート、7a …
吸入ポート、7b …吐出ポート、8…外側サイドプレー
ト、8a …吸入ポート、8b …吐出ポート、8c …中央
円孔、9…ロータ、10…駆動軸、11…ポンプ室、12…ピ
ン、13…軸受部材、14…中央凹部。
路、2b …軸受部、3…カバープレート、4…第1層カ
バープレート、4a …吸入ポート用連絡通路、4b 、4
c …連通路、4d 〜4f …ボルト挿通用孔、4g…ピン
用孔、5…第2層カバープレート、5a …吐出ポート用
連絡通路、5b …吐出口通路、5c …吸入口通路、5d
〜5f …ボルト挿通用孔、6…カムリング、6a …連通
間隙、6b …連通孔、7…内側サイドプレート、7a …
吸入ポート、7b …吐出ポート、8…外側サイドプレー
ト、8a …吸入ポート、8b …吐出ポート、8c …中央
円孔、9…ロータ、10…駆動軸、11…ポンプ室、12…ピ
ン、13…軸受部材、14…中央凹部。
Claims (3)
- 【請求項1】 ベーンポンプのカバープレートに、一対
の吸入ポート間を連通する吸入ポート用連絡通路と、一
対の吐出ポート間を連通する吐出ポート用連絡通路と
が、平面視交差するようにして形成されたベーンポンプ
において、 前記カバープレートが、2層の積層構造からなり、 該2層の積層構造のうちの1層には、その内側面に前記
吸入ポート用連絡通路が穿設され、他の1層には、その
内側面に前記吐出ポート用連絡通路が穿設されたことを
特徴とするベーンポンプ。 - 【請求項2】 前記積層構造の各層が、ダイキャストに
より製造されたことを特徴とする請求項1記載のベーン
ポンプ。 - 【請求項3】 前記吸入ポート用連絡通路の一端部に連
通する吸入口通路と、前記吐出ポート用連絡通路の一端
部に連通する吐出口通路とが、前記積層構造の外側面に
開口するようにして、それぞれ形成されたことを特徴と
する請求項1または請求項2記載のベーンポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16254798A JPH11351157A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | ベーンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16254798A JPH11351157A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | ベーンポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11351157A true JPH11351157A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15756676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16254798A Pending JPH11351157A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | ベーンポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11351157A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007056684A (ja) * | 2005-08-22 | 2007-03-08 | Kayaba Ind Co Ltd | ベーンポンプ |
CN106884790A (zh) * | 2015-12-16 | 2017-06-23 | 株式会社昭和 | 叶片泵装置 |
-
1998
- 1998-06-10 JP JP16254798A patent/JPH11351157A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007056684A (ja) * | 2005-08-22 | 2007-03-08 | Kayaba Ind Co Ltd | ベーンポンプ |
CN106884790A (zh) * | 2015-12-16 | 2017-06-23 | 株式会社昭和 | 叶片泵装置 |
US10662944B2 (en) | 2015-12-16 | 2020-05-26 | Showa Corporation | Vane pump device having multiple discharge pressures |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070507 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070515 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20071002 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |