JPH11349153A

JPH11349153A - プリンタの給紙装置

Info

Publication number: JPH11349153A
Application number: JP16363698A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Sato; 広志佐藤
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 1998-06-11
Filing date: 1998-06-11
Publication date: 1999-12-21

Abstract

(57)【要約】【課題】用紙圧接板の戻り動作を適正に行なうことが
でき、用紙圧接板の衝突音の発生を確実に防止するこ
と。【解決手段】プリンタに複数枚の記録用紙を積層して
収納する用紙圧接板２を設け、この用紙圧接板２に収納
された記録用紙に対して当接可能とされこの記録用紙を
１枚ずつ給紙する給紙ローラ４を回転駆動自在に配設
し、前記給紙ローラ４により前記記録用紙が給紙された
後に、前記用紙圧接板２の前記給紙ローラ４に対する圧
接を解除するカムレバー５を配設し、前記カムレバー５
に負荷を付与する負荷用アーム７を配設したことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はプリンタの給紙装置
に係り、特に、複数枚の用紙を１枚ずつ適正に自動給紙
することのできるプリンタの給紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、コンピュータ、ワードプロセッ
サ、ファクシミリ等の出力装置として熱転写プリンタ、
ページプリンタ等の各種のプリンタが用いられている。

【０００３】そして、このような従来のプリンタにおい
ては、用紙圧接板の上に複数枚の記録用紙を積層して収
納し、これら記録用紙に給紙ローラを圧接させた状態
で、この給紙ローラを回転駆動させることにより、最上
位の記録用紙から１枚ずつ給紙するとともに、この記録
用紙を紙送りローラにより所定の記録位置に搬送するこ
とが行なわれている。

【０００４】そして、前記記録用紙は、給紙ローラによ
り給紙された後に、紙送りローラに引渡されるようにな
っており、この紙送りローラにより引渡された後は、給
紙ローラの駆動を停止するとともに、前記用紙圧接板と
給紙ローラとを離間させて、紙送りローラのみにより記
録用紙の搬送を行なうようになっていた。これにより、
給紙ローラおよび用紙圧接板の負荷が記録用紙に加わる
ことを防止して、適正な紙送りを行なうことができるよ
うになっている。

【０００５】この場合に、用紙圧接板を給紙ローラから
離間させる手段として、例えば、給紙ローラと一体に回
転駆動されるカムレバーを配設し、このカムレバーの回
転により用紙圧接板を押動することにより、用紙圧接板
を給紙ローラから離間させ、用紙圧接板の給紙ローラに
対する圧接を解除させるようにしたものがある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の給紙装置においては、カムレバーにより用紙圧
接板を給紙ローラから離間させるようにしているので、
カムレバーが回転してカムレバーが用紙圧接板から外れ
て用紙圧接板が戻ろうとする際に、本来ならば、カムレ
バーのカム形状に沿って用紙圧接板が戻り動作されるも
のが、用紙圧接板の戻り力により、カムレバーをその回
転方向に押動してしまい、カムレバーのカム形状に沿わ
ずに用紙圧接板が急激に戻り動作されてしまうという問
題を有している。その結果、用紙圧接板の急激な戻り動
作により、用紙圧接板が衝突する衝突音が生じてしまう
という問題を有している。

【０００７】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
で、用紙圧接板の戻り動作を適正に行なうことができ、
用紙圧接板の衝突音の発生を確実に防止することのでき
るプリンタの給紙装置を提供することを目的とするもの
である。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項１に記載の発明に係るプリンタの給紙装置は、プ
リンタに複数枚の記録用紙を積層して収納する用紙圧接
板を設け、この用紙圧接板に収納された記録用紙に対し
て当接可能とされこの記録用紙を１枚ずつ給紙する給紙
ローラを回転駆動自在に配設し、前記給紙ローラにより
前記記録用紙が給紙された後に、前記用紙圧接板の前記
給紙ローラに対する圧接を解除するカム機構を配設し、
前記カム機構に負荷を付与する負荷部材を配設したこと
を特徴とするものである。

【０００９】この請求項１に記載の発明によれば、給紙
ローラを回転駆動させることにより、用紙圧接板の最上
位に位置する記録用紙が１枚ずつ取り出した後、カム機
構により、用紙圧接板の前記給紙ローラに対する圧接を
解除するようになっており、カム機構が用紙圧接板から
外れて用紙圧接板が戻り動作を行なう際に、負荷部材に
よりカム機構に対して負荷を付与するようにしているの
で、カム機構の急激な動作を防止することができ、用紙
圧接板を前記カム機構のカム形状に沿って確実に戻り動
作させることができる。その結果、用紙圧接板の急激な
戻り動作を防止することができ、用紙圧接板の急激な戻
り動作による衝突音を確実に防止することができる。

