JPH11350967A - 排気絞り用可変ノズルベーン付きターボチャージャ - Google Patents

排気絞り用可変ノズルベーン付きターボチャージャ

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JPH11350967A
JPH11350967A JP10165053A JP16505398A JPH11350967A JP H11350967 A JPH11350967 A JP H11350967A JP 10165053 A JP10165053 A JP 10165053A JP 16505398 A JP16505398 A JP 16505398A JP H11350967 A JPH11350967 A JP H11350967A
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JP
Japan
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variable nozzle
nozzle vane
exhaust gas
exhaust
gas passage
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Application number
JP10165053A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Saito
正俊 斉藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D17/00Regulating or controlling by varying flow
    • F01D17/10Final actuators
    • F01D17/12Final actuators arranged in stator parts
    • F01D17/14Final actuators arranged in stator parts varying effective cross-sectional area of nozzles or guide conduits
    • F01D17/16Final actuators arranged in stator parts varying effective cross-sectional area of nozzles or guide conduits by means of nozzle vanes
    • F01D17/165Final actuators arranged in stator parts varying effective cross-sectional area of nozzles or guide conduits by means of nozzle vanes for radial flow, i.e. the vanes turning around axes which are essentially parallel to the rotor centre line
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2220/00Application
    • F05D2220/40Application in turbochargers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変ノズルベーンの自由端面とこの自由端面
に対面する通路壁との隙間にスラッジが付着することに
より、可変ノズルベーンの回動の抵抗になってしまう、
又は排気ガス通路の断面積が所望の値から変化してしま
うのを防止する。 【解決手段】 排気タービン3と、排気タービン3のス
クロール室5からタービンホイール4の側に延びている
排気ガス通路の断面積を変更する排気絞り用可変ノズル
ベーン7とを有し、可変ノズルベーン7の回転軸が、排
気ガス通路を画定するノズルプレート9により回転可能
に片持支持されており、可変ノズルベーン7が、排気ガ
ス通路を画定するタービンハウジング6に対面して回転
軸の反対側に形成された自由端面を有し、可変ノズルベ
ーン7の自由端面には、空気を吐出可能な空気吐出孔が
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排気絞り用可変ノズ
