JP2000033766A - 画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材 - Google Patents
画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材Info
- Publication number
- JP2000033766A JP2000033766A JP10138278A JP13827898A JP2000033766A JP 2000033766 A JP2000033766 A JP 2000033766A JP 10138278 A JP10138278 A JP 10138278A JP 13827898 A JP13827898 A JP 13827898A JP 2000033766 A JP2000033766 A JP 2000033766A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating layer
- ink
- layer
- receiving layer
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 あらゆる種類の基材に対してインク受像層を
簡単に形成することができるとともに、形成されたイン
ク受像層に対して被覆層を簡単にかつ低コストに形成す
ることができ、しかも被覆層をインク受像層に強固に被
覆させることができ、高品位であり、かつ、アナログ的
な画像、即ち銀塩写真状の画像の記録が可能な画像記録
シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材を提供す
ること。 【解決手段】 インクジェット式等の画像記録装置によ
り基材2の表面に形成されたインク受像層3に画像を記
録し、インク受像層3および画像の表面を被覆層4によ
り被覆して所定の画像を記録するために用いられる画像
記録シート1において、前記インク受像層3は前記基材
2に対して転写することにより形成されており、前記被
覆層4は被覆層4と同一素材を前記基材2に転写された
状態における前記インク受像層3の表面に予め前処理被
覆層4aとして薄く形成し、剥離シート10に剥離自在
に形成された被覆層4bを前記前処理被覆層4aの上に
転写することにより形成されることを特徴とする。
簡単に形成することができるとともに、形成されたイン
ク受像層に対して被覆層を簡単にかつ低コストに形成す
ることができ、しかも被覆層をインク受像層に強固に被
覆させることができ、高品位であり、かつ、アナログ的
な画像、即ち銀塩写真状の画像の記録が可能な画像記録
シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材を提供す
ること。 【解決手段】 インクジェット式等の画像記録装置によ
り基材2の表面に形成されたインク受像層3に画像を記
録し、インク受像層3および画像の表面を被覆層4によ
り被覆して所定の画像を記録するために用いられる画像
記録シート1において、前記インク受像層3は前記基材
2に対して転写することにより形成されており、前記被
覆層4は被覆層4と同一素材を前記基材2に転写された
状態における前記インク受像層3の表面に予め前処理被
覆層4aとして薄く形成し、剥離シート10に剥離自在
に形成された被覆層4bを前記前処理被覆層4aの上に
転写することにより形成されることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像記録シートおよ
び画像記録シートの被覆層形成素材に係り、特にインク
ジェット式等の画像記録装置により、所定の画像を記録
するための画像記録シートおよび画像記録シートの被覆
層形成素材に関する。
び画像記録シートの被覆層形成素材に係り、特にインク
ジェット式等の画像記録装置により、所定の画像を記録
するための画像記録シートおよび画像記録シートの被覆
層形成素材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、インクジェット式等の
画像記録装置により、所定の画像を記録するための画像
記録シートが多く用いられている。
画像記録装置により、所定の画像を記録するための画像
記録シートが多く用いられている。
【0003】従来のこの種の画像記録シートに対して
は、高解像度の原画像を高品位の画像としてシート面に
記録するために、シート面において拡散する性質を有す
るインクが拡散することを防止してディジタル的な画像
を形成することができるインク受像層を形成することが
要望されていた。
は、高解像度の原画像を高品位の画像としてシート面に
記録するために、シート面において拡散する性質を有す
るインクが拡散することを防止してディジタル的な画像
を形成することができるインク受像層を形成することが
要望されていた。
【0004】そのため、従来においては、基材の表面に
平均粒子径が0.1μm以下のベーマイトおよびアルミ
ナ微粒子を主たる組成とした所定厚さのインク受像層を
形成するようにしていた。
平均粒子径が0.1μm以下のベーマイトおよびアルミ
ナ微粒子を主たる組成とした所定厚さのインク受像層を
形成するようにしていた。
【0005】また、前記インク受像層に記録されたイン
ク画像を保護するために、従来からインク受像層の表面
を適宜な被覆素材からなる被覆層によって被覆してい
る。
ク画像を保護するために、従来からインク受像層の表面
を適宜な被覆素材からなる被覆層によって被覆してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の画像記録シートにおいては、次のような不都合があ
った。
来の画像記録シートにおいては、次のような不都合があ
った。
【0007】即ち、従来は通常インク受像層に被覆層を
形成する場合に、インク受像層に被覆層を塗布した後に
乾燥させて形成していたために、被覆層の形成に長時間
を要するとともに、コストが高くなるという問題点があ
った。
形成する場合に、インク受像層に被覆層を塗布した後に
乾燥させて形成していたために、被覆層の形成に長時間
を要するとともに、コストが高くなるという問題点があ
った。
【0008】また、ベーマイトの平均粒子径が非常に小
さいので、ベーマイトを適宜のバインダと合成してゾル
化して基材にコーティングするものであるが、そのコー
ティング時にインク受像層がひび割れしたり、画像記録
シート自体がカールしてしまい、画像記録に用いること
ができなくなっていた。また、ベーマイトのコーティン
グ層を基材の表面に安定化させるために、当該コーティ
ング層を予め150℃程度で焼く必要があり、加熱によ
り画像記録シート自体に凹凸のくせがついてしまい、画
像記録に用いることができなくなっていた。また、前記
ベーマイトのコーティング層はタバコの煙等を吸収して
色が黄変してしまい、画像記録に用いることができなく
なっていた。更に、前記ベーマイトのコーティング層は
インクの吸い込みが良好で、インクの拡散を防止して、
ディジタル的な画像を形成することができるが、その反
面、インクはインクドットの大きさ単位で残るために、
アナログ的な画像、即ち銀塩写真状の画像の記録はでき
なかった。
さいので、ベーマイトを適宜のバインダと合成してゾル
化して基材にコーティングするものであるが、そのコー
ティング時にインク受像層がひび割れしたり、画像記録
シート自体がカールしてしまい、画像記録に用いること
ができなくなっていた。また、ベーマイトのコーティン
グ層を基材の表面に安定化させるために、当該コーティ
ング層を予め150℃程度で焼く必要があり、加熱によ
り画像記録シート自体に凹凸のくせがついてしまい、画
像記録に用いることができなくなっていた。また、前記
ベーマイトのコーティング層はタバコの煙等を吸収して
色が黄変してしまい、画像記録に用いることができなく
なっていた。更に、前記ベーマイトのコーティング層は
インクの吸い込みが良好で、インクの拡散を防止して、
ディジタル的な画像を形成することができるが、その反
面、インクはインクドットの大きさ単位で残るために、
アナログ的な画像、即ち銀塩写真状の画像の記録はでき
なかった。
【0009】また、インク受像層を基材に形成する場合
に、基材の性質に応じてはインク受像層を形成しにくい
ものがった。
に、基材の性質に応じてはインク受像層を形成しにくい
ものがった。
【0010】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、前記従来の問題点を解消し、あらゆる種類の基
