JPH11348437A - 画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材 - Google Patents

画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材

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JPH11348437A
JPH11348437A JP10127288A JP12728898A JPH11348437A JP H11348437 A JPH11348437 A JP H11348437A JP 10127288 A JP10127288 A JP 10127288A JP 12728898 A JP12728898 A JP 12728898A JP H11348437 A JPH11348437 A JP H11348437A
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JP
Japan
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coating layer
layer
image
ink
receiving layer
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JP10127288A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ochiai
博 落合
Yoshinari Yasui
義成 康井
Hiroshi Miyamura
宏 宮村
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク受像層に対して被覆層を簡単にかつ低
コストに形成することができ、しかも被覆層をインク受
像層に強固に被覆させることができ、被覆層がインク受
像層から剥離する等の損傷を発生することがなく、更
に、高品位であり、かつ、アナログ的な画像、即ち銀塩
写真状の画像の記録が可能な画像記録シートおよび画像
記録シートの被覆層形成素材を提供すること。 【解決手段】 インクジェット式等の画像記録装置によ
り基材2の表面に形成されたインク受像層3に画像を記
録し、インク受像層3および画像の表面を被覆層4によ
り被覆して所定の画像を記録するために用いられる画像
記録シート1において、前記被覆層4は剥離シート7に
剥離自在に形成された被覆層4を前記インク受像層3の
上に直に、または転写補助層11を介在させて、または
被覆層4と同一素材の前処理被覆層4aを介在させて転
写することにより形成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像記録シートおよ
び画像記録シートの被覆層形成素材に係り、特にインク
ジェット式等の画像記録装置により、所定の画像を記録
するための画像記録シートおよび画像記録シートの被覆
層形成素材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、インクジェット式等の
画像記録装置により、所定の画像を記録するための画像
記録シートが多く用いられている。
【0003】従来のこの種の画像記録シートに対して
は、高解像度の原画像を高品位の画像としてシート面に
記録するために、シート面において拡散する性質を有す
るインクが拡散することを防止してディジタル的な画像
を形成することができるインク受像層を形成することが
要望されていた。
【0004】そのため、従来においては、基材の表面に
平均粒子径が0.1μm以下のベーマイトおよびアルミ
ナ微粒子を主たる組成とした所定厚さのインク受像層を
形成するようにしていた。
【0005】また、前記インク受像層に記録されたイン
ク画像を保護するために、従来からインク受像層の表面
を適宜な被覆素材からなる被覆層によって被覆してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の画像記録シートにおいては、次のような不都合があ
った。
【0007】即ち、従来は通常インク受像層に被覆層を
形成する場合に、インク受像層に被覆層を塗布した後に
乾燥させて形成していたために、被覆層の形成に長時間
を要するとともに、コストが高くなるという問題点があ
った。
【0008】また、ベーマイトの平均粒子径が非常に小
さいので、ベーマイトを適宜のバインダと合成してゾル
化して基材にコーティングするものであるが、そのコー
ティング時にインク受像層がひび割れしたり、画像記録
シート自体がカールしてしまい、画像記録に用いること
ができなくなっていた。また、ベーマイトのコーティン
グ層を基材の表面に安定化させるために、当該コーティ
ング層を予め150℃程度で焼く必要があり、加熱によ
り画像記録シート自体に凹凸のくせがついてしまい、画
像記録に用いることができなくなっていた。また、前記
ベーマイトのコーティング層はタバコの煙等を吸収して
色が黄変してしまい、画像記録に用いることができなく
なっていた。更に、前記ベーマイトのコーティング層は
