JPH1121267A - (−)−シキミ酸又はその前駆体の製造方法 - Google Patents
(−)−シキミ酸又はその前駆体の製造方法Info
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- JPH1121267A JPH1121267A JP17484597A JP17484597A JPH1121267A JP H1121267 A JPH1121267 A JP H1121267A JP 17484597 A JP17484597 A JP 17484597A JP 17484597 A JP17484597 A JP 17484597A JP H1121267 A JPH1121267 A JP H1121267A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 式(I)のキナ酸誘導体を脱水能力のあ
る試剤と反応させることを特徴とする式(II)の(−)
−シキミ酸前駆体の製法;前記製法に従って得られる
(−)−シキミ酸前駆体(A)を脱保護した後、精製す
ることを特徴とする式 (III)の(−)−シキミ酸前駆体
(B)の製法;前記製法に従って得られるシキミ酸前駆
体(B)を酸又は塩基の存在下で脱保護することを特徴
とする(−)−シキミ酸の製法。 【化1】 【化2】 【化3】 (式中、R1 及びR2 は水素、アルキル又はアリール、
R3 はC=O又はS=Oの構造を有する水酸基の保護
基、R3'は水素又はC=O又はS=Oの構造を有する水
酸基の保護基、R4 はアルキル、アルケニル又はアラル
キルを表す。) 【効果】 (−)−シキミ酸及びその前駆体を高収率、
高純度かつ低コストで製造できる。
る試剤と反応させることを特徴とする式(II)の(−)
−シキミ酸前駆体の製法;前記製法に従って得られる
(−)−シキミ酸前駆体(A)を脱保護した後、精製す
ることを特徴とする式 (III)の(−)−シキミ酸前駆体
(B)の製法;前記製法に従って得られるシキミ酸前駆
体(B)を酸又は塩基の存在下で脱保護することを特徴
とする(−)−シキミ酸の製法。 【化1】 【化2】 【化3】 (式中、R1 及びR2 は水素、アルキル又はアリール、
R3 はC=O又はS=Oの構造を有する水酸基の保護
基、R3'は水素又はC=O又はS=Oの構造を有する水
酸基の保護基、R4 はアルキル、アルケニル又はアラル
キルを表す。) 【効果】 (−)−シキミ酸及びその前駆体を高収率、
高純度かつ低コストで製造できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医農薬中間体とし
て有用なシキミ酸及びその前駆体の製造方法に関するも
のである。
て有用なシキミ酸及びその前駆体の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】(−)−シキミ酸の従来の合成法は、
D−マンノースから誘導する方法(J.Chem. Soc., Perki
n Trans. I, 905, (1984))、D−リキソース5−ア
ルデヒドから誘導する方法(Tetrahedron Lett., 32, 41
11, (1991)) 、(−)−キナ酸から誘導する方法(J.
Am. Chem. Soc., 95, 7821, (1973)) が報告されてい
る。
D−マンノースから誘導する方法(J.Chem. Soc., Perki
n Trans. I, 905, (1984))、D−リキソース5−ア
ルデヒドから誘導する方法(Tetrahedron Lett., 32, 41
11, (1991)) 、(−)−キナ酸から誘導する方法(J.
Am. Chem. Soc., 95, 7821, (1973)) が報告されてい
る。
【0003】しかしながら、、の方法はステップ数
が長く、高価な試薬を使用するという問題点がある。
の方法は反応の位置選択性が低く、最終的に(−)−4
−エピ−シキミ酸が混入し、除去が困難という問題点が
ある。また、得られたシキミ酸を精製する際には、シキ
ミ酸自体が水溶性が高く、通常の有機溶媒に難溶である
こと、ナトリウム、カリウムイオンを包接し易い構造で
容易に塩を形成する性質があることから、(−)−4−
エピ−シキミ酸等の不純物との分離が極めて困難である
という問題点がある。
が長く、高価な試薬を使用するという問題点がある。
の方法は反応の位置選択性が低く、最終的に(−)−4
−エピ−シキミ酸が混入し、除去が困難という問題点が
ある。また、得られたシキミ酸を精製する際には、シキ
ミ酸自体が水溶性が高く、通常の有機溶媒に難溶である
こと、ナトリウム、カリウムイオンを包接し易い構造で
容易に塩を形成する性質があることから、(−)−4−
エピ−シキミ酸等の不純物との分離が極めて困難である
という問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来法にお
ける前記問題点を解決するためになされたものであっ
て、従来法よりも高収率、高純度でかつ低コストな
(−)−シキミ酸の製造方法を提供することを目的とす
る。
ける前記問題点を解決するためになされたものであっ
て、従来法よりも高収率、高純度でかつ低コストな
(−)−シキミ酸の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために、従来法の方法でキーステップの脱
水反応における位置選択性を向上させれば、ステップ数
が短く、製造コストも安価な合理的な合成法となる可能
性があると考えた。本発明者らは、キーステップの脱水
反応の選択性向上のため、一般式(I)で示されるキナ
酸誘導体を基質として検討を開始した。
を解決するために、従来法の方法でキーステップの脱
水反応における位置選択性を向上させれば、ステップ数
が短く、製造コストも安価な合理的な合成法となる可能
性があると考えた。本発明者らは、キーステップの脱水
反応の選択性向上のため、一般式(I)で示されるキナ
酸誘導体を基質として検討を開始した。
【0006】
【化5】
【0007】その理由は以下の2点である。 (1)選択的にシキミ酸前駆体を得るためには、下記の
構造式において、キナ酸誘導体の1位の水酸基が引く抜
かれた後に、置換基R3 で6-axial 位の水素原子(H6a)
をブロックすれば、2-axial 位の水素原子(H2a) の引き
抜きが優先され、その結果、高選択的にシキミ酸前駆体
(A)が得られると考えた。 (2)3,4-位の水酸基をケタール保護しておけばコンホ
メーションが固定され、R3 のブロック効果が向上し、
かつ、3-位水酸基の保護基が2-axial 位の水素原子の引
き抜きを妨害しないと考えた。
構造式において、キナ酸誘導体の1位の水酸基が引く抜
かれた後に、置換基R3 で6-axial 位の水素原子(H6a)
をブロックすれば、2-axial 位の水素原子(H2a) の引き
抜きが優先され、その結果、高選択的にシキミ酸前駆体
(A)が得られると考えた。 (2)3,4-位の水酸基をケタール保護しておけばコンホ
メーションが固定され、R3 のブロック効果が向上し、
かつ、3-位水酸基の保護基が2-axial 位の水素原子の引
き抜きを妨害しないと考えた。
【0008】
【化6】
【0009】これらの考えに基づき、一般式(I)で示
されるキナ酸誘導体を基質として選択的脱水反応の検討
を行った。その結果、R3 としてアシル基、アルキル
(又はアリール)スルホニル基等のC=O又はS=Oの
構造を有する水酸基の保護基を導入すると、立体効果又
は弱い水素結合により6-axial 位の水素原子を効果的に
ブロックし、2-axial 位の水素原子の引き抜きが起き易
くなり、その結果、シキミ酸前駆体の選択性が向上する
ことを見出した。
されるキナ酸誘導体を基質として選択的脱水反応の検討
を行った。その結果、R3 としてアシル基、アルキル
(又はアリール)スルホニル基等のC=O又はS=Oの
構造を有する水酸基の保護基を導入すると、立体効果又
は弱い水素結合により6-axial 位の水素原子を効果的に
ブロックし、2-axial 位の水素原子の引き抜きが起き易
くなり、その結果、シキミ酸前駆体の選択性が向上する
ことを見出した。
【0010】更に、シキミ酸及びシキミ酸誘導体を精製
する際の問題点に関しては、前記の脱水反応で得られた
シキミ酸前駆体(A)と少量副生する4−エピ−シキミ
酸前駆体を再結晶により分離することを検討したが、効
率的に除去することが困難であることが判った。そこ
で、シキミ酸前駆体(A)のケタール部分を脱保護した
シキミ酸前駆体(B)で再結晶を行えば、結晶性が低下
して少量不純物の取り込みが遅くなることと、シキミ酸
前駆体(B)と対応する4−エピ−シキミ酸前駆体とで
は安定コンホマー(配座異性体)が逆転すること(J. A
m. Chem. Soc., 95, 7821, (1973))から再結晶により効
率的に不純物を除去できると考え、シキミ酸前駆体
(B)における再結晶の検討を行った。その結果、通常
の有機溶媒を用い、効率的に対応する4−エピ−シキミ
酸前駆体を除去できることが判った。また、シキミ酸前
駆体(B)から(−)−シキミ酸へは通常の方法により
容易に誘導可能である。
する際の問題点に関しては、前記の脱水反応で得られた
シキミ酸前駆体(A)と少量副生する4−エピ−シキミ
酸前駆体を再結晶により分離することを検討したが、効
率的に除去することが困難であることが判った。そこ
で、シキミ酸前駆体(A)のケタール部分を脱保護した
シキミ酸前駆体(B)で再結晶を行えば、結晶性が低下
して少量不純物の取り込みが遅くなることと、シキミ酸
前駆体(B)と対応する4−エピ−シキミ酸前駆体とで
は安定コンホマー(配座異性体)が逆転すること(J. A
m. Chem. Soc., 95, 7821, (1973))から再結晶により効
率的に不純物を除去できると考え、シキミ酸前駆体
(B)における再結晶の検討を行った。その結果、通常
の有機溶媒を用い、効率的に対応する4−エピ−シキミ
酸前駆体を除去できることが判った。また、シキミ酸前
駆体(B)から(−)−シキミ酸へは通常の方法により
容易に誘導可能である。
【0011】
【化7】
【0012】このようにして、(−)−キナ酸誘導体か
ら効率的に高純度で(−)−シキミ酸及びその前駆体を
製造する方法を見出し、本発明を完成した。即ち、本発
明は、以下の発明を包含する。 (1)一般式(I):
ら効率的に高純度で(−)−シキミ酸及びその前駆体を