【００１０】また、請求項２に記載の発明は、請求項１
において、前記カム機構を前記給紙ローラと一体に回転
駆動されるカムレバーとし、前記負荷部材にこのカムレ
バーが前記用紙圧接板から外れたときに前記カムレバー
の先端部を受入れる負荷用面を形成し、この負荷用面を
前記用紙圧接板から離隔するにつれて前記カムレバーの
軸からの半径が徐々に小さくなるような弧状に形成した
ことを特徴とするものである。

【００１１】この請求項２に記載の発明によれば、カム
レバーの回転動作により用紙圧接板を給紙ローラから離
隔動作させて用紙圧接板の圧接を解除するようになって
おり、カムレバーが用紙圧接板から外れたときにカムレ
バーの先端部が負荷用面に移行し、この負荷用面が用紙
圧接板から離隔するにつれて前記カムレバーの軸からか
らの半径が徐々に小さくなるような弧状に形成されてい
るので、カムレバーに対してその回転方向と逆方向の負
荷が加えられることになる。そのため、カムレバーの急
激な回転を確実に防止して、用紙圧接板を前記カムレバ
ーのカム形状に沿って確実に戻り動作させることができ
る。その結果、用紙圧接板の急激な戻り動作を防止し
て、用紙圧接板の急激な戻り動作による衝突音を確実に
防止することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図１から図４を参照して説明する。

【００１３】図１は本発明に係る紙送り機構を適用した
プリンタの実施の一形態を示したもので、プリンタフレ
ーム１には、用紙圧接板２がその後端部を中心として上
下方向に揺動自在に配設されており、この用紙圧接板２
の上面には、複数枚の記録用紙（図示せず）が積層して
載置されるようになされている。また、前記用紙圧接板
２の下面側には、用紙圧接用ばね（図示せず）が取付け
られており、前記用紙圧接板２は、前記用紙圧接用ばね
の付勢力により、常に上方に付勢されている。

【００１４】また、前記用紙圧接板２の先端部上方近傍
には、前記プリンタフレーム１の幅方向に延在し両端部
が前記プリンタフレーム１の両側に支持された給紙ロー
ラ駆動軸３が配設されており、この給紙ローラ駆動軸３
には、平面形状ほぼＤ字状を有する複数（図においては
１つのみを示す）の給紙ローラ４が軸方向に所定間隔を
有するように取付けられている。そして、前記用紙圧接
板２に積層載置された記録用紙のうち最上位に位置する
記録用紙が前記給紙ローラ４に圧接されるようになって
おり、図示しない駆動装置により前記給紙ローラ駆動軸
３を回転駆動して給紙ローラ４を回転駆動させることに
より、前記用紙圧接板２に積層載置された記録用紙を１
枚ずつ取り出すようになされている。

【００１５】また、図２から図４に示すように、前記給
紙ローラ駆動軸３の一端部には、この給紙ローラ駆動軸
３の回転とともに回転駆動される解除機構としてのカム
レバー５が取付けられており、前記用紙圧接板２の先端
部一側には、前記カムレバー５の先端部を受入れるカム
受け突部６が一体に形成されている。

【００１６】前記給紙ローラ駆動軸３の下方であって前
記プリンタフレーム１の両側には、一対の負荷用アーム
７が基端部を中心として上下に揺動自在に配設されてお
り、これら各負荷用アーム７の下側には、この負荷用ア
ーム７を上方に付勢する負荷用ばね８が取付けられてい
る。また、前記各負荷用アーム７の先端部上面には、前
記カムレバー５の先端部を受入れる負荷用面９が形成さ
れており、この負荷用面９のカム受け突部６側は、カム
受け突部６とほぼ面一となるように形成されるととも
に、このカム受け突部６から離隔するにつれて前記給紙
ローラ駆動軸３からの半径が徐々に小さくなるような弧
状に形成されている。

