JPH11351148A - 空調装置の可変容量型圧縮機用制御弁 - Google Patents

空調装置の可変容量型圧縮機用制御弁

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JPH11351148A
JPH11351148A JP10160247A JP16024798A JPH11351148A JP H11351148 A JPH11351148 A JP H11351148A JP 10160247 A JP10160247 A JP 10160247A JP 16024798 A JP16024798 A JP 16024798A JP H11351148 A JPH11351148 A JP H11351148A
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valve
pressure
control
valve seat
opening
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Takahiro Maeda
隆弘 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Pc−Ps特性におけるヒステリシスを極小
にし、かつ前記Pc−Ps特性のチューニングを容易に
する。 【解決手段】 弁体5の開閉面51aを円錐面状とす
る。この円錐面の頂角は切削によって変更可能であり、
これによって、Pc−Ps特性の微妙なチューニングが
可能である。また、弁体5は、その摺動面52aによっ
て同心に保持されるので、弁体の偏心動作に起因するP
c−Ps特性のヒステリシスが極小に抑えられ、圧縮機
の容量制御動作が高精度で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両の空調
装置の可変容量型圧縮機に用いられ、この圧縮機の制御
室圧力を制御して吐出量を可変とするための制御弁に関
する。
【0002】
【従来の技術】空調装置の圧縮機はエンジンの駆動力が
伝達されることによって駆動し、車室内に配置された蒸
発器で吸熱気化した冷媒ガスを吸入ポートから吸入し、
高温・高圧に圧縮しつつ吐出ポートから吐出し、凝縮器
へ送るものである。凝縮器により外気中へ放熱して液化
した冷媒は、膨張弁で急膨張させられることにより低温
・低圧の霧状になって蒸発器に送られ、ここで車室内の
空気から吸熱することによって気化し、再び圧縮機へ吸
入されるといった冷凍サイクルを繰り返す。車両用の空
調装置においては、エンジンの回転数の変化に伴う圧縮
機の駆動速度の変化や、車両の走行速度による凝縮器で
の放熱効率の変化等によって、冷房能力の過不足を生じ
ることがないように、可変容量型圧縮機が採用され、エ
ンジン回転数や、車室内外の気温、走行速度等に応じて
前記圧縮機の吐出容量が適切に制御されるようになって
いる。
【0003】可変容量型圧縮機における吐出容量の制御
方式としては、例えば吸入圧と吐出圧の関係に応じて制
御圧を発生する制御弁が用いられ、この制御圧が上昇す
ることによって、圧縮機に内蔵された制御装置が冷媒の
吐出容量を増大させ、前記制御圧が低下することによっ
て前記制御装置が吐出容量を減少させるように制御動作
するものがある。図5は、上述のような容量制御に用い
られている従来の制御弁100を示すものである。
【0004】すなわち図5に示す制御弁100は、可変
容量型圧縮機200の弁ハウジング部201に装着され
るボディ101の周囲に、密封部材102,103によ
って、前記圧縮機200の吸入ポート202に連通され
る吸入圧導入部100Aと、前記圧縮機200の制御ポ
ート203に連通される制御圧導入部100Bと、前記
圧縮機200の吐出ポート204に連通される吐出圧導
入部100Cとを画成し、ボディ101の内部に制御圧
導入部100Bと吐出圧導入部100Cとを互いに連通
する連通孔104を開設し、この連通孔104に形成し
た弁座104aに対して接離自在に配置された弁体10
5を、コイルスプリングを内蔵したベローズ107によ
って前記制御圧導入部100B側から前記弁座104a
へ向けて付勢すると共に、前記ボディ101と一体のケ
