JPH11349083A - ディスクカートリッジの収納ケース - Google Patents

ディスクカートリッジの収納ケース

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JPH11349083A
JPH11349083A JP15965398A JP15965398A JPH11349083A JP H11349083 A JPH11349083 A JP H11349083A JP 15965398 A JP15965398 A JP 15965398A JP 15965398 A JP15965398 A JP 15965398A JP H11349083 A JPH11349083 A JP H11349083A
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JP
Japan
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storage case
frames
engagement
disk cartridge
cover plates
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JP15965398A
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English (en)
Inventor
Koji Funato
孝次 船渡
Shuichi Kikuchi
修一 菊地
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクカートリッジの確実な保護を図り、
挿脱の操作性の向上を図り、さらに、自在なデザインで
構成でき、安価に提供することを可能とする。 【解決手段】 相対向する第1及び第2の枠体と、上記
第1及び第2の枠部間に相対向して挿入配設される第1
及び第2の覆板とこの第1及び第2の覆板の基端部側を
連結する連結片とにより一体に形成されたカバー体と、
上記第1及び第2の枠体の相対向する面に、上記第1及
び第2の枠体の基端部側を開放し、上記枠部の長手方向
に亘って互いに平行に形成され、上記第1及び第2の枠
体の先端側に挿入規制部が設けられて上記第1及び第2
の枠体の相対向する面に一対ずつ形成された第1及び第
2の挿入溝と、上記第1及び第2の覆板の相対向する両
側に設けられ上記第1及び第2の挿入溝にそれぞれ挿入
係合される挿入代と上記第1及び第2の枠体との間に設
けられた相対係合する係合突起と係合孔とからなる係合
手段と、上記第1及び第2の枠体の相対向する面に設け
られたカートリッジ保持部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや磁気
ディスク等の情報信号の記録媒体として用いられるディ
スクを収納したディスクカートリッジを収納するディス
クカートリッジの収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録媒体として用いられるディス
クを収納したディスクカートリッジを、ディスク記録及
び/又は再生装置に装着されない保管時に収納しておく
ディスクカートリッジの収納装置が用いられている。
【0003】ディスクを収納したディスクカートリッジ
には、ディスクの信号記録領域の一部を外方に臨ませる
記録及び/又は再生用の開口部が設けられている。ディ
スクカートリッジには、保管時に開口部を介して、カー
トリッジ内に塵埃が侵入したり、開口部を介して異物が
侵入するなどして収納したディスクが損傷されることを
防止するため、開口部を閉塞するシャッタが設けられて
いる。
【0004】ディスクカートリッジの保管時に不用意に
シャッタが操作され、記録及び/又は再生用の開口部が
開放されると、塵埃やその他の異物の侵入を防止ること
ができなくなる。
【0005】そこで、保管時に不用意にシャッタが操作
されて記録及び/又は再生用の開口部が開放されること
を防止し、さらに、落下等によって大きな衝撃を受ける
ことを防止するため、ディスクカートリッジを収納する
収納ケースが用いられている。
【0006】この種の収納ケースとして、本願出願人
は、特開平5−42986号公報に開示するようなもの
を提案してる。この公報に記載される収納ケースは、合
成樹脂シート等のシート材を袋状に折り込んで形成した
ものであり、十分な機械的な強度を保証することが困難
であり、落下等による大きな衝撃が加えられると収納し
たディスクカートリッジに衝撃が加えられ損傷を受けて
しまうおそれがある。
【0007】シート材を折り込んで形成した収納ケース
は、シート材の曲げ加工を高精度に行うことが困難であ
り、ディスクカートリッジを確実に収納保持することが
できず、収納したディスクカートリッジを落下させてし
まうおそれもある。
【0008】このような問題点を解消し、確実にディス
クカートリッジを収納し、ディスクカートリッジの確実
な保護を図るため、本願出願人は、特開平5ー2787
72号公報に開示するようなディスクカートリッジの収
納ケースを提案している。この公報に記載される収納ケ
ースは、矩形状をなす底板の3辺に立ち上がり周壁を形
成したケース本体の底板と対向して天板を取り付け、一
側面にディスクカートリッジ装脱用の開口部が形成され
るように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−27877
2号公報に記載される収納ケースは、ケース本体及び天
板を十分に機械的な強度を保証することができる材料を
用いることができ、収納するディスクカートリッジの確
実な保護を図ることができる。この公報に記載される収
納ケースにあっては、耐衝撃性を高めるため、ケース本
体を耐衝撃性の高いABS(アクリロニトリルブタジエ
ンスチレン)樹脂やHi−PS(ハイインパクトポリス
チレン)樹脂により形成したものが提供されている。こ
れらの合成樹脂は、一般に不透明であるので、ケース全
体をこれら合成樹脂により形成すると、内部を透視する
ことができなくなり、収納したディスクカートリッジの
種類を容易に判別することが困難となる。
【0010】このような問題点を解決するため、耐衝撃
性を保証しながらため、内部を透視可能とするため、天
