JPH11349583A - キナ酸誘導体の製造方法 - Google Patents

キナ酸誘導体の製造方法

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JPH11349583A
JPH11349583A JP10214406A JP21440698A JPH11349583A JP H11349583 A JPH11349583 A JP H11349583A JP 10214406 A JP10214406 A JP 10214406A JP 21440698 A JP21440698 A JP 21440698A JP H11349583 A JPH11349583 A JP H11349583A
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quinic acid
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quinic
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JP10214406A
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English (en)
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Sunao Nagai
永井  直
Kazutaka Tsuru
和孝 津留
Masahiro Shioya
昌弘 塩冶
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 キナ酸を含有する原料液中でキナ酸を、
酸又は塩基触媒存在下、アルコール類と反応させること
によりキナ酸エステルに変換した後、酸触媒存在下、ケ
トン誘導体又はアルデヒド誘導体と反応させることを特
徴とする一般式(I): 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一又は相異なり、水素、アル
キル基又はアリール基を表し、また、R1 及びR2 は共
同して、側鎖を有してもよい鎖員2〜7のアルキレン基
を表してもよく、R3 はアルキル基、アルケニル基又は
アラルキル基を表す。)で示されるキナ酸エステルのア
セタール体の製造方法、並びに該製造方法により得られ
るキナ酸誘導体から医薬中間体として有用なシキミ酸前
駆体及びシキミ酸を製造する方法。 【効果】 天然物に含まれているキナ酸からキナ酸エス
テルのアセタール体(I)並びにシキミ酸前駆体及びシ
キミ酸を効率よく、安価に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬中間体として
有用なキナ酸誘導体をキナ酸を含む原料液から直接製造
する方法、並びに該製造方法により得られるキナ酸誘導
体から医薬中間体として有用なシキミ酸前駆体及びシキ
ミ酸を合成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般式(I)で示されるキナ酸誘導体
は、医薬の中間体として有用である(WO96/269
33)。本化合物の合成に関しては、キナ酸を原料とし
てアセタール化の後、エステル化する方法が一般に知ら
れている(J. Org. Chem., 50, 888(1985), Tetrahedro
n, 46, 6575 (1990))。
【0003】
【化6】
【0004】この方法は良好な収率で進行し反応に関す
る問題点はほとんど存在しない。しかしながら、それは
純度の高いキナ酸を用いた場合に限られる。例えば、タ
ラ豆のサヤ、コーヒー豆等のキナ酸の抽出源から抽出し
た無機塩を多量に含む粗キナ酸を用いると、アセタール
化反応がうまく進行しないことが判っている。その理由
は、Na2 SO4 、K2 SO4 等の無機塩が共存する
と、ナトリウムイオン、カリウムイオン等と親和性の高
いキナ酸が塩を形成し、アセタール化の反応条件では溶
解しないためであると考えられる。この解決策として
は、あらかじめイオン交換樹脂等を用いて脱塩する方法
が考えられるが、効率及びコスト面で問題がある。
【0005】別法により純度の高いキナ酸が容易に得ら
れれば問題はないが、従来の抽出・精製法は効率及びコ
スト面から問題があり実施困難なものであった。例え
ば、コーヒー生豆又はコーヒー抽出滓から、イオン交換
や電気透析等を用いて抽出・精製する方法(特開平7−
8169号公報及び特開平7−18259号公報)では
大掛かりな装置が必要となり、ランニングコストがかか
りすぎていた。また、タラ豆のサヤから没食子酸を製造
したときに排出される没食子酸製造廃液からキナ酸を精
製する方法(特開平9−3000号公報)でも、精製の
途中に水を留去する工程が数回あり、膨大なエネルギー
を必要とするためにランニングコストがかかりすぎると
いう問題点がある。
【0006】これらの大掛かりな抽出方法は、水溶性が
極めて高く、低級アルコール以外の有機溶媒にはほとん
ど不溶で、かつ、ナトリウムイオンやカリウムイオンと
の親和性が高く、無機塩との分離が困難なキナ酸を純度
良く抽出・精製することの難しさを示している。また、
一般式(V)で表されるシキミ酸前駆体(B)及びシキ
ミ酸も医薬の中間体として有用であるが、前述した理由
から原料となるキナ酸の抽出・精製が困難であるため
に、安価で効率的な製造方法がいまだ確立されていない
状態であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した通り、医薬中
間体として有用なキナ酸エステルのアセタール体(I)
をキナ酸を含む抽出源から安価で効率的に製造する方法
はいまだ確立されていない。従って、本発明の目的は、
天然物に含まれているキナ酸からキナ酸エステルのアセ
タール体(I)並びにシキミ酸前駆体(B)及びシキミ
酸を効率よく安価に製造する方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために、抽出源から抽出した無機塩を多量に
含むキナ酸含有原料液(粗キナ酸)からキナ酸を単離す
ることなく、効率的にキナ酸エステルのアセタール体
(I)を得る方法を鋭意検討した。その結果、無機塩を
多量に含む粗キナ酸を用いても、酸又は塩基触媒存在下
でアルコール類とは容易に反応し、良好な収率でキナ酸
エステルに誘導可能であることを見出した。これはアセ
タール化条件では溶解せず反応が困難であったキナ酸の
塩も、アルコールには可溶で、反応が進行したためと考
えられる。
【0009】得られたキナ酸エステルを目的物のキナ酸
エステルのアセタール体(I)に誘導するため、酸触媒
存在下、ケトン類又はアルデヒド類と加熱脱水させなが
ら反応を行ったが、目的物は得られずに、キナ酸アセタ
ール(VI)に変換してしまった。そこで、より穏和な条
件でアセタール化を行うため、酸触媒存在下、ケトン類
又はアルデヒド類のアセタール等の誘導体を用いて反応
を行った結果、エステルを保持したまま3,4−位水酸
基をアセタール化することができることを見出した。こ
のようにして得られたキナ酸エステルのアセタール体
(I)は水と相分離可能な通常の有機溶媒に可溶であ
り、無機塩との分離及び再結晶が極めてスムーズに進行
することが判った。
【0010】
【化7】
【0011】以上のように、抽出源から抽出した無機塩
を多量に含む粗キナ酸からキナ酸を単離することなく、