材に対してインク受像層を簡単に形成することができる
とともに、形成されたインク受像層に対して被覆層を簡
単にかつ低コストに形成することができ、しかも被覆層
をインク受像層に強固に被覆させることができ、被覆層
がインク受像層から剥離する等の損傷を発生することが
なく、更に、高品位であり、かつ、アナログ的な画像、
即ち銀塩写真状の画像の記録が可能であり、光沢を調整
することができ、耐水性、耐候性等に優れており、製造
が容易であり、コストも低廉な画像記録シートおよび画
像記録シートの被覆層形成素材を提供することを目的と
するものである。
であり、前記従来の問題点を解消し、あらゆる種類の基
材に対してインク受像層を簡単に形成することができる
とともに、形成されたインク受像層に対して被覆層を簡
単にかつ低コストに形成することができ、しかも被覆層
をインク受像層に強固に被覆させることができ、被覆層
がインク受像層から剥離する等の損傷を発生することが
なく、更に、高品位であり、かつ、アナログ的な画像、
即ち銀塩写真状の画像の記録が可能であり、光沢を調整
することができ、耐水性、耐候性等に優れており、製造
が容易であり、コストも低廉な画像記録シートおよび画
像記録シートの被覆層形成素材を提供することを目的と
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記目的を
達成するために、鋭意研究し、インク受像層を目的の基
材に対して転写により形成することによってあらゆる種
類の基材に対してインク受像層を簡単に形成することが
でき、更にインク受像層に対して被覆層を転写によって
形成する場合に、被覆層の素材とインク受像層の素材と
の相性に関係なくインク受像層の表面に被覆層を形成す
る素材と同一素材を予め薄く形成しておき、その上に剥
離シートに形成されている被覆層を転写すると、被覆層
をインク受像層に簡単かつ強固に被覆させることがで
き、被覆層がインク受像層から剥離する等の損傷を発生
することがないことを見出して本発明を完成させた。更
に、本発明者等は、前記インク受像層の組成分に膨潤性
樹脂と固形組成部材とを含めるとともに、両組成分の配
合割合、前記固形組成部材の最大寸法および平均粒径を
調整することにより優れた画像記録シートを得ることが
できることを見出して本発明を完成させた。
達成するために、鋭意研究し、インク受像層を目的の基
材に対して転写により形成することによってあらゆる種
類の基材に対してインク受像層を簡単に形成することが
でき、更にインク受像層に対して被覆層を転写によって
形成する場合に、被覆層の素材とインク受像層の素材と
の相性に関係なくインク受像層の表面に被覆層を形成す
る素材と同一素材を予め薄く形成しておき、その上に剥
離シートに形成されている被覆層を転写すると、被覆層
をインク受像層に簡単かつ強固に被覆させることがで
き、被覆層がインク受像層から剥離する等の損傷を発生
することがないことを見出して本発明を完成させた。更
に、本発明者等は、前記インク受像層の組成分に膨潤性
樹脂と固形組成部材とを含めるとともに、両組成分の配
合割合、前記固形組成部材の最大寸法および平均粒径を
調整することにより優れた画像記録シートを得ることが
できることを見出して本発明を完成させた。
【0012】即ち、請求項1に記載の本発明に係る画像
記録シートは、インクジェット式等の画像記録装置によ
り基材の表面に形成されたインク受像層に画像を記録
し、インク受像層および画像の表面を被覆層により被覆
して所定の画像を記録するために用いられる画像記録シ
ートにおいて、前記インク受像層は前記基材に対して転
写することにより形成されており、前記被覆層は被覆層
と同一素材を前記基材に転写された状態における前記イ
ンク受像層の表面に予め前処理被覆層として薄く形成
し、剥離シートに剥離自在に形成された被覆層を前記前
処理被覆層の上に転写することにより形成されることを
特徴とする。
記録シートは、インクジェット式等の画像記録装置によ
り基材の表面に形成されたインク受像層に画像を記録
し、インク受像層および画像の表面を被覆層により被覆
して所定の画像を記録するために用いられる画像記録シ
ートにおいて、前記インク受像層は前記基材に対して転
写することにより形成されており、前記被覆層は被覆層
と同一素材を前記基材に転写された状態における前記イ
ンク受像層の表面に予め前処理被覆層として薄く形成
し、剥離シートに剥離自在に形成された被覆層を前記前
処理被覆層の上に転写することにより形成されることを
特徴とする。
【0013】このように形成されている請求項1に記載
の画像記録シートによれば、インク受像層を目的の基材
に対して転写により形成しているために、あらゆる種類
の基材に対してインク受像層を簡単に形成することがで
きる。更に、画像記録シートのインク受像層の表面に被
覆層と同一素材からなる前処理被覆層が予め薄く形成さ
れているために、インク受像層に形成されている前処理
被覆層の上に被覆層形成素材の剥離シートに剥離自在に
形成されている被覆層を転写させて被覆させることがで
きる。これによりインク受像層の前処理被覆層と転写さ
れた被覆層とが強固に一体化して、被覆層全体のインク
受像層に対する付着力が大きくなり、被覆層をインク受
像層に簡単かつ強固に被覆させることができ、被覆層が
インク受像層から剥離する等の損傷を発生させることが
皆無となる。また、この結果、被覆層全体の厚さを薄く
形成しても十分にインク受像層を保護することができ
る。この場合、前処理被覆層の素材は当該前処理被覆層
に直接転写される被覆層の素材と同一であればよく、例
えば、被覆層の前処理被覆層に直接転写されない部分の
素材と前処理被覆層との素材は相違してもよい。このよ
うに請求項1によれば、インク受像層の素材と被覆層の
素材との相性に関係なく両者を強固に付着させることが
できる。従って、両者の相性が悪くて転写させた被覆層
がインク受像層から剥離しやすい素材の組合せの場合に
用いると、本請求項は極めて有効である。
の画像記録シートによれば、インク受像層を目的の基材
に対して転写により形成しているために、あらゆる種類
の基材に対してインク受像層を簡単に形成することがで
きる。更に、画像記録シートのインク受像層の表面に被
覆層と同一素材からなる前処理被覆層が予め薄く形成さ
れているために、インク受像層に形成されている前処理
被覆層の上に被覆層形成素材の剥離シートに剥離自在に
形成されている被覆層を転写させて被覆させることがで
きる。これによりインク受像層の前処理被覆層と転写さ
れた被覆層とが強固に一体化して、被覆層全体のインク
受像層に対する付着力が大きくなり、被覆層をインク受
像層に簡単かつ強固に被覆させることができ、被覆層が
インク受像層から剥離する等の損傷を発生させることが
皆無となる。また、この結果、被覆層全体の厚さを薄く
形成しても十分にインク受像層を保護することができ
る。この場合、前処理被覆層の素材は当該前処理被覆層
に直接転写される被覆層の素材と同一であればよく、例
えば、被覆層の前処理被覆層に直接転写されない部分の
素材と前処理被覆層との素材は相違してもよい。このよ
うに請求項1によれば、インク受像層の素材と被覆層の
素材との相性に関係なく両者を強固に付着させることが
できる。従って、両者の相性が悪くて転写させた被覆層
がインク受像層から剥離しやすい素材の組合せの場合に
用いると、本請求項は極めて有効である。
【0014】また、請求項2に記載の本発明に係る画像
記録シートは、インク受像層が膨潤性樹脂組成部材10
0重量部に対して10〜300重量部の固形組成部材を
混合させた組成を有しており、前記固形組成部材は最大
寸法がインク受像層の厚さの1/2以下とされていると
ともに、平均粒径が1〜10μmとされていることを特
徴とする。
記録シートは、インク受像層が膨潤性樹脂組成部材10
0重量部に対して10〜300重量部の固形組成部材を
混合させた組成を有しており、前記固形組成部材は最大
寸法がインク受像層の厚さの1/2以下とされていると
ともに、平均粒径が1〜10μmとされていることを特
徴とする。
【0015】このように形成されている請求項2に記載
の発明によれば、インク受像層の組成分である膨潤性樹
脂と固形組成部材との配合割合を膨潤性樹脂組成部材1
00重量部に対して10〜300重量部とすることによ
り、インクを適正に受像することができ、固形組成部材
の最大寸法をインク受像層の厚さの1/2以下とするこ
とにより、インク受像層にピンホールの発生を防止する
ことができ、固形組成部材の平均粒径を1〜10μmと
することにより、高品位であり、かつ、アナログ的な画