製造する方法を見出し、本発明を完成した。即ち、本発
明は、以下の発明を包含する。 (1)一般式(I):
【0013】
【化8】
【0014】(式中、R1 及びR2 は同一又は相異なり
水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、R3 はC
=O又はS=Oの構造を有する水酸基の保護基を表し、
R4 はアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を表
す。)で示されるキナ酸誘導体を脱水能力のある試剤と
反応させることを特徴とする一般式(II):
水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、R3 はC
=O又はS=Oの構造を有する水酸基の保護基を表し、
R4 はアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を表
す。)で示されるキナ酸誘導体を脱水能力のある試剤と
反応させることを特徴とする一般式(II):
【0015】
【化9】
【0016】(式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記
と同義である。)で示される(−)−シキミ酸前駆体の
製造方法。 (2)前記(1)に記載の製造方法に従って得られる一
般式(II):
と同義である。)で示される(−)−シキミ酸前駆体の
製造方法。 (2)前記(1)に記載の製造方法に従って得られる一
般式(II):
【0017】
【化10】
【0018】(式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記
と同義である。)で示される(−)−シキミ酸前駆体
(A)を脱保護した後、精製することを特徴とする一般
式 (III):
と同義である。)で示される(−)−シキミ酸前駆体
(A)を脱保護した後、精製することを特徴とする一般
式 (III):
【0019】
【化11】
【0020】(式中、R3'は水素原子又はC=O又はS
=Oの構造を有する水酸基の保護基を表し、R4 は前記
と同義である。)で示される(−)−シキミ酸前駆体
(B)の製造方法。 (3)前記(2)に記載の製造方法に従って得られるシ
キミ酸前駆体(B)を酸又は塩基の存在下で脱保護する
ことを特徴とする(−)−シキミ酸の製造方法。
=Oの構造を有する水酸基の保護基を表し、R4 は前記
と同義である。)で示される(−)−シキミ酸前駆体
(B)の製造方法。 (3)前記(2)に記載の製造方法に従って得られるシ
キミ酸前駆体(B)を酸又は塩基の存在下で脱保護する
ことを特徴とする(−)−シキミ酸の製造方法。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明を以下に具体的に説明す
る。前記一般式(I)〜 (III)において、R1 又はR2
で表されるアルキル基としては、例えばメチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基等の炭
素数1〜5のアルキル基が挙げられ、アリール基として
は、例えばフェニル基、トリル基、ナフチル基が挙げら
れる。
る。前記一般式(I)〜 (III)において、R1 又はR2
で表されるアルキル基としては、例えばメチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基等の炭
素数1〜5のアルキル基が挙げられ、アリール基として
は、例えばフェニル基、トリル基、ナフチル基が挙げら
れる。
【0022】R3 で表されるC=O又はS=Oの構造を
有する水酸基の保護基としては、C=O又はS=Oの構
造を有し、6-axial 位の水素原子を効果的にブロックし
うるものであれば特に制限はなく、例えばアシル基、ア
ルキルスルホニル基、アリールスルホニル基が挙げられ
る。前記アシル基としては、例えば、ホルミル基、アセ
チル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル
基、バレリル基、アクリロイル基等の炭素数1〜5の脂
肪族アシル基、ベンゾイル基、トルオイル基等の芳香族
アシル基が挙げられる。前記アルキルスルホニル基とし
ては、例えばメタンスルホニル基、エタンスルホニル
基、プロパンスルホニル基、ブタンスルホニル基、イソ
ブタンスルホニル基、ペンタンスルホニル基、イソペン
タンスルホニル基等の炭素数1〜5のアルキルスルホニ
ル基が挙げられる。前記アリールスルホニル基として
は、例えばベンゼンスルホニル基、p−トルエンスルホ
ニル基、o,p−キシレンスルホニル基、1−ナフチル
スルホニル基等が挙げられる。
有する水酸基の保護基としては、C=O又はS=Oの構
造を有し、6-axial 位の水素原子を効果的にブロックし
うるものであれば特に制限はなく、例えばアシル基、ア
ルキルスルホニル基、アリールスルホニル基が挙げられ
る。前記アシル基としては、例えば、ホルミル基、アセ
チル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル
基、バレリル基、アクリロイル基等の炭素数1〜5の脂
肪族アシル基、ベンゾイル基、トルオイル基等の芳香族
アシル基が挙げられる。前記アルキルスルホニル基とし
ては、例えばメタンスルホニル基、エタンスルホニル
基、プロパンスルホニル基、ブタンスルホニル基、イソ
ブタンスルホニル基、ペンタンスルホニル基、イソペン
タンスルホニル基等の炭素数1〜5のアルキルスルホニ
ル基が挙げられる。前記アリールスルホニル基として
は、例えばベンゼンスルホニル基、p−トルエンスルホ
ニル基、o,p−キシレンスルホニル基、1−ナフチル
スルホニル基等が挙げられる。
【0023】R4 で表されるアルキル基としては、例え
ばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、
ペンチル基等の炭素数1〜5のアルキル基が挙げられ、
アルケニル基としては、例えばアリル基等の炭素数2〜
5のアルケニル基が挙げられる。アラルキル基として
は、例えばベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
ばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、
ペンチル基等の炭素数1〜5のアルキル基が挙げられ、
アルケニル基としては、例えばアリル基等の炭素数2〜
5のアルケニル基が挙げられる。アラルキル基として
は、例えばベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
【0024】一般式(I)で示されるキナ酸誘導体は、
既存の方法の組み合わせで容易に合成可能である。例え
ば以下の方法で合成することができる。 (i)(−)−キナ酸を酸触媒存在下カルボニル化合物
R1 COR2 と反応させケタール(又はアセタール)体
に誘導する。(ii)該ケタール(又はアセタール)体を
塩基触媒存在下アルコールR4 OHと反応させた後、塩
基触媒存在下ハロゲン化物R3 X(ここで、Xは塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子)と反応さ
せ、キナ酸誘導体(I)とすることができる。
既存の方法の組み合わせで容易に合成可能である。例え
ば以下の方法で合成することができる。 (i)(−)−キナ酸を酸触媒存在下カルボニル化合物
R1 COR2 と反応させケタール(又はアセタール)体
に誘導する。(ii)該ケタール(又はアセタール)体を
塩基触媒存在下アルコールR4 OHと反応させた後、塩
基触媒存在下ハロゲン化物R3 X(ここで、Xは塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子)と反応さ
せ、キナ酸誘導体(I)とすることができる。
【0025】
【化12】
【0026】(式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記
と同義である。) 前記(1)の(−)−シキミ酸前駆体(II)の製造方法
で使用する脱水能力のある試剤としては、塩化スルフリ
ル、塩化チオニル、オキシ塩化リン、ヨウ素、ヨウ化メ
チルトリフェニルホスホニウム、トリブロモホスフィン
等のハロゲン化剤、又はハロゲン化剤と塩基の組み合わ
せ;メタンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホニ
ルクロリド等のスルホン化試剤、又はスルホン化試剤と
塩基の組み合わせ、又はスルホン化試剤と二酸化硫黄と
塩基の組み合わせ;アセチルクロリド、アセチルブロミ
ド、無水酢酸等エステル化試剤、又はエステル化試剤と
塩基の組み合わせ;五酸化二リン、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(DCC)等の脱水剤、又は脱水剤と塩基
の組み合わせ;アンバーライトIRC-150 等の酸性イオン
交換樹脂;水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の塩基
類;ジメチルスルホキシド(DMSO)等の溶媒類を挙
げることができる。これらの脱水能力のある試剤は単独
で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。前記脱
水能力のある試剤と組み合わせる塩基としては、ピリジ
ン、コリジン、ルチジン、トリエチルアミン、1,8-ジア
ザビシクロ[5.4.0] ウンデセン(DBU)等の有機塩
基;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、水酸化セシウム、水酸化バリウムに代表されるアル
カリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウムに代表されるアルカリ金属
の炭酸水素塩;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸バ
リウムに代表されるアルカリ金属又はアルカリ土類金属
の炭酸塩;アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム
に代表されるアルミン酸化合物である。脱水能力のある
試剤と組み合わせて使用する場合、単独の塩基を用いて