【００１７】さらに、前記給紙ローラ４の用紙搬送方向
下流側には、この給紙ローラ４から給紙される記録用紙
を搬送する図示しない紙送りローラが配設されており、
この紙送りローラの用紙搬送方向下流側には、記録位置
を構成するプラテンと、このプラテンに沿って往復移動
自在とされたキャリッジと、このキャリッジに搭載され
インクリボンを介してプラテンに対して接離自在とされ
たサーマルヘッドと（いずれも図示せず）がそれぞれ配
設されるようになっている。

【００１８】次に、前述した構成からなる本実施形態の
作用について説明する。

【００１９】まず、用紙圧接板２の上面に記録用紙を複
数枚積層して載置する。この状態で、前記用紙圧接板２
が用紙圧接用ばねの付勢力により上方に付勢されている
ので、前記用紙圧接板２に積層載置された最上位に位置
する記録用紙の先端部が前記給紙ローラ４に圧接された
状態に保持されている。

【００２０】そして、図示しない駆動装置により前記給
紙ローラ駆動軸３を回転駆動して給紙ローラ４を回転駆
動させることにより、前記用紙圧接板２の最上位に位置
する記録用紙が１枚ずつ取り出される。

【００２１】そして、さらに、給紙ローラ４の回転駆動
により、記録用紙の先端部が紙送りローラまで搬送され
ると、図２に示すように、給紙ローラ駆動軸３の回転に
伴って回転されるカムレバー５の先端部がカム受け突部
６に乗り上げ、カム受け突部６を下方に押し下げる。こ
れにより、用紙圧接板２が用紙圧接用ばねの付勢力に抗
して下方に揺動され、この用紙圧接板２の下方への揺動
により、記録用紙と給紙ローラ４との圧接が解除され
る。

【００２２】その後、記録用紙は、紙送りローラを回転
駆動させることにより、プラテンとサーマルヘッドとの
間に搬送され、この状態で、サーマルヘッドをインクリ
ボンおよび記録用紙を介してプラテンに圧接させて、キ
ャリッジをプラテンに沿って移動させながら、所望の記
録信号に基づいてサーマルヘッドの発熱素子を選択的に
駆動させることにより、前記記録用紙に所望の記録を行
なうものである。

【００２３】そして、紙送りローラを用紙の搬送方向に
回転させることにより、記録に必要な改行動作に伴う紙
送りを繰り返す。このとき、本実施形態においては、記
録用紙に対する記録時には、給紙ローラ４と用紙圧接板
２とを離隔した状態に保持するようにしているので、前
記記録用紙の紙送り動作を行なう際に、記録用紙に対す
る給紙ローラ４の負荷を除去することができ、正確な改
行動作を行なうことができるものである。

【００２４】また、フルカラーによる記録を行なう場合
には、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の各色のインクを用いてそれぞれ重ねて記録を行なうも
のであるが、この場合には、例えば、イエローのインク
による記録が終了した後、紙送りローラを逆方向に回転
駆動して記録用紙をバックフィードし、マゼンタのイン
クによる記録を行なうようになっている。この動作を各
色毎に繰り返し行なうことにより、フルカラーによる記
録を行なうものである。この場合においても、給紙ロー
ラ４と用紙圧接板２とが離隔した状態に保持されている
ので、前記記録用紙のバックフィードを行なう場合で
も、給紙ローラ４が邪魔にならず、適正なバックフィー
ドを行なうことができるものである。

【００２５】そして、記録用紙への記録が完了したら、
記録用紙の排紙を行ない、１枚の用紙に対する記録動作
がすべて終了する。

【００２６】続いて、次の記録用紙に対する記録を行な
う場合には、給紙ローラ４と用紙圧接板２とが離隔した
状態から、図示しない駆動装置により前記給紙ローラ駆
動軸３を回転駆動して給紙ローラ４を回転駆動させるこ
とにより、カムレバー５の先端部がカム受け突部６から
外れ、カム受け突部６に対する下方への押し下げ力が解
除される。この場合に、本実施形態においては、図３に
示すように、カムレバー５の回転動作により、カムレバ
ー５の先端部は、カム受け突部６から負荷用アーム７の
負荷用面９に移行し、この負荷用面９がカム受け突部６
から離隔するにつれて前記給紙ローラ駆動軸３からの半
径が徐々に小さくなるような弧状に形成されているの
で、負荷用ばね８の付勢力により、カムレバー５に対し
てその回転中心方向であってその回転方向と逆方向の負
荷が加えられることになる。そのため、用紙圧接用ばね
の付勢力によりカムレバー５の側面のカム形状に沿って
用紙圧接板２が戻ろうとする際に、用紙圧接板２がカム
レバー５の側面を押圧して前記カムレバー５に対して回
転方向の力が加わったとしても、前記負荷用面９により
付与されるカムレバー５の回転方向と逆方向の力が加わ
るので、図４に示すように、カムレバー５の急激な回転
を確実に防止して、用紙圧接板２を前記カムレバー５の
カム形状に沿って確実に戻り動作させることができる。
その結果、用紙圧接板２が圧接用ばねの付勢力により急
激に戻ってしまうことがなく、用紙圧接板２の急激な戻
り動作による衝突音を確実に防止することができる。