像、即ち銀塩写真状の画像の記録が可能であり、光沢を
調整することができる。
の発明によれば、インク受像層の組成分である膨潤性樹
脂と固形組成部材との配合割合を膨潤性樹脂組成部材1
00重量部に対して10〜300重量部とすることによ
り、インクを適正に受像することができ、固形組成部材
の最大寸法をインク受像層の厚さの1/2以下とするこ
とにより、インク受像層にピンホールの発生を防止する
ことができ、固形組成部材の平均粒径を1〜10μmと
することにより、高品位であり、かつ、アナログ的な画
像、即ち銀塩写真状の画像の記録が可能であり、光沢を
調整することができる。
【0016】また、請求項3に記載の本発明に係る画像
記録シートは、固形組成部材をシリカとしとしたことを
特徴とする。
記録シートは、固形組成部材をシリカとしとしたことを
特徴とする。
【0017】このように形成されている請求項3に記載
の発明によれば、画像記録シートをより優れたものとす
ることができる。
の発明によれば、画像記録シートをより優れたものとす
ることができる。
【0018】また、請求項4に記載の本発明に係る画像
記録シートは、被覆層を形成する素材がラテックスによ
り形成されていることを特徴とする。
記録シートは、被覆層を形成する素材がラテックスによ
り形成されていることを特徴とする。
【0019】このように形成されている請求項4に記載
の発明によれば、インク受像層に形成された画像を透明
なラテックスからなる被覆層により被覆することがで
き、画像を写真のように見せることができ、画像の品位
を大きく向上させることができる。
の発明によれば、インク受像層に形成された画像を透明
なラテックスからなる被覆層により被覆することがで
き、画像を写真のように見せることができ、画像の品位
を大きく向上させることができる。
【0020】また、請求項5に記載の本発明に係る画像
記録シートの被覆層形成素材は、剥離シートに被覆層が
剥離自在に形成されていることを特徴とする。
記録シートの被覆層形成素材は、剥離シートに被覆層が
剥離自在に形成されていることを特徴とする。
【0021】このように形成されている請求項5に記載
の発明によれば、剥離シートから被覆層を剥離させてイ
ンク受像層の表面に転写させて被覆させることができ
る。
の発明によれば、剥離シートから被覆層を剥離させてイ
ンク受像層の表面に転写させて被覆させることができ
る。
【0022】また、請求項6に記載の本発明に係る画像
記録シートの被覆層形成素材は、被覆層を形成する素材
がラテックスにより形成されていることを特徴とする。
記録シートの被覆層形成素材は、被覆層を形成する素材
がラテックスにより形成されていることを特徴とする。
【0023】このように形成されている請求項6に記載
の発明によれば、インク受像層に形成された画像を透明
なラテックスからなる被覆層により被覆することがで
き、画像を写真のように見せることができ、画像の品位
を大きく向上させることができる。
の発明によれば、インク受像層に形成された画像を透明
なラテックスからなる被覆層により被覆することがで
き、画像を写真のように見せることができ、画像の品位
を大きく向上させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1か
ら図4を参照して説明する。
ら図4を参照して説明する。
【0025】図1は本発明に係る画像記録シートおよび
画像記録シートの被覆層形成素材の実施の一形態を利用
して作成された画像シートを示したもので、この画像記
録シート1は、シート状の基材2を有しており、この基
材2の表面側には、インク受像層3が転写することによ
り形成されている。このインク受像層3に対して画像を
形成するインクがインクジェット式の画像記録装置によ
り直接記録され、その表面に被覆層4が転写することに
より形成されて画像の記録が終了する。
画像記録シートの被覆層形成素材の実施の一形態を利用
して作成された画像シートを示したもので、この画像記
録シート1は、シート状の基材2を有しており、この基
材2の表面側には、インク受像層3が転写することによ
り形成されている。このインク受像層3に対して画像を
形成するインクがインクジェット式の画像記録装置によ
り直接記録され、その表面に被覆層4が転写することに
より形成されて画像の記録が終了する。
【0026】本実施形態の画像記録シート1を図2およ
び図3により製造工程に沿って説明する。
び図3により製造工程に沿って説明する。
【0027】まず、インク受像層3は図2に示すよう
に、転写シート5の表面に剥離層6を介して剥離自在に
形成されている。このインク受像層3を更に説明する
と、インク受像層3は、固形組成部材3aと膨潤性樹脂
組成部材3bと溶媒との液状混合物を基材2の表面に塗
布して、乾燥させて形成されており、乾燥後のインク受
像層3は、固形組成部材3aと膨潤性樹脂組成部材3b
とを混合させた組成を有している。固形組成部材3aは
膨潤性樹脂組成部材3bの100重量部に対して、10
〜300重量部の混合割合とされている。この固形組成
部材3aは最大寸法がインク受像層3の厚さの1/2以
下とされているとともに、平均粒径が1〜10μmとさ
れている。前記膨潤性樹脂組成部材3bとしては、前記
固形組成部材3aのバインダとしての機能を発揮した
り、インクを吸収する機能を発揮するものであればよ
く、吸水性を有する高分子剤であればよい。この膨潤性
樹脂組成部材3bの具体例としては、高松油脂株式会社
製の商品名:NS−120XK、NS−282LK、N
S−141LXをあげることができる。前記固形組成部
材3aとしては、例えば、シリカやアルミナ等のセラミ
ック材料や炭酸カルシウム等の固形材料を用いるとよ
い。例えば、シリカを用いる場合には、乾式法(気相法
ともいう)、湿式法(水ガラス法ともいう)およびゾル
ゲル法のいずれの合成法によって生成されたものでも用
いることができる。その中でも、特に、湿式法のゲルタ
イプのシリカはインクジェット用の固形組成部材3aと
して最適である。また、固形組成部材3aの形状は、球
状、針状、板状、立方状等のどのような形状であっても
よい。この固形組成部材3aの膨潤性樹脂組成部材3b
の100重量部に対する割合を前記のようにするのは、
10重量部より少ないとインクの拡散効果が少なくな
り、300重量部より多いとインク受像層3としての基
材2に対する塗膜強度が弱くなるためである。また、固
形組成部材3aの最大寸法をインク受像層3の厚さの1
/2以下とすることにより、インク受像層3にピンホー
ルを形成することが皆無となり高品位の画像記録が可能
となる。また、固形組成部材3aの平均粒径を1〜10
μmとしているのは、1μmより小さいとインクの吸収
性が悪くなり、しかもインク受像層3を基材2に安定的
に固着させるために前記乾燥時に焼くと、インク受像層
3にひび割れが発生し、10μmより大きくなるとイン
クの拡散度合いが大きくなりすぎて、高品位の画像を記
録できないためである。また、インク受像層3の厚さは
20〜50μm程度とするとよい。インク受像層3の厚
さが20μmより薄いとインクの吸収性が悪く、高品位
の画像の記録ができなくなり、50μmより厚いと画像
記録シート1をカールさせた時にインク受像層3にひび
割れ等の損傷が発生するおそれがあるからである。
に、転写シート5の表面に剥離層6を介して剥離自在に
形成されている。このインク受像層3を更に説明する
と、インク受像層3は、固形組成部材3aと膨潤性樹脂
組成部材3bと溶媒との液状混合物を基材2の表面に塗
布して、乾燥させて形成されており、乾燥後のインク受
像層3は、固形組成部材3aと膨潤性樹脂組成部材3b
とを混合させた組成を有している。固形組成部材3aは
膨潤性樹脂組成部材3bの100重量部に対して、10
〜300重量部の混合割合とされている。この固形組成
部材3aは最大寸法がインク受像層3の厚さの1/2以
下とされているとともに、平均粒径が1〜10μmとさ
れている。前記膨潤性樹脂組成部材3bとしては、前記
固形組成部材3aのバインダとしての機能を発揮した
り、インクを吸収する機能を発揮するものであればよ
く、吸水性を有する高分子剤であればよい。この膨潤性
樹脂組成部材3bの具体例としては、高松油脂株式会社
製の商品名:NS−120XK、NS−282LK、N
S−141LXをあげることができる。前記固形組成部
材3aとしては、例えば、シリカやアルミナ等のセラミ
ック材料や炭酸カルシウム等の固形材料を用いるとよ
い。例えば、シリカを用いる場合には、乾式法(気相法
ともいう)、湿式法(水ガラス法ともいう)およびゾル
ゲル法のいずれの合成法によって生成されたものでも用