インクの吸い込みが良好で、インクの拡散を防止して、
ディジタル的な画像を形成することができるが、その反
面、インクはインクドットの大きさ単位で残るために、
アナログ的な画像、即ち銀塩写真状の画像の記録はでき
なかった。
【0009】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、前記従来の問題点を解消し、インク受像層に対
して被覆層を簡単にかつ低コストに形成することがで
き、しかも被覆層をインク受像層に強固に被覆させるこ
とができ、被覆層がインク受像層から剥離する等の損傷
を発生することがなく、更に、高品位であり、かつ、ア
ナログ的な画像、即ち銀塩写真状の画像の記録が可能で
あり、光沢を調整することができ、耐水性、耐候性等に
優れており、製造が容易であり、コストも低廉な画像記
録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材を提供
することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記目的を
達成するために、鋭意研究し、インク受像層に対して被
覆層を転写によって形成する場合に、被覆層の素材とイ
ンク受像層の素材との相性がよい場合には、インク受像
層の表面に剥離シートに形成されている被覆層を転写す
ると、被覆層をインク受像層に簡単かつ強固に被覆させ
ることができ、被覆層がインク受像層から剥離する等の
損傷を発生することがなく、また、前記両者とは異なる
素材であって、両者とともに相性のよい素材からなる転
写補助層を両者の少なくとも一方に予め被覆形成してお
いて、当該転写補助層を介して被覆層をインク受像層の
表面に転写すると、前記と同様に被覆層をインク受像層
に簡単かつ強固に被覆させることができ、被覆層がイン
ク受像層から剥離する等の損傷を発生することがなく、
また、前記両者の相性に関係なくインク受像層の表面に
被覆層を形成する素材と同一素材を予め薄く形成してお
き、その上に剥離シートに形成されている被覆層を転写
すると、被覆層をインク受像層に簡単かつ強固に被覆さ
せることができ、被覆層がインク受像層から剥離する等
の損傷を発生することがないことを見出して本発明を完
成させた。更に、本発明者等は、前記インク受像層の組
成分に膨潤性樹脂と固形組成部材とを含めるとともに、
両組成分の配合割合、前記固形組成部材の最大寸法およ
び平均粒径を調整することにより優れた画像記録シート
を得ることができることを見出して本発明を完成させ
た。
【0011】即ち、請求項1に記載の本発明に係る画像
記録シートは、インクジェット式等の画像記録装置によ
り基材の表面に形成されたインク受像層に画像を記録
し、インク受像層および画像の表面を被覆層により被覆
して所定の画像を記録するために用いられる画像記録シ
ートにおいて、前記被覆層は剥離シートに剥離自在に形
成された被覆層を前記インク受像層の上に転写すること
により形成されることを特徴とする。
【0012】このように形成されている請求項1に記載
の画像記録シートによれば、インク受像層の素材と被覆
層の素材とが相性のよいものとされているために、イン
ク受像層に対して被覆層形成素材の転写シートに剥離自
在に形成されている被覆層をインク受像層の表面に直接
転写させることができ、互いに相性のよいインク受像層
と直接転写された被覆層とが大きな付着力をもって付着
させられる。
【0013】また、請求項2に記載の本発明に係る画像
記録シートは、インクジェット式等の画像記録装置によ
り基材の表面に形成されたインク受像層に画像を記録
し、インク受像層および画像の表面を被覆層により被覆
して所定の画像を記録するために用いられる画像記録シ
ートにおいて、剥離シートに剥離自在に形成された被覆
層の表面および前記インク受像層の表面の少なくとも一
方に転写補助層を予め被覆し、この転写補助層を介在さ
せて前記被覆層を前記インク受像層の上に転写すること
により形成されることを特徴とする。
【0014】このように形成されている請求項2に記載
の画像記録シートによれば、インク受像層の素および被
覆層の素材とは異なる素材であって、両者とともに相性
のよい素材からなる転写補助層であって、両者の少なく
とも一方に予め被覆形成されている転写補助層を介して
被覆層をインク受像層の表面に転写させることができ
る。これにより、転写補助層を介して被覆層をインク受
像層に簡単かつ強固に被覆させることができ、被覆層が
インク受像層から剥離する等の損傷を発生することが皆
無となる。また、この結果被覆層全体の厚さを薄く形成
しても十分にインク受像層を保護することができる。こ
のように請求項2によれば、インク受像層の素材と被覆
層の素材との相性に関係なく両者を強固に付着させるこ
とができる。従って、両者の相性が悪くて転写させた被
覆層がインク受像層から剥離しやすい素材の組合せの場
合に用いると、本請求項は極めて有効である。
【0015】また、請求項3に記載の本発明に係る画像
記録シートは、インクジェット式等の画像記録装置によ
り基材の表面に形成されたインク受像層に画像を記録
し、インク受像層および画像の表面を被覆層により被覆
して所定の画像を記録するために用いられる画像記録シ