もよいし複数の塩基を用いてもよい。
と同義である。) 前記(1)の(−)−シキミ酸前駆体(II)の製造方法
で使用する脱水能力のある試剤としては、塩化スルフリ
ル、塩化チオニル、オキシ塩化リン、ヨウ素、ヨウ化メ
チルトリフェニルホスホニウム、トリブロモホスフィン
等のハロゲン化剤、又はハロゲン化剤と塩基の組み合わ
せ;メタンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホニ
ルクロリド等のスルホン化試剤、又はスルホン化試剤と
塩基の組み合わせ、又はスルホン化試剤と二酸化硫黄と
塩基の組み合わせ;アセチルクロリド、アセチルブロミ
ド、無水酢酸等エステル化試剤、又はエステル化試剤と
塩基の組み合わせ;五酸化二リン、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(DCC)等の脱水剤、又は脱水剤と塩基
の組み合わせ;アンバーライトIRC-150 等の酸性イオン
交換樹脂;水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の塩基
類;ジメチルスルホキシド(DMSO)等の溶媒類を挙
げることができる。これらの脱水能力のある試剤は単独
で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。前記脱
水能力のある試剤と組み合わせる塩基としては、ピリジ
ン、コリジン、ルチジン、トリエチルアミン、1,8-ジア
ザビシクロ[5.4.0] ウンデセン(DBU)等の有機塩
基;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、水酸化セシウム、水酸化バリウムに代表されるアル
カリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウムに代表されるアルカリ金属
の炭酸水素塩;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸バ
リウムに代表されるアルカリ金属又はアルカリ土類金属
の炭酸塩;アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム
に代表されるアルミン酸化合物である。脱水能力のある
試剤と組み合わせて使用する場合、単独の塩基を用いて
もよいし複数の塩基を用いてもよい。
【0027】これらの脱水能力のある試剤又は該試剤と
塩基の組み合わせのうち、反応性と選択性の面から塩化
スルフリルと塩基の組み合わせ、又はオキシ塩化リンと
塩基の組み合わせが好ましい。塩基としてはピリジン、
トリエチルアミン等の有機塩基が好ましい。脱水能力の
ある試剤の使用量は一般式(I)で示される基質に対し
0.1モル倍から10モル倍、好ましくは0.5モル倍
から5モル倍、更に好ましくは0.8モル倍から3モル
倍である。塩基の使用量は一般式(I)で示される基質
に対し0.1モル倍から50モル倍、好ましくは0.5
モル倍から30モル倍、更に好ましくは0.8モル倍か
ら15モル倍である。
塩基の組み合わせのうち、反応性と選択性の面から塩化
スルフリルと塩基の組み合わせ、又はオキシ塩化リンと
塩基の組み合わせが好ましい。塩基としてはピリジン、
トリエチルアミン等の有機塩基が好ましい。脱水能力の
ある試剤の使用量は一般式(I)で示される基質に対し
0.1モル倍から10モル倍、好ましくは0.5モル倍
から5モル倍、更に好ましくは0.8モル倍から3モル
倍である。塩基の使用量は一般式(I)で示される基質
に対し0.1モル倍から50モル倍、好ましくは0.5
モル倍から30モル倍、更に好ましくは0.8モル倍か
ら15モル倍である。
【0028】該脱水反応において、溶媒は必ずしも必要
ではないが、ジメチルホルムアミド等のアミド類や塩化
メチレン、クロロホルムに代表されるハロゲン化炭化水
素やジエチルエーテル、テトラヒドロフランに代表され
るエーテル類やベンゼン、トルエンに代表される芳香族
化合物などの不活性な有機溶媒を単独又は混合で用いて
もよい。
ではないが、ジメチルホルムアミド等のアミド類や塩化
メチレン、クロロホルムに代表されるハロゲン化炭化水
素やジエチルエーテル、テトラヒドロフランに代表され
るエーテル類やベンゼン、トルエンに代表される芳香族
化合物などの不活性な有機溶媒を単独又は混合で用いて
もよい。
【0029】前記(2)の製造方法における(−)−シ
キミ酸前駆体(A)の脱保護は、通常酸存在下で行う。
使用する酸としては、例えば酢酸、プロピオン酸、トリ
フルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸に代表される有
機酸、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸が挙げられ、好まし
くは酢酸、トリフルオロ酢酸が挙げられる。反応は無溶
媒で行ってもよいが、水やメタノール、エタノール、イ
ソプロパノールに代表されるアルコール類、ジメチルホ
ルムアミド等のアミド類や塩化メチレン、クロロホルム
に代表されるハロゲン化炭化水素やジエチルエーテル、
テトラヒドロフランに代表されるエーテル類やベンゼ
ン、トルエンに代表される芳香族化合物などの不活性な
有機溶媒を単独又は混合で用いてもよい。
キミ酸前駆体(A)の脱保護は、通常酸存在下で行う。
使用する酸としては、例えば酢酸、プロピオン酸、トリ
フルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸に代表される有
機酸、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸が挙げられ、好まし
くは酢酸、トリフルオロ酢酸が挙げられる。反応は無溶
媒で行ってもよいが、水やメタノール、エタノール、イ
ソプロパノールに代表されるアルコール類、ジメチルホ
ルムアミド等のアミド類や塩化メチレン、クロロホルム
に代表されるハロゲン化炭化水素やジエチルエーテル、
テトラヒドロフランに代表されるエーテル類やベンゼ
ン、トルエンに代表される芳香族化合物などの不活性な
有機溶媒を単独又は混合で用いてもよい。
【0030】次に、本発明を実行するための好ましい反
応方法、及び反応条件等を説明する。前記(1)の
(−)−シキミ酸前駆体(II)の製造方法における脱水
反応は、一般式(I)で示される基質、(使用する場合
は)塩基、溶媒を反応容器に仕込み、系内を反応温度に
した後、脱水能力のある試剤を添加する。反応温度は−
100℃から150℃、好ましくは−50℃から50
℃、更に好ましくは−30℃から25℃である。反応時
間は反応条件によって異なるが、1から5時間で終了す
る。反応終了後は、水、希塩酸等で反応試剤を分解した
後、有機溶媒により抽出し再結晶又はカラムクロマトグ
ラフィー等により精製することができる。反応は窒素、
アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で行うことが好まし
い。
応方法、及び反応条件等を説明する。前記(1)の
(−)−シキミ酸前駆体(II)の製造方法における脱水
反応は、一般式(I)で示される基質、(使用する場合
は)塩基、溶媒を反応容器に仕込み、系内を反応温度に
した後、脱水能力のある試剤を添加する。反応温度は−
100℃から150℃、好ましくは−50℃から50
℃、更に好ましくは−30℃から25℃である。反応時
間は反応条件によって異なるが、1から5時間で終了す
る。反応終了後は、水、希塩酸等で反応試剤を分解した
後、有機溶媒により抽出し再結晶又はカラムクロマトグ
ラフィー等により精製することができる。反応は窒素、
アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で行うことが好まし
い。
【0031】前記(2)の製造方法における脱保護反応
は一般式(II)で表される基質に酸、溶媒を添加して撹
拌する。反応温度は−20℃から150℃、好ましくは
0℃から100℃、更に好ましくは5℃から50℃であ
る。反応時間は反応条件によって異なるが、1から24
時間で終了する。反応終了後は、通常の後処理後、再結
晶又はカラムクロマトグラフィー等により精製すること
ができる。反応は窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気
下で行うことが好ましい。一般式 (III)で示されるシキ
ミ酸前駆体(B)から(−)−シキミ酸への誘導は、従
来法により可能である。
は一般式(II)で表される基質に酸、溶媒を添加して撹
拌する。反応温度は−20℃から150℃、好ましくは
0℃から100℃、更に好ましくは5℃から50℃であ
る。反応時間は反応条件によって異なるが、1から24
時間で終了する。反応終了後は、通常の後処理後、再結
晶又はカラムクロマトグラフィー等により精製すること
ができる。反応は窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気
下で行うことが好ましい。一般式 (III)で示されるシキ
ミ酸前駆体(B)から(−)−シキミ酸への誘導は、従
来法により可能である。
【0032】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例により何ら
限定されるものではない。 (参考例1) (ステップ1) (1S,3R,5RS,7R,8R)−5−フェニル−
10−オキソ−4,6,9−トリオキサトリシクロ
[6. 2. 11,8.03,7 ]ウンデカン−1−オールの合
成 撹拌翼を備えた500mlガラス製2口フラスコに、
(1R,3R,4R,5R)−(−)−キナ酸25g(1
33mmol) 、ベンズアルデヒド21.2g(200mmol) 、p
−トルエンスルホン酸一水和物1.26g(6.7mmol) 及
びトルエン250mlを仕込み窒素雰囲気下で12時間
加熱還流させた。この時Dean- Starkで副生す
る水を除去した。反応終了後、溶媒を留去した後、残存
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離し、目
的物(1S,3R,5RS,7R,8R)−5−フェニ
ル−10−オキソ−4,6,9−トリオキサトリシクロ
[6. 2. 11,8.03,7 ]ウンデカン−1−オール2
6.1gを得た(100mmol,収率75%、7:3ジアステ
レオマー混合物)。物性データは文献値と一致した(J.