板を透明なPS(ポリスチレン)樹脂やAS(アクリロ
ニトリルスチレン)樹脂により形成したものが提案され
ている。
【0011】このように天板のみを透明な材料により形
成しても、収納したディスクカートリッジの上下面を透
視することができないため、収納したディスクカートリ
ッジを十分に確認することが困難である。
【0012】収納したディスクカートリッジをいずれの
方向からも確認し得るように、ケース本体も等を透明な
PS樹脂やAS樹脂により形成したものも提案されてい
る。ケース全体を透明なPS樹脂やAS樹脂により形成
したものにあっては、十分な耐衝撃性を得ることができ
なくなり、落下等により衝撃が加えられた場合に容易に
破損し、収納したディスクカートリッジの確実な保護が
図れなくなる。
【0013】耐衝撃性を保証しながら収納したディスク
カートリッジをいずれの方向からも確認し得るように、
ケース本体及び天板を耐衝撃性に優れ透明な材料である
PC(ポリカーボネイト)樹脂や透明なABS樹脂によ
り形成したものが提案されている。ここら樹脂は、高価
であるので、材料コストが大幅に上がり製造コストが著
しく高くなってしまう。
【0014】上述のように従来提案されているディスク
カートリッジの収納ケースは、ディスクカートリッジの
確実な保護を図りながら、収納したディスクカートリッ
ジの確認を容易に行うことを可能とするためには、用い
る材料に制約を受けてしまう。また、用いる材料に制約
を受けることから、自在なデザインの収納ケースを構成
することが困難である。
【0015】本発明は、収納するディスクカートリッジ
の確実な保護を図ることができ、自在なデザインで構成
でき、更に操作性がよく、安価に提供することができる
ディスクカートリッジの収納ケースを提供することを目
的に提案されたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスクカ
ートリッジの収納ケースは、上述したような目的を達成
するため、相対向する第1及び第2の枠体と、上記第1
及び第2の枠体間に相対向して挿入配設される第1及び
第2の覆板とこの第1及び第2の覆板の基端部側を連結
する連結片とにより一体に形成されたカバー体と、上記
第1及び第2の枠体の相対向する面に、上記第1及び第
2の枠体の基端部側を開放し、上記枠部の長手方向に亘
って互いに平行に形成され、上記第1及び第2の枠体の
先端側に挿入規制部が設けられて上記第1及び第2の枠
体の相対向する面に一対ずつ形成された第1及び第2の
挿入溝と、上記第1及び第2の覆板の相対向する両側に
設けられ上記第1及び第2の挿入溝にそれぞれ挿入係合
される挿入代と上記第1及び第2の枠体との間に設けら
れた相対係合する係合突起と係合孔とからなる係合手段
と、上記第1及び第2の枠体の相対向する面に設けられ
たカートリッジ保持部とを備え、上記第1及び第2の覆
板は、相対向する両側の挿入代を上記第1及び第2の挿
入溝に挿入端側から挿入し、上記挿入代と上記第1及び
第2の枠体との間に設けた係合手段を相対係合させて上
記第1及び第2の枠体間に取り付けられてなることを特
徴とするものである。
【0017】そして、上記相対向する第1及び第2の枠
体と、上記第1及び第2の枠部間に相対向して挿入配設
される第1及び第2の覆板とこの第1及び第2の覆板の
基端部側を連結する連結片とにより一体に形成されたカ
バー体とを備えることから、第1及び第2の枠体及びカ
バー体をそれぞれ最も適した材料により形成することが
できる。
【0018】このとき、第1及び第2の枠体は、カバー
体に比し耐衝撃性に優れた合成樹脂により形成されると
ともに、このカバー体を光透過性を有する合成樹脂によ
り形成することができる。
【0019】上記カバー体を構成する第1及び第2の覆
板は、相対向する両側に設けた挿入代を第1及び第2の
枠体の相対向する面に一対ずつ形成された第1及び第2
の挿入溝に挿入端側から挿入し、挿入代と第1及び第2
の枠部との間に設けた係合手段を相対係合させて枠体に
取り付けられるので、組み立てが容易となる。
【0020】上述のように枠体に取り付けられて収納ケ
ースを構成するカバー体は、その第1及び第2及び覆板
の基端部側の連結片が、上記第1及び第2の覆板が上記
第1及び第2の枠体間に挿入されたときに位置決めされ
て背面壁として構成される。
【0021】第1及び第2の覆板の挿入代と第1及び第
2の枠体との間に設けられる係合手段を構成する係合突
起は挿入代側に設けられ、第1及び第2の覆板の挿入方
向側の先端側に、係合孔への係合をガイドする第1の係
合ガイド部が形成され、第1及び第2の覆板の挿入方向
と対向する基端部側に、第1の抜け止め防止壁が形成さ
れていることにより、第1及び第2の覆板の枠体に対す
る容易な挿入操作ができ、且つ第1及び第2の枠体から
のカバー体の抜け止めが図られる。
【0022】更に、挿入代側に設けられた係合突起は、
挿入代の第1及び第2の覆板の外方側の平面と平行な面
側に設けられ、第1及び第2の枠体側の係合孔は、第1
及び第2の挿入溝を構成する外方側の平面壁に設けら
れ、係合突起の第1及び第2の覆板の側方側に位置し
て、カバー体の第1及び第2の覆板の第1及び第2の枠
体への挿入方向と直交する方向の係合孔との相対係合を
ガイドする第2の係合ガイド部が設けられ、第2の係合
ガイド部が形成された側と対向する側に第2の抜け止め
防止壁が形成されたことにより、第1及び第2の枠体が
互いに離間する方向に撓み変形されたときに、容易に係
合突起と係合孔の相対係合が図られ、且つ第1及び第2
の枠体の互いに離間する方向の撓みを規制することがで
きる。
【0023】挿入代を上記カバー体の第1及び第2の覆
板の外方側の平面に段差部を設けることによって第1及
び第2の覆板の厚さより薄く形成することにより、第1
及び第2の覆板と枠体間に大きな段差を発生させること
なく取り付けることができる。
【0024】第1及び第2の枠体の相対向する面には、
第1及び第2の枠部の長手方向に亘って収納ケースに収
納されるディスクカートリッジの相対向する両側を保持
するカートリッジ保持溝が形成され、このカートリッジ
保持溝内に位置してカートリッジ保持部が設けられるこ
とにより、ディスクカートリッジを第1及び第2の覆板
に接触させることなく収納でき、第1及び第2の覆板と
ディスクカートリッジとの間に印刷物収納空間を構成で