ートにおいて、前記被覆層は被覆層と同一素材を前記イ
ンク受像層の表面に予め前処理被覆層として薄く形成
し、剥離シートに剥離自在に形成された被覆層を前記前
処理被覆層の上に転写することにより形成されることを
特徴とする。
【0016】このように形成されている請求項3に記載
の画像記録シートによれば、画像記録シートのインク受
像層の表面に被覆層と同一素材からなる前処理被覆層が
予め薄く形成されているために、インク受像層に形成さ
れている前処理被覆層の上に被覆層形成素材の転写シー
トに剥離自在に形成されている被覆層を転写させて被覆
させることができる。これによりインク受像層の前処理
被覆層と転写された被覆層とが強固に一体化して、被覆
層全体のインク受像層に対する付着力が大きくなり、被
覆層をインク受像層に簡単かつ強固に被覆させることが
でき、被覆層がインク受像層から剥離する等の損傷を発
生させることが皆無となる。また、この結果被覆層全体
の厚さを薄く形成しても十分にインク受像層を保護する
ことができる。この場合、前処理被覆層の素材は当該前
処理被覆層に直接転写される被覆層の素材と同一であれ
ばよく、例えば、被覆層の前処理被覆層に直接転写され
ない部分の素材と前処理被覆層との素材は相違してもよ
い。このように請求項3によれば、インク受像層の素材
と被覆層の素材との相性に関係なく両者を強固に付着さ
せることができる。従って、両者の相性が悪くて転写さ
せた被覆層がインク受像層から剥離しやすい素材の組合
せの場合に用いると、本請求項は極めて有効である。
【0017】また、請求項4に記載の本発明に係る画像
記録シートは、インク受像層が膨潤性樹脂組成部材10
0重量部に対して10〜300重量部の固形組成部材を
混合させた組成を有しており、前記固形組成部材は最大
寸法がインク受像層の厚さの1/2以下とされていると
ともに、平均粒径が1〜10μmとされていることを特
徴とする。
【0018】このように形成されている請求項4に記載
の発明によれば、インク受像層の組成分である膨潤性樹
脂と固形組成部材との配合割合を膨潤性樹脂組成部材1
00重量部に対して10〜300重量部とすることによ
り、インクを適正に受像することができ、固形組成部材
の最大寸法をインク受像層の厚さの1/2以下とするこ
とにより、インク受像層にピンホールの発生を防止する
ことができ、固形組成部材の平均粒径を1〜10μmと
することにより、高品位であり、かつ、アナログ的な画
像、即ち銀塩写真状の画像の記録が可能であり、光沢を
調整することができる。
【0019】また、請求項5に記載の本発明に係る画像
記録シートは、固形組成部材をシリカとしとしたことを
特徴とする。
【0020】このように形成されている請求項5に記載
の発明によれば、画像記録シートをより優れたものとす
ることができる。
【0021】また、請求項6に記載の本発明に係る画像
記録シートは、被覆層を形成する素材がラテックスによ
り形成されていることを特徴とする。
【0022】このように形成されている請求項6に記載
の発明によれば、インク受像層に形成された画像を透明
なラテックスからなる被覆層により被覆することがで
き、画像を写真のように見せることができ、画像の品位
を大きく向上させることができる。
【0023】また、請求項7に記載の本発明に係る画像
記録シートの被覆層形成素材は、剥離シートに被覆層が
剥離自在に形成されていることを。
【0024】このように形成されている請求項7に記載
の発明によれば、剥離シートから被覆層を剥離させてイ
ンク受像層の表面に転写させて被覆させることができ
る。
【0025】また、請求項8に記載の本発明に係る画像
記録シートの被覆層形成素材は、被覆層を形成する素材
がラテックスにより形成されていることを特徴とする。
【0026】このように形成されている請求項8に記載
の発明によれば、インク受像層に形成された画像を透明
なラテックスからなる被覆層により被覆することがで
き、画像を写真のように見せることができ、画像の品位
を大きく向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1か
ら図4を参照して説明する。
【0028】図1は本発明に係る画像記録シートおよび
画像記録シートの被覆層形成素材の実施の一形態を利用
して作成された画像シートを示したもので、この画像記
録シート1は、シート状の基材2を有しており、この基
材2の表面側には、インク受像層3が形成されている。
このインク受像層3に対して画像を形成するインクがイ
ンクジェット式の画像記録装置により直接記録され、そ
の表面に被覆層4が形成されて画像の記録が終了する。
【0029】本実施形態の画像記録シート1を図2に示
す製造工程に沿って説明する。
【0030】前記基材2は、図2(a)に示すように、
例えば、合成樹脂、布または紙等のシート状の材料によ
って形成されている。
【0031】前記インク受像層3は、図2(b)に示す
ように、固形組成部材3aと膨潤性樹脂組成部材3bと
溶媒との液状混合物を基材2の表面に塗布して、乾燥さ
せて形成されており、乾燥後のインク受像層3は、固形
組成部材3aと膨潤性樹脂組成部材3bとを混合させた