いることができる。その中でも、特に、湿式法のゲルタ
イプのシリカはインクジェット用の固形組成部材3aと
して最適である。また、固形組成部材3aの形状は、球
状、針状、板状、立方状等のどのような形状であっても
よい。この固形組成部材3aの膨潤性樹脂組成部材3b
の100重量部に対する割合を前記のようにするのは、
10重量部より少ないとインクの拡散効果が少なくな
り、300重量部より多いとインク受像層3としての基
材2に対する塗膜強度が弱くなるためである。また、固
形組成部材3aの最大寸法をインク受像層3の厚さの1
/2以下とすることにより、インク受像層3にピンホー
ルを形成することが皆無となり高品位の画像記録が可能
となる。また、固形組成部材3aの平均粒径を1〜10
μmとしているのは、1μmより小さいとインクの吸収
性が悪くなり、しかもインク受像層3を基材2に安定的
に固着させるために前記乾燥時に焼くと、インク受像層
3にひび割れが発生し、10μmより大きくなるとイン
クの拡散度合いが大きくなりすぎて、高品位の画像を記
録できないためである。また、インク受像層3の厚さは
20〜50μm程度とするとよい。インク受像層3の厚
さが20μmより薄いとインクの吸収性が悪く、高品位
の画像の記録ができなくなり、50μmより厚いと画像
記録シート1をカールさせた時にインク受像層3にひび
割れ等の損傷が発生するおそれがあるからである。
【0028】このようにして転写シート5に形成されて
いるインク受像層3は、図3(a)に示す基材2に転写
される。即ち、基材2の表面には接着層7が形成されて
おり、同図3(b)に示すように、この接着層7の表面
にインク受像層3が転写される。前記基材2としては、
例えば、合成樹脂、布または紙等のあらゆる素材からな
るシート状の材料によって形成されている。
いるインク受像層3は、図3(a)に示す基材2に転写
される。即ち、基材2の表面には接着層7が形成されて
おり、同図3(b)に示すように、この接着層7の表面
にインク受像層3が転写される。前記基材2としては、
例えば、合成樹脂、布または紙等のあらゆる素材からな
るシート状の材料によって形成されている。
【0029】基材2に転写されたインク受像層3の表面
に対して、カレンダー法、キャスト法、ウエットラミ法
等によりフィラーやシリカゾル系の素材を薄く形成して
インク受像層の表面の平坦性を向上させると、当該表面
に転写させる被覆層4をより薄く形成することができ
る。この被覆層4を表面が平坦なPETシートから転写
させるようにすれば、インク受像層3の表面に転写形成
される被覆層4の平滑度を高くすることができ、平滑性
に問題はない。
に対して、カレンダー法、キャスト法、ウエットラミ法
等によりフィラーやシリカゾル系の素材を薄く形成して
インク受像層の表面の平坦性を向上させると、当該表面
に転写させる被覆層4をより薄く形成することができ
る。この被覆層4を表面が平坦なPETシートから転写
させるようにすれば、インク受像層3の表面に転写形成
される被覆層4の平滑度を高くすることができ、平滑性
に問題はない。
【0030】被覆層4は、図3(c)に示すように、イ
ンク受像層3の表面に予め薄く形成されている被覆層4
と同一素材からなる前処理被覆層4aに対して、図3
(e)に示すように、被覆層形成素材9の剥離シート1
0に剥離自在に形成されている被覆層4bを転写させて
形成されている。本実施形態においては、被覆層4はラ
テックス、熱可塑性接着剤等の耐久性を有する被覆素材
8によって形成されている。
ンク受像層3の表面に予め薄く形成されている被覆層4
と同一素材からなる前処理被覆層4aに対して、図3
(e)に示すように、被覆層形成素材9の剥離シート1
0に剥離自在に形成されている被覆層4bを転写させて
形成されている。本実施形態においては、被覆層4はラ
テックス、熱可塑性接着剤等の耐久性を有する被覆素材
8によって形成されている。
【0031】工程順に説明すると、前処理被覆層4a
は、図3(c)に示すように、ラテックス等の耐久性を
有する被覆素材8と溶媒との液状混合物を、前記のよう
にして転写されたインク受像層3の表面に薄く塗布し
て、乾燥させることにより形成されている。被覆素材8
としては耐水性、耐候性等の性質を有するものであれば
よく、耐紫外線性を有するUVカット素材も含まれるも
のであり、画像記録シート1の用途等に応じて適宜に選
択するとよい。また、記録された画像の視認性をよくす
るためには透明性を有する、例えば透明ラテックス等を
被覆素材8に用いるとよい。また、透明ラテックス以外
の透明被覆素材としては、例えば、東亜合成化学工業株
式会社製のアロンメルト(商標)、日信化学工業株式会
社製の日信ホットメルト、日信化学株式会社製のビニブ
ラン(商品名)等のホットメルト素材とあげることがで
きる。このホットメルト素材は、常温でべたべたせず、
加熱および加圧により透明となり接着性を発揮し、転写
可能な被覆素材に好適である。また、ラテックスを耐熱
性を有する微細カプセル内に封入したものを被覆素材8
に用いて、被覆層4bと加熱圧着する時に微細カプセル
を潰壊させて、被覆素材8を突出させて前処理被覆層4
aと一体とさせるようにしてもよい。また、必要に応じ
て半透明、有彩色の被覆素材8を用いてもよい。
は、図3(c)に示すように、ラテックス等の耐久性を
有する被覆素材8と溶媒との液状混合物を、前記のよう
にして転写されたインク受像層3の表面に薄く塗布し
て、乾燥させることにより形成されている。被覆素材8
としては耐水性、耐候性等の性質を有するものであれば
よく、耐紫外線性を有するUVカット素材も含まれるも
のであり、画像記録シート1の用途等に応じて適宜に選
択するとよい。また、記録された画像の視認性をよくす
るためには透明性を有する、例えば透明ラテックス等を
被覆素材8に用いるとよい。また、透明ラテックス以外
の透明被覆素材としては、例えば、東亜合成化学工業株
式会社製のアロンメルト(商標)、日信化学工業株式会
社製の日信ホットメルト、日信化学株式会社製のビニブ
ラン(商品名)等のホットメルト素材とあげることがで
きる。このホットメルト素材は、常温でべたべたせず、
加熱および加圧により透明となり接着性を発揮し、転写
可能な被覆素材に好適である。また、ラテックスを耐熱
性を有する微細カプセル内に封入したものを被覆素材8
に用いて、被覆層4bと加熱圧着する時に微細カプセル
を潰壊させて、被覆素材8を突出させて前処理被覆層4
aと一体とさせるようにしてもよい。また、必要に応じ
て半透明、有彩色の被覆素材8を用いてもよい。
【0032】この前処理被覆層4aの厚さは、次工程に
おいて転写される被覆層4bと一体となって形成される
被覆層4全体のインク受像層3に対する付着力を大きく
できるに十分な厚さ(例えば、被覆素材8の1粒子から
複数粒子の厚さ:0.1〜5μm)であり、この前処理
被覆層4aを通してインク受像層3に浸透させられるイ
ンクの浸透を阻害しない厚さとするとよい。このように
して形成された前処理被覆層4aにおいては、被覆素材
8の間にインクがインク受像層3側に通過できる空所が
形成されている。
おいて転写される被覆層4bと一体となって形成される
被覆層4全体のインク受像層3に対する付着力を大きく
できるに十分な厚さ(例えば、被覆素材8の1粒子から
複数粒子の厚さ:0.1〜5μm)であり、この前処理
被覆層4aを通してインク受像層3に浸透させられるイ
ンクの浸透を阻害しない厚さとするとよい。このように
して形成された前処理被覆層4aにおいては、被覆素材
8の間にインクがインク受像層3側に通過できる空所が
形成されている。
【0033】このようにして基材2の表面にインク受像
層3および前処理被覆層4aが順に形成された画像記録
シート1は、その状態でエンドユーザーに提供するよう
にしてもよい。この場合、画像記録シート1は所定大に
カットしたり、所定幅の長尺物をロール状にして提供す
るとよい。
層3および前処理被覆層4aが順に形成された画像記録
シート1は、その状態でエンドユーザーに提供するよう
にしてもよい。この場合、画像記録シート1は所定大に
カットしたり、所定幅の長尺物をロール状にして提供す
るとよい。
【0034】画像記録は、図3(d)に示すように、画
像記録シート1の前処理被覆層4aに向けてインクジェ
ット記録装置から画像データに基づいてインク11を吐
出(噴出)させることにより行なわれる。前処理被覆層
4aに飛着したインク11は、相互に隣接する被覆素材
8の間を通過して下層のインク受像層3へ進行する。そ
の後、インク受像層3の相互に隣接する固形組成部材3
aと膨潤性樹脂組成部材3bとの間に浸透して行く。即