【００２７】その後、前記動作を繰り返すことにより、
記録用紙に所望の記録を行なうようになっている。

【００２８】したがって、本実施形態においては、記録
用紙が給紙された後に、給紙ローラ４と用紙圧接板２と
を離隔した状態に保持するようにしているので、記録用
紙の紙送り動作を行なう際に、記録用紙に対する給紙ロ
ーラ４の負荷を除去することができ、正確な改行動作お
よび適正なバックフィード等を行なうことができ、その
結果、適正な記録を行なうことができる。また、カムレ
バー５がカム受け突部６から外れた際に、負荷用アーム
７の負荷用面９に移行し、この負荷用面９により、カム
レバー５に対してその回転中心方向であってその回転方
向と逆方向の負荷が加えられるようにしているので、用
紙圧接板２が戻ろうとする際に、カムレバー５の急激な
回転を確実に防止して、用紙圧接板２を前記カムレバー
５のカム形状に沿って確実に戻り動作させることがで
き、その結果、用紙圧接板２の急激な戻り動作を防止し
て、用紙圧接板２の急激な戻り動作による衝突音を確実
に防止することができる。

【００２９】なお、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
できる。

【００３０】

【発明の効果】以上述べたように請求項１に記載の発明
に係るプリンタの給紙装置は、用紙圧接板が戻り動作を
行なう際に、負荷部材によりカム機構に対して負荷を付
与するようにしているので、カム機構の急激な動作を防
止することができ、用紙圧接板を前記カム機構のカム形
状に沿って確実に戻り動作させることができ、その結
果、用紙圧接板の急激な戻り動作を防止することがで
き、用紙圧接板の急激な戻り動作による衝突音を確実に
防止することができる。

【００３１】また、請求項２に記載の発明は、カムレバ
ーが用紙圧接板から外れたときにカムレバーの先端部が
負荷用面に移行し、この負荷用面によりカムレバーに対
してその回転方向と逆方向の負荷が加えられるようにし
ているので、カムレバーの急激な回転を確実に防止し
て、用紙圧接板を前記カムレバーのカム形状に沿って確
実に戻り動作させることができ、その結果、用紙圧接板
の急激な戻り動作を防止して、用紙圧接板の急激な戻り
動作による衝突音を確実に防止することができる等の効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るプリンタの給紙装置の実施の一
形態を示す概略斜視図

【図２】本発明のプリンタの給紙装置の用紙圧接板の
離隔状態を示す側面図

【図３】本発明のプリンタの給紙装置の用紙圧接板の
戻り動作直後の状態を示す側面図

【図４】本発明のプリンタの給紙装置の用紙圧接板の
戻り動作終了状態を示す側面図

【符号の説明】

２用紙圧接板４給紙ローラ５カムレバー６カム受け突部７負荷用アーム９負荷用面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プリンタに複数枚の記録用紙を積層して
収納する用紙圧接板を設け、この用紙圧接板に収納され
た記録用紙に対して当接可能とされこの記録用紙を１枚
ずつ給紙する給紙ローラを回転駆動自在に配設してなる
プリンタの給紙装置であって、前記給紙ローラにより前
記記録用紙が給紙された後に、前記用紙圧接板の前記給
紙ローラに対する圧接を解除するカム機構を配設し、前
記カム機構に負荷を付与する負荷部材を配設したことを
特徴とするプリンタの給紙装置。
【請求項２】前記カム機構を前記給紙ローラと一体に
回転駆動されるカムレバーとし、前記負荷部材にこのカ
ムレバーが用紙圧接板から外れたときに前記カムレバー
の先端部を受入れる負荷用面を形成し、この負荷用面を
前記用紙圧接板から離隔するにつれて前記カムレバーの
軸からの半径が徐々に小さくなるような弧状に形成した
ことを特徴とする請求項１に記載のプリンタの給紙装
置。