組成を有している。固形組成部材3aは膨潤性樹脂組成
部材3bの100重量部に対して、10〜300重量部
の混合割合とされている。この固形組成部材3aは最大
寸法がインク受像層3の厚さの1/2以下とされている
とともに、平均粒径が1〜10μmとされている。前記
膨潤性樹脂組成部材3bとしては、前記固形組成部材3
aのバインダとしての機能を発揮したり、インクを吸収
する機能を発揮するものであればよく、吸水性を有する
高分子剤であればよい。この膨潤性樹脂組成部材3bの
具体例としては、高松油脂株式会社製の商品名:NS−
120XK、NS−282LK、NS−141LXをあ
げることができる。前記固形組成部材3aとしては、例
えば、シリカやアルミナ等のセラミック材料や炭酸カル
シウム等の固形材料を用いるとよい。例えば、シリカを
用いる場合には、乾式法(気相法ともいう)、湿式法
(水ガラス法ともいう)およびゾルゲル法のいずれの合
成法によって生成されたものでも用いることができる。
その中でも、特に、湿式法のゲルタイプのシリカはイン
クジェット用の固形組成部材3aとして最適である。ま
た、固形組成部材3aの形状は、球状、針状、板状、立
方状等のどのような形状であってもよい。この固形組成
部材3aの膨潤性樹脂組成部材3bの100重量部に対
する割合を前記のようにするのは、10重量部より少な
いとインクの拡散効果が少なくなり、300重量部より
多いとインク受像層3としての基材2に対する塗膜強度
が弱くなるためである。また、固形組成部材3aの最大
寸法をインク受像層3の厚さの1/2以下とすることに
より、インク受像層3にピンホールを形成することが皆
無となり高品位の画像記録が可能となる。また、固形組
成部材3aの平均粒径を1〜10μmとしているのは、
1μmより小さいとインクの吸収性が悪くなり、しかも
インク受像層3を基材2に安定的に固着させるために前
記乾燥時に焼くと、インク受像層3にひび割れが発生
し、10μmより大きくなるとインクの拡散度合いが大
きくなりすぎて、高品位の画像を記録できないためであ
る。また、インク受像層3の厚さは20〜50μm程度
とするとよい。インク受像層3の厚さが20μmより薄
いとインクの吸収性が悪く、高品位の画像の記録ができ
なくなり、50μmより厚いと画像記録シート1をカー
ルさせた時にインク受像層3にひび割れ等の損傷が発生
するおそれがあるからである。前記インク受像層3は基
材2に転写形成してもよい。
【0032】被覆層4は、図2(c)に示すように、イ
ンク受像層3の表面に予め薄く形成されている被覆層4
と同一素材からなる前処理被覆層4aに対して、図2
(e)に示すように、被覆層形成素材6の転写シート7
に剥離自在に形成されている被覆層4bを転写させて形
成されている。本実施形態においては、被覆層4はラテ
ックス、熱可塑性接着剤等の耐久性を有する被覆素材5
によって形成されている。
【0033】工程順に説明すると、前処理被覆層4a
は、図2(c)に示すように、ラテックス等の耐久性を
有する被覆素材5と溶媒との液状混合物を、前記のよう
にして形成されたインク受像層3の表面に薄く塗布し
て、乾燥させることにより形成されている。被覆素材5
としては耐水性、耐候性等の性質を有するものであれば
よく、耐紫外線性を有するUVカット素材も含まれるも
のであり、画像記録シート1の用途等に応じて適宜に選
択するとよい。また、記録された画像の視認性をよくす
るためには透明性を有する、例えば透明ラテックス等を
被覆素材5に用いるとよい。また、透明ラテックス以外
の透明被覆素材としては、例えば、日信化学株式会社製
のビニブラン(商品名)等のホットメルト素材とあげる
ことができる。このホットメルト素材は、常温でべたべ
たせず、加熱および加圧により透明となり接着性を発揮
し、転写可能な被覆素材に好適である。また、ラテック
スを耐熱性を有する微細カプセル内に封入したものを被
覆素材5に用いて、被覆層4bと加熱圧着する時に微細
カプセルを潰壊させて、被覆素材5を突出させて前処理
被覆層4aと一体とさせるようにしてもよい。また、必
要に応じて半透明、有彩色の被覆素材5を用いてもよ
い。
【0034】この前処理被覆層4aの厚さは、次工程に
おいて転写される被覆層4bと一体となって形成される
被覆層4全体のインク受像層3に対する付着力を大きく
できるに十分な厚さ(例えば、被覆素材5の1分子から
複数分子の厚さ:0.1〜5μm)であり、この前処理
被覆層4aを通してインク受像層3に浸透させられるイ
ンクの浸透を阻害しない厚さとするとよい。このように
して形成された前処理被覆層4aにおいては、被覆素材
5の間にインクがインク受像層3側に通過できる空所が
形成されている。
【0035】このようにして基材2の表面にインク受像
層3および前処理被覆層4aが順に形成された画像記録
シート1は、その状態でエンドユーザーに提供するよう
にしてもよい。この場合、画像記録シート1は所定大に
カットしたり、所定幅の長尺物をロール状にして提供す
るとよい。
【0036】画像記録は、図2(d)に示すように、画
像記録シート1の前処理被覆層4aに向けてインクジェ
ット記録装置から画像データに基づいてインク8を吐出
(噴出)させることにより行なわれる。前処理被覆層4