ルベーン付きターボチャージャに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、排気タービンのスクロール室から
タービンホイールの側に延びている排気ガス通路内に排
気絞り用可変ノズルベーンを設け、排気ガス通路の断面
積を変更することによってタービンホイールを回転させ
る排気ガスの流速を変更可能なターボチャージャが知ら
れている。この種のターボチャージャの例としては、例
えば実開昭59−192630号公報に記載されたもの
がある。図6は実開昭59−192630号公報に記載
された従来のターボチャージャの部分断面側面図であ
る。図6において、101は排気タービン、102はタ
ービンホイール、103は可変ノズルベーン、104は
可変ノズルベーン103を回動させるための回動機構、
105はスクロール室である。
【0003】図6に示すように、内燃機関から排出され
た排気ガスが排気タービン101内に流入するとタービ
ンホイール102が回転する。排気タービン101に連
結された不図示の吸気コンプレッサは、タービンホイー
ル102の回転に伴って回転し、吸気を圧縮して内燃機
関に供給する。可変ノズルベーン103は、排気タービ
ンのスクロール室105からタービンホイール102の
側に延びている排気ガス通路内に設けられている。ま
た、可変ノズルベーン103は、排気ガス通路の一方の
通路壁によって片持支持されており、回動機構104に
よって排気ガス通路の通路壁に対して回動可能である。
可変ノズルベーン103の回動により、スクロール室1
05からタービンホイール102の側に延びている排気
ガス通路の断面積が変更され、排気ガスの流速が変更さ
れる。その結果、タービンホイール102の回転数、つ
まり、吸気コンプレッサのコンプレッサホイールの回転
数が所望の値に調節される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、可変ノズル
ベーン103の幅方向(図6の左右方向)の長さは、排
気ガス通路の断面積を変更することにより、タービンホ
イール102を回転させる排気ガスの流速を効果的に調
節するために、排気ガス通路のほぼ全幅に及んでいる。
そのため、可変ノズルベーンの回転軸を片持支持する通
路壁(図6に左側の通路壁)の反対側に位置する通路壁
(図6の右側の通路壁)と、その通路壁に対面する可変
ノズルベーンの自由端面との隙間tは非常に小さくなっ
ている。一方、内燃機関から排出される排気ガス中には
未燃成分が含まれている場合もあり、可変ノズルベーン
の自由端面とこの自由端面に対面する通路壁との隙間t
にスラッジが付着することも考えられる。非常に小さい
この隙間tにスラッジが付着してしまうと、可変ノズル
ベーン103の回動の抵抗になってしまい、又は、排気
ガス通路の断面積が所望の値から変化してしまい、ター
ビンホイール102を回転させる排気ガスの流速を適切
に調節できなくなってしまう。
【0005】前記問題点に鑑み、本発明は、可変ノズル
ベーンの自由端面とこの自由端面に対面する通路壁との
隙間にスラッジが付着することにより、可変ノズルベー
ンの回動の抵抗になってしまう、又は、排気ガス通路の
断面積が所望の値から変化してしまうのを防止すること
ができる排気絞り用可変ノズルベーン付きターボチャー
ジャを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、排気タービンを設けると共に、前記排気タービ
ンのスクロール室からタービンホイールの側に延びてい
る排気ガス通路内に、前記排気ガス通路の断面積を変更
可能な排気絞り用可変ノズルベーンを設け、前記可変ノ
ズルベーンの回転軸が、前記排気ガス通路を画定する一
方の通路壁により回転可能に片持支持されており、前記
可変ノズルベーンが、前記排気ガス通路を画定する他方
の通路壁に対面して前記回転軸の反対側に形成された自
由端面を具備する排気絞り用可変ノズルベーン付きター
ボチャージャにおいて、空気を吐出可能な空気吐出孔を
前記可変ノズルベーンの自由端面に設けたことを特徴と
する排気絞り用可変ノズルベーン付きターボチャージャ
が提供される。
【0007】請求項1に記載の排気絞り用可変ノズルベ
ーン付きターボチャージャは、空気を吐出可能な空気吐
出孔を、通路壁に対面する可変ノズルベーンの自由端面
に設けたため、可変ノズルベーンの自由端面と可変ノズ
ルベーンの自由端面に対面する通路壁との隙間にスラッ
ジが付着することにより、可変ノズルベーンの回動の抵