きる。さらに、カートリッジ保持溝内に逃げ溝を設けた
ことにより、収納するディスクカートリッジの上下ハー
フの組み付け誤差により生じるいわゆるパーティング面
との接触を回避できる。
【0025】第1及び第2の枠体の外方側の側面には、
第1及び第2の枠部の長手方向に亘って収納装置側の支
持手段の係合を可能となす支持手段挿入溝が形成される
ことにより、多段状に収納部を形成した収納装置に整列
して収納することができる。
【0026】更に、カートリッジ保持部が、第1及び第
2の枠体の側壁の一部に相対向する方向に膨出する膨出
部を設けることによって形成され、この膨出部の反対側
に形成された凹部を収納装置側に設けられる係合保持部
の係合部として用いることにより、収納装置からの脱落
を防止して収納することができる。
【0027】更にまた、カバー体の連結片の外側面側に
は、ラベル貼着部が設けられることにより、収納される
ディスクカートリッジの内容を表示させることができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るディスクカー
トリッジの収納ケースを図面を参照して具体的に説明す
る。
【0029】本発明に係る収納ケースは、光ディスクや
光磁気ディスク等の情報信号の記録媒体となるディスク
を収納したディスクカートリッジを収納するものであ
る。
【0030】以下に示す収納ケースに収納されるディス
クカートリッジ1は、合成樹脂により形成された上下一
対のハーフ2,3を突き合わせ結合して形成したカート
リッジ本体4内に光ディスク5を収納している。カート
リッジ本体4の上下面には、光ディスク5の信号記録領
域を径方向に亘って外方に臨ませる記録及び/又は再生
用の開口部6が設けられている。
【0031】カートリッジ本体4には、開口部6を開閉
する断面コ字状をなすシャッタ7が前面側から嵌合する
ように取り付けられている。このシャッタ7は、カート
リッジ本体4の前面側に移動可能に取り付けられたスラ
イダ8に取り付けられることによって開口部6を開閉す
る図1中矢印A方向及び矢印B方向に移動可能となされ
ている。シャッタ7は、カートリッジ本体4内に配設さ
れたねじりコイルバネ9によって常時開口部6を閉塞す
る図1中矢印B方向に付勢されているが、ねじりコイル
バネ9の付勢力に抗して開口部6を開放する図1中矢印
A方向に移動可能である。したがって、シャッタ7は、
ねじりコイルバネ9の付勢力に抗して図1中矢印A方向
に移動させる力が加えられると、開口部6を開放させる
方向に移動されてしまう。
【0032】カートリッジ本体4のシャッタ7が取り付
けられた前面側の両側には、このディスクカートリッジ
1をディスク記録及び/又は再生装置に装着する際等に
用いられるカートリッジローディング用の係合凹部10
が設けられている。この係合凹部10は、図1に示すよ
うに、上ハーフ2側を閉塞され下ハーフ3側から側面側
を開放して形成されている。
【0033】このように構成されたディスクカートリッ
ジ1を収納する本発明に係る収納ケースKは、図2及び
図3に示すように、相対向し互いに平行に配置される第
1及び第2の枠体12,13と、この第1及び第2の枠
体12,13間に相対向して挿入配設されて第1及び第
2の枠体12,13を連結する第1及び第2の覆板1
6,17とこの第1及び第2の覆板16,17の基端部
側を連結する連結片15とにより一体に形成されたカバ
ー体11とから構成される。
【0034】上記第1及び第2の枠体12,13の相対
向する各内側面には、図3及び図4に示すように、第1
及び第2の覆板16,17の相対向する両側に形成した
挿入代18,19が挿入係合される第1及び第2の挿入
溝21,22が穿設されている。第1及び第2の挿入溝
21,22は、第1及び第2の枠体12,13の基端部
側から先端部側に亘る長手方向のほぼ全長に亘って互い
に平行に形成されている。これら第1及び第2の挿入溝
21,22は、図4に示すように、第1及び第2の枠体
12,13の基端部側を開放し先端部側を閉塞して形成
され、基端部側の開放端を挿入代18,19の挿入端と
なし、閉塞された先端部を挿入代18,19の挿入位置
を規制する挿入位置規制部23,24としている。
【0035】更に、第1及び第2の枠体12,13の相
対向する各内側面には、図4及び図6に示すように、当
該収納ケースKに収納されるディスクカートリッジ1の
相対向する両側が挿入され、このディスクカートリッジ
1を保持するカートリッジ保持溝25が設けられてい
る。これらカートリッジ保持溝25は、第1及び第2の
溝部21,22間に位置して、第1及び第2の枠体1
2,13の先端部側から基端部側に亘る長手方向のほぼ
全長に亘って形成されている。カートリッジ保持溝25
は、図5に示すように、第1及び第2の枠体12,13
の先端部を開放し、基端部側を閉塞して形成され、先端
部側の開放端をディスクカートリッジ1の挿入端とし、
閉塞された基端部側の閉塞端をディスクカートリッジ1
の挿入位置規制部26としている。
【0036】なお、ディスクカートリッジ1の挿入端と
なる上記カートリッジ保持溝25の開放端側にはディス
クカートリッジ1の幅方向に対する案内傾斜面25aが
設けられており、ディスクカートリッジを呼び込みやす
くなしている。
【0037】また、このカートリッジ保持溝25の幅方
向の略中央に長手方向にわたって逃げ溝25bが設けら
れている。この逃げ溝25bは、収納するディスクカー
トリッジ1の上下ハーフ2,3の当接縁において組み付
け誤差により生じるいわゆるパーティング面4aがカー
トリッジ保持溝25のカートリッジ摺動面に当接しない
ようにするためのものである。これにより、この収納ケ
ースKにディスクカートリッジ1を収納し又は取り出す
際に、さらには収納時における振動が生じた場合であっ
ても、このディスクカートリッジ1のパーディング面4
aがカートリッジ保持溝25のカードリッジ摺動面に接
触することがなく、このパーディング面4aによるカー
トリッジ摺動面の削り取りを防ぎ、削り粉等の発生を防
止できる。
【0038】上記第1及び第2の枠体12,13の基端
部側には、図3乃至図5に示すように、後述するカバー
体11の連結片15の両側側の内面が当接しカバー体1
1の位置規制を行う突出部14が設けられている。そし
て、この突出部14は、図4及び図5に示すように、第