ち、インク11はインクジェット記録装置から吐出され
たドットの大きさを維持したまま被覆素材8の間を通過
してインク受像層3に到達し、続いてインク受像層3の
厚さ方向に浸透すると同時に厚さ方向と直交する方向に
若干浸透拡散して、アナログ的な画像の記録を可能とさ
せる。これは、インク受像層3を構成する固形組成部材
3aと膨潤性樹脂組成部材3bとの割合、固形組成部材
3aの平均粒子径、インク受像層3の厚さ等が前記のよ
うに形成されているからである。インク11としてはイ
ンクジェット用に利用できるものであれば、どのような
ものも利用することができ、インク受像層3の固形組成
部材3aおよび膨潤性樹脂組成部材3bとの相性のよい
ものを用いるとよい。
像記録シート1の前処理被覆層4aに向けてインクジェ
ット記録装置から画像データに基づいてインク11を吐
出(噴出)させることにより行なわれる。前処理被覆層
4aに飛着したインク11は、相互に隣接する被覆素材
8の間を通過して下層のインク受像層3へ進行する。そ
の後、インク受像層3の相互に隣接する固形組成部材3
aと膨潤性樹脂組成部材3bとの間に浸透して行く。即
ち、インク11はインクジェット記録装置から吐出され
たドットの大きさを維持したまま被覆素材8の間を通過
してインク受像層3に到達し、続いてインク受像層3の
厚さ方向に浸透すると同時に厚さ方向と直交する方向に
若干浸透拡散して、アナログ的な画像の記録を可能とさ
せる。これは、インク受像層3を構成する固形組成部材
3aと膨潤性樹脂組成部材3bとの割合、固形組成部材
3aの平均粒子径、インク受像層3の厚さ等が前記のよ
うに形成されているからである。インク11としてはイ
ンクジェット用に利用できるものであれば、どのような
ものも利用することができ、インク受像層3の固形組成
部材3aおよび膨潤性樹脂組成部材3bとの相性のよい
ものを用いるとよい。
【0035】最後に、図3(e)に示すように、前処理
被覆層4aの表面に被覆層形成素材9の剥離シート10
に剥離自在に形成されている被覆層4bをラミネートさ
せる。即ち、前処理被覆層4aの表面に被覆層4bを重
ねるとともに、全体を図示しない加熱圧着ロール間を同
図の左から右に向けて順に通過させる。これにより、前
処理被覆層4aと被覆層4bとの同一素材からなる被覆
素材8が互いに強固に融着して一体状の被覆層4となる
とともに、特に前処理被覆層4aの被覆素材8がインク
受像層3の固形組成部材3aと膨潤性樹脂組成部材3b
との間に侵入していって、インク受像層3に対して大き
な付着力をもって転写形成される。そして、剥離シート
10は被覆層4から剥離され、図1に示す画像記録シー
ト1が形成される。
被覆層4aの表面に被覆層形成素材9の剥離シート10
に剥離自在に形成されている被覆層4bをラミネートさ
せる。即ち、前処理被覆層4aの表面に被覆層4bを重
ねるとともに、全体を図示しない加熱圧着ロール間を同
図の左から右に向けて順に通過させる。これにより、前
処理被覆層4aと被覆層4bとの同一素材からなる被覆
素材8が互いに強固に融着して一体状の被覆層4となる
とともに、特に前処理被覆層4aの被覆素材8がインク
受像層3の固形組成部材3aと膨潤性樹脂組成部材3b
との間に侵入していって、インク受像層3に対して大き
な付着力をもって転写形成される。そして、剥離シート
10は被覆層4から剥離され、図1に示す画像記録シー
ト1が形成される。
【0036】このように形成された被覆層形成素材9は
その単独状態でエンドユーザーに提供するようにしても
よい。この場合、被覆層形成素材9は所定大にカットし
たり、所定幅の長尺物をロール状にして提供するとよ
い。
その単独状態でエンドユーザーに提供するようにしても
よい。この場合、被覆層形成素材9は所定大にカットし
たり、所定幅の長尺物をロール状にして提供するとよ
い。
【0037】また、一体状とされた被覆層4の厚さは、
少なくともインク受像層3に形成された画像を保護する
のに十分な厚さとするとよい。
少なくともインク受像層3に形成された画像を保護する
のに十分な厚さとするとよい。
【0038】このように本実施形態によれば、インク受
像層3を目的の基材2に対して転写により形成している
ために、あらゆる種類の基材2に対してインク受像層3
を簡単に形成することができる。また、インク受像層3
を薄く形成することもできる。更に、画像記録シート1
のインク受像層3の表面に被覆層4と同一素材からなる
前処理被覆層4aが予め薄く形成されているために、被
覆層形成素材9の剥離シート10に剥離自在に形成され
ている被覆層4bを転写させると、前処理被覆層4aと
転写された被覆層4bとが強固に一体化して、被覆層4
全体のインク受像層3に対する付着力が大きくなり、被
覆層4をインク受像層3に簡単かつ強固に被覆させるこ
とができ、被覆層4がインク受像層3から剥離する等の
損傷を発生させることが皆無となる。即ち、画像記録シ
ート1は耐水性、耐候性、耐紫外線性等の耐久性の優れ
たものとなる。これにより被覆層4全体の厚さを薄く形
成しても十分にインク受像層3を保護することができ
る。また、簡単に強固な被覆層を形成することができる
ために、コストが非常に低廉となる。具体的には、通常
のインクジェット用の画像記録シートの約1/5とな
り、銀塩写真用の印画紙の約1/3となる。
像層3を目的の基材2に対して転写により形成している
ために、あらゆる種類の基材2に対してインク受像層3
を簡単に形成することができる。また、インク受像層3
を薄く形成することもできる。更に、画像記録シート1
のインク受像層3の表面に被覆層4と同一素材からなる
前処理被覆層4aが予め薄く形成されているために、被
覆層形成素材9の剥離シート10に剥離自在に形成され
ている被覆層4bを転写させると、前処理被覆層4aと
転写された被覆層4bとが強固に一体化して、被覆層4
全体のインク受像層3に対する付着力が大きくなり、被
覆層4をインク受像層3に簡単かつ強固に被覆させるこ
とができ、被覆層4がインク受像層3から剥離する等の
損傷を発生させることが皆無となる。即ち、画像記録シ
ート1は耐水性、耐候性、耐紫外線性等の耐久性の優れ
たものとなる。これにより被覆層4全体の厚さを薄く形
成しても十分にインク受像層3を保護することができ
る。また、簡単に強固な被覆層を形成することができる
ために、コストが非常に低廉となる。具体的には、通常
のインクジェット用の画像記録シートの約1/5とな
り、銀塩写真用の印画紙の約1/3となる。
【0039】また、被覆層4を形成する素材を透明なラ
テックスにより形成すると、インク受像層3に形成され
た画像を透明な被覆層4により被覆することができ、光
沢を上げて画像を写真のように見せることができ、画像
の品位を大きく向上させることができる。
テックスにより形成すると、インク受像層3に形成され
た画像を透明な被覆層4により被覆することができ、光
沢を上げて画像を写真のように見せることができ、画像
の品位を大きく向上させることができる。
【0040】本発明においては、基材2にインク受像層
3を転写形成した図3(b)に示す素材は如何なる構成
のものも利用することができるものである。
3を転写形成した図3(b)に示す素材は如何なる構成
のものも利用することができるものである。
【0041】一方、本実施形態のように、インク受像層
3の組成分である膨潤性樹脂組成部材3bに対する固形
組成部3aの配合割合を、膨潤性樹脂組成部材3bの1
00重量部に対して10〜300重量部とすることによ
り、インク11を適正に受像することができ、固形組成
部材3aの最大寸法をインク受像層3の厚さの1/2以
下とすることにより、インク受像層3にピンホールの発
生を防止することができ、固形組成部材3aの平均粒径
を1〜10μmとすることにより、高品位であり、か
つ、アナログ的な画像、即ち銀塩写真状の画像の記録が
可能であり、光沢を調整することができる。また、イン
ク受像層3の厚さを20〜50μmとすることにより、
インク11をより適正に受像することができ、更に被覆
層4によって耐水性、耐候性等を付与して極めて耐久性
の優れた画像記録シート1を得ることができる。また、
前記固形組成部材3aをシリカとし、被覆層4の被覆素
材8を透明なラテックスとしているために、より優れた
画像記録シート1を得ることができる。また、固形組成
部材3aのシリカの平均粒径を調節することにより画像
の光沢度合いを調整することができ、例えば、シリカの
平均粒径を3μmより小さくすると、画像記録シート1
は光沢を有する画像を記録させることができ、5μmよ
り大きくすると、画像記録シート1は非光沢の画像を記