抗になってしまう、又は、排気ガス通路の断面積が所望
の値から変化してしまうのを防止することができる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、排気ター
ビンを設けると共に、前記排気タービンのスクロール室
からタービンホイールの側に延びている排気ガス通路内
に、前記排気ガス通路の断面積を変更可能な排気絞り用
可変ノズルベーンを設け、前記可変ノズルベーンの回転
軸が、前記排気ガス通路を画定する一方の通路壁により
回転可能に片持支持されており、前記可変ノズルベーン
が、前記排気ガス通路を画定する他方の通路壁に対面し
て前記回転軸の反対側に形成された自由端面を具備する
排気絞り用可変ノズルベーン付きターボチャージャにお
いて、空気を吐出可能な空気吐出孔を、前記可変ノズル
ベーンの自由端面に対面する前記他方の通路壁に設けた
ことを特徴とする排気絞り用可変ノズルベーン付きター
ボチャージャが提供される。
【0009】請求項2に記載の排気絞り用可変ノズルベ
ーン付きターボチャージャは、空気を吐出可能な空気吐
出孔を、可変ノズルベーンの自由端面に対面する通路壁
に設けたため、可変ノズルベーンの自由端面と可変ノズ
ルベーンの自由端面に対面する通路壁との隙間にスラッ
ジが付着することにより、可変ノズルベーンの回動の抵
抗になってしまう、又は、排気ガス通路の断面積が所望
の値から変化してしまうのを防止することができる。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、前記空気
吐出孔から吐出される空気は、前記ターボチャージャの
吸気コンプレッサによって圧縮された空気であることを
特徴とする請求項1又は2に記載の排気絞り用可変ノズ
ルベーン付きターボチャージャが提供される。
【0011】請求項3に記載の排気絞り用可変ノズルベ
ーン付きターボチャージャは、吸気コンプレッサによっ
て圧縮された空気を空気吐出孔から吐出するため、可変
ノズルベーンの自由端面と可変ノズルベーンの自由端面
に対面する通路壁との隙間にスラッジが付着するのを防
止するのに十分な高圧空気を空気吐出孔から吐出するこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。
【0013】図1は本発明の排気絞り用可変ノズルベー
ン付きターボチャージャの第一の実施形態の部分断面側
面図、図2は図1のII−II断面図である。図1及び図2
において、1は吸気コンプレッサ、2はコンプレッサホ
イール、3は排気タービン、4はタービンホイール、5
は内燃機関から延びる排気ガス通路の一部をなすスクロ
ール室である。6はタービンハウジング、7はスクロー
ル室5からタービンホイール4の側に延びる排気ガス通
路の断面積を変更可能な排気絞り用可変ノズルベーンで
ある。8は可変ノズルベーンの回転軸の反対側に位置す
る可変ノズルベーンの自由端面に形成された空気吐出孔
である。9は可変ノズルベーンの回転軸を回動可能に片
持支持するノズルプレート、10は可変ノズルベーンの
回転軸を回転させて可変ノズルベーン7を回動させるた
めに揺動するノズルアームである。11はノズルアーム
10を揺動させるためのユニゾンリング、12は吸気コ
ンプレッサ1から空気吐出孔8まで延びる空気通路の一
部をなす連通管である。13は空気通路の一部をなすと
共にノズルアーム10及びユニゾンリング11を収容す
るリンク収容室、14はリンク収容室13から空気が漏
出するのを防止するためのシール部材である。
【0014】図1及び図2に示すように、内燃機関から
排出された排気ガスがタービンホイール4を通過すると
タービンホイール4が回転する。このタービンホイール
4の回転により、タービンホイール4に連結されたコン
プレッサホイール2が回転し、内燃機関に対して吸気が
過給される。可変ノズルベーン7は、内燃機関から延び
ている排気ガス通路のうちのスクロール室5とタービン
ホイール4との間に設けられている。可変ノズルベーン
7の回転軸は、スクロール室5とタービンホイール4と
の間の排気ガス通路の一方の通路壁をなすノズルプレー
ト9によって片持支持されている。排気ガス通路の断面
積を所望の値に変更するために、ユニゾンリング11が
所定の角度だけ回転され、それに伴ってノズルアーム1
0が揺動する。ノズルアーム10に固定されている可変
ノズルベーン7の回転軸は、ノズルアーム10の揺動に
伴って回転し、その結果、可変ノズルベーン7がノズル
プレート9に対して回動される。排気ガス通路の断面積