ース106に収納されて吸入ポート202の吸入圧Ps
により感圧応動するベローズ107の可動端と弁体10
5との間にボディ101を軸方向移動自在に貫通した弁
ロッド109を介在させてなる構成を備える。
【0005】この制御弁100は、吸入圧Psがある設
定値になった時に弁体105が開弁又は閉弁動作するよ
うに、ベローズ107の軸方向受圧面積、弁ロッド10
9の軸方向受圧面積や摩擦係数等による力のバランスが
設定されている。そして図6に示すように、前記設定吸
入圧は弁体105より受ける吐出圧Pdの大きさによっ
て変化する。
【0006】冷房対象の車室内の温度が比較的高い場合
には、前記圧縮機200は図6に示すPd−Ps線図に
おける領域Aで運転が開始される。すなわち車室内が高
温であ場合は、蒸発器で車室内の空気からの熱吸収によ
り気化されて可変容量型圧縮機200に戻る冷媒ガスの
体積が増大し、吸入圧Psが設定値より高い状態となる
ため、制御弁100は、図5(B)に示すようにベロー
ズ107が収縮し、吐出圧Pdによって弁体105が弁
座104aに対する開度を拡大するように図中左側へ軸
方向変位する。したがって、吐出ポート204に連通す
る吐出圧導入部100Cと、制御ポート203に連通す
る制御圧導入部100Bとの間が開放されることによっ
て、圧縮機200においては、吸入ポート202に連通
されている制御ポート203の制御圧Pcが上昇し、こ
のため図示されていない制御機構によってこの圧縮機2
00は最大吐出容量で運転され、前記車室での冷房効果
を高める。
【0007】また、やがて冷房効果によって車室内の温
度が徐々に低下して行くと、これに伴って蒸発器での吸
熱による負荷も減少するので、吸入圧導入部100Aに
導入される吸入圧Psが低下する。そしてこの吸入圧P
sが設定圧力未満まで低下した場合は、可変容量型圧縮
機200は図6に示すPd−Ps線図の領域Bで運転さ
れることになる。すなわち吸入圧Psの低下によって、
図5(A)に示すようにベローズ107が伸長し、吐出
圧Pdによる開弁力に抗して、弁体105を弁座104
aに対する開度が縮小又は閉塞する方向に変位させるた
め、吐出圧導入部100Cと制御圧導入部100Bとの
間が絞られ又は遮断され、吐出ポート204における吐
出圧Pdが制御ポート203に導入されて制御圧Pcが
上昇するので、可変容量型圧縮機200の冷媒吐出容量
が減少し、車室での冷房効果を抑制する。
【0008】そしてその後は制御弁100は、弁体10
5の開度を微小に変化させながら圧縮機200の吸入圧
Psと吐出圧Pdが図6のPd−Ps線上を推移するよ
うに制御を行い、これによって図7のPc−Ps線図に
示すような特性を得て、蒸発器における冷風の吹き出し
温度を安定させるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】圧縮機200に要求さ
れるPc−Ps特性は、制御弁100のユーザである空
調機メーカー毎に微妙に異なるため、制御弁100の特
性は、このような個別の要求に対応してチューニングす
る必要がある。上記従来技術によれば、Pc−Ps特性
のチューニングは、弁体105として用いている鋼球の
直径を変更することによって行われる。
【0010】しかしながら、弁体105には、通常はコ
ストダウンを図るために市販の鋼球が用いられており、
この場合は既成の寸法系列による直径の鋼球しか選択で
きないため、微妙に異なる特性の要求には必ずしも完璧
に対応することができない。また、このような微妙なチ
ューニングを目的として、市販のものにはない直径の鋼
球を製作する場合は、鋼球はその形状の特殊性によっ
て、通常の機械設備での切削等による製作は不可能であ
るため、専用の特殊な製造装置が必要になり、製造コス
トが高騰してしまう。
【0011】更に、圧縮機200が信頼性の高い容量制
御動作を行うには、ヒステリシスのないPc−Ps特性
を得ることが必要で、そのためには、弁体105は弁座
104aに対して常に同心的に保持されていなければな
らない。すなわち吸入圧Psの変化に伴うベローズ10
7の感圧動作による弁体105の変位が、弁座104a
に対して確実に同心性を保持した状態で行われないと、
図7のPc−Ps線図に破線で示すように、吸入圧Ps