キナ酸を対応するエステルに変換後アセタール化するこ
とにより、キナ酸エステルのアセタール体(I)を製造
する方法を見出した。また、このようにして得られたキ
ナ酸エステルのアセタール体(I)をキナ酸誘導体(II
I) に変換した後、脱水能力のある試剤と反応させた
後、脱保護することで医薬中間体として有用なシキミ酸
前駆体(B)に誘導可能であることを見出すとともに、
シキミ酸前駆体(B)を常法により脱保護することでシ
キミ酸に変換可能であることを見出した。
【0012】すなわち、本発明は、以下の発明を包含す
る。 (1)キナ酸を含有する原料液中でキナ酸を、酸又は塩
基触媒存在下、アルコール類と反応させることによりキ
ナ酸エステルに変換した後、酸触媒存在下、ケトン誘導
体又はアルデヒド誘導体と反応させることを特徴とする
一般式(I):
【0013】
【化8】
【0014】(式中、R1 及びR2 は同一又は相異な
り、水素、アルキル基又はアリール基を表し、また、R
1 及びR2 は共同して、側鎖を有してもよい鎖員2〜7
のアルキレン基を表してもよく、R3 はアルキル基、ア
ルケニル基又はアラルキル基を表す。)で示されるキナ
酸エステルのアセタール体の製造方法。 (2)前記ケトン誘導体又はアルデヒド誘導体が一般式
(II):
【0015】
【化9】
【0016】(式中、R1 及びR2 は前記と同義であ
り、R' 及びR" は同一又は相異なり、アルキル基、ア
ルケニル基又はアラルキル基を表し、また、R' 及び
R" は共同して、側鎖を有してもよい鎖員2〜7のアル
キレン基を表してもよい。)で示される化合物である前
記(1)に記載の製造方法。 (3)前記(1)又は(2)に記載の製造方法により得
られるキナ酸エステルのアセタール体に塩基存在下、保
護基を導入し、一般式(III) :
【0017】
【化10】
【0018】(式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同義
であり、R4 は水酸基の保護基を表す。)で示されるキ
ナ酸誘導体に変換した後、脱水能力のある試剤と反応さ
せ、一般式(IV):
【0019】
【化11】
【0020】(式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記
と同義である。)で示されるシキミ酸前駆体(A)に導
き、次いで脱保護することを特徴とする一般式(V):
【0021】
【化12】
【0022】(式中、R3 は前記と同義であり、R4'は水
素又は前記R4 を表す。)で示されるシキミ酸前駆体
(B)の製造方法。 (4)前記(3)に記載の製造方法により得られるシキ
ミ酸前駆体(B)を精製した後、酸又は塩基存在下で脱
保護することを特徴とするシキミ酸の製造方法。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明を以下に具体的に説明す
る。本発明で使用する原料液は、キナ酸を含有していれ
ばどのような種類のものであってもよい。このような原
料液としては、例えば、没食子酸製造廃液(キナ酸を2
〜3%含有)もしくはタラ豆のサヤ(キナ酸を約12%
含有、没食子酸エステルとして存在)をアルカリ水溶液
で加水分解処理した後、固形物をろ去したろ液、又はコ
ーヒー抽出残渣(キナ酸をクロロゲン酸の形で約1%含
有)をアルカリ水溶液で加水分解処理した後、固形物を
ろ去したろ液(特開平7−8169号公報)等を挙げる
ことができる。
【0024】前記一般式(I)〜(IV)において、R1
又はR2 で表されるアルキル基としては、例えば、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、ペンチ
ル基等の炭素数1〜6のアルキル基が挙げられ、アリー
ル基としては、例えば、フェニル基、トリル基、ナフチ
ル基が挙げられる。また、R1 及びR2 は共同してテト
ラメチレン基、ペンタメチレン基等の鎖員2〜7のアル
キレン基を表してもよい。この場合、R1 及びR2 は、
隣接する炭素原子と共同して3〜8員環を形成する。ま
た、前記アルキレン基は、前述した炭素数1〜6のアル
キル基の側鎖を有してもよい。
【0025】また、前記一般式(I)及び(III) 〜
(V)において、R3 で表されるアルキル基としては、
例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t-ブチ
ル基、ペンチル基等の炭素数1〜5のアルキル基が挙げ
られ、アルケニル基としては、例えば、アリル基等の炭
素数2〜5のアルケニル基が挙げられ、アラルキル基と
しては、例えば、ベンジル基、フェネチル基が挙げられ
る。
【0026】また、前記一般式(III) 〜(V)におい
て、R4 又はR4'で表される水酸基の保護基としては、
C=O 又はS=O の構造を有するものが好ましく、例えば、
ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル
基、イソブチリル基、バレリル基、アクリロイル基、メ
タクリロイル基等の炭素数1〜5の脂肪族アシル基、ベ
ンゾイル基、トルオイル基等の芳香族アシル基、メタン
スルホニル基、エタンスルホニル基、プロパンスルホニ
ル基、ブタンスルホニル基、イソブタンスルホニル基、
ペンタンスルホニル基、イソペンタンスルホニル基等の
炭素数1〜5のアルキルスルホニル基、ベンゼンスルホ
ニル基、p-トルエンスルホニル基、o,p-キシレンスルホ
ニル基、1-ナフチルスルホニル基等のアリールスルホニ
ル基が挙げられる。
【0027】また、前記一般式(II)において、R' 又
はR" で表されるメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル
基、t-ブチル基、ペンチル基等の炭素数1〜5のアルキ
ル基が挙げられ、アルケニル基としては、例えば、アリ
ル基等の炭素数2〜5のアルケニル基が挙げられ、アラ
ルキル基としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基
が挙げられる。また、R' とR" は共同して、テトラメ
チレン基、ペンタメチレン基等の鎖員2〜7のアルキレ
ン基を表してもよく、このアルキレン基は前述した炭素
数1〜6のアルキル基の側鎖を有してもよい。
【0028】キナ酸のエステル化で使用するアルコール
類としては、メタノール、エタノール、n-プロパノー
ル、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブタノー
ル、sec-ブタノール、t-ブタノール、n-ペンタノール、
イソペンタノール、ベンジルアルコール、アリルアルコ
ール等を挙げることができるが、特にメタノール又はエ
タノールが好ましい。
【0029】キナ酸のエステル化反応の触媒としては、
例えば酸、塩基等を使用することができる。キナ酸のエ
ステル化反応の触媒として用いることができる酸として
は、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸類、p-トルエンスルホ
ン酸等のスルホン酸類、アンバーリスト-15 等の固体酸
類を挙げることができるが、コスト面から、硫酸が好ま
しい。これらの酸は単独で用いてもよいし、2種以上を
混合して用いてもよい。
【0030】キナ酸のエステル化反応の触媒として用い
ることができる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウム、水酸化セシウム、水酸化