が所望の値に変更されると、排気ガスの流速が所望の値
に変更され、それゆえ、タービンホイール4の回転数、
つまり、コンプレッサホイール2の回転数が所望の値に
調節される。
【0015】排気ガス通路の断面積を変更することによ
り、タービンホイール4を回転させる排気ガスの流速を
効果的に調節するために、可変ノズルベーン7の幅方向
(図1の左右方向)の長さは、排気ガス通路のほぼ全幅
に及んでいる。そのため、可変ノズルベーンの回転軸を
片持支持するノズルプレート9に向かい合ったタービン
ハウジング6の壁面と、この壁面に対面する可変ノズル
ベーンの自由端面との隙間tは非常に小さくなってい
る。一方、内燃機関から排出される排気ガス中には未燃
成分が含まれている場合もあり、可変ノズルベーンの自
由端面とこの自由端面に対面するタービンハウジング6
の壁面との隙間tにスラッジが付着することも考えられ
る。
【0016】この隙間tにスラッジが付着するのを防止
するために、空気吐出孔8が可変ノズルベーン7の自由
端面に形成されている。空気吐出孔8は、可変ノズルベ
ーンの回転軸内に形成された空気通路とリンク収容室1
3と連通管12とを介して吸気コンプレッサ1と連通し
ている。吸気コンプレッサ1において圧縮された吸入空
気の一部は、空気吐出孔8からタービンハウジング6の
壁面に向かって吐出され、隙間t内に侵入したスラッジ
がタービンハウジング6の壁面又は可変ノズルベーンの
自由端面に付着するのを防止する。それゆえ、隙間tに
付着したスラッジが、可変ノズルベーン7の回動の抵抗
になってしまう、又は、排気ガス通路の断面積を変化さ
せてしまうのを回避することができる。
【0017】図3は本発明の排気絞り用可変ノズルベー
ン付きターボチャージャの第二の実施形態の部分断面側
面図である。図3において、図1及び図2と同一の参照
番号は、図1及び図2に示した部品と同一の部品又は部
分を示しており、20は可変ノズルベーン7の回転軸側
端面に対面するノズルプレート9の表面とリンク収容室
13とを連通した連通孔である。
【0018】図3に示すように、本実施形態の排気絞り
用可変ノズルベーン付きターボチャージャは、第一の実
施形態の排気絞り用可変ノズルベーン付きターボチャー
ジャと同様に、吸気コンプレッサ1において圧縮された
吸入空気の一部を、空気吐出孔8からタービンハウジン
グ6の壁面に向かって吐出する。そのため、第一の実施
形態と同様に、隙間t内に侵入したスラッジがタービン
ハウジング6の壁面又は可変ノズルベーンの自由端面に
付着するのを防止することができ、それゆえ、隙間tに
付着したスラッジが、可変ノズルベーン7の回動の抵抗
になってしまう、又は、排気ガス通路の断面積を変化さ
せてしまうのを回避することができる。その上、本実施
形態の排気絞り用可変ノズルベーン付きターボチャージ
ャは、可変ノズルベーン7の回転軸側端面に対面するノ
ズルプレート9の表面とリンク収容室13とを連通した
連通孔20を有する。そのため、吸気コンプレッサ1に
おいて圧縮された吸入空気の一部を、連通孔20を介し
て可変ノズルベーンの回転軸側端面に向かって吐出する
ことができる。それゆえ、隙間t’(図3)内に侵入し
たスラッジがノズルプレート9又は可変ノズルベーンの
回転軸側端面に付着するのを防止することができる。
【0019】図4は本発明の排気絞り用可変ノズルベー
ン付きターボチャージャの第三の実施形態の部分断面側
面図である。図4において、図1及び図2と同一の参照
番号は、図1及び図2に示した部品と同一の部品又は部
分を示しており、図4において、36はタービンハウジ
ング、37はスクロール室5からタービンホイール4の
側に延びる排気ガス通路の断面積を変更可能な排気絞り
用可変ノズルベーンである。38は可変ノズルベーンの
回転軸の反対側に位置する可変ノズルベーンの自由端面
に向かって空気を吐出するためにタービンハウジング3
6に形成された空気吐出孔である。39は可変ノズルベ
ーンの回転軸を回動可能に片持支持すると共にリンク収
容室13から空気吐出孔38まで延びる空気通路の一部
をなすノズルプレートである。40はリンク収容室13
から空気吐出孔38まで延びる空気通路の一部をなすた
めにノズルプレート39とタービンハウジング36との
間に架橋された貫通孔付きスタッドボルトである。尚、
リンク収容室13から空気吐出孔38まで延びている空
気通路のうちのタービンハウジング36内に延びている
空気通路は、例えばドリルによって形成されたものであ
る。図面において、ドリルによって形成された孔のうち