と、弁体105の変位により変化する制御圧Pcとの関
係において過大なヒステリシスが発生しやすく、このよ
うなヒステリシスが発生すると、吸入圧Psと制御圧P
cとの差圧ΔPが一定であっても、吸入圧導入部10A
の圧力PsからPsの領域で、冷風の吹き出し温度
を決定する吸入圧Psと制御圧Pcが変動してしまう。
そしてこの状態では、蒸発器における冷風の吹き出し温
度を決定する吸入圧Ps、前記差圧ΔPが一定であるた
めに吐出容量が変化せず、結果的に、冷媒ガスの吐出容
量の制御によって冷風の吹き出し温度を安定させるとい
った可変容量型圧縮機200の目的を十分に実現するこ
とができない。
【0012】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その主な技術的課題とするところは、空調
装置における可変容量型圧縮機の容量制御機能の信頼性
を高めると共に、この圧縮機の要求性能に応じて確実に
対応可能な制御弁を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る空調装置の可変容量型圧縮機用制御弁は、
空調装置の可変容量型圧縮機の吸入圧が導入される吸入
圧導入部、吐出圧が導入される吐出圧導入部及び制御圧
が導入される制御圧導入部と、前記吐出圧導入部と制御
圧導入部の間を連通する連通孔に形成された弁体収納部
に前記連通孔に形成された弁座に対して進退移動自在に
保持された弁体と、前記吸入圧に感応して変位され前記
弁体を開閉動作させる感圧応動体とを備えるものにおい
て、前記弁体の開閉面は、前記弁座側を向いた先端が前
記弁座より小径でその反対側の基部が前記弁座より大径
となる円錐状を呈し、また、前記開閉面の外周側に弁体
収納部の内周面と摺接され前記弁座に対して前記弁体の
同心性を保持する摺動面及び前記弁体収納部の内周面に
対して非接触であって軸方向に延びる非接触面を有する
ものである。
【0014】本発明の構成によれば、弁体は、円錐状の
開閉面で弁座と接離するため、その円錐頂角の変更によ
ってPc−Ps特性のチューニングを行うことができ
る。すなわち、前記頂角が大きいほど、感圧応動体によ
り動作される弁体の軸方向変位量に対する弁開度の変化
率が大きくなり、このため吸入圧の変化に対する制御圧
の変化が鋭敏になり、前記頂角が小さいほど、弁体の軸
方向変位量に対する弁開度の変化率が大きくなり、この
ため吸入圧の変化に対する制御圧の変化が緩慢になる。
【0015】弁体の開閉面の外周側に形成された摺動面
は、弁体収納部の内周面と摺接されることによって、前
記弁体は前記弁座に対する同心性を保持した状態で開閉
動作を行うため、Pc−Ps特性のヒステリシスを有効
に抑えることができる。また、前記摺動面の間に形成さ
れた非接触面は、前記弁体収納部の内周面との間に制御
圧導入部側と前記摺動面の外周空間とを連通する導圧経
路を形成するものであり、開弁状態では吐出圧導入部側
からの吐出圧がこの導圧経路及び前記摺動面の外周空間
と弁座との隙間を介して、連通孔から制御圧導入部へ導
入される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る制御弁の好
ましい一実施形態を空調装置の可変容量型圧縮機200
の一部と共に示す断面図である。この図において、参照
符号1はボディ、2はこのボディ1に一体的に固定され
たケースである。ボディ1の外周面にはパッキン等の密
封部材3,4が、可変容量型圧縮機200の弁ハウジン
グ201の内周面と密接することによって、前記ボディ
1の周囲に、圧縮機200の吸入ポート202と連通し
た吸入圧導入部10A、制御ポート203に連通した制
御圧導入部10B及び吐出ポート204に連通した吐出
圧導入部10Cが画成されている。
【0017】ボディ1には、制御圧導入部10Bと吐出
圧導入部10Cとを互いに連通する連通路11が形成さ
れており、この連通路11は、ボディ1の軸心部に制御
圧導入部10B側に臨んで形成された円形の弁座11a
と、この弁座11aから径方向に拡張形成され制御圧導
入部10Bに開放された弁体収納部11bとを有する。
この弁体収納部11bは弁座11aと同心の円筒面状に
形成され、その内周には、弁座11aに対して軸方向に