バリウムに代表されるアルカリ金属及びアルカリ土類金
属の水酸化物、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム
に代表されるアルカリ金属の炭酸水素塩、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸バリウムに代表されるアルカリ
金属及びアルカリ土類金属の炭酸塩、アルミン酸ナトリ
ウム、アルミン酸カリウムに代表されるアルミン酸化合
物、並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カリウムt-ブトキシド等のアルコキシドが挙げられ
るが、価格の点から水酸化ナトリウムが好ましい。これ
らの塩基は単独で用いてもよいし、2種以上を混合して
用いても構わない。
【0031】キナ酸エステルのアセタール化反応の触媒
として用いることができる酸は、キナ酸のエステル化の
触媒として用いることができる酸と同様である。キナ酸
エステルのアセタール化反応に用いることができるケト
ン誘導体又はアルデヒド誘導体としては、キナ酸の3,
4−位水酸基をアセタール化できるものであれば特に制
限はなく、好ましくは、一般式(II):
【0032】
【化13】
【0033】(式中、R1 、R2 、R' 及びR" は前記
と同義である。)で示されるケトン誘導体又はアルデヒ
ド誘導体が挙げられる。このようなケトン誘導体又はア
ルデヒド誘導体としては、例えば、2,2-ジメトキシプロ
パン、2,2-ジエトキシプロパン、2,2-ジ-n- プロポキシ
プロパン、2,2-ジアリルオキシプロパン、2,2-ジベンジ
ルオキシプロパン、2,2-ジメトキシブタン、2,2-ジエト
キシブタン、2,2-ジ-n- プロポキシブタン、2,2-ジメト
キシ-3-メチルペンタン、2,2-ジエトキシ-3- メチルペ
ンタン、2,2-ジ-n- プロポキシ-3- メチルペンタン、1,
1-ジメトキシシクロペンタン、1,1-ジエトキシシクロペ
ンタン、1,1-ジ-n- プロポキシシクロペンタン、1,1-ジ
メトキシシクロヘキサン、1,1-ジエトキシシクロヘキサ
ン、1,1-ジ-n- プロポキシシクロヘキサン等のケトンの
アルキルアセタール類、α, α- ジメトキシトルエン、
α, α- ジエトキシトルエン、α, α- ジ-n- プロポキ
シトルエン等のアルデヒドのアルキルアセタール類を挙
げることができるが、特に、2,2-ジメトキシプロパン、
2,2-ジエトキシプロパン、1,1-ジメトキシシクロヘキサ
ン、1,1-ジエトキシシクロヘキサンが好ましい。
【0034】キナ酸エステルのアセタール体(I)から
キナ酸誘導体(III) への変換で使用する塩基としては、
ピリジン、コリジン、ルチジン、トリエチルアミン、1,
8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン(DBU)等の
有機塩基;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
リチウム、水酸化セシウム、水酸化バリウムに代表され
るアルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウムに代表されるアルカ
リ金属の炭酸水素塩;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸バリウムに代表されるアルカリ金属及びアルカリ土
類金属の炭酸塩;アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カ
リウムに代表されるアルミン酸化合物が挙げられるが、
反応性から、ピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基
が好ましい。これらの塩基は、単独で用いてもよいし複
数を組み合わせて用いてもよい。
【0035】キナ酸エステルのアセタール体(I)から
キナ酸誘導体(III) への変換で使用する反応試剤として
は、例えばR4 X(R4 は前記と同義であり、Xはハロ
ゲン原子を表す)、(R4 2 O(R4 は前記と同義で
ある)を例示できる。R4 Xとしては、アセチルクロリ
ド、アセチルブロミド、プロピオニルクロリド、プロピ
オニルブロミド、ベンゾイルクロリド、ベンゾイルブロ
ミド、トルオイルクロリド、トルオイルブロミド等の酸
ハロゲン化物、メタンスルホニルクロリド、ベンゼンス
ルホニルクロリド、p-トルエンスルホニルクロリド等の
スルホニルクロリド類が挙げられる。(R4 2 Oとし
ては、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水安息香酸、メ
タンスルホン酸無水物、ベンゼンスルホン酸無水物、p-
トルエンスルホン酸無水物等の酸無水物が挙げられる。
【0036】キナ酸誘導体(III) の脱水反応において使
用する脱水能力のある試剤としては、スルフリルクロリ
ド、チオニルクロリド、オキシ塩化リン、ヨウ素、ヨウ
化メチルトリフェニルホスホニウム、トリブロモホスフ
ィン等のハロゲン化剤、又はハロゲン化剤と塩基の組み
合わせ;メタンスルホニルクロリド、p-トルエンスルホ
ニルクロリド等のスルホン化試剤、又はスルホン化試剤
と塩基の組み合わせ、又はスルホン化試剤と二酸化硫黄
と塩基の組み合わせ;アセチルクロリド、アセチルブロ
ミド、無水酢酸等のエステル化試剤、又はエステル化試
剤と塩基の組み合わせ;五酸化二リン、ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド(DCC)等の脱水剤、又は脱水剤と
塩基の組み合わせ;アンバーライトIRC-150 等の酸性イ
オン交換樹脂;水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の
塩基類;ジメチルスルホキシド(DMSO)等の溶媒類
を挙げることができる。これらの脱水能力のある試剤は
単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。前
記脱水能力のある試剤と組み合わせて使用できる塩基と
しては、ピリジン、コリジン、ルチジン、トリエチルア
ミン、DBU等の有機塩基;水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウム、水酸化セシウム、水酸化バ
リウムに代表されるアルカリ金属及びアルカリ土類金属
の水酸化物;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムに
代表されるアルカリ金属の炭酸水素塩;炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸バリウムに代表されるアルカリ
金属及びアルカリ土類金属の炭酸塩;アルミン酸ナトリ
ウム、アルミン酸カリウムに代表されるアルミン酸化合
物が挙げられる。脱水能力のある反応試剤と組み合わせ
て使用する場合、単独の塩基を用いてもよいし複数の塩
基を用いてもよい。
【0037】これらの脱水能力のある試剤又は該試剤と
塩基の組み合わせのうち、反応性と選択性の面からスル
フリルクロリドと塩基の組み合わせ、又はオキシ塩化リ
ンと塩基の組み合わせが好ましい。塩基としてはピリジ
ン、トリエチルアミン等の有機塩基が好ましい。脱水能
力のある試剤の使用量はキナ酸誘導体(III) に対し0.