Org. Chem.,50, 889 (1985))。 (ステップ2) (1S,2R,4R,6R,8RS)−4−メトキシカ
ルボニル−8−フェニル−7,9−ジオキサビシクロ
[4. 3. 0]ノナン−2,4−ジオールの合成 撹拌翼を備えた300mlガラス製2口フラスコに、
(1S,3R,5RS,7R,8R)−5−フェニル−
10−オキソ−4,6,9−トリオキサトリシクロ
[6. 2. 11,8.03,7 ]ウンデカン−1−オール2
6.1g (100mmol)、炭酸カリウム1.38g(10mmol)
及びメタノール100mlを仕込み、窒素雰囲気下、室
温で1時間撹拌した。
説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例により何ら
限定されるものではない。 (参考例1) (ステップ1) (1S,3R,5RS,7R,8R)−5−フェニル−
10−オキソ−4,6,9−トリオキサトリシクロ
[6. 2. 11,8.03,7 ]ウンデカン−1−オールの合
成 撹拌翼を備えた500mlガラス製2口フラスコに、
(1R,3R,4R,5R)−(−)−キナ酸25g(1
33mmol) 、ベンズアルデヒド21.2g(200mmol) 、p
−トルエンスルホン酸一水和物1.26g(6.7mmol) 及
びトルエン250mlを仕込み窒素雰囲気下で12時間
加熱還流させた。この時Dean- Starkで副生す
る水を除去した。反応終了後、溶媒を留去した後、残存
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離し、目
的物(1S,3R,5RS,7R,8R)−5−フェニ
ル−10−オキソ−4,6,9−トリオキサトリシクロ
[6. 2. 11,8.03,7 ]ウンデカン−1−オール2
6.1gを得た(100mmol,収率75%、7:3ジアステ
レオマー混合物)。物性データは文献値と一致した(J.
Org. Chem.,50, 889 (1985))。 (ステップ2) (1S,2R,4R,6R,8RS)−4−メトキシカ
ルボニル−8−フェニル−7,9−ジオキサビシクロ
[4. 3. 0]ノナン−2,4−ジオールの合成 撹拌翼を備えた300mlガラス製2口フラスコに、
(1S,3R,5RS,7R,8R)−5−フェニル−
10−オキソ−4,6,9−トリオキサトリシクロ
[6. 2. 11,8.03,7 ]ウンデカン−1−オール2
6.1g (100mmol)、炭酸カリウム1.38g(10mmol)
及びメタノール100mlを仕込み、窒素雰囲気下、室
温で1時間撹拌した。
【0033】反応液に塩化アンモニウム水溶液を入れて
クエンチした後、塩化メチレンで抽出し、水洗した。溶
媒を留去した後、カラムクロマトグラフィーで分離し、
目的物(1S,2R,4R,6R,8RS)−4−メト
キシカルボニル−8−フェニル−7,9−ジオキサビシ
クロ[4. 3. 0]ノナン−2,4−ジオールを22.
0g得た。(75mmol, 収率75%、7:3ジアステレオ
マー混合物)。物性値は文献値と一致した(J. Org. Ch
em.,50, 889 (1985))。 (ステップ3) (1R,2R,4S,6R,8RS)−2−アセトキシ
−4−メトキシカルボニル−8−フェニル−7,9−ジ
オキサビシクロ[4. 3. 0]ノナン−4−オール(一
般式(I)、R1 =Ph、R2 =H、R3 =Ac、R4
=Me)の合成 撹拌翼を備えた300mlガラス製2口フラスコに、
(1S,2R,4R,6R,8RS)−4−メトキシカ
ルボニル−8−フェニル−7,9−ジオキサビシクロ
[4. 3. 0]ノナン−2,4−ジオール22.0g(7
5mmol)及びピリジン75mlを入れ、0℃に冷却、窒素
雰囲気下、塩化アセチル8.8g(112mmol)を加え、そ
のまま3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を希塩
酸で処理した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで分離することにより、無色油状
物質として目的物(1R,2R,4S,6R,8RS)
−2−アセトキシ−4−メトキシカルボニル−8−フェ
ニル−7,9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナン
−4−オールを22.0g得た。(60mmol, 収率80
%、7:3ジアステレオマー混合物)。
クエンチした後、塩化メチレンで抽出し、水洗した。溶
媒を留去した後、カラムクロマトグラフィーで分離し、
目的物(1S,2R,4R,6R,8RS)−4−メト
キシカルボニル−8−フェニル−7,9−ジオキサビシ
クロ[4. 3. 0]ノナン−2,4−ジオールを22.
0g得た。(75mmol, 収率75%、7:3ジアステレオ
マー混合物)。物性値は文献値と一致した(J. Org. Ch
em.,50, 889 (1985))。 (ステップ3) (1R,2R,4S,6R,8RS)−2−アセトキシ
−4−メトキシカルボニル−8−フェニル−7,9−ジ
オキサビシクロ[4. 3. 0]ノナン−4−オール(一
般式(I)、R1 =Ph、R2 =H、R3 =Ac、R4
=Me)の合成 撹拌翼を備えた300mlガラス製2口フラスコに、
(1S,2R,4R,6R,8RS)−4−メトキシカ
ルボニル−8−フェニル−7,9−ジオキサビシクロ
[4. 3. 0]ノナン−2,4−ジオール22.0g(7
5mmol)及びピリジン75mlを入れ、0℃に冷却、窒素
雰囲気下、塩化アセチル8.8g(112mmol)を加え、そ
のまま3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を希塩
酸で処理した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで分離することにより、無色油状
物質として目的物(1R,2R,4S,6R,8RS)
−2−アセトキシ−4−メトキシカルボニル−8−フェ
ニル−7,9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナン
−4−オールを22.0g得た。(60mmol, 収率80
%、7:3ジアステレオマー混合物)。
【0034】(主ジアステレオマー)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.94 (m, 1H), 2.05 (s, 3H), 2.26
(m, 1H), 3.32 (s, 1H,OH), 3.80 (s, 3H), 4.27 (dd,
1H, J=6.84, 6.41Hz), 4.55(m, 1H), 5.38(ddd, 1H, J
=10.68, 4.27, 6.84), 5.86 (s. 1H), 7.39 (m, 5H) IR(cm-1): 1240, 1740, 3500 Mass : 336 (M+) (参考例2〜4)参考例1と同様の方法で反応試剤を変
更することにより、以下の3種の化合物を合成した。 (1R,2R,4S,6R)−2−メタンスルホニルオ
キシ−4−エトキシカルボニル−8,8−ジメチル−
7,9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナン−4−
オール(一般式(I)、R1 =R2 =Me、R3 =Me
SO2 、R4 =Et)(3ステップ通算収率58%) 無色油状1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.31 (t, 3H, J=7.26Hz), 1.38 (s,
3H), 1.60 (s, 3H), 2.02 (d, 1H, J=11.97Hz), 2.25-
2.27 (m, 3H), 3.14 (s, 3H), 3.38 (s,1H, OH),4.14
(dd, 1H, J=5.55, 7.69Hz), 4.25 (q, 2H, J=7.26Hz ),
4.52 (m, 1H), 5.05 (ddd, 1H, J=4.7, 7.69, 11.9Hz) IR(cm-1): 1170, 1240, 1350, 1735, 3500 Mass : 339(M++1), 323(M+-15) (1R,2R,4S,6R)−2−アセトキシ−4−メ
トキシカルボニル−8,8−ジメチル−7,9−ジオキ
サビシクロ[4. 3. 0]ノナン−4−オール(一般式
(I)、R1 =R2 =Me、R3 =Ac、R4 =Me)
(3ステップ通算収率60%) 無色油状1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.37 (s, 3H), 1.57 (s, 3H) , 1.8
5 (dd, 1H, J=11.54, 13.25 Hz), 2.07 (s, 3H), 2.16
(dd, 1H, J=13.25, 4.27Hz), 2.28 (dd, 1H, J=13.25,
3.85Hz), 3.44 (s, 1H, OH), 3.8 (s, 3H), 4.11 (dd,
1H, J= 5.55, 7.26Hz), 4.50 (m, 1H), 5.32 (ddd, 1H,
J=7.27, 11.54, 4.27Hz) IR(cm-1): 1240, 1730, 3500 Mass : 289(M++1), 273(M+-15) (1R,2R,4S,6R)−2−p−トルエンスルホ
ニルオキシ−4−エトキシカルボニル−8,8−ジメチ
ル−7,9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナン−
4−オール(一般式(I)、R1 =R2 =Me、R3 =
p−TolSO2、R4 =Et)(3ステップ通算収率
63%) 無色油状1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.18 (s, 3H), 1.29 (t, 3H, J=7.0
8Hz), 1.32 (s, 3H), 2.43 (dd, 1H, J=17.83, 6.59H
z), 2.44 (s, 3H), 2.82 (dd, 1H, J=17.83, 4.64Hz),
4.20 (q, 2H, J=7.08Hz), 4.20 (m, 1H), (m, 3H), 3.