の空気通路を構成しない部分は図示していない。
【0020】図4に示すように、第一の実施形態と同様
に、内燃機関から排出された排気ガスがタービンホイー
ル4を通過するとタービンホイール4が回転する。この
タービンホイール4の回転により、タービンホイール4
に連結されたコンプレッサホイール2が回転し、内燃機
関に対して吸気が過給される。可変ノズルベーン37
は、内燃機関から延びている排気ガス通路のうちのスク
ロール室5とタービンホイール4との間に設けられてい
る。可変ノズルベーン37の回転軸は、スクロール室5
とタービンホイール4との間の排気ガス通路の一方の通
路壁をなすノズルプレート39によって片持支持されて
いる。排気ガス通路の断面積を所望の値に変更するため
に、ユニゾンリング11が所定の角度だけ回転され、そ
れに伴ってノズルアーム10が揺動する。ノズルアーム
10に固定されている可変ノズルベーン37の回転軸
は、ノズルアーム10の揺動に伴って回転し、その結
果、可変ノズルベーン37がノズルプレート39に対し
て回動される。排気ガス通路の断面積が所望の値に変更
されると、排気ガスの流速が所望の値に変更され、それ
ゆえ、タービンホイール4の回転数、つまり、コンプレ
ッサホイール2の回転数が所望の値に調節される。
【0021】排気ガス通路の断面積を変更することによ
り、タービンホイール4を回転させる排気ガスの流速を
効果的に調節するために、可変ノズルベーン37の幅方
向(図1の左右方向)の長さは、排気ガス通路のほぼ全
幅に及んでいる。そのため、可変ノズルベーンの回転軸
を片持支持するノズルプレート39に向かい合ったター
ビンハウジング36の壁面と、この壁面に対面する可変
ノズルベーンの自由端面との隙間tは非常に小さくなっ
ている。一方、内燃機関から排出される排気ガス中には
未燃成分が含まれている場合もあり、可変ノズルベーン
の自由端面とこの自由端面に対面するタービンハウジン
グ36の壁面との隙間tにスラッジが付着することも考
えられる。
【0022】この隙間tにスラッジが付着するのを防止
するため、空気吐出孔38が、可変ノズルベーンの回転
軸の反対側に位置する可変ノズルベーンの自由端面に向
かって空気を吐出するためにタービンハウジング36に
形成されている。空気吐出孔38は、タービンハウジン
グ36内に形成された空気通路と、スタッドボルト40
内に形成された空気通路と、ノズルプレート39内に形
成された空気通路と、リンク収容室13と、連通管12
とを介して吸気コンプレッサ1と連通している。吸気コ
ンプレッサ1において圧縮された吸入空気の一部は、空
気吐出孔38から可変ノズルベーンの自由端面に向かっ
て吐出され、隙間t内に侵入したスラッジがタービンハ
ウジング36の壁面又は可変ノズルベーンの自由端面に
付着するのを防止する。それゆえ、隙間tに付着したス
ラッジが、可変ノズルベーン37の回動の抵抗になって
しまう、又は、排気ガス通路の断面積を変化させてしま
うのを回避することができる。
【0023】図5は本発明の排気絞り用可変ノズルベー
ン付きターボチャージャの第四の実施形態の部分断面側
面図である。図5において、図4と同一の参照番号は、
図4に示した部品と同一の部品又は部分を示しており、
50は可変ノズルベーン37の回転軸側端面に対面する
ノズルプレート39の表面とリンク収容室13とを連通
した連通孔である。
【0024】図5に示すように、本実施形態の排気絞り
用可変ノズルベーン付きターボチャージャは、第三の実
施形態の排気絞り用可変ノズルベーン付きターボチャー
ジャと同様に、吸気コンプレッサ1において圧縮された
吸入空気の一部を、空気吐出孔38から可変ノズルベー
ンの自由端面に向かって吐出する。そのため、第三の実
施形態と同様に、隙間t内に侵入したスラッジがタービ
ンハウジング36の壁面又は可変ノズルベーンの自由端
面に付着するのを防止することができ、それゆえ、隙間
tに付着したスラッジが、可変ノズルベーン37の回動
の抵抗になってしまう、又は、排気ガス通路の断面積を
変化させてしまうのを回避することができる。その上、
本実施形態の排気絞り用可変ノズルベーン付きターボチ
ャージャは、可変ノズルベーン37の回転軸側端面に対
面するノズルプレート39の表面とリンク収容室13と
を連通した連通孔50を有する。そのため、吸気コンプ
レッサ1において圧縮された吸入空気の一部を、連通孔
50を介して可変ノズルベーンの回転軸側端面に向かっ
て吐出することができる。それゆえ、隙間t’(図5)