1モル倍から10モル倍、好ましくは0.5モル倍から
5モル倍、更に好ましくは0.8モル倍から3モル倍で
ある。塩基の使用量はキナ酸誘導体(III) に対し0.1
モル倍から50モル倍、好ましくは0.5モル倍から3
0モル倍、更に好ましくは0.8モル倍から15モル倍
である。
【0038】該脱水反応において、溶媒は必ずしも必要
ではないが、ジメチルホルムアミド等のアミド類や塩化
メチレン、クロロホルムに代表されるハロゲン化炭化水
素やジエチルエーテル、テトラヒドロフランに代表され
るエーテル類やアセトニトリルに代表されるニトリル類
やベンゼン、トルエンに代表される芳香族化合物などの
不活性な有機溶媒を単独又は混合で用いてもよい。
【0039】一般式(IV)で示されるシキミ酸前駆体
(A)の脱保護は、通常酸存在下で行う。使用できる酸
としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ
酢酸、p-トルエンスルホン酸に代表される有機酸、塩
酸、硫酸、リン酸等の鉱酸が挙げられ、好ましくは酢
酸、トリフルオロ酢酸が挙げられる。反応は無溶媒で行
ってもよいが、水やメタノール、エタノール、イソプロ
パノールに代表されるアルコール類、ジメチルホルムア
ミド等のアミド類や塩化メチレン、クロロホルムに代表
されるハロゲン化炭化水素やジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフランに代表されるエーテル類やベンゼン、トル
エンに代表される芳香族化合物などの不活性な有機溶媒
を単独又は混合で用いてもよい。本発明は、例えば、以
下の工程により行うことができる。
【0040】(1)キナ酸抽出工程 (2)エステル化工程 (3)アセタール化工程 (4)5位水酸基の保護 (5)脱水反応 (6)脱保護
【0041】以下、各工程における、好ましい反応方
法、反応条件等を説明する。 (1)キナ酸抽出工程 用いるキナ酸を含有する原料液によっては、不純物の有
機物が存在する場合がある。有機物の種類にもよるが、
例えば没食子酸等の酸類が不純物の場合、酸を添加して
キナ酸を含む原料液のpHを1〜2まで低下させた後、
適当な有機溶媒でキナ酸以外の有機物を除去する。ここ
で、pHを1〜2まで低下させるために用いる酸は特に
限定されない。このような酸としては、例えば、鉱酸、
好ましくは硫酸を用いることができる。また、有機溶媒
としては、水と2相分離し、キナ酸以外の有機物を抽出
可能なものならばどのようなものでもよい。このような
有機溶媒としては、例えば、塩化メチレン、クロロホル
ムに代表されるハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフランに代表されるエーテル類、ベン
ゼン、トルエン、キシレンに代表される芳香族化合物、
酢酸エチルに代表されるエステル類などの不活性な有機
溶媒を単独で又は混合して用いることができる。有機溶
媒による抽出は、原料液に対し、0.01〜100倍、
好ましくは0.1〜1.0倍の体積の有機溶媒を加え、
0〜50℃で撹拌した後、油層を分離することにより行
うことができる。撹拌時間は特に限定されるものではな
いが、通常0.5〜5時間の範囲である。この操作は、
通常1〜10回行う。
【0042】次に、アルコール類を添加し、析出する無
機塩類をある程度除去するのが好ましい。ここで用いる
アルコール類としては、メタノール、エタノール、n-プ
ロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブ
タノール等のキナ酸が可溶なアルコールを挙げることが
でき、好ましくはメタノール、エタノール、イソプロパ
ノールを挙げることができる。また、析出する無機塩類
の除去は、例えばろ過により行うことができる。このよ
うにアルコールを添加することにより、ある程度まで無
機塩を除去することができるが、完全に除去することは
困難である。しかし、前述したように、キナ酸を含有す
る原料液が無機塩を含んだまま以後の工程に使用して差
し支えない。
【0043】(2)エステル化工程 前記工程で得られた粗キナ酸溶液(不純物として無機塩
等を含む)にアルコール類と酸又は塩基触媒を添加し、
撹拌することにより容易にキナ酸をキナ酸エステルに変
換することができる。アルコール類の使用量は、キナ酸
に対して通常1〜100重量倍、好ましくは2〜50重
量倍、更に好ましくは5〜30重量倍である。酸又は塩
基触媒の使用量はキナ酸に対して通常0.1〜100モ
ル%、好ましくは0.5〜50モル%、更に好ましくは
1〜20モル%である。反応温度は用いるアルコール類
や触媒等によって異なるが、通常0〜200℃、好まし
くは20〜100℃である。反応時間は反応条件等によ
って異なるが、通常1〜12時間である。
【0044】(3)アセタール化工程 得られたキナ酸エステルにケトン誘導体又はアルデヒド
誘導体及び酸触媒を加え撹拌し、キナ酸エステルとケト
ン誘導体又はアルデヒド誘導体とを反応させる。ケトン
誘導体又はアルデヒド誘導体の使用量は、キナ酸に対し
て通常0.1〜100モル倍、好ましくは0.5〜50
モル倍、更に好ましくは1〜20モル倍である。酸触媒
の使用量は、キナ酸に対して通常0.1〜100モル
%、好ましくは0.5〜50モル%、更に好ましくは1
〜20モル%である。反応温度は、用いる反応試剤等に
よって異なるが、通常0〜200℃、好ましくは20〜
100℃である。
【0045】アセタール化反応は無溶媒で行ってもよい
し、溶媒を用いてもよい。反応に用いる溶媒としては、
例えば塩化メチレン、クロロホルムに代表されるハロゲ
ン化炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン
に代表されるエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンに代表される芳香族化合物、酢酸エチルに代表される
エステル類などの不活性な有機溶媒が挙げられ、これら
の溶媒を単独で又は混合して用いることができる。ま
た、反応に用いる溶媒としては、反応試剤として用いる
ケトン誘導体又はアルデヒド誘導体に対応するケトン類
又はアルデヒド類を使用することもできる。例えば、2,
2-ジメトキシプロパンをアセタール化剤として使用する
場合はアセトンを、1,1-ジエトキシシクロヘキサンをア