録させることができる。なお、光沢性をより確実に付与
するために、インク受像層3と被覆層4との間に適宜な
光沢化層を設けるようにしてもよい。
3の組成分である膨潤性樹脂組成部材3bに対する固形
組成部3aの配合割合を、膨潤性樹脂組成部材3bの1
00重量部に対して10〜300重量部とすることによ
り、インク11を適正に受像することができ、固形組成
部材3aの最大寸法をインク受像層3の厚さの1/2以
下とすることにより、インク受像層3にピンホールの発
生を防止することができ、固形組成部材3aの平均粒径
を1〜10μmとすることにより、高品位であり、か
つ、アナログ的な画像、即ち銀塩写真状の画像の記録が
可能であり、光沢を調整することができる。また、イン
ク受像層3の厚さを20〜50μmとすることにより、
インク11をより適正に受像することができ、更に被覆
層4によって耐水性、耐候性等を付与して極めて耐久性
の優れた画像記録シート1を得ることができる。また、
前記固形組成部材3aをシリカとし、被覆層4の被覆素
材8を透明なラテックスとしているために、より優れた
画像記録シート1を得ることができる。また、固形組成
部材3aのシリカの平均粒径を調節することにより画像
の光沢度合いを調整することができ、例えば、シリカの
平均粒径を3μmより小さくすると、画像記録シート1
は光沢を有する画像を記録させることができ、5μmよ
り大きくすると、画像記録シート1は非光沢の画像を記
録させることができる。なお、光沢性をより確実に付与
するために、インク受像層3と被覆層4との間に適宜な
光沢化層を設けるようにしてもよい。
【0042】また、インク受像層3に対する画像の書込
を、図2の状態においてインク11により書込むように
してもよい。この際、図2の状態のインク受像層3の表
面に図3(c)に示すような前記前処理被覆層4aと同
様の薄い前処理被覆層を予め形成しておき、当該前処理
被覆層越しにインク11により画像を書込むようにして
もよい。インク受像層3の表面に薄い前処理被覆層を予
め形成した場合には、基材2側に形成される接着層7の
素材として通常の接着剤を用いる他に、当該前処理被覆
層と同一素材を接着層7の全体または一部の素材として
用いて、基材2とインク受像層3側の素材との接着性を
高めるようにしてもよい。そして、このようにインク受
像層3の転写前に画像の書込を行なう場合には、画像は
インク受像層3と一緒に基材2に転写されることにな
る。その画像を基材2に転写されたインク受像層3側か
ら見る場合には、画像が表裏逆転するので、書込む画像
の表裏を逆にしておくとよい。また、その画像を基材2
側から見る場合には、基材2および接着層7を透明な素
材とするとよく、インク受像層3側からバックライトに
よって照射して画像を見るようにするとよい。
を、図2の状態においてインク11により書込むように
してもよい。この際、図2の状態のインク受像層3の表
面に図3(c)に示すような前記前処理被覆層4aと同
様の薄い前処理被覆層を予め形成しておき、当該前処理
被覆層越しにインク11により画像を書込むようにして
もよい。インク受像層3の表面に薄い前処理被覆層を予
め形成した場合には、基材2側に形成される接着層7の
素材として通常の接着剤を用いる他に、当該前処理被覆
層と同一素材を接着層7の全体または一部の素材として
用いて、基材2とインク受像層3側の素材との接着性を
高めるようにしてもよい。そして、このようにインク受
像層3の転写前に画像の書込を行なう場合には、画像は
インク受像層3と一緒に基材2に転写されることにな
る。その画像を基材2に転写されたインク受像層3側か
ら見る場合には、画像が表裏逆転するので、書込む画像
の表裏を逆にしておくとよい。また、その画像を基材2
側から見る場合には、基材2および接着層7を透明な素
材とするとよく、インク受像層3側からバックライトに
よって照射して画像を見るようにするとよい。
【0043】また、前記各実施形態において、前処理被
覆層4aを図2における剥離層6とインク受像層3との
間に予め形成するようにしてもよい。これにより図3
(c)の工程を省略することができる。この場合、前処
理被覆層4aの素材をインク受像層3の乾燥時の温度に
よっては溶けない素材とするとよい。更に、後述する他
機能層13(図4(b)参照)を前処理被覆層4aと剥
離層6との間に予め形成するようにしてもよい。この場
合、他機能層13の素材をインク受像層3の乾燥時の温
度によっては溶けない素材とするとよい。
覆層4aを図2における剥離層6とインク受像層3との
間に予め形成するようにしてもよい。これにより図3
(c)の工程を省略することができる。この場合、前処
理被覆層4aの素材をインク受像層3の乾燥時の温度に
よっては溶けない素材とするとよい。更に、後述する他
機能層13(図4(b)参照)を前処理被覆層4aと剥
離層6との間に予め形成するようにしてもよい。この場
合、他機能層13の素材をインク受像層3の乾燥時の温
度によっては溶けない素材とするとよい。
【0044】また、被覆層形成素材9について図4によ
り更に説明する。
り更に説明する。
【0045】図4(a)は被覆層形成素材9の1実施形
態を示すものであり、PETフィルム等の素材からなる
剥離シート10に剥離層12を介してラテックス等から
なる被覆層4bを積層したものであり、被覆層4bは剥
離層12により剥離シート10に対して剥離自在に形成
されている。被覆層4bが剥離シート10に対して直接
剥離自在に付着されれば、剥離層12を省くことができ
る。剥離シート10の表面が平坦である場合には、イン
ク受像層3に転写された被覆層4bの表面が平坦に形成
され、光沢が付与される。また、剥離シート10の表面
に微細な凹凸を付与すると、インク受像層3に転写され
た被覆層4bの表面が微細な凹凸を付与され、防眩処理
を施されることとなる。この防眩処理を施された部分に
は簡単に文字を書いたり印字することができる。従っ
て、剥離シート10の表面に平坦部と凹凸部とを所望位
置に設けることにより、画像記録シート1の被覆部4の
表面の所望位置に平坦部と凹凸部とをデザイン配置する
ことができる。更に、剥離シート10を転写時に加圧・
加熱する図示しない加熱圧着ロールの表面にエンボス処
理を施して所定の凹凸模様を形成しておいて、その凹凸
模様をもって剥離シート10、剥離層12を介して転写
時に転写される被覆層4の表面を押圧して、画像記録シ
ート1の被覆部4の表面の所望位置に平坦部と凹凸部と
をデザイン配置させるとよい。また、前記熱ロールの表
面にシリコーン樹脂やフッ素系樹脂をコートして剥離性
を付与しておくと、加熱圧着ロールにより加圧・加熱を
受けている基材2側と被覆層形成素材9とが幅方向に適
正な相対位置からずれてしまってしまい、基材2側のイ
ンク受像層3の表面に形成されている前処理被覆層4a
が加熱圧着ロールに直接接触しても、前処理被覆層4a
およびインク受像層3が加熱圧着ロール側に誤って転写
されることが防止される。また、被覆層4bの前処理被
覆層4aに対する転写は、図3(e)に示すように基材
2側と被覆層形成素材9側とを直接密着させるようにし
て行なう他に、被覆層形成素材6から被覆層4bのみを
中間転写ロール(図示せず)に転写し、その後中間転写
ロールから基材2側の前処理被覆層4aの表面に転写さ
せるようにしてもよい。この転写ロールの表面に、オフ
セット印刷を行なう場合と同様にして、被覆層4bを転
写すべきパターンを形成しておけば、所定パターンに対
応した被覆層4をインク受像層3の表面に形成すること
ができる。
態を示すものであり、PETフィルム等の素材からなる
剥離シート10に剥離層12を介してラテックス等から
なる被覆層4bを積層したものであり、被覆層4bは剥
離層12により剥離シート10に対して剥離自在に形成
されている。被覆層4bが剥離シート10に対して直接
剥離自在に付着されれば、剥離層12を省くことができ
る。剥離シート10の表面が平坦である場合には、イン
ク受像層3に転写された被覆層4bの表面が平坦に形成
され、光沢が付与される。また、剥離シート10の表面
に微細な凹凸を付与すると、インク受像層3に転写され
た被覆層4bの表面が微細な凹凸を付与され、防眩処理
を施されることとなる。この防眩処理を施された部分に
は簡単に文字を書いたり印字することができる。従っ
て、剥離シート10の表面に平坦部と凹凸部とを所望位
置に設けることにより、画像記録シート1の被覆部4の
表面の所望位置に平坦部と凹凸部とをデザイン配置する
ことができる。更に、剥離シート10を転写時に加圧・
加熱する図示しない加熱圧着ロールの表面にエンボス処