aに飛着したインク8は、相互に隣接する被覆素材5の
間を通過して下層のインク受像層3へ進行する。その
後、インク受像層3の相互に隣接する固形組成部材3a
と膨潤性樹脂組成部材3bとの間に浸透して行く。即
ち、インク8はインクジェット記録装置から吐出された
ドットの大きさを維持したまま被覆素材5の間を通過し
てインク受像層3に到達し、続いてインク受像層3の厚
さ方向に浸透すると同時に厚さ方向と直交する方向に若
干浸透拡散して、アナログ的な画像の記録を可能とさせ
る。これは、インク受像層3を構成する固形組成部材3
aと膨潤性樹脂組成部材3bとの割合、固形組成部材3
aの平均粒子径、インク受像層3の厚さ等が前記のよう
に形成されているからである。インク8としてはインク
ジェット用に利用できるものであれば、どのようなもの
も利用することができ、インク受像層3の固形組成部材
3aおよび膨潤性樹脂組成部材3bとの相性のよいもの
を用いるとよい。
【0037】最後に、図2(e)に示すように、前処理
被覆層4aの表面に被覆層形成素材6の転写シート7に
剥離自在に形成されている被覆層4bをラミネートさせ
る。即ち、前処理被覆層4aの表面に被覆層4bを重ね
るとともに、全体を図示しない加熱圧着ロール間を同図
の左から右に向けて順に通過させる。これにより、前処
理被覆層4aと被覆層4bとの同一素材からなる被覆素
材5が互いに強固に融着して一体状の被覆層4となると
ともに、特に前処理被覆層4aの被覆素材5がインク受
像層3の固形組成部材3aと膨潤性樹脂組成部材3bと
の間に侵入していって、インク受像層3に対して大きな
付着力をもって転写形成される。そして、剥離シート7
は被覆層4から剥離され、図1に示す画像記録シート1
が形成される。
【0038】このように形成された被覆層形成素材6は
その単独状態でエンドユーザーに提供するようにしても
よい。この場合、被覆層形成素材6は所定大にカットし
たり、所定幅の長尺物をロール状にして提供するとよ
い。
【0039】また、一体状とされた被覆層4の厚さは、
少なくともインク受像層3に形成された画像を保護する
のに十分な厚さとするとよい。
【0040】このように本実施形態によれば、画像記録
シート1のインク受像層3の表面に被覆層4と同一素材
からなる前処理被覆層4aが予め薄く形成されているた
めに、被覆層形成素材6の転写シート7に剥離自在に形
成されている被覆層4bを転写させると、前処理被覆層
4aと転写された被覆層4bとが強固に一体化して、被
覆層4全体のインク受像層3に対する付着力が大きくな
り、被覆層4をインク受像層3に簡単かつ強固に被覆さ
せることができ、被覆層4がインク受像層3から剥離す
る等の損傷を発生させることが皆無となる。即ち、画像
記録シート1は耐水性、耐候性、耐紫外線性等の耐久性
の優れたものとなる。これにより被覆層4全体の厚さを
薄く形成しても十分にインク受像層3を保護することが
できる。また、簡単に強固な被覆層を形成することがで
きるために、コストが非常に低廉となる。具体的には、
通常のインクジェット用の画像記録シートの約1/5と
なり、銀塩写真用の印画紙の約1/3となる。
【0041】また、被覆層4を形成する素材を透明なラ
テックスにより形成すると、インク受像層3に形成され
た画像を透明な被覆層4により被覆することができ、光
沢を上げて画像を写真のように見せることができ、画像
の品位を大きく向上させることができる。
【0042】本発明においては、基材2にインク受像層
3を形成した図2(b)に示す素材は如何なる構成のも
のも利用することができるものである。
【0043】一方、本実施形態のように、インク受像層
3の組成分である膨潤性樹脂組成部材3bに対する固形
組成部3aの配合割合を、膨潤性樹脂組成部材3bの1
00重量部に対して10〜300重量部とすることによ
り、インク8を適正に受像することができ、固形組成部
材3aの最大寸法をインク受像層3の厚さの1/2以下
とすることにより、インク受像層3にピンホールの発生
を防止することができ、固形組成部材3aの平均粒径を
1〜10μmとすることにより、高品位であり、かつ、
アナログ的な画像、即ち銀塩写真状の画像の記録が可能
であり、光沢を調整することができる。また、インク受
像層3の厚さを20〜50μmとすることにより、イン
ク8をより適正に受像することができ、更に被覆層4に
よって耐水性、耐候性等を付与して極めて耐久性の優れ
た画像記録シート1を得ることができる。また、前記固
形組成部材3aをシリカとし、被覆層4の被覆素材6を
透明なラテックスとしているために、より優れた画像記
録シート1を得ることができる。また、固形組成部材3
aのシリカの平均粒径を調節することにより画像の光沢
度合いを調整することができ、例えば、シリカの平均粒
径を3μmより小さくすると、画像記録シート1は光沢
を有する画像を記録させることができ、5μmより大き
くすると、画像記録シート1は非光沢の画像を記録させ
ることができる。なお、光沢性をより確実に付与するた
めに、インク受像層3と被覆層4との間に適宜な光沢化
層を設けるようにしてもよい。
【0044】また、前記実施形態においては、インク受
像層3の表面に前処理被覆層4aを形成しているが、こ