14 (s, 3H), 3.38 (s,1H, OH), 4.14 (dd, 1H, J=5.55,
7.69Hz), 4.25 (q, 2H, J=7.26Hz), 4.52 (m, 1H), 5.
05 (ddd, 1H, J=4.7, 7.69, 11.9Hz) IR(cm-1): 1250, 1350, 1730, 3600 Mass : 415(M++1), 399(M+-15) (実施例1)窒素雰囲気下で、(1R,2R,4S,6
R,8RS)−2−アセトキシ−4−メトキシカルボニ
ル−8−フェニル−7, 9−ジオキサビシクロ[4.
3. 0]ノナン−4−オール22.0g(60mmol)をピリ
ジン60ml(775mmol)に溶かし−30℃以下にした
後、塩化スルフリル10.6ml(132mmol) を滴下し
た。滴下後、−30℃〜0℃に保ったまま3時間撹拌し
た。反応終了後、反応液を希塩酸に入れ、酢酸エチルで
抽出した。ガスクロマトグラフィーにより、目的物のシ
キミ酸前駆体(IIa)と対応する4−エピ−シキミ酸前
駆体(IVa)の比率は90:10であった。その後、溶
媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分
離することにより、目的物(1R,2R,6R,8R)
−2−アセトキシ−4−メトキシカルボニル−8−フェ
ニル−7, 9−ジオキサビシクロ[4.3. 0]ノナ−
4−エン(シキミ酸前駆体(IIa)、主ジアステレオマ
ー)9.54g(42mmol,収率50%)と対応する4−エ
ピ−シキミ酸前駆体(IVa)を0.19g(0.6mmol,収
率1%)含む無色透明な油状混合物と、目的物(1R,
2R,6R,8S)−2−アセトキシ−4−メトキシカ
ルボニル−8−フェニル−7, 9−ジオキサビシクロ
[4. 3. 0]ノナ−4−エン(シキミ酸前駆体(II
a)、副ジアステレオマー)3.82g(12mmol,収率2
0%)と対応する4−エピ−シキミ酸前駆体(IVa)を
0.38g(1.2mmol,収率2%)及び対応するHCl付
加物(Va)1.07g(3mmol, 収率5%)を含む無色
透明な油状混合物を得た。
(m, 1H), 3.32 (s, 1H,OH), 3.80 (s, 3H), 4.27 (dd,
1H, J=6.84, 6.41Hz), 4.55(m, 1H), 5.38(ddd, 1H, J
=10.68, 4.27, 6.84), 5.86 (s. 1H), 7.39 (m, 5H) IR(cm-1): 1240, 1740, 3500 Mass : 336 (M+) (参考例2〜4)参考例1と同様の方法で反応試剤を変
更することにより、以下の3種の化合物を合成した。 (1R,2R,4S,6R)−2−メタンスルホニルオ
キシ−4−エトキシカルボニル−8,8−ジメチル−
7,9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナン−4−
オール(一般式(I)、R1 =R2 =Me、R3 =Me
SO2 、R4 =Et)(3ステップ通算収率58%) 無色油状1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.31 (t, 3H, J=7.26Hz), 1.38 (s,
3H), 1.60 (s, 3H), 2.02 (d, 1H, J=11.97Hz), 2.25-
2.27 (m, 3H), 3.14 (s, 3H), 3.38 (s,1H, OH),4.14
(dd, 1H, J=5.55, 7.69Hz), 4.25 (q, 2H, J=7.26Hz ),
4.52 (m, 1H), 5.05 (ddd, 1H, J=4.7, 7.69, 11.9Hz) IR(cm-1): 1170, 1240, 1350, 1735, 3500 Mass : 339(M++1), 323(M+-15) (1R,2R,4S,6R)−2−アセトキシ−4−メ
トキシカルボニル−8,8−ジメチル−7,9−ジオキ
サビシクロ[4. 3. 0]ノナン−4−オール(一般式
(I)、R1 =R2 =Me、R3 =Ac、R4 =Me)
(3ステップ通算収率60%) 無色油状1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.37 (s, 3H), 1.57 (s, 3H) , 1.8
5 (dd, 1H, J=11.54, 13.25 Hz), 2.07 (s, 3H), 2.16
(dd, 1H, J=13.25, 4.27Hz), 2.28 (dd, 1H, J=13.25,
3.85Hz), 3.44 (s, 1H, OH), 3.8 (s, 3H), 4.11 (dd,
1H, J= 5.55, 7.26Hz), 4.50 (m, 1H), 5.32 (ddd, 1H,
J=7.27, 11.54, 4.27Hz) IR(cm-1): 1240, 1730, 3500 Mass : 289(M++1), 273(M+-15) (1R,2R,4S,6R)−2−p−トルエンスルホ
ニルオキシ−4−エトキシカルボニル−8,8−ジメチ
ル−7,9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナン−
4−オール(一般式(I)、R1 =R2 =Me、R3 =
p−TolSO2、R4 =Et)(3ステップ通算収率
63%) 無色油状1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.18 (s, 3H), 1.29 (t, 3H, J=7.0
8Hz), 1.32 (s, 3H), 2.43 (dd, 1H, J=17.83, 6.59H
z), 2.44 (s, 3H), 2.82 (dd, 1H, J=17.83, 4.64Hz),
4.20 (q, 2H, J=7.08Hz), 4.20 (m, 1H), (m, 3H), 3.
14 (s, 3H), 3.38 (s,1H, OH), 4.14 (dd, 1H, J=5.55,
7.69Hz), 4.25 (q, 2H, J=7.26Hz), 4.52 (m, 1H), 5.
05 (ddd, 1H, J=4.7, 7.69, 11.9Hz) IR(cm-1): 1250, 1350, 1730, 3600 Mass : 415(M++1), 399(M+-15) (実施例1)窒素雰囲気下で、(1R,2R,4S,6
R,8RS)−2−アセトキシ−4−メトキシカルボニ
ル−8−フェニル−7, 9−ジオキサビシクロ[4.
3. 0]ノナン−4−オール22.0g(60mmol)をピリ
ジン60ml(775mmol)に溶かし−30℃以下にした
後、塩化スルフリル10.6ml(132mmol) を滴下し
た。滴下後、−30℃〜0℃に保ったまま3時間撹拌し
た。反応終了後、反応液を希塩酸に入れ、酢酸エチルで
抽出した。ガスクロマトグラフィーにより、目的物のシ
キミ酸前駆体(IIa)と対応する4−エピ−シキミ酸前
駆体(IVa)の比率は90:10であった。その後、溶
媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分
離することにより、目的物(1R,2R,6R,8R)
−2−アセトキシ−4−メトキシカルボニル−8−フェ
ニル−7, 9−ジオキサビシクロ[4.3. 0]ノナ−
4−エン(シキミ酸前駆体(IIa)、主ジアステレオマ
ー)9.54g(42mmol,収率50%)と対応する4−エ
ピ−シキミ酸前駆体(IVa)を0.19g(0.6mmol,収
率1%)含む無色透明な油状混合物と、目的物(1R,
2R,6R,8S)−2−アセトキシ−4−メトキシカ
ルボニル−8−フェニル−7, 9−ジオキサビシクロ
[4. 3. 0]ノナ−4−エン(シキミ酸前駆体(II
a)、副ジアステレオマー)3.82g(12mmol,収率2
0%)と対応する4−エピ−シキミ酸前駆体(IVa)を
0.38g(1.2mmol,収率2%)及び対応するHCl付
加物(Va)1.07g(3mmol, 収率5%)を含む無色
透明な油状混合物を得た。
【0035】目的物の主ジアステレオマー1 H-NMR(CDCl3) δ: 2.09 (s, 3H), 2.38 (ddd, 1H, J=1
7.55, 7.56, 1.62Hz), 2.88 (dd, 1H, J=17.55, 4.59H
z), 3.78 (s, 3H), 4.37 (dd, 1H, J=6.75, 6.75Hz),
4.84 (dd, 1H, J=1.62, 6.75Hz), 5.25 (ddd, 1H, J=6.