内に侵入したスラッジがノズルプレート39又は可変ノ
ズルベーンの回転軸側端面に付着するのを防止すること
ができる。
【0025】他の変形例では、可変ノズルベーンの自由
端面とタービンハウジングの壁面との隙間内に侵入した
スラッジがタービンハウジングの壁面又は可変ノズルベ
ーンの自由端面に付着するのをより効果的に防止するた
めに、第一の実施形態の空気吐出孔8を備えた可変ノズ
ルベーン7と第三の実施形態の空気吐出孔38を備えた
タービンハウジング36とを組み合わせることも可能で
ある。
【0026】尚、空気吐出孔8又は38から吐出される
空気は、上述した実施形態では吸気コンプレッサ1から
供給されているが、他の実施形態では吸気コンプレッサ
以外の任意のエア源から供給可能である。
【0027】
【発明の効果】請求項1及び2に記載の発明によれば、
可変ノズルベーンの自由端面と可変ノズルベーンの自由
端面に対面する通路壁との隙間にスラッジが付着して可
変ノズルベーンの回動の抵抗になってしまう、又は、排
気ガス通路の断面積が所望の値から変化してしまうのを
防止することができる。
【0028】請求項3に記載の発明によれば、可変ノズ
ルベーンの自由端面と可変ノズルベーンの自由端面に対
面する通路壁との隙間にスラッジが付着するのを防止す
るのに十分な高圧空気を空気吐出孔から吐出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気絞り用可変ノズルベーン付きター
ボチャージャの第一の実施形態の部分断面側面図であ
る。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本発明の排気絞り用可変ノズルベーン付きター
ボチャージャの第二の実施形態の部分断面側面図であ
る。
【図4】本発明の排気絞り用可変ノズルベーン付きター
ボチャージャの第三の実施形態の部分断面側面図であ
る。
【図5】本発明の排気絞り用可変ノズルベーン付きター
ボチャージャの第四の実施形態の部分断面側面図であ
る。
【図6】従来のターボチャージャの部分断面側面図であ
る。
【符号の説明】
3…排気タービン 5…スクロール室 4…タービンホイール 7…可変ノズルベーン 8…空気吐出孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気タービンを設けると共に、前記排気
    タービンのスクロール室からタービンホイールの側に延
    びている排気ガス通路内に、前記排気ガス通路の断面積
    を変更可能な排気絞り用可変ノズルベーンを設け、前記
    可変ノズルベーンの回転軸が、前記排気ガス通路を画定
    する一方の通路壁により回転可能に片持支持されてお
    り、前記可変ノズルベーンが、前記排気ガス通路を画定
    する他方の通路壁に対面して前記回転軸の反対側に形成
    された自由端面を具備する排気絞り用可変ノズルベーン
    付きターボチャージャにおいて、空気を吐出可能な空気
    吐出孔を前記可変ノズルベーンの自由端面に設けたこと
    を特徴とする排気絞り用可変ノズルベーン付きターボチ
    ャージャ。
  2. 【請求項2】 排気タービンを設けると共に、前記排気
    タービンのスクロール室からタービンホイールの側に延
    びている排気ガス通路内に、前記排気ガス通路の断面積
    を変更可能な排気絞り用可変ノズルベーンを設け、前記
    可変ノズルベーンの回転軸が、前記排気ガス通路を画定
    する一方の通路壁により回転可能に片持支持されてお
    り、前記可変ノズルベーンが、前記排気ガス通路を画定
    する他方の通路壁に対面して前記回転軸の反対側に形成
    された自由端面を具備する排気絞り用可変ノズルベーン
    付きターボチャージャにおいて、空気を吐出可能な空気
    吐出孔を、前記可変ノズルベーンの自由端面に対面する
    前記他方の通路壁に設けたことを特徴とする排気絞り用
    可変ノズルベーン付きターボチャージャ。
  3. 【請求項3】 前記空気吐出孔から吐出される空気は、
    前記ターボチャージャの吸気コンプレッサによって圧縮
    された空気であることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の排気絞り用可変ノズルベーン付きターボチャージ
    ャ。
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