1及び第2の枠体12,13の基端縁側から連結片15
の厚みよりも僅かに大きい段差45を有する位置に設け
られている。
【0039】第1及び第2の枠体12,13の基端部側
近傍には、図5に示すように、当該収納ケースKに収納
されるディスクカートリッジ1の相対向する両側に設け
た係合凹部10,10に相対係合してディスクカートリ
ッジ1の脱落を防止するためのカートリッジ保持部2
7,27が設けられている。これらカートリッジ保持部
27は、図2、図5及び図6に示すように、カートリッ
ジ保持溝25内に膨出するように形成されている。
【0040】カートリッジ保持部27は、図5及び図6
に示すように、第1及び第2の枠体12,13の一部に
抜き穴28を形成することによって、ディスクカートリ
ッジ1のカートリッジ保持溝25に対する装脱方向の両
側のみを第1及び第2の枠体12,13に連結して第1
及び第2の枠体12,13と一体に形成される。カート
リッジ保持部27の中央部には、最もカートリッジ保持
溝25内に突出する係合突部27aが設けられている。
このように構成されたカートリッジ保持部27は、ディ
スクカートリッジ1の係合凹部10と係合突部27aが
係脱する際、係合凹部10内に出没するディスクカート
リッジ1の装脱方向と直交する図5中矢印C方向に容易
に変位することができる。また、係合突部27aの両側
には、図5に示すように、ディスクカートリッジ1の装
脱方向に傾斜する係合ガイド面27b,27cが形成さ
れている。これら係合ガイド面27b,27cは、ディ
スクカートリッジ1の係合凹部10と係合突部27aと
が容易に係脱するようにガイドする。
【0041】また、カートリッジ保持部27は、図4及
び図6に示すように、カートリッジ保持溝25の幅方向
のほぼ中央に位置して設けられる。このとき、カートリ
ッジ保持部27は、図9に示すように、カートリッジ保
持溝25の上面からカートリッジ保持部27の下面に至
る幅W3とカートリッジ保持溝25の下面からカートリ
ッジ保持部27の上面に至る幅W4がディスクカートリ
ッジ1に設けられる係合凹部10の幅W5より小さく形
成される。このようにカートリッジ保持部27を設ける
ことにより、ディスクカートリッジ1が上下面を逆にし
て収納ケースKに挿入された場合であっても、上ハーフ
2側を閉塞され下ハーフ3側から側面に亘って形成され
た係合凹部10に確実に係合させることができる。
【0042】更に、第1及び第2の枠体12,13にカ
ートリッジ保持部27を形成するとき、図6に示すよう
に、抜き穴28の幅W1に比し、カートリッジ保持部2
7の幅W5を小さくする。このように形成することによ
り、抜き穴28の側面に傾斜を設けることができ、カー
トリッジ保持部27を成形する金型にも傾斜面を設ける
ことができ、金型の強度を上げることができる。
【0043】第1及び第2の枠体12,13の外方側の
側面には、図2及び図7に示すように、当該収納ケース
Kを多段状に並列して収納する収納装置側に設けられる
係合支持片が相対係合する支持片係合溝29が形成され
ている。支持片係合溝29は、第1及び第2の枠体1
2,13の長手方向の全長に亘って形成され、第1及び
第2の枠体12,13の基端部側及び先端側の両端を開
放されている。このように両端が開放されていることに
より、収納装置に対する挿入方向に対する自在性を確保
できる。
【0044】また、この収納ケースKの背面側の一部を
構成する第1及び第2の枠体12,13の基端面12
a,13aには、収納装置側に設けられる支持突起に係
合させることができる差し込み穴30が設けられてい
る。
【0045】ところで、カートリッジ保持部27を形成
するために設けられる抜き穴28と支持片係合溝29
は、図6に示すように、第1及び第2の枠体12,13
の幅方向の中央に位置して重なるように形成されてい
る。このとき、抜き穴28の幅W1を支持片係合溝29
の幅W2より大きくすることにより、収納装置側に設け
られるケース係合保持部に係合してこの収納装置に収納
される収納ケースKの挿入位置を位置決めして脱落を防
止する係合部として用いることができる。
【0046】上記のように構成された第1及び第2の枠
体12,13に挿入保持される第1及び第2の覆板1
6,17を有するカバー体11は、図3及び図8に示す
ように、相対向する両側に第1及び第2の枠体12,1
3の第1及び第2の挿入溝21,22に挿入係合される
挿入代18,19が形成されている。これら挿入代1
8,19は、第1及び第2の覆板16,17の外方側の
平面に段差部31を設けることによって、図10及び図
11に示すように、これら覆板16,17の厚さD1
り薄い厚さD2をもって形成されている。挿入代18,
19を形成するために設けられる段差部31は、挿入代
18,19を第1及び第2の挿入溝21,22に挿入係
合させたとき、これら挿入溝21,22を構成する第1
及び第2の枠体12,13の外方側の平面に臨む平面壁
32と第1及び第2の覆板16,17の平面との間に発
生する段差を吸収若しくは調整するものである。すなわ
ち、上記第1及び第2の枠体12,13とカバー体11
を組み合わせたとき、図16に示すように、第1及び第
2の枠体12,13を構成する平面壁32の平面がカバ
ー体11の第1及び第2の覆板16,17の平面の高さ
位置よりも僅かにd1だけ高くなされている。
【0047】第1及び第2の覆板16,17の相対向す
る両側に形成された挿入代18,19の第1及び第2の
枠体12,13への挿入方向側の先端側及び挿入方向と
平行な側縁には、図11に示すように、これら挿入代1
8,19の第1及び第2の挿入溝21,22への挿入を
容易となすように傾斜面として形成された第1及び第2
の挿入ガイド部33,34が設けられている。
【0048】上記第1の挿入ガイド部33は、図8及び
図11に示すように、第1及び第2の覆板16,17の
先端縁よりやや引込んだ位置から設けられている。これ
により、このカバー体11を枠体に組み付けたとき、す
なわち第1及び第2の枠体12,13の第1及び第2の
挿入溝21,22にこの第1及び第2の挿入代18,1
9を組み付け、上記第1の挿入ガイド部33が挿入位置
規制部23,24に当接したときに、図20に示すよう
に、上記第1及び第2の枠体12,13の先端面位置が
上記第1及び第2の覆板16,17の先端面位置よりも
僅かにd2分だけ突出するようになされている。
