JP2002168173A - 可変容量圧縮機の制御装置 - Google Patents

可変容量圧縮機の制御装置

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JP2002168173A
JP2002168173A JP2000367279A JP2000367279A JP2002168173A JP 2002168173 A JP2002168173 A JP 2002168173A JP 2000367279 A JP2000367279 A JP 2000367279A JP 2000367279 A JP2000367279 A JP 2000367279A JP 2002168173 A JP2002168173 A JP 2002168173A
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valve
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refrigerant
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Hisatoshi Hirota
久寿 広田
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/06Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide
    • F25B2309/061Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide with cycle highest pressure above the supercritical pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/002Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant
    • F25B9/008Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant the refrigerant being carbon dioxide

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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二酸化炭素のような超臨界域で作動する冷媒
を使用した冷凍サイクルで使用される可変容量圧縮機の
制御装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 吐出室21と気密に形成されたクランク
室12とを連通する高圧連通路27に設けられて吸入室
20の圧力に影響される感圧部の圧力検知に応じて吐出
室21からクランク室12へ導入する圧力を制御する制
御弁30と、その制御弁30の感圧部が受ける中間圧力
Paと吸入室20の圧力Psとが電流値によって変わる
任意の一定の差圧になるよう制御する電磁駆動の定差圧
弁50とにより構成し、設定値を変えるための制御を、
制御弁30の側で行わずに、大きな差圧の制御が容易な
定差圧弁50の側で行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可変容量圧縮機の制
御装置に関し、特に自動車用空調装置などの冷凍サイク
ル中で二酸化炭素(CO2)などの冷媒を超臨界域で使
用する可変容量圧縮機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調装置の冷凍サイクル中で冷
媒を圧縮するために用いられる圧縮機は、エンジンを駆
動源としているので、回転数制御を行うことができな
い。そこで、エンジンの回転数に制約されることなく適
切な冷房能力を得るために、冷媒の容量(吐出量)を変
えることができる可変容量圧縮機が用いられている。
【0003】このような可変容量圧縮機においては、エ
ンジンによって回転駆動される軸に取り付けられた揺動
板に圧縮用ピストンが連結され、揺動板の角度を変える
ことによってピストンのストロークを変えることで冷媒
の吐出量を変えるようにしている。
【0004】その制御には、冷媒にフロン(たとえばH
FC−134a)を使用した冷凍サイクルでは、たとえ
ば実開昭64−27487号公報に記載のような制御弁
が使われている。この制御弁によれば、圧縮室と揺動板
が配置されているクランク室とを連通する連通路に配置
された弁部と、吸入室の圧力を受けるダイヤフラムと、
そのダイヤフラムの動きを弁部の弁体に伝える作動棒と
を備え、ダイヤフラムが吸入室の圧力を受圧して弁体を
制御し、圧縮室からクランク室内に導入される圧力を変
えることによって揺動板の角度を変え、ピストンのスト
ロークを変えて冷媒の吐出量を変えるようにしている。
つまり、吸入室の圧力を受けてクランク室内の圧力を制
御することで吸入室の圧力を設定圧力に制御し、その結