セタール化剤として使用する場合はシクロヘキサノンを
溶媒として用いることができ、これらの溶媒を用いるこ
とにより効率的に反応を進行させることができる。溶媒
の使用量は特に制限はないが、キナ酸エステルに対し、
通常1〜100重量倍、好ましくは2〜50重量倍、更
に好ましくは5〜30重量倍である。
【0046】反応時間は反応条件等によって異なるが、
通常1〜12時間である。反応終了後、得られたキナ酸
エステルのアセタール体(I)を溶媒抽出、水洗するこ
とで無機塩を除去する。その後、再結晶することにより
精製を行う。再結晶に用いる溶媒としては、例えばヘキ
サン、ヘプタンに代表される炭化水素類、塩化メチレ
ン、クロロホルムに代表されるハロゲン化炭化水素、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフランに代表されるエー
テル類、ベンゼン、トルエン、キシレンに代表される芳
香族化合物、酢酸エチルで代表されるエステル類などの
不活性な有機溶媒が挙げられ、これらの溶媒を単独で又
は混合して用いることができる。
【0047】(4)5位水酸基の保護 キナ酸エステルのアセタール体(I)に塩基触媒存在
下、R4 X又は(R4 2 Oを反応させ、キナ酸誘導体
(III) とすることができる。反応温度は通常0〜150
℃、好ましくは10〜80℃である。本反応は無溶媒で
行ってもよいし、溶媒を用いてもよい。反応に用いる溶
媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホルムに代表
されるハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフランに代表されるエーテル類、ベンゼン、トル
エン、キシレンに代表される芳香族化合物、酢酸エチル
に代表されるエステル類、ジメチルホルムアミド等のア
ミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、N,
N-ジメチルイミダゾリジノン等のウレア類などの不活性
な有機溶媒が挙げられ、これらの溶媒を単独で又は混合
して用いることができる。反応時間は反応条件等によっ
て異なるが、通常1〜12時間である。
【0048】(5)脱水反応 キナ酸誘導体(III) 、(使用する場合は)塩基及び溶媒
を反応容器に仕込み、系内を反応温度にした後、脱水能
力のある試剤を添加し、該反応試剤とキナ酸誘導体(II
I) とを反応させ、一般式(IV)で表されるシキミ酸前
駆体(A)に導くことができる。反応温度は、通常−1
00℃〜150℃、好ましくは−50℃〜50℃、更に
好ましくは−30℃〜25℃である。反応時間は反応条
件等によって異なるが、通常1〜5時間である。反応終
了後は、水、希塩酸等で反応試剤を分解した後、有機溶
媒によりシキミ酸前駆体(A)を抽出し、再結晶又はカ
ラムクロマトグラフィー等により精製することができ
る。反応は窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で行
うことが好ましい。
【0049】(6)脱保護 脱保護反応は、一般式(IV)で表されるシキミ酸前駆体
(A)に酸及び溶媒を添加し撹拌して行い、これにより
一般式(V)で表されるシキミ酸前駆体(B)を得るこ
とができる。反応温度は、通常−20℃〜150℃、好
ましくは0℃〜100℃、更に好ましくは5℃〜50℃
である。反応時間は反応条件等によって異なるが、通常
1〜24時間である。反応終了後は、通常の後処理後、
再結晶又はカラムクロマトグラフィー等により精製する
ことができる。反応は窒素、アルゴン等の不活性ガス雰
囲気下で行うことが好ましい。一般式(V)で表される
シキミ酸前駆体(B)からシキミ酸への誘導は、従来法
により可能である。
【0050】
〔実施例1〕
(1)キナ酸抽出工程 1L反応器にタラ豆のサヤ(破砕物)200g及び20
%水酸化ナトリウム水溶液400gを入れ、内温95〜
102℃で4時間撹拌した。得られた暗褐色スラリ−溶
液を室温まで冷却後、水100mlを加え、反応溶液の
pHが1.5になるまで濃硫酸を加えた。不溶物を遠心
ろ過で除去し、褐色水溶液1038gを得た。高速液体
クロマトグラフィー(HPLC)で分析したところ、キ
ナ酸が24.43g含有していた。反応溶液中に含まれ
る没食子酸を除去するため、テトラヒドロフラン200
mlで3回抽出除去を行ったところ、黄橙色の反応溶液
(水溶液)844g(キナ酸18.2g含有)が得られ
た。この反応溶液にメタノール670gを加え1時間撹
拌後、析出した無機塩をろ去し、キナ酸抽出液1221
g(キナ酸17.58g含有、抽出率72%)を得た。
【0051】(2)エステル化工程 キナ酸抽出工程で得られたキナ酸抽出液71.4g(キ
ナ酸1g含有)中の溶媒を2.7kPaの減圧下、50
〜60℃に加熱して留去した(以下溶媒の減圧留去条件
は省略)。得られた残渣にエタノール50mlを加え、
不溶の無機塩をろ去した。ろ液に濃硫酸26mgを加
え、4時間加熱還流した。HPLCでキナ酸が消失し、
キナ酸エチルエステルに変換していることを確認した。
【0052】(3)アセタール化工程 前記エステル化工程で得られたキナ酸エステルを含むエ
タノール溶液を濃縮後、2,2-ジエトキシプロパン1.4
9g(11.3mmol)、アセトン12ml及び濃硫
酸26mgを加え、6時間撹拌した。HPLCでキナ酸
エチルエステルの消失を確認後、炭酸水素ナトリウム
0.22gを加え30分撹拌後、溶媒を減圧留去した。
得られた反応混合物に酢酸エチル30ml及び水15m
lを加え、キナ酸エステルのアセタール体(I)を抽出
し、水洗後、有機相中の溶媒を減圧留去した。得られた
固溶体を酢酸エチル−ヘキサンを用いて再結晶し、得ら
れた結晶をろ別、乾燥(室温、667Pa,5時間)
後、エチル 3,4−O−イソプロピリデンキネート
(一般式(I)、R1 =R2 =Me、R3 =Et)が
1.15g(4.43mmol、白色結晶、mp=89
〜91℃、キナ酸からの収率85%)得られた。
【0053】〔実施例2〕実施例1のエステル化をメタ
ノールを用いて行い、アセタール化を2,2-ジメトキシプ
ロパンを用いて行った以外は同様に行った結果、メチル
3,4−O−イソプロピリデンキネート(一般式
(I)、R1 =R2 =R3 =Me)が1.07g(4.