の前処理被覆層4aを省略することもできる。
【0045】即ち、インク受像層3の素材とこれに転写
する被覆層4の素材との濡れ性、相溶性等の相性がよい
ものとすると、インク受像層3の表面に剥離シート7に
形成されている被覆層4を転写すると、被覆層4をイン
ク受像層3に簡単かつ強固に被覆させることができ、被
覆層4がインク受像層3から剥離する等の損傷を発生を
皆無にすることができる。また、前記実施形態と同様の
作用効果を奏することができる。
【0046】また、被覆層形成素材6について図3によ
り更に説明する。
【0047】図3(a)は被覆層形成素材6の1実施形
態を示すものであり、PETフィルム等の素材からなる
剥離シート7に剥離層9を介してラテックス等からなる
被覆層4bを積層したものであり、被覆層4bは剥離層
9により剥離シート7に対して剥離自在に形成されてい
る。被覆層4bが剥離シート7に対して直接剥離自在に
付着されれば、剥離層9を省くことができる。剥離シー
ト7の表面が平坦である場合には、インク受像層3に転
写された被覆層4bの表面が平坦に形成され、光沢が付
与される。また、剥離シート7の表面に微細な凹凸を付
与すると、インク受像層3に転写された被覆層4bの表
面が微細な凹凸を付与され、防眩処理を施されることと
なる。この防眩処理を施された部分には簡単に文字を書
いたり印字することができる。従って、剥離シート7の
表面に平坦部と凹凸部とを所望位置に設けることによ
り、画像記録シート1の被覆部4の表面の所望位置に平
坦部と凹凸部とをデザイン配置することができる。更
に、剥離シート7を転写時に加圧・加熱する図示しない
加熱圧着ロールの表面にエンボス処理を施して所定の凹
凸模様を形成しておいて、その凹凸模様をもって剥離シ
ート7、剥離層9を介して転写時に転写される被覆層4
の表面を押圧して、画像記録シート1の被覆部4の表面
の所望位置に平坦部と凹凸部とをデザイン配置させると
よい。また、前記熱ロールの表面にシリコーン樹脂やフ
ッ素系樹脂をコートして剥離性を付与しておくと、加熱
圧着ロールにより加圧・加熱を受けている基材2側と被
覆層形成素材6とが幅方向に適正な相対位置からずれて
しまってしまい、基材2側のインク受像層3の表面に形
成されている前処理被覆層4aが加熱圧着ロールに直接
接触しても、前処理被覆層4aおよびインク受像層3が
加熱圧着ロール側に誤って転写されることが防止され
る。また、被覆層4bの前処理被覆層4aに対する転写
は、図2(e)に示すように基材2側と被覆層形成素材
6側とを直接密着させるようにして行なう他に、被覆層
形成素材6から被覆層4bのみを中間転写ロール(図示
せず)に転写し、その後中間転写ロールから基材2側の
前処理被覆層4aの表面に転写させるようにしてもよ
い。この転写ロールの表面に、オフセット印刷を行なう
場合と同様にして、被覆層4bを転写すべきパターンを
形成しておけば、所定パターンに対応した被覆層4をイ
ンク受像層3の表面に形成することができる。
【0048】図3(b)は被覆層形成素材6の他の実施
形態を示すものであり、同図(a)の被覆層形成素材6
の実施形態における被覆層4bと剥離層9との間に他の
機能を有する層としての他機能層10を設けたものであ
る。この他機能層10はインク受像層3の表面に形成さ
れている前処理被覆層4aに直接転写されないので、当
該前処理被覆層4aおよび被覆層4bと異なる素材であ
ってもよい。この他機能層10としては、どのような機
能を備えたものであってもよく、例えば、紫外線による
影響を防止するUVカット層、画像記録シートに硬さを
付与するハードコート層、前記の両機能を有するUVカ
ットハードコート層、耐候性を付与する耐候性層、耐溶
剤性を付与する耐溶剤性層等をあげることができる。こ
れらの機能を発揮する他機能層10の素材としては、公
知の樹脂剤を付与する機能の内容において1種若しくは
複数種を組み合わせて用いるとよい。これらの樹脂とし
ては、メラミン樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、ポ
リエステル系樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、アク
リルシリコーン樹脂等をあげることができる。具体的に
は他機能層10としてUVカット層を設ける場合には、
UVカット層素材としては、例えば大塚化学株式会社製
の商品名:RUVA−93、PUVA−30M等の素材
を用いるとよい。このUVカット層の厚さとしては、紫
外線を吸収してインクの退色を防止できるものであれば
よく、例えば2.5μm程度とするとよい。また、他機
能層10として更に被覆層を形成してもよい。この場
合、一方のインク受像層3の表面に形成されることとな
る前処理被覆層4aおよび被覆層4bを形成する素材と
して、最低造膜温度(MFT)およびガラス転位点(T
g)が低い素材を用いて、低温による転写を可能とする
とともに前処理被覆層4aおよび被覆層4bの密着強度
を向上させ、他方の他機能層10を形成する被覆層を形
成する素材として、最低造膜温度(MFT)およびガラ
ス転位点(Tg)が高い素材を用いて、耐候性を向上さ
せることができる。一方の最低造膜温度(MFT)およ