果、冷凍サイクルの蒸発器からの吹き出し温度が一定に
保たれる。また、負荷が下がると吸入室の圧力が低下し
て蒸発器がフロストするが、それを避けるべく吸入室の
圧力が所定の圧力より低下しないように制御するため、
ダイヤフラムの受圧面と反対側の面には、ばねおよびソ
レノイドが配置されている。ばねは、所定の圧力に対応
する荷重をダイヤフラムに与え、ソレノイドがそのばね
の荷重を外部より調整できるようにしている。
【0005】ここで、冷媒がフロンの場合は、冷媒の温
度変化が0〜15℃程度とすると、圧縮室の吐出圧力
は、約0.5〜3MPaの範囲で変化し、吸入室の圧力
は、約0.3〜0.45MPaの範囲で変化する。つま
り、この吸入室の圧力変化の範囲から、ソレノイドの制
御差圧は、約0.15MPaとなり、外部制御信号によ
り、ソレノイドの電流を変化させることにより、冷媒の
温度を0〜15℃の範囲で変化させることができる。
【0006】ところで、自動車用空調装置の冷凍サイク
ル中で使われる冷媒は、オゾン層破壊に係る環境問題か
ら、フロンから二酸化炭素を使用することが提案されて
いる。冷媒に二酸化炭素を使用した冷凍サイクルにおい
ても、基本的な動作は冷媒にフロンを使用した冷凍サイ
クルと原理的に同じである。
【0007】すなわち、冷凍サイクルは、圧縮機からガ
スクーラ、膨脹弁、蒸発器および受液器を経由して圧縮
機に戻るように配管することで構成され、圧縮機で気相
状態の二酸化炭素の冷媒を圧縮し、圧縮された高温高圧
の気相状態の冷媒をガスクーラにて冷却し、次に、膨脹
弁により減圧した後、気液2相状態となった冷媒を蒸発
器で蒸発させ、ここで蒸発潜熱を車室内の空気から奪っ
て車室内の空気を冷却し、受液器で冷媒を気液分離し、
分離された気相状態の二酸化炭素を圧縮機に戻すように
している。
【0008】この二酸化炭素を冷媒とした冷凍サイクル
では、圧縮機の吸入圧力は、冷媒にフロンを使用した場
合で0.3〜0.45MPa程度であるのに対して、
3.5〜6.5MPa程度と1桁以上も高く、吐出圧力
も、冷媒にフロンを使用した場合で0.5〜3MPa程
度であるのに対し、7〜15MPa程度と高くなる。
【0009】吸入圧力を直接受圧し、その圧力に応じて
クランク室内の圧力を制御するような制御弁において
は、ダイヤフラムに最大でも0.15MPa程度の圧力
しか掛けることができないソレノイドを使って3MPa
もの圧力を変化させるには、有効径の小さなダイヤフラ
ムを作ればよい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような圧力条件を満たすダイヤフラムを作ろうとした場
合、ダイヤフラムは、受圧面の有効径が2mm程度の非
常に小さいものにする必要があり、実際には作ることが
できないという問題点があった。
【0011】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、二酸化炭素のような超臨界域で作動する冷媒
を使用した冷凍サイクルで使用される可変容量圧縮機の
制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題を解
決するために、超臨界冷凍サイクルで使用される冷媒を
圧縮するための可変容量圧縮機であって、気密に形成さ
れたクランク室内で回転軸に対して傾斜角可変に設けら
れて前記回転軸の回転駆動により揺動運動をする揺動体
と、前記揺動体に連結されて往復動することにより吸入
室からの冷媒をシリンダ内に吸入して圧縮した後、吐出
室に吐出するピストンとを有し、前記クランク室内の圧
力と前記吸入室内の圧力との差によって前記揺動体の傾
斜角を変化させることで吐出量を変化させるようにした
可変容量圧縮機の制御装置において、前記吐出室と前記
クランク室とを連通する高圧連通路に設けられて感圧部
による圧力検知に応じて前記吐出室から前記クランク室
への圧力を導入する弁体を制御する制御弁と、前記吸入
室と前記制御弁の感圧部とを連通する低圧連通路に設け
られて前記制御弁の感圧部が受ける圧力と前記吸入室の
圧力とが任意の一定の差圧になるよう制御する定差圧弁
と、を備えていることを特徴とする可変容量圧縮機の制
御装置が提供される。
【0013】このような可変容量圧縮機の制御装置によ
れば、制御弁が前記吸入室内の圧力を定差圧弁を介して
検知し、クランク室へ導入する圧力を制御することによ
り、冷媒の吐出量(容量)を変えるようにした。これに
より、制御弁の感圧部を直接制御する必要がなく、定差
圧弁で大きな差圧を制御するようにしたことで、超臨界
冷凍サイクルで使用される高圧の冷媒を容易に制御でき
るようになった。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、冷
媒に二酸化炭素を使用した冷凍サイクル用の可変容量圧
縮機に適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明す
る。
【0015】図1は本発明による制御装置を備えた可変
容量圧縮機の概略構成を示す縦断面図である。可変容量