75, 7.56Hz, 4.59Hz), 5.92 (s, 2H), 7.00 (d, 1H, J=
1.62Hz), 7.35-7.45 (m, 5H) IR(cm-1): 1240, 1720, 1750 Mass : 318 (M+) 目的物の副ジアステレオマー1 H-NMR(CDCl3) δ: 2.09 (s, 3H), 2.92 (m, 1H), 3.20
(dd, 1H, J=14.96, 4.27hz), 3.69 (s, 3H), 4.26 (d
d, 1H, J=5.13, 5.98Hz), 4.94 (m, 1H), 5.17 (ddd, 1
H, J=5.13, 4.27, 4.27Hz), 5.80 (s, 2H), 6.94 (dd,
1H, J=1.71, 1.71Hz), 7.36-7.38 (m, 5H) IR(cm-1): 1240, 1720, 1750 Mass : 318 (M+) 実施例1の反応式を以下に示した。
7.55, 7.56, 1.62Hz), 2.88 (dd, 1H, J=17.55, 4.59H
z), 3.78 (s, 3H), 4.37 (dd, 1H, J=6.75, 6.75Hz),
4.84 (dd, 1H, J=1.62, 6.75Hz), 5.25 (ddd, 1H, J=6.
75, 7.56Hz, 4.59Hz), 5.92 (s, 2H), 7.00 (d, 1H, J=
1.62Hz), 7.35-7.45 (m, 5H) IR(cm-1): 1240, 1720, 1750 Mass : 318 (M+) 目的物の副ジアステレオマー1 H-NMR(CDCl3) δ: 2.09 (s, 3H), 2.92 (m, 1H), 3.20
(dd, 1H, J=14.96, 4.27hz), 3.69 (s, 3H), 4.26 (d
d, 1H, J=5.13, 5.98Hz), 4.94 (m, 1H), 5.17 (ddd, 1
H, J=5.13, 4.27, 4.27Hz), 5.80 (s, 2H), 6.94 (dd,
1H, J=1.71, 1.71Hz), 7.36-7.38 (m, 5H) IR(cm-1): 1240, 1720, 1750 Mass : 318 (M+) 実施例1の反応式を以下に示した。
【0036】
【化13】
【0037】(実施例2〜5)実施例1において、脱水
剤又は反応温度を表1に示したように変えた以外は同様
に反応を行った。結果を表1に示す。
剤又は反応温度を表1に示したように変えた以外は同様
に反応を行った。結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】(実施例6) (1R,2R,4S,6R)−2−メタンスルホニルオ
キシ−4−エトキシカルボニル−8,8−ジメチル−
7,9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナン−4−
オール(一般式(I)、R1 =R2 =Me、R3 =Me
SO2 、R4 =Et)を用いて実施例1と同様に反応を
行い、後処理した。再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)に
より、目的物の(1R,2R,6R)−2−メタンスル
ホニルオキシ−4−エトキシカルボニル−8,8−ジメ
チル−7, 9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナ−
4−エン(IIb)を13.82g(43.2mmol, 収率72
%)と対応する4−エピ−シキミ酸前駆体(IVb)を
0.22g(3.7mmol,収率6.2%)を含む白色結晶
(mp 99 〜97℃)を得た。
キシ−4−エトキシカルボニル−8,8−ジメチル−
7,9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナン−4−
オール(一般式(I)、R1 =R2 =Me、R3 =Me
SO2 、R4 =Et)を用いて実施例1と同様に反応を
行い、後処理した。再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)に
より、目的物の(1R,2R,6R)−2−メタンスル
ホニルオキシ−4−エトキシカルボニル−8,8−ジメ
チル−7, 9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナ−
4−エン(IIb)を13.82g(43.2mmol, 収率72
%)と対応する4−エピ−シキミ酸前駆体(IVb)を
0.22g(3.7mmol,収率6.2%)を含む白色結晶
(mp 99 〜97℃)を得た。
【0040】(1R,2R,6R)−2−メタンスルホ
ニルオキシ−4−エトキシカルボニル−8,8−ジメチ
ル−7, 9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナ−4
−エンの物性データを以下の通りである。1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.31 (t, 3H, J=7.26Hz), 1.41 (s,
3H), 1.49 (s, 3H), 2.49 (ddd, 1H, J=2.14, 10.69,
17.52Hz), 3.00 (dd, 1H, J=5.13, 17.52Hz), 3.12 (s,
3H), 4.25 (q, 2H, J=7.26Hz), 4.19-4.3 (m, 1H), 4.
82-4.74 (m, 2H),6.95 (dd, 1H, J=2.56, 2.14Hz) IR(cm-1): 1170, 1250, 1350, 1710 Mass : 320(M+), 305(M+-15) 実施例6の反応式を以下に示した。
ニルオキシ−4−エトキシカルボニル−8,8−ジメチ
ル−7, 9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナ−4
−エンの物性データを以下の通りである。1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.31 (t, 3H, J=7.26Hz), 1.41 (s,
3H), 1.49 (s, 3H), 2.49 (ddd, 1H, J=2.14, 10.69,
17.52Hz), 3.00 (dd, 1H, J=5.13, 17.52Hz), 3.12 (s,
3H), 4.25 (q, 2H, J=7.26Hz), 4.19-4.3 (m, 1H), 4.
82-4.74 (m, 2H),6.95 (dd, 1H, J=2.56, 2.14Hz) IR(cm-1): 1170, 1250, 1350, 1710 Mass : 320(M+), 305(M+-15) 実施例6の反応式を以下に示した。
【0041】
【化14】
【0042】(実施例7〜10)実施例6において、脱
水剤又は反応温度を表2に示したように変えた以外は同
様に反応を行った。結果を表2に示す。
水剤又は反応温度を表2に示したように変えた以外は同
様に反応を行った。結果を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】(実施例11) (1R,2R,4S,6R)−2−アセトキシ−4−メ
トキシカルボニル−8,8−ジメチル−7,9−ジオキ
サビシクロ[4. 3. 0]ノナン−4−オール(一般式
(I)、R1 =R2 =Me、R3 =Ac、R4 =Me)
を用いて実施例1と同様に反応を行い、後処理すること
により、目的物の(1R,2R,6R)−2−アセトキ
シ−4−メトキシカルボニル−8,8−ジメチル−7,
9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナ−4−エンを
11 .3g(42mmol, 収率70%)、対応する4−エピ
−シキミ酸前駆体を1.78g(6.6mmol, 収率11
%)、対応するHCl付加体2.57g(8.4mmol,収率
14%)を含む無色油状物質を得た。
トキシカルボニル−8,8−ジメチル−7,9−ジオキ
サビシクロ[4. 3. 0]ノナン−4−オール(一般式
(I)、R1 =R2 =Me、R3 =Ac、R4 =Me)
を用いて実施例1と同様に反応を行い、後処理すること
により、目的物の(1R,2R,6R)−2−アセトキ
シ−4−メトキシカルボニル−8,8−ジメチル−7,
9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナ−4−エンを
11 .3g(42mmol, 収率70%)、対応する4−エピ
−シキミ酸前駆体を1.78g(6.6mmol, 収率11
%)、対応するHCl付加体2.57g(8.4mmol,収率
14%)を含む無色油状物質を得た。
【0045】(1R,2R,6R)−2−アセトキシ−
4−メトキシカルボニル−8,8−ジメチル−7, 9−
ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナ−4−エンの物性
データは以下の通りである。1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.37 (s, 3H), 1.57 (s, 3H), 2.09
(s, 3H), 2.38 (ddd, 1H, J=17.55, 7.56, 1.62Hz),
2.88 (dd, 1H, J=17.55, 4.59Hz), 3.78 (s, 3H),4.37
(dd, 1H, J=6.75, 6.75Hz), 4.84 (dd, 1H, J=1.62, 6.
75Hz), 5.25 (ddd, 1H, J=6.75, 7.56Hz, 4.59Hz), 5.9
2 (s, 2H), 7.00 (d, 1H, J=1.62Hz) IR(cm-1): 1240, 1720, 1750 Mass : 270 (M+), 255(M+-15) (実施例12)(1R,2R,4S,6R)−2−p−
トルエンスルホニルオキシ−4−エトキシカルボニル−
8,8−ジメチル−7,9−ジオキサビシクロ[4.