【0049】挿入代18,19の段差部31が形成され
た面側である第1及び第2の覆板16,17の外方側に
臨む平面側に位置して、第1及び第2の枠体12,13
間に挿入された第1及び第2の覆板16,17の抜け止
めを図る係合機構を構成する複数の係合突起35が形成
されている。これら係合突起35は、挿入溝21,22
を構成する第1及び第2の枠体12,13の平面壁32
に穿設された係合孔36に相対係合されるものであっ
て、図3及び図8に示すように、第1及び第2の覆板1
6,17の第1及び第2の枠体12,13への挿入方向
に亘って複数設けられている。具体的には、図8に示す
ように、各係合突起35は、第1及び第2の覆板16,
17の挿入側の先端とほぼ中央部と基端部側の3箇所に
設けられている。
【0050】なお、係合孔36も、図3に示すように、
各係合突起35に対応して第1及び第2の枠体12,1
3の長手方向に複数設けられる。
【0051】これら係合突起35は、第1及び第2の覆
板16,17の挿入方向の先端側に、係合孔36への係
合をガイドする第1の係合ガイド部37が設けられてい
る。第1の係合ガイド部37は、図12に示すように、
第1及び第2の挿入溝21,22への挿入方向先端側か
ら基端側に向かって徐々に傾斜する傾斜面として形成さ
れている。また、係合突起35の第1の係合ガイド部3
7が設けられた側と対向する基端部側には、図12に示
すように、挿入代18,19の平面から垂直に立ち上が
り形成された第1の抜け止め防止壁38が形成されてい
る。第1の抜け止め防止壁38は、係合突起35が係合
孔36に係合したときに、係合孔36の垂直となされた
内周面と相対当接することによって、係合突起35の係
合孔36からの離脱を防止するものである。
【0052】また、係合突起35の第1及び第2の覆板
16,17の側方側に位置する面には、図13に示すよ
うに、第1及び第2の覆板16,17の第1及び第2の
枠体12,13への挿入方向と直交する方向の係合孔3
6との相対係合をガイドする第2の係合ガイド部39が
設けられている。この第2の係合ガイド部39は、係合
突起35の基端部側から先端側に向かって傾斜する傾斜
面として形成されている。係合突起35の第2の係合ガ
イド部39が形成された側と対向する側には、図13に
示すように、挿入代18,19の平面から垂直に立ち上
がり形成された第2の抜け止め防止壁40が形成されて
いる。第2の抜け止め防止壁40は、係合突起35が係
合孔36に係合したときに、係合孔36の垂直となされ
た内周面と相対当接することによって、係合突起35の
係合孔36からの離脱を防止するものである。
【0053】このように、係合突起35の第1及び第2
の挿入溝21,22への挿入方向と平行な面に第2の係
合ガイド部39及び第2の抜け止め防止壁40が設けら
れることにより、第1及び第2の枠体12,13が互い
に離間する方向に撓み変形されたときに、これら枠部1
2,13を互いに近接する方向に押圧することにより、
第2の係合ガイド部39をガイドにして容易に係合突起
35と係合孔36との相対係合が図られ、相対係合した
後は第2の抜け止め防止壁40が係合孔36の内周面に
当接しすると係合突起35の係合孔36からの離脱を防
止することができる。
【0054】また、第1及び第2の覆板16,17の基
端部側には、図9及び図10に示すように、第1及び第
2の枠体12,13にそれぞれ取り付けたとき、この収
納ケースKの背面壁となる連結片15が設けられてい
る。従って、このカバー体11は、図13示すように、
第1及び第2の覆板16,17と連結片15とにより略
断面コ字状に構成されてなる。
【0055】なお、この連結片15は、カバー体11の
第1及び第2の覆板16,17を上記第1及び第2の枠
体12,132組み付けたとき、上記第1及び第2の枠
体12,13の突出部14に当接し位置規制される。こ
のとき上記突出部14は、上述するように、第1及び第
2の基端縁側から連結片15の厚みより僅かに大きい段
差45を有する位置に設けられているので、上記図16
及び図20に示すように、第1及び第2の枠体12,1
3の基端縁が連結片15の外側面より僅かにd2分だけ
突出するようになされている。
【0056】次に、第1及び第2の覆板16,17の先
端側には、図3及び図8に示すように、円弧状に切り欠
いた切り欠き凹部51,52が設けられている。これら
切り欠き凹部51,52は、収納ケースKを構成したと
き、この収納ケースKに収納されるディスクカートリッ
ジ1の背面側の一部を外方に突出させる把持部を構成す
る。
【0057】上述のように構成された第1及び第2の枠
体12,13及びカバー体11による収納ケースKの組
み立てについて説明する。
【0058】収納ケースKを組み立てるには、図3に示
すように、カバー体11を構成する第1及び第2の覆板
16,17の両側の挿入代18,19の先端側の第1の
挿入ガイド部33を、第1及び第2の枠体12,13の
基端部側に臨まされた第1及び第2の挿入溝21,22
の開放端にそれぞれ挿入し、次いで、第1及び第2の覆
板16,17を第1及び第2の枠体12,13間に押し
込み、各挿入代18,19を第1及び第2の挿入溝2
1,22に挿入していく。
【0059】ところで、挿入代18,19には、先端側
に第1の挿入ガイド部33が設けられ、更に側方に第2
の挿入ガイド部34が形成されているので、挿入代1
8,19が密嵌して嵌合し得るように挿入代18,19
の厚さとほぼ等しい幅で形成された第1及び第2の挿入
溝21,22に挿入代18,19を容易に差し込むこと
ができる。
【0060】挿入代18,19を第1及び第2の挿入溝
21,22に挿入していくとき、係合突起35が第1及
び第2の挿入溝21,22を押し広げるように挿入され
ていくが、図14に示すように、係合突起35の先端側
に設けた傾斜面として形成された第1の係合ガイド部3
7が楔の作用をして第1及び第2の挿入溝21,22を
押し広げていくので、容易に挿入代18,19を第1及
び第2の挿入溝21,22に挿入させることができる。
【0061】挿入代18,19を第1及び第2の挿入溝
21,22に挿入させた状態で更に第1及び第2の覆板
16,17を図14中矢印X1方向の第1及び第2の枠
体12,13の先端側に挿入していくと、各係合突起3
5の先端側の第1の係合ガイド部37が各係合孔36の