圧縮機1は、その出口ポートがガスクーラ2、膨脹弁
3、蒸発器4、受液器5を経由して入口ポートに配管さ
れることで閉回路の冷凍サイクルを構成している。
【0016】この可変容量圧縮機1は、受液器5から送
り込まれた低圧の冷媒を高圧に圧縮し、圧縮された高圧
の冷媒をガスクーラ2に対して送り出す機能を有するも
ので、以下、この可変容量圧縮機1の詳細について説明
をする。
【0017】可変容量圧縮機1は、気密に構成されたク
ランク室12内に配置されて駆動プーリ13によって回
転駆動される回転軸11を備えている。この回転軸11
には、揺動板14が傾斜状態で配置され、回転軸11の
回転に従って軸線方向に揺動するようになっている。
【0018】クランク室12内の周辺部には、複数のシ
リンダ15が円周上に配置され、各シリンダ15内に
は、ピストン17が往復動自在に配置されていて、ロッ
ド18によってピストン17と揺動板14とが連結され
ている。
【0019】したがって、揺動板14が揺動すると、ピ
ストン17がシリンダ15内で往復動して、シリンダ1
5の奥に形成された吸入室20から冷媒をシリンダ15
内に吸入し、その冷媒を圧縮した後、吐出室21に吐出
する。
【0020】なお、各シリンダ15内の吸入室20同士
および吐出室21同士は、各々図示しない連通路を介し
て連通している。また、吸入室20とクランク室12と
は、逃し通路となる細い固定オリフィス25を介して連
通している。
【0021】揺動板14は、クランク室12内の圧力P
cとピストン上部(図ではピストンの下方に示される部
屋)の圧力の平均値との差圧によって傾斜角が変化し、
揺動板14の傾斜角が変わると軸線方向の揺動幅、すな
わちピストン17のストロークが変化するので、可変容
量圧縮機1の吐出量(容量)が変化する。
【0022】吐出室21とクランク室12との間には、
高圧連通路27が形成されており、その高圧連通路27
の途中には、制御弁30が設けられている。この制御弁
30は、吸入室20内の圧力Psに応じて吐出室21か
らクランク室12へ導入する高圧を制御してクランク室
12内の圧力Pcを制御する。
【0023】吸入室20と制御弁30との間には、低圧
連通路28が形成されており、その低圧連通路28の途
中には、定差圧弁50が設けられている。この定差圧弁
50は、制御弁30が感知する吸入室20内の圧力Ps
との間に所定の差圧を生じさせるもので、その所定の差
圧は電磁力により可変できるようにしてある。
【0024】図2は制御弁の構成を示す断面図である。
可変容量圧縮機1の高圧連通路27に設けられる制御弁
30は、弁本体31とこの弁本体31を駆動制御するパ
ワーエレメント32とからなっている。弁本体31は、
ボディ33に周設されたストレーナ34を介して可変容
量圧縮機1の吐出室21に連通されることにより吐出室
21内の12MPa程度の圧力Pdを導入するポート3
5と、可変容量圧縮機1のクランク室12に連通されて
そこに制御された圧力Pcを導入させるポート36と、
定差圧弁50を介し可変容量圧縮機1の吸入室20に連
通されるポート37とを備えている。
【0025】吐出室21内の圧力Pdのポート35とク
ランク室12内の圧力Pcのポート36とを連通する冷
媒流路には、ボディ33と一体に形成された弁座にクラ
ンク室12内の圧力Pcのポート36の側から着座する
よう弁体38が配置されている。この弁体38は、ばね
39によって閉弁方向に付勢されており、このばね39
のばね荷重は、ポート36に螺着されたアジャストねじ
40によって調整される。また、ボディ33の軸線位置
には、弁体38をパワーエレメント32にて制御駆動さ
れるシャフト41が軸線方向に進退自在に保持されてい
る。ポート35とポート37との間でシャフト41を保
持している部分は、所定のクリアランスを有しており、
ポート35に導入された吐出室21内の圧力Pdをポー
ト37にリークさせて所定の中間圧力Paを確保するよ
うにした固定オリフィス42を構成している。
【0026】パワーエレメント32は、下側ケーシング
43と、上側ケーシング44と、これら下側ケーシング
43および上側ケーシング44によって囲まれる空間を
仕切るよう配置された感圧部材のダイヤフラム45と、
このダイヤフラム45を両面から挾持するよう配置され
た2つのディスク46,47と、ディスク46を弁本体
31側へ付勢するばね48とからなっている。上側ケー
シング44内には、高圧のガスが封入されており、ダイ
ヤフラム45にかかる背圧が、ばね48の荷重と合わせ
てたとえば0℃のときに5MPa程度となるようにして
ある。
【0027】弁本体31側のディスク47は、ボディ3
3のポート37と弁本体31側のダイヤフラム室とを連
通する連通孔49に遊挿されたシャフト41の端面に当
接している。
【0028】したがって、この制御弁30は、ポート3
7が定差圧弁50によって作られた一定の差圧ΔPiを
介して吸入室20に接続されていることから、吸入室2
0の圧力Psの変化がポート37、および、連通孔49
とシャフト41との隙間を介してダイヤフラム45に影
響を与えるようにしている。これにより、吸入室20の