3. 0]ノナン−4−オール(一般式(I)、R1 =R
2 =Me、R3 =p−TolSO 2 、R4 =Et)を用
いて実施例1と同様に反応を行い、後処理することによ
り、目的物の(1R,2R,6R)−2−p−トルエン
スルホニルオキシ−4−エトキシカルボニル−8,8−
ジメチル−7, 9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノ
ナ−4−エンを17.8g(45mmol, 収率75%)、対
応する4−エピ−シキミ酸前駆体4.04g(10.2mmo
l, 収率17%)及び対応するHCl付加体1.3g(3
mmol 、収率5%)を含む無色油状物質を得た。
4−メトキシカルボニル−8,8−ジメチル−7, 9−
ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノナ−4−エンの物性
データは以下の通りである。1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.37 (s, 3H), 1.57 (s, 3H), 2.09
(s, 3H), 2.38 (ddd, 1H, J=17.55, 7.56, 1.62Hz),
2.88 (dd, 1H, J=17.55, 4.59Hz), 3.78 (s, 3H),4.37
(dd, 1H, J=6.75, 6.75Hz), 4.84 (dd, 1H, J=1.62, 6.
75Hz), 5.25 (ddd, 1H, J=6.75, 7.56Hz, 4.59Hz), 5.9
2 (s, 2H), 7.00 (d, 1H, J=1.62Hz) IR(cm-1): 1240, 1720, 1750 Mass : 270 (M+), 255(M+-15) (実施例12)(1R,2R,4S,6R)−2−p−
トルエンスルホニルオキシ−4−エトキシカルボニル−
8,8−ジメチル−7,9−ジオキサビシクロ[4.
3. 0]ノナン−4−オール(一般式(I)、R1 =R
2 =Me、R3 =p−TolSO 2 、R4 =Et)を用
いて実施例1と同様に反応を行い、後処理することによ
り、目的物の(1R,2R,6R)−2−p−トルエン
スルホニルオキシ−4−エトキシカルボニル−8,8−
ジメチル−7, 9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノ
ナ−4−エンを17.8g(45mmol, 収率75%)、対
応する4−エピ−シキミ酸前駆体4.04g(10.2mmo
l, 収率17%)及び対応するHCl付加体1.3g(3
mmol 、収率5%)を含む無色油状物質を得た。
【0046】(1R,2R,6R)−2−p−トルエン
スルホニルオキシ−4−エトキシカルボニル−8,8−
ジメチル−7, 9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノ
ナ−4−エンの物性データは以下の通りである。1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.18 (s, 3H), 1.29 (t, 3H, J=7.0
8), 1.32 (s, 3H), 2.43(dd, 1H, J=6.59, 17.82 Hz),
2.44 (s, 3H), 2.81 (dd, 1H, J=17.82, 4.64Hz), 4.2
1 (q, 2H, J=7.08Hz), 4.2 (m,1H), 3.8 (s, 3H), 4.11
(dd, 1H, J= 5.55, 7.26Hz), 4.50 (m, 1H), 5.32 (dd
d, 1H, J=7.27, 11.54, 4.27Hz) IR(cm-1): 1240, 1720, 1750 Mass : 396 (M+), 381 (M+-15) (実施例13)実施例6で得られた(1R,2R,6
R)−2−メタンスルホニルオキシ−4−エトキシカル
ボニル−8,8−ジメチル−7, 9−ジオキサビシクロ
[4. 3. 0]ノナ−4−エン(IIb)と対応する4−
エピ−シキミ酸前駆体(IVb)を92:8の比率で含む
白色結晶3.2g(10mmol)に60%酢酸水溶液20g
を加え24時間室温で撹拌した。溶媒を減圧下留去した
後、再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)することにより純
度99%以上のエチル 5−O−メタンスルホニルシキ
メートの白色結晶を1.93g(6.9mmol 、収率75
%)得た。 白色針状晶 : mp 126 〜127 ℃、[α]D 20 -122゜(c,
1.00 in EtOH)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.30 (m, 3H), 2.53 (d, 1H, J=18.
3Hz), 3.03(d, 1H, J=18.3Hz) , 3.12 (s, 3H), 3.86
(m, 1H, J=4.27Hz), 4.22 (m, 1H, J=3.05, 4.27Hz),
4.40 (br, 1H), 4.41 (m, 1H), 4.95 (m, 1H), 4.95
(m, 1H) , 6.88 (m, 1H) IR(cm-1): 1170, 1250, 1350, 1710, 3600 Mass : 280(M+) (実施例14)実施例12で得られた(1R,2R,6
R)−2−p−トルエンスルホニルオキシ−4−エトキ
シカルボニル−8,8−ジメチル−7, 9−ジオキサビ
シクロ[4. 3. 0]ノナ−4−エンと対応する4−エ
ピ−シキミ酸前駆体及び対応するHCl付加体を77:
18:5(モル比)で含む無色油状物質を実施例13と
同様に反応及び再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)するこ
とにより純度99%以上のエチル 5−O−p−トルエ
ンスルホニルシキメートの白色結晶を収率70%で得
た。 白色針状晶 : mp 134 〜136 ℃、[α]D 20 -73゜(c,
1.00 in EtOH)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.30 (t, 3H, J=7.03Hz), 2.36 (d
d, 1H, J=18.31, 6.71Hz), 2.46 (s, 3H), 2.67 (d, 1
H, J=4.58Hz, OH), 2.78 (dd, 1H, J=5.49, 18.31Hz),
2.94 (d, 1H, J=3.66Hz), 3.89 (dd, 1H, J=3.97, 4.27
Hz), 4.18 (q, 1H,J=7.02Hz), 4.49 (m, 1H, J=4.28H
z), 4.84 (dd, 1H, J=6.71, 7.02Hz), 6.84 (dd, 1H, J
=2.13, 2.14Hz) , 7.37 (d, 2H, J=8.24Hz), 7.82 (d,
1H, J=8.24Hz) IR(cm-1): 1170, 1250, 1350, 1710, 3600 Mass : 356(M+) (実施例15)実施例1と同様の方法で得られた(1
R,2R,6R,8RS)−2−アセトキシ−4−メト
キシカルボニル−8−フェニル−7, 9−ジオキサビシ
クロ[4. 3. 0]ノナ−4−エン(IIa)、4−エピ
−シキミ酸前駆体(IVa)及びHCl付加物(Va)を
86:7:7(モル比)の比率で含む無色油状物質1.
0g(シキミ酸前駆体2.7mmol )に60%トリフルオロ
酢酸水溶液20mlを加え、室温で12時間撹拌した。
溶媒を減圧下留去した後、再結晶(酢酸エチル)により
99%以上の純度のメチルシキメートの白色結晶を25
3mg(1.35mmol,収率50%)得た。 白色結晶 : mp 113 ℃、[α]D 20 -127゜(c, 1.80 in
EtOH)1 H-NMR(CDCl3) δ: 2.05 (dd, 1H, J=17.95, 3.66Hz),
2.43 (dd, 1H, J=17.95,2.2Hz), 3.57 (m, 1H, J=4.4,
4.76 Hz), 3.67 (s, 3H), 3.84 (m, 1H, J=5.86, 4.03H
z), 4.22 (m, 1H), 4.63 (d, 1H, J=4.03Hz, OH), 4.84
(m, 2H, OH), 6.62 (br, 1H) IR(cm-1): 1710, 3600 Mass : 188 (M+) 水酸化ナトリウム80mg(2mmol )を水4mlに溶解
させた後、メチルシキメート188mg(1mmol)を加え室温で
2時間撹拌した。反応溶液をイオン交換樹脂(Amberlit
e IR 120B )10gに通し脱イオンした後、溶媒を減圧
下留去した。再結晶(メタノール:アセトン:酢酸エチ
ル=1:1:2)により99%以上の純度の(−)−シ
キミ酸145mg(0.83mmol, 収率83%)を得た。 白色結晶 : mp 194 〜195 ℃、[α]D 20 -177゜(c, 1.
00 in EtOH)1 H-NMR(DMSO-d6) δ: 2.02 (ddd, 1H, J=17.95, 2.17,
1.71Hz), 2.40 (ddd, 1H, J=17.95, 2.14, 2.56Hz), 3.