進退動作される弁体5が配置されている。
【0018】弁体5は、図2の斜視図に示すように、弁
座11a側に突出した円錐台状の頭部51と、その後方
の大径部52からなり、前記頭部51の外周面は弁座1
1aに接離する開閉面51aとなっている。この開閉面
51aは、頭部51の先端51b側が弁座11aよりも
小径でその反対側の基部51cが弁座11aよりも大径
となる円錐面状を呈する。また、前記大径部52の外側
面は、弁体収納部11bの内周面に摺動自在に隙間嵌め
される摺動面52a及び前記弁体収納部11bの内周面
に対して非接触である平坦な非接触面52bを円周方向
交互に有するものである。また、吐出圧導入部10Cに
臨んで開放された連通路11の端部にはフィルタ6が装
着されている。
【0019】ケース2はボディ1における吸入圧導入部
10A側の端部に固定されており、その外周壁の一部に
は圧力導入孔21が開設されている。ケース2の内室に
は、感圧応動部材であるベローズ7が配置されていて、
その固定端71がケース2における吸入圧導入部10A
側の端部内壁に固定されており、可動端72には、ボデ
ィ1の軸心部に軸方向往復動自在に貫通されて先端が弁
体5における頭部51の先端面に当接した弁ロッド8の
一端が保持されている。また、ベローズ7の内部には、
このベローズ7を軸方向に伸長させる補助付勢手段とし
てコイルスプリング73がスプリングホルダ74を介し
て設けられている。なお、スプリングホルダ74は、そ
の中央突起部が前記可動端72の内方突出部と近接対向
してベローズ7の過度な収縮変形を規制するストッパと
しての機能も有する。
【0020】なお、可変容量型圧縮機200は制御圧P
cに応じて吐出容量を可変とする制御機構を内蔵してお
り、その制御方式には種々のものがあるためここでは詳
細には述べないが、図示の圧縮機200は、制御圧Pc
が上昇することによって吐出容量を増大させ、前記制御
圧Pcが低下することによって吐出容量を減少させる容
量可変機構を備えるものである。
【0021】上記構成の制御弁10によれば、可変容量
型圧縮機200の吸入ポート202における吸入圧Ps
は吸入圧導入部10Aに導入され、更に圧力導入孔21
を通じてベローズ7に作用する。一方、前記圧縮機20
0の吐出ポート204から吐出圧導入部10Cに導入さ
れている吐出圧Pdは、弁体5の開弁力として作用す
る。また、コイルスプリング73の付勢力及びベローズ
7の内圧は、弁ロッド8を介して弁体5を閉弁させる方
向に作用する。このため、吸入圧Psが所定の値になっ
た時に弁体5が開弁又は閉弁動作するように、コイルス
プリング73の付勢力や、ベローズ7の受圧面積、弁ロ
ッド8の受圧面積及び摩擦係数等による力のバランスが
設定されている。
【0022】この実施形態の制御弁10は、基本的には
先に説明した従来のものと同様に制御動作を行うもので
ある。すなわち、車室内が高温であることによって、蒸
発器から可変容量型圧縮機200に戻る冷媒ガスの体積
が増大し、吸入圧導入部10Aの吸入圧Psが設定圧よ
り高くなると、圧力導入孔21を介してケース2の内室
に導入されるこの吸入圧Psによってベローズ7が収縮
して弁ロッド8が図中左側へ変位するので、弁体5は吐
出圧Pdによって弁座11aに対する開度を拡大するよ
うに軸方向変位する。また、冷房効果によって車室内の
温度が低下し、蒸発器での吸熱による負荷が減少するこ
とによって吸入圧Psが設定圧より低下すると、ベロー
ズ7はその内圧及びコイルスプリング73の付勢力によ
って伸長し、弁ロッド8を介して弁体5を押圧するの
で、この弁体5は弁座11aに対する開度を縮小又は閉
塞するように軸方向変位する。
【0023】上述の動作において、弁体5はその大径部
52の摺動面52aが弁体収納部11bの内周面に摺動
自在に隙間嵌めされているので、弁座11aに対する同
心性が保持された状態で開閉動作を行う。このため、先
に説明した図7に示すPc−Ps特性のヒステリシス
(Ps−Ps)を極小にすることができる。
【0024】ここで、図3(A)に示す弁体5の円錐面
状の開閉面51aの頂角をα°、図4(A)に示す弁体
5の開閉面51aの頂角をβ°(α<β)とすると、図
3(A)のものは、弁体5の軸方向変位量に対する弁開