圧力Psが所定の圧力より低下すると、ダイヤフラム4
5にて受圧されている中間圧力Paが低下し、シャフト
41を介して弁体38を押し下げて開弁するので、ポー
ト36から高圧連通路27を介してクランク室12内に
導入される圧力が増加し、クランク室内の圧力Pcが増
加することで可変容量圧縮機1は、冷媒の吐出量が減少
する方向に制御され、これにより吸入室20の圧力が上
昇して、吸入室20の圧力がそれ以上低下しないよう制
御される。
【0029】図3は制御弁の別の構成を示す断面図であ
る。この図3に示した制御弁30aは、図2に示した制
御弁30から上側ケーシング44に配置されているばね
48を取り除いた構成にしてある。この上側ケーシング
44には、ガスが封入されており、ダイヤフラム45に
かかる背圧が、たとえば0℃のときに5MPa程度とな
るようにしてある。それ以外のパワーエレメント32の
構成および制御弁30aの動作は、図2に示した制御弁
30と同じである。
【0030】図4は定差圧弁の構成を示す断面図であ
る。定差圧弁50は、吸入室20と制御弁30のダイヤ
フラムとを連通する低圧連通路28の途中に設けられた
弁座51に吸入室20の側から着座するように配置され
た弁体52を有している。この弁体52と同一軸線上に
は、スリーブ53が配置されている。
【0031】そのスリーブ53において、弁体52の側
には、その軸線方向に進退自在にプランジャ54が嵌挿
配置され、反対側には、コア55が固定されている。コ
ア55には、圧縮コイルスプリング56が内設されてい
て、プランジャ54を付勢し、これにより、プランジャ
54に嵌合された弁体52をその弁座51に着座させる
ようにしている。また、スリーブ53の外側には、電磁
コイル57が設けられて、ソレノイドを構成している。
【0032】このような定差圧弁50において、電磁コ
イル57へ通電すると、プランジャ54は圧縮コイルス
プリング56の付勢力に抗してコア55の側へ吸引され
ていくので、弁体52を閉める方向に作用する力が減少
し、これにより、弁体52は差圧によって弁座51から
離れる方向へ移動されて、その前後差圧を小さくするよ
う制御することができる。
【0033】ここで、蒸発器からの吹き出し温度を0〜
20℃に制御しようとした場合、吸入室20の圧力は、
3.5〜5.8MPa程度の範囲で変化する。したがっ
て、定差圧弁50は、その差である2.3MPa、余裕
を見て最大で3MPaの差圧を作ることになる。この差
圧0〜3MPaは、たとえば、弁座51のポート径を2
mm程度にすると、従来の制御弁に付いていたソレノイ
ドと同等の付勢力で発生させることができる。
【0034】吸入室20内の圧力Psと、定差圧弁50
によって作られる差圧ΔPiと、制御弁30の固定オリ
フィス42を介して吐出圧力Pdがリークすることで作
られるダイヤフラム室内の中間圧力Paとの関係は、P
s=Pa−ΔPiで表される。差圧ΔPiは、電磁コイ
ル57へ通電する電流値iを変化させることにより0〜
3MPaに可変することができる。したがって、この電
流値iを変化させることにより、中間圧力Paはほぼ一
定に保たれていることから、吸入室20内の圧力Ps
は、Pa−ΔPiからPaまで変化させることが可能と
なる。なお、この中間圧力Paは外部温度の影響を受け
て変動するが、その変動分は電流値iを調整することに
より補正できるので、吸入室20内の圧力Psを安定さ
せることができる。
【0035】このように構成された可変容量圧縮機1の
制御装置においては、蒸発器4の負荷が小さくなると、
吸入室20内の圧力Psが低下して、制御弁30のダイ
ヤフラム室の中間圧力Paが低くなり、その結果、ダイ
ヤフラム45が弁本体31側へ変位され、この変位がシ
ャフト41を介して弁体38を押しあけ、吐出室21か
らクランク室12に供給される冷媒が増えるようにな
る。
【0036】これにより、クランク室12内の圧力Pc
が高まってクランク室12内の圧力Pcとピストン上部
の圧力の平均値との差圧が大きくなるため、揺動板14
の傾斜角が小さくなり、ピストン17のストロークが小
さくなることで、冷媒の吐出量(容量)が小さくなる。
蒸発器4の負荷が大きくなったときは、これと逆の動作
によって容量が大きくなる。このようにして、蒸発器4
の負荷に対応して自動的に容量が変化する。
【0037】また、定差圧弁50の電磁コイル57に与
える電流値iを変えると、差圧ΔPiが変化し、吸入室
20内の圧力Psが変化するので、それによってもクラ
ンク室12内の圧力Pcとピストン上部の圧力の平均値
との差圧が変化して、揺動板14の傾斜角が変わってピ
ストン17のストロークが変わり、容量が変化する。
【0038】したがって、蒸発器4の負荷とは関係な
く、必要に応じて電磁コイル57に与える電流値iを変
えれば、可変容量圧縮機1の容量を変えることができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、吸入
室の圧力に影響される感圧部の圧力検知に応じて吐出室
からクランク室へ導入する圧力を制御する制御弁と、そ
の制御弁の感圧部が受ける圧力と吸入室の圧力とが任意