開口端に臨む。更に挿入代18,19を第1及び第2の
挿入溝21,22に挿入させると、図15に示すよう
に、各係合突起35が第1の係合ガイド部37にガイド
されながらそれぞれ対応する係合孔36に係合する。こ
のとき、第1及び第2の挿入溝21,22の先端側は閉
塞された状態にあるので、挿入代18,19の更なる図
15中矢印X1方向への挿入が規制される。すなわち、
挿入代18,19は、挿入位置規制部23,23に当接
することにより図14中矢印X1方向への挿入が規制さ
れる。
【0062】第1及び第2の挿入溝21,22の先端側
は、挿入位置規制部23,24により閉塞してなるの
で、第1及び第2の枠体12,13の先端面を、図2に
示すように、平坦な面とすることができ、収納ケースK
の外観を整えることができる。
【0063】第1及び第2の覆板16,17が、各係合
突起35を各係合孔36に係合させる位置まで第1及び
第2の枠体12,13に対し挿入されると、第1及び第
2の覆版16,17の基端側に設けた連結片15の内面
が第1及び第2の枠体12,13の基端側にある突出部
14と当接し位置規制されて、この連結片15及び第1
及び第2の枠体12,13の基端縁によりこの収納ケー
スKの背面壁を構成する。
【0064】また、係合突起35は、係合孔36に係合
されたとき、図17及び図18に示すように、挿入代1
8,19の平面から垂直に立ち上がり形成された第2の
抜け止め防止壁40が係合孔36の垂直となされた内周
面に相対向するので、第1又は第2の枠体12,13に
図18中矢印Y1方向の互いに離間させるような力が加
えられた場合でも、第2の抜け止め防止壁40が係合孔
36の垂直となされた内周面に当接することにより係合
突起35の係合孔36からの離脱を防止され、カバー体
11の第1及び第2の覆板16,17を第1及び第2の
枠体12,13に確実に一体化させておくことができ
る。
【0065】また、第1及び第2の枠体12,13が図
18中矢印Y1方向の互いに離間させられ、係合突起3
5が係合孔36から外れたとしても、第1及び第2の枠
体12,13を互いに近接する方向に撓ませることによ
り、係合突起35を傾斜面として形成された第2の係合
ガイド部39をガイドにして容易に係合孔36に係合さ
せることができる。
【0066】さらに、挿入代18,19を形成するため
第1及び第2の覆板16,17の両側に形成される段差
部31の高さH1を、図16に示すように、第1及び第
2の挿入溝21,22を構成する平面壁32の厚さD3
より小さくすることにより、第1及び第2の覆板16,
17を第1及び第2の枠体12,13に取り付けて収納
ケースKを構成したとき、図2及び図18に示すよう
に、第1及び第2の覆板16,17の両側にd1分だけ
平面壁32を突出させることができる。第1及び第2の
覆板16,17の両側が突出されることにより、複数の
収納ケースKを重ね合わせ、あるいは机上等に載置した
場合に、第1及び第2の覆板16,17の表面に傷を発
生させるようなことを防止することができる。
【0067】また、平面壁32の先端側に、図6及び図
18に示すように、曲面形状をなす面取り部32aを設
けることにより、平面壁32と挿入代18,19側の段
差部31との間に隙間が発生しても、平面壁32の先端
に異物が引き掛かり変形されるようなことを防止でき、
係合突起35と係合孔36の係合状態を確実に保持でき
る。
【0068】上述のように、第1及び第2の枠体12,
13にカバー体11の第1及び第2の覆板16,17を
挿入することによって、図2に示すような、収納ケース
Kを形成することができるので、組み立てを容易に行う
ことができる。
【0069】さらに、この収納ケースKは、図16に示
すように、カバー体11の表面に対し第1及び第2の枠
体12,13の表面が収納ケースKの上下面においては
1分、前後面においてはd2分だけ高く形成されてなる
ので、この収納ケースKを机上でこすったような場合で
もカバー体11の傷つきが防止され、また、この収納ケ
ースKを誤って高所から落下させたような場合でも第1
及び第2の枠体12,13で落下衝撃を吸収でき、カバ
ー体11の損傷を防止できる。
【0070】上述のように構成された収納ケースKの背
面側には、図19に示すように、この収納ケースKに収
納されるディスクカートリッジ1の内容や種類等を表示
するにラベルを貼着するためのラベル貼着部55が設け
られている。このラベル貼着部55は、収納ケースKの
背面壁を構成する連結片15の背面側に凹状部を設ける
ことによって形成される。ラベル貼着部55は、ここに
貼着されるラベルの厚さに対応する深さに形成すること
が望ましい。
【0071】上述のように構成された収納ケースKにデ
ィスクカートリッジ1を収納するには、シャッタ7が取
り付けられた前面側を挿入端として、第1及び第2の覆
板16,17の切り欠き凹部51,52が形成された前
面側に構成された挿脱口56を介して挿入する。このと
き、ディスクカートリッジ1の両側を第1及び第2の枠
体12,13の内面に設けたカートリッジ保持溝25,
26に係合させる。収納ケースKに挿入されたディスク
カートリッジ1は、カートリッジ保持溝25にガイドさ
れて収納ケースK内に収納していき、図20に示すよう
に、収納ケースKに完全に収納されると、両側の係合凹
部10,10に収納ケースK側に設けたカートリッジ保
持部27,27が相対係合される。カートリッジ保持部
27,27が係合凹部10,10に係合することによ
り、ディスクカートリッジ1は、収納ケースKから脱落
が防止された状態で収納される。
【0072】収納ケースKに収納されたディスクカート
リッジ1は、切り欠き凹部51,52を介して外方に臨
まされた部分を把持して引き出すことにより、収納ケー
スKから容易に取り出すことができる。ディスクカート
リッジ1を収納ケースKから引き出すとき、カートリッ
ジ保持部27は第1及び第2の枠体12,13の外方に
変位され、係合凹部10,10から離脱される。
【0073】本発明に係る収納ケースKは、第1及び第
2の挿入溝21,22とカートリッジ保持溝25との間
には、これら溝21,22及び25を構成するための溝
形成壁47,47が設けられている。第1及び第2の挿
入溝21,22に挿入代18,19を係合させた第1及
び第2の枠体12,13に取り付けられた第1及び第2