36mmol、キナ酸からの収率84%)得られた。
【0054】〔実施例3〕実施例1のエステル化をメタ
ノールを用いて行い、アセタール化において反応試剤と
して1,1-ジメトキシシクロヘキサンを用い、溶媒として
シクロヘキサノンを用いた以外は同様に行った結果、メ
チル 3,4−O−シクロヘキシリデンキネート(一般
式(I)、R1 +R2 =-(CH2)5-、R3 =Me)が
1.23g(4.27mmol、白色結晶、mp=81
〜82℃、キナ酸からの収率82%)得られた。
【0055】〔実施例4〕実施例1のエステル化をメタ
ノールを用いて行い、アセタール化において反応試剤と
してα, α- ジメトキシトルエンを用い、溶媒としてト
ルエンを用いた以外は同様に行った結果、メチル 3,
4−O−ベンジリデンキネート(一般式()I、R1
Ph、R2 =H、R3 =Me)が1.15g(3.9m
mol、キナ酸からの収率75%、油状ジアステレオマ
ー混合物)得られた。
【0056】〔実施例5〕実施例1でエステル化工程と
アセタール化工程で使用する酸触媒をp-トルエンスルホ
ン酸とした以外は同様に反応を行った結果、エチル
3,4−O−イソプロピリデンキネート(一般式
(I)、R1 =R2 =Me、R3 =Et)が1.13g
(4.37mmol、白色結晶、mp=89〜91℃、
キナ酸からの収率84%)得られた。
【0057】〔実施例6〕 (5位水酸基の保護)実施例1で得られたエチル 3,
4−O−イソプロピリデンキネート13.0g(50.
0mmol)に、トリエチルアミン13.9ml(10
0mmol)及び塩化メチレン50mlを加え、撹拌し
ながら室温でメタンスルホニルクロリド3.87ml
(50.0mmol)を塩化メチレン50mlに溶解し
た溶液を40分かけて滴下した。4時間室温で撹拌後、
溶媒を減圧留去した。酢酸エチルを加え残渣を溶解した
後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した後、水洗
し、更に飽和食塩水で洗浄した。溶媒を減圧留去し、目
的物のエチル 3,4−O−イソプロピリデン−5−O
−メタンスルホニルキネート14.5g(42.8mm
ol、収率86%)と副生物のエチル 3,4−O−イ
ソプロピリデン−1,5−O−ビス(メタンスルホニ
ル)キネート0.73g(1.75mmol、収率3.
5%)を含む橙色油状物質16.0gを得た。
【0058】(脱水反応)得られた油状物質16.0g
をピリジン45mlに溶解した後、窒素雰囲気下、−3
0℃でスルフリルクロリド7.6ml(95mmol)
を滴下した。滴下後、−30℃〜0℃に保ったまま3時
間撹拌した。反応終了後、反応液を希塩酸に入れ、酢酸
エチルで抽出した。水洗後、飽和食塩水で洗浄し、溶媒
を減圧留去した。得られた油状物質から、トルエン−ヘ
キサンを用いて再結晶を行い、エチル 3,4−O−イ
ソプロピリデン−5−O−メタンスルホニルシキメート
(一般式(IV)、R1 =R2 =Me、R3 =Et、R4
=SO2 Me)9.93g(31mmol、収率72
%)及び4,5−O−イソプロピリデン−3−O−メタ
ンスルホニル−1−エトキシカルボニルシクロヘキセン
−3,4,5−トリオール0.86g(2.7mmo
l、収率6.2%)を含む淡黄色粉末11.2gを得
た。エチル 3,4−O−イソプロピリデン−5−O−
メタンスルホニルシキメートの物性データは以下の通り
である。
【0059】1H NMR (CDCl3)δ ppm: 1.31 (t, 3H, J=
7.26 Hz), 1.41 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 2.49 (ddd, 1
H, J=2.14, 10.69, 17.52 Hz), 3.00 (dd, 1H, J=5.13,
17.52Hz), 3.12 (s, 3H), 4.25 (q, 2H, J=7.26 Hz),
4.19-4.3 (m, 1H), 4.82-4.74(m, 2H), 6.95 (dd, 1H,
J=2.56, 2.14 Hz).
【0060】(脱保護)得られた淡黄色粉末に80%酢
酸水溶液164gを加え50℃で4時間撹拌した。溶媒
を減圧下留去した後、再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)
することにより純度99%以上のエチル 5−O−メタ
ンスルホニルシキメートの白色結晶を6.5g(23.
25mmol、収率75%)得た。
【0061】白色針状晶 : mp 126 〜127 ℃、[α]D
20 -122゜(c,1.00 in EtOH)1 H NMR (CDCl3)δ ppm: 1.30 (m, 3H), 2.53 (d, 1H, J
=18.3 Hz), 3.03 (d, 1H, J=18.3 Hz) , 3.12 (s, 3H),
3.86 (m, 1H, J=4.27 Hz), 4.22 (m, 1H, J=3.05, 4.2
7 Hz), 4.40 (br, 1H), 4.41 (m, 1H), 4.95 (m, 1H),
4.95 (m, 1H), 6.88 (m, 1H). IR(cm-1): 1170, 1250, 1350, 1710, 3600Mass : 280(M
+)
【0062】〔実施例7〕 (5位水酸基の保護)実施例2で得られたメチル 3,
4−O−イソプロピリデンキネート12.3g(50.