の一定の差圧になるよう制御する電磁駆動の定差圧弁と
により二酸化炭素のような超臨界域で作動する冷媒を使
用した冷凍サイクルで使用される可変容量圧縮機の制御
装置を構成した。これにより、設定値を変えるために感
圧部を直接制御する必要がないため、制御弁は従来のフ
ロンを冷媒とする冷凍サイクルで用いられているような
大きさで作ることができ、かつ、設定値の可変を実現可
能な大きさの定差圧弁で構成することができるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による制御装置を備えた可変容量圧縮機
の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】制御弁の構成を示す断面図である。
【図3】制御弁の別の構成を示す断面図である。
【図4】定差圧弁の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 可変容量圧縮機 2 ガスクーラ 3 膨脹弁 4 蒸発器 5 受液器 11 回転軸 12 クランク室 13 駆動プーリ 14 揺動板 15 シリンダ 17 ピストン 18 ロッド 20 吸入室 21 吐出室 25 固定オリフィス 27 高圧連通路 28 低圧連通路 30,30a 制御弁 31 弁本体 32 パワーエレメント 33 ボディ 34 ストレーナ 35,36,37 ポート 38 弁体 39 ばね 40 アジャストねじ 41 シャフト 42 固定オリフィス 43 下側ケーシング 44 上側ケーシング 45 ダイヤフラム 46,47 ディスク 48 ばね 49 連通孔 50 定差圧弁 51 弁座 52 弁体 53 スリーブ 54 プランジャ 55 コア 56 圧縮コイルスプリング 57 電磁コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超臨界冷凍サイクルで使用される冷媒を
    圧縮するための可変容量圧縮機であって、気密に形成さ
    れたクランク室内で回転軸に対して傾斜角可変に設けら
    れて前記回転軸の回転駆動により揺動運動をする揺動体
    と、前記揺動体に連結されて往復動することにより吸入
    室からの冷媒をシリンダ内に吸入して圧縮した後、吐出
    室に吐出するピストンとを有し、前記クランク室内の圧
    力と前記吸入室内の圧力との差によって前記揺動体の傾
    斜角を変化させることで吐出量を変化させるようにした
    可変容量圧縮機の制御装置において、 前記吐出室と前記クランク室とを連通する高圧連通路に
    設けられて感圧部による圧力検知に応じて前記吐出室か
    ら前記クランク室への圧力を導入する弁体を制御する制
    御弁と、 前記吸入室と前記制御弁の感圧部とを連通する低圧連通
    路に設けられて前記制御弁の感圧部が受ける圧力と前記
    吸入室の圧力とが任意の一定の差圧になるよう制御する
    定差圧弁と、 を備えていることを特徴とする可変容量圧縮機の制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御弁は、前記感圧部の内圧を一定
    以上確保するために前記吐出室の圧力を導入するポート
    と前記低圧連通路に連通するポートとの間で前記感圧部
    の変位を前記弁体に伝えるシャフトの保持部に所定のク
    リアランスを設けて前記吐出室の圧力を前記低圧連通路
    に連通するポートにリークさせるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の可変容量圧縮機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記定差圧弁は、前記感圧部が受ける圧
    力と前記吸入室の圧力との差圧を任意に可変することが
    できるよう電磁駆動式にしたことを特徴とする請求項2
    記載の可変容量圧縮機の制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6966195B2 (en) * 2002-08-09 2005-11-22 Tgk Co., Ltd. Air conditioning system
US7186096B2 (en) * 2002-08-30 2007-03-06 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Swash plate type variable displacement compressor
US7559208B2 (en) 2004-10-04 2009-07-14 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Displacement control mechanism for variable displacement compressor

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