の覆板16,17の内面と、カートリッジ保持溝25に
両側を保持されて収納されたディスクカートリッジ1と
の間には、図21に示すように、溝形成壁47の厚さ分
の空間が構成される。そこで、本発明に係る収納ケース
Kにあっては、第1及び第2の覆板16,17とカート
リッジ保持溝25に保持されるディスクカートリッジ1
との間に構成される空間が、図21に示すように印刷収
納部57,57として用いられ、この印刷物収納部5
7,57にはディスクカートリッジ100に収納された
光ディスク5に記録された記録内容等を印刷した小冊子
等の印刷物58が収納される。
【0074】なお、印刷物収納部57,57は、溝形成
壁47を適宜可変することによってその厚さを調整する
ことができる。
【0075】本発明に係る収納ケースKは、第1及び第
2の枠体12,13の相対向する両側に支持片係合溝2
9が設けられているので、収納ケースKをを多段状に並
列して収納する収納装置に設けた係合支持片に支持片係
合溝29を係合させて収納することができ、収納装置に
整列して収納させることができる。
【0076】また、本発明に係る収納ケースKは、第1
及び第2の枠体12,13の基端面に設けた差し込み穴
30を収納装置側に設けられる支持突起に係合させるこ
とにより、収納装置に植立するようにして収納させるこ
とができる。
【0077】ところで、本発明に係る収納ケースKは、
収納ケースKの両側壁を構成する第1及び第2の枠体1
2,13とこの収納ケースKに収納されるディスクカー
トリッジ1の平面と対向するカバー体11を独立に形成
しているので、第1及び第2の枠体12,13とカバー
体11とをそれぞれが有する機能に最も適合した材料を
用いて形成することができる。
【0078】そこで、本発明に係る収納ケースKは、両
側壁を構成する第1及び第2の枠体12,13を、カバ
ー体11に比し耐衝撃性に優れた合成樹脂により形成し
ている。耐衝撃性に優れた合成樹脂として、ABS(ア
クリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂、PP(ポリ
プロピレン)樹脂、POM(ポリアセタール)樹脂が用
いられる。
【0079】また、カバー体11は、収納ケースKに収
納したディスクカートリッジ1を外部より目視可能とな
すため、光透過性を有する合成樹脂、例えば透明なPS
(ポリスチレン)樹脂、AS(アクリロニトリルスチレ
ン)樹脂、あるいはPC(ポリカーボネイト)樹脂を用
いて形成される。
【0080】本発明に係る収納ケースKは、両側壁を構
成する第1及び第2の枠体12,13と、これらに取り
付けられるカバー体11を独立に形成したので、収納ケ
ースKとしての機械的な強度を十分に維持しながら、収
納ケースKの主面を構成する第1及び第2の覆板16,
17を構成するカバー体11の材料の選択性を高めるこ
とができ、ディスクカートリッジ1の収納ケースKとし
て望ましい形態を容易に構成できる。
【0081】上述した収納ケースKは、係合突起35を
覆板16,17側に設け、係合孔36を第1及び第2の
枠体12,13側に設けているが、逆に設けてもよく、
さらに、係合突起35は、挿入代18,19の側縁に設
け、係合孔36を枠部12,13の側面に設けるように
してもよい。
【0082】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る収納ケー
スは、相対向する第1及び第2の枠体と、上記第1及び
第2の枠部間に相対向して挿入配設される第1及び第2
の覆板とこの第1及び第2の覆板の基端部側を連結する
連結片とにより一体に形成されたカバー体とを備えるこ
とから、枠体及びカバー体をそれぞれ最も適した材料に
より形成することができる。このとき、第1及び第2の
枠体は、カバー体に比し耐衝撃性に優れた合成樹脂によ
り形成されるとともに、このカバー体を光透過性を有す
る合成樹脂により形成することができるので、ディスク
カートリッジを収納するに適したもの安価に製造するこ
とができる。
【0083】また、カバー体の第1及び第2の覆板は、
相対向する両側に設けた挿入代を第1及び第2の枠体の
相対向する面に一対ずつ形成された第1及び第2の挿入
溝に挿入端側から挿入し、挿入代と第1及び第2の枠体
との間に設けた係合手段を相対係合させて取り付けられ
るので、組み立てが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクカートリッジの収納ケー
スに収納されるディスクカートリッジを示す斜視図であ
る。
【図2】上記収納ケースを示す斜視図である。
【図3】上記収納ケースの分解斜視図である。
【図4】上記収納ケースを構成する第1及び第2の枠体
の縦断面図である。
【図5】上記第1及び第2の枠体に設けられたカートリ
ッジ保持部を示す平面断面図である。
【図6】上記枠体のカートリッジ保持部が設けられた部
分を示す横断面図である。
【図7】上記枠体の側面図である。
【図8】本発明に係る収納ケースを構成するカバー体の
平面図である。
【図9】上記カバー体の背面図である。
【図10】上記カバー体の側面図である。
【図11】覆板に設けられた挿入代及び係合突起を示す
斜視図である。
【図12】覆板に設けられた係合突起を示す縦断面図で
ある。
【図13】覆板に設けられた係合突起を示す横断面図で
ある。
【図14】枠体にカバー体の第1及び第2の覆板を挿入
する状態を示す部分断面図である。
【図15】枠体にカバー体の第1及び第2の覆板が挿入
され、係合突起と係合孔が相対係合された状態を示す部
分断面図である。
【図16】枠体にカバー体が取り付けられた状態を示す
収納ケースの背面側の縦断面図である。
【図17】係合突起と係合孔が相対係合される前の状態
を示す横断面図である。
【図18】係合突起と係合孔が相対係合された状態を示
す横断面図である。
【図19】本発明に係る収納ケースの背面側を示す斜視
図である。
【図20】本発明に係る収納ケースにディスクカートリ
ッジを収納した状態を示す平面図である。
【図21】本発明に係る収納ケースにディスクカートリ
ッジ及び印刷物を収納した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
K 収納ケース、 1 ディスクカートリッジ、 10
係合凹部、11 カバー体、 12 第1の枠体、