0mmol)に、トリエチルアミン13.9ml(10
0mmol)及び塩化メチレン50mlを加え、撹拌し
ながら室温でアセチルクロリド3.92g(50.0m
mol)を塩化メチレン50mlに溶解した溶液を40
分かけて滴下した。4時間室温で撹拌後、溶媒を減圧留
去した。酢酸エチルを加え残渣を溶解した後、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を水洗後、更
に飽和食塩水で洗浄した。溶媒を減圧留去し、目的物の
メチル 3,4−O−イソプロピリデン−5−O−アセ
チルキネート12.24g(42.5mmol、収率8
5%)を含む橙色油状物質13.0gを得た。
【0063】(脱水反応)得られた油状物質をピリジン
45mlに溶解した後、窒素雰囲気下、−30℃でスル
フリルクロリド7.6ml(95mmol)を滴下し
た。滴下後、−30℃〜0℃に保ったまま3時間撹拌し
た。反応終了後、反応液を希塩酸に入れ、酢酸エチルで
抽出した。水洗後、飽和食塩水で洗浄し、溶媒を減圧留
去することにより、メチル 3,4−O−イソプロピリ
デン−5−O−アセチルシキメート(一般式(IV)、R
1 =R2 =Me、R3 =Me、R4 =Ac)8.03g
(29.7mmol、収率70%)、4,5−O−イソ
プロピリデン−3−O−アセチル−1−メトキシカルボ
ニルシクロヘキセン−3,4,5−トリオール1.26
g(4.7mmol、収率11%)及び3,4−O−イ
ソプロピリデン−5−O−アセチル−1−メトキシカル
ボニル−1−クロロシクロヘキセン−3,4,5−トリ
オール1.82g(5.95mmol、収率14%)を
含む無色油状物質11.1gを得た。メチル 3,4−
O−イソプロピリデン−5−O−アセチルシキメートの
物性データは以下の通りである。
【0064】1H NMR (CDCl3)δ ppm: 1.37 (s, 3H), 1.
57 (s, 3H), 2.09 (s, 3H), 2.38 (ddd, 1H, J=17.55,
7.56, 1.62 Hz), 2.88 (dd, 1H, J=17.55, 4.59 Hz),
3.78 (s, 3H), 4.37 (dd, 1H, J=6.75, 6.75 Hz), 4.84
(dd, 1H, J=1.62, 6.75 Hz), 5.25 (ddd, 1H, J=6.75,
7.56, 4.59 Hz), 5.92 (s, 2H), 7.00 (d, 1H, J=1.62
Hz). IR(cm-1): 1240, 1720, 1750 Mass : 270 (M+), 255 (M+-15)
【0065】(脱保護)得られたメチル 3,4−O−
イソプロピリデン−5−O−アセチルシキメートを8.
03g含む無色油状物質11.1gに60%トリフルオ
ロ酢酸水溶液200mlを加え、室温で12時間撹拌し
た。溶媒を減圧下留去した後、再結晶(酢酸エチル)に
より99%以上の純度のメチル シキメートの白色結晶
を2.8g(14.9mmol, 収率50%)得た。
【0066】白色結晶 : mp 113 ℃、[α]D 20 -127゜
(c, 1.80 in EtOH)1 H NMR (CDCl3)δ ppm: 2.05 (dd, 1H, J=17.95, 3.66
Hz), 2.43 (dd, 1H, J=17.95, 2.2 Hz) , 3.57 (m, 1H,
J=4.4, 4.76 Hz), 3.67 (s, 3H), 3.84 (m, 1H,J=5.8
6, 4.03 Hz), 4.22 (m, 1H), 4.63 (d, 1H, J=4.03 Hz,
OH), 4.84 (m, 2H, OH), 6.62 (br, 1H). IR(cm-1): 1710, 3600 Mass : 188 (M+)
【0067】〔実施例8〕実施例7で得られたメチル
シキメート2.8g(14.9mmol)に水酸化ナト
リウム水溶液(NaOH1.19g/水60ml)を加え室
温で2時間撹拌した。反応溶液をイオン交換樹脂(Ambe
rlite IR 120B )100gに通し脱イオンした後、溶媒
を減圧下留去した。再結晶(MeOH: アセトン: 酢酸エチ
ル=1:1:2)により99%以上の純度の(-)-シキミ酸2.
16g(12.4mmol収率83%)を得た。
【0068】白色結晶 : mp 194 〜195 ℃、[α]D 20
-177゜(c, 1.00 in EtOH)1 H NMR (DMSO-d6)δ ppm: 2.02 (ddd, 1H, J=17.95, 2.
17, 1.71 Hz), 2.40 (ddd, 1H, J=17.95, 2.14, 2.56 H
z), 3.54 (dd, 1H, J=4.27, 5.56 Hz), 3.83 (m,1H, J=
10.26, 4.27 Hz), 4.20 (m, 1H), 4.56 (br, 1H, OH),
4.77 (br, 2H, OH), 6.57 (d, 1H, J=1.28 Hz). Mass : 175 (M++1), 174(M+), 156(M+-18)
【0069】〔実施例9〕 (5位水酸基の保護)実施例1で得られたエチル 3,
4−O−イソプロピリデンキネート13.0g(50.
0mmol)に、トリエチルアミン13.9ml(10
0mmol)及び塩化メチレン50mlを加え、撹拌し
ながら室温でメタンスルホニルクロリド3.87ml
(50.0mmol)を塩化メチレン50mlに溶解し
た溶液を40分かけて滴下した。4時間室温で撹拌後、
溶媒を減圧留去した。酢酸エチルを加え残渣を溶解した
後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した後、水洗
し、更に飽和食塩水で洗浄した。溶媒を減圧留去し、目
的物のエチル 3,4−O−イソプロピリデン−5−O
−メタンスルホニルキネート14.5g(42.8mm
ol、収率86%)と副生物のエチル 3,4−O−イ
ソプロピリデン−1,5−O−ビス(メタンスルホニ
ル)キネート0.73g(1.75mmol、収率3.
5%)を含む橙色油状物質16.0gを得た。
【0070】(脱水反応)得られたエチル 3,4−O
−イソプロピリデン−5−O−メタンスルホニルキネー
ト(一般式(III)、R1 =R2 =Me、R3 =Et、R
4 =SO2 Me)16.0g(純度91.3%、42.