度の変化率が図4(A)のものに比較して緩慢である。
このため、図3(A)に示す弁体5の場合は同(B)に
示すように吸入圧Psの変化に対する制御圧Pcの変化
(Pc−Ps線の変化率)が緩慢であるのに対し、図4
(A)に示す弁体5の場合は同(B)に示すようにPc
−Ps線の変化率が鋭敏になる。そして、この弁体5
は、鋼材等の切削によって製作することができ、その開
閉面51aの円錐頂角も、切削によって自在に設計可能
であるため、Pc−Ps特性を、可変容量型圧縮機20
0の要求性能に応じて自在にチューニングすることがで
きる。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る空調装置の可変容量型圧縮
機用制御弁によれば、弁体の開閉面を円錐面状とし、P
c−Ps特性は前記円錐面の頂角によって決まり、しか
も前記頂角は切削によって任意に変更可能であるため、
Pc−Ps特性の微妙なチューニングが可能である。ま
た、前記切削には専用の特殊な装置が不要であるため、
製造コストの高騰を来すことなく、微妙に異なる特性変
更の要求に対応することができる。
【0026】また、本発明によれば、弁体が自らを弁座
に対して同心に保持する形状となっているため、弁体の
偏心動作に起因するPc−Ps特性のヒステリシスが極
小に抑えられ、圧縮機の容量制御動作が高精度で行われ
るので、冷風の吹き出し温度を安定させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一実施形態の制御弁の開弁状
態を可変容量型圧縮機の一部と共に示す断面図である。
【図2】上記実施形態における弁体の斜視図である。
【図3】上記実施形態において、弁体の開閉面の頂角と
Pc−Ps特性との関係を示す図で、(A)は開閉面の
頂角がα°である弁体の開弁状態を示す部分的な断面
図、(B)はPc−Ps線図である。
【図4】上記実施形態において、弁体の開閉面の頂角と
Pc−Ps特性との関係を示す図で、(A)は開閉面の
頂角がβ°である弁体の開弁状態を示す部分的な断面
図、(B)はPc−Ps線図である。
【図5】従来技術による制御弁を可変容量型圧縮機の一
部と共に示すもので、(A)は開弁状態、(B)は閉弁
状態の断面図である。
【図6】可変容量型圧縮機の特性を示すPd−Ps線図
である。
【図7】従来の制御弁を用いた可変容量型圧縮機の特性
を示すPc−Ps線図である。
【符号の説明】
1 ボディ 5 弁体 7 ベローズ(感圧応動体) 10A 吸入圧導入部 10B 制御圧導入部 10C 吐出圧導入部 11 連通孔 11a 弁座 11b 弁体収納部 51a 開閉面 52a 摺動面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調装置の可変容量型圧縮機の吸入圧
    が導入される吸入圧導入部、吐出圧が導入される吐出圧
    導入部及び制御圧が導入される制御圧導入部と、 前記吐出圧導入部と制御圧導入部の間を連通する連通孔
    に形成された弁体収納部に前記連通孔に形成された弁座
    に対して進退移動自在に保持された弁体と、 前記吸入圧に感応して変位され前記弁体を開閉動作させ
    る感圧応動体と、を備え、 前記弁体の開閉面は前記弁座側を向いた先端側が前記弁
    座より小径でその反対側の基部が前記弁座より大径とな
    る円錐状を呈し、 前記開閉面の外周側に弁体収納部の内周面と摺接され前
    記弁座に対して前記弁体の同心性を保持する摺動面及び
    前記弁体収納部の内周面に対して非接触であって軸方向
    に連続した非接触面を有することを特徴とする空調装置
    の可変容量型圧縮機用制御弁。
JP10160247A 1998-06-09 1998-06-09 空調装置の可変容量型圧縮機用制御弁 Pending JPH11351148A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015012046A1 (ja) * 2013-07-23 2015-01-29 カヤバ工業株式会社 制御バルブ

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