13 第2の枠体、 15 連結片、16 第1の覆
板、 17 第2の覆板、 18,19 挿入代、 2
1 第1の挿入溝、 22 第2の挿入溝、 23,2
4 挿入位置規制部、 25 カートリッジ保持溝、
27 カートリッジ保持部、 35 係合突起、 36
係合孔、 55 ラベル貼着部、 57 印刷物収納部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する第1及び第2の枠体と、 上記第1及び第2の枠体間に相対向して挿入配設される
    第1及び第2の覆板とこの第1及び第2の覆板の基端部
    側を連結する連結片とにより一体に形成されたカバー体
    と、 上記第1及び第2の枠体の相対向する面に、上記第1及
    び第2の枠体の基端部側を開放し、上記枠体の長手方向
    に亘って互いに平行に形成され、上記第1及び第2の枠
    体の先端側に挿入規制部が設けられて上記第1及び第2
    の枠体の相対向する面に一対ずつ形成された第1及び第
    2の挿入溝と、 上記第1及び第2の覆板の相対向する両側に設けられ上
    記第1及び第2の挿入溝にそれぞれ挿入係合される挿入
    代と上記第1及び第2の枠体との間に設けられた相対係
    合する係合突起と係合孔とからなる係合手段と、 上記第1及び第2の枠体の相対向する面に設けられたカ
    ートリッジ保持部とを備え、 上記第1及び第2の覆板は、相対向する両側の挿入代を
    上記第1及び第2の挿入溝に挿入端側から挿入し、上記
    挿入代と上記第1及び第2の枠体との間に設けた係合手
    段を相対係合させて上記第1及び第2の枠体間に取り付
    けられなることを特徴とするディスクカートリッジの収
    納ケース。
  2. 【請求項2】 上記挿入代と上記第1及び第2の枠体と
    の間に設けられる係合手段は、上記第1及び第2の覆板
    の上記第1及び第2の枠体の挿入方向に亘って複数設け
    られたことを特徴とする請求項1記載のディスクカート
    リッジの収納ケース。
  3. 【請求項3】 上記挿入代と上記第1及び第2の枠体と
    の間に設けられる係合手段を構成する係合突起は上記挿
    入代側に設けられ、上記第1及び第2の覆板の挿入方向
    側の先端側に、上記係合孔への係合をガイドする第1の
    係合ガイド部が形成され、上記第1及び第2の覆板の挿
    入方向と対向する基端部側に、第1の抜け止め防止壁が
    形成されたことを特徴とする請求項1記載のディスクカ
    ートリッジの収納ケース。
  4. 【請求項4】 上記挿入代側に設けられた上記係合突起
    は、上記挿入代の上記第1及び第2の覆板の外方側の平
    面と平行な面側に設けられ、上記係合孔と係合する係合
    孔は、上記第1及び第2の挿入溝を構成する外方側の平
    面壁に設けられ、 上記係合突起の上記第1及び第2の覆板の側方側に位置
    して、上記第1及び第2の覆板の上記第1及び第2の枠
    体への挿入方向と直交する方向の上記係合突起と上記係
    合孔との相対係合をガイドする第2の係合ガイド部が設
    けられ、上記第2の係合ガイド部が形成された側と対向
    する側に第2の抜け止め防止壁が形成されたことを特徴
    とする請求項3記載のディスクカートリッジの収納ケー
    ス。
  5. 【請求項5】 上記挿入代は、上記第1及び第2の覆板
    の外方側の平面に段差部を設けることによって上記第1
    及び第2の覆板の厚さより薄く形成されたことを特徴と
    する請求項1記載のディスクカートリッジの収納ケー
    ス。
  6. 【請求項6】 上記第1及び第2の枠体の相対向する面
    には、上記第1及び第2の枠体の長手方向に亘って当該
    収納ケースに収納されるディスクカートリッジの相対向
    する両側を保持するカートリッジ保持溝が形成され、上
    記カートリッジ保持溝内に位置して上記カートリッジ保
    持部が設けられたことを特徴とする請求項1記載のディ
    スクカートリッジの収納ケース。
  7. 【請求項7】 上記カートリッジ保持溝の幅方向の略中
    央に長手方向に亘って逃げ溝を設けてなることを特徴と
    する請求項6記載のディスクカートリッジの収納ケー
    ス。
  8. 【請求項8】 上記収納ケースは、上記カートリッジ保
    持溝に両側を保持してディスクカートリッジが収納され
    たとき、少なくとも第1及び第2の覆板の一方と上記デ
    ィスクカートリッジとの間に印刷物収納空間が形成され
    ることを特徴とする請求項1記載のディスクカートリッ
    ジの収納ケース。
  9. 【請求項9】 上記第1及び第2の枠体の外方側の側面
    には、上記第1及び第2の枠体の長手方向に亘って収納
    装置側の支持手段の係合を可能となす支持手段挿入溝が
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のディス
    クカートリッジの収納ケース。
  10. 【請求項10】 上記カートリッジ保持部は、上記第1
    及び第2の枠体の側壁の一部に相対向する方向に膨出す
    る膨出部を設けることによって形成され、上記膨出部の
    反対側に形成された凹部を収納装置側に設けられる係合
    保持部の係合部として用いることを特徴とする請求項9
    記載のディスクカートリッジの収納ケース。
  11. 【請求項11】 上記第1及び第2の枠体は、上記第1
    及び第2の覆板に比し耐衝撃性に優れた合成樹脂により
    形成されたことを特徴とする請求項1記載のディスクカ
    ートリッジの収納ケース。
  12. 【請求項12】 上記第1及び第2の覆板の少なくとも
    一方は、光透過性を有する合成樹脂により形成されたこ
    とを特徴とする請求項11記載のディスクカートリッ
    ジ。
  13. 【請求項13】 上記カバー体の連結片の外側面側に
    は、ラベル貼着部が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載のディスクカートリッジの収納ケース。
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