54 (dd, 1H, J=4.27, 5.56 Hz), 3.83 (m, 1H, J=10.2
6, 4.27Hz), 4.20 (m, 1H), 4.56 (br, 1H, OH), 4.77
(br, 2H, OH), 6.57 (d, 1H, J=1.28Hz) Mass : 175 (M++1), 174(M+), 156(M+-18)
スルホニルオキシ−4−エトキシカルボニル−8,8−
ジメチル−7, 9−ジオキサビシクロ[4. 3. 0]ノ
ナ−4−エンの物性データは以下の通りである。1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.18 (s, 3H), 1.29 (t, 3H, J=7.0
8), 1.32 (s, 3H), 2.43(dd, 1H, J=6.59, 17.82 Hz),
2.44 (s, 3H), 2.81 (dd, 1H, J=17.82, 4.64Hz), 4.2
1 (q, 2H, J=7.08Hz), 4.2 (m,1H), 3.8 (s, 3H), 4.11
(dd, 1H, J= 5.55, 7.26Hz), 4.50 (m, 1H), 5.32 (dd
d, 1H, J=7.27, 11.54, 4.27Hz) IR(cm-1): 1240, 1720, 1750 Mass : 396 (M+), 381 (M+-15) (実施例13)実施例6で得られた(1R,2R,6
R)−2−メタンスルホニルオキシ−4−エトキシカル
ボニル−8,8−ジメチル−7, 9−ジオキサビシクロ
[4. 3. 0]ノナ−4−エン(IIb)と対応する4−
エピ−シキミ酸前駆体(IVb)を92:8の比率で含む
白色結晶3.2g(10mmol)に60%酢酸水溶液20g
を加え24時間室温で撹拌した。溶媒を減圧下留去した
後、再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)することにより純
度99%以上のエチル 5−O−メタンスルホニルシキ
メートの白色結晶を1.93g(6.9mmol 、収率75
%)得た。 白色針状晶 : mp 126 〜127 ℃、[α]D 20 -122゜(c,
1.00 in EtOH)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.30 (m, 3H), 2.53 (d, 1H, J=18.
3Hz), 3.03(d, 1H, J=18.3Hz) , 3.12 (s, 3H), 3.86
(m, 1H, J=4.27Hz), 4.22 (m, 1H, J=3.05, 4.27Hz),
4.40 (br, 1H), 4.41 (m, 1H), 4.95 (m, 1H), 4.95
(m, 1H) , 6.88 (m, 1H) IR(cm-1): 1170, 1250, 1350, 1710, 3600 Mass : 280(M+) (実施例14)実施例12で得られた(1R,2R,6
R)−2−p−トルエンスルホニルオキシ−4−エトキ
シカルボニル−8,8−ジメチル−7, 9−ジオキサビ
シクロ[4. 3. 0]ノナ−4−エンと対応する4−エ
ピ−シキミ酸前駆体及び対応するHCl付加体を77:
18:5(モル比)で含む無色油状物質を実施例13と
同様に反応及び再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)するこ
とにより純度99%以上のエチル 5−O−p−トルエ
ンスルホニルシキメートの白色結晶を収率70%で得
た。 白色針状晶 : mp 134 〜136 ℃、[α]D 20 -73゜(c,
1.00 in EtOH)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.30 (t, 3H, J=7.03Hz), 2.36 (d
d, 1H, J=18.31, 6.71Hz), 2.46 (s, 3H), 2.67 (d, 1
H, J=4.58Hz, OH), 2.78 (dd, 1H, J=5.49, 18.31Hz),
2.94 (d, 1H, J=3.66Hz), 3.89 (dd, 1H, J=3.97, 4.27
Hz), 4.18 (q, 1H,J=7.02Hz), 4.49 (m, 1H, J=4.28H
z), 4.84 (dd, 1H, J=6.71, 7.02Hz), 6.84 (dd, 1H, J
=2.13, 2.14Hz) , 7.37 (d, 2H, J=8.24Hz), 7.82 (d,
1H, J=8.24Hz) IR(cm-1): 1170, 1250, 1350, 1710, 3600 Mass : 356(M+) (実施例15)実施例1と同様の方法で得られた(1
R,2R,6R,8RS)−2−アセトキシ−4−メト
キシカルボニル−8−フェニル−7, 9−ジオキサビシ
クロ[4. 3. 0]ノナ−4−エン(IIa)、4−エピ
−シキミ酸前駆体(IVa)及びHCl付加物(Va)を
86:7:7(モル比)の比率で含む無色油状物質1.
0g(シキミ酸前駆体2.7mmol )に60%トリフルオロ
酢酸水溶液20mlを加え、室温で12時間撹拌した。
溶媒を減圧下留去した後、再結晶(酢酸エチル)により
99%以上の純度のメチルシキメートの白色結晶を25
3mg(1.35mmol,収率50%)得た。 白色結晶 : mp 113 ℃、[α]D 20 -127゜(c, 1.80 in
EtOH)1 H-NMR(CDCl3) δ: 2.05 (dd, 1H, J=17.95, 3.66Hz),
2.43 (dd, 1H, J=17.95,2.2Hz), 3.57 (m, 1H, J=4.4,
4.76 Hz), 3.67 (s, 3H), 3.84 (m, 1H, J=5.86, 4.03H
z), 4.22 (m, 1H), 4.63 (d, 1H, J=4.03Hz, OH), 4.84
(m, 2H, OH), 6.62 (br, 1H) IR(cm-1): 1710, 3600 Mass : 188 (M+) 水酸化ナトリウム80mg(2mmol )を水4mlに溶解
させた後、メチルシキメート188mg(1mmol)を加え室温で
2時間撹拌した。反応溶液をイオン交換樹脂(Amberlit
e IR 120B )10gに通し脱イオンした後、溶媒を減圧
下留去した。再結晶(メタノール:アセトン:酢酸エチ
ル=1:1:2)により99%以上の純度の(−)−シ
キミ酸145mg(0.83mmol, 収率83%)を得た。 白色結晶 : mp 194 〜195 ℃、[α]D 20 -177゜(c, 1.
00 in EtOH)1 H-NMR(DMSO-d6) δ: 2.02 (ddd, 1H, J=17.95, 2.17,
1.71Hz), 2.40 (ddd, 1H, J=17.95, 2.14, 2.56Hz), 3.
54 (dd, 1H, J=4.27, 5.56 Hz), 3.83 (m, 1H, J=10.2
6, 4.27Hz), 4.20 (m, 1H), 4.56 (br, 1H, OH), 4.77
(br, 2H, OH), 6.57 (d, 1H, J=1.28Hz) Mass : 175 (M++1), 174(M+), 156(M+-18)
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、(−)−シキミ酸及び
その前駆体を高収率、高純度かつ低コストで製造するこ
とができる。
その前駆体を高収率、高純度かつ低コストで製造するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 309/63 C07C 309/63 C07D 317/68 C07D 317/68
Claims (5)
- 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一又は相異なり水素原子、ア
ルキル基又はアリール基を表し、R3 はC=O又はS=
Oの構造を有する水酸基の保護基を表し、R4 はアルキ
ル基、アルケニル基又はアラルキル基を表す。)で示さ
れるキナ酸誘導体を脱水能力のある試剤と反応させるこ
とを特徴とする一般式(II): 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記と同義であ
る。)で示される(−)−シキミ酸前駆体の製造方法。 - 【請求項2】 一般式(I)においてR3 で表されるC
=O又はS=Oの構造を有する水酸基の保護基がアシル
基、アルキルスルホニル基又はアリールスルホニル基で
ある請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の製造方法に従って得られ
る一般式(II): 【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記と同義であ
る。)で示される(−)−シキミ酸前駆体(A)を脱保
護した後、精製することを特徴とする一般式 (III): 【化4】 (式中、R3'は水素原子又はC=O又はS=Oの構造を
有する水酸基の保護基を表し、R4 は前記と同義であ
る。)で示される(−)−シキミ酸前駆体(B)の製造
方法。 - 【請求項4】 一般式 (III)においてR3'で表されるC
=O又はS=Oの構造を有する水酸基の保護基がアシル
基、アルキルスルホニル基又はアリールスルホニル基で
ある請求項3記載の製造方法。 - 【請求項5】 請求項3記載の製造方法に従って得られ
るシキミ酸前駆体(B)を酸又は塩基の存在下で脱保護
することを特徴とする(−)−シキミ酸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17484597A JPH1121267A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | (−)−シキミ酸又はその前駆体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17484597A JPH1121267A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | (−)−シキミ酸又はその前駆体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1121267A true JPH1121267A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=15985665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17484597A Pending JPH1121267A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | (−)−シキミ酸又はその前駆体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1121267A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0957078A1 (en) * | 1998-05-13 | 1999-11-17 | F. Hoffmann-La Roche Ag | Process for the preparation of shikimic acid and its derivatives |
WO2014208753A1 (ja) * | 2013-06-28 | 2014-12-31 | 富士フイルム株式会社 | シキミ酸誘導体の製造法および中間体 |
CN106518648A (zh) * | 2016-10-27 | 2017-03-22 | 四川大学 | 一种2‑羟基奎尼酸的合成方法 |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP17484597A patent/JPH1121267A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0957078A1 (en) * | 1998-05-13 | 1999-11-17 | F. Hoffmann-La Roche Ag | Process for the preparation of shikimic acid and its derivatives |
WO2014208753A1 (ja) * | 2013-06-28 | 2014-12-31 | 富士フイルム株式会社 | シキミ酸誘導体の製造法および中間体 |
JP6072247B2 (ja) * | 2013-06-28 | 2017-02-01 | 富士フイルム株式会社 | シキミ酸誘導体の製造法および中間体 |
CN106518648A (zh) * | 2016-10-27 | 2017-03-22 | 四川大学 | 一种2‑羟基奎尼酸的合成方法 |
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