びガラス転位点(Tg)が低い素材としては、前記した
日信化学株式会社製のビニブラン(商品名)の品番24
0をあげることができ、被覆層4bの厚さは10μm程
度とするとよい。他方の最低造膜温度(MFT)および
ガラス転位点(Tg)が高い素材としては、前記した日
信化学株式会社製のビニブラン(商品名)の品番602
をあげることができ、他機能層10としての厚さは2μ
m程度とするとよい。
【0049】また、前記各実施形態の被覆層形成素材6
においては、被覆層4を転写した後の剥離シート7を回
収して、再度被覆層4を形成することにより素材の再利
用を図ることができ、環境汚染を未然に防止することも
できる。
【0050】また、被覆層4を転写する際には、熱ロー
ルによって基材2および剥離シート7がともに加熱され
るために、両者の熱収縮率が異なると、熱収縮率の高い
方の面が凹入するように完成された画像記録シート1が
湾曲することとなるので、両者の熱収縮率がほぼ等しい
素材を選択するとよい。例えば、基材2として紙等の熱
収縮率が低い素材を用いた場合には、剥離シート7とし
て低熱収縮率の樹脂フィルムを用いるとよい。低熱収縮
率の樹脂フィルムとしては、低熱収縮率性を有するPE
T、PEN、PPS、PES、PAR、PA、PI等の
樹脂をあげることができる。これらの低熱収縮率の樹脂
フィルムは、転写時の熱ロールの表面温度が140℃以
上になる場合においても十分に使用に耐え得るものであ
る。また、転写時の加熱圧着ロールの表面温度が120
℃程度の場合には、前記の低熱収縮率性を有するPET
フィルムに代えて標準のPETフィルムを用いることが
できる。また、基材2および剥離シート7の熱収縮率が
異なる場合には、いずれか一方の裏面にラテックスやP
VA等をバックコートして合成熱収縮率を他方の熱収縮
率とほぼ等しくなるようにするとよい。
【0051】また、本発明においては、インク受像層3
の上に形成される層の厚さ(被覆層4単独の場合の厚さ
または被覆層4と他機能層10との合計厚さ)と剥離シ
ート7の厚さとの一方若しくは双方を調整することによ
り、完成された画像記録シート1の表面の光沢度を調整
することができる。即ち、平坦な表面を有する剥離シー
ト7の厚さが所定厚さ以下の場合は、完成された画像記
録シート1の表面の光沢度は銀塩写真の光沢を有してお
り、当該所定値を越えると光沢度は更に大きく光沢度を
上げた超光沢となる。インク受像層3の上に形成される
層の厚さが所定厚さ以下の場合は、完成された画像記録
シート1の表面の光沢度は銀塩写真の光沢を有してお
り、当該所定値を越えると光沢度は更に大きく光沢度を
上げた超光沢となる。
【0052】例えば、基材2として上質紙(157g/
2 )を用い、被覆層4の素材としてラテックスを用
い、剥離シート7としてPETフィルム(帝人株式会社
製:商品名テトロンSタイプ)を用いて、被覆層4およ
び剥離シート7の厚さを変化させて完成された画像記録
シート1の表面の光沢度を調べると下表の通りとなっ
た。
【0053】 この結果より、剥離シート7としてのPETフィルムは
厚さが50μm以上であれば画像記録シート1の表面は
超光沢となり、38μm以下であると銀塩写真状の光沢
となることがわかる。また、被覆層4の素材としてのラ
テックスは厚さが4μm以上であれば画像記録シート1
の表面は超光沢となることがわかる。
【0054】図4は本発明の更に他の実施形態を示す。
【0055】前記各実施例においては、インク受像層3
に被覆層4を転写させるために、被覆層4と同一素材を
予めインク受像層3に形成しているが、本実施形態にお
いては、インク受像層3および被覆層4とは異なる素材
であって、両者とともに相性のよい素材からなる転写補
助層11をインク受像層3および被覆層4の対向面のい
ずれか一方に若しくは両方に予め薄く形成し(図4の
(a)および(b)参照)、その後図4(c)に示すよ
うに、転写させたものである。図4(a)に示すよう
に、転写補助層11をインク受像層3の表面に形成する
場合には、転写補助層11越しにインク8によるインク
受像層3への書込が可能になるようにしておく。図4
(b)に示すように、転写補助層11を被覆層4の表面
に形成する場合には、インク8によるインク受像層3へ
の書込については考慮しなくてもよい。
【0056】また、本発明を実施するために、インク受
像層3にインク8による画像を形成するプリンタに、被
覆層形成素材6の被覆層4をインク受像層3に転写する
転写機構を一体的に組込むと、本発明を簡単な構成の装
置により低コストに適用することができる。
【0057】なお、本発明は前記各実施形態のものに限
定されるものではなく、必要に応じて種々変更すること
が可能である。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように本発明の画像記録シー
トおよび画像記録シートの被覆層形成素材は構成され、
作用するものであるから、従来のような問題点を発生す
ることがなく、インク受像層に対して被覆層を簡単にか
つ低コストに形成することができ、しかも被覆層をイン
ク受像層に強固に被覆させることができ、被覆層がイン
ク受像層から剥離する等の損傷を発生することがなく、