8mmol)に窒素雰囲気下で、ピリジン7.67ml
(94.8mmol)及び塩化メチレン79mlを加え
撹拌しながら氷冷下(内温2〜8℃)でスルフリルクロ
リド4.7ml(47.4mmol)と塩化メチレン5
0mlの混合物を30分かけて滴下した。滴下後、内温
2〜8℃で1時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液200mlを加え撹拌した。油層を分液して取り
出した後、溶媒を減圧下留去した。得られた赤紫色オイ
ルに酢酸エチル300mlを加え溶解した後、水100
mlと飽和食塩水100mlで洗浄した。濃縮後15.
7gの橙色オイルを得た。再結晶(トルエン/ヘキサ
ン)した後、乾燥することにより目的物のエチル 3,
4−O−イソプロピリデン−5−O−メタンスルホニル
シキメート(一般式(IV) 、R1 =R2 =Me、R3
Et、R4 =SO2 Me)11.46g(35.8mm
ol、収率83%)及び4,5−O−イソプロピリデン
−3−O−メタンスルホニル−1−エトキシカルボニル
シクロヘキセン−3,4,5−トリオール1.27g
(3.96mmol、収率9.3%)を含む淡黄色粉末
を得た。
【0071】(脱保護)得られた淡黄色粉末に80%酢
酸水溶液160gを加え50℃で4時間撹拌した。溶媒
を減圧下留去した後、再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)
することにより純度99%以上のエチル 5−O−メタ
ンスルホニルシキメートの白色結晶を7.53g(2
6.85mmol、収率75%)得た。
【0072】〔実施例10〕実施例9の脱水反応工程に
おいて、反応温度(内温)を15〜20℃に変更した以
外は同様に行った結果、脱水反応目的物のエチル 3,
4−O−イソプロピリデン−5−O−メタンスルホニル
シキメート10.35g(32.3mmol、収率75
%)及び4,5−O−イソプロピリデン−3−O−メタ
ンスルホニル−1−エトキシカルボニルシクロヘキセン
−3,4,5−トリオール1.06g(3.3mmo
l、収率7.7%)を含む淡黄色粉末を得た。実施例9
の脱保護工程と同様に脱保護・再結晶を行った結果、純
度99%以上のエチル 5−O−メタンスルホニルシキ
メートの白色結晶を6.79g(24.2mmol、収
率75%)得た。
【0073】〔実施例11〕実施例9の脱水反応工程に
おいて基質を溶解する溶媒をトルエンとジメチルホルム
アミドの混合溶媒(4/1(v/v))に変更し、スルフリル
クロリドと混合する溶媒をトルエンに変えた以外は同様
に反応を行った結果、脱水反応目的物のエチル 3,4
−O−イソプロピリデン−5−O−メタンスルホニルシ
キメート11.0g(34.3mmol、収率80%)
及び4,5−O−イソプロピリデン−3−O−メタンス
ルホニル−1−エトキシカルボニルシクロヘキセン−
3,4,5−トリオール1.2g(3.7mmol、収
率8.6%)を含む淡黄色粉末を得た。実施例9の脱保
護工程と同様に脱保護・再結晶を行った結果、純度99
%以上のエチル 5−O−メタンスルホニルシキメート
の白色結晶を7.21g(25.7mmol、収率75
%)得た。
【0074】〔実施例12〕実施例9の脱水反応工程に
おいて使用する溶媒をアセトニトリルに変更した以外は
同様に反応を行った結果、脱水反応目的物のエチル
3,4−O−イソプロピリデン−5−O−メタンスルホ
ニルシキメート10.76g(33.6mmol、収率
78%)及び4,5−O−イソプロピリデン−3−O−
メタンスルホニル−1−エトキシカルボニルシクロヘキ
セン−3,4,5−トリオール1.89g(5.9mm
ol、収率13.7%)を含む淡黄色粉末を得た。実施
例9の脱保護工程と同様に脱保護・再結晶を行った結
果、純度99%以上のエチル 5−O−メタンスルホニ
ルシキメートの白色結晶を6.59g(23.52mm
ol、収率70%)得た。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、天然物に含まれている
キナ酸からキナ酸エステルのアセタール体(I)並びに
シキミ酸前駆体(B)及びシキミ酸を効率よく、安価に
製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 309/04 C07C 309/04 // C07M 5:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キナ酸を含有する原料液中でキナ酸を、
    酸又は塩基触媒存在下、アルコール類と反応させること
    によりキナ酸エステルに変換した後、酸触媒存在下、ケ
    トン誘導体又はアルデヒド誘導体と反応させることを特
    徴とする一般式(I): 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一又は相異なり、水素、アル
    キル基又はアリール基を表し、また、R1 及びR2 は共
    同して、側鎖を有してもよい鎖員2〜7のアルキレン基
    を表してもよく、R3 はアルキル基、アルケニル基又は
    アラルキル基を表す。)で示されるキナ酸エステルのア
    セタール体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ケトン誘導体又はアルデヒド誘導体
    が一般式(II): 【化2】 (式中、R1 及びR2 は前記と同義であり、R' 及び
    R" は同一又は相異なり、アルキル基、アルケニル基又
    はアラルキル基を表し、また、R' 及びR" は共同し
    て、側鎖を有してもよい鎖員2〜7のアルキレン基を表
    してもよい。)で示される化合物である請求項1記載の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の製造方法により得
    られるキナ酸エステルのアセタール体に塩基存在下、保
    護基を導入し、一般式(III) : 【化3】 (式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同義であり、R4
    は水酸基の保護基を表す。)で示されるキナ酸誘導体に
    変換した後、脱水能力のある試剤と反応させ、一般式
    (IV): 【化4】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記と同義であ
    る。)で示されるシキミ酸前駆体(A)に導き、次いで
    脱保護することを特徴とする一般式(V): 【化5】 (式中、R3 は前記と同義であり、R4'は水素又は前記
    4 を表す。)で示されるシキミ酸前駆体(B)の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の製造方法により得られる
    シキミ酸前駆体(B)を精製した後、酸又は塩基存在下
    で脱保護することを特徴とするシキミ酸の製造方法。
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