理を施して所定の凹凸模様を形成しておいて、その凹凸
模様をもって剥離シート10、剥離層12を介して転写
時に転写される被覆層4の表面を押圧して、画像記録シ
ート1の被覆部4の表面の所望位置に平坦部と凹凸部と
をデザイン配置させるとよい。また、前記熱ロールの表
面にシリコーン樹脂やフッ素系樹脂をコートして剥離性
を付与しておくと、加熱圧着ロールにより加圧・加熱を
受けている基材2側と被覆層形成素材9とが幅方向に適
正な相対位置からずれてしまってしまい、基材2側のイ
ンク受像層3の表面に形成されている前処理被覆層4a
が加熱圧着ロールに直接接触しても、前処理被覆層4a
およびインク受像層3が加熱圧着ロール側に誤って転写
されることが防止される。また、被覆層4bの前処理被
覆層4aに対する転写は、図3(e)に示すように基材
2側と被覆層形成素材9側とを直接密着させるようにし
て行なう他に、被覆層形成素材6から被覆層4bのみを
中間転写ロール(図示せず)に転写し、その後中間転写
ロールから基材2側の前処理被覆層4aの表面に転写さ
せるようにしてもよい。この転写ロールの表面に、オフ
セット印刷を行なう場合と同様にして、被覆層4bを転
写すべきパターンを形成しておけば、所定パターンに対
応した被覆層4をインク受像層3の表面に形成すること
ができる。
【0046】図4(b)は被覆層形成素材9の他の実施
形態を示すものであり、同図(a)の被覆層形成素材9
の実施形態における被覆層4bと剥離層12との間に他
の機能を有する層としての他機能層13を設けたもので
ある。この他機能層13はインク受像層3の表面に形成
されている前処理被覆層4aに直接転写されないので、
当該前処理被覆層4aおよび被覆層4bと異なる素材で
あってもよい。この他機能層13としては、どのような
機能を備えたものであってもよく、例えば、紫外線によ
る影響を防止するUVカット層、画像記録シートに硬さ
を付与するハードコート層、前記の両機能を有するUV
カットハードコート層、耐候性を付与する耐候性層、耐
溶剤性を付与する耐溶剤性層等をあげることができる。
これらの機能を発揮する他機能層13の素材としては、
公知の樹脂剤を付与する機能の内容において1種若しく
は複数種を組み合わせて用いるとよい。これらの樹脂と
しては、メラミン樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、
ポリエステル系樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ア
クリルシリコーン樹脂等をあげることができる。具体的
には他機能層13としてUVカット層を設ける場合に
は、UVカット層素材としては、例えば大塚化学株式会
社製の商品名:RUVA−93、PUVA−30M等の
素材を用いるとよい。このUVカット層の厚さとして
は、紫外線を吸収してインクの退色を防止できるもので
あればよく、例えば2.5μm程度とするとよい。ま
た、他機能層13として更に被覆層を形成してもよい。
この場合、一方のインク受像層3の表面に形成されるこ
ととなる前処理被覆層4aおよび被覆層4bを形成する
素材として、最低造膜温度(MFT)およびガラス転位
点(Tg)が低い素材を用いて、低温による転写を可能
とするとともに前処理被覆層4aおよび被覆層4bの密
着強度を向上させ、他方の他機能層13を形成する被覆
層を形成する素材として、最低造膜温度(MFT)およ
びガラス転位点(Tg)が高い素材を用いて、耐候性を
向上させることができる。一方の最低造膜温度(MF
T)およびガラス転位点(Tg)が低い素材としては、
前記した日信化学株式会社製のビニブラン(商品名)の
品番240をあげることができ、被覆層4bの厚さは1
0μm程度とするとよい。他方の最低造膜温度(MF
T)およびガラス転位点(Tg)が高い素材としては、
前記した日信化学株式会社製のビニブラン(商品名)の
品番602をあげることができ、他機能層13としての
厚さは2μm程度とするとよい。
形態を示すものであり、同図(a)の被覆層形成素材9
の実施形態における被覆層4bと剥離層12との間に他
の機能を有する層としての他機能層13を設けたもので
ある。この他機能層13はインク受像層3の表面に形成
されている前処理被覆層4aに直接転写されないので、
当該前処理被覆層4aおよび被覆層4bと異なる素材で
あってもよい。この他機能層13としては、どのような
機能を備えたものであってもよく、例えば、紫外線によ
る影響を防止するUVカット層、画像記録シートに硬さ
を付与するハードコート層、前記の両機能を有するUV
カットハードコート層、耐候性を付与する耐候性層、耐
溶剤性を付与する耐溶剤性層等をあげることができる。
これらの機能を発揮する他機能層13の素材としては、
公知の樹脂剤を付与する機能の内容において1種若しく
は複数種を組み合わせて用いるとよい。これらの樹脂と
しては、メラミン樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、
ポリエステル系樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ア
クリルシリコーン樹脂等をあげることができる。具体的
には他機能層13としてUVカット層を設ける場合に
は、UVカット層素材としては、例えば大塚化学株式会
社製の商品名:RUVA−93、PUVA−30M等の
素材を用いるとよい。このUVカット層の厚さとして
は、紫外線を吸収してインクの退色を防止できるもので
あればよく、例えば2.5μm程度とするとよい。ま
た、他機能層13として更に被覆層を形成してもよい。
この場合、一方のインク受像層3の表面に形成されるこ
ととなる前処理被覆層4aおよび被覆層4bを形成する
素材として、最低造膜温度(MFT)およびガラス転位
点(Tg)が低い素材を用いて、低温による転写を可能
とするとともに前処理被覆層4aおよび被覆層4bの密
着強度を向上させ、他方の他機能層13を形成する被覆
層を形成する素材として、最低造膜温度(MFT)およ
びガラス転位点(Tg)が高い素材を用いて、耐候性を
向上させることができる。一方の最低造膜温度(MF
T)およびガラス転位点(Tg)が低い素材としては、
前記した日信化学株式会社製のビニブラン(商品名)の
品番240をあげることができ、被覆層4bの厚さは1
0μm程度とするとよい。他方の最低造膜温度(MF
T)およびガラス転位点(Tg)が高い素材としては、
前記した日信化学株式会社製のビニブラン(商品名)の
品番602をあげることができ、他機能層13としての
厚さは2μm程度とするとよい。
【0047】また、前記各実施形態の被覆層形成素材9
においては、被覆層4を転写した後の剥離シート10を
回収して、再度被覆層4を形成することにより素材の再
利用を図ることができ、環境汚染を未然に防止すること
もできる。
においては、被覆層4を転写した後の剥離シート10を
回収して、再度被覆層4を形成することにより素材の再
利用を図ることができ、環境汚染を未然に防止すること
もできる。
【0048】また、本発明を実施するために、インク受
像層3にインク11による画像を形成するプリンタに、
被覆層形成素材9の被覆層4をインク受像層3に転写す
る転写機構を一体的に組込むと、本発明を簡単な構成の
装置により低コストに適用することができる。
像層3にインク11による画像を形成するプリンタに、
被覆層形成素材9の被覆層4をインク受像層3に転写す
る転写機構を一体的に組込むと、本発明を簡単な構成の
装置により低コストに適用することができる。
【0049】なお、本発明は前記各実施形態のものに限
定されるものではなく、必要に応じて種々変更すること
が可能である。
定されるものではなく、必要に応じて種々変更すること
が可能である。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように本発明の画像記録シー
トおよび画像記録シートの被覆層形成素材は構成され、
作用するものであるから、従来のような問題点を発生す
ることがなく、あらゆる種類の基材に対してインク受像
層を簡単に形成することができるとともに、インク受像
層に対して被覆層を簡単にかつ低コストに形成すること
ができ、しかも被覆層をインク受像層に強固に被覆させ
ることができ、被覆層がインク受像層から剥離する等の
損傷を発生することがなく、更に、高品位であり、か
つ、アナログ的な画像、即ち銀塩写真状の画像の記録が
可能であり、光沢を調整することができ、耐水性、耐候
性等に優れており、製造が容易であり、コストも低廉な
ものとなる等の効果を奏する。