更に、高品位であり、かつ、アナログ的な画像、即ち銀
塩写真状の画像の記録が可能であり、光沢を調整するこ
とができ、耐水性、耐候性等に優れており、製造が容易
であり、コストも低廉なものとなる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像記録シートの実施の一形態
を示す概略断面図
【図2】 本発明に係る画像記録シートの1実施の形態
を製造工程順に示す拡大断面図
【図3】 (a)および(b)はそれぞれ画像記録シー
トの被覆層形成素材の実施形態を示す概略断面図
【図4】 (a)および(b)はそれぞれ画像記録シー
トの他の実施形態を示す概略断面図
【符号の説明】
1 画像記録シート 2 基材 3 インク受像層 3a 固形組成部材 3b 膨潤性樹脂組成部材 4 被覆層 5 被覆素材 6 被覆層形成素材 7 剥離シート 8 インク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット式等の画像記録装置によ
    り基材の表面に形成されたインク受像層に画像を記録
    し、インク受像層および画像の表面を被覆層により被覆
    して所定の画像を記録するために用いられる画像記録シ
    ートにおいて、前記被覆層は剥離シートに剥離自在に形
    成された被覆層を前記インク受像層の上に転写すること
    により形成されることを特徴とする画像記録シート。
  2. 【請求項2】 インクジェット式等の画像記録装置によ
    り基材の表面に形成されたインク受像層に画像を記録
    し、インク受像層および画像の表面を被覆層により被覆
    して所定の画像を記録するために用いられる画像記録シ
    ートにおいて、剥離シートに剥離自在に形成された被覆
    層の表面および前記インク受像層の表面の少なくとも一
    方に転写補助層を予め被覆し、この転写補助層を介在さ
    せて前記被覆層を前記インク受像層の上に転写すること
    により形成されることを特徴とする画像記録シート。
  3. 【請求項3】 インクジェット式等の画像記録装置によ
    り基材の表面に形成されたインク受像層に画像を記録
    し、インク受像層および画像の表面を被覆層により被覆
    して所定の画像を記録するために用いられる画像記録シ
    ートにおいて、前記被覆層は被覆層と同一素材を前記イ
    ンク受像層の表面に予め前処理被覆層として薄く形成
    し、剥離シートに剥離自在に形成された被覆層を前記前
    処理被覆層の上に転写することにより形成されることを
    特徴とする画像記録シート。
  4. 【請求項4】 前記インク受像層は、膨潤性樹脂組成部
    材100重量部に対して10〜300重量部の固形組成
    部材を混合させた組成を有しており、前記固形組成部材
    は最大寸法がインク受像層の厚さの1/2以下とされて
    いるとともに、平均粒径が1〜10μmとされているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3
    に記載の画像記録シート。
  5. 【請求項5】 固形組成部材をシリカとしとしたことを
    特徴とする請求項4に記載の画像記録シート。
  6. 【請求項6】 被覆層を形成する素材がラテックスによ
    り形成されていることを特徴とする請求項1から請求項
    5のいずれか1項に記載の画像記録シート。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれか1項に
    記載の画像記録シートの被覆層を形成する画像記録シー
    トの被覆層形成素材において、剥離シートに被覆層が剥
    離自在に形成されていることを特徴とする画像記録シー
    トの被覆層形成素材。
  8. 【請求項8】 被覆層を形成する素材がラテックスによ
    り形成されていることを特徴とする請求項7に記載の画
    像記録シートの被覆層形成素材。
JP10127288A 1998-04-10 1998-05-11 画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材 Pending JPH11348437A (ja)

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JP10-99057 1998-04-10
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100608013B1 (ko) 2003-12-31 2006-08-02 삼성전자주식회사 점착 토너 전사를 이용한 탠덤 전자사진 공정에서 전사 보조층을 사용하는 화상 형성 방법 및 장치
KR100644647B1 (ko) 2003-12-31 2006-11-15 삼성전자주식회사 정전 토너 전사를 이용한 멀티-패스 전자사진 공정에서 전사 보조층을 사용하는 화상 형성 방법 및 장치

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