トおよび画像記録シートの被覆層形成素材は構成され、
作用するものであるから、従来のような問題点を発生す
ることがなく、あらゆる種類の基材に対してインク受像
層を簡単に形成することができるとともに、インク受像
層に対して被覆層を簡単にかつ低コストに形成すること
ができ、しかも被覆層をインク受像層に強固に被覆させ
ることができ、被覆層がインク受像層から剥離する等の
損傷を発生することがなく、更に、高品位であり、か
つ、アナログ的な画像、即ち銀塩写真状の画像の記録が
可能であり、光沢を調整することができ、耐水性、耐候
性等に優れており、製造が容易であり、コストも低廉な
ものとなる等の効果を奏する。
【図1】 本発明に係る画像記録シートの実施の一形態
を示す概略断面図
を示す概略断面図
【図2】 本発明に係る画像記録シートの転写自在なイ
ンク受像層を示す概略断面図
ンク受像層を示す概略断面図
【図3】 本発明に係る画像記録シートの1実施の形態
を製造工程順に示す拡大断面図
を製造工程順に示す拡大断面図
【図4】 (a)および(b)はそれぞれ画像記録シー
トの被覆層形成素材の実施形態を示す概略断面図
トの被覆層形成素材の実施形態を示す概略断面図
1 画像記録シート 2 基材 3 インク受像層 3a 固形組成部材 3b 膨潤性樹脂組成部材 4 被覆層 8 被覆素材 9 被覆層形成素材 10 剥離シート 11 インク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮村 宏 神奈川県海老名市門沢橋148番地1 株式 会社ラボ内 Fターム(参考) 2H086 BA05 BA15 BA26 BA33 BA36 BA45 4F100 AA08B AA19B AA20B AK01B AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C DE01B EC04B EJ912 GB90 JA20B JB06 JB06C JD09C JD14B JD15B JL02 JL09 JL09C JL11C JM01C JN01C
Claims (6)
- 【請求項1】 インクジェット式等の画像記録装置によ
り基材の表面に形成されたインク受像層に画像を記録
し、インク受像層および画像の表面を被覆層により被覆
して所定の画像を記録するために用いられる画像記録シ
ートにおいて、前記インク受像層は前記基材に対して転
写することにより形成されており、前記被覆層は被覆層
と同一素材を前記基材に転写された状態における前記イ
ンク受像層の表面に予め前処理被覆層として薄く形成
し、剥離シートに剥離自在に形成された被覆層を前記前
処理被覆層の上に転写することにより形成されることを
特徴とする画像記録シート。 - 【請求項2】 前記インク受像層は、膨潤性樹脂組成部
材100重量部に対して10〜300重量部の固形組成
部材を混合させた組成を有しており、 前記固形組成部材は最大寸法がインク受像層の厚さの1
/2以下とされているとともに、平均粒径が1〜10μ
mとされていることを特徴とする請求項1に記載の画像
記録シート。 - 【請求項3】 固形組成部材をシリカとしとしたことを
特徴とする請求項2に記載の画像記録シート。 - 【請求項4】 被覆層を形成する素材がラテックスによ
り形成されていることを特徴とする請求項1から請求項
3のいずれか1項に記載の画像記録シート。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか1項に
記載の画像記録シートの被覆層を形成する画像記録シー
トの被覆層形成素材において、剥離シートに被覆層が剥
離自在に形成されていることを特徴とする画像記録シー
トの被覆層形成素材。 - 【請求項6】 被覆層を形成する素材がラテックスによ
り形成されていることを特徴とする請求項5に記載の画
像記録シートの被覆層形成素材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10138278A JP2000033766A (ja) | 1998-05-11 | 1998-05-20 | 画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12728998 | 1998-05-11 | ||
JP10-127289 | 1998-05-11 | ||
JP10138278A JP2000033766A (ja) | 1998-05-11 | 1998-05-20 | 画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000033766A true JP2000033766A (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=26463281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10138278A Pending JP2000033766A (ja) | 1998-05-11 | 1998-05-20 | 画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000033766A (ja) |
-
1998
- 1998-05-20 JP JP10138278A patent/JP2000033766A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6692799B2 (en) | Materials and methods for creating waterproof, durable aqueous inkjet receptive media | |
JP4142517B2 (ja) | 保護層熱転写シートおよびマット調印画物 | |
JP3925348B2 (ja) | インクジェット記録物及び該記録物の製造に使用する熱転写シート | |
JPH10297122A (ja) | 中間転写シート | |
JPH0639191B2 (ja) | 昇華転写式インクリボン | |
JP3789033B2 (ja) | レンチキュラーレンズシート印画物の製造方法 | |
JP5092090B2 (ja) | 水転写シート及び水転写剥離シート | |
JP3096691B2 (ja) | 熱転写カバーフイルム | |
US6492003B1 (en) | Image recording sheet and material for forming covering layer of image recording sheet | |
JPH11348437A (ja) | 画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材 | |
JP2000033766A (ja) | 画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材 | |
JP2001353967A (ja) | 感熱色素転写用の色素供与体要素 | |
JP5935311B2 (ja) | 熱転写受像シートと、印画物及びその印画物の製造方法 | |
JP2009154504A (ja) | 水転写シート | |
JP2006240113A (ja) | ラミネートフィルム及びラミネート方法 | |
JP2004243747A (ja) | 画像保護用フィルム及びそれを用いた記録物並びに画像保護用フィルムを用いた記録物の製造方法 | |
JP4966491B2 (ja) | 熱転写方法及び熱転写装置及びインクジェット記録装置 | |
JPH11321071A (ja) | 画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材 | |
JP2008239841A (ja) | 熱転写受像シート及び該受像シートの裏面の検知マーク印刷用インキ組成物 | |
JP2001162953A (ja) | 熱転写受像シートと、その製造方法及びその使用方法 | |
JP2020026089A (ja) | 保護層転写シート、印画物の製造方法及び熱転写プリンタ | |
KR100556093B1 (ko) | 염료승화형 열전사 기록용 잉크수용지 및 그의 제조방법 | |
JP3776742B2 (ja) | 中間転写記録媒体及び画像形成方法 | |
JP2000233474A (ja) | 画像面のラミネート用部材、それを用いた画像形成方法及び該方法により得られた印画物 | |
JPH04158069A (ja) | 記録装置 |